説明

電子装置

【課題】 電子装置に関し、隣接するパッド間のメタルショートを抑制する。
【解決手段】 電子部品と、前記電子部品上に形成される第1の端子および第2の端子と、前記電子部品上に形成され、前記第1の端子及び前記第2の端子が露出する開口を備えた第1の絶縁膜と、前記第1の端子及び第2の端子の少なくとも一方に接続され、前記第1の端子及び前記第2の端子とは異なる材料を含む導電部材と、前記第1の端子と前記第2の端子との間の前記第1の絶縁膜に形成される溝部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子装置に関するものであり、特に、半導体チップ等の電子部品に設けるパッドの狭ピッチ化に伴う短絡を防止するための構成に特徴のある電子装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より半導体チップは実装基板上にワイヤボンディング或いはフリップチップボンディングにより実装されているが、半導体チップの周辺部にはボンディングワイヤと接続するためのパッド或いは実装基板に設けたパッドと接続するためのバンプが設けられている(例えば、特許文献1或いは特許文献2参照)。
【0003】
ここで、図6を参照して、従来のワイヤボンディング構造を説明する。
図6は、従来のワイヤボンディング構造の説明図であり、多層配線構造を形成した半導体基板上の最上部近傍に層間絶縁膜71に設けた凹部にTaNを介してCuを埋め込んでCu埋込パッド72を形成したのち、層間絶縁膜73を形成し、次いで、Cu埋込パッド72に達するビアホールを形成し、このビアホールをTiNを介してWで埋め込んで複数のWプラグ74を形成する。
【0004】
次いで、Al膜を堆積させたのち所定の形状にエッチングすることによって、Alパッド75を形成し、次いで、SiN膜からなる保護膜76を設け、この保護膜76に開口部77を設けてボンディング部を露出させる。
このようにパッドを形成した半導体チップを実装基板に実装する場合には、Alパッド75と実装基板に設けたパッド同士をAuワイヤ78でボンディングする。
【0005】
近年、電子機器の小型化、軽量化、薄型化の要求に伴い、また、半導体チップのコストダウンの要求に伴い半導体チップの縮小化が進んでいる。
このような半導体チップの縮小化に対応するために、半導体チップに設けるパッドの狭ピッチ化への対応が急務になっている。
【特許文献1】特開2004−054304号公報
【特許文献2】特開2006−273904号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来構造を単純に狭パッドピッチ化した場合には、半導体チップを実装基板上に実装したのち、長期高温環境下に放置した場合、Auワイヤを構成するAuとAlパッドを構成するAlとの間の合金反応が進行して、Au−Al合金層の成長による隣接パッド間のメタルショートが発生するという問題があるので、図7を参照してこの事情を説明する。
【0007】
図7は従来のワイヤボンディング構造の問題点の説明図であり、半導体チップを長期高温環境下に放置した場合、熱ストレス等によりAu−Al合金層79が成長し、このAu−Al合金層79の成長により最上層の保護膜76にクラックが生じ、クラックにより隣接するAlパッド75の間が空洞でつながる。
【0008】
そして、この空洞部にAu−Al合金層79が成長しながら進入していくことによって隣接するAlパッド75の間がAu−Al合金層79によって接続されてパッドショートが発生することになる。
【0009】
或いは、ボンディングワイヤとしてAlを用いて超音波ボンディングした場合にも、半導体チップを長期高温環境下に放置して熱ストレス等により最上層の保護膜76にクラックが生じた場合、ストレスマイグレーション等によりAlが拡散・移動して、隣接するAlパッド75の間がAlによって接続されてパッドショートが発生する虞がある。
【0010】
さらに、このような事情は、半導体チップを実装基板上にフリップチップボンディングした場合にも同じであり、実装基板に設けたパッドと半導体チップに設けたバンプの間の合金化反応の進行により、メタルショートが発生することになる。
【0011】
したがって、本発明は、隣接するパッド間のメタルショートを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一観点によれば、電子部品と、前記電子部品上に形成される第1の端子および第2の端子と、前記電子部品上に形成され、前記第1の端子及び前記第2の端子が露出する開口を備えた第1の絶縁膜と、前記第1の端子及び第2の端子の少なくとも一方に接続され、前記第1の端子及び前記第2の端子とは異なる材料を含む導電部材と、前記第1の端子と前記第2の端子との間の前記第1の絶縁膜に形成される溝部と、を備える電子装置が提供される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、合金層の伸長或いは元素のストレスマイグレーションによる拡散・移動が溝部により遮断されるので、隣接するパッド間でメタルショートが発生することがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
ここで図1を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態の構成説明図であり、本発明は、電子部品装置において、電子部品と、電子部品上に形成される第1の端子1および第2の端子2と、電子部品上に形成され、第1の端子1及び第2の端子2が露出する開口を備えた第1の絶縁膜3と、第1の端子1及び第2の端子2の少なくとも一方に接続され、第1の端子1及び第2の端子2とは異なる材料を含む導電部材5と、第1の端子1と第2の端子2との間の第1の絶縁膜3に形成される溝部4とを備えるものである。
【0015】
このように、第1の端子1と第2の端子2との間の第1の絶縁膜3に溝部4を形成することによって、第1の端子1及び第2の端子2と導電部材5との間の合金化が進んでも、溝部4で合金層9の成長が抑制されて隣接する端子に到達することがなく、それによって、メタルショートを抑制することができる。
【0016】
また、合金化が伴わない場合にも、第1の端子1及び第2の端子2を構成する元素がストレスマイグレーションにより拡散・移動しても、溝部4を超えて移動することはないので、メタルショートを抑制することができる。
【0017】
より具体的には、Cu埋込層等の下層パッド8の直上にWプラグ等の導電性ビア7を介してAl等からなるパッドを設け、パッドをSiN膜等の保護膜となる第1の絶縁膜3で被覆し、保護膜にボンディング用窓部を形成する際に、隣接するパッド間に存在する保護膜に、保護膜の下に設けたビア形成用絶縁膜に達する溝を形成するものである。
【0018】
この場合の溝は、樹脂等のエポキシ樹脂等の絶縁膜で埋めても良く、ワイヤボンディングの場合には全体を覆う被覆樹脂を利用して埋め込んでも良いし、また、フリップチップボンディングの場合にはアンダーフィル樹脂を利用して埋め込んでも良い。
【0019】
また、溝部4に第1の絶縁膜3とは異なる材料からなる第2の絶縁膜、特に、第1の絶縁膜3よりも低い硬度を有する第2の絶縁膜、典型的には樹脂膜を設けることが望ましく、第2の絶縁膜は柔らかいのでクラックが発生することがなく、それによって、クラックが繋がって隣接する第1の端子1と第2の端子2が空洞で繋がることがない。
【0020】
また、この溝部4は、第1の絶縁膜3の下に設けた第3の絶縁膜6に達するように深く設けることが望ましく、それによって、第3の絶縁膜6にクラックが発生しても隣接する第1の端子1と第2の端子2が空洞で繋がることがない。
【0021】
また、第1の端子1及び第2の端子2は、典型的には電子部品の表面に形成されるパッドであり、導電部材5はボンディングワイヤである。
【0022】
また、第2の絶縁膜は溝部4に別途設けても良いが、電子部品、第1の端子1、第2の端子2、及び、導電部材5を封止する第4の絶縁膜を利用して溝部4を埋め込んでも良い。
【実施例1】
【0023】
次に、図2を参照して、本発明の実施例1の半導体装置を説明する。
図2は、本発明の実施例1の半導体装置の構成説明図であり、半導体チップ10の表面部に設けたシリカ系の層間絶縁膜11に凹部を形成したのち、TaNを介してCuで埋め込むことによって、Cu埋込パッド12を形成する。
【0024】
次いで、シリカ系の層間絶縁膜13を堆積させたのち、Cu埋込パッド12の周辺部に達する複数のビアホールを設けたのち、TiNを介してWで埋め込むことによってWプラグ14を形成し、次いで、Al膜を堆積させたのち所定の形状にエッチングすることによってAlパッド15を構成する。
【0025】
次いで、全面にSiN膜からなる保護膜16を堆積させたのち、Alパッド15の中央部が露出するようにボンディング窓17を形成するとともに、隣接するAlパッド15同士の間にAlパッド15の下面より深い層間絶縁膜13に達する溝18を設ける。
【0026】
なお、この溝18の幅は、例えば、幅が44μmのAlパッド15の間隔が2〜10μmの場合、1〜5μm、例えば、2μmとし、深さは、例えば、1.15μmとする。
また、溝18の長さは、Alパッド16の長さの±10%とする。
【0027】
次いで、溝18を形成した半導体チップ10を表面にパッド21を形成するとともに裏面にボールグリッド22を形成した実装回路基板20上に接着剤23を用いてマウントしたのち、Auワイヤ24を用いて、パッド21とAlパッド15とを接続する。
【0028】
次いで、半導体チップ10の表面をエポキシ樹脂からなる被覆樹脂25で封止することによって、本発明の実施例1の半導体装置が完成する。
この時、溝18の内部にはエポキシ樹脂が入り込んで溝18を完全に埋め込むことになる。
【0029】
このように、本発明の実施例1においては、隣接するAlパッド間の保護絶縁膜に深い溝を設けているので、この半導体装置を長期高温環境下に放置した場合に、熱ストレス等によって保護膜にクラックが発生しても溝があるので、クラック同士が繋がって隣接するAlパッド間に空洞が形成されることがない。
【0030】
したがって、AlパッドとAuワイヤが合金反応を起こして合金層がクラックを介して成長したとしても隣接するAlパッド間が合金層によりメタルショートを起こすことがない。
また、溝の幅が非常に狭い場合には、溝部の空隙を介して成長した合金層同士が接触する可能性もあるが、溝内には柔らかくてクラックの発生しない樹脂で充填されているので、成長した合金層同士が接触してメタルショートを起こすこともない。
【実施例2】
【0031】
次に、図3を参照して、本発明の実施例2の半導体装置を説明する。
図3は、本発明の実施例2の半導体装置の構成説明図であり、上記実施例1と全く同様に半導体チップ10の表面部に設けたAlパッド15の周囲を覆う保護膜16に溝18を設ける。
【0032】
次いで、溝18を形成した半導体チップ10を、内部配線31を有するとともに、表面にボンディングパッド32を有し、このボンディングパッド32にスルービア33を介して接続する側面電極34及び底面電極35を設けた多層セラミックパッケージ30に接着剤36を用いてマウントしたのち、Auワイヤ37を用いて、ボンディングパッド32ととAlパッド15とを接続する。
なお、内部電極31の内のいくつかは側面電極34と繋がっており、側面電極34を介して底面電極35から取り出される。
【0033】
次いで、蓋部材38を蓋部材38の周辺部に設けたAg−Sn半田等の封止部材39を多層セラミックパッケージ30に当接した状態で加熱処理して封止することによって、本発明の実施例2の半導体装置が完成する。
【0034】
このように、本発明の実施例1においては、蓋部材を用いてパッケージを封止しているので、溝に樹脂等の絶縁膜が充填されることがないが、この半導体装置を長期高温環境下に放置した場合に、熱ストレス等によって保護膜にクラックが発生しても溝があるので、クラック同士が繋がって隣接するAlパッド間に空洞が形成されることがない。
【0035】
したがって、AlパッドとAuワイヤが合金反応を起こして合金層がクラックを介して成長したとしても隣接するAlパッド間が合金層によりメタルショートを起こすことがない。
【実施例3】
【0036】
次に、図4を参照して、本発明の実施例3の半導体装置を説明する。
図4は、本発明の実施例3の半導体装置の構成説明図であり、半導体チップ40の表面部に設けたシリカ系の層間絶縁膜41にトレンチを形成したのち、TaNを介してCuで埋め込むことによって、最上層のCu埋込パッド42を形成する。
【0037】
次いで、シリカ系の層間絶縁膜43を堆積させたのち、Cu埋込パッド42に達するビアホールを設けたのち、TaNを介してCuで埋め込むことによってWプラグ44を形成し、次いで、Al膜を堆積させたのち所定の形状にエッチングすることによってAlパッド45を構成する。
【0038】
次いで、全面にSiN膜からなる保護膜46を堆積させたのち、Alパッド45の中央部が露出するように開口部47を形成するとともに、隣接するAlパッド45同士の間にAlパッド45の下面より深い層間絶縁膜43に達する溝48を設ける。
【0039】
なお、この溝48の幅は、Alパッド45の間隔が2〜10μmの場合、1〜5μm、例えば、2μmとし、深さは、例えば、1.15μmとする。
また、溝48の長さは、Alパッド45の長さの±10%とする。
次いで、メッキ法を用いてAlパッド45上にAuバンプ49を形成する。
【0040】
次いで、Auバンプ49を形成した半導体チップ40を表面に周囲をソルダーレジスト52で囲まれたパッド51を形成するとともに裏面に半田ボール53を形成した実装回路基板50に、Auバンプ49とパッド51とが対向するように当接させたのち、加熱することによってAuバンプ49とパッド51とを合金接合する。
【0041】
次いで、半導体チップ40と実装回路基板50との間にアンダーフィル樹脂54を充填したのち、全体を被覆樹脂55をポッティングすることによって、本発明の実施例3の半導体装置が完成する。
この場合、アンダーフィル工程において、アンダーフィル樹脂54が溝48の内部に入り込んで溝48を完全に埋め込むことになる。
【0042】
このように、本発明の実施例3においては、隣接するAuバンプ間の保護絶縁膜に深い溝を設けているので、この半導体装置を長期高温環境下に放置した場合に、熱ストレス等によって保護膜にクラックが発生しても溝があるので、クラック同士が繋がって隣接するAuバンプ間に空洞が形成されることがない。
【0043】
また、溝の幅が非常に狭い場合には、溝部の空隙を介して成長した合金層同士が接触する可能性もあるが、溝内には柔らかくてクラックの発生しない樹脂で充填されているので、成長した合金層同士が接触してメタルショートを起こすこともない。
【0044】
さらに、ストレスマイグレーションによってAlパッドを構成するAlが拡散・移動したとしても、溝によって遮られるので、移動したAlにより隣接するAlパッド間にリーク電流が流れることがない。
【実施例4】
【0045】
次に、図5を参照して、本発明の実施例4の半導体装置を説明する。
図5は、本発明の実施例4の半導体装置の構成説明図であり、上記実施例3と全く同様に半導体チップ40の表面部に設けたAlパッド45の周囲を覆う保護膜46に溝48を設けるとともに、Alパッド45上にAuバンプ49を形成する。
【0046】
次いで、Auバンプ49を形成した半導体チップ40を、内部配線61を有するとともに、表面にボンディングパッド62を有し、このボンディングパッド62にスルービア63を介して接続する側面電極64及び底面電極65を設けた多層セラミックパッケージ60に、Auバンプ49とボンディングパッド62とが対向するように当接したのち、加熱することにより結合する。
なお、内部電極61の内のいくつかは側面電極64と繋がっており、側面電極64を介して底面電極65から取り出される。
【0047】
次いで、蓋部材66を蓋部材66の周辺部に設けたAg−Sn半田等の封止部材67を多層セラミックパッケージ60に当接した状態で加熱処理して封止することによって、本発明の実施例4の半導体装置が完成する。
【0048】
このように、本発明の実施例4においては、蓋部材を用いてパッケージを封止しているので、溝に樹脂等の絶縁膜が充填されることがないが、この半導体装置を長期高温環境下に放置した場合に、熱ストレス等によって保護膜にクラックが発生しても溝があるので、クラック同士が繋がって隣接するAuパッド間に空洞が形成されることがない。
【0049】
以上、本発明の各実施例を説明してきたが、本発明は各実施例に記載された構成・条件等に限られるものではなく各種の変更が可能であり、例えば、ワイヤボンディングの際には、Auワイヤを用いているが、Alワイヤを用いて超音波ボンディングする場合にも、有効である。
【0050】
以上の実施例1乃至実施例4を含む実施の形態に関し、さらに、以下の付記を開示する。
(付記1) 電子部品と、前記電子部品上に形成される第1の端子および第2の端子と、前記電子部品上に形成され、前記第1の端子及び前記第2の端子が露出する開口を備えた第1の絶縁膜と、前記第1の端子及び第2の端子の少なくとも一方に接続され、前記第1の端子及び前記第2の端子とは異なる材料を含む導電部材と、前記第1の端子と前記第2の端子との間の前記第1の絶縁膜に形成される溝部と、を備えることを特徴とする電子装置。
(付記2) 前記溝部に埋め込まれ、前記第1の絶縁膜とは異なる材料からなる第2の絶縁膜をさらに備えることを特徴とする付記1記載の電子装置。
(付記3) 前記第2の絶縁膜は、前記第1の絶縁膜よりも低い硬度を有することを特徴とする付記2記載の電子装置。
(付記4) 前記第1の端子及び前記第2の端子はAlを含み、且つ、前記導電部材はAuを含むことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1に記載の電子装置。
(付記5) 前記第1の絶縁膜の下にさらに第3の絶縁膜を備え、前記溝部は、前記第3の絶縁膜に到達していることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1に記載の電子装置。
(付記6) 前記第1の端子及び前記第2の端子は、前記電子部品の表面に形成されるパッドであり、前記導電部材は、ボンディングワイヤであることを特徴とする付記1乃至5のいずれか1に記載の電子装置。
(付記7) 前記電子部品、前記第1の端子、前記第2の端子、及び、前記導電部材を封止する第4の絶縁膜をさらに備え、前記溝部に埋め込まれる第2の絶縁膜は、前記第4の絶縁膜の一部であることを特徴とする付記1乃至6のいずれか1に記載の電子装置。
(付記8) 前記電子部品を搭載する回路基板をさらに備え、前記第1の端子及び前記第2の端子は、前記電子部品のうちの前記回路基板との対向面に形成されるバンプであり、前記導電部材は前記回路基板の表面に形成されるパッドであることを特徴とする付記1乃至5のいずれか1に記載の電子装置。
(付記9) 前記電子部品と前記回路基板との間にさらに第5の絶縁膜を備え、前記第2の絶縁膜は、前記第5の絶縁膜の一部であることを特徴とする付記8記載の電子装置。
(付記10) 前記電子部品は半導体素子であることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1に記載の電子装置。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明の活用例としては、半導体装置が典型的なものであるが、実装基板に搭載される電子部品は半導体素子に限られるものではなく、例えば、光偏光素子等の強誘電体デバイスにも適用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施の形態の構成説明図である。
【図2】本発明の実施例1の半導体装置の構成説明図である。
【図3】本発明の実施例2の半導体装置の構成説明図である。
【図4】本発明の実施例3の半導体装置の構成説明図である。
【図5】本発明の実施例4の半導体装置の構成説明図である。
【図6】従来のワイヤボンディング構造の説明図である。
【図7】従来のワイヤボンディング構造の問題点の説明図である。
【符号の説明】
【0053】
1 第1の端子
2 第2の端子
3 第1の絶縁膜
4 溝部
5 導電部材
6 第3の絶縁膜
7 プラグ
8 下層パッド
9 合金層
10,40 半導体チップ
11,41 層間絶縁膜
12,42 Cu埋込パッド
13,43 層間絶縁膜
14,44 Wプラグ
15,45 Alパッド
16,46 保護膜
17 ボンディング窓
18,48 溝
20 実装回路基板
21 パッド
22 ボールグリッド
23 接着剤
24 Auワイヤ
25 被覆樹脂
30,60 多層セラミックパッケージ
31,61 内部配線
32,62 ボンディングパッド
33,63 スルービア
34,64 側面電極
35,65 底面電極
36 接着剤
37 Auワイヤ
38,66 蓋部材
39,67 封止部材
47 開口部
49 Auバンプ
50 実装回路基板
51 パッド
52 ソルダーレジスト
53 半田ボール
54 アンダーフィル樹脂
55 被覆樹脂
71 層間絶縁膜
72 Cu埋込パッド
73 層間絶縁膜
74 Wプラグ
75 Alパッド
76 保護膜
77 開口部
78 Auワイヤ
79 Au−Al合金層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品と、
前記電子部品上に形成される第1の端子および第2の端子と、
前記電子部品上に形成され、前記第1の端子及び前記第2の端子が露出する開口を備えた第1の絶縁膜と、
前記第1の端子及び第2の端子の少なくとも一方に接続され、前記第1の端子及び前記第2の端子とは異なる材料を含む導電部材と、
前記第1の端子と前記第2の端子との間の前記第1の絶縁膜に形成される溝部と、
を備えることを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記溝部に埋め込まれ、前記第1の絶縁膜とは異なる材料からなる第2の絶縁膜をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の電子装置。
【請求項3】
前記第2の絶縁膜は、前記第1の絶縁膜よりも低い硬度を有することを特徴とする請求項2記載の電子装置。
【請求項4】
前記第1の端子及び前記第2の端子はAlを含み、且つ、前記導電部材はAuを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子装置。
【請求項5】
前記電子部品は半導体素子であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−170745(P2009−170745A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−8753(P2008−8753)
【出願日】平成20年1月18日(2008.1.18)
【出願人】(308014341)富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 (2,507)
【Fターム(参考)】