説明

2ピース型の拡張可能な封止プラグ

本体21に設けられた穴又は開口部22の周縁端部を密閉するようになされた細長い2ピース型の拡張可能な封止プラグ20が、広義には、カップ形部材23であって、環状の開放された上端、開口部を取り囲む本体の壁に面するように適合された外面、及びカップ形部材の上端に向かう方向に半径方向外側へ広がる内面38を有するカップ形部材23と、ヘッドであって、カップ形部材とともに回転するためにカップ形部材の上端の周縁端部に取り付けられた外側のリム部25、及びリム部の中に配置され且つリム部に固定される中央部26を有するヘッドとを有し、カップ形部材は、本体開口部の周縁端部に(摺動可能に且つ/又は回転可能に)挿入されるように適合され(図2)、また中央部は、(a)中央部をリム部から物理的に切り離すように、また(b)そうして切り離された中央部を部材の内面と移動可能に係合させ、カップ形部材の外面を半径方向外側に移動させて開口部のまわりの本体の壁と係合するのを促すように、カップ形部材の底部に向かって強制的に押されるように適合されている(図4)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に封止プラグ及びクロージャの分野に関し、より詳細には、本体に設けた穴又は開口部の周縁端部を密閉するように適合された、改善された2ピース型の拡張可能な封止プラグに関する。
【背景技術】
【0002】
しばしば、本体に設けた穴又は開口部の周縁端部を封止することが必要になる。場合によっては、封止は永久的であることが企図される。また単に、ある程度ダスト・カバーなどに似た一時的な封止を行うことが望ましい場合もある。
【0003】
取り外すように適合されていない永久的な封止プラグの1つの形態が、米国特許第5,078,294号に示され記載されている。取り外し可能であることを明示した他のタイプの封止プラグが、米国特許第6,003,557号に示され記載されている。
【0004】
さらに他のタイプの封止プラグが、米国特許第6,082,410号、第5,160,226号及び第3,135,414号に示され記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第5,078,294号
【特許文献2】米国特許第6,003,557号
【特許文献3】米国特許第6,082,410号
【特許文献4】米国特許第5,160,226号
【特許文献5】米国特許第3,135,414号
【発明の概要】
【0006】
上述の特許に示される封止プラグは、特定の問題に対する種々の解決策を提供するが、一般的には、それを取り付ける本体に簡単に挿入することができるだけではなく、本体から簡単に取り外すこともできる、改善された低コストで使いやすい封止プラグを提供することが望ましいであろう。
【0007】
開示される実施例の対応する部品、部分又は面について括弧付きで言及しているが、それは単に例示のためであり限定のためではなく、本発明は、広くは、本体(21)に設けた穴又は開口部(22)の周縁端部を密閉するように適合された、細長い2ピース型の拡張可能な封止プラグ(20)を提供するものである。
【0008】
改善された封止プラグは、広義の概念では、カップ形部材(23)であって、環状の開放された上端、開口部を取り囲む本体の壁に面するように適合された外面、及び軸線方向にカップ形部材の上端に向かって半径方向外側へ広がっている内面(38)(図8)を有するカップ形部材(23)と、カップ形部材とともに回転するようにカップ形部材の上端の周縁端部に取り付けられた外側リム部(25)、及び通常は周辺のリム部の中に配置され且つリム部に固定される中央部(26)を有するヘッドとを有し、カップ形部材は、本体開口部の周縁端部に(摺動可能に且つ/又は回転可能に)挿入されるように適合されており(図2)、また中央部は、(a)中央部(26)を周辺のリム部(25)から物理的に切り離すように、また(b)そうして切り離された中央部を部材の内面(38)と移動可能に係合させ、カップ形部材の外面を半径方向外側に移動させて開口部のまわりの本体の壁とよりきつく係合するのを促すように、カップ形部材の底部に向かって強制的に押されるように適合されている(図4)。
【0009】
好ましい実施例では、ヘッドの硬さはカップ形部材の硬さより大きい。
【0010】
部材は、プラスチゾル、ビニル、ポリ塩化ビニル、エラストマー及びウレタンからなる群から選択される材料で形成することができ、ヘッドは、高密度ポリエチレン及びナイロンからなる群から選択される材料で形成することができる。しかしながら、こうした特定の材料は例示的なものにすぎない。部材及び/又はヘッドはまた、他の材料で形成することもできる。
【0011】
中央部は、中央部とリム部の間に位置決めされ、環状に一定の間隔で配置された複数の脆弱なウェブ(28)によってリム部に固定することができる。
【0012】
本体の穴(22)には雌ねじを付けることができ、部材の外面には雄ねじを付けることができる。これも例示的なものにすぎない。本体の穴は、円筒形の壁、粗くした若しくは鋸歯状の(又はセレーションを付した)壁を有するか、又はいくつかの他の形若しくは構成を有することができる。同様に、本体の外面は、ねじ付き、鋸歯状、リブ付き、平滑、截頭円錐形とするか、又はいくつかの他の形若しくは構成を有することができる。
【0013】
部材(23)は、軸線方向に本体開口部の周縁端部の中に挿入することができる。部材の本体開口部の周縁端部への軸線方向の挿入は、本体の壁と部材の外面との間に間隔をあけることによって、且つ/又はカップ形部材の硬さによって容易にすることが可能になる。
【0014】
リム部は、把持され本体に対して回転するように適合された多角形の外面を有することができる。リム部をある方向に回転させてプラグを移動させ、本体とよりきつく係合するようにすること、及び反対方向に回転させて部材と本体の係合を緩め、最終的にはプラグを本体から取り外すことができる。
【0015】
好ましい実施例では、部材(23)及びヘッドのリム部(25)の一方が少なくとも1つの陥凹部を備え、部材及びリム部の他方が少なくとも1つのタブ(40)を備え、(1つ又は複数の)タブは、ヘッドをカップ形部材と整列させるように(1つ又は複数の)陥凹部に受け入れられ、その間の相対回転を防止するように適合される。こうしたタブ及び/又は(1つ又は複数の)溝穴の数及び形状は、変更することが可能である。実際には、そうした(1つ又は複数の)タブ及び(1つ又は複数の)陥凹部の有無にかかわらず、接着、超音波溶接、レーザ溶接又はいくつかの他の技術によって、2つの部分を一緒に取り付けることができる。
【0016】
したがって、本発明の一般的な目的は、改善された低コストで使いやすい封止プラグを提供することである。
【0017】
他の目的は、本体内に設けられた穴又は開口部の周縁端部を密閉するように適合された、改善された2ピース型の拡張可能な封止プラグを提供することである。
【0018】
これらの及び他の目的及び利点は、前述の及び引き続き記載する明細書、図面、並びに添付の特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】外側周辺のリム部の中に配置され、それに固定されたヘッドの中央部を特に示す、最初に本体の穴に挿入されたときの第1の形態の改善された封止プラグの部分頂面図である。
【図2】一般に図1の線2−2で得られる、長手方向の部分縦断面図である。
【図3】カップ形部材の底部に向かって強制的に押され、カップ形部材の側壁を半径方向外側に曲げて、本体開口部のまわりの壁とよりきつく係合させたときのヘッドの中央部を示す、改善された封止プラグの部分頂面図である。
【図4】一般に図3の線4−4で得られる、その長手方向の部分縦断面図である。
【図5】図1〜4に示す第1の実施例のカップ形部材の等角図である。
【図6】図5に示すカップ形部材の頂面図である。
【図7】図5及び6に示すカップ形部材の正面図である。
【図8】一般に図7の線8−8で得られる、カップ形部材の長手方向の部分縦断面図である。
【図9】図1〜4に示す改善された封止プラグのヘッドの等角図である。
【図10】図9に示すヘッドの頂面図である。
【図11】図10に示すヘッドの左側面図である。
【図12】図11に示すヘッドの底面図である。
【図13】周辺のリム部の中に取り付けられ、それに固定された中央部を示す、一般に図10の線13−13で得られるヘッドの長手方向の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
初めに、この詳細な説明もその一部である本明細書全体によって、要素、部分又は面についてさらに記述又は説明する場合もあるが、複数の図面の全体を通じて、同じ参照番号は一貫して同じ構造的な要素、部分又は面を識別するものであることを明確に理解すべきである。別段の指示がない限り、図面は明細書と共に解釈されるものであり(例えばクロスハッチング、部品の配置、割合、程度など)、本発明について記載される説明全体の一部とみなされる。以下の説明において使用するとき、「水平」、「垂直」、「左」、「右」、「上方」及び「下方」という用語、並びにそれらの形容詞及び副詞の派生語(例えば「水平に」、「右側へ」、「上方へ」など)は、単に特定の図面が読者に面しているときの図示された構造の向きを指しているだけである。同様に、「内側へ」及び「外側へ」という用語は一般に、適宜、その伸長軸又は回転軸に対する面の向きを指す。
【0021】
次に図面を、より詳細にはそのうちの図1〜4を参照すると、本発明は、広くは改善された垂直方向に延びる2ピース型の拡張可能な封止プラグを提供し、封止プラグの現在のところ好ましい実施例を、全体として20で示す。図1〜4では、改善された封止プラグは、全体として21で示す本体に取り付けられ、それを用いて、本体内部に設けられ、垂直方向に延びる一部にねじ山を付けた穴22の上側の周縁端部を密閉しているように示されている。本体21は、例示のために曖昧な形を有するように示してあるが、プラグを取り付けることができる様々な本体の形、大きさ又は構成を制限するものと考えるべきではない。本明細書で使用するとき、「本体」という単語は、広く包括的な意味に意図され、特定のタイプの構造を示すものではない。したがって、図面に示す本体21の特定の形及び構造は、単にそうした「本体」の1つの種類にすぎない。
【0022】
図2及び4に最もよく示されるように、改善された封止プラグは2ピース型構造のものとして示され、全体として23で示す下側のカップ形部材、及び全体として24で示す上側のヘッドを含む。カップ形部材の構造は、以下に記載する図5〜8においてさらに詳しく示す。ヘッドの構造は、以下に記載する図9〜13においてさらに詳しく示す。
【0023】
次に図1〜4に言及すると、ヘッドは、外側周辺のリム部25、及びリム部の中に位置決めされ、それぞれ28で示す、環状に一定の間隔で配置された複数の脆弱なウェブによってリム部に固定された中央部26を有するように示されている。図1及び2では、ヘッドの中央部26は、ヘッドの外側のリム部25の中に配置され、それに固定されたように示されている。しかし図3及び4では、中央部26は、中央部26をリム部25から切り離し、中央部の側壁をカップ形部材の内面と移動可能に且つ摺動可能に係合させ、部材の外面34を半径方向外側に移動させて開口部のまわりの本体の壁21とよりきつく係合するのを促すように、下方へカップ形部材の底部に向かって強制的に押されたように示されている。図2及び4では、封止プラグは、垂直方向の軸y−yに沿って延びるように示されている。
【0024】
次に図5〜8を参照すると、カップ形部材23は、上向きの環状水平面29、下向きの水平な円形底面30、並びに順に(図8の頂部から底部に向かって)、上側の環状面29の外縁部から下方に延びる外向きの垂直な円筒形面31、下向きの環状水平面32、下向き且つ外向きの截頭円錐形面33、雄ねじが付いた部分34、及びそれから下向き且つ内向きに続き、底面30の外縁部と接合する下向き且つ外向きの截頭円錐形面35を含む外面を有する、垂直方向に延びる特別に構成された部材として示されている。カップ形部材は順に、上面29の内縁部から下方へ延びる上向き且つ内向きの截頭円錐形面36、及びそこから下方へ続き、上向きの水平な円形底面39の外縁部と接合する内向き且つ上向きの截頭円錐形面38を含む内面を有するように示されている。カップ形部材の面30、39の間の部分は、カップ形部材の底部を画定する。それぞれ40で示す複数の切頭形のタブが、上面29から上方へ延びている。図5及び6に最もよく示されるように、そのようなタブが8つ存在し、互いに環状に一定の間隔で配置されている。こうした様々なタブは、それぞれのタブが、内面部分41、上向き且つ外向きの截頭円錐形面部分42、やはり上向き且つ内側に延びる端面43、44、並びに頂部の平面45を含むという意味において切頭形である。
【0025】
カップ形部材23は、ヘッドの硬さより小さい硬さを有する材料で形成することが好ましい。実際には、この材料は、プラスチゾル、ビニル、ポリ塩化ビニル、エラストマー化合物及びウレタンからなる群から選択することができる。それはまた、他の材料から選択することもできる。実際には、カップ形部材の硬さは、ヘッドを形成する材料の硬さより小さくても、等しくても又は大きくてもよい。
【0026】
次に図9〜13を参照すると、ヘッド24は、外側周辺のリム部25、及び通常はリム部の中に位置決めされ、それぞれ28で示す、環状に一定の間隔で配置された複数の脆弱なウェブによってリム部に固定された中央部26を有している。より詳細には、リム部は、上向きの水平な円筒形面46、下向きの水平な環状底面48、及びレンチなどの適切な回転工具(図示せず)によって把持されるように適合された、外向きの多角形の面49を有するように示されている。環状溝50が、その下面48から上方にリム部の中へ延びている。この溝は、外向き且つ下向きの截頭円錐形面51、下向きの環状底面52、並びに上向き且つ内向きの截頭円錐形面53によって境界が定められるように示されている。環状溝50は、タブ40の挿入を受け入れ、最初にヘッドをカップ形部材に対して整列させるように適合される。ヘッドとカップ形部材の間の相対回転を防止するために、これらの部品間の接合又は接続を、接着、溶接などによって迅速に行うことができる。図示した形では、溝50は環状で連続的である。しかし別法として、溝50は、それぞれがタブ40の1つの挿入を受け入れるように配置された、環状に一定の間隔で配置された一連の陥凹部として形成することも可能である。
【0027】
ヘッドの中央部26は、上側の水平な円形面54、水平な円形底面55、ウェブ28より上の外向きの垂直な円筒形面56、及びウェブ28より下の外向きの垂直な円筒形面58によって境界が定められるように示されている(図4)。ウェブ28は、リム部及び中央部と一体成形されるように示されている。先に示したように、適切な工具(図示せず)を用いて中央部を下方へカップ形部材の中へ押し込むことができるように、ウェブ28は脆弱であることが企図される。したがって、図4では、脆弱なウェブ28の残りの部分がそれぞれ28’で示されている。ヘッドは最初、中央部と外側のリム部の間の境界を画定するように、その上面及び下面54、55からヘッドへと、それぞれ下方及び上方に延びる環状溝を有するように形成することができる。ヘッドは、高密度ポリエチレン又はナイロンなど比較的固い材料で形成される。しかしながら、こうした材料は例示的なものにすぎない。ヘッドをカップ形部材の硬さより大きい硬さを有する材料で形成することが現在のところ好ましいが、これは変更することができる。
【0028】
次に図2及び4に言及すると、図2に示すように、封止プラグは最初に本体開口部の中に(軸線方向に若しくは回転するように、或いはその両方によって)挿入することができる。その後、適切な工具を用いて、ヘッドの中央部を下方へカップ形部材の底部に向かって動かすことができる。これにより、中央部が周辺のリムから物理的に切り離される。さらに、中央部が下方に移動するとき、その壁56及び/又は58がカップ形部材の截頭円錐形の内壁38と摺動可能に係合する。したがって、中央部が下方に移動すると、中央部の外壁がカップ形部材の外壁を外側へ移動させて開口部を取り囲む本体の壁とよりきつく係合するのを促す。
【0029】
先に言及したように、ヘッドは比較的硬い可塑性材料で形成することが好ましく、カップ形部材はそれより硬くない可塑性材料で形成される。カップ形部材は、カップ形部材が簡単に軸線方向に押されて穴に入ることができるように、本体の穴の大きさに対して大きさを決めることができる。この大きさまで、カップ形部材の相対的に柔らかい材料は必要に応じて変形する。その後、中央部を下方へ押すと、カップ形部材の側壁が半径方向外側に押され、開口部のまわりの本体の壁とよりきつく係合する。
【0030】
カップ形部材の外面に雄ねじを有する好ましい実施例を示しているが、これは変更することができる。カップ形部材の外面は、単純に円筒形にすること、又はいくつかの他の形若しくは構成を有するようにすることができる。ここでの顕著な特徴は、カップ形部材の外面が、それがどのような形であれ、中央部が下方へ底部に向かって押されたときに、半径方向外側へ移動されて本体開口部を画定する壁とよりきつく係合することである。
【0031】
一旦位置決めされると、レンチなどの適切な回転工具が、ヘッド部の多角形の外面と係合することが可能になる。この回転工具をある方向に回転させて、封止プラグを本体に締め付けることができる。或いは、中央部が図2に示す移動していない位置にあろうと、図4に示す移動した位置にあろうと、プラグを反対方向に回転させて緩め、場合によっては封止プラグを本体から取り外すことができる。
【0032】
(修正形態)
先に示したように、多くの変更又は修正を加えることが可能である。例えば現在のところ、ヘッド及びカップ形部材が、適切な可塑性材料又はエラストマー材料で形成されることが好ましい。しかし、これは変更することができる。ヘッドを構成する材料を、カップ形部材を構成する材料より硬くすることも現在のところ好ましい。しかし、これは変更することができる。いくつかの形態では、ヘッド及びカップ形部材を同じ材料で形成することができる。またカップ形部材を、ヘッドを形成する材料の硬さより大きい、又は小さい硬さを有する材料で形成することができる場合もある。ヘッド及びカップ形部材の形及び構成も、所望されるように変更することができる。外面は、所望されるように、雄ねじを付ける、一部にねじ山を付ける、鋸歯状にする、歯を設ける、滑らかにすることなどが可能である。脆弱部の数、大きさ、間隔及び形も変更することができる。実際には、そうした脆弱部を用いて中央部をリム部の中に保持することが現在のところ好ましいが、所望されるように、中央部を他の手段によって外側のリム部の中に保持又は固定することができる。
【0033】
したがって、改善された拡張可能な封止プラグの現在のところ好ましい形態を図示及び説明し、いくつかのその変更形態及び修正形態について論じてきたが、添付の特許請求の範囲によって定められ、区別される本発明の趣旨から逸脱することなく、さらに様々な変更及び修正を加えることが可能であることが当業者には容易に理解されるであろう。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体に設けられた穴の周縁端部を密閉するようになされた細長い2ピース型の拡張可能な封止プラグであって、
環状の開放された上端、前記開口部を取り囲む前記本体の壁に面するようになされた外面、および前記上端に向かう方向に半径方向外側へ広がる内面を有するカップ形部材と、
外側のリム部および中央部を有するヘッドであって、前記外側のリム部は、前記部材とともに回転するために前記部材の前記上端の周縁端部に取り付けられ、前記中央部は、前記リム部の中に配置され且つ前記リム部に固定されているヘッドと
を有する細長い2ピース型の拡張可能な封止プラグにおいて、
前記部材は、前記本体開口部の周縁端部に挿入されるようになされ、また
前記中央部は、前記カップ形部材の底部に向かって強制的に押されるようになされ、それによって(a)前記中央部が前記リム部から物理的に切り離され、(b)そうして切り離された中央部が前記部材の内面と移動可能に係合して、前記開口部のまわりの前記本体の壁との係合を促すように前記部材の外面を半径方向外側に移動させる、細長い2ピース型の拡張可能な封止プラグ。
【請求項2】
前記ヘッドの硬さが前記カップ形部材の硬さより大きい請求項1に記載の細長い2ピース型の拡張可能な封止プラグ。
【請求項3】
前記部材が、プラスチゾル、ビニル、ポリ塩化ビニル、エラストマー及びウレタンからなる群から選択される材料で形成される請求項1に記載の細長い2ピース型の拡張可能な封止プラグ。
【請求項4】
前記ヘッドが、高密度ポリエチレン及びナイロンからなる群から選択される材料で形成される請求項1に記載の細長い2ピース型の拡張可能な封止プラグ。
【請求項5】
前記中央部が、該中央部と前記リム部との間に一定の間隔で配置された複数の脆弱なウェブによって前記リム部に固定される請求項1に記載の細長い2ピース型の拡張可能な封止プラグ。
【請求項6】
前記本体の穴が雌ねじとされ、前記部材の外面が雄ねじとされた請求項1に記載の細長い2ピース型の拡張可能な封止プラグ。
【請求項7】
前記部材は、前記本体開口部の前記周縁端部に軸線方向に挿入されることができる請求項6に記載の細長い2ピース型の拡張可能な封止プラグ。
【請求項8】
前記部材の前記本体開口部の前記周縁端部への軸線方向の挿入が、前記本体のねじ山と前記部材のねじ山との間の間隔によって容易になされている請求項7に記載の細長い2ピース型の拡張可能な封止プラグ。
【請求項9】
前記部材の前記本体開口部の前記周縁端部への軸線方向の挿入が、前記カップ形部材の前記硬さによって容易になされている請求項7に記載の細長い2ピース型の拡張可能な封止プラグ。
【請求項10】
前記リム部が、把持および前記本体に対して回転されるようになされた多角形の外面を有している請求項6に記載の細長い2ピース型の拡張可能な封止プラグ。
【請求項11】
前記リム部は、前記プラグを締め付けて前記本体と係合させるように1つの方向に回転させることができ、また前記プラグを前記本体から取り外すように反対方向に回転させることができる請求項10に記載の細長い2ピース型の拡張可能な封止プラグ。
【請求項12】
前記部材及びリム部の一方が陥凹部を備え、前記部材及びリム部の他方がタブを備え、前記タブは、前記陥凹部に受け入れられて、前記部材とヘッドとの間の相対回転を防止するようになされている請求項1に記載の細長い2ピース型の拡張可能な封止プラグ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2011−503488(P2011−503488A)
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−534011(P2010−534011)
【出願日】平成20年9月19日(2008.9.19)
【国際出願番号】PCT/US2008/010892
【国際公開番号】WO2009/064333
【国際公開日】平成21年5月22日(2009.5.22)
【出願人】(510130435)ケイヴィティー ケーニッヒ、エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】