説明

集合住宅用インターホンシステム

【課題】住棟内の住戸から離れた場所にある充電システムにおける電動車両の充電状態を、住戸にいながら簡単に確認できる集合住宅用インターホンシステムを提供する。
【解決手段】集合住宅用インターホンシステム1は、電動車両3の充電システム2に接続連携され、充電システム2と通信して、充電情報を受信する充電情報受信部14aと、住戸インターホン11から充電情報の要求を受けたときには、充電情報受信部14aから充電情報を受信し、要求をした住戸インターホン11の住戸アドレスを指定して、充電情報を配信する充電情報配信部14bとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動車両の充電システムと連携する機能を有した集合住宅用インターホンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、マンションなどの集合住宅には、ロビーインターホンと住戸インターホンとで構成されるインターホンシステムが設置されているが、近年の傾向として、集合住宅の付加価値を高め、住戸人の利便性を向上させるために、そのインターホンシステムと、他のシステムとを連携させた複合型システムが種々と提案されている。例えば特許文献1では、インターホンシステムを用いて、カーシェアリングでの車両予約を行わせるシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-196782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで最近になって、内燃機関ではなく電気モータによって走行する電動車両が市販されるようになり、集合住宅の敷地内でも電動車両の充電を行いたいという要望がある。しかしながら電動車両の充電システムは、住棟から離れた駐車場や、住棟地下の駐車場などにあるため、住戸内から手軽に充電状態を確認することはできず、わざわざ駐車場まで足を運んで確認せねばならないという問題があった。
【0005】
そこで本発明は、住棟内の住戸から離れた場所にある充電システムにおける電動車両の充電状態を、住戸にいながら簡単に確認できるシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による集合住宅用インターホンシステムは、電動車両の充電システムに接続連携された集合住宅用インターホンシステムであって、住戸インターホンから充電情報の要求を受けたときには、前記充電システムと通信して、前記充電情報受信部から充電情報を受信し、要求を受けた住戸インターホンの住戸アドレスを指定して、充電情報を配信する充電情報配信部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
前記集合住宅用インターホンシステムは、前記充電情報受信部で受信した充電情報を時系列的に蓄積保存する充電情報記憶部をさらに備えてもよい。
【0008】
前記住戸インターホンは、前記充電情報配信部から配信されてきた充電情報に基づいて、その住戸人についての電動車両の充電開始、充電完了、充電異常、充電プラグの着脱の中で少なくとも1以上の報知を行うとよい。
【0009】
前記充電システムは、充電ステーションを監視し、その空き状態を判別して、空き判別情報を出力する状態監視手段を備え、前記充電情報配信部は、前記住戸インターホンから問い合わせ要求を受けたときには、前記充電システムから空き判別情報を受信して、問い合わせを受けた住戸インターホンの住戸アドレスを指定して、空き判別情報を配信する一方、前記住戸インターホンは、この空き判別情報を受信して充電ステーションの空き状態を報知する構成としてもよい。
また、「空きがない」という情報を受けたとき、前記住戸インターホンの操作で「空きの自動報知」を指示でき、指示された場合は、充電ステーションに空きが発生した際に、指示した住戸インターホンに対して、空いたことを報知する構成としても良い。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、住戸インターホンは、所定の操作を受け付けると、充電システムに充電情報を要求し、返信されてきた充電情報を受信すると、その充電情報に基づいて電動車両の充電開始、充電完了、充電異常、充電プラグの着脱などを報知するので、住戸人は住戸にいながら、電動車両の充電状態を簡単に確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明実施例の概略構成を示したブロック図である。
【図2】住戸インターホンの正面図である。
【図3】制御装置および住戸インターホンの機能ブロック図である。
【図4】本発明実施例の動作を時系列的に示したフロー図である。
【図5】(a)〜(d)はそれぞれ充電情報の報知画面の例である。
【図6】(a)、(b)はそれぞれ充電ステーションの空き情報を表示する報知画面の例である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1に記載のインターホンシステム1は、住棟ロビーに設置されたロビーインターホン12と、住棟各住戸に設置された住戸インターホン11とを備えて構成されている。
【0013】
住戸インターホン11は、住宅情報盤として構成されており、ドアホン11aやセキュリティセンサ(図示なし)などが接続されている。そして基本的な構成要素として、図2に示しているように、表示操作部を構成するタッチパネル11b、メニューキー11c、メッセージランプ11d、通話キー11eや、通話部を形成するスピーカ11f、マイク11gなどを備えている。
【0014】
ロビーインターホン12は、呼出し先の部屋番号を指定するための操作部や、通話部を構成するスピーカ、マイク(図示なし)などを備えている。なお、ロビーインターホン12は、カードキーなどによって住戸人を認証するための認証端末を一体に、あるいは認証端末を別体として近傍に備えてもよい。その場合、認証するだけで、ロビー扉や住戸扉の電気錠を解錠させることができる。
【0015】
警報監視盤(管理人室機)13は、表示操作部を構成するタッチパネルや、通話部を構成するハンドセットや、異常報知手段を構成する警報ランプ、スピーカ(図示なし)などを備えている。
【0016】
制御装置14は、住戸インターホン11と、ロビーインターホン12あるいは警報監視盤13との信号伝送を制御する装置であって、住戸インターホン11、ロビーインターホン12、警報監視盤13は、この装置に接続されている。
【0017】
認証装置15は、ロビーインターホン12に付設される住戸人認証端末(図示なし)が読み取った、例えばカードキーの情報に基づいて住戸人を認証する装置である。住戸人の認証は、ロビー扉や住戸扉の電気錠制御のために利用される。
【0018】
充電システム2は、一般にEVなどと呼ばれる電動車両3を充電するためのシステムで、住棟から離れた場所にある駐車場や、住棟地下の駐車場などに設置され、複数の充電ステーション21と、充電ステーション21の空き状態を判別する状態監視手段23とを備えている。なお充電ステーション21のそれぞれは、電動車両3の駐車スペースに充電プラグ22、表示操作盤(図示なし)などが設けられている。その表示操作部は、住戸人を認証するための手段を備える場合もある。
【0019】
また、充電システム2は、例えばEIA-232-D/Eに基づいたシリアルケーブルによってインターホンシステム1の制御装置14に接続されている。しかし、接続形態に特段の制限はなく、例えばパラレルケーブル、あるいはLANケーブルなどで接続してもよい。
【0020】
図3に従って、このインターホンシステム1の構成を本発明に係る機能ブロックについて説明する。
【0021】
制御装置14は、充電システム2から充電情報を受信する充電情報受信部14aと、充電情報受信部14aで受信した充電情報を、アドレスを指定して住戸インターホン11に配信する充電情報配信部14bとを備えている。図示のように充電情報をログとして時系列的に蓄積する記憶部14cをさらに備えていてもよい。
【0022】
住戸インターホン11は、タッチパネル11bからなる充電情報表示部と、スピーカ11fからなり、充電情報を音声出力する音声出力部と、充電情報の有無を示すメッセージ灯11dとを備えている。
【0023】
次いでインターホンシステム1の基本動作を説明する。住戸インターホン11と制御装置14はインターホン回線16によって接続されており、そこでは送信先、送信元のアドレスを指定した信号伝送が行われる。プロトコルは特に制限はないが、例えばTCP/IPを用いてもよい。また、制御装置14とロビーインターホン12あるいは警報監視盤13との信号伝送も同様である。なおインターホン回線16の信号線には、一般的なツイストペアケーブルを用いればよいが、専用ケーブルを用いてもよい。さらに、通話信号と呼出制御信号、電源を別配線にしたケーブルでも、多重化したケーブルでもよい。
【0024】
このインターホンシステム1の基本機能、動作は従来と同様である。すなわちロビーインターホン12で住戸番号を指定した呼出し操作がなされると、制御装置14によって、指定された住戸の住戸インターホン11が呼び出される。呼び出された住戸インターホン11で通話キー11eが操作されると、制御装置14は、ロビーインターホン12とその住戸インターホン11との間に排他的な音声チャンネルを構成して、訪問者と住戸人との通話を許可する。その後、通話キー11eが再操作されたとき、あるいは所定時間が経過したときに、その音声チャンネルは開放される。なお、ロビーインターホン12は複数であってもよく、その場合でも音声チャンネルは排他的に制御される。
【0025】
さらにインターホンシステム1がテレビ式であれば、ロビーインターホン12で呼出操作がなされてから通話チャンネルが解放されるまでの間、ロビーインターホン12側に設けられたビデオカメラと、呼出し先の住戸インターホン11との間に排他的な映像チャンネルを構成する。このようにすれば、訪問者の映像を住戸インターホン11でモニタしながら対応できる。
【0026】
また、警報監視システムとしての機能、動作も従来と同様である。すなわち、住戸インターホン11は、セキュリティセンサが異常発生を検知すると、タッチパネル11bに警報画面を表示するとともに、スピーカ11fから警報メッセージを出力する。また、住戸インターホン11は、その異常発生を警報監視盤13に通知する。警報監視盤13は、その通知を受信すると警報を出力し、管理人の操作に応じて、異常発生を通知してきた住戸インターホン11や、その近隣の住戸インターホン11から、避難メッセージなどを出力させる。また、防災センターなどに異常発生を移報することもできる。
【0027】
次いで本発明の特徴であるインターホンシステム1と充電システム2との連携動作を説明する。その連係動作は要するに、住戸インターホン11は、充電確認のための所定の操作を受け付けると、充電情報配信部14bおよび充電情報受信部14aを介して充電システム2に充電情報を要求し、充電システム2から充電情報が返信されてくると、住戸人の電動車両3の充電情報を報知するものである。このような充電情報の報知を行えば、住戸人は、住戸にいながら、離れた場所にある充電システム2による電動車両3の充電状態を簡単に確認できる。
【0028】
ここで充電情報受信部14aが充電システム2に送信する充電情報の要求信号には、要求元の住戸を特定するための住戸情報を含ませておく。住戸情報は住戸番号でもよい。もし充電システム2が住戸人の識別情報を必要とする構成ならば、認証装置15を参照するなどして、住戸番号を住戸人の識別情報に置換すればよい。あるいは住戸インターホン11が住戸人の識別情報を付加した要求信号を送信してもよい。
【0029】
また、充電システム2との通信のためにプロトコル変換も必要である。すなわち住戸インターホン11から受信した要求信号を、充電システム2が受け付ける形式に変換する手順は、充電情報配信部14bと充電情報受信部14aのどちらで行ってもよい。
【0030】
充電システム2は、定期的に充電ステーション21のそれぞれからイベント情報を収集する構成でも、充電情報受信部14aから充電情報の要求信号を受け付けるごとに充電ステーション21のそれぞれからイベント情報を収集する構成でもよい。そしていずれの構成であっても、充電情報受信部14aから充電情報の要求信号を受信すると、収集したイベント情報から、その要求信号に含まれた住戸情報に基づいて、その住戸の電動車両3に関連したものを検索して、充電情報として返信する。なおここでいうイベントは、例えば充電開始、充電完了、充電エラー、充電プラグ22の着脱などの状態変化を示すものである。
【0031】
したがって充電システム2が返信する充電情報は、イベントを特定するためのイベント種別を含んでいるが、それ以外に住戸情報やイベントが発生した(あるいはイベント情報を収集した)日時情報も含んでいる。なお、必要な住戸情報は、充電システム2の側に認証装置を別途用意しなくても、インターホンシステム1に備えられた認証装置15を利用すれば容易に得られる。
【0032】
充電情報のフォーマット、プロトコルは特に限定されない。例えばイベント情報、住戸情報、日時情報のそれぞれに所定のビット数を割り当ててコード化してもよいし、それらの情報をそのままテキスト化した文字列情報としてもよい。
【0033】
制御装置14に設けられた充電情報受信部14aは、充電システム2から返信されてくる充電情報を受信すると、その充電情報を充電情報配信部14bに転送する。充電情報配信部14bは、その充電情報を解読して、そこに含まれている住戸情報を確認するとともにプロトコル変換し、要求信号送信元の住戸インターホン11のアドレスを付加してインターホン回線16に出力する。このとき充電情報をログとして保存しておけば、システムが正常動作しないときなどで原因の切り分けに利用できる。また停電などで住戸インターホン11の記憶内容が失われたときでも、そのログから、住戸インターホン11の充電状態に関する記憶部分を回復させて、充電状態の報知を継続させることも可能になる。
【0034】
住戸インターホン11は、充電情報の要求信号を送信したあと、自分のアドレスが指定された充電情報を受信すると、その内容を解読して、充電情報に含まれているイベント種別に対応した報知を行う。
【0035】
図4のフロー図では、充電システム2とインターホンシステム1との間の一般的な信号伝送を時系列的に説明している。
【0036】
このフロー図によれば、時刻T1で、住戸インターホン11は、メニューキー11cの操作を受け付けて、充電情報の要求信号を充電情報配信部14bに送信している。その要求信号は、充電情報配信部14bおよび充電情報受信部14aを介して充電システム2まで伝送される。
【0037】
時刻T2で、充電システム2は、受信した要求信号に基づいて充電ステーション21を検索して、その住戸の電動車両3に関する充電情報を返信している。返信された充電情報は、充電情報受信部14aおよび充電情報配信部14bを介して、要求信号を送信した住戸インターホン11まで伝送される。経路途中の充電情報配信部14bでは、充電情報をログとして記録している。
【0038】
時刻T3で、住戸インターホン11は、受信した充電情報を報知している。
【0039】
以下、図5(a)〜図5(d)に従って、充電情報の報知例を具体的に説明する。
【0040】
図5(a)は、電動車両3が接続されていない場合の報知画面の例である。この報知画面は、問い合わせに対して、電動車両3が接続されていない場合に表示されるもので、確認した日時と、「EV未接続」のメッセージが配置されている。
【0041】
また図5(b)は、充電中に対応した報知画面の例である。この報知画面には、充電情報に含まれた日時情報の日時と、「EV充電中」のメッセージと、画面表示された日時での充電量を示すプログレスバーとが配置されている。このようなプログレスバーは、充電システム2が電動車両3の充電量を含めた充電情報を返信する構成であれば、容易に実現できる。もちろん、この充電情報には、イベント種別として充電中を示す情報が含まれる。なおここで充電量は、所定値、例えば20%、40%、60%、80%というような大まかなものでもよい。
【0042】
しかし、充電システム2が充電中については充電情報を処理しない構成も考えられる。そのような場合は、住戸インターホン11が一旦充電開始を通知する充電情報を受信してから、充電完了を通知する充電情報を受信するまでの間、メニューキー11cの操作を受け付ける毎に、充電中の報知画面を生成してもよい。その報知画面では、充電開始を通知する充電情報に含まれた日時情報の日時を起点として、そこからの経過時間をプログレスバーとして示せばよい。またその際には、日時として、メニューキー11cが操作された時点、つまり現在の日時を表示するとよい。このように充電中に、その進行具合をプログレスバーで知らせる構成とすれば、ある程度の充電ができた時点で充電を中止して電動車両3を使用することも不安なくできる。
【0043】
図5(c)は、充電完了に対応した報知画面の例である。この報知画面には、充電情報に含まれた日時情報の日時と、「EV充電完了」のメッセージと、画面表示された日時での充電量を示すプログレスバーとが配置されている。図4(a)〜図4(c)から判るように、充電の進行と共にプログレスバーは右側に向かって延びている。
【0044】
図5(d)は、充電異常に対応した報知画面の例である。この報知画面には、充電情報に含まれた日時情報の日時と、「EV充電異常」のメッセージとが配置されている。充電異常は、充電の途中で電圧異常が発生したときなどに報知される。なお、「EV充電開始」、「EV充電中」、「EV充電完了」、「EV充電異常」のメッセージは一目でおおよその見当がつくように表示色を異ならせてもよい。例えば「EV充電開始」、「EV充電中」は赤色表示、「EV充電完了」は緑色表示、「EV充電異常」は赤色点滅表示などにすれば、メッセージを読まなくても色の違いだけで報知内容が判る。また、メッセージランプ11dも、これらのメッセージの表示色に対応させて点灯色を異ならせるとよい。このように充電異常を報知する構成とすれば、充電異常が報知された時点で充電を中止して修理業者を呼ぶなど、故障の対処が迅速にできるようになる。
【0045】
また、さらに望ましくは、充電システム2は、充電ステーション21を監視し、その空き状態を判別して、空き判別情報を出力する状態監視手段23を備える。この場合、充電情報配信部14bは、住戸インターホン21から空き情報の問い合わせ要求を受けたときには、充電システム2から空き判別情報を受信して、問い合わせを行った住戸インターホン11のアドレスを指定して、空き判別情報を配信する。そして住戸インターホン11は、その空き判別情報を受信して充電ステーション21の空き状態を報知する構成とするとよい。
【0046】
状態監視手段23は、例えば充電ステーション21の充電プラグ22の空き状態を検出すればよい。
【0047】
図6(a)、図6(b)はそれぞれ、充電ステーション21の空き情報を表示する報知画面の例である。図6(a)は充電ステーション21に空きが2台分ある場合の画面で、充電ステーション情報に含まれた日時情報の日時と、「充電ステーションは空き2台あります」というメッセージが配置されている。
【0048】
一方、図6(b)は充電ステーション21に空きがない場合の画面で、充電ステーション情報に含まれた日時情報の日時と、「充電ステーションは空きがありません」というメッセージが配置されている。このようにすれば、住戸インターホン11の簡単な操作で、充電ステーション21の空き状態が判るので、空きを確認した後に、自分の電動車両3の充電をしに駐車場に向かうことができるようになるなど利便性が大幅に向上する。
【0049】
また住戸インターホン11は、所定の操作を受け付けると、充電ステーションの空き自動通知要求を充電情報配信部14bに送信し、その後充電ステーションに空きが発生したときに、空き発生情報を自動的に通知させるようにしてもよい。この場合、充電情報配信部14bは、その空き自動通知要求を、その住戸インターホン11に空き発生情報を返信するまで記憶保持している。なお、空き自動通知要求は、空きがない場合の画面に「空き自動報知」釦などを配置し、それをタッチすれば送信されるようにするとよい。このように充電ステーション21に空きが発生したことを自動的に報知する仕組みとすれば、利便性がさらに向上する。なお、空き自動通知要求は、所望の時刻以降に空きが発生したときに自動的に通知されるように、時刻指定のオプションを付加できるようにすると、今は忙しいので後から電動車両3を充電したいときなど非常に便利である。
【符号の説明】
【0050】
1 インターホンシステム
2 充電システム
3 電動車両
11 住戸インターホン
12 ロビーインターホン
14a 充電情報受信部
14b 充電情報配信部
14c 記憶部
22 充電プラグ
23 状態監視手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動車両の充電システムに接続連携された集合住宅用インターホンシステムであって、
前記充電システムと通信して、充電情報を受信する充電情報受信部と、
住戸インターホンから充電情報の要求を受けたときには、前記充電情報受信部から充電情報を受信し、要求を受けた住戸インターホンの住戸アドレスを指定して、充電情報を配信する充電情報配信部とを備えたことを特徴とする、集合住宅用インターホンシステム。
【請求項2】
請求項1に記載の集合住宅用インターホンシステムにおいて、
前記充電情報受信部で受信した充電情報を時系列的に蓄積保存する充電情報記憶部をさらに備えている集合住宅用インターホンシステム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の集合住宅用インターホンシステムにおいて、
前記住戸インターホンは、前記充電情報配信部から配信されてきた充電情報に基づいて、電動車両の充電中、充電完了、充電異常、充電プラグの着脱の中で少なくとも1以上の報知を行うことを特徴とする集合住宅用インターホンシステム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の集合住宅用インターホンシステムにおいて、
前記充電システムは、充電ステーションを監視し、その空き状態を判別して、空き判別情報を出力する監視手段を備えており、
前記充電情報配信部は、前記住戸インターホンから問い合わせ要求を受けたときには、
前記充電システムから空き判別情報を受信して、問い合わせを受けた住戸インターホンの住戸アドレスを指定して、空き判別情報を配信する一方、前記住戸インターホンは、この空き判別情報を受信して充電ステーションの空き状態を報知する構成にしている、集合住宅用インターホンシステム。
【請求項5】
請求項4に記載の集合住宅用インターホンシステムにおいて、
前記充電情報配信部は、前記住戸インターホンから、前記充電ステーションの空き自動通知要求を受けると、前記充電ステーションに空きが発生したときに、該自動通知要求を受けた住戸インターホンに空き発生情報を通知して報知させる構成にしている、集合住宅用インターホンシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2012−109683(P2012−109683A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−255271(P2010−255271)
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】