説明

電話装置

【課題】 発呼時或いは通話時にメールデータを送受信可能な電話装置において、メールデータの送受信機能を最大限利用し、電話装置の使い勝手を向上する。
【解決手段】 携帯電話装置は、外部からメロディデータと文字列データとを外部操作によって入力し(110〜140)、他の電話装置を呼び出す発信指令を入力すると(150)、メロディデータと文字列データとをメロディ送信データにエンコードして(180)、呼出先の電話番号と一緒に、電話回線網に発信する(190)。この結果、着呼側の電話装置には、電話回線網から、メロディデータと文字列データとを付与した呼出信号が送信されることになり、着呼側では、呼出信号に付与されたメロディデータをデコードして着信音として再生することにより、発呼者を直感的に知ることができるようになる。また、表示装置に発呼者からのメッセージを表示させて用件等を確認することもできる。尚、メッセージとメロディとからなるメールデータの送信を通話中に行うようにしてもよい。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、他の電話装置を呼び出す発呼時又は他の電話装置との通話時に、他の電話装置に対して任意のメールデータを送信する送信機能、及び該メールデータを受信する受信機能、を有する電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、携帯電話装置用の電話回線網が行うサービスの一つとして、発呼者側の電話装置から、呼出先の電話番号に任意のメールデータを付与した発呼信号が発信されると、その電話番号に対応した着呼者側の電話装置に対して、そのメールデータを付与した呼出信号を送信することで、着呼者側で、発呼者側からのメールデータを利用できるようにしたメール転送サービスが知られている。
【0003】そして、こうした電話回線網においてメール転送サービスを享受し得る電話装置として、発呼時には、数十〜百数字程度の短い文字列からなるメッセージデータを電話番号に付与した発呼信号を電話回線網に発信でき、電話回線網から呼出信号を受けて着信音を発生する着呼時には、呼出信号にメッセージデータが付与されていれば、そのメッセージデータに従い、LCD等の表示装置にメッセージを表示するように構成された電話装置が知られている。
【0004】また、電話装置によっては、電話回線網を介して接続された通話先の電話装置との間で、通話中にメールデータを送受信できるようにしたものも知られている。そして、この種の電話装置は、使用者が、通話中にメールデータの送信又は受信を指令することで、送信側の電話装置が予めメールデータとして登録されたメッセージデータを送信し、受信側の電話装置がそのメールデータを受信してメモリ等に記憶するようにされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の電話装置において、発呼時又は通話時に送受信可能なメールデータは、文字列からなるメッセージデータに限られていた。このため、例えば、発呼時にメールデータを送信した際、着呼者側では、着信音が鳴る度に、表示画面を見て、電話をかけてきた相手やメッセージの有無等を確認しなければならず、使い勝手が悪いとか、或いは、例えば、誕生日のお祝いのメッセージを送信する際に、所望のメロディを付与したい、というような要求に応えることができず、任意のメールデータを送受信可能であるにもかかわらず、その機能を充分利用することができない、といった問題があった。
【0006】本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、発呼時或いは通話時にメールデータを送受信可能な電話装置において、メールデータの送受信機能を最大限利用できるようにすることで、電話装置の使い勝手を向上することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の電話装置は、任意のメロディを各音毎に符号化したメロディデータを入力するためのメロディデータ入力手段を備え、このメロディデータ入力手段からメロディデータが入力された状態で、発信指令入力手段から発呼信号の発信指令が入力されると、発呼手段が、メロディデータ入力手段から入力されたメロディデータを呼出先の電話番号に付与して発呼信号を生成し、その発呼信号を電話回線網に発信する。
【0008】このため、請求項1に記載の電話装置によれば、電話回線網のメール転送サービスを利用して、所望の電話装置に対して、呼出信号と共にメロディデータを送信することができる。一方、請求項2に記載の電話装置においては、電話回線網から呼出信号を受けると、データ付与判定手段が、その呼出信号に、メールデータとして、メロディを各音毎に符号化したメロディデータが付与されているか否かを判断し、着信音発生手段が、データ付与判定手段にて呼出信号にメールデータとしてメロディデータが付与されていると判断されると、そのメロディデータに従いメロディを生成してスピーカを鳴動させ、データ付与判定手段にて呼出信号にメロディデータが付与されていないと判断されると、予め設定された着信音生成用データに従い着信音を生成してスピーカを鳴動させる。
【0009】このため、請求項2に記載の電話装置によれば、呼出信号にメロディデータが付与されている場合には、呼出信号を受けた際に発する着信音が、着信音生成用データにより生成される電話装置固有の着信音から、呼出信号に付与されたメロディデータに対応した着信音に自動で変更される。
【0010】従って、前述のメール転送サービスを行う電話回線網において、発呼者が請求項1に記載の電話装置を使用し、着呼者が請求項2に記載の電話装置を使用すれば、電話回線網のメール転送サービスを利用して、発呼者側から着呼者側の着信音を変更することが可能になり、着呼者側では、従来のように表示画面を確認することなく、電話をかけてきた相手を、着信音から直感的に知ることができるようになり、極めて使い勝手のよい電話システムを構築できる。
【0011】そして、特に、請求項1及び請求項2に記載の構成要素を備えた電話装置を構成すれば、その電話装置は、メロディデータの送信機能とメロディデータ受信時の着信音変更機能とを持つことになり、電話回線網のメール転送サービスをより有効に利用できることになる。
【0012】尚、メロディデータ入力手段としては、例えば、コンピュータや電子楽器等を用いて作曲したメロディデータを信号線等を介して外部から入力できるように構成してもよいが、より好ましくは、電話装置単体で使用者が所望のメロディデータを作成できるようにするとよい。つまり、例えば、電話装置の操作部を操作して、メロディを構成する各音の音階や長さを順に指定することによりメロディデータを入力できるように構成すれば、電話装置単体でメロディデータを作成できるようになり、好ましい。
【0013】次に、請求項3に記載の電話装置は、請求項1に記載の電話装置に、メロディデータに付与する任意の文字データからなるメッセージデータを入力するためのメッセージデータ入力手段を設け、発呼信号を電話回線網に発信する際、メロディデータ入力手段及びメッセージデータ入力手段からメロディデータ及びメッセージデータが入力されている場合には、発呼手段が、その入力されたメロディデータ及びメッセージデータを電話番号に付与して発呼信号を生成し、その発呼信号を電話回線網に発信するように構成したものである。
【0014】このため、請求項3に記載の電話装置によれば、請求項1に記載の電話装置のように、所望の電話装置に対して、呼出信号と共にメロディデータを送信できるだけでなく、メッセージデータ入力手段からメッセージデータを入力しておけば、メロディデータにメッセージデータを付与したメールデータを送信できる。
【0015】一方、請求項4に記載の電話装置は、請求項2に記載の電話装置に、メッセージ表示手段を設け、データ付与判定手段にて呼出信号にメロディデータが付与されていると判断されると、そのメールデータに文字データからなるメッセージデータが含まれているか否かを判断して、メッセージデータが含まれる場合には、そのメッセージデータを構成する文字データに従い表示装置にメッセージを表示するようにしたものである。
【0016】このため、請求項4に記載の電話装置によれば、請求項2に記載の電話装置のように、呼出信号にメロディデータが付与されている場合に、着信音をそのメロディデータに対応した着信音に変更できるだけでなく、メロディデータにメッセージデータが付与されている際には、そのメッセージデータに対応したメッセージを表示装置に表示できる。
【0017】従って、前述のメール転送サービスを行う電話回線網において、発呼者が請求項3に記載の電話装置を使用し、着呼者が請求項4に記載の電話装置を使用すれば、電話回線網のメール転送サービスを利用して、発呼者側から着呼者側の着信音を変更できるだけでなく、必要に応じて、発呼者側から着呼者側の表示装置に所望のメッセージを表示させることができる。そして、この場合、着呼者は、着信音から電話をかけてきた相手を把握できるので、例えば、その相手が重要なメッセージを送信してくる場合にだけ表示画面を見る、というように、表示画面を見るか見ないかを着信音から判定できるようになり、電話装置の使い勝手が向上する。
【0018】そして、特に請求項3及び請求項4に記載の電話装置の構成要素を一つの電話装置に持たせれば、その電話装置において、メロディデータだけのメールデータ或いはメロディデータとメッセージデータとからなるメールデータの送信と受信を行うことが可能になり、請求項1及び請求項2に記載の電話装置の機能を一つの電話装置に持たせた場合に比べて、電話回線網のメール転送サービスをより有効に利用できることになる。
【0019】尚、メッセージデータ入力手段としては、メロディデータ入力手段と同様、例えば、コンピュータやワードプロセッサ等を用いて作成した文書データをメッセージデータとして、信号線等を介して外部から入力できるように構成してもよいが、例えば、電話装置の操作部を操作して、文字データを順に入力することによりメッセージデータを入力できるように構成すれば、電話装置単体でメッセージデータを作成できるようになり、好ましい。
【0020】次に、請求項5に記載の電話装置は、請求項3に記載の電話装置に、着信音データ登録手段,着信音データ選択手段,着信音設定手段,及び指令入力手段を設けたものであり、指令入力手段を介して外部から着信音データ登録指令が入力されると、着信音データ登録手段が、その指令に従い、メロディデータ入力手段及びメッセージデータ入力手段からの入力データを着信音データとして着信音データ記憶手段に登録し、指令入力手段を介して外部から着信音データ選択指令が入力されると、着信音データ選択手段が、その指令に従い、着信音データ記憶手段に登録された複数の着信音データの中から一つの着信音データを選択する。
【0021】そして、指令入力手段を介して外部から着信音変更指令が入力されると、着信音設定手段が、着信音データ選択手段にて選択された着信音データを構成するメロディデータを、電話回線網から呼出信号を受けたときにスピーカから着信音を発生させるための着信音生成用データとして設定し、着信音データ選択手段にて着信音データが選択されているときに、発信指令入力手段から発呼信号の発信指令が入力されると、発呼手段が、その選択された着信音データをメールデータとして電話番号に付与して発呼信号を生成し、その発呼信号を電話回線網に発信する。
【0022】つまり、請求項5に記載の電話装置は、呼出先の電話装置にメールデータとして送信するメロディデータ(又はメロディデータ及びメッセージデータ)を、着信音データとして、着信音データ記憶手段に登録しておくことにより、その登録した着信音データに含まれるメロディデータを自己の着信音を生成するための着信音生成用データとして設定したり、次に発呼信号を発信する際に電話番号に付与するメールデータとして再利用することができるようにされている。
【0023】このため、請求項5に記載の電話装置によれば、呼出先の電話装置に対して、複数のメロディデータ(又はメロディデータ及びメッセージ)の中から所望のデータを選択して送信することができると共に、その複数のメロディデータにて発生可能な着信音の中から、気に入った着信音を選択して、自己の着信音として設定できる。
【0024】また、着信音データには、メロディデータだけでなくメッセージデータも含めることができるので、メッセージデータとして曲名等,メロディの内容等を表す文字データを入力しておき、着信音データ選択指令の入力時には、そのメッセージデータを表示装置に表示するようにすれば、所望のメロディを簡単に選択できることになる。
【0025】一方、請求項6に記載の電話装置は、請求項4に記載の電話装置に、受信データ記憶手段,受信データ検索手段,受信データ登録手段,着信音データ選択手段,着信音設定手段,及び指令入力手段を設けたものであり、電話回線網から呼出信号を受けると、受信データ記憶手段が、その呼出信号に付与されたメロディデータ又はメロディデータとメッセージデータとからなるメールデータを受信データとして記憶する。
【0026】そして、指令入力手段を介して外部から受信データ検索指令が入力されると、受信データ検索手段が、その指令に従い、受信データ記憶手段に記憶された受信データを検索して、検索した受信データ中のメロディデータに従いメロディを生成してスピーカを鳴動させると共に、検索した受信データにメッセージデータが含まれる際にはそのメッセージデータを構成する文字データに従いメッセージを表示装置に表示し、更に、指令入力手段を介して外部から受信データ登録指令が入力されると、受信データ登録手段が、受信データ検索手段にて検索・選択された受信データを、着信音データとして着信音データ記憶手段に登録する。
【0027】また、指令入力手段を介して外部から着信音データ選択指令が入力されると、着信音データ選択手段が、その指令に従い、着信音データ記憶手段に登録された複数の着信音データの中から一つの着信音データを選択し、更に、指令入力手段を介して外部から着信音変更指令が入力されると、着信音設定手段が、着信音データ選択手段にて選択された着信音データを構成するメロディデータを、着信音生成用データとして設定する。
【0028】つまり、請求項6に記載の電話装置は、電話回線網から、メロディデータのみからなるメッセージデータ,或いはメロディデータとメッセージデータとからなるメールデータを付与した呼出信号を受けた際に、そのメールデータを受信データとして記憶しておくことにより、後から受信データ検索指令を入力してその内容を確認できるようにし、更に、その検索により確認した受信データに含まれるメロディデータがよければ、その受信データを着信音データ記憶手段に登録しておき、必要に応じて、その登録した着信音データ中のメロディデータを自己の着信音を生成するための着信音生成用データとして設定できるようにされている。
【0029】このため、請求項6に記載の電話装置によれば、発呼者側の電話装置から送信されてきたメロディデータ(又はメロディデータ及びメッセージ)を、後から確認できると共に、そのメロディデータにより得られる着信音が気に入れば、その着信音を自己の着信音として設定することができ、発呼者側より送信されてきたデータを有効に利用することが可能になる。
【0030】また特に、請求項5及び請求項6に記載の電話装置の構成要素を備えた電話装置を構成すれば、その電話装置において、発呼者側からメールデータとして送信されてきたメロディデータを一旦着信音データとして登録しておくことにより、そのメロディデータを、その後の発呼時に呼出先の電話装置に送信するメールデータとして使用することが可能になり、他の電話装置との間で送受信するメロディデータを、より有効に利用することが可能になる。
【0031】尚、本発明(請求項1〜請求項6)は、上述のメール転送サービスを行う電話回線網に接続できる電話装置であれば、電話回線網に無線により接続される移動体用の電話装置(例えば携帯電話装置)であっても、また、電話回線網に伝送線を介して接続される固定用の電話装置であっても適用できる。
【0032】一方、請求項7に記載の電話装置は、電話回線網を介して接続される他の電話装置に送信すべき文字列からなるメッセージデータを記憶するメッセージデータ記憶手段を備え、他の電話装置との通話中又は他の電話装置を呼び出す発呼時に、送信指令入力手段からメールデータの送信指令が入力されると、メールデータ送信手段が、メッセージデータ記憶手段からメッセージデータを読み出し、これをメールデータとして他の電話装置に送信する。また本発明(請求項7)の電話装置にも、上記請求項1,3,5に記載の電話装置と同様、メロディデータを入力するためのメロディデータ入力手段が備えられ、このメロディデータ入力手段からメロディデータが入力された状態で、送信指令入力手段からメールデータの送信指令が入力されると、このメロディデータとメッセージデータとをメールデータとして、他の電話装置に送信する。
【0033】このため、請求項7に記載の電話装置によれば、他の電話装置に対して、メールデータとして、メッセージデータ若しくはメッセージデータにメロディデータを付与したデータを送信することができる。そして、特に、請求項7に記載の電話装置によれば、上記請求項1,3,5に記載の電話装置とは異なり、発呼時に限らず、通話中にも送信指令が入力されて、メールデータを送信するように構成されることから、上述のメール転送サービスを行う電話回線網以外の電話回線網であっても適用できる。
【0034】尚、上述のメール転送サービスを行う電話回線網以外の電話回線網としては、発呼時に限らず、通話中にも、メールデータの送受信が可能な電話回線網であればよいが、メールデータをデジタル信号のまま送信するようにしていると、使用可能な電話回線網が限られることから、好ましくは、請求項9に記載のように、メールデータ送信手段を、メールデータをDTMF信号からなる送信信号に変換して他の電話装置に送信するように構成するとよい。
【0035】つまり、DTMF(dual tonemulti frequency) は、押しボタンダイヤル式電話機において使用される信号であり、音声周波数帯域の2つの周波数の組み合わせにて構成されることから、電話回線網の種類によらず、どのような電話回線網でもメロディデータを送受信できる。従って、メールデータ送信手段を請求項9に記載のように構成すれば、発呼時でも通話中でも電話回線網が行うサービスに影響されることなく他の電話装置に対してメールデータを送信できることになる。
【0036】また次に、請求項8に記載の電話装置においては、メールデータ受信手段が、電話回線網を介して接続された他の電話装置から送信されてきたメールデータを受信し、メールデータ記憶手段が、その受信されたメールデータを記憶する。そして、読出指令入力手段から、メールデータ記憶手段に記憶されたメールデータの読出指令が入力されると、メールデータ読出手段が、受信データ記憶手段からメールデータを読み出し、このメールデータを構成する文字列を他の電話装置からのメッセージとして表示装置に表示する。また、メールデータ読出手段が、受信データ記憶手段からメールデータを読み出すと、受信データ判定手段が、その読み出したメールデータに、任意のメロディを各音毎に符号化したメロディデータが含まれるか否かを判断し、受信データ判定手段にてメールデータにメロディデータが含まれると判断されると、メロディ再生手段が、そのメロディデータに従いメロディを生成してスピーカを鳴動させる。
【0037】従って、請求項8に記載の電話装置によれば、他の電話装置からメールデータとしてメッセージデータが送信されてきた場合に、メールデータの読出指令を入力する使用者の指示に従いメッセージを表示装置に表示でき、しかも、その表示の際に、メッセージデータにメロディデータが付与されていれば、そのメロディデータに対応したメロディを再生して、使用者に聞かせることができる。
【0038】従って、請求項7に記載の電話装置と請求項8に記載の電話装置とを利用すれば、請求項7に記載の電話装置の使用者が、請求項8に記載の電話装置の使用者に対して、発呼時又は通話時に所望のメロディを付与したメッセージを送り、請求項8に記載の電話装置の使用者が、必要に応じて、そのメロディ付メッセージを読み出す、といったことが可能になり、各電話装置におけるメールデータの送受信機能を極めて有効に利用することができるようになる。
【0039】尚、請求項8に記載の電話装置において、メールデータ受信手段としては、上記請求項9に記載の電話装置に対応して、請求項10に記載のように、他の電話装置から送信されてきたDTMF信号を受信し、このDTMF信号をメールデータに変換するよう構成することが好ましい。つまり、このように構成すれば、請求項9に記載の電話装置との間で、電話回線網の種類に影響されることなく、どのような電話回線網を使用しても、メールデータをいつでも送受信ことが可能になり、使い勝手を向上できる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施例を図面と共に説明する。図1は本発明(詳しくは請求項1〜請求項6)が適用された実施例の携帯電話装置1の回路構成を表すブロック図であり、図2はその携帯電話装置1を操作部側から見た外観図である。
【0041】本実施例の携帯電話装置1は、前述のメール転送サービスを行う電話回線網において使用するためのものであり、図2に示す如く、一般的な携帯電話装置と同様、片手で持って操作でき、且つ携帯に便利なように長尺状に形成されている。そして、その中央部には、操作部2として、呼出先の電話番号を入力するための「0〜9,*,#」のテンキーと、携帯電話装置1の動作モードを切り換えたり各種指令を入力するための各種機能キーとからなる多数のキースイッチが配置されている。また、この操作部2の下方には、通話時に使用者が音声を入力するためのマイクロフォン5が設けられ、操作部2の上方には、他の電話装置から送信されてきたメッセージや、携帯電話装置1の操作案内,動作状況等を表示するための液晶表示装置(LCD)からなる表示部3が設けられ、更に、その上方には、通話時に耳を当てて電話回線網や通話相手から送られてくる音声信号を再生するためのスピーカ4が設けられている。また、このスピーカ4より上方の先端部には、伸縮可能に形成されたロッドアンテナ6が設けられ、このロッドアンテナ6を介して、電話回線網側の基地局との間で無線通信ができるようにされている。
【0042】尚、操作部2を構成する各種キーは、本発明の発信指令入力手段,メロディデータ入力手段,メッセージデータ入力手段,指令入力手段として機能する。そして、図2において、テンキーには「0〜9,*,#」の記号が付与されているが、テンキーは、後述のメロディ入力時に「ド,レ,ミ,…」といった音階を入力したり、メッセージ入力時に文字を入力するのにも使用される。
【0043】一方、携帯電話装置1には、図1に示すように、通話用のスピーカ4とは別に、電話回線網から呼出信号が送信されてきたときに着信音を発生したり、他の案内音を発生して、使用者を呼び出すためのスピーカ8が内蔵されている。また、携帯電話装置1内には、アンテナ6を介して基地局との間で無線通信を行うための送受信部12、後述の着信音データを記憶する着信音データ記憶手段としての着信音記憶部14、電話回線網からの呼出信号に付与された他の電話装置からのメールデータを受信データとして記憶する、受信データ記憶手段としての受信データ記憶部16、コンピュータ等の他の装置との間でデータを入出力するためのインタフェース部(以下、I/F部という)18、及び、上記各部に接続されて、各種制御処理を行うための制御部10も設けられている。
【0044】制御部10は、CPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータを中心に構成されており、一般的な携帯電話装置としての機能を実現するための各種制御処理、即ち、送受信部12から電話回線網に対して、他の電話装置を呼び出すための発呼信号を送信させる発呼処理、基地局から呼出信号が送信されてきたときにスピーカ8から着信音を発生させる受信処理、着信音の発生により使用者が携帯電話装置1を電話回線網に接続する指令を入力した際に、送受信部12を介して当該携帯電話装置1を電話回線網に接続させる接続処理、発呼処理により呼出先の電話装置が電話回線網に接続されて、その着呼者側の電話装置との通話が可能になったときや、接続処理により当該携帯電話装置1が電話回線網に接続されて、発呼者側の電話装置との通話が可能になったときに、使用者がマイクロフォン5から入力した音声信号を送受信部12から基地局側に送信したり、電話回線網(換言すれば着呼者側の電話装置)から送信されてきた音声信号にて、スピーカ4から音声を発生させる音声入出力処理等を実行する。
【0045】また、制御部10は、電話回線網のメール転送サービスを有効に利用するために、発呼時に、電話回線網を介して、呼出先の電話装置にメッセージデータを送信したり、電話回線網から呼出信号を受けた着呼時に、その呼出信号に付与されたメッセージデータに従い、発呼者側からのメッセージを表示部3に表示する、一般的なメッセージ送受信用の処理に加えて、使用者が作曲したメロディデータを、電話回線網を介して、呼出先の電話装置に送信したり、着呼時に、電話回線網からの呼出信号に付与されたメロディデータに対応した着信音を発生させるメロディデータ送受信用の処理を実行する。
【0046】以下、こうしたメロディデータの送受信のために制御部10において実行される制御処理について、図3〜図7のフローチャートに沿って説明する。尚、制御部10には、こうしたデータ通信を行うために、メッセージデータやメロディデータを送信用の信号に変換するエンコーダ10a、及び受信信号からメッセージデータやメロディデータを復元するデコーダ10bが内蔵されている。
【0047】まず図3は、本実施例の携帯電話装置1において着信音を生成するのに使用したり、他の電話装置を呼び出す際にメールデータとして送信するための着信音データを作成する着信音データ作成処理を表す。この処理は、使用者が操作部2に設けられた機能選択用のキーを操作して、当該装置の動作モードを着信音作成モードに設定した際に実行される処理であり、処理が開始されると、まずS110(Sはステップを表す)にて、使用者が操作部2のテンキー(このときテンキーはメロディデータ入力手段として機能する)を操作して、所望のメロディを構成する各音毎に「ド,レ,ミ…」といった音階又は休止を表す音階データとその長さ(時間)を表す長さデータとを順に入力してくるのを受け付ける、メロディ入力処理を実行する。そして、続くS120では、使用者が操作部2の確定キーを操作してメロディ入力の終了指令を入力したか否かを判定し、終了指令が入力されていなければ、再度S110に移行することにより、使用者がメロディ入力を終了するのを待つ。
【0048】次に、S120にてメロディ入力の終了指令が入力されたと判断されると、今度は、S130に移行して、使用者が操作部2のテンキー(このときテンキーはメッセージデータ入力手段として機能する)を操作することにより、先に入力したメロディの曲名或いはこのメロディと一緒に呼出先の電話装置に送信するメッセージ等の文字列を入力するのを受け付ける、文字列入力処理を実行する。そして、続くS140では、使用者が操作部2の確定キーを操作して文字列入力の終了指令を入力したか否かを判定し、終了指令が入力されていなければ、再度S130に移行することにより、使用者が文字列入力を終了するのを待つ。
【0049】尚、S110のメロディ入力処理及びS130の文字列入力処理の実行中には、その入力用の案内や、使用者が入力した音階,その長さ,文字列等を表す画像を表示部3に表示する。次に、S140にて文字列入力の終了指令が入力されたと判断されると、今度は、S150に移行して、使用者が操作部2の発信キー(発信指令入力手段に相当)を操作することにより、他の電話装置を呼び出す発信指令を入力したか否かを判断し、発信指令が入力されていなければ、続くS160に移行して、使用者が操作部2の所定の機能キーを操作することにより、着信音データの登録指令を入力したか否かを判断する。そして、使用者がこの登録指令を入力していなければ、再度S150に移行し、S150及びS160の処理を繰り返し実行することにより、使用者が発信指令又は登録指令を入力するのを待つ。尚、この待機状態で、使用者が終了キーを操作すれば、そのまま当該処理を終了する。
【0050】次に、S160にて、使用者が着信音データの登録指令を入力したと判断されると、続くS170に移行して、S110のメロディ入力処理で受け付けた音階データと長さデータとの組み合わせからなるメロディデータと、S130で受け付けた曲名又はメッセージを表す文字列データとを、一つの着信音データとして、着信音記憶部14に登録する、着信音データ登録手段としての処理を実行し、当該処理を終了する。
【0051】尚、着信音記憶部14はメモリからなり、登録可能な着信音データ数は限られるため、この登録時に空き容量がなければ、既に登録された着信音データの記憶領域に新たな着信音データを上書きすることになるが、着信音データの上書きや新規登録等は登録番号を指定することにより行われる。
【0052】一方、S150にて、使用者が発信指令を入力したと判断されると、S180に移行して、S110のメロディ入力処理で受け付けた上記メロディデータとS130で受け付けた文字列データ(この場合、文字列が曲名であっても呼出先の電話装置に対するメッセージデータとなる)とから、電話回線網を介して呼出先の電話装置に送信可能なメロディ送信データを、エンコーダ10aにて作成する。そして、続くS190では、使用者が操作部2を操作することにより入力又は指定してくる電話番号に上記メロディ送信データを付与した発呼信号を生成し、この発呼信号を送受信部12から電話回線網に発信させる、発呼手段としての発呼処理を実行し、当該処理を終了する。
【0053】尚、この発呼処理により電話回線網に送信されるメロディ送信データは、電話回線網がメールデータとして認識可能なデータ構造になっており、図8(a)に示す如く、データ内容を表すヘッダと、上記入力された文字列に対応するメッセージデータと、上記入力されたメロディデータとから構成される。また、メッセージデータは、図8(b)に示すように、文字列を構成する各文字を表す文字コードと、その先頭にヘッダとして付与した文字数を表すデータ長とから構成され、メロディデータは、図8(c)に示すように、メロディを構成する各音の音階又は休止を表す音階データとその長さ(時間)を表す長さデータとからなる音符情報と、その先頭にヘッダとして付与した音符数を表すデータ長とから構成される。
【0054】次に、図4は、着信音記憶部14に登録された着信音データを用いて着信音を発生させることにより、その着信音を当該携帯電話装置1において通常使用する標準着信音として設定する着信音再生・変更処理を表す。この処理は、本発明の着信音データ選択手段及び着信音設定手段としての機能を有する処理であり、使用者が操作部2に設けられた機能選択用のキーを操作して、着信音変更指令を入力した際に実行される。そして、処理が開始されると、まずS210にて、着信音記憶部14に登録されている着信音データの登録番号等を表示部3に表示することにより、着信音データの登録状況を使用者に案内する。
【0055】次に、S220では、表示部3に表示した案内画像を見て、使用者が操作部2のテンキーを操作することにより、再生したい着信音の登録番号を着信音データ選択指令として入力するのを受け付ける、登録番号入力処理を実行し、続くS230にて、使用者が入力した登録番号に対応した着信音データを着信音記憶部14から読み出し、その着信音データに含まれる文字列データを表示部3に表示する。尚、S230では、着信音データに文字列データが設定されていなければ、文字列データが存在しない旨を表示する。
【0056】また続くS240では、上記読み出した着信音データに含まれるメロディデータに従いメロディを生成して、スピーカ8を鳴動させる、メロディ再生処理を実行し、続くS250にて、その再生したメロディを、その後、当該装置で使用する標準の着信音として設定し(換言すれば、今回メロディの再生に用いたメロディデータを着信音生成用のデータとして設定し)、当該処理を終了する。
【0057】また次に、図5は、着信音記憶部14に登録された着信音データをメールデータとして呼出先の電話装置に送信するメロディ送信処理を表す。この処理は、本発明(特に請求項5)の着信音データ選択手段及び発呼手段としての機能を有する処理であり、使用者が操作部2に設けられた機能選択用のキーを操作して、当該装置の動作モードを着信音データの送信モードに設定した際に実行される。そして、この処理が開始されると、まずS310にて、上記S210と同様に、着信音記憶部14への着信音データの登録状況を使用者に案内し、続くS320にて、上記S220と同様に、使用者が操作部2を操作してメールデータとして送信したい着信音の登録番号を着信音データ選択指令として入力するのを受け付ける、登録番号入力処理を実行する。
【0058】また、続くS330では、上記S230と同様に、使用者が入力した登録番号に対応した着信音データに含まれる文字列データを表示部3に表示する。そして、続くS340では、上記読み出した着信音データに含まれるメロディデータの内、発呼信号として送信可能な量のデータに従いメロディを生成して、スピーカ8を鳴動させる、送信可能メロディ再生処理を実行する。
【0059】つまり、着信音記憶部14に登録される着信音データは、基本的には、自己の着信音を発生するためのデータであり、着信音記憶部14に記憶できるデータ量であればよいが、発呼信号として送信可能なメールデータは、電話回線網側の規定によって制限され、その上限は、着信音記憶部14に記憶可能なデータ量よりも少ないことから、S340では、着信音記憶部14に記憶された着信音データの内、メールデータとして送信可能なメロディデータのみを用いてメロディを生成してスピーカ8を鳴動させることにより、電話回線網を介して呼出先の電話装置に実際に送信されるメロディを再生するのである。
【0060】そして、続くS350では、使用者が操作部2の発信キーを操作して発信指令を入力したか否かを判断することにより、発信指令が入力されるのを待ち、発信指令が入力されると、S360に移行して、上記S180と同様に、上記選択・表示・再生した着信音データからメロディ送信データを作成する。また、続くS370では、上記S190と同様に、電話番号にメロディ送信データを付与した発呼信号を生成し、この発呼信号を送受信部12から電話回線網に発信させる発呼処理を実行し、当該処理を終了する。尚、S350における発信指令の待機中に、使用者が終了キーを操作すれば、そのまま当該処理を終了する。
【0061】次に、図6は、携帯電話装置1の動作モードが通常モードであるときに、電話回線網の基地局から当該装置に対して送信された呼出信号を送受信部12が受信した際に実行される受信処理を表す。図6に示す如く、この処理が開始されると、まずS410にて、デコーダ10bを用いて、送受信部12より入力される受信信号から、呼出信号に付与された受信データをデコード(復元)し、続くS420にて、その受信データを受信データ記憶部16に保存する。尚、受信データ記憶部16は、着信音記憶部14と同様にメモりから構成されており、デコードした受信データは、データ番号,受信した日時等と共に、受信データ記憶部16に格納される。また、受信データの保存時に受信データ記憶部16の空き領域が少ないときには、古い受信データや使用者が指定した受信データ等のデータ領域に、今回受信した受信データが書き込まれる。
【0062】こうして受信データが受信データ記憶部16に保存されると、続くS430にて、この受信データには、メッセージデータ,メロディデータ,或いはメロディデータとメッセージデータとからなるデータ等の、メールデータが含まれているか否かを判断する。また、受信データにメールデータが含まれている場合には、続くS440にて、そのメールデータには、メロディデータが含まれているか否か(つまり、メールデータは、メロディデータ或いはメロディデータとメッセージデータとからなるデータであるか否か)を判断する、データ付与判定手段としての処理を実行する。そして、メールデータにメロディデータが含まれている場合には、続くS450に移行し、表示部3に、着信案内と、メールデータに含まれるメッセージデータが表す受信メッセージとを、所定時間毎に交互に表示する着信表示を行う。
【0063】尚、S450が行う着信表示は、本発明のメッセージ表示手段としての機能を実現する処理であり、具体的には、例えば、受信データ記憶部16に保存した受信データの内のメールデータ以外のデータ、つまり、受信データを受信した日時と発呼者側の電話装置から送信されてきた発呼者側の電話番号とを着信案内として1秒間表示し、次に、メールデータに含まれるメッセージデータが表す受信メッセージを1秒間表示する、といった手順で実行される。またメールデータにメッセージデータが含まれていない場合(つまりメールデータがメロディデータのみの場合)は、メッセージなしを表示する。
【0064】そして、S450で表示部3に着信表示を行うと、続くS460にて、当該装置は、使用者からの指令によって、着信音の変更許可が設定されているか否かを判断する。つまり、本実施例の携帯電話装置1は、発呼者側の電話装置から送信されてきたメロディデータに従い着信音を変更する機能を有するが、使用者が着信音を変更したくないこともあるので、着信音の変更については、使用者が適宜設定できるようにされており、S460では、着信音変更の可否を、既に設定されている動作データに基づき判定するのである。
【0065】そして、着信音の変更許可が設定されている場合には、続くS470に移行して、今回受信したメールデータに含まれるメロディデータに従いメロディを生成して、スピーカ8を鳴動させる、受信メロディ再生処理(着信音発生手段に相当)を実行し、続くS480にて、通話処理を実行する。尚、S480では、発呼側の電話装置が電話回線網との接続を遮断して、呼出信号の受信が停止されるか、使用者が当該装置を電話回線網に接続して通話を行い、電話回線網との接続を遮断するまでの、一連の通話用の処理を行う。
【0066】次に、S440にて受信したメールデータにはメロディデータが含まれていないと判断された場合、つまり、メールデータがメッセージデータのみである場合には、続くS490に移行して、上記S450と同様に、表示部3に着信案内と受信メッセージとを交互に表示し、続くS500にて、予め設定されている標準着信音にて着信音を発生した後、S480に移行し、上記通話処理を実行する。
【0067】また、S430にて受信データにはメールデータが含まれていないと判断された場合には、S510にて、受信日時と発呼者側の電話番号とからなる着信案内のみを表示部に表示し、続くS500にて、予め設定されている標準着信音にて着信音を発生した後、S480に移行し、上記通話処理を実行する。
【0068】そして、S480の通話処理が終了すると、今度は、S520にて、再び、今回受信した受信データには、メールデータが含まれていたか否かを判定し、メールデータが含まれていなければ、当該処理を終了する。また、受信データにメールデータが含まれていた場合には、続くS530に移行して、表示部3に、今回メールデータを受信した旨を表す案内(メール受信)を表示し、続くS540にて、所定の通知音をスピーカ8から発生させた後、当該処理を終了する。
【0069】次に、図7は、受信データ記憶部16に保存された受信データを検索して、所望のメロディデータを着信音データとして、着信音記憶部14に登録する受信メロディ検索・登録処理を表す。この処理は、本発明の受信データ検索手段及び受信データ登録手段としての機能を有する処理であり、上記受信処理のS530にてメール受信を表示した状態が継続している状態(換言すれば、図6の受信処理を実行した後、装置の動作モードが変更されていない状態)で、使用者により受信データ選択用のキーが操作されたとき、或いは、使用者が操作部2に設けられた機能選択用のキーを操作して、当該装置の動作モードを受信データの検索モードに設定したときに実行される。
【0070】そして、この処理が開始されると、まずS610にて、メロディデータが含まれる受信データの選択画面を表示部3に表示し、使用者がその画面を見ながら、操作部2を操作して、所望の受信データのデータ番号を受信データ検索指令として入力するのを受け付けるデータ番号入力処理を実行する。そして、続くS620では、その入力されたデータ番号の受信データ(受信日時・受信メッセージ等)を表示部3に表示し、続くS630にて、受信データ中のメロディデータに従い受信メロディを再生する。
【0071】次に、S640では、使用者が操作部2の所定の機能キーを操作することにより、受信データの再検索を指令したか否かを判断し、再検索の指令がなされた場合には、再度S610〜S630の処理を実行する。また、S640にて、使用者から再検索の指令がなされていないと判断されると、S650に移行して、今度は、使用者が操作部2の終了キーを操作して当該処理の終了指令を入力したか否かを判定し、終了指令が入力された場合には、そのまま当該処理を終了する。
【0072】また、S650にて、使用者が終了指令を入力していないと判断されると、続くS660に移行して、使用者が操作部2の所定の機能キーを操作することにより、受信データの登録指令を入力したか否かを判断する。そして、受信データの登録指令が入力されていなければ、再度S640に移行し、受信データの登録指令が入力された場合には、S670に移行して、S630の受信メロディ再生処理で再生したメロディデータを含む受信データを、着信音データとして、着信音記憶部14に登録し、当該処理を終了する。尚、着信音記憶部14への着信音データの登録は、上記S170と同様に実行される。
【0073】以上説明したように、本実施例の携帯電話装置1においては、呼出先の電話装置を呼び出す発呼信号を発信する際、使用者が作曲して着信音記憶部14に登録した着信音データを、メッセージデータとして、電話回線網に発信できる。このため、発呼時に、電話回線網を介して、メロディデータ、又はメロディデータとメッセージデータとを、着呼者側の電話装置に送信できる。また、電話回線網から送信されてくる呼出信号にメロディデータが含まれている場合には、そのメロディデータに応じた着信音を発生できる。
【0074】従って、上述のメール転送サービスを行う電話回線網において、本実施例の携帯電話装置1を用いるようにすれば、発呼者が受呼者側の着信音を任意に設定できることになり、着呼者側では、電話をかけてきた相手を、着信音から直感的に知ることができ、極めて使い勝手のよい電話システムを構築できる。
【0075】また、本実施例の携帯電話装置1においては、発呼者側より受けたメールデータを受信データ記憶部16に記憶しておき、必要に応じて、その記憶した受信データの中から所望のメロディデータを含む受信データを選択し、着信音記憶部14に着信音データとして登録できるので、自己の着信音を他の電話装置から受け取ったメロディに変更することができ、発呼者側より送信されてきたデータを有効利用することができる。
【0076】また、着信音データとして登録したデータは、発呼時に、呼出先の電話装置に送信できるので、例えば、グループ間でメッセージのみを送受信する際に、各電話装置の着信音を共通にするといったこともでき、携帯電話装置1の利便性を向上できる。
【0077】以上、請求項1〜請求項6に記載の発明を適用した実施例の携帯電話装置1について説明したが、請求項7〜請求項10に記載の発明についても、上記実施例の携帯電話装置1と略同様のハード構成を利用することにより、容易に実現できる。
【0078】そこで、次に、請求項7〜請求項10に記載の発明を適用した実施例の携帯電話装置を、本発明の第2実施例として説明する。まず請求項7〜請求項10に記載の携帯電話装置を実現する際には、上記実施例の携帯電話装置1において、図1に示したメールデータ送信用のエンコーダ10aを、メールデータをDTMF信号に変換して送受信部12に出力するように構成し、メールデータ受信用のデコーダ10bを、送受信部12から入力される受信信号に含まれるDTMF信号からメールデータを復元するように構成する。そして、制御部10において実行するメールデータ送受信のための処理を図9に示す如く実行し、更に、受信したメールデータの読出を図10に示す如く実行する。
【0079】図9は、着信音記憶部14に、図3に示した着信音データ作成処理と同様の手順で、送信すべきメールデータ(メッセージデータ及びメロディデータ)が記憶されている場合に、使用者が操作部2を操作してメールデータの自動送信指令を入力することにより実行されるメール自動送信処理、及び、このメール自動送信処理に対応してメールを自動受信する際に実行されるメール自動受信処理を表すフローチャートである。
【0080】尚、この場合、着信音記憶部14が、請求項7に記載のメッセージデータ記憶手段として機能し、操作部2が、請求項7に記載の送信指令入力手段として機能し、図3に示した着信音データ生成処理が、請求項7に記載のメロディデータ入力手段として機能することになる。また、メール自動受信処理は、携帯電話装置が、メールデータを自動受信するように、動作モードが使用者により設定されている場合に実行される処理である。
【0081】図9に示す如く、メール自動送信処理では、まずS705にて、電話回線網に対して、メールデータを送信すべき他の携帯電話装置を呼び出す発呼信号を送信し、続くS710にて、この発呼信号の送信により、電話回線網を介して、メールデータを送信すべき携帯電話装置に接続されたか否かを判断することにより、回線が接続されるのを待つ。そして、回線が接続されると、S715にて、着信音記憶部14から、使用者が自動送信指令の入力と同時に指定してきた送信用のメールデータを構成するメッセージデータを読み出し、DTMF信号に変換して送信する。
【0082】一方、発呼側の携帯電話装置が送信した発呼信号に対応した着呼側の携帯電話装置では、メール自動受信処理を実行することにより、まず、S805にて、電話回線網からの呼出信号を受信したか否かを判断する。そして、呼出信号を受信できていなければ、再度S805を実行することにより、呼出信号を受信するのを待ち、呼出信号を受信すると、当該携帯電話装置を電話回線網に接続する。すると、発呼側の携帯電話装置は、上記S715の処理により、メッセージデータを送信してくるので、続くS815にて、その後所定時間経過する間に、メッセージデータを受信できたか否かを判断し、メッセージデータを受信できなければ、何らかの異常があると判断して、S865にて電話回線を遮断し、当該処理を終了する。
【0083】また、S815にて、メッセージデータを受信できたと判断すると、S820にて、この受信したメッセージデータは正常であるかどうかを確認して、正常であれば、このメッセージデータを、メールデータ記憶手段(請求項8)としての受信データ記憶部16に記憶する、メッセージデータの保存処理を実行する。そして、続くS825では、メッセージデータの受信状態(正常/異常)を表すメッセージ受信コードを、DTMF信号にて発呼側の携帯電話装置に送信する。
【0084】すると、発呼側の携帯電話装置は、S720にて、このメッセージ受信コードを受信して、バッファ等に一時記憶し、続くS725にて、今度は、メールデータとして送信すべきメロディデータがあるか否かを判断する。そして、着呼側に送信すべきメロディデータがないと判断されると、S750に移行し、逆に着呼側に送信すべきメロディデータがあると判断されると、S730に移行して、これからメロディデータを送信する旨を表すメロディ有コードを、DTMF信号にて着呼側に送信する。
【0085】一方、着呼側の携帯電話装置は、S825でメッセージ受信コードを送信した後は、S830にて、その後所定時間経過する間に、メロディ有コードを受信したか否かを判断し、メロディ有コードを受信できなければ、S865に移行し、逆にメロディ有コードを受信できた場合には、S835にて、メモリ容量の確認等により、現在、メロディデータの受信が可能か否かを判断する。そして、メロディデータの受信ができない場合には、S865に移行し、逆にメロディデータを受信できる場合には、S840にて、その旨を表す受信可能コードを、DTMF信号にて発呼側の携帯電話装置に送信する。
【0086】このため、発呼側の携帯電話装置では、S730にてメロディ有コードを送信した後、S735で、その後所定時間経過する間に、受信可能コードを受信したか否かを判断し、受信可能コードを受信できなければ、S750に移行し、逆に、受信可能コードを受信できた場合には、S740に移行して、着呼側の携帯電話装置にメロディデータをDTMF信号にて送信する。
【0087】また、着呼側の携帯電話装置は、S840にて、受信可能コードを送信すると、続くS845にて、メロディデータを受信したか否かを判断することにより、メロディデータの受信が完了するのを待ち、メロディデータの受信が完了すると、S850に移行して、受信したメロディデータは正常であるかどうかを確認して、正常であれば、メロディデータを受信データ記憶部16に記憶する、メロディデータの保存処理を実行する。そして、続くS855では、メロディデータの受信状態(正常/異常)を表すメロディ受信コードを、DTMF信号にて発呼側の携帯電話装置に送信し、続くS860にて、上記S815〜S855の一連のメールデータ受信処理によるメールデータの受信結果、つまり、メッセージデータの受信正常/異常、及び、メロディデータの受信正常/異常、を表示部3に表示し、S865に移行する。
【0088】また次に、発呼側の携帯電話装置では、S740にて、メロディデータを送信すると、続くS745で、着呼側の携帯電話装置から送信されてくるメロディ受信コードを受信・記憶する。そして、続くS750では、着呼側の携帯電話装置から送信されてきた各種コードに基づき、メールデータの送信結果を判定し、その判定結果、つまり、メッセージデータの送信正常/異常、及び、メロディデータの送信正常/異常を、表示部3に表示し、続くS755にて、電話回線を切断した後、当該処理を終了する。
【0089】尚、図9に示したメール自動送信処理及びメール自動受信処理では、メールデータを送信する携帯電話装置側にて、使用者が操作部2を介してメールデータの自動送信指令を入力することにより、メールデータの送受信を開始するが、本実施例の携帯電話装置は、電話回線網を介して他の携帯電話装置と接続されている通話中にも、各装置の使用者が、メールデータの送信指令及び受信指令を入力することにより、メールデータの送受信を開始する。そして、この場合のメールデータの送信処理では、図9に示したメール自動送信処理のS715〜S750の処理を実行し、メールデータの受信処理では、図9に示したメール自動受信処理のS815〜S860の処理を実行するようにされている。そして、各処理が終了すると、使用者が通話可能な通話状態に戻る。
【0090】次に、図10は、上記メール自動受信処理或いはメールデータの受信処理にてメールデータを受信し、その受信したメールデータが受信データ記憶部16に格納されているときに、使用者が操作部2を操作して、メールデータの読出指令を入力することにより実行されるメッセージ読出処理である。尚、この場合、操作部2は、請求項8に記載の読出指令入力手段として機能する。
【0091】図10に示す如く、このメッセージ読出処理が開始されると、まずS910にて、受信データ記憶部16からメールデータ(受信メール)を読み出し、続くS920にてその読み出したメールデータに含まれるメッセージデータに基づき、文字列からなるメッセージを表示部3に表示する、メールデータ読出手段(請求項8)としての処理を実行する。
【0092】そして、続くS930では、S910で読み出したメールデータに、メロディデータが含まれるか否かを判断する、受信データ判定手段(請求項8)としての処理を実行し、メールデータにメロディデータが含まれない場合には、そのまま当該処理を終了する。
【0093】一方、S930にて、上記読み出したメールデータにメロディデータが含まれると判断された場合には、S940にて、そのメロディデータに基づきメロディを再生するための音声信号を生成し、これをスピーカ8に出力することにより、スピーカ8からメロディを発生させる、メロディ再生手段(請求項8)としての処理を実行し、当該処理を終了する。
【0094】以上説明したように、第2実施例の携帯電話装置によれば、メールデータの送信を発呼時だけでなく、通話中にも行うことができる。また、メールデータを受信した際には、着信音を発生することなく、メールデータを受信データ記憶部16に記憶しておき、その後使用者がメールデータの読出指令を入力したときに、メールデータを構成するメッセージデータを表示し、また、メールデータにメロディデータが含まれている場合には、そのメロディデータに従いスピーカ8を鳴動させて、メロディを再生するようにされている。
【0095】このため、本実施例の携帯電話装置によれば、メールデータの送信側使用者と受信側使用者とが、通話によってメールデータの送受信を打ち合わせた上で、メールデータを送受信させることもできるし、メールデータの送信側使用者が勝手にメールデータを送信した場合であっても、受信側で不用意に着信音が鳴るのを防止することもできる。よって、本実施例の携帯電話装置においても、メールデータの送受信機能を有効に利用することができる。
【0096】また特に、本実施例の携帯電話装置によれば、メールデータの送受信及びこれに伴う各種コードを送受信を、全て、DTMF信号を用いて行うようにしているので、メールデータの送受信に使用する電話回線網に制限はなく、どのような電話回線網であってもメールデータを送受信することが可能になる。
【0097】以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。例えば、上記2つの実施例の携帯電話装置では、メールデータの送受信のタイミングや、受信したメロディデータによるメロディの再生タイミング等が異なるが、これら各装置の機能は、夫々、有効であるため、上記各実施例の電話装置の機能を一つの電話装置に持たせ、その機能を使用者が必要に応じて選択できるように構成してもよい。
【0098】また、例えば上記実施例では、着信音データは、操作部2を操作することにより入力するものとして説明したが、上記携帯電話装置1には、外部のコンピュータ等からデータを直接入力可能なI/F部18が備えられているので、このI/F部18を介して、着信音データを入力するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】携帯電話装置の回路構成を表すブロック図である。
【図2】携帯電話装置を操作部側から見た外観図である。
【図3】着信音データ作成処理を表すフローチャートである。
【図4】着信音再生・変更処理を表すフローチャートである。
【図5】メロディ送信処理を表すフローチャートである。
【図6】受信処理を表すフローチャートである。
【図7】受信メロディ検索・登録処理を表すフローチャートである。
【図8】メロディ送信データのデータ構造を表す説明図である。
【図9】第2実施例の携帯電話装置にて実行されるメール自動送信処理及び受信処理を表すフローチャートである。
【図10】同じくメッセージ読出処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
2…操作部,3…表示部.4…スピーカ(通話用),5…マイクロフォン,6…アンテナ,8…スピーカ(呼出用),10…制御部,10a…エンコーダ,10b…デコーダ,12…送受信部,14…着信音記憶部,16…受信データ記憶部,18…I/F部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 発呼者側の電話装置から、呼出先の電話番号に任意のメールデータを付与した発呼信号が発信されると、該発呼信号中の電話番号に対応した着呼者側の電話装置に対して、前記メールデータを付与した呼出信号を送信するように構成された電話回線網において使用される電話装置であって、前記発呼信号の発信指令を入力するための発信指令入力手段と、任意のメロディを各音毎に符号化したメロディデータを入力するためのメロディデータ入力手段と、該メロディデータ入力手段からメロディデータが入力された状態で、前記発信指令入力手段から前記発呼信号の発信指令が入力されると、前記メールデータとして前記メロディデータを呼出先の電話番号に付与して発呼信号を生成し、該発呼信号を前記電話回線網に発信する発呼手段と、を備えたことを特徴とする電話装置。
【請求項2】 発呼者側の電話装置から、呼出先の電話番号に任意のメールデータを付与した発呼信号が発信されると、該発呼信号中の電話番号に対応した着呼者側の電話装置に対して、前記メールデータを付与した呼出信号を送信するように構成された電話回線網において使用される電話装置であって、前記電話回線網から前記呼出信号を受けると、該呼出信号に、前記メールデータとして、メロディを各音毎に符号化したメロディデータが付与されているか否かを判断するデータ付与判定手段と、該データ付与判定手段にて、前記呼出信号に前記メールデータとして前記メロディデータが付与されていると判断されると、該メロディデータに従いメロディを生成してスピーカを鳴動させ、前記データ付与判定手段にて前記呼出信号に前記メロディデータが付与されていないと判断されると、予め設定された着信音生成用データに従い着信音を生成してスピーカを鳴動させる着信音発生手段と、を備えたことを特徴とする電話装置。
【請求項3】 前記メロディデータに付与する任意の文字データからなるメッセージデータを入力するためのメッセージデータ入力手段を備え、前記発呼手段は、前記発呼信号を前記電話回線網に発信する際、前記メロディデータ入力手段及び前記メッセージデータ入力手段から前記メロディデータ及び前記メッセージデータが入力されている場合には、前記メールデータとして該メロディデータ及びメッセージデータを呼出先の電話番号に付与して発呼信号を生成し、該発呼信号を前記電話回線網に発信することを特徴とする請求項1に記載の電話装置。
【請求項4】 前記データ付与判定手段にて、前記呼出信号に前記メールデータとして前記メロディデータが付与されていると判断されると、該メールデータに文字データからなるメッセージデータが含まれているか否かを判断し、該メッセージデータが含まれる場合には、該メッセージデータを構成する文字データに従い表示装置にメッセージを表示するメッセージ表示手段、を備えたことを特徴とする請求項2に記載の電話装置。
【請求項5】 外部から入力される着信音データ登録指令に従い、前記各入力手段から入力されたメロディデータ及びメッセージデータを、着信音データとして、複数の着信音データを記憶可能な着信音データ記憶手段に登録する着信音データ登録手段と、外部から入力される着信音データ選択指令に従い、前記着信音データ記憶手段に登録された複数の着信音データの中から一つの着信音データを選択する着信音データ選択手段と、外部から着信音変更指令が入力されると、前記着信音データ選択手段にて選択された着信音データを構成するメロディデータを、前記電話回線網から前記呼出信号を受けたときにスピーカから着信音を発生させるための着信音生成用データとして設定する着信音設定手段と、前記着信音データ登録指令,前記着信音データ選択指令,及び前記着信音変更指令を、夫々、外部操作によって入力するための指令入力手段と、を備え、前記発呼手段は、前記着信音データ選択手段にて着信音データが選択されているときに、前記発信指令入力手段から前記発呼信号の発信指令が入力されると、前記メールデータとして該選択された着信音データを呼出先の電話番号に付与して前記発呼信号を生成し、該発呼信号を前記電話回線網に発信することを特徴とする請求項3に記載の電話装置。
【請求項6】 前記呼出信号に付与されたメールデータを受信データとして記憶する受信データ記憶手段と、外部から入力される受信データ検索指令に従い、前記受信データ記憶手段に記憶された受信データを検索し、該検索した受信データ中のメロディデータに従いメロディを生成してスピーカを鳴動させると共に、該検索した受信データに前記メッセージデータが含まれる際には、該メッセージデータを構成する文字データに従い、前記表示装置にメッセージを表示する受信データ検索手段と、外部から入力される受信データ登録指令に従い、前記受信データ検索手段にて検索された受信データを、着信音データとして、複数の着信音データを記憶可能な着信音データ記憶手段に登録する受信データ登録手段と、外部から入力される着信音データ選択指令に従い、前記着信音データ記憶手段に登録された複数の着信音データの中から一つの着信音データを選択する着信音データ選択手段と、外部から着信音変更指令が入力されると、前記着信音データ選択手段にて選択された着信音データを構成するメロディデータを、前記着信音生成用データとして設定する着信音設定手段と、前記受信データ検索指令,前記受信データ登録指令,及び前記着信音変更指令を、夫々、外部操作によって入力するための指令入力手段と、を備えたことを特徴とする請求項4に記載の電話装置。
【請求項7】 電話回線網を介して接続される他の電話装置に送信すべき文字列からなるメッセージデータを記憶するメッセージデータ記憶手段と、前記他の電話装置との通話中又は前記他の電話装置を呼び出す発呼時に、前記他の電話装置にメールデータを送信させる送信指令を入力するための送信指令入力手段と、該送信指令入力手段からメールデータの送信指令が入力されると、前記メッセージデータ記憶手段からメッセージデータを読み出し、該メッセージデータをメールデータとして前記他の電話装置に送信するメールデータ送信手段と、を備えた電話装置において、任意のメロディを各音毎に符号化したメロディデータを前記メールデータの一つとして入力するためのメロディデータ入力手段を設け、更に、前記メールデータ送信手段を、前記メロディデータ入力手段からメロディデータが入力された状態で、前記送信指令入力手段からメールデータの送信指令が入力されると、該メロディデータと前記メッセージデータとを前記メールデータとして前記他の電話装置に送信するよう構成してなることを特徴とする電話装置。
【請求項8】 電話回線網を介して接続された他の電話装置から送信されてきたメールデータを受信するメールデータ受信手段と、該メールデータ受信手段にて受信された前記メールデータを記憶するメールデータ記憶手段と、該メールデータ記憶手段に記憶されたメールデータの読出指令を入力するための読出指令入力手段と、該読出指令入力手段から前記受信メールの読出指令が入力されると、前記受信データ記憶手段から前記メールデータを読み出し、該メールデータを構成する文字列を他の電話装置からのメッセージとして表示装置に表示するメールデータ読出手段と、を備えた電話装置において、前記メールデータ読出手段が読み出したメールデータに、任意のメロディを各音毎に符号化したメロディデータが含まれるか否かを判断する受信データ判定手段と、該受信データ判定手段にて前記メールデータにメロディデータが含まれると判断されると、該メロディデータに従いメロディを生成してスピーカを鳴動させるメロディ再生手段と、を備えたことを特徴とする電話装置。
【請求項9】 前記メールデータ送信手段は、前記メールデータをDTMF信号からなる送信信号に変換して前記他の電話装置に送信することを特徴とする請求項7に記載の電話装置。
【請求項10】 前記メールデータ受信手段は、他の電話装置から送信されてきたDTMF信号を受信し、該DTMF信号を前記メールデータに変換することを特徴とする請求項8に記載の電話装置。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図8】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図10】
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