説明

電気機器収納用箱の電線挿通構造

【課題】電線やケーブルを挿通したりねじの締付けを行っても、膜部の張り及び防水効果が損なわれることがない電気機器収納用箱の電線挿通構造を提供する。
【解決手段】電線やケーブルを挿通させる電線挿通部5を有する膜部3と、貫通孔を有し膜部の周縁を保持する第1部材10とを用いて電気機器収納用箱の開口部を塞ぐ電気機器収納用箱の電線挿通構造である。第1部材10に電気機器収納用箱の開口方向に立上片14または溝部を形成し、膜部3の周縁部4にはこれに対応する溝部7または立上片を形成して両者を係合させ、電気機器収納用箱の開口部2に取り付けた。膜部3の周縁部4を第2部材20との間に挟み込んでもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機器収納用箱の開口部に膜部材を取付けた電線挿通構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電気機器収納用箱には、電線やケーブルを入出線させるための開口部が形成されているが、そのまま放置していると開口部から水が浸入したり、開口部を打ち抜いたときに発生したバリによって電線の被覆が破れることがある。このため従来から電気機器収納用箱の開口部には、グロメットと呼ばれる電線挿通構造が用いられている。
【0003】
このようなグロメットと呼ばれる電線挿通構造は、電線やケーブルを挿通させる電線挿通部を有する膜部の周縁に開口部への取付け部を一体に形成したものであるが、一度使用してしまった場合や入出線に失敗してしまった場合には全体を交換しなければならない。
【0004】
そこで特許文献1及び特許文献2には、固定枠で膜部を挟み込み開口部に固定する構造の電線挿通構造が提案されている。しかしこれらの構造においても、開口部にねじで固定する場合に膜部が引っ張られるため、膜部が固定枠からはみ出したりすることがあり、膜部の張りがなくなって防水性能が損なわれることがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平5−282952号公報
【特許文献2】特開2009−296784号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って本発明の目的は上記した従来の問題点を解決し、電線やケーブルを挿通したりねじの締付けを行っても、膜部の張り及び防水効果が損なわれることがない電気機器収納用箱の電線挿通構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するためになされた本発明は、電線やケーブルを挿通させる電線挿通部を有する膜部と、貫通孔を有し膜部の周縁を保持する第1部材とを用いて電気機器収納用箱の開口部を塞ぐ電気機器収納用箱の電線挿通構造において、第1部材に電気機器収納用箱の開口方向に立上片または溝部を形成し、膜部の周縁部にはこれに対応する溝部または立上片を形成して両者を係合させ、電気機器収納用箱の開口部に取り付け可能としたことを特徴とするものである。
【0008】
また請求項2のように、貫通孔を有し、第1部材との間に膜部の周縁部を挟み込む第2部材を備えた構造とすることができ、請求項3のように、この第2部材の開口方向に立上片または溝部を形成し、膜部の周縁部にはこれに対応する溝部または立上片を形成して両者を係合させた構造とすることができる。さらに請求項4のように、第1部材を電気機器収納用箱の開口部に固定する第3部材を備えた構造とすることもできる。また、請求項5のように第1部材は、外周面に沿って延びるフランジ部と、フランジ部に形成された中央部の貫通孔及び立上片と、開口部の内部に挿入される円筒部を備え、電気機器収納用箱の外面側から円筒部を嵌込み、リングで形成された第3部材が電気機器収納用箱の内面側から第1部材の円筒部の外周面に螺合させて電気機器収納用箱の開口部に固定させ、中央に貫通孔を有する略円筒状の第2部材を電気機器収納用箱の内面側から第1部材の内周面からねじこみ、膜部は第1部材と第2部材との間にはさみ込まれて固定される構造とすることもでき、請求項6のように、第2部材を電気機器収納用箱の開口部に固定する第3部材を備えた構造とすることもできる。
【0009】
また請求項7のように、膜部の周縁部を電線挿通部よりも肉厚に形成することが好ましく、請求項8のように、膜部の周縁部に凹凸状の滑り防止部を形成した構造とすることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の電気機器収納用箱の電線挿通構造は、第1部材に形成された立上片または溝部を膜部の周縁部に形成された溝部または立上片に係合させて膜部を電気機器収納用箱の開口部に取り付ける構造であるため、電線やケーブルを挿通したりねじの締付けを行ったりしても膜部が確実に保持されるため、膜部の張りが安定に保たれるとともに、防水効果も安定させることができる。
【0011】
また請求項4及び請求項6のように、第1部材または第2部材を電気機器収納用箱の開口部に固定する第3部材を備えた構造とすれば、膜部の交換を容易に行うことが可能となる。また、請求項5のように第1部材は、外周面に沿って延びるフランジ部と、フランジ部に形成された中央部の貫通孔及び立上片と、開口部の内部に挿入される円筒部を備え、電気機器収納用箱の外面側から円筒部を嵌込み、リングで形成された第3部材が電気機器収納用箱の内面側から第1部材の円筒部の外周面に螺合させて電気機器収納用箱の開口部に固定させ、中央に貫通孔を有する略円筒状の第2部材を電気機器収納用箱の内面側から第1部材の内周面からねじこみ、膜部は第1部材と第2部材との間にはさみ込まれて固定される構造とすれば、第2部材を取り外すだけで膜部の交換を容易に行うことが可能である。
【0012】
また請求項7のように、膜部の周縁部を電線挿通部よりも肉厚に形成しておけば、第1部材に形成された立上片または溝部と膜部との係合をより確実強固に行わせることができるとともに、ねじ締めを行うときに膜部を巻き込んで破損させることもない。
【0013】
さらに請求項8のように、膜部の周縁部に凹凸状の滑り防止部を形成した構造としておけば、膜部の滑りによる外れなどのトラブルを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の取付け直前を示す断面斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す断面図である。
【図4】要部の拡大断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施形態を示す分解斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施形態を示す断面図である。
【図8】要部の拡大断面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態を示す分解斜視図である。
【図10】本発明の第4の実施形態を示す断面図である。
【図11】請求項1に対応する要部説明図である。
【図12】請求項2及び請求項3に対応する要部説明図である。
【図13】本発明の第5の実施形態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に本発明の好ましい実施形態を図面とともに詳細に説明する。
図1〜図4は本発明の第1の実施形態を示す図であり、1は電気機器収納用箱の壁面、2はこの壁面1に形成された電線やケーブルを挿通させるための開口部である。この実施形態では開口部2は円形孔である。3はこの開口部2に取付けられる円形の膜部であり、ゴムやオレフィン系熱可塑性エラストマーからなり、電線を挿通ししたあとでも、電線の形状に馴染むように締め付け防水性を高くするものであり、前述した以外の材料であっても、防水性を高くするものであれば良いものである。図1に示されるように、膜部3の周囲に肉厚の周縁部4が形成されている。膜部3の中央部分には、電線やケーブルを挿通させる電線挿通部5が形成されている。電線挿通部5には電線等の挿通を容易にするための肉薄部が形成されている。多数の電線を通過させる場合には、肉薄部を均等に分散形成することが好ましい。図1に示されるように、この実施形態では膜部3は、パッキン6、第1部材10、第2部材20、第3部材30によって開口部2に取付けられている。第1部材10、第2部材20、第3部材30は何れも樹脂成形品である。
【0016】
第1部材10は、開口部2の外周面に沿って延びるフランジ部11と、その中央部に形成された貫通孔12と、開口部2の内部に挿入される円筒部13を備えている。図2〜図4に示されるように、フランジ部11の内周部には電気機器収納用箱の開口方向(軸線方向)に環状の立上片14が形成されている。また膜部3の周縁部4には、この環状の立上片14に対応させて溝部7が形成され、両者を係合させることによって膜部3を第1部材10に確実に保持させている。つまり、第1部材10と後述する第2部材20とによって膜部3が挟止され、膜部3の溝部7に第1部材10の立上片14が嵌まりこむ。そして、後述する第2部材20が膜部3を第1部材10に押し付けるために、電線などを挿入しても膜部3がずれることもなく、防水性能も高めることになるものである。なおこの実施形態とは逆に、膜部3側に立上片を設け、第1部材10側に溝部を形成することもできる。第1部材10の円筒部13の外周面にはおねじ15が形成されており、内周面にはめねじ16が形成されている。
【0017】
第2部材20は中央に貫通孔21を有する略円筒状のもので、その外周面には前記のめねじ16に対応するおねじ22と、電線挿通孔24とが形成されている。また第2部材20の先端部には、膜部3の内面を支持する小径部23が形成されている。図2、図3に示すように第2部材20は電気機器収納用箱の内面側から第1部材10の内側にねじこまれる。膜部3の周縁部4は第1部材10と第2部材20との間にはさみ込まれて固定される。電線挿通孔24は電線を直接挿入したり、結束バンドを通したりすることによって電線を保持する役割を持つ。
【0018】
第3部材30は、内周面にめねじ31を備えたリングであり、電気機器収納用箱の内面側から第1部材10の円筒部13の外周面に形成されたおねじ15に螺合される。図2、図3に示すように、第1部材10のフランジ部11と第3部材30とによって電気機器収納用箱の開口部2の内周端部が表裏両側から挟まれ、全体を開口部2に強固に固定することができる。第3部材30の外周には、回転を助けるための凹部32が形成されている。
【0019】
なお、図4に示すように膜部3の周縁部4に凹凸状の滑り防止部8を形成した構造としておけば、第1部材10の立上片14との接触部の摩擦が大きくなり、第2部材20を第1部材10に螺合させる際に膜部3が滑って外れたり、電線挿通時に引っ張られて膜部3が外れてしまうなどのトラブルをより確実に防止できる効果を得ることができる。なお、この実施形態においては膜部3の周縁部4に形成した凹凸状の滑り防止部8は第1部材10との接触部に形成したものを記載しているが、第2部材20との接触部に形成したものでも良いことは勿論である。なお、膜部3の周縁部4側ではなく、第1部材10もしくは第2部材20側に凹凸状の滑り防止部8を形成しても良いことは勿論である。
【0020】
パッキン6は第1部材10と電気機器収納用箱の壁面1との間に挟まれて防水性能を高めるための部材である。パッキン6には防水効果のほかに第1部材10を固定する場合の滑りを防止し、強固な取付を可能とする効果もある。パッキン6は第1部材10の円筒部13よりも大きい内径を有するものである。
【0021】
このように構成された第1の実施形態のものを組み立てるには、先ずパッキン6を第1部材10の円筒部13の外周に通したうえ、開口部2に外側からはめ込み、第3部材30を内側から第1部材10の外周面のおねじ15に螺合させ、回転締め付けを行う。その後、あるいはそれに先立って膜部3を内側から開口部2に挿入し、第2部材20を第1部材10の内周面のめねじ16に螺合させ、第1部材10との間に膜部3の周縁部4を挟みこんで立上片14が膜部3を押し付け固定する。このとき第1部材10の立上片14を膜部3の周縁部4の溝部7に係合させることにより、強固な取り付けが可能となる。
【0022】
このように、壁面1の周囲にねじ孔を形成する必要がなく、工具も用いないで取り付けが可能である。また電気機器収納用箱の外面側に第3部材30が露出しないので、いたずらによって取り外されることもなく、外観もよい。さらに、膜部3を交換したい場合には第2部材20のみを取り外せばよく、全体を取り外す必要がないものである。
【0023】
図5は本発明の第2の実施形態を示す斜視図であり、第1部材10に小型の貫通孔12と円筒部13とを複数形成したものである。このように円筒部13を小型化して複数個としておけば、電線の変更がない場合には1つの膜部3の多数の電線を通し、電線を何度も取付けたり取り外したりする場合には、取り外し予定の電線をまとめて一方の膜部3に通すなどの使い分けが可能となる。
【0024】
図6以下は本発明の第3の実施形態を示す分解斜視図、図7は断面図、図8は要部の拡大断面図である。この第3の実施形態では壁面1の開口部2は略長方形であり、膜部3、第1部材10、第2部材20も全て長方形状である。この実施形態の第1部材10、第2部材20はともに金属製である。
【0025】
第1部材10は開口部2の前面を覆う平面部17と、その端部から電気機器収納用箱の開口方向(軸線方向)に向かう立上片18とを備えている。この立上片18は膜部3の溝部7に係合される。また第1部材10には複数のねじ孔19が形成されている。これらのねじ孔19は開口部2の内側に形成されている。
【0026】
この実施形態の膜部3は開口部2の外側から取付けられるものであるが、内側から取り付けるようにしてもよい。膜部3の周縁部4は中央の電線挿通部5よりも肉厚であり、第1部材10の立上片18に対応する位置に溝部7が形成されている。膜部3の周縁部4を肉厚に形成することにより、第1部材10に形成された立上片18に対応する溝部7を深く設けることができ、第1部材10と膜部3との係合をより確実に強固に行わせることができるとともに、ねじ締めを行うときに膜部3を巻き込んで破損させることもないものである。
また第1部材10と同様にねじ孔19が形成されている。また図8に示すように、膜部3の周縁部4の電気機器収納用箱の壁面1との接触面には凹凸状の滑り防止部8が形成されている。
【0027】
第2部材20も長方形状であり、先端面にはねじ孔19に対応する位置にねじ孔25が形成されている。また第2部材20の枠体部25には電線挿通孔24が形成されており、電線を直接挿入したり、結束バンドを通したりすることによって電線を保持することができる。
【0028】
このような構造のものは、先ず第1部材10を膜部3の前面に固定し、開口部2に押圧する。また開口部2の裏面から第2部材を押圧し、第1部材10側からねじ40をねじ孔19及びねじ孔25に螺合させ、膜部3の周縁部4を図7のように第1部材10と第2部材20との間に挟み込んで固定する。このような構造においては立上片18が膜部3を押し付け固定するために、電線などを挿入しても膜部3がずれることもなく、螺合する際にもねじ40が膜部3を巻き込んで膜部がずれたりすることがなくなるものである。なおねじ孔19及びねじ孔25はねじ切りされたものであってもよく、あるいはナットを用いてねじ40を固定するものであってもよい。
【0029】
この第3の実施形態のものも、第1部材10の立上片18を膜部3の溝部7に係合して膜部3を保持するので、電線を挿通させる際にも膜部3の張りが失われることがなく、防水性のよい電線挿通構造とすることができる。また開口部2の内側でねじ止めするので、壁面1の周囲にねじ孔を形成する必要がない。
【0030】
図9と図10は本発明の第4の実施形態を示す図である。この実施形態は第3の実施形態と基本的に同様であるが、ねじ40を内側から螺合させる点が相違している。このような構造とすればねじ40が電気機器収納用箱の外部に露出しないので、いたずらによって外されることがない。
【0031】
他の実施例として第5の実施形態例は、図1〜図4の本発明の第1の実施形態の変形で、図13のように第2部材20を電気機器収納用箱の外面側から嵌め込み、第3部材30により電気機器収納用箱の内側から第2部材20の円筒部の外周面に螺合させて電気機器収納用箱の開口部に固定させ、膜部3を挿入した第1部材10を電気機器収納用箱の外面側から第2部材20の円筒部の外周面に螺合させて固定させるものである。つまり、図1〜図4の第1の実施形態のものでは第1部材10を第3部材30によって固定するものであるが、図13のように第2部材20を第3部材30によって固定するような形状のものであっても良いものである。この構成においても、第1部材10と後述する第2部材20とによって膜部3が挟止されるものであり、膜部3を交換する場合には第1部材のみ取り外しすれば良い。なお、上述した形状においては第1部財10、第2部材20、第3部材30の嵌め込みは電気機器収納用箱の内面側もしくは外面側と記載しているがその形状に限定されるものではないものである。
【0032】
以上に説明したように、本発明の電気機器収納用箱の電線挿通構造においては、第1部材10に電気機器収納用箱の開口方向に立上片または溝部を形成し、膜部3の周縁部4にはこれに対応する溝部または立上片を形成して両者を係合させるので、電線やケーブルを挿通したりねじの締付けを行ったりしても膜部3が確実に保持される。図11〜図12はこの部分の拡大図であり、請求項1に対応する図11では、第1部材10の立上片14を膜部3の溝部7に係合させて、第1部材10と膜部3に設けたねじ孔に第1部材10側から、ねじ40を挿入し電気収納用箱の壁面1にねじ止め、もしくはねじ40を挿入し電気機器収納用箱の内側からナットにより取り付けている。請求項2及び請求項3に対応する図12では、第1部材10の立上片14を膜部3の溝部7に係合させるとともに、第1部材10と第2部材20との間に膜部3の周縁部4を挟み、第2部材20にも立上片29を設けて膜部3の裏面側の溝部に係合させている。図11と同様に第1部材10と膜部3、第2部材20に設けたねじ孔に第1部材10側から、ねじ40を挿入し電気収納用箱の壁面1にねじ止め、もしくはねじ40を挿入し電気機器収納用箱の内側からナットにより取り付けているものである。
【符号の説明】
【0033】
1 電気機器収納用箱の壁面
2 開口部
3 膜部
4 周縁部
5 電線挿通部
6 パッキン
7 溝部
8 滑り防止部
10 第1部材
11 フランジ部
12 貫通孔
13 円筒部
14 立上片
15 おねじ
16 めねじ
17 平面部
18 立上片
19 ねじ孔
20 第2部材
21 貫通孔
22 おねじ
23 小径部
24 電線挿通孔
25 ねじ孔
30 第3部材
31 めねじ
32 凹部
40 ねじ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線やケーブルを挿通させる電線挿通部を有する膜部と、貫通孔を有し膜部の周縁を保持する第1部材とを用いて電気機器収納用箱の開口部を塞ぐ電気機器収納用箱の電線挿通構造において、第1部材に電気機器収納用箱の開口方向に立上片または溝部を形成し、膜部の周縁部にはこれに対応する溝部または立上片を形成して両者を係合させ、電気機器収納用箱の開口部に取り付けたことを特徴とする電気機器収納用箱の電線挿通構造。
【請求項2】
貫通孔を有し、第1部材との間に膜部の周縁部を挟み込む第2部材を備えたことを特徴とする請求項1記載の電気機器収納用箱の電線挿通構造。
【請求項3】
第2部材の開口方向に立上片または溝部を形成し、膜部の周縁部にはこれに対応する溝部または立上片を形成して両者を係合させたことを特徴とする請求項2記載の電気機器収納用箱の電線挿通構造。
【請求項4】
第1部材を電気機器収納用箱の開口部に固定する第3部材を備えたことを特徴とする請求項2または3記載の電気機器収納用箱の電線挿通構造。
【請求項5】
第1部材は、外周面に沿って延びるフランジ部と、フランジ部に形成された中央部の貫通孔及び立上片と、開口部の内部に挿入される円筒部を備え、電気機器収納用箱の外面側から円筒部を嵌込み、リングで形成された第3部材が電気機器収納用箱の内面側から第1部材の円筒部の外周面に螺合させて電気機器収納用箱の開口部に固定させ、中央に貫通孔を有する略円筒状の第2部材を電気機器収納用箱の内面側から第1部材の内周面からねじこみ、膜部は第1部材と第2部材との間にはさみ込まれて固定される請求項4記載の電気機器収納用箱の電線挿通構造
【請求項6】
第2部材を電気機器収納用箱の開口部に固定する第3部材を備えたことを特徴とする請求項2または3記載の電気機器収納用箱の電線挿通構造。
【請求項7】
膜部の周縁部を電線挿通部よりも肉厚に形成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の電気機器収納用箱の電線挿通構造。
【請求項8】
膜部の周縁部に凹凸状の滑り防止部を形成したことを特徴とする請求項5記載の電気機器収納用箱の電線挿通構造。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図1】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−250497(P2011−250497A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−117947(P2010−117947)
【出願日】平成22年5月24日(2010.5.24)
【出願人】(000227401)日東工業株式会社 (374)
【Fターム(参考)】