説明

電子機器及び画像形成装置

【課題】不揮発性で情報の書き換えが可能な可搬型の記憶媒体が複数接続可能とされ、複数の上記記憶媒体が接続された場合でも、当該複数の記憶媒体にアクセスすることにより、当該記憶媒体、及び当該記憶媒体が接続されている電子機器が誤動作することを防止する。
【解決手段】メモリカード検出部52が、複数のスロット20の各々にメモリカード14が接続されたか否かを検出し、制御信号生成部62が、各スロット20に対応して設けられたバッファ68Aにメモリカード制御信号を出力する。そして、許可信号生成部66が、メモリカード検出部52によってメモリカード14が接続されたことが検出された何れか1つのスロット20に対応したバッファ68Aへメモリカード14へのアクセスを許可する許可信号が入力された場合に、当該バッファ68Aに対応するスロット20に接続されたメモリカード14にメモリカード制御信号を入力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不揮発性で情報の書き換えが可能な可搬型の記憶媒体を複数接続可能な電子機器及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、可搬型の記憶媒体に対してアクセスすることにより、当該記憶媒体からの情報の読み出し、当該記憶媒体への情報の書き込み等を行う装置において、当該装置と上記記憶媒体との間の接続が十分でないために生じる誤った信号の送受信により、上記記憶媒体が誤動作し、記憶されている情報の破壊、誤った情報の書き込み等を生じる場合があるという問題があった。
【0003】
この問題を解決するために、特許文献1には、可搬型の記憶媒体であるメモリカードに、外部から供給される電圧を検出する素子が備えられ、当該素子が外部から供給される電圧を検出した場合に、メモリカードがメモリカード外部システムに対しアクセス可能となったことを示す信号を出力することで、メモリカードがメモリカード外部システムとアクセス不可能状態にあるにも係わらず、メモリカード外部システムがメモリカードにアクセスし、メモリカードを誤動作させることを防止する技術が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、外部機器と接点で電気的に接続された記憶装置に、不揮発性メモリと、当該不揮発性メモリの書き込みと読み出しを行う制御部と、上記記憶装置の低電位側に一方が接続されるプルダウン抵抗と、端子の電位を高電位として上記不揮発性メモリへの書き込みを指令する信号を含むデータ信号を送受信するために上記外部機器と接点で電気的に接続されると共に上記プルダウン抵抗の他方に接続されるデータ信号端子とが備えられ、当該データ信号端子が上記プルダウン抵抗に接続されることで、接触不良や信号の反射といった現象によって不意にデータ信号端子が高電位となっても直ちに低電位とでき、記憶装置が誤った書き込みを行うことを防止する技術が開示されている。
【特許文献1】特開平5−143788号公報
【特許文献2】特開2005−190324号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、メモリカード外部システムが複数のメモリカードが接続可能であり、当該メモリカード外部システムに複数のメモリカードが接続された場合に、本来アクセスする対象ではないメモリカードにアクセスし、当該メモリカードを誤動作させてしまう可能性がある、という問題点があった。
【0006】
また、特許文献2に開示されている技術にも、外部機器に複数の記憶装置が接続された場合に、本来アクセスする対象ではない記憶装置にアクセスし、当該記憶装置を誤動作させてしまう可能性がある、という問題点があった。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、不揮発性で情報の書き換えが可能な可搬型の記憶媒体が複数接続可能とされ、複数の上記記憶媒体が接続された場合でも、当該複数の記憶媒体にアクセスすることにより、当該記憶媒体、及び当該記憶媒体が接続されている電子機器が誤動作することを防止することのできる電子機器及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の電子機器は、不揮発性で情報の書き換えが可能な可搬型の記憶媒体が各々接続可能な複数の接続手段と、前記複数の接続手段の各々に前記記憶媒体が接続されたか否かを検出する検出手段と、前記接続手段に接続された前記記憶媒体からの情報の読み出し及び前記記憶媒体への情報の書き込みの少なくとも一方を行うための制御信号を出力する制御信号出力手段と、前記複数の接続手段の各々に対応して設けられ、前記記憶媒体へのアクセスを許可する許可信号が入力された場合は、対応する前記接続手段に接続された前記記憶媒体への前記制御信号の入力を許可し、前記許可信号が入力されない場合は、対応する前記接続手段に接続された前記記憶媒体への前記制御信号の入力を禁止する複数の許可手段と、前記検出手段によって前記記憶媒体が接続されたことが検出された何れか1つの前記接続手段に対応して設けられた前記許可手段へ前記許可信号を入力すると共に、他の前記接続手段に対応して設けられた前記許可手段への前記許可信号の入力を禁止する許可信号入力手段と、を備えている。
【0009】
請求項1に記載の発明には、不揮発性で情報の書き換えが可能な可搬型の記憶媒体が各々接続可能な複数の接続手段と、複数の接続手段の各々に記憶媒体が接続されたか否かを検出する検出手段とが備えられている。
【0010】
なお、上記記憶媒体には、コンパクトフラッシュ(登録商標)、マイクロドライブ(登録商標)、メモリスティック(登録商標)、SDカード(登録商標)、xDピクチャカード(登録商標)、スマートメディア(登録商標)、フレキシブルディスク等の記憶媒体が含まれる。
【0011】
ここで、本発明では、複数の許可手段が前記複数の接続手段の各々に対応して設けられており、制御信号出力手段によって、前記接続手段に接続された記憶媒体からの情報の読み出し及び記憶媒体への情報の書き込みの少なくとも一方を行うための制御信号が出力される一方、許可信号入力手段によって、前記検出手段によって記憶媒体が接続されたことが検出された何れか1つの接続手段に対応して設けられた許可手段へ記憶媒体へのアクセスを許可する許可信号が入力されると共に、他の前記接続手段に対応して設けられた許可手段への許可信号の入力が禁止される。そして、前記許可手段に許可信号が入力された場合は、当該許可手段によって、対応する接続手段に接続された記憶媒体への前記制御信号の入力が許可され、許可手段に許可信号が入力されない場合は、当該許可手段によって、対応する接続手段に接続された記憶媒体への前記制御信号の入力が禁止される。
【0012】
このように、請求項1に記載の電子機器によれば、記憶媒体が接続されたことが検出された何れか1つの接続手段に対応して設けられた許可手段へ許可信号が入力された場合に、当該1つの接続手段に接続された記憶媒体にのみ制御信号が入力されるので、複数の上記記憶媒体が接続された場合でも、当該複数の記憶媒体にアクセスすることにより、当該記憶媒体、及び当該記憶媒体が接続されている電子機器が誤動作することを防止することができる。
【0013】
なお、本発明は、請求項2に記載の発明のように、前記許可信号入力手段が、前記検出手段によって前記記憶媒体が複数の前記接続手段に接続されたことが検出された場合に、予め定められた優先順位に基づいて、前記記憶媒体が接続されたことが検出された何れか1つの前記接続手段に対応して設けられた前記許可手段へ前記許可信号を入力すると共に、他の前記接続手段に対応して設けられた前記許可手段への前記許可信号の入力を禁止するものとしてもよい。これにより、複数の接続手段に記憶媒体が接続されても、これらのうち優先順位の最も高い1つの接続手段に接続された記憶媒体のみにアクセスし、他の接続手段に接続された記憶媒体へのアクセスを防止することができる。
【0014】
特に請求項2に記載の発明では、請求項3に記載の発明のように、前記優先順位を変更するための変更手段を更に備えたものとしてもよい。これにより、用途や使用頻度等に応じて優先順位を変更することができるため、ユーザにとっての利便性を高めることができる。
【0015】
更に、本発明は、請求項4に記載の発明のように、前記検出手段によって前記記憶媒体が複数の前記接続手段に接続されたことが検出された場合に、前記記憶媒体が接続されたことが検出された何れか1つの前記接続手段を選択するための選択手段を更に備え、前記許可信号入力手段が、前記検出手段によって前記記憶媒体が複数の前記接続手段に接続されたことが検出された場合に、前記選択手段で選択された前記接続手段に対応して設けられた前記許可手段へ前記許可信号を入力すると共に、他の前記接続手段に対応して設けられた前記許可手段への前記許可信号の入力を禁止するものとしてもよい。これにより、複数の記憶媒体が接続されても、ユーザによって選択された1つの接続手段に接続された記憶媒体のみにアクセスし、他の接続手段に接続された記憶媒体へのアクセスを防止することができる。
【0016】
一方、上記目的を達成するために、請求項5に記載の画像形成装置は、請求項1〜請求項4の何れか1項記載の電子機器を備えている。
【0017】
このように請求項5記載の発明によれば、本発明の電子機器を備えているので、当該電子機器と同様に、不揮発性で情報の書き換えが可能な可搬型の記憶媒体が複数接続可能とされ、複数の上記記憶媒体が接続された場合でも、当該複数の記憶媒体にアクセスすることにより、当該記憶媒体、及び当該記憶媒体が接続されている電子機器が誤動作することを防止することができる。
【発明の効果】
【0018】
以上説明した如く、本発明によれば、不揮発性で情報の書き換えが可能な可搬型の記憶媒体が複数接続可能とされ、当該記憶媒体、及び当該記憶媒体が接続されている電子機器が誤動作することを防止することができる、という優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本実施の形態では、本発明を、不揮発性で情報の書き換えが可能な可搬型の記憶媒体(以下、「メモリカード」という。)が接続可能とされ、接続されたメモリカードからの情報の読み出し、及び接続されたメモリカードへの情報の書き込みを行うための複数のスロットを有する画像形成装置に適用した場合について説明する。
【0020】
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10の外観上の構成を説明する。
【0021】
本実施の形態に係る画像形成装置10は、例えば、デジタルカメラ12で撮影された被写体を示す画像情報等の情報を記憶しているメモリカード14が挿入され、当該メモリカード14が各々接続可能なスロット20A,20B,20C、画像情報により示される画像が形成される記録用紙Pが収容される給紙トレイ22、画像が形成された記録用紙Pが排紙される排紙トレイ24、及び各種の操作指示が入力される操作ボタンやテンキー、各種のメッセージ等を表示するためのディスプレイが配置された操作部26を備えている。
【0022】
なお、本実施の形態に係る各スロット20A,20B,20Cには、各々異なる仕様かつ寸法のメモリカード14が接続可能とされており、本実施の形態に係る画像形成装置10は、スロット20A,20B,20Cに接続されたメモリカード14からの画像情報等の情報の読み出し、及びメモリカード14への情報の書き込みを行う。
【0023】
また、以下の説明において、スロット20A,20B,20Cを区別する場合は、符号の末尾に対応するA,B,Cのいずれかを付して説明し、スロット20A,20B,20Cを区別しない場合は、A,B,Cを省略する。
【0024】
図2に、本実施の形態に係る画像形成装置10の電気系の要部構成を示す。
【0025】
画像形成装置10は、画像形成装置10全体の動作を司るCPU(Central Processing Unit)30、各種プログラムや各種パラメータ、各種テーブル情報等が予め記憶されたROM(Read Only Memory)32、CPU30による各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM(Random Access Memory)34、メモリカード14から読み出された情報、後述する外部インタフェース38を介して受信した画像情報等の、各種情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)36を備えている。
【0026】
また、画像形成装置10は、外部の端末装置やデジタルカメラ等と接続され、当該端末装置やデジタルカメラ等との間で画像情報等の各種情報を送受信する外部インタフェース38、給紙トレイ22から記録用紙Pを一枚ずつ取り込み、当該記録用紙Pにメモリカード14やHDD36に記憶された画像情報により示される画像を形成した後に、画像を形成した記録用紙Pを排紙トレイ24に排紙する画像形成ユニット40と接続され、当該画像形成ユニット40の作動を制御する画像形成制御部42、及びスロット20に接続されたメモリカード14とアクセスすることで、メモリカード14からの情報の読み出し、メモリカード14への情報の書き込み等の処理を実行するメモリカード制御部44を備えている。
【0027】
これらCPU30、ROM32、RAM34、HDD36、外部インタフェース38、画像形成制御部42、メモリカード制御部44、及び前述した操作部26は、システムバス46を介して相互に電気的に接続されている。従って、CPU30は、ROM32、RAM34、及びHDD36へのアクセス、外部インタフェース38を介した上記端末装置やデジタルカメラ等との各種情報の送受信、画像形成制御部42を介した画像形成ユニット40の作動の制御、メモリカード制御部44及びスロット20を介したメモリカード14へのアクセス、及び操作部26に対する操作状態の把握や操作部26による各種のメッセージ等の表示を各々行なうことができる。
【0028】
図3に、スロット20及びメモリカード制御部44の要部構成を示す。
【0029】
本実施の形態に係る各スロット20は、メモリカード保持部50、及びメモリカード検出部52を備えている。
【0030】
メモリカード保持部50は、スロット20に挿入されたメモリカード14が接続され、かつ接続された状態を保持する。
【0031】
メモリカード検出部52は、スロット20の各々にメモリカード14が接続されたか否かを検出する。
【0032】
本実施の形態に係るメモリカード検出部52は、メモリカード14がスロット20に挿入されると、メモリカード14の外壁により押圧されるマイクロスイッチを備えている。そして、メモリカード検出部52は、上記マイクロスイッチが押圧された際にスロット20にメモリカード14が接続されたものとして、メモリカード検出信号をメモリカード制御部44へ出力する。
【0033】
なお、本実施の形態に係るメモリカード検出部52は、メモリカード制御部44と接続され、メモリカード14を検出している場合に、メモリカード検出信号としてハイレベルの信号をメモリカード制御部44に出力する一方、メモリカード14を検出していない場合に、メモリカード検出信号としてローレベルの信号をメモリカード制御部44に出力する。
【0034】
一方、本実施の形態に係るメモリカード制御部44は、制御部60、制御信号生成部62、メモリカード検出状態記憶部64、許可信号生成部66、各々スロット20A,20B,20Cに対応して設けられた複数(本実施の形態では、3個)のバッファ68A,68B、及び情報入出力部70を備えている。
【0035】
制御部60は、メモリカード制御部44の全体の制御を司り、制御信号生成部62、メモリカード検出状態記憶部64、及び許可信号生成部66に接続されている。
【0036】
制御信号生成部62は、制御部60からの指示に基づいて、スロット20に接続されたメモリカード14からの情報の読み出し又はメモリカード14への情報の書き込みを行うためのメモリカード制御信号を生成し、スロット20へ出力する。
【0037】
メモリカード検出状態記憶部64は、各スロット20毎にメモリカード14が接続されているか否かを示すメモリカード検出情報が記憶されている。
【0038】
具体的には、メモリカード制御部44に、例えば、スロット20Aに備えられたメモリカード検出部52からハイレベルを示すメモリカード検出信号が入力されると、制御部60が、メモリカード検出状態記憶部64におけるスロット20Aへのメモリカード14の接続状態を記憶する記憶領域に“1”をメモリカード検出情報として記憶させ、メモリカード検出部52からローレベルを示すメモリカード検出信号が入力されると、制御部60が、上記記憶領域に“0”をメモリカード検出情報として記憶させる。なお、スロット20Bに備えられたメモリカード検出部52からメモリカード検出信号が入力された場合、スロット20Cに備えられたメモリカード検出部52からメモリカード検出信号が入力された場合も同様に、制御部60が、メモリカード検出状態記憶部64の各スロット20に対応した記憶領域にメモリカード検出情報を記憶させる。
【0039】
許可信号生成部66は、制御部60からの指示に基づいて、メモリカード検出部52によってメモリカード14が接続されたことが検出された何れか1つのスロット20に対応して設けられたバッファ68A,68Bへメモリカード14へのアクセスを許可する許可信号を入力すると共に、他のスロット20に対応して設けられたバッファ68A,68Bへの許可信号の入力を禁止する。
【0040】
なお、本実施の形態に係る許可信号生成部66は、例えば、所定時間毎や、メモリカード14からの情報の読み出し又はメモリカード14への情報の書き込みの所定処理が終了する毎等の所定タイミング毎に、メモリカード検出状態記憶部64に記憶されている各スロット20毎のメモリカード検出情報を読み出し、読み出したメモリカード検出情報が“1”である何れか1つのスロット20に対応して設けられたバッファ68A,68Bへ当該メモリカード検出情報が“0”となるまで許可信号を入力し続ける。
【0041】
また、本実施の形態に係る許可信号生成部66は、メモリカード検出部52によってメモリカード14が複数のスロット20に接続されたことが検出された場合、すなわち、メモリカード検出情報が複数のスロット20にメモリカード14が接続されていることを示している場合は、予め定められた優先順位に基づいて、メモリカード14が接続されたことが検出された何れか1つのスロット20に対応して設けられたバッファ68A,68Bへ許可信号を入力すると共に、他のスロット20に対応して設けられたバッファ68A,68Bへの許可信号の入力を禁止する。
【0042】
図4に、本実施の形態に係るHDD36に記憶されている上記優先順位を示す優先順位情報の模式図を示す。同図に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置10では、スロット20Aの優先順位を1番とし、スロット20Bの優先順位を2番とし、スロット20Cの優先順位を3番としている。
【0043】
また、本実施の形態に係る画像形成装置10は、操作部26を用いて優先順位情報として記憶されている優先順位を変更することが可能とされている。
【0044】
図5に、上記優先順位を変更する場合に操作部26のディスプレイ26Aに表示される画像を示す。同図に示すように、操作部26のディスプレイ26Aには、スロット20Aの優先順位を入力するための矩形領域80A、スロット20Bの優先順位を入力するための矩形領域80B、及びスロット20Cの優先順位を入力するための矩形領域80Cが表示されると共に、優先順位を変更するスロット20を選択するためのカーソル82が表示される。
【0045】
優先順位を変更する場合にユーザは、操作部26に備えられている十字キー26Bを用いてカーソル82を移動させ、優先順位を変更するスロット20を選択し、選択したスロット20に対応する矩形領域80にテンキー26Cを用いて優先順位を示す数字を入力する。そして、ユーザによって、決定キー26Dが押圧操作されることで、HDD36に記憶されている優先順位情報は、決定キー26Dが押圧操作されたときの矩形領域80に入力された優先順位に書き換えられる。
【0046】
また、バッファ68Aは、各々許可信号生成部66と制御信号生成部62とに接続され、許可信号生成部66から許可信号が入力された場合は、対応するスロット20に接続されたメモリカード14へのメモリカード制御信号の入力を許可し、許可信号が入力されない場合は、対応するスロット20に接続されたメモリカード14へのメモリカード制御信号の入力を禁止する。
【0047】
すなわち、上記許可信号は、バッファ68Aのイネーブル端子に入力され、イネーブル信号として機能するものであり、バッファ68Aは、許可信号が入力された場合にのみメモリカード制御信号を記憶し、当該メモリカード制御信号を対応するスロット20に接続されたメモリカード14へ出力する。
【0048】
なお、本実施の形態に係るメモリカード14は、バッファ68Aを介してメモリカード制御信号が入力されると、入力されたメモリカード制御信号に基づいて、記憶している情報の読み出し又は入力されてくる情報の書き込み等の処理を実行する。
【0049】
バッファ68Bは、各々制御信号生成部62、許可信号生成部66、及び情報入出力部70に接続され、許可信号生成部66から許可信号が入力されている場合に、対応するスロット20に接続されたメモリカード14から読み出した情報、又は対応するスロット20に接続されたメモリカード14へ書き込む情報を記憶する記憶手段である。
【0050】
なお、本実施の形態に係るバッファ68Bは、許可信号が入力されている状態でメモリカード制御信号が入力された際、当該メモリカード制御信号がメモリカード14から情報を読み出すことを示している場合は、情報の入力元及び出力先が、メモリカード14から読み出された情報を情報入出力部70へ出力するように切り替わり、当該メモリカード制御信号がメモリカード14への情報の書き込みを示している場合は、情報の入力元及び出力先が、情報入出力部70から入力された情報をメモリカード14へ出力するように切り替わる。なお、バッファ68Bに許可信号が入力されていない状態で、バッファ68Bにメモリカード制御信号が入力されても、バッファ68Bにおける情報の入出力は行わない。
【0051】
情報入出力部70は、バッファ68Bから入力された情報を、システムバス46を介してHDD36又は画像形成制御部42等へ出力し、システムバス46を介してHDD36等から入力された情報を、バッファ68Bへ出力する。
【0052】
次に、図6を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10の作用を説明する。なお、図6は、記録用紙Pに画像を形成する画像形成処理を実行することが可能な状態である場合に、制御部60によって実行されるメモリカードアクセスプログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムは制御部60の内部メモリの所定領域に予め記憶されている。
【0053】
まず、ステップ100では、メモリカード検出状態記憶部64に記憶されている各スロット20毎のメモリカード検出情報に基づいて、スロット20の何れかにメモリカード14が接続されたことが検出されるまで待ち状態となる。
【0054】
ステップ102では、メモリカード検出部52で生じるチャタリングが収束するまでの所定時間が経過するまで待ち状態となる。
【0055】
次のステップ104では、HDD36から、記憶されている優先順位情報を読み出す。なお、本実施の形態では、優先順位情報として図4の模式図に示すように、スロット20A、スロット20B、スロット20Cの順に優先順位が高いとする。
【0056】
次のステップ106では、優先順位が1番目であるスロット20Aにメモリカード14が接続されたことが検出されたか否かを判定する。本ステップでは、メモリカード検出状態記憶部64に記憶されているスロット20Aに対応する値が“1”である場合に肯定と判定し、ステップ108へ移行し、許可信号生成部66に優先順位が1番目であるスロット20Aへ許可信号を出力させた後にステップ118へ移行する一方、メモリカード検出状態記憶部64に記憶されているスロット20Aに対応する値が“0”である場合に否定と判定し、ステップ110へ移行する。
【0057】
ステップ110では、優先順位が2番目であるスロット20Bにメモリカード14が接続されたことが検出されたか否かを判定する。本ステップでは、メモリカード検出状態記憶部64に記憶されているスロット20Bに対応する値が“1”である場合に肯定と判定し、ステップ112へ移行し、許可信号生成部66に優先順位が2番目であるスロット20Bへ許可信号を出力させた後にステップ118へ移行する一方、メモリカード検出状態記憶部64に記憶されているスロット20Bに対応する値が“0”である場合に否定と判定し、ステップ114へ移行する。
【0058】
ステップ114では、優先順位が3番目であるスロット20Cにメモリカード14が接続されたことが検出されたか否かを判定する。本ステップでは、メモリカード検出状態記憶部64に記憶されているスロット20Cに対応する値が“1”である場合に肯定と判定し、ステップ116へ移行し、許可信号生成部66に優先順位が3番目であるスロット20Cへ許可信号を出力させた後にステップ118へ移行する一方、メモリカード検出状態記憶部64に記憶されているスロット20Cに対応する値が“0”である場合に否定と判定し、ステップ100へ戻る。
【0059】
ステップ118では、CPU30からの指示に基づいて、制御信号生成部62にメモリカード制御信号を各スロット20へ出力させ、メモリカード14からの画像情報の読み出し、又はメモリカード14への情報の書き込み等の所定処理を実行した後、ステップ100へ戻り、以上の処理を繰り返す。なお、ステップ118において、ステップ118へ移行してから所定時間経過しても、CPU30から、メモリカード14からの画像情報の読み出し、又はメモリカード14への情報の書き込み等を実行する指示がない場合は、上記所定時間経過後にステップ100へ戻り、以上の処理を繰り返す。
【0060】
以上詳細に説明したように、本第1の実施形態に係る画像形成装置10によれば、不揮発性で情報の書き換えが可能な可搬型の記憶媒体(ここでは、メモリカード14)が各々接続可能な複数の接続手段(ここでは、スロット20)と、複数の接続手段の各々に記憶媒体が接続されたか否かを検出する検出手段(ここでは、メモリカード検出部48)とが備えられており、複数の許可手段(ここでは、バッファ68A)が複数の接続手段の各々に対応して設けられており、制御信号出力手段(ここでは、制御信号生成部)によって、接続手段に接続された記憶媒体からの情報の読み出し及び記憶媒体への情報の書き込みの少なくとも一方を行うための制御信号(ここでは、メモリカード制御信号)が出力され、許可信号入力手段(ここでは、許可信号生成部66)によって、検出手段によって記憶媒体が接続されたことが検出された何れか1つの接続手段に対応して設けられた許可手段へ記憶媒体へのアクセスを許可する許可信号が入力されると共に、他の前記接続手段に対応して設けられた許可手段への許可信号の入力が禁止される。そして、許可手段に許可信号が入力された場合は、当該許可手段によって、対応する接続手段に接続された記憶媒体への制御信号の入力が許可され、許可手段に許可信号が入力されない場合は、当該許可手段によって、対応する接続手段に接続された記憶媒体への制御信号の入力が禁止される。
【0061】
このように、本第1の実施形態に係る画像形成装置10によれば、記憶媒体が接続されたことが検出された何れか1つの接続手段に設けられた許可手段へ許可信号が入力された場合に、当該1つの接続手段に接続された記憶媒体にのみ制御信号が入力されるので、複数の上記記憶媒体が接続された場合でも、当該複数の記憶媒体にアクセスすることにより、当該記憶媒体、及び当該記憶媒体が接続されている電子機器が誤動作することを防止することができる。
【0062】
また、本第1の実施形態に係る画像形成装置10によれば、許可信号入力手段が、検出手段によって記憶媒体が複数の接続手段に接続されたことが検出された場合に、予め定められた優先順位に基づいて、記憶媒体が接続されたことが検出された何れか1つの接続手段に対応して設けられた許可手段へ許可信号を入力すると共に、他の接続手段に対応して設けられた許可手段への許可信号の入力を禁止するので、複数の接続手段に記憶媒体が接続されても、これらのうち優先順位の最も高い1つの接続手段に接続された記憶媒体のみにアクセスし、他の接続手段に接続された記憶媒体へのアクセスを防止することができる。
【0063】
さらに、本第1の実施形態に係る画像形成装置10によれば、優先順位を変更するための変更手段(ここでは、操作部26)を更に備えたので、用途や使用頻度等に応じて優先順位を変更することができるため、ユーザにとっての利便性を高めることができる。
【0064】
なお、本実施の形態では、優先順位を変更する場合に、操作部26のディスプレイ26Aに図5に示す画像を表示させる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、外部インタフェース38を介して接続されるパーソナル・コンピュータ等の端末装置のディスプレイに図5に示す画像を表示させ、当該端末装置のディスプレイに表示させた画像を用いてユーザに優先順位を変更させる形態等としてもよい。この場合も、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0065】
[第2の実施の形態]
本第2の実施の形態では、メモリカード検出部52によって複数のスロット20にメモリカード14が接続されたことが検出された場合に、メモリカード14が接続されたことが検出された何れか1つのスロット20をユーザによって選択され、当該選択されたスロット20に設けられたバッファ68A,68Bへ許可信号を入力する場合の形態例について説明する。なお、第2の実施の形態に係る画像形成装置10の構成は、第1の実施の形態に係るもの(図1〜図3参照。)と同様であるので説明を省略する。
【0066】
次に、図7を参照して、本第2の実施の形態に係る画像形成装置10の作用を説明する。なお、図7は、記録用紙Pに画像を形成する画像形成処理を実行することが可能な状態である場合に、制御部60によって実行されるメモリカードアクセスプログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、当該プログラムは制御部60の内部メモリの所定領域に予め記憶されている。なお、第1の実施の形態に係る図6のフローチャートと同一のステップについては同一の符号を付して説明を省略する。
【0067】
ステップ200では、メモリカード検出状態記憶部64に記憶されている各スロット20毎のメモリカード検出情報に基づいて、複数のスロット20にメモリカード14が接続されたことが検出されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ202へ移行し、否定判定となった場合はステップ206へ移行する。
【0068】
ステップ202では、操作部26を介して、メモリカード14が接続されたことが検出されたスロット20から、アクセス対象とする1つのスロット20をユーザに選択させる。
【0069】
図8に、メモリカード検出部52によって複数のスロット20にメモリカード14が接続されたことが検出された場合に、メモリカード14が接続されたことが検出された何れか1つのスロット20を選択するために、操作部26のディスプレイ26Aに表示される画像を示す。なお、同図は、スロット20A、スロット20B、及びスロット20Cにメモリカード14が接続された場合にディスプレイ26Aに表示される画像の一例である。
【0070】
同図に示すように、操作部26のディスプレイ26Aには、スロット20Aを示す画像84A、スロット20Bを示す画像84B、及びスロット20Cを示す画像84Cと共に、アクセス対象とするスロット20を選択するためのカーソル82が表示される。そして、ユーザは操作部26に備えられている十字キー26Bを用いてカーソル82を移動させ、決定キー26Dを押圧操作することでアクセス対象とするスロット20を選択する。
【0071】
ステップ204では、許可信号生成部66に上記選択されたスロット20へ許可信号を出力させ、ステップ118へ移行する。
【0072】
ステップ206では、スロット20Aにメモリカード14が接続されたことが検出されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ208へ移行し、許可信号生成部66にスロット20Aへ許可信号を出力させた後にステップ118へ移行する一方、否定判定となった場合はステップ210へ移行する。
【0073】
ステップ210では、スロット20Bにメモリカード14が接続されたことが検出されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ212へ移行し、許可信号生成部66にスロット20Bへ許可信号を出力させた後にステップ118へ移行する一方、否定判定となった場合はステップ214へ移行する。
【0074】
ステップ214では、スロット20Cにメモリカード14が接続されたことが検出されたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ216へ移行し、許可信号生成部66にスロット20Cへ許可信号を出力させた後にステップ118へ移行する一方、否定判定となった場合はステップ100へ戻る。
【0075】
以上詳細に説明したように、本第2の実施形態に係る画像形成装置10によれば、検出手段によって複数の接続手段に記憶媒体が接続されたことが検出された場合に、記憶媒体が接続されたことが検出された何れか1つの接続手段を選択するための選択手段(ここでは、操作部26)を更に備え、許可信号入力手段が、検出手段によって記憶媒体が複数の接続手段に接続されたことが検出された場合に、選択手段で選択された接続手段に対応して設けられた許可手段へ許可信号を入力すると共に、他の接続手段に対応して設けられた許可手段への許可信号の入力を禁止するので、複数の記憶媒体が接続されても、ユーザによって選択された1つの接続手段に接続された記憶媒体のみにアクセスし、他の接続手段に接続された記憶媒体へのアクセスを防止することができる。
【0076】
以上、本発明を上記各実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記各実施の形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記各実施の形態に多様な変更または改良を加えることができ、当該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0077】
また、上記各実施の形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における組み合わせにより種々の発明を抽出できる。上記各実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0078】
例えば、上記各実施の形態では、本発明を画像形成装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明を複数のスロット20を有するテレビ、デジタルフォトフレーム等の画像表示装置、複数のスロット20を有するデジタルカメラ、複数のスロット20を有する携帯型端末装置等、他の装置に適用する形態としてもよい。この場合も、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0079】
また、上記各実施の形態では、画像形成装置10が3つのスロット20を備えた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像形成装置10が2つのスロット20を備える形態、4つ以上のスロット20を備える形態等、画像形成装置10に複数のスロット20が備えられる形態であればよい。また、スロット20A,20Bとで同じ寸法のメモリカード14が接続される等、異なるスロット20で同じ寸法のメモリカード14が接続されてもよい。この場合も、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0080】
また、上記各実施の形態では、メモリカード検出部52として、マイクロスイッチを備えたものを適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、メモリカード検出部52として、例えば、光を照射するLED(Light Emitting Diode)と、メモリカード14がスロット20に挿入された場合に、LEDから照射されてメモリカード14の表面で反射された光をメモリカード14の表面に対し所定の角度で受光するフォトダイオードと、を含むフォトセンサを備えたものを適用する形態等としてもよい。この場合も、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0081】
また、上記各実施の形態では、本発明に係る許可手段としてバッファ68Aを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明に係る許可手段として、許可信号が入力された場合にメモリカード制御信号をメモリカード14へ出力する切替回路を用いた形態としてもよい。この場合も、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0082】
その他、上記各実施の形態で説明した画像形成装置10の構成(図1〜図3参照。)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したりすることができることは言うまでもない。
【0083】
また、上記各実施の形態で説明したメモリカードアクセスプログラムの処理の流れ(図6及び図7参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりすることができることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】実施の形態に係る画像形成装置の外観図である。
【図2】実施の形態に係る画像形成装置の電気系の要部構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態に係るメモリカード制御部及びスロットの要部構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施の形態に係る優先順位情報を示す模式図である。
【図5】第1の実施の形態に係る優先順位情報を変更する場合の操作部のディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【図6】第1の実施の形態に係るメモリカードアクセスプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態に係るメモリカードアクセスプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】第2の実施の形態に係るスロットを選択するために操作部のディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0085】
10 画像形成装置
14 メモリカード(記憶媒体)
20A スロット(接続手段)
20B スロット(接続手段)
20C スロット(接続手段)
26 操作部(変更手段、選択手段)
48 メモリカード検出部(検出手段)
62 制御信号生成部(制御信号出力手段)
66 許可信号生成部(許可信号入力手段)
68A バッファ(許可手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
不揮発性で情報の書き換えが可能な可搬型の記憶媒体が各々接続可能な複数の接続手段と、
前記複数の接続手段の各々に前記記憶媒体が接続されたか否かを検出する検出手段と、
前記接続手段に接続された前記記憶媒体からの情報の読み出し及び前記記憶媒体への情報の書き込みの少なくとも一方を行うための制御信号を出力する制御信号出力手段と、
前記複数の接続手段の各々に対応して設けられ、前記記憶媒体へのアクセスを許可する許可信号が入力された場合は、対応する前記接続手段に接続された前記記憶媒体への前記制御信号の入力を許可し、前記許可信号が入力されない場合は、対応する前記接続手段に接続された前記記憶媒体への前記制御信号の入力を禁止する複数の許可手段と、
前記検出手段によって前記記憶媒体が接続されたことが検出された何れか1つの前記接続手段に対応して設けられた前記許可手段へ前記許可信号を入力すると共に、他の前記接続手段に対応して設けられた前記許可手段への前記許可信号の入力を禁止する許可信号入力手段と、
を備えた電子機器。
【請求項2】
前記許可信号入力手段は、前記検出手段によって前記記憶媒体が複数の前記接続手段に接続されたことが検出された場合に、予め定められた優先順位に基づいて、前記記憶媒体が接続されたことが検出された何れか1つの前記接続手段に対応して設けられた前記許可手段へ前記許可信号を入力すると共に、他の前記接続手段に対応して設けられた前記許可手段への前記許可信号の入力を禁止する請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記優先順位を変更するための変更手段を更に備えた請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記検出手段によって前記記憶媒体が複数の前記接続手段に接続されたことが検出された場合に、前記記憶媒体が接続されたことが検出された何れか1つの前記接続手段を選択するための選択手段を更に備え、
前記許可信号入力手段は、前記検出手段によって前記記憶媒体が複数の前記接続手段に接続されたことが検出された場合に、前記選択手段で選択された前記接続手段に対応して設けられた前記許可手段へ前記許可信号を入力すると共に、他の前記接続手段に対応して設けられた前記許可手段への前記許可信号の入力を禁止する請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
請求項1〜請求項4の何れか1項記載の電子機器を備えた画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−73061(P2010−73061A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−241619(P2008−241619)
【出願日】平成20年9月19日(2008.9.19)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】