説明

5HT2Cレセプターモジュレーターの組成物およびその使用方法

本発明は、フェンテルミンと選択的5HT−2Cレセプターアゴニストとを含む組成物に関する。さらに、本発明は、本発明は、フェンテルミンと、式(I)を有する選択的5HT−2Cレセプターアゴニスト、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒もしくは水和物とを含む組成物に関する。これらの組成物は、薬学的組成物において有用であり、その薬学的組成物の用途は、肥満の処置を含む。上記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
フェンテルミンと選択的5HT−2Cレセプターアゴニストとを含む組成物。
【請求項2】
前記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、式(I):
【化1】

を有するか、またはその薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物であり、
は、HまたはC1−8アルキルであり;
は、C1−8アルキル、−CH−O−C1−8アルキル、−C(=O)−O−C1−8アルキル、−C(=O)−NH−C1−8アルキル、OH、またはCHOHであり;
2aは、Hであるか、あるいは
およびR2aは、一緒になって、−CH−CH−を形成し;
およびRは、それぞれ独立して、H、ハロゲン、ペルハロアルキル、CN、OR、SR、NHR、N(R、OH、アリール、またはヘテロアリールであり、該アリールは、必要に応じて、C1−8アルキル、ハロゲン、ペルハロアルキル、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって置換され得、そして該ヘテロアリールは、必要に応じて、ハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基によって置換され得るか、あるいは
およびRは、RおよびRが結合される原子と一緒になって、1個のO原子を有する5員もしくは6員の複素環を形成し得;
各Rは、独立して、C1−8アルキル、C1−8アルケニル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキルもしくはペルハロアルキル、またはアリルであり;そして
は、HまたはC1−8アルキルである;
請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
は、ハロゲン、ペルハロアルキル、CN、SR、NHR、N(R、アリール、またはヘテロアリールであり、該アリールは、必要に応じて、C1−8アルキル、ハロゲン、ペルハロアルキル、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって置換され得、そして該ヘテロアリールは、必要に応じて、ハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基によって置換され得;そして
は、H、ハロゲン、ペルハロアルキル、CN、SR、NHR、N(R、アリール、またはヘテロアリールであり、該アリールは、必要に応じて、C1−8アルキル、ハロゲン、ペルハロアルキル、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって置換され得、そして該ヘテロアリールは、必要に応じて、ハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基によって置換され得;
ここでヘテロアリールが、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、フラニル、ピラニル、チエニル、ベンズイミダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、オキサゾリル、チアゾリルまたはチアジアゾリルである;
請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
は、Hである、請求項2または3に記載の組成物。
【請求項5】
は、メチルである、請求項2または3に記載の組成物。
【請求項6】
は、メチル、エチル、n−プロピルまたはイソプロピルである、請求項2〜5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
は、メチルまたはエチルである、請求項2〜5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
およびR2aは、一緒になって、−CHCH−を形成する、請求項2〜5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
は、塩素である、請求項2〜8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
は、臭素である、請求項2〜8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
は、ペルハロアルキルである、請求項2〜8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項12】
は、CFである、請求項2〜8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項13】
は、チエニル、フラニル、ピロリル、ピラゾリルおよびイミダゾリルからなる群より選択される、請求項2〜8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項14】
は、ハロゲンもしくはメチルから選択される1個または2個の置換基によって必要に応じて置換される、チエニル、フラニル、ピロリル、ピラゾリルおよびイミダゾリルからなる群より選択される、請求項2〜13のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項15】
は、C1−8アルキル、ハロゲン、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって必要に応じて置換されるフェニルである、請求項2〜13のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項16】
請求項2に記載の組成物であって、ここで:
は、メチル、エチル、イソプロピル、もしくはCHOHであるか、またはRおよびR2aは、一緒になって、−CHCH−を形成し;
は、ハロゲン、またはO、NおよびSから選択される2個までのヘテロ原子を有し、かつハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基を有する5員のヘテロアリール環であり;
は、H;O、NおよびSから選択される2個までのヘテロ原子を有し、かつハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2つまでの置換基を有する5員のヘテロアリール環;またはC1−8アルキル、ハロゲン、およびアルコキシから選択される2個までの置換基によって必要に応じて置換されるフェニルであり;
は、Hもしくはメチルであるか;または
その薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物である、組成物。
【請求項17】
請求項2に記載の組成物であって、ここで:
は、Hであり;
は、メチルであり;
は、塩素、臭素、またはチエニルであり;
は、ピラゾリル−3−イルまたはフェニルであり、該ピラゾリル−3−イルは、必要に応じて、ハロゲンおよびC1−8アルキルから選択される2個までの置換基を有し、そして該フェニルは、必要に応じて、単一のハロゲン置換基を有する;そして
は、Hであるか;または
その薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物である、組成物。
【請求項18】
は、HまたはMeであり;
は、Me、Et、またはOHであり;
2aは、Hであり;
は、F、Cl、Br、I、CF、または2−クロロフェニルであり;
は、Hであり;そして
は、Hである;
請求項2に記載の組成物。
【請求項19】
は、Hであり;
は、C1−8アルキルであり;
2aは、Hであり;
は、ハロゲンであり;
は、Hであり;そして
は、Hである;
請求項2に記載の組成物。
【請求項20】
前記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、
8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−ブロモ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−ヨード−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−トリフルオロメチル−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−トリフルオロメチル−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−クロロ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−ブロモ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−ヨード−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
7,8−ジクロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
7,8−ジクロロ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−クロロ−7−フルオロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;
8−クロロ−7−メトキシ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;および
8−クロロ−7−フルオロ−1−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピン;または
それらの薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物;
からなる群より選択される、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項21】
前記選択的5HT−2Cレセプターアゴニストは、(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンまたはその薬学的に受容可能な塩、溶媒化合物もしくは水和物である、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項22】
薬学的に受容可能なキャリアをさらに含む、請求項1〜21のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項23】
哺乳動物の食物摂取を減少させる方法であって、該哺乳動物に、特定の量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンと、特定の量のフェンテルミンとを含む組み合わせの治療有効量を投与する工程を包含し、該(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンおよび該フェンテルミンは、該哺乳動物の食物摂取の減少において相乗効果を与える量で提供される、方法。
【請求項24】
前記(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンの単独での量および前記フェンテルミンの単独での量は、前記哺乳動物の食物摂取の減少において、治療的に準有効である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
哺乳動物において満腹を誘導する方法であって、該哺乳動物に、特定の量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンと、特定の量のフェンテルミンとを含む組み合わせの治療有効量を投与する工程を包含し、該(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンおよび該フェンテルミンは、該哺乳動物の満腹の誘導において相乗効果を与える量で提供される、方法。
【請求項26】
前記(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンの単独での量および前記フェンテルミンの単独での量は、前記哺乳動物の満腹の誘導において、治療的に準有効である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
哺乳動物の体重増加を制御する方法であって、該哺乳動物に、特定の量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンと、特定の量のフェンテルミンとを含む組み合わせの治療有効量を投与する工程を包含し、該(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンおよび該フェンテルミンは、該哺乳動物の体重増加の制御において相乗効果を与える量で提供される、方法。
【請求項28】
前記(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンの単独での量および前記フェンテルミンの単独での量は、前記哺乳動物の体重増加の制御において、治療的に準有効である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
肥満の予防または処置の方法であって、このような予防または処置を必要とする患者に、特定の量の(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンと、特定の量のフェンテルミンとを含む組み合わせの治療有効量を投与する工程を包含し、該(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンおよび該フェンテルミンは、該哺乳動物の食物摂取の減少において相乗効果を与える量で提供される、方法。
【請求項30】
前記(R)−8−クロロ−1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−ベンズアゼピンの単独での量および前記フェンテルミンの単独での量は、前記哺乳動物の食物摂取の減少において、治療的に準有効である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
治療によってヒトまたは動物の身体を処置する方法において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項32】
治療によってヒトまたは動物の身体の5HT2C障害を処置する方法において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項33】
哺乳動物の肥満の予防または処置の方法において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項34】
哺乳動物の食物摂取を減少させる方法において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項35】
哺乳動物において満腹を誘導する方法において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項36】
哺乳動物の体重増加を制御する方法において使用するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項37】
治療によってヒトもしくは動物の身体の5HT2C障害を予防するか、または処置するのに使用する医薬の製造のための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物の使用。
【請求項38】
哺乳動物の肥満を予防するか、または処置するのに使用する医薬の製造のための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物の使用。
【請求項39】
哺乳動物の食物摂取を減少させる方法において使用する医薬の製造のための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物の使用。
【請求項40】
哺乳動物において満腹を誘導する方法において使用する医薬の製造のための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物の使用。
【請求項41】
哺乳動物の体重増加を制御する方法において使用する医薬の製造のための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物の使用。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図1G】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【公表番号】特表2008−525480(P2008−525480A)
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−548479(P2007−548479)
【出願日】平成17年12月21日(2005.12.21)
【国際出願番号】PCT/US2005/046654
【国際公開番号】WO2006/071740
【国際公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(500478097)アリーナ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (97)
【Fターム(参考)】