説明

電動自動車の警報音発生装置

【課題】電動自動車の進行方向にいる歩行者に警報音を確実に伝播させて気付かせ、歩行者の安全性を高める。
【解決手段】電気自動車またはハイブリッド自動車からなる電動自動車に搭載される警報音発生装置であって、車両速度検出用のセンサと、該センサと接続された電子制御ユニットと、該電子制御ユニットに基端が接続されるワイヤハーネスの先端に設けられている警報音発生用の回路基板を備え、該回路基板は硬質プリント基板またはフレキシブルプリント基板上に、音源記憶発生用のチップ、該チップと接続されたアンプ、該アンプと接続された振動発生源を搭載しており、前記ワイヤハーネスを車両に配索して、前記回路基板を車両外面に配置する車体、該車体に既に取り付けられている既車載部品、および/またはタイヤホイールに取り付けている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電動自動車の警報音発生装置に関し、詳しくは、電気自動車やハイブリッド自動車等の電動自動車において、進行方向の歩行者に自動車の接近を知らせることが出来るようにするものである。
【背景技術】
【0002】
この種の電動自動車においては、エンジン自動車において発生するエンジン騒音が無いため、車速に応じてエンジン自動車が発生する走行音と同様な疑似音を警報音として発生させ、歩行者に自動車の接近を気付かせることが要求されている。
この種の警報音発生装置として、従来種々の提案がなされており、例えば、実開昭56−171501号公報および特開平7−182587号公報等では警報音の発生手段としてスピーカーが用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭56−171501号公報
【特許文献2】特開平7−182587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
警報音発生装置として用いられているスピーカーは音の伝播に指向性があり、スピーカーが前方に向いている場合には、自動車の両サイド、バックを含めた全方向の歩行者に認知されにくい。
全方向の歩行者に自動車の接近を認知させるにはスピーカー等の警告音発生装置から発生する音量を大きくする必要があるが、音量を大きくすると騒音発生の問題が発生し、かつ、音量が大きくなると歩行者に脅威を与える恐れもある。
【0005】
よって、電動自動車で発生させる低速走行時の警報音は、歩行者に自動車の接近を気づかせる程度の小さい音量であることが好ましいが、前記のように、自動車に搭載されるスピーカーは通常1つで、多数箇所にスピーカーを分散配置すると取付手数がかかる等の問題がある。
【0006】
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、発生させる警報音が音の伝播に指向性が無いものとし、全方位の周辺の歩行者に自動車の接近を気づかせるようにして歩行者の安全に寄与できるものとすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明は、電気自動車またはハイブリッド自動車に搭載される警報音発生装置であって、
車両速度検出用のセンサと、該センサと接続された電子制御ユニットと、該電子制御ユニットに基端が接続されるワイヤハーネスの先端に設けられている警報音発生用の回路基板を備え、該回路基板は硬質プリント基板またはフレキシブルプリント基板上に、音源記憶発生用のチップ、該チップと接続されたアンプ、該アンプと接続された振動発生源を搭載しており、
前記ワイヤハーネスを車両に配索して、前記回路基板を車両外面に配置する車体、該車体に既に取り付けられている既車載部品、および/またはタイヤホイールに取り付け、
車両走行時に前記電子制御ユニットが前記センサから受信する車速が閾値以下であると、該電子制御ユニットから前記ワイヤハーネスを介して前記回路基板に警報音発生信号を送信して前記振動発生源で振動を発生させ、該振動により警報音を発生させることを特徴とする警報音発生装置を提供している。
【0008】
前記のように、本発明では、音源記憶発生用のチップ、アンプおよび振動発生源を1個の回路基板に集約して配置しているため、警報音発生手段を小型化することができる。かつ、該回路基板を警報音発生制御用の電子制御ユニット(以下、ECUと略称する)に基端を接続したワイヤハーネスの先端に接続して取り付けているため、該ワイヤハーネスを取り回すことで、警報音発生用の回路基板を車両の任意の位置に簡単に設置することができる。
よって、該回路基板を車両周辺の通行者に気付かせやすくなるように、車両外面に配置する車体、該車体の外面または内面に既に取り付けられている既車載部品、タイヤホイール等の任意の設置場所に簡単に配置することができる。
なお、前記車体外面または内面に既に取り付けられている既車載部品としては、従来の車両に対して既に取り付けられている車載部品を指し、バンパー、ライセンスナンバープレート、ランプカバー、ドアモール、ドア内面に付設されるドアトリム等があげられる。
【0009】
前記回路基板に搭載する前記振動発生源は、ボイスコイルモータを含むリニア駆動モータまたは偏芯駆動モータ、ピエゾ素子を含む圧電素子、超磁歪材料を用いた機構からなり、
前記回路基板を取り付けた前記車体、車体に取り付けられている既車載部品、タイヤホイールを振動させて警報音を発生させ、または、振動発生源の振動材を車体、ホイールまたは車載品に接触させて警報音を発生させている。
前記圧電素子は電圧印加により寸法変化するもので、具体的には例えば圧電セラミックス振動子を用いるものである。また、前記超磁歪材料は磁束の変化により寸法変形するもので、該超磁歪材料からなる振動子を用いるものである。
【0010】
前記発生させる警報音は、記憶している警報音源をスピーカーを通して発生させるのではなく、アンプで増幅し、増幅した音源信号で振動発生源を振動させ、該振動を車体、既車載部品あるいはタイヤホイールに伝播させて振動させて、警報音を発生させている。あるいは、振動発生源を構成する振動発生ユニット中の振動子で車体を直接に叩いて振動を発生させ、警報音を発生させている。
よって、スピーカーを通して警報音を発生させている場合と比較して、音の伝播に指向性はなく、自動車を囲む全方位の周辺の歩行者に警報音を伝えて、自動車の接近を気づかせることができる。
また、前記振動発生源は、簡単、小型かつ安価で、汎用部品であるため容易に入手できる。これら振動発生源のうち、振動させる部材(振動子)がリニア駆動する前記ボイスコイルモータを用いると、振動子の前進時に車体を叩いて警報音を容易に発生させることができる。なお、振動発生源は限定されず、他の適宜な振動発生源を用いてもよい。
【0011】
自動車走行時に前記ECUがセンサから受信する車速が時速10km〜30kmの範囲で設定される閾値以下であると、該電子制御ユニットから前記回路基板に音発生信号を送信して警報音を発生させ、前記閾値を越えると警報音の発生を停止する構成としていることが好ましい。前記閾値は20km/時速程度とすることが好ましい。
なお、低速走行時に限らず、中速走行時、高速走行時にそれぞれ車速に応じてエンジン自動車が発生していた走行音と同程度の警報音を発生させるように設定してもよい。
【0012】
さらに、自動車の周辺の人間を検出する人感センサを自動車に設置し、自動車の進行方向の人間を人感センサで検出した場合のみ、警報音を発生させるようにしてもよい。
【0013】
前記振動発生源の振動で発生させる振動音は、エンジン自動車で発生する走行音と同等な音量および音色とすることが好ましい。
このように、エンジン自動車の走行音の疑似音とすると、歩行者に違和感なく自動車の接近を気づかせることができる。
【発明の効果】
【0014】
前記構成からなる本発明の警報音発生装置では、警報音発生制御用のECUに基端を接続したワイヤハーネスの先端に設けた1つの回路基板(ボード)に警報音源発生用のICチップ、アンプ、振動発生源を集約して搭載しているため、ワイヤハーネスを車両内に配索して、その先端の回路基板を車両外面に配置する車体等に簡単に取り付けることができる。
【0015】
かつ、該回路基板上に設置した振動発生源を振動させ、この振動を車両外面に配置する車体、該車体に取り付けた既車載部品、タイヤホイールに伝播して振動を増幅させて警報音を発生させ、または、振動発生源の振動部材で車体または前記部材を叩いて警報音を発生させている。このように、発生させる警報音に伝播の指向性が無いようにしているため、警報発生装置の設置個数が1個等の少数であっても、自動車を囲む全方位の歩行者に、自動車の接近を気づかせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第一実施形態を示す電動自動車の概略斜視図である。
【図2】第一実施形態の警報音発生装置の概略構成図である。
【図3】振動発生源として用いるボイスコイルモータを示す図面であり、(A)は全体構成図、(B)は要部拡大断面図である。
【図4】ECUの構成を示す図面である。
【図5】第一実施形態の振動発生源で発生する音量を測定する実験装置を示す図面である。
【図6】第二実施形態の概略図である。
【図7】第三実施形態の概略図である。
【図8】第四実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4に第一実施形態を示す。
電気自動車またはハイブリッド自動車からなる電動自動車1には、警報音発生制御用の電子制御ユニット(ECU)2を搭載し、該ECU2にコネクタ3を介してワイヤハーネス4の基端を接続している。該ワイヤハーネス4の先端に硬質ボードのプリント基板からなる警報音発生用の回路基板5をコネクタ6を介して接続している。
前記ECU2に車速センサ8を接続し、走行時に車速センサ8から受信する速度が設定値以下の低速であると、ECU2から回路基板5に駆動信号を送信し、振動を発生させて車体Bを音源として警報音を発生させる構成としている。
前記ECU2と回路基板5とを接続するワイヤハーネス4は、電源回路w1、信号回路w2、およびアース回路w3の各電線を集束している。
【0018】
前記回路基板5は、音源発生チップ(メロディーIC)11と、該メロディーIC11と接続したアンプ12と、アンプ12に接続した振動発生源13とをプリント基板10の導体15上に実装して接続し、前記メロディーIC11は導体15、前記コネクタ3を介してECU2と接続している。
【0019】
前記振動発生源13として、本実施形態では図3に示すように、ボイスコイルのボビンが直線方向に往復移動して振動するボイスコイルモータ40を用いている。該ボイスコイルモータ40は、ユニットフレーム41内面にヨーク42を固定している。ヨーク42は底壁42aおよび底壁42aから突出する周壁42bと、該周壁42bに空隙をあけて囲まれた中心軸部42cからなる。ヨーク42の周壁42bの内周面に磁石43を固定し、該磁石43と中心軸部42cとの間の磁場中にボビン44を介在させ、該ボビン44の外周にコイル45を巻き付けている。該コイル45に電流を流すことで、フレミングの左手の法則により、コイル45および該コイル45と一体化されたボビン44が動く。該ボビン44の先端44aをユニットフレーム41の開口より外方へ突出させている。
また、前記コイル45の先端のコネクタを前記回路基板5に実装したコネクタと接続している。該構成とすることで、回路基板5上にボイスコイルモータ40からなる振動発生源13を一体的に設け、ケース20内に収容している。
【0020】
前記回路基板5を収容したケース20の外面には、車体固定用のブラケット20aを予め突設しており、該ブラケット20aを車両外面に配置する車体Bの内面に固定できるようにしている。車体Bへの固定状態で、ケース20内に収容したボイスコイルモータ40のボビン44の先端44aを車体Bに近接させている。これにより、ボイスコイルモータ40のコイル45へ通電することでボビン44が前進もしくは後退して車体Bを叩き、所謂、振動法で車体Bを音源として警報音を発生させている。
【0021】
前記ボイスコイルモータ40のボビン44で叩かれる車体Bは、本実施形態ではエンジン配置部を囲む仕切パネルからなる車体としている。エンジンルーム内に発生する音は、エンジンルーム内の空間で共鳴して、音量を増大させることができる。かつ、該車体Bを叩いて発生させる警報音はスピーカーから発生させる音と比較して音の伝播の指向性が低く、前後左右に響かせることができる。かつ、ボビン44の移動量および移動回数によって、発生させる音の音量および音色も制御することができる。
【0022】
前記ボイスコイルモータ40からなる振動発生源13に振動発生信号または振動停止信号をアンプ12、メロディーICチップ11を介して送信する前記ECU2は、図4に示すように、前記車速センサ8から検出信号を受信する入力部2a、前記回路基板5にワイヤハーネス4を介して接続される出力部2b、入力部2aと出力部2bとを導通する回路2cに処理部2dを介設している。該処理部2dは車速が警報音を発生する閾値以下であるかを判定する判定部2d1、発生させる警報音の音量、音色を調整する警報音調整部2d2等を設けている。
【0023】
前記ECU2の処理部2dでは、車速センサ8から受信する車速が時速10km〜時速30kmの範囲内で閾値を設定し、走行時に閾値以下であると、振動発生源13へ駆動信号を送信して警報音を発生する設定としている。本実施形態では時速20kmを閾値とし、時速20km以下で警報音を発生し、時速20kmを越えると警報音を停止している。
また、前記振動発生源13の振動により発生される警報音の音量および音色はエンジン自動車の低速時の走行音と同様な音量および音色としている。なお、電動自動車の接近を気づかせる音であることが歩行者に認知されれば、他の音色やメロディーでもよい。
【0024】
前記構成とした警報音発生装置を搭載した電動自動車では、走行時に車速が閾値以下(時速20km以下)であると、ECU2から回路基板5へワイヤハーネス4を介して警報発生信号が送信され、回路基板5上で振動発生源13のボイスコイルモータ40のコイル45に通電する。これにより、ボビン44が前後に移動して車体Bを叩き、車体Bを振動させて警報音を発生させる。
車体Bは前記のように、エンジンルーム内の仕切板であるため、車体Bから発生する振動はエンジンルーム内の空間で共鳴し、大きな音量となって車外へと伝播する。なお、エンジンルーム内で共鳴して大きな音量となった状態で、該音量はエンジン自動車の時速20kmの時に発生する走行音と同程度の音量としている。
【0025】
「実験例」
振動発生源とするボイスコイルモータを下記の設定で作成して、音を発生させた。
実験で使用したホイスコイルモータの構成は前記図3と同一とし、図5に示すように、該ボイスコイルモータのボビンの先端に振動板50を固定した。該振動板50から10cm離れた位置にマイク51を設置して、発生音を測定した。
ボビンの外周に巻き付けたコイル:直径7mm、長さ27mm、ターン数:77ターン ボビンの内周面とヨークの中心軸部の外周面との間の内側ギャップ:1mm
ボビンの外周面とヨークの周壁の内周面との間の外側キャップ:4mm
図5中
B:磁速密度
I:電流(A)
L:磁場中のコイル線材長さ(m)
F(ボビンが移動する力(N)):B×I×L
入力:50mW 周波数7kHz(ピーク電圧1.58V、ピーク電流0.38A) ボイスコイルモータより10cm離れた位置に設置したマイク51で集音した音量は58dBAであった。
なお、本発明者が測定した、エンジン自動車の20km/時速での走行音は50〜60dBAであった。よって、エンジン自動車と同程度の走行音を発生させることができた。
【0026】
なお、前記実施形態では、エンジンルームを囲む車体Bに回路基板5を取り付けているが、車体Bの外面に配置するヘッドランプのランプカバーの内面、ライセンスプレートの背面に固定してもよい。さらに、タイヤホイールの中央位置に前記回路基板5を収容したケース20を取り付けてもよい。
また、前記ボイスコイルモータのボビンの先端が車体または車載品を叩かずに非接触とし、振動を伝播して車体や車載品を振動させて警報音を発生させてもよい。
【0027】
図6に第二実施形態を示す。
第二実施形態は警報音発生用の回路基板を剛性ボードのプリント基板とせずに、フレキシブルプリンテッドサーキット(FPC)とし、かつ、該FPCをECU2とを接続するワイヤハーネス4としても用い、ECU2に一端が接続されるFPCの他端にメロディーIC11、アンプ12、振動発生源13を実装している。
【0028】
FPC30に電源回路w1、信号回路w2、アース回路w3の配線導体30aを設け、該FPC30の基端を前記ECU2とコネクタ接続している。該FPC30の配線導体30aの先端を警報音発生用の回路基板部55とし、該回路基板部55にメロディーIC11、該メロディーIC11と接続したアンプ12、該アンプ12と接続した振動発生源13を実装している。
【0029】
前記FPC30の先端の回路基板部55は第一実施形態と同様にケースに収容し、該ケースを車体あるいは車体に固定する車載部品に固定している。
他の構成は第一実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0030】
図7に振動発生源13として圧電セラミックスからなる圧電素子を用いた第三実施形態を示す。
圧電セラミックス60は円柱形状とし、前記ECU2で制御する電源回路を接続して、圧電セラミックス60を第一実施形態のボビンと同様に、軸線方向に往復運動させて振動させ、その先端で車体を叩いている。
【0031】
図8に振動発生源として超磁歪材料を用いた第四実施形態を示す。
超磁歪材料として、例えば、ターフェノールD(磁気異方性補償型合金 Tbr Dy1−xFe2)からなる振動子70を用い、該振動子70を軸線方向に往復移動させて車体を打撃するようにしている。
【0032】
なお、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲の全ての実施形態が含まれる。
【符号の説明】
【0033】
1 電動自動車
2 ECU
4 ワイヤハーネス
5 回路基板
8 車速センサ
10 プリント基板
11 音源発生チップ(メロディーIC)
12 アンプ
13 振動発生源
30 FPC
40 ボイスコイルモータ
44 ボビン
45 コイル
B 車体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気自動車またはハイブリッド自動車に搭載される警報音発生装置であって、
車両速度検出用のセンサと、該センサと接続された電子制御ユニットと、該電子制御ユニットに基端が接続されるワイヤハーネスの先端に設けられている警報音発生用の回路基板を備え、該回路基板は硬質プリント基板またはフレキシブルプリント基板上に、音源記憶発生用のチップ、該チップと接続されたアンプ、該アンプと接続された振動発生源を搭載しており、
前記ワイヤハーネスを車両に配索して、前記回路基板を車両外面に配置する車体、該車体に既に取り付けられている既車載部品、および/またはタイヤホイールに取り付け、
車両走行時に前記電子制御ユニットが前記センサから受信する車速が閾値以下であると、該電子制御ユニットから前記ワイヤハーネスを介して前記回路基板に警報音発生信号を送信して前記振動発生源で振動を発生させ、該振動により警報音を発生させることを特徴とする電動自動車の警報音発生装置。
【請求項2】
前記振動発生源は、ボイスコイルモータを含むリニア駆動モータあるいは偏芯駆動モータ、またはピエゾ素子を含む圧電素子あるいは超磁歪材料を用いた機構から選択される請求項1に記載の電動自動車の警報音発生装置。
【請求項3】
自動車走行時に前記電子制御ユニットが前記センサから受信する車速が時速10km〜時速30kmの範囲で設定される閾値以下であると、該電子制御ユニットから前記振動発生源に振動発生信号を送信して警報音を発生させ、前記閾値を越えると警報音の発生停止信号を送信する請求項1または請求項2に記載の電動自動車の警報音発生装置。
【請求項4】
前記振動発生源の振動で発生させる振動音は、エンジン自動車で発生する走行音と同等な音量としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電動自動車の警報音発生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−213228(P2011−213228A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−82954(P2010−82954)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】