説明

集中検針装置

【課題】一対の通信線に水道メータが複数個並列接続される配線方式の集中検針装置において、起動電文が異なる親メータが接続される場合においても、親メータを接続配線する専用ポートや、親メータと集中検針装置との間に起動電文を変換する装置等を設ける必要をなくす。
【解決手段】集中検針装置1は、ポート群14、入力手段11、メモリ12、及び起動電文自動切替出力手段13を備える。メモリ12は、メータ毎に、ID番号、接続先のポート番号、及び検針順序番号を関連付けて管理する管理テーブルを記憶する。入力手段11は、それらの番号を入力してメモリ12内の管理テーブルに登録する。起動電文自動切替出力手段13は、各ポート番号のポートに対して、ID番号を付加しない起動電文にするか、或いは管理テーブルに登録されたID番号を付加した起動電文にするかを、管理テーブル内でのID番号の登録の状態に応じて切り替え、起動電文を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集中検針装置に関し、より詳細には、起動電文方式の通信機能付き電子式メータが複数接続される集中検針装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、複数の住戸を有する集合住宅等における水道メータの集中検針では、各住戸に設置された水道メータと集中検針装置を一対一で配線するスター配線が広く採用されている。
【0003】
図6は、従来技術による、スター配線方式の集中検針装置の構成例を示すブロック図である。図6で例示した集中検針装置6では、ポート#1からポート#nは水道メータ#1から水道メータ#nが一対一に対応して接続されているので、ID番号が付加されない起動電文を用いて集中検針を行うことができる。
【0004】
このように、スター配線の集中検針装置は、集中検針装置の各ポートに対して1台の水道メータが接続されているため、水道メータに出力する起動電文にはID番号が付加されておらず、水道メータ側もID番号が付加されていない起動電文に対して応答を行う。
【0005】
また、近年、スター配線よりも配線工事費が安価で済むため、一対の通信線(1つのポートからの通信線)に水道メータが複数個並列接続される配線方式の集中検針装置が実用化されている。この方式では、集中検針装置からID番号が付加されていない起動電文を出力すると、1つの通信線に複数個並列接続された全ての水道メータが同時に応答してしまう。従って、集中検針装置からID番号が付加された起動電文を出力することで、接続されている水道メータ側に登録されているID番号と起動電文に付加されたID番号とが一致した水道メータのみが、その出力に対して応答を行うようにしている。
【0006】
図7は、従来技術による、一対の通信線に水道メータが複数個並列接続された集中検針装置の構成例を示すブロック図である。図7で例示した集中検針装置7は、例えば、ポート#1に通信線73を介して並列接続された水道メータ#11に対し、ID番号を付加した起動電文を出力することで、水道メータ#11との通信を行う。
【0007】
また、集合住宅等では、水道事業者側が管理する第一の水道メータ(以下、親メータと称する)と、集合住宅等が管理する親メータの下流に配された複数の第二の水道メータ(以下、子メータと称する)とがあり、親メータには水道事業者側が指定した水道メータを設置する必要があり、その水道メータにはID番号を付加しない起動電文が多く採用されている。
【0008】
例えば、ポート#nに通信線74を介して接続されている水道メータ#n1が、ID番号を付加しない起動電文方式の水道メータ(すなわち親メータ)の場合、図7で示したように電文変換装置75を介するようにする。電文変換装置75は、ID番号を付加する起動電文をID番号を付加しない起動電文に変換し、集中検針装置7が水道メータ#n1と通信を行うことを可能にする。その他、親メータ専用ポート71に接続されている水道メータ#00が、ID番号を付加しない起動電文方式の水道メータ(すなわち親メータ)の場合、親メータ専用ポート71に対してはID番号を付加しない起動電文を出力することで、集中検針装置7は水道メータ#00と通信を行うことができる。
【0009】
なお、集中検針装置に関し、特許文献1には、複数の中継伝送部を介してそれぞれ多数の電文入出力メータへ各種情報設定を短時間で行なう集中自動検針装置が開示され、特許文献2には、複数の中継伝送部を介してそれぞれ多数の電文入出力メータを短時間で検針又は情報を読み取る集中自動検針装置が開示されている。
【特許文献1】特開平5−260563号公報
【特許文献2】特開平5−260564号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述のごとく、一対の通信線に水道メータが複数個並列接続された配線方式においては、親メータを接続配線する専用ポートを設けた集中検針装置や親メータと集中検針装置の間に起動電文を変換する電文変換装置等を設けて集中検針する必要がある。そのため、親メータのみを接続配線するための配線工事費や起動電文を変換する装置等の余計な費用及び手間が必要となる。
【0011】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、一対の通信線に水道メータが複数個並列接続される配線方式で、起動電文が異なる親メータが接続される場合においても、親メータを接続配線する専用ポートや親メータとの間に起動電文を変換する装置等を設ける必要がない、集中検針装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1の発明は、複数のポートを有し、1つのポートに対して、異なる起動電文方式の通信機能付き電子式メータが複数個並列接続される集中検針装置において、前記メータ毎に、ID番号、接続先のポート番号、及び検針順序番号を関連付けて管理する管理テーブルを記憶したメモリと、前記ID番号、前記ポート番号、及び前記検針順序番号を入力して、前記メモリ内の管理テーブルに登録する入力手段と、各ポート番号のポートに対して、ID番号を付加しない起動電文にするか、或いは前記管理テーブルに登録されたID番号を付加した起動電文にするかを、前記管理テーブル内での前記ID番号の登録の状態に応じて切り替えて、起動電文を出力する起動電文自動切替出力手段と、を備えたことを特徴としたものである。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記起動電文自動切替出力手段は、前記管理テーブル内で前記ID番号が登録されていない前記ポート番号のポートに対しては、ID番号を付加しない起動電文を出力し、前記管理テーブル内で前記ID番号が登録されている前記ポート番号のポートに対しては、該登録されたID番号を付加した起動電文を出力することを特徴としたものである。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、予め設定された判定用ID番号と前記管理テーブル内に登録されたID番号とを比較して一致するか否かを判定するID番号判定手段を備え、前記起動電文自動切替出力手段は、前記ID番号判定手段で判定した結果、前記判定用ID番号と前記登録されたID番号が一致した前記ポート番号のポートに対しては、ID番号を付加しない起動電文を出力し、前記ID番号判定手段で判定した結果、前記判定用ID番号と前記登録されたID番号が一致しない前記ポート番号のポートに対しては、前記登録されたID番号を付加した起動電文を出力することを特徴としたものである。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、オペレータから、前記ID番号を付加しない前記検針順序番号を指定する操作を受け付ける検針順序番号指定手段を備え、前記起動電文自動切替出力手段は、前記検針順序番号指定手段で指定した検針順序番号に関連付けられた前記ポート番号のポートに対しては、ID番号を付加しない起動電文を出力し、前記検針順序番号設定手段で指定した検針順序番号に関連付けられた前記ポート番号以外のポートに対しては、前記登録されたID番号を付加した起動電文を出力することを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、1つの通信線に水道メータが複数個並列接続される配線方式の集中検針装置において、起動電文が異なる親メータが接続される場合においても、親メータを接続配線する専用ポートや、親メータと集中検針装置との間に起動電文を変換する装置等を設ける必要がなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係る集中検針装置の構成例を示すブロック図で、図2は、図1の集中検針装置においてメモリ内に格納された管理テーブルの一例を示す図で、図中、1は集中検針装置、2は管理テーブル、11は入力手段、12はメモリ、13は起動電文自動切替出力手段、14はポート群である。
【0018】
集中検針装置1は、ポート群14を有し、各ポートに対してそれぞれ、一対の通信線に異なる起動電文方式の通信機能付き電子式メータが複数個並列接続される。但し、集中検針装置1においては、図2を参照して後述するように、1つのポートに対して同じ起動電文方式のメータが複数個並列に接続される場合にも対応可能である。以下、他の実施形態も含め、メータとして水道メータを挙げて説明するが、ガスメータ等の他のガスメータも同様に適用できる。
【0019】
集中検針装置1は、入力手段11、メモリ12、及び起動電文自動切替出力手段13を備える。メモリ12は、水道メータ毎に、ID番号、接続先のポート番号、及び検針順序番号を関連付けて管理する管理テーブルを記憶する。この管理テーブルについては図2を参照して後述する。
【0020】
入力手段11は、ID番号、ポート番号、及び検針順序番号を入力して、メモリ12内の管理テーブルに登録する手段であり、登録だけでなく消去も実行できるよう構成することが好ましい。入力手段11としては、オペレータが直接、集中検針装置1に具備された操作ボタンを操作することによって入力を受け付ける手段が挙げられる。また、入力手段11の入力を補助するインターフェースとして、或いは水道メータの検針値等を表示するために、表示部を備えることが好ましい。この表示部がタッチパネルで構成される場合にはこのタッチパネルが入力手段11となり得る。なお、入力手段11としては集中検針装置1に有線/無線によって接続されたコンピュータ等の外部機器を介した入力を受け付ける手段も採用できる。
【0021】
起動電文自動切替出力手段13は、各ポート番号のポートに対して、ID番号を付加しない起動電文にするか、或いは管理テーブルに登録されたID番号を付加した起動電文にするかを、管理テーブル内でのID番号の登録の状態に応じて自動的に切り替えて、起動電文を出力する。起動電文自動切替出力手段13は、最終的にポート#1からポート#nに対して、ID番号付きの起動電文、或いはID番号無しの起動電文のいずれかを出力する。また、起動電文の自動切替及び出力は、管理テーブル内の検針順序番号に基づく順序(逆順などでもよい)で順次実行され、これにより全ての水道メータの検針等が実行可能となる。
【0022】
また、入力手段11における、入力されたID番号、ポート番号、及び検針順序番号を管理テーブルに登録する手段、及び後述の起動電文自動切替出力手段13は、図示しないマイコンに実行可能に組み込んだプログラムとして実現できる。
【0023】
以上、本実施形態によれば、一対の通信線に水道メータが複数個並列接続される配線方式の集中検針装置において、起動電文が異なる親メータが接続される場合においても自動的に起動電文を切り替えるので、親メータを接続配線する専用ポートや親メータとの間に起動電文を変換する装置等を設ける必要がなくなる。
【0024】
また、上述した実施形態において、起動電文自動切替出力手段13は、管理テーブル内でID番号が登録されていないポート番号のポートに対しては、ID番号を付加しない起動電文を出力し、一方、管理テーブル内でID番号が登録されているポート番号のポートに対しては、その登録されたID番号を付加した起動電文を出力することが好ましい。
【0025】
例えば、水道メータ#11がID番号を付加しない起動電文方式の水道メータ、すなわち親メータの場合、起動電文自動切替出力手段13により、ID番号を付加しない起動電文をポート#1に対して出力する。水道メータ#11以外の水道メータは、ID番号を付加する起動電文方式の水道メータのため、ID番号を付加しない起動電文に対しては応答することなく、集中検針装置1は水道メータ#11と通信を行うことができる。
【0026】
また、水道メータ#12から水道メータ#nnがID番号を付加する起動電文方式の水道メータ、すなわち子メータの場合、起動電文自動切替出力手段13により、ID番号を付加する起動電文をポート#1からポート#nに対して出力する。水道メータ#12から水道メータ#nnは、ID番号が一致した水道メータのみが起動電文に対して応答し、また水道メータ#11は、ID番号を付加しない起動電文方式の水道メータのため、ID番号を付加する起動電文に対しては応答することなく、集中検針装置1は水道メータ#12から水道メータ#nnと通信を行うことができる。
【0027】
次に、図2を参照してメモリ12内に保持される管理テーブル2について説明する。管理テーブル2は、検針順序番号、ポート番号、及びID番号といった項目21,22,23、並びに各項目に対する情報(項目の内容)で構成される。これらの情報は入力手段11により入力される。
【0028】
図2で例示した管理テーブル2は、検針順序番号1のID番号24は登録されていない。従って、検針順序番号1の水道メータの検針時には、起動電文自動切替出力手段13により、ポート番号1に対してID番号を付加しない起動電文を出力する。また、検針順序番号2〜9のID番号はそれぞれ登録されており、起動電文自動切替出力手段13により、検針順序番号に対応したポート番号1から2に対して登録されているID番号を付加する起動電文を出力する。
【0029】
以上、本実施形態においては、ID番号が登録されていないポート番号にはIDが付加されていない起動電文を、ID番号が登録されているポート番号にはIDが付加されている起動電文を自動的に切り替えて出力するので、起動電文が異なる親メータが接続される場合においても、親メータを接続配線する専用ポートや親メータと集中検針装置の間に起動電文を変換する装置等を設ける必要がない。
【0030】
図3は、本発明の他の実施形態に係る集中検針装置の構成例を示すブロック図で、図4は、図3の集中検針装置においてメモリ内に格納された管理テーブルの一例を示す図で、図中、3は集中検針装置、4は管理テーブル、31は入力手段、32はメモリ、33は起動電文自動切替出力手段、34はポート群、35はID番号判定手段である。ここで、入力手段31、メモリ32、起動電文自動切替出力手段33、及びポート群34は、それぞれ図1の入力手段11、メモリ12、起動電文自動切替出力手段13、及びポート群14に対応した構成要素であり、その説明を一部省略する。
【0031】
集中検針装置3は、ポート群34、入力手段31、メモリ32、及び起動電文自動切替出力手段33に加え、ID番号判定手段35を備える。ID番号判定手段35は、検針順序番号に基づく順序等で検針を実行する際に、予め設定された判定用ID番号と管理テーブル内に登録されたID番号とを比較して一致するか否かを判定する。
【0032】
そして、起動電文自動切替出力手段33は、ID番号判定手段35で判定した結果、判定用ID番号と登録されたID番号が一致したポート番号のポートに対しては、ID番号を付加しない起動電文を出力し、一方で、ID番号判定手段35で判定した結果、判定用ID番号と登録されたID番号が一致しないポート番号のポートに対しては、登録されたID番号を付加した起動電文を出力する。
【0033】
次に、図4を参照してメモリ32内に保持される管理テーブル4について説明する。管理テーブル4は、図2の管理テーブル2と同様に、検針順序番号、ポート番号、及びID番号といった項目41,42,43、並びに各項目に対する情報(項目の内容)で構成される。これらの情報は入力手段11により入力される。また、ID番号を付加しない起動電文を出力する判定用ID番号を「99999999999999」とした例を挙げて説明するが、判定用ID番号は通常付されるID番号(例えば「00000000000002」等)と重ならないような値であれば任意である。
【0034】
図4で例示した管理テーブル4は、検針順序番号1に登録されているID番号44は「99999999999999」であり、ID番号判定手段35での判定の結果は、判定用ID番号と一致するため、起動電文自動切替出力手段33により、ポート1に対してはID番号を付加しない起動電文を出力する。また、検針順序番号2〜9のID番号は判定用ID番号と一致しないため、起動電文自動切替出力手段33により、ポート1から2に対して登録されているID番号を付加する起動電文を出力する。
【0035】
以上、本実施形態においては、登録されているID番号と判定用のID番号が一致した場合には、対応するポート番号にIDが付加されていない起動電文を、登録されていないID番号と判定用のID番号が一致しない場合には、対応するポート番号にIDが付加されている起動電文を自動的に切り替えて出力するので、起動電文が異なる親メータが接続される場合においても、親メータを接続配線する専用ポートや親メータと集中検針装置の間に起動電文を変換する装置等を設ける必要がない。
【0036】
図5は、本発明の他の実施形態に係る集中検針装置の構成例を示すブロック図で、図中、5は集中検針装置、51は入力手段、52はメモリ、53は起動電文自動切替出力手段、54はポート群、55は検針順序番号指定手段である。ここで、入力手段51、メモリ52、起動電文自動切替出力手段53、及びポート群54は、それぞれ図1の入力手段11、メモリ12、起動電文自動切替出力手段13、及びポート群14に対応した構成要素であり、その説明を一部省略する。
【0037】
集中検針装置5は、ポート群54、入力手段51、メモリ52、及び起動電文自動切替出力手段53に加え、検針順序番号指定手段55を備える。検針順序番号指定手段55は、オペレータから、ID番号を付加しない検針順序番号を指定する操作を受け付ける手段であり、オペレータからの操作により検針順序番号を指定して設定するため検針順序番号設定手段とも言える。
【0038】
そして、起動電文自動切替出力手段53は、検針順序番号指定手段55で指定した検針順序番号に関連付けられたポート番号のポートに対しては、ID番号を付加しない起動電文を出力し、一方で、検針順序番号設定手段55で指定した検針順序番号に関連付けられたポート番号以外のポートに対しては、登録されたID番号を付加した起動電文を出力する。なお、逆に、検針順序番号指定手段55でID番号を付加する検針順序番号を指定して、起動電文自動切替出力手段53は、指定した検針順序番号のポートに対しては登録されたID番号を付加した起動電文を出力するようにしてもよい。基本的に親メータより子メータの方が数が多いことを鑑みると、前者を採用することが好ましい。
【0039】
次に、図2及び図4で例示した管理テーブル2,4を参照して本実施形態を説明する。管理テーブル2において検針順序番号1のID番号24は空欄となっており、ユーザは例えばこの管理テーブル2を表示部などで閲覧した上で、検針順序番号指定手段55で「検針順序番号1」を指定する。これにより、検針順序番号1のときそのポート1に対してはID番号無しの起動電文が出力される。また、管理テーブル4において、同様にID番号を付加しない起動電文を出力する検針順序番号を1と指定しておくと、起動電文自動切替出力手段53により、ポート1に対してID番号を付加しない起動電文を出力する。また、起動電文自動切替出力手段53により、検針順序2〜9に対応したポート番号1から2に対して登録されているID番号を付加する起動電文を出力する。
【0040】
以上、本実施形態においては、指定された検針順序番号のポート番号(検針順序番号における接続先のポート番号)にはID番号が付加されていない起動電文を、指定されていない検針順序番号のポート番号にはID番号が付加されている起動電文を自動的に切り替えて出力するので、起動電文が異なる親メータが接続される場合においても、親メータを接続配線する専用ポートや親メータと集中検針装置の間に起動電文を変換する装置等を設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態に係る集中検針装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の集中検針装置においてメモリ内に格納された管理テーブルの一例を示す図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係る集中検針装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】図3の集中検針装置においてメモリ内に格納された管理テーブルの一例を示す図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る集中検針装置の構成例を示すブロック図である。
【図6】従来技術による、スター配線方式の集中検針装置の構成例を示すブロック図である。
【図7】従来技術による、一対の通信線に水道メータが複数個並列接続された集中検針装置の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0042】
1,3,5…集中検針装置、2,4…管理テーブル、11,31,51…入力手段、12,32,52…メモリ、13,33,53…起動電文自動切替出力手段、14,34,54…ポート群、35…ID番号判定手段、55…検針順序番号指定手段。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のポートを有し、1つのポートに対して、異なる起動電文方式の通信機能付き電子式メータが複数個並列接続される集中検針装置において、
前記メータ毎に、ID番号、接続先のポート番号、及び検針順序番号を関連付けて管理する管理テーブルを記憶したメモリと、
前記ID番号、前記ポート番号、及び前記検針順序番号を入力して、前記メモリ内の管理テーブルに登録する入力手段と、
各ポート番号のポートに対して、ID番号を付加しない起動電文にするか、或いは前記管理テーブルに登録されたID番号を付加した起動電文にするかを、前記管理テーブル内での前記ID番号の登録の状態に応じて切り替えて、起動電文を出力する起動電文自動切替出力手段と、
を備えたことを特徴とする集中検針装置。
【請求項2】
前記起動電文自動切替出力手段は、前記管理テーブル内で前記ID番号が登録されていない前記ポート番号のポートに対しては、ID番号を付加しない起動電文を出力し、前記管理テーブル内で前記ID番号が登録されている前記ポート番号のポートに対しては、該登録されたID番号を付加した起動電文を出力することを特徴とする請求項1に記載の集中検針装置。
【請求項3】
予め設定された判定用ID番号と前記管理テーブル内に登録されたID番号とを比較して一致するか否かを判定するID番号判定手段を備え、
前記起動電文自動切替出力手段は、前記ID番号判定手段で判定した結果、前記判定用ID番号と前記登録されたID番号が一致した前記ポート番号のポートに対しては、ID番号を付加しない起動電文を出力し、前記ID番号判定手段で判定した結果、前記判定用ID番号と前記登録されたID番号が一致しない前記ポート番号のポートに対しては、前記登録されたID番号を付加した起動電文を出力することを特徴とする請求項1に記載の集中検針装置。
【請求項4】
オペレータから、前記ID番号を付加しない前記検針順序番号を指定する操作を受け付ける検針順序番号指定手段を備え、
前記起動電文自動切替出力手段は、前記検針順序番号指定手段で指定した検針順序番号に関連付けられた前記ポート番号のポートに対しては、ID番号を付加しない起動電文を出力し、前記検針順序番号設定手段で指定した検針順序番号に関連付けられた前記ポート番号以外のポートに対しては、前記登録されたID番号を付加した起動電文を出力することを特徴とする請求項1に記載の集中検針装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−235816(P2007−235816A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−57642(P2006−57642)
【出願日】平成18年3月3日(2006.3.3)
【出願人】(000006932)リコーエレメックス株式会社 (708)
【Fターム(参考)】