説明

電解殺菌水の霧化装置

【課題】 環境を浄化させる効果を有する電解殺菌水の霧化装置を提供する。
【解決手段】 本体1があり、本体1に液体貯留槽10が設けられている。液体貯留槽10に放水弁11及び検知パーツが設けられている。本体1に霧化室13が設けられ、霧化室13に噴射口130が設けられ、霧化パーツ14も設けられている。霧化パーツ14は負圧サイホン気圧ポンプであってもよく、負圧サイホン気圧ポンプにポンプと繋ぐための空気送入管140が設けられ、空気送入管140側に吸上げ管142が設けられている。電解槽2があり、電解槽2に電極板20が設けられている。電極板20を利用して液体貯留槽10にある塩素を含む液体を電解させると、次亜塩素酸を含む液体を発生可能であり、液体を使用環境に送出するため、霧化パーツ14によって霧化させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電解殺菌水の霧化装置に関するものであり、特に、本体に設けた液体貯留槽に塩素を含む液体(例えば、水道水)を貯留して、また、前記液体貯留槽側に設けた電解槽内にある電極板を利用して前記液体に電解を行って、次亜塩素酸を含む液体を発生させると、霧化パーツによって前記次亜塩素酸を含む液体を霧化させて使用環境の中に送出し、使用環境に対して殺菌効果をもたらす電解水殺菌器を指すものである。
【背景技術】
【0002】
従来知られている負圧サイホン気圧ポンプを利用して霧化パーツにした環境用設備によると、例えば、精油の香りを拡散する振動機器の構造のようなものがある(特許文献1参照)。その従来知られた精油の香りを拡散する機器においては、主としてベースに空気ポンプを設けて、空気ポンプの空気送入管の放出端と精油コップの管とを繋いで、前記空気ポンプが精油コップ内にある液体に対して空気を送入する過程において、ノズルに一体となる噴射管及び吸上げ管を設けるため、精油瓶にある液体を霧化させる効果を発生できるのである。そこで、従来知られたものは、只固定成分のある液体が空気ポンプによって霧化されて室内へ送出されるだけのもので、本発明の最も入手しやすい水道水を電解させてから次亜塩素酸の液体にして霧化させて環境に対して殺菌効果をもたらす構造の特徴及び実用効果と比べると違うものになる。
【0003】
【特許文献1】台湾新型特許第M247213号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、電解槽を設けて、電解槽内に電極板が設けてあり、該電極板を利用して塩素を含む液体に対して電解を行って、次亜塩素酸の液体を発生してから、液体を霧化して環境の中まで送出すると、環境を浄化させる効果を達する電解殺菌器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1.本発明における電解殺菌水の霧化装置とは、本体の霧化室の下方に霧化パーツを設けて、霧化パーツは負圧サイホン気圧ポンプまたは振動パーツであってもよいものである。
【0006】
本発明における電解殺菌水の霧化装置とは、電解槽に電極板を設けることによって、液体貯留槽内で塩素を含む液体に対して電解を行い、電解した後、次亜塩素酸を含む液体を生じることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、別添の図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明の実施例一による電解殺菌水の霧化装置であり、実施例一には次のようなものが含まれている。
【0008】
本体1があり、本体1の上方に液体貯留槽10を設けて、液体貯留槽10は本体1との間に可動の連結構造があり、塩素を含む液体(例えば、水道水)を充填するのに便利になり、また、液体貯留槽10により大量の水を貯留でき、また、液体貯留槽10の下方に放水弁11を設けて、放水弁11には弁レバー110を設けて、弁レバー110が放水口12を通って更にばね111を貫いて設けてあり、弁レバー110の下端が液体貯留槽10の放水弁棒100に寄りかかるようにして液体貯留槽10から電解槽2に入る水位を制御すると同時に後述の霧化室13を最も適当な水位まで保持するように制御する。また、前記液体貯留槽10の下方に検知パーツ3を設けて、検知パーツ3は光電パーツまたは磁気誘導パーツでもよい。例えば、磁気ばねまたはホールICなどである(検知パーツは従来知られたパーツであるため、図の中に示されていない)。本体に又霧化室13を設けて、霧化室13に噴射口130を設けて、霧化室の下方に更に霧化パーツ14を設ける。霧化パーツ14とは、負圧サイホン気圧ポンプ(図1を参照)または振動子パーツ(図2を参照)でもよいのである。その中においては、負圧サイホン気圧ポンプである場合、ポンプ141と繋ぐために空気送入管140を設ける必要があり、また、空気送入管140側に吸上げ管142を設けると、空気送入管140によって空気を送入すると同時に吸上げ管142から吸上げられた液体を霧化して、前記ポンプ141によって霧化室内へ送入する力を利用して霧化された液体を使用環境の中まで送出する。
【0009】
電解槽2があり、電解槽2に電極板20を設けて、電極板20は電解槽の上方から下向きに取り付けられたり(図1を参照)、下方から上向きに取り付けられたり(図2を参照)することができるため、前記電極板20を電解槽2の任意の方向に取付け可能であることが証明できる。そこで、前記電解槽2内に設けられた電極板20によって前記液体貯留槽10にある塩素を含む液体に対して電解を行って電解すると、次亜塩素酸を含む液体が発生するため、該液体を前記霧化パーツ14によって霧化した後、使用環境へ送出して殺菌効果を達するものである。
【0010】
また、図3に示すのは、本発明の実施例三による電解殺菌水の霧化装置であり、その中において、本実施例三と前記実施例一及び実施例二との差異と言えば、主に次のように外形における変化である。
【0011】
本体1があり、本体1の上方に液体貯留槽10を設けて、液体貯留槽10は本体1との間に可動の連結構造があり、塩素を含む液体(例えば、水道水)を充填するのに便利になり、また、液体貯留槽10により大量の水を貯留でき、また、液体貯留槽10の上方に予め保留しておいたスペースを霧化室13として形成でき、霧化室13に噴射口130を設けて、霧化室13の下方に更に霧化パーツ14を設ける。霧化パーツ14とは、負圧サイホン気圧ポンプ(図3を参照)または図2のような振動子パーツでもよいものである。その中においては、負圧サイホン気圧ポンプである場合、ポンプ141と繋ぐために空気送入管140を設ける必要があり、また、空気送入管140側に吸上げ管142を設けると、空気送入管140によって空気を送入すると同時に吸上げ管142から吸上げられた液体を霧化して、前記ポンプ141によって霧化室内へ送入する力を利用して霧化された液体を使用環境の中まで送出する。
【0012】
電解槽2があり、電解槽2と前記液体貯留槽10との間に更に仕切り板21が設けてあり(図3を参考)、且つ電解槽2と液体貯留槽10との間に更に流通口101を設けるようにするが、勿論仕切り板を設けなくてもよい(図4を参考)。電解槽に電極板20を設けて、電極板20は電解槽の任意の方向に取り付けられる。そこで、前記電解槽2内に設けられた電極板20によって前記液体貯留槽10にある塩素を含む液体を電解し、また、電解を行ったら、次亜塩素酸を含む液体が発生するので、該液体を前記霧化パーツ14によって霧化した後、使用環境へ送出して殺菌効果を達するものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施例一による電解殺菌水の霧化装置を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例二による電解殺菌水の霧化装置を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例三による電解殺菌水の霧化装置を示す断面図である。
【図4】本発明の実施例四による電解殺菌水の霧化装置を示す断面図である。
【符号の説明】
【0014】
1 本体、2 電解槽、3 検知パーツ、10 液体貯留槽、11 放水弁、12 放水口、13 霧化室、14 霧化パーツ、20 電極板、21 仕切り板、100 放水弁棒、101 流通口、110、弁レバー、111 ばね、130 噴射口、140 空気送入管、141 ポンプ、142 吸上げ管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電解殺菌水の霧化装置であり、
本体があり、本体に液体貯留槽が設けられ、液体貯留槽に放水弁及び検知パーツが設けられ、本体に霧化室が設けられ、霧化室に噴射口が設けられ、霧化室に霧化パーツも設けられ、霧化パーツは負圧サイホン気圧ポンプであってもよく、前記負圧サイホン気圧ポンプにポンプと繋ぐための空気送入管が設けられ、前記空気送入管側に吸上げ管が設けられ、
電解槽があり、電解槽に電極板が設けられ、前記電解槽に設けられた電極板を利用して前記液体貯留槽にある塩素を含む液体を電解させると、次亜塩素酸を含む液体を発生可能であり、前記液体を使用環境に送出するために更に前記霧化パーツによって霧化させることを特徴とする電解殺菌水の霧化装置。
【請求項2】
霧化パーツは、振動子であってもよいことを特徴とする請求項1記載の電解殺菌水の霧化装置。
【請求項3】
電解殺菌水の霧化装置であり、
本体があり、本体に液体貯留槽が設けられ、前記液体貯留槽に霧化室が設けられ、霧化室に噴射口が設けられ、霧化室に霧化パーツも設けられ、霧化パーツは負圧サイホン気圧ポンプであってもよく、前記負圧サイホン気圧ポンプにポンプと繋ぐための空気送入管が設けられ、前記空気送入管側に吸上げ管が設けられ、
電解槽があり、電解槽と前記液体貯留槽との間に仕切り板が設けられ、電解槽と液体貯留槽との間に流通口を設けるようにし、電解槽に電極板が設けられ、前記電解槽に設けられた電極板を利用して前記液体貯留槽にある塩素を含む液体を電解させると、次亜塩素酸を含む液体を発生可能であり、前記液体を使用環境に送出するために更に前記霧化パーツによって霧化させることを特徴とする電解殺菌水の霧化装置。
【請求項4】
霧化パーツは、振動子であってもよいことを特徴とする請求項3記載の電解殺菌水の霧化装置。
【請求項5】
電解槽と液体貯留槽との間に仕切り板を設けなくてもよいことを特徴とする請求項3記載の電解殺菌水の霧化装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2006−325926(P2006−325926A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−153634(P2005−153634)
【出願日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願人】(503456016)
【出願人】(505196082)
【Fターム(参考)】