説明

音声通信システム及び音声通信方法

【課題】従来は交換システムに対する認証を受けることによりローミングが許容されているため、携帯通信端末に特別な音声通話ソフトをインストールする必要がある。また、携帯通信端末からの認証変換が比較的複雑である。
【解決手段】携帯通信端末110は短距離無線通信可能な構成であり、携帯電話ネットワーク内音声交換システム125に接続可能である。また、携帯通信端末110はクライアント端末140で使用している音声通話ソフトの周辺機器として動作する。クライアント端末140も短距離無線通信可能な構成である。これにより、携帯通信端末110には特別な音声通話ソフトをインストールすることなく、また、携帯通信端末110にクライアント端末140とは別個の内線番号を持たせることなく、携帯電話ネットワーク120から構内ネットワーク130へのローミングを実現することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は音声通信システム及び音声通信方法に係り、特に携帯電話ネットワークから構内ネットワークへのローミングを行う音声通信システム及び音声通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話ネットワークと無線ネットワーク間でローミングする方法が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。特許文献1記載のローミング方法では、無線ネットワークを検出するステップと、無線ネットワークに携帯通信端末のインターネットプロトコルアドレスについて照会するステップと、インターネットプロトコルアドレスを受信するステップと、モバイルネットワーク制御チャネルを使用して、携帯電話ネットワークの移動交換局にメッセージを送信するステップであって、前記メッセージが移動交換局に携帯通信端末向けの音声データを、通信可能にリンクされたゲートウェイおよび無線ネットワークを介して、インターネットプロトコルアドレスに経路指定するように命令するステップとを含む。
【0003】
また、特許文献2記載のローミング方法では、例えば、携帯電話ネットワークと無線ネットワークの両方を介して通信できるように構成された携帯通信端末の、ストリーミングセッションを使用して、無線ネットワークを介して実施される確立された通話時に、携帯電話ネットワークからの信号を検出するステップと、携帯電話ネットワークから受信された前記信号の強度の測定値を、無線ネットワークから受信された信号の強度の測定値と比較するステップと、比較するステップに従って、無線ネットワークから携帯電話ネットワークへの通話のハンドオーバーを開始するステップとを含む。
【0004】
【特許文献1】特開2005−184808号公報
【特許文献2】特開2005−184820号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1、2記載のローミングは、米国電気電子技術者協会(IEEE)による802.11、802.15.3のプロトコルに従い、無線ネットワークと携帯電話ネットワークとの間で行われている。ローミングサービスでは、ローミング元とローミング先の双方ともネットワーク内の認証サーバへアクセスし、交換システムに対する認証を受けることによりローミングが許容されている。このため、それぞれの認証に対応したシステムが携帯通信端末側に必要であり、また、それぞれの音声通信システムに対応した音声通話ソフトが携帯通信端末側に必要である。すなわち、上記の認証のためには携帯通信端末に特別な音声通話ソフトをインストールする必要がある。
【0006】
また、携帯通信端末は携帯電話ネットワークへの接続及び、IEEE802.11、802.15.3、802.16の無線ネットワークへの接続が可能なデバイスである必要があり、携帯通信端末からの認証変換が比較的複雑である。
【0007】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、携帯通信端末からの認証変換が容易で、ローミングさせる携帯通信端末の選択に限定を無くし、携帯電話ネットワークから構内ネットワークへのローミングを行い得る音声通信システム及び音声通信方法を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明の他の目的は、携帯通信端末に音声通信システムに対応した特別な音声通話ソフトをインストールことなく、携帯電話ネットワークから構内ネットワークへのローミングを行い得る音声通信システム及び音声通信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するため、本発明の音声通信システムは、携帯電話ネットワークから構内ネットワークへローミングする音声通信システムであって、
短距離無線通信機能を備えた携帯通信端末と、構内ネットワーク内に設けられており、短距離無線通信機能を備えたクライアント端末とを有し、構内ネットワークは、携帯通信端末が携帯電話ネットワークを介して相手端末と通話中に、携帯通信端末を検出したクライアント端末からの接続要求に基づいて、公衆通信網を介して携帯電話ネットワークに対してローミングを要求する要求手段を備え、構内ネットワークは、ローミング要求により、携帯電話ネットワークから公衆通信網を介して構内ネットワークへローミングを行い、クライアント端末をローミング先として指定する手段を備え、ローミング先として指定されたクライアント端末と携帯通信端末との間で短距離無線通信回線を確立し、携帯通信端末を構内ネットワークを介して相手端末との通話を継続させることを特徴とする。
【0010】
また、上記の目的を達成するため、第2の発明は携帯電話ネットワークから構内ネットワークへローミングする音声通信方法であって、
携帯電話ネットワークを介して相手端末と通話中の携帯通信端末を、構内ネットワーク内のクライアント端末にて検出する第1のステップと、携帯通信端末を検出したクライアント端末からの接続要求に基づいて、公衆通信網を介して携帯電話ネットワークに対してローミングを要求する第2のステップと、ローミング要求に従い、クライアント端末をローミング先として指定したローミングを行う第3のステップと、ローミング先として指定されたクライアント端末と携帯通信端末との間で短距離無線通信方式による通信回線を確立する第4のステップと、第4のステップによる通信回線確立後に携帯通信端末と相手端末との通話を、クライアント端末を有する構内ネットワークを介して継続させる第5のステップとを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、携帯端末へ特別な音声通話ソフトをインストールすることなく、また、携帯電話端末にクライアント端末とは別個の内線番号を持たせることなく、携帯電話ネットワークからのローミングを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になる音声通信システムの一実施例のシステム構成図を示す。同図に示すように、本実施例の音声通信システムは、携帯電話ネットワーク120、構内ネットワーク130、携帯通信端末110及び公衆通信網200からなる。携帯電話ネットワーク120は携帯電話ネットワーク内音声交換システム125を有する。構内ネットワーク130はVoIP(Voice over IP)ゲートウェイを含む構内音声交換システム135と、ブルーツース(Bluetooth)対応のクライアント端末(PC)140とを含む。
【0013】
クライアント端末(PC)140は、構内音声交換システム135に対応した音声通話ソフトを使用し、有線か無線かを問わず構内音声交換システム135に接続可能な構成とされている。携帯通信端末110はIEEE802.11、802.15.3、802.16よりも一般的なIEEE802.15.1(Bluetooth)として標準化されている短距離無線通信可能な構成であり、携帯電話ネットワーク内音声交換システム125に接続可能である。また、携帯通信端末110はクライアント端末(PC)140で使用している音声通話ソフトの周辺機器として動作する。なお、クライアント端末(PC)140もIEEE802.15.1(Bluetooth)として標準化されている短距離無線通信可能な構成である。
【0014】
本実施例では、音声通信ソフトの音声交換システムへの認証という意味では、ローミングの一方における携帯通信端末110の認証が直接クライアント端末(PC)140との接続のみとなり、サーバを介さない簡易なローミングを提供する。携帯通信端末110内に含まれる音声通話ソフトの、携帯電話ネットワーク内音声交換システム125に対する認証から無線ネットワーク内交換システムに対する認証への認証変換ではないが、本明細書ではローミングという表現を用いる。
【0015】
クライアント端末(PC)140は、対応する携帯通信端末110を検知し、クライアント端末(PC)140のハンドセット(外部マイク及びスピーカ)として接続するようIEEE802.15.1(Bluetooth)プロトコルによる無線信号を送出すると同時に、構内音声交換システム135へ携帯通信端末110の招待状況情報を送信する。構内音声交換システム135は、公衆通信網(PSTN)200を介し、携帯電話ネットワーク内音声交換システム125へ、携帯通信端末110へのクライアント端末(PC)140からの接続招待状況情報を送信し、携帯電話ネットワーク内通話のローミングを要求する。
【0016】
携帯電話ネットワーク内音声交換システム125は、該当携帯電話端末110の通話状況を検出し、通話を構内音声交換システム135へローミングする。構内音声交換システム135は、通話のローミング先をクライアント端末(PC)140に指定する。クライアント端末(PC)140はローミングが完了した旨の情報を携帯通信端末110へ送信する。携帯通信端末110は、ローミング完了情報を受け、クライアント端末(PC)140への接続を承認し、これと同時に、携帯電話ネットワーク内音声交換システム125へ接続切断を要求する。携帯電話ネットワーク内音声交換システム125は該当する通話を切断する。携帯通信端末110は、携帯電話ネットワークを介して実現していた通話を、クライアント端末(PC)140及び構内音声交換システム135を介して継続する。
【0017】
次に、本実施例の動作について図2のシーケンス図を併せ参照して説明する。なお、図2のシーケンス図において、携帯通信端末110が左右の2箇所に図示してあるのは、公衆通信網200を介する場合と介さない場合の通信回線を便宜上、区別するためである。
【0018】
まず、クライアント端末(PC)140は有線、無線を問わず、構内音声交換システム135に対応した音声通話ソフトを使用し、構内音声交換システム135へ接続する(ステップS1)。一方、携帯通信端末110は携帯電話ネットワーク内音声交換システム125へ接続する(ステップS2)。その後、携帯電話ネットワーク内音声交換システム125は、公衆網200を介して図示しない相手端末と携帯通信端末110との通話回線を確立して通話を開始させる。
【0019】
続いて、クライアント端末140はIEEE802.15.1(Bluetooth)プロトコルによる無線信号の送受信圏内に、Bluetooth対応の対応する携帯通信端末110が在圏したことを検知すると、クライアント端末140のハンドセット(外部マイク及びスピーカ)として接続するようIEEE802.15.1プロトコルによる無線信号を携帯通信端末110に送信し(ステップS3)、これと同時に、構内音声交換システム135へ携帯通信端末110を検知し接続要求を行っている旨を送信する(ステップS4)。
【0020】
構内音声交換システム135は、上記の接続要求を受信すると、公衆通信網200を介し、携帯電話ネットワーク内音声交換システム125へ、携帯通信端末110へのクライアント端末140からの接続招待状況情報を送信し(ステップS5)、携帯電話ネットワーク120内通話のローミングを要求する。
【0021】
携帯電話ネットワーク内音声交換システム125は、上記の接続招待状況情報を受信すると、該当携帯電話端末110の通話状況を検出し、通話を構内音声交換システム135へローミングする(ステップS6)。これにより、構内音声交換システム135は、通話のローミング先をクライアント端末140へ指定する(ステップS7)。このローミング先の指定はクライアント端末140内音声通話ソフトにより、携帯通信端末110内の音声通話ソフトへ通知され、ローミングが携帯通信端末110内音声通話ソフトから、クライアント端末140内音声通話ソフトへと行われる(ステップS8)。
【0022】
このローミングが完了すると、クライアント端末140はローミングが完了した旨の情報をIEEE802.15.1プロトコルにより携帯通信端末110へ無線送信し、再度接続要求を行う(ステップS9)。携帯通信端末110は、このローミング完了情報を受信すると、クライアント端末140への接続を承認する(ステップS10)。これにより、携帯通信端末110はクライアント端末140のハンドセット(外部マイク及びスピーカ)となり、擬似的に携帯通信端末110のみでのローミング状態となる。
【0023】
携帯通信端末110は、上記ローミング状態となったことを受け、携帯電話ネットワーク内音声交換システム125へ接続切断を要求する(ステップS11)。これにより、携帯電話ネットワーク内音声交換システム125は、それまで継続していた、公衆網200を介して図示しない相手端末と携帯通信端末110との通話回線を切断する(ステップS12)。
【0024】
以後、携帯通信端末110は、相手端末と公衆網200、構内音声交換システム135及びクライアント端末140を介して通話回線が確立され、それまで携帯電話ネットワーク120を介して実現していた相手端末との通話を継続する(ステップS13)。ローミング後の通話では、携帯通信端末110はクライアント端末140のハンドセット(外部マイク及びスピーカ)となって通話することとなるが、このときは携帯通信端末110とクライアント端末140との間では、前述したIEEE802.15.1プロトコルによる無線通信が行われる。
【0025】
このように、本実施例によれば、ブルーツースによる短距離無線通信技術を利用し、携帯通信端末110をクライアント端末140で使用している音声通信ソフトの周辺機器として動作するようにしたため、携帯通信端末110には特別な音声通話ソフトをインストールすることなく、また、携帯通信端末110にクライアント端末140とは別個の内線番号を持たせることなく、携帯電話ネットワーク120から構内ネットワーク130へのローミングを実現することができる。
【0026】
また、本実施例によれば、ブルーツースによる短距離無線通信技術と、音声交換システムへの認証手段としてのクライアント端末140を組み合わせることで、携帯通信端末110からの認証変換を容易にすることができるため、ローミングされる携帯通信端末110の選択に限定がなくなる(特定の携帯通信端末でしかローミング機能を実現できないという制約がなくなる。)。
【0027】
なお、本発明は以上の実施例に限定されるものではなく、例えば、クライアント端末140が、上記のステップS1、S3、S4、S7、S8、S9を実行する音声通信用プログラム(音声通信ソフト)も本発明に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の音声通信システムの一実施例のシステム構成図である。
【図2】図1の動作説明用シーケンス図である。
【符号の説明】
【0029】
110 携帯通信端末
120 携帯電話ネットワーク
125 携帯電話ネットワーク内音声交換システム
130 構内ネットワーク
135 構内音声交換システム
140 クライアント端末(PC)
200 公衆通信網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話ネットワークから構内ネットワークへローミングする音声通信システムであって、
短距離無線通信機能を備えた携帯通信端末と、
前記構内ネットワーク内に設けられており、前記短距離無線通信機能を備えたクライアント端末と
を有し、前記構内ネットワークは、前記携帯通信端末が前記携帯電話ネットワークを介して相手端末と通話中に、前記携帯通信端末を検出した前記クライアント端末からの接続要求に基づいて、公衆通信網を介して前記携帯電話ネットワークに対してローミングを要求する要求手段を備え、
前記構内ネットワークは、前記ローミング要求により、前記携帯電話ネットワークから前記公衆通信網を介して前記構内ネットワークへローミングを行い、前記クライアント端末をローミング先として指定する手段を備え、
ローミング先として指定された前記クライアント端末と前記携帯通信端末との間で前記短距離無線通信回線を確立し、前記携帯通信端末を前記構内ネットワークを介して前記相手端末との通話を継続させることを特徴とする音声通信システム。
【請求項2】
携帯通信端末が携帯電話ネットワークを介して相手端末と通話中に、構内ネットワークにローミングして、該構内ネットワークのクライアント端末を介して前記相手端末との通話に切り替えて該通話を継続する音声通信システムであって、
前記携帯通信端末は、前記クライアント端末と短距離無線通信方式で無線通信する第1の無線通信手段を備え、
前記携帯電話ネットワークは、
前記携帯通信端末と相手端末との間の通信回線を確立する手段と、前記構内ネットワークからのローミング要求を公衆通信網を介して受信する要求受信手段と、前記ローミング要求に従い、前記携帯通信端末と相手端末との間の通話状況を検出し、前記構内ネットワークへローミングする手段とからなる第1の音声交換システムを備え、
前記構内ネットワークは、
前記クライアント端末からの前記携帯通信端末に対する接続要求を行っていることを示す情報を受信したときに、前記ローミング要求を前記公衆通信網を介して前記携帯電話ネットワークへ送信する送信手段と、前記携帯電話ネットワークからのローミングに従い、ローミング先を前記クライアント端末に指定する指定手段とを備えた第2の音声交換システムと、
前記携帯通信端末に対して接続要求を前記短距離無線通信方式で無線送信する接続要求送信手段と、前記第2の音声交換システムへ前記接続要求を行っていることを通知する通知手段と、前記ローミング先の指定を受けて前記携帯通信端末との間の短距離無線通信方式の無線通信回線を確立する手段とを備えた前記クライアント端末と
を備え、ローミング先として指定された前記クライアント端末と前記携帯通信端末との間で前記無線通信回線を確立し、前記携帯通信端末を前記クライアント端末、前記第2の音声交換システム及び前記公衆通信網を介して前記相手端末との通話を継続させることを特徴とする音声通信システム。
【請求項3】
前記第2の音声交換システムの前記送信手段は、前記ローミング要求のために、前記公衆通信網を介して前記携帯電話ネットワークへ接続招待状況情報を送信することを特徴とする請求項2記載の音声通信システム。
【請求項4】
前記第1の音声交換システムは、前記構内ネットワークへローミング後、前記携帯通信端末からの回線切断要求に従い、前記携帯通信端末と前記携帯電話ネットワークを介しての前記相手端末との通話回線を切断する手段を更に有することを特徴とする請求項2又は3記載の音声通信システム。
【請求項5】
前記短距離無線通信方式は、IEEE802.15.1として標準化されている通信方式であることを特徴とする請求項2乃至4のうちいずれか一項記載の音声通信システム。
【請求項6】
携帯電話ネットワークから構内ネットワークへローミングする音声通信方法であって、
前記携帯電話ネットワークを介して相手端末と通話中の携帯通信端末を、前記構内ネットワーク内のクライアント端末にて検出する第1のステップと、
前記携帯通信端末を検出した前記クライアント端末からの接続要求に基づいて、公衆通信網を介して前記携帯電話ネットワークに対してローミングを要求する第2のステップと、
前記ローミング要求に従い、前記クライアント端末をローミング先として指定したローミングを行う第3のステップと、
前記ローミング先として指定された前記クライアント端末と前記携帯通信端末との間で短距離無線通信方式による通信回線を確立する第4のステップと、
前記第4のステップによる通信回線確立後に前記携帯通信端末と前記相手端末との通話を、前記クライアント端末を有する前記構内ネットワークを介して継続させる第5のステップと
を含むことを特徴とする音声通信方法。
【請求項7】
携帯通信端末が携帯電話ネットワークを介して相手端末と通話中に、構内ネットワークにローミングして、該構内ネットワークのクライアント端末を介して前記相手端末との通話に切り替えて該通話を継続する音声通信方法であって、
前記携帯電話ネットワーク及び公衆通信網を介して相手端末と通話中の携帯通信端末を、前記構内ネットワーク内のクライアント端末にて検出する第1のステップと、
前記携帯通信端末を検出した前記クライアント端末が短距離無線通信方式で接続要求を行う第2のステップと、
前記第2のステップで前記クライアント端末から前記携帯通信端末に対する接続要求を行っているときに、前記公衆通信網を介して前記携帯電話ネットワークに対してローミングを要求する第3のステップと、
前記ローミング要求に従い、前記携帯電話ネットワークを介しての前記携帯通信端末と前記相手端末との間の通話状況を検出し、前記構内ネットワークへローミングする第4のステップと、
前記構内ネットワークへのローミングに従い、ローミング先を前記クライアント端末に指定する第5のステップと、
前記ローミング先の指定を受けて前記携帯通信端末との間の前記短距離無線通信方式の通信回線を確立する第6のステップと、
前記第6のステップによる通信回線確立後に前記携帯通信端末と前記相手端末との通話を、前記クライアント端末を有する前記構内ネットワークを介して継続させる第7のステップと
を含むことを特徴とする音声通信方法。
【請求項8】
前記第2のステップは、前記ローミング要求のために、前記公衆通信網を介して前記携帯電話ネットワークへ接続招待状況情報を送信することを特徴とする請求項7記載の音声通信方法。
【請求項9】
前記構内ネットワークへローミング後、前記携帯通信端末からの回線切断要求に従い、前記携帯通信端末と前記携帯電話ネットワークを介しての前記相手端末との通話回線を切断するステップを更に有することを特徴とする請求項7又は8記載の音声通信方法。
【請求項10】
前記短距離無線通信方式は、IEEE802.15.1として標準化されている通信方式であることを特徴とする請求項7乃至9のうちいずれか一項記載の音声通信方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−306415(P2008−306415A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−151097(P2007−151097)
【出願日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】