説明

電子商品監視/無線識別ハードタグ

RFID(無線識別)要素およびEAS(電子商品監視)要素、またはEAS要素を伴わない複数のRFID要素、またはRFID要素を伴わない複数のEAS要素の組み合わせを含む、再使用可能な識別タグについて、1つの検出区域から他の検出区域へ再使用可能なタグが移動するにつれて、このタグが、追跡可能、および/またはアラームを作動可能、および/またはデータベースへのデータ送信が可能なように、複数の検出区域に対応する複数の要素を内部に有する再使用可能な識別タグを、追跡し、または検出する。


【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
(技術分野)
本発明は、概略的に言えば識別タグに関し、特に、複数の区域検出システム/方法において用いられる、再使用可能な識別タグ内のタグ検出用RFID要素およびEAS要素、単一もしくは複数のRFID要素、または複数のEAS要素の異なる組み合わせを用いる、再利用可能な識別タグに関する。
(関連技術)
【0002】
電子商品監視(EAS)産業では、「ハードタグ」は、他の製品上で再使用するために、例えば、販売時点での製品などの商品から取り外す予定の、再使用可能なタグを指している。ハードタグは、通常、射出成形された外部ケーシングを有している。このタイプのタグは、通常、アパレル産業で使われている。ほんの一例であるが、EASハードタグの1つのタイプには、ニュージャージー州ソロフェアのチェックポイントシステムズ(Checkpoint Systems)社から市販されており、その外観からUFOスタイルと呼ばれているものがあり、またwww.checkpointsystems.com/content/eas/reusable.aspxで見られるように、他のスタイルのみならずミニUFOスタイルで利用可能なものがある。
【0003】
基本的に、UFOスタイルのハードタグ1は、EAS要素(例えば、コンデンサーに結合されたコイルを含む共振回路)を含むハウジングHを含んでいる。EAS要素は所定周波数、例えば、8.2MHzに調整されている。加えて、ハードタグ1は、ヘッド5およびピン6を含む取り外し可能部分4をさらに含んでいる。ハードタグ1を商品Aへ固定するために、ピン6の尖った自由端が、商品Aを貫いて、ロック機構(図示せず)を含んでいるハウジングH内の通路(図示せず)内まで至っており、そのため、誰かが、取り外し可能部分4をハウジングHから取り外し、商品Aをリリースすることは、ほとんど不可能である。購入することなく(ハードタグ1が取り付けられた)商品Aを店から持ち出そうとして、EAS要素と同じ周波数に調整された(例えば、店の出口の台座に配置された)送信機8により生成された監視フィールド7を、商品A/ハードタグ1の組み合わせが通過すると、EAS要素が共振し、それにより、(同じく、店の出口の台座に配置された)受信機9により検出可能な出力信号が提供され、これが順にアラームを引き起こすことになる。他方、商品が適切に購入されると、UFOスタイルハードタグ1は、レジ係がピン6をロック機構から取り外し可能にする磁気取外し装置にかけられ、それにより、取り外し可能部分4がハウジングからリリースされ、商品Aはタグ1を有していないことになる。UFOスタイルハードタグ1は、その後、他の販売商品へ固定され、それによって再使用されることができる。
【0004】
また、RFID(無線識別)タグを使用する無線識別タグ産業は、成長傾向にある。RFIDタグ10(図3参照)は、基本的に、集積回路ICおよび所定のRF周波数に調整されたRFIDLC回路/アンテナ12(例えば、図3Aに示したような共振回路、または図3Bに示したようなアンテナ)により形成されたRFID要素を含んでいる。集積回路ICは、商品に関する情報(例えば、シリアルナンバー、固有識別番号、価格などの製品ID情報)によりプログラムされたメモリMを含んでいる。ほんの一例であるが、図3Aに示したように、RFID LC回路は、参照により全ての開示が本願明細書に組み込まれる、米国特許第6,025,780号(バワーズ他)に示されているものと同様であってもよい;または、やはりほんの一例であるが、図3Bに示したように、RFIDアンテナは、ダイポールアンテナを含んでいてもよい。送信機が、調整されたタグアンテナにより受信される所定のRF周波数で信号を送信すると、タグ10は、その後受信機により受信される格納された情報、およびタグの送信信号から復調される情報を含む信号を送信する。この情報は、その後、特に、アラームを引き起こすか否かの決定に使用することができる。図3は、RFIDタグ10から情報を得る、送信機および受信機を含むリーダ14を表している。
【0005】
しかしながら、RFID能力をEASハードタグへ提供し、同様に、複数の区域検出構成で用いるために、複数のRFID能力または複数のEAS能力をEASハードタグへ提供する必要性が残っている。本発明は、RFID能力、またはEAS能力のないRFID(複数のRFIDでもよい)能力、または複数のEAS能力を、EASハードタグへ提供することにより、さらに、これらのタイプのタグを用いる複数の区域検出システムを実装したシステム/方法を提供することにより、これらの必要性を実現させている。
【0006】
本願明細書で引用される全ての引用物は、参照することによりその全体が本願明細書に組み込まれる。
(発明の概要)
【0007】
識別タグは商品と共に使われるよう適合されており、この識別タグは以下を含んでいる:少なくとも1つの電子商品監視(EAS)要素および少なくとも1つの無線識別(RFID)要素を含むハウジング、ここで、少なくとも1つのEAS要素(例えば、共振回路、音響磁気要素、低周波要素など)は、第1EAS周波数帯域(例えば、5kHz〜14kHz;または50kHz〜70kHz;または2MHz〜14MHz)内の周波数の電磁場に晒されると、第1検出可能信号を放出し、さらに、少なくとも1つのRFID要素は、第1RFID周波数帯域(例えば、2MHz〜14MHz;または850MHz〜950MHz;または2.3ギガヘルツ〜2.6ギガヘルツ)内の周波数の電磁場に晒されると、第2検出可能信号を放出する。
【0008】
商品と一緒に使用されるよう適合された識別タグであって、この識別タグは以下を含んでいる:各々が商品に関連する情報を含むメモリを含むRFID集積回路を有する、少なくとも2つの無線識別(RFID)要素を含んでいるハウジング、ここで、RFID要素の対の各々が、それぞれのRF周波数に調整された、共振回路(例えば、LC回路)、またはアンテナ(例えば、ダイポールアンテナ)を含んでおり;さらに、各々のRFID要素が、それぞれのRF周波数の1つに一致するそれぞれの電磁場に晒されると、それぞれの検出可能信号を放出する。
【0009】
商品と一緒に使用されるよう適合された識別タグであって、この識別タグは以下を含んでいる:以下を含むハウジング:無線識別(RFID)要素、ここで、RFID要素は、第1RF周波数に調整された共振回路、または第1RF周波数と異なる第2RF周波数に調整されたアンテナのいずれかを含んでおり、さらに、RFID要素は、商品に関連する情報を含むメモリを含む集積回路を含んでいる;取り外し可能部分;リリース可能な形でハウジングと取り外し可能部分を一緒に固定し、識別タグを商品に固定する、取り外し可能な固定機構(例えば、スプリング入りの、ボール/クラッチロック装置);さらに、RFID要素は、第1または第2RF周波数に一致する電磁場に晒されると、それぞれの検出可能信号を放出し、それぞれの検出可能信号は、商品に関する情報を含んでいる。
【0010】
商品と一緒に使用するよう適合された識別タグであって、この識別タグは:少なくとも2つの電子商品監視(EAS)要素を含むハウジングであって、各EAS要素はそれぞれのEAS周波数に調整されている、ハウジングを備え;そして、EAS要素の各々は、それぞれのEAS周波数の1つに一致するそれぞれの電磁場に晒されると、それぞれの検出可能信号を放出する。
【0011】
再使用可能な識別タグを検出するシステム、このシステムは以下を含んでいる:それぞれの周波数に調整された少なくとも2つの要素を有する少なくとも1つの再使用可能な識別タグであって、商品に結合されており、第1要素は第1周波数の電磁場に晒されると第1検出可能信号を放出し、さらに、第2要素は、第1周波数と異なる第2周波数の電磁場に晒されると、第2検出可能信号を放出する、少なくとも1つの再使用可能な識別タグと;第1周波数の電磁場を放出する少なくとも第1受信機を含む第1検出区域であって、第1検出区域に少なくとも1つの再使用可能な識別タグが存在していると、第1検出可能信号を検出し、ここで、第1受信機はアラームまたはデータベースへ結合されている、第1検出区域と;および、第2周波数の電磁場を放出する少なくとも第2送信機を含む第2検出区域であって、第2検出区域に少なくとも1つの再使用可能な識別タグが存在していると、第2検出可能信号を検出し、ここで、第2受信機はアラームまたはデータベースへ結合されている、第2検出区域。
【0012】
再使用可能な識別タグの検出方法であって、この方法は以下のステップを含んでいる:それぞれの周波数に調整された少なくとも2つの要素を有する、少なくとも1つの再使用可能な識別タグを提供すること、ここで、少なくとも1つの再使用可能な識別タグは商品に結合されており、また、第1要素は、第1周波数の電磁場に晒されると、第1検出可能信号を放出し、さらに、第2要素は、第1周波数と異なる第2周波数の電磁場に晒されると、第2検出可能信号を放出する;少なくとも1つの再使用可能な識別タグが第1検出区域に存在し、さらに、少なくとも第1送信機が第1検出区域内で第1周波数の電磁場を放出する場合に、第1検出可能信号を放出するときはいつでも、少なくとも第1受信機により第1検出可能信号を検出すること;第1検出可能信号が検出されると、第1受信機によりアラームを作動させ、または、状態信号またはデータを第1受信機からデータベースへ送信すること;少なくとも1つの再使用可能な識別タグが第2検出区域に存在し、さらに、少なくとも第2送信機が第2検出区域内で第2周波数の電磁場を放出する場合に、第2検出可能信号を放出するときはいつでも、少なくとも第2受信機により第2検出可能信号を検出すること;および、第2検出可能信号が検出されると、第2受信機によりアラームを作動させ、または、状態信号またはデータを第2受信機からデータベースへ送信すること。
【0013】
少なくとも2つの環境(例えば、第1小売環境と第2小売環境、倉庫など)で再使用可能な識別タグを検出するシステムであって、このシステムは以下を含んでいる:それぞれの周波数に調整された、少なくとも2つの要素を有する、少なくとも1つの再使用可能な識別タグであって、ここで、少なくとも1つの再使用可能な識別タグは商品に結合されており、第1要素は第1周波数の電磁場に晒されると第1検出可能な信号を放出し、さらに、第2要素は第1周波数と異なる第2周波数の電磁場に晒されると第2検出可能信号を放出する;少なくとも第1周波数の電磁場を放出する第1送信機、および、少なくとも1つの再使用可能な識別タグが第1検出区域に存在していると、第1検出可能信号を検出する第1受信機を含む、第1環境内の第1検出区域、ここで、第1受信機は、アラームまたはデータベースと結合されている;および、少なくとも第2周波数の電磁場を放出する第2送信機、および、少なくとも1つの再使用可能な識別タグが第2検出区域に存在していると、少なくとも第2検出可能信号を検出する第2受信機を含む、第2環境内の第2検出区域、ここで、第2受信機は、アラームまたはデータベースと結合されている。
【0014】
少なくとも2つの環境(例えば、小売環境、倉庫、複数の小売環境、または倉庫など)で再使用可能な識別タグの検出方法であって、この方法は以下のステップを含んでいる:それぞれの周波数に調整された少なくとも2つの要素を有する、少なくとも1つの再使用可能な識別タグを提供するステップであって、ここで、少なくとも1つの再使用可能な識別タグは商品に結合されており、第1要素は、第1周波数の電磁場に晒されると、第1検出可能な信号を放出し、さらに、第2要素は、第1周波数と異なる第2周波数の電磁場に晒されると、第2検出可能信号を放出する、ステップと;少なくとも1つの再使用可能な識別タグが第1環境の第1検出区域に存在し、さらに、少なくとも第1送信機が第1検出区域内で第1周波数の電磁場を放出する場合に、第1検出可能信号を放出するときはいつでも、少なくとも第1受信機により第1検出可能信号を検出するステップと;第1検出可能信号が検出されると、第1受信機によりアラームを作動させ、または、状態信号またはデータを第1受信機からデータベースへ送信するステップと;少なくとも1つの再使用可能な識別タグが第2環境内の第2検出区域にあり、さらに、少なくとも第2受信機が第2検出区域内で第2周波数の電磁場を放出する場合に、第2検出可能信号を放出するときはいつでも、少なくとも第2受信機により、第2検出可能信号を検出するステップと;および、第2検出可能信号が検出されると、第2受信機によりアラームを作動させ、または、状態信号またはデータを第2受信機からデータベースへ送信するステップ。
【0015】
それぞれの周波数に調整された少なくとも1つの送信機/受信機を有する、少なくとも1つの環境(例えば、小売環境、倉庫、複数の小売環境または倉庫など)で使用するために、それぞれの周波数に調整された、複数の要素を含む識別タグであって、識別タグは、少なくとも1つの送信機/受信機の対の周波数に調整された、少なくとも1つの要素を含んでいる。
(発明の詳細な説明)
【0016】
以下の、本発明の好適な実施例の詳細な説明は、添付の図面と関連して読まれることで、より良く理解される。本発明を図解する目的のために、現時点での好適な実施例を示した図面が示されている。しかしながら、本発明が、図示された厳密な配置および手段に限定されないことが理解されるべきである。
【0017】
本願明細書で使われている特定の用語は、便宜的なものに過ぎず、本発明を限定するものとして使われてはいない。図面では、同じ参照文字は、複数の図を通して同一要素を指すために使われている。
【0018】
後で詳細に議論するように、本発明のハードタグ20は、EAS要素とRFID要素の様々な組み合わせを含んでいてもよい。したがって、図4に示したように、第1要素Eは、例えばEAS要素を含んでいてもよく、第2要素EはRFID要素を含んでいてもよい。代替的に、第1要素Eおよび第2要素EがEAS要素だけを含んでいてもよく、または双方がRFID要素のみを含んでいてもよく、または、EAS要素とRFID要素の任意の組み合わせ(例えば、要素E…E)を含んでいてもよい。
【0019】
ハードタグ20のEAS要素は、表1に示す指定EAS周波数帯域の何れにおいても動作可能であり、さらに、RFID要素は、表1に示す指定RFID周波数帯域の何れにおいても動作可能である:
【表1】

【0020】
例えば、ハードタグ20は、第1EAS要素(E)、例えば8.2MHzに調整された共振LC回路、および、第2EAS要素(E)、例えば音響磁気(AM)共振部材、それに加え、13.56MHzに調整された第1RFID要素(E)および915MHzに調整された第2RFID要素(E)を含んでいてもよい。したがって、それぞれEAS周波数に調整された1つ以上のEAS要素と、それぞれRFID要素に調整された1つ以上のRFID周波数との組み合わせを含んでいることは、本発明20の最も広い範囲内である。
【0021】
本発明の重要な特色の1つは、EAS/RFID識別ハードタグ20が、複数(すなわち、少なくとも2つ)の検出区域システム300で使用可能であることである。ほんの一例として、図4Aは、内部が2区域検出システム用に構成された環境(例えば、小売店、倉庫、工場など)の平面図を示している:第1検出区域302がRFID検出区域を形成し、さらに、第2検出区域304がEAS検出区域を形成する。RFID検出区域302は、その区域302(例えば、衣服部門)の内部およびRFID検出区域302の周辺へ分布された複数のリーダ14を含んでいてもよい。したがって、誰かが、タグ付けをされた商品Aを取り、RFID検出区域302の回りで移動すると、商品Aは、その区域302内で追跡可能であり、さらに、商品Aがその区域302を去ってEAS検出区域304に持ち込まれても、追跡可能である;その後、リーダ14は、アラームを作動させ、および/または、状態信号またはデータ(例えば、商品識別子、商品位置、商品販売状態などを含む信号またはデータ)をデータベースへ送信することができる。EAS区域304は、環境に対する出口での商品A上のタグ20の存在(商品Aを法的に保有した人物ではなく、商品Aを購買することなく退去しようとしている人物であるはずである)を検出可能な、送信機8/受信機9の対を含んでいる。受信機9は、その後、アラームを作動させることができる。
【0022】
図4Bは、他の環境(例えば、小売店、倉庫、工場など)のための、他の典型的な複数区域検出構成を提供する。この構成では、(再び、ほんの一例として)4つの検出区域DZ1〜DZ4が存在している。その結果、EAS/RFID識別ハードタグ20は、対応する数の要素E〜E4を含んでいる。ほんの一例として、検出区域DZ1は、EAS検出区域を含んでいてもよく、さらに、検出区域DZ2〜DZ4は、各RFID検出区域DZ2〜DZ4がそれぞれRFID周波数帯域で動作するRFID検出区域を含んでいてもよい。その結果、EAS/RFID識別ハードタグ20内の要素の1つ、例えばEがEAS要素を含んでおり、他の3つの要素E〜EがRFID要素を含んでいることになろう;RFID要素E〜Eは、それぞれのRFID検出区域DZ2〜DZ4において、RFID周波数に一致する、それぞれのRFID周波数に調整されることになろう。図4Bに示したように、RFIDリーダ14A〜14Cは、それぞれのRFID周波数帯域に調整されたRFIDリーダである。したがって、タグ付けをされた商品Aが、RFID検出区域の1つへ入り、その内部を移動すれば、相応して調整されたRFID要素は、そのそれぞれのRFID検出区域内のそれぞれのリーダ14A〜14Cと通信することができる。
【0023】
検出区域DZ2〜DZ4がRFID検出区域ではなくEAS検出区域であったなら、それぞれのリーダ14A〜14Cは送信機8/受信機9の対に置き替えられることになることは理解されるべきである。したがって、複数の区域検出システム300/300A内部で作動可能な、EAS/RFID識別ハードタグ20内の、様々なEAS/RFID要素の組み合わせを含んでいることは、本発明20の最も広い範囲内である。
【0024】
図4A〜4Bは、ほんの一例であることが理解されるべきである。本発明の範囲内には、以下にあげるような、様々な検出区域/ハードタグ要素の組み合わせがあるが、これらに限定されない:2つのRFID検出区域を伴う2つのEAS検出区域/2つのRFID要素を伴う2つのEAS要素;3つのRFID検出区域を伴う3つのEAS検出区域/3つのRFID要素を伴う3つのEAS要素、など。本発明の重要な特色は、あらゆる検出区域DZに対して、EAS/RFID識別ハードタグ20内に、対応する要素Eが存在していることである。
【0025】
また、EAS/RFID識別ハードタグ20の再使用可能な特性に起因して、タグ20内に、どんな環境内にある検出区域よりも多くの要素Eが存在することも、本発明の最も広い範囲内であることが理解されるべきである。言い換えれば、タグ20内の要素の数は、任意の1つの環境内の検出区域の数に一致している必要がない。例えば、ハードタグ20は、各々が、上述された周波数帯域の1つにそれら自身の作動周波数を有している4つの要素を含んでいてもよい。初めに、タグ20は、例えば、第1環境で使用される3つの検出区域周波数に一致する、3つの内部要素E、E、Eが用いられる3つの検出区域において、第1環境内で用いる商品へ結合されている。その後、商品は、第2要素Eに一致する周波数を使用する、他の検出区域が作動する(または、第2環境が、タグ20内の他の要素E、E、Eのうちの1つに対応する他の周波数を用いる、他の検出区域も使用する)他の環境へ移送され、その後、タグ20は第2環境で使用可能となる。したがって、タグ20を異なる動作検出区域周波数を有する異なる環境内で使用可能にする、ハードタグ要素Eと検出区域DZの他の組み合わせを含んでいることも、本発明の最も広い範囲内である。
【0026】
図5は、本発明の第1実施例に従う、EAS/RFID識別ハードタグ20の内部要素を示している。タグ20は、ケーシングすなわちハウジングHを含んでおり、ロック装置21(例えば、チェックポイントシステム(Checkpoint System)社のUFOスタイルのハードタグで用いられる、スプリング入り、ボール/クラッチロック装置)をさらに含んでいる。すでに議論したように、EAS/RPID識別ハードタグ20は、さらに、EAS/RFID識別ハードタグ20を商品Aに取り付け可能にするヘッド25およびピン26を含む、取り外し可能部分24を含んでいる。さらに、EAS要素および/またはRFID要素の数が増加すると、ハウジングHは、追加要素Eを収容する拡張部分225(図11参照)を含んでいてもよい。
【0027】
ほんの一例であるが、図5に最も明確に示されているように、タグ20は、RFID要素28およびEAS要素30を含んでいる。RFID要素28は、ハウジングHの外側の縁の周りに延びるダイポールアンテナ32を含んでいる。従来のRFIDチップ34は、ダイポールアンテナ32に取り付けられている。RFIDチップ34は、商品に関連する情報(例えば、通し番号や価格などの製品情報)によりプログラムされるメモリを含んでいる。ほんの一例であるが、ある適当なRFID要素28は、コロンビア州メリーランドのマトリクス(Matrics)社から市販され、図7に示した部品番号SDR−001を有するダイポールアンテナとチップの組み合わせである(チップは裏側にあるので、図7には示されていない)。ほんの一例であるが、この部品番号ははめ込み1D中間ストリップである。RFID要素28は、RFID UHFバンド(850MHz〜950MHz)、例えば915MHzで動作する。EAS要素30(「EASコイル」または「内側のコイル」とも呼ばれている)は、従来の設計のものであり、すでに議論したチェックポイントミニ(Checkpoint‐mini)UFOタグ内のEAS共振回路と同様である。EAS要素30は、銅コイル36、および表面実装コンデンサー38を有しており、さらにEAS RFバンド(2MHz〜14MHz)、例えば、8.2MHzで動作する。
【0028】
すでに述べたように、UFOハードタグおよびミニUFOハードタグは、現在、RFID要素28を有してない。こうしたタグへのRFID要素28の追加は、こうしたタグの汎用性および機能性を高める。特定の設計配慮は、結合したEAS/RFID識別ハードタグ20の適切な機能に忠実でなければならない。
【0029】
第1に、RFID要素28とEAS要素30との間の相対的な間隔は、双方の要素の検出能力を最大にするよう、特定の方法で手配されるべきである。事実上、タグ部分の1つまたは双方の要素28/30は、相対的な間隔が特定の範囲外であるなら、全く機能しない場合もある。図6は、間に、両部分が最適の様態で機能するよう形作られた相対的間隔を有する部分の1つの配置を示している。
【0030】
第2に、RFID要素28およびEAS要素30は、互いに対して、およびロック装置21に対して、適所に保持されなければならない。すなわち、EAS要素30(すなわち、いかなる浮動要素もない)に対して、または拡張部分225内に配置された任意の要素に対しても、RFID要素28の運動があってはならない。また、EAS要素30は、ハウジングHの中央軸に対して「中央」に保持されるべきである。これらの条件の双方は、ハウジングH内部の適所で両方の部分をしっかりと保持(例えば、接着剤など)し、さらに、いずれの要素の電気特性をも妨害しない、任意の適当な技術を使用することによって達成可能である。
【0031】
図8は、本発明の第2実施例に従う、EAS/RFID識別ハードタグ120の内部要素を示す。タグ120は、タグ120が、RFIDコイル132および関連するRFIDチップモジュール134で作成されたRFID要素128を有しており、かつ、RFID RFバンド(2MHz〜14MHz)、例えば13.56MHz、で共振する(動作する)点を除いては、タグ20と同様である。また、図8のRFID要素128は、「RFIDコイル」または「外部コイル」と呼ばれている場合もある。
【0032】
図9は、タグ128の分解図を示している。ほんの一例として、RFID要素128は、接着剤を用いてハウジングHの下部部分に固定されていてもよく、さらに、EAS要素30は、また、接着剤を用いて、ハウジングHの上部部分に固定されていてもよく、それにより、これらの2つの要素がすでに言及した相対的な間隔で維持される。
【0033】
すでに述べたように、本発明の範囲(第1実施例および第2実施例を含む)は、上述した特定の要素に限定されず、さらに、(他の長さおよび幅のダイポールアンテナを含む)他のタイプのRFID要素、EAS要素、他のRF周波数およびEAS周波数、および様々なハウジング設計を含む。
【0034】
本発明の好適な実施例は、結合したEAS/RFID識別ハードタグを提供する。しかしながら、本発明の範囲はまた、少なくとも以下の代替的実施例を含んでいる:
1.RFID要素28、128、202(マイクロ波)などとしてすでに示したものなどの、単一のRFID要素(図10A)を有しているが、それらに限定されないハードタグ。この代替的実施例の1つのバージョンは、図6、図8、および図9に示したEAS要素30を単に排除している。
2.EAS要素を伴う(図10B)、またはEAS要素を伴わない(図10C)RFID要素28、128、202(マイクロ波)などとしてすでに示したものなどの(異なる共振周波数を伴う)複数のRFID要素を有しているが、それらに限定されないハードタグ。
3.図11に示したように、複数のEAS要素および複数のRFID要素を有するハードタグ。特に、ハードタグは、音響磁気(AM)要素204(例えば、磁気バイアスストリップと組み合わされた磁気制限要素―図11参照)と同様に、マイクロ波要素202を収容する拡張部分225を含んでいてもよい。したがって、複数のEAS要素は、コイル36/コンデンサー38およびAM要素204により形成され、一方、RFID要素はRFIDIC34/コイル132およびマイクロ波要素202により形成される。同様に、図示されていないが、AM要素と同様であるものの、LFバンド内での周波数応答を提供する低周波数(LF)要素は、LF周波数帯域でのEAS動作を提供するために拡張部分225内に配置可能である。
4.(異なる共振周波数を伴う)複数のEAS要素を有し、RFID要素を有しないハードタグ。このようにして、一例として、ハードタグは、音響磁気要素204と共にコイル36/コンデンサー38回路を含んでいる場合もあり、それにより、少なくとも2つのEAS動作周波数を伴うEASハードタグを形成している。
【0035】
本発明の広い概念から逸脱することなく、すでに説明された実施例に対して変更をなし得ることは当業者により理解されるであろう。したがって、本発明は、開示された特定の実施例に限定されないことが理解され、本発明の趣旨および範囲内で変更をカバーすることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】従来技術に係る商品に取り付けられた再使用可能なEASハードタグを表す図である。
【図2】従来技術に係るEASタグ用の送信機/受信機システムを表す図である。
【図3】従来技術に係るRFIDタグリーダシステムを表す図である。
【図3A】RFID要素の一部を形成する典型的な共振回路を表す図である。
【図3B】RFID要素の一部を形成する典型的なアンテナを表す図である。
【図4】本発明に係るハードタグの機能説明図である。
【図4A】典型的な2区域タグ検出システムを表す平面図である。
【図4B】他の典型的な複数区域タグ検出システムを表す環境の平面図である。
【図5】部分的断面図で表され、さらにそれがどのようにして商品に付けられているかを示す部分断面で表された、結合されたEASおよびRFIDハードタグのための本発明の第1実施例を表す図である。
【図6】ハウジングの下部部分の内部に位置決めされたEAS要素およびRFID要素を示すために、ハウジングのトップ部分が取り外された第1実施例の平面図である。
【図7】RFID ICおよびダイポールアンテナを示す本発明のRFID要素を表す図である。
【図8】ハウジングの下部部分の内部に位置決めされたEAS要素およびRFID要素を示すために、ハウジングのトップ部分が取り外された第2実施例の平面図である。
【図9】取り外し可能部分が省略されている本発明の第2実施例の分解図である。
【図10A】RFID要素のみを含む本発明のハードタグの第3実施例を示す図である。
【図10B】複数のRFID要素を含む本発明のハードタグの第4実施例を示す図である。
【図10C】EAS要素および複数のRFID要素を含む本発明のハードタグの第5実施例を示す図である。
【図11】そこに複数のEASおよび複数のRFID要素を表す本発明のハードタグの第6実施例を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品と共に使用するよう適合された識別タグであって、少なくとも1つの電子商品監視(EAS)要素と少なくとも1つの無線識別(RFID)要素とを含むハウジングを備え、前記少なくとも1つのEAS要素は、第1EAS周波数帯域内の周波数の電磁場に晒されると第1検出可能信号を放出し、前記少なくとも1つのRFID要素は、第1RFID周波数帯域内の周波数の電磁場に晒されると第2検出可能信号を放出する、ことを特徴とする識別タグ。
【請求項2】
前記第1RFID周波数帯域が、およそ2MHz〜14MHzであることを特徴とする請求項1の識別タグ。
【請求項3】
前記第1RFID周波数帯域が、およそ850MHz〜950MHzであることを特徴とする請求項1の識別タグ。
【請求項4】
前記第1RFID周波数帯域が、およそ2.3GHz〜2.6GHzであることを特徴とする請求項1の識別タグ。
【請求項5】
前記第1EAS周波数帯域が、およそ2MHz〜14MHzであることを特徴とする請求項1の識別タグ。
【請求項6】
前記第1EAS周波数帯域が、およそ50kHz〜70kHzであることを特徴とする請求項1の識別タグ。
【請求項7】
前記第1EAS周波数帯域が、およそ5kHz〜14kHzであることを特徴とする請求項1の識別タグ。
【請求項8】
前記少なくとも1つのRFID要素が、商品に関連する情報を含むメモリを含み且つ共振回路またはアンテナに結合されたRFID集積回路を備えていることを特徴とする請求項1の識別タグ。
【請求項9】
前記第2検出可能信号が、商品と関連する前記情報を含んでいることを特徴とする請求項8の識別タグ。
【請求項10】
前記アンテナが、ダイポールアンテナを備えていることを特徴とする請求項8の識別タグ。
【請求項11】
前記共振回路が、コイルおよびコンデンサーを備えていることを特徴とする請求項8の識別タグ。
【請求項12】
前記少なくとも1つのEAS要素が、コイルおよびコンデンサーを備えていることを特徴とする請求項5の識別タグ。
【請求項13】
前記少なくとも1つのEAS要素が、音響磁気(AM)要素を備えていることを特徴とする請求項6の識別タグ。
【請求項14】
前記少なくとも1つのEAS要素が、低周波数要素を備えていることを特徴とする請求項7の識別タグ。
【請求項15】
前記ハウジングが、
取り外し可能部分と;
リリース可能な形で前記ハウジングと前記取り外し可能部分を一緒に固定し、識別タグを商品に固定する、リリース可能固定機構と、
を更に備えていることを特徴とする請求項1の識別タグ。
【請求項16】
前記少なくとも1つのEAS要素と前記少なくとも1つのRFID要素とが、互いに対して同心円状に位置決めされていることを特徴とする請求項10の識別タグ。
【請求項17】
商品と共に使用されるよう適合された識別タグであって:
各々が商品に関連する情報を含むメモリを含むRFID集積回路を有する少なくとも2つの無線識別(RFID)要素であって、前記対の各々の1つがそれぞれのRF周波数に調整された共振回路またはアンテナを有するRFID要素を含むハウジングを備え;
前記RFID要素の各々は、前記それぞれのRF周波数の1つに一致するそれぞれの電磁場に晒されると、それぞれの検出可能信号を放出する、
ことを特徴とする識別タグ。
【請求項18】
前記それぞれのRF周波数の各々の1つが、異なるグループのRF周波数から選択されており、前記異なるグループのRF周波数は、およそ2MHz〜14MHzとして定義される第1グループ、およそ850MHz〜950MHzとして定義される第2グループ;および、およそ2.3GHz〜2.6GHzとして定義される第3グループを含んでいることを特徴とする請求項17の識別タグ。
【請求項19】
前記それぞれの検出可能信号の各々が、商品に関連する前記情報を含んでいることを特徴とする請求項18の識別タグ。
【請求項20】
前記ハウジングが、
取り外し可能部分と;
リリース可能な形で前記ハウジングと前記取り外し可能部分を一緒に固定し、前記識別タグを商品に固定する、リリース可能固定機構と、
を更に備えていることを特徴とする請求項17の識別タグ。
【請求項21】
商品と共に使用するよう適合された識別タグであって:
無線識別(RFID)要素であって、第1RF周波数に調整された共振回路、または前記第1RF周波数と異なる第2RF周波数に調整されたアンテナのいずれかを含んでおり、商品に関連する情報を含むメモリを有する集積回路を備えたRFID要素と;
取り外し可能部分と;
リリース可能な形で前記ハウジングと前記取り外し可能部分を一緒に固定し、前記識別タグを商品に固定する、リリース可能な固定機構と;を備え、さらに、
前記RFID要素は、前記第1または第2RF周波数に一致する電磁場に晒されるとそれぞれの検出可能信号を放出し、前記それぞれの検出可能信号は商品に関する前記情報を含んでいる、
ことを特徴とする識別タグ。
【請求項22】
前記RFID共振回路が、およそ2MHz〜14MHzの周波数に調整されていることを特徴とする請求項21の識別タグ。
【請求項23】
前記RFIDアンテナが、およそ850MHz〜950MHzの周波数に調整されたダイポールアンテナであることを特徴とする請求項21の識別タグ。
【請求項24】
前記RFIDアンテナが、およそ2.3GHz〜2.6Ghzの周波数に調整されたダイポールアンテナであることを特徴とする請求項21の識別タグ。
【請求項25】
商品と共に使用するよう適合された識別タグであって:少なくとも2つの電子商品監視(EAS)要素を含むハウジングを備え、各EAS要素はそれぞれのEAS周波数に調整されており、前記EAS要素の各々は、前記それぞれのEAS周波数の1つに一致するそれぞれの電磁場に晒されると、それぞれの検出可能信号を放出する、ことを特徴とする識別タグ。
【請求項26】
前記それぞれのEAS周波数の各々の1つが、異なるグループのEAS周波数から選択され、前記異なるグループのEAS周波数は、およそ2MHz〜14MHzとして定義される第1グループ、およそ50kHz〜70kHzとして定義される第2グループおよび、およそ5kHz〜14kHzとして定義される第3グループを含んでいる、ことを特徴とする請求項25の識別タグ。
【請求項27】
前記少なくとも2つのEAS要素のうちの1つが、前記第1グループ内のEAS周波数に調整された共振回路を含んでいることを特徴とする請求項26の識別タグ。
【請求項28】
前記少なくとも2つのEAS要素が、音響磁気(AM)の要素を含んでおり、ここで、前記AM要素が第2グループ内のEAS周波数に調整されていることを特徴とする請求項26の識別タグ。
【請求項29】
前記少なくとも2つのEAS要素が、低周波数(LF)要素を含んでおり、ここで、前記LF要素が第3グループ内のEAS周波数に調整されていることを特徴とする請求項26の識別タグ。
【請求項30】
前記ハウジングが、
取り外し可能部分と;
リリース可能な形で前記ハウジングと前記取り外し可能部分を一緒に固定し、前記識別タグを商品に固定する、リリース可能な固定機構と、
を更に備えていることを特徴とする請求項25の識別タグ。
【請求項31】
環境内の再使用可能な識別タグを検出するシステムであって:
それぞれの周波数に調整された少なくとも2つの要素を有する少なくとも1つの再使用可能な識別タグであって、商品に結合されており、前記第1要素は第1周波数の電磁場に晒されると第1検出可能信号を放出し、前記第2要素は、前記第1周波数と異なる第2周波数の電磁場に晒されると第2検出可能信号を放出する、少なくとも1つの再使用可能な識別タグと;
前記第1周波数の電磁場を放出する第1送信機を少なくとも備えた環境内部の第1検出区域であって、前記第1検出区域に前記少なくとも1つの再使用可能な識別タグが存在していると、前記第1検出可能信号を検出する第1受信機を少なくとも含み、前記第1受信機はアラームまたはデータベースへ結合されている、環境内部の第1検出区域と;
前記第2周波数の電磁場を放出する第2送信機を少なくとも備えた環境内部の第2検出区域であって、前記第2検出区域に前記少なくとも1つの再使用可能な識別タグが存在していると、前記第2検出可能信号を検出する第2受信機を少なくとも含み、前記第2受信機はアラームまたはデータベースに結合されている、環境内部の第1検出区域と、
を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項32】
前記第1周波数が、およそ2MHz〜14MHzの周波数であることを特徴とする請求項31のシステム。
【請求項33】
前記第1周波数が、およそ850MHz〜950MHzの周波数であることを特徴とする請求項31のシステム。
【請求項34】
前記第1周波数が、およそ2.3GHz〜2.6Ghzの周波数であることを特徴とする請求項31のシステム。
【請求項35】
前記第1周波数が、およそ50kHz〜70kHzの周波数であることを特徴とする請求項31のシステム。
【請求項36】
前記第1周波数が、およそ5kHz〜14kHzの周波数であることを特徴とする請求項31のシステム。
【請求項37】
前記第2周波数が、およそ2MHz〜14MHzの周波数であることを特徴とする請求項31のシステム。
【請求項38】
前記第2周波数が、およそ850MHz〜950MHzの周波数であることを特徴とする請求項31のシステム。
【請求項39】
前記第2周波数が、およそ2.3GHz〜2.6GHzの周波数であることを特徴とする請求項31のシステム。
【請求項40】
前記第2周波数が、およそ50kHz〜70kHzの周波数であることを特徴とする請求項31のシステム。
【請求項41】
前記第2周波数が、およそ5kHz〜14kHzの周波数であることを特徴とする請求項31のシステム。
【請求項42】
前記少なくとも2つの要素が、各々が商品に関連する情報を含むメモリを備えたRFID集積回路を有する1対の無線識別(RFID)要素を含んでいてもよく、前記対のRFID要素のうちの一方が、前記第1周波数に調整されたそれぞれの共振回路またはアンテナを備えており、前記対のRFID要素のうちの他方が、前記第2周波数に調整されたそれぞれの共振回路またはアンテナを備えていることを特徴とする請求項31のシステム。
【請求項43】
前記少なくとも2つの要素が1対の電子商品監視(EAS)要素を含んでいてもよく、前記対のEAS要素の一方が前記第1周波数に調整され、前記対のEAS要素の他方が前記第2周波数に調整されていることを特徴とする請求項31のシステム。
【請求項44】
前記少なくとも2つの要素が、1つの無線識別(RFID)要素および1つの電子商品監視(EAS)要素を含んでいてもよく、前記RFID要素は、商品に関連する情報を含むメモリを包括するRFID集積回路を備えており、前記第1周波数に調整された共振回路またはアンテナをさらに備え、前記EAS要素が前記第2周波数に調整されていることを特徴とする請求項31のシステム。
【請求項45】
再使用可能な識別タグの検出方法であって:
それぞれの周波数に調整された少なくとも2つの要素を有する、少なくとも1つの再使用可能な識別タグを提供するステップであって、前記少なくとも1つの再使用可能な識別タグは商品に結合されており、前記第1要素は第1周波数の電磁場に晒されると第1検出可能信号を放出し、前記第2要素は前記第1周波数と異なる第2周波数の電磁場に晒されると第2検出可能信号を放出する、ステップと、;
前記少なくとも1つの再使用可能な識別タグが第1検出区域に存在し、さらに、少なくとも第1送信機が前記第1検出区域内で前記第1周波数の電磁場を放出する場合に、前記第1検出可能信号を放出するときはいつでも、少なくとも第1受信機により、前記第1検出可能信号を検出するステップと;
前記第1検出可能信号が検出されると、前記第1受信機によりアラームを作動させるか、または、状態信号あるいはデータを前記第1受信機からデータベースへ送信するステップと;
前記少なくとも1つの再使用可能な識別タグが第2検出区域に存在し、さらに、少なくとも第2送信機が前記第2検出区域内で前記第2周波数の電磁場を放出する場合に、前記第2検出可能信号を放出するときはいつでも、少なくとも第2受信機により、前記第2検出可能信号を検出するステップ;および、
前記第2検出可能信号が検出されると、前記第2受信機により前記アラームを作動させ、または、状態信号あるいはデータを前記第2受信機から前記データベースへ送信するステップ、
を備えることを特徴とする方法。
【請求項46】
前記第1周波数が、およそ2MHz〜14MHzの周波数であることを特徴とする請求項45の方法。
【請求項47】
前記第1周波数が、およそ850MHz〜950MHzの周波数であることを特徴とする請求項45の方法。
【請求項48】
前記第1周波数が、およそ2.3GHz〜2.6GHzの周波数であることを特徴とする請求項45の方法。
【請求項49】
前記第1周波数が、およそ50kHz〜70kHzの周波数であることを特徴とする請求項45の方法。
【請求項50】
前記第1周波数が、およそ5kHz〜14kHzの周波数であることを特徴とする請求項45の方法。
【請求項51】
前記第2周波数が、およそ2MHz〜14MHzの周波数であることを特徴とする請求項45の方法。
【請求項52】
前記第2周波数が、およそ850MHz〜950MHzの周波数であることを特徴とする請求項45の方法。
【請求項53】
前記第2周波数が、およそ2.3GHz〜2.6Ghzの周波数であることを特徴とする請求項45の方法。
【請求項54】
前記第2周波数が、およそ50kHz〜70kHzの周波数であることを特徴とする請求項45の方法。
【請求項55】
前記第2周波数が、およそ5kHz〜14kHzの周波数であることを特徴とする請求項45の方法。
【請求項56】
前記少なくとも2つの要素が、各々が商品に関連する情報を含むメモリを備えたRFID集積回路を有する1対の無線識別(RFID)要素を含んでいてもよく、前記対のRFID要素のうちの一方が、前記第1周波数に調整されたそれぞれの共振回路またはアンテナを備えており、前記対のRFID要素のうちの他方が、前記第2周波数に調整されたそれぞれの共振回路またはアンテナを備えている、ことを特徴とする請求項45の方法。
【請求項57】
前記少なくとも2つの要素が1対の電子商品監視(EAS)要素を含んでいてもよく、前記対のEAS要素の一方が前記第1周波数に調整され前記対のEAS要素の他方が前記第2周波数に調整されている、ことを特徴とする請求項45の方法。
【請求項58】
前記少なくとも2つの要素が、1つの無線識別(RFID)要素および1つの電子商品監視(EAS)要素を備えており、前記RFID要素は、商品に関連する情報を含むメモリを備えたRFID集積回路を有し、さらに前記第1周波数に調整された共振回路またはアンテナを備え、前記EAS要素が前記第2周波数に調整されている、ことを特徴とする請求項45の方法。
【請求項59】
少なくとも2つの環境内の再使用可能な識別タグを検出するシステムであって:
それぞれの周波数に調整された少なくとも2つの要素を有する、少なくとも1つの再使用可能な識別タグであって、商品に結合されており、前記第1要素は第1周波数の電磁場に晒されると第1検出可能信号を放出し、前記第2要素は前記第1周波数と異なる第2周波数の電磁場に晒されると第2検出可能信号を放出する、少なくとも1つの再使用可能な識別タグと;
前記第1周波数の電磁場を放出する第1送信機を少なくとも備えた環境内部の第1検出区域であって、前記第1検出区域に前記少なくとも1つの再使用可能な識別タグが存在していると、前記第1検出可能信号を検出する第1受信機を少なくとも有し、前記第1受信機はアラームまたはデータベースへ結合されている、環境内部の第1検出区域と;
前記第2周波数の電磁場を放出する第2送信機を少なくとも備えた環境内部の第2検出区域であって、前記第2検出区域に前記少なくとも1つの再使用可能な識別タグが存在していると、前記第2検出可能信号を検出する第2受信機を少なくとも有し、前記第2受信機はアラームまたはデータベースに結合されている、環境内部の第1検出区域と、
を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項60】
前記第1環境が動作周波数を有する第3検出区域を有しており、前記少なくとも1つの再使用可能な識別タグが前記動作周波数に調整された第3要素を備えている、ことを特徴とする請求項59のシステム。
【請求項61】
前記第2環境が他の動作周波数を有する第4検出区域を有しており、前記少なくとも1つの再使用可能な識別タグが前記他の動作周波数に調整された第4要素を備えている、ことを特徴とする請求項60のシステム。
【請求項62】
少なくとも2つの環境で再使用可能な識別タグを検出する方法であって:
それぞれの周波数に調整された少なくとも2つの要素を有する、少なくとも1つの再使用可能な識別タグを提供するステップであって、前記少なくとも1つの再使用可能な識別タグは商品に結合されており、前記第1要素は第1周波数の電磁場に晒されると第1検出可能信号を放出し、前記第2要素は前記第1周波数と異なる第2周波数の電磁場に晒されると、第2検出可能信号を放出する、ステップと;
前記少なくとも1つの再使用可能な識別タグが第1環境の第1検出区域に存在し、さらに、少なくとも第1送信機が前記第1検出区域内で前記第1周波数の電磁場を放出する場合に、前記第1検出可能信号を放出するときはいつでも、少なくとも第1受信機により、前記第1検出可能信号を検出するステップと;
前記第1検出可能信号が検出されると、前記第1受信機によりアラームを作動させるか、または、状態信号あるいはデータを前記第1受信機からデータベースへ送信するステップと;
前記少なくとも1つの再使用可能な識別タグが第2環境内の第2検出区域に存在し、さらに、少なくとも第2送信機が前記第2検出区域内で前記第2周波数の電磁場を放出する場合に、前記第2検出可能信号を放出するときはいつでも、少なくとも第2受信機により、前記第2検出可能信号を検出するステップと;および、
前記第2検出可能信号が検出されると、前記第2受信機により前記アラームを作動させるか、または、状態信号あるいはデータを前記第2受信機から前記データベースへ送信するステップと、
を備えることを特徴とする方法。
【請求項63】
前記第1環境が動作周波数を有する第3検出区域を有しており、前記少なくとも1つの再使用可能な識別タグが前記動作周波数に調整された第3要素を備えている、ことを特徴とする請求項62の方法。
【請求項64】
前記第2環境が他の動作周波数を有する第4検出区域を有しており、前記少なくとも1つの再使用可能な識別タグが前記他の動作周波数に調整された第4要素を備えている、ことを特徴とする請求項62の方法。
【請求項65】
それぞれの周波数に調整された少なくとも1つの送信機/受信機の対を有する、少なくとも1つの環境での使用のための、各々がそれぞれの周波数に調整された、複数の要素を含む識別タグであって、前記少なくとも1つの送信機/受信機の対の周波数に調整された、少なくとも1つの要素を備えている、ことを特徴とする識別タグ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図11】
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【公表番号】特表2007−504572(P2007−504572A)
【公表日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533246(P2006−533246)
【出願日】平成16年5月19日(2004.5.19)
【国際出願番号】PCT/US2004/015829
【国際公開番号】WO2004/104958
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(396026846)チエツクポイント システムズ, インコーポレーテツド (47)
【Fターム(参考)】