説明

電気モータ用の二方向摩擦クラッチアセンブリ

電機子軸および歯車と噛合うように構成配置されたウォームを有するウォーム軸を有するモータ用のクラッチアセンブリ(100)を提供する。クラッチアセンブリは、レース面(132)を含むクラッチハウジング(112)と、ウォーム軸に結合されたカム(117)と、カムと有効に関係づけられた従動節構造(122)と、クラッチ板(114)と、クラッチ板、カムおよび従動節構造と関係づけられたクラッチカプラ(118)とを含む。カプラは、カプラの回転がクラッチ板、カムおよび従動節構造を、よってウォーム軸を回転させるように、共に回転できるように電機子軸に結合されている。モータのバックドライブ状態の間、トルクがウォーム軸によってカムに伝達された際、カムは、従動節構造をレース面と接触させて圧力を加え、もってウォーム軸の回転を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2004年2月26日出願の米国特許仮出願第60/547833号および2004年3月10日出願の米国特許仮出願第60/551713号に基づいており、優先権のためにそれらの利益を主張する。
【0002】
本発明は、出力軸側が駆動要素になる際に必ず作動状態になる(係合する)電気モータ用の二方向クラッチアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
ウォームおよび歯車を有するモータでは、外部トルクが歯車装置の出力端に加えられた場合に、ウォームおよび歯車がバックドライブ状態になるのを防止する必要がある。そうしたモータが負荷に結合された場合、駆動トルクが特定の条件下でモータ出力駆動装置に作用する。このトルクは、駆動歯車からウォーム軸に伝達され、モータ電機子での角運動を誘起し得る(バックドライブ)。この状態に達すると、システムは意図どおりに動作するのを止める。例えばウィンドウリフトモータの場合、自動車を運転する振動条件下で、操作者の介入を伴わずにウィンドウが元の位置から下方へ動くことになり得る。バックドライブは、自動車に乗車するために人が窓ガラスを押し下げることでも起こり得る。
【0004】
現在、バックドライブ条件の制御は、歯車装置の効率を低下させることで達成されている。しかしこれは、全システム効率も同様に低下し、恐らくより大型のモータを必要とするという点で、結果として逆効果となる。
【0005】
駆動システムをロックできる能力を選択的に与えることで、ウォーム歯車装置の効率を一層向上させ、バックドライブの懸念を最小限になし得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、出力軸側が駆動要素になる時に必ず係合し、もってバックドライブを最小限になし得る電気モータ用の二方向クラッチアセンブリの必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的は、上述の必要性を満たすことである。本発明の原理によれば、この目的は、電機子軸と、歯車と噛合するように構成配置されたウォームを有するウォーム軸とを有するモータ用のクラッチアセンブリによって達成される。クラッチアセンブリは、レース面を含むクラッチハウジングと、ウォーム軸に結合されたカムと、カムと有効に関係づけられた従動節構造と、クラッチ板と、クラッチ板、カムおよび従動節構造と関係づけられたクラッチカプラとを含む。カプラは、カプラの回転がクラッチ板、カムおよび従動節構造、従ってウォーム軸を回転させるよう、共に回転可能に電機子軸に結合される。モータがバックドライブ状態の際、トルクがウォーム軸、従ってカムに伝達されたとき、カムは、従動節構造をレース面と接触させて圧力を加え、それによってウォーム軸の回転を防止するように構成配置される。
【0008】
本発明の別の態様では、モータにおけるバックドライブを制御するための方法を提供する。モータは、電機子軸と、歯車と噛合するように構成配置されたウォームを有するウォーム軸とを含む。この方法は、レース面を含むクラッチハウジングと、ウォーム軸に結合されたカムと、カムと関係づけられた従動節構造と、クラッチ板と、クラッチ板、カムおよび従動節構造と関係づけられたクラッチカプラとを含む、クラッチアセンブリを提供する。カプラは、カプラの回転がクラッチ板、カムおよび従動節構造を、従ってウォーム軸を回転させるべく、共に回転できるように電機子軸に結合される。この方法は、
1)モータのバックドライブ状態の際、ウォーム軸が駆動要素であり、かつトルクがウ ォーム軸によりカムに伝達されたときに、カムは、従動節構造をレース面と接触させ圧 力を加えさせ、もってウォーム軸の回転を防止することと、
2)モータの通常作動状態の際、電機子軸が駆動要素であるときに、従動節構造はレー ス面と接触せず、それによってウォーム軸が自由に回転することを可能にすること
を保証する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の他の目的、機能および特徴は、動作方法および構造の関連要素の機能、部品の組合せおよび製造の経済性と同様に、それらの全部がこの明細書の一部を成す添付図面に関連した以下の詳細な説明および特許請求の範囲の検討により一層明白となろう。
【0010】
本発明は、類似の符号は類似の部品を指示している添付図面に関してなされる、好ましい実施形態の以下の詳細な説明からより良好に理解されるであろう。
【0011】
本発明の原理に従うクラッチアセンブリを、図1に10で示す。クラッチアセンブリ10は、内レース面34を有するクラッチハウジング12、支持板14、ウォーム軸18の端部20に結合するためにキー穴23を有するカム16、カム16と関係づけられたカム従動節22、モータ電機子(図示せず)の軸30の端部28と連結されるキー穴26を有するカプラ24およびハウジング12内に支持板、カム、従動節およびカプラを保持するためのリテーナ32を含む。図5において、クラッチアセンブリ10は、自動車の従来のウィンドウリフトモータ等のモータのハウジング36に取り付けられ、その結果ウォーム軸18はモータの従来の駆動歯車と噛合う。
【0012】
支持板14はクラッチ板とも見做せ、軸18が貫通する中心開口19を含む。加えて、支持板14はそこから突出する2個のピン38を含み、各従動節22は貫通する偏心ボア40を含む。各ピン38は関係するボア40に受け入れられて、偏心従動節を画成する。加えて、図1〜4の実施形態では、支持板14は、後述の如くカプラの表面29と係合するように構成配置された係合面42を含む。
【0013】
カプラ24は、カム16がそれらの間にあるように離間した関係で配設された両係合部材25を含む(図3)。各係合部材25は、底面27が曲面であることを除き、概ね五角形の形状である。従って、底面27に加えて、各係合部材25は、1対の側面29および頂辺48で交わる1対の上面を有しており、それらの機能は以下の説明で明らかにする。
【0014】
モータ電機子が(軸30を介して)駆動要素である際、支持板14、カム16および従動節22は互いに対し同一の相対角位置を有する。それ故、図3に図示のとおり、各係合部材25の側面29は、支持板14の関係する係合面42に接触する。加えて各係合部材25の上面31はカム16と接触する。その結果、従動節22に作用する半径方向の力は全く存在せず、モータは意図どおりに動作する。
【0015】
支持板14は、他の全部の構成要素に対し「浮いて」おり、モータ電機子が(軸30を介して)駆動要素である際に自由に回転する。カプラ24は支持板14およびカム16と同時に係合し、カム16に関する従動節22の整列を維持する。
【0016】
初期バックドライブ状態では、図4に図示の如く、ウォーム端部(軸18)が駆動要素である際、ウォーム軸18のトルクはカム16をカプラ24の頂辺48に関し揺動又は回転させ、もってカム16の両側面50を介して従動節22と係合させる。矩形カム16が回転させられ、カムの接触が一般に対角線に沿っている故、各偏心従動節22は、各ピン38は軸を中心に僅かに回転して内レース34に圧接され、摩擦により板14と軸18、よってモータをロックする。
【0017】
支持板14とカプラ24の噛合い部分を逆にできることは明らかである。
【0018】
一般に、クラッチアセンブリ10は、電気モータに結合されたウォーム歯車装置の使用を伴う全用途において使用され得る。このアセンブリ10は、念頭においたウィンドウリフトモータ用途に関し構成されている。
【0019】
図6〜9は、本発明の第2の実施形態に係るクラッチアセンブリを符号100で示す。該アセンブリ100は、クラッチハウジング112、クラッチ板114、ウォーム軸(図示せず)の端部に結合するためにキー穴117を有するカム116およびモータ電機子(図示せず)の軸(図示せず)の端部との連結用のキー穴120を有するクラッチカプラ118を含む。カプラ118はまた、それから突出し、第1の実施形態に関して上述した形式の係合部材125を含む。
【0020】
クラッチアセンブリ100は、自動車の従来のウィンドウリフトモータ等のハウジングに取り付けられ、その結果ウォーム軸はモータの従来の駆動歯車(図示せず)と噛合う。
【0021】
クラッチ板114は、対向する関係でクラッチ板114の本体124から突出する2個の従動節122を含む。従動節122はクラッチ板の一体部分として成形されている。例示実施形態において、各従動節122は1対の柔軟な橋絡部材136によってクラッチ板114に連結されている。代替として、各成形体に関し、各従動節122は、単一の橋絡部材によってクラッチ板114に連結され得る。
【0022】
モータ電機子が駆動要素である際、従動節122を備えるクラッチ板114とカム116は、互いに対し同一の相対角位置を有する。それ故、図8に図示のとおり、カプラ118の各係合部材125の側面129は、クラッチ板114の関係する係合面142と接触する。加えて、各係合部材125の上面131はカム116と接触する。その結果、従動節122に作用する半径方向力は全く存在せず、モータは意図どおりに動作する。
【0023】
モータ電機子が駆動要素である際、クラッチ板114は他の全部の構成要素に対し「浮いて」おり自由に回転する。カプラ118の係合部材125は、クラッチ板114およびカム116と同時に係合し、カム116に関する従動節122の整列を維持する。
【0024】
初期バックドライブ状態では、図9に示す如く、ウォーム軸端部が駆動要素である際、ウォーム軸のトルクは、カム116をカプラ118の係合部材125の頂辺148に関して揺動又は回転させ、その結果カム116の表面130を介して従動節122と係合させる。矩形カム116が回転するので、従動節122は内レース132(クラッチハウジング内径表面)に圧接され、軸118を、よってモータを摩擦によりロックし、バックドライブを防止する。従動節122は、従動節をクラッチ板114と連結する薄肉の柔軟な橋絡部分136のために内レース132に圧接され得る。
【0025】
弾性クリップの形態の保持構造134は、構成要素をハウジング112内に保持するためにハウジング112と一体である。詳細には、組み立てると、クリップ134はカプラの表面135に係合する(図6)。
【0026】
4個の構成要素だけがクラッチアセンブリ100を構成するので、クラッチアセンブリ100を使用する電気モータは、より小型かつより低コストで構成され得て、同じ本来用途において使用され得る。
【0027】
一般に、クラッチアセンブリ100は、電気モータに結合されたウォーム歯車装置の使用を伴うあらゆる用途において使用され得る。図示のアセンブリ100は、念頭においたモータウィンドウリフト用途に関し構成された。
【0028】
このクラッチアセンブリ10、100を用いた効果は、歯車装置効率の増大が、システムコストの望ましい低減を伴い、より小型のモータ設計が可能になる点にある。
【0029】
クラッチアセンブリ10、100は、ウォームと歯車が駆動要素になる限り、それが両方の角方向で作動状態になるという付加的な特徴により、オーバランニングクラッチの原理を利用する。クラッチアセンブリはモータにおける組立の容易さのために独立形装置であるように構成されており、またスリーブベアリングの全部の特性を取り入れているので既存のもので代替できる。
【0030】
上述の好適な実施形態は、本発明の構造的および機能的原理を例示するばかりか、好ましい実施形態を使用する方法を例示する目的で図示説明されており、そうした原理を逸脱することなく変更され得る。従って、本発明は、以下の特許請求の範囲の精神の範囲内に包括される全部の修正を包含する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の原理に従ったウォーム歯車装置のためのクラッチアセンブリの正面分解図である。
【図2】図1のクラッチアセンブリの背面分解図である。
【図3】通常作動状態における本発明のクラッチアセンブリの断面図である。
【図4】バックドライブ状態における本発明のクラッチアセンブリの断面図である。
【図5】ウィンドウリフトモータアセンブリのハウジングに組み込まれた本発明のクラッチアセンブリの斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に従って提供されるウォーム歯車装置のためのクラッチアセンブリの正面分解図である。
【図7】図6のクラッチアセンブリの背面分解図である。
【図8】通常作動状態における本発明の第2の実施形態のクラッチアセンブリの断面図である。
【図9】バックドライブ状態における本発明の第2の実施形態のクラッチアセンブリの断面図である。
【符号の説明】
【0032】
10 クラッチアセンブリ、12、112 クラッチハウジング、14 支持板、16、116 カム、18 ウォーム軸、19 中央開口、20、28 端部、22、122 従動節、23、26、117、120 キー穴、24 カプラ、25、125 係合部材、27 底面、29、50、129 側面、30 電機子軸、31、131 上面、32 リテーナ、34 内レース面、36 ハウジング、38 ピン、40 偏心ボア、42、142 係合面、48、148 頂辺、100 クラッチアセンブリ、114 クラッチ板、118 クラッチカプラ、124 本体、132 内レース、134 保持構造、135 カプラの表面、136 橋絡部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電機子軸と、歯車と噛合するように構成配置されたウォームを有するウォーム軸とを有するモータ用のクラッチアセンブリであって、該アセンブリは、
レース面を含むクラッチハウジングと、
ウォーム軸に結合されたカムと、
カムと動作的に関係づけられた従動節構造と、
クラッチ板と、
クラッチ板、カムおよび従動節構造と関係づけられたクラッチカプラとを備え、
該カプラは、カプラの回転がクラッチ板、カムおよび従動節構造を、よってウォーム軸を回転させるように、共に回転できるように電機子軸に結合されており、この結果
モータのバックドライブ状態の際、トルクがウォーム軸、従ってカムに伝達されたときに、該カムが、従動節構造をレース面と接触させて圧力を加え、ウォーム軸の回転を防止するように構成配置されたクラッチアセンブリ。
【請求項2】
カプラが1対の係合部材を含み、両係合部材間にカムが離間した状態で配設され、各部材は上面と1対の側面とを有し、上面は交わり頂辺を画成する請求項1のアセンブリ。
【請求項3】
クラッチ板は各係合部材の側面と係合する係合面を含み、その結果電機子軸が駆動要素である際、カプラの各係合部材の側面がクラッチ板の関係する係合面と接触し、各係合部材の上面がカムと接触し、クラッチ板が自由に回転することを可能にする請求項2のアセンブリ。
【請求項4】
バックドライブ状態の際、ウォーム軸が駆動要素であるときに、ウォーム軸のトルクはカムを頂辺に関して回転させ、もって従動節構造と係合させ、従動節構造を内レースに圧接させる請求項2のアセンブリ。
【請求項5】
従動節構造はクラッチ板と一体である1対の従動節を含み、各従動節は少なくとも1個の柔軟な橋絡部分によってクラッチ板に連結されており、橋絡部分は従動節がカムによって係合させられた際、従動節がレース面と係合することを可能にするように構成配置された請求項4のアセンブリ。
【請求項6】
従動節構造が貫通する偏心ボアを各々が有する1対の偏心従動節を含み、クラッチ板はその表面から突出するピンを含み、従動節の各ボアが関係するピンを受け入れており、カムが従動節と係合した際に各従動節が関係するピンを軸に回転し、レース面に圧接する請求項4のアセンブリ。
【請求項7】
カムが矩形形状である請求項2のアセンブリ。
【請求項8】
クラッチハウジングが、クラッチ板、カムおよびカプラをハウジング内に保持するように構成配置された一体保持構造を含む請求項5のアセンブリ。
【請求項9】
保持構造がカプラの表面に係合する弾性クリップを含む請求項8のアセンブリ。
【請求項10】
電機子軸と、歯車と噛合するように構成配置されたウォームを有するウォーム軸とを有するモータ用のクラッチアセンブリであって、該クラッチアセンブリが、
レース面を含むクラッチハウジングと、
ウォーム軸に結合されたカムと、
カムと関係づけられた圧接するための手段と、
クラッチ板と、
クラッチ板、カムおよび圧接手段と関係づけられたクラッチカプラとを備えており、
該カプラが、カプラの回転がクラッチ板、カムおよび圧接手段を、従ってウォーム軸を回転させるように共に回転できるように電機子軸に結合されており、その結果
モータのバックドライブ状態の間に、トルクがウォーム軸に、従ってカムに伝達された際、カムが、圧接手段をレース面と接触させて圧力を加えさせ、もってウォーム軸の回転を防止するように構成配置されたクラッチアセンブリ。
【請求項11】
カプラが1対の係合部材を含み、両係合部材間にカムが離間した状態で配設され、各係合部材は1対の側面と1対の上面を有し、上面は交わり頂辺を画成する請求項10のアセンブリ。
【請求項12】
クラッチ板が各係合部材の側面と関係づけられた係合面を含み、もって電機子軸が駆動要素である際、カプラの各係合部材の側面がクラッチ板の関係する係合面と接触し、各係合部材の上面がカムと接触し、クラッチ板が自由に回転することを可能にする請求項11のアセンブリ。
【請求項13】
バックドライブ状態の間に、ウォーム軸が駆動要素である際、ウォーム軸のトルクはカムを頂辺に関して回転させ、もって圧接手段と係合させ、圧接手段を内レースに圧接させる請求項11のアセンブリ。
【請求項14】
圧接手段がクラッチ板と一体であり、かつ少なくとも1個の柔軟な橋絡部分でクラッチ板に連結されており、橋絡部分は圧接手段がカムにより係合させられた際圧接手段がレース面と係合することを可能にするように構成配置された請求項13のアセンブリ。
【請求項15】
圧接手段が、貫通する偏心ボアを各々が有する1対の偏心従動節を含み、クラッチ板がその表面から突出するピンを含み、従動節の各ボアは関係するピンを受け入れており、カムが従動節と係合した時に各従動節は関係するピンを軸に回転しレース面に圧接する請求項13のアセンブリ。
【請求項16】
カムが矩形形状である請求項11のアセンブリ。
【請求項17】
クラッチハウジングが、クラッチ板、カムおよびカプラをハウジング内に保持するための一体手段を含む請求項14のアセンブリ。
【請求項18】
保持手段がカプラの表面に係合する弾性クリップを含む請求項17のアセンブリ。
【請求項19】
電機子軸と、歯車と噛合するように構成配置されたウォームを有するウォーム軸とを含むモータにおけるバックドライブを制御する方法であって、該方法は、
レース面と、ウォーム軸に結合されたカムと、カムと関係づけられた従動節構造と、クラッチ板と、クラッチ板、カムおよび従動節構造と関係づけられたクラッチカプラとを含むクラッチハウジングを有するクラッチアセンブリを設けることを含み、
この際カプラは、カプラの回転がクラッチ板、カムおよび従動節構造を、従ってウォーム軸を回転させるように共に回転できるように電機子軸に結合されており、更に
1)モータのバックドライブ状態の際、ウォーム軸が駆動要素であり、かつトルクがウォーム軸によってカムに伝達されたときに、カムは、従動節構造をレース面と接触させ圧力を加えさせ、それによってウォーム軸の回転を防止することと、
2)モータの通常作動状態の際、電機子軸が駆動要素であるときに、従動節構造はレース面と接触せず、それによってウォーム軸が自由に回転することを可能にすることと
を保証することを含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−525628(P2007−525628A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−500852(P2007−500852)
【出願日】平成17年2月4日(2005.2.4)
【国際出願番号】PCT/US2005/003808
【国際公開番号】WO2005/093276
【国際公開日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願人】(505023744)シーメンス ヴィディーオー オートモティヴ コーポレイション (24)
【Fターム(参考)】