説明

電子装置

【課題】継続的な燃焼を抑えた電子装置を提供する。
【解決手段】電子装置1は、筐体2と、筐体2に固定することで、密閉空間を形成する基板3と、密閉空間における基板3上に設けられた少なくとも1つの電子部品4とを備え、密閉空間の容積は4.5リットル以下とする。筐体2内の空気量を制限し、密閉構造内に設けられた電子部品4の継続的な発火を防止した。電子部品4が発火したとしても、燃焼に必要な空気が不足するために継続的な燃焼が抑制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品を有する電子装置に関して、特にその電子部品の継続的な燃焼を防止する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電子装置は、多くの電子部品を搭載している。例えば、パーソナルコンピュータやテレビなどの家庭用の小型電子装置においても、100〜数百個程度の電子部品が搭載されている。これらの電子部品の一つ一つは高信頼性のデバイスであるが、数多くのデバイスが用いられているため、中には偶発的なショート故障などに起因して発煙・発火する故障も発生する。
【0003】
特許文献1には、装置全体を金属製のシールドケースで囲うことにより、装置内の1つのデバイスが発火したとしても、装置全体が発火することを防止する構造が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−004281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし特許文献1に記載の構造は、電子デバイスが偶発的にショート故障などを起こし発火した場合、電子機器の外郭に設けられたシールドケースにより、電子機器の外部に燃焼を広げることは防ぐことができた。しかし、故障した電子デバイスが継続して燃えることを防ぐことができなかった。
【0006】
そのため、装置外部に対して燃焼の影響を防ぐことはできるものの、装置内部において故障した電子デバイスが継続して燃焼することで発生する火炎や煙が、装置内部に設けられた他の電子部品に対してさらに故障を引き起こすという問題点があった。
【0007】
本発明の目的は、上記課題を解決する電子装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による電子装置は、筐体と、筐体に固定することで、密閉空間を形成する基板と、密閉空間における基板上に設けられた少なくとも1つの電子部品とを備え、密閉空間の容積は4.5リットル以下であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の電子装置は、電子部品の継続的な燃焼を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施形態に関する電子装置の断面図
【図2】有機物と空気量の関係
【図3】必要な空気量のP/M依存性。
【図4】第2の実施形態に関する電子装置の断面図
【図5】第3の実施形態に関する電子装置の断面図
【図6】第4の実施形態に関する電子装置の断面図
【図7】第5の実施形態に関する電子装置の断面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
〔第1の実施形態〕本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。
【0012】
〔構造の説明〕図1は、本実施形態における入力装置1の断面図である。図1に示すように、本実施形態における電子装置1は、筐体2と回路基板3と電子部品4とを備えている。
【0013】
筐体2は、難燃性の材料、または不燃性の材料で構成されている。以下の記載では、一部の例として、筐体2を金属性と記載しているが、これに限定されない。なお、筐体2は、回路基板3とネジ止めなどにより固定されており、密閉した空間を有した構造を構成しており、空間内は空気で満たされている。
【0014】
電子部品4は、回路基板3上に実装されている。電子部品4は、筐体2と回路基板3とで構成される密閉構造内に複数設けられている。
【0015】
なお、筐体2と回路基板3とで構成される密閉構造の容積は、4.5リットル以下であ
る。
【0016】
〔作用の説明〕一般的に、物質が燃焼するためには、燃焼物と空気と着火源が必要である。本実施形態は、1つの電子部品4に含まれる可燃物1グラムに対して、筐体2の容積を4.5リットル以下と小さくすることで筐体2内の空気量を制限し、密閉構造内に設けられた電子部品4の継続的な発火を防止することができる。例えば、密閉構造内の特定の電子部品4が発火したとしても、燃焼に必要な空気不足により継続的な燃焼が抑制されるため、他の電子部品4に対して燃え移るなどの影響を防ぐことができる。以下、上記作用について詳細に説明を行う。
【0017】
電子部品4が燃焼する場合、電子部品4に含まれる可燃物が燃焼する。その可燃物をN、上記可燃物の分子量をMとした場合、燃焼の化学式は、以下の〔式1〕ように表される。なお、〔式1〕では代表的な可燃物として有機物の例を示している。
【0018】
1・有機物(N) + P・O2 → Q・CO2 + R・H2O+・・・〔式1〕
上記の〔式1〕に基づいて、1モルの可燃物Nに対して、Pモルの酸素ガスが必要であると仮定して、電子部品の可燃物N 1グラムに対して、どの程度の酸素が必要か計算を行った。Pを酸素係数と呼ぶことにする。
【0019】
可燃物Nの分子量がMであるので、1グラムの可燃物Nが燃焼に行うのに必要な酸素の体積は、1/M(モル)×22.5(1モルあたりの体積)×Pとなる。なお、酸素は空気中におよそ20%の割合で含まれている。従って、可燃物Nが燃焼を行うのに必要な空気の体積は、112.5×P/Mである。
【0020】
そこで電子部品4は主に可燃物として有機物を含んでおり、代表的な有機物の分子量Mと酸素係数Pとの関係について、計算した結果の表を図2に示す。
【0021】
ここで電子部品4に用いられる代表的な有機物として、塩化ビニル:(C2H3CL)n、ポリエチレンテレフタレート:(C10H8O3)n、ポリプロピレン:(C3H6)n、ポロブチレンテレフタレート:(C11H12O4)nの4種類で計算を行った。
【0022】
図2に示す表で算出したP/Mと、それぞれの有機物1グラムとを燃焼させるために必要な空気の量A(L)との関係を、図3に示す。
【0023】
P/Mと、典型的な有機物1グラムを燃焼させるために必要な空気の量とA(L)と関係は、図3に示すような一次関数のグラフとなる。図3に示すように、有機物1グラムを燃焼させるためには、少なくとも4.5リットル以上の空気が必要であることがわかる。
【0024】
したがって、有機物1グラムを含む電子部品4が完全燃焼するには、少なくもと4.5リットル以上の空気が必要であるが、もし、その必要な空気の量を1/10以下とした場合には、電子部品の燃焼を極めて初期の状態で停止させることが可能となる。
【0025】
具体的に説明を行うと、発明者らが実施したフィルムコンデンサ8の燃焼実験では、1グラムの有機物が燃焼するのに約130秒程度であった。しかし、筐体2を金属製ではなく樹脂材料とし、密閉構造内の空気量を4.5リットル程度とした場合、フィルムコンデンサ8が完全燃焼する前に消火を行うことができるが、燃焼時間が長くなると筐体2が熱により変形してしまうなどの影響があった。
【0026】
そこで密閉構造の容積を、完全燃焼に必要な空気の量の1/10以下である0.5リットルとすると、フィルムコンデンサ8の燃焼時間を13秒以下に抑えることができ、さらに容積を0.1リットルにすると、燃焼時間を3秒以下に抑えることができた。このように、小容量の密閉容器に電子部品4を入れることにより、仮に電子部品4が発火したとしても、電子部品4の燃焼を初期の状態で消火をすることができ、筐体2に樹脂材料などを用いた場合の変形や、また別の電子部品への延焼などの影響を防ぐことができる。
【0027】
〔効果の説明〕本実施形態における電子装置1は、筐体2と回路基板3とで構成される密閉構造の容積を4.5リットル以下にすることで、密閉構造内に設けられた電子部品4の燃焼に必要な酸素を枯渇させることができる。
【0028】
そのため、電子部品4が偶発的などのショート故障などを引き起こし、発煙・発火を生じたとしても、電子部品4が継続的に燃焼を抑えることができ、初期の段階で消火することができる。また電子部品4の発火により発生する熱や煙の量も小さくすることが出来る。そのため、複数設けられた電子部品4の中の1つの電子部品が発火したとしても、他の電子部品4に燃え移るなどの故障を引き起こす影響を防ぐことができる。
【0029】
また本実施形態における電子装置1は、筐体2と回路基板3とで構成される密閉構造内に電子部品4を配置しているため、電子部品4が発煙したとしても、その発煙を電子装置1の外部に漏らさないという効果も有している。
【0030】
〔第2の実施形態〕次に、第2の実施形態について説明する。
【0031】
〔構造の説明〕図4に示すように、本実施形態の電子装置1が第1の実施形態と異なる点は、電子部品4の少なくとも一部が筐体2の内側と接触している点である。それ以外の構成・接続関係は、第1の実施形態と同様である。つまり、第2の実施形態の電子装置1は、筐体2と回路基板3と電子部品4とを備えている。
【0032】
本実施形態における電子部品4は、第1の実施形態と同様に、回路基板3上に複数設けられており、筐体2と回路基板3とで構成される密閉構造内に設けられている。
【0033】
少なくとも1つの電子部品4の一部が筐体2に接触している。なお図4では、電子部品4の側面が筐体2の側面と接触しているが、これに限定されず、筐体2の一部であれば接触している場所はどこでもよい。
【0034】
本実施形態では、筐体2の材質は金属である。筐体2と電子部品4との接触は、耐熱性が高く、また熱伝導性が高い熱伝導性接着材であれば、限定されない。また、筐体2と電子部品4とを熱接触用ネジ(図示せず)で固定してもよい。
【0035】
〔作用・効果の説明〕本実施形態における電子装置1は、回路基板3上に設けられた電子部品4と金属製の筐体2とが接触しているため、電子部品4は筐体2をヒートシンクとして利用することができる。
【0036】
上記構造により、電子部品4の放熱特性を向上させることができる。その結果、筐体2に接触している電子部品4が発火した場合は、筐体2がヒートシンクとして作用するため、早期に消火することができる。一方、電子装置1内の他の電子部品4が発火した場合は、筐体2に接触している電子部品4は、筐体2を介して放熱できるため高温化を防ぐことができ、発火する可能性を抑えることができる。
【0037】
〔第3の実施形態〕次に、第3の実施形態について説明する。
【0038】
〔構造の説明〕図5に示すように、本実施形態の電子装置1が第1の実施形態と異なる点は、筐体2に防爆弁5を設けている点である。それ以外の構成・接続関係は、第1の実施形態と同様である。つまり、第3の実施形態の電子装置1は、筐体2と回路基板3と電子部品4とを備えている。
【0039】
図5に示すように、防爆弁5は、筐体2の側面に設けられており、通常状態では閉じているため、筐体2は密閉構造となっている。筐体2内部で電子部品4が発火して燃焼ガスが発生することにより、内部圧力が上昇して所定の圧力を超えた場合には、外部にガスを流出させて、筐体2の爆発を防止する。
【0040】
〔作用・効果の説明〕電子部品4は、筐体2と回路基板3とで密閉された空間に設けられているため、発火や発煙などが生じると内部圧力が上昇する。
【0041】
電子部品4が偶発的に発火を生じた場合、酸素量が不足して消火する前に、密閉された空間内の内部圧力が上昇したとしても、防爆弁5を介して外部に燃焼ガスを流出することで、内部圧力を下げて、筐体2が爆発するのを防ぐことができる。
【0042】
〔第4の実施形態〕 次に、本実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0043】
〔構造の説明〕図6に示すように、本実施形態の電子装置1が第1の実施形態と異なる点は、第2回路基板10とエンクロージャ11と空冷用ファン12とを設けている点である。それ以外の構成・接続関係は、第1の実施形態と同様である。つまり、第4の実施形態の電子装置1は、筐体2と回路基板3と電子部品4とを備えている。
【0044】
本実施形態における筐体2は、金属製のケースであり、回路基板3にネジ留めで固定されている。そして。筐体2と回路基板3とで密閉した構造を有している。
【0045】
回路基板3は、10cm×5cmの大きさである。筐体2は、回路基板3を覆っており、高さは、3cm程度である。なお、筐体2と回路基板3に囲まれた空間の体積は、150cm3程度であり、4.5リットルよりも小さな体積である。
【0046】
電子部品4は、具体的には図6に示すように、バリスタ6、チョークコイル7、フィルムコンデンサ8、トランジスタ9などであり、回路基板3上に設けられている。
【0047】
第2回路基板10は、回路基板3と並んで配置されている。なお、第2回路基板10は、筐体2を有していない。第2回路基板10も同様に、複数の電子部品4を設けている。
【0048】
筐体2で覆われた回路基板3と、第2回路基板10は、エンクロージャ11の中に設けられている。なおエンクロージャ13は空冷用ファン12を備えており、空冷用ファン12はエンクロージャ11内部の空気温度を低下させる機能を有する。なお、空冷用ファン12は、筐体2の上面と対向する位置に、設けられている。
【0049】
〔作用・効果の説明〕本実施形態において回路基板3に設けられたフィルムコンデンサ8が発火し始めた場合、燃焼に使うことが出来る空気は150cm3程度である。しかし、フィルムコンデンサ8がポリエチレンテレフタレート(PET)で構成されている場合、表1により、1グラム燃焼するための必要な空気量は、6.75リットルが必要である。
【0050】
フィルムコンデンサ8は、筐体2と回路基板3とで、密閉された空間の中に設けられている。そのためフィルムコンデンサ8が一旦発火したとしても、燃焼に利用できる空気は150cm3であるため、燃焼を継続することができず、発火は早期に停止することができる。結果、フィルムコンデンサ8の発火が、バリスタ6、チョークコイル7、トランジスタ9などの他の電子部品4に与える影響を抑えることができる。
【0051】
またフィルムコンデンサ8は、筐体2と回路基板3とで構成された密閉構造内に配置されているため、フィルムコンデンサ8の発火初期に発生する煙は筐体2に充満するものの、外側にはほとんど流出しない。そのため、煙が電子装置1の外部に設けられた他の装置などに与える影響を抑えることができる。
【0052】
図6に示されるように本実施例では、第2回路基板10は、筐体2のようなカバーを設けておらず密閉した構造ではない。そのため、回路基板3には発火リスクが高い電子部品4を配置し、発火リスクが低い電子部品4を第2回路基板10に配置するなど、電子部品4の配置に自由度を持たすことができる。
【0053】
回路基板3は、金属製の筐体2で周囲を覆っているため、各電子部品4からの熱がこもりやすく高温になりやすい。エンクロージャ11は、筐体2の上面と対向する位置に空冷用ファン12を配置しているため、高温になった筐体2の温度を下げることができる。
【0054】
〔第5の実施形態〕次に、本実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0055】
〔構造の説明〕図7に示すように、本実施形態における電子装置1が第4の実施形態と異なる点は、第2筐体13、ヒートスプレッタ14、熱接触用ネジ15とを設けている点である。それ以外の構成・接続関係は、第4の実施形態と同様である。つまり、第5の実施形態の電子装置1は、筐体2と回路基板3と電子部品4とを備えている。
【0056】
筐体2は、金属製のケースであり、回路基板3にネジ留めで固定されている。そして。筐体2と回路基板3とで密閉した構造を有している。同様に、第2回路基板10は、第2筐体13とネジ留めにより固定され、密閉した構造を有している。それぞれの体積は70〜150cm3程度であり、4.5リットルよりも十分小さな体積である。なお、本実施形態における筐体2と第2筐体13は外側に、放熱用のフィンを設けている。
【0057】
回路基板3上には、第4の実施形態と同様に、バリスタ6、チョークコイル7、フィルムコンデンサ8、トランジスタ9などの電子部品4が配置されている。一方、第2回路基板10上には、半導体IC16などの電子部品4が配置されている。
【0058】
また半導体IC16は、上部にヒートスプレッタ14を設けている。ヒートスプレッタ14は、熱接触用ネジ15を介して第2筐体13に固定されている。熱接触用ネジ15は、半導体IC16上のヒートスプレッタ14と第2筐体13とを熱的に接続している。
【0059】
筐体2で覆われた回路基板3と、第2筐体13で覆われた第2回路基板10は、それぞれエンクロージャ11の中に設けられている。なおエンクロージャ11は、回路基板3の上面と第2回路基板10の上面と対向する位置に、空冷用ファン12は備えている。空冷用ファン12は、エンクロージャ11内部の空気温度を低下させる機能を有する。
【0060】
〔作用・効果の説明〕本実施形態では、筐体2を電子部品4と、および第2筐体13を半導体IC16と熱的に接触することで、放熱用フィンを用いてヒートシンクとしても利用することができる。その結果、電子部品4や半導体IC16の放熱を改善し動作温度を低減することで、これらの部品の信頼性向上も図ることができる。
【0061】
熱接触用ネジ15は、半導体IC16上のヒートスプレッタ14と第2筐体13とのあいだに設けられているため、両者の隙間を調整することで、半導体IC16と第2筐体13の熱抵抗をバランス良く小さくすることができる。
【0062】
一方、筐体2は、側板と天板との2ピース構成とすることで、電子部品4を目で確認しながら側板に接着することができ、生産性も高めることができる。
【0063】
さらに、本実施形態では、筐体2に防爆弁5を設けている。筐体2内部の圧力が高まった場合、安全性を確保するため防爆弁5を備えており、金属ケース全体が爆発する危険性を回避している。
【0064】
本実施形態では、筐体2で回路基板10全体を密閉したため、入力や出力の電線が、筐体2を貫通する必要がある。そのための方法としては、筐体2に電線のための開口部を開けて隙間を接着材などで埋める方法と、蒸着装置などで利用する電流導入端子を用いる方法の2つがある。
【0065】
電流導入端子を用いる方法は、密閉性が良好であるという特徴があるが、高価格であり端子数も限定されているなどの問題がある。そのため、通常は、筐体2に開口部も設けて電線を通した後に、その隙間を接着材で埋める方法が適切である。
【0066】
以上の実施形態では、電子部品4の発火の継続を防止するための筐体2を金属で構成した。しかしこれに限らず、UL94のV0適合の難燃性樹脂材料などを用いてもよい。また、本実施形態では、第2の回路基板10を密着するために熱接触ネジ14を用いたが、これに限らず熱伝導性接着材などの他の方法を用いてもよい。なお可燃物は、例えば電解コンデンサの電解液のように液体も含まれる。
【符号の説明】
【0067】
1 電子装置
2 筐体
3 回路基板
4 電子部品
5 防爆弁
6 バリスタ
7 チョークコイル
8 フィルムコンデンサ
9 トランジスタ
10 第2回路基板
11 エンクロージャ
12 空冷用ファン
13 第2筐体
14 ヒートスプレッタ
15 熱接触用ネジ
16 半導体IC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と
前記筐体に固定することで、前記筐体と密閉空間を形成する基板と、
前記密閉空間における前記基板上に設けられた少なくとも1つの電子部品とを備え、
前記密閉空間の容積は4.5リットル以下であることを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記可燃物は、有機物であることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記電子部品は、塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポロブチレンテレフタレートのいずれかの有機物を含むこと
を特徴とする請求項2に記載の電子装置。
【請求項4】
前記電子部品は、前記筐体の少なくとも一部と接触していることを特徴とする請求項1乃至3に記載の電子装置。
【請求項5】
前記電子部品と前記筐体は、熱伝導性接着材を介して接続していることを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
【請求項6】
前記電子部品と前記筐体は、熱接触用ネジを介して接続していることを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
【請求項7】
前記密閉空間の容積は、0.5リットル以下であることを特徴とする請求項1乃至6に記載の電子装置。
【請求項8】
前記筐体は、防爆弁を設けていることを特徴とする請求項1乃至7に記載の電子装置。
【請求項9】
前記筐体は、難燃性の材料であることを特徴とする請求項1乃至8に記載の電子装置。
【請求項10】
前記筐体を覆うエンクロージャを設け、
前記エンクロージャは、前記筐体と対向する位置に、空冷用ファンを備えていることを特徴とする請求項1乃至9に記載の電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−79908(P2012−79908A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−223421(P2010−223421)
【出願日】平成22年10月1日(2010.10.1)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】