電子デバイスで使用する両面キーボード
【課題】電子デバイスに入力する費用効果的な方法及び装置を提供する。
【解決手段】電子デバイスに情報を入力するための両面キーボード1は、第1面およびこれと反対向きの第2面を有し第1面上に導電性セグメント60を有する回路基板50と、第1面に隣接する第1の複数キー12と、第2面に隣接する第2の複数キー22と、回路基板50の第1面上に配置される複数の導電性部材44とを備える。第1及び第2の複数キー12、22のうちの少なくとも1つが押されたとき、少なくとも1つの導電性部材44が回路基板50に動作可能に接続され、回路基板の第1面上の導電性セグメント60の一部分のみと電気的に接触することにより、電子デバイスで用いる情報を示す信号を供給する。
【解決手段】電子デバイスに情報を入力するための両面キーボード1は、第1面およびこれと反対向きの第2面を有し第1面上に導電性セグメント60を有する回路基板50と、第1面に隣接する第1の複数キー12と、第2面に隣接する第2の複数キー22と、回路基板50の第1面上に配置される複数の導電性部材44とを備える。第1及び第2の複数キー12、22のうちの少なくとも1つが押されたとき、少なくとも1つの導電性部材44が回路基板50に動作可能に接続され、回路基板の第1面上の導電性セグメント60の一部分のみと電気的に接触することにより、電子デバイスで用いる情報を示す信号を供給する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的に、電子デバイスにおけるキーボードに関し、より詳細には、電子デバイスに情報を入力するための2つのキー・マットまたは2組の別個のキーがキーボードの両面に配置された両面キーボードに関する。
【背景技術】
【0002】
マン・マシン相互関係は、ユーザ入力という点で、ポータブル通信デバイスにおいて最も重要である。単一のキーボードを2つ以上のサブ・キーボードに分割することは、通信デバイスの有効利用を改善する方法の1つである。たとえば通信器において、通信器が電話器として機能するときには電話キーボードを用いることができ、通信器が他の機能用に用いられるときには他の別個のQWERTYキーボードを用いることができる。ポータブル通信デバイスの小型化が進んで、よりコンパクトになるにつれて、2つ以上のサブ・キーボード用に利用できる空間および容積は限られてくる。
【0003】
デバイスの機能に応じて情報を電子デバイスに入力する費用効果的な方法および装置を提供することが好ましい。
【発明の開示】
【0004】
本発明の第1の態様によれば、情報を電子デバイスに入力するための両面キーボードが提供される。キーボードは、第1の面およびこれと反対向きの第2の面を有する回路基板と、第1の面に隣接する第1の複数キーと、第2の面に隣接する第2の複数キーと、回路基板の第1の面上に配置される複数の導電性部材であって、少なくとも1つのキーが押されたときに少なくとも1つの導電性部材が回路基板に動作可能に接続されて、電子デバイスで用いる情報を示す信号を供給するための導電性部材と、を特徴とする。
【0005】
好ましくは、導電性部材が、回路基板と電気的に接触して回路基板を作動させて信号を供給するための複数のドーム状セグメントを備える。
【0006】
あるいは、ドーム状セグメントが第1および第2の複数キーによって共有されて、第1の複数キーの1つまたは第2の複数キーのいずれか1つによって各ドーム状セグメントが回路基板と電気的に接触できるようになっている。
【0007】
その代わりに、導電性部材が、第1の複数キーの1つを押すことによって回路基板と電気的に接触して回路基板を作動させるための第1の複数のドーム状セグメントと、第2の複数キーの1つを押すことによって回路基板と電気的に接触して回路基板を作動させるための第2の複数のドーム状セグメントと、を備える。
【0008】
好ましくは、第1の複数キーが回路基板を作動することができるのは、キーボードが第1の方向に配向されたときだけであり、第2の複数キーが回路基板を作動することができるのは、キーボードが、第1の方向とは異なる第2の方向に配向されたときだけである。
【0009】
好ましくは、キーボードが第1の方向に配向されるときに、第1の複数キーが回路基板の上方に位置し、キーボードが第2の方向に配向されるときに、第2の複数キーが回路基板の上方に位置する。
【0010】
あるいは、電子デバイスが、デバイス・コネクタを有するデバイス本体を備え、回路基板が、キーボードからの信号をデバイス本体に伝達するためにデバイス・コネクタに電気的に接続する回路コネクタを備える。
【0011】
あるいは、キーボードをデバイス本体から引き離すことができるように回路コネクタがデバイス・コネクタから取り外し可能である。
【0012】
本発明によれば、導電性部材は、回路基板に固定して取り付けられるか、または導電性部材は、第1の複数キーと回路基板との間に配置されるマット上に配置される。
【0013】
本発明によれば、第1の複数キーは別個に配置されるか、またはそれらはキー・マットの一部である。同様に、第2の複数キーは別個に配置されるか、またはそれらは、さらなるキー・マットの一部である。
【0014】
好ましくは、導電性部材は、回路基板と電気的に接触して回路基板を作動させて信号を供給するための複数のドーム状セグメントを備える。
【0015】
本発明の第2の態様によれば、デバイス本体を含む電子デバイスであって、デバイス本体の本体方向は、ユーザが情報を電子デバイスに入力できるようにユーザに向いており、電子デバイスは、デバイス本体上に配置されたデバイス・コネクタと、第1の面およびこれと反対向きの第2の面を有する、情報を入力するための両面キーボードと、を備え、キーボードは、回路コネクタと、回路コネクタに電気的に接続される回路と、キーボードの第1の面上に配置される複数のキーを有する第1のユーザ・インターフェースと、キーと回路との間に配置される複数のドーム状セグメントであって、少なくとも1つのキーが押されたときに少なくとも1つのドーム状セグメントが変形して、第1のユーザ・インターフェースを、情報を示す信号を供給するために回路と相互作用させる、ドーム状セグメントと、キーボードの第2の面上に配置され、信号を供給するために回路と相互作用可能な第2のユーザ・インターフェースとを備え、回路コネクタがデバイス・コネクタに電気的に接続されて、キーボードがデバイス本体に取り付けられたときにキーボードからの信号がデバイス本体に伝達され、キーボードのデバイス本体への取り付けを、第1の面を実質的にデバイス方向と同じ方向に配向してユーザが情報を第1のユーザ・インターフェースを介して入力できるような第1の位置で行なうことができるか、または、第2の面を実質的にデバイス方向と同じ方向に配向してユーザが情報を第2のユーザ・インターフェースを介して入力できるような第2の位置で行なうことができることを特徴とする電子デバイスが提供される。
【0016】
好ましくは、第2のユーザ・インターフェースが複数のさらなるキーを備え、さらなるキーによって回路がドーム状セグメントと接触して、少なくとも1つのさらなるキーが押されたときに信号が供給され、またドーム状セグメントが導電性であり、変形されたドーム状セグメントが回路に電気的に接触するときに回路によって信号が供給される。
【0017】
その代わりに、第2のユーザ・インターフェースがタッチ表面を備え、タッチ表面の位置に圧力がかけられたときに回路によって信号が供給される。
【0018】
あるいは、ドーム状セグメントが非導電性であり、少なくとも1つのキーが押されたときに、押されたキーによって圧力が、変形したドーム状セグメントを通してタッチ表面にかけられる。
【0019】
本発明の第3の態様によれば、電子デバイスに取り外し可能に取り付けられ、ユーザが情報を電子デバイスに入力できるようにする両面キーボードであって、キーボードは、第1の面およびこれと反対向きの第2の面と、回路コネクタと、回路コネクタに電気的に接続された回路と、キーボードの第1の面上に配置された複数のキーを有する第1のユーザ・インターフェースと、キーと回路との間に配置される複数のドーム状セグメントであって、少なくとも1つのキーが押されたときに少なくとも1つのドーム状セグメントが変形して、第1のユーザ・インターフェースを、情報を示す信号を供給するために回路と相互作用させる、ドーム状セグメントと、キーボードの第2の面上に配置され、信号を供給するために回路と相互作用可能な、第1のユーザ・インターフェースと異なる第2のユーザ・インターフェースとを備え、回路コネクタがデバイス・コネクタに電気的に接続されて、キーボードがデバイス本体に取り付けられたときにキーボードからの信号がデバイス本体に伝達されることを特徴とする両面キーボードが提供される。
【0020】
好ましくは、第2のユーザ・インターフェースが複数のさらなるキーを備え、さらなるキーによって回路がドーム状セグメントと接触して、少なくとも1つのさらなるキーが押されたときに信号が供給される。ドーム状セグメントが導電性であり、変形されたドーム状セグメントが回路に電気的に接触するときに回路によって信号が供給される。
【0021】
その代わりに、第2のユーザ・インターフェースがタッチ表面を備え、タッチ表面の位置に圧力がかけられたときに回路によって信号が供給される。
【0022】
あるいは、ドーム状セグメントは非導電性である。少なくとも1つのキーが押されたときに、押されたキーによって圧力が、変形したドーム状セグメントを通してタッチ表面にかけられる。
【0023】
本発明は、図1a〜10cとともに説明を読むことによって明瞭になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図1aおよび1bに、個人用携帯情報端末などのポータブル電子デバイス100を示す。電子デバイス100は、デバイス本体102とカバー104とを有する。図1aに示すように、カバー104が閉位置にあるときには、第1キー12の組が露出される。図1bに示すように、カバー104が開位置にあるときには、第2キー22の異なる組が露出される。デバイス本体102は、情報をユーザに示すためのディスプレイ106を有する。カバー104がデバイス本体102に電気的に接続されることで、キー12および22から信号をデバイス本体102に供給して、デバイス100で使用できることが理解される。
【0025】
図2aおよび2bに、通信器デバイスなどの通信デバイス110を示す。通信デバイス110は、複数の第1キー12を有する電話キーボードと、それよりも大きいQWERTYキーボードなどのキーボード(複数の第2キー22を有する)とを含む。図2aに示すように、通信デバイス110は、カバー112が閉位置にあるときに電話ディスプレイとして使用すべきディスプレイ122を有する。また図2bに示すように、通信デバイス110は、カバー112が開位置にあるときに使用すべき他のディスプレイ124も、デバイス本体114上に有する。カバー112がデバイス本体114に電気的に接続されることで、キー12および22から信号をデバイス本体114に供給して、デバイス110で使用できることが理解される。
【0026】
図1a〜2bに示すように、第1キー12と第2キー22とは、カバー112の異なる面上に位置する。好ましくは、第1キー12のキー機能は、第2キー22のキー機能とは異なっている。たとえば第1キー12は、数字キー0〜9、スター・キー(*)、ポンド記号(#)を含み、第2キー22はアルファベット・キーを含む。しかし第1キー12の一部または全部が、対応する第2キー22のキー機能と同じキー機能を有することも可能である。
【0027】
図3a〜3cは、本発明の両面キーボード1の断面図である。両面キーボード1は、図1aおよび1bに示すように電子デバイス100のカバー104上で、または図2aおよび2bに示すように通信デバイス110のカバー112上で、用いることができる。図3a〜3cに示すように、両面キーボード1は、第1の面52およびこれと反対向きの第2の面54を有する回路基板50を含む。好ましくは、回路基板50は、フレキシブル・プリント回路基板(PCB)、プリント配線基板(PWB)、またはフレキシブル・コネクタ配置であり、キー入力を読み取るための電気接続パッド60を第1の面52上に有する。フレキシブル・コネクタ配置および電気接続パッド60は、当該技術分野において良く知られており、本発明の一部ではない。回路基板50の第1の面52上には、複数のドーム状の導電性パッド44が設けられていて、回路基板50上の電気接続パッド60と電気的に接触して電気信号を生成するようになっている。図4a〜4dに示すように、ドーム状の導電性パッド44を、回路基板50上に別個かつ直接に配置することができる。別個のパッド44を回路基板50に、接着剤、接着テープを用いて、またはハンダ、溶接、もしくは他の何らかの既知の取り付け技術によって、取り付けることができる。あるいは図3a〜3fに示すように、導電性パッド44を、ドーム・シートまたは作動用マット40上に形成する。第1キー12および第2キー22は、互いに物理的にリンクしていない別個のキーとすることができる。しかし図3a〜3cに示すように、作動用マット40の上面上に配置される第1のキー・マット10を介して、第1キー12を互いに物理的にリンクさせることができる。同様に、図3a〜3cに示すように、作動用マット40の下方に配置される第2のキー・マット20を介して、第2のキーを互いに物理的にリンクさせることができる。各第1キー12の下にアクチュエータ30が設けられていて、第1キー12が回路基板50の方へ押されたときに、対応するドーム状の導電性コンタクト・パッド44がアクチュエータ30によって押し下げられて、コンタクト・パッド44が、対応する電気接続パッド60と電気的に接触するようになっている(図4bを参照。ここでは電気接続パッドは端子62、64で表わされている)。任意に、マット・カバー72が第1キー・マット10上に設けられていて、第1キー12を互いに物理的に隔離するようになっている。同様に、第2のキー22が回路基板50の方へ押されたときに、ドーム状の導電性コンタクト・パッド44が、対応するアクチュエータ30によって押し下げられて、コンタクト・パッド44が、対応する電気接続パッド60と電気的に接触するようになっている(図4cを参照。ここでは電気接続パッドは端子62、64で表わされている)。さらにマット・カバー74が第2のキー・マット20上方に設けられていて、第2キー22を互いに物理的に隔離するようになっている。好ましくは、マット・カバー72および74の一方または両方が、キーボード配置全体に対する機械的支持として機能することも、特に別個にキー12、22を、キー・マット10および20の代わりに用いた場合に、可能である。
【0028】
図3aに示す両面キーボード1では、第1キー12が、同じドーム状の導電性コンタクト・パッド44を、対応する第2キー22と共有している。図3bに示す両面キーボード1では、第1キー12が用いるドーム状の導電性コンタクト・パッド44は、第2キー22の場合とは異なっている。図3cに示す両面キーボード1では、第2キー・マット20の第2キー22の一部は、同じ導電性パッド44を、第1キー・マット10の第1キー12と共有しており、第2キー22の一部は、別個の導電性パッド44を用いている。
【0029】
図3d〜3fは、本発明の両面キーボード1’を示す断面図である。両面キーボード1’は、図1aおよび1bに示すように電子デバイス100のカバー104上で、または図2aおよび2bに示すように通信デバイス110のカバー112上で、用いることができる。電気接続パッド60(図4cを参照。ここでは、電気接続パッドは端子62、64で表わされている)および必要な接続回路が、第2のキー・マット20’と一体化されることを除いて、両面キーボード1’は本質的に、図3a〜3cに示すような両面キーボード1と同じである。こうして第2のキー・マット20’は、図3a〜3cに示すような回路基板50と類似するキーボードとしても機能する。
【0030】
図4a〜4cは、第1キー12または第2キー22を押すことによる回路基板の作動を示す断面図であり、キーボードの両面上のキーは同じ作動デバイスを共有している。図示するために、回路基板50上の接続パッド60を、各ドーム状導電性コンタクト・パッド44の下に設けられた2つの導電性端子62、64によって表わす。第2キー22と回路基板50との間の、端子62、64の付近の領域において、土台支持32が設けられていることが好ましい。図4aに示すように、コンタクト・パッド44が端子62、64から離れているときには、端子62、64は開スイッチのように作用する。図4bに示すように、第1キー12が、点線で示すその本来の位置から回路基板50の方へ矢印92で示す方向に沿って押されると、アクチュエータ30は、ドーム状の導電性コンタクト・パッド44を押し下げて端子62、64と接触させる。端子62、64は、電気的に接続されて、閉スイッチのように作用する。図4cでは、第2キー22が、点線で示すその本来の位置から回路基板50の方へ矢印94で示す方向に沿って押されると、端子62、64を電気的に接続できることも示されている。図4cに示すように、第2キー22が方向94に沿って押されると、土台支持32によってフレキシブル回路基板50が歪められる。歪められた回路基板50は、次に作動用マット40を第1キー・マット10の方へ押して、ドーム状のコンタクト・パッド44を押し下げて端子62、64と接触させる。
【0031】
図4dに、第1のキー・マット10上の第1キー12または第2のキー・マット20上の第2キー22のいずれかを押すことによる回路基板50の作動を示す。キー12、22は異なるコンタクト・パッド44を用いている。
【0032】
図4a〜4dに示すように、一方のドーム状のコンタクト・パッド44の作用を他方から物理的に隔離するために、複数のスペーサ34を設けることもできる。
【0033】
図5は、端子62、64を含む回路基板50を作動する原理を示す概略図である。図示するように、端子62、64はスイッチのように作用し、導電性コンタクト44によって閉じることができる。たとえば、端子62は電気接地Gに接続され、端子64は出力端子Oに接続される。端子Oは、抵抗器Rを通して電圧レベルVを有する電圧源に接続される。端子62、64がコンタクト44によって短絡されていないときには、出力端子Oにおける電圧はVに等しいかVよりもわずかに低い。しかし端子62、64がコンタクト44によって互いに電気的に接続されると、出力端子Oは電気接地される。こうして、コンタクト44が端子62、64と接触するようにさせられたときに、出力端子Oにおける電圧変化を示す信号130が得られる。
【0034】
図3a〜3cおよび4a〜4dに示すように、回路基板50上のコネクタ配置は、第1のキー・マット10および第2のキー・マット20の両方によって共有されているが、キー・マット10およびキー・マット20のキー機能は同じではない方が好ましいことに注意されたい。同じ作動用マット40等を、その何れかの面上で押すことができるため、キーボード1を用いる電子デバイス内の電子回路は、キー・マット10、12のどちらが用いられているかを認識できなくてはならない。図6aに示すように、電子デバイス100内に、カバー104およびデバイス本体102に動作可能に接続されるコンタクト・スイッチ130を設置することができる。スイッチ130は、2つの異なる状態(たとえば開および閉)で動作可能であり、すなわち1aおよび6aに示すように、カバー104が閉のときには、キーボード1(図3a〜4d)は、第1のキー・マット10の第1キー12からの入力にしたがって機能する。しかし図1bおよび6bに示すように、カバー104が開のときには、キーボード1は、第2のキー・マット20の第2キー22からの入力にしたがって機能する。電話カバーを有する携帯電話は、アクティブ・フリップなどを用いて通話を接続および停止することが良く知られている。同様のデバイスを、スイッチ130に対して用いることができる。
【0035】
図6bおよび6cに示すように、カバー104上に、ティルト・スイッチまたは重力感応スイッチに類似する、重力に関するカバー104の方向を検知することができるデバイス132を設置することもできる。このようなスイッチを用いることで、第1のキー・マット10が上方を向いているときのキーボード1の働きを、第2のキー・マット20が上方を向いているときに対して異なったものにすることができる。ユーザ選択によって能動面を選ぶことができる。
【0036】
第1面および第2面に対して異なる検出領域が用いられれば、押された面およびキーボードが明瞭に規定される。
【0037】
図1a、1b、6a〜6cにおいて、両面キーボード1または1’は、電子デバイスのカバー上に実装されている。図7aおよび7bに示すように、両面キーボード1または1’を、電子デバイス120または122の非可動部分とすることができる。図7aに示すように、両面キーボードは、電子デバイス120のデバイス本体102の拡張部分105であり、デバイス本体102はディスプレイ106を含んでいる。図7bに示すように、両面キーボードは、電子デバイス122のデバイス本体103の拡張部分105であり、デバイス本体103は、キー・マット10および12に対応して2つのディスプレイ106および107を有している。
【0038】
図4a〜5に示すように、ドーム状のコンタクト・パッド44は導電性であるため、コンタクト・パッド44は、端子62、64と接触するときに端子と電気的に接続することを理解されたい。しかし回路基板50を作動させるのに、コンタクト・パッド44は導電性である必要はなく、また端子62、64と物理的に接触する必要はない。たとえば、コンタクト・パッド44を不十分な導体とすることができ、しかしコンタクト・パッド44は、端子62、64に近接したときに、端子62、64間の電気容量の変化を引き起こすことができる。そしてこの電気容量の変化は、回路基板50において信号の周波数変化または信号のその他の電気特性を引き起こすことができる。作動用マット40は、種々の材料から形成することができる。たとえば、非導電性材料から形成した後に、フレキシブルな金属コーティングによって導電性にすることもできるし、ポリアセチレンなどの本来的に導電性のポリマー・メンブレンから形成することもできるし、またはカーボンもしくは他の金属粒子などの導電性フィラが埋め込まれたポリマー・マトリックスから形成することもできる。またドーム状のコンタクト・パッド44の裏面のみを、フレキシブルな導電性エポキシ粘着剤を塗布することで導電性にする一方で、作動用マット40の残りの部分を非導電性にすることもできる。さらに図5における抵抗器Rを、すべてのキー12、22において同じものにすることができるが、異なるキーごとに異なるものにすることもできる。
【0039】
本発明によれば、両面キーボードを電子デバイスから取り外すことができる。図8aに示すように、両面キーボード200は、その上に2つの異なるユーザ・インターフェースを有する。第1のユーザ・インターフェース210は第1キー12の組を含み、第2のユーザ・インターフェース220は第2キー22の組を含んでいる。そのため、図8c〜8dに示すように、キーボード200を電子デバイス140に取り付けたときに、電子デバイス140は、機能が異なる2つの異なるデバイスに変わる。またキーボード200はコネクタ202を有している。コネクタ202は、図8bに示すような電子デバイス140上のコネクタ150と噛み合うことで、ユーザがキー12または22を用いて入力した情報を示す信号を伝達するようになっている。図8bに示すように、電子デバイス140はデバイス本体142を有している。デバイス本体142は、キーボード200をデバイス本体140に取り付けたときにキーボード200を固定するための搭載用溝152を有する。デバイス本体142は、ユーザが情報を電子デバイス140に入力するときにユーザに面する上面144を有する。キーボード200をデバイス本体142に取り付けたときに、図8cに示すように、第1のユーザ・インターフェース210がデバイス本体142の上面144上で露出されるか、または図8dに示すように、第2のユーザ・インターフェース220が上面144上で露出される。電子デバイス140は、情報をユーザに示すためのディスプレイ106と、1組の共通キー146とを有することができ、これらを用いて、情報を入力することも電子デバイス140を制御することも、どちらのユーザ・インターフェース210、220が露出されるかにかかわらず可能である。
【0040】
図9aに、電話キー・パッドとして使用できるユーザ・インターフェースの典型的なレイアウト210を示す。図9bに、電子デバイス140上で電子ゲームを行なうためのキー・パッドとして使用できるユーザ・インターフェースの典型的なレイアウト220を示す。ユーザは、キーボードの面を取り替えることによって特定のキーボードのキー・パッドを変えられるだけでなく、ユーザは、同じ電子デバイス140上で別のキーボードを用いることもできる。すなわち両面キーボード200を、デバイス本体142に対する挿入物または付属品として用いて、電子デバイス140の機能を変える。たとえば図10aおよび10bに示すように、ユーザは別の両面キーボード300を、同じデバイス本体142上に挿入することができる。図10aおよび10bに示すように、両面キーボード300は複数のキー12を一方の面上に有し、タッチ・パッド310を他の面上に有する。図10cに示すように、タッチ・パッド310をユーザに露出した状態でキーボード300をデバイス本体142上に挿入すれば、ユーザは、絵を描くことまたは電子デバイス140’を制御することができる。
【0041】
図10aに示すように、両面キーボード300は、ドーム・シートまたは作動用マット40と回路基板50とを、キー12とタッチ・パッド310との間に備える。タッチ・パッド310を、たとえばEMFIフィルム(電気機械フィルム)から形成して、ユーザが情報を電子デバイス140’に入力できるようにすることができる。知られているように、電気機械フィルムは、恒久的な電荷を含む二軸配向されたプラスチック・フィルムである。フィルムに手で触れて歪めると、電気信号が生成される。そのためフィルム表面上に電極を配置して電気信号がコネクタに伝達されるようにすれば、電気機械フィルムをタッチ・センサとして用いることができる。キーボード200の場合と同様に、図3a〜4cに示すように、ユーザは1つまたは複数のキー12を押して、対応する導電性のセクション44を回路基板50と電気的に接触させることで、情報を電子デバイス140’に入力することができる。またユーザは情報を電子デバイス140’に入力することを、指、ペン、またはスタイラスを用いてタッチ・パッド310上の種々の位置に圧力をかけることによって、行なうこともできる。タッチ・パッド上の電極(図示せず)がコネクタ202(図8a)に接続されることで、タッチ・パッド信号がデバイス本体142(図8b)に供給されることが理解される。
【0042】
あるいは、ドーム・シート40が実際には、両面キーボード内の回路基板と電気的に接触するためのものではない。図10bに示すように、ドーム・シート40’を非導電性材料で形成して、ユーザがキー12を押したときの触覚の感触を与えるだけとすることができる。キー12を押したことの実際の検出は、タッチ・パッド310によって行なう。図10bのタッチ・パッド310によって、タッチ・パッドの何れかの面上の圧力が検出される。一方の面上の圧力を、図10aのタッチ・パッドの場合と同様に、直接指またはペンを用いてかけるのに対して、他方の面上の圧力は、キー12を押すことによってかける。
【0043】
図3a〜4cに示すような回路基板50の代わりに、タッチ・パッド310を用いることもできる。さらにキーボード200のコネクタ202およびデバイス本体142のコネクタ150(図8aおよび8b)を、少数のピンが対称的に配置されたシリアル・インターフェースにして、キーボード200がデバイス本体142に対して両方向でフィットできるようにすることもできる。デバイス本体142内のプロセッサ(図示せず)は、第1のユーザ・インターフェース210または第2のユーザ・インターフェース220のどちらが情報入力用に露出しているのかを、認識することができる。キーボード200上の抵抗性ストリップとデバイス本体142上の多数のピンとを用いて、キーボード200からのデータをデバイス本体142へ入力することもできる。本発明では、能動的ドーム44(導電性である)と受動的ドーム(非導電性である)とを用いて、両面キーボード200、300を用いた情報入力を容易にしている。取り外し可能なキーボード300からの入力情報をデバイス本体142へ伝達することを、コネクタ、抵抗性ストリップ、または何らかの他の手段によって行なうことができる。情報を伝達するのに好ましい特定の方法は、まったくない。
【0044】
以上、本発明を、好ましい実施形態に関して説明してきたが、前述のおよび種々の他の変形、省略、および逸脱を、形態およびその詳細において、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく行なっても良いことが、当業者によって理解される。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1a】1組のキーをそのカバー上に有するポータブル電子デバイスを示す概略的な図である。
【図1b】同じ電子デバイスのカバーが開いて他のキーの組を露出している様子を示す概略的な図である。
【図2a】1組のキーをそのカバーに有する通信デバイスを示す概略的な図である。
【図2b】同じ通信デバイスのカバーが開いて他のキーの組が露出している様子を示す概略的な図である。
【図3a】キーボードの両面上のキーが同じ作動デバイスを共有して回路基板を作動する、本発明の両面キーボードを示す断面図である。
【図3b】キーボードの2つの面上のキーが異なる作動デバイスを用いて回路基板を作動する、両面キーボードを示す断面図である。
【図3c】キーボードの両面上の一部のキーは同じ作動デバイスを用いるが、一部のキーは異なる作動デバイスを用いて、回路基板を作動する、両面キーボードを示す断面図である。
【図3d】キーボードの両面上のキーが同じ作動デバイスを共有して、キー・マットに組み込まれた接続領域を作動する、本発明の両面キーボードを示す断面図である。
【図3e】キーボードの両面上のキーが異なる作動デバイスを用いて、キー・マットに組み込まれた接続領域を作動する、両面キーボードを示す断面図である。
【図3f】キーボードの両面上の一部のキーは同じ作動デバイスを用いるが、一部のキーは異なる作動デバイスを用いて、キー・マットに組み込まれた接続領域を作動する、両面キーボードを示す断面図である。
【図4a】共通の作動デバイスを共有する2つのキーを示す断面図である。
【図4b】両面上のキーは同じ作動デバイスを共有しており、キーボードの一方の面上のキーを押すことによる回路基板の作動を示す断面図である。
【図4c】両面上のキーは同じ作動デバイスを共有しており、キーボードの他方の面上のキーを押すことによる回路基板の作動を示す断面図である。
【図4d】異なる面上のキーは異なる作動デバイスを用いており、キーボードのいずれかの面上のキーを押すことによる回路基板の作動を示す断面図である。
【図5】回路基板を作動する原理を示す概略図である。
【図6a】カバーが閉じているときのキーボード・モードを規定するスイッチング・メカニズムを有する電子デバイスを示す概略的な図である。
【図6b】スイッチング・メカニズムが、カバーが開いているときの他のキーボード・モードを規定する、図6aに示したのと同じ電子デバイスを示す概略的な図である。
【図6c】方向スイッチを用いて、キーボード・モードをさらに規定する、図6aに示したのと同じ電子デバイスを示す概略的な図である。
【図7a】電子デバイスの拡張部分としてキーボードを有する電子デバイスを示す概略的な図である。
【図7b】電子デバイスの拡張部分としてキーボードを有する他の電子デバイスを示す概略的な図である。
【図8a】本発明による2つの異なるユーザ・インターフェースを有する取り外し可能なキーボードを示す概略的な図である。
【図8b】本発明による取り外し可能なキーボードを配置するためのデバイス本体を有する電子デバイスを示す概略的な図である。
【図8c】本発明による両面キーボードをその上に有する電子デバイスを示す概略的な図である。
【図8d】図8cの電子デバイスを示す概略的な図であり、異なるユーザ・インターフェースが情報入力用に用いられている。
【図9a】典型的なユーザ・インターフェースを有する電子デバイスを示す平面図である。
【図9b】異なるユーザ・インターフェースを有する図9aの電子デバイスを示す平面図である。
【図10a】本発明によるさらに他の両面キーボードを示す断面図である。
【図10b】本発明によるさらに他の両面キーボードを示す断面図である。
【図10c】さらに他のユーザ・インターフェースを有する図9aの電子デバイスを示す平面図である。
【符号の説明】
【0046】
1 両面キーボード
12 第1キー
22 第2キー
50 回路基板
52 第1の面
54 第2の面
44 導電性部材
60 導電性セグメント
100 電子デバイス
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的に、電子デバイスにおけるキーボードに関し、より詳細には、電子デバイスに情報を入力するための2つのキー・マットまたは2組の別個のキーがキーボードの両面に配置された両面キーボードに関する。
【背景技術】
【0002】
マン・マシン相互関係は、ユーザ入力という点で、ポータブル通信デバイスにおいて最も重要である。単一のキーボードを2つ以上のサブ・キーボードに分割することは、通信デバイスの有効利用を改善する方法の1つである。たとえば通信器において、通信器が電話器として機能するときには電話キーボードを用いることができ、通信器が他の機能用に用いられるときには他の別個のQWERTYキーボードを用いることができる。ポータブル通信デバイスの小型化が進んで、よりコンパクトになるにつれて、2つ以上のサブ・キーボード用に利用できる空間および容積は限られてくる。
【0003】
デバイスの機能に応じて情報を電子デバイスに入力する費用効果的な方法および装置を提供することが好ましい。
【発明の開示】
【0004】
本発明の第1の態様によれば、情報を電子デバイスに入力するための両面キーボードが提供される。キーボードは、第1の面およびこれと反対向きの第2の面を有する回路基板と、第1の面に隣接する第1の複数キーと、第2の面に隣接する第2の複数キーと、回路基板の第1の面上に配置される複数の導電性部材であって、少なくとも1つのキーが押されたときに少なくとも1つの導電性部材が回路基板に動作可能に接続されて、電子デバイスで用いる情報を示す信号を供給するための導電性部材と、を特徴とする。
【0005】
好ましくは、導電性部材が、回路基板と電気的に接触して回路基板を作動させて信号を供給するための複数のドーム状セグメントを備える。
【0006】
あるいは、ドーム状セグメントが第1および第2の複数キーによって共有されて、第1の複数キーの1つまたは第2の複数キーのいずれか1つによって各ドーム状セグメントが回路基板と電気的に接触できるようになっている。
【0007】
その代わりに、導電性部材が、第1の複数キーの1つを押すことによって回路基板と電気的に接触して回路基板を作動させるための第1の複数のドーム状セグメントと、第2の複数キーの1つを押すことによって回路基板と電気的に接触して回路基板を作動させるための第2の複数のドーム状セグメントと、を備える。
【0008】
好ましくは、第1の複数キーが回路基板を作動することができるのは、キーボードが第1の方向に配向されたときだけであり、第2の複数キーが回路基板を作動することができるのは、キーボードが、第1の方向とは異なる第2の方向に配向されたときだけである。
【0009】
好ましくは、キーボードが第1の方向に配向されるときに、第1の複数キーが回路基板の上方に位置し、キーボードが第2の方向に配向されるときに、第2の複数キーが回路基板の上方に位置する。
【0010】
あるいは、電子デバイスが、デバイス・コネクタを有するデバイス本体を備え、回路基板が、キーボードからの信号をデバイス本体に伝達するためにデバイス・コネクタに電気的に接続する回路コネクタを備える。
【0011】
あるいは、キーボードをデバイス本体から引き離すことができるように回路コネクタがデバイス・コネクタから取り外し可能である。
【0012】
本発明によれば、導電性部材は、回路基板に固定して取り付けられるか、または導電性部材は、第1の複数キーと回路基板との間に配置されるマット上に配置される。
【0013】
本発明によれば、第1の複数キーは別個に配置されるか、またはそれらはキー・マットの一部である。同様に、第2の複数キーは別個に配置されるか、またはそれらは、さらなるキー・マットの一部である。
【0014】
好ましくは、導電性部材は、回路基板と電気的に接触して回路基板を作動させて信号を供給するための複数のドーム状セグメントを備える。
【0015】
本発明の第2の態様によれば、デバイス本体を含む電子デバイスであって、デバイス本体の本体方向は、ユーザが情報を電子デバイスに入力できるようにユーザに向いており、電子デバイスは、デバイス本体上に配置されたデバイス・コネクタと、第1の面およびこれと反対向きの第2の面を有する、情報を入力するための両面キーボードと、を備え、キーボードは、回路コネクタと、回路コネクタに電気的に接続される回路と、キーボードの第1の面上に配置される複数のキーを有する第1のユーザ・インターフェースと、キーと回路との間に配置される複数のドーム状セグメントであって、少なくとも1つのキーが押されたときに少なくとも1つのドーム状セグメントが変形して、第1のユーザ・インターフェースを、情報を示す信号を供給するために回路と相互作用させる、ドーム状セグメントと、キーボードの第2の面上に配置され、信号を供給するために回路と相互作用可能な第2のユーザ・インターフェースとを備え、回路コネクタがデバイス・コネクタに電気的に接続されて、キーボードがデバイス本体に取り付けられたときにキーボードからの信号がデバイス本体に伝達され、キーボードのデバイス本体への取り付けを、第1の面を実質的にデバイス方向と同じ方向に配向してユーザが情報を第1のユーザ・インターフェースを介して入力できるような第1の位置で行なうことができるか、または、第2の面を実質的にデバイス方向と同じ方向に配向してユーザが情報を第2のユーザ・インターフェースを介して入力できるような第2の位置で行なうことができることを特徴とする電子デバイスが提供される。
【0016】
好ましくは、第2のユーザ・インターフェースが複数のさらなるキーを備え、さらなるキーによって回路がドーム状セグメントと接触して、少なくとも1つのさらなるキーが押されたときに信号が供給され、またドーム状セグメントが導電性であり、変形されたドーム状セグメントが回路に電気的に接触するときに回路によって信号が供給される。
【0017】
その代わりに、第2のユーザ・インターフェースがタッチ表面を備え、タッチ表面の位置に圧力がかけられたときに回路によって信号が供給される。
【0018】
あるいは、ドーム状セグメントが非導電性であり、少なくとも1つのキーが押されたときに、押されたキーによって圧力が、変形したドーム状セグメントを通してタッチ表面にかけられる。
【0019】
本発明の第3の態様によれば、電子デバイスに取り外し可能に取り付けられ、ユーザが情報を電子デバイスに入力できるようにする両面キーボードであって、キーボードは、第1の面およびこれと反対向きの第2の面と、回路コネクタと、回路コネクタに電気的に接続された回路と、キーボードの第1の面上に配置された複数のキーを有する第1のユーザ・インターフェースと、キーと回路との間に配置される複数のドーム状セグメントであって、少なくとも1つのキーが押されたときに少なくとも1つのドーム状セグメントが変形して、第1のユーザ・インターフェースを、情報を示す信号を供給するために回路と相互作用させる、ドーム状セグメントと、キーボードの第2の面上に配置され、信号を供給するために回路と相互作用可能な、第1のユーザ・インターフェースと異なる第2のユーザ・インターフェースとを備え、回路コネクタがデバイス・コネクタに電気的に接続されて、キーボードがデバイス本体に取り付けられたときにキーボードからの信号がデバイス本体に伝達されることを特徴とする両面キーボードが提供される。
【0020】
好ましくは、第2のユーザ・インターフェースが複数のさらなるキーを備え、さらなるキーによって回路がドーム状セグメントと接触して、少なくとも1つのさらなるキーが押されたときに信号が供給される。ドーム状セグメントが導電性であり、変形されたドーム状セグメントが回路に電気的に接触するときに回路によって信号が供給される。
【0021】
その代わりに、第2のユーザ・インターフェースがタッチ表面を備え、タッチ表面の位置に圧力がかけられたときに回路によって信号が供給される。
【0022】
あるいは、ドーム状セグメントは非導電性である。少なくとも1つのキーが押されたときに、押されたキーによって圧力が、変形したドーム状セグメントを通してタッチ表面にかけられる。
【0023】
本発明は、図1a〜10cとともに説明を読むことによって明瞭になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図1aおよび1bに、個人用携帯情報端末などのポータブル電子デバイス100を示す。電子デバイス100は、デバイス本体102とカバー104とを有する。図1aに示すように、カバー104が閉位置にあるときには、第1キー12の組が露出される。図1bに示すように、カバー104が開位置にあるときには、第2キー22の異なる組が露出される。デバイス本体102は、情報をユーザに示すためのディスプレイ106を有する。カバー104がデバイス本体102に電気的に接続されることで、キー12および22から信号をデバイス本体102に供給して、デバイス100で使用できることが理解される。
【0025】
図2aおよび2bに、通信器デバイスなどの通信デバイス110を示す。通信デバイス110は、複数の第1キー12を有する電話キーボードと、それよりも大きいQWERTYキーボードなどのキーボード(複数の第2キー22を有する)とを含む。図2aに示すように、通信デバイス110は、カバー112が閉位置にあるときに電話ディスプレイとして使用すべきディスプレイ122を有する。また図2bに示すように、通信デバイス110は、カバー112が開位置にあるときに使用すべき他のディスプレイ124も、デバイス本体114上に有する。カバー112がデバイス本体114に電気的に接続されることで、キー12および22から信号をデバイス本体114に供給して、デバイス110で使用できることが理解される。
【0026】
図1a〜2bに示すように、第1キー12と第2キー22とは、カバー112の異なる面上に位置する。好ましくは、第1キー12のキー機能は、第2キー22のキー機能とは異なっている。たとえば第1キー12は、数字キー0〜9、スター・キー(*)、ポンド記号(#)を含み、第2キー22はアルファベット・キーを含む。しかし第1キー12の一部または全部が、対応する第2キー22のキー機能と同じキー機能を有することも可能である。
【0027】
図3a〜3cは、本発明の両面キーボード1の断面図である。両面キーボード1は、図1aおよび1bに示すように電子デバイス100のカバー104上で、または図2aおよび2bに示すように通信デバイス110のカバー112上で、用いることができる。図3a〜3cに示すように、両面キーボード1は、第1の面52およびこれと反対向きの第2の面54を有する回路基板50を含む。好ましくは、回路基板50は、フレキシブル・プリント回路基板(PCB)、プリント配線基板(PWB)、またはフレキシブル・コネクタ配置であり、キー入力を読み取るための電気接続パッド60を第1の面52上に有する。フレキシブル・コネクタ配置および電気接続パッド60は、当該技術分野において良く知られており、本発明の一部ではない。回路基板50の第1の面52上には、複数のドーム状の導電性パッド44が設けられていて、回路基板50上の電気接続パッド60と電気的に接触して電気信号を生成するようになっている。図4a〜4dに示すように、ドーム状の導電性パッド44を、回路基板50上に別個かつ直接に配置することができる。別個のパッド44を回路基板50に、接着剤、接着テープを用いて、またはハンダ、溶接、もしくは他の何らかの既知の取り付け技術によって、取り付けることができる。あるいは図3a〜3fに示すように、導電性パッド44を、ドーム・シートまたは作動用マット40上に形成する。第1キー12および第2キー22は、互いに物理的にリンクしていない別個のキーとすることができる。しかし図3a〜3cに示すように、作動用マット40の上面上に配置される第1のキー・マット10を介して、第1キー12を互いに物理的にリンクさせることができる。同様に、図3a〜3cに示すように、作動用マット40の下方に配置される第2のキー・マット20を介して、第2のキーを互いに物理的にリンクさせることができる。各第1キー12の下にアクチュエータ30が設けられていて、第1キー12が回路基板50の方へ押されたときに、対応するドーム状の導電性コンタクト・パッド44がアクチュエータ30によって押し下げられて、コンタクト・パッド44が、対応する電気接続パッド60と電気的に接触するようになっている(図4bを参照。ここでは電気接続パッドは端子62、64で表わされている)。任意に、マット・カバー72が第1キー・マット10上に設けられていて、第1キー12を互いに物理的に隔離するようになっている。同様に、第2のキー22が回路基板50の方へ押されたときに、ドーム状の導電性コンタクト・パッド44が、対応するアクチュエータ30によって押し下げられて、コンタクト・パッド44が、対応する電気接続パッド60と電気的に接触するようになっている(図4cを参照。ここでは電気接続パッドは端子62、64で表わされている)。さらにマット・カバー74が第2のキー・マット20上方に設けられていて、第2キー22を互いに物理的に隔離するようになっている。好ましくは、マット・カバー72および74の一方または両方が、キーボード配置全体に対する機械的支持として機能することも、特に別個にキー12、22を、キー・マット10および20の代わりに用いた場合に、可能である。
【0028】
図3aに示す両面キーボード1では、第1キー12が、同じドーム状の導電性コンタクト・パッド44を、対応する第2キー22と共有している。図3bに示す両面キーボード1では、第1キー12が用いるドーム状の導電性コンタクト・パッド44は、第2キー22の場合とは異なっている。図3cに示す両面キーボード1では、第2キー・マット20の第2キー22の一部は、同じ導電性パッド44を、第1キー・マット10の第1キー12と共有しており、第2キー22の一部は、別個の導電性パッド44を用いている。
【0029】
図3d〜3fは、本発明の両面キーボード1’を示す断面図である。両面キーボード1’は、図1aおよび1bに示すように電子デバイス100のカバー104上で、または図2aおよび2bに示すように通信デバイス110のカバー112上で、用いることができる。電気接続パッド60(図4cを参照。ここでは、電気接続パッドは端子62、64で表わされている)および必要な接続回路が、第2のキー・マット20’と一体化されることを除いて、両面キーボード1’は本質的に、図3a〜3cに示すような両面キーボード1と同じである。こうして第2のキー・マット20’は、図3a〜3cに示すような回路基板50と類似するキーボードとしても機能する。
【0030】
図4a〜4cは、第1キー12または第2キー22を押すことによる回路基板の作動を示す断面図であり、キーボードの両面上のキーは同じ作動デバイスを共有している。図示するために、回路基板50上の接続パッド60を、各ドーム状導電性コンタクト・パッド44の下に設けられた2つの導電性端子62、64によって表わす。第2キー22と回路基板50との間の、端子62、64の付近の領域において、土台支持32が設けられていることが好ましい。図4aに示すように、コンタクト・パッド44が端子62、64から離れているときには、端子62、64は開スイッチのように作用する。図4bに示すように、第1キー12が、点線で示すその本来の位置から回路基板50の方へ矢印92で示す方向に沿って押されると、アクチュエータ30は、ドーム状の導電性コンタクト・パッド44を押し下げて端子62、64と接触させる。端子62、64は、電気的に接続されて、閉スイッチのように作用する。図4cでは、第2キー22が、点線で示すその本来の位置から回路基板50の方へ矢印94で示す方向に沿って押されると、端子62、64を電気的に接続できることも示されている。図4cに示すように、第2キー22が方向94に沿って押されると、土台支持32によってフレキシブル回路基板50が歪められる。歪められた回路基板50は、次に作動用マット40を第1キー・マット10の方へ押して、ドーム状のコンタクト・パッド44を押し下げて端子62、64と接触させる。
【0031】
図4dに、第1のキー・マット10上の第1キー12または第2のキー・マット20上の第2キー22のいずれかを押すことによる回路基板50の作動を示す。キー12、22は異なるコンタクト・パッド44を用いている。
【0032】
図4a〜4dに示すように、一方のドーム状のコンタクト・パッド44の作用を他方から物理的に隔離するために、複数のスペーサ34を設けることもできる。
【0033】
図5は、端子62、64を含む回路基板50を作動する原理を示す概略図である。図示するように、端子62、64はスイッチのように作用し、導電性コンタクト44によって閉じることができる。たとえば、端子62は電気接地Gに接続され、端子64は出力端子Oに接続される。端子Oは、抵抗器Rを通して電圧レベルVを有する電圧源に接続される。端子62、64がコンタクト44によって短絡されていないときには、出力端子Oにおける電圧はVに等しいかVよりもわずかに低い。しかし端子62、64がコンタクト44によって互いに電気的に接続されると、出力端子Oは電気接地される。こうして、コンタクト44が端子62、64と接触するようにさせられたときに、出力端子Oにおける電圧変化を示す信号130が得られる。
【0034】
図3a〜3cおよび4a〜4dに示すように、回路基板50上のコネクタ配置は、第1のキー・マット10および第2のキー・マット20の両方によって共有されているが、キー・マット10およびキー・マット20のキー機能は同じではない方が好ましいことに注意されたい。同じ作動用マット40等を、その何れかの面上で押すことができるため、キーボード1を用いる電子デバイス内の電子回路は、キー・マット10、12のどちらが用いられているかを認識できなくてはならない。図6aに示すように、電子デバイス100内に、カバー104およびデバイス本体102に動作可能に接続されるコンタクト・スイッチ130を設置することができる。スイッチ130は、2つの異なる状態(たとえば開および閉)で動作可能であり、すなわち1aおよび6aに示すように、カバー104が閉のときには、キーボード1(図3a〜4d)は、第1のキー・マット10の第1キー12からの入力にしたがって機能する。しかし図1bおよび6bに示すように、カバー104が開のときには、キーボード1は、第2のキー・マット20の第2キー22からの入力にしたがって機能する。電話カバーを有する携帯電話は、アクティブ・フリップなどを用いて通話を接続および停止することが良く知られている。同様のデバイスを、スイッチ130に対して用いることができる。
【0035】
図6bおよび6cに示すように、カバー104上に、ティルト・スイッチまたは重力感応スイッチに類似する、重力に関するカバー104の方向を検知することができるデバイス132を設置することもできる。このようなスイッチを用いることで、第1のキー・マット10が上方を向いているときのキーボード1の働きを、第2のキー・マット20が上方を向いているときに対して異なったものにすることができる。ユーザ選択によって能動面を選ぶことができる。
【0036】
第1面および第2面に対して異なる検出領域が用いられれば、押された面およびキーボードが明瞭に規定される。
【0037】
図1a、1b、6a〜6cにおいて、両面キーボード1または1’は、電子デバイスのカバー上に実装されている。図7aおよび7bに示すように、両面キーボード1または1’を、電子デバイス120または122の非可動部分とすることができる。図7aに示すように、両面キーボードは、電子デバイス120のデバイス本体102の拡張部分105であり、デバイス本体102はディスプレイ106を含んでいる。図7bに示すように、両面キーボードは、電子デバイス122のデバイス本体103の拡張部分105であり、デバイス本体103は、キー・マット10および12に対応して2つのディスプレイ106および107を有している。
【0038】
図4a〜5に示すように、ドーム状のコンタクト・パッド44は導電性であるため、コンタクト・パッド44は、端子62、64と接触するときに端子と電気的に接続することを理解されたい。しかし回路基板50を作動させるのに、コンタクト・パッド44は導電性である必要はなく、また端子62、64と物理的に接触する必要はない。たとえば、コンタクト・パッド44を不十分な導体とすることができ、しかしコンタクト・パッド44は、端子62、64に近接したときに、端子62、64間の電気容量の変化を引き起こすことができる。そしてこの電気容量の変化は、回路基板50において信号の周波数変化または信号のその他の電気特性を引き起こすことができる。作動用マット40は、種々の材料から形成することができる。たとえば、非導電性材料から形成した後に、フレキシブルな金属コーティングによって導電性にすることもできるし、ポリアセチレンなどの本来的に導電性のポリマー・メンブレンから形成することもできるし、またはカーボンもしくは他の金属粒子などの導電性フィラが埋め込まれたポリマー・マトリックスから形成することもできる。またドーム状のコンタクト・パッド44の裏面のみを、フレキシブルな導電性エポキシ粘着剤を塗布することで導電性にする一方で、作動用マット40の残りの部分を非導電性にすることもできる。さらに図5における抵抗器Rを、すべてのキー12、22において同じものにすることができるが、異なるキーごとに異なるものにすることもできる。
【0039】
本発明によれば、両面キーボードを電子デバイスから取り外すことができる。図8aに示すように、両面キーボード200は、その上に2つの異なるユーザ・インターフェースを有する。第1のユーザ・インターフェース210は第1キー12の組を含み、第2のユーザ・インターフェース220は第2キー22の組を含んでいる。そのため、図8c〜8dに示すように、キーボード200を電子デバイス140に取り付けたときに、電子デバイス140は、機能が異なる2つの異なるデバイスに変わる。またキーボード200はコネクタ202を有している。コネクタ202は、図8bに示すような電子デバイス140上のコネクタ150と噛み合うことで、ユーザがキー12または22を用いて入力した情報を示す信号を伝達するようになっている。図8bに示すように、電子デバイス140はデバイス本体142を有している。デバイス本体142は、キーボード200をデバイス本体140に取り付けたときにキーボード200を固定するための搭載用溝152を有する。デバイス本体142は、ユーザが情報を電子デバイス140に入力するときにユーザに面する上面144を有する。キーボード200をデバイス本体142に取り付けたときに、図8cに示すように、第1のユーザ・インターフェース210がデバイス本体142の上面144上で露出されるか、または図8dに示すように、第2のユーザ・インターフェース220が上面144上で露出される。電子デバイス140は、情報をユーザに示すためのディスプレイ106と、1組の共通キー146とを有することができ、これらを用いて、情報を入力することも電子デバイス140を制御することも、どちらのユーザ・インターフェース210、220が露出されるかにかかわらず可能である。
【0040】
図9aに、電話キー・パッドとして使用できるユーザ・インターフェースの典型的なレイアウト210を示す。図9bに、電子デバイス140上で電子ゲームを行なうためのキー・パッドとして使用できるユーザ・インターフェースの典型的なレイアウト220を示す。ユーザは、キーボードの面を取り替えることによって特定のキーボードのキー・パッドを変えられるだけでなく、ユーザは、同じ電子デバイス140上で別のキーボードを用いることもできる。すなわち両面キーボード200を、デバイス本体142に対する挿入物または付属品として用いて、電子デバイス140の機能を変える。たとえば図10aおよび10bに示すように、ユーザは別の両面キーボード300を、同じデバイス本体142上に挿入することができる。図10aおよび10bに示すように、両面キーボード300は複数のキー12を一方の面上に有し、タッチ・パッド310を他の面上に有する。図10cに示すように、タッチ・パッド310をユーザに露出した状態でキーボード300をデバイス本体142上に挿入すれば、ユーザは、絵を描くことまたは電子デバイス140’を制御することができる。
【0041】
図10aに示すように、両面キーボード300は、ドーム・シートまたは作動用マット40と回路基板50とを、キー12とタッチ・パッド310との間に備える。タッチ・パッド310を、たとえばEMFIフィルム(電気機械フィルム)から形成して、ユーザが情報を電子デバイス140’に入力できるようにすることができる。知られているように、電気機械フィルムは、恒久的な電荷を含む二軸配向されたプラスチック・フィルムである。フィルムに手で触れて歪めると、電気信号が生成される。そのためフィルム表面上に電極を配置して電気信号がコネクタに伝達されるようにすれば、電気機械フィルムをタッチ・センサとして用いることができる。キーボード200の場合と同様に、図3a〜4cに示すように、ユーザは1つまたは複数のキー12を押して、対応する導電性のセクション44を回路基板50と電気的に接触させることで、情報を電子デバイス140’に入力することができる。またユーザは情報を電子デバイス140’に入力することを、指、ペン、またはスタイラスを用いてタッチ・パッド310上の種々の位置に圧力をかけることによって、行なうこともできる。タッチ・パッド上の電極(図示せず)がコネクタ202(図8a)に接続されることで、タッチ・パッド信号がデバイス本体142(図8b)に供給されることが理解される。
【0042】
あるいは、ドーム・シート40が実際には、両面キーボード内の回路基板と電気的に接触するためのものではない。図10bに示すように、ドーム・シート40’を非導電性材料で形成して、ユーザがキー12を押したときの触覚の感触を与えるだけとすることができる。キー12を押したことの実際の検出は、タッチ・パッド310によって行なう。図10bのタッチ・パッド310によって、タッチ・パッドの何れかの面上の圧力が検出される。一方の面上の圧力を、図10aのタッチ・パッドの場合と同様に、直接指またはペンを用いてかけるのに対して、他方の面上の圧力は、キー12を押すことによってかける。
【0043】
図3a〜4cに示すような回路基板50の代わりに、タッチ・パッド310を用いることもできる。さらにキーボード200のコネクタ202およびデバイス本体142のコネクタ150(図8aおよび8b)を、少数のピンが対称的に配置されたシリアル・インターフェースにして、キーボード200がデバイス本体142に対して両方向でフィットできるようにすることもできる。デバイス本体142内のプロセッサ(図示せず)は、第1のユーザ・インターフェース210または第2のユーザ・インターフェース220のどちらが情報入力用に露出しているのかを、認識することができる。キーボード200上の抵抗性ストリップとデバイス本体142上の多数のピンとを用いて、キーボード200からのデータをデバイス本体142へ入力することもできる。本発明では、能動的ドーム44(導電性である)と受動的ドーム(非導電性である)とを用いて、両面キーボード200、300を用いた情報入力を容易にしている。取り外し可能なキーボード300からの入力情報をデバイス本体142へ伝達することを、コネクタ、抵抗性ストリップ、または何らかの他の手段によって行なうことができる。情報を伝達するのに好ましい特定の方法は、まったくない。
【0044】
以上、本発明を、好ましい実施形態に関して説明してきたが、前述のおよび種々の他の変形、省略、および逸脱を、形態およびその詳細において、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく行なっても良いことが、当業者によって理解される。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1a】1組のキーをそのカバー上に有するポータブル電子デバイスを示す概略的な図である。
【図1b】同じ電子デバイスのカバーが開いて他のキーの組を露出している様子を示す概略的な図である。
【図2a】1組のキーをそのカバーに有する通信デバイスを示す概略的な図である。
【図2b】同じ通信デバイスのカバーが開いて他のキーの組が露出している様子を示す概略的な図である。
【図3a】キーボードの両面上のキーが同じ作動デバイスを共有して回路基板を作動する、本発明の両面キーボードを示す断面図である。
【図3b】キーボードの2つの面上のキーが異なる作動デバイスを用いて回路基板を作動する、両面キーボードを示す断面図である。
【図3c】キーボードの両面上の一部のキーは同じ作動デバイスを用いるが、一部のキーは異なる作動デバイスを用いて、回路基板を作動する、両面キーボードを示す断面図である。
【図3d】キーボードの両面上のキーが同じ作動デバイスを共有して、キー・マットに組み込まれた接続領域を作動する、本発明の両面キーボードを示す断面図である。
【図3e】キーボードの両面上のキーが異なる作動デバイスを用いて、キー・マットに組み込まれた接続領域を作動する、両面キーボードを示す断面図である。
【図3f】キーボードの両面上の一部のキーは同じ作動デバイスを用いるが、一部のキーは異なる作動デバイスを用いて、キー・マットに組み込まれた接続領域を作動する、両面キーボードを示す断面図である。
【図4a】共通の作動デバイスを共有する2つのキーを示す断面図である。
【図4b】両面上のキーは同じ作動デバイスを共有しており、キーボードの一方の面上のキーを押すことによる回路基板の作動を示す断面図である。
【図4c】両面上のキーは同じ作動デバイスを共有しており、キーボードの他方の面上のキーを押すことによる回路基板の作動を示す断面図である。
【図4d】異なる面上のキーは異なる作動デバイスを用いており、キーボードのいずれかの面上のキーを押すことによる回路基板の作動を示す断面図である。
【図5】回路基板を作動する原理を示す概略図である。
【図6a】カバーが閉じているときのキーボード・モードを規定するスイッチング・メカニズムを有する電子デバイスを示す概略的な図である。
【図6b】スイッチング・メカニズムが、カバーが開いているときの他のキーボード・モードを規定する、図6aに示したのと同じ電子デバイスを示す概略的な図である。
【図6c】方向スイッチを用いて、キーボード・モードをさらに規定する、図6aに示したのと同じ電子デバイスを示す概略的な図である。
【図7a】電子デバイスの拡張部分としてキーボードを有する電子デバイスを示す概略的な図である。
【図7b】電子デバイスの拡張部分としてキーボードを有する他の電子デバイスを示す概略的な図である。
【図8a】本発明による2つの異なるユーザ・インターフェースを有する取り外し可能なキーボードを示す概略的な図である。
【図8b】本発明による取り外し可能なキーボードを配置するためのデバイス本体を有する電子デバイスを示す概略的な図である。
【図8c】本発明による両面キーボードをその上に有する電子デバイスを示す概略的な図である。
【図8d】図8cの電子デバイスを示す概略的な図であり、異なるユーザ・インターフェースが情報入力用に用いられている。
【図9a】典型的なユーザ・インターフェースを有する電子デバイスを示す平面図である。
【図9b】異なるユーザ・インターフェースを有する図9aの電子デバイスを示す平面図である。
【図10a】本発明によるさらに他の両面キーボードを示す断面図である。
【図10b】本発明によるさらに他の両面キーボードを示す断面図である。
【図10c】さらに他のユーザ・インターフェースを有する図9aの電子デバイスを示す平面図である。
【符号の説明】
【0046】
1 両面キーボード
12 第1キー
22 第2キー
50 回路基板
52 第1の面
54 第2の面
44 導電性部材
60 導電性セグメント
100 電子デバイス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイス・コネクタを有する電子デバイスに、情報を入力するための両面キーボードであって、
第1の面およびこれと反対向きの第2の面を有する回路基板と、
前記第1の面に隣接する第1の複数キーと、
前記第2の面に隣接する第2の複数キーと、
前記回路基板の前記第1の面上に配置される複数の導電性部材であって、少なくとも1つの前記のキーが押されたときに少なくとも1つの導電性部材が回路基板に動作可能に接続されて、前記電子デバイスで用いる情報を示す信号を供給する導電性部材と、を備え、
前記回路基板は、前記のキーボードからの信号を前記デバイス本体に伝達するために、回路基板と前記デバイス・コネクタとを電気的に接続する、前記デバイス・コネクタへ取り付け可能な回路コネクタに電気的に接続され、
前記回路コネクタは、ユーザが前記第1の複数のキーにアクセス可能な第1の取り付け位置及びユーザが前記第2の複数のキーにアクセス可能な第2の取り付け位置で、前記デバイス・コネクタに取り付けることが可能である、
両面キーボード。
【請求項2】
前記導電性部材が、前記回路基板と電気的に接触して前記回路基板を作動させて信号を供給するための複数のドーム状セグメントを備えることを特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項3】
前記ドーム状セグメントが前記第1および第2の複数キーによって共有されて、前記第1の複数キーの1つまたは前記第2の複数キーの1つによって各ドーム状セグメントが前記回路基板と電気的に接触できるようになっていることを特徴とする請求項2に記載のキーボード。
【請求項4】
前記導電性部材が、
前記第1の複数キーの1つを押すことによって前記回路基板と電気的に接触して前記回路基板を作動させるための第1の複数のドーム状セグメントと、
前記第2の複数キーの1つを押すことによって前記回路基板と電気的に接触して前記回路基板を作動させるための第2の複数のドーム状セグメントと、を備えることを特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項5】
前記第1の複数キーが前記回路基板を作動することができるのは、前記キーボードが第1の方向に配向されたときだけであり、前記第2の複数キーが前記回路基板を作動することができるのは、キーボードが、前記第1の方向とは異なる第2の方向に配向されたときだけであることを特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項6】
前記回路基板に動作可能に接続される機構であって、前記キーボードが前記第1または第2の方向のいずれに配向されているかを決定し、前記電子デバイスで使用される配向方向を示すさらなる信号を供給する機構を備えることを特徴とする請求項5に記載のキーボード。
【請求項7】
前記キーボードが前記第1の方向に配向されるときに、前記第1の複数キーが前記回路基板の上方に位置することを特徴とする請求項5に記載のキーボード。
【請求項8】
前記キーボードが前記第2の方向に配向されるときに、前記第2の複数キーが前記回路基板の上方に位置することを特徴とする請求項5に記載のキーボード。
【請求項9】
前記電子デバイスが、
前記キーボードを実装するための可動カバーと、
デバイス本体であって、前記のカバーからの信号を前記回路基板が該デバイス本体に伝達できるように前記可動カバーに機械的および電気的に接続されるデバイス本体と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項10】
前記電子デバイスが、
デバイス本体と、
前記キーボードを配置するための拡張部分であって、前記回路基板が該拡張部分からの信号を前記デバイス本体に伝達できるように、前記デバイス本体に電気的に接続される拡張部分と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項11】
前記電子デバイスが、デバイス・コネクタを有するデバイス本体を備え、前記回路基板が、前記キーボードからの信号を前記デバイス本体に伝達するために前記デバイス・コネクタに電気的に接続する回路コネクタを備えることを特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項12】
前記キーボードを前記デバイス本体から引き離すことができるように前記回路コネクタが前記デバイス・コネクタから取り外し可能であることを特徴とする請求項11に記載のキーボード。
【請求項13】
前記導電性部材が、前記回路基板に固定して取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項14】
前記第1の複数キーと前記回路基板との間に、前記導電性部材が取り付けられるマットが配置されることをさらに特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項15】
第1の複数キーと回路基板との間に配置されるマットであって、導電性部材が一体化されるマットをさらに特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項16】
前記キーボードがさらに、前記第1の複数キーを配置するための第1のキー・マットを備えることを特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項17】
前記キーボードがさらに、前記第2の複数キーを配置するための第2のキー・マットを備えることを特徴とする請求項16に記載のキーボード。
【請求項18】
前記回路基板が、前記第2のキー・マットに組み込まれることを特徴とする請求項17に記載のキーボード。
【請求項19】
前記第1の複数キーを隔離するために、前記回路基板の前記第1の面から離れた場所に前記第1のキー・マットに隣接するマット・カバーを備えることを特徴とする請求項17に記載のキーボード。
【請求項20】
前記第2の複数キーを隔離するために、前記回路基板の前記第2の面から離れた場所に前記第2のキー・マットに隣接するマット・カバーを備えることを特徴とする請求項17に記載のキーボード。
【請求項21】
前記導電性部材が、前記回路基板と電気的に接触して前記回路基板を作動させて信号を供給するための複数のドーム状セグメントを備えることを特徴とする請求項17に記載のキーボード。
【請求項22】
前記ドーム状セグメントが前記第1および第2の複数キーによって共有されて、前記第1の複数キーの1つまたは前記第2の複数キーの1つによって各ドーム状セグメントが前記回路基板と電気的に接触できるようになっていることを特徴とする請求項21に記載のキーボード。
【請求項23】
前記導電性部材が、
前記第1の複数キーの1つを押すことによって前記回路基板と電気的に接触して前記回路基板を作動させるための第1の複数のドーム状セグメントと、
前記第2の複数キーの1つを押すことによって前記回路基板と電気的に接触して前記回路基板を作動させるための第2の複数のドーム状セグメントと、
を備えることを特徴とする請求項17に記載のキーボード。
【請求項24】
前記電子デバイスが、デバイス・コネクタを有するデバイス本体を備え、前記回路基板が、前記キーボードからの信号を前記デバイス本体に伝達するために前記デバイス・コネクタに電気的に接続する回路コネクタを備えることを特徴とする請求項17に記載のキーボード。
【請求項25】
前記キーボードを前記デバイス本体から引き離すことができるように前記回路コネクタが前記デバイス・コネクタから取り外し可能であることを特徴とする請求項24に記載のキーボード。
【請求項26】
デバイス本体を含む電子デバイスであって、該デバイス本体の本体方向は、ユーザが情報を前記電子デバイスに入力できるようにユーザに向いており、
前記電子デバイスは、
前記デバイス本体上に配置されたデバイス・コネクタと、
第1の面およびこれと反対向きの第2の面を有する、情報を入力するための両面キーボードと、を備え、
前記キーボードは、
前記デバイス・コネクタと取り外し可能に取り付けられる回路コネクタと、
前記回路コネクタに電気的に接続される回路と、
前記キーボードの前記第1の面上に配置される複数のキーを有する第1のユーザ・インターフェースと、
前記キーと前記回路との間に配置される複数のドーム状セグメントであって、少なくとも1つの前記キーが押されたときに少なくとも1つの前記ドーム状セグメントが変形して、前記情報を示す信号を供給するために前記第1のユーザ・インターフェースと前記回路とを相互作用させる、ドーム状セグメントと、
前記キーボードの前記第2の面上に配置され、前記情報を示す信号を供給するために前記回路と相互作用可能な第2のユーザ・インターフェースとを備え、
前記回路コネクタは、前記回路から前記デバイス本体への信号を伝達するために、
前記第1の面が実質的に前記のデバイス方向と同じ方向に配向されユーザが情報を前記第1のユーザ・インターフェースを介して入力できるような第1の取り付け位置、
または、第2の面が実質的に前記のデバイス方向と同じ方向に配向されユーザが情報を前記第2のユーザ・インターフェースを介して入力できるような第2の取り付け位置で、
前記デバイス・コネクタに電気的に接続可能である電子デバイス。
【請求項27】
第2のユーザ・インターフェースが複数のさらなるキーを備え、このさらなるキーによって前記回路が前記ドーム状セグメントと接触して、少なくとも1つの前記さらなるキーが押されたときに信号が供給されることを特徴とする請求項26に記載の電子デバイス。
【請求項28】
前記ドーム状セグメントが導電性であり、変形された前記ドーム状セグメントが前記回路に電気的に接触しているときに前記回路によって信号が供給されることを特徴とする請求項26に記載の電子デバイス。
【請求項29】
前記第2のユーザ・インターフェースがタッチ表面を備え、該タッチ表面が触れられたときに前記回路によって信号が供給されることを特徴とする請求項26に記載の電子デバイス。
【請求項30】
前記第2のユーザ・インターフェースがタッチ表面を備え、該タッチ表面の位置に圧力がかけられたときに前記回路によって信号が供給されることを特徴とする請求項26に記載の電子デバイス。
【請求項31】
少なくとも1つの前記キーが押されたときに、押された前記キーによって圧力が、変形した前記ドーム状セグメントを通して前記タッチ表面にかけられることを特徴とする請求項30に記載の電子デバイス。
【請求項32】
デバイス・コネクタを有する電子デバイスに使用されて、ユーザに該電子デバイスへの情報の入力を可能にする両面キーボードであって、
前記キーボードは、
第1の面およびこれと反対向きの第2の面と、
回路コネクタと、
前記回路コネクタに電気的に接続された回路と、
前記キーボードの前記第1の面上に配置された複数のキーを有する第1のユーザ・インターフェースと、
前記キーと前記回路との間に配置される複数のドーム状セグメントであって、少なくとも1つの前記キーが押されたときに少なくとも1つの前記ドーム状セグメントが変形して、前記第1のユーザ・インターフェースを、前記情報を示す信号を供給するために前記回路と相互作用させる、ドーム状セグメントと、
前記キーボードの前記第2の面上に配置され、前記情報を示すさらなる信号を供給するために前記回路と相互作用可能な第2のユーザ・インターフェースとを備え、
前記回路コネクタは、前記キーボードが前記デバイス本体に取り付けられたときに前記キーボードからの信号を前記デバイス本体に伝達するために、前記デバイス・コネクタに電気的に接続され、前記回路コネクタは、ユーザが前記第1のユーザ・インターフェースにアクセス可能な第1の位置、又はユーザが前記第2のユーザ・インターフェースにアクセス可能な第2の位置のいずれかで、前記デバイス・コネクタに電気的に接続可能である、
両面キーボード。
【請求項33】
前記第2のユーザ・インターフェースが複数のさらなるキーを備え、これらさらなるキーによって前記回路が前記ドーム状セグメントと接触して、少なくとも1つの前記さらなるキーが押されたときに信号が供給されることを特徴とする請求項32に記載の取り外し可能なキーボード。
【請求項34】
前記ドーム状セグメントが導電性であり、変形された前記ドーム状セグメントが前記回路に電気的に接触しているときに前記回路によって信号が供給されることを特徴とする請求項32に記載の取り外し可能なキーボード。
【請求項35】
前記第2のユーザ・インターフェースがタッチ表面を備え、前記タッチ表面が触れられたときに前記回路によって信号が供給されることを特徴とする請求項32に記載の取り外し可能なキーボード。
【請求項36】
前記第2のユーザ・インターフェースがタッチ表面を備え、前記タッチ表面の位置に圧力がかけられたときに前記回路によって信号が供給されることを特徴とする請求項に記載32の取り外し可能なキーボード。
【請求項37】
少なくとも1つの前記キーが押されたときに、押された前記キーによって圧力が、変形した前記ドーム状セグメントを通して前記タッチ表面にかけられることを特徴とする請求項36に記載の取り外し可能なキーボード。
【請求項1】
デバイス・コネクタを有する電子デバイスに、情報を入力するための両面キーボードであって、
第1の面およびこれと反対向きの第2の面を有する回路基板と、
前記第1の面に隣接する第1の複数キーと、
前記第2の面に隣接する第2の複数キーと、
前記回路基板の前記第1の面上に配置される複数の導電性部材であって、少なくとも1つの前記のキーが押されたときに少なくとも1つの導電性部材が回路基板に動作可能に接続されて、前記電子デバイスで用いる情報を示す信号を供給する導電性部材と、を備え、
前記回路基板は、前記のキーボードからの信号を前記デバイス本体に伝達するために、回路基板と前記デバイス・コネクタとを電気的に接続する、前記デバイス・コネクタへ取り付け可能な回路コネクタに電気的に接続され、
前記回路コネクタは、ユーザが前記第1の複数のキーにアクセス可能な第1の取り付け位置及びユーザが前記第2の複数のキーにアクセス可能な第2の取り付け位置で、前記デバイス・コネクタに取り付けることが可能である、
両面キーボード。
【請求項2】
前記導電性部材が、前記回路基板と電気的に接触して前記回路基板を作動させて信号を供給するための複数のドーム状セグメントを備えることを特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項3】
前記ドーム状セグメントが前記第1および第2の複数キーによって共有されて、前記第1の複数キーの1つまたは前記第2の複数キーの1つによって各ドーム状セグメントが前記回路基板と電気的に接触できるようになっていることを特徴とする請求項2に記載のキーボード。
【請求項4】
前記導電性部材が、
前記第1の複数キーの1つを押すことによって前記回路基板と電気的に接触して前記回路基板を作動させるための第1の複数のドーム状セグメントと、
前記第2の複数キーの1つを押すことによって前記回路基板と電気的に接触して前記回路基板を作動させるための第2の複数のドーム状セグメントと、を備えることを特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項5】
前記第1の複数キーが前記回路基板を作動することができるのは、前記キーボードが第1の方向に配向されたときだけであり、前記第2の複数キーが前記回路基板を作動することができるのは、キーボードが、前記第1の方向とは異なる第2の方向に配向されたときだけであることを特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項6】
前記回路基板に動作可能に接続される機構であって、前記キーボードが前記第1または第2の方向のいずれに配向されているかを決定し、前記電子デバイスで使用される配向方向を示すさらなる信号を供給する機構を備えることを特徴とする請求項5に記載のキーボード。
【請求項7】
前記キーボードが前記第1の方向に配向されるときに、前記第1の複数キーが前記回路基板の上方に位置することを特徴とする請求項5に記載のキーボード。
【請求項8】
前記キーボードが前記第2の方向に配向されるときに、前記第2の複数キーが前記回路基板の上方に位置することを特徴とする請求項5に記載のキーボード。
【請求項9】
前記電子デバイスが、
前記キーボードを実装するための可動カバーと、
デバイス本体であって、前記のカバーからの信号を前記回路基板が該デバイス本体に伝達できるように前記可動カバーに機械的および電気的に接続されるデバイス本体と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項10】
前記電子デバイスが、
デバイス本体と、
前記キーボードを配置するための拡張部分であって、前記回路基板が該拡張部分からの信号を前記デバイス本体に伝達できるように、前記デバイス本体に電気的に接続される拡張部分と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項11】
前記電子デバイスが、デバイス・コネクタを有するデバイス本体を備え、前記回路基板が、前記キーボードからの信号を前記デバイス本体に伝達するために前記デバイス・コネクタに電気的に接続する回路コネクタを備えることを特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項12】
前記キーボードを前記デバイス本体から引き離すことができるように前記回路コネクタが前記デバイス・コネクタから取り外し可能であることを特徴とする請求項11に記載のキーボード。
【請求項13】
前記導電性部材が、前記回路基板に固定して取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項14】
前記第1の複数キーと前記回路基板との間に、前記導電性部材が取り付けられるマットが配置されることをさらに特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項15】
第1の複数キーと回路基板との間に配置されるマットであって、導電性部材が一体化されるマットをさらに特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項16】
前記キーボードがさらに、前記第1の複数キーを配置するための第1のキー・マットを備えることを特徴とする請求項1に記載のキーボード。
【請求項17】
前記キーボードがさらに、前記第2の複数キーを配置するための第2のキー・マットを備えることを特徴とする請求項16に記載のキーボード。
【請求項18】
前記回路基板が、前記第2のキー・マットに組み込まれることを特徴とする請求項17に記載のキーボード。
【請求項19】
前記第1の複数キーを隔離するために、前記回路基板の前記第1の面から離れた場所に前記第1のキー・マットに隣接するマット・カバーを備えることを特徴とする請求項17に記載のキーボード。
【請求項20】
前記第2の複数キーを隔離するために、前記回路基板の前記第2の面から離れた場所に前記第2のキー・マットに隣接するマット・カバーを備えることを特徴とする請求項17に記載のキーボード。
【請求項21】
前記導電性部材が、前記回路基板と電気的に接触して前記回路基板を作動させて信号を供給するための複数のドーム状セグメントを備えることを特徴とする請求項17に記載のキーボード。
【請求項22】
前記ドーム状セグメントが前記第1および第2の複数キーによって共有されて、前記第1の複数キーの1つまたは前記第2の複数キーの1つによって各ドーム状セグメントが前記回路基板と電気的に接触できるようになっていることを特徴とする請求項21に記載のキーボード。
【請求項23】
前記導電性部材が、
前記第1の複数キーの1つを押すことによって前記回路基板と電気的に接触して前記回路基板を作動させるための第1の複数のドーム状セグメントと、
前記第2の複数キーの1つを押すことによって前記回路基板と電気的に接触して前記回路基板を作動させるための第2の複数のドーム状セグメントと、
を備えることを特徴とする請求項17に記載のキーボード。
【請求項24】
前記電子デバイスが、デバイス・コネクタを有するデバイス本体を備え、前記回路基板が、前記キーボードからの信号を前記デバイス本体に伝達するために前記デバイス・コネクタに電気的に接続する回路コネクタを備えることを特徴とする請求項17に記載のキーボード。
【請求項25】
前記キーボードを前記デバイス本体から引き離すことができるように前記回路コネクタが前記デバイス・コネクタから取り外し可能であることを特徴とする請求項24に記載のキーボード。
【請求項26】
デバイス本体を含む電子デバイスであって、該デバイス本体の本体方向は、ユーザが情報を前記電子デバイスに入力できるようにユーザに向いており、
前記電子デバイスは、
前記デバイス本体上に配置されたデバイス・コネクタと、
第1の面およびこれと反対向きの第2の面を有する、情報を入力するための両面キーボードと、を備え、
前記キーボードは、
前記デバイス・コネクタと取り外し可能に取り付けられる回路コネクタと、
前記回路コネクタに電気的に接続される回路と、
前記キーボードの前記第1の面上に配置される複数のキーを有する第1のユーザ・インターフェースと、
前記キーと前記回路との間に配置される複数のドーム状セグメントであって、少なくとも1つの前記キーが押されたときに少なくとも1つの前記ドーム状セグメントが変形して、前記情報を示す信号を供給するために前記第1のユーザ・インターフェースと前記回路とを相互作用させる、ドーム状セグメントと、
前記キーボードの前記第2の面上に配置され、前記情報を示す信号を供給するために前記回路と相互作用可能な第2のユーザ・インターフェースとを備え、
前記回路コネクタは、前記回路から前記デバイス本体への信号を伝達するために、
前記第1の面が実質的に前記のデバイス方向と同じ方向に配向されユーザが情報を前記第1のユーザ・インターフェースを介して入力できるような第1の取り付け位置、
または、第2の面が実質的に前記のデバイス方向と同じ方向に配向されユーザが情報を前記第2のユーザ・インターフェースを介して入力できるような第2の取り付け位置で、
前記デバイス・コネクタに電気的に接続可能である電子デバイス。
【請求項27】
第2のユーザ・インターフェースが複数のさらなるキーを備え、このさらなるキーによって前記回路が前記ドーム状セグメントと接触して、少なくとも1つの前記さらなるキーが押されたときに信号が供給されることを特徴とする請求項26に記載の電子デバイス。
【請求項28】
前記ドーム状セグメントが導電性であり、変形された前記ドーム状セグメントが前記回路に電気的に接触しているときに前記回路によって信号が供給されることを特徴とする請求項26に記載の電子デバイス。
【請求項29】
前記第2のユーザ・インターフェースがタッチ表面を備え、該タッチ表面が触れられたときに前記回路によって信号が供給されることを特徴とする請求項26に記載の電子デバイス。
【請求項30】
前記第2のユーザ・インターフェースがタッチ表面を備え、該タッチ表面の位置に圧力がかけられたときに前記回路によって信号が供給されることを特徴とする請求項26に記載の電子デバイス。
【請求項31】
少なくとも1つの前記キーが押されたときに、押された前記キーによって圧力が、変形した前記ドーム状セグメントを通して前記タッチ表面にかけられることを特徴とする請求項30に記載の電子デバイス。
【請求項32】
デバイス・コネクタを有する電子デバイスに使用されて、ユーザに該電子デバイスへの情報の入力を可能にする両面キーボードであって、
前記キーボードは、
第1の面およびこれと反対向きの第2の面と、
回路コネクタと、
前記回路コネクタに電気的に接続された回路と、
前記キーボードの前記第1の面上に配置された複数のキーを有する第1のユーザ・インターフェースと、
前記キーと前記回路との間に配置される複数のドーム状セグメントであって、少なくとも1つの前記キーが押されたときに少なくとも1つの前記ドーム状セグメントが変形して、前記第1のユーザ・インターフェースを、前記情報を示す信号を供給するために前記回路と相互作用させる、ドーム状セグメントと、
前記キーボードの前記第2の面上に配置され、前記情報を示すさらなる信号を供給するために前記回路と相互作用可能な第2のユーザ・インターフェースとを備え、
前記回路コネクタは、前記キーボードが前記デバイス本体に取り付けられたときに前記キーボードからの信号を前記デバイス本体に伝達するために、前記デバイス・コネクタに電気的に接続され、前記回路コネクタは、ユーザが前記第1のユーザ・インターフェースにアクセス可能な第1の位置、又はユーザが前記第2のユーザ・インターフェースにアクセス可能な第2の位置のいずれかで、前記デバイス・コネクタに電気的に接続可能である、
両面キーボード。
【請求項33】
前記第2のユーザ・インターフェースが複数のさらなるキーを備え、これらさらなるキーによって前記回路が前記ドーム状セグメントと接触して、少なくとも1つの前記さらなるキーが押されたときに信号が供給されることを特徴とする請求項32に記載の取り外し可能なキーボード。
【請求項34】
前記ドーム状セグメントが導電性であり、変形された前記ドーム状セグメントが前記回路に電気的に接触しているときに前記回路によって信号が供給されることを特徴とする請求項32に記載の取り外し可能なキーボード。
【請求項35】
前記第2のユーザ・インターフェースがタッチ表面を備え、前記タッチ表面が触れられたときに前記回路によって信号が供給されることを特徴とする請求項32に記載の取り外し可能なキーボード。
【請求項36】
前記第2のユーザ・インターフェースがタッチ表面を備え、前記タッチ表面の位置に圧力がかけられたときに前記回路によって信号が供給されることを特徴とする請求項に記載32の取り外し可能なキーボード。
【請求項37】
少なくとも1つの前記キーが押されたときに、押された前記キーによって圧力が、変形した前記ドーム状セグメントを通して前記タッチ表面にかけられることを特徴とする請求項36に記載の取り外し可能なキーボード。
【図1a】
【図1b】
【図2a】
【図2b】
【図3a】
【図3b】
【図3c】
【図3d】
【図3e】
【図3f】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図6c】
【図7a】
【図7b】
【図8a】
【図8b】
【図8c】
【図8d】
【図9a】
【図9b】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図1b】
【図2a】
【図2b】
【図3a】
【図3b】
【図3c】
【図3d】
【図3e】
【図3f】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図6c】
【図7a】
【図7b】
【図8a】
【図8b】
【図8c】
【図8d】
【図9a】
【図9b】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【公開番号】特開2008−251022(P2008−251022A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−117421(P2008−117421)
【出願日】平成20年4月28日(2008.4.28)
【分割の表示】特願2003−561212(P2003−561212)の分割
【原出願日】平成15年1月9日(2003.1.9)
【出願人】(398012616)ノキア コーポレイション (1,359)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月28日(2008.4.28)
【分割の表示】特願2003−561212(P2003−561212)の分割
【原出願日】平成15年1月9日(2003.1.9)
【出願人】(398012616)ノキア コーポレイション (1,359)
【Fターム(参考)】
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