説明

食肉を冷凍する為の容器

【課題】
一般家庭における食肉の冷凍保存の手間と、資源の負担を軽減する。さらに、保存した食肉の使用時には、まな板や包丁を必要とせず、調理器具を衛生的に保つことが可能となる。
【解決手段】
内部をシートで仕切った容器で、食肉を冷凍し、保存する。この発明により冷凍した食肉は、薄い板状となり、解凍が容易で、調理の際は、直接フライパンや鍋に投入、使用することができ、必要に応じて、手で小片に砕くことも可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭での食肉の冷凍保存を、省資源、かつ、容易に行えるようにし、又、保存した食肉を使用する場合の扱いをも容易にするものである。
【背景技術】
【0002】
従来は、一般家庭で食肉を冷凍保存する場合、容器に入れてそのまま保存するか、小分けにしたものをラップで包んで保存していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-337096
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来は、家庭で食肉を冷凍保存する場合、使用時の手間を考え併せて、一食分ずつラップに包む等の手間を要した。又、保存した食肉の解凍時に、電子レンジによる電力の使用、保存時に使用していたラップの廃棄処分等、資源の無駄が生じていた。なお、特許文献1の発明は、解凍の際に手間がかかり、又、形状が複雑なため、使用後の洗浄が容易ではない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
食肉を、シートで仕切った容器に入れて冷凍し、板状にして保存する。
【発明の効果】
【0006】
食肉を、予め包装して売る形態を取っている小売店は、割高になりがちな小分け商品の扱いを減らすことができ、消費者側は、量を気にせずに商品を選ぶことができる。又、この発明を使用して冷凍した食肉は、調理の際、まな板や包丁を必要としないので、調理並びに後片付けの時間や手間が省け、かつ、衛生的である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の斜視図である。
【図2】本発明の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ).温度変化に強い材質で成型された容器(1)に、同じく温度変化に強い素材で形成された下敷き用シート(2)を敷く。ここでいう温度変化とは、熱湯から一般家庭用の冷蔵庫が実現できる冷凍温度の範囲を指す。下敷き用シート(2)には、つまみ(3)を有する立ち上がり(4)を設ける。これは、冷凍した食肉を取り出す際、下敷き用シート(2)の折部分(5)に負担がかかる為、折部分(5)をより広く確保して、下敷き用シート(2)の耐久性を高めるようにしたものである。
(ロ).下敷き用シート(2)に食肉(6)を並べ、さらに中敷き用シート(7)を乗せる。そして、容器(1)の容量の許す限り、食肉(6)と中敷き用シート(7)の層を形成する。その後、つまみ(3)を内側へ収納し、蓋(8)をして、冷凍庫で保存する。
(ハ).食肉(6)が完全に固まった後に、容器(1)を冷凍庫から取り出し、つまみ(3)を引っ張って中身を取り出す。下敷き用シート(2)、食肉(6)、中敷き用シート(7)を分離し、食肉(6)は再び冷凍庫で保存する。こうして冷凍保存された食肉(6)は、薄い板状である為、調理時に特に解凍の段階を要せず、そのまま使用することができる。又、その食肉(6)を小片にする必要がある際も、手で割ることができるので、まな板や包丁を必要としない。なお、使用後の容器(1)、下敷き用シート(2)、中敷き用シート(7)、蓋(8)は、熱湯で容易に殺菌消毒を行うことができる。
【符号の説明】
【0009】
1 容器
2 下敷き用シート
3 つまみ
4 立ち上がり
5 折部分
6 食肉
7 中敷き用シート
8 蓋


【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度変化に強い材質で成型された容器の内部を、同じく温度変化に強い素材で形成されたシートで仕切る。
【請求項2】
内部を仕切る一番下のシートには、取り出し用のつまみを有する立ち上がり部を設ける。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−158372(P2012−158372A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−20162(P2011−20162)
【出願日】平成23年2月1日(2011.2.1)
【出願人】(710005430)
【Fターム(参考)】