説明

4色表示装置の駆動装置及び方法

【課題】光効率を向上できる4色表示装置の駆動装置及び駆動方法を提供する。
【解決手段】本発明は、4色の画素を有する表示装置の駆動装置である。この表示装置の駆動装置は、4色の画素のうち3色の画素の映像信号が入力される入力部と、表示装置の白色画素のガンマ曲線が変曲点を有さないように、3色の画素の映像信号を4色の画素の映像信号に変換する映像信号補正部と、映像信号補正部により変換された4色の画素の映像信号を出力する出力部と、を含む。かかる方法で、変曲点のないガンマ曲線を得ることにより、特定階調においても鮮明な画質を実現することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、4色表示装置の駆動装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置にはCRT、PDP、液晶表示装置及び有機EL表示装置などがある。これらの表示装置は、モニター、テレビ及び屋内外広告看板などの様々な用途に使用されている。特に、テレビや屋内外広告看板に使用する表示装置は高い輝度が要求される。しかし、受光型表示装置である液晶表示装置では輝度が低く、これは大きな短所の一つとなっている。
【0003】
液晶表示装置は、一般に画素電極及び共通電極など電場を生成する二種類の電界生成電極を有する二つの表示板と、その間に入っている誘電率異方性液晶層とを含む。二つの電極間の電圧差が変化すると、二つの電極間の電場の強度が変化し、これによって液晶層を通過する光の透過率が変化する。従って、二つの電極間の電圧差を調節することによって、所望の画像を表示することができる。
【0004】
このような液晶表示装置は、画素電極と、赤色、緑色及び青色のカラーフィルタを備える複数の画素とを含む。各画素は、表示信号線を通じて印加される信号によって駆動して表示動作を行う。信号線には、走査信号を伝達するゲート線(または走査信号線)と、データ信号を伝達するデータ線とがあり、各画素は、一つのゲート線及び一つのデータ線と接続されている薄膜トランジスタを含む。この薄膜トランジスタは、画素電極に伝達されるデータ信号を制御する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、赤色、緑色及び青色のカラーフィルタの配列方法は様々である。その配列方法には、同じ色のカラーフィルタを同じ列に配置するストライプ型、列方向及び行方向に赤色、緑色及び青色のカラーフィルタを順に配列するモザイク型、及び列方向に画素が交差するようにジグザグ状に配置して赤色、緑色及び青色のカラーフィルタを順に配列するデルタ型などがある。デルタ型は円や斜線などの表示に有効である。
【0006】
しかし、赤色、緑色及び青色の3色の画素に基づいて一つのドットを表示する一般的な液晶表示装置では、光効率が低下するという不具合が生じることがある。具体的に、赤色、緑色及び青色それぞれの画素に配置されたカラーフィルタは、印加される光の入射光の1/3程度しか透過させないため、全体的に光効率が低下する。
【0007】
そこで、本発明は、光効率を向上できる4色表示装置の駆動装置及び駆動方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、発明1は、4色の画素を有する表示装置の駆動装置であって、前記4色の画素のうち3色の画素の映像信号が入力される入力部と、前記表示装置の白色画素のガンマ曲線が変曲点を有さないように、前記3色の画素の映像信号を前記4色の画素の映像信号に変換する映像信号補正部と、前記映像信号補正部により変換された前記4色の画素の映像信号を出力する出力部と、を含むことを特徴とする、表示装置の駆動装置を提供する。
【0009】
これにより、特定の階調付近で発生するガンマ曲線の不連続をなくして鮮明な画質を実現することができる。また、3色映像信号を4色映像信号に変換する過程を単純化するため演算チップのコストを抑えると共に、量子化誤差などの計算上の誤差を減少させることができる。
【0010】
発明2は、前記発明1において、前記入力部に入力された前記3色の画素の映像信号の最大入力階調(Max)、中間入力階調(Mid)及び最小入力階調(Min)がΓ(Max)>[s/(s-1)]Γ(Min)を満たす場合は、前記出力部に出力された前記4色の画素の映像信号の最大出力階調(Max´)、中間出力階調(Mid´)、最小出力階調(Min´)及び出力白色階調(W)は、
・Max´=Max、
・Mid´=MaxΓ-1[Γ(Mid)-Γ(Min)]/[Γ(Max)-Γ(Min)]、
・Min´=0、
・W=MaxMin/Γ-1[Γ(Max)-Γ(Min)](Γはガンマ変換関数、Γ-1は逆ガンマ変換関数、sは倍率因子)により決定されることを特徴とする表示装置の駆動装置を提供する。
【0011】
発明3は、前記発明1または2において、前記入力部に入力された前記3色の画素の映像信号の最大入力階調(Max)、中間入力階調(Mid)及び最小入力階調(Min)がΓ(Max)≦[s/(s-1)]Γ(Min)を満たす場合は、前記出力4色映像信号の最大出力階調(Max´)、中間出力階調(Mid´)、最小出力階調(Min´)及び出力白色階調(W)は、
・Max´=Max、
・Mid´=Γ-1{s[Γ(Mid)-Γ(Max)]+Γ(Max)}
・Min´=Γ-1{s[Γ(Min)-Γ(Max)]+Γ(Max)}
・W=Γ-1[(s-1)Γ(Max)](Γはガンマ関数、Γ-1は逆ガンマ関数、sは倍率因子)により決定されることを特徴とする表示装置の駆動装置を提供する。
【0012】
発明4は、前記発明3において、前記映像信号補正部は、前記入力部に入力された前記3色の画素の映像信号の前記最大入力階調、前記中間入力階調及び前記最小入力階調の大きさの順に対応してオーダーインデックスを付与し、前記オーダーインデックスに基づいて前記3色の画素の映像信号を前記4色の画素の映像信号に変換することを特徴とする表示装置の駆動装置を提供する。
【0013】
発明5は、前記発明3において、前記ガンマ関数は指数関数であることを特徴とする表示装置の駆動装置を提供する。
【0014】
発明6は、前記発明5において、前記倍率因子は2であることを特徴とする表示装置の駆動装置を提供する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によると、特定の階調付近で発生するガンマ曲線の不連続をなくして鮮明な画質を実現することができる。また、本発明によると、3色映像信号を4色映像信号に変換する過程を単純化して演算チップのコストを抑えると共に、量子化誤差などの計算上の誤差を減少させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下より、添付した図面を参照して、本発明を本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかし、本発明は、多様な形態で実現することができ、ここで説明する実施例に限定されない。
【0017】
図面は、各種層及び領域を明確に表現するために、厚さを拡大して示している。明細書全体を通じて類似した部分については同一な図面符号を付けている。層、膜、領域、基板及び板などの部分が、他の部分の“上に”あるとする時、これは他の部分の“すぐ上に”ある場合に限らず、その中間に更に他の部分がある場合も含む。逆に、ある部分が他の部分の“すぐ上に”あるとする時、これは中間に他の部分がない場合を意味する。
【0018】
本発明の実施形態に係る表示装置の駆動装置及び駆動方法について、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
<表示装置の全体の構成>
図1は、本発明の一実施例による表示装置のブロック図である。図2は、本発明の一実施例による液晶表示装置の一つの画素に対する等価回路図である。
【0020】
図1に示すように、本発明の一実施例による液晶表示装置は、表示部300と、これに連結されたゲート駆動部400及びデータ駆動部500と、データ駆動部500に連結された階調電圧生成部800と、これらを制御する信号制御部600と、を含む。
【0021】
図2の等価回路を参照すると、表示部300は、複数の表示信号線(G1-Gn、D1-Dm)と、これに連結されほぼ行列状に配列された複数の画素(Px)とを含む。
【0022】
表示信号線(G1-Gn、D1-Dm)は、ゲート信号(走査信号とも言う。)を伝達する複数のゲート線(G1-Gn)と、データ信号を伝達するデータ線(D1-Dm)とを含む。ゲート線(G1-Gn)はほぼ行方向に延長しており互いにほぼ平行である。データ線(D1-Dm)はほぼ列方向に延長しており互いにほぼ平行である。
【0023】
平板表示装置を代表する液晶表示装置の場合、図2に示すように、各画素(Px)は、表示信号線(G1-Gn、D1-Dm)に接続されたスイッチング素子(Q)と、これと接続された液晶キャパシタ(CLC)及びストレージキャパシタ(CST)とを含む。ストレージキャパシタ(CST)は、必要に応じて省略することができる。液晶表示装置以外の平板表示装置、例えば有機EL装置では、液晶キャパシタ及びストレージキャパシタの代わりにOLED(organic light emitting diode;以下OLED)のような画素回路を備えることができる。
【0024】
スイッチング素子(Q)は三端子素子であって、その制御端子及び入力端子は各々ゲート線(G1-Gn)及びデータ線(D1-Dm)に接続され、出力端子は液晶キャパシタ(CLC)及びストレージキャパシタ(CST)に接続されている。
【0025】
液晶キャパシタ(CLC)は、下部表示板100の画素電極190と上部表示板200の共通電極270とを二つの端子とし、二つの電極190、270間の液晶層3は誘電体として機能する。画素電極190はスイッチング素子(Q)に接続されている。共通電極270は上部表示板200の全面に形成されており、共通電圧(Vcom)を印加される。また、図2とは異なり、共通電極270が下部表示板100に具備される場合もある。この場合には、二つの電極190、270がいずれも線形や棒形に形成される。
【0026】
ストレージキャパシタ(CST)は、下部表示板100に具備された別の信号線(図示せず)と画素電極190とが重なってなり、該別の信号線には共通電圧(Vcom)などの定められた電圧が印加される。しかし、ストレージキャパシタ(CST)は、画素電極190が絶縁体を媒介としてすぐ上の前段ゲート線と重なってなることができる。
【0027】
一方、カラー表示を行うために、各画素には、画素電極190に対応する領域にカラーフィルタ230が備えられていてもよい。図2では、カラーフィルタ230は上部表示板200の該当領域に形成されているが、これとは異なって下部表示板100の画素電極190の上または下に形成されても良い。
【0028】
カラーフィルタ230のカラーは、光の三原色である赤色、緑色及び青色(blue)のうちのいずれか一つであるか、または白色であるのが好ましい。以下では、各画素を該画素が表示するカラーに応じて赤色画素、緑色画素、青色画素及び白色画素と称し、図面符号ではそれぞれRP、GP、BP、WPと表記する。これは、画素が占有する画素領域を示すときにも用いられる。白色画素(WP)はカラーフィルタを有さない場合もあり、この他にも別の方法で白色を表示することができる。
【0029】
また、液晶表示装置の表示部300の二つの表示板100、200のうちの少なくとも一つの外側面には、光を偏光させる偏光子(図示せず)が付着されている。
【0030】
<画素配置>
次に、図3乃至図8を参照して、本発明の実施例に係る液晶表示装置の空間的な画素配置について説明する。
【0031】
(1)ストライプ型画素
図3乃至図5は、本発明の一実施例による液晶表示装置のストライプ型画素の配置図である。
【0032】
図3乃至図5に示すように、本発明では、複数の画素が行列状に配列されおり、複数の画素行と複数の画素列とが具備されている。
【0033】
各画素行は、順次に配列された4色の画素、即ち赤色画素(RP)、緑色画素(GP)、青色画素(BP)及び白色画素(WP)を備えている。各画素列は、4色の画素(RP、GP、BP、WP)のうちのいずれか一色の画素のみを備えている。尚、画素行内における配列順は入れ替わることもある。
【0034】
図3乃至図5に示される一つの4色画素群は、画像の基本単位、つまり一つのドットを構成する。
【0035】
図3に示される全ての画素は実質的に同じサイズであるが、図4及び図5に示される画素はそのサイズが互いに異なる。図4及び図5では、白色画素(WP)は赤色、緑色及び青色画素(RP、GP、BP)より小さい。このように、白色画素(WP)のサイズを他の色の画素よりも小さくことで、白色画素(WP)の追加による彩度減少を防ぐことができる。赤色、緑色及び青色画素(RP、GP、BP)は同じサイズであることができる。
【0036】
図4に示す画素では、図3の画素と比較すると、赤色、緑色及び青色画素(RP、GP、BP)は大きく、白色画素(WP)は小さい。白色画素(WP)と赤色、緑色及び青色画素(RP、GP、BP)のサイズの比率は、バックライト部(図示せず)の輝度及び目標色温度を考慮して決定する。白色画素(WP)のサイズは、他の画素(RP、GP、BP)のサイズの半分若しくは1/4であることができる。
【0037】
図5に示す画素では、図3の画素と比較して、白色画素(WP)は上下の小さい領域の分だけ小さいが、赤色、緑色及び青色画素(RP、GP、BP)のサイズはそのままである。白色画素(WP)を減らすために、白色画素(WP)付近のゲート線(G1-Gn)やデータ線(D1-Dm)等の信号線の幅を大きくしたり、上部表示板200に具備されているブラックマトリックス(図示せず)の、白色画素(WP)を囲む部分の幅を大きくする。ゲート線(G1-Gn)とデータ線(D1-Dm)との交差領域は増加しない方が良い。なぜならば、ゲート線(G1-Gn)とデータ線(D1-Dm)との交差領域は信号線の容量性負荷を形成するからである。
【0038】
(2)モザイク型画素
図6乃至図8は、本発明の一実施例による液晶表示装置のモザイク型画素の配置図である。
【0039】
図6乃至図8に示すように、各画素行及び各画素列は、それぞれ4色の画素のうち2色の画素を備えている。
【0040】
図6及び図8では、緑色及び赤色画素(GP、RP)を含む画素行と、青色及び白色画素(BP、WP)を含む画素行とが交互に配列されている。また、緑色及び青色画素(GP、BP)を含む画素列と、赤色及び白色画素(GP、WP)を含む画素列とが交互に配列されている。
【0041】
図7では、青色及び赤色画素(BP、RP)を含む画素行と、緑色及び白色画素(GP、WP)を含む画素行とが交互に配列されている。また、青色及び緑色画素(BP、GP)を含む画素列と、赤色及び白色画素(GP、WP)を含む画素列とが交互に配列されている。
【0042】
尚、画素行及び画素列における配列順は入れ替わることもある。
【0043】
図6乃至図8は、2×2行列をなす一群の画素を含んでなるドットを示している。
【0044】
図6に示される全ての画素は実質的に同じサイズであるが、図7及び図8に示される画素のサイズが互いに異なる。図7及び図8では、白色画素(WP)は、赤色、緑色及び青色画素(RP、GP、BP)より小さい。また、赤色、緑色及び青色画素(RP、GP、BP)は同じサイズか、もしくは互いに異なっている。
【0045】
図7では、図6に示す画素と比較すると、白色画素(WP)は小さく、赤色、緑色及び青色画素(RP、GP、BP)は大きい。モザイク型画素配置では、赤色、緑色及び青色画素(RP、GP、BP)のサイズが均等に大きくなることはできない。前述したように、白色画素(WP)と赤色、緑色及び青色画素(RP、GP、BP)のサイズの比率は、バックライト部(図示せず)の輝度及び目標色温度に依存して決定される。人間の目は青色光の光量変化に対して、赤色及び緑色光の光量変化に比べて相対的に鈍感であるため、青色画素(BP)の面積拡大の方が画質に与える影響が比較的に少ない。従って、青色画素(BP)の増加面積を赤色画素(RP)及び緑色画素(GP)の増加面積より大きくするのが望ましい。このため、画素順が図7の通りに変化している。この場合、白色画素(WP)のサイズは、青色画素(BP)の半分であり、赤色及び緑色画素(RP、GP)の1/4であり得る。
【0046】
図8では、白色画素(WP)付近のゲート線(G1-Gn)とデータ線(D1-Dm)のうちの一つもしくは両方の幅が大きくなり、そのために白色画素(WP)が減少した。ゲート線(G1-Gn)とデータ線(D1-Dm)との交差領域は増加しないことが良い。このような4色液晶表示装置の配列は光透過率を向上させる。
【0047】
赤色、緑色及び青色のカラーフィルタは入射光の1/3のみを透過させが、白色画素(WP)の光透過率は他の画素(RP、GP、BP)の約3倍である。よって、白色画素(WP)を加える場合、ドットの面積を増やすことなく光効率を大きくすることができる。
【0048】
例えば、入射光の光量を1として、赤色、緑色及び青色の3色の画素(RP、GP、BP)でドットを表示する場合、各画素はドット全体面積の1/3を占める。カラーフィルタによる透過率が1/3であるので、1ドットの全体の透過率は、[1/3×1/3(R)]+[1/3×1/3(G)]+[1/3×1/3(B)]=1/3=33.3%である。
【0049】
一方、図3及び図6に示したドットの場合、赤色、緑色、青色の画素にさらに白色の画素を用いてドットを表示する。従って、各画素はドット全体面積の1/4を占めており、白色用画素(WP)の透過率が1、他の画素(RP、GP、BP)の透過率が1/3であるため、1ドットの全体の透過率は[1/4×1/3(R)]+[1/4×1/3(G)]+[1/4×1/3(B)]+[1/4×1(W)]=1/2=50%である。このように、4色液晶表示装置は、3色液晶表示装置に比べて輝度が約1.5倍程度高くなる。
【0050】
また、図4、図5、図7及び図8に示すように、白色画素(WP)の面積を減らすことで、輝度増加のため発生し得る色濃度の劣化を防ぐことができる。
【0051】
<薄膜トランジスタ表示板の構造>
次に、本発明の一実施例に係る液晶表示装置の薄膜トランジスタ表示板の詳細な構造について、図9及び図10を参照して詳細に説明する。
【0052】
図9は、本発明の一実施例による液晶表示装置用薄膜トランジスタ表示板の配置図である。図10は、図9に示す薄膜トランジスタ表示板のX-X´線による断面図である。
【0053】
絶縁基板110上には、ゲート信号を伝達する複数のゲート線121が形成されている。ゲート線121は主に横方向に延長しており、各ゲート線121の一部は複数のゲート電極124をなしている。また、各ゲート線の他の一部は、下方向に突出して複数の拡張部127をなしている。
【0054】
ゲート線121は、比抵抗の低い銀(Ag)や銀合金などの銀系金属や、アルミニウム(Al)やアルミニウム合金などのアルミニウム系金属などから形成されている導電膜を含む。また、ゲート線121は、該導電膜に加えて、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)と物理的、化学的及び電気的な接触特性が良いクロム(Cr)、チタニウム(Ti)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)及びこれらの合金(例:モリブデン-タングステン(MoW)合金)などから形成されている他の導電膜を含む多層膜構造であることもできる。下部膜と上部膜との組み合わせの例として、クロム/アルミニウム-ネオジム(Nd)合金が挙げられる。
【0055】
ゲート線121の側面は傾斜されており、基板110表面に対して約30乃至80度の範囲の傾斜角を有する。
【0056】
ゲート線121上には、窒化ケイ素(SiNx)などを含むゲート絶縁膜140が形成されている。
【0057】
ゲート電極123上のゲート絶縁膜140上部には、水素化非晶質シリコン(非晶質シリコンは略してa-Siと称する。)などを含む複数の島状半導体154が形成されている。
【0058】
半導体154の上部には、シリサイドまたはn型不純物が高濃度にドーピングされているn+水素化非晶質シリコンなどの物質を含む複数の島状の抵抗性接触部材163、165が対をなして形成されている。
【0059】
半導体154及び抵抗性接触部材163、165の側面もゲート線121の側面と同様に傾斜されており、その傾斜角は30乃至80度の範囲である。
【0060】
抵抗接触部材163、165及びゲート絶縁膜140の上には、各々複数のデータ線171、複数のドレイン電極175、及び複数のストレージキャパシタ用導電体177が形成されている。
【0061】
データ線171は、主に縦方向に延長しておりゲート線121と交差し、データ電圧を伝達する。各データ線171からドレイン電極175に向けて延びた複数の分枝はソース電極173をなしている。一対のソース電極173及びドレイン電極175は互いに分離されており、ゲート電極124に対して互いに反対側に位置する。ゲート電極123、ソース電極173及びドレイン電極175は、半導体154と共に薄膜トランジスタ(TFT)をなし、薄膜トランジスタのチャンネルは、ソース電極173とドレイン電極175との間の島状半導体154に形成される。
【0062】
ストレージキャパシタ用導電体177は、ゲート線121の拡張部127と重畳されている。
【0063】
更に、データ線171、ドレイン電極175及びストレージキャパシタ用導電体177は、ゲート線121と同様に、比抵抗の低い銀(Ag)や銀合金など銀系金属や、アルミニウム(Al)やアルミニウム合金等のアルミニウム系金属などから形成される導電膜を含む。また、データ線171、ドレイン電極175及びストレージキャパシタ用導電体177は、該導電膜に加えて、ITOまたはIZOとの物理的、化学的及び電気的な接触特性が良いクロム(Cr)、チタニウム(Ti)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)及びこれらの合金(例:モリブデン-タングステン(MoW)合金)などから形成される他の導電膜を含む多層膜構造であることもできる。下部膜と上部膜との組み合わせの例として、クロム/アルミニウム-ネオジム(Nd)合金がある。
【0064】
データ線121、ドレイン電極175及びストレージキャパシタ用導電体177の側面は、データ線121の側面と同様に傾斜されており、その傾斜角は基板110の表面に対して約30乃至80度の範囲である。
【0065】
抵抗性接触部材163、165は、その下部の半導体154とその上部のソース電極173及びドレイン電極175との間にのみ存在し、接触抵抗を低くする役割をする。
【0066】
データ線171、ドレイン電極175、ソース電極173及びストレージキャパシタ用導電体177と露出された半導体154部分の上には、平坦化特性が優れかつ感光性を有する物質からなる保護膜180が形成されている。平坦化特性及び感光性に優れた物質は、例えば、有機物質、プラズマ化学気相蒸着(PECVD)で形成されるa-Si:C:O、a-Si:O:Fなどの低誘電率絶縁物質、または無機物質である窒化ケイ素などを含む。更に、保護膜180は、有機物と窒化ケイ素との二重層を含んでなることができる。
【0067】
保護膜180には、ドレイン電極175、ストレージキャパシタ用導電体177及びデータ線171の端部179を各々露出する複数の接触孔185、187、189が形成され、ゲート絶縁膜140と共にゲート線121の端部129を露出する複数の接触孔181が形成されている。
【0068】
保護膜180上には、ITOまたはIZOを含む複数の画素電極190及び複数の接触補助部材81、82が形成されている。
【0069】
画素電極190は、接触孔185、187を通じてドレイン電極175及びストレージキャパシタ用導電体177と各々物理的、電気的に連結されてドレイン電極175からデータ電圧が印加され、導電体177にデータ電圧を伝達する。
【0070】
再び図2を参照すると、データ電圧が印加された画素電極190は、共通電圧が印加される他の表示板200の共通電極270と共に電場を生成することにより、二つの電極190、270間の液晶層3の液晶分子を再配列する。
【0071】
また、前述のように、画素電極190及び共通電極270は液晶キャパシタ(CLC)をなし、薄膜トランジスタがオフした後にも印加された電圧を維持する。ストレージキャパシタ(CST)は、画素電極190及びこれと隣接するゲート線121(これを前段ゲート線と言う)の重畳などで形成され、静電容量、つまり保持容量を増加させるためにゲート線121を拡張した拡張部127を設けて重畳面積を拡大する。一方、ストレージキャパシタ(CST)は画素電極190と連結され、拡張部127と重なるストレージキャパシタ用導電体177を保護膜180下に設けて両者間の距離を短くする。
【0072】
さらに、画素電極190は、隣接するゲート線121及びデータ線171と重なって開口率を向上させているが、重ならない場合もある。
【0073】
接触補助部材81、82は、接触孔181、189を通じてゲート線の端部129及びデータ線の端部179とそれぞれ連結している。接触補助部材81、82は、ゲート線121及びデータ線171の各端部125、179と外部装置との接着性を補完し、これらを保護する役割をするものであって、これらの適用は必須ではなく選択的である。
【0074】
本発明の他の実施例では、画素電極190は透明な導電性ポリマーなどを用いて形成され、反射型液晶表示装置の場合は不透明な反射性金属を使用しても構わない。ここで、接触補助部材81、82は、画素電極190と異なる物質、特にITOまたはIZOを含んでなることができる。
【0075】
再び図1を参照すると、液晶表示装置の階調電圧生成部800は、画素の透過率に係る二組の複数階調電圧を生成する。このうち一組は共通電圧(Vcom)に対して正値を有し、もう一組は負値を有する。
【0076】
ゲート駆動部400は、外部からのゲートオン電圧(Von)及びゲートオフ電圧(Voff)の組み合わせを含むゲート信号をゲート線(G1-Gn)に印加する。このゲート駆動部400は、実質的にシフトレジスターとして一列に配列された複数のステージを含む。
【0077】
データ駆動部500は、表示部300のデータ線(D1-Dm)に連結されており、階調電圧生成部800からの階調電圧を選択してデータ信号として画素に印加する。
【0078】
信号制御部600は、ゲート駆動部400及びデータ駆動部500などの動作を制御する。信号制御部600は映像信号補正部610を含むことができ、該映像信号補正部610は別に設けることもできる。
【0079】
<表示動作>
以下より、上述した液晶表示装置の表示動作について詳細に説明する。
【0080】
信号制御部600は、3色映像信号(R、G、B)が入力される入力部(図示せず)と、これを4色映像信号(R、G、B、W)に変換する映像信号補正部610と、映像信号補正部610が補正した4色映像信号(R、G、B、W)を出力する出力部(図示せず)と、を含む。
【0081】
信号制御部600には、外部のグラフィック制御部(図示せず)から3色映像信号(R、G、B)及びその表示を制御する入力制御信号が提供される。入力制御信号とは、例えば垂直同期信号(Vsync)と水平同期信号(Hsync)、メインクロック(MCLK)、データイネーブル信号(DE)などを含む。信号制御部600の映像信号補正部610は、入力映像信号(R,G,B)を入力制御信号に基づいて4色映像信号に変換し、表示部300の動作条件に合わせて4色映像信号を適切に処理及び補正する。さらに信号制御部600は、処理及び補正された映像信号(Ro、Go、Bo、Wo)を制御するためのゲート制御信号(CONT1)及びデータ制御信号(CONT2)を生成する。信号制御部600は、ゲート制御信号(CONT1)をゲート駆動部400に送り、データ制御信号(CONT2)及び処理した映像信号(Ro、Go、Bo、Wo)をデータ駆動部500に送る。
【0082】
ゲート制御信号(CONT1)は、1フレームの開始を知らせる垂直同期開始信号(STV)、ゲートオン電圧(Von)の出力時期を制御するゲートクロック信号(CPV)、及びゲートオン電圧(Von)の幅を限定する出力イネーブル信号(OE)などを含む。
【0083】
データ制御信号(CONT2)は、水平周期の開始を知らせる水平同期開始信号(STH)、データ線(D1-Dm)に該当データ電圧の印加を指示するロード信号(LOAD)、共通電圧(Vcom)に対するデータ電圧の極性(以下、共通電圧に対するデータ電圧の極性を略してデータ電圧の極性と言う。)を反転させる反転信号(RVS)、及びデータクロック信号(HCLK)などを含む。
【0084】
データ駆動部500は、信号制御部600からのデータ制御信号(CONT2)に基づいて一行の画素に対する映像データ(Ro、Go、Bo、Wo)を順に受信してシフトさせ、階調電圧生成部800からの階調電圧の中から各映像データ(Ro、Go、Bo、Wo)に対応する階調電圧を選択することによって、映像データ(Ro、Go、Bo、Wo)を該当データ電圧に変換する。そしてデータ駆動部500は、変換した該当データ電圧を該当するデータ線(D1-Dm)に印加する。
【0085】
ゲート駆動部400は、信号制御部600からのゲート制御信号(CONT1)に基づいてゲートオン電圧(Von)をゲート線(G1-Gn)に印加して該ゲート線(G1-Gn)に接続されたスイッチング素子(Q)をオンさせる。これにより、データ線(D1-Dm)に印加されたデータ電圧は、オンしたスイッチング素子(Q)を通じて該当する画素に印加される。
【0086】
図2に示す液晶表示装置の場合、画素に印加されたデータ電圧と共通電圧(Vcom)との差は、液晶キャパシタ(CLC)の充電電圧、即ち画素電圧として表れる。液晶分子は、画素電圧の大きさに応じてその配列を変える。このため、液晶層3を通過する光の偏光が変化する。この偏光の変化は、表示板100、200に付着された偏光子(図示せず)により光透過率の変化として表れる。
【0087】
1水平周期(または1H)[水平同期信号(Hsync)、データイネーブル信号(DE)、ゲートクロック(CPV)の一周期]が経過すると、データ駆動部500及びゲート駆動部400は、次行の画素に対し同じ動作を繰り返す。このような方法で、1フレーム期間の間に全てのゲート線(G1-Gn)に対して順にゲートオン電圧(Von)を印加し、全ての画素にデータ電圧を印加する。図2に示す液晶表示装置の場合、特に1フレームが終了すると次のフレームが開始され、各画素に印加されるデータ電圧の極性が直前フレームでの極性と逆になるように、データ駆動部500に印加される反転信号(RVS)の状態が制御される(フレーム反転)。ここで、1フレーム期間内においても反転信号(RVS)の特性に応じて一つのデータ線を通じて流れるデータ電圧の極性が変化したり(ライン反転)、一つの画素行に印加されるデータ電圧の極性も互いに異なる場合がある(ドット反転)。
【0088】
<映像信号変換方法>
以下より、3色映像信号を4色映像信号に変換する方法について詳細に説明する。
【0089】
まず、本発明の実施例に係る3色映像信号を4色映像信号に変換する原理について、図11A及び図11Bを参照して詳細に説明する。
【0090】
図11Aは、赤色、緑色及び青色の三原色の輝度を立体直交座標で示した物であって、立体直交座標において任意の2軸を含んでなるガモット表面を示す図である。図11Bは、本発明の一実施例に係る輝度ベクターの分解を説明するための図である。また、以下より、ベクトルを次式のように表す。
【0091】
【数1】

【0092】
与えられた一組の映像信号、つまり赤色、緑色及び青色映像信号は階調で表現され、さらに該階調は該当する色の輝度を表す。階調と輝度との関係を示すものがガンマ曲線であり、階調を輝度に変換するものはガンマ変換である。これに対し、輝度を階調に変換するものは逆ガンマ変換である。階調をGVとし、輝度をLとし、ガンマ関数をΓとすると、ガンマ曲線を示す式は以下のよう表すことができる。
【0093】
【数2】

【0094】
ガンマ関数Γが指数関数である場合は、以下のようになる。
【0095】
【数3】

【0096】
ここで、α、β、γは定数であって、特にγはガンマ定数であり、β=α-1/γが成り立つ。
【0097】
ガンマ関数Γが指数関数等である場合、
【0098】
【数4】

【0099】
また、ガンマ関数Γは、階調が増加するにつれて増加する増加関数であり、一対一対応の関数である。
【0100】
一方、一組の3色映像信号は、各色の階調を直交する3軸で示した階調空間上の1点で表示できる。即ち、図11に示すように、一組の3色映像信号は、各色の輝度を直交する3軸で示した輝度空間上の1点で表示することができる。
【0101】
更に、3次元空間上の1点はベクターで表現することもできる。階調空間上の1点を示すベクターを階調ベクターとし、輝度空間上の1点を示すベクターを輝度ベクターとする。すると、任意の3色映像信号の階調ベクター[GV=(GV、GV、GV)]と輝度ベクター[L=(L、L、L)]との関係は下式のとおりになる。
【0102】
【数5】

【0103】
ここで、各色相毎にガンマ曲線が異なる場合、各成分に対するガンマ関数が異なる形態となる。
【0104】
図11Aによれば、実線で示した正方形領域(3次元空間では正六面体領域)が入力3色映像信号の表示できる部分であり、実線で示した六角形領域が出力4色映像信号の表示できる部分である。六角形領域は、正方形領域を対角線方向に延長して得られたものである。よって、3色映像信号を4色映像信号に変換する過程は、正方形内の1点を六角形内の点に写像することである。以下、これに関してより詳細に説明する。
【0105】
入力される一組の入力3色映像信号の階調ベクターをIとし、これをガンマ変換する。ここで、I、I、Iは、各々入力3色映像信号の階調を示す。
【0106】
【数6】

【0107】
ここで、Liは入力映像信号の輝度ベクターである。
【0108】
次に、ガンマ変換を行って得られた輝度ベクターに、白色画素の追加で増加された輝度値を反映した倍率因子を掛ける。前記倍率因子は、表示装置の特性やガンマ曲線によって決定される。即ち、該倍率因子を輝度ベクターに掛けることで、四角型領域内の1点を六角形領域に写像することになる。
【0109】
【数7】

【0110】
ここで、sは倍率因子で、sLiは増加ベクターである。
【0111】
倍率因子は、入力3色映像信号の輝度ベクターが位置した領域に応じて異なるように定める。例えば、図11aでX軸及びY軸は、各々最小輝度値を有する映像信号の軸及び最大輝度値を有する映像信号の軸であるか、逆に最大信号値及び最小信号値を有する映像信号の輝度軸である。
【0112】
入力3色信号が、正方形領域の1辺と六角形領域の1点とを線で結んだ三角形領域(両側に隣接した三角形領域)に属する場合には、入力3色映像信号の輝度値に応じて変化する倍率因子を適用する。この領域を可変変換領域(VS)と称する。また、正方形領域のうち上述した三角形領域を除いた部分、即ち中央の四角形領域に属する場合には、固定の倍率因子を適用する。この領域を固定変換領域(FS)と称する。
【0113】
例えば、固定変換領域(FS)の倍率因子を定数s1とすると、可変変換領域(VS)の倍率因子の定数s2は、以下のようになる。
【0114】
【数8】

【0115】
ここで、max、minは、3色映像信号の階調値の最大値及び最小値である。
【0116】
図11aにおいて、固定変換領域(FS)と可変変換領域(VS)とを分ける境界面(BP1、BP2)の方程式は、境界面BP1の場合は、
【0117】
【数9】

【0118】
であり、境界面BPの場合は、
【0119】
【数10】

【0120】
である。但し、GVmaxは、各映像信号の最大階調値である。
【0121】
Y軸が最大映像信号の輝度軸である場合は、入力3色映像信号の輝度ベクターはX=Yで表すことができる平面(C)の上方に位置する。これに対し、X軸が最大映像信号の輝度軸である場合には、入力3色映像信号の輝度ベクターはX=Yで表すことができる平面(C)の下方に位置する。従って、
【0122】
【数11】

【0123】
であるときは可変変換領域(VS)に属し、逆の場合には固定変換領域(FS)に属する。
【0124】
特に、白色画素の大きさを赤色、緑色及び青色画素の大きさと同じにする場合、輝度が約2倍増加することが分かる。例えば、ストライプ構造では、上述したように入射光量は1でああって各色相の画素の大きさ及びカラーフィルタの透過率はそれぞれ1/3であるので、全体の透過率は33.3%である。この時、白色画素のカラーフィルタの透過率が1であるため、各色相の画素の大きさが同じでカラーフィルタの透過率が1/3である場合は、白色画素による透過率33.3%が加えられて全体的に透過率は2倍となる。その結果、s1=2とすることができる。
【0125】
(6)式から得られた輝度ベクター(sLi)は、図11Bに示すように、赤色、青色及び緑色画素がの部分を示す輝度ベクター(Lo)と、白色画素の部分を示す輝度ベクター(Lw)の合計で表示することができる。即ち、
【0126】
【数12】

【0127】
である。ところが、白色光は、赤色、緑色及び青色光を同一比率で合成する際に得られるため、
【0128】
【数13】

【0129】
となる。ここで、Wは、白色映像信号の階調ベクターである。
【0130】
白色信号の輝度ベクター(Lw)を(12)式のように決定すると、残りの出力3色映像信号が示す輝度ベクター(Lo)は、以下のようになる。
【0131】
【数14】

【0132】
次に、出力3色映像信号の輝度ベクター(Lo)を逆ガンマ変換して階調ベクター(O)を得る。
【0133】
【数15】

【0134】
以下より、この基本原理に基づいた本発明の一実施例に係る映像信号補正方法について、図12A乃至図13を参照して説明する。
【0135】
<本発明の映像信号補正方法>
図12A及び図12Bは、本発明の一実施例による白色信号の輝度ベクター及び出力3色信号の輝度ベクターを示すグラフである。
【0136】
図12A及び図12Bの例では、固定変換領域(FS)における変換を二通りに分けている。
【0137】
まず、図12Aでは、白色信号の輝度ベクター(Lw)の各成分を増加ベクター(s1i)の成分のうちの最小値とする。増加ベクター(s1i)の各成分のうちの最小値はs1Γ(min)であるので、式12に基づくと、
【0138】
【数16】

【0139】
となり、白色映像信号の階調(W)は、
【0140】
【数17】

【0141】
となる。
【0142】
しかし、(17)式で得られた白色映像信号の階調(W)は最高階調であるWmaxより大きくてはならない。従って、(17)式で得られた出力白色映像信号の階調(W)が最高階調(Wmax)より大きい場合、またはs1Γ(min)が最高階調の輝度であるΓ(Wmax)より大きい場合、即ち
【0143】
【数18】

【0144】
または、
【0145】
【数19】

【0146】
である場合には、図12Bに示すような方法で出力映像信号の階調を決定する。
【0147】
図12Bによると、白色映像信号の輝度ベクター(Lw,max)は、
【0148】
【数20】

【0149】
となる。これにより、出力3色映像信号の輝度ベクター(L)は、
【0150】
【数21】

【0151】
から求めることができる。
【0152】
<3色映像信号の4色映像信号への変換方法>
(1)実施例1
以下より、本発明の一実施例の図12A及び図12Bに示した内容に基づいて、3色映像信号を4色映像信号に変換する方法について、図を参照して詳細に説明する。
【0153】
図13は、本発明の一実施例により3色映像信号を4色映像信号に変換する方法を示すフローチャートである。
【0154】
まず、階調値(Ri、Gi、Bi)を有する一組の赤色、緑色及び青色信号群が信号補正部600に入力されると(S10)、映像信号補正部610は入力された映像信号をガンマ変換して輝度値(Lri、Lgi、Lbi)を求める(S11)。
【0155】
次に、輝度値のうちの最大値(M1)及び最小値(M2)を、以下のように計算する(S12)。
【0156】
【数22】

【0157】
【数23】

【0158】
ここで、Max(x、y、…)はx、y、…のうちの最大値を意味し、Min(x、y、…)はx、y、…のうちの最小値を意味する。
【0159】
前述したように、ガンマ関数Γは増加関数であるので、入力映像信号の階調値(Ri、Gi、Bi)のうちの最大値をmax、最小値をminとするとき、Max(Lri,Lgi,Lbi)=Γ(max)であり、Min(Lri,Lgi,Lbi)=Γ(min)と表すことができる。次に、下式の条件;
【0160】
【数24】

【0161】
であるか否かを判断して、映像信号(Ri、Gi、Bi)群が可変変換領域(VS)及び固定変換領域(FS)のうちどの領域に属しているかを決定する(S13)。(24)式は、式10と実質的に同じ表現であり、s1は固定変換領域(FS)における倍率因子である。
【0162】
(24)式を満たす場合は、映像信号群は可変変換領域(VS)に属する。この場合、(7)式から倍率因子(s)は、
【0163】
【数25】

【0164】
となる(S14)。
【0165】
これに対し、入力映像信号群が(24)式を満たさない場合は、映像信号群は固定変換領域(FS)に属する。この場合、倍率因子(s)は、
【0166】
【数26】

【0167】
となる(S15)。
【0168】
次に、倍率因子(s)を輝度値(Lri、Lgi、Lbi)に掛けて増加値(Lr、Lg、Lb)を求める(S16)。
【0169】
【数27】

【0170】
次に、白色信号の予備輝度値(L´w)を抽出する(S17)。白色信号の予備輝度値(L´w)は、増加値(Lr、Lg、Lb)のうちの最小値で与えられ、下式のようになる。
【0171】
【数28】

【0172】
次に、抽出された白色信号の輝度値(L´w)が例えば0から255階調のうち255階調、つまり白色画素が示すことができる最大輝度[Lmax=Γ(Wmax)]を越えるか否かを判断する(S18)。即ち、下記の条件を満たしているか否かを判断する。
【0173】
【数29】

【0174】
(29)式を満足する場合は、白色信号の輝度(Lw)は、
【0175】
【数30】

【0176】
となる(S19)。
【0177】
(29)式を満足しない場合は、白色信号の輝度(Lw)は、(28)式で求められた結果とする。即ち、下式のようになる。
【0178】
【数31】

【0179】
次に、増加値(Lr、Lg、Lb)から白色映像信号の輝度値(Lw)を引いた残りを、それぞれ出力赤色、緑色、青色映像信号の輝度値(Lro、Lgo、Lbo)と決定する(S20)。即ち、
【0180】
【数32】

【0181】
である。
【0182】
次に、出力白色、赤色、緑色及び青色信号の輝度値(Lw、Lro、Lgo、Lbo)を逆ガンマ変換して、4色映像信号の階調値(Wo、Go、Go、Bo)を求める(S21)。
【0183】
一方、入力3色映像信号の階調値のうちの最大値、中間値及び最小値をmax、mid、minとするとき、入力3色映像信号の階調ベクター(I)はmax、mid、minを各成分とするもので表すことができる。
【0184】
【数33】

【0185】
従って、入力3色映像信号の輝度ベクター(Li)、増加ベクター(sLi)、出力3色映像信号の輝度ベクター(Lo)及び階調ベクター(O)は各々、下記のようになる。
【0186】
【数34】

【0187】
【数35】

【0188】
【数36】

【0189】
【数37】

【0190】
可変変換領域(VS)に対しては、白色映像信号の輝度値を増加ベクター(sLi)の成分のうちの最小値と定める。即ち、Γ(W)=sΓ(min)として出力3色映像信号の階調ベクター(O)を求める。
【0191】
【数38】

【0192】
(7)式及び(3)式により、
【0193】
【数39】

【0194】
また、白色映像信号の階調値(W)は、
【0195】
【数40】

【0196】
固定変換領域(FS)に対して、(19)式を満たさない場合は、白色映像信号の輝度値を増加ベクター(sLi)の成分のうちの最小値と定める。即ち、Γ(W)=sΓ(min)として出力3色映像信号の階調ベクター(O)を求める。
【0197】
【数41】

【0198】
白色信号の階調値(W)は、
【0199】
【数42】

【0200】
固定変換領域(FS)に対して、(18)式、つまりsΓ(min)>Wmaxを満足する場合は、白色映像信号の輝度値を最大値、即ちΓ(W)=Γ(Wmax)として出力3色映像信号の階調ベクター(O)を求める。従って、
【0201】
【数43】

【0202】
白色映像信号の階調値(W)は、
【0203】
【数44】

【0204】
<3色映像信号の4色映像信号への変換方法>
(2)実施例2
次に、本発明の他の実施例の図12A及び図12に示した内容に係る3色映像信号を4色映像信号に変換する方法について、図14を参照して説明する。
【0205】
まず、階調値(Ri、Gi、Bi)を有する一組の3色映像信号群が入力されると(S31)、階調値(Ri、Gi、Bi)を大きさ順に配列し、これに応じたオーダーインデックスを付与する(S32)。例えば、以下のように定める。
【0206】
【数45】

【0207】
次に、Max、Min、Minに対してガンマ変換を行う(S33)。
【0208】
ガンマ変換によって得られた値(Γ(Max)、Γ(Min))を利用して、3色映像信号が可変変換領域(VS)及び固定変換領域(FS)のうちどこに属しているかを決定する(S34)。即ち、Γ(Max)>[s/(s-1)]Γ(Min)であるかを判断して、Γ(Max)>[s/(s-1)]Γ(Min)である場合は、可変変換領域(VS)に属する映像信号であるためステップ(S35)に移動する。Γ(Max)>[s/(s-1)]Γ(Min)を満たさない場合には、固定変換領域(FS)に属しているとして、ステップ(S36)に移動する。
【0209】
可変変換領域(VS)に属している場合は、(38)式及び(39)式を用いて、出力4色映像信号の階調値(Max´、Mid´、Min´、W)を決定する(S35)。即ち、
【0210】
【数46】

【0211】
である。
【0212】
固定変換領域(FS)に属する場合には、再びsΓ(Min)>Γ(GVmax)であるかを判断する(S36)。ここで、GVmaxは、前述したように最大階調を意味する。即ち、この段階は白色映像信号の階調値が最大階調を越えるか否かを判断するものである。
【0213】
また、前記式を満足しない場合は、(41)式及び(42)式を用いて階調値(Max´、Mid´、Min´、W)を決定する(S37)。
【0214】
【数47】

【0215】
Γ(Min)>Γ(GVmax)であると判断される場合には、(42)式及び(44)式から階調値(Max´、Mid´、Min´、W)を決定する(S38)。
【0216】
【数48】

【0217】
オーダーインデックスは、次のように入力信号の階調値の順を保存する。
【0218】
【数49】

【0219】
従って、赤色、緑色及び青色出力信号の階調値(Ro、Go、Bo)を(49)式に基づいて決定する(S39)。
【0220】
<白色信号の輝度値の決定方法>
以下より、本発明の他の実施例に係る固定変換領域(FS)で白色信号の輝度値を定める方法について、図15及び図16を参照して詳細に説明する。
【0221】
図15は、本発明の他の実施例による白色信号の輝度ベクター及び出力3色信号の輝度ベクターを示すグラフである。図15のY軸は最大輝度値を有する映像信号の軸であり、X軸は他の映像信号の軸である。
【0222】
ここで、出力3色信号の最大輝度値[Γ(max´)]は入力3色信号の最大輝度値[Γ(max)]と同じであるとする。即ち、
【0223】
【数50】

【0224】
白色信号の輝度ベクター(Lw)及び出力3色映像信号の階調ベクター(O)は、(36)式及び(37)式から求めることができる。
【0225】
【数51】

【0226】
【数52】

【0227】
(上記の内容における3色映像信号の4色映像信号への変換方法)
以下より、本発明の一実施例により図15に示す内容に基づいて、3色映像信号を4色映像信号に変換する方法について、図16を参照して詳細に説明する。
【0228】
図16は、本発明の他の実施例に係る3色映像信号を4色映像信号に変換する方法を示すフローチャートである。
【0229】
図16に示す変換方法は、図14に示した変換方法とほぼ同じである。即ち、まず階調値(Ri、Gi、Bi)を有する一組の3色映像信号群が入力されると(S41)、階調値(Ri、Gi、Bi)を大きさ順に配列し、これによるオーダーインデックスを付与する(S42)。例えば、図14に示す方法と同様に、以下のように定めることができる。
【0230】
【数53】

【0231】
次に、Max、Min、Minに対してガンマ変換を行う(S43)。
【0232】
次に、ガンマ変換によって得られた値[Γ(Max)、Γ(Min)]を用いて、3色映像信号が可変変換領域(VS)及び固定変換領域(FS)のうちどこに属しているか決定する(S44)。即ち、Γ(Max)>[s/(s-1)]Γ(Min)であるか否かを判断して、Γ(Max)>[s/(s-1)]Γ(Min)である場合は、可変変換領域(VS)に属する映像信号であるのでステップ(S45)に移動する。Γ(Max)>[s/(s-1)]Γ(Min)でない場合は、固定変換領域(FS)に属する映像信号であるので、ステップ(S46)に移動する。
【0233】
可変変換領域(VS)に属する場合は、図14に示した変換方法と同様に、(39)及び(40)を利用して出力4色映像信号の階調値(Max´、Mid´、Min´、W)を決定する(S45)。即ち、
【0234】
【数54】

【0235】
固定変換領域(FS)に属する場合は、(52)式を用いて階調値(Max´、Mid´、Min´、W)を求める(S46)。即ち、
【0236】
【数55】

【0237】
ここで、例えば倍率因子(s1)が2であるときの(54)式をさらに表すと、以下のようになる。
【0238】
【数56】

【0239】
オーダーインデックスは、以下のように入力信号の階調値の順を保存する。
【0240】
【数57】

【0241】
従って、赤色、緑色及び青色出力信号の階調値(Ro、Go、Bo)を(48)式によって決定する(S47)。
【0242】
図17A及び図17Bは、各々図14に示す変換方法及び図16に示す変換方法によるガンマ曲線を示すグラフである。図18A及び図18Bは、図17Aに示したガンマ曲線を白色信号のガンマ曲線及び出力3色信号のガンマ曲線でそれぞれ分解したものを示すグラフである。図19A及び図19Bは、図17Bに示したガンマ曲線を、白色信号のガンマ曲線及び出力3色信号のガンマ曲線でそれぞれ分解したものを示すグラフである。
【0243】
図17A乃至図19Bは、L=α(GV)2.4であり、倍率因子(s1)を2として、4色液晶表示装置で測定した無彩色に対するガンマ曲線のグラフである。横軸は入力3色映像信号の階調を示し、縦軸は光透過率、即ち輝度を示す。ここで、横軸は、例えば3色入力映像信号が8ビット信号であるときに表せる256階調、つまり0から255階調を示した。
【0244】
図17Aに示すガンマ曲線は192階調近傍で変曲点を有するのに対し、図17Bに示すガンマ曲線は変曲点を有しない。これは、白色信号のガンマ曲線と出力3色映像信号のガンマ曲線とを合わせる方法、即ち白色信号及び出力3色信号に輝度を割り当てる方法の違いに起因する。具体的には、図14に示す方法では、図12A及び図12Bに示すように、増加ベクターsLiのY成分及びX成分は増加ベクターsLiがY軸/X軸との交点もしくは最大階調(Wmax)以下となるように線を引いた値である。
【0245】
この時、図17A及び図17Bによれば、例えば入力3色映像信号の階調が192階調である場合は、透過率は50%である。これに倍率因子(s)の2を掛けると100%になる。このとき、100%分全ては白色信号の透過率である。即ち、出力3色映像信号の透過率は0%である。したがって、この100%に当たる白色信号の階調値は最高階調である255階調であり、出力3色映像信号の階調は0である。さらに、例えば3色入力信号の階調が208であってこれの透過率が60%であるとすると、この透過率60%に倍率因子(s)の2を掛けると透過率は120%となる。このとき、白色信号の透過率は100%であって、残りの20%は出力3色映像信号の透過率に相当する。従って、白色信号の階調値は100%の透過率に相当する分、即ち255階調であるが、出力3色映像信号の階調値は透過率20%に相当する分、即ち約128階調である。
【0246】
即ち、入力3色映像信号が192階調以下であるときは、白色信号の階調のみが0から255階調にまで変化するが、入力三色映像信号が193から255階調となると、白色信号は255階調となり飽和状態となる。この場合は、出力3色映像信号が0から255階調まで変化する。
【0247】
図17Aの変曲点を有するガンマ曲線は、図18A及び図18Bのようになる。白色信号のガンマ曲線(W)は、入力3色映像信号が0から192階調までは増加する指数関数形態を有するが、193階調から255階調以降は透過率50%で飽和を示す曲線となる。一方、出力3色信号のガンマ曲線(RGB)は、入力3色信号の階調が0から192までは、透過率が0%であるが、入力3色信号の階調が193から255階調までは指数関数形態となっており、0%から50%にまで達している。
【0248】
ところで、ガンマ曲線は低い階調では傾きが小さいが、階調が大きくなると傾きが増加する関数である。従って、2つの指数関数を合わせる場合は、2つのガンマ曲線の終点及び始点にそれぞれ該当する192番目階調及び193番目階調付近で傾きの差が生じるために変曲点が発生する。このような変曲点では、輝度の変化が微小なため画像の見分けが難しいということも生じ得る。
【0249】
これとは異なって、図16に示した方法は、図15のように、線分OAを対角線とする四角形の一辺と出会う部分までは白色信号の輝度であって、その他の部分は3色映像信号の輝度である。これは、2つのガンマ曲線を全範囲の階調でそれぞれ合わせることを意味する。
【0250】
倍率因子(s1)が2である場合には、増加した輝度は、全階調に対し白色信号及び3色映像信号が1:1の比率で輝度を担当する。例えば、入力3色映像信号の階調が192である場合は、透過率は50%であり、倍率因子(s1)の2を掛けると100%である。この時、白色信号及び出力3色信号の担当比率は1:1であるため、白色信号の透過率は50%、出力3色信号の透過率は50%である。これにより、白色信号及び出力3色信号の階調は等しく192階調である。この結果、図19A及び図19Bに示すように、白色信号のガンマ曲線(W)及び出力3色信号のガンマ曲線(RGB)は同一形態となり、該二つの曲線を合わせると、図17Bのような変曲点のないガンマ曲線が得られる。この時、倍率因子(s1)によって指数関数の傾きが変わることもあるが、その際にも変曲点が存在しないことが分かる。
【0251】
従って、特定の階調において変曲点のないガンマ曲線が得られ、鮮明な画質を実現することができる。
【0252】
以上、本発明によると、特定の階調付近で発生するガンマ曲線の不連続をなくして鮮明な画質を実現することができる。また、3色映像信号を4色映像信号に変換する過程を単純化するため演算チップのコストを抑えると共に、量子化誤差などの計算上の誤差を減少させることができる。
【0253】
また、本発明の実施形態において前述したガンマ変換及び逆ガンマ変換はルックアップテーブルを用いて行うことができる。
【0254】
以上、本発明の好適な実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものでなく、特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の様々な変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【0255】
【図1】本発明の一実施例による表示装置のブロック図である。
【図2】本発明の一実施例による液晶表示装置の一つの画素に対する等価回路図である。
【図3】本発明の一実施例に係る液晶表示装置のストライプ型画素配列を示す図である。
【図4】本発明の一実施例に係る液晶表示装置のストライプ型画素配列を示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係る液晶表示装置のストライプ型画素配列を示す図である。
【図6】本発明の他の実施例に係る液晶表示装置のモザイク型画素配列を示す図である。
【図7】本発明の他の実施例に係る液晶表示装置のモザイク型画素配列を示す図である。
【図8】本発明の他の実施例に係る液晶表示装置のモザイク型画素配列を示す図である。
【図9】本発明の一実施例による液晶表示装置用薄膜トランジスタ表示板の配置図である。
【図10】図9に示す薄膜トランジスタ表示板のX-X´線による断面図である。
【図11A】本発明の実施例により3色映像信号を4色映像信号に変換する原理を説明するためのグラフである。
【図11B】本発明の実施例により3色映像信号を4色映像信号に変換する原理を説明するためのグラフである。
【図12A】本発明の一実施例による白色信号の輝度ベクター及び出力3色信号の輝度ベクターを示すグラフである。
【図12B】本発明の一実施例による白色信号の輝度ベクター及び出力3色信号の輝度ベクターを示すグラフである。
【図13】本発明の一実施例により3色映像信号を4色映像信号に変換する方法を示すフローチャートである。
【図14】本発明の他の実施例により3色映像信号を4色映像信号に変換する方法を示すフローチャートである。
【図15】本発明の他の実施例による白色信号の輝度ベクター及び出力3色信号の輝度ベクターを示すグラフである。
【図16】本発明の他の実施例により3色映像信号を4色映像信号に変換する方法を示すフローチャートである。
【図17A】図16に示す方法で4色映像信号に変換した場合の無彩色に対するガンマ曲線を示したグラフである。
【図17B】図14に示す方法で4色映像信号に変換した場合の無彩色に対するガンマ曲線を示したグラフである。
【図18A】図17Aに示すガンマ曲線を白色信号のガンマ曲線及び3色出力映像信号のガンマ曲線に分解したものを示したグラフである。
【図18B】図17Aに示すガンマ曲線を白色信号のガンマ曲線及び3色出力映像信号のガンマ曲線に分解したものを示したグラフである。
【図19A】図17Bに示すガンマ曲線を白色信号のガンマ曲線及び3色出力映像信号のガンマ曲線に分解したものを示したグラフである。
【図19B】図17Bに示すガンマ曲線を白色信号のガンマ曲線及び3色出力映像信号のガンマ曲線に分解したものを示したグラフである。
【符号の説明】
【0256】
3液晶層
110 絶縁基板
121 ゲート線
124 ゲート電極
127 拡張部
140 ゲート絶縁膜
154 半導体
163、165 抵抗性接触部材
171 データ線
173 ソース電極
175 ドレイン電極
177 ストレージキャパシタ用導電体
230 カラーフィルタ
100、200 表示板
190 画素電極
270 共通電極
300 表示部
400L、400R ゲート駆動部
500 データ駆動部
800 階調電圧生成部
600 信号制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
4色の画素を有する表示装置の駆動装置であって、
前記4色の画素のうち3色の画素の映像信号が入力される入力部と、
前記表示装置の白色画素のガンマ曲線が変曲点を有さないように、前記3色の画素の映像信号を前記4色の画素の映像信号に変換する映像信号補正部と、
前記映像信号補正部により変換された前記4色の画素の映像信号を出力する出力部と、
を含むことを特徴とする、表示装置の駆動装置。
【請求項2】
前記入力部に入力された前記3色の画素の映像信号の最大入力階調(Max)、中間入力階調(Mid)及び最小入力階調(Min)がΓ(Max)>[s1/(s1-1)]Γ(Min)を満たす場合は、
前記出力部に出力された前記4色の画素の映像信号の最大出力階調(Max´)、中間出力階調(Mid´)、最小出力階調(Min´)及び出力白色階調(W)は、
Max´=Max、
Mid´=MaxΓ-1[Γ(Mid)-Γ(Min)]/[Γ(Max)-Γ(Min)]、
Min´=0、
W=MaxMin/Γ-1[Γ(Max)-Γ(Min)]
(Γはガンマ変換関数、Γ-1は逆ガンマ変換関数、s1は倍率因子)により決定されることを特徴とする、請求項1に記載の表示装置の駆動装置。
【請求項3】
前記入力部に入力された前記3色の画素の映像信号の最大入力階調(Max)、中間入力階調(Mid)及び最小入力階調(Min)がΓ(Max)≦[s1/(s1-1)]Γ(Min)を満たす場合は、
前記出力4色映像信号の最大出力階調(Max´)、中間出力階調(Mid´)、最小出力階調(Min´)及び出力白色階調(W)は、
Max´=Max、
Mid´=Γ-1[s1[Γ(Mid)-Γ(Max)]+Γ(Max)]
Min´=Γ-1[s1[Γ(Min)-Γ(Max)]+Γ(Max)]
W=Γ-1[(s1-1)Γ(Max)]
(Γはガンマ関数、Γ-1は逆ガンマ関数、s1は倍率因子)により決定されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の表示装置の駆動装置。
【請求項4】
前記映像信号補正部は、前記入力部に入力された前記3色の画素の映像信号の前記最大入力階調、前記中間入力階調及び前記最小入力階調の大きさの順に対応してオーダーインデックスを付与し、前記オーダーインデックスに基づいて前記3色の画素の映像信号を前記4色の画素の映像信号に変換することを特徴とする、請求項3に記載の表示装置の駆動装置。
【請求項5】
前記ガンマ関数は指数関数であることを特徴とする、請求項3に記載の表示装置の駆動装置。
【請求項6】
前記倍率因子は2であることを特徴とする、請求項5に記載の表示装置の駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19A】
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【図19B】
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【公開番号】特開2011−248372(P2011−248372A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−151661(P2011−151661)
【出願日】平成23年7月8日(2011.7.8)
【分割の表示】特願2005−120450(P2005−120450)の分割
【原出願日】平成17年4月19日(2005.4.19)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】