説明

電子機器およびその制御方法

【課題】外部記憶媒体の内容を容易にバックアップでき、且つホスト装置の外部記憶として有効利用することが可能な電子機器を実現する。
【解決手段】電子機器1は動作モード#1および動作モード#2の2つの動作モードで動作することができる。動作モード#1は、コンピュータ2からのアクセス要求に応じて、メモリカード4およびハードディスクドライブ11の各々とコンピュータ2との間のデータ転送を実行する動作モードである。動作モード#2は、メモリカード4がメモリカードスロット12に装着された時にメモリカード4からハードディスクドライブ11へのデータ転送をデータ転送制御回路23によって自動的に実行する動作モードである。電子機器1がコンピュータ2が接続された場合、電子機器1は動作モード#1で動作し、コンピュータ2に接続されていない場合には動作モード#2で動作する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はディスク記憶装置を内蔵した携帯型の電子機器およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラが広く普及している。デジタルカメラにおいては、撮影によって得られた画像データはメモリカードに格納される。しかし、メモリカードに格納可能な画像データの量には制限がある。
【0003】
そこで、最近では、メモリカードの内容をバックアップするための記録装置として、ディスク記憶装置を内蔵し、且つメモリカードを装着可能な記録装置が開発され始めている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の記録装置は、メモリカードの装着を自動認知して、メモリカードの記憶内容を内蔵ディスク記憶装置に転送する機能を有している。
【特許文献1】特開2002−269905号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、この種の記録装置に求められる機能は、その記録装置単独で使用される場合とコンピュータに接続して使用される場合とで大きく異なる。
【0005】
すなわち、外出先ではメモリカードの内容を自動的にバックアップするための記録装置として機能することが要求されるものの、コンピュータに接続して使用される場合には、そのコンピュータの外部記憶装置として機能することが要求される。
【0006】
ところが、自動バックアップ機能が常に有効であると、記録装置をコンピュータに接続して使用する場合においても、メモリカードの記憶内容が内蔵ディスク記憶装置に転送されてしまう。これにより、コンピュータからはメモリカードを外部記憶として有効利用することが実際上困難となる。
【0007】
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、メモリカードのような外部記憶媒体の内容を容易にバックアップでき、且つホスト装置の外部記憶として有効利用することが可能な電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決するため、本発明は、ホスト装置に接続可能な電子機器において、ディスク記憶装置と、外部記憶媒体を取り外し自在に装着可能な記憶媒体装着部と、前記ホスト装置からのアクセス要求に応じて、当該アクセス要求で指定される、前記記憶媒体装着部に装着された前記外部記憶媒体および前記ディスク記憶装置の一方と前記ホスト装置との間のデータ転送を実行する第1動作モード、および前記外部記憶媒体が前記記憶媒体装着部に装着されたか否かを検出し、装着されたことが検出されたことに応答して前記外部記憶媒体に記憶されているデータを前記ディスク記憶装置に保存するためのデータ転送を実行する第2動作モードの一方の動作モードで前記電子機器の動作を制御する制御手段と、前記電子機器が前記ホスト装置に接続されているか否かを判別する判別手段と、前記電子機器が前記ホスト装置に接続されている場合には前記制御手段が前記第1動作モードに設定され、前記電子機器が前記ホスト装置に接続されていない場合には前記制御手段が前記第2動作モードに設定されるように、前記判別手段の判別結果に基づいて、前記制御手段を前記第1動作モードおよび前記第2動作モードの一方の動作モードに設定する手段とを具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、外部記憶媒体の内容を容易にバックアップでき、且つホスト装置の外部記憶として有効利用することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る電子機器の外観が示されている。本電子機器1は内蔵バッテリまたは電池によって駆動可能な携帯型電子機器であり、パーソナルコンピュータ2のようなホスト装置に接続可能に構成されている。本電子機器1は、例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブルのような通信ケーブル3を介して、ホスト装置に必要に応じて接続される。
【0011】
本電子機器1は薄い箱形の筐体を有しており、その筐体内には、大容量のディスク記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)11が内蔵されている。また本電子機器1の筐体にはメモリカードスロット12が設けられている。このメモリカードスロット12は、メモリカード4を取り外し自在に装着するためのメモリカード装着部である。メモリカード4は、例えばフラッシュEEPROMのような不揮発性メモリを内蔵している。
【0012】
本電子機器1の筐体には、さらに、表示部13、電源ボタン14、および各種操作ボタン群15が配置されている。表示部13は、電子機器1の動作状態などの各種ステータスを表示する。操作ボタン群15は、例えば、電子機器1の動作モードの設定操作等のために使用される。
【0013】
次に、図2を参照して、本電子機器1のシステム構成を説明する。
【0014】
電子機器1は、上述のハードディスクドライブ(HDD)11に加え、ハブ21、フラッシュメモリインターフェース22、データ転送制御回路23、セレクタ24、ホスト接続認識装置25、メモリカード認識装置26、および電源回路27を備えている。
【0015】
本電子機器1は例えばUSBマスストレージクラスに対応している。ハードディスクドライブ(HDD)11およびフラッシュメモリインターフェース22の各々は、例えばUSBファンクションデバイスとして機能する。本電子機器1がコンピュータ2に接続された場合、ハードディスクドライブ(HDD)11、およびメモリカードスロット12に装着されたメモリカード4は、コンピュータ2からはそれぞれ外部ドライブとして認識される。
【0016】
ハブ21は、コンピュータ2をハードディスクドライブ(HDD)11およびフラッシュメモリインターフェース22に選択的に接続するための回路である。このハブ21は、コンピュータ2からのアクセス要求(コマンド)に応じて、そのアクセス要求で指定されるハードディスクドライブ(HDD)11およびメモリカード4の一方とコンピュータ2との間のデータ転送を実行する。
【0017】
フラッシュメモリインターフェース22は、メモリカードスロット12に装着されたメモリカード4をアクセス制御するメモリカードコントローラである。このフラッシュメモリインターフェース22は、ハブ21を介してコンピュータ2から送信されるアクセス要求またはデータ転送制御回路23から送信されるアクセス要求に応じて、メモリカード4をアクセス制御する。
【0018】
データ転送制御回路23は本電子機器1の動作を制御する。このデータ転送制御回路23はプロセッサを含むマイクロコンピュータによって実現することができる。データ転送制御回路23は、フラッシュメモリインターフェース22およびハードディスクドライブ(HDD)11にそれぞれアクセス要求を発行することにより、メモリカード4に記憶されているデータをハードディスクドライブ(HDD)11に保存するためのデータ転送を制御する機能を有している。このデータ転送制御回路23によるメモリカード4からハードディスクドライブ(HDD)11へのデータ転送は、メモリカード4の記憶内容をハードディスクドライブ(HDD)11にバックアップするために行われる。このデータ転送により、メモリカード4に記憶されている全てのファイルがハードディスクドライブ(HDD)11に保存される。
【0019】
データ転送制御回路23は、本電子機器1がコンピュータ2に接続されていない状態で、メモリカードスロット12にメモリカード4が装着された時に、上述のデータ転送を自動的に実行する。このデータ転送は、メモリカード4に記憶されているデータをハードディスクドライブ(HDD)11に移動する第1転送モードおよびメモリカード4に記憶されているデータをハードディスクドライブ(HDD)11にコピーする第2転送モードのいずれか一方の転送モードで実行される。転送モードを指定する転送モード情報はデータ転送制御回路23内のメモリなどに予め記憶されている。転送モード情報が示す転送モードは、ユーザが操作ボタン群15を操作することにより、第1転送モードと第2転送モードとの間で予め自由に切り替えることが出来る。
【0020】
セレクタ24は、データ転送制御回路23の制御の下、ハードディスクドライブ(HDD)11へのコマンドおよびデータの入力元をハブ21とフラッシュメモリインターフェース22との間で切り替える。セレクタ24は、本電子機器1がコンピュータ2に接続されている場合にはハブ21を選択し、本電子機器1がコンピュータ2に接続されていない場合にはフラッシュメモリインターフェース22を選択する。
【0021】
ホスト接続認識装置25は、本電子機器1がコンピュータ2に接続されているか否かを判別する。この判別は、例えば、本電子機器1に対する通信ケーブル3の接続の有無を検出したり、あるいはハブ21を介してコンピュータ2との通信を試行することなどによって行うことが出来る。
【0022】
メモリカード認識装置26は、メモリカードスロット12へのメモリカード4の装着および取り外しを検出する。この検出は、例えば、メモリカードスロット12に設けられたカード検出端子の電位に基づいて行うことが出来る。電源27は、内蔵バッテリまたは電池から各コンポーネントに供給すべき動作電源を生成する電源回路である。
【0023】
本電子機器1は、以下の2つの動作モードで動作することができる。
【0024】
(1)動作モード#1:
動作モード#1は、コンピュータ2からのアクセス要求に応じて、当該アクセス要求で指定される、メモリカード4およびハードディスクドライブ(HDD)11の一方とコンピュータ2との間のデータ転送を実行する動作モードである。コンピュータ2に本電子機器1が接続された場合、本電子機器1の動作モードは自動的に動作モード#1に設定される。この動作モード#1においては、本電子機器1内のフラッシュメモリインターフェース22はコンピュータ2に接続された外部メモリカードリーダ/ライタとして動作し、また本電子機器1内のハードディスクドライブ(HDD)11はコンピュータ2に接続された外部ハードディスクドライブとして動作する。この場合、メモリカード4に対するアクセスは、ハードディスクドライブ(HDD)11を介さずに、コンピュータ2とメモリカード4との間で直接的に実行される。
【0025】
(2)動作モード#2:
動作モード#2は、メモリカード4がメモリカードスロット12に装着された時に、メモリカード4に記憶されているデータをハードディスクドライブ(HDD)11に保存するデータ転送をデータ転送制御回路23によって自動的に実行する動作モードである。電子機器1にコンピュータ2が接続されていない場合、電子機器1の動作モードは自動的に動作モード#2に設定される。
【0026】
図3に示されているように、電子機器1にコンピュータ2が接続されていない場合には、ハブ21の機能は、データ転送制御回路23の制御の下に停止される。また、セレクタ24は、データ転送制御回路23の制御の下に、ハードディスクドライブ(HDD)11のコマンドおよびデータの入力元をハブ21からフラッシュメモリインターフェース22に切り替える。
【0027】
次に、図4乃至図6のフローチャートを参照して、本電子機器1の動作を説明する。
【0028】
図4は、本電子機器1の動作モードを切り替える処理を説明するフローチャートである。ホスト接続認識装置25は、本電子機器1がコンピュータ2に接続されているかどうかを判別する(ステップS101)。この判別結果は、ホスト接続認識装置25からデータ転送制御回路23に通知される。
【0029】
本電子機器1がコンピュータ2に接続されている場合(ステップS101のYES)、データ転送制御回路23は、ハブ21の機能を有効にし、またセレクタ24にハードディスクドライブ(HDD)11のコマンドおよびデータの入力元としてハブ21を選択させることにより、本電子機器1の動作モードを動作モード#1に設定する(ステップS102)。
【0030】
一方、本電子機器1がコンピュータ2に接続されていない場合(ステップS101のNO)、データ転送制御回路23は、ハブ21の機能を無効にし、またセレクタ24にハードディスクドライブ(HDD)11のコマンドおよびデータの入力元としてフラッシュメモリインターフェース22を選択させることにより、本電子機器1の動作モードを動作モード#2に設定する(ステップS103)。
【0031】
図5のフローチャートは、動作モード#1における本電子機器1の動作を示している。
【0032】
本電子機器1は、コンピュータ2から送信される、ハードディスクドライブ(HDD)11またはメモリカード4に対するアクセス要求(コマンド)を受信する(ステップS111)。このアクセス要求には、ハードディスクドライブ(HDD)11およびフラッシュメモリインターフェース22のいずれか一方をアクセス対象の外部ドライブとして指定するドライブ指定情報が含まれている。ハブ21は、このドライブ指定情報に応じて、アクセス対象の外部ドライブがハードディスクドライブ(HDD)11およびフラッシュメモリインターフェース22のいずれであるかを判別する(ステップS112)。
【0033】
アクセス対象の外部ドライブがハードディスクドライブ(HDD)11であれば、ハブ21は、ハードディスクドライブ(HDD)11とコンピュータ2とを接続する。これにより、ハードディスクドライブ(HDD)11に対するアクセスが実行される(ステップS113)。ステップS113では、ハードディスクドライブ(HDD)11とコンピュータ2との間のデータ転送がハブ21を介して実行される。一方、アクセス対象の外部ドライブがフラッシュメモリインターフェース22であれば、ハブ21は、フラッシュメモリインターフェース22とコンピュータ2とを接続する。これにより、フラッシュメモリインターフェース22によってメモリカード4に対するアクセスが実行される(ステップS114)。このステップS114では、メモリカード4とコンピュータ2との間のデータ転送がハブ21を介して実行される。
【0034】
図6のフローチャートは、動作モード#2における本電子機器1の動作を示している。
【0035】
データ転送制御回路23は、メモリカード認識装置26からの通知を監視することによって、メモリカードスロット12にメモリカード4が装着されたがどうかを判別する(ステップS121)。メモリカードスロット12にメモリカード4が装着された時、データ転送制御回路23は、メモリカード4に記憶されたデータをハードディスクドライブ(HDD)11に保存するためのデータ転送を自動的に開始する(ステップS122)。このステップS122では、メモリカード4に記憶されている全てのデータファイルがハードディスクドライブ(HDD)11に転送される。
【0036】
以上のように、本電子機器1においては、コンピュータ2に接続されているか否かによって自動的に動作モードの切替えが行われる。本電子機器1がコンピュータ2に接続されておらず単独で動作する場合には、メモリカード4の装着が検出されたときにメモリカード4からハードディスクドライブ(HDD)11へのデータ転送が自動的に実行される。したがって、ユーザによる特別な操作無しで、メモリカード4の内容を容易にバックアップすることが可能となる。また、本電子機器1がコンピュータ2に接続されている場合には、メモリカード4を装着しても、メモリカード4からハードディスクドライブ(HDD)11への自動データ転送は実行されず、コンピュータ2からのアクセス要求に応じて、メモリカード4およびハードディスクドライブ(HDD)11に対するアクセスが個別に実行される。よって、メモリカード4およびハードディスクドライブ(HDD)11の双方をコンピュータ2の外部ドライブとしてそれぞれ使用することができる。
【0037】
なお、メモリカードに限らず、例えば、小型磁気ディスクを搭載した記憶装置などのような可搬型の様々な外部記憶媒体を利用することができる。
【0038】
また本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子機器の外観を示す斜視図。
【図2】同実施形態の電子機器のシステム構成を示すブロック図。
【図3】同実施形態の電子機器がコンピュータに接続されていない場合の動作を説明するための図。
【図4】同実施形態の電子機器によって実行されるモード切替え動作を説明するためのフローチャート。
【図5】同実施形態の電子機器が第1動作モードに設定されている場合に実行される処理手順を示すフローチャート。
【図6】同実施形態の電子機器が第2動作モードに設定されている場合に実行される処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0040】
1…電子機器、2…コンピュータ、4…メモリカード、11…ハードディスクドライブ、12…メモリカードスロット、21…ハブ、22…フラッシュメモリインターフェース、23…データ転送制御回路、25…ホスト接続認識装置、26…メモリカード認識装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホスト装置に接続可能な電子機器において、
ディスク記憶装置と、
外部記憶媒体を取り外し自在に装着可能な記憶媒体装着部と、
前記ホスト装置からのアクセス要求に応じて、当該アクセス要求で指定される、前記記憶媒体装着部に装着された前記外部記憶媒体および前記ディスク記憶装置の一方と前記ホスト装置との間のデータ転送を実行する第1動作モード、および前記外部記憶媒体が前記記憶媒体装着部に装着されたか否かを検出し、装着されたことが検出されたことに応答して前記外部記憶媒体に記憶されているデータを前記ディスク記憶装置に保存するためのデータ転送を実行する第2動作モードの一方の動作モードで前記電子機器の動作を制御する制御手段と、
前記電子機器が前記ホスト装置に接続されているか否かを判別する判別手段と、
前記電子機器が前記ホスト装置に接続されている場合には前記制御手段が前記第1動作モードに設定され、前記電子機器が前記ホスト装置に接続されていない場合には前記制御手段が前記第2動作モードに設定されるように、前記判別手段の判別結果に基づいて、前記制御手段を前記第1動作モードおよび前記第2動作モードの一方の動作モードに設定する手段とを具備することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記外部記憶媒体に記憶されているデータを前記ディスク記憶装置に移動する第1転送モードおよび前記外部記憶媒体に記憶されているデータを前記ディスク記憶装置にコピーする第2転送モードの一方を指定する転送モード情報を記憶する手段をさらに具備し、
前記制御手段は、前記第2動作モードにおいて、前記外部記憶媒体に記憶されているデータを前記ディスク記憶装置に保存するためのデータ転送を前記転送モード情報で指定される前記第1転送モードおよび前記第2転送モードの一方の転送モードで実行することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御手段は、前記第1動作モードにおいて、前記外部記憶媒体が前記記憶媒体装着部に装着されたか否かを検出し、装着されたことが検出されたことに応答して前記ホスト装置に前記外部記憶媒体の存在を通知するための手段を含むことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
外部記憶媒体を取り外し自在に装着可能な記憶媒体装着部とディスク記憶装置とを備えた電子機器の動作を制御する制御方法であって、
前記電子機器がホスト装置に接続されているか否かを判別するステップと、
前記電子機器が前記ホスト装置に接続されていることが判別された場合、前記電子機器の動作モードを、前記ホスト装置からのアクセス要求に応じて、当該アクセス要求で指定される、前記記憶媒体装着部に装着された前記外部記憶媒体および前記ディスク記憶装置の一方と前記ホスト装置との間のデータ転送を実行する第1動作モードに設定するステップと、
前記電子機器が前記ホスト装置に接続されていないことが判別された場合、前記電子機器の動作モードを、前記外部記憶媒体が前記記憶媒体装着部に装着されたか否かを検出し、装着されたことが検出されたことに応答して前記外部記憶媒体に記憶されているデータを前記ディスク記憶装置に保存するためのデータ転送を実行する第2動作モードに設定するステップとを具備することを特徴とする制御方法。
【請求項5】
前記電子機器には、前記外部記憶媒体に記憶されているデータを前記ディスク記憶装置に移動する第1転送モードおよび前記外部記憶媒体に記憶されているデータを前記ディスク記憶装置にコピーする第2転送モードの一方を指定する転送モード情報が記憶されており、
前記外部記憶媒体に記憶されているデータを前記ディスク記憶装置に保存するためのデータ転送は、前記転送モード情報で指定される前記第1転送モードおよび前記第2転送モードの一方の転送モードで実行されることを特徴とする請求項4記載の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−11827(P2006−11827A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−188098(P2004−188098)
【出願日】平成16年6月25日(2004.6.25)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】