説明

食品を支持するための構造体

食品を支持するための構造体は、複数の仕切り壁と、複数のベースパネルとを含む。該仕切り壁は、該構造体の長さに沿って、互いに離間している。各ベースパネルは、一対の隣接する仕切り壁の間に位置し、該隣接する仕切り壁を接続している。マイクロ波エネルギー相互作用要素は、該構造体の表面を被覆するようにしてもよい

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2006年3月31日出願の、米国仮出願第60/788,344号、および2006年4月27日出願の、米国仮出願第60/795,320号の利益を主張し、その両方は、全体として参照することによって本願に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、1つ以上の食品を支持するための、様々なブランク、構造体、パッケージ、およびシステムに関する。かかるブランク、構造体、パッケージ、およびシステムは、電子レンジ内で、かかる食品を加熱する、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げるための機能を含んでもよい。
【背景技術】
【0003】
電子レンジは、使用者による消費のための食品を準備する、便利な手段を提供する。しかしながら、電子レンジは、かかるアイテムの加熱むらを起こす傾向があり、従来のオーブン、オーブントースタ、またはトースタを使用して実現される可能性がある、一部の食品、特に、生地ベースの、またはパン粉をまぶした食品に、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げる同程度のレベルを、多くの場合達成できない。同時に、かかる器具は、多くの場合、かかる食品を予熱、および/または準備するために、より多くの時間を必要とする。さらに、状況によっては、かかる器具は、使用者にとって便利ではない、および/または使用することが許可されていない。例えば、多くの大学、病院、ホテル、職場、および他の施設は、居住者が、個々の部屋またはオフィス内で、トースタ、オーブントースタ、または従来のオーブンを使用することを許可していない。しかしながら、かかる施設の多くは、個々の部屋もしくはオフィス内、またはキッチン、カフェテリア、もしくは休憩室などの共有エリア内のいずれかで、電子レンジの使用を許可している。そのようなものとして、使用者が、望ましくは電子レンジ内で焦げ目をつけられる、および/またはカリカリに仕上げられるトースト、ワッフル、フレンチトースト、ベーグル、イングリッシュマフィン、サンドイッチ、ペストリ、パン粉をまぶした肉、および他のアイテムを準備することを可能にする、材料、構造体、およびシステムの継続的必要性がある。また、加熱前、中、および/または後に、分離した構成で1つ以上の食品を収容する必要性がある。
【発明の開示】
【0004】
本発明は、概して、1つ以上の食品を支持するための、様々なブランク、構造体、パッケージ、およびシステムに関する。様々な構造体は、食品を収容するために使用されてもよく、任意に、電子レンジ内で食品を加熱する、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げるために使用されてもよい。必要に応じて、本発明の様々なブランク、構造体、パッケージ、およびシステムは、食品へのマイクロ波エネルギーの作用を変える機能を含んでもよい。また、かかるブランク、構造体、パッケージ、およびシステムは、望ましくは互いに分離している複数の食品の保存を容易にすることができる。
【0005】
例示的な一態様では、本発明は、複数の食品を支持するための構造体に関する。構造体は、複数の仕切り壁、および複数のベースパネルを含む。仕切り壁は、構造体の長さに沿って、互いに離間している。各ベースパネルは、一対の隣接する仕切り壁の間に位置し、隣接する仕切り壁を接続している。必要に応じて、構造体は、カートンの少なくとも4つの壁内に保持されてもよい。
【0006】
一変更形態では、各仕切り壁は、一対の折り畳み可能に接続される分離パネルを含む。
各対の分離パネルは、背折り線で、第2の分離パネルと折り畳み可能に接続される、第1の分離パネルを含んでもよい。一実施例では、分離パネルは、実質的に直立している。別の実施例では、分離パネルは、実質的に直立しており、ベースパネルは、分離パネルに対し実質的に交差している。さらに別の実施例では、分離パネルは、実質的に平坦であり、ベースパネルは、分離パネルに実質的に平行である。
【0007】
第1の分離パネルは、その対の第2の分離パネルに隣接するように、分離パネルの対の背折り線周辺で折り畳まれてもよい。各対の分離パネルに対して、第1の分離パネルは、ベースパネルの第1のベースパネルに折り曲げ可能に接続されてもよく、第2の分離パネルは、ベースパネルの第2のベースパネルに折り曲げ可能に接続されてもよい。第1のベースパネルは、第2のベースパネルに連結されてもよい。
【0008】
一変更形態では、第1のベースパネルは、構造体の縁に位置する固定機能部で、第2のベースパネルに連結されてもよい。あるいは、第1のベースパネルは、第1のベースパネルの内側部分内に位置する固定機能部で、前記第2のベースパネルに連結されてもよい。
【0009】
別の変更形態では、構造体は、少なくとも1つの固定機能部を含み、ここで、各固定機能部は、複数の固定突起を含む。各固定突起は、2つの隣接する仕切り壁の間に延在してもよく、ベースパネルの少なくとも1つを被覆してもよい。少なくとも1つの固定機能部は、ベースパネルの1つに折り曲げ可能に接続されてもよい。
【0010】
さらに別の変更形態では、第1の分離パネル、および第2の分離パネルのそれぞれは、第1の表面を有し、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、第1の分離パネルの第1の表面の少なくとも一部、および第2の分離パネルの第1の表面の少なくとも一部を被覆する。一実施例では、マイクロ波エネルギー材料要素は、サセプタを形成する。
【0011】
別の例示的側面では、本発明は、その中に1つ以上の食品を収容するための構造体を形成するための、ブランクに関する。ブランクは、前後面および左右面を有し、複数の分離パネルの対、および複数のベースパネルを含む。各対の分離パネルは、横方向の背折り線で、第2の分離パネルに折り畳み式に接続される、第1の分離パネルを含む。各ベースパネルは、少なくとも1つの横方向の折り線に沿って、1つの分離パネルの対の1つの分離パネルを、1つの隣接する分離パネルの対の1つの分離パネルに接続する。
【0012】
各ベースパネルは、実質的に長方形の中心部分を含んでもよい。また、各ベースパネルは、少なくとも1つの固定機能部を含んでもよい。一変更形態では、各ベースパネルは、ベースパネルの一側面に第1の固定機能部、およびベースパネルの第2の側面に第2の固定機能部を含む。別の変更形態では、固定機能部は、複数の固定突起を含む。本変更形態の実施例では、固定突起は、横断方向に沿って延在する。さらに別の変更形態では、少なくとも1つの固定機能部は、ベースパネルの1つに折り曲げ可能に接続されてもよい。
【0013】
マイクロ波エネルギー相互作用材料を含む、マイクロ波エネルギー相互作用要素は、分離パネルの対の少なくとも1つの、少なくとも一部を被覆してもよい。一実施例では、第1の分離パネル、および第2の分離パネルのそれぞれは、食品接触面を含み、第1のマイクロ波エネルギー相互作用要素は、第1の分離パネルの食品接触面の少なくとも一部を被覆し、第2のマイクロ波エネルギー相互作用要素は、第2の分離パネルの食品接触面の少なくとも一部を被覆する。別の実施例では、第1のマイクロ波エネルギー相互作用要素、および第2のマイクロ波エネルギー相互作用要素はそれぞれ、マイクロ波エネルギーを熱エネルギーに変換する、マイクロ波エネルギー相互作用材料の層を含む。
【0014】
さらに別の態様では、本発明は、電子レンジ内で食品を加熱する、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げるためのシステムに関する。システムは、ベース、ベースから上方に延在する少なくとも2つの構造、および少なくとも2つのマイクロ波エネルギー相互作用スリーブを含む。各スリーブは、構造の1つを取り囲むように、寸法決定される。マイクロ波エネルギー相互作用スリーブは、それらの間の空間と実質的に平行の構成に配列されてもよい。スリーブ間の空間は、加熱され、焦げ目をつけられ、および/またはカリカリに仕上げられる食品を収納するように、寸法決定される。
【0015】
一変更形態では、構造のそれぞれは、一対の対向ペグを含む。ペグのそれぞれは、ベース内の対応するスロット内に取り外し可能に設置されてもよい。さらに、ペグのそれぞれは、ベースから上方に延在する肩上に設置されてもよい。
【0016】
さらに別の変更形態では、各マイクロ波エネルギー相互作用スリーブは、サセプタフィルムによって少なくとも部分的に画定される外面を含む。さらに別の変更形態では、各マイクロ波エネルギー相互作用スリーブは、第1の高分子フィルム層上で支持されるマイクロ波エネルギー相互作用材料を備える、サセプタフィルムを含む、マイクロ波エネルギー相互作用絶縁材料によって少なくとも部分的に画定される外面、マイクロ波エネルギー相互作用材料が重ね合わせられた水分含有層と、所定のパターンで水分含有層に結合され、それによって、水分含有層、および第2の高分子フィルム層の間に、少なくとも1つの閉塞セルを形成する第2の高分子フィルム層を含む。水分含有層は、マイクロ波エネルギー相互作用材料、および第2の高分子フィルム層の間に位置づけられる。
【0017】
本発明の他の態様、機能、および利点は、以下の説明および添付の図面から、明らかとなる。
説明は、添付の図面を参照し、そのいくつかは概略図である。一般的な方法に従って、以下に考察される図面の様々な特徴は、必ずしも原寸に比例して描写されるとは限らない。図面における様々な特徴および要素の寸法は、本発明の特徴をより明確に図解するために、拡大または縮小される可能性がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の様々な態様が、図面を参照することによって図解することができる。様々な発明のいくつかの異なる例示的な態様、実施、および実施形態が提供されるが、様々な発明、態様、実施、および発明の実施形態の多数の相互関係、組合せ、および修正が、これによって考慮される。
【0019】
図1Aは、本発明の様々な態様に従った、構造体144(図1Dに図示)を形成するために使用される、例示的なブランク100の平面図である。本態様、および他の態様では、構造体144(図1D)は、輸送、保存、加熱、および/または給仕中、略鉛直の、直立した構成で、1つ以上の食品を支持するために使用することができる。このようにして、アイテムは互いにおおむね分離され、それによって、食品の損傷を最小限に抑え、および/または食品の加熱を容易にする。
【0020】
図1Aを見ると、ブランク100は、横方向の背折り線106に沿って、折り畳み可能に接続される、複数の第1および第2の分離パネル102、104を含む、略細長のストリップ片である。分離パネル102、104は、ブランク100から直立する構造体144(図1D)内に、仕切り壁146を形成する対108内に配列される。図1Aの例示的なブランク100は、ベースパネル110、または112によって互いに接続される、隣接するパネルの対108を有する、5つのパネルの対108を含む。しかしながら、構造体144内で保存、または加熱される食品の数によって、より少ない、またはより多くのパネルの対108を、必要に応じて含むことができる。末端のベースパネル114は、ブランク100の各端部で、パネルの対108に折り曲げ可能に接続される。端部パネル116は、ブランク100の各端部で、折り曲げ可能に接続されてもよい。ブランク100は、長手方向の中心線CLに対して、全体的または部分的に対称であってもよい。
【0021】
例示的な実施形態では、1つのベースパネル110は、ベースパネル112の左側に位置し、それは横方向の中心線CTに対して対称であり、2つのベースパネル110は、対称のベースパネル112の右側に位置する。ベースパネル112の左側のベースパネル110は、右側のベースパネル110のミラーイメージである。同様に、対称のベースパネル112の左側の、分離パネルの対108は、対称のベースパネル112の右側の、分離パネルの対108のミラーイメージである。
【0022】
ベースパネル110は、各パネル110の各端部で、第1および第2の固定機能部118、120を含む。各第1の固定機能部118は、横方向のカット124と同一延長であってもよい曲線または弓形カット122によって、一部分において画定される。当然のことながら、ここに開示される各カットは、より正確には、スリットの形であってもよい。
【0023】
各第2の固定機能部120は、曲線または弓形カット126、および曲線カット126の端部から延在する傾斜カット128によって、一部分において画定される。曲線カット126、および傾斜カット128は、第2の固定機能部120の固定突起130を画定する。ベースパネル110の細長く、略長方形の中心部分132は、横方向の折り線134に沿って、隣接する第1の分離パネル102に、折り曲げ可能に接続され、横方向の折り線138に沿って、隣接する第2の分離パネル104に、折り曲げ可能に接続される。
【0024】
対称のベースパネル112は、パネル112の各端部で、一対の第1の固定機能部118を有してもよい。さらに、対称のベースパネル112は、横方向の折り線138に沿って、隣接する第2の分離パネル104に、折り曲げ可能に接続される、細長く、略長方形の中心部分136を含む。同様に、末端のベースパネル114の細長く、略長方形の中心部分140は、横方向の折り線134に沿って、隣接する第1の分離パネル102に、また横方向の折り線142に沿って、隣接する端部パネル116に、折り曲げ可能に接続される。第2の固定機能部120は、末端のベースパネル114のそれぞれの各端部に位置する。
【0025】
当然のことながら、ここに記載され、またはこれによって考慮される様々な折り線のいずれも、それに沿ったブランクの折り、または曲げを容易にする、必ずしも一直線とは限らないが、いかなる実質的に線状の寸断、または弱化形態であってもよい。例えば、横方向の折り線134、138、および142は、カット・クリース線として、図1Aに、概略的に示される。しかしながら、かかる線、およびここでの他の線のいずれも、スコア線、クリース線、部分的に、および/または完全に、望ましい弱化線に沿って、材料に延在するカット、もしくは一連のカット、またはこれらの特徴の様々な組合せであってもよい。
【0026】
図1A−1Dを参照して、構造体144をブランク100から組み立てる、例示的な一方法をここで考察する。図1Cに示されるように、ブランク100の端部は、ブランク100が、横方向の折り線134、および138に沿って折り曲げられるように、矢印の方向に、互いに向かって進められる。同時に、分離パネル102、104は、横方向の背折り線106に沿って、互いに折り畳む。
【0027】
ベースパネル110および112が、互いに近づけられると、ベースパネル110の一側面にある第2の固定機能部120は、横方向の折り線138に沿って延在する、カット124を介してスライドする。分離パネル102および104が、接している、またはほぼ接しているとき、第2の固定機能部120の固定突起130は、固定機能部118を被覆する固定機能部120によって、図1Cおよび1Dに示される、重複し、連結される位置で、ベースパネル110および112を維持する。ベースパネル110および112が係合された状態で、分離パネル102および104は、鉛直、または略垂直であり、分離壁146を形成する。同様に、さらなる分離壁146が、ブランク100の他の分離パネルの対108から、形成されてもよい。
【0028】
図1Dは、分離壁146に形成されるパネルの対108、および横方向の折り線142に対して上方に折られる、端部パネル116のそれぞれを有する、図1Aのブランク100から形成される、例示的な構造体144を図解する。分離壁146、および垂直な端部パネル116は、1つ以上の食品Fが、略鉛直、直立の構成で収納することができる、複数のレセプタクルスロット148(アコーディオン形状に略類似してもよい)を集合的に形成する。図1Dの前方にある端部パネル116は、一番手前のレセプタクルスロット148内の食品Fの一部を図解するために、部分的に切り取られて示される。ブランク100の連結されるベースパネル110、112、および114は、食品が構造体144に設置することができる、ベース150を形成する。
【0029】
本発明の一態様に従って、構造体144は、のり、または他の接着剤を使用せず、ブランク100から組み立てることができる。別の態様に従って、構造体144が組み立てられた後、構造体144を平坦に輸送することができるように、分離壁146、および端部パネル116を折り曲げることが可能である。
【0030】
必要に応じて、構造体144は、図1Dに示すように、外側コンテナ、またはカートン152内に置かれてもよい。このようにして、1つ以上の食品は、様々な食品の輸送、および/または販売前に、構造体144のレセプタクルスロット148内に、位置付けられてもよい。本実施例では、カートン152は、対向側壁154,端壁156、底壁158、および構造体144が、カートン152内に置かれるオープントップ160を有する、略平行六面体の構造である。しかしながら、他のカートンの形状、および構成が、これによって考慮される。本明細書において、当然のことながら、「パネル」、「ベース」、または「壁」は、平坦、または平面である必要はない。例えば、「パネル」、「ベース」、または「壁」は、複数の相互接続した略平坦、または平面部分を含むことができる。必要に応じて、カートン152は、カートンの様々な壁が、垂直で固定された位置で、構造体144を維持しやすくするように、寸法決定されてもよい。
【0031】
本発明の本態様、および他の態様では、様々なブランク、構造体、および/またはコンテナのすべて、または一部は、例えば、板紙材料から少なくとも部分的に形成されてもよい。例えば、様々なブランク、構造体、および/またはコンテナは、約60から約330lbs/ream(lbs/3000sq.ft)、例えば、約80から約140lbs/reamの坪量を有する、板紙から形成されてもよい。板紙は、概して、約6から約30mil、例えば、約12から約28milの厚さを有してもよい。特定の一実施例では、板紙は、約12milの厚さを有する。例えば、Graphic Packaging Internationalから市販の、SUS(登録商標)板などの、無地漂白(solid bleached)、または無地無漂白クラフト板紙(solid unbleached sulfate board)など、いかなる適した板紙が使用されてもよい。
【0032】
あるいは、様々なブランク、構造体、および/またはコンテナは、約15から約60lbs/ream、例えば、約20から約40lbs/reamの坪量を概して有する紙、または紙から作られる材料を含んでもよい。特定の一実施例では、紙は、約25lbs/reamの坪量を有する。
【0033】
必要に応じて、1つ以上のマイクロ波エネルギー相互作用要素は、本発明の様々なブランク、および/または構造体のいずれの少なくとも一部を被覆する、および/または結合されてもよい。各マイクロ波相互作用要素は、特定のマイクロ波加熱の利用の必要、または要求に応じて、マイクロ波エネルギーを吸収、マイクロ波エネルギーを伝達、マイクロ波エネルギーを反射、またはマイクロ波エネルギーを方向付けるために、特定の構成で配列される、1つ以上のマイクロ波エネルギー相互作用材料、または区分を含んでもよい。結果として、要素の1つ以上は、食品に焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げることを容易にし、その範囲内の食品を加熱し過ぎることを防止するために、マイクロ波エネルギーから食品を遮蔽する、または食品の特定の部分に、またはそこからマイクロ波エネルギーを伝達することができる。
【0034】
必要に応じて、マイクロ波相互作用要素は、取り扱いを容易にするために、および/またはマイクロ波相互作用材料と食品間の接触を防止するために、マイクロ波不活性、または透過基板上で支持されてもよい。限定ではなく利便性の問題として、またマイクロ波透過基板上で支持されるマイクロ波相互作用要素は、マイクロ波相互作用、およびマイクロ波不活性要素、またはコンポーネントの両方を含むことが理解されるが、かかる構造は、ここで、「マイクロ波相互作用ウェブ」と呼ばれる。
【0035】
マイクロ波エネルギー相互作用材料は、例えば、金属箔として提供される金属、もしくは金属合金;真空蒸着金属、もしくは金属合金;または金属インキ、有機インキ、無機インキ、金属ペースト、有機ペースト、無機ペースト、またはそれらのいかなる組合せなどの電気伝導性、または半導体材料を含んでもよい。本発明での使用に適している可能性のある金属、または金属合金の例は、アルミニウム、クロム、銅、インコネル合金(ニオブを有する、ニッケル−クロム−モリブデン合金)、鉄、マグネシウム、ニッケル、ステンレス鋼、スズ、チタニウム、タングステン、およびそれらのいかなる組合せ、または合金を含むが、それらに限定されない。
【0036】
あるいは、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、金属酸化物を含んでもよい。本発明での使用に適している可能性のある金属酸化物の例は、必要であれば、導電性材料と合わせて使用される、アルミニウム、鉄、およびスズの酸化物を含むが、それらに限定されない。本発明での使用に適している可能性のある金属酸化物の別の例は、インジウムスズ酸化物(ITO)である。ITOは、加熱効果、遮蔽効果、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げる効果、またはそれらの組合せを提供するために、マイクロ波エネルギー相互作用材料として使用することが可能である。例えば、サセプタを形成するために、ITOは、透過高分子フィルム上にスパッタされてもよい。スパッタプロセスは、通常、金属堆積のために使用される蒸発堆積よりも、低い温度で起こる。ITOは、より均一の結晶構造を有し、したがって、最もコーティングが厚い部分でも透過性である。さらに、ITOは、加熱、または領域管理効果(field management effect)のいずれかに使用することができる。また、ITOは、金属よりも少ない欠陥を有することができ、したがって、ITOの厚いコーティングを、アルミニウムなどの金属の厚いコーティングよりも、領域管理に適したものにする。
【0037】
あるいは、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、適した電気伝導性、半導体、または非導電性人工誘電体、または強誘電体を含んでもよい。人工誘電体は、高分子、または他の適したマトリクス、またはバインダー内に、導電性の細分化材料を有し、例えばアルミニウムなどの電気伝導性金属のフレークを含んでもよい。
【0038】
一実施例では、マイクロ波相互作用要素は、マイクロ波エネルギーを吸収する傾向がある、マイクロ波相互作用材料の薄層を含むことができ、したがって、食品との共通領域で熱を生成する。かかる要素は、食品の表面に焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げることを促進するために、頻繁に使用される(時に、「焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げる要素」と呼ばれる)。フィルム、または他の基板上で支持されるとき、かかる要素は、「サセプタフィルム」、または単に「サセプタ」と呼ばれてもよい。
【0039】
別の実施例として、マイクロ波相互作用要素は、食品の1つ以上の選択された部分を、マイクロ波エネルギーから遮蔽するために十分な厚さを有する、箔を含んでもよい(時に、「遮蔽要素」と呼ばれる)。かかる遮蔽要素は、食品が加熱中に焦げ付く、または乾燥する傾向がある場合に、使用されてもよい。
【0040】
遮蔽要素は、遮蔽要素が使用される特定の用途によって、様々な材料から形成されてもよく、様々な構成を有してもよい。通常、遮蔽要素は、例えば、アルミニウム、銅、またはステンレス鋼などの、伝導性、反射性金属、または金属合金から形成される。遮蔽要素は、約0.000285inchから約0.05inchの厚さを、概して有することができる。一態様では、遮蔽要素は、約0.0003inchから約0.03inchの厚さを有する。別の態様では、遮蔽要素は、約0.00035inchから約0.020inch、例えば、0.016inchの厚さを有する。
【0041】
さらに別の実施例として、マイクロ波相互作用要素は、米国特許第6,204,492号、6,433,322号、6,552,315号、および6,677,563号に記載されるような、しかしそれらに限定されない分割箔を含んでもよく、そのそれぞれは、その全体で、参照することによって組み込まれる。分割箔は連続的ではないが、かかる区分の適切に離間した組み分けは、頻繁に、マイクロ波エネルギーを食品の特定の領域に方向付けするための、伝達要素の機能を果たす。また、かかる箔は、例えばサセプタなど、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げる要素との組合せで使用されてもよい。
【0042】
前述の通り、本発明に従って使用される、上記のマイクロ波エネルギー相互作用要素のいずれも、基板上で支持されてもよい。基板は通常、例えば、重合体、または高分子材料から形成されるフィルムなどの、電気絶縁体を含む。ここで使用されるように、用語「重合体」、または「高分子材料」は、単独重合体、例えば、ブロック、グラフト、ランダム、および交互共重合体、三元重合体などの共重合体、ならびにそれらの混合、および組み換えを含むが、それらに限定されない。さらに、別段の具体的な限定がない限り、用語「重合体」は、分子のすべての可能な幾何学的構成を含むものとする。これらの構成は、イソタクチック、シンジオタクチック、およびランダム対称を含むが、それらに限定されない。
【0043】
フィルムの厚さは、通常、約35gaugeから、約10milであることが可能である。一態様では、フィルムの厚さは、約40から約80gaugeである。別の態様では、フィルムの厚さは、約45から約50gaugeである。さらに別の態様では、フィルムの厚さは、約48gaugeである。適している可能性のある高分子フィルムの例は、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリエーテルケトン、セロファン、またはそれらのいかなる組合せを含むが、それらに限定されない。また、紙およびラミネート紙、金属酸化物、ケイ酸塩、 セルロース、またはそれらのいかなる組合せなどの、他の非導電基板材料が使用されてもよい。
【0044】
高分子フィルムは、例えば、印刷適性、耐熱性、またはいかなる他の特性などの様々な特性を、マイクロ波相互作用ウェブに与えるために、選択されてもよい。一実施例では、高分子フィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)を含む。ポリエチレンテレフタレートフィルムには、例えば、共にGraphic Packaging International(Marietta,Georgia)から入手可能の、QWIKWAVE(登録商標)Focusサセプタ、およびMICRORITE(登録商標)サセプタなどの、市販されているサセプタが使用される。基板としての使用に適している可能性のある、ポリエチレンテレフタレートフィルムの例は、DuPont Teijan Films(Hopewell,Virginia)から市販されているMELINEX(登録商標)、SKC,Inc.(Covington,Georgia)から市販されているSKYROL、およびToray Films(Front Royal,VA)から市販されているBARRIALOX PET、ならびにToray Films(Front Royal,VA)から入手可能のQU50 High Barrier Coated PETを含むが、それらに限定されない。
【0045】
マイクロ波エネルギー相互作用材料は、いかなる適した方法で、基板に加えられてもよく、場合によっては、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、基板上に印刷、押出、スパッタ、蒸着、またはラミネート加工される。マイクロ波エネルギー相互作用材料は、食品の望ましい加熱効果を達成するために、いかなるパターンで、およびいかなる技術を使用して、基板に加えられてもよい。
【0046】
例えば、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、円、輪、六角形、島、正方形、長方形、八角形などの、連続または不連続層、またはコーティングとして提供することができる。本発明での使用に適している可能性のある様々なパターン、および方法の例は、米国特許第6,765,182号、第6,717,121号、第6,677,563号、第6,552,315号、第6,455,827号、第6,433,322号、第6,414,290号、第6,251,451号、第6,204,492号、第6,150,646号、第6,114,679号、第5,800,724号、第5,759,422号、第5,672,407号、第5,628,921号、第5,519,195号、第5,424,517号、第5,410,135号、第5,354,973号、第5,340,436号、第5,266,386号、第5,260,537号、第5,221,419号、第5,213,902号、第5,117,078号、第5,039,364号、第4,963,424号、第4,936,935号、第4,890,439号、第4,775,771号、第4,865,921号、および第Re.34,683号において提供され、そのそれぞれは、その全体で、本願で参照することによって組み込まれる。マイクロ波エネルギー相互作用材料のパターンの特定の例は、ここに示され、記載されるが、マイクロ波エネルギー相互作用材料の他のパターンが、本発明によって考慮されることは、理解されるものとする。
【0047】
限定ではなく、実施例として、図1Eは、図1Eのブランク162が、様々なパネルの実質的にすべてを被覆している、マイクロ波エネルギー相互作用要素164を含む以外は、図1Aのブランク100と同様のブランク162を示す。本実施例では、マイクロ波エネルギー相互作用要素164は、サセプタを含み、より詳しくは、図1Fの略断面図に示されるような、高分子フィルム168上に支持される、マイクロ波エネルギー相互作用材料166を含む、サセプタフィルムを含む。マイクロ波エネルギー相互作用材料166の層は、高分子フィルム168と、ブランク162の様々なパネルを形成する、板紙支持170の間に配置される。サセプタフィルム164は、いかなる適した方法で、例えば、接着剤の連続、またはパターン層(不図示)を使用して、支持に結合することができる。しかしながら、他のマイクロ波エネルギー相互作用要素が、これによって考慮される。
【0048】
構造体は、上述の方法で、ブランク162から形成することができ、マイクロ波エネルギー相互作用要素164、本実施例では、サセプタが、様々なパネルの食品接触面を被覆する以外は、図1Dの構造体と同様であろう。
【0049】
ブランクから組み立てられる構造体を使用するために、1つ以上の食品は、構造体に入れられ、任意に、図1Dにおおむね示されるような、外側コンテナ内に置かれる。食品は、消費前にこの状態のままでいてもよい。食品またはアイテムが、加熱される状態にあるとき、任意に外側コンテナ内にある構造体は、電子レンジ(不図示)内に置かれてもよい。加熱サイクルの間、食品は、サセプタと近接および/または密接触したままである。サセプタは、マイクロ波エネルギーを熱エネルギーに変換し、次に、それは、隣接する食品に移動することができる。結果として、食品またはアイテムの加熱、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げることを、増強することができる。
【0050】
必要に応じて、コンテナの内側表面もまた、電子レンジの食品への効果をさらに強化、または変更するために、1つ以上のマイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)を含むことができる。
ここに記載される、またはこれによって考慮される、多数のマイクロ波相互作用要素のいずれも、実質的に連続的である、つまり、実質的割れ目、もしくは隙間がなくてもよく、または例えば、そこを介してマイクロ波エネルギーを伝達する1つ以上の途切れ、または隙間を含むことによって、不連続的であってもよい。割れ目、または開口は、食品の特定の領域を選択的に加熱するために、大きさが決められ、位置付けられてもよい。かかる割れ目、または開口の数、形状、サイズ、および位置付けは、形成される構造体の種類、この中、またはこの上で加熱される食品、遮蔽の望ましい度合い、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げること、食品の均一な加熱を達成するために、マイクロ波エネルギーの直接照射が必要である、または望ましいかどうか、直接加熱中の食品の温度変化を調整する必要性、ならびに通気の必要性があるかどうか、およびどの程度あるかによって、特定の用途で異なってもよい。
【0051】
当然のことながら、開口は、ブランク、または構造体を形成するために使用される材料内で、物理的開口、または孔隙であってもよく、または非物理的「開口」、または途切れであってもよい。非物理的開口は、不活性化によって、マイクロ波エネルギー不活性ブランク、または構造体の一部、または、マイクロ波エネルギーを通すものであってもよい。したがって、例えば、開口は、マイクロ波エネルギー活性材料なしで形成されるブランク、または構造体の一部であってもよい、あるいは、取り除かれた、または不活性化された、マイクロ波エネルギーが活性な材料で形成されるブランク、または構造体の一部であってもよい。物理的、および非物理的開口、または途切れの両方が、食品が、マイクロ波エネルギーによって、直接加熱されることを可能にする一方で、物理的開口は、湯気や他の蒸気が食品から放出され、取り除かれることを可能にする、通気機能も提供する。
【0052】
構造体の過熱または焦げを防止するために、1つ以上の途切れ、または不活性領域を作成することもまた、有益であり得る。限定ではなく例として、図1Eに図示されるブランク162において、例えば、パネル102および104などの、隣接するパネルの縁に沿って生成される、熱の集中状態は、例えば板紙などの下層支持が焦げる原因となるに、十分であり得る。そのようなものとして、パネル102、104、および/または110の1つ以上の周辺部は、例えば、マイクロ波エネルギー相互作用材料なしで、これらの領域を形成することによって、またはこれらの領域内のマイクロ波エネルギー相互作用材料を不活性化することによって、マイクロ波不活性に設計することができる。その上、1つ以上のパネル、パネルの一部、または構造体の一部は、マイクロ波エネルギーが、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げられることを目的としていない食品の部分、または加熱環境に失われるよりも、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げられる領域に、効果的に集中することを確実にするために、マイクロ波エネルギー不活性に設計することができる。例えば、図1Gに示される例示的なブランク172において、例えば、異なるサイズの、マイクロ波エネルギー不活性サセプタ「パッチ」などの、複数のマイクロ波エネルギー相互作用要素164は、パネル102および104のそれぞれの非周辺部を被覆するが、パネル110を被覆しない。多数の他の構成が、本発明によって考慮される。
【0053】
図2は、本発明の様々な態様に従って、別の例示的なブランク200を示す。ブランク200は、「1」の代わりに「2」が前に付き、図1Aの要素と同様、または同一の要素を有し、図1Aに示されるブランク100と実質的に同様であってもよい。ブランク200は、長手方向の中心線CLに対して、全体的に、または部分的に対称であってもよい。
【0054】
図2を参照すると、ブランク200は、横方向の背折り線206に沿って、折り畳み可能に接続される複数の第1、および第2の分離パネル202、204を含む、細長のストリップ片である。分離パネル202、204は、組み立てられた構造体(不図示)内に仕切り壁を形成する、対208内に配置される。例示的なブランク200は、ベースパネル210、または212で互いに接続される、隣接するパネルの対208を有する、5つのパネルの対208を含む。末端のベースパネル214は、ブランク200の各端部で、パネルの対208に折り曲げ可能に接続される。端部パネル216は、ブランク200の各端部で、折り曲げ可能に接続されてもよい。
【0055】
図2の第2の固定機能部220は、図1Aに図解される第2の固定機能部120と実質的に同一であってもよい。第1の固定機能部218は、曲線カット222のそれぞれの端部から延在するカット224が、傾斜カットである以外は、図1Aに図解される固定機能部118と同様であってもよい。傾斜カット224、および曲線カット222は、隣接するベースパネルを固定するために、第2の固定機能部220内に、対応する固定突起230を係合する、固定突起262を画定する。例えばサセプタなどの、マイクロ波エネルギー相互作用要素264は、ブランク200のすべて、または一部を被覆してもよい。
【0056】
ブランク200は、構造体に組み立てられてもよく、図1A−Gを参照して上述される方法で、使用されてもよい。さらに、構造体は、図1Dに関連して記載されるような1つ以上の食品を収容する、加熱する、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げるため、上述のようなカートン、または他のコンテナと併せて使用されてもよい。
【0057】
図3Aは、本発明の別の態様に従って、さらに別の例示的なブランク300を図解する。ブランク300は、「1」の代わりに「3」が前に付き、図1Aの要素と同様、または同一の要素を有し、図1Aに図解されるブランク100と実質的に同様であってもよい。ブランク300は、長手方向の中心線CLに対して、全体的に、または部分的に対称であってもよい。
【0058】
図3Aを参照すると、ブランク300は、横方向の背折り線306に沿って、折り畳み可能に接続される複数の第1、および第2の分離パネル302、304を含む、略細長のストリップ片である。分離パネル302、304は、組み立てられる構造体344(図3C)内に仕切り壁346を形成する、対308内に配置される。本実施例では、ブランク300は、ベースパネル310によって互いに接続される、隣接する分離パネルの対308を有する、5つのパネルの対308を含む。構造体344内で保存、および/または加熱される食品の数によって、必要に応じて、より少ない、または追加のパネルの対308を含むことができる。末端のベースパネル316は、ブランク300の各端部で、パネルの対308に折り曲げ可能に接続される。
【0059】
ベースパネル310は、各パネル310の一側面に第1の固定機能部318を、また第2の側面に第2の固定機能部320を有する、略長方形の細長い部分である。各第1の固定機能部318は、カット322の各端部から延在する横方向のカット324と、実質的に同一延長であってもよい曲線または弓形カット322によって、画定される。各第2の固定機能部320は、曲線または弓形カット326、および曲線カット326の各端部から内側に延在する、傾斜カット328によって画定される。弓形カット326、および傾斜カット328は、第2の固定機能部320の各側面上に、固定突起330を画定する。図3Aでは、固定機能部318、320は、ブランク300の長手方向の中心線CLに沿って配置されるように、図解される。しかしながら、端部から離れたブランク300内のいかなる内側の位置も、固定機能部318、320に適している可能性がある。
【0060】
ベースパネル310は、横方向の折り線334に沿って、隣接する第1の分離パネル302に折り曲げ可能に接続され、それは、第2の固定機能部320によって遮断される。同様に、ベースパネル310は、横方向の折り線336に沿って、隣接する第2の分離パネル304に折り曲げ可能に接続され、それは、第1の固定機能部336によって遮断される。
例えばサセプタなどの、マイクロ波エネルギー相互作用要素364は、ブランク300のすべて、または一部を被覆してもよい。
【0061】
ブランク300から構造体344を組み立てる、例示的な一方法は、図3Bおよび3Cに図解される。図3Bに示されるように、隣接するベースパネル310は、ブランク300が、横方向の折り線334、336に沿って折り曲げられるように、矢印の方向に、互いに向かって進められる。同時に、分離パネル302、304は、横方向の背折り線306に沿って、互いに折り畳まれる。
【0062】
隣接するベースパネル310が、互いに近づけられると、第1の固定機能部318、および第2の固定機能部320は、それぞれの分離パネル304、および302からぶつかり、第2の固定機能部320は、カット322、および324によって画定される開口を介してスライドする。第2の固定機能部320の固定突起330は、固定機能部318を被覆する固定機能部320によって、図3Bに示される、重複し、連結される位置で、ベースパネル310を維持する(図からは隠されている)。本構成では、分離パネル302、304は、鉛直、または略垂直の分離壁346を形成する。同様に、さらなる分離壁346が、ブランク300の他の分離パネルの対308から、形成されてもよい。
【0063】
図3Cは、図3Aのブランク300から形成される、例示的な構造体344を示す。分離壁346は、食品(不図示)を収納することができる、一連のレセプタクルスロット348を形成する。ブランク300の連結されたベースパネル310は、構造体344のベース350を形成する。必要に応じて、図1Cに関連して記載されるように、輸送前にカートン、または他のコンテナ内に構造体344を置くことができる。特に、構造体344は、接着剤の使用を必要とすることなく、ブランク300から組み立てることができ、必要に応じて、ベース350に向かって分離壁346を折り曲げることによって、平坦に輸送することができる。構造体344は、その中で様々な食品を保存する、加熱する、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げるために、上述の方法で使用されてもよい。
【0064】
図4Aは、本発明の様々な態様に従って、さらに別の例示的なブランク400を図解する。ブランク400は、例えば、図4Bに図解される構造体444などの、構造体を形成するために使用される。ブランク400は、「1」の代わりに「4」が前に付き、図1Aの要素と同様、または同一の要素を有し、図1Aに図解されるブランク100と実質的に同様であってもよい。ブランク400は、長手方向の中心線CLに対して、全体的に、または部分的に対称であってもよい。
【0065】
図4Aを参照すると、ブランク400は、横方向の背折り線406に沿って、折り畳み式に接続される複数の第1、および第2の分離パネル402を含む、略細長のストリップ片である。分離パネル402は、ブランク400から組み立てられる構造体444(図4B)内に仕切り壁446を形成する、対408内に配置される。例示的なブランク400は、横方向の折り線434に沿って、ベースパネル410によって互いに接続される、隣接するパネルの対408を有する、5つの分離パネルの対408を含む。しかしながら、構造体444によって加熱される食品の数によって、より少ない、または追加の分離パネルの対408を含むことができる。分離パネル402、およびベースパネル410は、略長方形の形状である。
【0066】
例えばサセプタなどの、マイクロ波エネルギー相互作用要素464は、ブランク400のすべて、または一部を被覆してもよい。
ブランク400から構造体444を形成するために、ブランク400の端部は、隣接する分離パネル402が、横方向の背折り線406に沿って、互いに向かって折り畳めるように、互いに向かって押し進められる。同時に、ブランク400は、分離パネル402が、図4Bに示される略垂直の位置を取るように、横方向の折り線434に沿って折り曲げられる。本構成では、分離パネルの対408は垂直であり、食品Fが収納される、複数のレセプタクルスロット448を画定する、分離壁446を形成する。特に、また本発明の一態様に従って、構造体444は、のり、または他の接着剤を使用せず、ブランク400から組み立てることができる。別の態様に従って、構造体444が組み立てられた後、分離壁446は、構造体を平坦に輸送することができるように、折り曲げられてもよい。
【0067】
必要に応じて、構造体は、カートン452内に置かれてもよく、それは、組み立てられた構成で、構造体444の形状を保持しやすくするために、寸法決定されてもよい。構造体444は、上記の様々な構造体に関連して記載される方法で、使用されてもよい。
【0068】
図5Aは、本発明の様々な態様に従って、さらに別の例示的なブランク500を図解する。ブランク500は、長手方向の中心線CL周辺で、全体的に、または部分的に対称であってもよい。ブランク500は、横方向の背折り線506に沿って、折り畳み可能に接続される複数の第1、および第2の分離パネル502、504を含む、略細長のストリップ片である。分離パネル502、504は、ブランク500から組み立てられる構造体544(図5C)内に、仕切り壁546を形成する、分離パネルの対508内に配置される。例示的なブランク500は、ベースパネル510で互いに接続される、隣接するパネルの対508を有する、5つの分離パネル508を含む。しかしながら、構造体544内で保存、および/または加熱される食品の数によって、より少ない、または追加の分離パネル508を含むことができる。
【0069】
ベースパネル510は、横方向の折り線534に沿って、隣接する第1の分離パネル502に折り曲げ可能に接続され、横方向の折り線536に沿って、隣接する第2の分離パネル504に折り曲げ可能に接続される、細長く、略長方形の部分である。
【0070】
固定機能部518は、ブランク500の上部、および下部周縁領域に位置する。固定機能部518は、長手方向の折り線566に沿って、ベースパネル510の1つの各端部に、それぞれ折り畳み可能に接続される。各固定機能部518は、ベース570から延在する複数の固定突起568を含む。固定機能部518は、細長いクリアランス開口572によって互いに分離される。各固定機能部518のベース570は、長手方向のカット574によって、それぞれの隣接する分離パネル502、504から分離される。クリアランス切り抜き576、578は、分離パネル502、504内に形成される。クリアランス切り抜き576、578は、図5Bを参照して以下でさらに考察されるように、固定機能部518が、折り線566に対して内側に折り畳まれることを可能にする。
【0071】
例えばサセプタなどの、マイクロ波エネルギー相互作用要素564は、ブランク500のすべて、または一部を被覆してもよい。
ブランク500から構造体544を形成するために、ブランク500の端部は、隣接する分離パネル502、504が、折り線506、534、および536に沿って、互いに向かって折り曲げられるように、同時に押し進められる。その際、分離パネル502、504は、図5Bに示されるように、略垂直の位置を取り、分離壁546を形成する。次に、固定機能部518は、固定機能部518が、図5Cに示されるように、平坦に折り畳まれるまで、曲線矢印の方向に、長手方向の折り線566に対して、内側に180度折り畳まれる。分離パネル502、504内のクリアランス切り抜き576、578は、固定機能部518のベース570が、構造体の残りの部分の妨げとなることなく、折り重なることを可能にする。垂直の分離壁546は、固定機能部518内の、クリアランス開口572を通過する。
【0072】
分離壁546は、食品(不図示)を収納することができる、複数のレセプタクルスロット548を形成する。構造体544は、のり、または他の接着剤を使用せず、ブランク500から組み立てられることができる。構造体は、電子レンジ内で、1つ以上の食品を収容する、および任意に加熱する、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げるために、本発明の様々な他の構造体に関して上述される方法で、使用することができる。
【0073】
当然のことながら、状況次第で、特に、食品が、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げることが困難な、凸凹した表面を有する場合、ブランク、構造体、および/または外側カートンは、マイクロ波エネルギー交互作用絶縁材料を有する、マイクロ波エネルギー相互作用要素を含んでもよい。ここで使用されるように、用語「マイクロ波エネルギー交互作用絶縁材料」、もしくは「マイクロ波エネルギー交互作用絶縁構造」、または「絶縁材料」、もしくは「絶縁構造」は、例えば紙層、高分子フィルム層、およびマイクロ波エネルギー相互作用要素などの、材料の層のいかなる組合せを意味し、それは、マイクロ波エネルギーに対する反応性を有し、また、食品を加熱するために使用されるとき、ある程度の断熱を提供することもできる。絶縁材料は、例えば、様々な形で示されるサセプタの代わりに、様々なブランク、構造体、および/またはカートンの、様々な食品接触領域のすべて、または一部を被覆してもよい。しかしながら、絶縁材料の他の位置が、これによって考慮される。
【0074】
絶縁材料は、それぞれが、通常の電子レンジの加熱温度、例えば、約250°Fから約425°Fで、軟化、焼け付き、燃焼、または劣化に耐性を有するという条件で、様々なコンポーネントを含んでもよい。絶縁材料は、マイクロ波エネルギー反応性、または相互作用コンポーネント、およびマイクロ波エネルギー透過、または不活性コンポーネントの両方を含んでもよい。
【0075】
一態様では、絶縁材料は、1つ以上の膨張性絶縁セルとの組合せで、1つ以上のサセプタ層を含む。かかる材料は、「膨張性セル絶縁材料」と呼ばれてもよい。さらに、絶縁材料は、寸法安定性を提供するために、マイクロ波エネルギー相互作用材料の取り扱い易さを改善するために、および/またはマイクロ波エネルギー相互作用材料と食品間の接触を防止するために、1つ以上のマイクロ波エネルギー透過、または不活性材料を含んでもよい。例えば、絶縁材料は、第1の高分子フィルム層上に支持される、マイクロ波エネルギー相互作用材料、マイクロ波エネルギー相互作用材料と重ね合わせられる、水分含有層、および所定のパターンで水分含有層に結合される、第2の高分子フィルム層を含んでもよく、それによって、水分含有層と第2の高分子フィルム層の間に、1つ以上の閉塞セルを形成する。閉塞セルは、マイクロ波エネルギーの照射に反応して、膨張または膨大し、それによって、マイクロ波エネルギー相互作用材料が、膨隆および変形する原因となる。
【0076】
いくつかの例示的な絶縁材料が、図6A乃至10に描写される。ここに示される実施例のそれぞれにおいて、当然のことながら、層の幅は、必ずしも遠近法によって示されるとは限らない。実施例として、いくつかの層は、他の層に対して非常に薄い可能性があるが、それにもかかわらず、層の配列を明確に図解する目的で、多少の厚さで示される。
【0077】
図6Aは、本発明に従って使用することができる、例示的な絶縁構造、または材料600を描写する。本実施例では、マイクロ波エネルギー相互作用材料の薄層602は、第1の高分子フィルム604(サセプタ606を集合的に含む)上で支持され、例えば紙などの、寸法的に適した基板610に、接着剤608(または別の方法)でラミネート加工することによって、接合される。基板610は、閉塞、膨張性セル616(それぞれ、孔隙として示される)が、材料600内に形成されるように、パターン化された接着剤614、または他の材料を使用して、第2の高分子フィルム612に接合される。絶縁材料600は、図6Bに示すように、カットされ、実質的に平坦な多層シート618として提供されてもよい。
【0078】
マイクロ波エネルギー相互作用材料602が、マイクロ波エネルギーによって衝突加熱すると、図6Cに示されるように、例えば紙などの基板610内で、通常保持される水蒸気、または他の気体、および閉塞セル616内の第2の高分子フィルム612と基板610の間の薄い空間に閉じこめられた、空気が膨張する。その結果として得られた絶縁材料618’は、キルト状、または枕状の上部表面620、および下部表面622を有する。マイクロ波加熱が停止すると、セル626は、通常収縮し、若干平坦な状態に戻る。
【0079】
図7は、本発明に従って使用することができる、別の例示的なマイクロ波エネルギー相互作用絶縁構造、または材料700を図解する。図6Aに図解される構造600と非常に似ており、図7の構造700は、第1の高分子フィルム704上に支持される、マイクロ波エネルギー相互作用材料702の薄層を含み、それは、サセプタ706を集合的に含む。サセプタ706は、例えば紙などの寸法的に適した基板710に、接着剤708、または別の方法で、ラミネート加工することによって接合され、それは同様に、複数の閉塞、膨張性セル716(孔隙として示される)を形成するために、パターン化された接着剤714、または他の材料を使用して、第2の高分子フィルム712に接合される。しかしながら、本実施例では、構造700は、さらなる寸法安定性を提供するために、また構造700からの、マイクロ波エネルギー相互作用材料702のいかなる剥離も防止するために、接着剤の層720、または他の適した材料を使用して、構造の残りの部分に結合される、紙の追加層718を含む。
【0080】
図8は、本発明に従って使用することができる、さらに別の例示的な絶縁構造、または材料800を描写する。材料800は、パターン化された接着層によって、共に接着される2つの対称層配列を含む。図面の上部から始まる第1の対称層配列は、例えばポリエチレンテレフタレートなどの、高分子フィルム層802、金属層804、接着層806、および紙、または板紙層808を含む。金属層804は、高分子フィルム層802の少なくとも一部に沿って置かれる、アルミニウムなどの金属を含む。高分子フィルム層802、および金属層804は共に、サセプタを画定する。接着層806は、高分子フィルム層802、および金属層804を、板紙層808に接合する。
【0081】
図面の下部から始まる第2の対称層配列もまた、高分子フィルム層810、金属層812、接着層814、および紙、または板紙層816を含む。必要に応じて、2つの対称配列は、そのものに1つの層配列を折り曲げることによって、形成されてもよい。第2の対称層配列の層は、第1の対称配列の層と同様の方法で、共に接合される。パターン化された接着層818は、2つの紙層808と816の間に設けられ、マイクロ波エネルギーが照射するとき膨張するように構成される、閉塞セル820(それぞれ、孔隙として示される)のパターンを画定する。2つの金属層804、および812を有する、絶縁材料800を使用することによって、より多くの熱が生成され、したがって、より大きいセルのロフトを達成する。結果として、かかる材料は、その上に設置される食品を、単一のマイクロ波エネルギー相互作用材料層を有する絶縁材料よりも、大きい程度まで昇温する(elevate)ことができる。
【0082】
ここで図9を見てみると、さらに別の絶縁材料900が示される。材料900は、高分子フィルム層902、金属層904、接着層906、および紙層908を含む。さらに、材料900は、第2の高分子フィルム層910、接着剤912、および紙層914を含んでもよい。層は、複数の閉塞膨張性セル918(それぞれ、孔隙として示される)を画定するために、パターン化された接着剤916によって接着、または貼付される。
【0083】
図10は、さらに別の例示的な絶縁材料1000を描写する。本実施例では、1つ以上の試薬が、絶縁材料のセルを膨張させる気体を生成するために、使用される。図10に示される実施例では、マイクロ波相互作用材料の薄層1002は、サセプタフィルム1006を形成するために、第1の高分子フィルム1004上で支持される。任意にコーティング内にある、1つ以上の試薬1008は、マイクロ波相互作用材料の層1002の、少なくとも一部を被覆する。試薬1008は、閉塞セル1014(それぞれ、孔隙として示される)が、材料1000内で形成されるように、パターン化された接着剤1012、もしくは他の材料を使用して、または熱接合、超音波接合、もしくはいかなる他の適した技術を使用して、第2の高分子フィルム1010に結合される。
【0084】
マイクロ波相互作用材料1002が、マイクロ波エネルギーによって衝突加熱すると、水蒸気、または他の気体が、試薬1008から放出されるか、またはそれによって生成される。結果として得られた気体は、閉塞セル1014の一側面上のサセプタフィルム1006、および他の側面上の第2の高分子フィルム1010上に、圧力を印加する。閉塞セル1014を形成する材料1000の各側面は、キルト状の絶縁材料(図示しないが、図6Cの絶縁材料と同様の外観)を形成するために、加熱および蒸気膨張に同時に、しかし一意に反応する。この膨張は、電圧を印加した電子レンジ内で、1から15秒以内に起こる可能性があり、場合によっては、2から10秒以内に起こる可能性がある。紙、または板紙層がなくても、試薬から得られた水蒸気は、膨張性セルを膨大させる、およびマイクロ波エネルギー相互作用材料から、いかなる過剰熱も吸収するに十分である。
【0085】
当然のことながら、本発明の様々な絶縁材料は、電子レンジ内で食品を加熱する、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げることを増強する。はじめに、閉塞セル内に含まれる水蒸気、空気、および他の気体は、食品と電子レンジの周囲環境の間に絶縁を提供し、それによって、食品内にとどまる、または食品に移動される顕熱の量を増加する。さらに、セルの形成は、材料を食品の表面によりしっかりと適合することを可能にし、サセプタフィルムを食品により近接させ、それによって、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げることを増強する。さらに、絶縁材料は、電子レンジ内での調理中、食品内の水分を保持するのに役立つことができ、それによって、食品の質感および風味を改善する。かかる材料のさらなる利点および態様は、PCT出願第PCT/US03/03779号、米国出願第10/501,003号、および米国出願第11/314,851号に記載され、そのそれぞれは、その全体で、本願で参照することによって組み込まれる。
【0086】
ここに記載される、またはこれによって考慮される絶縁材料のいずれも、特定の食品の調理を増強するために選択される、接着パターン、または熱接合パターンを含んでもよい。例えば、食品がより大きいアイテムである場合、接着パターンは、実質的に均一形状の膨張性セルを形成するように、選択されてもよい。食品が小さいアイテムである場合、接着パターンは、アイテムが、その様々な表面上で可変的に接触されることを可能にするために、複数の異なるサイズのセルを形成するように、選択されてもよい。いくつかの実施例がここで提供されているが、当然のことながら、多数の他のパターンがこれによって考慮され、選択されるパターンは、特定の食品を加熱する、焦げ目をつける、カリカリに仕上げる、および絶縁する必要性による。
【0087】
必要に応じて、絶縁材料の多層は、絶縁材料の絶縁特性を増強するために使用されてもよく、したがって、食品に焦げ目をつける、およびカリカリに仕上げることを増強する。多層が使用される場合、層は、分離したままでもよく、または例えば、熱接合、 接着接合、超音波接合、もしくは溶接、機械的締め付け、またはそれらのいかなる組合せなどの、いかなる適したプロセス、または技術を使用して、結合されてもよい。一実施例では、絶縁材料2つのシートは、それらのそれぞれのサセプタフィルム層が、互いから見て外方に向くように、配列されてもよい。別の実施例では、絶縁材料2つのシートは、それらのそれぞれのサセプタフィルム層が、互いに向かい合うように、配列されてもよい。さらに別の実施例では、絶縁材料の多シートは、同様の方法で配列され、重ね合わせられてもよい。さらなる実施例では、様々な絶縁材料の多シートは、特定の用途の必要または要求に応じて、いかなる他の構成で重ね合わせられてもよい。
【0088】
別の態様では、本発明は、概して、電子レンジ内で焦げ目をつけられる、および/またはカリカリに仕上げられる、1つ以上の食品を支持するためのシステム、または「ラック」に関する。ここで図11Aを参照すると、システム1100は、ベース1102、およびベース1102の第1の縁1106、および第2の縁1108に近接する平行の対で配列される、複数の直立したペグ、またはレール1104を含む。ペグ1104は、特定の用途の必要または要求に応じて、いかなる形状、および寸法も有することができる。例えば、各ペグは、例えば図11A(斜視図)、および11B(平面図)に示されるように、平坦な長方形の形状を有してもよい。ペグ1104は、いかなる適した接続機構を使用して、ベース1102に取り外し可能に固定されてもよい。図11Cに示される一実施例では、各ペグ1104は、ベース1102内の対応するスロット、または凹型部分1112内に収納されるようにサイズ決定された、少なくとも1つの端部1110を含む。あるいは、ペグ1104は、ベース1102に貼付され、そこから容易に分離しないようになっている場合がある。必要に応じて、ペグ1104は、図11Dのシステム1100’に示されるように、ベースに沿って食品への通気を提供するために、台座、または「肩」1114上で支持されてもよい。
【0089】
本実施例、および他の実施例では、ベース1102、およびペグ1104は、例えばポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレンなどの、マイクロ波エネルギーの照射に耐えることができる、いかなる材料から形成されてもよい。これによって、他の材料も考慮される。
【0090】
図11Eに示されるように、システム1100’はまた、食品が、加熱、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げるためにその間に置かれる、少なくとも2つのマイクロ波エネルギー相互作用シース、スリーブ、または他の構造体1116(時に、概して、「構造体」と呼ばれる)も含む。各構造体、またはスリーブ1116は、少なくとも部分的に開放しており、対の平行なペグ1104を収納することが可能である、少なくとも1つの端部1118を有する。システム1100’が組み立てられるとき、スリーブ1116は、ベース1102に実質的に垂直であり、1つ以上の対の平行なペグ1104を包む、または取り囲む。例えば、頂面図の図11Fに示されるように、スリーブ1116aは、ペグ1104a、および1104bを取り囲む。スリーブ1116は、図11Eに図解されるように、それぞれの肩1114上に戴置してもよく、または肩1114の上側に位置付けられてもよい。
【0091】
図11Eに示されるように、各スリーブ1116は、対の対向側面パネルまたは壁1120、および対の対向端部パネルまたは壁1122を含み、それぞれは、実質的に正方形、または長方形の形状をしている。しかしながら、当然のことながら、ここに記載される、またはこれによって考慮される、本発明の本態様、および他の態様では、多数の適した形状、および構成が、様々なパネル、したがって、スリーブ、または構造体を形成するために、使用されてもよい。これによって包含される他の形状の例は、多角形、円、長円、円柱、角柱、球体、多面体、および楕円を含むが、それらに限定されない。それぞれの構造体の形状は、加熱される、焦げ目をつけられる、および/またはカリカリに仕上げられる食品、またはアイテムの種類、形状、および数量によって、主に決定することができ、当然のことながら、異なる構造体が、例えば、プレッツェル、ハッシュブラウン、ピザポケット、チーズスティックまたはボール、ペストリ、パン生地、卵巻、春巻などの異なる食品に対して考慮される。
【0092】
スリーブ1116は、概して、その間に1つ以上の食品を収納するために、位置付けられる。スリーブ1116は、食品の様々なサイズ、および形状に適合するように、多少の柔軟性を有する。
【0093】
図11E乃至Hに示される、様々な実施例のそれぞれにおいて、マイクロ波エネルギー相互作用要素1124(斜線を使用して、概略的に図解される)は、少なくとも1つのパネル1120、または1122の一部、または実質的にすべてを被覆し、および少なくとも部分的に結合してもよい。マイクロ波エネルギー相互作用要素は、ここに記載される、またはこれによって考慮される、いかなる適した要素であってもよく、一態様では、マイクロ波エネルギー相互作用要素は、サセプタを含む。高分子フィルム層は、マイクロ波エネルギー相互作用要素を被覆してもよい。別の態様(不図示)では、マイクロ波エネルギー相互作用要素は、例えば、図6A乃至10に示されるような絶縁材料などの、マイクロ波エネルギー相互作用絶縁材料を含み、それは、サセプタ、および他の層を含んでもよい。
【0094】
図11Eに示される実施例では、マイクロ波エネルギー相互作用要素1124は、スリーブ1116aの側面パネル1120、および端部パネル1122のそれぞれの、実質的にすべてを被覆し、そこから外側に向く。留意すべきは、側面パネルの1つ、および端部パネルの1つを被覆する、マイクロ波エネルギー相互作用要素は、隠れて見えないということである。
【0095】
図11Gおよび11Hは、本発明に従って使用することができる、別の例示的なスリーブ1126のミラーイメージを描写する。(ミラーイメージは、スリーブ1126の4側面すべてを図解するために、示される。)図11Gおよび11Hに示されるように、マイクロ波エネルギー相互作用要素1124a、および1124bは、対向側面パネル1120a、および1120bの実質的にすべてを被覆し、そこから外側に向くが、端部パネル1122a、または1122bのどちらも被覆しない。本実施例の一変更形態では、スリーブ1126は、端部パネル1122a、および1122bの1つ、または両方の上に、マイクロ波エネルギー相互作用要素なしで形成される。別の変更形態では、スリーブ1126の1つ、または両方の端部パネル1122a、および1122bは、不活性化マイクロ波エネルギー相互作用要素(不図示)を含む。さらに別の変更形態では、スリーブ1126は、端部パネル1122a、および1122bの1つ、または両方の上に、マイクロ波エネルギー相互作用要素を有して形成されるが、マイクロ波エネルギー相互作用要素は、実質的にマイクロ波エネルギー相互作用要素が存在しないように、選択的に取り除かれている。かかるスリーブのいずれにおいても、使用者は、快適な取り扱いのために、触ると実質的に冷たい表面が、少なくとも部分的に提供される。必要に応じて、スリーブの1つ、または両方の端部には、組み立て、使用、取り扱いに関する印刷された説明書、またはいかなる他の広告、もしくは証印(不図示)が備えられてもよい。
【0096】
図11Iおよび11Jは、本発明に従って使用することができる、さらに別の例示的なスリーブ1128のミラーイメージを描写する。(ミラーイメージは、スリーブ1128の4側面すべてを図解するために、示される。)図11Iおよび11Jに示されるように、マイクロ波エネルギー相互作用要素1124a、および1124bは、過熱が起こり得る周縁部、または周辺部1130a、および1130bに沿って以外は、対向側面パネル1120a、および1120bを被覆し、そこから外側に向くが、端部パネル1122a、または1122bのどちらも被覆しない。端部パネルは、図11Gおよび11Hを参照して上述される、様々な方法のいずれで形成されてもよい。同様に、周縁部、または周辺部1130a、および1130bの1つ、または両方は、マイクロ波エネルギー相互作用要素を、そこから選択的に取り除くことによって、マイクロ波エネルギー相互作用要素1124a、または1124bを選択的に適用することによって、および/またはマイクロ波エネルギー相互作用要素を、選択的に不活性化することによって、形成されてもよい。
【0097】
ここで図11Kを参照すると、例えば、システム1100”などの様々なシステムのいずれか、およびスリーブ1128(図11Iおよび11J)を使用するために、使用者は、図面に示されるように、対の平行なペグ1104a周辺に、第1のスリーブ1128aを置く。次に、使用者は、別の対の平行なペグ1104b周辺に、第1のスリーブ1128bを置き、それによって、隣接するスリーブの略平行な外面の間に、食品F1のための空間を作成する。追加のスリーブ1128c、および1128dもまた、追加の食品F2、およびF3を収容する必要がある場合、使用されてもよい。あるいは、食品が非常に厚い場合(例えば、ベルギーワッフル対普通のワッフル)、隣接するスリーブは、隣接する対のペグから、1つ以上の対のペグ分、離れて位置付けられてもよく、それによって、略直立のスリーブの間により大きな空間を作成する。ペグが取り外し可能な場合、未使用のペグは、必要に応じて取り外されてもよい。したがって、本発明のシステムは、異なる厚さの食品を収容することができる。
【0098】
次に、食品は、第1、および第2のスリーブ1128a、および1128bの間の空間に挿入され、したがって、食品を、隣接するスリーブ1128a、および1128bの外面上の、マイクロ波エネルギー相互作用要素1124a、および1124bと、密または近接触させる。マイクロ波エネルギーの照射によって、サセプタと密または近接触している食品は、焦げ目をつけられる、および/またはカリカリに仕上げられる。
【0099】
図11Kに示すように、スリーブ1128a、1128b、1128c、および1128dは、多少の柔軟性を有する材料から形成されてもよく、それによって、例えば朝食用ペストリ、およびベーグルなどの、様々な厚さの食品を収容する。したがって、例えばベーグルなどの食品は、はじめに実質的に平坦な表面を、次に曲線を有する表面を有するが、各スリーブは、食品の形状に適合する必要に応じて、曲がることができる。
【0100】
留意すべきは、例えば、ベーグルの下部(例えば、ベーグルの皮)を収納するために、内方へ曲がるスリーブの能力は、スリーブを形成するために使用される材料、ならびにスリーブ、およびペグの寸法による。例えば、図面に図解される例示的なシステムにおいて、ペグは、システムの上から見ると、多少長方形の形状をしている。ペグの長さ方向の寸法は、各スリーブの対向するマイクロ波エネルギー相互作用外面の間の距離、および一部分においては、食品の形状に適合するように、食品から離れて曲がる、スリーブの能力を決定する。より大きい曲げが要求される場合、より幅広いペグが、より大きい内方への曲げの距離を作成するために、使用されてもよい。反対に、より小さい曲げが要求される場合、より幅の狭いペグが使用されてもよい。さらなる多様性を提供するために、システムは、必要に応じて、異なる寸法、および/または材料種類の、様々なペグ、ならびに対応するスロット、およびスリーブを備えてもよい。次に、使用者は、特定の食品に必要とされるペグ、およびスリーブの配列を選択することができる。
【0101】
さらに、上述の通り、様々なスリーブのそれぞれは、図6A乃至10に示される材料などの、マイクロ波エネルギー相互作用材料から、少なくとも部分的に形成されてもよい。マイクロ波エネルギーの照射によって、絶縁材料の膨張性セルは、食品に向かって膨隆し、サセプタを、食品の凸凹した表面に近接近させる。その際、食品に焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げることを、さらに増強することができる。
【0102】
本発明の様々な態様は、以下の実施例によってさらに理解することができ、いかなる方法によっても、限定と解釈されないものとする。
【0103】
実施例
市販の冷凍フレンチトーストスティックの2つの「シート」を、本発明に従ったシステムを使用して、1100Wの電子レンジで約3分間加熱した。システムは、当業者には理解されるであろう、小さい構造の変更形態以外は、図11Eに図解されるシステムと同様であった。3つのスリーブが使用された。各スリーブは、48gaugeのポリエチレンテレフタレートフィルム上で支持されるサセプタを備える、マイクロ波エネルギー相互作用要素を含んだ。フレンチトーストは、適切に焦げ目をつけられ、カリカリに仕上げられた。
【0104】
任意に、ここに記載される、またはこれによって考慮される様々なブランク、構造体、および/またはシステムの1つ以上の部分は、ニス、粘土、または他の材料で、単独または組合せで、コーティングされてもよい。次に、コーティングは、製品広告、または他の情報もしくは画像で刷り重ねられてもよい。様々なブランク、構造体、および/またはシステムはまた、その上に印刷されるいかなる情報も保護するために、コーティングされてもよい。
【0105】
あるいは、またはさらに、本発明のブランク、構造体、および/またはシステムのいずれも、吸収性、撥水性、不透過性、色調、印刷適性、剛性、または緩衝性などの、他の特性を与えるために、他の材料でコーティング、またはラミネート加工されてもよい。例えば、吸収性サセプタは、2004年8月25日出願の、米国仮出願第60/604,637号、および2005年8月25日出願の、米国特許出願第11/211,858号、Middleton,et al.による、表題“Absorbent Microwave Interactive Packaging”に記載され、その両方は、全体として参照することによって本願に組み込まれる。あるいは、構造体は、その上に印刷されるグラフィック、または証印を含んでもよい。
【0106】
当然のことながら、要素および材料のいくつかの組合せで、マイクロ波相互作用要素は、基板または支持部から視覚的に区別できる、灰または銀色を有してもよい。しかしながら、場合によっては、均一の色、および/または外観を有するウェブ、または構造体を設けることが望ましい場合もある。かかるウェブ、または構造体は、特に、消費者が、例えば無地、特定のパターンなどの、特定の視覚属性を有する製品になれている場合、消費者にとって、より見て美しい可能性がある。したがって、例えば、本発明は、基板にマイクロ波相互作用要素を結合するために、銀または灰色の色調の接着剤を使用すること、銀または灰色の色調の、マイクロ波相互作用要素の存在を覆うために、銀または灰色の色調の基板を使用すること、銀または灰色の色調の、マイクロ波相互作用要素の存在を隠すために、例えば黒の色調の基板などの、暗い色調の基板を使用すること、色の変化を曖昧にするために、銀または灰色の色調のインクで、ウェブの金属化面を刷り重ねること、マイクロ波相互作用要素の存在を覆う、または隠すために、適したパターンで、または無地層として、銀または灰色のインク、または他の隠蔽色で、ウェブの非金属化面を印刷すること、もしくはいかなる他の適した技術、またはそれらの組合せを考慮する。
【0107】
本発明の特定の実施形態は、ある程度詳細に記載されてきたが、当業者は、添付の請求項に記載の、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、開示される実施形態に多数の変更を行ってもよい。すべての方向の参照(例えば、上部、下部、上方、下方、左、右、左方、右方、頂部、底部、上側、下側、鉛直、水平、右回り、および左回り)は、本発明の様々な実施形態に関する読み手の理解を助長する、同定目的のためのみに使用され、請求項において特に記載されない限り、特に、本発明の位置付け、方向付け、または使用に関して限定を与えない。結合の参照(例えば、結合される、貼付される、連結される、接続されるなど)は、広く解釈されるものとし、要素の接続間の中間部材、および要素間の相対運動を含んでもよい。そのようなものとして、結合の参照は必ずしも、2つの要素が直接、および互いとの一定の関係で接続されることを示唆しない。
【0108】
当業者には認識されるが、様々な実施形態を参照して考察される、様々な要素は、本発明の範囲内になる、全く新しい実施形態を作成するために、置換されてもよい。上記の説明に包含される、または添付の図面に示されるすべての事柄は、説明のためのみであり、限定しないと解釈されるものとすることを、目的をする。詳細、および構造の変更は、本発明の精神、および範囲から逸脱することなく、行われてもよい。ここに記載される詳細な説明は、本発明を限定すると解釈されることも、または本発明の、いかなるそのような他の実施形態、改造、変更、修正、および同等の配列を除外することも目的としていない。
【0109】
したがって、当業者には容易に理解されるが、本発明の上記の詳細な説明を考慮して、本発明は、幅広い利用および応用が可能である。多くの変更、修正、および同等の配列だけではなく、ここに記載されるもの以外の本発明の多くの改造は、添付の請求項に記載の、本発明の内容、または範囲から逸脱することなく、本発明、およびその上記の詳細な説明から明らかとなり、またはそれらによって適度に提案されるであろう。
【0110】
本発明が、特定の態様に関して詳細に、ここに記載される一方で、この詳細な説明が、本発明の説明に役立つ、例示的なものにすぎず、本発明の完全で、権限が付与された開示を提供する目的にのみ作成されることは、理解されるものとする。ここに記載される詳細な説明は、本発明を限定すると解釈されることも、または本発明の、いかなるそのような他の実施形態、改造、変更、修正、および同等の配列を除外することも目的としていない。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1A】本発明の様々な態様に従った、例示的なブランクの平面図である。
【図1B】図1Aのブランクの一部の詳細図である。
【図1C】部分的に構造体に組み立てられた、図1Aのブランクの一部を図解する。
【図1D】本発明の様々な態様に従って、外側カートンに関して、分解組立図で示した構成で、図1Aのブランクから組み立てられた例示的な構造体を図解する。
【図1E】本発明の様々な態様に従った、マイクロ波エネルギー相互作用要素を有する、図1Aのブランクの平面図である。
【図1F】図1Eのブランクの略および部分断面図である。
【図1G】本発明の様々な態様に従った、複数のマイクロ波エネルギー相互作用要素を有する、図1Aのブランクの平面図である。
【図2】本発明の様々な態様に従った、別の例示的なブランクの平面図である。
【図3A】本発明の様々な態様に従った、さらに別の例示的なブランクの平面図である。
【図3B】部分的に構造体に組み立てられた、図3Aのブランクの一部を図解する。
【図3C】本発明の様々な態様に従って、図3Aのブランクから組み立てられた例示的な構造体を図解する。
【図4A】本発明の様々な態様に従った、さらに別の例示的なブランクの平面図である。
【図4B】本発明の様々な態様に従って、外側カートンに関して、分解図で示した構成で、図4Aのブランクから組み立てられた例示的な構造体を示している。
【図5A】本発明の様々な態様に従った、別の例示的なブランクの平面図である。
【図5B】部分的に構造体に組み立てられた、図5Aのブランクを図解する。
【図5C】本発明の様々な態様に従った、図5Aのブランクから組み立てられた、例示的な構造体の頂面図である。
【図6A】本発明に従って使用することができる、例示的なマイクロ波エネルギー相互作用絶縁材料の略断面図である。
【図6B】カットシートの形での、図6Aの絶縁材料の略斜視図である。
【図6C】マイクロ波エネルギーの照射の間の、図6Bの絶縁材料の略斜視図である。
【図7】本発明に従って使用することができる、別の例示的なマイクロ波エネルギー相互作用絶縁材料の略断面図である。
【図8】本発明に従って使用することができる、さらに別の例示的なマイクロ波エネルギー相互作用絶縁材料の略断面図である。
【図9】本発明に従って使用することができる、さらに別の例示的なマイクロ波エネルギー相互作用絶縁材料の略断面図である。
【図10】本発明に従って使用することができる、別の例示的なマイクロ波エネルギー相互作用絶縁材料の略断面図である。
【図11A】本発明の様々な態様に従って、電子レンジ内で1つ以上の食品を加熱する、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げるための例示的なシステムの一部を、概略的に示している。
【図11B】図11Aに示されるシステムの一部の略頂面図である。
【図11C】図11Aに示される例示的なシステムの一部の、略および部分分解図である。
【図11D】図11Aに示される例示的なシステムの一部の変更形態を、概略的に示している。
【図11E】本発明の様々な態様に従って、電子レンジ内で1つ以上の食品を加熱する、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げるための例示的なシステムを、概略的に示している。
【図11F】図11Eに図解される例示的なシステムの略頂面図である。
【図11G】スリーブの4側面すべてを図解するために、本発明に従って使用することができる、例示的なマイクロ波エネルギー相互作用スリーブのミラーイメージを、概略的に示している。
【図11H】スリーブの4側面すべてを図解するために、本発明に従って使用することができる、例示的なマイクロ波エネルギー相互作用スリーブのミラーイメージを、概略的に示している。
【図11I】スリーブの4側面すべてを図解するために、本発明に従って使用することができる、さらに別の例示的なマイクロ波エネルギー相互作用スリーブのミラーイメージを、概略的に示している。
【図11J】スリーブの4側面すべてを図解するために、本発明に従って使用することができる、さらに別の例示的なマイクロ波エネルギー相互作用スリーブのミラーイメージを、概略的に示している。
【図11K】本発明の様々な態様に従って、複数の食品を含めて、電子レンジ内で1つ以上の食品を加熱する、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げるための、さらに別の例示的なシステムを、概略的に示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の食品を支持するための構造体であって、
複数の仕切り壁であって、前記構造体の長さに沿って互いに離間している仕切り壁と、
複数のベースパネルであって、それぞれが、一対の隣接する仕切り壁の間に位置し、前記隣接する仕切り壁を接続しているベースパネルと、
を含む構造体。
【請求項2】
各仕切り壁は、一対の折り曲げ可能に接続される分離パネルを含む、請求項1に記載の構造体。
【請求項3】
各一対の分離パネルは、背折り線で、第2の分離パネルに折り曲げ可能に接続される第1の分離パネルを含む、請求項2に記載の構造体。
【請求項4】
各第1の分離パネルは、前記対の前記第2の分離パネルに隣接するように、前記分離パネルの前記背折り線に対して折り曲げられる、請求項3に記載の構造体。
【請求項5】
各対の分離パネルに対して、前記第1の分離パネルは、前記ベースパネルの第1のベースパネルに折り曲げ可能に接続され、前記第2の分離パネルは、前記ベースパネルの第2のベースパネルに折り曲げ可能に接続され、前記第1のベースパネルは、前記第2のベースパネルに連結されている、請求項3に記載の構造体。
【請求項6】
前記第1のベースパネルは、前記構造体の縁に位置する固定機能部で、前記第2のベースパネルに連結される、請求項5に記載の構造体。
【請求項7】
前記第1のベースパネルは、前記第1のベースパネルの内側部分内に位置する固定機能部で、
前記第2のベースパネルに連結される、請求項5に記載の構造体。
【請求項8】
少なくとも1つの固定機能部をさらに含み、各固定機能部は複数の固定突起を含む、請求項3に記載の構造体。
【請求項9】
各固定突起は、2つの隣接する仕切り壁の間に延在し、前記ベースパネルの少なくとも1つを被覆する、請求項8に記載の構造体。
【請求項10】
前記少なくとも1つの固定機能部は、前記ベースパネルの1つに折り曲げ可能に接続される、請求項8に記載の構造体。
【請求項11】
前記分離パネルは、実質的に直立している、請求項3に記載の構造体。
【請求項12】
前記第1の分離パネル、および前記第2の分離パネルのそれぞれは、第1の表面を有し、
マイクロ波エネルギー相互作用材料は、前記第1の分離パネルの前記第1の表面の少なくとも一部と、前記第2の分離パネルの前記第1の表面の少なくとも一部とを被覆する、
請求項3に記載の構造体。
【請求項13】
前記マイクロ波エネルギー相互作用材料は、サセプタを形成する、請求項12に記載の構造体。
【請求項14】
前記分離パネルは、実質的に直立しており、前記ベースパネルは、前記分離パネルに対し実質的に交差している、請求項1に記載の構造体。
【請求項15】
前記分離パネルは、実質的に平坦であり、前記ベースパネルは、前記分離パネルに実質的に平行である、請求項1に記載の構造体。
【請求項16】
カートンと組み合わせた請求項1に記載の構造体であって、前記カートンの少なくとも4つの壁内に保持される、構造体。
【請求項17】
構造体を形成するためのブランクであって、前後面および左右面を有し、
複数の分離パネルの対であって、各対が横方向の背折り線で、第2の分離パネルに折り曲げ可能に接続される第1の分離パネルを含む、分離パネルと、
複数のベースパネルであって、それぞれが少なくとも1つの横方向の折り線に沿って、1つの分離パネルの対の分離パネルを、1つの隣接する分離パネルの対の分離パネルに接続する、ベースパネルと、
を含む、ブランク。
【請求項18】
各ベースパネルは、実質的に長方形の中心部分を含む、請求項17に記載のブランク。
【請求項19】
各ベースパネルは、少なくとも1つの固定機能部を含む、請求項17に記載のブランク。
【請求項20】
各ベースパネルは、前記ベースパネルの一側面に第1の固定機能部と、前記ベースパネルの第2の側面に第2の固定機能部を含む、請求項17に記載のブランク。
【請求項21】
少なくとも1つの固定機能部をさらに含み、前記固定機能部は複数の固定突起を含む、請求項17に記載のブランク。
【請求項22】
前記少なくとも1つの固定機能部は、前記ベースパネルの1つに折り曲げ可能に接続される、請求項21に記載のブランク。
【請求項23】
前記固定突起は、横断方向に沿って延在する、請求項21に記載のブランク。
【請求項24】
マイクロ波エネルギー相互作用材料は、前記分離パネルの対の少なくとも一部を被覆する、請求項17に記載のブランク。
【請求項25】
前記第1の分離パネル、および前記第2の分離パネルはそれぞれ、食品接触面を含み、
第1のマイクロ波エネルギー相互作用要素は、前記第1の分離パネルの前記食品接触面の少なくとも一部を被覆し、
第2のマイクロ波エネルギー相互作用要素は、前記第2の分離パネルの前記食品接触面の少なくとも一部を被覆する、
請求項17に記載のブランク。
【請求項26】
前記第1のマイクロ波エネルギー相互作用要素、および前記第2のマイクロ波エネルギー相互作用要素はそれぞれ、マイクロ波エネルギーを熱エネルギーに変換するマイクロ波エネルギー相互作用材料の層を含む、請求項25に記載のブランク。
【請求項27】
電子レンジ内で食品を加熱する、焦げ目をつける、および/またはカリカリに仕上げるためのシステムであって、
ベースと、
前記ベースから上方へ延在する少なくとも2つの構造と、
それぞれが前記構造の1つに合わせて寸法決定される、少なくとも2つのマイクロ波エネルギー相互作用スリーブと、
を含む、システム。
【請求項28】
各直立構造は、一対の対向ペグを含む、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
前記ペグのそれぞれは、前記ベース内の対応するスロット内に、取り外し可能に設置される、請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記ペグのそれぞれは、前記ベースから上方に延在する肩上に設置される、請求項28に記載のシステム。
【請求項31】
各マイクロ波エネルギー相互作用スリーブは、サセプタフィルムによって少なくとも部分的に画定される外面を含む、請求項28に記載のシステム。
【請求項32】
各マイクロ波エネルギー相互作用スリーブは、
第1の高分子フィルム層上で支持される、マイクロ波エネルギー相互作用材料を含むサセプタフィルムと、
前記マイクロ波エネルギー相互作用材料が重ね合わせられた、水分含有層と、
第2の高分子フィルム層であって、所定のパターンで前記水分含有層に結合され、それによって、前記水分含有層と前記第2の高分子フィルム層との間に、少なくとも1つの閉塞セルを形成する、第2の高分子フィルム層と、
を含む、マイクロ波エネルギー相互作用絶縁材料によって、少なくとも部分的に画定される外面を含み、
前記水分含有層は、前記マイクロ波エネルギー相互作用材料と、前記第2の高分子フィルム層との間に位置付けられる、
請求項28に記載のシステム。
【請求項33】
前記マイクロ波エネルギー相互作用スリーブは、それらの間の空間と実質的に平行の構成に配列され、
前記空間は、加熱され、焦げ目をつけられ、および/またはカリカリに仕上げられる前記食品を収納するように、寸法決定される、
請求項28に記載のシステム。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図1G】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図11E】
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【図11F】
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【図11G】
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【図11H】
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【図11I】
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【図11J】
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【図11K】
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【公表番号】特表2009−532280(P2009−532280A)
【公表日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−502955(P2009−502955)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際出願番号】PCT/US2007/007589
【国際公開番号】WO2007/126829
【国際公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】(504075588)グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド (137)
【Fターム(参考)】