説明

開封用切込装置

【課題】筒状フィルムにエンドシールを施す際に開封用切込みを一体的に付与することが可能な装置において、シール体に形成されるシール目に左右されることなく、シール部の密封性を得ることができる装置を提供する。
【解決手段】筒状フィルムの移送方向に対し交差する幅方向へシールして包装袋を得る一対のシール体1,2を備え、両シール体1,2のシール面8,9は所定のシ−ル目を形成し得る面とし、そのシール面8,9には、包装袋の一側端から他側に向けて所定長さ延びる未シール領域を形成し得る溝部12を設けるとともに、その溝部12内に配設され未シール領域の周縁を加熱シールする補助シール片13,16を設け、一方のシール体1の溝部12内には包装袋に開封部を形成する切込刃23を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シールされた袋詰品を得るにあたりフィルムに開封部を設ける開封用切込装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
袋を容易に開封するために所定形状の開封用切込みを設けるようにした多種多様な提案がなされている。
例えば、ピロー包装袋において、一方の横シール部に、一端側から所定の大きさの幅広横シール部とこれに連続する幅狭横シール部とが一体に形成され、幅広横シール部内には、袋の外側端縁部から内側に向けて延在する所定幅の未シール部を形成し、その未シール部内に外側端縁部から内側に向けて、不連続な直線状の開封用切込みを設けるようにした提案がなされている。(例えば特許文献1参照)
このような特許文献1に記載されたピロー包装袋を得るにあたり、筒状フィルムにエンドシールを施す際に、開封用切込みを同時に付与する装置として特許文献2に係る技術を提案した。
【0003】
この特許文献2に開示されたエンドシール装置におけるシール体の幅広シール面でシールされた袋には、袋の外側端縁部から所定長さの未シール部が形成される。このような実施例に開示されたシール形態では、シール目として縦目あるいは格子目を採用して密封性を損ねないようにしている。
【0004】
横目シールは、一対のシール体の夫々のシール面の一方の凸と他方の凹とを互いに噛み合わせてフィルムを加圧することで該加圧部位が溶着して横目状となったシールを得ることができる。
【0005】
このようにして得られる袋の横シール部は、シール体の凸の頂と凹の底以外の噛み合い部について、フィルムの内面同士が十分に加圧されることなく、擬似接着状態となっていることが多い。
【0006】
従って、横目状のシール目の間隙部は、フィルム内面同士が溶融して密封された状態にはなっておらず、袋に僅かな外圧が加わるだけで、該間隙部と袋の外側端縁に位置する未シール部とがつながってエア漏れを起こすなど、密封状態を保持できないといった問題がある。
【特許文献1】実開昭60−193068号公報
【特許文献2】特公平4−4203号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明は、前記した従来の問題点に鑑み、例えば筒状フィルムにエンドシールを施す際に開封部を一体的に付与することが可能な装置において、シール体に形成されるシール目に左右されることなく、シール部の密封性を得ることができる装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
後記実施形態の図面(図1〜5)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかる開封用切込装置においては、フィルムの移送方向Xに対し交差する方向Yへシールして包装袋24を得る一対のシール体1,2を備え、この両シール体1,2のシール面8,9は所定のシ−ル目を形成し得る面とし、そのシール面8,9には、包装袋24の一側端24aから他側24bに向けて所定長さ延びる未シール領域29を形成し得る溝部12を設けるとともに、その溝部12内には未シール領域29の周縁を加熱シールする補助シール片13,16を設け、一方のシール体1の溝部12内には包装袋24に開封部31を形成する開封補助形成具23を設けた。
【0009】
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明において、前記補助シール片13,16は、シール体1,2に形成された溝部12に対し着脱可能に配設される筒状体である。
請求項1または請求項2の発明を前提とする請求項3の発明において、前記補助シール片16を移動させて、例えばシール面20aを有する頭部に対する尻部側から前記補助シール片16を押して、シール体2のシール面8,9に対する補助シール片16のシール面20aの位置を調節し得る位置調節手段21を設けた。
【0010】
請求項1または請求項2または請求項3の発明を前提とする請求項4の発明においては、前記シール体1,2の一方のシール面8,9から突出してフィルムを分断するカッター22を備え、前記開封補助形成具はこのカッター22と一体的に作動してフィルムに開封用切込み31を付与する切込刃23である。
【0011】
請求項1から請求項4のうちいずれか一つの請求項の発明を前提とする請求項5の発明において、前記シール体1,2には、下記の第1シール面8と、この第1シール面8と空間部7を介して所定幅の直線状シール面で形成される第2シール面9とを設けている。この第1シール面8は、シール体1,2の長手方向Yの一端8a側から他端8bに向けて所定長さ分延びる幅広シール面10と、その幅広シール面10に接続されてシール体1,2の長手方向Yの他端8b側に至りこの幅広シール面10の幅より狭いシール幅に設定された幅狭シール面11とを有している。該幅広シール面10には、前記一端8aから幅狭シール面11との境界側になる内側端縁部10aまでの間に所定長さの前記溝部12を設けている。前記開封補助形成具はシール体1,2の噛合い位置で一方のシール体1の溝部12から突出して他方のシール体2の溝部12内に至るように作動し得る切込刃23である。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明では、得られる包装袋24のシール部26に開封部31を設ける際に形成する未シール領域29の周りを補助シール片13,16により加熱溶着するようにしたので、シール目形状が横目で各筋目の間が擬似シールとなっている場合においても、各筋目の間隙部の出口が閉鎖されて未シール領域29を密封することができる。
【0013】
請求項2の発明では、筒状体である補助シール片13,16を着脱可能に配設することで、補助シール片13,16の清掃時や損耗時において取り外して作業できるので、そのようなメンテナンス作業が容易であるとともに、シール面8,9と一体的に補助シール片13,16のシール面19a,20aを形成するのに対して、そのシール面19a,20aの加工が複雑にならずにコストアップを抑制できる。
【0014】
請求項3の発明では、補助シール片13,16をシール体1,2のシール面8,9に対し位置調節可能に配設したことで、シール面8,9のシール目合わせとは別に補助シール片13,16の調節が可能であり、シール体1,2の噛み合わせバランスを最適に設定することができる。
【0015】
請求項4の発明では、フィルムを分断するカッター22と開封用切込み31を付与する切込刃23を一体的に作動し得るようにすることで、切込刃23の作動手段をカッター22の作動手段と兼用でき、それらの作動手段の構成を簡単にすることができる。
【0016】
請求項5の発明では、製袋充填機等において、シール体1,2でエンドシールする際に、同時に開封部31を付与して袋を得ることができ、得られる袋は、確実かつ容易に開封できる態様とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の一実施形態において開封用切込装置は、例えば横形製袋充填機における公知のボックスモーション式のエンドシール装置に適用し得るシール体について例示したものであり、エンドシール装置についての具体的構成の説明は省略し、以下図面を参照して説明する。
【0018】
図1(a)(b)に示すようにエンドシール装置は、適宜駆動機構によって所定の旋回動作を行い、上下のシール体1,2により、筒状フィルムを挟持して下流側に移動しつつ筒状フィルムを加熱シールして袋詰品を得ることができる。上支持部材3には筒状フィルムの移送方向Xと交差する筒状フィルムの幅方向Yへ延びる上シール体1が左右のばね4により下方へ付勢されるように支持され、下支持部材5には下シール体2が固定台6上に取着されている。上下のシール体1,2のフィルム挟持前、すなわち、図2(b)に示すように上下いずれか一方のシール体(例えば上シール体1)のフィルム挟持面と、図2(c)に示すように他方のシール体(例えば下シール体2)のフィルム挟持面とには、シール体1,2の幅方向Xの略中央に所定幅で空間部7を有し、該空間部7を挟むシール体1,2の幅方向Xの前側になる第1シール面8とその後側になる第2シール面9とが横目となるシール目形状にて相互に噛合し得るよう凹凸形成されている。これらのシール面8,9を備えた上下のシール体1,2内には、カートリッジヒータ等からなる加熱手段が取着されている。第1シール面8は、シール体1,2の長手方向Yの一端8aから他端8bに向けて所定長さ分延びる幅広シール面10(シール体1,2の幅方向Xの寸法が広いシール面10)と、その幅広シール面10に接続されてシール体1,2の長手方向Yの他端8bに至り幅広シール面10の幅より狭いシール幅に設定された幅狭シール面11(シール体1,2の幅方向Xの寸法が狭いシール面11)とを備えている。第2シール面9は第1シール面8における幅狭シール面11と略同じ幅寸法でシール体1,2の長手方向Yの一端8aから他端8bまで直線状に延びる形状に設定されている。第1シール面8における幅広シール面10には幅狭シール面11との境界側になる段差状の内側端縁部10aとその幅広シール面10の外側端縁部10bとの間で長手方向Yへ所定長さ分延びる長穴溝部12が凹設されている。上シール体1の長穴溝部12と下シール体2の長穴溝部12はいずれも底部12aを有し、上シール体1の長穴溝部12の底部12aから上方へ空洞12bが貫設されている。
【0019】
図2(a)及び図3(a)(b)に示すように、上シール体1の長穴溝部12には図4(a)に示す無底筒状体である補助シール片13が着脱可能に嵌め込まれ、この長穴溝部12の底部12aでこの補助シール片13の取着部14の尻部が支えられている。この補助シール片13の取着部14の外側に凹み14aが形成され、上シール体1に螺合された止めねじ15がこの凹み14aに対し締め付けられてこの補助シール片13が上シール体1に位置決めされる。下シール体2の長穴溝部12には図4(b)に示す有底筒状体である補助シール片16が着脱可能に嵌め込まれ、この長穴溝部12の底部12aでこの補助シール片16の取着部17の底部である尻部が支えられている。この補助シール片16の取着部17の外側に凹み17aが形成され、下シール体2に螺合された止めねじ18がこの凹み17aに対し締め付けられてこの補助シール片16が下シール体2に位置決めされる。それらの補助シール片13,16の取着部14,17の頭部側の外周縁より内側へ寄った位置には長穴溝部12に沿って細長い加熱筒19,20が突設され、この両加熱筒19,20の開放端面19a,20aがシール面として第1シール面8の幅広シール面10側に露出している。この開放端面19a,20aは約1.5mmの細幅を有する環状帯をなす。下側の補助シール片16については、取着部17を支持して加熱筒20の開放端面20a(シール面)と下シール体2のシール面8,9との位置関係を調節する位置調節手段としての調節ねじ21が、下シール体2の長手方向Yで所定間隔毎に複数個(本例では取着部17の尻部の長手方向Yの両端に対応して2個)下シール体2に螺合されている。この調節ねじ21を夫々操作すると、取着部17の尻部を調節ねじ21が押し上げて第1シール面8の幅広シール面10に対する加熱筒20の位置と傾き、及び、上シール体1に配設された上側の補助シール片13との当接状態とを調節することができる。
【0020】
前記上シール体1の上支持部材3にはカッター22と開封補助形成具としての切込刃23とが一体的に昇降動可能に支持され、このカッター22が前記上シール体1の空間部7内に位置しているとともに、前記上シール体1の長穴溝部12の底部12aから上方へ貫設された空洞12bにこの切込刃23が位置している。
【0021】
さて、横形製袋充填機においては、フィルムロールから引き出された帯状フィルムが筒状フィルムとして成形された後に、その筒状フィルムに縦シールが施され、また、筒状フィルム中に被包装物が所定間隔毎に供給され、その筒状フィルムが被包装物とともに前記エンドシール装置まで送られてくるのに合わせて、上下のシール体1,2が互いに同期して昇降するとともに筒状フィルムの移送方向Xへ進退する所謂ボックスモーション運動を行って、筒状フィルム中に所定間隔毎に収容されている被包装物間において筒状フィルムをこの上下のシール体1,2で挟持して上下のシール体1,2が下流側へ移動する。その際、上下のシール体1,2のシール面8,9に形成された横目の凹凸が相互に噛合して、筒状フィルムの移送方向Xに対し交差する方向となる筒状フィルムの幅方向Yに向けてエンドシールが施されるとともに、カッター22により筒状フィルムが切断され、また、切込刃23により筒状フィルムの端縁部が切り込まれ、図5に示すように袋詰品24(包装袋)が得られる。このようにしてシール及び切断されて得られた袋詰品24の長手方向Xの一端側には上下のシール体1,2の第2シール面9により筒状フィルムをエンドーシールして得られた横シール部25が袋詰品24の幅方向Yの両端24a,24b間にわたり形成されるとともに、袋詰品24の長手方向Xの他端側には上下のシール体1,2の第1シール面8により筒状フィルムをエンドーシールして得られた横シール部26が袋詰品24の幅方向Yの両端24a,24b間にわたり形成される。この横シール部26は、前記第1シール面8の幅広シール面10により形成され、袋詰品24の幅方向Yの一端24aから他端24b側に向けて所定長さ分延びる幅広横シール部27と、前記第1シール面8の幅狭シール面11により形成され、その幅広横シール部27に接続されて袋詰品24の幅方向Yの他端24bまで延びる幅狭横シール部28とからなる。この幅広横シール部27は、幅狭横シール部28との境界側になる内側端縁部27aを越えることなく袋詰品24の幅方向Yの一端24a(外側端縁部27b)から内側端縁部27aに向けて所定長さ分延びる未シール領域29を有している。この未シール領域29の外周縁には前記補助シール片13,16の加熱筒19,20の開放端面19a,20a(シール面)により補助シール部30が形成されるとともにその補助シール部30の内側で未シール領域29内には前記切込刃23により開封部としての切込み31が形成される。また、筒状フィルムの長手方向Xには、図5に示すように、両横シール部25,26と直交して筒状フィルムの移送方向Xの重合部を縦シールして得られた縦シール部32が形成されている。
【0022】
このように本実施形態では、袋詰品24の幅広横シール部27に開封用切込み31を設ける際に形成する未シール領域29の周りを補助シール片13,16により加熱溶着するようにしたので、シール目形状が横目で各筋目の間が擬似シールとなっている場合においても、各筋目の間隙部の出口が閉鎖されて密封された袋詰品24を得ることができる。
【0023】
前記実施形態以外にも例えば下記のように構成してもよい。
・ 上下のシール体1,2において補助シール片13,16はいずれもシール体1,2のシール面8,9に対する加熱筒19,20の開放端面19a,20a(シール面)の位置が調節可能に配設されるようにしてもよい。
【0024】
・ 上下のシール体1,2において補助シール片13,16はシール面8,9に一体的に形成されているものであってもよい。
・ 上下のシール体1,2において、幅広シール面10及び幅狭シール面11の形状や、それらの寸法や、それらの幅の割合や、それらの間の境界部分の形状など、各種態様のものを採用することができる。
【0025】
・ 上下のシール体1,2において、袋詰品24の幅広横シール部27における未シール領域29に形成する切込み31について、直線状に限らず、例えば、V形状やU形状や円形等の抜き穴やミシン目等の不連続な切込みなど、各種態様のものを採用できるように、切込刃23の形態を変更することができる。
【0026】
・ 上下のシール体1,2のシール面8,9に形成されたシール目形状については、実施例のような横目に限らず、碁盤目や縦目など、各種のものを採用することができる。
・ カッター22は、シール体1,2と別途設け、シールとカットを別々の位置で行うようにしたものであってもよい。
【0027】
・ カッター22の作動によって、切込刃23も一体的に作動するようになっているが、必要に応じてこのカッター22と切込刃23とを別々の駆動部により異なるタイミングで作動させるようにしてもよい。
【0028】
・ エンドシール態様については、横形製袋充填機のボックスモーション式エンドシール装置において、両シール体1,2を上下に対向作動する方式として例示したが、この方式に限らず、両シール体1,2を左右に開閉作動する方式や、両シール体1,2を水平または垂直回転軸に設ける回転式シーラ、あるいは、両シール体1,2を固定配設した突き合せ式など、さらには縦形製袋充填機等、フィルムにエンドシールする一対のシール体1,2を備えたエンドシール機構を有する各種処理機におけるエンドシール態様に応じた種々の移動機構を適宜採用すればよい。
【0029】
・ そのほか、本実施形態に採用した各種構成に限らず、種々構成を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】(a)は本実施形態にかかる開封用切込装置を採用したエンドシール装置を示す部分正面図であり、(b)は同じく部分側面図である。
【図2】(a)はエンドシール装置の上下両シール体の噛合い状態を示す部分正面図であり、(b)は上シール体のシール面を示す図であり、(c)は下シール体のシール面を示す図である。
【図3】(a)は噛合状態にある上下シール体内で補助シール片の配設状態を示す一部切欠き拡大正面図であり、(b)は同じく離間状態における配設状態を示す一部切欠き拡大正面図である。
【図4】(a)は上側の補助シール片を示す斜視図であり、(b)は下側の補助シール片を示す斜視図である。
【図5】(a)は袋詰品のシール部を示す平面図であり、(b)はその袋詰品の幅広横シール部を示す部分拡大平面図である。
【符号の説明】
【0031】
1…上シール体、2…下シール体、8…上下両シール体の第1シール面、7…空間部、9…上下両シール体の第2シール面、10…第1シール面の幅広シール面、11…第1シール面の幅狭シール面、12…溝部、13,16…補助シール片、22…カッター、23…開封補助形成具としての切込刃、29…幅広横シール部の未シール領域、31…開封部としての切込み、X…筒状フィルムの移送方向、シール体及びシール面の幅方向、Y…筒状フィルムの幅方向、シール体及びシール面の長手方向。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルムの移送方向に対し交差する方向へシールして包装袋を得る一対のシール体を備え、この両シール体のシール面は所定のシ−ル目を形成し得る面とし、そのシール面には、包装袋の一側端から他側に向けて所定長さ延びる未シール領域を形成し得る溝部を設けるとともに、その溝部内には未シール領域の周縁を加熱シールする補助シール片を設け、一方のシール体の溝部内には包装袋に開封部を形成する開封補助形成具を設けたことを特徴とする開封用切込装置。
【請求項2】
前記補助シール片は、シール体に形成された溝部に対し着脱可能に配設される筒状体であることを特徴とする請求項1に記載の開封用切込装置。
【請求項3】
前記補助シール片を移動させてシール体のシール面に対する補助シール片のシール面の位置を調節し得る位置調節手段を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開封用切込装置。
【請求項4】
前記シール体の一方のシール面から突出してフィルムを分断するカッターを備え、前記開封補助形成具はこのカッターと一体的に作動してフィルムに開封用切込みを付与する切込刃であることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載の開封用切込装置。
【請求項5】
前記シール体は、
シール体の長手方向一端側から他端に向けて所定長さ分延びる幅広シール面と、その幅広シール面に接続されてシール体の長手方向他端側に至りこの幅広シール面の幅より狭いシール幅に設定された幅狭シール面とを有し、該幅広シール面には、前記一端から幅狭シール面との境界側になる内側端縁部までの間に所定長さの前記溝部を設けた第1シール面と、
この第1シール面と空間部を介して所定幅の直線状シール面で形成される第2シール面とを設け、
前記開封補助形成具はシール体の噛合い位置で一方のシール体の溝部から突出して他方のシール体の溝部内に至るように作動し得る切込刃である
ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一つの請求項に記載の開封用切込装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−214905(P2009−214905A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−59782(P2008−59782)
【出願日】平成20年3月10日(2008.3.10)
【出願人】(000136387)株式会社フジキカイ (129)
【Fターム(参考)】