説明

電力変換装置

【課題】電力変換装置のスナバ回路の小形化、簡略化を行いつつ、逆変換部の素子のスイッチング損失の低減をすることにより、装置の小形化などを実現する技術、製品を供給することを課題とする。
【解決手段】逆変換部のP相、N相と、平滑コンデンサの正極、または負極とを接続したバスバーと直列接続されたコンデンサの中間層を接続する配線バスバーの形状を大きくし、互いに重なり合う面積を大きくして、流れる電流を互いに逆方向とすることで、インダクタンスを低減する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力変換装置を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電力変換装置の内部の配線に関して、特に平滑コンデンサと逆変換部を接続する配線は、逆変換部の過電圧を抑制して半導体素子を保護するために、インダクタンスを小さくしなくてはならないことが知られている。
【0003】
このインダクタンスを低減する方法について、特許文献1に開示されている。
【0004】
特許文献1では、「第1、第2、第3の直流電圧の配線部(20)を、第1、第2、第3の板状導体(201〜203)と第1、第2の絶縁シート(204、205)が交互に積層された構造にしたことを特徴としている。このように絶縁シートで板状導体を挟んだ積層構造にすることによって、3つ以上の直流電圧と交流電圧とを変換する装置においても、配線インダクタンスを低減することができる」と記載されている。
【0005】
【特許文献1】特開平11−89247号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1にも問題点などの記載があるように、電力変換装置において、逆変換部の素子のターンオフ時に、それまで特に平滑コンデンサと逆変換部を接続する配線のインダクタンスに蓄えられたエネルギーを半導体素子が遮断するようにすると、図1に示すようにそのデバイス両端に急峻な過電圧(跳ね上がり電圧)が発生する。
【0007】
この遮断エネルギーをバイパスすることで過電圧(跳ね上がり電圧)を抑制し素子を保護する回路をスナバ回路と言い、この逆変換部の素子のターンオフ時に生じる過電圧(跳ね上がり電圧)を抑制し、半導体素子を保護するために設けることが、一般的に行われている。
【0008】
しかしながら、急峻で大きな過電圧(跳ね上がり電圧)を抑制するためには、回路構成が簡単なRCスナバ回路であれば、大きなコンデンサが必要となり、またコンデンサを小さくするためには、充放電RCDスナバ回路や放電阻止形RCDスナバ回路を設ける必要がある。どちらの場合においても、その回路を設けた分、設置するためのスペースが必要となり、またスナバ回路の配線の引き回し等も考慮することが必要となる。
【0009】
また、この過電圧(跳ね上がり電圧)を防ぐためには、スナバ回路で抑えることの他に、特許文献1に記載があるように、平滑コンデンサと逆変換部を接続する配線導体板のインダクタンスを低減することにより、エネルギーが蓄えられなくなり、過電圧(跳ね上がり電圧)が起きないようすることが出来る。
【0010】
上述の配線導体板のインダクタンスを低減するにおいて、各配線導体板の設け方によっては、その低減の度合いは変わることが予想される。
【0011】
従って、設け方を工夫することによって、インダクタンスの低減の度合いを改善することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、前記課題を以下のようにして、解決するものである。
【0013】
2つの直列コンデンサ端子と逆変換部を接続する配線導体板のインダクタンスを従来よりも小さくするために、配線導体板の形状を大きくし、当該各配線導体板で互いに重なり合う面積を大きくして、当該各配線導体板(以下、バスバーと称する)に流れる電流を互いに逆向きとなるようにすることにより達成される。
【0014】
また、上記2つの直列コンデンサの配置では、各々の正極、負極は、相互に異極となるように配置している。具体的には、一方のコンデンサの正極端子の隣には、他方のコンデンサの負極端子を位置させる。また、一方のコンデンサの負極端子の隣には、他方のコンデンサの正極端子を位置させる。
【0015】
このようにして、異極同士を相互に隣り合わせるように配置して、正極端子に接続されるP相バスバー、負極端子に接続されるN相バスバーとで、重なる部分を設け、両者の間隔を小さな距離として、相互に面するようする。
【0016】
また、2つのコンデンサを直列接続する為の、一方のコンデンサの正極端子と他方のコンデンサの負極端子とを接続するM相バスバーは、正極端子と負極端子とを最短で接続する形状に加えて、P相バスバー及びN相バスバーに重なるように平面上でふくらんで拡張させた拡張面を設けるようにしている。
【0017】
さらに、P相バスバー及びN相バスバーの各々も、他の2つのバスバーと相互に重なるようにふくらんで拡張させた拡張面を設けている。
【0018】
この3つのバスバーに設けた拡張面に、迂回するように拡張して流れる電流の流れによって、相互でのインダクタンスの低減を図るようにする。
【0019】
なお、M相バスバーに対して、P相バスバー及びN相バスバーの各々で挟むように、上下に設け、さらに電流の向きを拡張面も含めて、相互に逆向きとなるようにして、インダクタンスを低減出来るようにする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、従来よりも信頼性を向上させた電力変換装置が提供可能となる。
逆変換部の素子のターンオフ時に生じる過電圧を抑制できるため、電力変換装置のスナバ回路の簡略化や小形化、逆変換部の発熱を低減させることにより、従来よりも装置の小形化が図れ、良好な製品を供給することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明を用いて構成される電力変換装置の実施例を図を用いて、説明する。
【0022】
図4は、電力変換装置の回路図の一実施例である。この図において、電源からの交流電力が順変換(コンバータ)部1にて直流電力に変換後、平滑する平滑コンデンサ2に入力され、平滑コンデンサ2の出力は、制御部(図示せず)からの制御信号による制御によって、逆変換(インバータ)部3にて交流電力に変換される。
【0023】
電力変換装置の平滑回路に用いられるコンデンサ2は、例として、アルミ電解コンデンサが用いられている。例えば、400V入力電圧用の電力変換装置において、一般的なアルミ電解コンデンサのワーキング電圧は、400Vである。このため、入力電源の電圧が400Vの場合、平滑コンデンサ2のワーキング電圧のために、平滑コンデンサ2を2本用いて、平滑コンデンサC1の+(正極)端子と平滑コンデンサC2の−(負極)端子を接続し、直列に接続することにより2個の平滑コンデンサで耐圧を800V(400V+400V)にして使用することが一般的である。このときの、平滑コンデンサC1の正極端子と平滑コンデンサC2の負極端子を接続した相をM相とする。
【0024】
上記図4での平滑コンデンサC1と平滑コンデンサC2との直列接続の実施例について、図2、図3を用いて、配線導体板(以下、バスバーと称する。)の設け方と、その場合の電流の流れ方について、説明する。
【0025】
図2において、平滑コンデンサ4a、4bには、正極端子5a、5bと、負極端子6a、6bとが設けられている。その際に、2つの平滑コンデンサの正極、負極は、相互に異極となるように配置している。具体的には、平滑コンデンサ4aの正極端子5aの隣には、平滑コンデンサ4bの負極端子6bが位置している。また、平滑コンデンサ4aの負極端子6aの隣には、平滑コンデンサ4bの正極端子5bが位置している。なお、このように平滑コンデンサ4a、4bの正極、負極を相互に異極となるように配置する作業にて、配置間違いを回避する必要がある。図2で、平滑コンデンサ4a、4bを接続している取り付け部材が図示されており、この取り付け部材の形状、当該部材に設ける取り付け穴等の位置によって、前述の配置作業の間違いの回避を図ることが可能である。
【0026】
そして、正極端子5bと逆変換部の正極側のP相に接続されるP相バスバー7、負極端子6aと逆変換部の負極側のN相に接続されるN相バスバー8がある。
【0027】
また、平滑コンデンサ4aと平滑コンデンサ4bとを直列接続する為に、平滑コンデンサ4aの正極端子5aと平滑コンデンサ4bの負極端子6bとを接続するように、M相バスバー9を設ける。なお、P相バスバー7とN相バスバー8との絶縁を行う為に、絶縁物10も設けている。
【0028】
そして、図3は、この配置時にバスバーの表面を流れる電流の流れのシミュレーションを行った結果の電流流線である。図3には、バスバーの表面を一様に電流の流れていることが示されている。
【0029】
上述したが、図2、図3では、2つの平滑コンデンサの正極、負極は、相互に異極となる配置とするように工夫している。このように異極同士を相互に隣り合わせるように配置したので、正極端子5bに接続されるP相バスバー7、負極端子6aに接続されるN相バスバー8とで、重なる部分を設けることが可能となり、両者の間隔を小さな距離として、相互に面するように出来る。なお、各々のバスバー間の絶縁距離を小さくするとともに、絶縁物10を挟み込むようにしている。
【0030】
次に、図7に本発明の別の実施例を説明する。
【0031】
図2に示す実施例では、P相バスバー7とN相バスバー8とで、重なる部分を設けたが、図7では、さらに、M相バスバー9も、P相バスバー7及びN相バスバー8と重なる部分を設けるように工夫したものである。こうすることで、図2よりもインダクタンスの低減を狙うものである。
【0032】
図7に示すように、平滑コンデンサ4a、4bには、正極端子5a、5bと、負極端子6a、6bとが設けられている。正極端子5a、5bには、P相バスバー7が接続され、負極端子6a、6bには、N相バスバー8接続される。そして、平滑コンデンサ4aの正極端子5aと平滑コンデンサ4bの負極端子6bには、M相バスバー9が接続される。なお、P相バスバー7、またはN相バスバー8とM相バスバー9との間には絶縁物10が設けられるる。
【0033】
平滑コンデンサ4a、4bを直列につなぐために、M相バスバー9を用い、一方を平滑コンデンサ4aの正極端子5a、もう一方を別の平滑コンデンサ4bの負極端子6bに接続をする。そしてさらに、順変換部1や逆変換部3を接続するバスバー、N相バスバー8の配線導体板の形状を各々大きくする。
【0034】
そして、M相バスバー9の配線導体板の形状をP相バスバー7,N相バスバー8と同じように大きくし、P相バスバー7,N相バスバー8の上にM相バスバー9を重ねる。そして、各々を互いに重なり合う面積が大きくなるように配置して、さらに各々を近距離の間隔で面するようにする。このために、各々のバスバー間には、絶縁距離を小さくするために、絶縁物10を挟み込むようにする。
【0035】
図5、図6に、各々の配線導体板の配置、形状、電流流線のシミュレーション結果を示す。
【0036】
図5に示すように、M相バスバー9hは、正極端子5aと負極端子6bとを最短で接続する形状に加えて、P相バスバー7h及びN相バスバー8hに重なるように平面上でふくらんで拡張させた拡張面を設けるようにしている。
【0037】
さらに、P相バスバー7h及びN相バスバー8hの各々も、他の2つのバスバーと相互に重なるようにふくらんで拡張させた拡張面を設けている。
【0038】
図6のシミュレーションでは、N相バスバー8hの電流流線が、正極端子6aと逆変換部へ接続する負極端子とを最短で接続する電流の流れに加えて、M相バスバー9hとも面して流れるような電流が拡張面に流れていることが示されている。
【0039】
今回のシミュレーションでは、P相バスバー7h、N相バスバー8h、M相バスバー9hの3つのバスバーに設けた拡張面に、迂回するように拡張して流れる電流の流れが確認された。これは、電流を流す場合の始端、終端の2つの端子間に対して、電流が最短の電流路を流れるとの予想に反する結果ではあった。しかし、この結果を利用するように上述の拡張面を設けて、相互でのインダクタンスを低減出来る裏づけを得られるものとなった。
【0040】
また、図5では、M相バスバー9hに対して、P相バスバー7h及びN相バスバー8hの各々を挟むように、上下に設け、さらに電流の向きを拡張面も含めて、相互に逆向きとなるようにして、インダクタンスを低減出来るようにしている。
具体的には、図5に示されるように、M相バスバー9hに対して、P相バスバー7hは、相互に逆向きとなる電流の流れとなっている。同様に、M相バスバー9hに対して、N相バスバー8hは、相互に逆向きとなる電流の流れとなっている。
【0041】
但し、上述の各バスバーの順番は、上記に限定されるものではなく、実装の状態に応じて、適宜順番を変えるものであってもよい。なお、図5のように全ての電流の向きが相互に逆向きとならない場合も想定されるが、少なくとも1組のバスバーが相互に逆向きに流れるものであれば、インダクタンスの低減が図るには好ましいものといえる。
【0042】
この各々重ねたバスバーの距離は、特に小さく近距離の方が効果があるが、UL508C、EN61800−5、EN51870等の規格により、次の絶縁材料を使用した場合においては、材料の厚みが0.71mm(0.028inch)を下回ることが出来ない。この場合の絶縁材料は、Diallyl Phthalate、Epoxy、Melamine、Melamine−Phenolic、Phenolic、Unfilled Nylon、Unfilled Polycarbonate、Urea Formaldehyde、Cambric,Electric Grade Paper、RTV、Silicone、Treated Cloth、Vulcanized Fiberである。
【0043】
さらに、次の絶縁材料を使用した場合においては、材料の厚みが0.25mm(0.010inch)を下回ることが出来ない。この場合の絶縁材料は、Aramid Paperである。
【0044】
さらに、次の絶縁材料を使用した場合においては、材料の厚みが0.15mm(0.006inch)を下回ることが出来ない。この場合の絶縁材料は、Micaである。
【0045】
さらに、次の絶縁材料を使用した場合においては、材料の厚みが0.18mm(0.007inch)を下回ることが出来ない。この場合の絶縁材料は、Mylar(PETP)である。
【0046】
さらに、これら以外の材料を用いる場合は、材料の厚みが0.71mm(0.028inch)以上であり、さらに5000VACの耐圧試験を行い、耐圧があると判断され、さらに、規定以上のRelative Thermal Index(RTI)、Hot Wire Ignition(HWI)、Hight−Current Arc Resistance to Ignition(HAI)、Comparative Tracking Index(CTI)がある場合使用することが出来る。
【0047】
このため、例えばバスバーをインサートモールドしてモジュール化等とすることで、絶縁体と一体成形した場合、これらの規定を満足し、射出成形法にて形状を造るためには、絶縁体の厚みが2〜3mm程度必要となる。
【0048】
またさらに、シート状の絶縁体を使用した場合においても、バスバーの製作上の公差を考えると、絶縁体のシートの厚みは薄くできても、バスバー同士の距離は1〜3mm程度になることは、一般的である。
【0049】
しかし、この程度の距離であれば、経験論的に問題が無く、効果を得ることが出来る。
【0050】
また、さらに他の実施例のシミュレーション結果を図8に示す。各々のバスバー上の電流流線が他の相の電流の流れと沿っていることが、確認出来る。
【0051】
なお、図6と図8のシミュレーション結果の違いは、図6が、M相のバスバーをP相とN相の間に設置した場合を示し、図8は、M相のバスバーをP相とN相の上に設置した場合を示す。この結果から、M相のバスバーは、P相またはN相の中間若しくは上側に配置した場合でも、各々重なり合う面積を有していることで、各々近距離の間隔にて面するように配置した場合は、インダクタンスの低減については、ほぼ同じ効果が得られることが分かる。
【0052】
また、図6、図7では、逆変換部の正極側のP相に接続される部分、及び逆変換部の負極側のN相に接続される部分が、図面の奥手に向かう位置にて設けられているが、これに限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば、図6、図7の図面の奥手とは反対側となる手前に近づく位置に、逆変換部の正極側のP相に接続される部分、または、逆変換部の負極側のN相に接続される部分を設けるものであっても良い。図にて説明しないが、当該構成であっても、インダクタンスが低減されることをシミュレーションにて確認した。
【0053】
本発明に基づく上述の実施例によれば、逆変換部の素子のターンオフ時に生じる過電圧を抑制できるため、電力変換装置のスナバ回路の簡略化や小形化、逆変換部の発熱を低減させることにより、従来よりも装置の小形化が図れ、良好な製品を供給することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】ターンオフ時跳ね上がり電圧の例である。
【図2】本発明の実施例である。
【図3】本発明の実施例のシミュレーション結果例である。
【図4】電力変換装置の回路図の例である。
【図5】本発明の別の実施例である。
【図6】本発明の別の実施例、シミュレーション結果である。
【図7】本発明の別の実施例である。
【図8】本発明の実施例、シミュレーション結果である。
【符号の説明】
【0055】
1:順変換(コンバータ)部、2:平滑コンデンサ、
3:逆変換(インバータ)部、4:平滑コンデンサ、5:平滑コンデンサの正極端子、6:平滑コンデンサの負極端子、7:P相バスバー、8:N相バスバー、9:M相バスバー、10:絶縁物。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源からの電力を直流電力に変換する順変換部と、
前記順変換部からの出力を平滑する第1のコンデンサ部と第2のコンデンサ部とが直列に接続される平滑部と、
前記平滑部の出力を交流電力に変換して出力する逆変換部と、
を有する電力変換装置において、
前記逆変換部の正極側のP相と第1のコンデンサ部の正極とを接続する第1の配線導体板の配線導体板面と、
第2のコンデンサ部の負極と前記逆変換部の負極側のN相とを接続する第3の配線導体板の配線導体板面との間に、
前記第1のコンデンサ部の負極と前記第2のコンデンサ部の正極とを接続する第2の配線導体板が層状に挟まれて設けられることを特徴とする電力変換装置。
【請求項2】
請求項1記載の電力変換装置において、
前記第2の配線導体板を流れる電流の向きと
前記第1の配線導体板、または前記第3の配線導体板を流れる電流の向きとを逆向きとされることを特徴とする電力変換装置。
【請求項3】
電源からの電力を直流電力に変換する順変換部と、
前記順変換部からの出力を平滑する第1のコンデンサ部と第2のコンデンサ部とが直列に接続される平滑部と、
前記平滑部の出力を交流電力に変換して出力する逆変換部と、
を有する電力変換装置において、
第1のコンデンサ部と第2のコンデンサ部の4つの電極の端子を
平面上で四角形となるように配置し、
第1のコンデンサの正極端子の隣に第2のコンデンサの負極端子配置し、
第1のコンデンサの負極端子の隣に第2のコンデンサの正極端子配置し、
第1のコンデンサの正極端子と逆変換部の正極側のP相を接続する第1の配線導体板と、
第2のコンデンサの負極端子と逆変換部の負極側のN相を接続する第2の配線導体板と、
第1のコンデンサの負極端子と第2のコンデンサの正極端子とを接続する第3の配線導体板と、
を設けることを特徴とする電力変換装置。
【請求項4】
請求項3記載の電力変換装置において、
前記第3の配線導体板の形状を第1のコンデンサの負極端子と第2のコンデンサの正極端子とを結ぶ接続線位置から第1のコンデンサの正極端子と第2のコンデンサの負極端子とを結ぶ接続線の近傍迄拡張させた拡張面を有する形状とすることを特徴とする電力変換装置。
【請求項5】
請求項3記載の電力変換装置において、
前記第1の配線導体板の形状を第1のコンデンサの正極端子と第2のコンデンサの負極端子とを結ぶ接続線位置から第1のコンデンサの負極端子と第2のコンデンサの正極端子とを結ぶ接続線の近傍迄拡張させた拡張面を有する形状とすることを特徴とする電力変換装置。
【請求項6】
請求項3記載の電力変換装置において、
前記第2の配線導体板の形状を第1のコンデンサの正極端子と第2のコンデンサの負極端子とを結ぶ接続線位置から第1のコンデンサの負極端子と第2のコンデンサの正極端子とを結ぶ接続線の近傍迄拡張させた拡張面を有する形状とすることを特徴とする電力変換装置。
【請求項7】
請求項3記載の電力変換装置において、
前記第2の配線導体板を流れる電流の向きと
前記第1の配線導体板、または前記第3の配線導体板を流れる電流の向きとが逆向きとされることを特徴とする電力変換装置。
【請求項8】
請求項3記載の電力変換装置において、
前記第1の配線導体板の配線導体板面と、
前記第3の配線導体板の配線導体板面との間に、
前記第2の配線導体板が層状に挟まれて設けられることを特徴とする電力変換装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−116861(P2007−116861A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−307967(P2005−307967)
【出願日】平成17年10月24日(2005.10.24)
【出願人】(502129933)株式会社日立産機システム (1,140)
【Fターム(参考)】