説明

電子会議システム用の会議管理サーバ、画像情報送信装置及び電子会議端末、並びに、電子会議システム用の会議管理サーバプログラム、画像情報送信プログラム及び電子会議端末プログラム

【課題】電子ボードを備えた電子会議システムにおいて、紙等の媒体から読み取られた情報を容易に電子ボードに表示することを可能とする。
【解決手段】ユーザに情報を呈示する電子ボード16を備えた電子会議端末102にログインしたユーザを特定するユーザ特定情報と、電子会議端末102を特定する会議特定情報と、電子表示装置を特定するスクリーン特定情報と、電子会議端末102から受信し、ユーザ特定情報と会議特定情報とスクリーン特定情報とを関連付けて会議管理データベースとして記憶部42に保持し、会議管理データベースを参照して、スキャナ装置104で読み取られた電子情報を送信する電子会議端末102の電子ボード16を特定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子データを安全かつ容易に電子ボード上に表示することを可能とした電子会議システム及び電子会議システム用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
大型のディスプレイパネル等のディスプレイ装置を含む電子ボードを備え、その電子ボードに紙等の媒体から読み取られた情報を表示可能な電子会議システムが用いられるようになっている。
【0003】
特許文献1には、画像入出力装置のユーザ別に、多様な機能を備えた専用のメニューモジュールを提供する画像入出力システムが開示されている。メニューモジュールはURLを含んでおり、画像サーバ側のページ取得手段がURLを指定されたウェブ印刷の指示を受けた際に、このURLからウェブページを取得し、ページ取得手段から取得したウェブページを、画像サーバ側の送信処理手段によりウェブ印刷を指示したディジタル複合機へ送信する。これにより、ディジタル複合機からウェブ印刷を指示するという簡便な操作によって所定のウェブページを印刷することを可能としている。
【0004】
特許文献2には、電子会議システムで用いられる電子黒板システムに関する技術が開示されている。文字や画像を表示するためのプラズマディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネルの前面にタッチパネル面を配設したタッチ入力装置、電子黒板機能で使用するファイルを記憶する記憶装置、タッチ入力装置からの入力に基づいてプラズマディスプレイパネルの表示制御及び記憶装置のファイルに対するアクセス制御を行うコンピュータを備え、プラズマディスプレイパネル及びタッチ入力装置を用いて電子黒板の表示面および書込面を構成することを可能としている。さらに、コンピュータは、記憶装置中のファイルへのアクセス要求があった場合、プラズマディスプレイパネル及びタッチ入力装置を介してファイル単位で認証要求を行い、認証が一致した場合に該当するファイルへのアクセスを許可する。
【0005】
【特許文献1】特開2001−285569号公報
【特許文献2】特開2000−43486号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載の技術では、URLと対応付けられたウェブページは画像サーバのレポジトリに蓄えられており、ディジタル複合機からURLを指定することによって画像サーバのレポジトリから指定されたURLに対応するウェブページが転送される。通常、画像サーバはネットワークを介して複数のディジタル複合機や複数のクライアントコンピュータに接続されており、画像サーバのレポジトリに蓄えられた電子データには不特定のユーザがアクセス可能な状態となっている場合が多い。このような状態は、画像サーバのレポジトリに蓄えられた電子データのセキュリティ管理の点から好ましくない。
【0007】
また、画像サーバのレポジトリに蓄えられた電子データを取り出すためには、ディジタル複合機やクライアントコンピュータからURLを指定するなどの複雑な処理が必要であり、ディジタル複合機やコンピュータの操作に慣れていないユーザにとって使い難いという問題がある。
【0008】
本発明は、上記従来技術の問題を鑑み、上記問題の少なくとも1つを解決することを可能とする電子会議システム及び電子会議システム用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、ユーザに情報を呈示する電子表示装置を備えた電子会議端末にログインしたユーザを特定するユーザ特定情報と、当該電子会議端末を特定する会議特定情報と、当該電子表示装置を特定するスクリーン特定情報と、を電子会議端末から受信する受信手段と、前記記受信されたユーザ特定情報と会議特定情報とスクリーン特定情報とを関連付けて会議管理データベースとして記憶手段に保持させる登録手段と、を備える会議管理サーバである。
【0010】
ここで、前記受信手段はさらに外部からユーザ特定情報を受信し、前記会議管理データベースを参照して、前記外部から受信されたユーザ特定情報に関連付けられた会議特定情報とスクリーン特定情報とを抽出する抽出手段をさらに備えることが好適である。
【0011】
また、本発明は、原稿から読み取られた電子画像情報を取得する画像情報取得手段と、ユーザを特定するユーザ特定情報を取得するユーザ特定情報取得手段と、ユーザに情報を呈示する電子表示装置を備えた電子会議端末にログインしたユーザを特定するユーザ特定情報と、当該電子会議端末を特定する会議特定情報と、当該電子表示装置を特定するスクリーン特定情報と、を関連付けた会議管理データベースから前記ユーザ特定情報取得手段によって取得されたユーザ特定情報に関連付けられた会議特定情報及びスクリーン特定情報を抽出する抽出手段と、当該抽出された会議特定情報及びスクリーン特定情報で特定される電子会議端末の電子表示装置へ前記電子画像情報を送信する画像情報送信手段と、を備えることを特徴とする画像情報送信装置である。
【0012】
ここで、前記ユーザ特定情報取得手段は、ICカードリーダにより読取られたカード特定情報から前記ユーザ特定情報を取得することが好適である。
【0013】
また、前記抽出された会議特定情報及びスクリーン特定情報で特定される電子会議端末の会議室名及び電子表示装置のスクリーン名をユーザに呈示する呈示手段を備えることが好適である。
【0014】
また、前記抽出された会議特定情報で特定される電子会議端末へ画像転送許可依頼を送信する転送依頼送信手段と、前記画像転送許可依頼に基づく回答を受信する依頼回答受信手段と、を備え、前記画像情報送信手段は、前記依頼回答受信手段において許可通知を受信した場合に前記電子画像情報を送信することが好適である。
【0015】
また、本発明は、電子会議端末にログインしたユーザを特定するユーザ特定情報と、当該電子会議端末を特定する会議特定情報と、当該電子表示装置を特定するスクリーン特定情報と、を関連付けた会議管理データベースを参照して、画像情報送信装置で取得されたユーザ特定情報に関連付けられた情報として抽出された会議特定情報及びスクリーン特定情報、で特定される電子会議端末の電子表示装置を送信先とした電子画像情報を受信する画像受信手段と、前記画像受信手段で受信された電子画像情報を表示する電子表示装置と、を備えることを特徴とする電子会議端末である。
【0016】
ここで、前記画像情報送信装置から画像転送許可依頼を受信する転送依頼受信手段と、前記画像転送許可依頼に基づいて電子画像装置に表示する電子画像情報の受信を許可するか否かを判定し、その判定結果を前記画像情報送信装置へ送信する依頼回答送信手段と、を備えることが好適である。
【0017】
また、本発明は、記憶手段を備えたコンピュータに、ユーザに情報を呈示する電子表示装置を備えた電子会議端末にログインしたユーザを特定するユーザ特定情報と、当該電子会議端末を特定する会議特定情報と、当該電子表示装置を特定するスクリーン特定情報とを電子会議端末から受信させ、前記受信されたユーザ特定情報と会議特定情報とスクリーン特定情報とを関連付けて会議管理データベースとして記憶手段に保持させる、ことを特徴とする会議管理サーバプログラムである。
【0018】
ここで、前記コンピュータに、外部からユーザ特定情報を受信させ、前記会議管理データベースから前記外部から受信されたユーザ特定情報に関連付けられた会議特定情報とスクリーン特定情報とを抽出させることが好適である。
【0019】
また、本発明は、コンピュータに、原稿から画像を読み取られた電子画像情報を取得させ、ユーザを特定するユーザ特定情報を取得させ、ユーザに情報を呈示する電子表示装置を備えた電子会議端末にログインしたユーザを特定するユーザ特定情報と、当該電子会議端末を特定する会議特定情報と、当該電子表示装置を特定するスクリーン特定情報と、を関連付けた会議管理データベースから前記取得されたユーザ特定情報に関連付けられた会議特定情報及びスクリーン特定情報を抽出させ、当該抽出された会議特定情報及びスクリーン特定情報で特定される電子会議端末の電子表示装置へ前記電子画像情報を送信させる、ことを特徴とする画像情報送信プログラムである。
【0020】
ここで、前記コンピュータに、前記コンピュータに接続されたICカードリーダから、前記ユーザ特定情報を取得するためのカード特定情報を取得させることが好適である。
【0021】
また、前記コンピュータに、前記抽出された会議特定情報及びスクリーン特定情報で特定される電子会議端末の会議室名及び電子表示装置のスクリーン名をユーザに呈示させることが好適である。
【0022】
また、前記コンピュータに、前記抽出された会議特定情報で特定される電子会議端末へ画像転送許可依頼を送信させ、前記画像転送許可依頼に基づく回答を受信させ、前記回答として許可通知を受信した場合に前記電子画像情報を送信させる、ことが好適である。
【0023】
また、本発明は、電子表示装置を備えたコンピュータに、電子会議端末にログインしたユーザを特定するユーザ特定情報と、当該電子会議端末を特定する会議特定情報と、当該電子表示装置を特定するスクリーン特定情報と、を関連付けた会議管理データベースを参照して、画像情報送信装置で取得されたユーザ特定情報に関連付けられた情報として抽出された会議特定情報及びスクリーン特定情報、で特定される電子会議端末の電子表示装置を送信先とした電子画像情報を受信させ、前記コンピュータに備わる電子表示装置に前記受信された電子画像情報を表示させる、ことを特徴とする電子会議端末プログラムである。
【0024】
ここで、前記コンピュータに、前記画像情報送信装置から画像転送許可依頼を受信させ、前記画像転送許可依頼に基づいて電子画像装置に表示する電子画像情報の受信を許可するか否かを判定し、その判定結果を前記画像情報送信装置へ送信させる、ことが好適である。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、電子ボードを備えた電子会議システムにおいて、紙等の媒体から読み取られた情報を容易に電子ボードに表示することを可能とする。また、紙等の媒体から読み取られた情報に対するセキュリティを向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明の実施の形態における電子会議システム100は、図1に示すように、電子会議端末102、スキャナ装置104、ユーザ管理サーバ106及び会議管理サーバ108を含んで構成される。電子会議端末102、スキャナ装置104、ユーザ管理サーバ106及び会議管理サーバ108は、ネットワークを介して互いに情報伝達可能に接続される。
【0027】
電子会議端末102は、制御部10、記憶部12、入出力インターフェース14、電子ボード16及びICカードリーダ18を含んで構成される。制御部10は、CPUであり、記憶部12に格納されているプログラムを実行することによって電子会議端末102を統合的に制御する。記憶部12は、電子会議端末102の制御用プログラムや電子ボード16に表示される電子データを格納及び保持する。記憶部12には、半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置、磁気ディスク装置等を適用することができる。入出力インターフェース14は、ネットワークを介して、スキャナ装置104、ユーザ管理サーバ106及び会議管理サーバ108と電子情報を交換するインターフェースである。電子ボード16は、液晶ディスプレイ,プラズマディスプレイ,プロジェクタ等のディスプレイ装置を含んで構成される。電子ボード16は、記憶部12に格納されている電子情報を受けて、電子ボード16に内蔵される信号処理回路によって電子情報を処理した後にディスプレイ装置の画面上に電子情報を表示する。ICカードリーダ18は、誘導成分を有するアンテナと容量成分を有するコンデンサとから構成される共振回路を含んで構成される。ICカードリーダ18は、ICカードや携帯電話等に内蔵された微小なICチップから情報を読み出すために用いられる。ICチップに記憶された情報を読み出す際には、ICカードリーダ18の共振回路のアンテナをICチップに内蔵された共振回路のアンテナに近づける。アンテナが互いに電磁的に結合される程度に近づけられると、非接触電力伝送技術を適用してICカードリーダ18側から電波によってICチップへ電力を供給しつつ、情報を読み出す。なお、非接触電力伝送技術により、ICチップに電池を内蔵しないで半永久的に利用することができる。
【0028】
スキャナ装置104は、制御部20、記憶部22、入出力インターフェース24、読取部26及びICカードリーダ28を含んで構成される。制御部20は、CPUであり、記憶部22に格納されているプログラムを実行することによってスキャナ装置104を統合的に制御する。記憶部22は、スキャナ装置104の制御用プログラムや読取部26により紙等の印刷媒体から読み取られた電子データを格納及び保持する。記憶部22には、半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置、磁気ディスク装置等を適用することができる。読取部26は、LED等の発光素子、CCD等の光電変換素子を含んで構成される。読取部26は、プラテン上に載置された印刷媒体に発光素子から光を照射し、印刷媒体から反射した光を光電変換素子で電気信号に変換することによって印刷媒体上に画像形成されている情報を電子情報に変換する。得られた電子情報は記憶部22に格納及び保持される。入出力インターフェース24は、ネットワークを介して、電子会議端末102、ユーザ管理サーバ106及び会議管理サーバ108と電子情報を交換するインターフェースである。制御部20は、プログラムに従って、記憶部22に格納されている電子情報を電子会議端末102又はユーザ管理サーバ106又は会議管理サーバ108へ入出力インターフェース24を利用して送信する。ICカードリーダ28は、誘導成分を有するアンテナと容量成分を有するコンデンサとから構成される共振回路を含んで構成される。ICカードリーダ28は、ICカードリータ18と同様に、ICカードや携帯電話等に内蔵された微小なICチップから情報を読み出すために用いられる。
【0029】
スキャナ装置104は、本発明の画像情報送信装置に相当する。なお、本実施の形態では、紙等の印刷媒体から画像を読み取って電子化することによって画像情報を取得する読取部26を有する構成として説明するが、これに限定されるものではなく、電子化された画像情報を取得できる手段を有する構成であればよい。
【0030】
ユーザ管理サーバ106は、制御部30、記憶部32及び入出力インターフェース34を含んで構成される。制御部30は、CPUであり、記憶部32に格納されているプログラムを実行することによってユーザ管理サーバ106を統合的に制御する。記憶部32は、ユーザ管理サーバ106の制御用プログラム、ユーザ管理データベース及びユーザ管理サーバ106での処理に利用される一時的な電子データ等を格納及び保持する。入出力インターフェース34は、ネットワークを介して、電子会議端末102、スキャナ装置104及び会議管理サーバ108と電子情報を交換するインターフェースである。ユーザ管理サーバ106における処理については後述する。
【0031】
会議管理サーバ108は、制御部40、記憶部42及び入出力インターフェース44を含んで構成される。制御部40は、CPUであり、記憶部42に格納されているプログラムを実行することによって会議管理サーバ108を統合的に制御する。記憶部42は、会議管理サーバ108の制御用プログラム、会議管理データベース、会議室データベース及び会議管理サーバ108での処理に利用される一時的な電子データ等を格納及び保持する。入出力インターフェース44は、ネットワークを介して、電子会議端末102、スキャナ装置104及びユーザ管理サーバ106と電子情報を交換するインターフェースである。会議管理サーバ108における処理については後述する。
【0032】
なお、本実施の形態では電子会議端末102及びスキャナ装置104においてICカードリーダ18,28を用いるものとしたがこれに限定されるものではない。すなわち、電子会議端末102及びスキャナ装置104を利用するユーザを特定するために用いられる特定情報をユーザから取得できるものであればよい。
【0033】
以下、図2のフローチャートを参照して、電子会議システム100による本実施の形態における電子会議システムの処理について説明する。本実施の形態における電子会議システムの処理は、電子会議端末102、スキャナ装置104、ユーザ管理サーバ106及び会議管理サーバ108の記憶部12,22,32,42に予め格納されている電子会議端末プログラム、スキャナ装置プログラム、ユーザ管理サーバプログラム及び会議管理サーバプログラムを制御部10,20,30,40によりそれぞれ実行することによって実現される。
【0034】
ステップS10では、電子会議端末102において、ユーザが携帯するICカードから会議参加するICカードを特定するカード特定情報が読み取られる。会議に参加するユーザは、自己が携帯するICカードをICカードリーダ18に近接させることによって、ICカードのメモリに格納されているカード特定情報が制御部10へ読み取られる。読み取られたカード特定情報は、入出力インターフェース14,34を用いてネットワークを介してユーザ管理サーバ106へ送信される。
【0035】
例えば、ユーザAが所持するICカードのメモリにはカード特定情報として“101”というカードIDが格納されている場合、会議参加するユーザAは携帯するICカードをICカードリーダ18に近接させることによって“101”というカードIDが読み取られる。このカードIDがユーザ管理サーバ106へ送信される。
【0036】
ステップS12では、ユーザ管理サーバ106において、会議に参加するユーザが特定される。ユーザ管理サーバ106の制御部30は、ステップS10においてカード特定情報を受信し、記憶部32に予め格納されているユーザ管理データベースとそのカード特定情報とを照合することによって会議に参加するユーザを特定する。ユーザ管理データベースには、カード特定情報(ここでは、カードID)とユーザ特定情報(ここでは、ユーザID)とが対応付けて登録されている。なお、図3に示すように、カード特定情報(ここでは、カードID)、ユーザ特定情報(ここでは、ユーザID)及びユーザ名を対応付けて登録してもよい。制御部30は、受信したカード特定情報とユーザ管理データベースとの照合処理によって得られたユーザ特定情報をネットワークを介して電子会議端末102へ送信する。もし、ユーザ管理データベースに受信したカード特定情報に対応付けられたユーザがなければログイン不許可情報を電子会議端末102へ送信する。
【0037】
例えば、ステップS10においてユーザAのICカードからカードID“101”が読み取られた場合、図3に示すユーザ管理データベースとの照合処理によって、カードID“101”に対応付けられているユーザIDとして“1”及びユーザ名として“A”さんが特定される。このユーザID“1”が電子会議端末102へ送信される。
【0038】
ステップS14では、電子会議端末102において、会議へのログイン認証処理が行われる。制御部10は、ユーザ特定情報を受信できれば、ステップS10においてカード特定情報を読み取らせたユーザの会議への参加が許可されたものとする。一方、制御部10は、ログイン不許可情報を受信した場合、ステップS10においてカード特定情報を読み取らせたユーザの会議への参加が許可されなかったものとする。会議へのログインが許可された場合、制御部10は、入出力インターフェース14,44を用いて、記憶部12に予め格納されている電子会議端末102が設置されている会議室を特定する会議室特定情報及び電子会議端末102が備える電子ボード自体を特定するスクリーン特定情報を、ステップS10で読み取られたカード特定情報と共にネットワークを介して会議管理サーバ108へ送信する。
【0039】
例えば、前述のユーザAが会議室を特定する会議室IDが“1”で示される会議室の電子ボードを特定するスクリーンIDが“1”の電子ボードを備える電子会議端末102にログインした場合、“101”というカードIDと共に、“1”という会議室ID、“1”というスクリーンIDが会議管理サーバ108へ送信される。
【0040】
ステップS16〜20では、会議管理サーバ108において、会議管理データベースの登録が行われる。ステップS16では、制御部40は、会議室特定情報、スクリーン特定情報及びカード特定情報を電子会議端末102から受信する。ステップS18では、制御部40が受信したカード特定情報が入出力インターフェース34,44を用いてネットワークを介してユーザ管理サーバ106へ送信される。制御部30は、会議管理サーバ108からカード特定情報を受信すると、会議に参加しているユーザを特定する。制御部30は、記憶部32に予め格納されているユーザ管理データベースと受信したカード特定情報とを照合することによって会議に参加しているユーザを特定する。ステップS20では、制御部30は、受信したカード特定情報に対応付けられたユーザ特定情報をネットワークを介して会議管理サーバ108へ送信する。制御部40は、ユーザ管理サーバ106からユーザ特定情報を受信すると、そのユーザ特定情報とステップS16で受信した会議室特定情報及びスクリーン特定情報と関連付けて会議管理データベースとして記憶部42に登録する。
【0041】
上記例の場合、カードID“101”が会議管理サーバ108からユーザ管理サーバ106へ送信され、カードID“101”に対応するユーザID“1”が抽出されてユーザ管理サーバ106から会議管理サーバ108へ送信される。会議管理サーバ108の制御部40は、図4の矢印で示した行のように、抽出されたユーザIDを、電子会議端末102から受信した会議室ID及びスクリーンIDに対応付けて会議管理データベースとして記憶部42に登録する。
【0042】
なお、会議管理サーバ108の記憶部42には、会議室特定情報により特定される会議室名及びスクリーン特定情報により特定される電子ボード名とを対応付けた会議室データベースが予め登録されている。例えば、図5に示すように、会議室IDとそれで特定される会議室名、及び、スクリーンIDとそれで特定される電子ボード名、がそれぞれ対応付けられて登録されている。
【0043】
以上の処理によって、電子会議システム100にログインして会議に参加しているユーザが会議管理データベースに登録される。なお、電子会議システム100を用いた会議に複数のユーザが参加する場合には、上記処理を繰り返して会議管理データベースに登録する。
【0044】
また、電子会議システム100に複数の電子会議端末102が接続されており、ネットワークを介して複数の電子会議端末102を接続して情報を共有しながら会議を行う場合には、会議管理データベースの会議室IDを相互に関連付ける会議関連フラグを会議管理データベースに登録してもよい。例えば、会議室ID“1”及びスクリーンID“1”で特定される電子会議端末102−1にユーザID“1”で特定されるユーザAがログインし、会議室ID“2”及びスクリーンID“1”で特定される電子会議端末102−2にユーザID“2”で特定されるユーザBがログインし、これら2つの電子会議端末102−1及び102−2を接続して会議を行う場合、電子会議端末102−1及び102−2のうちいずれか一方から会議管理サーバ108へ接続する旨を示す接続情報を送信することによって、図6に示すように、会議管理データベースに含まれる会議室ID“1”及び“2”に関連付けられた情報に共通の会議関連フラグが登録される。この処理によって、複数の電子会議端末102の接続状態が設定される。
【0045】
次に、図7のフローチャートを参照して、スキャナ装置104を用いて紙等の媒体から情報を読み込み、読み込んだ電子情報を電子会議端末102の電子ボード16に表示させる処理について説明する。
【0046】
ステップS30では、スキャナ装置104において、ユーザが携帯するICカードからICカードを特定するカード特定情報が読み取られる。ユーザは、自己が携帯するICカードをICカードリーダ28に近接させることによって、ICカードのメモリに格納されているカード特定情報が制御部20へ読み取られる。読み取られたカード特定情報は、入出力インターフェース24,34を用いてネットワークを介してユーザ管理サーバ106へ送信される。
【0047】
例えば、上記ユーザAが携帯するICカードをICカードリーダ18に近接させることによって“101”というカードIDが読み取られる。このカードIDがユーザ管理サーバ106へ送信される。
【0048】
ステップS32では、ユーザ管理サーバ106において、スキャナ装置104においてスキャンを行おうとしているユーザが特定される。ユーザ管理サーバ106の制御部30は、ステップS30においてカード特定情報を受信し、記憶部32に予め格納されているユーザ管理データベースとそのカード特定情報とを照合することによってユーザを特定する。制御部30は、受信したカード特定情報とユーザ管理データベースとの照合処理によって得られたユーザ特定情報をネットワークを介してスキャナ装置104へ送信する。もし、ユーザ管理データベースに受信したカード特定情報に対応付けられたユーザがなければスキャン不許可情報をスキャナ装置104へ送信する。
【0049】
例えば、ステップS30においてユーザAのICカードからカードID“101”が読み取られた場合、図3に示すユーザ管理データベースとの照合処理によって、カードID“101”に対応付けられているユーザIDとして“1”及びユーザ名として“A”さんが特定される。このユーザID“1”がスキャナ装置104へ送信される。
【0050】
ステップS34では、スキャナ装置104において、スキャン認証処理及びスキャンの選択処理が行われる。制御部20は、ステップS32においてユーザ特定情報を受信できれば、ステップS30においてカード特定情報を読み取らせたユーザの使用が許可されたものとして、スキャナ装置104が複合機等である場合には、タッチパネル等によって“複写機能”、“ファクシミリ送信機能”、“スキャン機能”等の機能のうちいずれかを選択させる。ユーザは、スキャンを行う場合には、これらの機能のうちスキャン機能を選択する。一方、制御部20は、スキャン不許可情報を受信した場合、ステップS30においてカード特定情報を読み取らせたユーザの使用が許可されなかったものとする。この場合、スキャナ装置104のタッチパネル等によって使用が許可されなかった旨をユーザに呈示する。
【0051】
ステップS36では、ユーザ特定情報が会議管理サーバ108へ送信される。制御部20は、入出力インターフェース24,44を用いてネットワークを介して、ステップS34で取得したユーザ特定情報を会議管理サーバ108へ送信する。ステップS38では、会議管理サーバ108において、ステップS36で送受信されたユーザ特定情報が会議管理データベースに登録されているか否か、及び、登録されている場合にはそのユーザ特定情報に関連付けられた会議特定情報及びスクリーン特定情報を抽出する。制御部40は、記憶部42に格納及び保持されている会議管理データベースを参照し、ステップS36で受信したユーザ特定情報に対応付けられた会議特定情報及びスクリーン特定情報が存在するか否かを調査する。ユーザ特定情報に対応付けられた会議特定情報及びスクリーン特定情報が存在する場合には、対応付けられた会議特定情報及びスクリーン特定情報を抽出する。また、記憶部42に登録されている会議室データベースを参照して、抽出された会議室特定情報に対応付けられた会議室名、及び、抽出されたスクリーン特定情報に対応付けられた電子ボード名を抽出する。そして、抽出された会議特定情報,会議室名,スクリーン特定情報及び電子ボード名をスキャナ装置104へ送信する。なお、ユーザ特定情報に対応付けられた会議特定情報及びスクリーン特定情報が複数存在する場合には、ユーザ特定情報に対応付けられた総ての会議特定情報,会議室名,スクリーン特定情報及び電子ボード名を抽出してスキャナ装置104へ送信する。
【0052】
例えば、ステップS36において、ユーザAのユーザID“1”がスキャナ装置104から会議管理サーバ108へ送信された場合について説明する。会議管理サーバ108の記憶部42に図4に示す会議管理データベースが登録されている場合、ステップS38において、ユーザID“1”に対応付けられている会議室ID“1”とスクリーンID“1”とが抽出される。さらに、会議管理サーバ108の記憶部42に図5に示す会議室データベースが登録されている場合、会議室ID“1”に対応付けられている会議室名“24会議室”及びスクリーンID“1”に対応付けられている電子ボード名“第3スクリーン”が抽出される。そして、これらの情報が会議管理サーバ108からスキャナ装置104へ送信される。
【0053】
また、ユーザ特定情報に対応付けられた情報に会議関連フラグが登録されている場合には、その会議関連フラグと同じフラグが登録されている会議特定情報,会議室名,スクリーン特定情報及び電子ボード名の総てを抽出してスキャナ装置104へ送信する。これにより、複数の電子会議端末102が接続されて会議が行われている場合にスキャン画像の送信先の指定を行うことができる。
【0054】
例えば、ステップS36において、ユーザAのユーザID“1”がスキャナ装置104から会議管理サーバ108へ送信された場合について説明する。会議管理サーバ108の記憶部42に図6に示す会議管理データベースが登録されている場合、ステップS38において、ユーザID“1”に対応付けられている会議室ID“1”とスクリーンID“1”とが抽出される。さらに、それらの情報に関連付けられている会議関連フラグ“1”と共通の会議関連フラグを有する会議室ID“2”とスクリーンID“1”とが抽出される。次に、抽出された総ての会議室ID及びスクリーンIDで特定される会議室名及び電子ボード名が会議室データベースから抽出される。そして、これらの情報が会議管理サーバ108からスキャナ装置104へ送信される。
【0055】
ステップS40では、スキャン画像の送信又は保存先の指定が行われる。スキャナ装置104に設けられたタッチパネル等によって“親展ボックス”、“ファイルサーバ”、“会議室表示”等の機能のうちいずれかをユーザに選択させる。ユーザは、これらの機能のうち1つを選択する。親展ボックスが選択された場合、スキャナ装置104の記憶部22に設けられているユーザの親展ボックスとなるメモリ空間をスキャン画像の保存先とする。ファイルサーバが選択された場合、ネットワークを介してスキャナ装置104に情報伝達可能に接続されたファイルサーバ(図示しない)をスキャン画像の送信先とする。会議室表示が選択された場合、ステップS42に処理を移行させる。
【0056】
ステップS42では、スキャン画像の送信先となる電子会議端末及び電子ボードの指定が行われる。制御部20は、ステップS38において受信した会議室名及び電子ボード名をタッチパネル等によりユーザに呈示して確認を求める。ユーザは、タッチパネル等を用いて“スキャン開始”又は“キャンセル”のいずれかを選択する。スキャン開始が選択された場合にはステップS44へ処理を移行させ、キャンセルが選択された場合にはステップS30から処理を再開する。
【0057】
例えば、ステップS38において、会議室ID“1”,会議室名“24会議室”,スクリーンID“1”及び電子ボード名“第3スクリーン”が会議管理サーバ108からスキャナ装置104へ送信された場合、図8に示すように、会議室名“24会議室”及び電子ボード名“第3スクリーン”を含む選択画面がスキャナ装置104のタッチパネル等に表示される。ユーザは、表示された会議室名及び電子ボード名が送信先として適切であれば“スキャン開始”を選択し、そうでなければ“キャンセル”を選択する。
【0058】
なお、ステップS38において受信した会議室名及び電子ボード名が複数である場合には、総ての会議室名及び電子ボード名をタッチパネル等によりユーザに呈示し、いずれを送信先とするのかを指定させることが好適である。
【0059】
ステップS44では、スキャナ装置104において実際にスキャン処理が行われる。制御部20は、読取部26により紙等の媒体から情報を読み取られた電子情報を取得し、ステップS42で送信先として指定された会議室特定情報及びスクリーン特定情報で特定される会議室に設置された電子会議端末102へ読み取られた電子情報を送信する。ステップS46では、送信先とされた電子会議端末102の電子ボード16において読み取られた電子情報が表示される。
【0060】
例えば、ステップS38において、会議室ID“1”,会議室名“24会議室”,スクリーンID“1”及び電子ボード名“第3スクリーン”が会議管理サーバ108からスキャナ装置104へ送信された場合、会議室ID“1”で特定される電子会議端末102へ読み取られた電子情報が送信される。そして、その電子会議端末102に備わるスクリーンID“1”で特定される電子ボード16に読み取られた電子情報が表示される。
【0061】
以上のように、本実施の形態によれば、ユーザがICカードを使用することによって、ユーザが参加している会議をユーザに呈示し、転送先となる電子会議端末102をユーザに選択させることができる。したがって、ディジタル複合機やコンピュータの操作に慣れていないユーザであっても転送先となる電子会議端末102を容易に特定することができる。また、スキャン画像の電子情報をサーバ等のレポジトリに蓄える必要がなく、不特定のユーザから不正にアクセスされる危険性を低減することができる。
【0062】
なお、電子会議端末102での電子情報の表示処理のセキュリティを高めたい場合には図9のフローチャートに沿って処理を実行することが好適である。図9のフローチャートにおいて上記実施の形態と同様の処理を行うステップには図7と同一の符号を付して説明を省略する。
【0063】
ステップS42では、スキャン画像の送信先となる電子会議端末及び電子ボードの指定が行われる。上記のように、スキャン開始が選択された場合にはステップS50へ処理を移行させ、キャンセルが選択された場合にはステップS30から処理を再開する。
【0064】
ステップS50では、画像転送許可依頼情報が送信される。制御部20は、ステップS42で送信先として指定された会議室特定情報及びスクリーン特定情報で特定される会議室に設置された電子会議端末102へ画像転送許可依頼情報を送信する。画像転送許可依頼情報は、例えば、パスワード等の鍵となる情報を含むことが好適である。
【0065】
ステップS52では、画像転送許可依頼情報が送信された電子会議端末102においてスキャン画像の転送を許可するか否かの判定処理が行われる。制御部10は、パスワード等の鍵となる情報を含む画像転送許可依頼情報を受信すると、予め電子会議端末102毎に割り付けられているパスワードと一致するか否かを調査し、一致すれば送信元のスキャン装置104へ画像転送許可情報を送信し、一致しなければ送信元のスキャン装置104へ画像転送不許可情報を送信する。また、電子会議端末102において受信されたパスワードをユーザに確認させ、ユーザが画像転送を許可するか否かを判定する処理としてもよい。
【0066】
例えば、ステップS50において、会議室ID“1”,会議室名“24会議室”,スクリーンID“1”及び電子ボード名“第3スクリーン”が会議管理サーバ108からスキャナ装置104へ送信された場合、会議室ID“1”で特定される電子会議端末102へパスワードが送信される。ステップS52では、送信先となった電子会議端末102の記憶部12に予め登録されているパスワードと受信したパスワードが一致すれば送信元のスキャン装置104へ画像転送許可情報を送信し、一致しなければ送信元のスキャン装置104へ画像転送不許可情報を送信する。
【0067】
ステップS54では、スキャナ装置104において実際にスキャン処理が行われる。制御部20は、ステップS52において画像転送許可情報を受信した場合には、読取部26により紙等の媒体から情報を読み取られた電子情報を取得し、ステップS42で送信先として指定された会議室特定情報及びスクリーン特定情報で特定される会議室に設置された電子会議端末102へ読み取られた電子情報を送信する。一方、制御部20は、ステップS52において画像転送不許可情報を受信した場合には処理をステップS30へ戻す。ステップS46では、送信先とされた電子会議端末102の電子ボード16において読み取られた電子情報が表示される。
【0068】
以上のように、実際にスキャン画像の取得及び送信を行う前に、送信先となる電子会議端末102へ画像転送許可依頼を打診し、画像転送を許可するか否かを判定することによって、スキャン画像を誤った電子会議端末102に送信することを防ぐことができる。
【0069】
なお、上記実施の形態では、電子会議端末102、スキャナ装置104、ユーザ管理サーバ106及び会議管理サーバ108をそれぞれ別の装置として説明を行ったが、必要に応じて2以上の装置を組み合わせて1つの装置として構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の実施の形態における電子会議システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態における会議管理データベースの登録処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態におけるユーザ管理データベースの登録例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における会議管理データベースの登録例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態における会議室データベースの登録例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における会議管理データベースの登録例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるスキャン画像表示処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態におけるスキャン画像の送信先を選択するユーザインタフェース画面の例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態におけるスキャン画像表示処理の変形例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0071】
10,20,30,40 制御部、12,22,32,42 記憶部、14,24,34,44 入出力インターフェース、16 電子ボード、18,28 ICカードリーダ、26 読取部、100 電子会議システム、102 電子会議端末、104 スキャナ装置、106 ユーザ管理サーバ、108 会議管理サーバ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに情報を呈示する電子表示装置を備えた電子会議端末にログインしたユーザを特定するユーザ特定情報と、当該電子会議端末を特定する会議特定情報と、当該電子表示装置を特定するスクリーン特定情報と、を電子会議端末から受信する受信手段と、
前記受信されたユーザ特定情報と会議特定情報とスクリーン特定情報とを関連付けて会議管理データベースとして記憶手段に保持させる登録手段と、
を備える会議管理サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載の会議管理サーバであって、
前記受信手段はさらに外部からユーザ特定情報を受信し、
前記会議管理データベースを参照して、前記外部から受信されたユーザ特定情報に関連付けられた会議特定情報とスクリーン特定情報とを抽出する抽出手段をさらに備えることを特徴とする会議管理サーバ。
【請求項3】
原稿から読み取られた電子画像情報を取得する画像情報取得手段と、
ユーザを特定するユーザ特定情報を取得するユーザ特定情報取得手段と、
ユーザに情報を呈示する電子表示装置を備えた電子会議端末にログインしたユーザを特定するユーザ特定情報と、当該電子会議端末を特定する会議特定情報と、当該電子表示装置を特定するスクリーン特定情報と、を関連付けた会議管理データベースから前記ユーザ特定情報取得手段によって取得されたユーザ特定情報に関連付けられた会議特定情報及びスクリーン特定情報を抽出する抽出手段と、
当該抽出された会議特定情報及びスクリーン特定情報で特定される電子会議端末の電子表示装置へ前記電子画像情報を送信する画像情報送信手段と、
を備えることを特徴とする画像情報送信装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像情報送信装置であって、
前記ユーザ特定情報取得手段は、ICカードリーダにより読取られたカード特定情報から前記ユーザ特定情報を取得することを特徴とする画像情報送信装置。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の画像情報送信装置であって、
前記抽出された会議特定情報及びスクリーン特定情報で特定される電子会議端末の会議室名及び電子表示装置のスクリーン名をユーザに呈示する呈示手段を備えることを特徴とする画像情報送信装置。
【請求項6】
請求項3〜5のいずれか1つに記載の画像情報送信装置であって、
前記抽出された会議特定情報で特定される電子会議端末へ画像転送許可依頼を送信する転送依頼送信手段と、
前記画像転送許可依頼に基づく回答を受信する依頼回答受信手段と、を備え、
前記画像情報送信手段は、前記依頼回答受信手段において許可通知を受信した場合に前記電子画像情報を送信することを特徴とする画像情報送信装置。
【請求項7】
電子会議端末にログインしたユーザを特定するユーザ特定情報と、当該電子会議端末を特定する会議特定情報と、当該電子表示装置を特定するスクリーン特定情報と、を関連付けた会議管理データベースを参照して、画像情報送信装置で取得されたユーザ特定情報に関連付けられた情報として抽出された会議特定情報及びスクリーン特定情報、で特定される電子会議端末の電子表示装置を送信先とした電子画像情報を受信する画像受信手段と、
前記画像受信手段で受信された電子画像情報を表示する電子表示装置と、
を備えることを特徴とする電子会議端末。
【請求項8】
請求項7に記載の電子会議端末であって、
前記画像情報送信装置から画像転送許可依頼を受信する転送依頼受信手段と、
前記画像転送許可依頼に基づいて電子画像装置に表示する電子画像情報の受信を許可するか否かを判定し、その判定結果を前記画像情報送信装置へ送信する依頼回答送信手段と、
を備えることを特徴とする電子会議端末。
【請求項9】
記憶手段を備えたコンピュータに、
ユーザに情報を呈示する電子表示装置を備えた電子会議端末にログインしたユーザを特定するユーザ特定情報と、当該電子会議端末を特定する会議特定情報と、当該電子表示装置を特定するスクリーン特定情報とを電子会議端末から受信させ、
前記受信されたユーザ特定情報と会議特定情報とスクリーン特定情報とを関連付けて会議管理データベースとして記憶手段に保持させる、
ことを特徴とする会議管理サーバプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載の会議管理サーバプログラムであって、
前記コンピュータに、
外部からユーザ特定情報を受信させ、
前記会議管理データベースから前記外部から受信されたユーザ特定情報に関連付けられた会議特定情報とスクリーン特定情報とを抽出させる、
ことを特徴とする会議管理サーバプログラム。
【請求項11】
コンピュータに、
原稿から画像を読み取られた電子画像情報を取得させ、
ユーザを特定するユーザ特定情報を取得させ、
ユーザに情報を呈示する電子表示装置を備えた電子会議端末にログインしたユーザを特定するユーザ特定情報と、当該電子会議端末を特定する会議特定情報と、当該電子表示装置を特定するスクリーン特定情報と、を関連付けた会議管理データベースから前記取得されたユーザ特定情報に関連付けられた会議特定情報及びスクリーン特定情報を抽出させ、
当該抽出された会議特定情報及びスクリーン特定情報で特定される電子会議端末の電子表示装置へ前記電子画像情報を送信させる、
ことを特徴とする画像情報送信プログラム。
【請求項12】
請求項11に記載の画像情報送信プログラムであって、
前記コンピュータに、前記コンピュータに接続されたICカードリーダから、前記ユーザ特定情報を取得するためのカード特定情報を取得させることを特徴とする画像情報送信プログラム。
【請求項13】
請求項11又は12に記載の画像情報送信プログラムであって、
前記コンピュータに、前記抽出された会議特定情報及びスクリーン特定情報で特定される電子会議端末の会議室名及び電子表示装置のスクリーン名をユーザに対して呈示させることを特徴とする画像情報送信プログラム。
【請求項14】
請求項11〜13のいずれか1つに記載の画像情報送信プログラムであって、
前記コンピュータに、
前記抽出された会議特定情報で特定される電子会議端末へ画像転送許可依頼を送信させ、
前記画像転送許可依頼に基づく回答を受信させ、
前記回答として許可通知を受信した場合に前記電子画像情報を送信させる、
ことを特徴とする画像情報送信プログラム。
【請求項15】
電子表示装置を備えたコンピュータに、
電子会議端末にログインしたユーザを特定するユーザ特定情報と、当該電子会議端末を特定する会議特定情報と、当該電子表示装置を特定するスクリーン特定情報と、を関連付けた会議管理データベースを参照して、画像情報送信装置で取得されたユーザ特定情報に関連付けられた情報として抽出された会議特定情報及びスクリーン特定情報、で特定される電子会議端末の電子表示装置を送信先とした電子画像情報を受信させ、
前記コンピュータに備わる電子表示装置に前記受信された電子画像情報を表示させる、
ことを特徴とする電子会議端末プログラム。
【請求項16】
請求項15に記載の電子会議端末プログラムであって、
前記コンピュータに、
前記画像情報送信装置から画像転送許可依頼を受信させ、
前記画像転送許可依頼に基づいて電子画像装置に表示する電子画像情報の受信を許可するか否かを判定し、その判定結果を前記画像情報送信装置へ送信させる、
ことを特徴とする電子会議端末プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−214722(P2007−214722A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−30435(P2006−30435)
【出願日】平成18年2月8日(2006.2.8)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】