説明

電子ビューファインダを有するカメラ

【課題】撮影者に不快感を与えることがない電子ビューファインダを有するカメラを提供すること。
【解決手段】データ保持回路70に固定パターン画像を格納しておく。スルー画表示時において塵埃を検知する際には、絞り13を最小にし、第1反射ミラー31を中間位置にし、白色LED41を点灯する。この状態でフォーカシングスクリーン32を撮像して得られた撮像データと固定パターンの画像との差分から塵埃の画像の位置を検知する。この位置に基づいて塵埃除去回路54aにおいて塵埃の画像を除去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ビューファインダを有するカメラに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラのファインダには、透過式ファインダ、虚像式ファインダ、実像式ファインダ等の様々な種類がある。この中の実像式ファインダにおいては、焦点面に焦点板(フォーカシングスクリーン)を配置すれば、撮影レンズの焦点状態を視認可能であるという利点がある。ここで、従来の一眼レフレックスカメラにおける実像式ファインダにおいては、撮影光路内に配置した可動ミラーによって、光路を上方に折り曲げてフォーカシングスクリーン上に左右反転像を形成し、この像を、ペンタプリズムを介して正立像にしてから接眼レンズを介して光学的に観察できるようにしている。
【0003】
また、観察光路内にフォーカシングスクリーン上に形成された像を撮像する撮像素子を配置し、この撮像素子で取得した画像をカメラの背面に配置された液晶モニタ等に表示する、所謂電子ビューファインダ機構(スルー画表示機構、ライブビュー機構ともいう)を有する一眼レフレックスカメラも、例えば特許文献1や特許文献2等、数多く提案されている。
【特許文献1】特開平7−287160号公報
【特許文献2】特開2001−296584号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、フォーカシングスクリーンの表面は、被写体像におけるボケ具合を視認できるようにマット面になっているため、塵埃が付着しやすくなっている。フォーカシングスクリーン上に塵埃が付着した場合には、その観察像は光学式のファインダであっても見苦しいものであるが、電子ビューファインダの場合には被写体像と共に塵埃の画像も拡大されて表示されるので、より見苦しいものとなり、撮影者に不快な思いをさせる可能性が高い。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、撮影者に不快感を与えることがない電子ビューファインダを有するカメラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様による電子ビューファインダを有するカメラは、フォーカシングスクリーン上の被写体像を撮像し、撮像によって取得された撮像データを表示する電子ビューファインダ装置を有するカメラにおいて、撮影レンズを通過した被写体光束を上記フォーカシングスクリーンに向けて反射するミラーと、上記ミラーで反射され上記フォーカシングミラーに結像された被写体光束に基づく被写体像を撮像して撮像データを取得する撮像手段と、上記フォーカシングスクリーンを照明する照明手段と、上記フォーカシングスクリーンを照明した状態で上記撮像手段によって取得した撮像データにおける塵埃の画像を検知することにより、上記フォーカシングスクリーンに付着した塵埃の位置を検知する塵埃検知手段と、上記塵埃検知手段の検知結果に従って、上記撮像手段によって取得した撮像データにおける上記塵埃の画像を除去処理する塵埃除去手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
この第1の態様においては、フォーカシングスクリーンを照明手段によって照明した状態で塵埃検知手段によって塵埃の位置を検知し、この位置に基づいて撮像データにおける塵埃の画像を除去することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、撮影者に不快感を与えることがない電子ビューファインダを有するカメラを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子ビューファインダを有するデジタルカメラの外観背面斜視図である。図1のデジタルカメラ(以下、カメラと称する)1は、例としてレンズ交換式の一眼レフレックスタイプのデジタルカメラを示している。このカメラ1は、交換レンズとしてのレンズ鏡筒10と、カメラ本体20とから主に構成されており、カメラ本体20の前面に対して、所望のレンズ鏡筒10が着脱自在に設定されている。
【0010】
図1において、カメラ本体20の上面には、レリーズ釦21と、モードダイヤル22と、パワースイッチレバー23と、コントロールダイヤル24等が設けられている。
【0011】
レリーズ釦21は、撮影準備動作及び露光動作を実行させるための釦である。このレリーズ釦21は、第1レリーズスイッチと第2レリーズスイッチの2段式のスイッチで構成されており、レリーズ釦21が半押し操作されることによって、第1レリーズスイッチがオンされて測光処理や測距処理などの撮影準備動作が実行される。また、レリーズ釦21が全押し操作されることによって、第2レリーズスイッチがオンされて露光動作が実行される。
【0012】
モードダイヤル22は、撮影時の撮影モードを設定するための操作部材である。このモードダイヤル22が所定方向に回転操作されることによって、撮影時の撮影モードが設定される。パワースイッチレバー23は、カメラ1の電源のオン/オフをするための操作部材である。このパワースイッチレバー23が回動操作されることにより、カメラ1のメイン電源のオン/オフが切り換えられる。
【0013】
コントロールダイヤル24は、撮影情報の設定を行うための部材である。このコントロールダイヤル24が操作されることにより、撮影時に種々の設定が行われる。
【0014】
また、図1においてカメラ本体20の背面部には、液晶モニタ25と、再生釦26と、十字キー27と、OK釦28と、クリーニング釦29等が配置されている。
【0015】
液晶モニタ25は、撮影画像やメニュー等を表示するためのモニタである。再生釦26は、カメラ1の動作モードを、記録メディアに記録された画像を再生できる再生モードに切り換えるための釦である。十字キー27はメニュー画面などにおいて各項目を選択するための操作キーである。OK釦28は選択した項目を決定するための操作部材である。クリーニング釦29は、後述するスルー画表示中に表示される画像における塵埃の画像をカメラに検知させる塵埃検知処理を実行させるための釦である。
【0016】
図2は、本発明の一実施形態におけるカメラ本体内部の光学系の構成を示す斜視図である。
【0017】
この光学系は、第1反射ミラー31と、フォーカシングスクリーン(スクリーンマットともいう)32と、複数のミラー(図2に示す第2反射ミラー33、第3反射ミラー34、及び第4反射ミラー35)と、接眼レンズ36とから主に構成されている。
【0018】
第1反射ミラー31は軸31aを中心に図示矢印A方向に回動可能に構成されている。第1反射ミラー31は、被写体の観察時は図2に示す位置にあり、レンズ鏡筒10内の撮影レンズ11を通過した光束を、撮影レンズ11の光軸に対し略90°の角度方向にある第2反射ミラー33の方向、即ちカメラ本体20のレンズ鏡筒10側より見て右方向に反射させる。また、第1反射ミラー31は、一部がハーフミラーで構成されており、撮影レンズ11から入射した光束をハーフミラー部で透過させて後述する測距回路に入射させる。一方、第1反射ミラー31は、撮像時において被写体からの光束が第1反射ミラー31の後方に配置されている記録用撮像素子(詳細は後述する)に導かれるように撮影光路より退避する。
【0019】
第1反射ミラー31の反射面で反射された光束は、第1反射ミラー31と第2反射ミラー33との間に配されたフォーカシングスクリーン32に結像される。このフォーカシングスクリーン32は、第1反射ミラー31で反射された光束を光学像として結像させるために、光束を拡散させる拡散面を有しており、後述する記録用撮像素子の撮像面と光学的に等価な位置に配置されている。また、このフォーカシングスクリーン32には、撮影者に測距範囲を確認させるための測距枠32aが形成されている。
【0020】
フォーカシングスクリーン32を通過した光束は第2反射ミラー33に入射する。第2反射ミラー33は、第1反射ミラー31からの反射光軸上であって、その反射面が第1反射ミラー31の反射光軸に対し、所定の角度だけ傾いて配置されている。このような第2反射ミラー33に入射された第1反射ミラー31からの反射光束の一部は、第1反射ミラー31からの反射光軸に対し略90°の角度、即ちカメラ本体20の上方に向けて反射される。
【0021】
第2反射ミラー33の反射面で反射された光束は、第2反射ミラー33の反射面の反射光軸上であって、その反射面が第2反射ミラー33の反射面の反射光軸に対し所定の角度だけ傾いて配置される第3反射ミラー34に入射される。第3反射ミラー34に入射された第2反射ミラー33からの反射光束は、第3反射ミラー34の反射面にて、第2反射ミラー33の反射面からの反射光軸に対し略90°の角度であって、第1反射ミラー31の反射面による反射方向と相反する方向、即ちカメラ本体20の左方向に向けて反射される。
【0022】
第3反射ミラー34の反射面で反射された光束は、第3反射ミラー34の反射面の反射光軸上であって、その反射面が第3反射ミラー34の反射面の反射光軸に対し所定の角度だけ傾いて配置される第4反射ミラー35に入射される。そして、第4反射ミラー35に入射された第3反射ミラー34からの反射光束の一部は、第4反射ミラー35の反射面にて、第3反射ミラー34からの反射光軸に対し略90°の角度で反射される。これにより、第3反射ミラー34の反射面からの反射光束は、第4反射ミラー35の反射面の反射光軸上に配置された接眼レンズ36に入射される。このようにしてフォーカシングスクリーン32に結像された被写体の像が正立正像となるように反転されて接眼レンズ36に導かれる。これにより、接眼レンズ36を通して、撮影者の眼37でフォーカシングスクリーン32上に結像した被写体像が観察可能となる。
【0023】
ここで、第2反射ミラー33と第4反射ミラー35とは、ハーフミラーで構成されており、第2反射ミラー33の反射面の裏面側には被写体の明るさを測定する測光素子38が配置されている。また、第4反射ミラー35の反射面の裏面側には結像レンズ39及びスルー画用撮像素子40が配設されている。撮像手段としてのスルー画用撮像素子40は、フォーカシングスクリーン32に結像された被写体の像を、結像レンズ39を介して取得するための光電変換素子である。このスルー画用撮像素子40に結像された被写体の像は実際の被写体の像に対して180°反転しているものの、撮影者の目37が接眼レンズ36を介して見る像と同じ画角の像が得られる。このようにしてスルー画用撮像素子40によって得られた像は後述する撮像素子駆動回路によって適切な順序で読み出された後、例えば液晶モニタ25において画像として表示される。このような表示を連続的に行うようにすれば、接眼レンズ36を介して撮影者が見ることができる像と同様の画像を液晶モニタ25等にも表示させることが可能である。このような表示の手法はスルー画表示やライブビュー表示などと称されている。
【0024】
なお、図2の例では、第1反射ミラー31、第2反射ミラー33、第3反射ミラー34、及び第4反射ミラー35は、それぞれ入射光束を略90°の角度で反射させるように配置しているが、これに限るものではない。
【0025】
ここで、本一実施形態においては第1反射ミラー31の反射面に対向し、かつ第1反射ミラー31の回動範囲から離間した位置に照明手段としての白色LED41が配置されている。この白色LED41は後述する塵埃検知処理中にフォーカシングスクリーン32を照明するために白色拡散光を照射する。ここで、白色LED41を図のような位置に配置しているのは、第1反射ミラー31の回動動作の妨げにならないようにするためである。ただし、図のように白色LED41を配置すると白色LED41の照明光を直接フォーカシングスクリーン32に照射することはできないので、本一実施形態では、例えば白色LED41の照明光を第1反射ミラー31によってフォーカシングスクリーン32の方向に反射させるようにしている。この動作については後述する。
【0026】
ここで、フォーカシングスクリーン32を照明するための照明手段は白色LED41に限定されるものではないが、省スペース化及び低消費電力化のため、本一実施形態では照明手段として白色LED41を用いている。
【0027】
図3は、本発明の一実施形態に係る電子ビューファインダを有するカメラの電気回路構成を説明するためのブロック図である。なお、図3において、図1又は図2にて説明したものと同一の構成については、図1、図2と同一の参照符号を付している。
【0028】
レンズ鏡筒10には、図3に示す撮影レンズ11と、レンズ駆動回路12と、絞り13と、絞り駆動機構14と、レンズCPU15とが設けられている。撮影レンズ11は、フォーカスレンズやズームレンズなどの複数のレンズから構成されており、図示しない被写体の像(被写体像)をカメラ本体20内部の方向に入射させる。レンズ駆動回路12は、レンズCPU15の制御のもと、撮影レンズ11の焦点調節駆動や変倍駆動を行う。絞り13は、カメラ本体20内に入射する被写体像の光量を調節する。絞り駆動機構14は、レンズCPU15の制御のもと、絞り13の開閉駆動を行う。レンズCPU15は、レンズ駆動回路12の制御や絞り駆動機構14の制御など、レンズ鏡筒10内の各部の制御を行う。ここで、レンズCPU15は、絞り駆動機構14と共に絞り制御手段を構成している。更にレンズCPU15は、カメラ本体20内のカメラ用制御回路50と通信可能に構成されている。
【0029】
また、カメラ本体20内には、図2で説明した光学系(第1反射ミラー31、フォーカシングスクリーン32、第2反射ミラー33、第3反射ミラー34、第4反射ミラー35、接眼レンズ36)が設けられている。第1反射ミラー31が、図3に示す撮影レンズ11の光軸上の位置にある場合には、撮影レンズ11を通過した被写体像は、第2反射ミラー33、第3反射ミラー34、第4反射ミラー35を介して、接眼レンズ36、測光素子38、スルー画用撮像素子40に入射する。ここで、第1反射ミラー31の駆動は、ミラー駆動機構42によって行われる。このミラー駆動機構42は後述するシーケンスコントローラ51と共にミラー制御手段を構成している。
【0030】
接眼レンズ36は、第4反射ミラー35の近傍に設けられ、入射した被写体像を撮影者が観察しやすいように調節する。測光素子38は、第2反射ミラー33の近傍に設けられ、入射した被写体像に基づく光束の光量に応じた信号をカメラ用制御回路50に出力する。スルー画用撮像素子40は、第4反射ミラー35を透過してきた被写体像を電気信号に変換する撮像動作を行う。撮像素子駆動回路49は、スルー画用撮像素子40における撮像動作によって得られた画像信号を読み出してカメラ用制御回路50に出力する。
【0031】
また、第1反射ミラー31の一部領域はハーフミラーになっており、その裏面にはサブミラー43が設置されている。サブミラー43は第1反射ミラー31のハーフミラー領域を透過した被写体像を測距回路44の方向に反射させる。測距回路44は、測距用光学系と測距センサ等から構成されており、サブミラー43で反射された被写体像を、測距用光学系を介して測距センサで受光し、受光した光束の光量に応じた信号をカメラ用制御回路50に出力する。
【0032】
更に、第1反射ミラー31の後方には、シャッタ45が配置されている。シャッタ45は、例えば先幕と後幕とから構成されるフォーカルプレーン式のシャッタであり、後方に配置された記録用撮像素子47の撮像面を遮光若しくは露出させることにより、撮像面への被写体像の入射量を調整する。シャッタ駆動機構46は、カメラ用制御回路50の制御のもと、シャッタ45の開閉駆動を行う。
【0033】
記録用撮像素子47は、シャッタ45を介して入射した被写体像を電気信号に変換する撮像動作を行う。撮像素子駆動回路48は、記録用撮像素子47における撮像動作によって得られた画像信号を読み出してカメラ用制御回路50に出力する。
【0034】
次に、カメラ用制御回路50について説明する。カメラ用制御回路50は、カメラ本体20内部における各種処理を統括的に実行できるように構成されているIC回路である。
【0035】
まず、カメラ用制御回路50には、シーケンスコントローラ51が設けられている。シーケンスコントローラ51は、カメラ用制御回路50内の各回路の制御や、後述する測光演算、測距演算等の各種演算を行う。
【0036】
バス52は、カメラ用制御回路50内の各種処理データをカメラ用制御回路50内の各部に転送するための転送路である。このバス52には、シーケンスコントローラ51の他、通信回路53、スルー画像処理回路54、入出力回路56、記録画像処理回路57、SDRAM制御回路59、圧縮回路61、記録媒体制御回路62、ビデオ信号出力回路64、FLASHROM制御回路66、スイッチ検出回路68、及びデータ保持回路70が接続されている。
【0037】
通信回路53は、カメラ用制御回路50とレンズ鏡筒10内部のレンズCPU15との間での通信を行うための通信インターフェース回路である。
【0038】
スルー画像処理回路54には、撮像素子インターフェース回路55が接続されている。撮像素子インターフェース回路55は、スルー画用撮像素子40から撮像素子駆動回路49を介して読み出された画像信号に対し、ノイズ除去、増幅、波形整形等のアナログ処理を施した後、これら処理を施したアナログの画像信号をデジタル信号に変換して撮像データを生成し、この撮像データをスルー画像処理回路54に出力する。スルー画像処理回路54は、撮像素子インターフェース回路55において生成された撮像データに対し、リサイズ処理などのスルー画表示のための種々の画像処理を施す。なお、このスルー画像処理回路54は、塵埃検知手段及び塵埃除去手段としての機能を有する塵埃除去回路54aを備えている。この塵埃除去回路54aの動作については後述する。
【0039】
入出力回路56は、カメラ用制御回路50と、カメラ用制御回路50の外部に設けられた測光素子38、白色LED41、ミラー駆動機構42、測距回路44、シャッタ駆動機構46との間で信号の授受を行うためのインターフェース回路である。
【0040】
記録画像処理回路57には、撮像素子インターフェース回路58が接続されている。撮像素子インターフェース回路58は、記録用撮像素子47から撮像素子駆動回路48を介して読み出された画像信号に対し、ノイズ除去、増幅、波形整形等のアナログ処理を施した後、これら処理を施したアナログの画像信号をデジタル信号に変換して撮像データを生成し、この撮像データを記録画像処理回路57に出力する。記録画像処理回路57は、撮像素子インターフェース回路58において生成された撮像データに対し、ホワイトバランス補正やγ補正、色補正などの画像記録のための種々の画像処理を施す。
【0041】
SDRAM制御回路59は、SDRAM60にデータを書き込む際の書き込みアドレスの制御及びSDRAM60からデータを読み出す際の読み出しアドレスの制御などを行う。SDRAM60は、スルー画像処理回路54や記録画像処理回路57において処理された撮像データや入出力回路56を介して入力された測光素子38の出力や測距回路44の出力などの各種データを一時格納する。
【0042】
圧縮回路61は、記録画像処理回路57において処理された撮像データをJPEG方式等の方式で圧縮したり、圧縮された撮像データを伸長したりする。記録媒体制御回路62は、記録媒体63に圧縮回路61によって圧縮された撮像データを書き込む際の書き込みアドレスの制御及び記録媒体63から圧縮データを読み出す際の読み出しアドレスの制御などを行う。記録媒体63は、例えばカメラ本体20に対して着脱自在なメモリカード等であり、圧縮回路61によって圧縮された撮像データが記録される。
【0043】
ビデオ信号出力回路64は、記録画像処理回路57において処理された撮像データやスルー画像処理回路で処理された撮像データなどを表示に適する信号に変換して液晶モニタ駆動回路65に出力する。液晶モニタ駆動回路65は、ビデオ信号出力回路64から入力された信号に基づいて液晶モニタ25に画像表示を行う。
【0044】
FLASHROM制御回路66は、FLASHROM67にデータを書き込む際の書き込みアドレスの制御及びFLASHROM67からデータを読み出す際の読み出しアドレスの制御などを行う。FLASHROM67は、シーケンスコントローラ51が実行する種々のプログラムやカメラ本体20に関する各種調整値を記憶する。
【0045】
スイッチ検出回路68は、図1で説明したレリーズ釦21、モードダイヤル22、パワースイッチレバー23、コントロールダイヤル24、再生釦26、十字キー27、OK釦28、クリーニング釦29等の操作部材の操作によってオン/オフする各種SW69のオンオフ状態を検出して、その状態に応じた信号を出力する。
【0046】
データ保持回路70は、後述する塵埃除去処理の際に用いる固定パターン画像を記憶している。この固定パターン画像については後述する。
【0047】
次に、以上のような構成を有するカメラにおけるスルー画表示動作について説明する。図4は、スルー画表示時におけるシーケンスコントローラ51の処理について示すフローチャートである。シーケンスコントローラ51は、カメラの電源がオンされるなどによってスルー画表示を行うように制御する。まず、シーケンスコントローラ51は、スルー画像処理回路54に対してスルー画表示の開始指示を行う(ステップS1)。スルー画表示の開始を指示した後、シーケンスコントローラは1stレリーズスイッチがオンされたか否かを判定する(ステップS2)。
【0048】
ステップS2の判定において、1stレリーズスイッチがオンされていない場合には、スルー画表示を継続させる。この場合には、ステップS2をステップS3に分岐して、シーケンスコントローラ51は、クリーニング釦29がオンされているか否かを判定する(ステップS3)。ステップS3の判定において、クリーニング釦29がオンされている場合には、ステップS3をステップS4に分岐して、シーケンスコントローラ51は、以下の塵埃検知用の撮像処理を行う。
【0049】
塵埃検知用の撮像処理において、シーケンスコントローラ51は、まず絞り13を最小まで絞るように通信回路53を介してレンズCPU15に指示を送る(ステップS4)。ここで、絞り13を絞るのは、後述する塵埃検知処理の際に、被写体像をフォーカシングスクリーン32に結像させないようにするためである。ただし、この場合にはカメラ本体20内に光が入射しないため、この後の処理でフォーカシングスクリーン32を照明するようにする。
【0050】
ステップS4において、絞り13を絞るように指示を送った後、シーケンスコントローラ51は、第1反射ミラー31を所定の中間位置に移動させるように、入出力回路56を介してミラー駆動機構42に指示を送る(ステップS5)。その後、シーケンスコントローラ51は、白色LED41を点灯するように、入出力回路56を介して指示を送る(ステップS6)。
【0051】
ここで、上記中間位置について説明する。図5は、第1反射ミラー31、フォーカシングスクリーン32、及び白色LED41をカメラ本体20の上面方向から見たときの図である。なお、図5(a)はクリーニング釦29がオフ(OFF)のときの図であり、図5(b)はクリーニング釦29がオン(ON)のときの図である。
【0052】
クリーニング釦29がオフのときには、第1反射ミラー31は、撮影レンズ11を介して入射した被写体像をフォーカシングスクリーン32の方向に反射させるような図5(a)に示す位置にある。この位置に第1反射ミラー31がある場合には、白色LED41によってフォーカシングスクリーン32の全面を均一に照明することは困難である。具体的には、図5(a)の上方(図2の奥側)は照射量が多く、図5(a)の下方(図2の手前側)は照射量が少なくなる。フォーカシングスクリーン32を略均一な明るさで照明しないと、後述する塵埃検知処理を行いにくいため、クリーニング釦29がオンの時には、第1反射ミラー31を図5(b)に示すような中間位置に移動させてフォーカシングスクリーン32の全面を略均一に照明するようにする。
【0053】
ステップS6において白色LED41の点灯の指示を行った後、シーケンスコントローラ51は、スルー画像処理回路54に対して塵埃検知処理を行うように指示を送る(ステップS7)。
【0054】
ステップS7において、スルー画像処理回路54に対して塵埃検知処理を行うように指示を送った後、シーケンスコントローラ51は、所定時間待機する(ステップS8)。このときの待機時間は、スルー画像処理回路54における1回の塵埃検知処理が終了する程度の時間である。これは、スルー画像処理回路54の特性等によって決定される。所定時間待機した後、シーケンスコントローラ51は、白色LED41を消灯するように、入出力回路56を介して指示を送る(ステップS9)。次に、シーケンスコントローラ51は、第1反射ミラー31を元の位置に移動させるように、入出力回路56を介してミラー駆動機構42に指示を送る(ステップS10)。その後、シーケンスコントローラ51は、絞り13を開放するように通信回路53を介してレンズCPU15に指示を送る(ステップS11)。その後、処理をステップS2に戻る。
【0055】
また、ステップS3の判定において、クリーニング釦29がオンされていない場合には、ステップS4〜ステップS11の処理を行わずに、処理をステップS2に戻る。
【0056】
更に、ステップS2の判定において、1stレリーズスイッチがオンされた場合には、ステップS2をステップS12に分岐して、シーケンスコントローラ51は、測光素子38の出力に基づいて記録用の撮像を行う際の露光量(絞り値及びシャッタスピード)を演算し(ステップS12)、演算した絞り値をレンズCPU15に通信する。露光量を演算した後、シーケンスコントローラ51は、測距回路44の出力に基づいて撮影レンズ11の焦点ずれ量を演算し、この焦点ずれ量をレンズCPU15に通信する(ステップS13)。レンズCPU15は受信した焦点ずれ量に基づいて焦点調節に必要なレンズの駆動量を算出し、これに基づいてレンズ駆動回路12を介して撮影レンズ11の焦点調節を行う。
【0057】
ステップS13において焦点調節が終了した後、シーケンスコントローラ51は、2ndレリーズスイッチがオンされたか否かを判定する(ステップS14)。ステップS14の判定において、2ndレリーズスイッチがオンされていない場合には、ステップS14をステップS15に分岐して、シーケンスコントローラ51は、1stレリーズスイッチがオンのままであるか否かを判定する(ステップS15)。ステップS15の判定において、1stレリーズスイッチがオンのままである場合には、処理をステップS14に戻る。一方、ステップS15の判定において、1stレリーズスイッチがオフされた場合には、処理をステップS2に戻る。
【0058】
また、ステップS14の判定において、2ndレリーズスイッチがオンされた場合には、ステップS14をステップS16に分岐して、シーケンスコントローラ51は、スルー画像処理回路54に対してスルー画表示の停止指示を行う(ステップS16)。その後、露光動作を実行する。なお、露光動作については周知の手法を用いて実行すれば良いので、その説明については省略する。
【0059】
次に、スルー画表示時におけるスルー画像処理回路54の動作について説明する。図6は、スルー画表示時におけるスルー画像処理回路54の動作について示すフローチャートである。
【0060】
スルー画像処理回路54は、シーケンスコントローラ51からスルー画表示の開始指示が送られてきたか否かを判定しており(ステップS21)、スルー画表示の開始指示が送られるまで待機している。ステップS21の判定において、スルー画表示の開始指示が送られた場合に、ステップS21をステップS22に分岐して、シーケンスコントローラ51から塵埃検知指示が送られてきたか否かを判定する(ステップS22)。
【0061】
ステップS22の判定において、シーケンスコントローラ51から塵埃検知指示が送られてきた場合には、ステップS22をステップS23に分岐して、スルー画像処理回路54は、塵埃除去回路54aにおいて、図7(a)に示すスルー画像における塵埃の画像81aの位置を検知する塵埃検知処理を行う。
【0062】
このために、スルー画像処理回路54は、塵埃検知用の撮像によってスルー画用撮像素子40において取得された撮像データを取り込み(ステップS23)、塵埃検知のもととなるベース画像を生成する(ステップS24)。このベース画像は、図7(b)に示すようなものとなる。即ち、塵埃検知用の撮像においては、絞り13が最小に設定されるので、被写体の像はカメラ本体20内に殆ど入射せず、画像として写るのはフォーカシングスクリーン32に形成された測距枠32aの画像80aとフォーカシングスクリーン32に付着した塵埃の画像81aのみとなる。ただし、塵埃検知用の撮像において第1反射ミラー31を中間位置に移動させたとしても、白色LED41によってフォーカシングスクリーン32を完全に均一に照明することは困難であるため、撮像データの一部の明るさが他の部分に比べて暗くなったり、明るくなったりする明るさムラ80bが画像に発生する。
【0063】
図7(b)のようなベース画像を生成した後、スルー画像処理回路54は、カメラ用制御回路50内部のデータ保持回路70に格納されている固定パターン画像の読み込みを行う(ステップS25)。図7(c)は、データ保持回路70に格納されている固定パターン画像について示す図である。この固定パターン画像は、カメラの製造時などのフォーカシングスクリーン32に塵埃が付着していない状態で、塵埃検知処理と同様の条件で撮像した際、つまり絞り13を最小にし、第1反射ミラー31を中間位置に移動させ、白色LED41によってフォーカシングスクリーン32を照明して撮像を行った際に得られる撮像データである。このような条件で得られた撮像データは、フォーカシングスクリーン32に形成された測距枠32aの画像80aのみが撮像され、上記したような明るさムラ80bが発生しているものとなる。
【0064】
ここで、ベース画像の撮像時と固定パターン画像の撮像時とで、絞り13の設定、第1反射ミラー31の移動位置、白色LED41の照明光の光量を同じ条件に設定するので、ベース画像と固定パターン画像の違いは塵埃の画像81aが存在するか否かのみとなり、ベース画像と固定パターン画像との差を求めることにより、図7(d)に示すような塵埃の画像のみの画像を得ることができる。
【0065】
つまり、スルー画像処理回路54は、カメラ用制御回路50内部のデータ保持回路70に格納されている固定パターン画像を読み込んだ後、ベース画像と固定パターン画像との差分をとって、ベース画像から測距枠の画像80aと明るさムラ80bの部分とを除去する(ステップS26)。そして、スルー画像処理回路54は、図7(d)のようにして得られた画像の各画素を所定値と比較し(ステップS27)、所定値以上の画素値を有する画素部分に塵埃の画像81aが存在するとして、その位置情報を記憶し(ステップS28)、ステップS22に戻る。
【0066】
また、ステップS22の判定において、塵埃検知指示が送られてきていない場合には、ステップS22をステップS29に分岐して、スルー画像処理回路54は、スルー画用の撮像によって取得された撮像データを取り込み(ステップS29)、スルー画表示用の画像を生成する(ステップS30)。このスルー画表示用の画像は、図7(a)で示したような塵埃の画像81aが存在している。
【0067】
スルー画表示用の画像を生成した後、スルー画像処理回路54は、ステップS28において記憶しておいた塵埃の画像81aの位置情報を読み込んで(ステップS31)、この位置情報に応じて図7(a)で示したスルー画表示用の画像における塵埃の画像81aを塵埃除去回路54aにおいて除去する(ステップS32)。これは、例えば塵埃の画像81aの位置の周囲の画素を用いた補間演算(例えば周囲の画素の平均値によって塵埃の画像81aを置き換える)によって行うことができる。
【0068】
塵埃の画像を除去した後、スルー画像処理回路54は液晶モニタ駆動回路65を介してスルー画表示を行わせる(ステップS33)。このとき液晶モニタ25に表示される画像は、塵埃の画像が除去された図7(e)のような画像となる。ステップS33において、スルー画表示を行わせた後、スルー画像処理回路54は、シーケンスコントローラ51からスルー画表示の停止指示が送られてきたか否かを判定し(ステップS34)、スルー画表示の停止指示が送られていない場合には、ステップS22に戻り、スルー画表示を継続する。一方、ステップS34の判定において、スルー画表示の停止指示が送られた場合には、スルー画表示を停止させ、ステップS21に戻る。
【0069】
以上説明したように、本一実施形態によれば、フォーカシングスクリーン32に塵埃が付着していたとしても、これによって撮像される塵埃の画像の位置を検知することにより、簡易な構成で塵埃の画像を除去することができる。これにより、スルー画表示の際に撮影者に不快感を与えることがない。
【0070】
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
【0071】
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子ビューファインダを有するデジタルカメラの外観背面斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラ本体内部の光学系の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る電子ビューファインダを有するカメラの電気回路構成を説明するためのブロック図である。
【図4】スルー画表示時におけるシーケンスコントローラの処理について示すフローチャートである。
【図5】第1反射ミラー、フォーカシングスクリーン、及び白色LEDをカメラ本体の上面方向から見たときの図であって、図5(a)はクリーニング釦がオフのときの図であり、図5(b)はクリーニング釦がオンのときの図である。
【図6】スルー画表示時におけるスルー画像処理回路54の動作について示すフローチャートである。
【図7】図7(a)は塵埃の画像を除去する前の画像について示す図であり、図7(b)はベース画像について示す図であり、図7(c)は固定パターン画像について示す図であり、図7(d)はベース画像から固定パターン画像を除去した後の画像について示す図であり、図7(e)は塵埃の画像を除去した後の画像について示す図である。
【符号の説明】
【0073】
1…デジタルカメラ(カメラ)、10…レンズ鏡筒、11…撮影レンズ、12…レンズ駆動回路、13…絞り、14…絞り駆動機構、15…レンズCPU、20…カメラ本体、25…液晶モニタ、29…クリーニング釦、31…第1反射ミラー、32…フォーカシングスクリーン、33…第2反射ミラー、34…第3反射ミラー、35…第4反射ミラー、36…接眼レンズ、38…測光素子、39…結像レンズ、40…スルー画用撮像素子、41…白色LED、42…ミラー駆動機構、43…サブミラー、44…測距回路、45…シャッタ、46…シャッタ駆動機構、47…記録用撮像素子、48…撮像素子駆動回路、49…撮像素子駆動回路、50…カメラ用制御回路、51…シーケンスコントローラ、52…バス、53…通信回路、54…スルー画像処理回路、54a…塵埃除去回路、55,58…撮像素子インターフェース回路、56…入出力回路、57…記録画像処理回路、59…SDRAM制御回路、60…SDRAM、61…圧縮回路、62…記録媒体制御回路、63…記録媒体、64…ビデオ信号出力回路、65…液晶モニタ駆動回路、66…FLASHROM制御回路、67…FLASHROM、68…スイッチ検出回路、69…各種SW、70…データ保持回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォーカシングスクリーン上の被写体像を撮像し、撮像によって取得された撮像データを表示する電子ビューファインダ装置を有するカメラにおいて、
撮影レンズを通過した被写体光束を上記フォーカシングスクリーンに向けて反射するミラーと、
上記ミラーで反射され上記フォーカシングスクリーンに結像された被写体光束に基づく被写体像を撮像して撮像データを取得する撮像手段と、
上記フォーカシングスクリーンを照明する照明手段と、
上記フォーカシングスクリーンを照明した状態で上記撮像手段によって取得した撮像データにおける塵埃の画像を検知することにより、上記フォーカシングスクリーンに付着した塵埃の位置を検知する塵埃検知手段と、
上記塵埃検知手段の検知結果に従って、上記撮像手段によって取得した撮像データにおける上記塵埃の画像を除去処理する塵埃除去手段と、
を具備することを特徴とする電子ビューファインダ装置を有するカメラ。
【請求項2】
上記照明手段は、上記ミラーを介して上記フォーカシングスクリーンを照明することを特徴とする請求項1に記載の電子ビューファインダ装置を有するカメラ。
【請求項3】
上記照明手段は、白色拡散光を照射することを特徴とする請求項2に記載の電子ビューファインダ装置を有するカメラ。
【請求項4】
上記塵埃検知手段の動作時に上記ミラーを所定位置に移動させるミラー制御手段を更に具備することを特徴とする請求項2に記載の電子ビューファインダ装置を有するカメラ。
【請求項5】
上記所定位置は、上記照明手段の照明光が均一に上記フォーカシングスクリーンに照射される位置であることを特徴とする請求項4に記載の電子ビューファインダ装置を有するカメラ。
【請求項6】
上記撮影レンズは、該撮影レンズを通過する被写体光束の入射量を制限する絞りを含み、
上記塵埃検知手段の動作時に上記絞りを最小にする絞り制御手段を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の電子ビューファインダ装置を有するカメラ。
【請求項7】
上記塵埃検知手段は、上記撮像データから上記フォーカシングスクリーンに関する固定パターンの画像データを除去してから、上記塵埃の画像を検知することを特徴とする請求項1に記載の電子ビューファインダ装置を有するカメラ。
【請求項8】
上記固定パターンの画像データは、上記フォーカシングスクリーンに塵埃が付着していない状態で上記フォーカシングスクリーンを上記照明手段にて照明した際に取得される画像データであることを特徴とする請求項7に記載の電子ビューファインダ装置を有するカメラ。
【請求項9】
上記塵埃除去手段は、上記塵埃の画像の周辺の画素のデータを用いて上記塵埃の画像を除去することを特徴とする請求項1に記載の電子ビューファインダを有するカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−36951(P2007−36951A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−220412(P2005−220412)
【出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】