説明

電気自動車の充電装置

【課題】充電ケーブルの溶損等を確実に防止することができ、かつ使い勝手も低下することのない電気自動車の充電装置の提供を目的とする。
【解決手段】装置本体1に連結され、先端に配線用接続器2を備えるとともに、適宜箇所に余長吸収部3が形成された充電ケーブル4と、
配線用接続器2の装置本体1からの間隔を計測する計測手段5と、
前記計測手段5における計測長が所定の閾値に達したことを必要条件として前記充電ケーブル4への通電を開始する通電制御部6と、
を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車の充電装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
充電装置を使用した電気自動車の充電は、例えば、特許文献1に記載されるように、充電装置と電気自動車とを充電ケーブルにより接続して行われ、この場合の充電ケーブルの発熱による事故を防止する構造としては、特許文献2に記載のものが知られている。
【0003】
特許文献2に記載の発明において、充電ケーブルは、格納性を向上させるためにドラムに巻き取られた状態で収容される。充電ケーブルの巻回量は巻回最外径位置を判定するコードセンサにより監視されており、充電ケーブルへの通電電流を巻回量に応じて増減させることによって充電ケーブルの発熱による溶損が防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4353197号公報
【特許文献2】特許第3925230号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した特許文献2記載の発明においては、充電電流の調整により想定外の充電時間がかかってしまうことがあり、使い勝手が悪い上に、充電ケーブルが巻回状態であるときにのみ適用可能であり、汎用性に劣るという欠点がある。
【0006】
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、充電ケーブルの溶損等を確実に防止することができ、かつ使い勝手も低下することのない電気自動車の充電装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
充電装置は、装置本体1に連結され、先端に配線用接続器2を備えた充電ケーブル4と、配線用接続器2の装置本体1からの間隔を計測する計測手段5と、充電ケーブル4への通電を制御するための通電制御部6とを有する。
【0008】
充電ケーブル4には、配線用接続器2が所定の初期位置にあるとき、配線用接続器2を電気自動車15の受電部15aまで移動させるための余長が設定されており、この余長は、巻回状、カール状、あるいは蛇行形状等をなす余長吸収部3において吸収される。そして、この余長吸収部3における余長吸収状態が密で、充電ケーブル4が混雑状態にあると内部抵抗、あるいは電磁的作用によるジュール熱の発生、および重なり等による放熱効率の低下による発熱の原因となる。
【0009】
このように通電時に問題となる充電ケーブル4の余長吸収部3は、一般に配線用接続器2が装置本体1から離れるほど解消され、同時に発熱の原因も解消されることから、配線用接続器2の装置本体1からの間隔を計測することにより発熱の危険を一定程度推測できる。
【0010】
本発明は、以上の認識の下なされたもので、配線用接続器2と装置本体1との間隔を適宜の計測手段5により計測し、計測結果が所定値、すなわち、有害な余長吸収状態の解消が期待できる値を超えたことを通電開始の必要条件とすることによって、熱的条件が悪い状態での通電を確実に防止し、充電時の安全性の向上を可能にしたものである。
【0011】
とりわけ、家庭用電源を充電用電源16として使用する電気自動車15の充電は、無人環境下での比較的長時間の通電が行われるために、発熱による不具合が発生した際の発見が遅れやすく、発熱による火災等の災害の原因となる虞があるが、発熱による絶縁皮膜の焼損等の虞のある状態では通電されない本発明においては、このような災害原因を完全に除去することができる。
【0012】
また、余長吸収部3における密状態の解消は、通電開始条件として設定されており、上述した特許文献2記載の従来例のように、通電電流値を低下させるものでないために、低電流値による充電が行われた結果、充電時間が予想以上に長引いてしますような、使い勝手の低下も引き起こすことがない。
【0013】
本発明は、熱的条件を悪化させる充電ケーブル4の余長吸収部3の密状態の解消を配線用接続器2と装置本体1との間の距離により推定するもので、計測手段5には、配線用接続器2と装置本体1との間の間隔を計測可能であれば、例えば、光学センサ等を使用することが可能である。
【0014】
また、充電装置は、
装置本体1に連結され、先端に配線用接続器2を備えた充電ケーブル4と、
一端が充電ケーブル4の余長吸収部3を挟んだ一方に連結され、該余長吸収部3における余長に比して短寸で通過して充電ケーブル4に沿って配索される計測ケーブル7と、
計測ケーブル7のパス長が所定の閾値に達した際の計測ケーブル7の移動端側に設けた被検知部8を検出する検出スイッチ9と、
前記検出スイッチ9における被検知部8の検出を必要条件として前記充電ケーブル4への通電を開始する通電制御部6と、
を有して構成することが可能であり、この場合、充電ケーブル4の余長吸収部3の解消状態をより正確に判定することが可能になる。
【0015】
この発明において、計測ケーブル7は、コードをカールさせたカール部、折り畳んだ折り畳み部、巻回させた巻回部等の余長吸収部3を挟んだ一方に一端が連結されるとともに、他端を移動端として充電ケーブル4に沿って配索される。計測ケーブル7の配索は、例えば、充電ケーブル4がカールコードである場合には、カール部の中心部を挿通させることによって実現可能であり、カールコードでない場合には、図5に示すように、充電ケーブル4の適宜箇所に固定したケーブルガイド部材17に挿通させ、あるいは充電ケーブル4の適宜箇所を形成したカール部分を挿通させることにより実現できる。
【0016】
余長吸収部3での計測ケーブル7の通過経路は、例えば、余長吸収部3がカール部として形成される場合にはカール部3の中心部を通過する直線経路、あるいは適宜の余長をもった曲線経路、折り畳み部、あるいは巻回部である場合には、ケーブルガイド部材17等によりガイドされる折り畳み部内の適数箇所を通過する折れ線経路等、充電ケーブル4の余長に比して短寸で余長吸収部3を通過する経路に設定される。
【0017】
計測ケーブル7の移動端側には被検知部8が設けられており、この被検知部8は、計測ケーブル7の充電ケーブル4への連結端が移動して充電ケーブル4の余長吸収部3が解消するに伴って移動し、検出スイッチ9は、配線用接続器2と装置本体1との間隔が所定の閾値に達した際の被検知部8の位置を検出するように構成される。検出スイッチ9は、例えば、短絡用端子として形成される被検知部8により短絡される開放端子として、あるいは、突起状等に形成される移動端の通過によりON操作されるマイクロスイッチとして構成される。
【0018】
したがってこの発明においては、計測ケーブル7は、上述した発明における計測手段5として、すなわち、配線用接続器2の装置本体1との間隔を計測する手段として機能させるのに加え、例えば、配線用接続器2を装置本体1に近接させた状態のまま、例えば、カール部3を蛇行させる等して余長解消を行った運用も可能になる。
【0019】
さらに、充電装置には、一端が充電ケーブル4の余長吸収部3を挟んだ一方に連結され、該余長吸収部3における余長に比して短寸で通過して充電ケーブル4に沿って配索される第2計測ケーブル10と、第2計測ケーブル10のパス長が所定の閾値に達した際の第2計測ケーブル10の移動端側に設けた第2被検知部11を検出する第2検出スイッチ12を付加することができる。この場合、通電制御部6は、前記第2検出スイッチ12における第2被検知部11の検出を条件に配線用接続器2への通電を停止する。
【0020】
したがってこの発明において、第2検出スイッチ12における検出タイミングを、充電ケーブル4への負荷発生防止に必要な余長が吸収される寸法に設定すると、充電ケーブル4への過負荷による断線前に給電を停止させることができるために、瞬断による充電装置、あるいは車両へのダメージ、さらには電圧が印加された導電線の露出による感電事故等を確実に防止できる。
【0021】
さらに、充電装置には、配線用接続器2を装置本体1に拘束して該配線用接続器2の装置本体1からの取り外しを規制するロック装置13と、認証成立によりロック装置13のロックを解除する認証装置14とを加え、利用者を限定することができる。
【0022】
認証装置14には、暗証番号照合装置、生体認証装置14等のほかに、車両のドアロックを施解錠する際に使用する施解錠キーにより操作されるシリンダ錠、あるいは、ドアロックを操作するために携帯型発信器から発信されるキーコード信号に対する認証装置14として構成することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、充電ケーブルの溶損等を確実に防止することができ、かつ使い勝手も低下することがない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明を示す図で、(a)は非通電状態を示す図、(b)は計測手段の余長が解消された状態を示す図、(c)は通電状態を示す図である。
【図2】検出スイッチを示す図で、(a)は非検出状態を示す図、(b)は検出状態を示す図である。
【図3】図1の変形例を示す図で、(a)は全体図、(b)は(a)の要部拡大図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図5】図4の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1に示すように、充電装置は、装置本体1と、装置本体1に連結される充電ケーブル4と、計測手段5とを有する。
【0026】
充電ケーブル4には、無負荷状態でカール形状を維持するカール部(余長吸収部3)を備えたカールコードが使用され、先端に配線用接続器2が連結される。電気自動車15にはバッテリ15bが搭載され、バッテリ15bへの充電は、上記配線用接続器2を電気自動車15の受電部15aに接続した状態で電気自動車15に給電し、充電制御部15cにおいてAC/DC変換して行われる。配線用接続器2には、プラグ、コンセント、あるいは充電パドル等が使用される。
【0027】
充電用電源16として使用される商用電源が引き込まれる装置本体1には、充電ケーブル4への配線経路を断接するリレー、あるいは半導体リレーからなる通電スイッチ18が配置され、通電制御部6から出力されるリレー駆動信号により開閉駆動される。
【0028】
さらに、装置本体1には、スイッチ検出部19、認証装置14、および確認スイッチ20が配置され、通電制御部6は、上記スイッチ検出部19におけるスイッチON信号の検出、認証装置14における認証成立、および確認スイッチ20の押下操作の検出の全条件の充足により通電スイッチ18を閉成駆動して通電を開始する。認証装置14には、カード型RFID(Radio Frequency IDentification)14aを認証対象とするRFIDリーダが使用される。
【0029】
図1、2に示すように、上記計測手段5は、一端が配線用接続器2に連結されてカール部3内を挿通する計測ケーブル7と、一端が装置本体1側に固定されてカール部3内を挿通する中空状のケーブル受け21とを有する。ケーブル受け21の先端にはタクティルスイッチ(検出スイッチ9)が固定され、このタクティルスイッチ9のリード線9aが中空部を通って上記スイッチ検出部19に接続される。
【0030】
また、ケーブル受け21の先端には嵌合凹部21aが形成され、計測ケーブル7の先端に形成される嵌合突部7aが嵌合する。嵌合突部7aと嵌合凹部21aとは、不用意に嵌合状態が解除されない程度の嵌合強度で連結し、連結状態において嵌合突部7aの先端(被検知部8)がタクティルスイッチ9の操作ボタン9bを押下し、タクティルスイッチ9をOFF状態に保持する。
【0031】
嵌合凹部21aと嵌合突部7aとが連結した状態で計測ケーブル7とケーブル受け21とは全体として適度の可撓性を有しており、配線用接続器2の動きに応じて適宜に湾曲することができる。
【0032】
図1(a)に示す初期状態、すなわち、充電装置を使用しない状態において、配線用接続器2は、装置本体1に係止する等、装置本体1との間に適宜の間隔(L0)を隔てた適宜の初期位置に保持されている。この状態で、余長吸収部3におけるカール間の間隔は余長の効率的な吸収を考慮して近接しており、さらに、カール部3内を挿通する計測ケーブル7、あるいはケーブル受け21の一方、または双方には、余長が設定されている。
【0033】
この状態から車両15への充電を行うために、配線用接続器2を車両15側に近付けると、配線用接続器2と装置本体1との間隔が大きくなり、同時にカール間の間隔が開きながら余長が一定解消される。余長の解消に伴って、計測ケーブル7等の余長も適宜解消されて、配線用接続器2と装置本体1との間隔(L1)が所定値、詳しくは、カール間の間隔(D)が十分広くなって、長時間の通電を行っても絶縁被覆の溶損等、充電コードの有害な温度上昇が発生しない間隔になると、図1(b)に示すように、計測ケーブル7等の余長が完全に解消される。
【0034】
この後、さらに配線用接続器2が装置本体1から離れると(間隔L2)、計測ケーブル7とケーブル受け21との間に引張力が作用して図2(b)に示すように、嵌合凹部21aと嵌合突部7aとの嵌合が解除される。嵌合突部7aの嵌合凹部21aからの脱離に伴って、タクティルスイッチ9の操作ボタン9bへの被検知部8による押圧が解除されてON状態に移行する。
【0035】
タクティクルスイッチ9の状態はスイッチ検出部19において検出され、ON状態である場合、通電制御部6の計測結果フラグを立てる。
【0036】
この実施の形態において、車両15への充電は、配線用接続器2を車両15の受電部15aに連結するとともに、所定の認証操作を行い、さらに確認スイッチ20を押下操作して行われ、充電対象である車両15と装置本体1との間隔が適正であると、図1(c)に示すように、配線用接続器2を車両15の受電部15aに連結した状態でタクティクルスイッチはONとなり、通電制御部6の計測結果フラグが立てられる。
【0037】
充電ケーブル4の適正位置での接続に加え、認証装置14における認証が成立し、さらに、確認スイッチ20を押下すると、通電制御部6における通電条件が全て充足するために、通電制御部6は通電スイッチ18を閉成し、充電が開始する。
【0038】
これに対し、上述したいずれかの条件が充足しない場合には、充電ケーブル4の通電が開始することはなく、とりわけ、計測結果フラグの有無により通電が制御されるために、カール部3が密で、長時間の通電による発熱等の発生する虞がある状態では通電することができないために、充電中の事故を防止することができる。
【0039】
図3に上述した実施の形態の変形例を示す。なお、以下に示す変形例、あるいは実施の形態の説明において、上述した実施の形態と実質的に同一の構成要素は、図中に同一符号を付して説明を省略する。
【0040】
この変形例は、上述した実施の形態に対して第2計測ケーブル10、第2ケーブル受け22、タクティクルスイッチ(第2検出スイッチ12)、および第2検出スイッチ12を監視する第2スイッチ検出部19bを付加したものを示す。第2計測ケーブル10、第2ケーブル受け22、および第2検出スイッチ12は、上述した実施の形態と同様に構成され、第2計測ケーブル10、および第2ケーブル受け21は、上述した実施の形態のものに比して大寸、正確には、充電ケーブル4の余長吸収が進んで、充電ケーブル4に引張力が負荷される程度まで配線用接続器2が上記計測手段5の作動位置を越えてさらに装置本体1から離隔等した際に作動するように設定される。
【0041】
したがってこの変形例において、配線用接続器2を適正な位置に駐車された車両15の受電部15aに接続した状態では、上述したように計測手段5は作動しており、他の条件が充足していると通電状態に保持される。この状態から、不用意に車両15が動き出して配線用接続器2が装置本体1から離隔し、あるいは配線用接続器2が移動しない場合であっても、充電ケーブル4に足を引っ掛けて第2ケーブル受け22、および第2計測ケーブル10のパス長が長くなった場合には、第2検出スイッチ12が動作し、充電が停止する。
【0042】
図4にロック装置13を設けた本発明の他の実施の形態を示す。ロック装置13は、装置本体1に配線用接続器2を取り外し不能に拘束しており、ロックを解除するためには、認証装置14における認証成立が要求される。
【0043】
この結果、認証装置14において認証可能なカード型RFID14aを所持していない状態においては、配線用接続器2を取り外すことができないために、実質的に充電装置の利用権限を限定することが可能になる。
【0044】
また、この実施の形態において、計測ケーブル7は、一端が配線用接続器2に固定されるとともに、カール部3内を挿通した後、プーリ23により走行方向がガイドされて一端がケーブルドラム24に巻回される。ケーブルドラム24には計測ケーブル7を巻回する方向の付勢力がゼンマイバネにより付与されており、計測ケーブル7には最短パスを通過するようなテンションが付加される。
【0045】
また、この計測ケーブル7の適宜箇所には、被検知部8が形成され、検出スイッチ9は被検知部8の通過を確認可能に形成される。本例では、被検知部8を突部状に形成し、検出スイッチ9を、突部が通過することにより作動するスイッチとして構成される。
【0046】
さらに、計測ケーブル7には、図外の第2被検知部11が形成される。第2被検知部11は、計測ケーブル7の上記ケーブルドラムへの巻き取り部に同様に突部として形成されており、検出スイッチ9は、上記被検知部8を検出した後、再度の動作により第2被検知部11を検出する。
【0047】
したがってこの実施の形態において、計測ケーブル7は第2計測ケーブル10を兼用するとともに、被検知部8、および検出スイッチ9は、各々第2被検知部11、および第2検出スイッチ12を兼用し、被検知部8の検出により通電可能、第2被検知部11の検出により通電が停止される。
【0048】
図5に図4の変形例を示す。この変形例において、充電ケーブル4は、ゼンマイバネ等により巻き取り方向の付勢力が付与された巻き取りリール25に巻回収容される。余長吸収部3である巻き取りリール25による巻回部における余長吸収、すなわち、巻回巻き数が過大な場合に通電を規制するための計測ケーブル7は図4に示したものと同様に形成され、第2計測ケーブル10を兼用する。
【0049】
また、充電ケーブル4には余長吸収のためのカール部がないため、計測ケーブル7は、充電ケーブル4の適宜箇所に固定したケーブルガイド部材17に形成した図外のケーブルガイドを利用して充電ケーブル4に沿って配索される。
【符号の説明】
【0050】
1 装置本体
2 配線用接続器
3 余長吸収部
4 充電ケーブル
5 計測手段
6 通電制御部
7 計測ケーブル
8 被検知部
9 検出スイッチ
10 第2計測ケーブル
11 第2被検知部
12 第2検出スイッチ
13 ロック装置
14 認証装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体に連結され、先端に配線用接続器を備えるとともに、適宜箇所に余長吸収部が形成された充電ケーブルと、
配線用接続器の装置本体からの間隔を計測する計測手段と、
前記計測手段における計測長が所定の閾値に達したことを必要条件として前記充電ケーブルへの通電を開始する通電制御部と、
を有する電気自動車の充電装置。
【請求項2】
装置本体に連結され、先端に配線用接続器を備えた充電ケーブルと、
一端が充電ケーブルの余長吸収部を挟んだ一方に連結され、該余長吸収部における余長に比して短寸で通過して充電ケーブルに沿って配索される計測ケーブルと、
計測ケーブルのパス長が所定の閾値に達した際の計測ケーブルの移動端側に設けられた被検知部を検出する検出スイッチと、
前記検出スイッチにおける被検知部の検出を必要条件として前記充電ケーブルへの通電を開始する通電制御部と、
を有する電気自動車の充電装置。
【請求項3】
一端が前記充電ケーブルの余長吸収部を挟んだ一方に連結され、該余長吸収部における余長に比して短寸で通過して充電ケーブルに沿って配索される第2計測ケーブルと、
第2計測ケーブルのパス長が所定の閾値に達した際の第2計測ケーブルの移動端側に設けられた第2被検知部を検出する第2検出スイッチを有し、
前記通電制御部は、前記第2検出スイッチにおける第2被検知部の検出を条件に配線用接続器への通電を停止する請求項1または2記載の電気自動車の充電装置。
【請求項4】
前記配線用接続器を装置本体に拘束して該配線用接続器の装置本体からの取り外しを規制するロック装置と、
認証成立により前記ロック装置のロックを解除する認証装置と、
を備える請求項1、2または3記載の電気自動車の充電装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−19657(P2012−19657A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−156909(P2010−156909)
【出願日】平成22年7月9日(2010.7.9)
【出願人】(000170598)株式会社アルファ (433)
【Fターム(参考)】