説明

電子装置に化粧的魅力をもたせる二色性ガラス

電子装置の化粧的及び審美的魅力を向上させるために装置のガラス窓に二色性コーティングを施すことができる。二色性コーティングに組み合わせてガラス窓に異なるプロセスを適用することができる。例えば、二色性材料の1つ以上の層に加えて、ガラス窓にインクの層を付着することができる。材料層は、ガラスの適当な部分を覆うことができる。例えば、材料層は、穴又は開口を含む。別の例として、材料層は、ガラスに配置される多数の個別の形状から構成することができる。あるケースでは、ソフトウェアアプリケーションを使用して、コーティングのための望ましいカラープロフィールを定義すると共に、二色性層及び他の層の適当な組み合わせを検索して、望ましいカラープロフィールを与えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置に化粧的魅力をもたせる二色性ガラスに係る。
【0002】
関連出願の相互参照:本出願は、2009年12月17日に出願された“DICHROIC GLASS FOR COSMETIC APPEAL IN AN ELECTRONIC DEVICE”と題するプロビジョナル特許出願第61/287,422号、及び2010年3月4日に出願された“DICHROIC GLASS FOR COSMETIC APPEAL IN AN ELECTRONIC DEVICE”と題するプロビジョナル特許出願第61/310,416号の利益を主張するもので、これらの出願は、参考としてここにそのまま援用される。
【背景技術】
【0003】
光学的コンポーネントを有する製品に適用される表面処理の化粧効果は、非常に重要である。電子産業のような消費者向け製品産業では、ある製品を別の製品以上に購入したいと消費者に判断させる判断ファクタは、見た目の美しさである。従って、新しい及び異なる視覚的見掛け又は化粧効果をもつ製品を生み出すために光学的表面にとって新規な表面処理又は表面処理の組合せが要望され続けている。
【発明の概要】
【0004】
電子装置のガラスコンポーネントに多数のコーティングを被覆してガラスコンポーネントに二色性光学特性を与えるためのシステム及び方法が提供される。より詳細には、ガラスコンポーネントの異なる位置に異なる材料を異なる量で被覆して、審美的に満足なガラスコンポーネント、例えば、電子装置の窓を形成することができる。
【0005】
電子装置の審美的な見掛けを向上させるため、ガラスコンポーネントに異なるプロセスを適用して、審美的に満足なカラーコーティングを設けることが望まれる。例えば、装置のガラス窓に異なる材料を薄い膜で設けて、着色ガラス面を形成することができる。別の例として、ディスプレイがターンオフされたときにはガラスコンポーネントが高い反射性となるが、ディスプレイがターンオンされたときにはそれが透明となるように、ガラスコンポーネントにコーティングを施すことができる。更に別の例として、ロゴや他の透かしがコンポーネント上に現れるようにコーティングを施すこともできる。ある実施形態では、二色性コーティングを使用して、これらのカラーベースの審美的効果を発揮させることができる。
【0006】
適当な材料を、1つ以上の層において、異なる厚み及び順序で、コンポーネントに付着して、望ましい審美的効果を発揮させることができる。例えば、異なる材料層は、特定の望ましいカラープロフィール、色合い、飽和、カラー勾配、又は他の視覚特性に一致するように選択することができる。別の例として、各層又は積層体(例えば、二色性層の積層体又は物理的蒸着(PVD)層の積層体)の不透明さ又は他の光学的特性を変えることができる。ある実施形態では、異なる形式の層又は材料の積層体を二色性層と結合して、特定の審美的効果を発揮させることができる。1つの具現化では、光が反射して二色性層を透過する仕方を制御するために、コンポーネントは、二色性積層体の下にインク積層体を含むことができる。
【0007】
各層又は積層体の材料は、表面の適当な部分の上に設けることができる。例えば、二色性積層体の各層は、穴、又はコンポーネントの一部分を覆う個別の形状を含むことができる。1つの具現化では、各層は、コンポーネントの領域の50%から75%の範囲の量をカバーする1組の形状として設けることができる。この層は、異なる解決策を使用して設けることができる。例えば、多数の異なる形状を堆積して層を形成することができる。別の例として、マスクを使用して、堆積層の一部分を除去することができる。
【0008】
二色性積層体を生成するための特定の材料及び層構成を、適当な解決策を使用して選択することができる。ある実施形態では、ソフトウェアを使用して、材料及び層構成を定義することができる。例えば、各波長において特定の角度で透過、反射又はその両方がなされる光の量を定義する望ましいカラーパワー曲線をソフトウェアに与えることができる。その定義されたカラーパワー曲線から、ソフトウェアは、ガラス表面に付着されたとき、その定義されたカラーパワー曲線を与える材料及び層の最も適した組み合わせを計算することができる。1つの具現化では、使用する材料は、TiO2及びSiO2の組合せを含むことができる。
【0009】
本発明の前記及び他の特徴、その特性、及び種々の効果は、添付図面を参照して以下の詳細な説明を考慮したときに、明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態による例示的電子装置の概略図である。
【図2】本発明の実施形態により電子装置に使用される例示的ガラス表面の概略図である。
【図3】本発明の実施形態により化粧コーティングを有する電子装置ガラス表面を生成する例示的プロセスのフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態によりガラスコンポーネントに化粧用二色性仕上げを施すための例示的プロセスのフローチャートである。
【図5A】本発明の実施形態によるガラス及びコーティング層の断面図である。
【図5B】本発明の実施形態によるガラス及びコーティング層の断面図である。
【図5C】本発明の実施形態によるガラス及びコーティング層の断面図である。
【図5D】本発明の実施形態によるガラス及びコーティング層の断面図である。
【図5E】本発明の実施形態によるガラス及びコーティング層の断面図である。
【図5F】本発明の実施形態によるガラス及びコーティング層の断面図である。
【図6A】本発明の実施形態による例示的ガラスコーティングに使用される材料の断面図である。
【図6B】本発明の実施形態による例示的ガラスコーティングに使用される材料の断面図である。
【図6C】本発明の実施形態による例示的ガラスコーティングに使用される材料の断面図である。
【図7A】本発明の実施形態による例示的コーティングの概略上面図である。
【図7B】本発明の実施形態による例示的コーティングの概略上面図である。
【図7C】本発明の実施形態による例示的コーティングの概略上面図である。
【図7D】本発明の実施形態による例示的コーティングの概略上面図である。
【図7E】本発明の実施形態による例示的コーティングの概略上面図である。
【図7F】本発明の実施形態による例示的コーティングの概略上面図である。
【図8】本発明の実施形態によりロゴを形成するために複数のコーティングが設けられる例示的表面の概略上面図である。
【図9A】本発明の実施形態により表面をマスクするために表面に付着される例示的シールドの断面図である。
【図9B】本発明の実施形態によりマスクが除去されたときの図9Aの表面の断面図である。
【図10A】本発明の実施形態によりホトリソグラフィープロセスを使用してマスクが付着される装置コンポーネントの断面図である。
【図10B】本発明の実施形態によりホトリソグラフィープロセスを使用してマスクが付着される装置コンポーネントの断面図である。
【図12】本発明の実施形態によりコンポーネント表面の境界にコーティングを施すための例示的固定具の概略図である。
【図13】本発明の実施形態により異なる入射角から異なるカラーパワー曲線が見えるところの例示的ガラス表面の概略図である。
【図14】本発明の実施形態により化粧用光学的コーティングが施される例示的装置の概略図である。
【図15】本発明の実施形態により化粧用二色性処置のガラス要素を生成するための例示的プロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の詳細な説明は、物品の表面に対する異なる処置に係り、より詳細には、光学的特性を有する電子装置コンポーネントに向けられる化粧用処置に係る。コンポーネントは、例えば、電子装置に使用されるカバー窓及び化粧用ガラスのようなガラス要素を含む。処置は、表面上に材料を堆積する被覆又は他のプロセス、装置コンポーネント内に材料を埋め込む(例えば、ガラス窓に特定の材料を埋め込む)プロセス、装置コンポーネントから材料を除去する(例えば、窓を研磨する)プロセス、或いは光学的コンポーネントの他の処理を含む。以下の説明の一部分は、ガラス窓に関する処置について述べるが、この処置は、ガラス又はプラスチック窓のような電子装置の透明又は半透明表面にも適用できることを理解されたい。例えば、この処置は、処置が適用される2つの逆の表面及び同一平面上の表面を有するガラスプレートに適用することができる。
【0012】
ある実施形態では、特に望ましい化粧効果を与えるように1つ以上の処置を組み合わせることができる。例えば、光学的コンポーネント(例えば、カバー窓)に1つ以上のコーティングを施すことができる。1つ以上のコーティングの特性は、製品の魅力を向上させることのできる審美的に独特で且つ満足な仕上げを生じるように選択することができる。特に、各コーティングの特性を組み合わせて(例えば、積層間の相互作用で特定の効果を与えるようにコーティングを積層して)、審美的に満足な効果を発揮させることができる。一例として、1つ以上の半透明及び不透明なコーティングを施して、望ましい化粧効果を生じさせることができる。別の例として、コーティングの少なくとも1つは、二色性のコーティングである。1つの具現化において、カバー窓は、少なくとも二色性スタックをインクスタック上に含むことができる。
【0013】
二色性材料は、可視光を、異なるカラーの個別のビーム(即ち、透過光及び反射光)に分割させる。特に、二色性仕上げをカバー窓に適用して、カバー窓がユーザにとって鮮やかな色に見える(光彩を放つ効果、豪華な色、及び/又は光沢又は輝く見掛け)ようにすることができる。
【0014】
本発明の実施形態は、図1−15を参照して以下に説明する。しかしながら、当業者であれば、これら図面を参照してここに述べる詳細な説明は、単なる例示に過ぎず、本発明は、それらの限定された実施形態を越えて実施できることが容易に明らかであろう。図1は、本発明の実施形態による電子装置の概略図である。電子装置100は、ハウジング110及び窓120を備え、窓120は、ハウジング110に固定される。ハウジング110は、例えば、プラスチック、金属又は複合材料を含む適当な材料から構成することができる。窓120は、例えば、ガラス又はプラスチックを含む適当な透明又は半透明材料から構成することができる。窓120は、例えば、窓の一部分又は全部(例えば、窓の周囲のみ)に接触する支持プレートを使用することを含む適当な解決策を使用して、ハウジング110に結合することができる。あるケースでは、それに代わって又はそれに加えて、ガラス要素をハウジング110(例えば、ハウジングのプレート)に結合し、化粧面を設けることができる。以下の説明は、ガラス窓に関して異なる実施形態を述べるが、ガラスに代わって又はそれに加えて、他の透明又は半透明の材料を使用できることが理解されよう。
【0015】
窓120は、電子装置100の少なくともディスプレイ回路上に配置される。ある実施形態では、窓120は、ディスプレイ回路の周囲を越えて延びる。装置100の実施例において、窓120は、ディスプレイエリア122及びマスクエリア124をカバーする。マスクエリアは、装置のコンポーネント(例えば、ディスプレイ回路に接続されるワイヤ、回路及び他のコンポーネント)を視野から隠すために窓に結合される暗いマスク又は他の要素を含む。マスクは、例えば、マスクエリア124において窓の内面に不透明材料のコーティングを配置することを含む適当な仕方で形成することができる。
【0016】
窓120の審美的な見掛けを向上させるため、適当なプロセスを使用して、1つ以上の光学的な処置を窓に施し、製品の魅力を向上させる審美的に満足な仕上げにすることができる。例えば、窓の1つ以上の表面(例えば、窓の内面又は窓の外面)に1つ以上のコーティングを施すことができる。これらコーティングは、適当な特性をもつことができる。例えば、コーティングは、変化する厚み、不透明度、カラー、反射率、又は他の光学的特性をもつことができる。別の例として、窓の材料内に1つ以上の材料を埋め込んで異なる光学的効果を発揮させる(例えば、ガラスに異なる鉱物を添加して不透明度を変化させる)ことができる。更に別の例として、窓の外面に1つ以上のプロセスを適用して、表面の滑らかさを変化させる(例えば、窓の表面をエッチング又は粗面化して異なる光散乱効果を生じさせる)ことができる。
【0017】
1つ以上の形式の表面処置を組み合わせて特定の化粧効果を発揮させることができる。例えば、窓は、窓の外面を変更するプロセスで結合された1つ以上のコーティングを含むことができる。1つの実施形態において、表面処置は、少なくとも1つの二色性コーティング層を、不透明又は反射層(例えば、インク)或いは積層体と結合させることを含む。例えば、二色性積層体を暗い不透明層と結合して、二色性層を通過する光の透過部分を吸収し、光の反射部分だけが見えるように残すことができる。別の例として、二色性層を光不透明層と結合して、透過光及び反射光の両方がユーザに見えるようにすることもできる。不透明層の特定の色及び不透明度と、二色性層の構成は、望ましい濃さ及び満足な色合い(例えば、まっすぐからのピンクから、斜めからのオレンジまでの範囲の色合い)に基づいて選択することができる。
【0018】
図2は、本発明の実施形態により電子装置に使用される例示的な窓の概略図である。窓200は、ある実施形態では、一般的に、窓120(図1)に対応する。窓200は、窓200の下のディスプレイ回路の位置から(例えば、光が通過する窓200の部分に基づいて)画成された複数の領域を含む。図2の実施例では、窓200は、コンテンツが表示されるディスプレイエリア210と、ディスプレイエリア210の上に位置する上部マスクエリア220と、ディスプレイエリア210の下に位置する下部マスクエリア222と、ディスプレイエリア210の縁に沿って位置する側部マスクエリア224とを含む。
【0019】
適当な解決策を使用して窓200の1つ以上のエリアの表面に二色性コーティングを施すことができる。あるケースでは、異なる金属(例えば、金又は銀)或いは金属酸化物(例えば、チタン、クロム、アルミニウム、ジルコニウム又はマグネシウム)の多数の薄い層を表面に付着することにより二色性コーティングを設けることができる。例えば、SiO2及びTiO2の多数の薄い層(例えば、10ないし70枚の層、20ないし60枚の層、30ないし50枚の層、又は20枚の層)を窓の表面に堆積して二色性積層体を形成することにより、二色性コーティングを施すことができる。例えば、物理的蒸着(PVD)プロセスを含む適当な解決策を使用して薄い層を付着することができる。
【0020】
達成される特定の光学的効果は、堆積される層の枚数、各層に堆積される材料の形式、及び材料上の各層の位置又はパターンにより決定され又は定義される。特に、材料及び層厚みの各組み合わせを、光が二色性コーティングを通して表面から反射するときの特定の色又は効果と関連付けることができる。ある実施形態では、二色性層に代わって又はそれに加えて材料及び層を付着して他の光学的効果を発揮させることができる。コーティング内に特定の形状又はロゴを画成するために、コーティングの異なる層に対して1つ以上のマスクを使用することができる。
【0021】
ある実施形態では、二色性積層体で反射され及びそれを透過する光がユーザに見える状態を制御するため、二色性積層体を不透明積層体又は層(例えば、インク積層体又はインク層)と結合することができる。例えば、二色性積層体を暗いインク積層体(例えば、黒いインクマスク)と結合して、二色性積層体を通過する透過光部分を吸収し、反射光部分だけが見えるように残すことができる。別の例として、二色性積層体を明るいインク積層体(例えば、白いインクマスク)と結合して、透過光及び反射光の両方がユーザに見えるようにすることもできる。更に別の例として、二色性積層体を着色インク積層体と結合して、透過光及び反射光の特定のセグメントを吸収する一方、他のセグメントがユーザに見えるままとすることができる。あるケースでは、インク積層体の特定のカラー及び二色性積層体の構成は、結果として得られる1つ以上の望ましいカラーパワー曲線(以下に述べる)に基づいて選択することができる。着色不透明積層体及び二色性積層体は、結果としてユーザに見えるカラーが光学的に向上した効果(例えば、カラー混合)をもつように、同様のカラー及び異なるカラーをもつことができる。特に、インク及び二色性積層体は、濃い満足な色合い(例えば、まっすぐからのピンクから、斜めからのオレンジまでの範囲の色合い)を与えるように選択することができる。
【0022】
ガラスに施されるコーティングは、適当な化粧外観を与えるように選択することができる。ある実施形態では、第1の角度(例えば、まっすぐ)から見たときに第1のカラーでそして第2の角度(例えば、側部)から見たときに第2のカラーでガラスがユーザに見えるように、コーティングを選択することができる。ある実施形態では、ユーザがガラスを見る角度に基づいてガラスの透明度が変化するように、コーティングを選択することもできる。ある実施形態では、見る角度に基づいて又はバックライトの有無に基づいてガラスの反射率が変化する(例えば、スクリーンがオフのときにはガラスが著しく反射性であるが、スクリーンがオンのときには透明であるか又は著しく半透明となる)ように、コーティングを選択することもできる。或いは又、ガラスがハウジング又はベゼルの色と混ざり合うか又はそれに一致する(例えば、著しく反射性のガラスが反射性ベゼルに一致するか又は着色ガラスが着色アルミニウムハウジングに一致する)ように、コーティングを選択することもできる。しかしながら、装置のスクリーンがオンでありそしてユーザが装置を操作するときにコーティングが消失して見える(例えば、ディスプレイからガラスの背面及びコーティングを通して光が放射されるときコーティング効果が排除されるか又は低減される)ように、コーティングを選択することもできる。ある実施形態では、他のミラーリング又は光散乱仕上げを施すこともできる。
【0023】
ある実施形態では、装置の内部コンポーネントが光を受けるか又は光を透過するところのガラスの部分にコーティングを施すことができる。例えば、カメラの窓上にコーティングを施すことができる。所定角度又は角度範囲からカメラ窓を通過する全ての光についてはカメラ窓を覆い隠すが、カメラ窓を通過する他の全ての光(例えば、捕獲される画像に対応する光)については覆い隠さないように、コーティングを選択することもできる。ある実施形態では、ソフトウェアを使用して、窓を通して受けた光及びコーティングの効果を除去できるように、既知の仕方でコーティングにより光を調整することができる。同様に、ディスプレイ要素から窓を通過する光を、窓上のコーティングの特性に基づいて自動的に調整して、ディスプレイが窓を通して画像を与えるときにディスプレイが(例えば、歪を伴うことなく)予想されるカラー及びサイズで見えるようにすることができる。
【0024】
窓に到達する外部の光に基づき光学的効果を与える光学的処置を組み合わせるのに代わって又はそれに加えて、電子装置ディスプレイのバックライトと相互作用するように光学的処置を設計することができる。或いは又、光学的処置は、バックライトにより放射された光が装置ハウジング内の装置コンポーネント間で反射する状態を考慮することもできる。特に、変化する不透明度のコーティング積層体を、光源の起点に基づいて異なる順序で配置することができる(例えば、光源から離れるほど、より不透明な層が配置される)。
【0025】
ある実施形態では、窓200の周囲の縁230を通して光が漏れることがある。これは、光を散乱させ、窓の望ましい審美的な見掛けに悪影響を及ぼし得る。漏れ、ノイズ又は他の悪影響を防止するために、縁230は、例えば、インク層又はマスクを他の材料層、積層体又はマスクと同様に堆積して処置することができる。
【0026】
図3は、本発明の実施形態により化粧コーティングを有する電子装置ガラス表面を生成する例示的プロセスのフローチャートである。プロセス300は、ステップ302で開始される。ステップ304において、電子装置の外面として使用されるべき1枚以上のガラスシートを準備する。ガラスシートは、装置にアッセンブルするようにカットされ又はそのようなサイズにされてもよいし、或いは積層シートとされて、後で装置にアッセンブルするためにカットされるか又は仕上げられてもよい。ガラスシートは、例えば、フラットな又は平坦な形状、或いはカーブした形状(例えば、カーブしたハウジング又はベゼルを有する装置に使用するためのカーブした断面)を含む適当な形状のものである。ステップ306において、二色性積層体の層についてコーティング材料を選択する。選択される特定の材料は、金属、金属酸化物、又は他の適当な材料を含み、そしてガラスに対する望ましい最終的な外観又は見掛けに基づいて選択される。例えば、ガラスが特定の反射特性を有するか、又はガラスが特定の色となるように、材料を選択することができる。ある実施形態では、二色性積層体の単一層内で多数の材料を選択して合成することができる。あるケースでは、二色性積層体に代わって又はそれに加えて、1つの層に1つ以上の付加的な材料を使用して、他の形式の光学的コーティング(例えば、二色性積層体の部分ではない層)を設けることができる。ステップ308において、層のためのマスクを選択する。マスクは、例えば、ガラスがアッセンブルされる電子装置に関連したロゴ又は透かしを含む適当な形状をもつ。あるケースでは、マスクが選択されなくてもよい。例えば、異なるレベルの不透明度、調整された着色、又は他の効果を含む望ましい化粧効果を生じるように特定の層材料及びマスクを選択することができる。ある実施形態では、特定の色又は鮮やかさ、飽和レベル、色合い、又は他の光学的又は化粧特性を得るように、材料及びマスクを選択することができる。
【0027】
ステップ310において、選択された材料をガラスシートに付着する。例えば、堆積層が非常に薄く(例えば、20ないし50nmの範囲)なるようにPVDプロセスを使用して、選択されたコーティング材料をシートに付着することができる。或いは又、他の薄膜プロセスを使用することもできる。マスクに配置される材料の部分は、ガラスに接合せず、マスクをガラスから除去するときに除去することができる。ステップ312において、このプロセスは、望ましい全ての材料層がガラスに付着されたかどうか決定する。例えば、このプロセスは、二色性積層体の望ましい全ての層が付着されたかどうか決定する。別の例として、プロセスは、このプロセスは、他の積層体(例えば、インク積層体)に関連した層がガラスに付着されたかどうか決定する。二色性積層体又は別の積層体について付加的な層が必要であるとプロセスが決定する場合には、プロセス300は、ステップ306に戻り、別のコーティング材料を選択する。ステップ312において、望ましい全ての材料層が付着されたと決定すると、プロセス300は、ステップ314へ進み、終了となる。
【0028】
図4は、本発明の実施形態によりガラスコンポーネントに化粧用二色性仕上げを施すための例示的プロセスのフローチャートである。このプロセス400は、ステップ402で開始される。ステップ404において、電子装置に使用するためのガラスコンポーネントを定義する。例えば、ガラス窓又は化粧プレートを定義する。ステップ406において、ガラスコンポーネントに二色性層を堆積する。あるケースでは、二色性層は、例えば、穴を有するか又は個別形状のセットとして設けられた不連続層において堆積される。ステップ408において、例えば、二色性層と同じガラスの側又は他の側においてガラスコンポーネントに不透明なインク層を付着することができる。次いで、プロセス400は、ステップ410で終了となる。
【0029】
コーティング及びマスクの適当な結合体を電子装置のガラスに付着して特定の光学的効果を発揮させることができる。特に、ガラスは、二色性効果に使用されずに他の化粧目的に使用される材料の薄膜層を含む。そのような材料は、例えば、ガラスの背景色を与える材料(例えば、インク)、ガラスの透明度又は不透明度を定義する材料、或いはコーティングカラーの色合い又は飽和を定義する材料を含む。
【0030】
特定のコーティング及びマスクは、ガラスの特定の表面上に適当な順序で施すことができる。図5A−Fは、本発明のある実施形態によるガラス及びコーティング層の断面図である。窓500は、上面503及び下面504を有するガラス502を備えている。材料積層体506を下面504に付着して、望ましい化粧仕上げを与える。材料積層体506は、例えば、異なる光学的特性を有する異なる材料の多数の層を含む1つ以上の材料の1つ以上の層から形成される。例えば、材料積層体506は、一連のインク層及び一連の二色性層の一方又は両方を含む。窓510は、上面513及び下面514を有するガラス512を備えている。材料積層体516を上面513に付着して望ましい化粧仕上げを与えることができ、材料積層体516は、材料積層体506の特徴の幾つか又は全部を含む。
【0031】
窓520は、上面523及び下面524を有するガラス522を備えている。材料積層体526を下面524に付着して望ましい化粧仕上げを与えることができ、材料積層体526は、材料積層体506の特徴の幾つか又は全部を含む。材料積層体526は、これを付着するときにガラス522の表面に配置されたマスクにより生じる1つ以上のギャップ又は穴527を含む。ある実施形態では、材料積層体526は、下面に代わって又は下面に加えて、上面523に付着される。窓530は、上面533及び下面534を有するガラス532を含む。材料積層体536を下面534に付着して望ましい化粧仕上げを施すと共に、材料積層体538を上面533に付着することができる。材料積層体536及び538は、材料積層体506の特徴の幾つか又は全部を含む。材料積層体536及び538は、同じ又は異なる材料或いは形式の材料から形成することができ、そして同じ又は異なる厚みを有することができる。ある実施形態では、材料積層体536及び538の各々は、望ましい化粧見掛けを与えるために個々の材料層及び穴(例えば、窓520に示すように、マスクの付着により生成された)の異なる組み合わせを含むことができる。
【0032】
窓540は、上面543及び下面544を有するガラス542を備えている。材料積層体546及び547を下面544に付着して望ましい化粧仕上げを施すことができ、材料積層体546及び547は、材料積層体506の特徴の幾つか又は全部を含む。あるケースでは、材料積層体546及び547を窓540の表面の一部分の上だけに配置することができる。このように、材料積層体546及び547は、ガラス窓表面の平面内で互いに隣接して配置することができる(例えば、同じガラス窓の異なる部分が異なる二色性積層体を有するように)。ある実施形態では、材料積層体546及び547は、下面に代わって又は下面に加えて、上面543に付着することができる。各材料積層体546及び547の特定の材料又は厚みは、特定の化粧効果を与えるように異なるものでもよい(例えば、窓540に見られるロゴ又は形状)。
【0033】
窓550は、上面553及び下面554を有するガラス552を備えている。材料積層体556を下面554に付着して望ましい化粧仕上げを施すことができ、材料積層体556は、材料積層体506の特徴の幾つか又は全部を含む。窓550は、更に、材料積層体556に結合された第2のガラス558も備え、材料積層体556がガラス要素552と558との間に位置されるようにする。ある実施形態では、第2のガラス558は、それに代わって又はそれに加えて、例えば、プラスチックのような他の透明又は半透明材料を含んでもよい。ある実施形態では、窓550は、例えば、図5A−Fで述べた窓断面の適当な組み合わせを含めて、ガラス及び材料層の他の組合せを含むことができる。
【0034】
図6A−Cは、本発明の実施形態による例示的ガラスコーティングに使用される材料の断面図である。窓600は、ガラス602を備え、これにコーティング積層体604及び606が付着される。積層体604は、PVD積層体を含み、そして積層体606は、ガラス602の下面に付着される二色性積層体を含むが、これら積層体は、ガラスの側部に特定の順序で付着されてもよい。PVD積層体604及び二色性積層体606を生成するのに使用される特定の材料、並びにそれらの積層体を形成する個々の層のサイズ及び枚数は、望ましい適当な化粧効果に基づいて選択することができる。
【0035】
窓610は、ガラス612を備え、これにコーティング積層体614及び616が特定の順序で付着される。特に、二色性積層体が、窓に付着された最初の又は最後の層である必要はない。積層体614は、二色性積層体を含み、そして積層体616は、ガラス612の下面に付着されたインク積層体を含むが、これら積層体は、ガラス612のいずれの側に付着されてもよい。二色性積層体614及びインク積層体616を生成するのに使用される特定の材料は、望ましい適当な化粧効果に基づいて選択することができる。適当な形式の顔料インクを使用して、例えば、異なるインクの組合せを含むインク積層体616を生成することができる。インクは、例えば、スクリーン印刷、パッド印刷、ペインティング、フィルムバッキング、それらの組合せ、又は他の適当な解決策を使用して、堆積される。
【0036】
窓620は、ガラス622を備え、これにコーティング積層体624、626及び628が特定の順序で付着される。積層体624は、PVD層を含み、積層体626は、インク層を含み、そして積層体628は、ガラス622の下面に付着されたPVD層を含むが、それらの層は、ガラス622のいずれの面に付着されてもよい。積層体624、626及び628を生成するのに使用される特定の材料は、例えば、望ましい光学的効果を含む適当な基準に基づいて選択することができる。ある実施形態では、図6A−Cに示す層の組合せを使用して、審美的に満足な窓を生成することができる。
【0037】
ある実施形態では、コーティングは、ガラスにわたり特定のカラー勾配又はカラー変化を有するように選択することができる。例えば、ガラスは、窓の位置に基づき異なる濃さ又は不透明さを有する1つ以上のカラーを含む(例えば、中央の方が色が濃くそして縁の方が色が薄い)。ある実施形態では、それに代わって又はそれに加えて、二色性効果のために見ることのできるロゴ又はパターンを窓が含むように、コーティングを施すことができる。これは、製造者が特定の製品に透かしを入れたり、又は市場において製品を区別化したりできるようにする。別の例として、装置に印刷されたテキスト(例えば、政府機関により要求されるテキスト)を隠すために装置のコンポーネントにコーティングを施すことができる。この解決策は、テキストをある方向から見ることができるようにし、従って、政府の条例を遵守しながら、他の方向からテキストを隠し、装置の審美性を改善することができる。
【0038】
ある実施形態では、ガラス窓の特定の部分のみにコーティング積層体を付着することができる。例えば、1つ以上のコーティング積層体を、連続的な層として、開口又は穴を有する層として、又は多数の不連続な要素として付着することができる。図7A−7Fは、本発明の実施形態による例示的コーティングの概略上面図である。表面700、710、720、730、740及び750の領域702、712、722、732、742及び752には、領域全体が望ましい光学的効果を与える(例えば、ディスプレイを設けるための開口が領域にない)ように光学的コーティング(例えば、二色性コーティング)を被覆することができる。
【0039】
領域702は、その領域上に連続的に成層されたコーティング704を含む。このコーティング704は、例えば、二色性層又はインク層を含む適当な形式のコーティングを含むことができる。ある実施形態では、コーティング704は、多数のオーバーラップ層(例えば、インク層の上の1つ以上の二色性層)を含むことができる。しかしながら、あるケースでは、連続的な二色性層により反射及び透過される光の強度は、強過ぎるか又は明る過ぎる。二色性効果を与えながら光の強度を減少するために、インク層及び二色性層の一方又は両方を不連続とすることができる。
【0040】
領域712の例において、コーティング714は、コーティングが設けられない1つ以上の開口又は穴716を含む。穴716は、領域712内に適当なサイズ又は分布を有する。例えば、穴716は、1つ以上の方形、長方形、円形、楕円形、多角形、又は任意の形状を含む。穴は、規則的、周期的、対称的、又は繰り返しパターンで分布されるか、或いは任意のパターンで分布される。穴は、例えば、最小サイズ10ミクロン(例えば、30ないし100ミクロンの範囲)を含む適当なサイズである。例えば、穴は、50ミクロンの直径又は特徴長さを有する。ある実施形態では、穴を生成するのに使用されるマスクプロセスにより穴のサイズが制限される。或いは又、アブレーションプロセスにより穴のサイズが制限される。ある実施形態では、コーティング714は、単一の穴形式又は形状のみ(例えば、正方形又は長方形のみ)を有する。穴は、例えば、5%から95%の範囲の量を含む領域712の適当な部分をカバーする。ある実施形態では、多数のコーティング層が、重畳してもしなくてもよい異なる穴を含む(例えば、インク層及び二色性層の両方が穴を含む)。
【0041】
領域722の例において、コーティング724は、この領域上に堆積される多数の個別の形状から構成することができる。領域722の例において、コーティング724は、同じ又は異なるサイズの多数の方形又は長方形の形状を含む。例えば、コーティング724の形状は、そのサイズ(例えば、直径又は特徴長さ)が20ミクロンから100ミクロン(例えば、30又は50ミクロン)の範囲である。別の例として、これらの形状のサイズは、それより小さくてもよいし又は大きくてもよい(例えば、使用する製造プロセスの制約に基づいて)。それらの形状は、例えば、規則的、周期的、対称的又は繰り返しパターン、或いは(ユーザの目がパターンを検出するのを回避するために)周囲に不規則な線を有する任意のパターンを含む適当な解決策を使用して、領域722に分布される。これらの形状は、例えば、5%から95%の範囲の量(例えば、50%から75%の範囲の量)を含む領域722の適当な部分をカバーする。実際に、コーティングは、ハーフトーンとして領域に付着することができる。ある実施形態では、多数のコーティング層が、重畳してもしなくてもよい異なる形状を含む(例えば、インク層及び二色性層の両方が形状を含む)。
【0042】
領域732及び742の例において、コーティング734及び744は、上述したコーティング724の特徴の幾つか又は全部を含む。しかしながら、コーティング724とは対照的に、コーティング732の形状は、円形又は楕円形の形状を含み、一方、コーティング744の形状は、任意の形状を含む。ある実施形態では、コーティングは、2つ以上のコーティング724、734及び744の形状の組合せ(例えば、長方形及び任意の形状のコーティング)を含む。特に、異なる形状及び非繰り返し形状(例えば、任意の形状)を使用して、コーティングにおける形状又はパターンを見るユーザの能力を制限することにより、光学的効果を向上させることができる。
【0043】
領域752の例において、コーティング754は、多数の線から構成される。これらの線は、互いに平行、垂直、又は任意の角度である。ある実施形態では、これらの線は、単一の線が異なる方向に整列された多数のセグメントを含むように、カーブされ又は傾斜される。これらの線は、(例えば、ある形状とは異なり)例えば、10ミクロン未満の太さを含む適当な太さを有する。マスクを使用して付着されるときに領域752に線が接着されたままとなるよう保証するために、各線の表面積が少なくとも最小表面積(例えば、20ミクロンの直径をもつ形状に等しい表面積)を越えるように線の長さを選択することができる。ある実施形態では、1本以上の線を1つ以上の形状に結合して、二色性又はインクコーティングを形成することができる。
【0044】
ある実施形態では、表面における穴、形状又は線の分布又はサイズは、密度が変化する(例えば、フェード)。例えば、コーティングの密度は、表面の1つの領域における第1の量から表面の別の領域における第2の量へと変化する(例えば、領域の頂部の50%の形状密度、及び領域の底部の75%の形状密度)。コーティングの密度は、5%から95%の範囲の量を含む適当な量の間で変化する。ある実施形態では、密度は、曲線又は分布に基づいて変化する。例えば、密度は、ロゴ又はテキストに対応するパターンをたどって変化する。
【0045】
上述したように、表面に付着されたコーティングを使用して、装置表面にロゴ、透かし又はテキストを形成することができる。ある実施形態では、二色性コーティング、インクコーティング又はその両方の異なる層を結合して、ロゴの特徴を形成することができる。特に、コーティングの各層の異なる形状を結合して、ロゴの一部分として異なるカラーの光反射又は透過を与えることができる。図8は、本発明の実施形態によりロゴを形成するために複数のコーティングが設けられる例示的表面の概略上面図である。表面800は、コーティングが付着される領域802を含む。ある実施形態では、コーティングは、一連のハーフトーン又は形状として付着することができる。特に、領域802は、第1の特性セット(例えば、第1の二色性層)を有する形状804と、第2の特性セット(例えば、インク層又は第2の二色性層)を有する形状806とを含む。各形状は、例えば、各形状により光が反射又は透過される色を変化させることを含む異なる仕方で光に影響を及ぼす。これらの形状は、エリア808において交差し、エリア808により反射又は透過される光は、形状804及び806の一方により反射又は透過される光とは異なる。一連の形状804及び806(並びに適当な数の層におけるインク又は二色性コーティングの他の形状)を結合することにより、多色ロゴを定義することができる。
【0046】
適当な解決策を使用して、表面のある部分のみに(例えば、形状としてのみ、又は穴を伴う層として)コーティングを制限することができる。ある実施形態では、コーティングの望ましからぬ部分は、アブレーションプロセス(例えば、レーザーアブレーション)を使用して除去することができる。ある実施形態では、それに代わって又はそれに加えて、表面上にマスクを配置することができ、そして(例えば、PVDプロセスを使用して)マスク上にコーティングを選択的に付着して、コーティングに形状又は穴を画成することができる。慣習的なマスキング技術では、シールド(例えば、金属固定具)又はプラスチックフィルムが表面上に付着され、そして表面及びシールド上にコーティングが付着される。しかしながら、インク及び二色性コーティングでは、各材料層は、マスクの厚みでコーティングがマスクの縁に届くのを防止できるような厚み(例えば、10nmの範囲)とされる。
【0047】
図9Aは、本発明の実施形態により表面をマスクするために表面に付着される例示的シールドの断面図である。コンポーネント900は、コーティングを付着する表面902を含む。コーティングの領域を制限するために、マスク904は、表面902の一部分を覆うように付着される。コーティング906は、例えば、蒸着を含む適当なプロセスを使用してマスク904及び表面902の上に堆積される。コーティング906は、例えば、マスク904の厚みより実質的に小さい(例えば、10ないし1000分の1の)厚みを含む適当な厚みを有する。
【0048】
図9Aの表面の断面図である図9Bを参照すれば、本発明のある実施形態によりマスクが除去されると、表面902は、マスク904に堆積されないコーティング906の部分を含むことができる。しかしながら、マスク904の厚みのために、マスクは、窓を生成し、そしてコーティング906をマスクに隣接する領域910に一部分堆積させるか又は全く堆積させない。これは、コーティング906に、マスク904を使用する結果として予想できるまっすぐな縁ではなく、粗野な又は先鋭な縁をもたせるようにする。
【0049】
それ故、コーティングの厚みに匹敵する厚みを有するマスクを使用する必要がある。ある実施形態では、マスクは、ホトリソグラフィープロセス又はスクリーン印刷プロセスを使用して形成することができる。例えば、スクリーンを通してディスプレイに液体(例えば、有機液体)を堆積することができる。1つの具現化において、液体は、リソグラフィープロセス中に表面に顔料を堆積するのに使用されるキャリア液体を含む。液体は、大きな顔料分子を含まないので、より小さな且つより高精度のスクリーンを使用してマスクを形成することができる。マスクが付着されると、マスクの上にコーティングを堆積することができる。マスクは、後で、液体マスクを分解することにより除去することができる。又、液体マスクを使用することで、他の効果も得られる。特に、液体マスクは、マスクをマスクの縁に沿ってテーパー付けさせるメニスカスを有し、コーティングのための境界を非常に薄いものにする(例えば、マスクの高さは、50ミクロン以下である)。更に、液体が表面に直接接着するので、マスクとコンポーネントとの間に接着剤又は他の要素を必要とせず、従って、マスクの高さを更に増加させる。
【0050】
図10A及び10Bは、本発明の実施形態によりホトリソグラフィープロセスを使用してマスクが付着される装置コンポーネントの断面図である。マスク1002は、コンポーネント1000の部分を隠すためにコンポーネントに付着される。マスク1002が付着されると、例えば、蒸着プロセスを使用して、マスク1002及びコンポーネント1000の上にコーティングが付着される。コンポーネント1000の非マスク部分のみにコーティング1010を施すために、マスク1002の縁へと延びるコーティング1010を残してマスク1002を除去することができる。ある実施形態では、マスク1002を水溶性インクで形成し、水系溶液でマスクを分解して過剰なコーティングを除去することができる。
【0051】
図11は、本発明の実施形態によりホトリソグラフィーマスクを付着するための例示的プロセスのフローチャートである。このプロセス1100は、ステップ1102で開始される。ステップ1104において、液体マスクを付着する。例えば、シルクスクリーン及びホトリソグラフィープロセスの一方を使用して、液体マスクを付着することができる。ステップ1106において、コンポーネント及びマスクにコーティングを付着する。例えば、PVDプロセスを使用して、薄い材料層をコンポーネントに堆積することができる。ステップ1108において、マスクを除去する。例えば、洗浄プロセスを使用して(例えば、超音波バスを使用して)マスクを分解することができる。プロセス1100は、次いで、ステップ1110において終了となる。
【0052】
マスクを形成するためのホトリソグラフィー及びスクリーン印刷に代わって又はそれに加えて、他のプロセスを使用することができる。ある実施形態では、レーザ硬化プロセスを使用することができる。例えば、インク又は別のマスク材料をコンポーネントの表面に付着することができる。レーザ又は他の装置を使用して、マスクされるべき表面の領域(例えば、形状の周囲、又は表面の窓)においてインクを硬化することができる。次いで、電子装置の表面から非硬化インクを除去することができる。二色性材料が表面に付着される場合には、インク層に堆積された二色性材料の部分は、後で、インクを分解することにより除去することができる。この解決策は、あるケースでは、ホトリソグラフィー又はスクリーン印刷よりダイナミックである。というのは、レーザは、表面の異なる領域を硬化するように迅速に再プログラムできるが、ホトリソグラフィー又はスクリーン印刷プロセスは、新たなスクリーンの設計及び製造を要求するからである。
【0053】
ある実施形態では、被覆材料の層又は積層体間にマスクを付着しそして除去することができる。例えば、最初に、マスクを使用して、ある領域に、インク層を付着することができる。次いで、例えば、アブレーションプロセス(例えば、レーザーアブレーションプロセス)を使用して、インク層の境界を調整又は変更することができる。境界が改善されると、新たなマスクを使用して初期層の上に(例えば、二色性材料の)付加的な層を配置することができる。この解決策は、付加的な層(例えば、二色性層)がインク層に適切に整列されることを保証する。
【0054】
ある実施形態では、コンポーネントの縁又はコンポーネントの領域の縁まで1つ以上のコーティング又は層を付着することができる。例えば、コンポーネントの内部窓まで1つ以上のコーティングを付着することができる。別の例として、コンポーネントの最も外側の縁に1つ以上のコーティングを付着することができる。あるケースでは、1つ以上のコーティングをコンポーネントに付着し、コンポーネントを後でカットして、コンポーネントの外部境界を画成することができ、ここで、外部境界は、カットされたコンポーネントのエリア内にある。しかしながら、あるコンポーネントは、コンポーネントを硬化し又は強化する(例えば、ガラスを硬化する)ように(例えば、化学的に)処置することができる。コンポーネントをカットすると、コンポーネントを硬化する応力を解放し、硬化処置を除去することができる。それ故、コンポーネント表面の縁又は境界にコーティングを付着できるようにする固定具を設けることが必要である。例えば、図12は、本発明の実施形態によりコンポーネント表面の境界にコーティングを付着するための例示的固定具の概略図である。固定具1200は、ベース1202と、このベース1202から延びそしてコンポーネント1210を固定するように動作するフィンガー1204及び1206とを備えている。フィンガー1204及び1206は、例えば、機械的な締め付け、接着剤、テープ、プレスフィット、又はそれらの組合せを含む適当な解決策を使用してガラスの縁を固定することができる。
【0055】
ベース1202と、フィンガー1204及び1206は、例えば、コンポーネント1210の高さより低い高さを含む適当な高さでよい。別の例として、ベース1202と、フィンガー1204及び1206は、それらがコンポーネント1210の表面と平らになるように又はその下となるように配置される。これは、(慣習的なシールドがマスクとして働く問題と同様に)固定具が影を生じてコーティングがコンポーネントの境界に届かなくするのを防止する。ある実施形態では、固定具1200は、もう1つ含むことができる。
【0056】
二色性積層体を生成するのに使用される材料及び層構成は、適当な解決策を使用して選択される。ある実施形態では、モデリングソフトウェアを使用して、特に定義された二色性積層体で光がどのように反射し及びそれをどのように透過するか予想することができる。或いは又、結果として生じる特定の視覚効果を選択することもできる。例えば、ユーザは、二色性積層体により透過又は反射される光に対して望ましいカラープロフィールを定める特定のカラーパワー曲線又はプロフィールを定義することができる。ある実施形態では、ユーザは、異なる角度で積層体を見るための1つ以上のカラーパワー曲線を定義することができる(例えば、ガラス窓に対するユーザの角度に基づきガラス窓がユーザにとって異なるカラーで見えるように)。
【0057】
図13は、本発明の実施形態により異なる入射角から異なるカラーパワー曲線が見えるところの例示的窓の概略図である。システム1300は、ガラス1302を備え、これに個別の二色層の積層体1304が堆積される。光が異なる角度から積層体1304に到達するとき、それにより生じる透過光又は反射光は、特定のカラーパワープロフィールを有する。例えば、角度1312で積層体1304に到達する光1310は、カラーパワープロフィール1322に関連付けられ、そして角度1316で積層体1304に到達する光1314は、カラーパワープロフィール1342に関連付けられる。カラーパワープロフィール1322は、軸1320に沿った曲線を含み、軸1320は、光の強度を定義する軸と、光の波長を定義する軸とを含む。カラーパワープロフィール1322は、例えば、ピークの波長範囲を定義するオフセット1330及び1332と、ピーク及びテールの高さを定義する波高1334及び1336とを含む1つ以上の特性測定によって特徴付けられる。同様に、カラーパワープロフィール1342は、例えば、ピークの波長範囲を定義するオフセット1352と、ピーク及びテールの高さを定義する波高1354及び1356とを含む1つ以上の特性測定によって特徴付けられる。
【0058】
ユーザは、曲線1322及び1342を、各々、対応する角度1312及び1316と共に、適当なソフトウェアに与えることができる。これらの曲線は、例えば、特定の角度からの透過光又は反射光を含む適当な透過光又は反射光に対応する(例えば、所与の角度における透過光及び反射光に対応する曲線を与える)。ソフトウェアは、異なる形式の材料、異なる層厚み、及び異なる枚数の層、或いは異なる層形状又はサイズを伴う多数の異なる二色性積層体をシミュレーションすることができる。このシミュレーションに続き、ソフトウェアは、ユーザが製造及びテストするための1つ以上の最適な二色性積層体構成を与えることができる。例えば、ソフトウェアは、20ないし30枚のSiO2及びTiO2の層を有する二色性積層体を示唆することができる。最適な二色性積層体構成を使用して層が付着される1つ以上のガラス窓を形成して考察することができる。ガラス窓の見掛けに基づいて、曲線(例えば、曲線1322及び1342)を調整し(例えば、曲線のテール端を持ち上げて、より光を通すようにし)、そしてプロセスを繰り返してガラス窓の見掛けを完全なものにすることができる。
【0059】
図14は、本発明の実施形態により化粧用光学的コーティングが施される例示的装置の概略図である。電子装置1400は、ハウジングコンポーネント1402及び窓1410を備えている。窓1410は、ハウジングコンポーネント1402の化粧仕上げに調和した光学的効果を生成するように1つ以上のコーティングを使用して処置される。特に、図14に示すように、化粧効果1420は、窓1410を横切ってハウジングコンポーネント1402へと延びる。更に、化粧効果は、特定の化粧効果を強調するための1つ以上のエリア1422を含む。エリア1422は、適当な光学的特性又は化粧効果を含む。例えば、エリア1422は、特定の化粧効果を発揮するのに適した透過性又は反射性を有する。特に、各エリア1422は、そのエリア1422における透過光及び反射光が、望ましい化粧効果に対して合成できる特定のプロフィールを有するように定義される(例えば、エリアは、特定の反射及び透過カラーパワープロフィールに関連付けられる)。ある実施形態では、各エリア1422は、例えば、窓1410を見るのに使用される高原に基づいて異なる化粧効果を発生することができる。
【0060】
図15は、本発明の実施形態により化粧用二色性処置のガラス要素を生成するための例示的プロセスのフローチャートである。このプロセス1500は、ステップ1502で開始される。ステップ1504において、ガラス要素を準備する。例えば、電子装置の窓が設けられる。ステップ1506において、二色性積層体により反射される光に対する望ましいカラープロフィールを定義する。二色性積層体に対して特定の方向から生じる光についてカラープロフィールを定義する。ステップ1508において、二色性積層体を形成するためにガラス要素の表面に付着する異なる材料の薄い層の分布を識別する。例えば、この分布は、二色性積層体により反射される光が望ましいカラープロフィールに対応するように選択される。ステップ1510において、ガラス要素の表面に、薄い層の識別された分布を堆積する。あるケースでは、この分布は、多数の穴を含む。プロセス1500は、次いで、ステップ1512で終わりとなる。
【0061】
以上に述べた実施形態は、例示に過ぎず、それに限定されるものではない。一実施形態の1つ以上の特徴を、別の実施形態の1つ以上の特徴と結合して、本発明の精神及び範囲から逸脱せずにシステム及び方法を提供することができる。本発明は、特許請求の範囲のみによって限定される。
【符号の説明】
【0062】
100:電子装置
110:ハウジング
120:窓
122:ディスプレイエリア
124:マスクエリア
200:窓
210:ディスプレイエリア
220:上部マスクエリア
222:下部マスクエリア
224:側部マスクエリア
230:縁
500:窓
502:ガラス
503:上面
504:下面
506:材料積層体
510:窓
512:ガラス
513:上面
514:下面
516:材料積層体
520:窓
522:ガラス
523:上面
524:下面
526:材料積層体
527:ギャップ又は穴
530、540、550:窓
600:窓
602:ガラス
604、606:コーティング積層体
610、620:窓
700、710、720、730、740、750:表面
702、712、722、732、742、752:領域
704、714、724、734、744、754:コーティング
716:開口又は穴
800:表面
802:領域
804、806:形状
808:エリア
900:コンポーネント
902:表面
904:マスク
906:コーティング
910:領域
1000:コンポーネント
1002:マスク
1010:コーティング
1200:固定具
1202:ベース
1204、1206:フィンガー
1210:コンポーネント
1300:システム
1302:ガラス
1304:積層体
1310、1314:光
1312、1316:角度
1322、1342:カラーパワープロフィール
1330、1332、1352:オフセット
1334、1336、1354、1356:波高

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラスコンポーネントに化粧用二色性仕上げを施す方法において、
電子装置に使用するためのガラスコンポーネントを準備する段階と、
前記ガラスコンポーネントの第1表面に少なくとも1つの断続的な二色性層を堆積する段階と、
前記ガラスコンポーネントの第2表面に不透明なインク層を付着して、審美的に満足な仕上げを施す段階と、
を備えた方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの二色性層は、複数の開口を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの二色性層は、複数の形状を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の形状は、
線、
方形の形状、
長方形の形状、
多角形の形状、
円形の形状、
楕円形の形状、及び
任意の形状、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの二色性層は、前記ガラスコンポーネントの50%ないし75%の範囲を覆う、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記付着する段階は、更に、
前記堆積された少なくとも1つの二色性層上の少なくとも一部分に前記不透明なインク層を付着することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記付着する段階は、更に、
前記少なくとも1つの二色性層上の少なくとも一部分に前記不透明なインク層を付着すること、及び
前記不透明なインク層上の少なくとも一部分に付加的な二色性層を堆積すること、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記堆積する段階は、更に、
前記付着された不透明なインク層上の少なくとも一部分に少なくとも1つの付加的な二色性層を堆積することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
電子装置に使用するためのガラス窓において、
第1の平らな表面及び第2の平らな表面を含み、その第1の表面は、その第2の表面と同一平面上で且つその反対にあるようなガラスプレートと、
前記第1及び第2の表面のうちの一方の表面の第1領域に付着される少なくとも1つのインク層と、
化粧目的で前記第1及び第2の表面のうちの一方の表面の第2領域に付着される複数の部分的に重畳する不連続な薄層であって、金属、金属酸化物及びシリカの少なくとも1つを含む薄層と、
を備えたガラス窓。
【請求項10】
前記薄層の各々は、厚みが20nmないし50nmの範囲である、請求項9に記載のガラス窓。
【請求項11】
前記第2領域に付着される薄層の枚数は、10ないし70層の範囲である、請求項9に記載のガラス窓。
【請求項12】
前記第1領域及び第2領域の少なくとも一部分が重畳する請求項9に記載のガラス窓。
【請求項13】
前記複数の薄層は、アクティブなディスプレイを覆うように働くガラス窓の一部分上に延び、そして
ガラス窓の一部分を覆わない少なくとも1つのインク層は、アクティブなディスプレイを覆うように働く、
請求項12に記載のガラス窓。
【請求項14】
前記少なくとも1つのインク層は、前記第1領域の50%ないし75%の範囲を覆い、
前記複数の薄層の各々は、前記第2領域の50%ないし75%の範囲を覆う、
請求項9に記載のガラス窓。
【請求項15】
化粧用二色性処置のガラス要素を生成する方法において、
ガラス要素を準備する段階と、
二色性積層体で反射される光の望ましいカラープロフィールを定義する段階であって、その光は、二色性積層体に対して特定の方向から発生するものである段階と、
二色性積層体を形成するためにガラス要素の表面に付着する異なる材料の薄層の分布を識別する段階であって、二色性積層体で反射される光は、望ましいカラープロフィールに対応するような段階と、
その識別された薄層の分布をガラス要素の表面に堆積する段階であって、その分布は、複数の穴を含むものである段階と、
を備えた方法。
【請求項16】
暗い不透明なインクマスクを前記ガラス要素の表面に付着する段階を更に備え、そのインクマスクは、二色性積層体を透過した光を吸収する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記暗い不透明なインクマスクは、前記ガラス要素の表面と前記二色性積層体との間に位置される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
二色性積層体を透過する光の望ましいカラープロフィールを定義する段階と、
二色性積層体を形成するための異なる材料の薄層の分布を識別する段階と、
明るい不透明なインクマスクに使用するための材料を識別する段階と、
を更に備え、前記二色性積層体を透過しそして前記明るい不透明なインクマスクで吸収される光は、透過光に対する望ましいカラープロフィールに対応し、そして前記二色性積層体で反射される光は、反射光に対する望ましいカラープロフィールに対応する、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
二色性積層体で反射される光の複数のカラープロフィールを定義する段階であって、その複数のカラープロフィールの各々は、二色性積層体に対して光が発生するところの複数の方向の1つに関連付けられるような段階と、
二色性積層体を形成するためにガラス要素の表面に付着する異なる材料の薄層の分布を識別する段階であって、複数の特定の方向の各々から発生する光が、その特定の方向に関連したカラープロフィールに対応する仕方で二色性積層体によって反射されるような段階と、
を更に備えた請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記ガラス要素の表面の一部分にマスクを付着する段階と、
前記付着されたマスクの上に前記薄層の分布を堆積する段階と、
前記付着されたマスクを除去して複数の穴を生成する段階と、
を備えた請求項15に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2013−515285(P2013−515285A)
【公表日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−544910(P2012−544910)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/061090
【国際公開番号】WO2011/084699
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(503260918)アップル インコーポレイテッド (568)
【Fターム(参考)】