説明

電子写真画像形成装置

【課題】
導光部材を画像形成装置本体側に設けることで、プロセスカートリッジとともに交換されることを防止し、低コストのプロセスカートリッジを使用可能な電子写真画像形成装置を提供する。
【解決手段】
プロセスカートリッジを取り外し可能に装着して、画像形成位置にカートリッジを位置させる内側位置と、装置本体の外側に位置する外側位置との間を移動するカートリッジ支持部材35と、カートリッジ支持部材に設けられ、感光体ドラムに残留する電荷を除電するために光源からの光を感光体ドラムの長手方向に沿って照射するライトガイド61と、ライトガイド61に対して、光源を作用位置でもって位置決めする位置決め部材と、を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真画像形成装置にに関するものである。
【0002】
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成方式を用いて、記録媒体に画像を形成するものである。そして、電子写真画像形成装置の例としては、例えば電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばレーザビームプリンタ、LEDプリンタ等)、フアクシミリ装置及びワードプロセッサ等が含まれる。
【0003】
また、プロセスカートリッジとは、電子写真感光体ドラム(以下、感光体ドラムと言う)と、前記電子写真感光体ドラムに作用するプロセス手段とを一体的にカートリッジ化する。そして、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して取り外し可能に装着するものである。尚、前記プロセス手段としては、前記感光体ドラムに作用する、現像手段(現像部材)、帯電手段(帯電部材)、及び、クリーニング手段(クリーニング部材)である。そこで、プロセスカートリッジとは、感光体ドラムと、前記感光体ドラムに作用する、現像手段、帯電手段、及び、クリーニング手段の少なくとも一つとを一体的に有して、電子写真画像形成装置本体に対して取り外し可能に装着する。
【0004】
前記プロセスカートリッジは、使用者自身によって電子写真画像形成装置本体に対する着脱を行うことができる。そのため、装置本体のメンテナンスを容易に行うことができる。
【背景技術】
【0005】
電子写真画像形成装置では、前述したプロセスカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能としたものが広く用いられている。このような電子写真画像形成装置にあっては、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に装着すると装置本体側の駆動伝達部材がプロセスカートリッジの駆動部と連結する。そして、画像形成装置本体から駆動力の伝達を受けて、感光体ドラム等が回転して画像形成が行われる。
【0006】
前記プロセスカートリッジが有する感光体ドラムに対して、帯電工程の前に前露光を行う。これにより、感光体ドラムの除電処理を行い、帯電ムラを防止する。そのため、前露光を行う導光部材を設ける構成が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−034086
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前記従来技術は、前記カートリッジを取り外し可能に装着した状態で、前記装置本体の内側に位置する内側位置と、前記装置本体の外側に位置する外側位置と、の間を移動するカートリッジ支持部材に、導光部材を設ける構成ではなかった。
【0009】
本発明の目的は、カートリッジを取り外し可能に支持した状態で、装置本体の内側に位置する内側位置と、前記装置本体の外側に位置する外側位置と、の間を移動するカートリッジ支持部材に、導光部材を設けた電子写真画像形成装置を提供するものである。
【0010】
本発明の他の目的は、カートリッジ支持部材に導光部材を設けたにもかかわらず、前記導光部材と光源との位置決め精度を向上させた電子写真画像形成装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するための本発明に係る代表的な構成は、カートリッジを装置本体に取り外し可能に装着した状態で、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置において、前記カートリッジを取り外し可能に支持した状態で、前記装置本体の内側に位置する内側位置と、前記装置本体の外側に位置する外側位置であって前記カートリッジの着脱を行う前記外側位置と、の間を移動するカートリッジ支持部材と、光を発光する光源と、前記カートリッジが前記内側位置であって、前記カートリッジが前記記録媒体に画像を形成するのに寄与する画像形成位置に位置する状態で、電子写真感光体ドラムに形成された現像剤像が前記記録媒体に転写された後に、前記電子写真感光体ドラムに残留する電荷を除電するために、前記光源から発光された光を前記電子写真感光体ドラムの長手方向に沿って照射する導光部材であって、前記カートリッジ支持部材に設けられている導光部材と、前記カートリッジ支持部材が前記外側位置から前記内側位置に移動するのに連動して、前記光源から発光した光が前記導光部材に進入する作用位置に前記光源を移動させる連動部材と、前記内側位置に位置決めされた前記カートリッジ支持部材に設けられている前記導光部材に対して、前記光源を前記作用位置でもって位置決めする位置決め部材と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、カートリッジを取り外し可能に装着した状態で、装置本体の内側に位置する内側位置と、前記装置本体の外側に位置する外側位置と、の間を移動するカートリッジ支持部材に、導光部材を設けた電子写真画像形成装置を提供することができる。
【0013】
また、本発明によれば、カートリッジ支持部材に導光部材を設けたにもかかわらず、前記導光部材と光源との位置決め精度を向上させた電子写真画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】(a)は画像形成装置の外観斜視図、(b)は画像形成装置の縦断左側面図。
【図2】(a)はカートリッジを駆動側から見た外観斜視図、(b)はカートリッジを非駆動側から見た外観斜視図。
【図3】ドアを開いた状態の画像形成装置の外観斜視図。
【図4】(a)はドアを開いた状態の画像形成装置の縦断左側面図、(b)はトレイを引き出した状態の画像形成装置の外観斜視図。
【図5】(a)はトレイを引き出した状態の画像形成装置の縦断左側面図、(b)はトレイの斜視図。
【図6】前露光用の導光部材を有するトレイの斜視断面図。
【図7】(a)はライトガイドと感光体ドラムとの関係を説明する図、(b)はライトガイドとカートリッジの係合関係を説明する図。
【図8】ライトガイドの位置決め構成を示す断面図。
【図9】(a)はライトガイドの位置決め構成を示す斜視図、(b)はライトガイドの突出部とカートリッジ枠体の当接凹部の説明図。
【図10】トレイに取り付けられたライトガイドの突出部を示す図。
【図11】(a)はトレイに取り付けられたライトガイドの突出部を拡大した図、(b)はライトガイドとLEDの係合を説明する斜視断面図。
【図12】(a)はLEDの位置決め構成説明図、(b)はLEDの位置決め構成説明図。
【図13】(a)はカートリッジが未装着でシャッタが閉じた状態を示す図、(b)はカートリッジが装着されシャッタが開いた状態を示す図。
【図14】LEDの位置決め構成説明図。
【図15】LEDの位置決め構成説明図。
【図16】第4の実施形態を示す斜視図。
【図17】第4の実施形態を示す斜視図。
【図18】LEDの位置決め構成説明図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に本発明の一実施形態に係る電子写真画像形成装置(以下「画像形成装置」という)について図面を参照して具体的に説明する。
【0016】
〔第1実施形態〕
<画像形成装置の全体構成>
まず、図1(a)乃至図2(b)を参照して第1実施形態に係る画像形成装置の全体構成について説明する。なお、図1(a)は画像形成装置の外観斜視図であり、図1(b)は断面説明図である。また、図2(a)及び図2(b)はプロセスカートリッジの斜視説明図である。
【0017】
本実施形態の電子写真画像形成装置100は、電子写真画像形成プロセスを用いた、4色フルカラーのレーザプリンタである。画像形成装置100は、パソコン、イメージリーダ、相手方ファクシミリ装置等の外部ホスト装置から入力する画像信号に基づいて記録媒体(シート)に画像形成を実行する。ここで、記録媒体とは、電子写真画像形成プロセスを用いて、画像が形成されるものであって、例えば、用紙、OHPシート、ラベル等が含まれる。画像形成装置100は、カートリッジ(P)を画像形成装置本体(以下「装置本体」という)100aに取り外し可能に装着した状態で、記録媒体Sに画像を形成する。
【0018】
以下の説明において、画像形成装置に関して、前側(正面側)とは開閉ドア(開閉部材)31を配設した側である。後側とはそれとは反対側である。また、左右とは装置本体を前側から見て左または右である。
【0019】
図1(b)に示すように、装置本体100a内には後側から前側にかけて、第1から第4の4つのプロセスカートリッジ(以下「カートリッジ」という)P(PY,PM,PC,PK)が水平方向に並べて配設されている。各カートリッジは、収容した現像剤(トナー)の色が異なるだけで、互いに同様の構成である。
【0020】
本実施形態の各カートリッジは、それぞれ、第1の像担持体としての電子写真感光体ドラム1と、このドラムに作用するプロセス手段としての、帯電部材2、現像部材3、クリーニング部材4をカートリッジ枠体5(図2参照)内に一体的に組み付けたものである。
【0021】
帯電部材2は接触帯電ローラである。現像部材3は現像ローラ3aを有し、現像剤容器内には現像剤(トナー)を収容させてある。クリーニング部材4はブレード方式である。
【0022】
第1のカートリッジPYは、現像部材3にイエロー(Y)のトナーを収容しており、ドラム1にイエロートナー像を形成する。同様に、第2のカートリッジPMはマゼンタ(M)のトナーを収容しており、ドラム1にマゼンタトナー像を形成する。第3のカートリッジPMはシアン(C)のトナーを収容しており、ドラム1にシアントナー像を形成する。第4のカートリッジPKはブラック(K)のトナーを収容しており、ドラム1にブラックトナー像を形成する。
【0023】
図2(a)に示すように、カートリッジPの長手方向一方側側面には、感光体ドラム1に駆動力を伝達するためのドラムカップリング53と、現像ローラ3aに駆動伝達するための現像カップリング54が設けられている。また、図2(b)に示すように、カートリッジの長手方向他方側側面には電気接点55が設けられている。
【0024】
カートリッジPY,PM,PC,PKの上方部には、レーザスキャナユニット11が配設されている。ユニット11は、外部ホスト装置から入力する各色の画像情報に対応して変調したレーザ光を出力し、カートリッジ枠体5の上面に設けられた露光窓6(図2(a)、図2(b)参照)を通して、各カートリッジのドラム面を走査露光する。
【0025】
カートリッジPY,PM,PC,PKの下方部には、中間転写ベルトユニット12が配設されている。ユニット12は、中間転写体(第2の像担持体)としての、誘電体製で、可撓性を有するエンドレスベルト13と、ベルト13を懸回張設して循環移動させる駆動ローラ14、テンションローラ15、補助ローラ16とを有する。駆動ローラ14と補助ローラ16は装置本体内の後側に配設されている。ローラ15は装置本体内の前側に配設されている。
【0026】
各カートリッジの有するドラム1は、その下面がベルト13の上行側ベルト部分の上面に接している。ベルト13の内側には、上行側ベルト部分を介して各カートリッジのドラム1に対向させて4個の一次転写ローラ17が配設されている。駆動ローラ14には、ベルト13を介して二次転写ローラ22が当接している。
【0027】
ユニット12の下部には、給送ユニット18が配設されている。給送ユニット18は、トレイ19、ローラ20、分離パッド21等を有する。トレイ19は装置本体前側から出し入れ自由となっている(フロントローデング)。
【0028】
装置本体内の後側の上部には、定着装置23と、排出ローラ対24が配設されている。装置本体の上面はトレイ25となっている。定着装置23は定着フィルムアセンブリ23aと加圧ローラ23bを有するものが用いられている。排出ローラ対24はローラ24aとコロ24bである。
【0029】
装置本体内の装着位置に装着されている状態にある各カートリッジは、そのカートリッジの駆動入力部に対して装置本体側の駆動出力部が連結している。また、そのカートリッジの電気接点に対して装置本体側の給電系統が導通化している。
【0030】
画像形成に際しては、各感光体ドラム1に電子写真方式によりトナー像(現像剤像)を形成し、そのトナー像を回転するベルト13に順次一次転写する。これによって、フルカラー画像を形成する。この画像形成と同期してトレイ19から給送ローラ20等によってシート(記録媒体)Sが二次転写ローラ22とベルト13とのニップ部である二次転写部に搬送される。そして、転写ローラ22へのバイアス印加によってベルト13上のトナー像がシートSに転写される。
【0031】
さらにトナー像が転写されたシートは定着装置23に搬送されて加熱、加圧されてトナー像が定着された後、ローラ対24によってトレイ25へ排出される。
【0032】
<カートリッジの着脱構成>
次に装置本体100aにカートリッジP(PY,PM,PC,PK)を着脱するための構成について、図3乃至図5(b)を参照して説明する。
【0033】
図3及び図4(a)に示すように、装置本体の前側には引出トレイ(カートリッジ支持部材)35を通過させる開口30が設けられ、この開口30を開放可能に閉じるドア(開閉部材)31が取り付けられている。ドア31は軸32を中心に回動可能に取り付けられ、開口30を閉じる閉じ位置と、開口30を開放する開き位置とを取り得るように、開口30を開閉可能に設けられている。
【0034】
装置本体内には、カートリッジPを装着する装着スペースXが設けられている。そして、スペースXにはカートリッジPを支持する引出トレイ35が取り付けられている。この引出トレイ35は、図3に示すように、スペースXの左右内壁に設けられレール34L,34Rに案内されてスペースXを装置前後方向にスライド移動可能に取り付けられている。すなわち、引出トレイ35は、装置本体の内側に位置する内側位置I(図1(b)参照)であって、カートリッジPがシートSに画像を形成するのに寄与する画像形成位置R(図1(b)参照)に前記カートリッジを位置させる内側位置と、装置本体の外側に位置する外側位置O(図5(a)参照)との間を移動可能である。外側位置Oに位置したトレイ35に対して、使用者がカートリッジPの着脱(交換)を行う。即ち、トレイ35に対して、使用者が、カートリッジPの装着(支持)、及び、取り出しを行う。
【0035】
また、引出トレイ35は装置本体内に装着されるとき、引出トレイ位置決め部36Rと本体側位置決め部37Rにより位置決めされている。
【0036】
引出トレイ35には複数のカートリッジPY,PM,PC,PKを装着支持する支持部35i(図5(b))が設けられ、支持部35iに各カートリッジPを嵌合する。これによって、引出トレイ35に4個のカートリッジPY,PM,PC,PKを固定することができる。図3に示すように、引出トレイ35の前側端部には把手部35aが設けられており、ドア31を開くと把手部35aが露出する。
【0037】
カートリッジPの着脱に際しては、ドア31を開き、把手部35aをもって引出トレイ35を手前側の所定の位置(着脱位置)まで引き出す。これにより、図4(b)に示すように、引出トレイ35に支持されたカートリッジPY,PM,PC,PKが露出する。このため、図5(a)に示すように、使用者によって、各カートリッジPを上方へ取り出すことができる。よって、カートリッジPの交換を容易に行うことができる。このように引出トレイ35によりカートリッジを支持してスライド可能とする。これによって、複数のカートリッジPを装置本体に対して容易に着脱することができる。
【0038】
図5(b)は引出トレイ(カートリッジ支持部材)35の外観斜視図である。トレイ35は、矩形の大枠部を有し、その大枠部内を3枚の仕切板35fで前後方向に略等分に4つに仕切っている。トレイ35は、後枠35c側から前枠35b側へ順に、第1〜第4の横長小枠部35(1)〜35(4)を有する。その各小枠部35(1)〜35(4)がそれぞれ第1〜第4の4つカートリッジPY,PM,PC,PKを支持させる部分である。また、各小枠部35(1)〜35(4)の右枠35eには、それぞれ、現像駆動カップリングが出入りする孔部35gが配設されている。
【0039】
各カートリッジPは、引出トレイ35の対応する小枠部内に上から挿入され、左右側の庇部56の下面がトレイ35の左右枠35d,35eの上面に受け止められる。これによって、カートリッジPは、トレイ35に乗って支持される。すなわち、引出トレイ35はカートリッジPを真上に取り出し可能に支持しており、カートリッジPを真下に向かって移動させることによって支持する。
【0040】
また、引き出した引出トレイ35にカートリッジPを装着した後は、使用者が引出トレイ35を装置後方にスライドさせて装置本体内に押し込む。引出トレイ35が上下移動所定の位置(装着位置)まで押し込まれると、トレイ35の端部に設けられた突当部35kが装置本体の位置決め部に突き当たる。そして、使用者が、ドア31を閉じるとレール34が下方に移動し引出しトレイ位置決め部37Rと本体側位置決め部37Rによって引出しトレイ35が位置決めされる。これによって、カートリッジPが所定位置に固定される。さらにドア31を閉じていくと、カートリッジPのドラムカップリング53、現像カップリング54が装置本体の駆動伝達カップリングと結合するとともに、カートリッジPが画像形成位置Rに固定される。
【0041】
<前露光用の導光部材>
本実施形態の画像形成装置にあっては、画像形成に際して感光体ドラム1を帯電部材2で帯電する前に、感光体ドラム1を露光する。これによって、感光体ドラム1に残留する電荷を除電する。即ち、帯電前露光(以下「前露光」)を行う。そのため、装置本体に設けた光源からの光をライトガイド(導光部材)61によって感光体ドラム1へ導く。本実施形態では、ライトガイド61を引出トレイ35に設けている。
【0042】
図6は引出トレイ35に取り付けられた前露光用のライトガイド61を示している。また、図7(a)はライトガイド61とカートリッジ内部パーツとの関係を示している。
【0043】
ライトガイド(導光部材)61はアクリル製の透明部材である。感光体ドラム1の表面の幅方向に均一な除電光を矢印Dの方向に照射し、かつ、漏れ光の発生を防ぐために、ライトガイド61はライトガイドハウジング60によって覆われている。なお、ライトガイド61およびハウジング60は引出トレイ35と一体に構成しても、別体で構成してもよい。
【0044】
なお、ライトガイド61を導光部材位置決め手段によって、装着されたカートリッジPに設けられた感光体ドラム1に対して位置決めするように構成してもよい。導光部材位置決め手段は、例えば図7(b)に示すように、ハウジング60及びライトガイド61をスライド部材83に組み込み、このスライド部材83がカートリッジの装着によりスライドしてライトガイド61が感光体ドラム1と対向するようにする。
【0045】
具体的には、図8及び図9(a)に示すように、ハウジング60及びライトガイド61を組み込んだスライド部材83を引出トレイ35に対して上下方向(図8の矢印V方向)にスライド可能に取り付ける。そして、スライド部材83の下部にバネ(弾性部材)62を設ける。そして、バネ62の弾性力によってスライド部材83を下方から上方へ付勢する。なお、バネ62で付勢されたスライド部材83は引出トレイ35に設けられたストッパ部35h(図9(a)参照)に係止している。また、スライド部材83の上部には、装着されたカートリッジPと当接する突出部(当接部)83aが突出して設けられている。そして、突出部83aがバネ62の弾性力によってカートリッジPに当接する方向へ付勢されている。前述した通り、ライトガイド61は、トレイ35に移動可能に設けられたスライド部材83に取り付けられている。スライド部材83は、トレイ35に支持されたカートリッジPに当接する突出部83aを有している。また、突出部83aが、カートリッジPに当接する方向に付勢するバネ62を有する。
【0046】
また、図8に示すように、ハウジング60はスライド部材83に対して矢印V方向には移動しないが、矢印H方向には所定範囲で移動可能に組み込まれている。
【0047】
カートリッジPが引出トレイ35に装着されると、図8に示すように、突出部83aがカートリッジ枠体5の被当接部となる凹部5aに嵌合して当接する。そして、スライド部材83はバネ62の弾性力に抗してカートリッジ枠体5に押し下げられる。
【0048】
なお、画像形成に際して感光体ドラム1に駆動がかかると、枠体5が移動する可能性がある。そのため、凹部5aは、図9(b)に示すように、枠体5の移動方向に長い形状としている。そして、突出部83aが凹部面に当接した状態で、枠体5が移動できるように構成している。
【0049】
以上のようにして、ライトガイド61はカートリッジPに対して位置決めされる。これによって、感光体ドラム1とライトガイド61との位置精度を向上させることができる。
【0050】
また、本実施形態にあっては、引出トレイ35が画像形成可能な装着位置に移動したときに、ライトガイド61に対して前露光用LED(前露光用の光源)80を位置決めする光源位置決め部材が設けられている。LED80は、前露光のための光を発光する。
【0051】
光源位置決め部材について具体的に説明する。図10及び図11(a)に示すように、ハウジング60の長手方向の一方側端部(係合部、位置決め部材)60bは、引出トレイ35の一端から突出し、光源位置決め部材となっている。また、端部(係合部)60bは逆U字形状に形成され、後述するように引出トレイ35が外側位置Oから内側位置Iに移動するのに連動して、LED80と一体に設けられた被係合部80aと接触(当接)して係合する係合部を構成している。端部(係合部)60bは、内側位置Iに位置決めされた引出トレイ35に設けられているライトガイド61に対して、光源80を作用位置Qでもって位置決めする。
【0052】
また、図11(b)に示すように、LED80は装置本体100aの本体フレーム90に対して弾性変形可能な弾性部材(連動部材)81によって支持され、弾性部材81の弾性変形可能の範囲で移動可能に取り付けられている。ここで、弾性部材81は、引出トレイ35が外側位置Oから内側位置Iに移動するのに連動する。そして、弾性部材81は、光源80から発光した光がライトガイド61に進入する作用位置Qに光源80を移動させる。
【0053】
尚、引出トレイ35は、使用者が引出トレイ35を装着位置へ押し込むときに、わずかに下降するようになっている。
【0054】
LED80を図12(a)及び図12(b)に示す。LED80はハウジング60と係合していないときは、LED80の上部が前露光アタッチメント82に当接しており、弾性部材81によって比較的自由に位置決めされている。
【0055】
引出トレイ35が装着位置へ移動する際に下降すると、ハウジング60の端部(光源位置決め部材、係合部)60bがLED80と係合し、LED80は弾性部材81の弾性力により図12(b)の矢印方向に変位して位置決めされる。すなわち、弾性部材(連動部材)81は引出トレイ35が外側位置Oから内側位置Iに移動するのに連動して、LED80から発光した光がライトガイド61に進入する作用位置Q(図11参照)にLED80を移動させる。
【0056】
これにより、LED(光源)80はライトガイド61に対して位置決めされる。これによって、LED80は、ライトガイド61との位置精度を保証することができる。このとき、LED80はカートリッジPの長手方向に向かって、弾性部材81の弾性力によって弾性的に付勢されている。尚、カートリッジPの長手方向とは、ドラム1の長手方向である。
【0057】
これらの組み合わせによって、感光体ドラム1に対してライトガイド61が、ライトガイド61に対してLED80が、位置決めされる。従って、それぞれの位置精度を保証しつつ、前露光用のライトガイド61を本体側に配備することができる。これにより、カートリッジPの低コスト化を実現し、且つ、高画質な画像形成装置を提供することができる。
【0058】
なお、本実施形態では、枠体5と当接する突出部83aをスライド部材83に設けたが、枠体5との当接部はハウジング60に設けるようにしてもよい。この場合は、ハウジング60が引出トレイ35にスライド可能なスライド部材となり、別途スライド部材83を設ける必要がない。また、このようにすると、カートリッジ枠体5とハウジング60とが直接位置決めされるようになる。また、スライド部材83とハウジング60とを一体的に構成してもよい。
【0059】
また、本実施形態では突出部83aを枠体5に当接させて感光体ドラム1に対するライトガイド61の位置決めした。しかしながら、突出部83aを感光体ドラム1の非画像形成領域に直接当接して位置決めするようにしてもよい。このようにすると、感光体ドラム1に対してライトガイド61を直接位置決めができる。そのため、両者の位置決め精度を高めることができる。
【0060】
前述した通り、ライトガイド61は、カートリッジPが画像形成位置Rに位置する状態で、光源80から発光された光を感光体ドラム1の長手方向に沿って照射する。これによって、感光体ドラム1に形成された現像剤像が記録媒体Sに転写された後に、感光体ドラム1に残留する電荷を除電する(所謂、前露光)。
【0061】
〔第2実施形態〕
次に第2実施形態に係る装置について図13(a)及び図13(b)を参照して説明する。なお、本実施形態の装置の基本構成は前述した実施形態と同一であるため重複する説明は省略し、ここでは第1実施形態と異なる構成について説明する。また、前述した実施形態と同一機能を有する部材には同一符号を付す。
【0062】
本実施形態は、ライトガイド61を保護するシャッタ部材を設けたものである。具体的には、図13(a)及び図13(b)に示すように、ハウジング60に軸63aを中心に回動可能なシャッタ(シャッタ部材)63を設けている。シャッタ63はライトガイド61から感光体ドラム1へ光照射するために、ハウジング60に設けられた開口部を開閉するものである。そして、シャッタ63は、カートリッジPを本体に装着していない場合には、ライトガイド61の感光体ドラム1の表面に対向する部位を遮蔽する。シャッタ63は、カートリッジPを本体に装着した場合には、ライトガイド61の感光体ドラム1の表面に対向する部位を露出させる。ここで、シャッタ63は、ライトガイド61が感光体ドラム1に対向する部位を遮蔽する。シャッタ63は、トレイ35にカートリッジPが装着されていないときにはライトガイド61の感光体ドラム1に対向する部位を遮蔽している。また、シャッタ63は、トレイ35にカートリッジPを装着すると、ライトガイド61感光体ドラム1に対向する部位を露出する。
【0063】
シャッタ63は、バネ(弾性部材)84の弾性力により上方に付勢されている。よって、カートリッジPをトレイ35に装着する場合には、シャッタ63は、次のように開く。シャッタ63は、枠体5を引出トレイ35に装着すると、バネ84の弾性力により、枠体5がシャッタ63に当接してシャッタ63を押し下げる。これにより、シャッタ63が開けられる。枠体5をトレイ35から抜き取ると、前記押し下げ力がなくなってシャッタ63が閉じられる。
【0064】
このような構成とすることで、カートリッジPを本体に装着していない場合に、ライトガイド61に異物や埃が付着し、前露光が不均一になってしまうことを防ぐことができる。
【0065】
また、シャッタ63のライトガイド61の設けられている側に、清掃ブラシ等を配置する。これにより、カートリッジPの挿抜時にライトガイド発光部の清掃を行うこともできる。
【0066】
〔第3実施形態〕
第3の実施形態について図14及び図15を参照して説明する。
【0067】
図14、図15はLED80とライトガイド61の位置決め部を示したものである。LED80は、LEDハウジング(光源支持部材)88に支持固定されている。ハウジング88は、弾性部材81の弾性力により移動可能に取り付けられている。そして、LED80を画像形成位置Rに位置するカートリッジPの長手方向に移動可能に、かつ、内側位置Iに位置する引出トレイ35の外側に位置するように設けられている。前述した通り、ハウジング88は、LED80を支持している。ハウジング88は、LED80を画像形成位置(R)に位置するカートリッジPの長手方向に移動可能に、かつ、内側位置Iに位置するトレイ35の外側に位置するように設けられている。
【0068】
引出トレイ35の装着方向を矢印U方向(図14)とすると、引出トレイ35が装着位置に移動した場合、ハウジング88は矢印L方向に移動する。そして、ハウジング88は、図15に示した状態になる。引出トレイ35とハウジング88の位置決めは、引出トレイ35の位置決め円弧部(係合部、支持部材側位置決め部)35Lとハウジング88の円弧部(被係合部、ハウジング側位置決め部)88dとが接触(当接)することによって行われる(図15(c))。これによって、LED80とライトガイド61の光軸を一致させる。また、円弧部35Lとハウジング88の立ち壁88aをオーバーラップさせることにより、LED80からの漏れ光を防止する。さらに、図15(b)に示すように、円弧部(係合部)35Lの対抗面側をハウジング88と当接(接触)させることにより、LED80からの漏れ光を防止する。尚、ハウジング88に対して、LED80はライトガイド61側に出っ張らないよう凹になっている。そのため、引出トレイ35と摺動しても発光面に傷がつかない。同様に、ハウジング88の摺動面88bとLED保護部88cとに段差を設ける。これにより、ライトガイド61とハウジング88との摺動を防止している。これによって、ライトガイド61の受光部に傷が付くことを防止している。また、図示していないが、ライトガイド面を引出トレイ面よりも凹面にする。これによって、受光部に傷が付くことを防止してもよい。
【0069】
本実施形態によれば、LED(光源)80とライトガイド(導光部材)61との位置決め精度を緩和するために、ライトガイド61の外径よりもLED80の発光面の外径を大きくしている。これによって、LED80の発光面の外径内に、ライトガイド61の受光面の外径を存在させることによって、除電に必要な光量が確保できる。
【0070】
以上のような構成にすることにより、LED80とライトガイド61の光軸を確実に合わせ、かつ漏れ光を防止することができる。これにより、良好な画像が得られる
尚、本実施形態の説明では、引出トレイ35の装着方向を垂直方向とした。しかしながら、図14(d)、図15(d)に示すように、引出トレイ35の装着方向を斜め方向にしても同じ効果が得られる。
【0071】
前述した通り、弾性部材(連動部材)81は、装置本体100aに設けられている。弾性部材81は、光源80をカートリッジPの長手方向に向かって、弾性力によって弾性的に付勢している。そして、引出トレイ35が外側位置Oから内側位置Iに移動するのに連動して、引出トレイ35に設けられた端部60b(第1実施形態、第2実施形態、係合部)、円弧部35L(第3実施形態、係合部)が、光源80と一体に設けられた被係合部(被係合部80a・・・第1実施形態、第2実施形態、円弧部88d・・・第3実施形態)と接触する。そして、端部60b或いは円弧部35Lが、弾性部材81の弾性力に抗して、光源80を作用位置Qに移動させる。
【0072】
〔第4実施形態〕
第4の実施形態について図16及び図17を参照して説明する。
【0073】
図16、図17はドア(開閉部材)31に連動して、LEDユニットが動作する機構を示した斜視図である。ドア31にはドアリンク部材87の一方が取り付けられている。リンク部材87のもう一方には、LED動作レバー86が取り付けられている。ドア31の開閉動作により、レバー86が画像形成装置の前後に移動する。これにより、カム部材85が回動し、ハウジング88が引出トレイ35側に出たり、戻ったりする。
【0074】
図16は、ドア31が閉じている状態であり、ハウジング88は引出トレイ35側に出ている。また、図17はドア31が開いている状態であり、ハウジング88は画像形成装置の左側に引き戻っている。
【0075】
次に図18(a)、図18(b)を参照してLED80とライトガイド部について説明する。
【0076】
図18(a)はハウジング88が引出トレイ35に当接(接触)している状態を示している。ドア31が閉じている状態である。ハウジング88は、弾性部材81の弾勢力によって、引出トレイ35へ付勢され、引出トレイ35に当接している。
【0077】
図18(b)は、ハウジング88がカム部材85によって画像形成装置本体左側に引き込まれている状態を示している。ドア31は開いている状態である。カム部材(連動部材)85はドア31の動作に連動し、本体左側へ移動する。このとき、カム部材85とハウジング88とが当接し、一緒に画像形成装置本体左側に移動し、ハウジング88と引出トレイ35は離間される。
【0078】
次にドア31の閉動作時はカム部材85が引出トレイ側に移動する。ハウジング88は引出トレイ35に当接し、止まる。カム部材85は、ドア31の動作に連動する。そして、カム部材85は、さらに引出トレイ35側に移動して、ハウジング88と離間する(図18(a)に示した状態)。
【0079】
引出トレイ35のテーパー部(位置決め部、支持部材側位置決め部、導光部材側位置決め部)35nとハウジング88のテーパー部(ハウジング側位置決め部、光源側位置決め部)88fとが接触(当接)する(図18(a))。これにより、引出トレイ35とハウジング88とが位置決めされる。これにより、LED80とライトガイド61の光軸を一致させる。また、引出トレイ35の位置決め部とハウジング88とをオーバーラップさせ、かつ当接させる。これにより、LEDの漏れ光を防止する。さらに、本実施形態によれば、ライトガイド61の外形よりもLED80の発光面の外径を大きくして、位置決め精度を緩和している。
【0080】
前述した実施形態によれば、トレイ35が、が外側位置Oと内側位置Iとの間を移動する際に通過する開口30を有している。また、開口30を開放可能に閉じるドア(開閉部材)31を有している。ドア31は、開口30を閉じる閉じ位置と、開口30を開放する開き位置とを取り得る。カム部材85は、ドア31が前記開き位置から前記閉じ位置に移動するのに連動して、光源80を光源80から発光した光がライトガイド61に進入する作用位置に移動させる。また、内側位置Iに位置決めされたトレイ35に設けられているライトガイド61に対して、光源80を前記作用位置でもって位置決めするテーパー部35nを有する。これによって、本実施形態によれば、ドア31が前記開き位置から前記閉じ位置に移動するのに連動して、光源80とライトガイド61との位置決めを行うことができる。
【0081】
以上のような構成にすることにより、LED80とライトガイド61の光軸を確実に合わせることができる。また、漏れ光を防止するができる。これによって、良好な画像を得ることができる。前述した実施形態によれば、移動する引出トレイ35(カートリッジ支持部材)にライトガイド61(導光部材)を設けたにもかかわらず、ライトガイド61とLED(光源)80との位置決め精度を向上させることができた。
【符号の説明】
【0082】
P(PY,PM,PC,PK)…カートリッジ、 1 …感光体ドラム、35 …引出トレイ(カートリッジ支持部材)、60 …ライトガイドハウジング、61 …ライトガイド(導光部材)、62 …バネ、63 …シャッタ、80 …LED(光源)、82 …前露光アタッチメント、83 …スライド部材、86 …LED動作レバー、88 …LEDハウジング、100 …装置本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カートリッジを装置本体に取り外し可能に装着した状態で、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置において、
前記カートリッジを取り外し可能に支持した状態で、前記装置本体の内側に位置する内側位置と、前記装置本体の外側に位置する外側位置であって前記カートリッジの着脱を行う前記外側位置と、の間を移動するカートリッジ支持部材と、
光を発光する光源と、
前記カートリッジが前記内側位置であって、前記カートリッジが前記記録媒体に画像を形成するのに寄与する画像形成位置に位置する状態で、電子写真感光体ドラムに形成された現像剤像が前記記録媒体に転写された後に、前記電子写真感光体ドラムに残留する電荷を除電するために、前記光源から発光された光を前記電子写真感光体ドラムの長手方向に沿って照射する導光部材であって、前記カートリッジ支持部材に設けられている導光部材と、
前記カートリッジ支持部材が前記外側位置から前記内側位置に移動するのに連動して、前記光源から発光した光が前記導光部材に進入する作用位置に前記光源を移動させる連動部材と、
前記内側位置に位置決めされた前記カートリッジ支持部材に設けられている前記導光部材に対して、前記光源を前記作用位置でもって位置決めする位置決め部材と、
を有することを特徴とする電子写真画像形成装置。
【請求項2】
前記連動部材は、前記装置本体に設けられた弾性部材であり、
前記光源は、前記カートリッジの前記長手方向に向かって、前記弾性部材の弾性力によって弾性的に付勢されており、
前記カートリッジ支持部材が前記外側位置から前記内側位置に移動するのに連動して、前記カートリッジ支持部材に設けられた係合部が、前記光源と一体に設けられた被係合部と接触して、前記弾性力に抗して、前記光源を前記作用位置に移動させることを特徴とする請求項1に記載の電子写真画像形成装置。
【請求項3】
更に、前記光源を支持する光源支持部材を有しており、前記光源支持部材は、前記光源を前記画像形成位置に位置する前記カートリッジの長手方向に移動可能に、かつ、前記内側位置に位置する前記カートリッジ支持部材の外側に位置するように設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子写真画像形成装置。
【請求項4】
前記導光部材は、カートリッジ支持部材に移動可能に設けられたスライド部材に取り付けられ、
前記スライド部材は、前記カートリッジ支持部材に支持されたプロセスカートリッジに当接する当接部を有し、
前記当接部が前記プロセスカートリッジに当接する方向に付勢する弾性部材を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子写真画像形成装置。
【請求項5】
前記導光部材が前記電子写真感光体ドラムに対向する部位を遮蔽するシャッタ部材を有することを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項4に記載の電子写真画像形成装置。
【請求項6】
前記シャッタ部材は、前記カートリッジ支持部材にプロセスカートリッジが装着されていないときには前記導光部材の前記感光体ドラムに対向する部位を遮蔽し、
前記カートリッジ支持部材に前記プロセスカートリッジを装着すると前記導光部材の前記感光体ドラムに対向する部位を露出する
ことを特徴とする請求項5に記載の電子写真画像形成装置。
【請求項7】
カートリッジを装置本体に取り外し可能に装着した状態で、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成装置において、
前記カートリッジを取り外し可能に支持した状態で、前記装置本体の内側に位置する内側位置と、前記装置本体の外側に位置する外側位置であって前記カートリッジの着脱を行う前記外側位置と、の間を移動するカートリッジ支持部材と、
光を発光する光源と、
前記光源を支持する光源支持部材であって、前記光源を前記カートリッジが前記記録媒体に画像を形成するのに寄与する画像形成位置に位置する前記カートリッジの長手方向に移動可能に、かつ、前記内側位置に位置する前記カートリッジ支持部材の外側に位置するように設けられている光源支持部材と、
前記カートリッジが前記内側位置であって、前記画像形成位置に位置する状態で、電子写真感光体ドラムに形成された現像剤像が前記記録媒体に転写された後に、前記電子写真感光体ドラムに残留する電荷を除電するために、前記光源から発光された光を前記電子写真感光体ドラムの前記長手方向に沿って照射する導光部材であって、前記カートリッジ支持部材に設けられている導光部材と、
前記カートリッジ支持部材が前記外側位置と前記内側位置との間を移動する際に通過する開口と、
前記開口を開放可能に閉じる開閉部材であって、前記開口を閉じる閉じ位置と、前記開口を開放する開き位置とを取り得る開閉部材と、
前記開閉部材が前記開き位置から前記閉じ位置に移動するのに連動して、前記光源を前記光源から発光した前記光が前記導光部材に進入する作用位置に移動させる連動部材と、
前記内側位置に位置決めされた前記カートリッジ支持部材に設けられている前記導光部材に対して、前記光源を前記作用位置でもって位置決めする位置決め部と、
を有することを特徴とする電子写真画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−64711(P2011−64711A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−205488(P2009−205488)
【出願日】平成21年9月7日(2009.9.7)
【特許番号】特許第4510924号(P4510924)
【特許公報発行日】平成22年7月28日(2010.7.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】