説明

静電破壊保護回路及びこれを備えた半導体集積回路装置

【課題】本発明は、静電パルス等の印加によってオープンドレイン形式の出力トランジスタが意図せずオンしてしまうことを防止し、これを静電破壊から保護することが可能な静電破壊保護回路を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る静電破壊保護回路は、半導体集積回路装置に内蔵され、オープンドレイン形式で出力端子T1に接続された出力トランジスタN1(図1ではNチャネル型)を静電破壊から保護するものであって、ソースが出力トランジスタN1のゲートに接続され、ドレインが出力トランジスタN1のソースに接続され、ゲートが半導体集積回路装置への通電時に出力トランジスタN1のオン電圧(図1ではハイレベル電圧VH1)が印加される電源ラインに接続された保護トランジスタP1(図1ではPチャネル型)を有して成る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オープンドレイン形式の出力トランジスタを静電破壊から保護する静電破壊保護回路、及び、これを備えた半導体集積回路装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、半導体集積回路装置においては、そのロジック信号出力手段として、オープンドレイン形式の出力トランジスタを備えた出力回路が広く一般に用いられている。
【0003】
ただし、上記の出力回路では、出力端子(すなわち出力トランジスタのドレイン)に立上がりの速いパルス(静電パルスなど)が印加されると、出力トランジスタのゲート・ドレイン間に付随する寄生容量等を介して、出力トランジスタのゲート電位が持ち上げられるため、出力トランジスタが意図せずにオンとなって、そのソース・ドレイン間に過大電流が流れてしまい、出力トランジスタが破壊に至るおそれがあった。
【0004】
このように、オープンドレイン形式の出力トランジスタを備えた出力回路は、その回路構成が簡易である反面、静電破壊に対する耐性が乏しいという欠点を有していた。そのため、従来の半導体集積回路装置では、その出力トランジスタを静電破壊から保護する手段として、図6に示すように、出力端子Txと接地端との間に静電破壊保護素子としてダイオードDxを設けたり、出力トランジスタNxのドレインと出力端子Txとの間に電流制限用の抵抗Rxを設けたり、さらには、出力トランジスタNxのゲートと接地端との間にゲートクランプ用の抵抗Ryを設けたりすることで、上記の過大電流を抑制する構成が種々採用されていた。
【0005】
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、本願出願人によって開示・提案されている特許文献1を挙げることができる。
【特許文献1】特開2007−158154号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
確かに、図6の半導体集積回路装置であれば、出力トランジスタNxに流れる過大電流を抑制して、出力トランジスタNxが破壊に至るおそれを軽減することが可能である。
【0007】
しかしながら、上記従来の半導体集積回路装置では、図7に示したように、ダイオードDxが動作する前に出力トランジスタNxがオンしてしまい、出力トランジスタNxが破壊に至るおそれがあった。
【0008】
なお、抵抗Rxの抵抗値を大きく設定するほど、出力トランジスタNxに流れる電流を抑えることができるので、出力トランジスタNxの破壊を防止することが可能となる。しかしながら、抵抗Rxの抵抗値を大きく設定するほど、出力トランジスタNxの出力能力が低下するため、実際には、抵抗Rxの抵抗値を0.1Ω程度までしか大きく設定することができず、出力トランジスタNxの静電破壊保護としては必ずしも十分ではなかった。
【0009】
また、抵抗Ryの抵抗値を小さく設定するほど、出力トランジスタNxのゲートから電荷を素早く引き抜くことができるので、出力トランジスタNxのゲート電位の持ち上がりを防止することが可能となる。しかしながら、抵抗Ryの抵抗値を小さく設定するほど、通常動作時における消費電力の増大やスルーレートの悪化が招かれるため、実際には、抵抗Ryの抵抗値を100kΩ程度までしか小さく設定することができず、やはり出力トランジスタNxの静電破壊保護としては十分ではなかった。
【0010】
本発明は、上記の問題点に鑑み、静電パルス等の印加によってオープンドレイン形式の出力トランジスタが意図せずオンしてしまうことを防止し、これを静電破壊から保護することが可能な静電破壊保護回路、及び、これを備えた半導体集積回路装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明に係る静電破壊保護回路は、半導体集積回路装置に内蔵され、オープンドレイン形式で出力端子に接続されたNチャネル型またはPチャネル型の出力トランジスタを静電破壊から保護する静電破壊保護回路であって、ソースが前記出力トランジスタのゲートに接続され、ドレインが前記出力トランジスタのソースに接続され、ゲートが前記半導体集積回路装置への通電時に前記出力トランジスタのオン電圧が印加される電源ラインに接続されたPチャネル型またはNチャネル型の保護トランジスタを有して成る構成(第1の構成)とされている。
【0012】
なお、上記第1の構成から成る静電破壊保護回路において、前記出力トランジスタと前記保護トランジスタは、同一プロセスによって形成されたものである構成(第2の構成)にするとよい。
【0013】
また、上記第1または第2の構成から成る静電破壊保護回路は、前記保護トランジスタのドレインと前記出力トランジスタのソースとの間に挿入された抵抗と、コレクタが前記出力トランジスタのゲートに接続され、エミッタが前記出力トランジスタのソースに接続され、ベースが前記保護トランジスタのドレインに接続されたバイポーラトランジスタとを有して成る構成(第3の構成)にするとよい。
【0014】
また、本発明に係る半導体集積回路装置は、オープンドレイン形式の出力トランジスタと、前記出力トランジスタのゲートにパルス信号を出力するドライバと、前記出力トランジスタを静電破壊から保護する静電破壊保護回路と、を有して成る半導体集積回路装置であって、前記静電破壊保護回路として、上記第1〜第3いずれかの構成から成る静電破壊保護回路を備えた構成(第4の構成)とされている。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る静電破壊保護回路であれば、電力供給を要することなく、静電パルス等の印加によってオープンドレイン形式の出力トランジスタが意図せずオンしてしまうことを防止し、これを静電破壊から保護することが可能となり、延いては、これを備えた半導体集積回路装置の信頼性や取扱い易さを向上することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
まず、本発明に係る半導体集積回路装置の第1実施形態について、図1を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明に係る半導体集積回路装置の第1実施形態(特に、オープンドレイン形式の出力端子周辺)を示す図である。図1に示すように、本実施形態の半導体集積回路装置は、出力トランジスタN1と、ドライバDRV1と、電源回路POW1と、を有するほか、出力トランジスタN1を静電破壊から保護するための手段として、静電破壊保護回路ESDP1を有して成る。
【0018】
出力トランジスタN1は、オープンドレイン形式で出力端子T1に接続されたNチャネル型MOS[Metal Oxide Semiconductor]電界効果トランジスタであり、そのドレインは、出力端子T1に接続されている。出力端子T1は、出力トランジスタN1のオン/オフに応じた2値信号を外部出力するための外部端子であり、プルアップ抵抗(不図示)を外部接続して用いられる。出力トランジスタN1のソース及びバックゲートは、いずれも接地端に接続されている。出力トランジスタN1のゲートは、ドライバDRV1の出力端に接続されている。出力トランジスタN1のゲート・ドレイン間には、寄生容量C1が付随している。
【0019】
ドライバDRV1は、ロジック回路(不図示)から入力される2値信号のレベルシフトや波形整形などを行うことにより、出力トランジスタN1のゲート電圧Vbを生成する手段である。なお、半導体集積回路装置への通電が行われているとき、出力トランジスタN1のゲート電圧Vbは、ハイレベル電圧VH1(例えば内部電源電圧VIN)とローレベル電圧VL1(例えば接地電圧GND)との間でパルス駆動される。
【0020】
電源回路POW1は、半導体集積回路装置への通電が行われているときに、所定の内部電源電圧VINを生成する手段(各種レギュレータやチャージポンプ)である。なお、半導体集積回路装置への通電が行われていないときには、電源回路POW1が非駆動状態となるので、内部電源電圧VINは0Vとなる。
【0021】
静電破壊保護回路ESDP1は、出力トランジスタN1のゲート・ソース間に接続されたPチャネル型MOS電界効果トランジスタP1(以下、保護トランジスタP1と呼ぶ)を有して成る。保護トランジスタP1のソース及びバックゲートは、いずれも出力トランジスタN1のゲートに接続されている。保護トランジスタP1のドレインは、出力トランジスタN1のソースに接続されている。保護トランジスタP1のゲートは、半導体集積回路装置への通電時に出力トランジスタN1のオン電圧(ハイレベル電圧VH1)が印加される電源ラインに接続されている。
【0022】
次に、上記構成から成る静電破壊保護回路ESDP1の動作説明を行う。
【0023】
まず、半導体集積回路装置が単品状態(非通電状態)である場合について、先出の図1と共に図2を参照しながら詳細に説明する。図2は、出力端子T1の端子電圧Vaと出力トランジスタN1のゲート電圧Vb(=保護トランジスタP1のソース電圧)の各挙動を示す図である。
【0024】
半導体集積回路装置が単品状態(非通電状態)である場合、出力端子T1に静電パルス等が印加されて端子電圧Vaが急上昇すると、出力トランジスタN1のゲート・ドレイン間に付随する寄生容量C1を介して、出力トランジスタN1のゲート電圧Vbが持ち上げられる。このとき、出力トランジスタN1のゲート・ソース間電圧が所定のオンスレッショルド電圧Vth(N1)に達すると、出力トランジスタN1が意図せずにオンとなり、出力トランジスタN1のソース・ドレイン間に過大電流が流れて、出力トランジスタN1が破壊に至るおそれがある。
【0025】
一方、保護トランジスタP1に着目した場合、出力端子T1に静電パルス等が印加されると、出力トランジスタN1のゲート・ドレイン間に付随する寄生容量C1を介して、保護トランジスタP1のソース電圧(=出力トランジスタN1のゲート電圧Vb)が持ち上げられる。なお、半導体集積回路装置が単品状態(非通電状態)である場合、電源回路POW1は非駆動状態であるため、保護トランジスタP1のゲート電圧は0Vに維持されている。従って、出力端子T1に対する静電パルス等の印加に伴い、保護トランジスタP1のゲート・ソース間電圧が所定のオンスレッショルド電圧Vth(P1)に達すると、保護トランジスタP1は、それまでのオフ状態からオン状態に遷移される。例えば、保護トランジスタP1のオンスレッショルド電圧Vth(P1)が出力トランジスタN1のオンスレッショルド電圧Vth(N1)よりも小さい値(ないしは同一値)に設計されている場合、保護トランジスタP1は、出力トランジスタN1がオンとなる前(ないしはオンと同時)に、出力トランジスタN1のゲートを接地端に導通させる形となるので、出力トランジスタN1のゲートから電荷を引き抜き、出力トランジスタN1のゲート電圧Vbを速やかに引き下げることが可能となる。
【0026】
このように、パッシブ型の静電破壊保護回路ESDP1を備えた半導体集積回路装置であれば、電力供給を要することなく、寄生容量C1を介した出力トランジスタN1のゲート電圧Vbの持ち上がりを防ぐことができるので、静電パルス等の印加によってオープンドレイン形式の出力トランジスタN1が意図せずオンしてしまうことを防止し、これを静電破壊から保護することが可能となる。すなわち、本実施形態の半導体集積回路装置であれば、その単品状態時における出力トランジスタN1の静電破壊を効果的に防止することができる。
【0027】
また、本実施形態の半導体集積回路装置であれば、図6の従来構成で示した抵抗Rxや抵抗Ryが不要となるので、通常動作時における出力能力の低下や消費電力の増大、ないしは、スルーレートの悪化を招かずに済む。さらに、保護トランジスタP1のオン抵抗値は、図6の従来構成で示した抵抗Ryの抵抗値よりも遙かに小さく、出力トランジスタN1のゲートから電荷を引き抜く能力も大きくなるので、従来よりも大きな静電パルス等の印加に対応することが可能となる。
【0028】
なお、上記構成から成る静電破壊保護回路ESDP1において、出力トランジスタN1と保護トランジスタP1は、同一プロセスによって形成することが望ましい。このような構成とすることにより、出力トランジスタN1のオンスレッショルド電圧Vth(N1)と保護トランジスタP1のオンスレッショルド電圧Vth(P1)とのペア性を高める上で、互いのプロセスばらつきを考慮する必要がなくなる。
【0029】
次に、半導体集積回路装置が通常動作状態(通電状態)である場合について詳述する。半導体集積回路装置が通常動作状態である場合、出力トランジスタN1のゲート電圧Vbは、先述した通り、ハイレベル電圧VH1(内部電源電圧VIN)とローレベル電圧VL1(接地電圧GND)との間でパルス駆動される。一方、保護トランジスタP1のゲートには、電源回路POW1から出力トランジスタN1のオン電圧(ハイレベル電圧VH1)が常時印加される。従って、半導体集積回路装置の通常動作に際して、出力トランジスタN1のゲート電圧Vbがパルス駆動された場合でも、保護トランジスタP1のゲート・ソース間電圧がオンスレッショルド電圧Vth(P1)を上回ることはなく、保護トランジスタP1は常時オフ状態となる。従って、半導体集積回路装置の通常動作状態において、静電破壊保護回路ESDP1が出力トランジスタN1のオン/オフ制御を妨げることはなく、また、保護トランジスタP1を介して不要な電流が浪費されることもない。
【0030】
次に、本発明に係る半導体集積回路装置の第2実施形態について、図3を参照しながら詳細に説明する。
【0031】
図3は、本発明に係る半導体集積回路装置の第2実施形態(特に、オープンドレイン形式の出力端子周辺)を示す図である。なお、本実施形態は、先述の第1実施形態とほぼ同様の構成から成るため、第1実施形態と同様の部分には、図1と同一の符号を付すことで詳細な説明を省略し、以下では、本実施形態の特徴部分について重点的な説明を行う。
【0032】
図3に示すように、本実施形態の半導体集積回路装置において、静電破壊保護回路ESDP1は、先述の保護トランジスタP1に加えて、抵抗R1と、npn型バイポーラトランジスタQ1と、を有して成る。抵抗R1は、保護トランジスタP1のドレインと出力トランジスタN1のソースとの間に挿入されている。トランジスタQ1のコレクタは、出力トランジスタN1のゲートに接続されている。トランジスタQ1のエミッタは、出力トランジスタN1のソースに接続されている。トランジスタQ1のベースは、保護トランジスタP1のドレインに接続されている。
【0033】
このような構成とすることにより、半導体集積回路装置の単品状態時(非通電状態時)において、出力端子T1に静電パルス等が印加された場合には、保護トランジスタP1がオン状態に遷移されるのに伴い、トランジスタQ1もオン状態に遷移されるので、出力トランジスタN1のゲートからより迅速に電流を引き抜くことが可能となる。従って、急峻な静電パルス等が印加された場合にも、それに遅れることなく、寄生容量C1を介したゲート電圧Vbの持ち上がりを防ぐことができるので、出力トランジスタN1が意図せずオンしてしまうことを防止し、これを静電破壊から保護することが可能となる。
【0034】
なお、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
【0035】
例えば、上記の第1、第2実施形態では、出力トランジスタとしてNチャネル型MOS電界効果トランジスタN1を用い、保護トランジスタとしてPチャネル型MOS電界効果トランジスタP1を用いた構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、図4の第3実施形態や図5の第4実施形態で示すように、出力トランジスタとしてPチャネル型MOS電界効果トランジスタP2を用い、保護トランジスタとしてNチャネル型MOS電界効果トランジスタN2を用いた構成としても構わない。また、図3のnpn型バイポーラトランジスタQ1については、図5で示すようにpnp型バイポーラトランジスタQ2に置き換えればよい。
【0036】
また、出力トランジスタの静電破壊保護素子については、図6の従来構成と同様、出力トランジスタと並列する形で、出力端子と接地端との間にダイオードを接続しても構わない。このような構成とすることにより、出力端子にダイオードの降伏電圧(出力トランジスタの設計耐圧よりも低い電圧値)を上回る過大電圧が印加されたときには、出力端子と接地端との間を短絡させることができるので、出力トランジスタの設計耐圧のみに依存した構成に比べて、出力トランジスタの静電破壊を効果的に防止することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、ロジック信号出力手段としてオープンドレイン形式の出力トランジスタを備えた半導体集積回路装置の信頼性や取扱い易さを高める上で有用な技術であり、例えば、プリンタや家電機器、電気自動車などに搭載される半導体集積回路装置に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】は、本発明に係る半導体集積回路装置の第1実施形態を示す図である。
【図2】は、電圧Va、Vbの挙動を示す図である。
【図3】は、本発明に係る半導体集積回路装置の第2実施形態を示す図である。
【図4】は、本発明に係る半導体集積回路装置の第3実施形態を示す図である。
【図5】は、本発明に係る半導体集積回路装置の第4実施形態を示す図である。
【図6】は、静電破壊保護回路の一従来例を示す図である。
【図7】は、従来課題を説明するための図である。
【符号の説明】
【0039】
ESDP1、ESDP2 静電破壊保護回路
N1 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ(出力トランジスタ)
N2 Nチャネル型MOS電界効果トランジスタ(保護トランジスタ)
P1 Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ(保護トランジスタ)
P2 Pチャネル型MOS電界効果トランジスタ(出力トランジスタ)
Q1 npn型バイポーラトランジスタ
Q2 pnp型バイポーラトランジスタ
R1、R2 抵抗
T1、T2 出力端子
C1、C2 寄生容量
DRV1、DRV2 ドライバ
POW1、POW2 電源回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体集積回路装置に内蔵され、オープンドレイン形式で出力端子に接続されたNチャネル型またはPチャネル型の出力トランジスタを静電破壊から保護する静電破壊保護回路であって、
ソースが前記出力トランジスタのゲートに接続され、ドレインが前記出力トランジスタのソースに接続され、ゲートが前記半導体集積回路装置への通電時に前記出力トランジスタのオン電圧が印加される電源ラインに接続されたPチャネル型またはNチャネル型の保護トランジスタを有して成ることを特徴とする静電破壊保護回路。
【請求項2】
前記出力トランジスタと前記保護トランジスタは、同一プロセスによって形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の静電破壊保護回路。
【請求項3】
前記保護トランジスタのドレインと前記出力トランジスタのソースとの間に挿入された抵抗と、コレクタが前記出力トランジスタのゲートに接続され、エミッタが前記出力トランジスタのソースに接続され、ベースが前記保護トランジスタのドレインに接続されたバイポーラトランジスタと、を有して成ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の静電破壊保護回路。
【請求項4】
オープンドレイン形式の出力トランジスタと、前記出力トランジスタのゲートにパルス信号を出力するドライバと、前記出力トランジスタを静電破壊から保護する静電破壊保護回路と、を有して成る半導体集積回路装置であって、
前記静電破壊保護回路として、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の静電破壊保護回路を備えたことを特徴とする半導体集積回路装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−135656(P2010−135656A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−311743(P2008−311743)
【出願日】平成20年12月8日(2008.12.8)
【出願人】(000116024)ローム株式会社 (3,539)
【Fターム(参考)】