説明

非接触情報媒体及びこれを備えた非接触情報媒体付冊子

【課題】本発明は、外装基材の一方を接着性に優れた発泡樹脂の基材とし、他方を非発泡樹脂の基材とすることにより、アンテナが存在する部分の基材上のうねり、波打ちやカールを軽減する非接触情報媒体を提供する。
【解決手段】本発明は、アンテナ4が形成されたアンテナシート3と、アンテナ4に接続されたICチップ5と、アンテナシート3の両面にそれぞれ外装基材が積層された非接触型情報媒体であって、外装基材の一方は、多孔質の発泡樹脂の部材により形成された第1基材6とされ、外装基材の他方は、非発泡樹脂の部材により形成された第2基材7とされていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部機器に対して非接触でデータの通信を行う非接触情報媒体及びこれを備えた非接触情報媒体付冊子に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、非接触ICカードや非接触ICタグを用いたシステムが普及する中、例えばパスポートや預貯金通帳などの冊子に、電子データの記入や印字が可能なICインレットを設けた非接触情報媒体が利用されてきている。非接触情報媒体は、ICモジュールと、このICモジュールに接続されたアンテナとを備えたアンテナシートの両面に上質紙やコート紙などよりも高い引き裂き強度を持ち、かつ柔軟性に優れた基材が取り付けられて構成されている。
このような非接触情報媒体として、アンテナシートをその両面から挟む外装基材が多孔性の発泡樹脂により形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図6(a)は、特許文献1に記載された非接触情報媒体21を模式的に表した分解断面図、図6(b)は、特許文献1に記載された非接触情報媒体21を接合させた状態を示す断面図である。
非接触情報媒体21は、ICインレット22が多孔質構造を有する2枚のシート状発泡樹脂シート26によって上下から挟み込まれて形成されている。ICインレット22と、その上下両面に取り付けられるシート26とは、接着剤(不図示)によって一体的に接合されている。
ICインレット22は、アンテナシート23と、アンテナシート23の両面に形成されたアンテナコイル24と、アンテナシート23に取り付けられたICチップ25とを備えている。
多孔質構造を有するシート26は、吸水性があり、水やアルコール系糊などを利用することができるとされている。このため、紙などのカバー部材との接合に適しており、また、多孔質構造を利用して、接合強度に優れたラミネーション処理を行うことができるとされている。一方アンテナシート23に、発泡樹脂を採用すると、その吸湿性がアンテナ24設置のエッチング処理等の妨げになるため、非発泡樹脂が採用されることが多い。
【特許文献1】米国特許第7059535号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、特許文献1の非接触情報媒体21における発泡樹脂によるシート26は高い熱収縮性があるが、アンテナシート23は非発泡樹脂を採用しておりシート26とは異なる熱収縮性を有するものであるため、アンテナシート23に設けられたアンテナ層24を挟み込みラミネート接合を行うと、発泡樹脂のシート26とアンテナシート23との熱収縮率の大きな相違により、シート26の表面においてアンテナの凹凸に沿った局所的な変形、すなわちうねりや波打ちやカールが発生しやすくなるという問題があった。その結果、図6(b)や(c)に示すように、アンテナ層24の存在がシート26やカバー材27の表面において視認され、外観的な品質が劣化するという問題があった。
また、発泡樹脂からなるシート26は、基材の伸張度が高く、厚みのあるアンテナ24を含むアンテナシート23に貼り付けると、その厚みに応じてシート26が伸張し、アンテナシート24の厚みが浮き出やすくなるため、上記と同様に、シート26やカバー材27の表面アンテナ24の存在が視認しやすくなり外観的な品質が低くなるという問題があった。
またさらに、発泡樹脂は、非発泡樹脂に比べて引き裂き耐性が低く、シート26を故意に引き裂こうとすると簡単に引き裂けて、アンテナシート23を破損させてしまいやすいという問題があり、偽造等の目的でICインレットのみを取り出すことが容易となるため、セキュリティの観点から望ましくないという問題があった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、外観が良好に保持され、引き裂き強度及びセキュリティ性の高い非接触情報媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供している。
本発明の第1の態様である非接触情報媒体は、両面にアンテナが形成されたアンテナシートと、前記アンテナに接続されたICチップとを有するインレットの両面を外装基材で被覆して挟み込んだ非接触型情報媒体であって、前記外装基材の一方は、多孔質の発泡樹脂からなる第1基材であり、前記外装基材の他方は、非発泡樹脂からなる第2基材であることを特徴とする。
本発明の第2の態様であるカバー付非接触情報媒体は、非接触情報媒体の一方の面に貼り合わされたカバー部材を備えていることを特徴とする。
本発明の第3の態様である非接触情報媒体付冊子は、本発明の非接触情報媒体を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の非接触情報媒体によれば、アンテナシートの一方の面に発泡樹脂を採用し、冊子紙面等との接着性を持たせつつ、他方の面に非発泡樹脂を採用することにより、外装基材のうねりや波打ち、カールが発生するのを抑制することができ、外観上の品質を向上させつつ引き裂き強度及びセキュリティ性の高い非接触情報媒体を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る非接触ICインレイ(非接触型情報媒体)の一部を構成するICインレット2を示す図である。図2(a)は、ICインレット2を用いて非接触ICインレイ1を作製した分解断面図であり、図2(b)は、ICインレット2に外装基材が接合された状態を示す断面図である。
【0008】
非接触ICインレイ1は、ICインレット2が第1基材6及び第2基材7の2枚のシート状の外装基材によって上下から挟み込まれて形成されている。ICインレット2と、その上下両面に取り付けられる第1基材6及び第2基材7とは、接着剤8によって一体的に接合されている。
【0009】
ICインレット2は、アンテナシート3と、アンテナシート3の両面に形成されたアンテナコイル4と、アンテナシート3に取り付けられたICチップ5とを備えている。
【0010】
アンテナシート3の材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の各種樹脂を好適に採用することができる。
【0011】
アンテナコイル4は、アルミや銀等の導体を用いてエッチング、ワイヤボンディング、印刷等の方法により形成されている。中でもアルミは安価であり、製造コストの観点から好ましい。アンテナコイル4は、一方の面に設けられたアンテナループ4Aと、他方の面に形成されたジャンパ線4Bとを有している。ジャンパ線4Bの端部は、シートに開けられた図示しない貫通孔を用いたり、かしめられたりしてアンテナループ4Aと電気的に接続されている。
【0012】
ICチップ5は、溶接等によってアンテナコイル5と電気的に接続されてアンテナシート3に取り付けられている。これによって、ICインレット2は、外部のデータ読取装置等との間で、非接触でデータの送受信を行うことができる。
【0013】
第1基材6は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブデン、ポリイソプレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体やアイオノマー等のポリオレフィン系樹脂からなる。第1基材6は、これにシリカ等の多孔質粒子を混合し、樹脂の混練時に空気を加えて発泡させ、延伸後に穿孔加工する等の方法で得ることができる基材からなる。
第1基材6として、インクジェットやオフセット等に対する印刷適正を付与した樹脂シート又は合成紙として市販されているものを利用することも可能である。また、第1基材6は、熱可塑性を有するものが好ましい。この第1基材6に用いられる、例えばポリオレフィン系の発泡樹脂は柔軟性が高く、最終製品となる冊子等の製品に用いて柔軟性を保持させるには有効な基材である。
第1基材6は、厚み0.15mmから0.50mm程度とするのが望ましい。
【0014】
非発泡樹脂による第2基材7は、PET、PEN、PEN−G、PET−G、PVC、ポリイミドなど、アンテナシートと同じ材質か、又は、熱やその他の加工による伸縮がアンテナシートと等しくなるような材質の基材からなる。
したがって、第2基材は、熱収縮率が0.1%〜2%(150℃30分)である材質の基材とするのが好適である。また、第2基材7の伸張度は、100〜200%(MD)、75%〜150%(CD)の範囲である材質の基材とするのが好適である。
さらに、第2基材7は、これを非発泡樹脂とすることにより冊子等に組み込んだ際に冊子全体の硬度が高くならないよう、すなわち、冊子の柔軟性が損なわれないようにする。第2基材の硬度(柔軟性)は、第2基材の厚みによって調整できる。前記第2基材の厚みを、0.03mm〜0.15mmとし、硬度を0.05〜0.50mN・mとすると第2基材を好適に採用することが出来るが、0.05mm〜0.075mmとするのがより好ましい。なお、この硬度は、例えば、(J)TAPPI UM409に従い、シートの柔軟性(たわみ量)yを測定し、wを試験片の1平方メートル辺りの重量、Lをたわみが測定される試験片の部分の長さとした場合の硬度Elを下記の計算式にて算出したものに基づき検討の上、設置すればよい。
El=wL/8y
【0015】
接着剤8には、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)系、エチレンアクリル酸共重合体(EAA)系、エチレンメタクリル酸共重合体(EMAA)系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、オレフィン系等の各種熱可塑性樹脂からなるものを好適に採用することができる。また、接着剤8は、熱溶融性を有するものが好ましい。
接着剤8による第1基材6及び第2基材7のアンテナシート3への貼り合わせの際の厚みは0.001mmから0.03mmであることが望ましい。これにより第1基材6及び第2基材7とアンテナシート3との接着強度保持とアルコールや塩水といった溶液浸入によるアンテナ腐食へのバリア効果保持が可能となる。
【0016】
以上のように、本発明によれば、アンテナシートの一方の面に発泡樹脂を採用し、冊子紙面との接着性を持たせつつ、他方の面に非発泡樹脂を採用することにより、第2基材とアンテナシートの熱収縮率を同等にすることで、図2(b)に示すように、熱ラミネート処理の際にアンテナシートと第2基材との熱収縮率が相違することに基づく表面のうねりや波打ち、カールが発生するのを抑制することができ、外観的な品質を向上させうるという効果が得られ、ひいては非接触情報媒体全体として冊子に好適なものとすることができるという効果が得られる。
また、本発明の第2基材によれば、基材の熱収縮率が0.1%〜2%(150℃30分)に抑えられ、第2基材とアンテナシートの熱収縮率を同等となることから、ラミネート処理の際の熱収縮に基づく表面のうねりや波打ち、カールが発生するのを効果的に抑制することができ、外観的な品質を向上させうるという効果が得られる。
また、本発明によると、伸張度を100〜200%(MD)、75%〜150%(CD)とする第2基材を採用することにより、アンテナシート上のアンテナの厚みにより外装基材の表面に現れうる凹凸の発現を効果的に防止することができ、内蔵されたアンテナ及びアンテナシートの外装基材表面からの視認を不可能とし、上記と同様に外観上の品質を向上できるという効果が得られる。
また、本発明によると、アンテナシートにおいてアンテナを配した部分の凹凸を大きく軽減するため、該部分における外装基材又はカバー部材の磨耗を防止することができる。
またさらに、本発明によると、第2基材の厚みを0.03mm〜0.15mmとし、第2基材の硬度を0.05〜0.50mN・mとすることで、冊子全体の柔軟性を維持することができ、かつ、第1基材のみを使用した非接触情報媒体よりも、薄くても強度な引き裂き耐性を確保することができるという効果が得られる。
【0017】
図3(a)は、本発明のカバー部材付非接触ICインレイ10の構成を示す分解断面図、図3(b)は、非接触インレイ1にカバー部材11が取り付けられた状態を示す断面図である。
本発明による非接触ICインレイ1は、第2基材7の外面に布やPVC等のクロス素材によるカバー部材11が接着剤19により貼り合わされて、冊子に適用される前の中間製品となる。
カバー部材11は、厚み0.25mmから0.5mmの布クロス、紙クロス、PVCクロスを採用することができ、厚み0.005mmから0.05mのポリウレタン系や塩酸ビニル若しくは酢酸ビニル系の接着剤を介して第2基材7の外面に配することが出来る。さらに、これを熱ラミネート処理をすることによって厚み0.5mmから1.4mmのカバー付非接触ICインレイ10とすることができる。
【0018】
本願発明の構成を採用すると、図3(b)に示すように、第2基材7及びカバー部材11が貼り合わされても、アンテナ4の厚みが第2基材の表面、ひいてはカバー部材の表面に浮き出たり、波打ちやカールによるうねりが生じにくく、第2基材7ないしカバー部材11の表面に凹凸が生じない。
【0019】
図4は、非接触ICインレイ1が、冊子15に適用された状態を示す図である。
非接触ICインレイ1には、コート紙や上質紙などの冊子紙面(枚葉紙)12が第1基材6に貼り合わされ、又は綴じ合わされ、一方、紙、布やPVC等のクロス素材によるカバー部材11が接着剤により第2基材7に取り付けられ、非接触情報媒体付冊子15の一部となることができる。
【0020】
なお、アンテナシート3は、図5(a)又は(b)に示すように、その厚さ方向に貫通する貫通孔13を設け、後述する前記第1基材と前記第2基材とを貫通孔13においてアンテナシート3を介在せずに接合させることができる。
該貫通孔13を設けることにより、後述する第1基材の表面に熱ラミネート加工などの処理を施して第2基材と直接的に強固に接合しつつも、第2基材を用いていることにより、貫通孔13による凹凸の視覚化を防止することができる。また、非接触ICインレイ1全体がより安定して接合されるとともに、偽造等の目的でICインレットのみを取り出すことが困難となり、セキュリティ性を高めることができる。
【0021】
以上、本発明の実施形態と本発明による効果について説明してきたが、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0022】
以下、実施例を用いて、本実施形態の非接触ICインレイ1及び冊子15についてさらに説明する。
(実施例)
1.ICインレットの作製
アンテナシート3は、厚み0.038mm、硬度0.05mN・m、熱収縮率 160%(MD)とするPETからなる基材とし、該アンテナシート3の一面上にパターン蒸着などの処理により形成されたアンテコイル4AとICチップ5を備えた。アンテナシート3の他方の面には、ICチップ5とアンテナコイル4Aとを、ジャンパ線4Bを配して、溶接方式でそれぞれ接合した。
【0023】
2.第1基材
アンテナシート3の一方の面に配する第1基材は、厚みを0.18mm、硬度を
0.15 mN・m、熱収縮率を4%(150℃30分)とする多孔質の発泡樹脂からなる基材とし、具体的には、ポリオレフィン系の樹脂で、商品名「TESLINシート」(PPG Industry社製)とした。
【0024】
3.第2基材
アンテナシート3の他面に配する第2基材7は、厚みを0.75mm、硬度を
0.10mN・m、熱収縮率を167%(MD)とする非発泡樹脂のPETからなる基材とした。
【0025】
4.第1基材及び第2基材7の貼り合わせ
前記第1基材及び第2基材7のシートは、各々厚み0.01mmのオレフィン系の接着剤を用いてアンテナシート3に貼り合わせた。
そして、一方の多孔質性の第1基材6には、ICチップ5のリードフレームサイズ相当に穴あけ加工を行い、他方の非発泡性樹脂の第2基材7には、ICチップ5のモールドサイズ相当に穴あけ加工を行った。
【0026】
3.情報媒体の作製
第1基材6に形成した上述の穴に、ICチップ5のリードフレーム及びモールドが収容されるように、ICインレット2及び第1基材6を配置した。そして、第1基材6及び第2基材7により、上下両面からICインレット2を挟み込み、スポット加熱により仮止めした。
スポット加熱により仮止めされた第1基材6、第2基材7、及びICインレット2を、2枚のステンレス板に挟み込み加熱加圧して完全に接合し、非接触ICインレイ1を得た。加熱加圧条件は、加熱部温度140℃、圧力40KgF/cmとし、処理時間を120秒とした。
【0027】
4.冊子への取り付け
表紙部材となるカバー部材11は、厚み0.4mmの布製クロスとした。このカバー部材11を、第2基材7の外面に、厚み0.05mmのポリウレタン系の接着剤を介して配し、熱ラミネート処理をすることによって厚み0.6mmのカバー付情報媒体とした。
次に、複数の本文用紙と一枚の内貼り用紙とを丁合いし、中央をミシンで縫うことで、内貼り用紙が最外部に取り付けられた冊子紙面12部分を作製した。そして、表紙部材に接着された非接触ICインレイ1の、表紙部材と反対側の第1基材6に水系エマルジョン接着剤(商品名:SP−2850、コニシ(株)製)を20g/m2で塗工し、当該第1基材6と内貼り用紙とを接着した。得られた冊子を広げた状態で125mm×180mmに断裁し、冊子15を得た。
以上のようにして作製された非接触ICインレイ1においては、アンテナシート3上に形成されたアンテナコイル4による波打ちやカールは発生せず、また非接触ICインレイ1の第2基材7の表面においてアンテナコイル4の存在を視認することができず、外観が良好であった。また、上記により作製された非接触ICインレイ1を備えた非接触情報媒体付冊子15においてもやはり、カバー部材11の表面においてアンテナコイル4の存在を視認することはできず、外観が良好なものとなった。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の非接触ICインレイを構成するICインレットの一例を示す正面図である。
【図2】(a) ICインレット2を用いて非接触ICインレイ1を作製した分解断面図である。 (b) ICインレット2に外装基材が接合された状態を示す断面図である。
【図3】(a) カバー部材付非接触ICインレイ10の構成を示す分解断面図である。 (b)は、非接触インレイ1にカバー部材11が取り付けられた状態を示す断面図である。
【図4】非接触ICインレイ1が、冊子に適用された状態を示す図である。
【図5】(a)(b)本発明の非接触ICインレイを構成するICインレットの他の例を示す正面図である。
【図6】(a)従来の非接触ICインレイの構成を説明する分解断面図である。 (b)従来の非接触ICインレイが接合された状態を示す断面図である。 (c)従来のカバー部材付非接触ICインレイを示す断面図である。
【符号の説明】
【0029】
1 非接触ICインレイ(非接触情報媒体)
2 ICインレット
3 アンテナシート
4 アンテナコイル
5 ICチップ
6 第1基材
7 第2基材
11 カバー部材
15 冊子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両面にアンテナが形成されたアンテナシートと、前記アンテナに接続されたICチップとを有するインレットの両面を外装基材で被覆して挟み込んだ非接触情報媒体であって、
前記外装基材の一方は、多孔質の発泡樹脂からなる第1基材であり、
前記外装基材の他方は、非発泡樹脂からなる第2基材であることを特徴とする非接触情報媒体。
【請求項2】
請求項1に記載の非接触情報媒体と、
前記非接触情報媒体の一方の面に貼り合わされたカバー部材と
を備えることを特徴とするカバー付非接触情報媒体。
【請求項3】
請求項1に記載の非接触情報媒体を備えることを特徴とする非接触情報媒体付冊子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−92120(P2010−92120A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−258948(P2008−258948)
【出願日】平成20年10月3日(2008.10.3)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】