説明

電動倍力装置

【課題】電動モータからアシスト機構へ動力を伝達するベルトに異常が発生した場合、その異常を速やかに運転者に警告することのできる電動倍力装置を提供する。
【解決手段】本電動倍力装置は、歪センサ45からの測定結果に基づいて、電動モータ14からの出力をボールねじ機構16に伝達するベルト31の張力を推定するので、ベルト31の張力に異常が発生した場合、その異常を速やかに運転者に警告することが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動倍力装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電力倍力装置として、例えば特許文献1に記載されたものが公知である。該電動倍力装置は、ブレーキペダルから入力ピストンに付与される入力推力と、電動アクチュエータからブースタピストンに付与されるブースタ推力とにより、マスタシリンダの圧力室内にブレーキ液圧を発生させるもので、電動アクチュエータを構成する動力伝達機構は、電動モータの出力軸に取付けられた駆動側プーリと、ボールねじ機構のナット部材に回転不能に嵌合された従動側プーリと、これらのプーリ間に巻装されたベルトとからなり、該ベルトの切断時には、歯車機構を作動させてブースタピストンに電動アクチュエータの動力を伝達している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−101947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の発明に係る電動倍力装置では、その構造が複雑であり、コストアップの要因となり、簡素化する必要がある。しかも、ベルトの張力に異常が発生した時点で、その異常を速やかに運転者に警告する必要があった。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、電動モータからアシスト機構へ動力を伝達するベルトに異常が発生した場合、その異常を速やかに運転者に警告することのできる電動倍力装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段として、本発明は、ブレーキペダルの操作に基づいて駆動する電動モータと、該電動モータによって駆動されて、マスタシリンダのピストンを推進するアシスト機構と、前記電動モータからの出力を前記アシスト機構に伝達するベルトとを備えた電動倍力装置において、該電動倍力装置は歪量測定手段を備え、該歪量測定手段からの測定結果に基づいて、ベルトの張力を推定することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る電動倍力装置によれば、電動モータからアシスト機構へ動力を伝達するベルトに異常が発生した場合、その異常を速やかに運転者に警告することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態に係る電動倍力装置の側面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電動倍力装置の断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態を図1〜図3に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る電動倍力装置1を図1〜図3に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る電動倍力装置1は、マスタシリンダ2に結合される。マスタシリンダ2は、タンデム型であり、プライマリ及びセカンダリの2つの液圧ポート3、4を有し、液圧ポート3、4には、2系統の液圧回路を有する液圧制御ユニット5を介して、4つの車輪にそれぞれ設けられた液圧式のブレーキ装置6が接続されている。ブレーキ装置6は、液圧によって制動力を発生する例えば公知のディスクブレーキ又はドラムブレーキとすることができる。なお、以下の説明において、「前方」、「前側」という場合には、車両の前進方向を示し、また、「後方」、「後側」という場合には、車両の後退方向を示すこととする。
【0010】
タンデム型のマスタシリンダ2には、直列に配置されたプライマリ及びセカンダリの一対のピストン7(プライマリ側のみを図示する)が挿入され、これらのピストン7の前進により、2つの液圧ポート3、4から同じ液圧を供給し、ピストン7の後退時には、ブレーキパッドの摩耗等に応じてリザーバ8から適宜ブレーキ液を補充する。そして、万一、2系統の液圧回路の一方が失陥した場合でも、他方の液圧回路に液圧が供給されるので、制動機能を維持することができる。
【0011】
液圧制御ユニット5は、液圧源である電動ポンプ及び増圧弁、減圧弁等の電磁制御弁を備え、各車輪のブレーキ装置6に供給する液圧を、減圧する減圧モード、保持する保持モード及び増圧する増圧モードを適宜実行して、制動力配分制御やアンチロックブレーキ制御等の各種制御を行う。
【0012】
本電動倍力装置1は、エンジンルームと車室とを区画する隔壁であるダッシュパネル(図示せず)を貫通して、マスタシリンダ2側をエンジンルーム内に、その反対側の入力ロッド10側を車室内に配置して、ダッシュパネルに固定される。入力ロッド10には、クレビス12を介してブレーキペダル13が連結される。
【0013】
本電動倍力装置1は、図2に示すように、マスタシリンダ2のピストン7を駆動するための電動モータ14と、電動モータ14によってベルト伝動機構15を介して駆動されるアシスト機構としての回転−直動変換機構であるボールねじ機構16と、ボールねじ機構16によって推進されてピストン7を押圧する押圧部材17と、入力ロッド10に連結される反力発生機構であるストロークシミュレータ18とを備えている。
ボールねじ機構16、押圧部材17及びストロークシミュレータ18は、同軸上に配置されてハウジング19に収容されている。このハウジング19の、ボールねじ機構16の軸方向における一端側19Aにマスタシリンダ2が結合され、一方、ハウジング19の、ボールねじ機構16の軸方向における他端部19Bには後方に突設された円筒部19Cが形成される。この円筒部19Cの後端から入力ロッド10が突出している
【0014】
押圧部材17は、ピストン7の後方にピストン7と同軸上に配置され、ピストン7の円筒状の後端部側に挿入されてピストン7を押圧する前側小径ロッド部17Aと、該後側小径ロッド部17Bと、これらの間に配置された大径ロッド部17Cとが一体に形成されている。
【0015】
ボールねじ機構16は、円筒状の直動部材22と、直動部材22が挿入される円筒状の回転部材23と、これらの間に形成された螺旋状のネジ溝に装填された複数の転動体であるボール24(鋼球)とを備えた中空構造となっている。直動部材22は、ハウジング19内で軸方向に沿って移動可能に支持され、且つ軸回りに回転しないように支持されている。直動部材22の軸方向略中央部位には、その内周面に内方に突設する案内部28が形成される。回転部材23は、ハウジング19内でベアリング27、27によって軸回りに回転可能に、且つ軸方向に移動しないように支持されている。そして、回転部材23を回転させることにより、ネジ溝内をボール24が転動して直動部材22が軸方向に移動する。
【0016】
直動部材22の内部に、押圧部材17の後側小径ロッド17B及び大径ロッド部17Cが挿入され、直動部材22の案内部28から前側の内周面に大径ロッド部17Cが、また、案内部28の内周面に後側小径ロッド17Bが軸方向に沿って摺動可能に支持される。そして、直動部材22の案内部28の前端環状面28Aに押圧部材17の大径ロッド部17Cの後端環状面17C’が当接している。この当接により、直動部材22がマスタシリンダ2側へ前進して大径ロッド部17Cの後端環状面17C’を押圧することになり、押圧部材17が直動部材22と共に前進して前側小径ロッド部17Aがマスタシリンダ2のピストン7を押圧する。また、押圧部材17は、その大径ロッド部17Cが直動部材22から離間することにより、直動部材22の移動を伴わずに単独で前進することができる。ハウジング19の一端部19Aと直動部材22の前端に設けた受け部材22Aとの間には、圧縮コイルバネである戻しバネ29が介装されて、直動部材22をハウジング19の他端部19B側、ブレーキペダル13側、若しくは、後方に常時付勢している。
【0017】
ベルト伝達機構15は、図2及び図3に示すように、回転部材23に一体的に固定される回転部材側プーリ30と、電動モータ14の出力軸40に一体的に固定されるモータ側プーリ32と、これら回転部材側プーリ30とモータ側プーリ32とに巻装されるベルト31とから構成される。なお、電動モータ14は、例えば公知のDCモータ、DCブラシレスモータ、ACモータ等とすることができるが、制御性、静粛性、耐久性等の観点から本実施形態ではDCブラシレスモータを採用している。
【0018】
回転部材側プーリ30は、回転部材23の外周面でベアリング27、27の間の位置に固定される。なお、ハウジング19の一端部19A’、すなわち、ボールねじ機構16の軸方向における一端部19Aから側方に、且つ後方に位置する一端部19A’に、電動モータ14取付用のモータ用フランジ19Dが固定される。モータ用フランジ19Dには、後方に突設する円筒部20が形成される。モータ用フランジ19Dは、その円筒部20がハウジング19内に延びるようにハウジング19の一端部19A’に固定される。そして、電動モータ14の本体部がハウジング19のモータ用フランジ19Dに連結され、その出力軸40がハウジング19内の円筒部20内に挿通される。出力軸40は、円筒部20との間に設置されたベアリング41により回転自在に支持される。また、ベアリング41より後方で、モータ用フランジ19Dの円筒部20と出力軸40との間には、出力軸40の回転角度を検出するレゾルバ42が配置されている。レゾルバ42は、出力軸40と共に回転するレゾルバロータ43と、モータ用フランジ19Dの円筒部20に固定されるレゾルバステータ44とからなる。さらに、電動モータ14の出力軸40の先端にモータ側プーリ32が一体的に固定される。そして、電動モータ14の出力軸40からの回転駆動がベルト31を介して回転部材23に伝達されるようになる。
【0019】
また、図2及び図3に示すように、モータ用フランジ19Dの円筒部20のボールねじ機構16側の外周面には、歪量測定手段である歪センサ45が取り付けられている。
ここで、本実施の形態に係る歪量測定手段としての歪センサ45について詳述する。本実施の形態に係る歪センサ45は、半導体歪ゲージを用いている。なお、この他、歪センサ45としては、従来から知られている歪ゲージを用いてもよい。
まず、従来から知られている歪ゲージは、Cu−Ni系合金やNi−Cr系合金の金属薄膜の配線パターンを、可撓性のあるポリイミドやエポキシ樹脂フィルムで覆った構造であり、歪ゲージを被測定物に接着剤で接着して使用するもので、金属薄膜が歪を受けて変形した時の抵抗変化から歪量を算出するものである。また、金属薄膜の歪ゲージでは、抵抗変化が小さいため得られる電気信号を増幅する必要があり、そのため外部のアンプが必要となる。
【0020】
それに対して、本実施の形態に係る歪センサ45の半導体歪ゲージは、検知部が金属薄膜ではなく、シリコンなどの半導体に不純物をドープして形成した半導体ピエゾ抵抗を利用したものである。半導体歪ゲージは、歪に対する抵抗変化率が金属薄膜を用いた従前の歪ゲージの数10倍と大きく、微小な歪、例えば、1με程度の歪を測定することが可能である。また、半導体歪ゲージは抵抗変化が大きいため、得られた電気信号を外部のアンプを用いずに使用することもでき、さらには、半導体歪ゲージの数ミリ角のチップにアンプ回路や温度センサ及び温度補償回路等を作りこむことも可能である。さらには、無線回路等を設けて、被接触でデータを取り出すことも可能である。この半導体歪ゲージは、被測定物に接着材や金属接合により固定することも可能であり、また、半導体歪ゲージを金属板に接着し、スポット溶接により固定することも可能である。
本実施の形態に係る歪センサ45では、半導体歪ゲージを用いているので、従来の歪ゲージに比べて歪量の測定精度が高く、取付スペースも少なくて済むので好ましい。なお、測定精度や取付スペースが許されれば上述したように歪ゲージを用いてもよい。
【0021】
図2に示すように、ストロークシミュレータ18は、ハウジング19の他端部19Bから後方に向けて突設された円筒部19C内に配置されている。ストロークシミュレータ18は、円筒部19C内を、軸方向に沿って摺動可能に挿入された有底円筒状の可動部材33と、円筒部19C内で前側壁部50と可動部材33の環状底部33Aとの間に介装された圧縮コイルバネである反力バネ34とを備えている。
【0022】
可動部材33は、環状底部33Aの内周端から前方へ延びる円筒状のロッド受部33Bと、環状底部33Aの外周端から前方へ延びその外周面が円筒部19Cの内周面に摺動する円筒状の摺動筒部33Cと、ロッド受部33Bの前端部に嵌合固定されるロッド受部材35とから構成される。このロッド受部材35に入力ロッド10の先端部が連結されている。可動部材33のロッド受部材35(ロッド受部33B)は、押圧部材17と同軸上に配置されて、押圧部材17の後側小径ロッド部17Bの後端面とロッド受部材35の前端面とが互いに対向している。可動部材33は、環状底部32Aがストッパ51に当接することにより、その後退位置が規制されている。そして、可動部材33が、図2に示す非制動位置(ストッパ51に当接して最も後退した位置)にあるときには、押圧部材17の後側小径ロッド部17Bの後端面と、可動部材33のロッド受部材35の前端面との間に所定の隙間Sが形成される。
【0023】
本電動倍力装置1には、ブレーキペダル13の操作量を検出するための入力センサ36(図1参照)、ボールねじ機構16の変位(回転部材23の回転角又は直動部材22の変位)又は電動モータ14の出力軸40の回転角を検出するレゾルバ42(図3参照)、マスタシリンダ2の液圧を検出する液圧センサ(図示せず)等の各種センサが設けられる。そして、これらのセンサの検出に基づき、電動モータ14の作動を制御するコントローラ60が設けられている。
【0024】
次に、本実施の形態に係る電動倍力装置1の作用について説明する。
通常の制動時には、運転者により、ブレーキペダル13が操作されると、その操作量を入力センサ36によって検出し、コントローラ60により、ブレーキペダル13の操作量に応じて、レゾルバ42の検出を監視しながら、電動モータ14の作動を制御する。そして、電動モータ14によってベルト伝動機構15を介してボールねじ機構16を駆動し、戻しバネ29のバネ力に抗して直動部材22を前進させ、押圧部材17によってピストン7を押圧してマスタシリンダ2に液圧を発生させ、液圧制御ユニット5を介して各車輪のブレーキ装置6に液圧を供給して車両に制動力を発生させる。このとき、押圧部材17の後側小径ロッド部17Bの後端面と、可動部材33のロッド受部材35の前端面との間の隙間Sが維持される。そして、ブレーキペダル13には、その操作量に応じてストロークシミュレータ18の反力バネ34のバネ力による一定の反力が付与されるので、運転者は、ブレーキペダル13の操作量を調整することにより、所望の制動力を発生させることができる。
【0025】
また、コントローラ60が、ブレーキペダル13の操作量に対する電動モータ14の制御量を変化させることにより、ハイブリッド自動車や電気自動車において減速時に車輪の回転によって発電機を駆動して、運動エネルギーを電力として回収する回生制動時に回生制動分だけマスタシリンダ2の液圧を減圧して所望の制動力を得る回生協調制御を実行することができる。この場合にも、押圧部材17の後側小径ロッド部17Bの後端面と、可動部材33のロッド受部材35の前端面とが当接することなく、一定量ではないが隙間Sが維持される。この場合、回生制動分だけマスタシリンダ2の液圧が変動しても車両の減速度はブレーキペダル13の操作量に応じたものとなるため、ストロークシミュレータ18の反力バネ34によって付与されるブレーキペダル13の反力が運転者に違和感を与えることがない。
【0026】
次に、本実施の形態に係る電動倍力装置1に採用した歪センサ45の作用を説明する。
本電動倍力装置1を組み立て後には、ベルト伝動機構のベルト31には、本電動倍力装置1を正常動作させるために推奨されている最低初期張力以上の張力が作用している。その張力は、出力軸40を支持しているベアリング41に対してラジアル荷重として作用する。該ベアリング41がラジアル荷重を受けると、ベアリング41の外輪を支持しているモータ用フランジ19Dの円筒部20に曲げ荷重が作用して該円筒部20が弾性変形する。該円筒部20の弾性変形を歪センサ45により常時測定してコントローラ60に出力する。コントローラ60は、その測定値に基づいて、ベルト31の張力を推定する。
そして、ベルト31が経年的に劣化してその張力が低下してくると、ベアリング41が受けるラジアル荷重が小さくなっていき、円筒部20の弾性変形も小さくなってくる。コントローラ60は、円筒部20の弾性変形に基づいて算出されるベルト31の推定張力が閾値以下になった場合には、ベルト31の張力異常低下を検知(切れ予測)して、CANを介して車室内の運転者に表示等で警告する。また、コントローラ60は、ベルト31の推定張力が0を検知した場合には、ベルト31の切断による倍力失陥としてCANを介して車室内の運転者に警報音等で警告する。
【0027】
以上説明したように、本発明の実施形態に係る電動倍力装置1では、歪センサ45をベルト31の張力異常が伝達される部位、例えば、ベアリング41の外輪を支持しているモータ用フランジ19Dの円筒部20の外周面に取り付け、該歪センサ45の測定結果に基づいて、ベルト31の張力を推定するので、ベルト31の張力に異常が発生した場合、その異常を速やかに運転者に警告することが可能になる。
【0028】
なお、上記実施の形態においては、ベルト31の張力異常をベルト31の推定張力が閾値以下になったか否かにより判断しているが、これに限ることはなく、ベルト31の推定張力の変化量や変化率、電動モータ14の出力との関係で変化量や変化率等により判断するようにしてもよい。
また、ベルト31の張力異常について、運転者に警告を行う以外に、ベルト31の推定張力のデータをコントローラ60内の記憶装置に格納しておき、車両のメンテナンス時にデータロガー等で読み出して、メンテナンス員がベルト31の張力異常を判断できるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、ボールねじ機構16側の外周面には、歪量測定手段である歪センサ45が取り付けられている例を示したが、これに限らず、ベルト31の張力により歪を発生するところに設ければよく、例えば、出力軸40に直接設けてもよい。この場合、歪センサ45は、半導体式であるため、内部に無線回路(図示せず)等を形成することで、無線受信回路を設けたコントローラとすれば、コントローラは非接触で歪センサ45のデータを取得することが可能となる。
【符号の説明】
【0029】
1 電動倍力装置,2 マスタシリンダ,7 ピストン(プライマリピストン),13 ブレーキペダル,14 電動モータ,15 ベルト伝動機構,16 ボールねじ機構(アシスト機構),31 ベルト,45 歪センサ(歪量測定手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブレーキペダルの操作に基づいて駆動する電動モータと、該電動モータによって駆動されて、マスタシリンダのピストンを推進するアシスト機構と、前記電動モータからの出力を前記アシスト機構に伝達するベルトとを備えた電動倍力装置において、
該電動倍力装置は歪量測定手段を備え、該歪量測定手段からの測定結果に基づいて、ベルトの張力を推定することを特徴とする電動倍力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−71536(P2013−71536A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−210940(P2011−210940)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(509186579)日立オートモティブシステムズ株式会社 (2,205)
【Fターム(参考)】