説明

非動物産物含有動物用製剤

本発明は、a)少なくとも1種のノズリスポラミド酸若しくはノズリスポル酸誘導体、又は、b)i)少なくとも1種のアベルメクチン若しくはミルベマイシン誘導体、並びにii)プラジカンテル及びピランテルからなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含む組合せを含む、有効な量の、医薬品として活性な薬剤と、少なくとも1種の結合剤と、少なくとも1種の崩壊剤と、少なくとも1種の非動物産物含有フレーバ、又は非動物源由来のフレーバと、少なくとも1種の結合剤と、少なくとも1種の湿潤剤と、少なくとも1種の顆粒化溶媒と、任意選択で、少なくとも1種の抗酸化剤、少なくとも1種の緩衝剤、少なくとも1種の防腐剤、又は少なくとも1種の着色剤を含む、動物産物を含有しない動物用チュアブル製剤を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2002年8月16日に出願し、参照により本明細書に組み込まれている米国同時係属出願第10/222559号の、一部継続出願である。2003年7月14日に出願した同時係属出願第10/618975号も、参照されたい。これらの上記出願、並びにそこに引用されている文献であって、利用可能な場合には特許出願を含み、本明細書で参照され又は引用される文献も含めたすべての文献を、参照により本明細書に組み込む。
【0002】
本発明は、動物を供給源として得られた動物産物(animal products)又はフレーバを含有せず、その感覚受容特性が良好であるために動物の口に合った、改善された経口動物用製剤、並びに動物産物又は動物産物由来のフレーバの使用に頼ることなく、経口動物用製剤の口当りを改善する方法を提供する。本発明はさらに、動物産物又は動物を供給源として得られたフレーバを含有せず、良好なコンシステンシー及び動物による受容性を有する、改善された動物用チュアブル製剤又は錠剤を提供する。
【背景技術】
【0003】
治療薬は、様々な経路によって動物に投与される。これらの経路には、例えば、経口摂取、局所施用、又は非経口投与が含まれる。医師によって選択される特定の経路は、医薬品又は治療薬の生理化学的性質や、宿主の状態、経済性などの要因に左右される。
【0004】
例えば、経口、局所、皮膚、又は皮下投与のための治療薬を配合する1つの方法は、ペースト又は注射用製剤として治療薬を配合することであり、IMPROVED PASTE FORMULATIONSという名称の、現在係属中の2000年2月16日に出願した米国出願第09/504741号、又は1999年7月2日に出願した米国出願第09/346905号であって、現在は米国特許第6239112号であるもの;1999年7月9日に出願した米国出願第09/112690号であって、現在は米国特許第5958888号であるもの;及びLONG ACTING INJECTABLE FORMULATIONS CONTAINING HYDROGENATED CASTOR OILという名称の、1998年9月14日に出願した米国出願第09/152775号であって、現在は米国特許第6174540号であるものを参照されたい。これらの特許出願、並びにそこに引用される参考文献、及び本明細書に引用される参考文献を、参照により特別に組み込む。
【0005】
その他の方法は、経口送達のために、固体又は液体の母材中に治療薬を置くことを含む。これらの方法は、チュアブル薬物送達製剤を含む。経口製剤に関連した問題とは、治療薬がしばしば、不快な味、香り、又は口当りを製剤にもたらし、それによって、特に動物の場合には、経口製剤を患者が受け付けないことである。例えば、人の口には合わない、アスピリンやイブプロフェン、又はエリスロマイシンなどの治療薬の経口送達用の、脂質ベースのチュアブル製剤を提供する、Geyer他の米国特許第5380535号;デンプン様材料、肉や植物性のタンパク源などのタンパク様材料、及び任意選択で薬物又はビタミンを含んだドライパフペットフードを提供する、Brown他の米国特許第5894029号;或いは、水素化デンプン加水分解産物増量剤を含んだ水溶性母材と、水不溶性増量剤とを含んだチュアブル剤形について述べている、Chau他の米国特許第5637313号を参照されたい。
【0006】
伝統的に、動物用製剤では、動物の副産物又は動物を供給源として得られたフレーバを製剤中に含めることによって、おいしさを実現してきた。例えば、チキンパウダーやレバーパウダー、ビーフ、ハム、魚、又は生皮由来の生成物などの誘引剤を、イヌ用咀嚼物に含めることによって、その咀嚼物がイヌの口に合うようにすることが習慣になっている。例えば、すべてAxelrod他に付与された、米国特許第6086940号;米国特許第6093441号;米国特許第6159516号;米国特許第6110521号;米国特許第5827565号;米国特許第6093427号を参照されたい。しかし、動物産物又は動物を供給源として得られたフレーバは、毒性又はウシ海綿状脳症などの疾患をもたらす化学的又は生物学的汚染の可能性があるために、最近では不評になってきた。したがって、動物産物、副産物、又は動物を供給源として得られたフレーバを含有しないがそれでも良好な感覚受容特性を示す、経口動物用製剤が求められている。吉草根などの非動物由来産物は、食品又はペット用玩具の臭い誘引剤として知られており(Childers-Zadahの米国特許第5785382号)、或いは動物用咀嚼物は、そのような誘引物質としてフルーツフレーバを含有するが(Axelrod他の、米国特許第6274182号、第6200616号、及び第6126978号参照)が、これらの特許は、医薬品を隠す必要のある経口製剤に、吉草根又はフルーツフレーバを使用することについて述べていない。
【0007】
【特許文献1】米国出願第09/504741号
【特許文献2】米国出願第09/346905号(米国特許第6239112号)
【特許文献3】米国出願第09/112690号(米国特許第5958888号)
【特許文献4】米国出願第09/152775号(米国特許第6174540号)
【特許文献5】米国特許第5380535号
【特許文献6】米国特許第5894029号
【特許文献7】米国特許第5637313号
【特許文献8】米国特許第6086940号
【特許文献9】米国特許第6093441号
【特許文献10】米国特許第6159516号
【特許文献11】米国特許第6110521号
【特許文献12】米国特許第5827565号
【特許文献13】米国特許第6093427号
【特許文献14】米国特許第5785382号
【特許文献15】米国特許第6274182号
【特許文献16】米国特許第6200616号
【特許文献17】米国特許第6126978号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、動物が魅力を見出す感覚受容特性を示す、動物産物又は動物を供給源として得られたフレーバを含有しない、少なくとも1種のノズリスポル酸(nodulisporic acid)又はノズリスポル酸誘導体を含む、改善された経口動物用製剤を提供する。本発明はさらに、改善された動物用チュアブル製剤、即ち動物産物又は動物を供給源として得られたフレーバを含有せずに、良好なコンシステンシー及び動物による受容性を有する製剤、並びに動物用チュアブル製剤を調製するための改善された方法を提供する。
【0009】
この開示及び添付の特許請求の範囲において、「含む(comprising及びcomprises)」などの用語は、米国特許判例法(U.S. Patent Case Law)に基づいて与えられた意味を持つ。「含む(comprises及びcomprising)」という用語は、非限定的であり、追加の要素又はステップを含むことが可能である。
【0010】
明らかに、少なくとも1種のノズリスポル酸又はその誘導体、有利にはt−ブチルノズリスポラミド(t-butyl nodulisporamide)を含み、動物産物を含有しない動物用チュアブル製剤は、本発明の基本的又は新規な特徴であり、それと共に、例えば毎月この製剤を施用することによって、イヌやネコなどの動物の寄生虫を予防し又は治療する方法、及び例えば成分を投与することによって製剤を調製するための方法も、本発明の新規な基本的な特徴である。本発明が、本明細書で述べるように機能することは、驚くべきことであり、予期せぬことであり、自明的ではない。
【0011】
これら及びその他の実施形態について開示し、又はそのような実施形態は、以下の詳細な記述から明らかであり、以下の詳細な記述に包含される。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、
− a)少なくとも1種のノズリスポラミド酸若しくはノズリスポル酸誘導体、又は、
b)i)少なくとも1種のアベルメクチン若しくはミルベマイシン誘導体、並びに
ii)プラジカンテル及びピランテルからなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含む組合せ
を含む、有効な量の、医薬品として活性な薬剤と、
− 少なくとも1種の充填剤と、
− 少なくとも1種の崩壊剤と、
− 少なくとも1種の非動物産物含有(non-animal product containing)フレーバ、又は非動物源由来のフレーバと、
− 少なくとも1種の結合剤と、
− 少なくとも1種の湿潤剤と、
− 少なくとも1種の顆粒化溶媒、例えば水又はソルビトール水溶液と、
− 任意選択で、少なくとも1種の抗酸化剤、少なくとも1種の緩衝剤、少なくとも1種の防腐剤、又は少なくとも1種の着色剤と、任意選択でコーティングと
を含む、動物産物を含有しない動物用チュアブル製剤を提供し、
或いは、好ましくは、
− a)少なくとも1種のノズリスポラミド酸若しくはノズリスポル酸誘導体、又は、
b)i)少なくとも1種のアベルメクチン若しくはミルベマイシン誘導体、並びに
ii)プラジカンテル及びピランテルからなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含む組合せ
を含む、有効な量の、医薬品として活性な薬剤と、
− 大豆タンパク質、コーンコブ、又はコーングルテンミール(corn glutton meal)からなる群から選択された充填剤と、
− 崩壊剤と、
− 非動物産物含有フレーバ、又はヒッコリースモークフレーバである非動物源由来のフレーバと、
− 結合剤と、
− 湿潤剤と、
− 顆粒化溶媒と、
− 任意選択で、抗酸化剤、緩衝剤、防腐剤、又は着色剤を含み、
− 任意選択で、少なくとも1種のコーティングで被覆されている、
動物産物を含有しない動物用チュアブル製剤を提供する。
さらに本発明は、動物産物又は動物源由来のフレーバを含有せずに少なくとも1種のノズリスポル酸又はノズリスポル酸誘導体を含む経口動物用製剤の、おいしさを高めるための方法であって、任意選択でさらにカラメルを含んだヒッコリースモークフレーバを、経口動物用製剤に添加するステップを含む方法を提供する。
【0013】
製剤の全重量に対し、
− a)少なくとも1種のノズリスポラミド酸若しくはノズリスポル酸誘導体、又は、
b)i)少なくとも1種のアベルメクチン若しくはミルベマイシン誘導体、並びに
ii)プラジカンテル及びピランテルからなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含む組合せ
を含む、有効な量の、医薬品として活性な薬剤と、
− 大豆タンパク質、コーンコブ、又はコーングルテンミールからなる群から選択された充填剤を、約20から約60%と、
− 崩壊剤を約1から約20%と、
− 非動物産物含有フレーバ、又は非動物源由来のフレーバを、約0.1から約20%と、
− 結合剤を約0.5から10%と、
− 湿潤剤を約5から約20%と、
− 顆粒化溶媒を約5から約20%と
を含む、動物産物を含有しない動物用チュアブル製剤が、最も好ましい。製剤の全重量に対し、
− a)少なくとも1種のノズリスポラミド酸又はノズリスポル酸誘導体、又は、
b)i)少なくとも1種のアベルメクチン又はミルベマイシン誘導体、及び
ii)プラジカンテル及びピランテルからなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含む組合せ
を含む、有効な量の、医薬品として活性な薬剤と、
− 大豆タンパク質、コーンコブ、又はコーングルテンミールからなる群から選択された充填剤を、約20から約60%と、
− 崩壊剤を約1から約20%と、
− 非動物産物含有フレーバ、又はヒッコリースモークである非動物源由来のフレーバを、約0.1から約20%と、
− 結合剤を約0.5から10%と、
− 湿潤剤を約5から約20%と、
− 顆粒化溶媒を約5から約20%と
含み、任意選択で、
− 抗酸化剤を約0.05%から約1.0%と、
− 防腐剤を約0.05から約1.0%と、
− 着色剤を約0.001から約10%と
を含む、動物産物を含有しない動物用チュアブル製剤が、特に好ましい。ノズリスポル酸誘導体がt−ブチルノズリスポラミド(又は「ノズリスポラミド」)である製剤が、特に好ましい。
【0014】
別の好ましい実施形態は、
− a)少なくとも1種のノズリスポラミド酸若しくはノズリスポル酸誘導体、又は、
b)i)少なくとも1種のアベルメクチン若しくはミルベマイシン誘導体、並びに
ii)プラジカンテル及びピランテルからなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含む組合せ
を含む、有効な量の、医薬品として活性な薬剤と、
− 少なくとも1種の充填剤と、
− 少なくとも1種の非動物産物含有フレーバ、又は非動物源由来のフレーバと、
− 少なくとも1種の潤滑剤と、
− 少なくとも1種の流動助剤(flow aid)と、
− 任意選択で、少なくとも1種の抗酸化剤、少なくとも1種のpH調節剤、少なくとも1種の結合剤、少なくとも1種の崩壊剤、少なくとも1種の界面活性剤、少なくとも1種の防腐剤、及び少なくとも1種の着色剤と
を含み、任意選択で少なくとも1種のコーティングで被覆された、動物産物を含有しない錠剤である。
【0015】
また、本発明によって、少なくとも一方がノズリスポル酸又はノズリスポル酸誘導体である、医薬品として活性な少なくとも2種の薬剤を含む、動物用チュアブル製剤も提供される。この実施形態で、医薬品として活性な別の薬剤は、ノズリスポル酸、又は別のノズリスポル酸誘導体、又は医薬品として活性な他の化合物を含むことができる。
【0016】
本発明の製剤に含めることができる他の医薬品の種類には、殺虫剤、ダニ駆除剤、殺寄生生物剤、成長増強剤、油溶性の非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDS)、プロトンポンプ阻害剤、及び抗菌化合物が含まれる。これらの種類に包含される特定の種類の化合物には、例えば、アベルメクチン(イベルメクチン、アバメクチン、エマメクチン、エプリノメクチン、ドラメクチン、モキシデクチン、及びセラメクチンなど)、ミルベマイシン、エストロゲン、プロゲスチン、アンドロゲン、置換ピリジルメチル誘導体、フェニルピラゾール、COX−2阻害剤、2−(2−ベンズイミダゾリル)−ピリミジン誘導体、マクロライド抗生物質2−アシル−4−オキソ−ピラジノ−イソキノリン誘導体であって、プラジカンテルなど、又は1,4,5,6−テトラヒドロ−2−[2−置換]ビニルピリミジン及び2−[(2−置換)ビニル]−2−イミダゾリンであって、例えばピランテルなどが含まれる(参照により本明細書に組み込まれる米国特許第3502661号参照)。
【0017】
ノズリスポル酸及びノズリスポル酸誘導体は、強力な内部及び外部抗寄生虫薬として、当技術分野で知られている。これらの化合物は、下記の3つの構造A、B、又はC、即ち
ノズリスポル酸(化合物A)
【0018】


29,30−ジヒドロ−20,30−オキサ−ノズリスポル酸(化合物B)
【0019】


及び
31−ヒドロキシ−20,30−オキサ−29,30,31,32−テトラヒドロ−ノズリスポル酸(化合物C)
【0020】


に基づいている。これらの化合物を、ノズリスポリウム種(Nodulisporium sp.)MF−5954(ATCC 74245)の発酵培養物から得たが、3種のノズリスポル酸の分離及び精製は、米国特許第5399582号に開示されている。これら化合物の誘導体については、WO96/29073と、米国特許第5945317号、第5962499号、第5834260号、第6399796号、第6221894号、第6136838号、第5595991号、第5299582号、及び第5614546号に記載されている。
【0021】
ノズリスポル酸誘導体は、人、動物、及び植物に感染した寄生虫、特に蠕虫、外部寄生虫、昆虫、及びダニに対して強力な活性を持つ。これらの化合物は、人及び動物の健康、農業、家庭及び商業領域での害虫駆除に有用である。
【0022】
一般に蠕虫病と言われる疾患又は疾患のグループは、蠕虫と呼ばれる寄生虫に動物宿主が感染することが原因である。蠕虫病は、家畜、例えばブタやヒツジ、ウマ、ウシ、ヤギ、イヌ、ネコ、魚、バッファロー、ラクダ、ラマ、トナカイ、実験用動物、毛皮を持つ動物、動物園の動物、及び外来種、及び家禽において、広く行き渡った重要な経済問題である。蠕虫の中でも、線虫といわれる虫のグループは、様々な動物種において、広く行き渡り、しばしば重篤な感染を引き起こす。上述の動物に感染する最も一般的な線虫属は、捻転胃虫属(Haemonchus)、毛様線虫属(Trichostrongylus)、オステルタジア属(Ostertagia)、ネマトディルス属(Nematodirus)、クーペリア属(Cooperia)、回虫属(Ascaris)、ブノストヌム属(Bunostomum)、腸結節虫属(Oesophagostomum)、チャベルティア属(Chabertia)、鞭虫属(Trichuris)、円虫属(Strongylus)、トリコネマ属(Trichonema)、ディクチオカウルス属(Dictyocaulus)、毛細線虫属(Capillaria)、ハブロネマ属(Habronema)、ドルスキア属(Druschia)、ヘテラキス属(Heterakis)、トキソカラ属(Toxocara)、アスカリディア属(Ascaridia)、ギョウ虫属(Oxyuris)、鉤虫属(Ancylostoma)、ウンシナリア属(Uncinaria)、トキソカラ属(Toxascaris)及びウマ回虫属(Parascaris)である。これらの中で、ネマトディルス属やクーペリア属、腸結節虫属などの特定のものは、主に腸管を攻撃し、一方、捻転胃虫属やオステルタジア属などのその他のものは、胃の中により広く行き渡り、ディクチオカウルス属などのさらにその他のものは、肺の中に見られる。さらにその他の寄生虫は、心臓及び血管や、皮下及びリンパ組織など、身体のその他の組織及び器官に局在化することができる。蠕虫病として知られる寄生虫感染は、貧血症、栄養失調、衰弱、体重減少、腸管壁とその他の組織及び器官に対する深刻な損傷をもたらし、治療しないままでいると、感染した宿主は死に至る可能性がある。本発明の化合物は、これら寄生虫に対して活性があり、さらに、イヌ及びネコのイヌ糸状虫属(Dirofilaria)、ネマトスピロイデス属(Nematospiroides)、サイファシア属(Syphacia)、げっ歯類のアスピキュルリス属(Aspiculuris)、動物及び鳥類の節足動物外部寄生虫であって例えば、マダニや疥癬などのダニ、シラミ、ノミ、クロバエ、及びその他の家畜及び家禽を刺す虫であり、例えば、ヒツジのクテノファリデス属(Ctenophalides)やマダニ属(Ixodes)、キュウセンヒゼンダニ属(Psoroptes)、ヘマトビア属(Hematobia)や、キンバエ種(Lucilia sp.)、刺す昆虫と、ウシのヒフバエ種(Hypoderma sp.)やウマのウマバエ(Gasterophilus)、げっ歯類のウサギヒフバエ種(Cuterebra sp.)などの遊走性(migrating)双し類の幼虫と、吸血バエ及び不潔なハエを含めた厄介なハエなどに対しても活性がある。
【0023】
ノズリスポル酸誘導体は、ネコやイヌ、ヒトなどの哺乳類に感染する寄生虫に対しても有用である。人間の胃腸管の寄生虫の、最も一般的な属は、鉤虫属(Ancylostoma)、アメリカ鉤虫属(Necator)、回虫属(Ascaris)、ストロンギロイデス属(Strongyloides)、旋毛虫属(Trichinella)、毛細線虫属(Capillaria)、鞭虫属(Trichuris)、及びギョウ虫属(Enterobius)である。血液中、又は胃腸管の外のその他の組織及び器官中に見出される、その他の医学上重要な寄生虫の属は、ブケレリア属(Wuchereria)やブルギア属(Brugia)、オンコセルカ属(Onchocerca)、及びロア属(Loa)などの糸状虫、ドラクンクルス属(Dracunculus)と、腸内寄生虫であるストロンギロイデス属及び旋毛虫属の腸管外期である。化合物は、人間に寄生する節足動物、刺す昆虫、及び人間に不快感を引き起こすその他の双し類の害虫に対しても、価値あるものである。
【0024】
ノズリスポル酸誘導体は、ゴキブリ、チャバネゴキブリ種(Blatella sp.)、イガ、ティネオラ種(Tineola sp.)、カツオブシムシ、アタゲヌス種(Attagenus sp.)、イエバエ(Musca domestica)、並びにノミ、イエダニ、シロアリ、及びアリなど、家庭内の害虫に対しても活性がある。
【0025】
ノズリスポル酸誘導体は、トリボリウム種(Tribolium sp.)、テネブリオ種(Tenebrio sp.)などの貯蔵穀物の害虫、アブラムシ(Acyrthiosiphon sp.)などの農業植物の害虫に対して、また、バッタなどの遊走性直し類及び植物組織表面に棲息する発達期の昆虫に対しても、有用である。化合物は、農業で重要と考えられる、メロイドギン種(Meloidogyne sp.)などの土壌線虫及び植物寄生虫を抑制するための抗線虫薬として、有用である。化合物は、ハリアリの巣で侵襲された広い土地を処理するのにも、非常に有用である。この化合物は、餌製剤中に低濃度で加えたものを、侵襲領域上に散布し、それが、巣に戻っていく。ハリアリに、直接ではあるがゆっくりと生ずる毒作用の他、この化合物は、巣が効果的に破壊されるよう女王アリを不妊にすることによって、巣に対して長期間にわたる効果をもたらす。
【0026】
ノズリスポル酸及びその誘導体は、節足動物害虫、例えばノミ、マダニ、シラミ、その他の家畜及び家禽を刺す昆虫、例えばイヌノミ属(Ctenocephalides)、マダニ属(Ixodes)、キュウセンヒゼンダニ属(Psoroptes)、キンバエ属(Lucilia)、及び住血生物(Hematobia)に対しても、有効である。
【0027】
より広範な活性を実現するために、又はある場合には相乗効果を実現するために、ノズリスポル酸又はノズリスポル酸誘導体と、その他の殺虫剤、殺寄生生物薬、及びダニ駆除剤とを組み合わせることが可能である。例えば米国特許第5945317号は、ノズリスポル酸誘導体と、アベルメクチン、イベルメクチン、エマメクチン、エプリノメクチン、アバメクチン、又はミルベマイシン、或いはその他の抗蠕虫薬、例えばモランテルやピランテル、又はフェバンテル、プラジカンテル、或いはベンズイミジソール、例えばチアベンダゾールやカムベンダゾールなどとの同時投与について、開示している。そこに記載されているその他の薬剤には、ルフェヌロンやメトプレン、1−N−アリールピラゾール、例えばフィプロニルなどの、IGR化合物が含まれる。米国特許第5962499号、及び第6221894号も参照されたい。抗寄生虫性の範囲を広げるため、時々、様々な殺寄生生物薬を組み合わせることが可能であることが当技術分野で知られているが、特定の動物又は疾患状態にどの組合せが作用するか、演繹的に予測することは不可能である。このような理由で、様々な組合せの結果は必ずしもうまくいくものではなく、当技術分野では、動物に容易に投与することができる、より効果的な製剤が求められている。
【0028】
本発明は、参照により特に組み込まれた上記先行文献に記載されているような、すべての立体異性体も含めた当技術分野で知られているすべてのノズリスポル酸誘導体を含む。下記の式のノズリスポル酸誘導体、又は医薬品として許容されるその塩を含む製剤が、特に好ましい。
【0029】


(式中、Rは、(1)水素、
(2)任意選択で置換されたアルキル、
(3)任意選択で置換されたアルケニル、
(4)任意選択で置換されたアルキニル、
(5)任意選択で置換されたシクロアルキル、
(6)任意選択で置換されたシクロアルケニル、
但し、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、及びシクロアルケニル上の置換基は、
(i)アルキル、
(ii)X−アルキル(XはO又はS(O)である)、
(iii)シクロアルキル、
(iv)ヒドロキシ、
(v)ハロゲン、
(vi)シアノ、
(vii)カルボキシ、
(viii)NY(Y及びYは独立にH又はアルキルである)、
(ix)アルカノイルアミノ、及び
(x)アロイルアミノ(前記アロイルは任意選択で、Rから独立に選択された1から3個の基で置換されている)
から独立に選択された1から3個の基であり、
(7)アリール又はアリールアルキル(前記アリールは任意選択で、Rから独立に選択された1から3個の基で置換されている)、
(8)パーフルオロアルキル、
(9)ヒドロキシ、オキソ、アルキル、及びハロゲンから独立に選択された1から3個の基により任意選択で置換された、酸素、イオウ、及び窒素原子から独立に選択された1から4個のヘテロ原子を含有し、飽和又は部分不飽和でよい5又は6員複素環であり、
、R、及びRは、独立に、OR、OCO、OC(O)NRであり;或いは
及びRは、=O、=NOR、又は=N−NRを表し;
及びRは、Hであり;或いは
及びRは、一緒に−O−を表し;
は、(1)CHO、又は

であり、
は、(1)H、
(2)OR、又は
(3)NRであり、
は、(1)H、又は
(2)ORであり;
10は、
(1)CN、
(2)C(O)OR
(3)C(O)N(OR)R
(4)C(O)NR
(5)NHC(O)OR
(6)NHC(O)NRCR
(7)CHOR
(8)CHOCO
(9)CHOC(O)NR
(10)C(O)NRNR、又は
(11)C(O)NRSO
であり、

は、単結合又は二重結合を表し;
【0030】
は、(1)水素、
(2)任意選択で置換されたアルキル、
(3)任意選択で置換されたアルケニル、
(4)任意選択で置換されたアルキニル、
(5)任意選択で置換されたアルカノイル、
(6)任意選択で置換されたアルケノイル、
(7)任意選択で置換されたアルキノイル、
(8)任意選択で置換されたアロイル、
(9)任意選択で置換されたアリール、
(10)任意選択で置換されたシクロアルカノイル、
(11)任意選択で置換されたシクロアルケノイル、
(12)任意選択で置換されたアルキルスルホニル、
(13)任意選択で置換されたシクロアルキル、
(14)任意選択で置換されたシクロアルケニル、
但し、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカノイル、アルケノイル、アルキノイル、アロイル、アリール、シクロアルカノイル、シクロアルケノイル、アルキルスルホニル、シクロアルキル、及びシクロアルケニル上の置換基は、ヒドロキシ、アルコキシ、シクロアルキル、アリールアルコキシ、NR、CO、CONR、及びハロゲンから独立に選択された1から10個の基であり、
(15)パーフルオロアルキル、
(16)アルキル、パーフルオロアルキル、ニトロ、ハロゲン、及びシアノから独立に選択された、1から3個の基で任意選択で置換されたアリールスルホニル、
(17)アルキル、アルケニル、パーフルオロアルキル、アミノ、C(O)NR、シアノ、CO、及びハロゲンから独立に選択された1から4個の基で任意選択で置換された、酸素、イオウ、及び窒素から選択された1から4個のヘテロ原子を含有し、飽和又は部分不飽和でよい5又は6員複素環であり;
は、(1)H、
(2)任意選択で置換されたアリール、
(3)任意選択で置換されたアルキル、
(4)任意選択で置換されたアルケニル、
(5)任意選択で置換されたアルキニル、
(6)任意選択で置換されたシクロアルキル、
(7)任意選択で置換されたシクロアルケニル、又は
(8)酸素、イオウ、及び窒素から独立に選択された1から4個のヘテロ原子を含有する、任意選択で置換された複素環であって、但し、前記アリール、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、又はアルキニル上の置換基は、
(i)ヒドロキシ、
(ii)アルキル、
(iii)オキソ、
(iv)SONR
(v)アリールアルコキシ、
(vi)ヒドロキシアルキル、
(vii)アルコキシ、
(viii)ヒドロキシアルコキシ、
(ix)アミノアルコキシ、
(x)シアノ、
(xi)メルカプト、
(xii)アルキル−S(O)
(xiii)Rから独立に選択された1から4個の基で、任意選択で置換されたシクロアルキル、
(xiv)シクロアルケニル、
(xv)ハロゲン、
(xvi)アルカノイルオキシ、
(xvii)C(O)NR
(xviii)CO
(xix)ホルミル、
(xx)−NR
(xxi)酸素、イオウ、及び窒素から独立に選択された1から4個のヘテロ原子を含有し、任意選択でRから独立に選択された1から5個の基で置換された、飽和又は部分不飽和でよい5から9員複素環、
(xxii)任意選択で置換されたアリール(アリール置換基は、1,2−メチレンジオキシ、又はRから独立に選択された1から5個の基である);
(xxiii)任意選択で置換されたアリールアルコキシ(アリール置換基は、1,2−メチレンジオキシ、又はRから独立に選択された1から5個の基である)、及び
(xxiv)パーフルオロアルキル
から独立に選択された1から10個の基であり;
及びRは、Rから独立に選択され;或いは
及びRは、これらが結合するNと一緒になって、O、S(O)、及びNから選択された0から2個の追加のヘテロ原子を含有し、R、ヒドロキシ、チオキソ、及びオキソから独立に選択された1から3個の基で任意選択で置換された3から10員環を形成し;
は、(1)ハロゲン、
(2)アルキル、
(3)パーフルオロアルキル、
(4)−S(O)
(5)シアノ、
(6)ニトロ、
(7)R10(CH)v−、
(8)RCO(CH)v−、
(9)ROCO(CH)v−、
(10)任意選択で置換されたアリール(置換基は、1から3個のハロゲン、アルキル、アルコキシ、又はヒドロキシである)、
(11)SONR、又は
(12)アミノであり;
は、(1)アルキル、
(2)X−C〜Cアルキル(XはO又はS(O)である)、
(3)アルケニル、
(4)アルキニル、
(5)パーフルオロアルキル、
(6)NY(Y及びYは独立にH又はアルキルである)、
(7)ヒドロキシ、
(8)ハロゲン、及び
(9)アルカノイルアミノであり、
及びRは、独立に、
(1)水素、
(2)ヒドロキシ、アミノ、又はCOで任意選択で置換されたアルキル、
(3)ハロゲン、1,2−メチレンジオキシ、アルコキシ、アルキル、又はパーフルオロアルキルで任意選択で置換されたアリール、
(4)アリールアルキル(アリールは、パーフルオロアルキル又は1,2−メチレンジオキシで任意選択で置換されている)、
(5)アルコキシカルボニル、
(6)アルカノイル、
(7)アルカノイルアルキル、
(9)アリールアルコキシカルボニル、
(10)アミノカルボニル、
(11)モノアルキルアミノカルボニル、
(12)ジアルキルアミノカルボニルであり;或いは
及びRは、これらが結合するNと一緒になって、O、S(O)、及びNから選択された0から2個の追加のヘテロ原子を含有し、R及びオキソから独立に選択された1から3個の基で任意選択で置換された3から7員環を形成し;
は、(1)水素、
(2)パーフルオロアルキル、
(3)アルキル、
(4)任意選択で置換されたアリール又はアリールアルキル(アリール置換基は、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、及びヒドロキシから独立に選択された1から3個の基である)であり;
mは、0から2であり;
vは、0から3である。)
【0031】
好ましい実施形態では、本発明は、式Iの化合物であって、
は、(1)水素、
(2)任意選択で置換されたアルキル、
(3)任意選択で置換されたアルケニル、
(4)任意選択で置換されたアルキニル、
(5)任意選択で置換されたシクロアルキル、
(6)任意選択で置換されたシクロアルケニル、
但し、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、及びシクロアルケニル上の置換基は、
(i)アルキル、
(ii)X−C〜Cアルキル(XはO又はS(O)である)、
(iii)シクロアルキル、
(iv)ヒドロキシ、
(v)ハロゲン、
(vi)シアノ、
(vii)カルボキシ、及び
(viii)NY(Y及びYは独立にH又はアルキルである)であり、
(7)アリール又はアリールアルキル(前記アリールは任意選択で、Rから独立に選択された1から3個の基で置換されている)、
(8)パーフルオロアルキル、
(9)ヒドロキシ、オキソ、アルキル、及びハロゲンから独立に選択された1から3個の基により任意選択で置換された、酸素、イオウ、及び窒素原子から独立に選択された1から4個のヘテロ原子を含有する、飽和又は部分不飽和でよい5又は6員複素環であり、
は、(1)H、
(2)OH、又は
(3)NHであり、
は、(1)H、又は
(2)OHであり;
10は、
(1)C(O)OR
(2)C(O)N(OR)R
(3)C(O)NR
(4)NHC(O)OR
(5)NHC(O)NR
(6)CHOR
(7)CHOCO
(8)CHOC(O)NR
(9)C(O)NRNR、又は
(10)C(O)NRSO
であり、
は、(1)水素、
(2)任意選択でアルキル、
(3)任意選択で置換されたアルケニル、
(4)任意選択で置換されたアルキニル、
(5)任意選択で置換されたアルカノイル、
(6)任意選択で置換されたアルケノイル、
(7)任意選択で置換されたアルキノイル、
(8)任意選択で置換されたアロイル、
(9)任意選択で置換されたアリール、
(10)任意選択で置換されたシクロアルカノイル、
(11)任意選択で置換されたシクロアルケノイル、
(12)任意選択で置換されたアルキルスルホニル、
(13)任意選択で置換されたシクロアルキル、
(14)任意選択で置換されたシクロアルケニル、但し、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカノイル、アルケノイル、アルキノイル、アロイル、アリール、シクロアルカノイル、シクロアルケノイル、アルキルスルホニル、シクロアルキル、及びシクロアルケニル上の置換基は、ヒドロキシ、アルコキシ、シクロアルキル、アリールアルコキシ、NR、CO、CONR、及びハロゲンから独立に選択された1から10個の基であり、
(15)パーフルオロアルキル、
(16)アルキル、パーフルオロアルキル、ハロゲン、及びシアノから独立に選択された、1から3個の基で任意選択で置換されたアリールスルホニル、
(17)アルキル、アルケニル、パーフルオロアルキル、アミノ、C(O)NR、シアノ、CO、及びハロゲンから独立に選択された1から4個の基で任意選択で置換された、酸素、イオウ、及び窒素から選択された1から4個のヘテロ原子を含有し、飽和又は部分不飽和でよい5又は6員複素環であり;
は、(1)H、
(2)任意選択で置換されたアリール、
(3)任意選択で置換されたアルキル、
(4)任意選択で置換されたアルケニル、
(5)任意選択で置換されたアルキニル、
(6)任意選択で置換されたシクロアルキル、
(7)任意選択で置換されたシクロアルケニル、又は
(8)酸素、イオウ、及び窒素から独立に選択された1から4個のヘテロ原子を含有する、任意選択で置換された5から10員複素環であって、但し、前記アリール、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、又はアルキニル上の置換基は、
(i)ヒドロキシ、
(ii)C〜Cアルキル、
(iii)オキソ、
(iv)SONR
(v)アリールアルコキシ、
(vi)ヒドロキシアルキル、
(vii)アルコキシ、
(viii)ヒドロキシアルコキシ、
(ix)アミノアルコキシ、
(x)シアノ、
(xi)パーフルオロアルキル、
(xii)アルキル−S(O)
(xiii)Rから独立に選択された1から4個の基で、任意選択で置換されたシクロアルキル、
(xiv)シクロアルケニル、
(xv)ハロゲン、
(xvi)アルカノイルオキシ、
(xvii)C(O)NR
(xviii)CO
(xix)任意選択で置換されたアリールアルコキシ(アリール置換基は、1,2−メチレンジオキシ、又はRから独立に選択された1から5個の基である)、
(xx)−NR
(xxi)酸素、イオウ、及び窒素から独立に選択された1から4個のヘテロ原子を含有し、任意選択でRから独立に選択された1から5個の基で置換された、飽和又は部分不飽和でよい5から9員複素環、
(xxii)任意選択で置換されたアリール(アリール置換基は、1,2−メチレンジオキシ、又はRから独立に選択された1から5個の基である)
から独立に選択された1から10個の基であり;
は、(1)ハロゲン、
(2)アルキル、
(3)パーフルオロアルキル、
(4)−S(O)
(5)シアノ、
(6)アミノ、
(7)RO(CH−、
(8)RCO(CH−、
(9)ROCO(CH−、
(10)任意選択で置換されたアリール(置換基は、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、又はヒドロキシの1から3個である)、又は
(11)SONRであり;
が、(1)メチル、
(2)X−C〜Cアルキル(XはO又はS(O)である)、
(3)ハロゲン、
(4)アセチルアミノ、
(5)トリフルオロメチル、
(6)NY(Y及びYは独立にH又はメチルである)、及び
(7)ヒドロキシであり;
及びRは、独立に、
(1)水素、
(2)ヒドロキシ、アミノ、又はCOで任意選択で置換されたアルキル、
(3)ハロゲン、1,2−メチレンジオキシ、アルコキシ、アルキル、又はパーフルオロアルキルで任意選択で置換されたアリール、
(4)アリールアルキル(アリールは、パーフルオロアルキル又は1,2−メチレンジオキシで任意選択で置換されている)、
(5)アルコキシカルボニル、
(6)アルカノイル、
(7)アルカノイルアルキル、
(9)アリールアルコキシカルボニル、
(10)アミノカルボニル、
(11)モノアルキルアミノカルボニル、
(12)ジアルキルアミノカルボニルであり;或いは
及びRは、これらが結合するNと一緒になって、O、S(O)、及びNから選択された0から2個の追加のヘテロ原子を含有し、R及びオキソから独立に選択された1から3個の基で任意選択で置換された5から6員環を形成し;
は、(1)水素、
(2)パーフルオロアルキル、
(3)アルキル、
(4)任意選択で置換されたアリールアルキル(アリール置換基は、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、及びヒドロキシから独立に選択された1から3個の基である)であり;その他すべての変数は、式Iの下で定義されている、式Iの化合物を提供する。
【0032】
別の好ましい実施形態では、本発明は、式Iの化合物であって、
は、(1)水素、
(2)任意選択で置換されたアルキル、
(3)任意選択で置換されたアルケニル、
(4)任意選択で置換されたアルキニル、但し、前記アルキル、アルケニル、及びアルキニル上の置換基は、
(i)メチル、
(ii)X−メチル(XはO又はS(O)である)、及び
(iii)ハロゲン
から独立に選択された1から3個の基であり、
(5)アリール又はアリールアルキル(前記アリールは、Rから独立に選択された1から3個の基で、任意選択で置換されている)、
(6)トリフルオロメチルであり、
は、(1)H、
(2)OH、又は
(3)NHであり、
は、(1)H、又は
(2)OHであり;
10は、
(1)C(O)OR
(2)C(O)N(OR)R
(3)C(O)NR
(4)NHC(O)OR
(5)NHC(O)NR
(6)CHOR
(7)CHOCO
(8)CHOC(O)NR
(9)C(O)NRNR、又は
(10)C(O)NRSO
であり、
は、(1)水素、
(2)任意選択で置換されたアルキル、
(3)任意選択で置換されたアルケニル、
(4)任意選択で置換されたアルキニル、
(5)任意選択で置換されたアルカノイル、
(6)任意選択で置換されたアロイル、
(7)任意選択で置換されたシクロアルカノイル、
(8)任意選択で置換されたシクロアルケノイル、
(9)任意選択で置換されたアルキルスルホニル、
但し、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカノイル、アロイル、シクロアルカノイル、シクロアルケノイル、及びアルキルスルホニル上の置換基は、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールアルコキシ、NR、CO、CONR、及びハロゲンから独立に選択された1から5個の基であり、
(10)トリフルオロメチル、
(11)メチル、トリフルオロメチル、及びハロゲンから独立に選択された、1から3個の基で任意選択で置換されたアリールスルホニル、
(12)メチル、トリフルオロメチル、C(O)NR、CO、及びハロゲンから独立に選択された1から4個の基により任意選択で置換された、酸素、イオウ、及び窒素から選択された1から4個のヘテロ原子を含有する、飽和又は部分不飽和でよい5又は6員複素環であり;
は、(1)H、
(2)任意選択で置換されたアリール、
(3)任意選択で置換されたアルキル、
(4)任意選択で置換されたアルケニル、
(5)任意選択で置換されたアルキニル、
(6)任意選択で置換されたシクロアルキル、
(7)任意選択で置換されたシクロアルケニル、又は
(8)酸素、イオウ、及び窒素から独立に選択された1から4個のヘテロ原子を含有する、任意選択で置換された5から6員複素環であって、但し、前記アリール、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、又はアルキニル上の置換基は、
(i)ヒドロキシ、
(ii)アルキル、
(iii)オキソ、
(iv)SONR
(v)アリールアルコキシ、
(vi)ヒドロキシアルキル、
(vii)アルコキシ、
(viii)ヒドロキシアルコキシ、
(ix)アミノアルコキシ、
(x)シアノ、
(xi)アルキル−S(O)
(xii)Rから独立に選択された1から4個の基で、任意選択で脂環されたシクロアルキル、
(xiii)シクロアルケニル、
(xiv)ハロゲン、
(xv)アルカノイルオキシ、
(xvi)C(O)NR
(xvii)CO
(xvii)−NR
(xix)酸素、イオウ、及び窒素から独立に選択された1から4個のヘテロ原子を含有し、任意選択でRから独立に選択された1から5個の基で置換された、飽和又は部分不飽和でよい5から6員複素環、
(xx)任意選択で置換されたアリールであって、アリール置換基が、1,2−メチレンジオキシ、又はRから独立に選択された1から5個の基であるもの、
(xxi)任意選択で置換されたアリールアルコキシであって、アリール置換基が、1,2−メチレンジオキシ、又はRから独立に選択された1から5個の基であるもの、及び
(xxii)パーフルオロアルキル
から独立に選択された1から10個の基であり;
は、(1)ハロゲン、
(2)アルキル、
(3)パーフルオロアルキル、
(4)−S(O)
(5)シアノ、
(6)RO(CH−、
(7)RCO(CH−、
(8)R10CO(CH−、
(9)任意選択で置換されたアリール(置換基は、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、又はヒドロキシの1から3個である)、
(10)SONR、或いは
(11)アミノであり;
は、(1)メチル、
(2)X−C〜Cアルキル(XはO又はS(O)である)、
(3)トリフルオロメチル、
(4)NY(Y及びYは独立にH又はメチルである)、
(5)ヒドロキシ、
(6)ハロゲン、及び
(7)アセチルアミノであり;
及びRが、独立に、
(1)水素、
(2)ヒドロキシ、アミノ、又はCOで任意選択で置換されたアルキル、
(3)ハロゲン、1,2−メチレンジオキシ、アルコキシ、アルキル、又はパーフルオロアルキルで任意選択で置換されたアリール、
(4)アリールアルキル(アリールは、パーフルオロアルキル又は1,2−メチレンジオキシで任意選択で置換されている)、
(5)アルコキシカルボニル、
(6)アルカノイル、
(7)アルカノイルアルキル、
(9)アリールアルコキシカルボニル、
(10)アミノカルボニル、
(11)モノアルキルアミノカルボニル、
(12)ジアルキルアミノカルボニルであり;或いは
及びRは、これらが結合するNと一緒になって、O、S(O)、及びNから選択された0から2個の追加のヘテロ原子を含有し、R及びオキソから独立に選択された1から3個の基で任意選択で置換された5から6員環を形成し;
は、(1)水素、
(2)パーフルオロアルキル、
(3)アルキル、
(4)任意選択で置換されたアリールアルキル(アリール置換基は、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、及びヒドロキシから独立に選択された1から3個の基である)であり;その他すべての変数は、式Iの下で定義されている、式Iの化合物を提供する。
【0033】
動物用チュアブル製剤は、組成物が、下式の化合物のノズリスポラミドであるノズリスポル酸誘導体、又は医薬品として許容されるその塩を含んでいるものが、特に最も好ましい。
【0034】


(式中、Rは、(1)水素、
(2)任意選択で置換されたC−C10アルキル、
(3)任意選択で置換されたC−C10アルケニル、
(4)任意選択で置換されたC−C10アルキニル、
(5)任意選択で置換されたC−Cシクロアルキル、
(6)任意選択で置換されたC−Cシクロアルケニル、
但し、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、及びシクロアルケニル上の置換基は、C−Cアルキル、C−C10アルコキシ、C−C10アルキルチオ、C−C10アルキルスルホニル、C−Cシクロアルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、カルボキシ、アミノ、C−C10モノアルキルアミノ、C−C10ジアルキルアミノ、C−C10アルカノイルアミノ、及びベンゾイルアミノから独立に選択された1から3個の基であり、前記ベンゾイルは、任意選択で、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cパーフルオロアルキル、アミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、C−Cモノアルキルアミノ、C−Cジアルキルアミノ、及びC−Cアルカノイルアミノから独立に選択された1から3個の基で置換されており、
(7)フェニルC−Cアルキル(前記フェニルは、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cパーフルオロアルキル、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、ハロゲン、C−Cモノアルキルアミノ、及びC−Cアルカノイルアミノから独立に選択された1から3個の基で、任意選択で置換されている)、
(8)C−Cパーフルオロアルキル、
(9)ヒドロキシ、オキソ、C−C10アルキル、及びハロゲンから独立に選択された、1から3個の基により任意選択で置換された、モルホリノ、ピリジル、及びピペラジノから選択された5又は6員環であり、
、R、及びRは、独立に、OR、OCO、OC(O)NRであり;或いは
及びRは、一緒になって、=O、=NOR、又は=N−NRを表し;
は、NRであり、
は、
(1)水素、
(2)任意選択で置換されたC−C10アルキル、
(3)任意選択で置換されたC−C10アルケニル、
(4)任意選択で置換されたC−C10アルキニル、
(5)任意選択で置換されたC−C10アルカノイル、
(6)任意選択で置換されたC−C10アルケノイル、
(7)任意選択で置換されたC−C10アルキノイル、
(8)任意選択で置換されたベンゾイル、
(9)任意選択で置換されたフェニル、
(10)任意選択で置換されたC−Cシクロアルカノイル、
(11)任意選択で置換されたC−Cシクロアルケノイル、
(12)任意選択で置換されたC−C10アルキルスルホニル、
(13)任意選択で置換されたC−Cシクロアルキル、
(14)任意選択で置換されたC−Cシクロアルケニル、
但し、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカノイル、アルケノイル、アルキノイル、ベンゾイル、フェニル、シクロアルカノイル、シクロアルケノイル、アルキルスルホニル、シクロアルキル、及びシクロアルケニル上の置換基は、ヒドロキシ、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキル、アリールC−Cアルコキシ、NR、CO、CONR、及びハロゲンから独立に選択された1から5個の基であり、
(15)C−Cパーフルオロアルキル、
(16)C−Cアルキル、C−Cパーフルオロアルキル、ニトロ、ハロゲン、又はシアノから独立に選択された、1から3個の基で任意選択で置換されたフェニルスルホニル、
(17)C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cパーフルオロアルキル、アミノ、C(O)R、シアノ、CO、又はハロゲンから独立に選択された、1から4個の基により任意選択で置換されたピペリジノ、モルホリノ、ピリジル、及びピペラジノから選択された5又は6員環であり;
は、
(1)H、
(2)任意選択で置換されたフェニル、
(3)任意選択で置換されたC−C10アルキル、
(4)任意選択で置換されたC−C10アルケニル、又は
(5)任意選択で置換されたC−C10アルキニルであって、
但し、前記フェニル、アルキル、アルケニル、又はアルキニル上の置換基は、ヒドロキシ、C−Cアルコキシ、C−Cシクロアルキル、ハロゲン、C−Cアルカノイルオキシ、C(O)NR、CO、ホルミル、−NR、任意選択で置換されたフェニル、及び任意選択で置換されたフェニルC−Cアルコキシから独立に選択された1から5個の基であり、フェニル置換基がRから独立に選択された1から3個の基であり;
及びRは、独立にRであり;或いは
及びRは、これらが結合するNと一緒になって、R及びオキソから独立に選択された1から3個の基で任意選択で置換された、ピペリジノ、モルホリノ、又はピペラジノを形成し;
は、
(1)ハロゲン、
(2)C−Cアルキル、
(3)C−Cパーフルオロアルキル、
(4)−S(O)
(5)シアノ、
(6)ニトロ、
(7)RO(CH−、
(8)RCO(CH−、
(9)ROCO(CH−、
(10)任意選択で置換されたフェニル(置換基は、1から3個のハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、又はヒドロキシである)であり;
vは、0から3であり;
及びRは、独立に、
(1)水素
(2)C−Cアルキル、
(3)アリール、
(4)アリールC−Cアルキル、
(5)C−Cアルコキシカルボニル、
(6)C−Cアルキルカルボニル、又は
(7)C−CアルカノイルC−Cアルキルであり;或いは
及びRは、これらが結合するNと一緒になって、R及びオキソから独立に選択された1から3個の基で任意選択で置換された、ピペリジノ、モルホリノ、又はピペラジノを形成し;
及びRは、独立に、
(1)水素、
(2)C−Cパーフルオロアルキル、
(3)任意選択で置換されたC−Cアルキル(置換基は、アリール又は置換フェニルである)、
(4)フェニル又は置換フェニル(置換基は、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、又はヒドロキシから独立に選択された1から3個の基である)であり;
mは、0から2である。)
【0035】
下記の式の化合物が、特に最も好ましい。
【0036】


(式中、Rは、
H、CH、CHCH、C(CH、CHCHCH、CHCHOH、CH(COCH)CHOH、CHCOCH、CHCH(OCHCH、CHCHOCHCHOH、CH(CH)(CHC(CHOH、(CHOH、(CHOH、(CH)SOH、CH(CHOH)CHCH、NHC(CH、CHCN、(CHOH、CHCH(OH)CH、CH(CHOH)CHCHCH、CHCHSCH、CHCHSCHCH、CHCONH、CH(CH)(CHOH)、CHCHNHCHCHOH、CH(CHOH)(CHCH、CH(CHOCH)CH、(CHSH、(CHNH、CHCHSOCH、CHCHS(O)CH、CH(CH(CH)CHOH、(CHNH、(CHN(CHCH、(CHN(CH、OCHCH、CHCH(OH)CHOH、OCH、CHCHOCH、CHCHNHC(O)CH、C(CHCHOH、c−C、c−C11、(CHOCHCH、CHCH=CH、C(CHCH)(CHOH)、CHC=CH、CHCOCHCH、CHCHF、(CHOCH11 CH、CHCHN(CH、CHCHOCHCHNH、CHCF、NHCHCOCHCH、CH(CH)COCH、C(CHCHC(O)CH、CH(COCHCH、CHCH、CH(CHCHCH)COCH、CHCHCHOCH、C(CHC=CH、(CHCH、CH(CHCHCH、(CHCH,CHCHCOH、CH(CH(CH)COCH、OCHCOH、CH(CH(CH)CHOH、CH(CH(CH)CHOH、CH(CH)CHOH、CH(CH)CHOH、CH(CH、C(CH、(CH)CH(CH、CH(CH)CHCH、CHCH(CH)OH、(CHCH、(CHOCHCH、1−アダマンチル、(CHCH、CH(CH)CH(CH、(CHNHCH、(CHN(CHCH
【0037】

からなる群から選択される。)
【0038】
特に好ましいノズリスポラミド誘導体は、Rがt−ブチルであるものである。
【0039】
「アルキル(alkyl)」、並びにアルコキシやアルカノイル、アルケニル、アルキニルなど接頭語「アル(ク)(alk)」を有するその他の基は、直鎖状又は分枝状或いはこれらの組合せの炭素鎖を意味する。アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−及びtert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルなどが含まれる。「アルケニル」、「アルキニル」、及びその他の用語には、少なくとも1つの不飽和C−C結合を含有する炭素鎖が含まれる。
【0040】
「シクロアルキル」という用語は、ヘテロ原子を含有しない炭素環を意味し、単環式、2環式、及び3環式飽和炭素環、並びにベンゾ縮合(benzofused)炭素環を含む。シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、デカヒドロナフタレン、アダマンタン、インダニル、インデニル、フルオレニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンなどが含まれる。同様に、「シクロアルケニル」は、ヘテロ原子を含有せず、少なくとも1つの非芳香族C−C二重結合を含有する炭素環を意味し、単環式、2環式、及び3環式の部分飽和炭素環、並びにベンゾ縮合シクロアルケンが含まれる。シクロアルケニルの例には、シクロヘキセニル、インデニルなどが含まれる。
【0041】
「ハロゲン」という用語は、ハロゲン原子、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素を含むものとする。
【0042】
「複素環」という用語は、他に特に指定しない限り、飽和又は部分不飽和の単環式又は2環式化合物、並びにベンゾ又は複素芳香環が縮合した飽和複素環又は部分不飽和の複素環を意味し、酸素、イオウ、及び窒素から独立に選択された1から4個のヘテロ原子を含有する。飽和複素環の例には、モルホリン、チオモルホリン、ピペリジン、ピペラジン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、テトラヒドロチオフェン、オキサゾリジン、ピロリジンが含まれ、部分不飽和の複素環の例には、ジヒドロピラン、ジヒドロピリダジン、ジヒドロフラン、ジヒドロオキサゾール、ジヒドロピラゾール、ジヒドロピリジン、ジヒドロピリダジンなどが含まれる。ベンゾ又は複素芳香環が縮合した複素環の例には、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾピラニル、テトラヒドロキノリン、テトラヒドロイソキノリン、ベンゾモルホリニル、1,4−ベンゾジオキサニル、2,3−ジヒドロフロ(2,3−b)ピリジルなどが含まれる。
【0043】
「アリール」という用語は、窒素、酸素、及びイオウから独立に選択された0から5個のヘテロ原子を含有する、単環式及び2環式の芳香環及び複素芳香環を含むものとする。「アリール」という用語は、ベンゾ縮合シクロアルキル、ベンゾ縮合シクロアルケニル、及びベンゾ縮合複素環基を含むことも意味する。「アリール」基の例には、フェニル、ピロリル、イソキサゾリル、ピラジニル、ピリジニル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、フラニル、トリアジニル、チエニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ナフチル、ベンゾキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、フロ(2,3−B)ピリジル、2,3ジヒドロフロ(2,3−b)ピリジル、ベンゾキサジニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、インドリル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾピラニル、1,4−ベンゾジオキサニル、インダニル、インデニル、フルオレニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンなどが含まれる。
【0044】
アロイルは、アリールが上記定義したようなものであるアリールカルボニルを意味する。
【0045】
O、S(O)、及びNから選択された、0から2個の追加のヘテロ原子を含有する3から10員環を形成するNR又はNRの例は、アジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、チオモルホリン、モルホリン、ピペラジン、オクタヒドロインドール、テトラヒドロイソキノリンなどである。
【0046】
「任意選択で置換された」という用語は、置換されたもの及び置換されていないものの両方を含むものとし、したがって例えば、任意選択で置換されたアリールは、ペンタフルオロフェニル又はフェニル環を表すことができる。
【0047】
上記定義した用語のいくつかは、上記式の中で何回か出現する可能性があり、そのような出現があるときは、各用語は、他とは独立に定義されるべきであり、したがって、例えばC4でのORは、OHを表す。
【0048】
式(I)の化合物は、市販されており、或いは、化学合成の専門家である当業者の能力の範囲内に含まれるプロセス又は任意のその他のプロセスの1つ又はその他に従って、調製することができる。本発明の生成物を化学的に調製する場合、当業者は、とりわけ「ケミカルアブストラクト(Chemical Abstract)」及びそこに引用されている文書の内容全体を自由に利用できるものと見なされる。半合成プロセスは、例えば、参照により共に組み込まれている米国特許第6399786号又はWO96/29073に記載されている。
【0049】
「ノズリスポル酸又はノズリスポル酸誘導体」という用語は、医薬品として又は獣医学上許容される酸、又は利用可能な場合にはこれらの化合物の塩基性塩も含む。「酸」という用語は、医薬品として又は獣医学上許容されるすべての無機又は有機酸であると考えられる。無機酸には、臭化水素酸や塩酸、硫酸、リン酸、及び硝酸のような、ハロゲン化水素酸などの鉱酸が含まれる。有機酸には、医薬品として又は獣医学上許容されるすべての脂肪族、脂環式、及び芳香族のカルボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸、及び脂肪酸が含まれる。好ましい酸は、直鎖又は分子鎖状の飽和又は不飽和C−C20脂肪族カルボン酸であって、任意選択でハロゲンにより又はヒドロキシル基により置換されたもの、或いは、C−C12芳香族カルボン酸である。そのような酸の例は、炭酸、ギ酸、フマル酸、酢酸、プロピオン酸、イソプロピオン酸、吉草酸、グリコール酸や乳酸などのα−ヒドロキシ酸、クロロ酢酸、安息香酸、メタンスルホン酸、及びサリチル酸である。ジカルボン酸の例には、シュウ酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸、及びマレイン酸が含まれる。トリカルボン酸の例は、クエン酸である。脂肪酸には、4から24個の炭素原子を含む、医薬品として又は獣医学上許容されるすべての飽和又は不飽和脂肪族又は芳香族カルボン酸が含まれる。その例には、酪酸、イソ酪酸、sec−酪酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、及びフェニルステアリン酸が含まれる。その他の酸には、グルコン酸、グリコヘプタン酸、及びラクトビオン酸が含まれる。
【0050】
「塩基」という用語は、医薬品として又は獣医学上許容されるすべての無機又は有機塩基であると考えられる。そのような塩基には、例えば、リチウム塩やナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、又はカルシウム塩などの、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩が含まれる。有機塩基には、一般的なヒドロカルビル及び複素環アミン塩が含まれ、これには例えば、モルホリン及びピペリジン塩が含まれる。
【0051】
これらの化合物のエステル及びアミン誘導体も、利用可能な場合には考えられる。これらの種類の治療薬に属する特定の化合物は、当業者に周知である。
【0052】
アベルメクチン及びミルベマイシン系列の化合物は、広範な内部及び外部寄生虫に対する、強力な駆虫薬及び抗寄生中薬である。この系列に属する化合物は、天然の産物であり、又はその半合成誘導体である。これら2系列の化合物の構造は、密接に関連しており、これらは共に、錯体16員大環状ラクトン環を共有するが、ミルベマイシンは、ラクトン環の13位にアグリコン置換基を含有しない。天然産物のアベルメクチンは、Albers-Schonberg他の米国特許第4310519号に開示されており、22,23−ジヒドロアベルメクチン化合物は、Chabala他の米国特許第4199569号に開示されている。アベルメクチンのヒト及び動物への利用に関する考察も含めた、アベルメクチンの総括的な考察に関しては、"Ivermectin and Abamectin," W.C.Campbell ed., Springer-Verlag, New York(1989)を参照されたい。天然に生ずるミルベマイシンは、Aoki他の米国特許第3950360号、並びに"The Merck Index" 12th ed., S.Budavari, Ed., Merck & Co.,Inc. Whitehouse Station, New Jersey(1996)に引用されている様々な参考文献に、記載されている。これらの種類の化合物の半合成誘導体は、当技術分野で周知であり、例えば、米国特許第5077308号、米国特許第4859657号、米国特許第4963582号、米国特許第4855317号、米国特許第4871719号、米国特許第4874749号、米国特許第4427663号、米国特許第4310519号、米国特許第4199569号、米国特許第5055596号、米国特許第4973711号、米国特許第4978677号、及び米国特許第4920148号に記載されている。
【0053】
アベルメクチン及びミルベマイシンは、同じ共通の16員大環状ラクトン環を共有するが、ミルベマイシンは、ラクトン環の13位に二糖置換基を所有していない。
【0054】
多くのアベルメクチン化合物が、当技術分野で知られているが、この種類の化合物の代表的な構造は、下記の通りである。
【0055】


(式中、破線は、22,23−位での単結合又は二重結合を示し;
は、破線が単結合を示す場合にのみRが存在するという条件で、水素又はヒドロキシであり;
は、1から6個の炭素原子のアルキル、又は3から6個の炭素原子のアルケニル、又は3から8個の炭素原子のシクロアルキルであり;
は、ヒドロキシ、メトキシ、又は=NORであって、Rが水素又は低級アルキルであるものであり;
は、水素、ヒドロキシ、又は下記の化合物であり、
【0056】


但しRは、ヒドロキシ、アミノ、モノ−又はジ−低級アルキルアミノ又は低級アルカノイルアミノである。)
【0057】
好ましい化合物は、アベルメクチンBla/Blb(アバメクチン)、22,23−ジヒドロアベルメクチンBla/Blb(イベルメクチン)、及びアベルメクチンBla/Blbの4”−アセチルアミノ−5−ケトキシミノ誘導体である。アバメクチンとイベルメクチンは共に、広い範囲の抗寄生虫薬として認可されている。
【0058】
アバメクチン及びイベルメクチン構造は、下記の通りである。
【0059】


(式中、アバメクチンの場合には、破線が二重結合を表し、Rが存在せず、イベルメクチンの場合には、二重結合が単結合を表し、Rが水素であり;
は、イソプロピル又はsec−ブチルである。)
【0060】
アベルメクチンBla/Blbの4”−アセチルアミノ−5−ケトキシミノ誘導体は、下記の構造式を有する。
【0061】


(式中、Rは、イソプロピル又はsec−ブチルである。)
【0062】
アベルメクチン生成物は、一般に、Rがsec−ブチルである化合物が少なくとも80%、及びRがイソプロピルである化合物が20%以下の、混合物として調製される。
【0063】
その他の好ましいアベルメクチンには、エメメクチン、エプリノメクチン、及びドラメクチンが含まれる。ドラメクチンは、米国特許第5089490号及びEP214738に開示されている。この化合物は、下記の構造を有する。
【0064】


本発明の製剤では、イベルメクチン及びエプリノメクチンが特に好ましい。
【0065】
ミルベマイシンの代表的な構造は、ミルベマイシンαに関するものである。
【0066】

【0067】
特に好ましいミルベマイシンは、モキシデクチンであり、その構造は下記の通りである。
【0068】


この化合物は、米国特許第5089490号に開示されている。
【0069】
単糖アベルメクチン誘導体も、オキシム置換基がラクトン環の5位に存在する場合、特に好ましい。そのような化合物は、例えば、EP667054に記載されている。セラメクチンは、この種類の誘導体の、特に好ましい化合物である。
【0070】
その他の医薬品又は治療薬は、線虫及び吸虫によって引き起こされる寄生虫感染を治療する技術分野で、知られているものである。温血動物の条虫(及び吸虫)感染を治療するために、2−アシル−4−オキソ−ピラジノ−イソキノリン誘導体を動物に投与することが知られている(例えば、参照により本明細書に組み込む米国特許第4001441号参照)。条虫及び線虫感染の治療にしばしば使用されるこの種類の化合物は、下記の構造を有するプラジカンテルである。
【0071】

【0072】
広範な活性を持つ組成物を得るために、異なる活性を持つ2種以上の駆虫剤の組合せを含有する製剤を投与することが、しばしば有利である。例えばアベルメクチンは、サナダムシなどの条虫に対して効果的でなく、したがって回虫及びサナダムシによって引き起こされた感染に対して効果的でない。さらに、この組合せであると、使用者は動物に対して、2種以上の異なる製剤の代わりに1種の製剤を投与することが可能になる。2種以上の駆虫剤の組合せを投与する製剤は、当技術分野で知られている。これらの製剤は、溶液、懸濁液、ペースト、飲薬、又はポアオン製剤の形をとることができる(例えば、Harveyの米国特許第6165987号、Mihalikの米国特許第6340672号、又は参照により本明細書に援用される、2002年6月21日出願の、Anthelmintic Oral Homogeneous Veterinary Pastesという名称の米国同時係属出願USSN10/177822を参照)。例えば、Kitanoの米国特許第4468390号、及びBeuvry他の米国特許第5824653号は、動物に対し、アベルメクチン又はミルベマイシンとイソキノリン化合物、例えばプラジカンテルなどを含む、ウマなどの動物の線虫及び条虫感染を治療するための駆虫剤組成物について、記述している。これらの製剤中には、アベルメクチン又はミルベマイシン化合物と、イソキノリン化合物がある。同様に、Mihalikの米国特許第6207179号は、アベルメクチン又はミルベマイシンを非水性液体に溶解し、プラジカンテルと同じ種類ではあるがプラジカンテルよりも効果がはるかに少ない化合物であることが当技術分野で言われているピランテル又はモランテルを、その液体中に懸濁させた、駆虫性ペースト製剤について述べている。これらの先行特許は、チュアブル製剤中のプラジカンテルとアベルメクチン又はミルベマイシンとの製剤について述べていない。例えば、米国特許第6165987号は、液体、ペースト、又は飲薬にすることができる、グリセロールホルマルやベンジルアルコール、N−メチル−2−ピロリドンなどのエステル又はエステル状化合物中に溶解した、プラジカンテルと少なくとも1種のアベルメクチン又はミルベマイシンとを含有する、駆虫製剤について述べており、チュアブル製剤、又は非動物産物を含有し、動物の口に合うものについては言及されていない。
【0073】
獣医学の分野で知られている、ビタミンやミネラルのサプリメントなどのその他の医薬品も、本発明の製剤中に含めることができる。
【0074】
本発明の重要な特徴は、動物産物を含有せず、又は動物を供給源として得られたものではないフレーバである。イヌハッカ、吉草根、又は果物由来のフレーバは、本発明によって企図されるものではない。フレーバには、人工のペットフードで知られているものが含まれ、例えば、下記のものが含まれる。
【0075】

これらのフレーバの供給元は、当業者に周知である。例えば、Kermine Petfood Nutrisuranceは、Kemine industries,Inc., Des Moines, IWから販売されているペットフード用菜食フレーバである。商用のスモークフレーバに関する考察は、J.Agr.及びFood Chemistry vol.4においてGuillen他により記載されている。
【0076】
ヒト及びペットフード用に、Red Arrow Products Company, LLC, Manitowoc, WIから市販されている、GRILLIN系列のグリルフレーバ及びブレンドが好ましい。これらには、GRILLIN' TYPE CB-200、GRILLIN' TYPE SD、GRILLIN' TYPE WS-50、GRILLIN' TYPE CN、GRILLIN' TYPE CB、GRILLIN' TYPE GS、及びGRILLIN' TYPE NBFが含まれる。
【0077】
CHARTOR HICKORYとしてRed Arrow Products Co.から販売されている、トルラ酵母とヒッコリースモーク水溶液とを組み合わせることによって生成されたヒッコリースモークフレーバ、又はCHARDEX HICKORYとしてRed Arrow Products Co.から販売されている、マルトデキストリンとヒッコリースモーク水溶液とを組み合わせることによって生成されたヒッコリースモークフレーバが、特に好ましい。本発明により企図されるその他のフレーバには、天然のドライスモークフレーバを与えるものが含まれる。これらには、CHARZYME(大麦モルト粉と水性スモークフレーバとを組み合わせることによって生成されたスモークフレーバ)、CHARMAIZE(イエローフラワーと水性スモークフレーバとを組み合わせることによって生成されたスモークフレーバ)、及びCHARSALT(樹枝状塩、水性スモークフレーバ、及び水和した二酸化ケイ素とのブレンド)が含まれる。これらすべてのフレーバは、Red Arrow Products Co.から得ることができる。
【0078】
特定の生成物に関するフレーバの量の決定は、当業者によって容易に決定される。典型的な範囲は、約10%までである。塩味をきかせたフレーバも好ましい。これらのフレーバは、当業者に周知である。
【0079】
崩壊剤には、例えば、グリコール酸デンプンナトリウム、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、デンプン、微結晶性セルロース、アルギン酸、ビーガム、クロスポビドン、ベントナイト、及びアルファ化デンプンが含まれる。結合剤には、例えば、ポリビニルピロリドン、ポビドン、デンプン、アルファ化デンプン、ゼラチン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、トラガカント、及びアカシアが含まれる。湿潤剤の非限定的な例には、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール400、及びポリエチレングリコール3350が含まれる。
【0080】
吸収剤を、本発明の製剤に添加してもよい。そのような化合物は、そのペーストでの使用と共に、当業者に周知である。これらの化合物は、貯蔵中の生成物の相分離を、効果的に予防し又は緩和する。好ましい吸収剤には、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、重炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、デンプン、セルロース、及びその誘導体、又は吸収剤の混合物が含まれ、炭酸マグネシウムが特に好ましい。これらの化合物は、任意選択で、製剤の全重量に対して0%から約30%、0から約15%、又は約1%から約15%、又は約1%から約10%の量で含むことが特に好ましい。
【0081】
さらに、本発明の製剤は、抗酸化剤や防腐剤、安定剤、界面活性剤など、その他の不活性成分を含有することができる。これらの化合物は、製剤の技術分野で周知である。αトコフェラールやアスコルビン酸、パルミチン酸アスクロビル、フマル酸、リンゴ酸、アスコルビン酸ナトリウム、メタ重硫酸ナトリウム、没食子酸n−プロピル、BHA(ブチル化ヒドロキシアニソール)、BHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)、モノチオグリセロールなどの抗酸化剤を、本発明の製剤に添加することができる。抗酸化剤は、一般に、製剤の全重量に対して約0.01から約2.0%の量で製剤に添加し、約0.1から約1.0%が特に好ましい。パラベン(メチルパラベン及び/又はプロピルパラベン)などの防腐剤は、約0.01から約2.0%に及ぶ量で製剤に使用することが適切であり、約0.05から約1.0%が特に好ましい。その他の防腐剤には、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、安息香酸、ベンジルアルコール、ブロノポール、ブチルパラベン、セトリミド、クロルヘキシジン、クロロブタノール、クロロクレゾール、クレゾール、エチルパラベン、イミド尿素、メチルパラベン、フェノール、フェノキシエタノール、フェニルエチルアルコール、酢酸フェニル水銀、ホウ酸フェニル水銀、硝酸フェニル水銀、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、ソルビン酸、チメロサール、プロピルパラベン、ミリスチルγ塩化ピコリニウム、パラベンメチル、パラベンプロピル、及び第4級アンモニウム化合物などが含まれる。
【0082】
顆粒化溶媒(granulating solvent)は、当業者に周知である。そのような溶媒の例は、水、ソルビトール水溶液などである。溶媒として働くことができるその他の化合物には、ポリエチレングリコール3350、カプリル酸/カプリン酸グリセロール、及びポリグリコール化グリセリド(GELUCIRE)が含まれる。
【0083】
湿潤剤は、当技術分野で知られており、プロピレングリコールやグリセリン、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール3350などの化合物を含む。湿潤剤は、製剤の全重量に対して、例えば約0.01%から20%の量で存在してよい。
【0084】
活性薬剤の可溶化を助け、結晶化を防ぎ、相分離を防ぐために、界面活性剤を、全重量に対して約0.001から約1%の量で添加してもよい。界面活性剤のいくつかの例は、モノオレイン酸グリセリル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタンエステル、ポリビニルアルコール、プルロニックス、ポリソルベート80、ラウリル硫酸ナトリウム、ポロキソマー(LUTROL F87)、ラウリン酸プロピレングリコール(LAUROGLYCOL)、カプリル酸/カプリン酸グリセロール(CAPMUL MCM)、ポリグリコール化グリセリド(GELUCIRE)などである。これらの化合物、並びにそれらの量も、当技術分野で周知である。
【0085】
着色剤を、本発明の製剤に添加することができる。本発明により企図される着色剤は、当技術分野で一般に知られているものである。特定の着色剤には、例えば、色素、アルミニウムレーキ、カラメル(フレーバとしても機能することができる)、酸化鉄ベースの着色剤、又は前述のいずれかの混合物が含まれる。有機色素、及び二酸化チタンが特に好ましい。好ましい範囲には、約0.5%から約25%が含まれる。
【0086】
本発明で提供されるチュアブル製剤は、ポリエチレングリコール(PEG又はCARBOWAX)、コーン油、鉱油、硬化植物油(STEROTEX又はLUBTITAB)、落花生油、ステアリン酸マグネシウム、大豆油、及び/又はヒマシ油などの潤滑剤を含んでもよい。潤滑剤を含むこと及び潤滑剤の特定は、当業者により容易に決定され、例えば、組成物の全重量に対して約0.01から約20%の量で存在する。
【0087】
製剤のpHを安定化させる化合物(pH調節剤)も、考えられる。そのような化合物も、これらの化合物の使い方と同様に、当業者に周知である。緩衝系には、例えば、酢酸/酢酸塩、リンゴ酸/リンゴ酸塩、クエン酸/クエン酸塩、酒石酸/酒石酸塩、乳酸/乳酸塩、リン酸/リン酸塩、グリシン/グリシネート、トリス、グルタミン酸/グルタミン酸塩、及び炭酸ナトリウムからなる群から選択された系が含まれる。pHの好ましい範囲には、約4から約6.5が含まれる。
【0088】
本発明の製剤により企図されるその他の化合物は、シクロデキストリンやPVP、PEG、乳酸エチル、ナイアシンアミドなどの錯化剤を含む。本発明の製剤に含まれることになるそのような化合物の量は、当業者に周知である。エマルジョン、リポソーム、又はミセルの形をとることになる治療薬も、考えられる。
【0089】
本発明の製剤は、ウシやヒツジ、ブタ、ネコ、イヌ、ウマ、ラマ、シカ、ウサギ、スカンク、アライグマ、ラクダなどの温血動物、又は鳥類に投与することができる。本発明により企図される製剤は、ヒトに使用することもできる。医薬活性剤の量は、個々の治療薬、治療される動物、疾患状態、及び疾患状態の重篤さに応じて異なる。これらの要素の決定は、施術者の技能レベルの範囲内に十分含まれる。一般に、そのような調剤は、通常、組成物の全重量の約0.0005から約50%の治療薬を含有する。ノズリスポル酸及びノズリスポル酸誘導体の場合、活性化合物を約0.0005から約5%含有する製剤が好ましい。好ましい製剤は、治療薬を約0.01から10%含有するものであり、特に好ましい製剤は、治療薬を約2.5から約5%含有するものである。その他の好ましい量には、約0.1から約0.01から約50%、又は約10%、又は約0.5から約3%が含まれる。アベルメクチン及びミルベマイシンの場合、製剤は、一般に、約0.1から約2mg/kg、好ましくは約0.4から約0.85mg/kg、最も好ましくは約0.6から約0.7mg/kgの活性成分が投与されるように、調製されることになる。体重50kgの動物を治療するための、好ましい用量体積が約1mlであるとき、製剤は、溶液1ml当たり、活性剤を約5から約50mg含有し、又は約0.5から約10%、好ましくは約2.5から約5%w/v含有する。しかし、化合物の活性及び治療される動物に応じて、活性成分が約0.3%程度という低い用量が、使用可能である。ノズリスポル酸及びその誘導体の場合、活性化合物を約0.0005から約5%含有する製剤が好ましい。
【0090】
アベルメクチン又はミルベマイシンと、プラジカンテルやピランテルなどの線虫又は吸虫に対する抗寄生虫薬とを含む動物用チュアブル製剤の場合、プラジカンテルの好ましい量には、例えば、動物の体重に対して約0.5mg/kgから約7.5mg/kgが含まれ、体重に対して約0.5mg/kgから約2mg/kg又は2.5mg/kgの範囲が特に好ましい。特に最も好ましい量は、動物の体重に対して約1.0mg/kgである。駆虫性マクロライド化合物の好ましい範囲には、例えば、動物の体重に対して約0.01から約200mg/kgが含まれ、約0.1から約50mg/kg、及び約1から約30mg/kgの範囲が特に好ましい。
【0091】
本発明はさらに、少なくとも1種のノズリスポル酸又はノズリスポル酸誘導体、フレーバ、充填剤、潤滑剤、及び流動助剤を、非動物産物含有フレーバ又は非動物源由来のフレーバの他にも含む、動物産物を含有しない錠剤を提供する。任意選択で、本発明の錠剤は、以下の成分、即ち着色剤、結合剤、抗酸化剤、崩壊剤、又は防腐剤の、少なくとも1種をさらに含有することができる。さらに、代替の実施形態では、本発明は、被覆された錠剤を提供する。本発明の錠剤は、湿式及び乾式顆粒化プロセスなど、当技術分野での従来の方法に従って調製される。
【0092】
錠剤の成分の多くは、チュアブル製剤用に提供されたものを含む。充填剤(又は希釈剤)に関して、本発明の錠剤では、錠剤の技術分野で知られている充填剤のすべてが考えられる。充填剤の非限定的な例には、無水ラクトース、水和ラクトース、噴霧乾燥ラクトース、結晶性マルトース、及びマルトデキストリンが含まれる。
【0093】
流動助剤又は流動促進剤も、当技術分野で周知であり、例えば、二酸化ケイ素(CARBOSIL)又はシリカゲル(SYLOID)、タルク、デンプン、カルシウム、ステアレート、ステアリン酸マグネシウム、及びケイ酸アルミニウムマグネシウム(NEUSILIN)が含まれる。流動助剤の量は、当業者によって容易に決定され、全組成物の重量に対して約0.01から約25%使用することが含まれる。錠剤用潤滑剤の、非限定的な例には、ステアリン酸マグネシウム及びカルシウムと、ステアリン酸が含まれる。この場合も、様々な潤滑剤、並びにこれら化合物の量が、当業者に周知である。その範囲には、約0.01から約20%が含まれる。
【0094】
本発明によって提供されるチュアブル製剤及び錠剤は、当技術分野での従来の技法を使用して被覆することができる。動物用チュアブル製剤のコーティングには、ゼラチン、ベヘン酸グリセリル、ココアバター、及び蜜蝋が含まれる。その他のコーティングは、当業者に知られているであろう。錠剤用コーティングには、シールコーティングやサブコーティング、シロップコーティングなどの糖衣、並びにパンポアコーティングやパンスプレーコーティングなどのフィルムコーティングが含まれる。当業者に周知のように、コーティングは、溶媒や可塑剤、着色剤、不透明化増量剤、フィルム形成剤などの追加の成分を含有する。
【0095】
本発明の経口製剤は、疾患の治療を必要とする宿主に対し、医薬品を含有する有効な量の経口製剤を投与することによって、いくつかの疾患状態を治療するのに使用することができる。特定の徴候の治療プロトコルの決定は、薬学又は獣医学の当業者の技能レベル範囲に十分含まれる。宿主には、すべての動物、例えばネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、ウマ、及びブタが含まれる。上述のように、本発明によって提供される経口製剤は、ヒト宿主の疾患状態を治療するのにも使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0096】
本発明及びその多くの利点のより良い理解は、例として与えられた以下の実施例から得られるであろう。
[実施例1]
【0097】
おいしさに関する研究
この試験では、毎日家庭で使用する状況において、4つの代替例、即ちCOX−2阻害剤やノズリスポル酸又はノズリスポル酸誘導体などの、医薬品用非動物産物含有フレーバのどれが、最も容易にイヌによって受け入れられるかを決定した。4つの代替例である非動物フレーバは、従業員のイヌ(employee dogs)を用いた定性試験で、16種のフレーバ範囲から選択した。対照は、実際のブタの肝臓を含有する錠剤であった。
【0098】
錠剤の形をした製剤は、下記のように調製した。
【0099】

【0100】

【0101】

【0102】

【0103】

【0104】

【0105】
試験の結果を以下にまとめる:
【0106】

【0107】
4種の合成試験フレーバは、イヌに受け入れられたが、実際のブタの肝臓によって風味付けられた製剤ほど容易ではなかった。
・ 具体的には、イヌの94%が、全体としてブタの肝臓の錠剤を受け入れ、80%は、最初の試みでプレーンな錠剤を受け入れた(拒否率は6%であった)。
・ 人工フレーバの場合、イヌの74%から85%が、全体として錠剤を受け入れ、これらの25%から60%の範囲は、最初の試みでプレーンな錠剤を受け入れた(即ち、拒否率は15%から26%であった)。
・ ブタ肝臓のスコアである、「受入れ−94%」、「1回目の試みで受け入れられたプレーン−80%」、「受け入れられたプレーン−90%」、及び「1回目の試みでの受入れ−83%」は、信頼度95%+でのその他すべての錠剤に関するスコアよりも、著しく高い。
・ CHARTORは、イヌの85%に受け入れられたが、これに比べてCHARDEXの選択肢では、74−79%であった。またCHATORは、より容易に受け入れられ、1回目の試みでプレーンな錠剤が60%に受け入れられたのに対し、CHARDEXの選択肢では26から38%であった。
・ 全体として「受け入れられた」スコアは、信頼度90%+でCHRDEX 2%及び4%の選択肢よりも著しく高い。
・ CHARTORとCHARDEX+Carmelとの間には、統計学上有意な差はなかった。
・ CHARDEX 2%、4%、及び+Carmelの選択肢のスコア間には、統計学上有意な差はなかった。
イヌの飼い主は、合成フレーバ製剤を投与することがより難しいと考えていたが、CHARTORで風味付けた製剤に関する「容易な」スコアは、非常に受入れ可能なものであった。
【0108】

[実施例2]
【0109】
イヌに非ビーフチュアブル製剤を出すことが受け入れられるか否かを決定する研究
【0110】

【0111】
すべてのイヌは、Harlan Sprague Dawley, Madison, WI, Merial Limited, Athens, GA、又はSinclair Research Center, Columbia, MOから当初獲得したビーグルであった。
【0112】

【0113】

【0114】

【0115】
すべてのチュアブル物質を、0日目、2日目、又は4日目に1回与えた。
【0116】

【0117】
すべてのチュアブル物質を、0日目、2日目、又は4日目に1回与えた。
受入れ可能性のスコアリングシステム:
1=容易に飲み込んだ
2=なだめながら、又は食物と一緒に飲み込んだ
3=拒否
受入れ可能性のスコア2は、イヌが咀嚼物質を食べる前にそれで遊んだことを理由として記録した。チュアブル物質を、必ずしも食物と一緒に与える必要はない。
[実施例2]
【0118】
下記の非動物産物を含有するチュアブル製剤を、従来の技法に従って調製した。
【0119】
実施例2A
ノズリスポラミドチュアブル物質
バッチサイズ 100g
【0120】

【0121】
実施例2B
ノズリスポラミドチュアブル物質
バッチサイズ 100g
【0122】

【0123】
実施例2C
ノズリスポラミドチュアブル物質
バッチサイズ 100g
【0124】

【0125】
実施例2D
ノズリスポラミドチュアブル物質
バッチサイズ 100g
【0126】

【0127】
実施例2E
ノズリスポラミドチュアブル物質
バッチサイズ 100g
【0128】

【0129】
実施例2F
ノズリスポラミドチュアブル物質
バッチサイズ 100g
【0130】

【0131】
実施例2G
ノズリスポラミドチュアブル物質
バッチサイズ 200g
【0132】

【0133】
実施例2H
ノズリスポラミドチュアブル物質
バッチサイズ 100g
【0134】

【0135】
実施例2I
ノズリスポラミドチュアブル物質
バッチサイズ 100g
【0136】

【0137】
実施例2J
ノズリスポラミドチュアブル物質
バッチサイズ 100g
【0138】

【0139】
実施例2K
ノズリスポラミドチュアブル物質
バッチサイズ 100g
【0140】

[実施例3]
【0141】
下記の4種の非動物産物含有チュアブル製剤を、従来の技法に従って調製した。
【0142】

[実施例4]
【0143】

【0144】
この製剤は、下記のように調製した:
1.成分1と2を混合する。
2.ステップ1に、成分3、4、及び5を順次攪拌しながら溶解する。必要なら、加熱を用いて溶解する。
3.品目6から9を、遊星形ミキサ内で10分間混合する。
4.ステップ3を、ステップ2の溶液で顆粒化する。
5.クエン酸を、水の50%に溶解し、ステップ3に添加する。
6.残りの水に、ソルビン酸カリウムを溶解し、ステップ3に添加する。
7.必要に応じて混合する。
8.コーン油を添加し、混合する。
9.押出し物を作製する。
10.押出し物を、50℃で2時間乾燥する。
[実施例5]
【0145】
下記の成分を含む、非動物産物含有チュアブル製剤
【0146】

【0147】
上記製剤を、下記のように調製した。
1.成分1と2を混合する。
2.ステップ1に、品目3、4、及び5を順次攪拌しながら溶解する。必要なら、加熱する。
3.品目6から9を、遊星形ミキサ内で10分間混合する。
4.ステップ3を、ステップ2の溶液で顆粒化する。
5.10分間、又は必要に応じて混合する。
6.クエン酸を、水8gに溶解する。ステップ5の顆粒化を継続する。
7.ソルビン酸カリウムを水8gに溶解する。ステップ5に添加し、顆粒化を継続する。
8.コーン油を添加する。5分間混合する。
9.押出し物を作製する。
10.押出し物を、50℃で2時間乾燥する。
[実施例6]
【0148】
下記のイベルメクチン/ピランテルチュアブル製剤を、従来の技法に従い調製する。
イベルメクチン/ピランテルパモエート 68μm/163mg
【0149】

[実施例7]
【0150】
下記の非動物産物含有チュアブル製剤を、従来の技法に従って調製する。
エプリノメクチン非ビーフチュアブル錠剤(0.0114%w/w、4.25%w/w)
【0151】

[実施例8]
【0152】
下記の非動物産物含有チュアブル錠剤製剤を、従来の技法に従って調製する。
【0153】

【0154】

【0155】

【0156】

【0157】

【0158】

【0159】
本発明の上記説明は、例示を目的とし、限定しようとするものではない。記述された実施形態の様々な変更及び修正を、当業者なら思いつくであろう。これらは、本発明の範囲又は精神から逸脱することなく行うことができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)少なくとも1種のノズリスポラミド酸若しくはノズリスポル酸誘導体、
又は、
b)i)少なくとも1種のアベルメクチン若しくはミルベマイシン誘導体、並びに
ii)プラジカンテル及びピランテルからなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含む組合せ
を含む、有効な量の、医薬品として活性な薬剤と、
少なくとも1種の充填剤と、
少なくとも1種の崩壊剤と、
少なくとも1種の非動物産物含有フレーバ、又は非動物源由来のフレーバと、
少なくとも1種の結合剤と、
少なくとも1種の湿潤剤と、
少なくとも1種の顆粒化溶媒と、
任意選択で、少なくとも1種の抗酸化剤、少なくとも1種のpH調節剤、少なくとも1種の界面活性剤、少なくとも1種の防腐剤、少なくとも1種の潤滑剤、又は少なくとも1種の着色剤と、
任意選択で、コーティングと
を含む、動物産物を含有しない動物用チュアブル製剤。
【請求項2】
医薬品として活性な薬剤が、
a)式Iの少なくとも1種のノズリスポル酸誘導体、又は医薬品として許容されるその塩、


(式中、Rは、(1)水素、
(2)任意選択で置換されたアルキル、
(3)任意選択で置換されたアルケニル、
(4)任意選択で置換されたアルキニル、
(5)任意選択で置換されたシクロアルキル、
(6)任意選択で置換されたシクロアルケニル、
但し、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、及びシクロアルケニル上の置換基は、
(i)アルキル、
(ii)X−アルキル(XはO又はS(O)である)、
(iii)シクロアルキル、
(iv)ヒドロキシ、
(v)ハロゲン、
(vi)シアノ、
(vii)カルボキシ、
(viii)NY(Y及びYは独立にH又はアルキルである)、
(ix)アルカノイルアミノ、及び
(x)アロイルアミノ(前記アロイルは任意選択で、Rから独立に選択された1から3個の基で置換されている)
から独立に選択された1から3個の基であり、
(7)アリール又はアリールアルキル(前記アリールは、Rから独立に選択された1から3個の基で任意選択で置換されている)、
(8)パーフルオロアルキル、
(9)ヒドロキシ、オキソ、アルキル、及びハロゲンから独立に選択された1から3個の基により任意選択で置換された、酸素、イオウ、及び窒素原子から独立に選択された1から4個のヘテロ原子を含有し、飽和又は部分不飽和でよい5又は6員複素環であり、
、R、及びRは、独立に、OR、OCO、OC(O)NRであり;或いは
及びRは一緒になって、=O、=NOR、又は=N−NRを表し;
及びRは、Hであり;或いは
及びRは、一緒に−O−を表し;
は、(1)CHO、又は

であり、
は、(1)H、
(2)OR、又は
(3)NRであり、
は、(1)H、又は
(2)ORであり;
10は、
(1)CN、
(2)C(O)OR
(3)C(O)N(OR)R
(4)C(O)NR
(5)NHC(O)OR
(6)NHC(O)NR
(7)CHOR
(8)CHOCO
(9)CHOC(O)NR
(10)C(O)NRCNR、又は
(11)C(O)NRSO
であり、


は、単結合又は二重結合を表し;
は、(1)水素、
(2)任意選択で置換されたアルキル、
(3)任意選択で置換されたアルケニル、
(4)任意選択で置換されたアルキニル、
(5)任意選択で置換されたアルカノイル、
(6)任意選択で置換されたアルケノイル、
(7)任意選択で置換されたアルキノイル、
(8)任意選択で置換されたアロイル、
(9)任意選択で置換されたアリール、
(10)任意選択で置換されたシクロアルカノイル、
(11)任意選択で置換されたシクロアルケノイル、
(12)任意選択で置換されたアルキルスルホニル、
(13)任意選択で置換されたシクロアルキル、
(14)任意選択で置換されたシクロアルケニル、
但し、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカノイル、アルケノイル、アルキノイル、アロイル、アリール、シクロアルカノイル、シクロアルケノイル、アルキルスルホニル、シクロアルキル、及びシクロアルケニル上の置換基は、ヒドロキシ、アルコキシ、シクロアルキル、アリールアルコキシ、NR、CO、CONR、及びハロゲンからなる群から独立に選択された1から10個の基であり、
(15)パーフルオロアルキル、
(16)アルキル、パーフルオロアルキル、ニトロ、ハロゲン、及びシアノから独立に選択された、1から3個の基で任意選択で置換されたアリールスルホニル、
(17)アルキル、アルケニル、パーフルオロアルキル、アミノ、C(O)NR、シアノ、CO、及びハロゲンから独立に選択された1から4個の基により任意選択で置換された、酸素、イオウ、及び窒素から選択された1から4個のヘテロ原子を含有し、飽和又は部分不飽和でよい5又は6員複素環であり;
は、(1)H、
(2)任意選択で置換されたアリール、
(3)任意選択で置換されたアルキル、
(4)任意選択で置換されたアルケニル、
(5)任意選択で置換されたアルキニル、
(6)任意選択で置換されたシクロアルキル、
(7)任意選択で置換されたシクロアルケニル、又は
(8)酸素、イオウ、及び窒素から独立に選択された1から4個のヘテロ原子を含有する、任意選択で置換された複素環であって、但し、前記アリール、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、又はアルキニル上の置換基は、
(i)ヒドロキシ、
(ii)アルキル、
(iii)オキソ、
(iv)SONR
(v)アリールアルコキシ、
(vi)ヒドロキシアルキル、
(vii)アルコキシ、
(viii)ヒドロキシアルコキシ、
(ix)アミノアルコキシ、
(x)シアノ、
(xi)メルカプト、
(xii)アルキル−S(O)
(xiii)Rから独立に選択された1から4個の基で、任意選択で置換されたシクロアルキル、
(xiv)シクロアルケニル、
(xv)ハロゲン、
(xvi)アルカノイルオキシ、
(xvii)C(O)NR
(xviii)CO
(xix)ホルミル、
(xx)−NR
(xxi)酸素、イオウ、及び窒素から独立に選択された1から4個のヘテロ原子を含有し、任意選択でRから独立に選択された1から5個の基で置換された、飽和又は部分不飽和でよい5から9員複素環、
(xxii)任意選択で置換されたアリール(アリール置換基は、1,2−メチレンジオキシ、又はRから独立に選択された1から5個の基である);
(xxiii)任意選択で置換されたアリールアルコキシ(アリール置換基は、1,2−メチレンジオキシ、又はRから独立に選択された1から5個の基である)、及び
(xxiv)パーフルオロアルキル
から独立に選択された1から10個の基であり;
及びRは、Rから独立に選択され;或いは
及びRは、これらが結合するNと一緒になって、O、S(O)、及びNから選択された0から2個の追加のヘテロ原子を含有し、R、ヒドロキシ、チオキソ、及びオキソから独立に選択された1から3個の基で任意選択で置換された3から10員環を形成し;
は、(1)ハロゲン、
(2)アルキル、
(3)パーフルオロアルキル、
(4)−S(O)
(5)シアノ、
(6)ニトロ、
(7)RO(CH)v−、
(8)RCO(CH)v−、
(9)ROCO(CH)v−、
(10)任意選択で置換されたアリール(置換基は、1から3個のハロゲン、アルキル、アルコキシ、又はヒドロキシである)、
(11)SONR、又は
(12)アミノであり;
は、(1)アルキル、
(2)X−アルキル(XはO又はS(O)である)、
(3)アルケニル、
(4)アルキニル、
(5)パーフルオロアルキル、
(6)NY(Y及びYは独立にH又はアルキルである)、
(7)ヒドロキシ、
(8)ハロゲン、及び
(9)アルカノイルアミノであり、
及びRは、独立に、
(1)水素、
(2)ヒドロキシ、アミノ、又はCOで任意選択で置換されたアルキル、
(3)ハロゲン、1,2−メチレンジオキシ、アルコキシ、アルキル、又はパーフルオロアルキルで任意選択で置換されたアリール、
(4)アリールアルキル(アリールが、パーフルオロアルキル又は1,2−メチレンジオキシで任意選択で置換されている)、
(5)アルコキシカルボニル、
(6)アルカノイル、
(7)アルカノイルアルキル、
(9)アリールアルコキシカルボニル、
(10)アミノカルボニル、
(11)モノアルキルアミノカルボニル、
(12)ジアルキルアミノカルボニルであり;或いは
及びRは、これらが結合するNと一緒になって、O、S(O)、及びNから選択された0から2個の追加のヘテロ原子を含有し、R及びオキソから独立に選択された1から3個の基で任意選択で置換された3から7員環を形成し;
は、(1)水素、
(2)パーフルオロアルキル、
(3)アルキル、
(4)任意選択で置換されたアリール又はアリールアルキル(アリール置換基は、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、及びヒドロキシから独立に選択された1から3個の基である)であり;
mは、0から2であり;
vは、0から3である)
或いは、
b)i)少なくとも1種のアベルメクチン又はミルベマイシン誘導体であって、前記アベルメクチン又はミルベマイシン誘導体が、イベルメクチン、アバメクチン、ドラメクチン、エマメクチン、エプリノメクチン、モキシデクチン、セレメクチン、及びミルベマイシンオキシムからなる群から選択されるもの;及び
ii)プラジカンテル及びピランテルからなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含む組合せ
を含み、
充填剤が、大豆タンパク質、コーンコブ、又はコーングルテンミールからなる群から選択され;
崩壊剤が、グリコール酸ナトリウムデンプン、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、デンプン、微結晶性セルロース、マンニトール、アルギン酸、ビーガム、微結晶性デキストロース、クロスポビドン、ベントナイト、及びα化デンプンからなる群から選択され;
結合剤が、ポリビニルピロリドン、ポビドン、デンプン、α化デンプン、ゼラチン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、トラガカント、及びアカシアからなる群から選択され;
− 湿潤剤が、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール400、及びポリエチレングリコール3350からなる群から選択され;
− 顆粒化溶媒が、水、ソルビトール水溶液、グリセロール、又はプロピレングリコールである、請求項1に記載の動物用チュアブル製剤。
【請求項3】
抗酸化剤をさらに含み、前記抗酸化剤が、αトコフェラール、アスコルビン酸、パルミチン酸アスクロビル、アスコルビン酸ナトリウム、メタ重硫酸ナトリウム、没食子酸n−プロピル、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、モノチオグリセロール、又は前述のいずれかの混合物である、請求項2に記載の動物用チュアブル製剤。
【請求項4】
着色剤をさらに含み、前記着色剤が、色素、アルミニウムレーキ、カラメル、酸化鉄をベースにした着色剤、又は前述のいずれかの混合物である、請求項3に記載の動物用チュアブル製剤。
【請求項5】
防腐剤をさらに含み、前記防腐剤が、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、安息香酸、ベンジルアルコール、ブロノポール、ブチルパラベン、セントリミド、クロルヘキシジン、クロロブタノール、クロロクレゾール、クレゾール、エチルパラベン、イミド尿素、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェノール、フェノキシエタノール、フェニルエチル、アルコール、酢酸フェニル水銀、ホウ酸フェニル水銀、硝酸フェニル水銀、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、ソルビン酸、チメロサール、プロピルパラベン、ミリスチルγ塩化ピコリニウム、パラベンメチル、パラベンプロピル、第4級アンモニウム化合物、及び前述のいずれかの混合物からなる群から選択される、請求項4に記載の動物用チュアブル製剤。
【請求項6】
モノオレイン酸グリセリル、ポリオキシエチレン、カプリル酸/カプリン酸グリセロールソルビタンエステル、ポリビニルアルコール、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリグリコール化グリセリド、ラウリン酸プロピレングリコール、及びポロキソマーからなる群から選択された界面活性剤をさらに含む、請求項2に記載の動物用チュアブル製剤。
【請求項7】
潤滑剤をさらに含み、前記潤滑剤が、コーン油、ポリエチレングリコール、鉱油、ステアリン酸マグネシウム、硬化植物油、落花生油、大豆油、又はヒマシ油からなる群から選択される、請求項2に記載の動物用チュアブル製剤。
【請求項8】
被覆され、そのコーティングがゼラチン、ベヘン酸グリセロール、ココアバター、又は蜜蝋である、請求項1に記載の動物用チュアブル製剤。
【請求項9】
医薬品として活性な薬剤が、製剤の全重量に対し、
a)有効な量の、下式のノズリスポル酸誘導体の少なくとも1種、


(式中、Rは、
H、CH、CHCH、C(CH、CHCHCH、CHCHOH、CH(COCH)CHOH、CHCOCH、CHCH(OCHCH、CHCHOCHCHOH、CH(CH)(CHC(CHOH、(CHOH、(CHOH、(CH)SOH、CH(CHOH)CHCH、NHC(CH、CHCN、(CHOH、CHCH(OH)CH、CH(CHOH)CHCHCH、CHCHSCH、CHCHSCHCH、CHCONH、CH(CH)(CHOH)、CHCHNHCHCHOH、CH(CHOH)(CHCH、CH(CHOCH)CH、(CHSH、(CHNH、CHCHSOCH、CHCHS(O)CH、CH(CH(CH)CHOH、(CHNH、(CHN(CHCH、(CHN(CH、OCHCH、CHCH(OH)CHOH、OCH、CHCHOCH、CHCHNHC(O)CH、C(CHCHOH、c−C、cC11、(CHOCHCH、CHCH=CH、C(CHCH)(CHOH)、CHC=CH、CHCOCHCH、CHCHF、(CHO(CH11CH、CHCHN(CH、CHCHOCHCHNH、CHCF、NHCHCOCHCH、CH(CH)COCH、C(CHCHC(O)CH、CH(COCHCH、CHCH、CH(CHCHCH)COCH、CHCHCHOCH、C(CHCHC=CH、(CHCH、CH(CHCHCH、(CH)SCH,CHCHCOH、CH(CH(CH)COCH、OCHCOH、CH(CH(CH)CHOH、CH(CH(CH)CHOH、CH(CH)CHOH、CH(CH)CHOH、CH(CH、(CH)CH(CH、CH(CH)CHCH、CHCH(CH)OH、(CHCH、(CHOCHCH、1−アダマンチル、(CHCH、CH(CH)CH(CH、(CHNHCH、(CHN(CHCH

からなる群から選択される)
又は
b)i)少なくとも1種のアベルメクチン又はミルベマイシン誘導体であって、前記アベルメクチン又はミルベマイシン誘導体が、イベルメクチン、アバメクチン、ドラメクチン、エメメクチン、エプリノメクチン、モキシデクチン、セレメクチン、及びミルベマイシンオキシムからなる群から選択されるもの、及び
ii)プラジカンテル及びピランテルからなる群から選択された少なくとも1種の化合物
を含む組合せ;
大豆タンパク質、コーンコブ、又はコーングルテンミールからなる群から選択された充填剤を、約20から約60%;
崩壊剤を、約1から約20%;
非動物産物含有フレーバ、又は非動物源由来のフレーバを、約0.1から約20%;
結合剤を、約0.5から10%;
湿潤剤を、約5から約20%;及び
顆粒化溶媒を、約5から約20%含む、請求項1に記載の動物用チュアブル製剤。
【請求項10】
抗酸化剤を0.05%から約1.0%、防腐剤を約0.05から約1.0%、潤滑剤を約0.01から20%、及び着色剤を約0.01から約10%さらに含む、請求項9に記載の動物用チュアブル製剤。
【請求項11】
a)t−ブチルノズリスポラミド、又は、
b)i)イベルメクチン、エプリノメクチン、モキシデクチン、若しくはミルベマイシンオキシムからなる群から選択された、少なくとも1種の化合物、及び
ii)ピランテル若しくはプラジカンテルからなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含む組合せ
を含む、有効な量の、医薬品として活性な薬剤と、
大豆タンパク質、コーンコブ、又はコーングルテンミールからなる群から選択された充填剤と、
崩壊剤と、
非動物産物含有フレーバ、又は非動物源由来のフレーバであって、ヒッコリースモークフレーバ又はビーフフレーバであるものと、
結合剤と、
湿潤剤と、
顆粒化溶媒と、
任意選択で、抗酸化剤、pH調節剤、防腐剤、界面活性剤、潤滑剤、又は着色剤と
を含む、動物産物を含有しない動物用チュアブル製剤。
【請求項12】
製剤の全重量に対して、
大豆タンパク質、コーンコブ、又はコーングルテンミールからなる群から選択された充填剤を、約20から約60%、
崩壊剤を、約1から約20%、
ヒッコリースモークフレーバを、約0.1から約20%、
結合剤を、約0.5から約10%、
湿潤剤を、約5から約20%、及び
顆粒化溶媒を、約5から約20%、
任意選択で、
抗酸化剤を、約0.05%から約1.0%、
防腐剤を、約0.05から約1.0%、及び
pH調節剤、
界面活性剤を、約0.001%から約1%、
潤滑剤を、約0.01%から約20%、
着色剤を、約0.01から約10%
含む、請求項11に記載の動物用チュアブル製剤。
【請求項13】
医薬品として有効な薬剤が、ノズリスポル酸又はノズリスポル酸誘導体と、ノズリスポル酸又はノズリスポル酸誘導体以外の第2の医薬品である、請求項1に記載の動物用チュアブル製剤。
【請求項14】
崩壊剤が、グリコール酸ナトリウムデンプン、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、デンプン、微結晶性セルロース、アルギン酸、ビーガム、クロシポビドン、ベントナイト、及びα化デンプンからなる群から選択される、請求項12に記載の動物用チュアブル製剤。
【請求項15】
結合剤が、ポリビニルピロリドン、ポビドン、デンプン、α化デンプン、ゼラチン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、トラガカント、及びアカシアからなる群から選択され、顆粒化溶媒が、水、ソルビトール水溶液、グリセロール、又はポリプロピレングリセロールである、請求項12に記載の動物用チュアブル製剤。
【請求項16】
抗酸化剤を含み、前記抗酸化剤が、αトコフェロール、アスコルビン酸、パルミチン酸アスクロビル、アスコルビン酸ナトリウム、メタ重硫酸ナトリウム、没食子酸n−プロピル、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、又は前述のいずれかの混合物、及びモノチオグリセロールからなる群から選択される、請求項15に記載の動物用チュアブル製剤。
【請求項17】
防腐剤を含み、前記防腐剤及び前記防腐剤が、パラベン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、安息香酸、ベンジルアルコール、ブロノポール、セトリミド、クロルヘキシジン、クロロブタノール、クロロクレゾール、クレゾール、イミド尿素、フェノール、フェノキシエタノール、フェニルエチルアルコール、酢酸フェニル水銀、ホウ酸フェニル水銀、硝酸フェニル水銀、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、ソルビン酸、チメロサール、プロピルパラベン、ミリスチルγ塩化ピコリニウム、パラベンメチル、パラベンプロピル、第4級アンモニウム化合物、及び前述のいずれかの混合物からなる群から選択される、請求項15に記載の動物用チュアブル製剤。
【請求項18】
pH調節剤及び潤滑剤を含み、前記pH調節剤が、クエン酸、フメル酸、及びリンゴ酸からなる群から選択され、前記潤滑剤が、ポリエチレングリコール、コーン油、鉱油、硬化植物油、落花生油、及びヒマシ油からなる群から選択される、請求項17に記載の動物用チュアブル製剤。
【請求項19】
医薬品として活性な組合せが、エプリノメクチンと、プラジカンテル又はピランテルとを含む組合せである、請求項8に記載の動物用チュアブル製剤。
【請求項20】
a)少なくとも1種のノズリスポル酸若しくはノズリスポル酸誘導体、又は、
b)i)少なくとも1種のアベルメクチン若しくはミルベマイシン誘導体、並びに
ii)プラジカンテル及びピランテルからなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含む組合せ
を含む、有効な量の、医薬品として活性な薬剤と、
少なくとも1種の充填剤と、
少なくとも1種の非動物産物含有フレーバ、又は非動物源由来のフレーバと、
少なくとも1種の潤滑剤と、
少なくとも1種の流動助剤と、
任意選択で、少なくとも1種の抗酸化剤、少なくとも1種のpH調節剤、少なくとも1種の結合剤、少なくとも1種の崩壊剤、少なくとも1種の界面活性剤、少なくとも1種の防腐剤、及び少なくとも1種の着色剤と
を含み、任意選択で、少なくとも1種のコーティングで被覆される、動物産物を含有しない錠剤。
【請求項21】
充填剤が、無水ラクトース、水和ラクトース、噴霧乾燥したラクトース、結晶性マルトース、及びマルトデキストリンからなる群から選択され、
流動助剤が、二酸化シリコーン、シリカゲル、タルク、デンプン、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、及びステアリン酸アルミニウムマグネシウムからなる群から選択され、
潤滑剤が、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸、及びワックスからなる群から選択される、
請求項20に記載の錠剤。
【請求項22】
崩壊剤が、グリコール酸ナトリウムデンプン、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、デンプン、微結晶性セルロース、アルギン酸、ビーガム、クロスポビドン、ベントナイト、及びα化デンプンからなる群から選択され、
結合剤が、ポリビニルピロリドン、ポビドン、デンプン、α化デンプン、ゼラチン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、トラガカント、及びアカシアからなる群から選択される、
請求項21に記載の錠剤。
【請求項23】
着色剤さらに含み、前記着色剤が、色素、アルミニウムレーキ、カラメル、酸化鉄をベースにした着色剤、又は前述のいずれかの混合物である、請求項22に記載の錠剤。

【公表番号】特表2007−516285(P2007−516285A)
【公表日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−547151(P2006−547151)
【出願日】平成16年12月17日(2004.12.17)
【国際出願番号】PCT/US2004/042380
【国際公開番号】WO2005/062782
【国際公開日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(304040692)メリアル リミテッド (73)
【Fターム(参考)】