説明

高速材質識別検査装置および方法

【課題】減衰特性が未知の物質であっても、短時間にその材質を識別することができ、かつ予めX線の検出出力と対象物の厚みとの特性データを求める必要がない高速材質識別検査装置および方法を提供する。
【解決手段】被検査物5に2以上の異なる方向から複数の強度の入射X線7を照射するX線照射装置14と、被検査物を透過した透過X線8の強度と複数のX線透過画像から被検査物の厚さxを検出するX線検出装置16と、複数の強度、透過X線の強度、および厚さから被検査物の原子番号Zと電子密度ρを算出し、これから被検査物の材質を識別する演算装置18とを備える。比例定数A,Bに少なくとも一方を、原子番号が4から30の物質においてX線の減弱係数の線形性を利用して近似的に解く。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、X線により被検査物の材質識別を高速に行う高速材質識別検査装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
税関や空港における手荷物検査等において、X線を被検査物に照射し、透過したX線の強度分布を画像化して内部の危険物(銃器等)を検出するX線検査装置が従来から広く用いられている。
さらに、近年になって、被検査物の材質を識別する手段が種々提案されている(例えば特許文献1、2)。
【0003】
特許文献1の「対象物の吸収率に依存した輝度制御を含むX線検査装置」では、図6に模式的に示すように、輝度制御入力63を有し対象物OのX線画像を生成するX線画像生成手段61と、輝度制御入力63へ輝度制御信号を出力するためにX線画像生成手段61に結合される画像処理手段62とを有するX線検査装置であって、X線画像生成手段61にX線データ出力66が設けられ、画像処理手段62にX線データ出力に結合されるX線データ入力67が設けられ、画像処理手段62は、対象物Oの吸収率の特性を計算し吸収率の特性に依存して輝度制御信号CSを生成する対象物吸収率特性計算手段65として配置されるものである。
【0004】
特許文献2の「X線分析装置及びその分析方法」は、BG放射線が存在する環境にて、BG放射線に影響されることなく高いS/N比で分析試料の元素分析及び解析を実施することを目的とする。
そのため、この発明では、図7に模式的に示すように、BG放射線dを有する環境にて、X線源74からX線を照射することによって分析試料70から放出される蛍光X線bを検出するCdTe半導体検出器76と、このCdTe半導体検出器76から出力された出力パルス101を増幅・変換及びデジタル変換して取得する未処理パルス103の波形によってCdTe単結晶における反応深さを演算し未処理パルス103から誤パルスを除去する反応深さ演算手段80と、一次処理パルス104の波高によって一次処理パルスから誤パルスを除去する波高弁別器81とを備えた。この波高弁別器81から出力される二次処理パルス105を利用して分析試料70の元素分析及び解析を行なう。また、CdTe単結晶は、BG放射線dを検出できる厚さを有するものである。
【0005】
【特許文献1】特表2002−532837号公報、「対象物の吸収率に依存した輝度制御を含むX線検査装置」
【特許文献2】特開2005−291961号公報、「X線分析装置及びその分析方法」
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、X線CT装置ではない単純透過型の従来のX線検査装置では、X線が物質を透過する減衰度合いを用いて物質の形状を表現していた。また、物質の厚みが得られる場合でも、物質ごとの減衰係数と厚さを経験値と比較して物質を識別していた。
【0007】
すなわち、従来のX線による材質識別は、一度情報を得た物質(水や骨など)の経験値と比較した相対値で物質を評価するため、未知の物質に対し正確な識別ができない問題点があった。
【0008】
本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、減衰特性が未知の物質であっても、短時間にその材質を識別することができ、かつ予めX線の検出出力と対象物の厚みとの特性データを求める必要がない高速材質識別検査装置および方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、被検査物に2以上の異なる方向から複数の強度の入射X線を照射するX線照射装置と、
該被検査物を透過した透過X線の強度と複数のX線透過画像から被検査物の厚さを検出するX線検出装置と、
前記複数の強度、透過X線の強度、および厚さから被検査物の原子番号と電子密度を算出し、これから被検査物の材質を識別する演算装置と、を備えたことを特徴とする高速材質識別検査装置が提供される。
【0010】
本発明の好ましい実施形態によれば、前記演算装置は、入射X線の強度I10,I20、透過X線の強度I,I、および厚さxから複数の減弱係数μ,μを算出し、
該複数の減弱係数を、ρZA(ρは電子密度、Zは物質の原子番号、Aは光電比例定数)で表される光電効果と、ρZB(Bはコンプトン比例定数)で表されるコンプトン効果との和の近似式として近似し、
前記比例定数A,Bと原子番号Zとの関係A=f(Z),B=f(Z)を予め求め、これと前記複数の近似式とを満たす原子番号Zと電子密度ρを求め、
求めた原子番号Zと電子密度ρから被検査物の材質を同定する。
【0011】
また本発明によれば、被検査物に2以上の異なる方向から複数の強度I10,I20の入射X線を照射し、該被検査物を透過した透過X線の強度I,Iと複数のX線透過画像から被検査物の厚さxを検出し、これらから複数の減弱係数μ,μを算出する第1ステップと、
前記複数の減弱係数を、ρZA(ρは電子密度、Zは物質の原子番号、Aは光電比例定数)で表される光電効果と、ρZB(Bはコンプトン比例定数)で表されるコンプトン効果との和の近似式として近似する第2ステップと、
前記比例定数A,Bと原子番号Zとの関係A=f(Z),B=f(Z)を予め求め、これと前記複数の近似式とを満たす原子番号Zと電子密度ρを求める第3ステップと、
第3ステップで求めた原子番号Zと電子密度ρから被検査物の材質を同定する第4ステップと、を有することを特徴とする材質識別検査方法が提供される。
【0012】
本発明の好ましい実施形態によれば、前記比例定数A,Bに少なくとも一方を、原子番号が4から30の物質においてX線の減弱係数の線形性を利用して近似的に解く、ことが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
上述した本発明の装置および方法によれば、入射X線の強度I10,I20、透過X線の強度I,I、および厚さxから被検査物の原子番号と電子密度を算出し、これから被検査物の材質を識別するので、各物質の原子番号(実効原子番号)の特性を利用してX線が物質を透過した情報から物質の原子番号や電子密度を同定し、物質を正確に識別することができる。
従って減衰特性が未知の物質であっても、短時間にその材質を識別することができ、かつ予めX線の検出出力と対象物の厚みとの特性データを求める必要がない。
【0014】
また、X線減弱係数を分解して解くアルゴリズムにおいて、特に実効原子番号が4番から30番の物質においてX線の減弱係数の線形性を利用して近似的に解くことによって高速且つ正確に物質を識別することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0016】
図1は、本発明による高速材質識別検査装置を示す構成図である。この図において、本発明の高速材質識別検査装置10は、X線照射装置14、X線検出装置16及び演算装置18を備える。
【0017】
この図において12は、搬送装置(例えばベルトコンベア)であり、被検査物5を水平(この図で紙面に直交する方向)に搬送する。被検査物5は、X線に対して透明な任意の容器6(例えば旅行用ケース)内に収納されている。
なお、本発明において、搬送装置12は必須ではなく、これを用いずに一定位置で被検査物5を検査してもよい。
【0018】
X線照射装置14は、被検査物5に2以上の異なる方向から複数の強度の入射X線7を照射する。
この例では、被検査物5に対し、搬送方向に直交する同一断面内で、2以上の異なる方向から、複数の強度I10,I20の入射X線7を、同時又は時間をずらして照射する。
またこの例において、X線照射装置14は、垂直方向と水平方向に固定配置された2台のX線管15a,15bであり、搬送方向に直交する同一断面内で被検査物5に対し強度I10,I20の入射X線7を線状かつ扇状に照射するようになっている。
【0019】
X線検出装置16は、被検査物5を透過した透過X線8の強度I,Iと複数のX線透過画像から被検査物の厚さxを検出する。
X線検出装置16は、例えばエネルギー弁別機能付きX線検出器であり、入射X線7が被検査物5を透過した透過X線8のX線強度I,Iを弁別して計測する。
またこの例において、X線検出装置16は、2台のX線管15a,15bに対向するように水平方向と垂直方向に固定配置された2台の線状検出器17a,17bであり、被検査物5を透過した線状のX線から透過X線8の強度分布I,Iを弁別して計測するようになっている。
【0020】
演算装置18は、例えばコンピュータであり、入射X線7の強度I10,I20、透過X線8の強度I,I、および厚さxから被検査物5の原子番号Zと電子密度ρを算出し、これから被検査物5の材質を識別する。なお、以下の説明において、「原子番号」は実効原子番号であってもよい。
演算装置18は、コンピュータを用いて後述する第1ステップS1、第2ステップS2、第3ステップS3、および第4ステップS4のアルゴリズムを実行する。
【0021】
図2は、本発明の材質識別検査方法の全体フロー図である。
本発明の材質識別検査方法は、上述した装置を用い、第1ステップS1、第2ステップS2、第3ステップS3、および第4ステップS4からなる。
【0022】
第1ステップS1では、被検査物5に2以上の異なる方向から複数の強度I10,I20の入射X線7を照射し、被検査物5を透過した透過X線8の強度I,Iと複数のX線透過画像から被検査物の厚さxを検出し、これらから複数の減弱係数μ,μを算出する。
【0023】
入射X線7の強度I10,I20と透過X線8の強度I,I、との関係は、以下の式(1a)(1b)で表される。またこの式から、式(2a)(2b)が導かれる。さらに式(2a)(2b)から、減弱係数μ,μを算出することができる。
【0024】
=I10exp(−μx)・・・(1a)
=I20exp(−μx)・・・(1b)
μ=In(I10/I)/x・・・(2a)
μ=In(I20/I)/x・・・(2a)
【0025】
この第1ステップS1では、複数の透過像を取得するため、複数の透過像を用いてアーティファクトや外乱ノイズを除去できる。このとき、ノイズ除去のルールを最適化することにより、処理の高速化が図れる。
例えば、複数の透過像において物体が確認されない位置に発生するノイズやアーティファクトを排除するのがよい。
【0026】
第2ステップS2では、複数の減弱係数μ,μを、ρZA(ρは電子密度、Zは物質の原子番号、Aは光電比例定数)で表される光電効果と、ρZB(Bはコンプトン比例定数)で表されるコンプトン効果との和として近似式(3a)(3b)で近似する。
μ=ρZ+ρB・・・(3a)
μ=ρZ+ρB・・・(3b)
【0027】
第3ステップS3では、比例定数A,Bと原子番号Zとの関係A=f(Z),B=f(Z)を予め求め、これと第2ステップで得られた複数の近似式(3a)(3b)を満たす原子番号Zと電子密度ρを求める。
【0028】
図3は、比例定数A,Bと原子番号Zとの関係を示す図である。この図において、横軸は原子番号Z、縦軸は左側が比例定数A、右側が比例定数Bを示している。従ってこの図から、比例定数A,Bと原子番号Zとの関係A=f(Z),B=f(Z)を予め求めることができる。
【0029】
図4は、比例定数A,Bと原子番号Zとの関係を示す別の図である。この図は、図3の横軸(Z)を対数表示したものである。
この図から、比例定数Aの対数値(lnA)は、原子番号が4から30の範囲においてZの対数値(lnZ)に比例していることがわかる。従って、比例定数AをX線の減弱係数の線形性を利用して近似的に解くことができる。
【0030】
すなわち、図4に示す通り、原子番号に対する変化特性が安定し、近似的に解を得られる原子番号範囲(4番から30番の間)に着目した演算方法を適用することにより、処理の高速化が図れる。
例えば4番から30番までの間の光電効果およびコンプトン効果の近似式を 用いて、μの連立方程式を解析的に解くことができる。
なお、同様に比例定数Bを、原子番号が4から30の物質においてX線の減弱係数の線形性を利用して近似的に解いてもよい。
【0031】
上述した(3a)(3b)の式から、2つの未知数Z,ρを求める手段について以下に説明する。
式(3a)(3b)から、以下の関係が得られる。
=(μ−μ)/(μ−μ)・・・(4a)
ρ=(μ−μ)/(A−A)・・・(4b)
【0032】
ここで式(4a)(4b)の左辺−右辺をそれぞれf(Z)、ρ(Z)とすると、以下の関係が得られる。
f(Z)=Z−(μ−μ)/(μ−μ)・・・(5a)
ρ(Z)=ρ−(μ−μ)/(A−A)・・・(5b)
【0033】
光電効果に関する比例定数A,Aとコンプトン効果に関する比例定数B,Bは、上述した図3、図4又はその近似式から求めることができる。
【0034】
原子番号Zを1から30まで順に変化させ、各原子番号Zに対応する電子密度ρ、比例定数A,A、比例定数B,Bを図3、図4又はその近似式から求め、更に、入射X線(強度I10,I20)と透過X線強度(I,I)から減弱係数μ,μを求めることにより、式(5a)(5b)のf(Z)、ρ(Z)を計算することができる。
【0035】
図5は、上述した原子番号Zと電子密度ρを求めるアルゴリズムの実施例である。
この図において、横軸は原子番号Z、縦軸は上述したf(Z)とρ(Z)を示している。この実施例において、2種の入射X線は、単色ではなく、強度分布の中心エネルギーを用いている。
この図から、炭素、マグネシウム、アルミニウム、鉄にそれぞれ対応する原子番号Zにおいて、f(Z)、ρ(Z)がそれぞれ0に近い最小極値を示しているのがわかる。
すなわち、比例定数A,A、比例定数B,Bを原子番号Zに対応させてそれぞれ図3、図4又はその近似式から求めることにより、式(5a)(5b)を満たす物質の原子番号Zと物質の電子密度ρを正確に計算することができる。
【0036】
第3ステップS3において原子番号の収束計算を行うにあたり、収束条件の限定を図ることにより、処理の高速化が図れる。
例えば、収束条件の閾値を設定しておき、収束計算結果が指定範囲内に入った時点で収束計算を終了する
【0037】
図2の第4ステップS4では、第3ステップで求めた原子番号Zと電子密度ρから被検査物の材質を同定する。
第4ステップS4では、原子番号と電子密度の二次元マップを作成しておくことにより、処理の高速化が図れる。
例えば識別された原子番号と電子密度に対応する材質を二次元マップから最短ルートで同定する。
【0038】
上述した本発明の装置および方法によれば、入射X線7の複数の強度I10,I20、透過X線8の強度I,I、および厚さxから被検査物5の原子番号Zと電子密度ρを算出し、これから被検査物5の材質を識別するので、各物質の原子番号(実効原子番号)の特性を利用してX線が物質を透過した情報から物質の原子番号や電子密度を同定し、物質を正確に識別することができる。
従って減衰特性が未知の物質であっても、短時間にその材質を識別することができ、かつ予めX線の検出出力と対象物の厚みとの特性データを求める必要がない。
【0039】
また、X線減弱係数を分解して解くアルゴリズムにおいて、特に実効原子番号が4番から30番の物質においてX線の減弱係数の線形性を利用して近似的に解くことによって高速且つ正確に物質を識別することができる。
【0040】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更することができることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明による高速材質識別検査装置を示す構成図である。
【図2】本発明の材質識別検査方法の全体フロー図である。
【図3】比例定数A,Bと原子番号Zとの関係を示す図である。
【図4】比例定数A,Bと原子番号Zとの関係を示す別の図である。
【図5】原子番号Zと電子密度ρを求めるアルゴリズムの実施例である。
【図6】特許文献1の装置の模式図である。
【図7】特許文献2の装置の模式図である。
【符号の説明】
【0042】
5 被検査物、7 入射X線、8 透過X線、
10 高速材質識別検査装置、12 搬送装置、
14 X線照射装置、15a,15b,15c X線管、
16 X線検出装置、17a,17b,17c 線状検出器、
18 演算装置、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検査物に2以上の異なる方向から複数の強度の入射X線を照射するX線照射装置と、
該被検査物を透過した透過X線の強度と複数のX線透過画像から被検査物の厚さを検出するX線検出装置と、
前記複数の強度、透過X線の強度、および厚さから被検査物の原子番号と電子密度を算出し、これから被検査物の材質を識別する演算装置と、を備えたことを特徴とする高速材質識別検査装置。
【請求項2】
前記演算装置は、入射X線の強度I10,I20、透過X線の強度I,I、および厚さxから複数の減弱係数μ,μを算出し、
該複数の減弱係数を、ρZA(ρは電子密度、Zは物質の原子番号、Aは光電比例定数)で表される光電効果と、ρZB(Bはコンプトン比例定数)で表されるコンプトン効果との和の近似式として近似し、
前記比例定数A,Bと原子番号Zとの関係A=f(Z),B=f(Z)を予め求め、これと前記複数の近似式とを満たす原子番号Zと電子密度ρを求め、
求めた原子番号Zと電子密度ρから被検査物の材質を同定する、ことを特徴とする請求項1に記載の高速材質識別検査装置。
【請求項3】
被検査物に2以上の異なる方向から複数の強度I10,I20の入射X線を照射し、該被検査物を透過した透過X線の強度I,Iと複数のX線透過画像から被検査物の厚さxを検出し、これらから複数の減弱係数μ,μを算出する第1ステップと、
前記複数の減弱係数を、ρZA(ρは電子密度、Zは物質の原子番号、Aは光電比例定数)で表される光電効果と、ρZB(Bはコンプトン比例定数)で表されるコンプトン効果との和の近似式として近似する第2ステップと、
前記比例定数A,Bと原子番号Zとの関係A=f(Z),B=f(Z)を予め求め、これと前記複数の近似式とを満たす原子番号Zと電子密度ρを求める第3ステップと、
第3ステップで求めた原子番号Zと電子密度ρから被検査物の材質を同定する第4ステップと、を有することを特徴とする材質識別検査方法。
【請求項4】
前記比例定数A,Bに少なくとも一方を、原子番号が4から30の物質においてX線の減弱係数の線形性を利用して近似的に解く、ことを特徴とする請求項3に記載の材質識別検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−42134(P2009−42134A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−208999(P2007−208999)
【出願日】平成19年8月10日(2007.8.10)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【Fターム(参考)】