説明

電子部品内蔵基板、電子回路モジュール、および電子部品内蔵基板の製造方法

【課題】 従来よりも厚みの小さな電子部品内蔵基板を提供する。
【解決手段】 本発明の電子部品内蔵基板100は、少なくとも一方の主面に収納部4が形成されたコア基板10と、収納部4の底面に固定された電子部品6と、コア基板10の主面上に形成された樹脂層7と、樹脂層7を貫通して形成され樹脂層内導電ビア8a、8bとを備えた構成からなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コア基板の内部に電子部品を内蔵した電子部品内蔵基板に関し、さらに詳しくは、従来よりも厚みを小さくした電子部品内蔵基板に関する。また、本発明は、本発明の電子部品内蔵基板の主面に、さらに電子部品を実装してなる電子回路モジュールに関する。さらに、本発明は、電子部品内蔵基板の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、電子機器の小型化が進み、電子機器の内部において、基板に電子部品を高密度に実装することが求められている。そして、高密度実装に応える技術として、たとえば特許文献1(特開2009−164287号公報)に開示されるような、内部に電子部品を内蔵した電子部品内蔵基板が実用化されている。
【0003】
図6(A)、(B)に、特許文献1に開示された電子部品内蔵基板500を示す。なお、図6(A)は電子部品内蔵基板500を示す断面図、図6(B)は電子部品内蔵基板500を製造する際に実施される1つの工程を示す断面図である。
【0004】
図6(A)に示すように、電子部品内蔵基板500は、複数のプリント配線板101a〜101dを、接着剤層102を介して一体化し、内部に電子部品103(たとえば半導体チップ)を内蔵させた構造からなる。電子部品内蔵基板200は、さらに、内部に導電ビア104、内部配線パターン105が形成され、表面に外部配線パターン106が形成されている。
【0005】
部品内蔵基板500は、たとえば、次の方法により製造される。
【0006】
まず、図5(B)に示すように、プリント配線板101a〜101dを準備する。
【0007】
プリント配線板101aは、上面に外部配線パターン106が形成され、下面にたとえば熱硬化性樹脂などからなる接着剤層102aが形成され、上下面を貫通して形成されたビア孔の内部に導電性ペースト104aが充填され、さらに下面に電子部品103が仮留めされている。
【0008】
プリント配線板101bは、上面に内部配線パターン105が形成され、下面に接着剤層102bが形成され、上下面を貫通して形成されたビア孔の内部に導電性ペースト104bが充填され、さらに中央に電子部品103を収容するための開口が形成されている。
【0009】
プリント配線板101cは、上面に接着剤層102cが形成され、下面に内部配線パターン105が形成され、上下面を貫通して形成されたビア孔の内部に導電性ペースト104cが充填され、さらに中央に電子部品103を収容するための開口が形成されている。
【0010】
プリント配線板101dは、上面に接着剤層102dが形成され、下面に外部配線パターン106が形成され、上下面を貫通して形成されたビア孔の内部に導電性ペースト104dが充填されている。
【0011】
次に、これらのプリント配線板101a〜101dを順に積層し、加熱しながら加圧する。この結果、接着剤層102a〜102dが一体化して接着剤層102が形成され、また導電性ペースト104a〜104dの所定のものどうしが一体化して導電ビア104が形成され、内部に電子部品103が内蔵された電子部品内蔵基板500が完成する。
【0012】
この電子部品内蔵基板500は、さらに主面に別の電子部品を実装することにより、電子部品が高密度に実装された、所定の電子回路を有する電子回路モジュールとして使用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2009−164287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、上述した従来の電子部品内蔵基板は、積層される各プリント配線板に接着剤層が形成されているため、積層されるプリント配線板の枚数が増加すると、部品内蔵基板の厚みが大きくなってしまうという問題があった。
【0015】
また、電子部品を内蔵した後に、プリント配線板がずれて積層されている、あるいは導電ビアが適正に形成されていないなどの不具合が発見された場合には、既に接着剤層が一体化されてしまっているため、内蔵された電子部品を取り外して再利用することができず、電子部品内蔵基板ごと廃棄しなければならないという問題があった。この問題は、特に、半導体チップなど、高価な電子部品を内蔵した場合に大きな問題となった。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、上述した従来の電子部品内蔵基板の有する問題を解決するためになされたものである。
【0017】
その手段として、本発明の電子部品内蔵基板は、複数のプリント配線板が積層一体化されてなり、積層されたプリント配線板の所定の層間に形成された内部配線パターン、およびプリント配線板の所定の部分に表裏主面間を貫通して形成されたコア基板内導電ビアを有し、さらに少なくとも一方の主面に有底孔からなる収納部が形成されたコア基板と、収納部の底面に固定された、少なくとも1対の端子電極を有する電子部品と、電子部品を覆って、収納部が形成されたコア基板の主面上に形成された樹脂層と、樹脂層を貫通して形成され、電子部品の端子電極、内部配線パターン、コア基板内導電ビアの少なくとも1つと接続された樹脂層内導電ビアと、を備えた構造とした。
【0018】
また、本発明の電子回路モジュールは、上述した本発明の電子部品内蔵基板の少なくとも一方の主面に、さらに別の電子部品を実装した構造とした。
【0019】
さらに、本発明の電子部品内蔵基板の製造方法は、上述した本発明の電子部品内蔵基板の製造に適した工程からなる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の電子部品内蔵基板は、上述した構造からなるため、厚みを小さくすることができる。すなわち、上述した従来の電子部品内蔵基板ように、ある程度の厚みを有する接着剤層が形成されたプリント配線板を積層し、その接着剤層内に電子部品を内蔵するものではなく、厚みに無駄のないコア基板を用い、そのコア基板に形成された有底孔からなる収納部に電子部品を収納し、その上に樹脂層を設けたものであるので、厚みを小さくすることができる。
【0021】
また、本発明の電子部品内蔵基板は、既に完成したコア基板の収納部に電子部品を収納するものであり、電子部品を収納する前にコア基板の配線などに不具合がないことを確認することができるため、コア基板の不具合が原因で電子部品内蔵基板が不良品となり、電子部品ごと電子部品内蔵基板を廃棄しなければならなくなることがなく、電子部品を無駄にしてしまうことがない。すなわち、上述した従来の電子部品内蔵基板ように、完成後に、プリント配線板がずれて積層されている、あるいは導電ビアが適正に形成されていないなどの不具合が発見され、内蔵された電子部品ごと電子部品内蔵基板を廃棄しなければならいようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1(A)〜(C)は、本発明の第1実施形態にかかる電子部品内蔵基板100の製造方法において実施される各工程を示す断面図である。
【図2】図2(D)、(E)は、図1の続きであり、本発明の第1実施形態にかかる電子部品内蔵基板100の製造方法において実施される各工程を示す断面図である。なお、図2(E)は、完成した電子部品内蔵基板100を示す。
【図3】本発明の第2実施形態にかかる電子部品内蔵基板200を示す断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態にかかる電子部品内蔵基板300を示す断面図である。
【図5】本発明の第4実施形態にかかる電子回路モジュール400を示す断面図である。
【図6】従来電子部品内蔵基板500を示し、図6(A)は断面図、図6(B)は製造する際に実施される1つの工程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面とともに、本発明を実施するための形態について説明する。
[第1実施形態]
図1(A)〜図2(E)に、本発明の第1実施形態にかかる電子部品内蔵基板100を示す。ただし、図1(A)〜図2(E)は、電子部品内蔵基板100の製造方法において実施される各工程を示す断面図である。なお、図2(E)は、完成した電子部品内蔵基板100を示している。
【0024】
まず、図2(E)を参照して、第1実施形態にかかる電子部品内蔵基板100の構造について説明する。
【0025】
電子部品内蔵基板100は、コア基板10を備える。
【0026】
コア基板10は、複数のプリント配線板1a〜1cが積層一体化されたものからなる。積層されたプリント配線板1a〜1cの層間の所定の部分には、内部配線パターン2が形成されている。また、プリント配線板1a〜1cの所定の部分には、表裏面を貫通して、コア基板内導電ビア3が形成されている。そして、内部配線パターン2とコア基板内導電ビア3とは、所定のものどうしが所定の部分で接続されている。
【0027】
なお、プリント配線板1a〜1cの材質は限定されないが、たとえば、ガラスエポキシやアルミナなどを用いることができる。また、内部配線パターン2やコア基板内導電ビア3の材質も限定されないが、たとえば、Cu、Ag、Ni、Sn、Bi、これらの混合物などを用いることができる。
【0028】
また、コア基板10は、上側主面に、有底孔からなる収納部4が形成されている。そして、収納部4の底部には、接着剤層5を介して、電子部品6が固定されている。なお、第1実施形態を示す図1、図2では、電子部品6として、両端に1対の端子電極を有するコンデンサを示しているが、電子部品6はコンデンサには限られず、抵抗、コイル、半導体など、種々の種類の電子部品を固定することができる。また、電子部品6の有する端子電極の個数は1対には限られず、それよりも多くても良い。
【0029】
コア基板10の上側主面には、電子部品6を覆って、全面に樹脂層7が形成されている。そして、樹脂層7には、樹脂層7を貫通して、電子部品6の端子電極に接続された樹脂層内導電ビア8aと、内部配線パターン2に接続された樹脂層内導電ビア8bとが、それぞれ形成されている。なお、内部配線パターン2に接続された樹脂層内導電ビア8bは、プリント配線板1aをも貫通して形成されている。また、本実施形態にかかる樹脂内蔵基板100においては形成されていないが、樹脂層7に、コア基板10のコア基板内導電ビア3に直接接続される樹脂層内導電ビアを形成しても良い。
【0030】
電子部品内蔵基板100の両主面には、外部配線パターン9a、9bが形成されている。そして、上側主面に形成された外部配線パターン9bは樹脂層内導電ビア8a、8bと接続され、下側主面に形成された外部配線パターン9aはコア基板内導電ビア3と接続されている。なお、外部配線パターン9a、9bは、電子部品内蔵基板100の、少なくとも一方の主面に形成されていれば良い。
【0031】
かかる構造からなるからなる電子部品内蔵基板100は、たとえば、次の方法により製造される。
【0032】
まず、図1(A)に示すように、コア基板10を準備する。コア基板10は、上述したように、複数のプリント配線板1a〜1cが積層一体化され、内部に、内部配線パターン2とコア基板内蔵導電ビア3が形成され、上側主面に収納部4が形成されている。コア基板10は、たとえば、必要に応じて、それぞれ、内部配線パターン2、コア基板内蔵導電ビア3、収納部4を形成するための開口、外部配線パターン9aが形成されたプリント配線板1a〜1cを、加熱圧着することにより形成することができる。あるいは、加熱圧着に代えて、薄層のプリプレグなどの接着剤を用いて一体化するようにしても良い。なお、収納部4については、プリント配線板1a〜1cに予め開口を設けておくのではなく、プリント配線板1a〜1cを積層一体化してコア基板10を形成した後に、くり抜いて形成しても良い。
【0033】
次に、図1(B)に示すように、コア基板10の収納部4の底部に、接着剤層5を介して、両端に1対の端子電極を有する電子部品6を固定する。
【0034】
次に、第1図(C)に示すように、コア基板10の上側主面に、樹脂層7を形成する。樹脂層7は、たとえば、コア基板10の上側主面に、熱硬化性樹脂シートを載置し、加圧しながら加熱し、硬化させて形成することができる。あるいは、液状の熱硬化性樹脂を塗布し、加熱して硬化させて形成しても良い。熱硬化性樹脂の材質としては、たとえばエポキシ樹脂を用いることができる。
【0035】
次に、図2(D)に示すように、樹脂層7に、電子部品6の端子電極に達するビア孔8a’、およびコア基板10の内部配線パターン2に達するビア孔8b’を形成する。ビア孔8a’、8b’は、たとえば、CO2レーザを照射して形成することができる。
【0036】
次に、図2(E)に示すように、樹脂層7に形成されたビア孔8a’、8b’の内部に、導電性材料を充填して樹脂層内導電ビア8a、8bを形成する。導電性材料の充填は、たとえば、ビア孔8a’、8b’の内部に、まず、Cu無電解メッキを施し、さらにその上にCu電解メッキを施すことによりおこなうことができる。そして、このとき同時に、樹脂層7の上側表面の全面にもCu無電解メッキ、Cu電解メッキにより導電膜を形成することができる。最後に、形成した導電膜にフォトリソエッチングを施し、外部配線パターン9bを形成して電子部品内蔵基板100を完成させる。なお、上記のCu無電解メッキ、Cu電解メッキに代えて、樹脂層内導電ビア8a、8bの形成は、Cu導電ペーストを充填することによりおこなっても良いし、樹脂層内樹脂層7の上側表面への導電膜の形成は、Cu箔を熱圧着することによりおこなっても良い。
【0037】
以上、本発明の第1実施形態にかかる電子部品内蔵基板100の構造、およびその製造方法の一例について説明した。しかしながら、本発明が上述の内容に限定されることはなく、発明の主旨に沿って種々の変形をなすことができる。
【0038】
たとえば、電子部品内蔵基板100では、コア基板10の一方主面のみに収納部4を形成したが、他方主面にも収納部を形成し、そこに別の電子部品を内蔵させるようにしても良い。かかる構造にすれば、さらに多くの電子部品を内蔵させることができ、電子部品の高密度実装に、より貢献することができる。
【0039】
また、樹脂層7を、電子部品6の固定された収納部4を含む、コア基板10の上側主面の全面に形成したが、樹脂層は必ずしもコア基板10の全面に形成される必要はなく、少なくとも電子部品6を覆っていれば良い。また、樹脂層7の材料として熱硬化性樹脂を用いたが、これには限定されず、熱可塑性樹脂を用いても良い。
【0040】
さらに、樹脂層内導電ビア8a、8bの導電性材料としてCuを用いたが、これには限定されず、たとえばAg、Niなど、他の金属を用いても良い。
[第2実施形態]
図3に、本発明の第2実施形態にかかる電子部品内蔵基板200を示す。ただし、図3は、電子部品内蔵基板200の断面図である。
【0041】
第2実施形態にかかる電子部品内蔵基板200は、第1実施形態にかかる電子部品内蔵基板100の両主面に、さらに樹脂層17を形成し、樹脂層17に樹脂層内導電ビア18を形成した。そして、樹脂層17の表面には、外部配線パターン19bを形成した。なお、この結果、電子部品内蔵基板100の外部配線パターン9a、9bは、内部配線パターンの役割をはたす。
【0042】
樹脂層17、樹脂層内導電ビア18、外部配線パターン19bは、第1実施形態における、樹脂層7、樹脂層内導電ビア8a、8b、外部電極9bと同じ方法で形成することができる。
【0043】
このように、電子部品内蔵基板の主面に樹脂層、樹脂層内導電ビア、内部配線パターン、外部配線パターンを付加すると、電子部品内蔵基板内の配線回路をより任意に形成することができ、所望の配線回路を得ることができる。
[第3実施形態]
図4に、本発明の第3実施形態にかかる電子部品内蔵基板300を示す。ただし、図4は、電子部品内蔵基板300の断面図である。
【0044】
第3実施形態にかかる電子部品内蔵基板300は、コア基板10の上側主面の全面に樹脂層を形成するのではなく、電子部品9が収納された収納部4にのみ樹脂層27を形成した。この結果、外部配線パターン29bの一部は、樹脂層27の表面のみならず、コア基板10を構成するプリント基板1aの表面にもまたがって形成される。電子部品内蔵基板300の他の構成については、第1実施形態にかかる電子部品内蔵基板100と同様にした。
【0045】
このように、樹脂層はコア基板の主面の全面に形成する必要はなく、部分的に形成しても良い。電子部品内蔵基板300のように、収納部4にのみ樹脂層27を形成すれば、電子部品内蔵基板の厚みをより小さくすることができる。
[第4実施形態]
図5に、本発明の第4実施形態にかかる電子回路モジュール400を示す。ただし、図5は、電子回路モジュール400の断面図である。
【0046】
電子回路モジュール400は、第1実施形態にかかる電子部品内蔵基板100の主面に、さらに別の電子部品16を実装して構成されている。具体的には、電子部品内蔵基板100の所定の外部配線パターン9bに、電子部品16をはんだにより固定した。
【0047】
このように、本発明にかかる電子部品内蔵基板に、さらに別の電子部品を実装して電子回路モジュールを構成することにより、より電子部品を高密度に実装し、かつ所望の電子回路を得ることができる。なお、電子回路モジュール400のように、一方の主面のみに電子部品16を実装するのではなく、両方の主面に電子部品を実装すれば、より実装の高密度化をはかることができる。
【符号の説明】
【0048】
1a、1b、1c:プリント配線板
2:内部配線パターン
3:コア基板内導電ビア
4:収納部
5:接着剤層
6、16:電子部品
7、17、27:樹脂層
8a’、8b’:ビア孔
8a、8b、18:樹脂層内導電ビア
9a、9b、19b:外部配線パターン
10:コア基板
100、200、300:電子部品内蔵基板
400:電子回路モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のプリント配線板が積層一体化されてなり、積層された前記プリント配線板の所定の層間に形成された内部配線パターンと、前記プリント配線板の所定の部分に表裏主面間を貫通して形成されたコア基板内導電ビアとを有し、さらに少なくとも一方の主面に有底孔からなる収納部が形成されたコア基板と、
前記収納部の底面に固定された、少なくとも1対の端子電極を有する電子部品と、
前記電子部品を覆って、前記収納部が形成された前記コア基板の主面上に形成された樹脂層と、
前記樹脂層を貫通して形成され、前記電子部品の前記端子電極、前記内部配線パターン、前記コア基板内導電ビアの少なくとも1つと接続された樹脂層内導電ビアと、を備えてなる電子部品内蔵基板。
【請求項2】
少なくとも一方の主面上に、外部配線パターンが形成されていることを特徴とする、請求項1に記載された電子部品内蔵基板。
【請求項3】
少なくとも一方の主面上に、さらに樹脂層が形成され、当該樹脂層にも、樹脂層内導電ビアが形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載された電子部品内蔵基板。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載された電子部品内蔵基板と、当該電子部品内蔵基板の少なくとも一方の主面に実装された電子部品とを備えてなる電子回路モジュール。
【請求項5】
複数のプリント配線板が積層一体化されてなり、積層された前記プリント配線板の所定の層間に形成された内部配線パターンと、前記プリント配線板の所定の部分に表裏主面間を貫通して形成されたコア基板内導電ビアとを有し、さらに少なくとも一方の主面に収納部が形成されたコア基板を準備するコア基板準備工程と、
前記コア基板の前記収納部の底面に、少なくとも1対の端子電極を有する電子部品を固定する電子部品固定工程と、
前記電子部品を覆って、前記収納部が形成された前記コア基板の主面上に樹脂層を形成する樹脂層形成工程と、
前記樹脂層を貫通して、前記電子部品の前記端子電極、前記内部配線パターン、前記コア基板内導電ビアの少なくとも1つに達するビア孔を形成し、当該ビア孔内部に導電性材料を充填して樹脂層内導電ビアを形成する樹脂層内導電ビア形成工程と、を備えてなる電子部品内蔵基板の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−216634(P2011−216634A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−82716(P2010−82716)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(000006231)株式会社村田製作所 (3,635)
【Fターム(参考)】