説明

電子機器、プログラム及び制御方法

【課題】アイコンに関するデータを、ユーザが意図した場所に正確にコピー又は移動することができる技術を提供すること。
【解決手段】本技術の一形態に係る電子機器は、表示部と、センサと、制御部とを具備する。前記表示部は、画面を有する。前記センサは、前記画面に対するユーザ操作を検出し、前記ユーザ操作に応じた信号を出力する。前記制御部は、データアイコンを前記画面上に表示させ、前記センサからの信号に基づいて、前記データアイコンに対するドラッグ操作を判定し、前記センサからの信号に基づいて、前記ドラッグ操作に基づく前記データアイコンに関するデータのコピー又は移動のための、前記ドラッグ操作とは異なるユーザ操作を判定し、前記ユーザ操作に応じて、前記データのコピー又は移動の処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、例えば、画面に対するユーザ操作を検出し、ユーザ操作に応じた処理を実行する電子機器等の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画面に対するユーザ操作を検出し、ユーザ操作に応じた処理を実行する電子機器が広く知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
【0003】
このような電子機器では、ユーザは、アイコン等のGUI(Graphical User Interface)が表示されている画面上の位置をタッチ(タップ)したり、ドラッグアンドドロップしたり、フリックしたりすることで、電子機器に対して入力を行なうことができる。画面に対して入力を行なう方式は、直感的な操作が可能であるため、多種の電子機器に広く採用されている。
【0004】
例えば、ユーザが、アイコンをドラッグアンドドロップする場合を想定する。この場合、ユーザは、アイコンが表示されている画面上の位置を指(あるいは、スタイラスペン等)でタッチして、その指を画面上から離さないままスライドさせる(ドラッグ)。そして、任意のフォルダや、デスクトップ等の場所に指を位置させて、指を画面から離す(ドロップ)。これにより、任意のフォルダ内や、デスクトップ上等に、アイコンが示すデータがコピー又は移動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−70525号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、画面に対して入力を行なう方式では、アイコンのドラッグ中に、アイコンをドロップする意思がないのにもかかわらず、指が画面から離れてしまったり、実際には指が離れていないのに、指が離れたと認識されてしまったりする場合がある。この場合、例えば、意図しないフォルダ内にアイコンが示すデータがコピー又は移動されてしまう等の問題が生じる。
【0007】
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、アイコンに関するデータを、ユーザが意図した場所に正確にコピー又は移動することができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本技術の一形態に係る電子機器は、表示部と、センサと、制御部とを具備する。
前記表示部は、画面を有する。
前記センサは、前記画面に対するユーザ操作を検出し、前記ユーザ操作に応じた信号を出力する。
前記制御部は、データアイコンを前記画面上に表示させ、前記センサからの信号に基づいて、前記データアイコンに対するドラッグ操作を判定し、前記センサからの信号に基づいて、前記ドラッグ操作に基づく前記データアイコンに関するデータのコピー又は移動のための、前記ドラッグ操作とは異なるユーザ操作を判定し、前記ユーザ操作に応じて、前記データのコピー又は移動の処理を実行する。
【0009】
この電子機器では、ユーザが画面に対してドラッグ操作とは異なるユーザ操作を行なうことで、ドラッグの対象とされたデータアイコンに関するデータのコピー又は移動の処理が実行される。換言すると、ユーザがドラッグ操作とは異なるユーザ操作を行なうまでは、ドラッグ操作に基づくデータのコピー又は移動の処理が実行されない。これにより、安定した操作が可能となり、ユーザは、データアイコンに関連するデータを意図した場所に正確にコピー又は移動することができる。
【0010】
上記電子機器であって、前記制御部は、前記データアイコンに対するドラッグ操作に応じて、ドラッグ元の位置に前記データアイコンを表示させたまま、ドラッグ位置にデータアイコンの複製を表示させ、前記データアイコンと、前記データアイコンの複製との間の位置に対するユーザ操作を判定し、前記ユーザ操作がされた場合に、前記データをコピーする処理を実行してもよい。
【0011】
この電子機器では、ユーザが、画面上でドラッグ元のデータアイコンと、ドラッグ位置のデータアイコンの複製との間の位置をユーザ操作することで、ドラッグの対象とされたデータアイコンに関するデータのコピーが実行される。これにより、ユーザは、直感的な操作で、意図した場所にデータをコピーすることができる。
【0012】
上記電子機器において、前記制御部は、前記データアイコンに対するドラッグ操作に応じて、前記データアイコン及び前記データアイコンの複製を囲む閉曲線を表示させ、前記ドラッグ位置が、前記データをコピーすることが可能な画面上の領域内に位置するかを判定し、前記ドラッグ位置が前記領域内に位置する場合に、前記閉曲線の表示状態を変化させてもよい。
【0013】
この電子機器では、ユーザは、閉曲線の表示状態の変化を視認することで、現在のドラッグ位置が、ドラッグ対象とされたデータアイコンに関するデータをコピー可能な領域であるか否かを直感的に認識することができる。
【0014】
上記電子機器において、前記制御部は、前記閉曲線の表示状態が変化している状態で、前記閉曲線の、前記データアイコンと前記データアイコンの複製との間の位置に対するユーザ操作を判定し、前記ユーザ操作がされた場合に、前記領域に対応するコンピュータ上の場所に前記データをコピーする処理を実行してもよい。
【0015】
上記電子機器において、前記制御部は、前記閉曲線の、前記データアイコンと、前記データアイコンの複製との間の位置に対するユーザ操作がされた場合に、前記データアイコンを囲む第1の閉曲線と、前記データアイコンの複製を囲む第2の閉曲線とに前記閉曲線を分離させるように表示を制御してもよい。
【0016】
これにより、ユーザは、画面上で2つに分離される閉曲線を視認することで、電子機器の内部で、データのコピーの処理が実行されていることを容易に認識することができる。
【0017】
上記電子機器において、前記制御部は、前記データのコピーの進行状況に応じて、前記第1の閉曲線及び前記第2の閉曲線を収縮させるように表示を制御してもよい。
【0018】
これにより、ユーザは、データのコピーの進行状況を直感的に認識することができる。
【0019】
上記電子機器において、前記制御部は、前記ドラッグ位置が前記領域内である場合に、前記データアイコンと前記データアイコンの複製との間の位置において、前記閉曲線に亀裂が表示されるように、前記閉曲線の表示状態を変化させてもよい。
【0020】
上記電子機器において、前記制御部は、前記データアイコンと、前記データアイコンの複製との間の位置に対するフリック操作を判定し、前記フリック操作がされた場合に、前記データをコピーする処理を実行してもよい。
【0021】
これにより、ユーザは、直感的な操作で、データアイコンに関連するデータを意図した場所にコピーすることができる。
【0022】
上記電子機器において、前記制御部は、前記データアイコンに対するドラッグ操作に応じて、ドラッグ元の位置に前記データアイコンを表示させたまま、ドラッグ位置にデータアイコンの複製を表示させ、ドラッグ元の位置に表示された前記データアイコンに対するユーザ操作を判定し、前記ユーザ操作がされた場合に、前記データを移動する処理を実行してもよい。
【0023】
この電子機器では、ユーザが、画面上でドラッグ元のデータアイコンをユーザ操作することで、ドラッグの対象とされたデータアイコンに関するデータの移動が実行される。これにより、ユーザは、直感的な操作で、意図した場所にデータを移動することができる。
【0024】
上記電子機器において、前記制御部は、前記データアイコンに対するドラッグ操作に応じて、前記データアイコン及び前記データアイコンの複製を囲む閉曲線を表示させ、前記ドラッグ位置が、前記データを移動することが可能な画面上の領域内に位置するかを判定し、前記ドラッグ位置が前記領域内に位置する場合に、前記閉曲線の表示状態を変化させてもよい。
【0025】
この電子機器では、ユーザは、閉曲線の表示状態の変化を視認することで、現在のドラッグ位置が、ドラッグ対象とされたデータアイコンに関するデータを移動可能な領域であるか否かを直感的に認識することができる。
【0026】
上記電子機器において、前記制御部は、前記閉曲線の表示状態が変化している状態で、前記データアイコンに対するユーザ操作を判定し、前記ユーザ操作がされた場合に、前記領域に対応するコンピュータ上の場所に前記データを移動する処理を実行してもよい。
【0027】
上記電子機器において、前記制御部は、前記データアイコンに対するユーザ操作がされた場合に、前記データアイコンを前記データアイコンの複製の位置に移動させつつ、閉曲線を収縮させるように前記画面上の表示を制御してもよい。
【0028】
これにより、ユーザは、データアイコンがデータアイコンの複製の位置に移動しつつ、閉曲線が収縮する画面上の様子を視認することで、電子機器の内部で、データの移動の処理が実行されていることを容易に認識することができる。
【0029】
上記電子機器において、前記制御部は、前記データの移動の進行状況に応じて、前記データアイコンを移動させつつ、前記閉曲線を収縮させるように表示を制御してもよい。
【0030】
これにより、ユーザは、データの移動の進行状況を直感的に認識することができる。
【0031】
上記電子機器において、前記制御部は、ドラッグ元の位置に表示された前記データアイコンに対する、前記データアイコンの複製に向けてのフリック操作を判定し、前記フリック操作がされた場合に、前記データを移動する処理を実行してもよい。
【0032】
これにより、ユーザは、直感的な操作で、データアイコンに関連するデータを意図した場所に移動することができる。
【0033】
上記電子機器において、前記制御部は、前記データアイコンに対するドラッグ操作に応じて、コピー又は移動を予定しているデータに対するアクセス権限を編集するためのアクセス権限編集用アイコンを表示させ、前記センサからの信号に基づいて、前記アクセス権限編集用アイコンに対するユーザ操作を判定し、前記ユーザ操作に応じてコピー又は移動を予定しているデータに対するアクセス権限の状態を変更してもよい。
【0034】
これにより、ユーザは、アクセス制限用アイコンを操作することで、コピー又は移動を予定しているデータに対するアクセス制限の状態を変更することができる。
【0035】
上記電子機器において、前記制御部は、前記データアイコンに対するドラッグ操作によるドラッグ位置が、前記データをコピー又は移動することが可能な画面上の領域内に位置するかを判定し、前記ドラッグ位置が前記領域内に位置する場合に、前記アクセス権限編集用アイコンを画面上に表示させてもよい。
【0036】
これにより、適切なタイミングで、アクセス権限編集用アイコンを画面上に表示することができる。
【0037】
本技術の一形態に係るプログラムは、電子機器に、表示部の画面に対するユーザ操作を検出するステップを実行させる。
前記ユーザ操作に応じた信号を出力するステップを実行させる。
データアイコンを前記画面上に表示させるステップを実行させる。
前記信号に基づいて、前記データアイコンに対するドラッグ操作を判定するステップを実行させる。
前記信号に基づいて、前記ドラッグ操作に基づく前記データアイコンに関するデータのコピー又は移動のための、前記ドラッグ操作とは異なるユーザ操作を判定するステップを実行させる。
前記ユーザ操作に応じて、前記データのコピー又は移動の処理を実行するステップを実行させる。
【0038】
本技術の一形態に係る制御方法は、表示部の画面に対するユーザ操作が検出される。
前記ユーザ操作に応じた信号が出力される。
データアイコンが前記画面上に表示される。
前記信号に基づいて、前記データアイコンに対するドラッグ操作が判定される。
前記信号に基づいて、前記ドラッグ操作に基づく前記データアイコンに関するデータのコピー又は移動のための、前記ドラッグ操作とは異なるユーザ操作が判定される。
前記ユーザ操作に応じて、前記データのコピー又は移動の処理が実行される。
【発明の効果】
【0039】
以上のように、本技術によれば、アイコンに関するデータを、ユーザが意図した場所に正確にコピー又は移動することができる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本技術の一実施形態に係る電子機器(タブレットPC)を示す平面図である。
【図2】タブレットPCの電気的な構成を示すブロック図である。
【図3】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図4】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図5】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図6】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図7】ファイルアイコンに対応するファイルに設定されているアクセス権限の一例を示す図である。
【図8】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図9】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図10】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図11】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図12】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図13】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図14】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図15】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図16】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図17】フォルダ内に表示されているファイルアイコンをユーザがタッチしたときの画面上の様子を示す図である。
【図18】ユーザが、フォルダ内のファイルアイコンを指でタッチした後に、その指を画面上から離さないままスライドさせたとき(ドラッグ操作したとき)の画面上の様子を示す図である。
【図19】ユーザが、フォルダ内のファイルアイコンをドラッグして、他のフォルダ(共有フォルダ)上に指を位置させたときの画面上の様子を示す図である。
【図20】ユーザが画面から指を離した(ドラッグ操作を解除した)場合の画面上の様子を示す図である。
【図21】ユーザが他方の手の指でアクセス権限編集用アイコンをタップ操作したときの画面上の様子を示す図である。
【図22】ユーザが他方の手の指でアクセス権限編集用アイコンをタップ操作したときの画面上の様子を示す図である。
【図23】ユーザが他方の手の指でアクセス権限編集用アイコンをタップ操作したときの画面上の様子を示す図である。
【図24】ユーザが他方の手の指で亀裂に対してフリック操作をしたときの画面上の様子を示す図である。
【図25】ユーザが他方の手の指で亀裂に対してフリック操作をしたときの画面上の様子を示す図である。
【図26】ユーザが他方の手の指で亀裂に対してフリック操作をしたときの画面上の様子を示す図である。
【図27】ユーザが他方の手の指で亀裂に対してフリック操作をしたときの画面上の様子を示す図である。
【図28】ユーザが他方の手の指で亀裂に対してフリック操作をしたときの画面上の様子を示す図である。
【図29】ユーザが他方の手の指でドラッグ元のファイルアイコンをゴーストアイコンに向けてフリック操作したときの画面上の様子を示す図である。
【図30】ユーザが他方の手の指でドラッグ元のファイルアイコンをゴーストアイコンに向けてフリック操作したときの画面上の様子を示す図である。
【図31】ユーザが他方の手の指でドラッグ元のファイルアイコンをゴーストアイコンに向けてフリック操作したときの画面上の様子を示す図である。
【図32】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図33】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図34】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図35】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図36】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図37】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図38】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図39】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図40】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図41】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図42】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図43】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図44】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図45】タブレットPCの処理を示すフローチャートである。
【図46】フォルダ内に表示されているファイルアイコンをユーザがタッチしたときの画面上の様子を示す図である。
【図47】ユーザが、フォルダ内のファイルアイコンを指でタッチした後に、その指を画面上から離さないままスライドさせたとき(ドラッグ操作したとき)の画面上の様子を示す図である。
【図48】ユーザが、フォルダ内のファイルアイコンをドラッグして、他のフォルダ(共有フォルダ)上に指を位置させたときの画面上の様子を示す図である。
【図49】ユーザが指を画面から離したときの画面上の様子を示す図である。
【図50】ユーザが指でアクセス権限編集用アイコンをタップ操作したときの画面上の様子を示す図である。
【図51】ユーザが指でアクセス権限編集用アイコンをタップ操作したときの画面上の様子を示す図である。
【図52】ユーザが指でアクセス権限編集用アイコンをタップ操作したときの画面上の様子を示す図である。
【図53】ユーザが指で亀裂に対してフリック操作をしたときの画面上の様子を示す図である。
【図54】ユーザが指で亀裂に対してフリック操作をしたときの画面上の様子を示す図である。
【図55】ユーザが指で亀裂に対してフリック操作をしたときの画面上の様子を示す図である。
【図56】ユーザが指で亀裂に対してフリック操作をしたときの画面上の様子を示す図である。
【図57】ユーザが指で亀裂に対してフリック操作をしたときの画面上の様子を示す図である。
【図58】ユーザが指でドラッグ元のファイルアイコンをゴーストアイコンに向けてフリック操作したときの画面上の様子を示す図である。
【図59】ユーザが指でドラッグ元のファイルアイコンをゴーストアイコンに向けてフリック操作したときの画面上の様子を示す図である。
【図60】ユーザが指でドラッグ元のファイルアイコンをゴーストアイコンに向けてフリック操作したときの画面上の様子を示す図である。
【図61】ユーザが指でゴーストアイコンをドラッグ元のファイルアイコンに向けてフリック操作したときの画面上の様子を示す図である。
【図62】ユーザが指でゴーストアイコンをドラッグ元のファイルアイコンに向けてフリック操作したときの画面上の様子を示す図である。
【図63】ユーザが他方の手の指で、アクセス権限編集用アイコンをゴーストアイコンから遠ざける方向にフリック操作した場合の画面の様子を示す図である。
【図64】ユーザが他方の手の指で、アクセス権限編集用アイコンをゴーストアイコンから遠ざける方向にフリック操作した場合の画面の様子を示す図である。
【図65】ユーザが他方の手の指で、アクセス権限編集用アイコンをゴーストアイコンから遠ざける方向にフリック操作した場合の画面の様子を示す図である。
【図66】ユーザが指で、アクセス権限編集用アイコンをゴーストアイコンから遠ざける方向にフリック操作した場合の画面の様子を示す図である。
【図67】ユーザが他方の手の指で、アクセス権限編集用アイコンをゴーストアイコンに近づける位置にドラッグ操作した場合の画面の様子を示す図である。
【図68】ユーザが指で、アクセス権限編集用アイコンをゴーストアイコンに近づける位置にドラッグ操作した場合の画面の様子を示す図である。
【図69】複数のファイルアイコンがドラッグ操作の対象となる場合の一例を示す図である。
【図70】複数のファイルアイコンがドラッグ操作の対象となる場合の一例を示す図である。
【図71】複数のファイルアイコンがドラッグ操作の対象となる場合の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0042】
<第1実施形態>
[電子機器100の全体構成及び各部の構成]
図1は、本技術の第1実施形態に係る電子機器100を示す平面図である。本実施形態の説明では、電子機器100の一例として、タブレットPC(Personal Computer)100を例に挙げて説明する。
【0043】
図1に示すように、タブレットPC100は、z軸方向での厚さが薄い平板状の筐体10を備えている。筐体10には、画面を有する表示部12が配置される。表示部12には、ユーザの指やスタイラスペン等の接触を検出するタッチセンサ13(図2参照)が設けられる。
【0044】
表示部12は、例えば、液晶ディスプレイや、EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等により構成される。タッチセンサ13としては、例えば、抵抗膜方式、静電容量方式等が挙げられるが、どのような方式であっても構わない。なお、第1実施形態では、タッチセンサ13は、マルチタッチによる入力が可能な形態とされる。
【0045】
図1には、画面上に表示されるGUIの一例が示されている。この一例では、画面上に、フォルダ2aと、フォルダ2bが表示され、フォルダ2a及びフォルダ2b内には、それぞれ、ファイルアイコン1が表示されている。ファイルアイコン1のファイルの種類としては、文書ファイル、画像ファイル、音楽ファイル、動画ファイル、プログラムファイル等が挙げられる。
【0046】
図2は、タブレットPC100の電気的な構成を示すブロック図である。
【0047】
図2に示すように、タブレットPC100は、上記した表示部12、タッチセンサ13の他に、制御部11、通信部14、記憶部15を備えている。
【0048】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等により構成される。制御部11は、各種のプログラムに基づき種々の演算を実行し、タブレットPC100の各部を統括的に制御する。
【0049】
記憶部15は、制御部11の処理に必要な各種のプログラムが記憶される不揮発性のメモリ(例えば、ROM(Read Only memory))と、制御部11の作業領域として用いられる揮発性のメモリ(例えば、RAM(Random Access Memory))とを含む。上記プログラムは、光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体から読み取られてもよい。
【0050】
通信部14は、他の装置に情報を送信したり、他の装置からの情報を受信したりする。通信部14による通信方式は、無線による通信方式であってもよいし、有線による通信方式であってもよい。
【0051】
[動作説明]
次に、第1実施形態に係るタブレットPC100の処理について説明する。図3〜図6、図8〜図16は、第1実施形態のタブレットPC100の処理を示すフローチャートである。図7は、ファイルアイコン1に対応するファイルに設定されているアクセス権限の一例を示す図である。
【0052】
図17〜図31は、画面に対するユーザ操作に応じて、タブレットPC100により各処理が実行されたときの画面上の様子を示す図である
【0053】
なお、第1実施形態では、タブレットPC100がマルチタッチ方式に対応していることとして、各処理を説明する。
【0054】
図3を参照して、まず、タブレットPC100の制御部11は、変数の初期化を実行する(ステップ101)。図4を参照して、制御部11は、変数の初期化として、ファイルアイコンドラッグ中のフラグをOFFとする(ステップ201)。
【0055】
図3を参照して、次に、制御部11は、タッチセンサ13からイベントを取得する(ステップ102)。次に、制御部11は、タッチセンサ13から取得されたイベントが、タッチの開始の検出であるかを判定する(ステップ103)。イベントがタッチの開始の検出である場合(ステップ103YES)、タッチの開始の検出に応じた処理を実行する(ステップ104)。制御部11は、タッチの開始の検出に応じた処理を実行すると、再びステップ102へ戻り、タッチセンサ13からイベントを取得する。
【0056】
一方、タッチセンサ13から取得されたイベントがタッチの開始の検出でない場合(ステップ103のNO)、制御部11は、イベントがタッチの移動の検出であるかを判定する(ステップ105)。イベントがタッチの移動の検出である場合(ステップ105のYES)、制御部11は、タッチの移動の検出に応じた処理を実行する(ステップ106)。制御部11は、タッチの移動の検出に応じた処理を実行すると、再びステップ102へ戻り、タッチセンサ13からイベントを取得する。
【0057】
一方、タッチセンサ13から取得されたイベントがタッチの移動の検出でない場合(ステップ105のNO)、制御部11は、イベントがタッチの終了の検出であるかを判定する(ステップ107)。イベントがタッチの終了の検出である場合(ステップ107のYES)、制御部11は、タッチの終了の検出に応じた処理を実行する(ステップ108)。制御部11は、タッチの終了の検出に応じた処理を実行すると、再びステップ102へ戻り、タッチセンサ13からイベントを取得する。
【0058】
図5を参照して、図3に示すステップ104の処理(タッチの開始が検出されたときの処理)を説明する。制御部11は、タッチセンサ13から取得されたイベントがタッチの開始の検出である場合(ステップ103のYES)、そのタッチの開始が、1本目の指(あるいは、スタイラスペン等、以下同様)のタッチの開始であるかを判定する(ステップ301)。1本目の指のタッチの開始であると判定された場合(ステップ301のYES)、制御部11は、ファイルアイコン1の選択時において、タッチの開始が検出されたときの処理を実行する(ステップ302)。
【0059】
一方、1本目の指のタッチの開始ではない場合(ステップ301のNO)、制御部11は、2本目の指によるタッチの開始であるかを判定する(ステップ303)。2本目の指によるタッチの開始である場合(ステップ303のYES)、制御部11は、処理の選択時において、タッチの開始が検出されたときの処理を実行する(ステップ304)。
【0060】
図6を参照して、図5に示すステップ302の処理(ファイルアイコン1の選択時において、タッチの開始が検出されたときの処理)を説明する。制御部11は、タッチの開始が、1本目の指によるタッチの開始である場合(ステップ301のYES)、画面上でファイルアイコン1が表示されている位置がタッチされたかを判定する(ステップ401)。ファイルアイコン1が表示されている位置がタッチされたと判定された場合(ステップ401のYES)、制御部11は、ファイルアイコンドラッグ中のフラグをONとする(ステップ402)。次に、制御部11は、亀裂フラグをOFFとする(ステップ403)。
【0061】
次に、制御部11は、選択されたファイルアイコン1と、タッチが開始されたときの座標Pとを記憶部15に記憶する(ステップ404)。次に、制御部11は、選択されたファイルアイコン1に対応するファイルに設定されているアクセス権限の内容を記憶部15にコピーして記憶しておく(ステップ405)。
【0062】
図7には、選択されたファイルアイコン1に対応するファイルに設定されているアクセス権限の一例が示されている。図7に示す例では、アクセス権限について、ファイルの編集(変更)が「許可」とされ、ファイルのコピーが「許可」とされ、ファイルの印刷が「許可」とされている場合の一例が示されている。
【0063】
制御部11は、アクセス権限の内容を記憶部15に記憶すると、ファイルアイコン1を囲む閉曲線3を画面上に表示させる(ステップ406)。
【0064】
図17には、フォルダ2a内に表示されているファイルアイコン1をユーザがタッチしたときの画面上の様子が示されている。図17に示すように、フォルダ2a内のファイルアイコン1が表示されている画面上の位置をユーザがタッチすると、ファイルアイコン1を囲む閉曲線3が画面上に表示される(ステップ406)。
【0065】
図8を参照して、図3に示すステップ106の処理(タッチの移動が検出されたときの処理)について説明する。タッチセンサ13から取得されたイベントがタッチの移動の検出である場合(ステップ105のYES)、制御部11は、そのタッチの移動が、1本目の指によるタッチの移動であるかを判定する(ステップ501)。タッチの移動が、1本目の指によるタッチの移動であると判定された場合(ステップ501のYES)、制御部11は、ファイルアイコン1の選択時において、タッチの移動が検出されたときの処理を実行する(ステップ502)。
【0066】
図9を参照して、図8に示すステップ502に示す処理(ファイルアイコン1の選択時において、タッチの移動が検出されたときの処理)について説明する。制御部11は、タッチの移動が1本目の指によるタッチの移動であると判定された場合(ステップ501のYES)、ファイルアイコンドラッグ中のフラグがONであるかを判定する(ステップ601)。
【0067】
ファイルアイコンドラッグ中のフラグがONである場合(ステップ601のYES)、制御部11は、タッチされた座標Qを記憶部15に記憶する(ステップ602)。次に、制御部11は、ファイルアイコン1に対してタッチが開始されたときの座標P(図6、ステップ404参照)と、現在、ユーザによりタッチされている座標Qとが異なるかを判定する(ステップ603)。
【0068】
座標Pと、座標Qとが異なる場合(ファイルアイコン1のドラッグ操作がされた場合)(ステップ603のYES)、制御部11は、ゴーストアイコン4を画面上に表示させる(ステップ604)。また、制御部11は、ゴーストアイコン4を表示させるのと同時に、ドラッグ元のファイルアイコン1と、ゴーストアイコン4とを囲む閉曲線3を画面上に表示させる(ステップ605)。
【0069】
図18には、ユーザが、フォルダ2a内のファイルアイコン1を指でタッチした後に、その指を画面上から離さないままスライドさせたとき(ドラッグ操作したとき)の画面上の様子が示されている。
【0070】
図18に示すように、ユーザがファイルアイコン1をドラッグ操作した場合、画面上に、ファイルアイコン1と、ゴーストアイコン4と、ファイルアイコン1及びゴーストアイコン4を囲む閉曲線3とが表示される(ステップ604、605)。
【0071】
この場合、制御部11は、ドラッグ元の位置にファイルアイコン1を表示させたまま、ドラッグ位置にゴーストアイコン4を表示させる。制御部11は、ゴーストアイコン4として、ファイルアイコン1と同じ形状の画像であって、例えば、50%の透明度の画像を画面上に表示させる。ゴーストアイコン4は、ドラッグ元のファイルアイコン1の座標位置に(Q−P)を加えた位置に表示される。
【0072】
閉曲線3は、図18に示す例では、全体的に丸みを帯びた形状とされており、ファイルアイコン1とゴーストアイコン4との間で幅が狭い形状とされる。閉曲線3は、ドラッグ位置(ゴーストアイコン4の表示位置)が、ドラッグ元のファイルアイコン1から遠ざかるに従って、水あめが伸びたような形状となる。
【0073】
再び図9を参照して、制御部11は、ゴーストアイコン4と、閉曲線3とを画面上に表示させると、現在、ユーザによりタッチされている画面上の座標Qが共有フォルダ上であるかを判定する(ステップ606)。ステップ606では、制御部11は、座標Q(ドラッグ位置)が、ファイルをコピー又は移動することが可能な画面上の領域内に位置するかを判定している。また、制御部11は、座標Qが、ファイルを公開する画面上の領域内に位置するかを判定している。
【0074】
現在、ユーザによりタッチされている座標Qが、共有フォルダ上である場合(ステップ606のYES)、制御部11は、亀裂フラグをONとする(ステップ607)。一方、現在、ユーザによりタッチされている座標Qが共有フォルダ上ではない場合(ステップ606のNO)、制御部11は、亀裂フラグをOFFとする(ステップ608)。
【0075】
制御部11は、亀裂フラグをONとすると、座標Qが指す共有フォルダを記憶部15に記憶する(ステップ609)。そして、制御部11は、閉曲線3に亀裂5を表示する(ステップ610)。すなわち、制御部11は、座標Q(ドラッグ位置)が、ファイルをコピー又は移動することが可能な画面上の領域内である場合に、閉曲線3の表示状態を変化させる。
【0076】
また、制御部11は、閉曲線3に亀裂5を表示させるのと同時に、ゴーストアイコン4の近傍に、アクセス権限編集用アイコン6を表示させる(ステップ611)。すなわち、制御部11は、座標Q(ドラッグ位置)が、ファイルをコピー又は移動することが可能な画面上の領域内である場合(かつ、ファイルを公開する画面上の領域内である場合)、ゴーストアイコン4の近傍に、アクセス権限編集用アイコン6を表示させる。アクセス権限編集用アイコン6は、コピー又は移動を予定しているファイルのアクセス権限をユーザが編集するためのアイコンである。
【0077】
アクセス権限の内容は、ファイルアイコン1のタッチが開始されたときに、記憶部15に記憶されている(図6のステップ405、図7参照)。従って、制御部11は、記憶部15に記憶されたアクセス権限の内容に基づいて、アクセス権限編集用アイコン6を表示させればよい。
【0078】
図19には、ユーザが、フォルダ2a内のファイルアイコン1をドラッグして、フォルダ2b(共有フォルダ)上に指を位置させたときの画面上の様子が示されている。
【0079】
図19に示すように、ユーザがフォルダ2a内のファイルアイコン1をドラッグして、フォルダ2b(共有フォルダ)上に指を位置させた場合、閉曲線3に亀裂5が表示される(ステップ610)。亀裂5は、ファイルアイコン1とゴーストアイコン4との中間の位置において、閉曲線3が細くなっている部分に、ファイルアイコン1とゴーストアイコン4を結ぶ直線に直交する方向に向けて表示される。
【0080】
閉曲線3に亀裂5が表示されることで、ユーザは、現在のドラッグ位置が、ファイルをコピー又は移動することが可能な画面上の領域内であることを容易に認識することができる。
【0081】
また、図19に示すように、ユーザがフォルダ2a内のファイルアイコン1をドラッグして、フォルダ2b(共有フォルダ)上に指を位置させた場合、ゴーストアイコン4の近傍にアクセス権限編集用アイコン6が表示される(ステップ611)。図19に示す一例では、アクセス権限編集用アイコン6として、上から順番に、編集権限編集用アイコン6a、コピー権限編集用アイコン6b、印刷権限編集用アイコン6cが表示された場合の一例が示されている。
【0082】
編集権限編集用アイコン6aは、錠前の画像とされおり、コピー権限編集用アイコン6bは、2枚の紙が重なっている状態の画像とされており、印刷権限編集用アイコン6cは、プリンタの画像とされている。アクセス権限編集用アイコン6に対して、どのような画像が割り当てられるかは、特に限定されず、適宜変更することができる。典型的には、アクセス権限をユーザが想起することができるような画像であれば、画像は、どのような画像であっても構わない。
【0083】
本実施形態では、ドラッグ位置が、ファイルをコピー又は移動することが可能な画面上の領域内である場合(かつ、ファイルを公開する画面上の領域内である場合)に、アクセス権限編集用アイコン6が表示される。従って、適切なタイミングで、アクセス権限編集用アイコン6を画面上に表示することができる。
【0084】
図10を参照して、図3に示すステップ108の処理(タッチの終了が検出されたときの処理)について説明する。タッチセンサ13から取得されたイベントが、タッチの終了の検出である場合(ステップ107のYES)、制御部11は、1本目の指によるタッチが離れたことによりタッチの終了が検出されたのかを判定する(ステップ701)。一本目の指によるタッチが離れたことによりタッチの終了が検出されたと判定された場合(ステップ701のYES)、制御部11は、ファイルアイコン1の選択時において、タッチの終了が検出されたときの処理を実行する(ステップ702)。
【0085】
一方、1本目の指によるタッチが離れたことによりタッチの終了が検出されたのではない場合(ステップ701のNO)制御部11は、2本目の指によるタッチが離れたことによりタッチの終了が検出されたのかを判定する(ステップ703)。2本目の指によるタッチが離れたことによりタッチの終了が検出されたと判定された場合(ステップ703のYES)、制御部11は、処理の選択時において、タッチの終了が検出されたときの処理を実行する(ステップ704)。
【0086】
図11を参照して、図10に示すステップ702の処理(ファイルアイコン1の選択時において、タッチの終了が検出されたときの処理)を説明する。制御部11は、一本目の指によるタッチが離れたことによりタッチの終了が検出されたと判定された場合(ステップ701のYES)、ファイルアイコンドラッグ中のフラグがONであるかを判定する(ステップ801)。ファイルアイコンドラッグ中のフラグがONである場合(ステップ801のYES)、制御部11は、ファイルアイコンドラッグ中のフラグをOFFとする(ステップ802)。次に、制御部11は、亀裂フラグをOFFとする(ステップ803)。
【0087】
次に、制御部11は、ゴーストアイコン4が画面上に表示されているかを判定する(ステップ804)。ゴーストアイコン4が表示されている場合(ステップ804のYES)、制御部11は、ゴーストアイコン4をドラッグ元のファイルアイコン1の位置に移動させつつ、閉曲線3を収縮させるように画面上の表示を制御する(ステップ805)。
【0088】
この場合、制御部11は、アクセス権限編集用アイコン6が画面上に表示されている場合には、アクセス権限編集用アイコン6をフェードアウトさせる。このような処理により、ユーザがドラッグした指を画面上から離してドラッグ操作を解除した場合(ドロップ)、ドラッグがキャンセルされる。
【0089】
図20には、図19に示す状態からユーザが指を画面から離した(ドラッグ操作を解除した)場合の画面上の様子が示されている。図20に示すように、ユーザが指を画面から離した場合、ゴーストアイコン4がドラッグ元のファイルアイコン1の位置に移動しつつ、閉曲線3が収縮される(ステップ805)。
【0090】
この場合、アクセス権限編集用アイコン6がフェードアウトして画面上から消える。ゴーストアイコン4が、ファイルアイコン1の位置まで移動すると、ゴーストアイコン4がファイルアイコン1に重なって消え、閉曲線3も画面上から消える。これにより、ユーザによるファイルアイコン1のドラッグ操作がキャンセルされる。なお、ユーザがファイルアイコン1をドラッグした指を画面から離した場合、指が離された位置(ドロップ位置)が画面上のどの位置であっても、ドラッグ操作はキャンセルされる。
【0091】
ユーザは、ゴーストアイコン4がファイルアイコン1の位置に移動しつつ、閉曲線3が収縮される画面上の様子を視認することで、ドラッグ操作がキャンセルされたことを直感的に認識することができる。
【0092】
ここで、一般的な技術では、例えば、ユーザがフォルダ2a内のファイルアイコン1をドラッグして、フォルダ2bに位置させ、ドラッグした指を画面上から離した場合(ドロップ)、その時点で、ファイルのコピー又は移動が実行される。一方、本実施形態では、ユーザがファイルアイコン1をドラッグして、ドラッグした指を画面上から離しても、その時点では、ファイルのコピー又は移動は、実行されない。この場合、本実施形態では、上記したように、ドラッグ操作がキャンセルされる。
【0093】
図12を参照して、図5に示すステップ304の処理(処理の選択時において、タッチの開始が検出されたときの処理)について説明する。タッチの開始が、2本目の指によるタッチの開始である場合(ステップ303のYES)、制御部11は、亀裂フラグがONであるかを判定する(ステップ901)。亀裂フラグがONである場合(ステップ901のYES)、制御部11は、2本目の指によるタッチの開始が検出された座標Sを保存する(ステップ902)。
【0094】
図13を参照して、図10に示すステップ704の処理(処理の選択時において、タッチの終了が検出されたときの処理)について説明する。タッチの終了が、2本目の指によるタッチの終了である場合(ステップ703のYES)、制御部11は、亀裂フラグがONであるかを判定する(ステップ1001)。亀裂フラグがONである場合(ステップ1001のYES)、制御部11は、2本目の指によるタッチが終了したときの座標Tを記憶部15に記憶する(ステップ1002)。
【0095】
次に、制御部11は、2本目の指によるタッチが開始されたときの座標Sと、2本目の指によるタッチが終了したときの座標Tとから、画面に対するユーザ操作がどのような操作であるかを推定する(ステップ1003)。
【0096】
次に、制御部11は、推定されたユーザ操作が、アクセス権限を編集するための操作であるかを判定する(ステップ1004)。制御部11は、例えば、座標Sと、座標Tとが一致しており、かつ、座標S(座標T)がアクセス権限編集用アイコン6表示されている位置と一致している場合に、ユーザ操作がアクセス権限を編集するための操作であると推定する。すなわち、制御部11は、2本目の指によるアクセス権限編集用アイコン6に対するタップ操作(あるいは、タッチ操作)が検出された場合、ユーザ操作がアクセス権限を編集するための操作であると推定する。
【0097】
制御部11は、推定されたユーザ操作がアクセス権限を編集するための操作であると判定された場合(ステップ1004のYES)、コピー又は移動を予定しているファイルに対するアクセス権限の編集に関する処理を実行する(ステップ1005)。
【0098】
推定されたユーザ操作がアクセス権限を編集するための操作ではない場合(ステップ1004のNO)、制御部11は、推定されたユーザ操作が、ファイルのコピーの操作であるかを判定する(ステップ1006)。制御部11は、例えば、線分STが、閉曲線3の中心の近傍を通り、ドラッグ元のファイルアイコン1とゴーストアイコン4とのを結ぶ線分に略直交する向きの場合に、ユーザ操作がコピーの操作であると推定する。
【0099】
すなわち、制御部11は、閉曲線3の表示状態が変化している状態で、2本目の指による亀裂5に対するフリック操作を検出した場合、ユーザ操作がコピーの操作であると推定する。推定されたユーザ操作がファイルのコピーの操作であると判定された場合(ステップ1006のYES)、制御部11は、ファイルのコピーに関する処理を実行する(ステップ1007)。
【0100】
推定されたユーザ操作がコピーの操作ではない場合(ステップ1006のNO)、制御部11は、推定されたユーザ操作が、ファイルの移動の操作であるかを判定する(ステップ1008)。制御部11は、例えば、座標Sがドラッグ元のファイルアイコン1上であり、線分STがファイルアイコン1とゴーストアイコン4とを結ぶ線分と略平行であり、座標Tが座標Sよりも閉曲線3の中心に近い場合、ユーザ操作がファイルの移動の操作であると推定する。
【0101】
すなわち、制御部11は、閉曲線3の表示状態が変化している状態で、ドラッグ元のファイルアイコン1に対する、ゴーストアイコン4に向けてのフリック操作を検出した場合、ユーザ操作がファイルの移動の操作であると推定する。推定されたユーザ操作がファイルの移動の操作であると判定された場合(ステップ1008のYES)、制御部11は、ファイルの移動に関する処理を実行する(ステップ1009)。
【0102】
図14を参照して、図13のステップ1005の処理(アクセス権限の編集に関する処理)について説明する。2本目の指によるアクセス権限編集用アイコン6に対するタップ操作が検出された場合(ステップ1004のYES)、制御部11は、タップ操作の対象となったアイコン権限編集用アイコンが示すアクセス権限が許可であるかを判定する(ステップ1101)。
【0103】
アクセス権限が許可である場合(ステップ1101のYES)、コピー又は移動を予定しているファイルに対するアクセス権限を不許可に変更する(ステップ1102)。一方、アクセス権限が不許可である場合(ステップ1101のNO)、制御部11は、コピー又は移動を予定しているファイルに対するアクセス権限を許可に変更する(ステップ1103)。
【0104】
次に、制御部11は、アクセス権限の変更に応じて、記憶部15に記憶されているアクセス権限の内容(図7参照)を更新する(ステップ1104)。そして、アクセス権限の変更に応じて、アクセス権限編集用アイコン6を再表示する(ステップ1105)。
【0105】
なお、アクセス権限編集の処理によって変更されるのは、コピー又は移動を予定しているファイルに対するアクセス権限であり、ドラッグ元のファイルアイコン1のファイルは、アクセス権限編集の処理によっては、影響を受けない。
【0106】
図21〜23には、ユーザが一方の手の指でフォルダ2a内のファイルアイコン1をドラッグして、ドラッグした指をフォルダ2bに位置させた後(図19参照)、他方の手の指でアクセス権限編集用アイコン6をタップ操作したときの様子が示されている。
【0107】
図21に示すように、ユーザが他方の手の指で編集権限編集用アイコン6a(錠前の画像)をタップ操作した場合、タップ操作に応じて、編集権限の許可/不許可が反転する(トグル操作)(ステップ1101〜ステップ1105)。図21では、錠前に鍵がかかっていない状態の画像が表示されている位置をユーザがタップ操作することで、編集権限が許可から不許可に変更され、鍵がかかっている状態の画像が画面上に表示されたときの様子が示されている。
【0108】
図22に示すように、ユーザが他方の手の指でコピー権限編集用アイコン6b(2枚の紙が重ねられた画像)をタップ操作した場合、タップ操作に応じて、コピー権限の許可/不許可が反転する。図22では、2枚の紙が重ねられた画像が表示されている位置を、ユーザがタップ操作することで、コピー権限が許可から不許可に変更され、2枚の紙に×印が付加された画像が表示されたときの様子が示されている。
【0109】
図23に示すように、ユーザが他方の手の指で印刷権限編集用アイコン6c(プリンタの画像)をタップ操作した場合、タップ操作に応じて、印刷権限の許可/不許可が反転する。図23では、プリンタの画像が表示されている画面上の位置をユーザがタップ操作することで、印刷権限が許可から不許可に変更され、プリンタに×印が付加された画像が表示されたときの様子が示されている。
【0110】
このように、ユーザは、アクセス権限編集用アイコン6をタップ操作することで、コピー又は移動を予定しているファイルに対するアクセス権限の状態を、直感的かつ簡単に変更することができる。
【0111】
次に、図15を参照して、図13のステップ1007の処理(コピーに関する処理)について説明する。2本目の指による亀裂5に対するフリック操作を検出した場合(ステップ1006のYES)、制御部11は、ファイルアイコンドラッグ中のフラグをOFFとする(ステップ1201)。次に、制御部11は、亀裂フラグをOFFとする(ステップ1202)。
【0112】
次に、制御部11は、ドラッグ元のファイルアイコン1のファイルに設定されているアクセス権限の内容と、記憶部15に記憶されているアクセス権限の内容とが同じ内容であるかを判定する(ステップ1203)。ステップ1203では、制御部11は、ドラッグ元のファイルアイコン1のファイルに設定されているアクセス権限の内容と、アクセス権限編集用アイコン6に対するユーザ操作によって更新されたアクセス権限の内容とが一致するかを判定している。
【0113】
2つのアクセス権限の内容が同じである場合(ステップ1203のYES)、制御部11は、共有フォルダ(ドラッグ位置が指し示すコンピュータ上の場所)にドラッグ元のファイルアイコン1が示すファイルのコピーを作成する(ステップ1204)。
【0114】
一方、2つのアクセス権限の内容が異なる場合(ステップ1203のNO)、制御部11は、共有フォルダ(ドラッグ位置が指し示すコンピュータ上の場所)に新たにファイルを作成する(ステップ1205)。次に、制御部11は、記憶部15に記憶されたアクセス権限の内容(ステップ1104参照)が反映されるように、ファイルを更新する(ステップ1206)。なお、このファイルは、ドラッグ元のアイコンが示すファイルと、アクセス権限の内容が異なっているが、ファイルの内容自体は、ドラッグ元のアイコンが示すファイルと同じである。
【0115】
次に、制御部11は、閉曲線3が亀裂5から裂け、ファイルアイコン1を囲む第1の閉曲線3aと、ゴーストアイコン4を囲む第2の閉曲線3bとに分離するように画面上の表示を制御する(ステップ1207)。そして、制御部11は、第1の閉曲線3aがファイルアイコン1を囲むように収縮し、かつ、第2の閉曲線3bがゴーストアイコン4を囲むように収縮するように、画面上の表示を制御する。このとき、制御部11は、アクセス権限編集用アイコン6をフェードアウトさせるように画面上の表示を制御する。
【0116】
図24〜図26には、ユーザが一方の手の指でフォルダ2a内のファイルアイコン1をドラッグして、ドラッグした指をフォルダ2bに位置させた後(図19参照)、他方の手の指で亀裂5に対してフリック操作をしたときの様子が示されている。図24〜図26では、ユーザがアクセス権限編集用アイコン6の操作をせずに、亀裂5に対するフリック操作をした場合の一例が示されている。
【0117】
図24に示すように、ユーザが他方の手の指で亀裂5に対してフリック操作すると、閉曲線3が亀裂5から裂け、ファイルアイコン1を囲む第1の閉曲線3aと、ゴーストアイコン4を囲む第2の閉曲線3bとに分離する(ステップ1201〜1203のYES〜ステップ1207)。そして、図25に示すように、第1の閉曲線3aが、ドラッグ元のファイルアイコン1を囲むように収縮し、第2の閉曲線3bがゴーストアイコン4を囲むように収縮する。このとき、タブレットPC100の内部では、フォルダ2b(共有フォルダ)にドラッグ元のファイルアイコン1に対応するファイルをコピーする処理が実行される(ステップ1204)。
【0118】
図26に示すように、最終的に、閉曲線3は、画面上から消え、フォルダ2bには、ファイルアイコン1を示す画像が表示される。このとき、アクセス権限編集用アイコン6も画面上から消える。
【0119】
このように、本実施形態では、ユーザが画面に対してドラッグ操作とは異なるユーザ操作を行なうことで、ドラッグの対象とされたファイルアイコン1のファイルのコピーの処理が実行される。換言すると、ユーザがドラッグ操作とは異なるユーザ操作を行なうまでは、ドラッグ操作に基づくファイルのコピーの処理は、実行されない。これにより、安定した操作が可能となり、ユーザは、ファイルを意図した場所に正確にコピーすることができる。
【0120】
また、本実施形態では、ユーザは、ファイルアイコン1と、ゴーストアイコン4の間に表示された亀裂5をフリック操作するという直感的な操作で、任意のフォルダ(任意のコンピュータ上の場所)に任意のファイルのコピーを作成することができる。画面上では、フリック操作に応じて、閉曲線3が第1の閉曲線3aと第2の閉曲線3bとに分離するので、ユーザは、ファイルのコピーが実行されていることを直感的に認識することができる。
【0121】
制御部11は、コピーの処理の進行状況に応じて、第1の閉曲線3a及び第2の閉曲線3bを収縮させ、コピーが終了したときに、第1の閉曲線3a及び第2の閉曲線3bを消去するように画面上の表示を制御してもよい。この場合、ユーザは、データのコピーの進行状況を直感的に認識することができる。
【0122】
図27〜図28には、ユーザが一方の手の指でフォルダ2a内のファイルアイコン1をドラッグして、ドラッグした指をフォルダ2bに位置させた後、他方の手の指で亀裂5に対してフリック操作をしたときの様子が示されている。図27〜図28では、ユーザがアクセス権限編集用アイコン6を他方の手の指で操作した後に(図21〜23参照)、亀裂5に対するフリック操作をした場合の一例が示されている。
【0123】
図27に示すように、ユーザが他方の手の指で亀裂5に対してフリック操作すると、閉曲線3が亀裂5から裂け、ファイルアイコン1を囲む第1の閉曲線3aと、ゴーストアイコン4を囲む第2の閉曲線3bとに分離する(ステップ1201〜1203のNO〜1207)。そして、図28に示すように、第1の閉曲線3aが、ドラッグ元のファイルアイコン1を囲むように収縮し、第2の閉曲線3bがゴーストアイコン4を囲むように収縮する。このとき、タブレットPC100の内部では、フォルダ2b(共有フォルダ)に新たにファイルが作成される(ステップ1205)。そして、記憶部15に記憶されたアクセス権限の内容(ステップ1104参照)が反映されるように(アクセス権限の状態の変更が反映されるように)、ファイルが更新される(ステップ1206)。
【0124】
図27及び図28に示す一例では、編集権限編集用アイコン6a(錠前の画像)、コピー権限編集用アイコン6b(2枚の紙が重なっている画像)及び印刷権限編集用アイコン6c(プリンタの画像)のアクセス権限は、全て「不許可」となっている。従って、この場合、フォルダ2b(共有フォルダ)には、編集権限、コピー権限及び印刷権限が不許可とされた、ドラッグ元のファイルアイコン1のファイルと同じ内容のファイルが作成される。
【0125】
このように、ユーザは、アクセス権限編集用アイコン6を操作した後に、ファイルアイコン1とゴーストアイコン4の間に表示された亀裂5をフリック操作することで、アクセス権限の状態が反映されたファイルを任意のフォルダに作成することができる。
【0126】
次に、図16を参照して、図13のステップ1009の処理(ファイルの移動に関する処理)について説明する。2本目の指によるドラッグ元のファイルアイコン1に対するフリック操作が検出された場合(ステップ1008のYES)、制御部11は、ファイルアイコンドラッグ中のフラグをOFFとする(ステップ1301)。次に、制御部11は、亀裂フラグをOFFとする(ステップ1302)。
【0127】
次に、制御部11は、ドラッグ元のファイルアイコン1に対応するファイルを共有フォルダ(ドラッグ位置が指し示すコンピュータ上の場所)に移動させる(ステップ1303)。そして、制御部11は、ドラッグ元のファイルアイコン1がゴーストアイコン4の位置に移動しつつ、閉曲線3が収縮するように、画面上の表示を制御する(ステップ1304)。制御部11は、このとき、制御部11は、アクセス権限編集用アイコン6をフェードアウトさせるように画面上の表示を制御する。
【0128】
ドラッグ元のファイルアイコン1のファイルに設定されているアクセス権限の内容と、記憶部15に記憶されているアクセス権限(ステップ1104参照)の内容とが異なる場合も想定される。この場合、制御部11は、記憶部15に記憶されたアクセス権限の内容が反映された(アクセス権限の変更が反映された)ファイルを共有フォルダ(ドラッグ位置が指し示すコンピュータ上の場所)に作成してもよい。
【0129】
図29〜図31には、ユーザが一方の手の指でファイルアイコン1をドラッグして、ドラッグした指をフォルダ2bに位置させた後、他方の手の指でドラッグ元のファイルアイコン1をフリック操作した場合の一例が示されている。
【0130】
図29に示すように、ユーザが他方の手の指で、ドラッグ元のファイルアイコン1をゴーストアイコン4に向けてフリック操作すると、図30に示すように、ファイルアイコン1がゴーストアイコン4の位置に移動しつつ、閉曲線3が収縮する(ステップ1304)。このとき、タブレットPC100の内部では、フォルダ2aからフォルダ2bにファイルアイコン1に対応するファイルが移動される処理が実行される(ステップ1303)。
【0131】
図31に示すように、ファイルアイコン1がゴーストアイコン4の位置まで移動すると、ファイルアイコン1とゴーストアイコン4とが重なって、ゴーストアイコン4が消え、閉曲線3も画面上から消える。このとき、アクセス権限編集用アイコン6も画面上から消える。
【0132】
このように、本実施形態では、ユーザが画面に対してドラッグ操作とは異なるユーザ操作を行なうことで、ドラッグの対象とされたファイルアイコン1のファイルの移動の処理が実行される。これにより、安定した操作が可能となり、ユーザは、ファイルを意図した場所に正確に移動することができる。
【0133】
また、本実施形態では、ユーザは、ファイルアイコン1をゴーストアイコン4に向けてフリック操作するという直感的な操作で、任意のフォルダ(任意のコンピュータ上の場所)に任意のファイルを移動させることができる。画面上では、フリック操作に応じて、ファイルアイコン1がゴーストアイコン4の位置に移動しつつ、閉曲線3が収縮するので、ユーザは、ファイルの移動が実行されていることを直感的に認識することができる。
【0134】
制御部11は、ファイルの移動の処理の進行状況に応じて、ファイルアイコン1をゴーストアイコン4の位置に移動させつつ、閉曲線3を収縮させてもよい。この場合、ファイルの移動が終了したときに、ファイルアイコン1とゴーストアイコン4とが重なって、ゴーストアイコン4が消え、閉曲線3も画面上から消える。この場合、ユーザは、データの移動の進行状況を直感的に認識することができる。
【0135】
さらに、本実施形態では、ユーザが、ファイルをコピーするか、又は、移動するかを任意に選択することができる。ユーザは、ファイルのコピーを実行させたい場合には、一方の手の指でファイルアイコン1をドラッグして、ドラッグした指を画面上の任意の場所に位置させ、他方の手の指で亀裂5に対してフリック操作を行なえばよい。一方、ユーザは、ファイルの移動を実行させたい場合には、一方の手の指でファイルアイコン1をドラッグして、ドラッグした指を画面上の任意の場所に位置させ、他方の手の指でドラッグ元のファイルアイコン1に対してフリック操作を行なえばよい。このように、本実施形態では、ユーザは、直感的な操作で、ファイルをコピーするか、又は、移動するかを任意に選択することができる。
【0136】
<第2実施形態>
次に、本技術の第2実施形態について説明する。第2実施形態以降の説明では、上述の第1実施形態と同様の機能及び構成を有する部分については、同一符号を付し、説明を簡略化又は省略する。
【0137】
上述の第1実施形態では、タブレットPC100にマルチタッチ方式が採用された場合の一例について説明した。一方、第2実施形態では、タブレットPC100にシングルタッチ方式が採用された場合の一例について説明する。
【0138】
図32〜図45は、第2実施形態に係るタブレットPC100の処理を示すフローチャートである。図46〜図62は、タブレットPC100により各処理が実行されたときの画面上の様子を示す図である
【0139】
図32を参照して、まず、タブレットPC100の制御部11は、変数の初期化を実行する(ステップ1401)。図33を参照して、制御部11は、変数の初期化として、まず、ファイルアイコンドラッグ中のフラグをOFFとする(ステップ1501)。次に、制御部11は、処理選択モードのフラグをOFFとする(ステップ1502)。
【0140】
図32を参照して、次に、制御部11は、タッチセンサ13からイベントを取得する(ステップ1402)。タッチセンサ13から取得されたイベントが、タッチの開始の検出である場合(ステップ1403のYES)、制御部11は、タッチの開始の検出に応じた処理を実行する(ステップ1404)。
【0141】
タッチセンサ13から所得されたイベントがタッチの移動の検出である場合(ステップ1405のYES)、制御部11は、タッチの移動の検出に応じた処理を実行する(ステップ1406)。タッチセンサ13から取得されたイベントがタッチの終了の検出である場合(ステップ1407のYES)、制御部11は、タッチの終了の検出に応じた処理を実行する(ステップ1408)。
【0142】
図34を参照して、図32に示すステップ1404の処理(タッチの開始の検出に応じた処理)を説明する。タッチセンサ13から取得されたイベントが、タッチの開始の検出である場合(ステップ1403のYES)、制御部11は、処理選択モードのフラグがONであるかを判定する(ステップ1601)。処理選択モードのフラグがONである場合(ステップ1601のYES)、制御部11は、処理の選択時において、タッチの開始が検出されたときの処理を実行する(ステップ1602)。一方、処理選択モードのフラグがOFFである場合(ステップ1601のNO)、ファイルアイコン1の選択時において、タッチの開始が検出されたときの処理を実行する(ステップ1603)。
【0143】
図35を参照して、図34に示すステップ1603の処理(ファイルアイコン1の選択時において、タッチの開始が検出されたときの処理)を説明する。タッチセンサ13から取得されたイベントがタッチの開始であり、処理選択フラグがOFFである場合(ステップ1601のNO)、制御部11は、ファイルアイコン1が表示されている位置がタッチされたかを判定する(ステップ1701)。ファイルアイコン1が表示されている位置がタッチされたと判定された場合(ステップ1701YES)、制御部11は、ファイルアイコンドラッグ中のフラグをONとし(ステップ1702)、亀裂フラグをOFFとする(ステップ1703)。
【0144】
次に、制御部11は、選択されたファイルアイコン1と、タッチが開始されたときの座標Pとを記憶部15に記憶する(ステップ1704)。次に、制御部11は、選択されたファイルアイコン1に対応するファイルに設定されているアクセス権限の内容を記憶部15にコピーして記憶しておく(ステップ1705)(図7参照)。次に、ファイルアイコン1を囲む閉曲線3を画面上に表示させる(ステップ1706)。
【0145】
これにより、図46に示すように、フォルダ2a内のファイルアイコン1が表示されている画面上の位置をユーザがタッチすると、ファイルアイコン1を囲む閉曲線3が画面上に表示される(ステップ1706)。
【0146】
図36を参照して、図32に示すステップ1406の処理(タッチの移動の検出に応じた処理)について説明する。タッチセンサ13から取得されたイベントが、タッチの移動の検出である場合(ステップ1405のYES)、制御部11は、処理選択モードのフラグがONであるかを判定する(ステップ1801)。処理選択モードのフラグがOFFである場合(ステップ1801のNO)、制御部11は、ファイルアイコン1の選択時において、タッチの移動が検出されたときの処理を実行する(ステップ1802)。
【0147】
図37を参照して、図36に示すステップ1802の処理(ファイルアイコン1の選択時において、タッチの移動が検出されたときの処理)について説明する。タッチセンサ13から取得されたイベントがタッチの移動の検出であり、処理選択モードのフラグがOFFである場合(ステップ1801のNO)、制御部11は、ファイルアイコンドラッグ中のフラグがONであるかを判定する(ステップ1901)。
【0148】
ファイルアイコンドラッグ中のフラグがONである場合(ステップ1901のYES)、制御部11は、現在ユーザによりタッチされている座標Qを記憶部15に記憶する(ステップ1902)。次に、制御部11は、ファイルアイコン1に対してタッチが開始されたときの座標Pと、現在、ユーザによりタッチされている座標Qとが異なるかを判定する(ステップ1903)。
【0149】
座標Pと、座標Qとが異なる場合、制御部11は、ゴーストアイコン4を画面上に表示させ(ステップ1904)、ファイルアイコン1とゴーストアイコン4とを囲む閉曲線3を画面上に表示させる(ステップ1905)。
【0150】
図47には、ユーザが、フォルダ2a内のファイルアイコン1を指でタッチした後に、その指を画面上から離さないままスライドさせたとき(ドラッグ)の画面上の様子が示されている。この場合、画面上には、ファイルアイコン1、ゴーストアイコン4及び閉曲線3が表示される(ステップ1904、1905)。
【0151】
再び図37を参照して、次に、制御部11は、現在、ユーザによりタッチされている画面上の座標Qが共有フォルダ上であるかを判定する(ステップ1906)。現在、ユーザによりタッチされている座標Qが、共有フォルダ上である場合(ステップ1906のYES)、制御部11は、亀裂フラグをONとする(ステップ1907)。一方、現在、ユーザによりタッチされている座標Qが共有フォルダ上ではない場合(ステップ1906のNO)、制御部11は、亀裂フラグをOFFとする(ステップ1908)。
【0152】
制御部11は、亀裂フラグをONとすると、次に、座標Qが指す共有フォルダを記憶部15に記憶する(ステップ1909)。そして、制御部11は、閉曲線3に亀裂5を表示する(ステップ1910)。また、制御部11は、閉曲線3に亀裂5を表示させるのと同時に、記憶部15に記憶されたアクセス権限の内容に基づいて、ゴーストアイコン4の近傍に、アクセス権限編集用アイコン6を表示させる(ステップ1911)。
【0153】
図48には、ユーザが、フォルダ2a内のファイルアイコン1をドラッグして、フォルダ2b(共有フォルダ)上に指を位置させたときの画面上の様子が示されている。この場合、図48に示すように、閉曲線3に亀裂5が表示され(ステップ1910)、ゴーストアイコン4の近傍にアクセス権限編集用アイコン6が表示される(ステップ1911)。
【0154】
図38を参照して、図32に示すステップ1408の処理(タッチの終了の検出に応じた処理)について説明する。タッチセンサ13から所得されたイベントがタッチの終了の検出である場合(ステップ1407のYES)、制御部11は、処理選択モードのフラグがONであるかを判定する(ステップ2001)。
【0155】
処理選択モードのフラグがONである場合(ステップ2001のYES)、制御部11は、処理の選択時において、タッチの終了が検出されたときの処理を実行する(ステップ2002)。一方、処理選択モードのフラグがOFFである場合(ステップ2001のNO)、制御部11は、ファイルアイコン1の選択時において、タッチの終了が検出されたときの処理を実行する(ステップ2003)。
【0156】
図39を参照して、図38に示すステップ2003の処理(ファイルアイコン1の選択時において、タッチの終了が検出されたときの処理)について説明する。タッチセンサ13から取得されたイベントがタッチの終了の検出であり、処理選択モードのフラグがOFFである場合(ステップ2001のNO)、制御部11は、ファイルアイコンドラッグ中のフラグがONであるかを判定する(ステップ2101)。
【0157】
ファイルアイコンドラッグ中のフラグがONである場合(ステップ2101のYES)、制御部11は、ファイルアイコンドラッグ中のフラグをOFFとする(ステップ2102)。次に、制御部11は、亀裂フラグがONであるかを判定する(ステップ2103)。
【0158】
亀裂フラグがOFFである場合(ステップ2104のNO)、制御部11は、ゴーストアイコン4を表示中であるかを判定する(ステップ2105)。ゴーストアイコン4が表示されている場合(ステップ2105のYES)、ゴーストアイコン4をファイルアイコン1の位置に移動させつつ、閉曲線3を収縮させる(ステップ2106)。このような処理により、閉曲線3に亀裂5が表示されていない状態(ドラッグ位置が、ファイルを移動又はコピー可能な領域でない状態)で、ユーザがドラッグした指を画面上から離した場合(ドロップ)、ドラッグがキャンセルされる。
【0159】
一方、亀裂フラグがONである場合(ステップ2103のYES)、制御部11は、処理選択モードのフラグをONとする(ステップ2104)。このような処理により、閉曲線3に亀裂5が表示されている状態(ドラッグ位置が、ファイルを移動又はコピー可能な領域である状態)で、ユーザがドラッグした指を画面上から離した場合(ドロップ)、処理の選択が可能なモードとなる。この場合、ドラッグは、キャンセルされない。また、この場合、画面上に表示されたドラッグ元のファイルアイコン1、ゴーストアイコン4、閉曲線3、アクセス権限編集用アイコン6は、ユーザが指を画面から離しても、ユーザが指を離したときの表示状態が保持される。
【0160】
図49には、ユーザがフォルダ2a内のファイルアイコン1をドラッグして、ドラッグした指をフォルダ2bに位置させた後(図48参照)、その指を画面から離したときの画面上の様子が示されている。
【0161】
図49に示すように、閉曲線3に亀裂5が表示されている状態(ドラッグ位置が、ファイルが移動又はコピー可能な領域である状態)で、ユーザがドラッグした指を画面から離してもユーザが指を離したときの画面上の表示状態が保持される。
【0162】
図40を参照して、図34のステップ1602に示す処理(処理の選択時において、タッチの開始が検出されたときの処理)について説明する。タッチセンサ13からの所得されたイベントがタッチの開始の検出であり、処理選択モードのフラグがONである場合(ステップ1601のYES)、制御部11は、タッチが開始されたときの座標Sを記憶部15に記憶する(ステップ2201)。
【0163】
図41を参照して、図38に示すステップ2002の処理(処理の選択時において、タッチの終了が検出されたときの処理)について説明する。タッチセンサ13からの所得されたイベントがタッチの終了の検出であり、処理選択モードのフラグがONである場合、(ステップ2001のYES)、制御部11は、タッチが終了したとき座標Tを記憶部15に記憶する(ステップ2301)。
【0164】
次に、制御部11は、タッチが開始されたときの座標Sと、タッチが終了したときの座標Tとから、画面に対するユーザ操作がどのような操作であるかを推定する(ステップ2302)。
【0165】
座標Sと、座標Tとに基づくユーザ操作の推定について説明する。制御部11は、例えば、座標Sと、座標Tとが一致しており、かつ、座標S(座標T)がアクセス権限編集用アイコン6の表示位置と一致している場合に、ユーザ操作がアクセス権限を編集するための操作であると推定する。すなわち、制御部11は、アクセス権限編集用アイコン6に対するタップ操作(あるいは、タッチ操作)がされた場合に、ユーザ操作がアクセス権限を編集するための操作であると推定する。
【0166】
制御部11は、例えば、線分STが、閉曲線3の中心の近傍を通り、ドラッグ元のファイルアイコン1とゴーストアイコン4とのを結ぶ線分に略直交する向きである場合に、ユーザ操作がコピーの操作であると推定する。すなわち、制御部11は、亀裂5に対するフリック操作がされた場合に、ユーザ操作がファイルのコピーの操作であると推定する。
【0167】
制御部11は、例えば、座標Sがドラッグ元のファイルアイコン1上であり、線分STがファイルアイコン1とゴーストアイコン4とを結ぶ線分と略平行であり、座標Tが座標Sよりも閉曲線3の中心に近い場合、ユーザ操作がファイルの移動の操作であると推定する。すなわち、制御部11は、ドラッグ元のファイルアイコン1に対するゴーストアイコン4に向けてのフリック操作がされた場合に、ユーザ操作がファイルの移動の操作であると推定する。
【0168】
制御部11は、例えば、座標Sがゴーストアイコン4上であり、線分STがファイルアイコン1とゴーストアイコン4とを結ぶ線分と略平行であり、座標Tが座標Sよりも閉曲線3の中心に近い場合、ユーザ操作がキャンセルの操作であると推定する。すなわち、制御部11は、ゴーストアイコン4に対するドラッグ元のファイルアイコン1に向けてのフリック操作がされた場合に、ユーザ操作がキャンセルの操作であると推定する。
【0169】
推定されたユーザ操作がアクセス権限を編集するための操作であると判定された場合(ステップ2303のYES)、制御部11は、コピー又は移動が予定されているファイルに対するアクセス権限の編集に関する処理を実行する(ステップ2304)。推定されたユーザ操作がファイルのコピーの操作であると判定された場合(ステップ2305のYES)、制御部11は、ファイルのコピーに関する処理を実行する(ステップ2306)。
【0170】
推定されたユーザ操作がファイルの移動の操作であると判定された場合(ステップ2307のYES)、制御部11は、ファイルの移動に関する処理を実行する(ステップ2308)。推定されたユーザ操作がキャンセルの操作であると判定された場合(ステップ2309のYES)、制御部11は、ドラッグのキャンセルに関する処理を実行する(ステップ2310)。
【0171】
図42を参照して、図41に示すステップ2304の処理(アクセス権限の編集に関する処理)について説明する。アイコン権限編集用アイコンに対するタップ操作が検出された場合(ステップ2303のYES)、制御部11は、タップ操作の対象となったアイコン権限編集用アイコンが示すアクセス権限が許可であるかを判定する(ステップ2401)。
【0172】
アクセス権限が許可である場合(ステップ2401のYES)、コピー又は移動を予定しているファイルに対するアクセス権限を不許可に変更する(ステップ2402)。一方、アクセス権限が不許可である場合(ステップ2401のNO)、制御部11は、コピー又は移動を予定しているファイルに対するアクセス権限を許可に変更する(ステップ2403)。
【0173】
次に、制御部11は、アクセス権限の変更に応じて、記憶部15に記憶されているアクセス権限の内容を更新する(ステップ2404)。そして、アクセス権限の変更に応じて、アクセス権限編集用アイコン6を再表示する(ステップ2405)。
【0174】
図50〜図52には、ユーザが指でフォルダ2a内のファイルアイコン1をドラッグして、ドラッグした指をフォルダ2bに位置させた後、指を画面から離し(図49参照)、その指でアクセス権限編集用アイコン6をタップ操作したときの様子が示されている。
【0175】
図50〜図52に示すように、ユーザが指で編集権限編集用アイコン6a、コピー権限編集用アイコン6b、印刷権限編集用アイコン6cをタップ操作した場合、タップ操作に応じて、アクセス権限の許可/不許可が反転する(ステップ2401〜2405)。
【0176】
次に、図43を参照して、図41のステップ2306の処理(コピーに関する処理)について説明する。亀裂5に対するフリック操作が検出された場合(ステップ2305のYES)、制御部11は、ファイルアイコンドラッグ中のフラグをOFFとする(ステップ2501)。次に、制御部11は、亀裂フラグをOFFとする(ステップ2502)。
【0177】
次に、制御部11は、ドラッグ元のファイルアイコン1のファイルに設定されているアクセス権限の内容と、記憶部15に記憶されているアクセス権限の内容とが同じ内容であるかを判定する(ステップ2503)。2つのアクセス権限の内容が同じである場合(ステップ2503のYES)、制御部11は、共有フォルダにドラッグ元のファイルアイコン1が示すファイルのコピーを作成する(ステップ2504)。
【0178】
一方、2つのアクセス権限の内容が異なる場合(ステップ2503のNO)、制御部11は、共有フォルダに新たにファイルを作成する(ステップ2505)。次に、制御部11は、記憶部15に記憶されたアクセス権限の内容(ステップ2404参照)が反映されるように、ファイルを更新する(ステップ2506)。なお、このファイルは、ドラッグ元のアイコンが示すファイルと、アクセス権限の内容が異なっているが、ファイルの内容自体は、ドラッグ元のアイコンが示すファイルと同じである。
【0179】
次に、制御部11は、閉曲線3が亀裂5から裂け、ファイルアイコン1を囲む第1の閉曲線3aと、ゴーストアイコン4を囲む第2の閉曲線3bとに分離するように画面上の表示を制御する(ステップ2507)。そして、制御部11は、第1の閉曲線3aがファイルアイコン1を囲むように収縮し、かつ、第2の閉曲線3bがゴーストアイコン4を囲むように収縮するように、画面上の表示を制御する。このとき、制御部11は、アクセス権限編集用アイコン6をフェードアウトさせるように画面上の表示を制御する。次に、制御部11は、処理選択モードのフラグをOFFとする(ステップ2508)。
【0180】
図53〜図55には、ユーザが指でフォルダ2a内のファイルアイコン1をドラッグして、ドラッグした指をフォルダ2bに位置させた後、指を画面から離し(図49参照)、その指で亀裂5に対してフリック操作をしたときの様子が示されている。図53〜図55には、ユーザがアクセス権限編集用アイコン6の操作をせずに、亀裂5に対するフリック操作をした場合の一例が示されている。
【0181】
図53に示すように、ユーザが指で亀裂5に対してフリック操作すると、閉曲線3が亀裂5から裂け、ファイルアイコン1を囲む第1の閉曲線3aと、ゴーストアイコン4を囲む第2の閉曲線3bとに分離する(ステップ2501〜2503のYES〜2508)。そして、図54に示すように、第1の閉曲線3aが、ドラッグ元のファイルアイコン1を囲むように収縮し、第2の閉曲線3bがゴーストアイコン4を囲むように収縮する。このとき、タブレットPC100の内部では、ドラッグ元のファイルアイコン1に対応するファイルをフォルダ2b(共有フォルダ)にコピーする処理が実行される(ステップ2504)。
【0182】
図55に示すように、最終的に、閉曲線3は、画面上から消え、フォルダ2bには、ファイルアイコン1を示す画像が表示される。このとき、アクセス権限編集用アイコン6も画面上から消える。
【0183】
図56〜図57には、ユーザが指でフォルダ2a内のファイルアイコン1をドラッグして、ドラッグした指をフォルダ2bに位置させた後、指を画面から離し、その指で亀裂5に対してフリック操作をしたときの様子が示されている。図56〜図57では、ユーザがアクセス権限編集用アイコン6をタップ操作した後に(図50〜図52参照)、亀裂5に対するフリック操作をした場合の一例が示されている。
【0184】
図56に示すように、ユーザが指で亀裂5に対してフリック操作すると、閉曲線3が亀裂5から裂け、ファイルアイコン1を囲む第1の閉曲線3aと、ゴーストアイコン4を囲む第2の閉曲線3bとに分離する(ステップ2501〜2503のNO〜2508)。そして、図57に示すように、第1の閉曲線3aが、ドラッグ元のファイルアイコン1を囲むように収縮し、第2の閉曲線3bがゴーストアイコン4を囲むように収縮する。このとき、タブレットPC100の内部では、フォルダ2b(共有フォルダ)に新たにファイルが作成される(ステップ2505)。そして、記憶部15に記憶されたアクセス権限の内容(ステップ2404参照)が反映されるように、ファイルが更新される(ステップ2506)。
【0185】
図56及び図57に示す一例では、編集権限編集用アイコン6a、コピー権限編集用アイコン6b及び印刷権限編集用アイコン6cのアクセス権限は、全て「不許可」となっている。従って、この場合、フォルダ2b(共有フォルダ)には、編集権限、コピー権限及び印刷権限が不許可とされた、ドラッグ元のファイルアイコン1のファイルと同じ内容のファイルが作成される。
【0186】
次に、図44を参照して、図41のステップ2308の処理(ファイルの移動に関する処理)について説明する。ファイルアイコン1に対するフリック操作が検出された場合(ステップ2307のYES)、制御部11は、ファイルアイコンドラッグ中のフラグをOFFとする(ステップ2601)。次に、制御部11は、亀裂フラグをOFFとする(ステップ2602)。
【0187】
次に、制御部11は、ドラッグ元のファイルアイコン1に対応するファイルを共有フォルダに移動させる(ステップ2603)。そして、制御部11は、ドラッグ元のファイルアイコン1がゴーストアイコン4の位置に移動しつつ、閉曲線3が収縮するように、画面上の表示を制御する(ステップ2604)。制御部11は、このとき、制御部11は、アクセス権限編集用アイコン6をフェードアウトさせるように画面上の表示を制御する。次に、制御部11は、処理選択モードのフラグをOFFとする(ステップ2605)。
【0188】
ドラッグ元のファイルアイコン1のファイルに設定されているアクセス権限の内容と、記憶部15に記憶されているアクセス権限の内容とが異なる場合も想定される。この場合、制御部11は、記憶部15に記憶されたアクセス権限の内容が反映されたファイルを共有フォルダに作成してもよい。
【0189】
図58〜図60には、ユーザが指でフォルダ2a内のファイルアイコン1をドラッグして、ドラッグした指をフォルダ2bに位置させた後、指を画面から離し、その指でドラッグ元のファイルアイコン1に対してフリック操作したときの画面上の様子が示されている。
【0190】
図58に示すように、ユーザが指でドラッグ元のファイルアイコン1をゴーストアイコン4に向けてフリック操作すると、図59に示すように、ファイルアイコン1がゴーストアイコン4の位置に移動しつつ、閉曲線3が収縮する(ステップ2604)。このとき、タブレットPC100内部では、フォルダ2aからフォルダ2bにファイルアイコン1に対応するファイルが移動される処理が実行される(ステップ2603)。
【0191】
図60に示すように、ファイルアイコン1がゴーストアイコン4の位置まで移動すると、ファイルアイコン1とゴーストアイコン4とが重なって、ゴーストアイコン4が消え、閉曲線3も画面上から消える。このとき、アクセス権限編集用アイコン6も画面上から消える。
【0192】
図45を参照して、図41のステップ2310の処理(ドラッグのキャンセルに関する処理)について説明する。ゴーストアイコン4に対するドラッグ元のファイルアイコン1に向けてのフリック操作が検出された場合(ステップ2309のYES)、制御部11は、ファイルアイコンドラッグ中のフラグをOFFとする(ステップ2701)。次に、制御部11は、亀裂フラグをOFFとする(ステップ2702)。
【0193】
次に、制御部11は、ゴーストアイコン4がドラッグ元のファイルアイコン1の位置に移動しつつ、閉曲線3が収縮するように、画面上の表示を制御する(ステップ2703)。このとき、制御部11は、アクセス権限編集用アイコン6をフェードアウトさせるように画面上の表示を制御する。次に、制御部11は、処理選択モードのフラグをOFFとする(ステップ2704)。
【0194】
図61〜図62には、ユーザが指でフォルダ2a内のファイルアイコン1をドラッグして、ドラッグした指をフォルダ2bに位置させた後、指を画面から離し、その指でゴーストアイコン4に対してフリック操作したときの画面上の様子が示されている。
【0195】
図61に示すように、ユーザが指でゴーストアイコン4をドラッグ元のファイルアイコン1に向けてフリック操作すると、図62に示すように、ゴーストアイコン4がドラッグ元のファイルアイコン1の位置に移動しつつ、閉曲線3が収縮する(ステップ2703)。このとき、アクセス権限編集用アイコン6は、画面上から消える。ゴーストアイコン4がドラッグ元のファイルアイコン1の位置まで移動すると、ファイルアイコン1とゴーストアイコン4とが重なって、ゴーストアイコン4が画面上から消え、閉曲線3も画面上から消える。
【0196】
以上のような処理により、シングルタッチ方式が採用されたタブレットPC100等の電子機器100に対応することができる。
【0197】
<各種変形例>
上述の各実施形態では、アクセス権限編集用アイコン6に対するタップ操作に応じて、コピー又は移動を予定しているファイルに対するアクセス権限の許可、不許可を変更する場合について説明した。しかし、アクセス権限の許可、不許可の変更の処理は、これに限られない。
【0198】
例えば、ゴーストアイコン4からアクセス権限編集用アイコン6を遠ざけるようなユーザ操作がされた場合に、このユーザ操作に応じて、アクセス権限が変更される処理が実行されてもよい。
【0199】
図63〜図66には、ゴーストアイコン4からアクセス権限編集用アイコン6を遠ざけるようなユーザ操作がされた場合に、このユーザ操作に応じて、アクセス権限が変更される場合の一例が示されている。図63〜図65には、マルチタッチ方式が採用された場合の一例が示されており、図66には、シングルタッチ方式が採用された場合の一例が示されている。
【0200】
図63を参照して、ユーザが一方の手の指でフォルダ2a内のファイルアイコン1をドラッグして、ドラッグした指をフォルダ2b(共有フォルダ)内に位置させると、ゴーストアイコン4の近傍にアクセス権限編集用アイコン6が表示される。図63に示す例では、上から順番に、編集権限編集用アイコン6a、コピー権限編集用アイコン6b、印刷権限編集用アイコン6cが表示される場合の一例が示されている。
【0201】
アクセス権限編集用アイコン6が、ゴーストアイコン4の近傍に表示されている状態では、アクセス権限は、「許可」とされる。従って、図63に示す一例では、編集権限、コピー権限編、印刷権限は、全て「許可」とされている。
【0202】
図64に示すように、ユーザは、アクセス権限編集用アイコン6をゴーストアイコン4から遠ざかる方向に向けてフリック操作する。制御部11は、フリック操作に応じてアクセス権限制御用アイコンがゴーストアイコン4から遠ざかる方向に移動するように、画面上の表示を制御する。図65に示すように、フリック操作の対象となったアクセス権限編集用アイコン6は、画面上から消える。
【0203】
この場合、制御部11は、フリック操作の対象となったアクセス権限編集用アイコン6に対応するアクセス権限を許可から不許可へと変更する。図65では、印刷権限編集用アイコン6cがフリック操作されて、印刷権限編集用アイコン6cが画面上から消えているので、印刷権限が許可から不許可へと変更される。ユーザは、複数のアクセス権限編集用アイコン6から不許可としたいアクセス権限編集用アイコン6を任意に選択して、そのアクセス権限編集用アイコン6をフリック操作すればよい。
【0204】
その後、ユーザが他方の手の指で亀裂5をフリック操作すれば、ユーザが選択したアクセス権限が反映されたファイルがフォルダ2b内にコピーされる。一方、ユーザが他方の手の指で、ドラッグ元のファイルアイコン1をゴーストアイコン4に向けてフリック操作すれば、ユーザが選択したアクセス権限が反映されたファイルがフォルダ2b内に移動される。
【0205】
図66を参照して、シングルタッチ方式の場合、ユーザは、指でフォルダ2a内のファイルアイコン1をドラッグして、ドラッグした指をフォルダ2b(共有フォルダ)内に位置させ、その指を画面上から離す(ドロップ)。その後、ユーザは、複数のアクセス権限編集用アイコン6から不許可としたいアクセス権限編集用アイコン6を任意に選択して、そのアクセス権限編集用アイコン6をフリック操作すればよい。
【0206】
図63〜図66に示す例とは反対に、ゴーストアイコン4に向けてアクセス権限編集用アイコン6を近づけるようなユーザ操作がされた場合に、このユーザ操作に応じて、アクセス権限が変更される処理が実行されてもよい。
【0207】
図67〜図68には、ゴーストアイコン4に向けてアクセス権限編集用アイコン6を近づけるようなユーザ操作がされた場合に、このユーザ操作に応じて、アクセス権限が変更される場合の一例が示されている。図67には、マルチタッチ方式が採用された場合の一例が示されており、図68には、シングルタッチ方式が採用された場合の一例が示されている。
【0208】
図67を参照して、ユーザが一方の手の指でフォルダ2a内のファイルアイコン1をドラッグしてドラッグした指をフォルダ2b内に位置させると、制御部11の処理により、アクセス権限編集用アイコン6が格納されたパレットウィンドウ7が表示される。
【0209】
ユーザが他方の手の指で、パレットウィンドウ7内のアクセス権限編集用アイコン6をドラッグして、ドラッグした指をゴーストアイコン4の近傍に位置させて、その指を画面から離す(ドロップ)。すると、制御部11の制御により、ドラッグの対象となったアクセス権限編集用アイコン6に対応するアクセス権限が不許可から許可へ変更される。ユーザは、複数のアクセス権限編集用アイコン6から許可としたいアクセス権限編集用アイコン6を任意に選択して、そのアクセス権限編集用アイコン6をドラッグ操作すればよい。
【0210】
図68を参照して、シングルタッチ方式の場合、ユーザは、指でフォルダ2a内のファイルアイコン1をドラッグして、ドラッグした指をフォルダ2b(共有フォルダ)内に位置させ、その指を画面上から離す(ドロップ)。その後、ユーザは、複数のアクセス権限編集用アイコン6から許可としたいアクセス権限編集用アイコン6を任意に選択して、そのアクセス権限編集用アイコン6をドラッグ操作すればよい。
【0211】
図63〜図68に示す場合にも、上述の各実施形態と同様に、ユーザは、アクセス権限編集用アイコン6をユーザ操作することで、コピー又は移動を予定しているファイルに対するアクセス権限の状態を、直感的かつ簡単に変更することができる。
【0212】
以上の説明では、ドラッグ操作の対象となるファイルアイコン1が1つである場合について説明した。しかしながら、複数のファイルアイコン1を一括してコピー又は移動させたり、複数のファイルアイコン1に対して一括してアクセス権限を変更したりすることも可能である。
【0213】
図69〜図71は、複数のファイルアイコン1がドラッグ操作の対象となる場合の一例を示す図である。
【0214】
図69に示すように、ユーザが一方の手の指で複数のファイルアイコン1を囲むように画面上を操作すると、複数のファイルアイコン1が選択され、制御部11の制御により、その複数のファイルアイコン1を囲む閉曲線3が表示される。ユーザが画面上から指を離さないままスライドさせると(ドラッグ)、制御部11の制御により、ドラッグ元の位置に複数のファイルアイコン1が表示されたまま、複数のゴーストアイコン4がドラッグ位置に表示される。また、複数のファイルアイコン1と、複数のゴーストアイコン4を囲む閉曲線3が表示される。
【0215】
図70に示すように、ドラッグ位置がファイルをコピー又は移動することが可能な領域内である場合には、閉曲線3に亀裂5が表示される。また、ドラッグ位置が、ファイルを公開する領域内である場合には、アクセス権限編集用アイコン6がゴーストアイコン4の近傍に表示される。ユーザが、他方の手の指で亀裂5に対してフリック操作すると、複数のファイルが一括してフォルダ2bにコピーされる。ユーザが他方の手の指でドラッグ元の複数のファイルアイコン1を複数のゴーストアイコン4に向けてフリック操作すると、複数のファイルが一括してフォルダ2bに移動される。
【0216】
図71に示すように、ユーザが他方の手の指でアクセス権限編集用アイコン6が表示されている位置をタップ操作すると、コピー又は移動を予定している複数のファイルに対するアクセス権限について、一括してアクセス権限が変更される。ゴーストアイコン4からアクセス権限編集用アイコン6を遠ざけるようなユーザ操作がされた場合に、このユーザ操作に応じて、アクセス権限が一括して変更される処理が実行されてもよい(図63〜図66参照)。あるいは、ゴーストアイコン4に向けてアクセス権限編集用アイコン6を近づけるようなユーザ操作がされた場合に、アクセス権限が一括して変更される処理が実行されてもよい(図67〜図68参照)。
【0217】
複数のファイルアイコン1がドラッグ操作の対象となる場合について、マルチタッチ方式が採用された場合について説明したが、シングルタッチ方式でも、勿論実現可能である。
【0218】
上述の例では、ユーザによるドラッグ操作の対象となるデータアイコンの一例として、ファイルアイコン1を例に挙げて説明した。しかし、ドラッグ操作の対象となるデータアイコンは、ファイルを示すファイルアイコン1であってもよいし、フォルダを示すフォルダアイコンであってもよい。
【0219】
上述の例では、閉曲線3の形状の一例として、全体的に丸みを帯びた形状を例に挙げて説明した。しかし、閉曲線3の形状は、上記した例に限られず、例えば、矩形の形状などであっても構わない。また、上記した例では、閉曲線3の表示状態が変化する場合の一例として、亀裂5が閉曲線3に表示されるとして説明した。しかし、これに限られず、ファイルアイコン1のドラッグ位置に応じて、閉曲線3が強調表示される等の処理が実行されてもよいし、閉曲線3の色が変わる等の処理が実行されてもよい。
【0220】
上述の例では、ファイルアイコン1のドラッグ位置が、ファイルをコピー又は移動することが可能な画面上の領域内である場合(かつ、ファイルを公開する画面上の領域内である場合)に、アクセス権限編集用アイコン6が表示されるとして説明した。しかし、必ずしもこのタイミングでアクセス権限編集用アイコン6を表示させなくてもよい。例えば、ファイルアイコン1のドラッグが開始されるタイミングで、アクセス権限編集用アイコン6が表示されてもよい。
【0221】
上記各実施形態では、電子機器100の一例として、タブレットPC100を例に挙げて説明したが、電子機器100は、タブレットPC100に限られない。電子機器100の他の例としては、デスクトップ型PC、ノート型PC、携帯電話機、携帯音楽プレイヤー、デジタルカメラ等が挙げられる。
【0222】
本技術は、以下の構成もとることができる。
(1)画面を有する表示部と、
前記画面に対するユーザ操作を検出し、前記ユーザ操作に応じた信号を出力するセンサと、
データアイコンを前記画面上に表示させ、前記センサからの信号に基づいて、前記データアイコンに対するドラッグ操作を判定し、前記センサからの信号に基づいて、前記ドラッグ操作に基づく前記データアイコンに関するデータのコピー又は移動のための、前記ドラッグ操作とは異なるユーザ操作を判定し、前記ユーザ操作に応じて、前記データのコピー又は移動の処理を実行する制御部と
を具備する電子機器。
(2)上記(1)に記載の記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データアイコンに対するドラッグ操作に応じて、ドラッグ元の位置に前記データアイコンを表示させたまま、ドラッグ位置にデータアイコンの複製を表示させ、前記データアイコンと、前記データアイコンの複製との間の位置に対するユーザ操作を判定し、前記ユーザ操作がされた場合に、前記データをコピーする処理を実行する
電子機器。
(3)上記(2)に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データアイコンに対するドラッグ操作に応じて、前記データアイコン及び前記データアイコンの複製を囲む閉曲線を表示させ、前記ドラッグ位置が、前記データをコピーすることが可能な画面上の領域内に位置するかを判定し、前記ドラッグ位置が前記領域内に位置する場合に、前記閉曲線の表示状態を変化させる
電子機器。
(4)上記(3)に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記閉曲線の表示状態が変化している状態で、前記閉曲線の、前記データアイコンと前記データアイコンの複製との間の位置に対するユーザ操作を判定し、前記ユーザ操作がされた場合に、前記領域に対応するコンピュータ上の場所に前記データをコピーする処理を実行する
電子機器。
(5)上記(4)に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記閉曲線の、前記データアイコンと、前記データアイコンの複製との間の位置に対するユーザ操作がされた場合に、前記データアイコンを囲む第1の閉曲線と、前記データアイコンの複製を囲む第2の閉曲線とに前記閉曲線を分離させるように表示を制御する
電子機器。
(6)上記(5)に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データのコピーの進行状況に応じて、前記第1の閉曲線及び前記第の閉曲線を収縮させるように表示を制御する
電子機器。
(7)上記(3)乃至(6)のうちいずれか1つに記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記ドラッグ位置が前記領域内である場合に、前記データアイコンと前記データアイコンの複製との間の位置において、前記閉曲線に亀裂が表示されるように、前記閉曲線の表示状態を変化させる
電子機器。
(8)上記(2)乃至(7)のうちいずれか1つに記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データアイコンと、前記データアイコンの複製との間の位置に対するフリック操作を判定し、前記フリック操作がされた場合に、前記データをコピーする処理を実行する
電子機器。
(9)上記(1)に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データアイコンに対するドラッグ操作に応じて、ドラッグ元の位置に前記データアイコンを表示させたまま、ドラッグ位置にデータアイコンの複製を表示させ、ドラッグ元の位置に表示された前記データアイコンに対するユーザ操作を判定し、前記ユーザ操作がされた場合に、前記データを移動する処理を実行する
電子機器。
(10)上記(9)に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データアイコンに対するドラッグ操作に応じて、前記データアイコン及び前記データアイコンの複製を囲む閉曲線を表示させ、前記ドラッグ位置が、前記データを移動することが可能な画面上の領域内に位置するかを判定し、前記ドラッグ位置が前記領域内に位置する場合に、前記閉曲線の表示状態を変化させる
電子機器。
(11)上記(10)に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記閉曲線の表示状態が変化している状態で、前記データアイコンに対するユーザ操作を判定し、前記ユーザ操作がされた場合に、前記領域に対応するコンピュータ上の場所に前記データを移動する処理を実行する
電子機器。
(12)上記(11)に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データアイコンに対するユーザ操作がされた場合に、前記データアイコンを前記データアイコンの複製の位置に移動させつつ、閉曲線を収縮させるように前記画面上の表示を制御する
電子機器。
(13)上記(12)に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データの移動の進行状況に応じて、前記データアイコンを移動させつつ、前記閉曲線を収縮させるように表示を制御する
電子機器。
(14)上記(9)乃至(13)のうちいずれか1つに記載の電子機器であって、
前記制御部は、ドラッグ元の位置に表示された前記データアイコンに対する、前記データアイコンの複製に向けてのフリック操作を判定し、前記フリック操作がされた場合に、前記データを移動する処理を実行する
電子機器。
(15)上記(1)乃至(14)のうちいずれか1つに記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データアイコンに対するドラッグ操作に応じて、コピー又は移動を予定しているデータに対するアクセス権限を編集するためのアクセス権限編集用アイコンを表示させ、前記センサからの信号に基づいて、前記アクセス権限編集用アイコンに対するユーザ操作を判定し、前記ユーザ操作に応じてコピー又は移動を予定しているデータに対するアクセス権限の状態を変更する
電子機器。
(16)上記(15)に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データアイコンに対するドラッグ操作によるドラッグ位置が、前記データをコピー又は移動することが可能な画面上の領域内に位置するかを判定し、前記ドラッグ位置が前記領域内に位置する場合に、前記アクセス権限編集用アイコンを画面上に表示させる
電子機器。
(17)電子機器に、
表示部の画面に対するユーザ操作を検出するステップと、
前記ユーザ操作に応じた信号を出力するステップと、
データアイコンを前記画面上に表示させるステップと、
前記センサからの信号に基づいて、前記データアイコンに対するドラッグ操作を判定するステップと、
前記センサからの信号に基づいて、前記ドラッグ操作に基づく前記データアイコンに関するデータのコピー又は移動のための、前記ドラッグ操作とは異なるユーザ操作を判定するステップと、
前記ユーザ操作に応じて、前記データのコピー又は移動の処理を実行するステップと
を実行させるプログラム。
(18) 表示部の画面に対するユーザ操作を検出し、
前記ユーザ操作に応じた信号を出力し、
データアイコンを前記画面上に表示させ、
前記センサからの信号に基づいて、前記データアイコンに対するドラッグ操作を判定し、
前記センサからの信号に基づいて、前記ドラッグ操作に基づく前記データアイコンに関するデータのコピー又は移動のための、前記ドラッグ操作とは異なるユーザ操作を判定し、
前記ユーザ操作に応じて、前記データのコピー又は移動の処理を実行する
制御方法。
【符号の説明】
【0223】
1…ファイルアイコン
2、2a、2b…フォルダ
3…閉曲線
3a…第1の閉曲線
3b…第2の閉曲線
4…ゴーストアイコン
5…亀裂
6…アクセス権限編集用アイコン
6a…編集権限編集用アイコン
6b…コピー権限編集用アイコン
6c…印刷権限編集用アイコン
7…パレットウィンドウ
11…制御部
12…表示部
13…タッチセンサ
14…通信部
15…記憶部
100…電子機器、タブレットPC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面を有する表示部と、
前記画面に対するユーザ操作を検出し、前記ユーザ操作に応じた信号を出力するセンサと、
データアイコンを前記画面上に表示させ、前記センサからの信号に基づいて、前記データアイコンに対するドラッグ操作を判定し、前記センサからの信号に基づいて、前記ドラッグ操作に基づく前記データアイコンに関するデータのコピー又は移動のための、前記ドラッグ操作とは異なるユーザ操作を判定し、前記ユーザ操作に応じて、前記データのコピー又は移動の処理を実行する制御部と
を具備する電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データアイコンに対するドラッグ操作に応じて、ドラッグ元の位置に前記データアイコンを表示させたまま、ドラッグ位置にデータアイコンの複製を表示させ、前記データアイコンと、前記データアイコンの複製との間の位置に対するユーザ操作を判定し、前記ユーザ操作がされた場合に、前記データをコピーする処理を実行する
電子機器。
【請求項3】
請求項2に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データアイコンに対するドラッグ操作に応じて、前記データアイコン及び前記データアイコンの複製を囲む閉曲線を表示させ、前記ドラッグ位置が、前記データをコピーすることが可能な画面上の領域内に位置するかを判定し、前記ドラッグ位置が前記領域内に位置する場合に、前記閉曲線の表示状態を変化させる
電子機器。
【請求項4】
請求項3に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記閉曲線の表示状態が変化している状態で、前記閉曲線の、前記データアイコンと前記データアイコンの複製との間の位置に対するユーザ操作を判定し、前記ユーザ操作がされた場合に、前記領域に対応するコンピュータ上の場所に前記データをコピーする処理を実行する
電子機器。
【請求項5】
請求項4に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記閉曲線の、前記データアイコンと、前記データアイコンの複製との間の位置に対するユーザ操作がされた場合に、前記データアイコンを囲む第1の閉曲線と、前記データアイコンの複製を囲む第2の閉曲線とに前記閉曲線を分離させるように表示を制御する
電子機器。
【請求項6】
請求項5に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データのコピーの進行状況に応じて、前記第1の閉曲線及び前記第2の閉曲線を収縮させるように表示を制御する
電子機器。
【請求項7】
請求項3に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記ドラッグ位置が前記領域内である場合に、前記データアイコンと前記データアイコンの複製との間の位置において、前記閉曲線に亀裂が表示されるように、前記閉曲線の表示状態を変化させる
電子機器。
【請求項8】
請求項2に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データアイコンと、前記データアイコンの複製との間の位置に対するフリック操作を判定し、前記フリック操作がされた場合に、前記データをコピーする処理を実行する
電子機器。
【請求項9】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データアイコンに対するドラッグ操作に応じて、ドラッグ元の位置に前記データアイコンを表示させたまま、ドラッグ位置にデータアイコンの複製を表示させ、ドラッグ元の位置に表示された前記データアイコンに対するユーザ操作を判定し、前記ユーザ操作がされた場合に、前記データを移動する処理を実行する
電子機器。
【請求項10】
請求項9に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データアイコンに対するドラッグ操作に応じて、前記データアイコン及び前記データアイコンの複製を囲む閉曲線を表示させ、前記ドラッグ位置が、前記データを移動することが可能な画面上の領域内に位置するかを判定し、前記ドラッグ位置が前記領域内に位置する場合に、前記閉曲線の表示状態を変化させる
電子機器。
【請求項11】
請求項10に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記閉曲線の表示状態が変化している状態で、前記データアイコンに対するユーザ操作を判定し、前記ユーザ操作がされた場合に、前記領域に対応するコンピュータ上の場所に前記データを移動する処理を実行する
電子機器。
【請求項12】
請求項11に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データアイコンに対するユーザ操作がされた場合に、前記データアイコンを前記データアイコンの複製の位置に移動させつつ、閉曲線を収縮させるように前記画面上の表示を制御する
電子機器。
【請求項13】
請求項12に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データの移動の進行状況に応じて、前記データアイコンを移動させつつ、前記閉曲線を収縮させるように表示を制御する
電子機器。
【請求項14】
請求項9に記載の電子機器であって、
前記制御部は、ドラッグ元の位置に表示された前記データアイコンに対する、前記データアイコンの複製に向けてのフリック操作を判定し、前記フリック操作がされた場合に、前記データを移動する処理を実行する
電子機器。
【請求項15】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データアイコンに対するドラッグ操作に応じて、コピー又は移動を予定しているデータに対するアクセス権限を編集するためのアクセス権限編集用アイコンを表示させ、前記センサからの信号に基づいて、前記アクセス権限編集用アイコンに対するユーザ操作を判定し、前記ユーザ操作に応じてコピー又は移動を予定しているデータに対するアクセス権限の状態を変更する
電子機器。
【請求項16】
請求項15に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記データアイコンに対するドラッグ操作によるドラッグ位置が、前記データをコピー又は移動することが可能な画面上の領域内に位置するかを判定し、前記ドラッグ位置が前記領域内に位置する場合に、前記アクセス権限編集用アイコンを画面上に表示させる
電子機器。
【請求項17】
電子機器に、
表示部の画面に対するユーザ操作を検出するステップと、
前記ユーザ操作に応じた信号を出力するステップと、
データアイコンを前記画面上に表示させるステップと、
前記信号に基づいて、前記データアイコンに対するドラッグ操作を判定するステップと、
前記信号に基づいて、前記ドラッグ操作に基づく前記データアイコンに関するデータのコピー又は移動のための、前記ドラッグ操作とは異なるユーザ操作を判定するステップと、
前記ユーザ操作に応じて、前記データのコピー又は移動の処理を実行するステップと
を実行させるプログラム。
【請求項18】
表示部の画面に対するユーザ操作を検出し、
前記ユーザ操作に応じた信号を出力し、
データアイコンを前記画面上に表示させ、
前記信号に基づいて、前記データアイコンに対するドラッグ操作を判定し、
前記信号に基づいて、前記ドラッグ操作に基づく前記データアイコンに関するデータのコピー又は移動のための、前記ドラッグ操作とは異なるユーザ操作を判定し、
前記ユーザ操作に応じて、前記データのコピー又は移動の処理を実行する
制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【公開番号】特開2012−243163(P2012−243163A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−114174(P2011−114174)
【出願日】平成23年5月20日(2011.5.20)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】