説明

隆起ニップルを有する成型容器および使用方法

本発明の容器は、本体部分、隣接キャップ部分および収容されたストッパを備えた容器のシェルと、本体とキャップの分離を容易にする加工した分離位置とを備える。ストッパは、その上に隆起ニップルを有し、ストッパの一部分が本体部分内に収容され、ストッパの一部分がキャップ部分内に収容されるように配置される。したがって、キャップ部分が本体部分から取り外されるときは、ニップルの一部分は本体部分の外に延び、清掃または内容物の取り出しのためのストッパへの簡単なアクセスが可能になる。さらに、容器の壁の一部の厚さが部分的に減少した部分を含む、加工した分離位置がある。本発明と当技術分野で知られた様々な無針コネクタとの協働を強化するために、隆起ガセットが提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、成型容器の分野に関し、詳細には、内部のエラストマーストッパを収容し、そのエラストマーストッパがバイアルの外側シェルを越えて突出した隆起ニップルを有する、成形同時充填(BFS、blow-fill-seal)バイアルに関する。
【背景技術】
【0002】
エラストマーストッパを有する小型のバイアルは、従来、少量の液体、具体的には液状の薬品を収容するために使用されるか、または使用前に還元される凍結乾燥薬品の貯留および供給用の入れ物として使用される。エラストマーストッパを安全に保持するには、バイアル内の圧力が上昇した場合にストッパが押し出されるのを防止するための金属箔製オーバーキャップが必要である。さらに、エラストマーストッパは、一般に、製造プロセス中にストッパをバイアル内に挿入するために潤滑剤としてシリコン処理を必要とし、したがって、場合によっては追加の化合物が導入される。さらに、ガラス製のバイアルは、本質的に壊れやすい。結局は、ストッパ付きのガラス製バイアルには、少なくとも3つの異なる構造上の材料(ガラス、エラストマー、および金属箔)が必要になり、組立てには多数のステップが必要になる。
【0003】
より最近では、多くの場合に「成形同時充填」すなわち「BFS」容器と称される、成型プラスチック容器において大きな進歩が見られる。当技術分野でよく知られているように、樹脂が容器状に押出し成型され、次いで容器が充填され、その樹脂製容器が封止される。それらの全てが一連の自動化されたステップであり、概して、BFS成型機械内の滅菌環境で、連続または連続に近いプロセスで実行される。こうした包装方法の発展も当技術分野でよく知られている。最初に、例えば、特許文献1、2に示されるように、中空の熱可塑性の物品をブロー成型する様々な方法が記載されている。BFS容器を製造するためのより複雑なプロセスが、後に特許文献3、4で示される。さらに発展したステップが、単なる一例であるが、特許文献5に示され、これにより、エラストマーストッパをBFSバイアルに追加することが可能になった。より最近では、底面が平坦な熱可塑性の容器を成型し、上部から容器を充填し、次いで、封止する前に二次的な作業を行う方法が特許文献6で教示されている。その二次的な作業とは、エラストマーストッパなどのインサートを容器の上部開口部に配置し、次いで、その材料の封入する部分を簡単に切り離してアクセスを確保することができるようにして、そのインサートを部分的または完全に封入することなどである。
【0004】
BFS製造プロセスは、従来、いくつかのサブコンポーネントを含み、それらのサブコンポーネントは、熱可塑性ポリマーの貯留および供給システム;パリソンヘッドを有する押出し成形機;滅菌空気充填チャンバ;容器を充填できる専用マンドレル;開閉し、その中に容器を形成することが可能である、半分に分かれた型;ならびに検査および漏出検出システム、ラベル貼り機、および包装機械など、装備の様々な下流アイテムなどである。
【0005】
滅菌フィルタを備えたタンクなどの無菌処理装備により、BFS機械には、常に滅菌した製品が供給されることを確実にする。熱可塑性ポリマー顆粒は、典型的には、真空チュービングシステムを介して成形同時充填の押出し成形機のホッパーに供給され、そこで典型的には約215℃で加熱された溶解物を形成する。熱可塑性ポリマーの溶解物は、円形のオリフィスを介してプラスチックのパリソン(中空の管)を形成し、そのパリソンは、滅菌濾過された空気流によって開放した状態で保持される。次いで、半分に分割された型の下側部分を閉鎖して、開放したパリソンの底部を封止し、パリソンの壁は、冷却された型の壁に、真空によって吹き込まれかつ/または圧迫されて、BFS容器の下側部分を形成する。充填用マンドレルは、所定の量の製品を容器中に充填し、マンドレルを引き抜いた後で、型の上側部分を閉鎖して、BFS容器の上側部分を形成および封止する。ストッパまたは他のインサートが封入されたBFSバイアルの場合は、中間のステップには、BFSプロセスの一部として、封入する前にインサートの正確な位置への位置決めステップを含む。複数のキャビティを単一の型内に設けることができるので、生成速度は各BFSの型のキャビティの数に大いに関係する。
【0006】
ストッパが封入されたバイアルは、概して、図1に示したような先行技術の構造のタイプに似ている。こうした構造にはいくつかの問題がある。第1に、封入した熱可塑性物質がストッパの上部で折れ曲がった、比較的直角に近いショルダが、ブロー成型するのが難しい領域を作り出してしまう。第2に、バイアルを開けることができる再現可能な破断領域が必要なので、その破断領域のための脆弱な領域が必要であり、そのような脆弱な領域はこうした包装に設計するのが難しい可能性がある。最後に、ストッパが熱可塑性のシェル内に封入される結果、それらの設計により、ストッパの表面がシェルのレベルより下になる。したがって、開いているときは、ストッパの露出面は基本的に、図2に示されるように、隆起した熱可塑性の領域に囲繞された穴の中にある。これにより、清掃および殺菌など、ストッパへのアクセスが難しくなる恐れがある。以下に教示するように、本発明は、現在のBFSバイアルの設計に関してこれらのおよび他の多くの欠点を克服する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第3137748号明細書
【特許文献2】米国特許第3288898号明細書
【特許文献3】米国特許第3464085号明細書
【特許文献4】米国特許第3597793号明細書
【特許文献5】米国特許第3919374号明細書
【特許文献6】米国特許第4707966号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
最も一般的な構成では、本発明は、様々な新しい可能性によって現行技術を進歩させ、新しい新規の形で先行技術の装置の欠点の多くを克服するものである。本発明は成型容器であり、その成型容器は、上記で説明した従来の成形同時充填(BFS)方法に従って形成された隆起ニップルを有する。その容器は、キャップ部分および本体部分を備え、ストッパが封入されている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本体部分は本体部分の壁を有し、その本体部分の壁は壁のショルダ部分を有し、その壁のショルダ部分は遠位面および近位面を有する。本体部分は、本体部分の壁が、加工した分離位置でキャップ部分の壁と接触するように、隣接キャップ部分を有し、その加工した分離位置は、容器の壁における脆弱な領域になるように設計される。
【0010】
容器は、容器のシェル内にストッパが収容され、そのストッパは、内容物が本体部分からキャップ部分に移動するのを防止する。ストッパの一部分は本体部分内に収容され、ストッパの一部分はキャップ部分内に収容される。ストッパは、ストッパの壁およびストッパのショルダを有し、中央隆起ニップルが、注射位置を有するニップル上面と、ニップル側壁とを有する。加工した分離位置は、キャップ部分が、加工した分離位置で本体部分から取り外されたときに、ニップルの一部分が本体部分の外に延びるように、ニップル側壁に隣接する。
【0011】
ニップルの一部分が本体部分を越えて突出することは、先行技術に対する多くの利点を呈する。従来通りに形成されたBFSバイアルのキャップが取り外されたときに、ストッパの表面は本質的に、囲繞しているBFSのシェルによって形成された穴の中に位置する。したがって、表面を清掃するには、清掃手段が穴の底部でストッパの表面に届き適切に清掃するようにして、清掃手段を穴の中に配置することが必要になる。さらに、穴が比較的小さいと、ストッパを刺して容器の内容物にアクセスするのに使用される針または他の取外し手段を用いてオペレータが命中させる表面積が非常に小さくなる。
【0012】
本発明は、所望の場合は、ニップルの上面全てを簡単に清掃することを可能にし、ニップルの上面のほとんど全てを、ストッパを刺して容器の内容物にアクセスする針または他の取外し手段によってアクセスすることを可能にする。
【0013】
本体の壁のショルダ部分は、キャップ部分に隣接し、容器の長手方向軸から垂直ではない角度で構成されてよい。これも、以下に限定されないがそれらを含む、先行技術に対する多くの利点を有する。BFSバイアルの本体の壁のショルダ部分が垂直の角度をなすときは、十分に強度のある容器を形成するために、確実に曲げ部を十分に形成可能にすることが難しくなる恐れがある。さらに、このような直角の曲げ部の形状により、BFSバイアルの本体とキャップとの間の適切な破壊ラインの設計がより難しくなってしまう。
【0014】
他の実施形態では、壁のショルダ部分はさらに、少なくとも1つの隆起ガセットを備え、その隆起ガセットは、壁のショルダ部分から延び、容器の長手方向軸に実質的に平行な側面を有する。こうした(1つまたは複数の)ガセットは、BFSバイアルを補強する傾向があるだけでなく、様々なコネクタと協働する。
【0015】
側面の長さを伸長すると、側面と無針コネクタの内面との間の相互作用の表面積が増大し、相互作用の表面積が増大すると、要素間の協働がより安定し、無針コネクタの心合わせがより確実になる。
【0016】
キャップ部分と本体部分の分離を支援するため、キャップ部分は、キャップ部分の壁を有し、そのキャップ部分の壁は、平坦なタブ(332)などの把持強化機構を有するように形成されてよい(図13aおよび図13b参照)。様々な形状を用いる様々な実施形態は、多くの場合に比較的サイズが小さい容器を開くのを容易にする際に有用なことがある。こうした平坦なタブの側方への広がりを比較的短くすることができ、そのため本体部分からキャップ部分を取り外す最も簡単な手段は両手を使うこと、一方が本体部分を把持し、もう一方がキャップ部分を捩り切ることになる。こうした設計においてキャップ部分を片手で取り外すことは不可能ではないが、それにはある程度の手の強さを必要とすることがあり、そうした強さは容器の使用を望む人の中では一般的に見つけられない。
【0017】
タブのモーメントアームを増大することによって、片手で開けるために必要とされる手の強さを小さくすることができ、すなわち、容器に対してタブが大きいほど、加工した分離位置の破断が引き起こすためにタブの遠位点に加えなければならない力が小さくなる。これにより、キャップ部分を回転させることによって、本体部分からキャップ部分を簡単に取り外すことが可能になる。このようなタブの相対的な伸長により、加工した分離位置で容器を開けるために利用可能なテコ比が単純に増加する。
【0018】
本体部分の壁がキャップ部分の壁と接触する加工した分離位置の改善によって、本体部分からキャップ部分を清潔かつ正確に取り外すことを容易にすることができる。本発明の一実施形態では、加工した分離位置は、本体部分の壁とキャップ部分の壁との間の、線状のシェルの厚さが不連続な部分を備える。この不連続な部分が、隣接する本体部分とキャップ部分との間の自然な破断ゾーンを作り出す。さらなる実施形態では、加工した分離位置は、壁のショルダ部分の遠位面の最大厚さから先細りして、壁のショルダ部分(221)の近位面の最小厚さに達する(図7参照)、壁のショルダ部分の漸進的な減少によって形成される。好ましい実施形態の以下の詳細な説明ならびに添付の図および図面を参照すると、当業者にはより簡単に明らかになるように、様々な好ましい実施形態の変更形態、修正形態、代替形態、および改変形態を、単独で、または互いに組み合わせて利用することができる。
【0019】
少なくとも1つの直径(12)および長手方向軸(14)を有する容器(10)であって、本体部分(200)および隣接キャップ部分(300)を備える容器のシェル(50)であって、本体部分(200)が本体部分の壁(220)を有し、本体部分の壁(220)が壁のショルダ部分(221)を有し、壁のショルダ部分(221)が遠位面(222)および近位面(223)を有し、隣接キャップ部分(300)がキャップ部分の壁(320)を有し、本体部分の壁(220)が、加工した分離位置(400)でキャップ部分の壁(320)と接触する、容器のシェル(50)と、ストッパ(100)の一部分が本体部分(200)内に収容され、ストッパ(100)の一部分がキャップ部分(300)内に収容されるように、容器のシェル(50)内に収容され、内容物が本体部分(200)からキャップ部分(300)に移動するのを防止する、ストッパ(100)であって、ストッパ(100)がストッパの壁(120)およびストッパのショルダ(123)を有し、中央隆起ニップル(130)が、注射位置(135)が隆起注射ガイド(136)によって界接されたニップル上面(134)と、ニップル側壁(132)とを有し、キャップ部分(300)が加工した分離位置(400)で本体部分(200)から取り外されたときに、ニップル(130)の一部分が本体部分(200)の外に延びるように、加工した分離位置(400)がニップル側壁(132)に隣接する、ストッパ(100)とを備える、容器(10)が開示される。さらに、少なくとも1つの直径(12)および長手方向軸(14)を有する容器(10)であって、本体部分(200)および隣接キャップ部分(300)を備える容器のシェル(50)であって、本体部分(200)が本体部分の壁(220)を有し、本体部分の壁(220)が壁のショルダ部分(221)を有し、壁のショルダ部分(221)が、容器(10)の長手方向軸(14)から垂直ではない角度で構成され、遠位面(222)および近位面(223)を有し、壁のショルダ部分(221)がさらに、少なくとも1つの隆起ガセット(228)を備え、隆起ガセット(228)が、壁のショルダ部分(221)から延び、容器(10)の長手方向軸(14)に実質的に平行な側面(229)を有し、側面(229)が、壁のショルダ部分(221)の遠位面(222)から始まり、容器(10)の長手方向軸(14)に沿って測定した、遠位面(222)から注射位置(135)までの長手方向の距離のうち少なくとも25%だけ容器(10)の長手方向軸(14)に実質的に平行に延び、隣接キャップ部分(300)がキャップ部分の壁(320)を有し、本体部分の壁(220)が、加工した分離位置(400)でキャップ部分の壁(320)と接触し、加工した分離位置(400)が、本体部分の壁(220)とキャップ部分の壁(320)との間の、線状のシェルの厚さが不連続な部分を備え、その線状のシェルの厚さが不連続な部分が、壁のショルダ部分(221)の遠位面(222)の最大厚さから先細りして、壁のショルダ部分(221)の近位面(223)の最小厚さに達する、壁のショルダ部分(221)の厚さの漸進的な減少によって形成される、容器のシェル(50)と、ストッパ(100)の一部分が本体部分(200)内に収容され、ストッパ(100)の一部分がキャップ部分(300)内に収容されるように、容器のシェル(50)内に収容され、内容物が本体部分(200)からキャップ部分(300)に移動するのを防止する、ストッパ(100)であって、ストッパ(100)がストッパの壁(120)およびストッパのショルダ(123)を有し、中央隆起ニップル(130)が、注射位置(135)を有するニップル上面(134)と、ニップル側壁(132)とを有し、キャップ部分(300)が加工した分離位置(400)で本体部分(200)から取り外されたときに、ニップル(130)の一部分が本体部分(200)の外に延びるように、加工した分離位置(400)がニップル側壁(132)に隣接する、ストッパ(100)とを備える、容器(10)が開示される。さらに、少なくとも1つの直径(12)および長手方向軸(14)を有する容器(10)であって、本体部分(200)および隣接キャップ部分(300)を備える容器のシェル(50)であって、本体部分(200)が本体部分の壁(220)を有し、本体部分の壁(220)が壁のショルダ部分(221)を有し、壁のショルダ部分(221)が、容器(10)の長手方向軸(14)から垂直ではない角度で構成され、遠位面(222)および近位面(223)を有し、壁のショルダ部分(221)がさらに、少なくとも1つの隆起ガセット(228)を備え、隆起ガセット(228)が、壁のショルダ部分(221)から延び、容器(10)の長手方向軸(14)に実質的に平行な側面(229)を有し、側面(229)が、壁のショルダ部分(221)の遠位面(222)から始まり、容器(10)の長手方向軸(14)に沿って測定した、遠位面(222)から注射位置(135)までの長手方向の距離のうち少なくとも25%だけ容器(10)の長手方向軸(14)に実質的に平行に延び、隣接キャップ部分(300)がキャップ部分の壁(320)を有し、キャップ部分の壁(320)が把持強化機構(330)を有するように形成され、把持強化機構(330)が平坦なタブ(332)であり、平坦なタブ(332)が、タブ(332)の最も遠位の点から注射位置(135)の中心までの距離が、容器(10)の少なくとも1つの直径(12)の最大値の少なくとも65%になるように形成され、本体部分の壁(220)が、加工した分離位置(400)でキャップ部分の壁(320)と接触し、加工した分離位置(400)が、本体部分の壁(220)とキャップ部分の壁(320)との間の、線状のシェルの厚さが不連続な部分を備え、その線状のシェルの厚さが不連続な部分が、壁のショルダ部分(221)の遠位面(222)の最大厚さから先細りして、壁のショルダ部分(221)の近位面(223)の最小厚さに達する、壁のショルダ部分(221)の厚さの漸進的な減少によって形成される、容器のシェル(50)と、ストッパ(100)の一部分が本体部分(200)内に収容され、ストッパ(100)の一部分がキャップ部分(300)内に収容されるように、容器のシェル(50)内に収容され、内容物が本体部分(200)からキャップ部分(300)に移動するのを防止する、ストッパ(100)であって、ストッパ(100)がストッパの壁(120)およびストッパのショルダ(123)を有し、中央隆起ニップル(130)が、注射位置(135)を有するニップル上面(134)と、ニップル側壁(132)とを有し、キャップ部分(300)が加工した分離位置(400)で本体部分(200)から取り外されたときに、ニップル(130)の一部分が本体部分(200)の外に延びるように、加工した分離位置(400)がニップル側壁(132)に隣接する、ストッパ(100)とを備える、容器(10)が開示される。
【0020】
以下で特許請求する本発明の範囲を限定することなく、次に、図面および図を参照するが、全て一律の縮尺に従わずに描かれている。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】先行技術の成型容器の一実施形態の断面図である。
【図2】キャップ部分を取り外した、先行技術の成型容器の断面図である。
【図3】本発明の一実施形態の側面図である。
【図4】本発明のキャップ部分および本体部分の一部分の断面図である。
【図5】キャップ部分を取り外した、図4の本発明の実施形態の、本体部分の一部分の断面図である。
【図6】本発明のストッパの断面図である。
【図7】本発明の成型容器の他の実施形態の、キャップ部分、ストッパ、および本体部分の一部分の断面図である。
【図8】図5の実施形態の本体部分の一部分および無針コネクタの断面図である。
【図9a】図5の実施形態の本体部分と無針コネクタとの間の、可能性のある心合わせ不良を示す断面図である。
【図9b】壁のショルダ部分から延びる隆起ガセットを示す、本発明の一実施形態の上面図である。
【図10】BFSバイアルの本体部分の一部分および無針コネクタの断面図である。
【図11】無針コネクタを挿入した、本発明の実施形態の本体部分の一部分の断面図である。
【図12a】本発明と共に使用するのに適した、先行技術の無針コネクタの上面図である。
【図12b】本発明と共に使用するのに適した、先行技術の無針コネクタの側面図である。
【図12c】本発明と共に使用するのに適した、先行技術の無針コネクタの底面図である。
【図12d】本発明と共に使用するのに適した、先行技術の無針コネクタの断面図である。
【図13a】本発明の一実施形態の上面図である。
【図13b】本発明の一実施形態の側面図である。
【図14a】本発明の一実施形態の上面図である。
【図14b】本発明の一実施形態の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の成型容器(10)(図4参照)により、現行技術を大幅に進歩させることが可能になる。図面と関連して以下に示す詳細な説明は、現在の本発明の好ましい実施形態の、単なる説明を意図したものであり、本発明を構成または利用することができる唯一の形態を表すものではない。この説明は、図示の実施形態に関連した本発明の実装の設計、機能、手段、および方法を示す。しかし、やはり本発明の精神および範囲内に包含されることが意図される、同一または等価の機能および特徴を様々な実施形態で実現できることを理解されたい。
【0023】
次に、図1から図14を概略的に参照すると、本発明は、成型容器(10)を含み、その成型容器(10)は、少なくとも1つの直径(12)(図7参照)および長手方向軸(14)(図4参照)を有する。こうした容器は、上記で説明した従来の成形同時充填(BFS)方法に従って、最も一般的に形成される。図3で示されるように、また図4で詳細に示されるように、最も大きいレベルでは、容器(10)は、キャップ部分(300)および本体部分(200)を備え、ストッパ(100)が封入されている。
【0024】
図4および図5に示されるように、容器は容器のシェル(50)を有し、その容器のシェル(50)は本体部分(200)を備え、本体部分(200)は本体部分の壁(220)を有する。その本体部分の壁(220)は、図5で最も良く示されるように、壁のショルダ部分(221)を有し、その壁のショルダ部分(221)は遠位面(222)および近位面(223)を有する。「distal(遠位)」および「proximal(近位)」という用語は、容器(10)の長手方向軸(14)から、それぞれ相対的に遠い位置および相対的に近い位置を示すものである。本体部分(200)は、図4に示される隣接キャップ部分(300)を有し、その隣接キャップ部分(300)は、キャップ部分の壁(320)を有し、本体部分の壁(220)は、図4に示される加工した分離位置(400)でキャップ部分の壁(320)と接触する。その加工した分離位置(400)は、容器(10)の壁(220、320)の脆弱な領域になるように設計され、一様であり反復可能な破壊領域が本体部分(200)からキャップ部分(300)を取り外すために設けられる。
【0025】
容器(10)は、図5でよく示され、図6では容器から取り外して詳細に示す、ストッパ(100)を有し、そのストッパ(100)は、図4に示されるように、容器のシェル(50)内に収容され、内容物が本体部分(200)からキャップ部分(300)に移動することを防止する。図4に示されるように、ストッパ(100)の一部分が、本体部分(200)内に収容され、ストッパ(100)の一部分が、キャップ部分(300)内に収容される。ストッパ(100)は、ストッパの壁(120)およびストッパのショルダ(123)を有し(図6参照)、図5に示されるように、中央隆起ニップル(130)が、注射位置(135)を有するニップル上面(134)と、ニップル側壁(132)とを有する。加工した分離位置(400)(図4参照)は、キャップ部分(300)が加工した分離位置(400)で本体部分(200)から取り外されたときに、図4および図5に示されるように、ニップル(130)の一部分が本体部分(200)の外に延びるように、ニップル側壁(132)に隣接する。
【0026】
ニップル(130)の一部分が本体部分(200)を越えて突出することは、先行技術に対する多くの利点を呈する。上記で検討したように、従来、BFSバイアル内に封入されたストッパは、図1(先行技術)に示されるように、全体がBFSバイアルのシェル内に位置する。したがって、こうしたバイアルのキャップが取り外されたときに、ストッパの表面は本質的に、図2(先行技術)に示されるように、囲繞しているBFSのシェルによって形成された穴の中に位置する。したがって、表面を清掃するには、清掃手段が穴の底部でストッパの表面に届き適切に清掃するようにして、清掃手段を穴の中に置くことが必要になる。さらに、穴が比較的小さいと、ストッパを刺して容器の内容物にアクセスするのに使用される針または他の取外し手段を用いて介護士が命中させる表面積が非常に小さくなる。
【0027】
本発明は、図5に示されるように、所望の場合は、ニップル(130)の上面(134)全てを簡単に清掃することを可能にし、ニップル(130)の上面(134)のほとんど全てを、ストッパ(100)を刺して容器(10)の内容物にアクセスする針または他の取外し手段によってアクセスすることを可能にする。さらに、いくつかの実施形態では、ニップル(130)の上面(134)の注射位置(135)は、針または他の取外し手段をストッパ(100)中に正確に位置決めする助けをするように、隆起注射ガイド(136)によって界接される。
【0028】
本体の壁のショルダ部分(221)は、キャップ部分(300)に隣接し、容器(10)の長手方向軸(14)から、図5に示される垂直ではない角度で構成されてよい。これも、先行技術に対する多くの利点を有する。図1および図2に示される先行技術の例など、従来のBFSバイアルは、埋め込まれたストッパの上にショルダを有し、それらのショルダは、容器の長手方向軸にほぼ垂直に構成され、その結果、ショルダ領域の最も外側の部分でほぼ直角に曲がる。このような垂直の角度の場合は、従来のBFS方法を用いて十分に強度のある容器を形成するために、確実に曲げ部を十分に形成可能にすることが難しくなる恐れがある。さらに、このような直角の曲げ部の形状により、BFSバイアルの本体とキャップとの間の適切な破壊ラインの設計がより難しくなってしまう。これらの問題の両方が、本発明によって軽減され、具体的には、適切な破壊ラインの設計に対する利点を、以下でより詳細に検討する。
【0029】
本発明は、本体部分の壁(220)が、図4および図5で示される侵入防止部(224)を有し、侵入防止部(224)が、ストッパの壁(120)に形成されたストッパの侵入防止部(124)と協働するように構成することもできる。こうした協働により、ストッパ(100)が誤って外圧によって容器(10)中に押し込まれる可能性が低下する。他の実施形態では、本体部分の壁(220)上の壁の保持面(226)が、ストッパの壁(120)上のストッパ保持面(126)と協働する。単なる一例であるが、こうした協働により、ストッパ(100)が容器(10)中に押し込まれるか、またはそこから押し出される可能性が低くなるように、十分な摩擦嵌めをもたらすことができる。さらに他の実施形態では、やはり図5に示されるように、壁の保持面(226)はさらに、少なくとも1つの壁の排出防止部(227)を備え、その壁の排出防止部(227)は、ストッパ保持面(126)上のストッパ排出防止部(127)と協働する。こうした協働により、単なる一例であるが、容器(10)内部の加圧によって引き起こされることがあるように、ストッパ(100)が誤って容器(10)から押し出される可能性が低下する。
【0030】
他の実施形態では、壁のショルダ部分(221)はさらに、図9bおよび図10に示される少なくとも1つの隆起ガセット(228)を備え、その隆起ガセット(228)は、壁のショルダ部分(221)から延び、容器(10)の長手方向軸(14)に実質的に平行な側面(229)を有する。こうした(1つまたは複数の)ガセット(228)は、BFSバイアルを補強する傾向があるだけでなく、単なる一例であるが、Cardinal Health, Inc. of Dublin, Ohio, USAによって製造される、SMARTSITE(登録商標)無針コネクタなどの、様々な無針コネクタと協働することもできる。
【0031】
側面(229)(図9b参照)の長さを伸長すると、図10および図11で見ることができるように、側面(229)と無針コネクタの内面との間の相互作用の表面積が増大する。すぐ下で図8〜図11と関連して検討するように、相互作用の表面積が増大すると、要素間の協働がより安定し、無針コネクタの心合わせがより確実になる。
【0032】
少なくとも1つの隆起ガセットの設計の利点を、図8〜図11で見ることができる。図8では、単なる一例であるがSMARTSITE(登録商標)無針コネクタのタイプである、無針コネクタ(500)(図12a参照)が、隆起ニップル(130)の注射位置(135)(図8参照)に穿刺した瞬間はバランスがとれていた。図9aの参照により確認されるように、オペレータが容器(10)上で偏心して無針コネクタ(500)を置き、場合によっては、結果として連結が不安定になり、注射面(135)への穿刺が不適切になることが比較的容易に起こるということを当業者なら理解することができる。
【0033】
無針コネクタ(500)の典型的な機構は、図12a〜図12dならびに図8、図9a、および図10〜図11で示される。図10および図12a〜図12dに示されるように、典型的な無針コネクタの機構のいくつかは、コネクタの雄型端部流体口の侵入調節器(523)およびコネクタの雄型端部流体口のインターロック(524)を含む。そのコネクタの雄型端部流体口の侵入調節器(523)は、本質的に、ストッパ(100)を注射位置(135)で穿刺するスパイク様の手段として形成され、コネクタ雄型端部流体口インターロック(524)は、本質的に、無針コネクタ(500)が容器(10)の本体部分(200)の様々な構成と協働することを可能にする弾性クリップとして構成される。
【0034】
隆起ガセット(228)の設計の効果、具体的には、容器(10)の長手方向軸に実質的に平行な側面(229)を用いるいくつかの実施形態の効果は、図10に示すように、当業者には理解することができる。無針コネクタが容器(10)の上部に接近すると、(1つまたは複数の)隆起ガセット(228)、特に側縁部(229)は、無針コネクタのクリップ様の側部と相互作用する。これは、注射位置(135)上の適切な中心の位置に無針コネクタを案内する傾向がある。さらに、図11で見ることができるように、(1つまたは複数の)隆起ガセット(228)は、無針コネクタの内部容積を満たし、容器(10)の本体部分(200)とのより緊密でありより安定した嵌合を確実にする傾向がある。本発明と共に使用するのに適した典型的な無針容器の詳細を、単なる一例として、図12a〜図12dに示す。
【0035】
図13a〜図13bおよび図14a〜図14bに示されるように、キャップ部分(300)と本体部分の分離を支援するため、キャップ部分(300)(図7参照)は、キャップ部分の壁(320)を有し、そのキャップ部分の壁(320)は、把持強化機構(330)を有するように形成されてよい。こうした把持強化機構(330)は、外側面(333)を有する平坦なタブ(332)でよい。様々な形状を用いる様々な実施形態は、多くの場合に比較的サイズが小さい容器(10)を開くのを容易にする際に有用なことがある。単なる一例であるが、把持強化機構は平坦なタブ(332)でよく、その平坦なタブ(332)は、図13a〜図13bおよび図14a〜図14bに示される、キャップ部分(300)に取り付けられる。こうした平坦なタブ(332)の側方への広がりを比較的短くすることができ、そのため本体部分(200)からキャップ部分(300)を取り外す最も簡単な手段は両手を使うことになり、一方は本体部分(200)を把持し、もう一方はキャップ部分(300)を捩り切る。こうした捩り動作は、キャップ部分(300)上に示される回転を示す両方向矢印によって図13bに示される。こうした設計においてキャップ部分(300)を片手で取り外すことは不可能ではないが、それにはある程度の手の強さを必要とすることがあり、そうした強さは容器(10)の使用を望む人の中では一般的に見つけられない。タブ(332)の形状を変更することによって、キャップ部分の片手の取外しを容易にすることが望ましいことがある。
【0036】
タブ(332)のモーメントアームを増大することによって、片手で開けるために必要とされる手の強さを小さくすることができ、すなわち、容器(10)に対してタブ(332)が大きいほど、加工した分離位置(400)の破断を引き起こすためにタブ(332)の遠位点に加えなければならない力が小さくなる。一例であるが、図7および図14bに示すタブ(332)は、外側面(333)におけるタブ(332)上の最も遠位の点から注射位置(135)の中心までの距離が、容器(10)の少なくとも1つの直径(12)の最大値の少なくとも50%になるように形成される。同様の構造を図14bで見ることができる。これにより、図14bに示されるキャップ部分(300)の上にある一方向を指す矢印によって示された方向に、単にキャップ部分(300)を回転させることによって、本体部分(200)からキャップ部分(300)を簡単に取り外すことが可能になる。さらなる実施形態では、図7および図14bで見ることができるように、タブ(332)は、外側面(333)におけるタブ(332)上の最も遠位の点から注射位置(135)の中心までの距離が、容器(10)の少なくとも1つの直径(12)の最大値の少なくとも65%になるように形成される。このようなタブ(332)の相対的な伸長により、加工した分離位置(400)で容器(10)を開けるために利用可能なテコ比が単純に増加する。
【0037】
本体部分の壁(220)がキャップ部分の壁(320)と接触する加工した分離位置(400)の改善によって、本体部分(200)からキャップ部分(300)を清潔かつ正確に取り外すことを容易にすることができる。こうした位置(400)は、一例であるが、シェルの壁(52)中に引掻き線を備えることができる。本発明の一実施形態では、図4および図5に示されるように、加工した分離位置(400)は、本体部分の壁(220)とキャップ部分の壁(320)との間の、線状のシェルの厚さが不連続な部分を備える。この不連続な部分が、隣接する本体部分(200)とキャップ部分(300)との間の自然な破断ゾーンを作り出す。図5に示されるように、さらなる実施形態では、加工した分離位置(400)は、壁のショルダ部分(221)の遠位面(222)の最大厚さから先細りして、壁のショルダ部分(221)の近位面(223)の最小厚さに達する、壁のショルダ部分(221)(図5参照)の厚さの漸進的な減少によって形成される。
【0038】
本明細書で開示した好ましい実施形態の、多数の改変形態、修正形態、および変更形態が、当業者には明らかであり、それらは全て、特許請求される本発明の精神および範囲内に包含されることが予期され企図される。例えば、特定の実施形態を詳細に説明してきたが、様々なタイプの代用および/または追加もしくは代替の材料、相対的な要素の配置および寸法構成を組み込むために、前述の実施形態および変更形態を修正できることを当業者は理解するであろう。したがって、本明細書では本発明の少数の変更形態しか説明していなくても、こうした追加の修正形態および変更形態ならびにそれらの等価物の実施が以下の特許請求の範囲で定義される本発明の精神および範囲内に包含されることを理解されたい。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明の隆起ニップルを有する容器は、ストッパが内部に封入されたBFS容器の領域における長く望まれていた必要性に応じるものである。本発明の設計により、開けた後で簡単にアクセスし清掃することを可能にするように、隆起ニップルの一部分が容器の本体部分を越えて延びることが可能になる。開放時の加工した分離位置の改善、および様々な無針コネクタと安全に連結することができる隆起ガセットを含む追加の修正形態により、この技術分野で見られる安全性および効率が改善される。
【符号の説明】
【0040】
10 容器、12 直径、14 長手方向軸、50 容器のシェル、52 シェルの壁、100 ストッパ、120 ストッパの壁、123 ストッパのショルダ、124 ストッパの侵入防止部、126 ストッパ保持面、127 ストッパ排出防止部、130 中央隆起ニップル、132 ニップル側壁、134 ニップル上面、135 注射位置、136 隆起注射ガイド、200 本体部分、220 本体部分の壁、221 壁のショルダ部分、222 遠位面、223 近位面、224 壁の侵入防止部、226 壁の保持面、227 壁の排出防止部、228 隆起ガセット、229 側面、側縁部、300 隣接キャップ部分、320 キャップ部分の壁、330 把持強化機構、332 平坦なタブ、333 外側面、400 加工した分離位置、500 無針コネクタ、523 コネクタの雄型端部流体口の侵入調節器、524 コネクタの雄型端部流体口のインターロック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの直径(12)および長手方向軸(14)を有する容器(10)であって、
a) 本体部分(200)および隣接キャップ部分(300)を備える容器のシェル(50)であって、前記本体部分(200)が本体部分の壁(220)を有し、前記本体部分の壁(220)が壁のショルダ部分(221)を有し、前記壁のショルダ部分(221)が遠位面(222)および近位面(223)を有し、前記隣接キャップ部分(300)がキャップ部分の壁(320)を有し、前記本体部分の壁(220)が、加工した分離位置(400)で前記キャップ部分の壁(320)と接触する、容器のシェル(50)と、
b) ストッパ(100)の一部分が前記本体部分(200)内に収容され、前記ストッパ(100)の一部分が前記キャップ部分(300)内に収容されるように、前記容器のシェル(50)内に収容され、内容物が前記本体部分(200)から前記キャップ部分(300)に移動するのを防止するストッパ(100)であって、前記ストッパ(100)がストッパの壁(120)およびストッパのショルダ(123)を有し、中央隆起ニップル(130)が、前記注射位置(135)が隆起注射ガイド(136)によって界接されたニップル上面(134)と、ニップル側壁(132)とを有し、前記キャップ部分(300)が前記加工した分離位置(400)で前記本体部分(200)から取り外されたときに、前記ニップル(130)の一部分が前記本体部分(200)の外に延びるように、前記加工した分離位置(400)が前記ニップル側壁(132)に隣接する、ストッパ(100)と、
を備える、容器(10)。
【請求項2】
前記キャップ部分(300)に隣接する前記壁のショルダ部分(221)が、前記容器(10)の長手方向軸(14)から垂直ではない角度で構成される、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記本体部分の壁(220)が、侵入防止部(224)を有し、
前記侵入防止部(224)が、前記ストッパの壁(120)に形成されたストッパの侵入防止部(124)と協働する、請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記本体部分の壁(220)が、壁の保持面(226)を有し、
前記壁の保持面(226)が、前記ストッパの壁(120)上のストッパ保持面(126)と協働する、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記壁の保持面(226)が、さらに少なくとも1つの壁の排出防止部(227)を備え、
前記壁の排出防止部(227)が、前記ストッパ保持面(126)上のストッパ排出防止部(127)と協働する、請求項4に記載の容器。
【請求項6】
前記壁のショルダ部分(221)が、さらに、少なくとも1つの隆起ガセット(228)を備え、
前記隆起ガセット(228)が、前記壁のショルダ部分(221)から延び、前記容器(10)の長手方向軸(14)に実質的に平行な側面(229)を有する、請求項5に記載の容器。
【請求項7】
前記側面(229)が、前記壁のショルダ部分(221)の遠位面(222)から始まり、前記容器(10)の長手方向軸(14)に沿って測定した、前記遠位面(222)から前記注射位置(135)までの長手方向の距離のうち少なくとも25%だけ前記容器(10)の長手方向軸(14)に実質的に平行に延びる、請求項6に記載の容器。
【請求項8】
前記側面(229)が、前記壁のショルダ部分(221)の遠位面(222)から始まり、前記容器(10)の長手方向軸(14)に沿って測定した、前記遠位面(222)から前記注射位置(135)までの長手方向の距離のうち少なくとも50%だけ前記容器(10)の長手方向軸(14)に実質的に平行に延びる、請求項7に記載の容器。
【請求項9】
前記キャップ部分の壁(320)が、把持強化機構(330)を有するように形成される、請求項8に記載の容器。
【請求項10】
前記把持強化機構(330)が、外側面(333)を有する平坦なタブ(332)である、請求項9に記載の容器。
【請求項11】
加工した分離位置(400)をさらに備え、
前記加工した分離位置(400)が、前記本体部分の壁(220)と前記キャップ部分の壁(320)との間における線状のシェルの厚さが不連続な部分である、請求項1に記載の容器。
【請求項12】
前記加工した分離位置(400)が、前記壁のショルダ部分(221)の遠位面(222)の最大厚さから先細りして、前記壁のショルダ部分(221)の近位面(223)の最小厚さに達する、前記壁のショルダ部分(221)の厚さの漸進的な減少によって形成される、請求項11に記載の容器。
【請求項13】
少なくとも1つの直径(12)および長手方向軸(14)を有する容器(10)であって、
a) 本体部分(200)および隣接キャップ部分(300)を備える容器のシェル(50)であって、前記本体部分(200)が本体部分の壁(220)を有し、前記本体部分の壁(220)が壁のショルダ部分(221)を有し、前記壁のショルダ部分(221)が、前記容器(10)の長手方向軸(14)から垂直ではない角度で構成され、遠位面(222)および近位面(223)を有し、前記壁のショルダ部分(221)がさらに、少なくとも1つの隆起ガセット(228)を備え、前記隆起ガセット(228)が、前記壁のショルダ部分(221)から延び、前記容器(10)の長手方向軸(14)に実質的に平行な側面(229)を有し、前記側面(229)が、前記壁のショルダ部分(221)の遠位面(222)から始まり、前記容器(10)の長手方向軸(14)に沿って測定した、前記遠位面(222)から前記注射位置(135)までの長手方向の距離のうち少なくとも25%だけ前記容器(10)の長手方向軸(14)に実質的に平行に延び、前記隣接キャップ部分(300)がキャップ部分の壁(320)を有し、前記本体部分の壁(220)が、加工した分離位置(400)で前記キャップ部分の壁(320)と接触し、前記加工した分離位置(400)が、前記本体部分の壁(220)と前記キャップ部分の壁(320)との間の、線状のシェルの厚さが不連続な部分を備え、その線状のシェルの厚さが不連続な部分が、前記壁のショルダ部分(221)の遠位面(222)の最大厚さから先細りして、前記壁のショルダ部分(221)の近位面(223)の最小厚さに達する、前記壁のショルダ部分(221)の厚さの漸進的な減少によって形成される、容器のシェル(50)と、
b) ストッパ(100)の一部分が前記本体部分(200)内に収容され、前記ストッパ(100)の一部分が前記キャップ部分(300)内に収容されるように、前記容器のシェル(50)内に収容され、内容物が前記本体部分(200)から前記キャップ部分(300)に移動するのを防止する、ストッパ(100)であって、前記ストッパ(100)がストッパの壁(120)およびストッパのショルダ(123)を有し、中央隆起ニップル(130)が、前記注射位置(135)を有するニップル上面(134)と、ニップル側壁(132)とを有し、前記キャップ部分(300)が前記加工した分離位置(400)で前記本体部分(200)から取り外されたときに、前記ニップル(130)の一部分が前記本体部分(200)の外に延びるように、前記加工した分離位置(400)が前記ニップル側壁(132)に隣接する、ストッパ(100)と、
を備える、容器(10)。
【請求項14】
前記壁の保持面(226)が、さらに、少なくとも1つの壁の排出防止部(227)を備え、
前記壁の排出防止部(227)が、前記ストッパ保持面(126)上のストッパ排出防止部(127)と協働する、請求項13に記載の容器。
【請求項15】
少なくとも1つの直径(12)および長手方向軸(14)を有する容器(10)であって、
a) 本体部分(200)および隣接キャップ部分(300)を備える容器のシェル(50)であって、前記本体部分(200)が本体部分の壁(220)を有し、前記本体部分の壁(220)が壁のショルダ部分(221)を有し、前記壁のショルダ部分(221)が、前記容器(10)の長手方向軸(14)から垂直ではない角度で構成され、遠位面(222)および近位面(223)を有し、前記壁のショルダ部分(221)がさらに、少なくとも1つの隆起ガセット(228)を備え、前記隆起ガセット(228)が、前記壁のショルダ部分(221)から延び、前記容器(10)の長手方向軸(14)に実質的に平行な側面(229)を有し、前記側面(229)が、前記壁のショルダ部分(221)の遠位面(222)から始まり、前記容器(10)の長手方向軸(14)に沿って測定した、前記遠位面(222)から前記注射位置(135)までの長手方向の距離のうち少なくとも25%だけ前記容器(10)の長手方向軸(14)に実質的に平行に延び、前記隣接キャップ部分(300)がキャップ部分の壁(320)を有し、前記キャップ部分の壁(320)が把持強化機構(330)を有するように形成され、前記把持強化機構(330)が平坦なタブ(332)であり、前記平坦なタブ(332)が、前記タブ(332)の最も遠位の点から前記注射位置(135)の中心までの距離が、前記容器(10)の少なくとも1つの直径(12)の最大値の少なくとも65%になるように形成され、前記本体部分の壁(220)が、加工した分離位置(400)で前記キャップ部分の壁(320)と接触し、前記加工した分離位置(400)が、前記本体部分の壁(220)と前記キャップ部分の壁(320)との間の、線状のシェルの厚さが不連続な部分を備え、その線状のシェルの厚さが不連続な部分が、前記壁のショルダ部分(221)の遠位面(222)の最大厚さから先細りして、前記壁のショルダ部分(221)の近位面(223)の最小厚さに達する、前記壁のショルダ部分(221)の厚さの漸進的な減少によって形成される、容器のシェル(50)と、
b) ストッパ(100)の一部分が前記本体部分(200)内に収容され、前記ストッパ(100)の一部分が前記キャップ部分(300)内に収容されるように、前記容器のシェル(50)内に収容され、内容物が前記本体部分(200)から前記キャップ部分(300)に移動するのを防止する、ストッパ(100)であって、前記ストッパ(100)がストッパの壁(120)およびストッパのショルダ(123)を有し、中央隆起ニップル(130)が、前記注射位置(135)を有するニップル上面(134)と、ニップル側壁(132)とを有し、前記キャップ部分(300)が前記加工した分離位置(400)で前記本体部分(200)から取り外されたときに、前記ニップル(130)の一部分が前記本体部分(200)の外に延びるように、前記加工した分離位置(400)が前記ニップル側壁(132)に隣接する、ストッパ(100)と、
を備える、容器(10)。
【請求項16】
前記側面(229)が、前記壁のショルダ部分(221)の遠位面(222)から始まり、前記容器(10)の長手方向軸(14)に沿って測定した、前記遠位面(222)から前記注射位置(135)までの長手方向の距離のうち少なくとも50%だけ前記容器(10)の長手方向軸(14)に実質的に平行に延びる、請求項15に記載の容器。
【請求項17】
請求項1に記載の容器内に流動性のある物質を貯留し供給する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9a】
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【図9b】
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【図10】
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【図11】
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【図12a】
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【図12b】
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【図12c】
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【図12d】
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【図13a】
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【図13b】
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【図14a】
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【図14b】
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【公表番号】特表2010−505710(P2010−505710A)
【公表日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−531572(P2009−531572)
【出願日】平成19年10月3日(2007.10.3)
【国際出願番号】PCT/US2007/080267
【国際公開番号】WO2008/042939
【国際公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【出願人】(501477831)アール.ピー. シェーラー テクノロジーズ インコーポレイテッド (23)
【Fターム(参考)】