説明

長期間作用型ポリペプチド並びにその製造方法及び投与方法。

【課題】治療用ポリペプチドの半減期を延長する技術を提供する。
【解決手段】目的のペプチドに結合した少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチド(CTP)を含むポリペプチド及びそれをエンコードするポリヌクレオチドが開示されている。また、本発明の前記ポリペプチド及びポリヌクレオチドを含む医薬組成物、並びにその使用方法が開示されている。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的のペプチド及び少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドを含むポリペプチドであって、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの第1の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドが、前記目的のペプチドのアミノ末端に結合し、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドが、前記目的のペプチドのカルボキシ末端に結合したポリペプチド。
【請求項2】
請求項1に記載のポリペプチドであって、
前記第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドに直列に結合した第3の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドをさらに含むポリペプチド。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のポリペプチドであって、
前記目的のペプチドが、hGHペプチドであるポリペプチド。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のポリペプチドであって、
前記目的のペプチドが、インターフェロンペプチド及びGLP−1ペプチドから選択されるポリペプチド。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載のポリペプチドであって、
前記目的のペプチドがグリコシル化されたポリペプチド。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれかに記載のポリペプチドであって、
前記目的のペプチドがグリコシル化されていないポリペプチド。
【請求項7】
請求項3に記載のポリペプチドであって、
前記ペプチドの配列が、配列番号39〜41に記載の配列から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチド。
【請求項8】
目的のペプチド及び少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドを含むポリペプチドをエンコードするコード部分を含むポリヌクレオチドであって、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの第1の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドが、前記目的のペプチドのアミノ末端に結合し、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドが、前記目的のペプチドのカルボキシ末端に結合したポリヌクレオチド。
【請求項9】
請求項8に記載のポリヌクレオチドであって、
前記ポリペプチドが、前記第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドに直列に結合した第3の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドをさらに含むポリヌクレオチド。
【請求項10】
請求項8又は9に記載のポリヌクレオチドであって、
前記目的のペプチドが、hGHペプチドであるポリヌクレオチド。
【請求項11】
請求項9〜11のいずれかに記載のポリヌクレオチドであって、
前記目的のペプチドが、インターフェロンペプチド及びGLP−1ペプチドから選択されるポリヌクレオチド。
【請求項12】
請求項10に記載のポリヌクレオチドであって、
前記ポリヌクレオチドの配列が、配列番号44〜46に記載の配列から選択される配列を含むポリヌクレオチド。
【請求項13】
対象の成長、体重関連又は代謝の状態を治療する方法であって、
治療効果のある量の請求項3に記載のポリペプチド又は請求項10に記載のポリヌクレオチドを前記対象へ投与するステップを含む方法。
【請求項14】
目的のペプチドの生物学的半減期を向上させる方法であって、
第1の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドを、前記目的のペプチドのアミノ末端に結合させ、
第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドを、前記目的のペプチドのカルボキシ末端に結合させるステップを含む方法。
【請求項15】
目的のペプチドを、それを必要とする療対象に投与する方法であって、
第1の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドを、前記目的のペプチドのアミノ末端に結合させ、
第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドを、前記目的のペプチドのカルボキシ末端に結合させて、
前記対象への投与用の改良されたポリペプチドを生成するステップを含む方法。
【請求項16】
EPOペプチド及び少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドを含むポリペプチドであって、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの第1の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドが、前記EPOペプチドのアミノ末端に結合し、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドが、前記EPOペプチドのカルボキシ末端に結合したポリペプチド。
【請求項17】
請求項16に記載のポリペプチドであって、
前記ポリペプチドが、前記第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドに直列に結合した第3の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドをさらに含むポリペプチド。
【請求項18】
請求項16又は17に記載のポリペプチドであって、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの少なくとも1つの配列が、配列番号17及び18に記載の配列から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチド。
【請求項19】
請求項1〜7又は16〜18のいずれかに記載のポリペプチドであって、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの少なくとも1つの配列が切断されたポリペプチド。
【請求項20】
請求項1〜7及び16〜19のいずれかに記載のポリペプチドであって、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの少なくとも1つが、グリコシル化されたポリペプチド。
【請求項21】
請求項1〜7及び16〜20のいずれかに記載のポリペプチドであって、
シグナルペプチドをさらに含むポリペプチド。
【請求項22】
請求項21に記載のポリペプチドであって、
前記シグナルペプチドの配列が、配列番号19に記載の配列であるポリペプチド。
【請求項23】
請求項16〜22に記載のポリペプチドであって、
前記ポリペプチドの配列が、配列番号3及び6に記載の配列から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチド。
【請求項24】
請求項1〜7及び16〜23のいずれかに記載のポリペプチドを含む薬学的組成物。
【請求項25】
EPOペプチド及び少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドを含むポリペプチドをエンコードするコード配列を含むポリヌクレオチドであって、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの第1の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドが、前記EPOペプチドのアミノ末端に結合し、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドが、前記EPOペプチドのカルボキシ末端に結合したポリヌクレオチド。
【請求項26】
請求項25に記載のポリペプチドであって、
前記ポリペプチドが、前記第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドに直列に結合した第3の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドをさらに含むポリヌクレオチド。
【請求項27】
請求項8〜12及び25〜26のいずれかに記載のポリヌクレオチドであって、
前記ポリペプチドが、シグナルペプチドをさらに含むポリヌクレオチド。
【請求項28】
請求項27に記載のポリヌクレオチドであって、
前記シグナルペプチドの配列が、配列番号19に記載の配列であるポリヌクレオチド。
【請求項29】
請求項8〜12及び25〜28のいずれかに記載のポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
【請求項30】
請求項29に記載の発現ベクターを含む細胞。
【請求項31】
請求項29に記載の発現ベクターを含む薬学的組成物。
【請求項32】
対象の貧血を治療する又は貧血の発生率を低下させる方法であって、
前記対象に、治療効果のある量の請求項16〜23のいずれかに記載のポリペプチド又は請求項25〜28のいずれかに記載のポリヌクレオチドを投与するステップを含む方法。
【請求項33】
EPOペプチドの生物学的半減期を向上させる方法であって、
第1の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドを、前記EPOペプチドのアミノ末端に結合させ、
第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドを、前記EPOペプチドのカルボキシ末端に結合させるステップを含む方法。
【請求項34】
EPOペプチドを、それを必要とする対象に投与する方法であって、
第1の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドを、前記EPOペプチドのアミノ末端に結合させ、
第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドを、前記EPOペプチドのカルボキシ末端に結合させて、
前記治療対象への投与用の改良されたポリペプチドを生成するステップを含む方法。
【請求項35】
請求項13〜15及び32〜34のいずれかに記載の方法であって、
前記第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドに、第3の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドを直列に結合させるステップをさらに含む方法。
【請求項36】
請求項13〜15及び32〜35のいずれかに記載の方法であって、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの少なくとも1つの配列が、配列番号17及び18に記載の配列から選択されるアミノ酸配列を含む方法。
【請求項37】
目的の非ヒトペプチド及び少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドを含むポリペプチドであって、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの第1の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドが、前記目的のペプチドのアミノ末端に結合し、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドが、前記目的のペプチドのカルボキシ末端に結合したポリペプチド。
【請求項38】
請求項37に記載のポリペプチドであって、
前記ポリペプチドが、前記第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドに直列に結合した第3の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドをさらに含むポリペプチド。
【請求項39】
請求項37又は38に記載のポリペプチドであって、
前記目的の非ヒトペプチドが、hGHペプチドであるポリペプチド。
【請求項40】
請求項37又は38に記載のポリペプチドであって、
前記目的の非ヒトペプチドが、EPOペプチドであるポリペプチド。
【請求項41】
請求項37又は38に記載のポリペプチドであって、
前記目的の非ヒトペプチドが、組み換えタンパク質、GLP−1、又はインターフェロンから選択されるポリペプチド。
【請求項42】
目的の非ヒトペプチド及び少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドを含むポリペプチドをエンコードするコード部分を含むポリヌクレオチドであって、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの第1の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドが、前記目的のペプチドのアミノ末端に結合し、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドが、前記目的のペプチドのカルボキシ末端に結合したポリヌクレオチド。
【請求項43】
請求項42に記載のポリヌクレオチドであって、
前記第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドに直列に結合した第3の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドをさらに含むポリヌクレオチド。
【請求項44】
請求項42又は43に記載のポリヌクレオチドであって、
前記目的の非ヒトペプチドが,hGHペプチドであるポリヌクレオチド。
【請求項45】
請求項42〜44のいずれかに記載のポリヌクレオチドであって、
前記目的の非ヒトペプチドが、組み換えペプチド、インターフェロンペプチド、又はGLP−1ペプチドから選択されるポリヌクレオチド。
【請求項46】
非ヒト対象の成長、体重関連又は代謝の状態を治療する方法であって、
治療効果のある量の請求項37に記載のポリペプチド又は請求項42に記載のポリヌクレオチドを前記治療対象へ投与するステップを含む方法。
【請求項47】
目的のペプチドを、それを必要とする非ヒト対象に投与する方法であって、
第1の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドを、前記目的のペプチドのアミノ末端に結合させ、
第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドを、前記目的のペプチドのカルボキシ末端に結合させて、
前記対象への投与用に改良されたポリペプチドを生成するステップを含む方法。
【請求項48】
非ヒトEPOペプチド及び少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドを含むポリペプチドであって、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの第1の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドが、前記EPOペプチドのアミノ末端に結合し、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドが、前記EPOペプチドのカルボキシ末端に結合したポリペプチド。
【請求項49】
請求項37〜41のいずれかに記載のポリペプチドを含む薬学的組成物。
【請求項50】
EPOペプチド及び少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドを含む非ヒトポリペプチドをエンコードするコード配列を含むポリヌクレオチドであって、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの第1の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドが、前記非ヒトEPOペプチドのアミノ末端に結合し、
前記少なくとも2つの絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドのうちの第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドが、前記非ヒトEPOペプチドのカルボキシ末端に結合したポリヌクレオチド。
【請求項51】
請求項50に記載のポリヌクレオチドであって、
前記第2の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドに直列に結合した第3の絨毛性ゴナドトロピン・カルボキシ末端ペプチドをさらに含むポリヌクレオチド。
【請求項52】
請求項50又は51に記載の発現ベクターを含む細胞。
【請求項53】
請求項52に記載の発現ベクターを含む薬学的組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2009−525052(P2009−525052A)
【公表日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−553393(P2008−553393)
【出願日】平成19年2月5日(2007.2.5)
【国際出願番号】PCT/US2007/003014
【国際公開番号】WO2007/094985
【国際公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【出願人】(508233526)モディジーン・インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】MODIGENE INC
【住所又は居所原語表記】8000 Towers Crescent Drive, Suite 1300, Vienna, VA 22182 (US)
【Fターム(参考)】