説明

電話装置および電子会議方法

【課題】既存のブラウザ端末を併用する簡易な構成で、電子会議を実現できる電話装置の技術を提供する。
【解決手段】発信側のIP電話機11Aは、発信側のブラウザ端末12およびIP網4間を中継し、発信側のブラウザ端末12からIP網4へ送信されるアクセス要求メッセージからアクセス先のURI(ブラウザ用URI)を抽出して、着信側のIP電話機11Aに送信すると共に、この着信側のIP電話機11Aからブラウザ用URIを受信して発信側のブラウザ端末12に送信する。一方、着信側のIP電話機11Aは、発信側のIP電話機11Aからブラウザ用URIを受信して着信側のブラウザ端末12に送信すると共に、着信側のブラウザ端末12およびIP網4間を中継し、着信側のブラウザ端末12からIP網4へ送信されるアクセス要求メッセージからアクセス先のURI(ブラウザ用URI)を抽出して、発信側のIP電話端末11Aに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IP網に接続可能な電話装置に関し、特に電子会議システムの構築に好適な電話装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、PCベースでITU−T勧告のTV会議サービスを提供する電子会議端末が開示されている。この電子会議端末は、ITU−TのHシリーズで勧告する動画、音声、データ、フレーム同期信号、およびビット割当信号を、ISDN回線の非制限デジタルモードのBチャンネルで多重伝送するとき、動画、音声、データに分離することなく多重情報としてPCと送受信するネットワーク制御部と、動画の圧縮伸張を行う動画コーデック部と、音声の圧縮伸張を行う音声コーデック部と、PCと、を備えている。
【0003】
また、特許文献2には、自機器の送信した画像データが、相手方の機器において実際にどのように表示されているのかを把握できるTV会議装置が開示されている。このTV会議装置は、ネットワークを介して相手方のTV会議装置との間でTV会議を行う。このTV会議装置は、ユーザを撮像する撮像手段と、撮像手段により撮像されたユーザの画像データを符号化する画像符号化手段と、符号化後の画像データを第一の符号化画像データとして相手方のTV会議装置に向けて送信する画像送信手段と、相手方のTV会議装置から第二の符号化画像データを受信する画像受信手段と、第一および第二の符号化画像データを復号化して第一および第二の復号化画像データを生成する画像復号化手段と、第一および第二の復号化画像データを表示する表示手段と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−284077号公報
【特許文献2】特開2006−229456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1あるいは特許文献2に記載の技術によりTV会議を実現するためには、PCをTV会議端末として機能させるための専用のアプリケーションソフトが必要である。あるいは、音声および映像の両方を送受信可能な専用のTV会議端末が必要である。このため、TV会議を実現するためのコストが高くなる。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、既存の情報端末を利用して電子会議を実現する電話装置の技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明では、発信側の電話装置が、着信側の電話装置に、通話相手に見せたい情報を配信する情報配信サーバのURIを送信すると共に、着信側の電話装置からURIを受信して発信側の情報端末に送信する。また、発信側の情報端末が、発信側の電話装置より受信したURIにアクセスして情報をダウンロードし表示する。一方、着信側の電話装置が、発信側の電話装置からURIを受信して着信側の情報端末に送信すると共に、発信側の電話装置に、通話相手に見せたい情報を配信する情報配信サーバのURIを送信する。また、着信側の情報端末が、着信側の電話装置より受信したURIにアクセスして情報を表示する。
【0008】
例えば、本発明は、IP網に接続可能な電話装置であって、
所定の情報配信サーバにアクセスするためのURIが記憶されたURI記憶手段と、
通話相手に送信する呼設定要求メッセージまたは呼設定応答メッセージに、前記URI記憶手段に記憶されているURIを含めて、当該URIを当該通話相手に送信する第一のURI送信手段と、
所定の情報端末および前記IP網間を中継する中継手段と、
前記中継手段を介して前記所定の情報端末から前記IP網へ送信されるアクセス要求メッセージから、当該情報端末のアクセス先のURIを抽出するURI抽出手段と、
前記URI抽出手段により抽出されたURIを前記URI記憶手段に登録するURI登録手段と、を有する。
【0009】
ここで、前記電話装置は、
前記通話相手からURIを受信するURI受信手段と、
前記URI受信手段により受信したURIを前記所定の情報端末に送信する第二のURI送信手段と、をさらに有してもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の電話装置によれば、既存の情報端末を利用して電子会議を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本発明の第一の実施の形態が適用された電子会議システムの概略図である。
【図2】図2は、IP電話機11の概略構成図である。
【図3】図3(A)は、ブラウザ用URIが挿入された呼設定要求メッセージとして、SIPによるINVITEメッセージの例を示す図であり、図3(B)は、ブラウザ用URIが挿入された呼設定応答メッセージとして、SIPによる200OKメッセージの例を示す図である。
【図4】図4は、IP電話機11の動作を説明するためのフロー図である。
【図5】図5は、本発明の第一の実施の形態が適用された電子会議システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。
【図6】図6は、本発明の第二の実施の形態が適用された電子会議システムの概略図である。
【図7】図7は、IP電話機11Aの概略構成図である。
【図8】図8は、アクセス要求メッセージとして、HTTPによるGETメッセージの例を示す図である。
【図9】図9は、IP電話機11Aの動作を説明するためのフロー図である。
【図10】図10は、本発明の第三の実施の形態が適用された電子会議システムの概略図である。
【図11】図11は、IP電話機11Bの概略構成図である。
【図12】図12は、URI決定テーブル記憶部131の登録内容を模式的に表した図である。
【図13】図13は、IP電話機11Bの動作を説明するためのフロー図である。
【図14】図14は、無線IP電話機11Cの概略構成図である。
【図15】図15は、本発明の第三の実施の形態が適用された電子会議システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0013】
[第一の実施の形態]
図1は、本発明の第一の実施の形態が適用された電子会議システムの概略図である。
【0014】
図示するように、本実施の形態の電子会議システムは、複数の電子会議装置1および少なくとも一つの情報配信サーバ2がIP網4に接続されて構成される。
【0015】
情報配信サーバ2は、カメラで撮像した映像等のストリーミングデータを配信するストリーミングサーバ、電子掲示板等のWEBページを配信するWEBサーバ等の既存の情報提供サイトである。
【0016】
電子会議装置1は、IP電話機11と、ブラウザ端末12とを有する。ブラウザ端末12は、IP網4を介して情報配信サーバ2にアクセスし、アクセス先の情報配信サーバ2からストリーミングデータ、WEBデータ等の情報をダウンロードして表示する既存の情報端末である。IP電話機11は、通話相手のIP電話機11に対するコネクションをIP網4上に確立し、このコネクションを介して通話を行う。なお、IP電話機11は、IP網4上の交換装置3を介して、通話相手のIP電話機11との間にコネクションを確立してもよいし、あるいは、交換装置3を介さないで、直接、通話相手のIP電話機11との間にコネクションを確立してもよい。
【0017】
また、IP電話機11は、通話相手に見せたい情報を配信する情報配信サーバ2のURI(Uniform Resource Identifier)を通話相手のIP電話機11に通知すると共に、通話相手のIP電話機11から通知されたURIを自電子会議装置1のブラウザ端末12に通知する。
【0018】
図2は、IP電話機11の概略構成図である。
【0019】
図示するように、IP電話機11は、ネットワークインターフェース部111と、マイクおよびスピーカを備えたハンドセット112と、ダイヤルキー、ファンクションキー等の各種ボタン、LCD等の表示部、および呼出用のスピーカを備えた操作パネル113と、呼制御部114と、通話処理部115と、URI記憶部116と、URI挿入部117と、URI抽出部118と、端末通知部119と、を有する。
【0020】
ネットワークインターフェース部111は、IP網4に接続するためのインターフェースである。
【0021】
呼制御部114は、SIP(Session Initiation Protocol)等の呼制御プロトコルに従い呼制御処理を行って、通話相手との間にコネクションを確立する。
【0022】
通話処理部115は、RTP(Realtime Transport Protocol)等の伝送プロトコルに従い伝送処理を行って、呼制御部114により確立されたコネクションを介して通話相手と通話データを送受する。
【0023】
URI記憶部116には、通話相手に見せたい情報を配信する情報配信サーバ2のURIが、ブラウザ用URIとして少なくとも一つ記憶されている。なお、通話相手に見せたい情報として、例えば、カメラで撮影したユーザの映像データ、ユーザのホームページ、電子掲示板等が考えられる。
【0024】
URI挿入部117は、URI記憶部116に記憶されているブラウザ用URIを、呼制御部114が生成する呼設定要求メッセージおよび呼設定応答メッセージに挿入する。
【0025】
図3(A)は、ブラウザ用URIが挿入された呼設定要求メッセージとして、SIPによるINVITEメッセージの例を示している。また、図3(B)は、ブラウザ用URIが挿入された呼設定応答メッセージとして、SIPによる200OKメッセージの例を示している。図3(A)、(B)において、符号1171、1172がブラウザ用URIを記述するために設けられた独自タグである。
【0026】
URI抽出部118は、呼制御部114が通話相手から受信する呼設定要求メッセージおよび呼設定応答メッセージから、ブラウザ用URIを抽出する。
【0027】
端末通知部119は、URI抽出部118により抽出されたブラウザ用URIを自電子会議装置1のブラウザ端末12に通知する。例えば、URI抽出部118により抽出されたブラウザ用URIが記述された電子メールを作成し、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)により、この電子メールを自電子会議装置1のブラウザ端末12に送信する。あるいは、URI抽出部118により抽出されたブラウザ用URIが記述された文書ファイルを作成し、FTP(File Transfer Protocol)により、この文書ファイルを自電子会議装置1のブラウザ端末12に送信する。または、Microsoft社のActiveXや独自の専用プロトコルであってもよい。
【0028】
図4は、IP電話機11の動作を説明するためのフロー図である。
【0029】
呼制御部114は、操作パネル113を介して、ユーザからオフフック等の発信指示を受け付けると(S101でYES)、操作パネル113を介して、ユーザから電話番号を受け付ける(S102)。また、呼制御部114は、URI挿入部117にブラウザ用URIの指定を指示する。これを受けて、URI挿入部117は、例えばURI記憶部116に記憶されているブラウザ用URIを操作パネル113にリスト表示する。そして、操作パネル113を介して、ユーザからブラウザ用URIの指定を受け付ける(S103)。
【0030】
次に、呼制御部114は、S102で受け付けた電話番号を宛先番号とする呼設定要求メッセージを生成し、URI挿入部117に渡す。これを受けて、URI挿入部117は、この呼設定要求メッセージに、S103で指定されたブラウザ用URIを挿入して、呼制御部114に返す。そして、呼制御部114は、URI挿入部117によりブラウザ用URIが挿入された呼設定要求メッセージを、ネットワークインターフェース部111を介してIP網4に送信する(S104)。この呼設定要求メッセージは、IP網4を介して、通話相手のIP電話機11に送信される。
【0031】
さて、呼制御部114は、ネットワークインターフェース部111を介して、通話相手のIP電話機11から呼設定応答メッセージを受信すると(S105でYES)、通話相手のIP電話機11との間にコネクションを確立する(S106)。これにより、通話処理部115が、このコネクションを介して通話相手のIP電話機11と通話データを送受する。すなわち、ハンドセット112に入力されたユーザの音声データを通話データに変換し、このコネクションを介して通話相手のIP電話機11に送信する。また、このコネクションを介して通話相手のIP電話機11から受信した通話データを音声データに変換し、ハンドセット112から出力する。
【0032】
また、呼制御部114は、通話相手のIP電話機11から受信した呼設定応答メッセージをURI抽出部118に渡す。これを受けて、URI抽出部118は、この呼設定応答メッセージからブラウザ用URIを抽出し、端末通知部119に渡す(S107)。これを受けて、端末通知部119は、通話相手のIP電話機11の呼設定応答メッセージから抽出されたブラウザ用URIを、ネットワークインターフェース部111を介して、自電子会議装置1のブラウザ端末12に通知する(S108)。これにより、ブラウザ端末12は、ユーザの指示に従い、自電子会議装置1のIP電話機11から通知されたブラウザ用URIにより特定される情報配信サーバ2にアクセスして、通話相手の情報(ストリーミングデータ、WEBページ等)をダウンロードし表示することができる。
【0033】
その後、呼制御部114は、通話相手のIP電話機11から解放要求メッセージを受信すると、解放応答メッセージを返信してコネクションを切断し、通話を終了する。あるいは、ユーザからオンフック等の通話終了指示を受け付けると、通話相手のIP電話機11に解放要求メッセージを送信して、コネクションを切断し、通話を終了する(S109)。
【0034】
また、呼制御部114は、ネットワークインターフェース部111を介して、通話相手のIP電話機11から呼設定要求メッセージを受信すると(S111でYES)、操作パネル113から呼出音を出力し、操作パネル113を介して、ユーザからオフフック等の応答指示を受け付けるのを待つ(S112)。そして、ユーザから応答指示を受け付けたならば(S112でYES)、呼制御部114は、通話相手のIP電話機11から受信した呼設定要求メッセージをURI抽出部118に渡す。これを受けて、URI抽出部118は、この呼設定要求メッセージからブラウザ用URIを抽出し、端末通知部119に渡す(S113)。これを受けて、端末通知部119は、通話相手のIP電話機11の呼設定要求メッセージから抽出されたブラウザ用URIを、ネットワークインターフェース部111を介して、自電子会議装置1のブラウザ端末12に通知する(S114)。これにより、ブラウザ端末12は、ユーザの指示に従い、自電子会議装置1のIP電話機11から通知されたブラウザ用URIにより特定される情報配信サーバ2にアクセスして、通話相手の情報(ストリーミングデータ、WEBページ等)をダウンロードし表示することができる。
【0035】
また、呼制御部114は、URI挿入部117にブラウザ用URIの指定を指示する。これを受けて、URI挿入部117は、例えばURI記憶部116に記憶されているブラウザ用URIを操作パネル113にリスト表示する。そして、操作パネル113を介して、ユーザからブラウザ用URIの指定を受け付ける(S115)。
【0036】
次に、呼制御部114は、通話相手のIP電話機11から受信した呼設定要求メッセージに対する呼設定応答メッセージを生成し、URI挿入部117に渡す。これを受けて、URI挿入部117は、この呼設定応答メッセージに、S115で指定されたブラウザ用URIを挿入して、呼制御部114に返す。そして、呼制御部114は、URI挿入部117によりブラウザ用URIが挿入された呼設定応答メッセージを、ネットワークインターフェース部111を介して通話相手のIP電話機11に送信する(S116)。
【0037】
これにより、通話相手のIP電話機11との間にコネクションが確立され(S117)、通話処理部115が、このコネクションを介して通話相手のIP電話機11と通話データを送受する。すなわち、ハンドセット112に入力されたユーザの音声データを通話データに変換し、このコネクションを介して通話相手のIP電話機11に送信する。また、このコネクションを介して通話相手のIP電話機11から受信した通話データを音声データに変換し、ハンドセット112から出力する。
【0038】
その後、呼制御部114は、通話相手のIP電話機11から解放要求メッセージを受信すると、解放応答メッセージを返信してコネクションを切断し、通話を終了する。あるいは、操作パネル113を介して、ユーザからオンフック等の通話終了指示を受け付けると、通話相手のIP電話機11に解放要求メッセージを送信して、コネクションを切断し、通話を終了する(S118)。
【0039】
図5は、本発明の第一の実施の形態が適用された電子会議システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。
【0040】
ここで、IP電話機「A」11およびブラウザ端末「A」12が発信側の電子会議装置1であり、情報配信サーバ「A」2が、発信側のユーザが見せたい情報を配信する情報配信サーバ2である。また、IP電話機「B」11およびブラウザ端末「B」12が着信側の電子会議装置1であり、情報配信サーバ「B」2が、着信側のユーザが見せたい情報を配信する情報配信サーバ2である。
【0041】
IP電話機「A」11は、発信側のユーザから発信指示を受け付けると(S131)、通話相手のIP電話機「B」11の電話番号が入力され、さらに通話相手に見せたい情報を配信する情報配信サーバ「A」2のURIが指定されるのを待つ(S132、S133)。そして、IP電話機「B」11の電話番号を宛先番号とする呼設定要求メッセージに、情報配信サーバ「A」2のURIをブラウザ用URIとして挿入し、この呼設定要求メッセージを送信する。この呼設定要求メッセージは、例えば交換装置3を介してIP電話機「B」11に送信される(S134)。
【0042】
次に、IP電話機「B」11は、呼設定要求メッセージを受信すると、着信側のユーザから応答指示が入力されるのを待つ(S135)。応答指示を受け付けたならば、この呼設定要求メッセージからブラウザ用URIを抽出し、ブラウザ端末「B」12に通知する(S136)。また、IP電話機「B」11は、着信側のユーザから、通話相手に見せたい情報を配信する情報配信サーバ「B」2のURIが指定されるのを待つ(S137)。そして、この呼設定要求メッセージに対する呼設定応答メッセージに、情報配信サーバ「B」2のURIをブラウザ用URIとして挿入し、この呼設定応答メッセージを送信する。この呼設定応答メッセージは、例えば交換装置3を介してIP電話機「A」11に送信される(S138)。
【0043】
IP電話機「A」11は、呼設定応答メッセージを受信すると、この呼設定応答メッセージからブラウザ用URIを抽出し、ブラウザ端末「A]12に通知する(S139)。
【0044】
また、IP電話機「A」11が呼設定応答メッセージを受信することにより、IP電話機「A」11とIP電話機「B」11との間にコネクションが確立され、このコネクションを介して通話が開示される(S140)。
【0045】
さて、ブラウザ端末「B」12は、着信側のユーザより、IP電話機「B」11から通知されたブラウザ用URIへのアクセス指示を受け付けると(S141)、このブラウザ用URIにより特定される情報配信サーバ「A」2にアクセスし(S142)、この情報配信サーバ「A]2から情報をダウンロードして表示する(S143)。
【0046】
同様に、ブラウザ端末「A」12は、発信側のユーザより、IP電話機「A」12から通知されたブラウザ用URIへのアクセス指示を受け付けると(S144)、このブラウザ用URIにより特定される情報配信サーバ「B」2にアクセスし(S145)、この情報配信サーバ「B」2から情報をダウンロードして表示する(S146)。
【0047】
尚、本実施例では説明を分かりやすくするため、S141のアクセス指示をS140の通話が確立した後の検出で説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、S134の呼設定要求を受け取って呼び出し中にアクセスしてもよい。
【0048】
以上、本発明の第一の実施の形態を説明した。
【0049】
本実施の形態では、発信側のIP電話機11が、着信側のIP電話機11に、通話相手に提供したい情報を配信する情報配信サーバ2のURI(ブラウザ用URI)を送信すると共に、この着信側のIP電話機11からブラウザ用URIを受信して、発信側のブラウザ端末12に送信する。また、発信側のブラウザ端末12が、発信側のIP電話機11より受信したブラウザ用URIにアクセスして情報をダウンロードし表示する。
【0050】
一方、着信側のIP電話機11が、発信側のIP電話機11からブラウザ用URIを受信して、着信側のブラウザ端末12に送信すると共に、発信側のIP電話機11に、通話相手に提供したい情報配信サーバ2のURI(ブラウザ用URI)を送信する。また、着信側のブラウザ端末12が、着信側のIP電話機11より受信したブラウザ用URIにアクセスして情報をダウンロードし表示する。
【0051】
したがって、本実施の形態によれば、IP電話機11と既存のブラウザ端末12とを併用する簡易な構成で、電子会議を実現できる。
【0052】
また、本実施の形態において、発信側のIP電話機11は、呼設定要求メッセージ(例えばINVITEメッセージ)にブラウザ用URIを含めて、着信側のIP電話機11に送信すると共に、着信側のIP電話機11より受信した呼設定応答メッセージ(例えば200OKメッセージ)からブラウザ用URIを抽出して、発信側のブラウザ端末12に送信する。
【0053】
同様に、着信側のIP電話機11は、発信側のIP電話機11より受信した呼設定要求メッセージからブラウザ用URIを抽出して、着信側のブラウザ端末12に送信すると共に、呼設定応答メッセージ(例えば200OKメッセージ)にブラウザ用URIを含めて、発信側のIP電話機11に送信する。
【0054】
このようにすることにより、発信側のIP電話機11および着信側のIP電話機11間でブラウザ用URIを交換するために専用のパケットを送受する必要がない。このため、ブラウザ用URIの交換のためにIP電話機11に採用する構成を簡易にすることができる。また、通信トラヒックの発生を低減させることができる。
【0055】
また、本実施の形態において、IP電話機11は、通話相手より受信したブラウザ用URIをSMTPあるいはFTPまたはMicrosoft社のActiveXや独自の専用プロトコルによりブラウザ端末12に送信する。このため、ブラウザ用URIを受信するために、ブラウザ端末12に特別な構成を採用する必要がない。
【0056】
なお、本実施の形態において、URI挿入部117は、操作パネル113を介して入力されたユーザの指示に従い、URI記憶部116に記憶されているブラウザ用URIの中から一つ選択して、呼制御部114が生成する呼設定要求メッセージおよび呼設定応答メッセージに挿入している。しかし、本発明はこれに限定されない。例えばURI記憶部116に記憶されているブラウザ用URIが一つの場合は、ユーザから指示を受け付けることなく、このブラウザ用URIを、呼制御部114が生成する呼設定要求メッセージおよび呼設定応答メッセージに挿入してもよい。
【0057】
また、本実施の形態においては、発信側および着信側のIP電話機11として有線端末を用いているが、無線IP電話機を用いてもよい。
【0058】
[第二の実施の形態]
図6は、本発明の第二の実施の形態が適用された電子会議システムの概略図である。ここで、図1に示す第一の実施の形態と同じものには同じ符号を付している。
【0059】
図示するように、本実施の形態の電子会議システムが、図1に示す第一の実施の形態の電子会議システムと異なる点は、電子会議装置1に代えて電子会議装置1Aを設けたことである。電子会議装置1Aは、IP電話機11Aと、ブラウザ端末12とを有する。
【0060】
IP電話機11Aは、通話相手のIP電話機11Aに対するコネクションをIP網4上に確立し、このコネクションを介して通話を行う。なお、第一の実施の形態のIP電話機11と同様に、IP電話機11Aは、IP網4上の交換装置3を介して、通話相手のIP電話機11Aとの間にコネクションを確立してもよいし、あるいは、交換装置3を介さないで、直接、通話相手のIP電話機11Aとの間にコネクションを確立してもよい。
【0061】
また、IP電話機11Aは、自電子会議装置1Aのブラウザ端末12のアクセス先を監視する。そして、自電子会議装置1Aのブラウザ端末12がアクセス中の情報配信サーバ2のURIを通話相手のIP電話機11Aに通知すると共に、通話相手のIP電話機11Aから通知されたURIを自電子会議装置1Aのブラウザ端末12に通知する。
【0062】
図7は、IP電話機11Aの概略構成図である。
【0063】
図示するように、本実施の形態のIP電話機11Aが図2に示す第一の実施の形態のIP電話機11と異なる点は、スイッチングハブ120、接続部121、およびアクセス先監視部122が追加されていることである。
【0064】
スイッチングハブ120は、自IP電話機11Aと、自電子会議装置1Aのブラウザ端末12と、IP網4との間を中継するスイッチングハブであり、ネットワークインターフェース部111、接続部121およびIP網4に接続される。スイッチングハブ120は、受信したパケットの宛先が自IP電話機11Aである場合にネットワークインターフェース部111に送信し、自電子会議装置1Aのブラウザ端末12である場合に接続部121に送信し、そして、自IP電話機11Aおよび自電子会議装置1Aのブラウザ端末12以外の端末である場合にIP網4に送信する。
【0065】
接続部121は、自電子会議装置1Aのブラウザ端末12を接続するための物理的なインターフェース(コネクタ)である。
【0066】
アクセス先監視部122は、接続部121からスイッチングハブ120へ伝送されるアクセス要求メッセージを解析して、自電子会議装置1Aのブラウザ端末12のアクセス先である情報配信サーバ2のURIを取得する。そして、取得したURIをブラウザ用URIとしてURI記憶部116に記憶する。
【0067】
図8は、アクセス要求メッセージとして、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)によるGETメッセージの例を示している。ここで、符号1221がアクセス先を示すURIである。
【0068】
図9は、IP電話機11Aの動作を説明するためのフロー図である。
【0069】
呼制御部114は、操作パネル113を介して、ユーザからオフフック等の発信指示を受け付けると(S201でYES)、図4のS102〜S109を行う(S202)。但し、図4のS103において、ユーザからブラウザ用URIの指定を受け付ける代わりに、アクセス先監視部122によってURI記憶部116に記憶された最新のURIをブラウザ用URIに設定する。
【0070】
また、呼制御部114は、ネットワークインターフェース部111を介して、通話相手のIP電話機11から呼設定要求メッセージを受信すると(S211でYES)、図4のS112〜S118を行う(S212)。但し、図4のS113において、ユーザからブラウザ用URIの指定を受け付ける代わりに、アクセス先監視部122によってURI記憶部116に記憶された最新のURIをブラウザ用URIに設定する。
【0071】
また、アクセス先監視部122は、接続部121からスイッチングハブ120へ伝送されるパケットが発生すると(S221でYES)、このパケットが、アクセス要求メッセージを格納するパケットであるか否かを調べる(S222)。アクセス要求メッセージを格納するパケットである場合(S222でYES)、アクセス先監視部122は、このアクセス要求メッセージからアクセス先のURIを抽出し(S223)、このURIをブラウザ用URIとしてURI記憶部116に記憶する(S224)。
【0072】
次に、本発明の第二の実施の形態が適用された電子会議システムの動作例を説明する。
【0073】
本実施の形態では、ブラウザ端末12が情報配信サーバ2にアクセスする都度、この情報配信サーバ2のURIがブラウザ用URIとして、このブラウザ端末12と同じ電子会議装置1AのIP電話機11Aに登録される。また、発信側および着信側のIP電話機11Aは、図5のS133、S137において、ユーザからブラウザ用URIの指定を受け付ける代わりに、自機に登録された最新のブラウザ用URIを、通話相手に通知するブラウザ用URIとして、呼設定要求メッセージ、呼設定応答メッセージに含める。その他の動作は、図5に示す第一の実施の形態の動作例と同様である。
【0074】
以上、本発明の第二の実施の形態を説明した。
【0075】
本実施の形態において、IP電話機11Aは、アクセス先監視部122によりブラウザ端末12のアクセス先のURIがブラウザ用URIとしてURI記憶部116に記憶される。そして、URI挿入部117によりURI記憶部116に記憶されている最新のブラウザ用URIを呼設定要求メッセージあるいは呼設定応答メッセージに挿入して、通話相手に送信する。したがって、本実施の形態によれば、通話相手に知らせるブラウザ用URIをユーザが指定する必要がない。また、ユーザが見ていた情報と同じ情報を通話相手に見せることができる。その他の効果は、上記第一の実施の形態と同様である。
【0076】
[第三の実施の形態]
図10は、本発明の第三の実施の形態が適用された電子会議システムの概略図である。ここで、図1に示す第一の実施の形態と同じものには同じ符号を付している。
【0077】
図示するように、本実施の形態の電子会議システムは、有線端末をIP網4に接続するハブ(HUB)等の中継装置6Aと、無線端末をIP網4に接続する無線アクセスポイント(AP)等の中継装置6Bと、中継装置6A、6B各々の近傍に設置されたネットワークカメラ5と、中継装置6Aに接続される電子会議装置1Bと、中継装置6Bに接続される無線IP電話機11Cと、を有する。
【0078】
ネットワークカメラ5は、自ネットワークカメラ5の近傍に位置する中継装置6A、6Bに接続された端末のユーザを撮像し、その映像をストリーミングデータとしてIP網4上に配信する情報配信サーバである。
【0079】
電子会議装置1Bは、IP電話機11Bと、ブラウザ端末12とを有する。ここで、ブラウザ端末12は、中継装置6Aに接続され、この中継装置6Aを介してIP網4に接続されている。
【0080】
図11は、IP電話機11Bの概略構成図である。ここで、図2に示す第一の実施の形態のIP電話機11と同じものには同じ符号を付している。
【0081】
図示するように、IP電話機11Bが図2に示す第一の実施の形態のIP電話機11と異なる点は、URI決定テーブル記憶部131、ID情報取得部132、およびURI決定部133が追加されていることである。
【0082】
URI決定テーブル記憶部131には、中継装置6A、6Bとネットワークカメラ5との対応関係が記憶されている。図12は、URI決定テーブル記憶部131の登録内容を模式的に表した図である。図示するように、URI決定テーブル記憶部131には、中継装置6A、6B毎にレコード1310が登録されている。レコード1310は、中継装置6A、6BのID情報を登録するフィールド1311と、この中継装置6A、6Bの近傍に設置されているネットワークカメラ5のURIを登録するフィールド1312と、を有する。また、フィールド1311は、対象とする中継装置がハブ等の中継装置6Aである場合に、この中継装置6AのMACアドレスを登録するサブフィールド13111と、対象とする中継装置が無線アクセスポイント等の中継装置6Bである場合に、この中継装置6BのSSID(Service Set Identifier)を登録するサブフィールド13112と、を有する。
【0083】
ID情報取得部132は、自IP電話機11Bに接続する最寄の中継装置6A、6Bから報知されるID情報(中継装置6Aの場合はMACアドレス、中継装置6BのSSID)を受信し取得する。
【0084】
URI決定部133は、URI決定テーブル記憶部131を参照し、ID情報取得部132が取得したID情報に基づいてブラウザ用URIを決定する。具体的には、取得したID情報がMACアドレスの場合、このMACアドレスがサブフィールド13111に登録されているレコード1310を検索し、このレコード1310のフィールド1312に登録されているネットワークカメラ5のURIをブラウザ用URIに決定する。また、取得したID情報がSSIDの場合、このSSIDがサブフィールド13112に登録されているレコード1310を検索し、このレコード1310のフィールド1312に登録されているネットワークカメラ5のURIをブラウザ用URIに決定する。そして、URI決定部133は、URI記憶部116に記憶するブラウザ用URIを、以上のようにして決定したブラウザ用URIに更新する。
【0085】
図13は、IP電話機11Bの動作を説明するためのフロー図である。
【0086】
ID情報取得部132は、ネットワークインターフェース部111を介して最寄の中継装置6Aとの間にリンクが確立されると(S301でYES)、この中継装置6Aが報知するID情報(MACアドレス)を取得する(S302)。URI決定部133は、ID情報取得部132により取得されたID情報をキーにしてURI決定テーブル記憶部131からレコード1310を検索し、このレコード1310のフィールド1312に登録されているネットワークカメラ5のURIをブラウザ用URIに決定する。そして、URI記憶部116に記憶するブラウザ用URIを、この決定したブラウザ用URIに更新する(S303)。
【0087】
その後、呼制御部114は、操作パネル113を介して、ユーザからオフフック等の発信指示を受け付けると(S311でYES)、図4のS102〜S109を行う(S312)。但し、図4のS103において、ユーザからブラウザ用URIの指定を受け付ける代わりに、URI決定部133によってURI記憶部116に記憶された最新のブラウザ用URIを用いる。
【0088】
また、呼制御部114は、ネットワークインターフェース部111を介して、通話相手のIP電話機11から呼設定要求メッセージを受信すると(S321でYES)、図4のS112〜S118を行う(S322)。但し、図4のS113において、ユーザからブラウザ用URIの指定を受け付ける代わりに、URI決定部133によってURI記憶部116に記憶された最新のブラウザ用URIを用いる。
【0089】
また、ID情報取得部132は、最寄の中継装置6Aとの間のリンクが変更されると(S331でYES)、S302に戻り、URI記憶部116に記憶するブラウザ用URIを更新する。
【0090】
図14は、無線IP電話機11Cの概略構成図である。ここで、図11に示すIP電話機11Bと同じものには同じ符号を付している。
【0091】
図示するように、無線IP電話機11Cが図11に示すIP電話機11Bと異なる点は、中継装置6Aに有線接続するネットワークインターフェース部111に代えて、中継装置6Bに無線接続する無線ネットワークインターフェース部134を設けたこと、およびURI抽出部118、端末通知部119が省略されていることである。その他の構成は、図11に示すIP電話機11Bと同様である。
【0092】
また、無線IP電話機11Cの動作は、図13のS302において最寄の中継装置6Bから取得するID情報がSSIDであること、および図13のS321〜S322が省略されていることを除き、図13に示すIP電話機11Bの動作フローと同様である。
【0093】
図15は、本発明の第三の実施の形態が適用された電子会議システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。
【0094】
ここで、無線IP電話機11Cが発信側であり、電子会議装置1Bが着信側である。また、ネットワークカメラ「A」5が、中継装置6Bの近傍に設置されているネットワークカメラ5であり、ネットワークカメラ「B」5が、中継装置6Aの近傍に設置されているネットワークカメラ5である。
【0095】
無線IP電話機11Cは、最寄の中継装置6Bとの間にリンクが確立すると(S351)、この中継装置6Bから報知されるSSIDをID情報として取得する(S352)。そして、このID情報に基づいて、この中継装置6Bの近傍に設置されているネットワークカメラ「A」5のURIを特定し、このURIをブラウザ用URIとして登録する。
【0096】
また、IP電話機11Bは、最寄の中継装置6Aとの間にリンクが確立すると(S353)、この中継装置6Aから報知されるMACアドレスをID情報として取得する(S354)。そして、このID情報に基づいて、この中継装置6Aの近傍に設置されているネットワークカメラ「B」5のURIを特定し、このURIをブラウザ用URIとして登録する。
【0097】
さて、無線IP電話11Cは、発信側のユーザから発信指示を受け付けると(S355)、通話相手のIP電話機11Bの電話番号が入力されるのを待つ(S356)。そして、IP電話機11Bの電話番号を宛先番号とする呼設定要求メッセージに、ネットワークカメラ「A」5のURIをブラウザ用URIとして挿入し、この呼設定要求メッセージを送信する。この呼設定要求メッセージは、中継装置6B、6Aを介してIP電話機11Bに送信される(S357)。
【0098】
次に、IP電話機11Bは、呼設定要求メッセージを受信すると、着信側のユーザから応答指示が入力されるのを待つ(S358)。応答指示を受け付けたならば、この呼設定要求メッセージからブラウザ用URIを抽出し、自電子会議装置1Bのブラウザ端末12に通知する(S359)。また、IP電話機11Bは、この呼設定要求メッセージに対する呼設定応答メッセージに、ネットワークカメラ「B」5のURIをブラウザ用URIとして挿入し、この呼設定応答メッセージを送信する。この呼設定応答メッセージは、中継装置6A、6Bを介して無線IP電話機11Cに送信される(S360)。
【0099】
無線IP電話機11Cが呼設定応答メッセージを受信することにより、無線IP電話機11CとIP電話機11Bとの間にコネクションが確立され、このコネクションを介して通話が開始する(S361)。なお、無線IP電話機11Cは、URI抽出部118および端末通知部119が省略されている。このため、この呼設定応答メッセージに挿入されているブラウザ用URIは、抽出されることなく無視される。
【0100】
さて、ブラウザ端末12は、着信側のユーザより、IP電話機11Bから通知されたブラウザ用URIへのアクセス指示を受け付けると(S362)、このブラウザ用URIにより特定されるネットワークカメラ「A」5にアクセスする(S363)。そして、このネットワークカメラ「A」5から発信側のユーザの映像をダウンロードして表示する(S364)。
【0101】
以上、本発明の第三の実施の形態を説明した。
【0102】
本実施の形態において、IP電話機11B、無線IP電話機11Cは、最寄(リンク先)の中継装置6A、6Bの近傍に設置されているネットワークカメラ5のURIがブラウザ用URIとしてURI記憶部116に記憶される。そして、URI挿入部117によりURI記憶部116に記憶されているブラウザ用URIを呼設定要求メッセージあるいは呼設定応答メッセージに挿入して、通話相手に送信する。したがって、本実施の形態によれば、通話相手に知らせるブラウザ用URIをユーザが指定する必要がない。また、ユーザの近傍に設定されているネットワークカメラ5のURIがブラウザ用URIに自動設定されるので、このネットワークカメラ5で撮影したユーザの映像を通話相手に見せることができる。その他の効果は、上記第一の実施の形態と同様である。
【0103】
なお、本発明は上記の各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、IP電話機11、11A、11Bおよび無線IP電話機11Cの構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積ロジックICによりハード的に実行されるものでもよいし、あるいはDSP(Digital Signal Processor)、PC(Personal Computer)などの計算機によりソフトウエア的に実行されるものでもよい。
【0104】
また、上記の各実施の形態ではIP電話機を例に取り説明したが、本発明はこれに限定されない。IP網4を介してブラウザ端末12にURIを通知するためのインターフェースを備えたものであれば、携帯電話機や通常の固定電話機にも同様に適用できる。
【符号の説明】
【0105】
1:電子会議装置、1A〜1B:電子会議装置、2:情報配信サーバ、3:交換装置、4:IP網、5:ネットワークカメラ、6A〜6B:中継装置、11:IP電話機、11A〜11B:IP電話機、11C:無線IP電話機、12:ブラウザ端末、111:ネットワークインターフェース部、112:ハンドセット、113:操作パネル、114:呼制御部、115:通話処理部、116:URI記憶部、117:URI挿入部、118:URI抽出部、119:端末通知部、120:スイッチングハブ、121:接続部、122:アクセス先監視部、131:URI決定テーブル記憶部、132:ID情報取得部、133:URI決定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
IP網に接続可能な電話装置であって、
所定の情報配信サーバにアクセスするためのURIが記憶されたURI記憶手段と、
通話相手に送信する呼設定要求メッセージまたは呼設定応答メッセージに、前記URI記憶手段に記憶されているURIを含めて、当該URIを当該通話相手に送信する第一のURI送信手段と、
所定の情報端末および前記IP網間を中継する中継手段と、
前記中継手段を介して前記所定の情報端末から前記IP網へ送信されるアクセス要求メッセージから、当該情報端末のアクセス先のURIを抽出するURI抽出手段と、
前記URI抽出手段により抽出されたURIを前記URI記憶手段に登録するURI登録手段と、を有する
ことを特徴とする電話装置。
【請求項2】
請求項1に記載の電話装置であって、
前記通話相手からURIを受信するURI受信手段と、
前記URI受信手段により受信したURIを前記所定の情報端末に送信する第二のURI送信手段と、をさらに有する
ことを特徴とする電話装置。
【請求項3】
請求項2に記載の電話装置であって、
前記URI受信手段は、
前記通話相手に送信した前記呼設定要求メッセージに対する応答として前記通話相手より受信する前記呼設定応答メッセージまたは前記通話相手より受信する前記呼設定要求メッセージから、前記通話相手から受信するURIを抽出する
ことを特徴とする電話装置。
【請求項4】
電話装置および情報端末を有する電子会議装置を用いた電子会議方法であって、
発信側の前記電子会議装置において、
発信側の前記電話装置が、
発信側の前記情報端末からIP網へ送信されるアクセス要求メッセージを監視して、当該アクセス要求メッセージから発信側の前記情報端末のアクセス先のURIを抽出して記憶し、
呼設定要求メッセージに前記記憶された発信側の前記情報端末のアクセス先のURIを含めて着信側の前記電話装置に送信するとともに、前記着信側の前記電話装置より受信した呼設定応答メッセージからURIを抽出して、発信側の前記情報端末に送信し、
前記発信側の情報端末が、
前記発信側の前記電話装置より受信したURIにより特定される情報配信サーバにアクセスして情報を表示し、
着信側の前記電子会議装置において、
前記着信側の前記電話装置が、
着信側の前記情報端末から前記IP網へ送信されるアクセス要求メッセージを監視して、当該アクセス要求メッセージから着信側の前記情報端末のアクセス先のURIを抽出して記憶し、
前記発信側の前記電話装置より受信した前記呼設定要求メッセージからURIを抽出して、着信側の前記情報端末に送信するとともに、前記呼設定応答メッセージに前記記憶された着信側の前記情報端末のアクセス先のURIを含めて前記発信側の前記電話装置に送信し、
前記着信側の前記情報端末が、
前記着信側の前記電話装置より受信したURIにより特定される前記情報配信サーバにアクセスして情報を表示する
ことを特徴とする電子会議方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2013−85296(P2013−85296A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−16246(P2013−16246)
【出願日】平成25年1月30日(2013.1.30)
【分割の表示】特願2007−267629(P2007−267629)の分割
【原出願日】平成19年10月15日(2007.10.15)
【出願人】(000134707)株式会社ナカヨ通信機 (522)
【Fターム(参考)】