説明

電話端末および電話システム

【課題】通話中の相手に通話中断を促すために、通話を継続させつつも、相手にイベントの発生を通知することができる電話端末および電話システムを提供すること。
【解決手段】携帯電話機1は、他の電話端末へ通知を行うイベントの定義データを記憶する記憶部33と、音声通話中に、記憶部33により記憶されたイベントが発生したことを検知する制御部30と制御部30によりイベントが検知されたことに応じて、音声通話相手の電話端末に対して、当該音声通話を中断することなく、当該イベントが発生したことを示すデータを送信する通信制御部31と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声通話を行う電話端末および電話システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電話端末において音声通話を行っている際に、他の電話端末からの新たな着信があったことを通知する割込通話のサービスが提供されている。この通知があると、着信相手との通話を望む場合には、通話中の相手に対して通話の中断を切り出して、他の電話端末と接続する。
【0003】
ところが、通話中の相手や通話内容によっては、中断を切り出すことや切り出すタイミングが難しい場合がある。そこで、通話中の相手に対して、割込通話を行う旨のメッセージを自動的に送信する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2008−124588号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の方法によれば、通話中の相手に割込通話を行う旨を直接伝える必要はないが、強制的に通話を中断させてしまうため、大事な話を途切れさせてしまったり、相手の気分を害してしまったりするおそれがあった。このように、通話中に発生したイベント(例えば、上述の割込通話)により通話を中断したい場合、通話中の相手に配慮し、合意の上で通話を中断させることは難しかった。
【0005】
そこで本発明は、通話中の相手に通話中断を促すために、通話を継続させつつも、相手にイベントの発生を通知することができる電話端末および電話システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る電話端末は、音声通話相手の電話端末へ通知を行うイベントの種類を記憶する記憶手段と、前記音声通話中に、前記記憶手段により記憶されているイベントが発生したことを検知する検知手段と、前記検知手段によりイベントが検知されたことに応じて、前記音声通話相手の電話端末に対して、当該音声通話を中断することなく、当該イベントが発生したことを示すデータを送信する送信手段と、を備える。
【0007】
また、前記記憶手段は、他の電話端末からの音声通話要求の着信を、前記イベントとして記憶することが好ましい。
【0008】
また、前記送信手段は、前記他の電話端末から着信があったとき、当該着信のあった電話端末の電話番号を、前記音声通話相手の電話端末へ送信することが好ましい。
【0009】
また、前記記憶手段は、前記イベントの種類または前記音声通話相手の電話端末、あるいは双方の組み合わせ毎に、イベントの発生を通知するか否かを設定したデータを記憶することが好ましい。
【0010】
また、前記記憶手段は、前記音声通話相手の電話端末におけるユーザへの通知手段を規定したデータを記憶し、前記送信手段は、前記記憶手段に記憶された通知手段を示すデータを、前記音声通話相手の電話端末へ送信することが好ましい。
【0011】
本発明に係る電話システムは、複数の電話端末が基地局を介して音声通話を行い、第1の電話端末が音声通話を行っている第2の電話端末に対して、通知を行うイベントの種類を記憶する記憶手段と、前記音声通話中に、前記記憶手段により記憶されているイベントが発生したことを検知する検知手段と、前記検知手段によりイベントが検知されたことに応じて、前記第2の電話端末に対して、前記音声通話を中断することなく、当該イベントが発生したことを示すデータを送信する送信手段と、を備える。
【0012】
また、前記電話システムにおいて、前記記憶手段は、他の電話端末からの音声通話要求の着信を、前記イベントとして記憶することが好ましい。
【0013】
また、前記電話システムにおいて、前記送信手段は、前記他の電話端末から着信があったとき、当該着信のあった電話端末の電話番号を、前記第2の電話端末へ送信することが好ましい。
【0014】
また、前記電話システムにおいて、前記第1の電話端末が前記記憶手段および前記検知手段ならびに前記送信手段を備えることが好ましい。
【0015】
また、前記電話システムにおいて、前記基地局が前記記憶手段および前記検知手段ならびに前記送信手段を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、通話を継続させつつも、通話中の相手にイベントの発生を通知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について説明する。なお、本実施形態では、通話中の相手に通知するイベントは、他者からの新たな着信(割込通話)であるとして説明する。
【0018】
図1は、本実施形態に係る携帯電話機1(電話端末)の外観斜視図である。なお、図1は、いわゆる折り畳み型の携帯電話機の形態を示しているが、本発明に係る携帯電話機の形態はこれに限られない。例えば、両筐体を重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式(ターンタイプ)や、操作部と表示部とが一つの筐体に配置され、連結部を有さない形式(ストレートタイプ)でもよい。
【0019】
携帯電話機1は、操作部側筐体2と、表示部側筐体3と、を備えて構成される。操作部側筐体2は、表面部10に、入力部11と、携帯電話機1の使用者が通話時に発した音声が入力されるマイク12と、を備えて構成される。入力部11は、各種設定機能や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作ボタン13と、電話番号の数字やメールの文字等を入力するための入力操作ボタン14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作ボタン15と、から構成されている。
【0020】
また、表示部側筐体3は、表面部20に、各種情報を表示するための表示部21と、通話の相手側の音声を出力するレシーバ22と、を備えて構成されている。
【0021】
また、操作部側筐体2の上端部と表示部側筐体3の下端部とは、ヒンジ機構4を介して連結されている。また、携帯電話機1は、ヒンジ機構4を介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが互いに開いた状態(開放状態)にしたり、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを折り畳んだ状態(折畳み状態)にしたりできる。
【0022】
図2は、本実施形態に係る携帯電話機1の機能を示すブロック図である。携帯電話機1は、入力部11と、検知手段としての制御部30と、送信手段としての通信制御部31と、無線部32と、記憶手段としての記憶部33と、表示部21と、音鳴動部35と、振動部36と、点灯部37と、を備える。
【0023】
制御部30は、携帯電話機1の全体を制御しており、例えば、表示部21、通信制御部31、音鳴動部35、振動部36、点灯部37等に対して所定の制御を行う。また、制御部30は、入力部11等から入力を受け付けて、各種処理を実行する。そして、制御部30は、処理実行の際には、記憶部33を制御し、各種プログラムおよびデータの読み出し、およびデータの書き込みを行う。
【0024】
通信制御部31は、所定の使用周波数帯(例えば、800MHz)で外部装置と通信を行う。そして、通信制御部31は、無線部32より受信した信号を復調処理し、処理後の信号を制御部30に供給し、また、制御部30から供給された信号を変調処理し、無線部32から外部装置(基地局)に送信する。
【0025】
記憶部33は、例えば、ワーキングメモリを含み、制御部30による演算処理に利用される。また、例えば、人物名に対して電話番号やメールアドレス等の属性情報を関連付けた電話帳データを記憶する。
【0026】
図3は、本実施形態に係る記憶部33に格納された電話帳テーブルを示す図である。電話帳テーブルには、電話番号とユーザ名の組み合わせの他、このユーザからの割り込みを他のユーザへ通知するか否かの区分と、他のユーザからの割り込みをこのユーザへ通知するか否かの区分と、が記憶される。さらに、他のユーザからの割り込みを通知する手段を示すデータ(例えば、画面表示および音鳴動等)が記憶される。なお、これらの設定データは、入力部11から利用者による入力を受け付け(図2の0a)、予め記憶される(図2の0b)。
【0027】
無線部32からの着信通知(図2の1)に応じて、通信制御部31から制御要求を受け付けると(図2の2)、制御部30は、着信のあった相手の電話番号および通話中の相手の電話番号に基づいて、この電話帳テーブルを参照することにより、設定データを読み出し(図2の3)、設定内容(通知する/通知しない)に従って、携帯電話機1に対する通知指令(図2の4)と共に、通話中の相手端末に対する通知制御(図2の5および6)を行う。
【0028】
通知制御部34は、制御部30の通知指令に従って、表示部21、音鳴動部35、振動部36、点灯部37等の通知手段に対して制御指令を送信し(図2の4a〜4d)、各部を作動させることにより、携帯電話機1のユーザへ報知を行う。
【0029】
表示部21は、通知制御部34の制御に従って、所定の画像処理を行う。そして、処理後の画像データをフレームメモリに蓄え、所定のタイミングで画面出力する。具体的には、着信があったことを示すメッセージや、着信相手の名前等の表示を行い、着信をユーザへ通知する。
【0030】
音鳴動部35は、通知制御部34の制御に従って、所定の音声データを記憶部33から読み出し、音声信号をスピーカ(図示せず)に出力することにより鳴動させる。音鳴動を聞いたユーザは、着信の発生を認知し、例えば、着信音種、さらに表示部21の画面出力を確認することにより、着信相手を具体的に知ることができる。
【0031】
振動部36は、通知制御部34の制御に従って、所定の振動パターンデータを記憶部33から読み出し、動作信号をモータ(図示せず)に出力することにより振動を発生させる。振動を感知したユーザは、着信の発生を認知し、例えば、振動パターン、さらに表示部21の画面出力を確認することにより、着信相手を具体的に知ることができる。
【0032】
点灯部37は、通知制御部34の制御に従って、所定の点灯パターンデータを記憶部33から読み出し、該当の発光装置(例えば、LED等)を点灯または点滅させる。点灯または点滅を感知したユーザは、着信の発生を認知し、例えば、点灯色、点滅パターン、さらに表示部21の画面出力を確認することにより、着信相手を具体的に知ることができる。
【0033】
次に、通話中の相手端末に対する通知制御(5、6)について説明する。制御部30は、電話帳テーブル(図3)の設定データに基づいて、通話中の相手端末へ通知を行うと判断した場合、通信制御部31を制御し、着信のあった相手端末を識別するデータおよび通知手段の指定データ(画面表示と音鳴動、等)を、通話中の相手端末へ送信する。なお、着信のあった相手端末を識別するデータは、電話番号であってよい。また、電話帳テーブル(図3)に登録されたユーザ名、あるいはその他グループ名等の電話帳情報を送信してもよい。
【0034】
ここで、通話中の相手端末についても、上述の携帯電話機1と同様の構成であってよい。通話中に、無線部32により着信情報の通知を受信すると、通信制御部31により制御要求が制御部30になされる。制御部30は、この制御要求を解釈し、着信情報に含まれる通知手段の指定に従って、通知制御部34に対して通知指令を行う。これにより、着信を受けた携帯電話機1に予め設定された内容で、通話中の相手に着信を通知することができる。
【0035】
例えば、通知手段として画面表示が指定されている場合には、電話番号やユーザ名を確認することができるので、より具体的に着信の事実を通知することができ、通話の中断を促すことができる。
【0036】
なお、通話中の相手端末における着信の通知は、着信を受けた携帯電話機1に登録されたユーザ名で行ってもよいし、電話番号に基づいて通話中の相手端末に登録されたユーザ名を取得して通知してもよい。また、通話中の相手端末に登録されていない電話番号の場合には、電話番号またはユーザ名の通知を行わないこととしてよい。
【0037】
図4は、本実施形態に係る電話システムの構成を示す図である。複数の携帯電話機1(第1の電話端末および第2の電話端末)は、基地局5およびネットワーク6を介して互いに接続される。本実施形態では、いずれか2つの携帯電話機1の間で通話が行われているときに、他の携帯電話機1から着信を受信する。
【0038】
図5は、本実施形態に係る電話システムにおける処理の流れを示す図である。本処理では、携帯電話機1aと携帯電話機1bとが通話中(ステップS1)である。
【0039】
通話中に、基地局5は、ネットワーク6から携帯電話機1aに対する着信を受信する(ステップS2)。すると、基地局5は、この着信を携帯電話機1aへ通知する(ステップS3)。
【0040】
携帯電話機1aは、記憶部33に記憶された設定情報に従って、通話中の携帯電話機1bに対して着信を通知することを決定すると、基地局5へ、着信相手の識別データ(電話番号、ユーザ名等)および通知手段の指定データを送信して、通知依頼を行う(ステップS4)。
【0041】
通知依頼を受けた基地局5は、携帯電話機1bへ、着信の通知を行う(ステップS5)。この通知に応じて、携帯電話機1bは、所定の通知手段(表示部21、音鳴動部35、振動部36、点灯部37)を作動させてユーザへ通知する(ステップS6)。
【0042】
以上のように、本実施形態によれば、通話中に受信した新たな着信を、通話の相手に通知することができるので、両者が着信に気付くことにより、継続中の通話の中でスムーズに合意して通話を中断することができる。
【0043】
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1の実施形態では、記憶手段(記憶部33)、検知手段(制御部30)、および送信手段(通信制御部31)は、携帯電話機1aが備えていることとしたが、第2の実施形態では、これらに相当する記憶部、制御部、および通信制御部を基地局5aが備える(図示せず)。
【0044】
図6は、本実施形態に係る電話システムにおける処理の流れを示す図である。本処理では、携帯電話機1cと携帯電話機1bとが通話中(ステップS11)である。
【0045】
通話中に、基地局5aは、ネットワーク6から携帯電話機1cに対する着信を受信する(ステップS12)。すると、基地局5aは、記憶部に記憶された設定情報に従って、通話中の携帯電話機1bに対して着信を通知するか否かを決定する。なお、設定情報は、携帯電話機1cから予め入力を受け付けて記憶される。以下、着信を通知することを決定したものとする。
【0046】
まず、基地局5aは、携帯電話機1cへ着信相手の電話番号と共に着信の通知を行う(ステップS13)。すると、携帯電話機1cは、この通知に応じて、所定の通知手段(表示部21、音鳴動部35、振動部36、点灯部37)を作動させてユーザへ通知する(ステップS14)。
【0047】
次に、基地局5aは、着信相手の識別データ(電話番号、ユーザ名等)および通知手段の指定データを送信して、携帯電話機1bへ着信を通知する(ステップS15)。すると、この通知に応じて、携帯電話機1bは、所定の通知手段(表示部21、音鳴動部35、振動部36、点灯部37)を作動させてユーザへ通知する(ステップS16)。
【0048】
なお、通知手段の指定データやユーザ名は、適宜、携帯電話機1cから入力を受け付けて記憶されることとしてよい。また、通知手段の指定は、電話システムの管理者により予め所定の設定がされていてもよい。
【0049】
以上のように、本実施形態によれば、通話中に受信した新たな着信を基地局5aが検知して、通話中の両者へ通知することができる。これにより、携帯電話機1cの処理負担が軽減される。
【0050】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0051】
上述の実施形態においては、通知を行うイベントは、通話要求の着信としたが、これには限られない。例えば、設定時間を報知するアラームや、カレンダーに登録された予定日時の報知等であってもよい。このとき、記憶部33は、通知する対象のイベントを定義したデータを記憶する。
【0052】
図7は、記憶された通知イベントテーブルを示す図である。ここでは、例えば、指定した電話番号からの着信、アラーム、重要な予定等が登録されている。制御部30は、発生したイベントが、通知イベントテーブルに登録されているか否かを判断し、登録されている場合には、通話中の相手端末に対して、イベントの発生あるいは、その内容を示すデータを送信して通知する。
【0053】
また、上述の実施形態においては、電話帳テーブル(図4)のように、通話中の相手、あるいは着信を受けた相手(イベント)毎に、通知の要否が設定されたが、これには限られない。例えば、着信の相手(イベント)と通話中の相手との組み合わせ毎に、通知の要否を設定してもよい。このことにより、状況に応じて詳細に通知の要否を判定することができる。
【0054】
このように、組み合わせ毎に設定する場合には、初期設定を「通知する」と規定し、「通知しない」組み合わせについて、登録を受け付けて記憶してもよい。また、逆に初期設定を「通知しない」と規定し、「通知する」組み合わせについて、登録を受け付けて記憶してもよい。
【0055】
図8は、記憶された通知設定テーブルを示す図である。ここでは、着信やアラームや予定等のイベントと、通話中の相手の電話番号との組み合わせのうち、「通知しない」ものが登録されている。なお、「−」は、通知イベントテーブル(図7)に登録された全てのイベント、または電話帳テーブル(図3)に登録された全てのユーザを示している。
【0056】
また、上述の実施形態においては、第1の電話端末(携帯電話機1aまたは1c)により指定された通知手段(表示部21、音鳴動部35、振動部36、点灯部37)を用いて、第2の電話端末(携帯電話機1b)でユーザに通知を行ったが、これには限られない。例えば、第2の電話端末において通知手段の指定を記憶することにより、この記憶された指定を、受信した通知手段よりも優先してもよい。なお、通知手段の指定は、イベントの種類や着信相手毎に設定されてよい。
【0057】
また上述の実施形態においては、通話を継続させつつ、着信(イベント)を通知したが、さらに、イベントの種類によっては、自動的に通話を中断させてもよい。例えば、電話帳テーブル(図3)や通知イベントテーブル(図7)あるいは通知設定テーブル(図8)に、強制割込設定の有無をさらに記憶する。そして、この強制割込設定が有りの場合には、制御部30は、通知制御と共に、音声通話を切断する。このことにより、例えば重要人物からの着信や、待ち構えていたイベントの発生により、ユーザは直ちに通話を中断し、イベントに対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】第1実施形態に係る携帯電話機の外観斜視図である。
【図2】第1実施形態に係る携帯電話機の機能を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態に係る電話帳テーブルを示す図である。
【図4】第1実施形態に係る電話システムの構成を示す図である。
【図5】第1実施形態に係る電話システムにおける処理の流れを示す図である。
【図6】第2実施形態に係る電話システムにおける処理の流れを示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る通知イベントテーブルを示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係る通知設定テーブルを示す図である。
【符号の説明】
【0059】
1、1a、1b、1c 携帯電話機
5、5a 基地局
6 ネットワーク
21 表示部
30 制御部
31 通信制御部
32 無線部
33 記憶部
34 通知制御部
35 音鳴動部
36 振動部
37 点灯部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声通話を制御する電話端末であって、
前記音声通話相手の電話端末へ通知を行うイベントの種類を記憶する記憶手段と、
前記音声通話中に、前記記憶手段により記憶されているイベントが発生したことを検知する検知手段と、
前記検知手段によりイベントが検知されたことに応じて、前記音声通話相手の電話端末に対して、当該音声通話を中断することなく、当該イベントが発生したことを示すデータを送信する送信手段と、を備える電話端末。
【請求項2】
前記記憶手段は、他の電話端末からの音声通話要求の着信を、前記イベントとして記憶することを特徴とする請求項1に記載の電話端末。
【請求項3】
前記送信手段は、前記他の電話端末から着信があったとき、当該着信のあった電話端末の電話番号を、前記音声通話相手の電話端末へ送信することを特徴とする請求項2に記載の電話端末。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記イベントの種類または前記音声通話相手の電話端末、あるいは双方の組み合わせ毎に、イベントの発生を通知するか否かを設定したデータを記憶することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電話端末。
【請求項5】
前記記憶手段は、前記音声通話相手の電話端末におけるユーザへの通知手段を規定したデータを記憶し、
前記送信手段は、前記記憶手段に記憶された通知手段を示すデータを、前記音声通話相手の電話端末へ送信することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電話端末。
【請求項6】
複数の電話端末が基地局を介して音声通話を行う電話システムであって、
第1の電話端末が音声通話を行っている第2の電話端末に対して、通知を行うイベントの種類を記憶する記憶手段と、
前記音声通話中に、前記記憶手段により記憶されているイベントが発生したことを検知する検知手段と、
前記検知手段によりイベントが検知されたことに応じて、前記第2の電話端末に対して、前記音声通話を中断することなく、当該イベントが発生したことを示すデータを送信する送信手段と、を備える電話システム。
【請求項7】
前記記憶手段は、他の電話端末からの音声通話要求の着信を、前記イベントとして記憶することを特徴とする請求項6に記載の電話システム。
【請求項8】
前記送信手段は、前記他の電話端末から着信があったとき、当該着信のあった電話端末の電話番号を、前記第2の電話端末へ送信することを特徴とする請求項7に記載の電話システム。
【請求項9】
前記第1の電話端末が前記記憶手段および前記検知手段ならびに前記送信手段を備えることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の電話システム。
【請求項10】
前記基地局が前記記憶手段および前記検知手段ならびに前記送信手段を備えることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の電話システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−56808(P2010−56808A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−218919(P2008−218919)
【出願日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】