説明

7,8−飽和−4,5−エポキシ−モルフィナニウム類似体の(S)−N−立体異性体

7,8−飽和−4,5−エポキシ−モルフィナニウム類似体の新規(S)−N−立体異性体を開示する。7,8−飽和−4,5−エポキシ−モルフィナニウム類似体の新規(S)−N−立体異性体を含有する医薬組成、およびそれらの医薬的使用のための方法も開示する。そのような類似体は、様々な疾患の中でも特に、消化管の運動亢進症を治療する際に有用であるとして開示する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I(c)の窒素に関して(S)配置の単離化合物、

もしくはその医薬的に許容される塩形態またはプロドラッグ形態であって、
式I(c)中、
R1およびR2は、独立してH、OH、OR26、ハロゲン化物、シリル、ヒドロカルビル、シクロヒドロカルビル、またはそれらの置換部分であるか、
またはR1およびR2は、結合して、R19、ベンゾ縮合環、または5〜6員のヘテロアリール縮合環に従って置換され得るC3−C6カルボシクル縮合環を形成することもでき、
R3は、H、シリル、CO2R19、SO2R19、B(OR26)2;
0−3R19で置換された(C1−C8)アルキル;
0−3R19で置換された(C2−C8)アルケニル;
0−3R19で置換された(C2−C8)アルキニル;
0−3R20で置換された(C3−C10)シクロアルキル;
0−3R20で置換された(C3−C10)カルボシクル;
0−3R20で置換されたアリール;
C1−C3アシルであり、
R5は、H、OH,OR26、
0−3R19で置換された(C1−C8)アルキル;
0−3R19で置換された(C2−C8)アルケニル;
0−3R19で置換された(C2−C8)アルキニル;
0−3R20で置換された(C3−C10)シクロアルキル;
0−3R20で置換された(C3−C10)カルボシクル;
0−3R20で置換されたアリールであり、
R6は、H、=O、OH、OR26、=(R19)(R19′)、=(0−3R20で置換されたヘテロ環)、=(0−3R20で置換されたC3−C7環);
0−3R19で置換された(C1−C8)アルキル;
0−3R19で置換された(C2−C8)アルケニル;
0−3R19で置換された(C2−C8)アルキニル;
0−3R20で置換された(C3−C10)シクロアルキル;
0−3R20で置換された(C3−C10)カルボシクル;
0−3R20で置換されたアリール;
アミン、アミド、スルホンアミド、またはエステルであり、
R7およびR8は、独立してH、ヒドロカルビル、シクロヒドロカルビル、0−3R20を有するヘテロ環、0−3R20を有するアルキルアリール、0−3R20を有するアリールアルキル、またはそれらの置換部分、あるいは、

(式中、Xは結合、=O、O、S、N(R19)、SO、SO2、SO2N(R19)、CON(R19)、N(R19)CON(R19′)、N(R19)C(=NR19′)N(R19″)、COOである)であるか、

またはR7およびR8が結合されて、R19、ベンゾ縮合環、5、6、または5〜6員アリールあるいは0−3R20を有するヘテロアリールに従って置換され得るカルボシクル縮合環を形成し、
R14は、H、OH、OR26、NR22R23SR25、S(=O)R25、SO2R25、0−3R20を有するヘテロ環、0−3R20を有するアルキルアリール、0−3R20を有するアリールアルキル、

(式中、Xは結合、=O、O、S、N(R19)、SO、SO2、SO2N(R19)、CON(R19)、N(R19)CON(R19′)、N(R19)C(=NR19′)N(R19″)、COOである)、
0−3R19で置換された(C1−C8)アルキル;
0−3R19で置換された(C2−C8)アルケニル;
0−3R19で置換された(C2−C8)アルキニル;
0−3R20で置換された(C3−C10)シクロアルキル;
0−3R20で置換された(C3−C10)カルボシクル;
0−3R20で置換されたアリール;アリールオキシ、アシルオキシであるか、
または第四級窒素に関するその配置によって、R14はR18と結合されて、O縮合環またはC3−C6カルボシクル縮合環を形成することができ、
R17およびR18は、置換され得るC1−C6ヒドロカルビルであり、R18がメチルである場合、R17はアリル、0−3R20を有するヘテロ環、0−3R20を有するアルキルアリール、0−3R20を有するアリールアルキル、

(式中、Xは、結合、=O、O、S、N(R19)、SO、SO2、SO2N(R19)、CON(R19)、N(R19)CON(R19′)、N(R19)C(=NR19′)N(R19″)、COOである)ではなく、
R19は、各発生時に、H、C1−C6アルキル、CF3、OR24、Cl、F、Br、I、=O、CN、NO2、NR22R23、0−3R20で置換されたアリール;
0−3R21で置換されたC3−C10カルボシクル;
0−3R21で置換されたアリール;または
窒素、酸素、および硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜10員ヘテロ環から独立して選択され、前記5〜10員ヘテロ環は、0−3R21で置換され、
R20は、各発生時に、H、OH、Cl、F、Br、I、CN、NO2、NR22R23、アセチル、OR25、XR25、
C1−C6アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、
C1−C4ハロアルコキシ、およびC1−C4ハロアルキル−S−から独立して選択され、
R21は、各発生時に、H、OH、Cl、F、Br、I、CN、NO2、NR22R23、CF3、アセチル、OR25、XR25、
C1−C6アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、
C1−C4ハロアルコキシ、およびC1−C4ハロアルキル−S−であるか、または、NR22R23が、ピペリジニル、ホモピペリジニル、チオモルホリニル、ピペリジニル、およびモルホリニルから成る群より選択される複素環であり得、
R22は、各発生時に、H、C1−C6アルキル、C6−C10アリール、ヘテロアリール、ヘテロ環、アルキルアリール、およびアリールアルキル;
(C1−C6アルキル)−C(=O)−、および(C1−C6アルキル)−S(=O)2−から独立して選択され、
R23は、各発生時に、H、(C1−C6)アルキル、C6−C10アリール、ヘテロアリール、ヘテロ環、アルキルアリール、ハロアルキル、アリールアルキル、(C1−C6アルキル)−C(=O)−、および(C1−C6アルキル)−S(=O)2−から独立して選択され、
R24は、各発生時に、H、フェニル、ベンジル、(C1−C6)アルキル、および(C2−C6)アルコキシアルキルから独立して選択され、
R25は、アルキル、アリール、またはアリールアルキルであり、
R26は、各発生時に、
H、C1−C6アルキル、CF3;
0−3R21で置換されたC3−C10カルボシクル;
0−3R21で置換されたアリール;または
窒素、酸素、および硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜10員ヘテロ環から独立して選択され、前記5〜10員ヘテロ環は、0−3R21で置換され、
X−は陰イオンである、単離化合物。
【請求項2】
式Iの窒素に関して(S)配置の単離化合物、

もしくはその医薬的に許容される塩形態またはプロドラッグ形態であって、
式I中、
R1およびR2は、独立してH、OH、OR26、ハロゲン化物、シリル;ヒドロカルビル、シクロヒドロカルビル、またはその置換部分であるか、またはR1およびR2は結合して、R19、ベンゾ縮合環、あるいは5〜6員のヘテロアリール縮合環に従って置換され得るC3−C6カルボシクル縮合環を形成することもでき、
R3は、H、シリル;
0−3R19で置換された(C1−C8)アルキル;
0−3R19で置換された(C2−C8)アルケニル;
0−3R19で置換された(C2−C8)アルキニル;
0−3R20で置換された(C3−C10)シクロアルキル;
0−3R20で置換された(C3−C10)カルボシクル;
0−3R20で置換されたアリール;
C1−C3アシルであり、
R5は、H、OH、OR26、
0−3R19で置換された(C1−C8)アルキル;
0−3R19で置換された(C2−C8)アルケニル;
0−3R19で置換された(C2−C8)アルキニル;
0−3R20で置換された(C3−C10)シクロアルキル;
0−3R20で置換された(C3−C10)カルボシクル;
0−3R20で置換されたアリールであり、
R6は、H、=O、OH、OR26;
0−3R19で置換された(C1−C8)アルキル;
0−3R19で置換された(C2−C8)アルケニル;
0−3R19で置換された(C2−C8)アルキニル;
0−3R20で置換された(C3−C10)シクロアルキル;
0−3R20で置換された(C3−C10)カルボシクル;
0−3R20で置換されたアリール;
アミン、アミド、スルホンアミド、またはエステルであり、
R7およびR8は、独立してH、ヒドロカルビル、シクロヒドロカルビル、またはその置換部分であるか、またはR7およびR8は結合して、R19、ベンゾ縮合環、あるいは5〜6員のヘテロアリール縮合環に従って置換され得るカルボシクル縮合環を形成し、
R14は、H、OH、OR26、NR22R23SR25、S(=O)R25、SO2R25;
0−3R19で置換された(C1−C8)アルキル;
0−3R19で置換された(C2−C8)アルケニル;
0−3R19で置換された(C2−C8)アルキニル;
0−3R20で置換された(C3−C10)シクロアルキル;
0−3R20で置換された(C3−C10)カルボシクル;
0−3R20で置換されたアリール;アリールオキシ、アシルオキシであるか、
もしくは第四級窒素に関するその配置によって、R14はR17またはR18と結合し、O縮合環またはC3−C6カルボシクル縮合環を形成することができ、
R17およびR18は、置換され得るC1−C6ヒドロカルビルであって、R18がメチルである場合は、R17がアリルではなく、
R19は、各発生時に、
H、C1−C6アルキル、CF3、OR24、Cl、F、Br、I、=O、CN、NO2、NR22R23;
0−3R21で置換されたC3−C10カルボシクル;
0−3R21で置換されたアリール;または
窒素、酸素、および硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜10員ヘテロ環から独立して選択され、前記5〜10員ヘテロ環は、0−3R21で置換され、
R20は、各発生時に、H、OH、Cl、F、Br、I、CN、NO2、NR22R23、アセチル、
C1−C6アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、
C1−C4ハロアルコキシ、およびC1−C4ハロアルキル−S−から独立して選択され、
R21は、各発生時に、H、OH、Cl、F、Br、I、CN、NO2、NR22R23、CF3、アセチル、
C1−C6アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、
C1−C4ハロアルコキシ、およびC1−C4ハロアルキル−S−から独立して選択されるか、または
NR22R23は、ピペリジニル、ホモピペリジニル、チオモルホリニル、ピペリジニル、およびモルホリニルから成る群より選択される複素環であり得、
R22は、各発生時に、H、C1−C6アルキル、
(C1−C6アルキル)−C(=O)−、および(C1−C6アルキル)−S(=O)2−から独立して選択され、
R23は、各発生時に、
H、(C1−C6)アルキル、
(C1−C6アルキル)−C(=O)−、および(C1−C6アルキル)−S(=O)2−から独立して選択され、
R24は、各発生時に、H、フェニル、ベンジル、(C1−C6)アルキル、および(C2−C6)アルコキシアルキルから独立して選択され、
R25は、アルキル、アリール、またはアリールアルキルであり、
R26は、各発生時に、
H、C1−C6アルキル、CF3;
0−3R21で置換されたC3−C10カルボシクル;
0−3R21で置換されたアリール;または
窒素、酸素、および硫黄から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜10員ヘテロ環から独立して選択され、前記5〜10員ヘテロ環は、0−3R21で置換され、
X−は陰イオンである、単離化合物。
【請求項3】
前記陰イオンが、ハロゲン化物、硫酸、リン酸、硝酸、または陰イオン電荷有機種である、請求項2に記載の式(I)の化合物、もしくはその医薬的に許容される塩形態またはプロドラッグ形態。
【請求項4】
前記ハロゲン化物が臭化物である、請求項3に記載の式(I)の化合物、もしくはその医薬的に許容される塩形態またはプロドラッグ形態。
【請求項5】
前記ハロゲン化物がヨウ化物である、請求項3に記載の式(I)の化合物、もしくはその医薬的に許容される塩形態またはプロドラッグ形態。
【請求項6】
少なくとも90%の純度を有する、請求項2に記載の式(I)の化合物、もしくはその医薬的に許容される塩形態またはプロドラッグ形態。
【請求項7】
少なくとも95%の純度を有する、請求項2に記載の式(I)の化合物、もしくはその医薬的に許容される塩形態またはプロドラッグ形態。
【請求項8】
結晶形を含む、請求項2に記載の式(I)の化合物、もしくはその医薬的に許容される塩形態またはプロドラッグ形態。
【請求項9】
結晶形を含む、請求項4に記載の式(I)の化合物、もしくはその医薬的に許容される塩形態またはプロドラッグ形態。
【請求項10】
前記S−配置は、前記第四級窒素に関して95%の純度である、請求項2に記載の式(I)の化合物、もしくはその医薬的に許容される塩形態またはプロドラッグ形態。
【請求項11】
前記S−配置は、第四級窒素に関して98%の純度である、請求項2に記載の式(I)の化合物、もしくはその医薬的に許容される塩形態またはプロドラッグ形態。
【請求項12】
前記S−配置は、前記第四級窒素に関して99.5%の純度である、請求項2に記載の式(I)の化合物、もしくはその医薬的に許容される塩形態またはプロドラッグ形態。
【請求項13】
前記S−配置は、前記第四級窒素に関して99.8%の純度である、請求項2に記載の式(I)の化合物、もしくはその医薬的に許容される塩形態またはプロドラッグ形態。
【請求項14】
請求項2に記載の化合物、もしくはその医薬的に許容される塩形態またはプロドラッグ形態を含む組成物であって、前記S−配置が、前記第四級窒素に関して99.8%の純度である、組成物。
【請求項15】
前記組成物が溶液である、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
前記組成物が固体である、請求項14に記載の組成物。
【請求項17】
治療有効量の請求項2に記載の化合物、および医薬的に許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項18】
前記組成物が経口製剤である、請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項19】
前記組成物が、放出制御または徐放性製剤である、請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項20】
前記組成物が局所製剤である、請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項21】
前記組成物が凍結乾燥される、請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項22】
前記組成物が坐薬である、請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項23】
請求項17に記載の医薬組成物を含有する吸入器。
【請求項24】
請求項17に記載の医薬組成物を含有する鼻腔用スプレー装置。
【請求項25】
請求項2に記載の化合物の成分以外の治療薬をさらに含む、請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項26】
前記治療薬がオピオイドアゴニストである、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項27】
前記オピオイドが、アルフェンタニル、アニレリジン、アシマドリン、ブレマゾシン、ブプレノルフィン、ブトルファノール、コデイン、デゾシン、ジアセチルモルフィン(ヘロイン)、飽和コデイン、ジフェノキシレート、フェドトジン、フェンタニル、フナルトレキサミン、ヒドロコドン、ヒドロモルフォン、レバロルファン、レボメタジル酢酸、レボルファノール、ロペラミド、メペリジン(ペチジン)、メサドン、モルヒネ、モルヒネ−6−グルクロニド、ナルブフィン、ナロルフィン、アヘン、オキシコドン、オキシモルホン、ペンタゾシン、プロピラム、プロポキシフェン、レミフェンタニル、スフェンタニル、チリジン、トリメブチン、トラマドール、およびそれらの組み合わせから成る群より選択される、請求項26に記載の医薬組成物。
【請求項28】
前記オピオイドまたはオピオイドアゴニストが、実質的に中枢神経系(CNS)活性を有しない、請求項26に記載の医薬組成物。
【請求項29】
前記治療薬が、オピオイド、オピオイドアゴニスト、またはオピオイドアンタゴニストでない、請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項30】
前記治療薬が、非オピオイド鎮痛剤/抗利尿薬、抗ウイルス物質、抗生物質、抗真菌薬、抗菌剤、防腐剤、抗原虫薬、抗寄生虫薬、抗炎症剤、血管収縮薬、局所麻酔薬、抗下痢薬、抗痛覚過敏薬、またはそれらの組み合わせである、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項31】
前記治療薬が、ロペラミド、ロペラミド類似体、ロペラミドのN−オキシドである抗下痢薬、およびその類似体、代謝物およびプロドラッグ、ジフェノキシレート、シサプリド、制酸薬、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、ポリカルボフィル、シメチコン、ヒヨスチアミン、アトロピン、フラゾリドン、ジフェノキシン、オクトレオチド、ランソプラゾール、カオリン、ペクチン、活性炭、スルファグアニジン、スクシニルスルファチアゾール、フタリルスルファチアゾール、アルミン酸ビスマス、次炭酸ビスマス、次クエン酸ビスマス、クエン酸ビスマス、二クエン酸ビスマス酸三カリウム、酒石酸ビスマス、次サリチル酸ビスマス、次硝酸ビスマスおよび次没食子酸ビスマス、アヘンチンキ(パレゴリック)、漢方薬、植物由来の抗下痢薬またはそれらの組み合わせである、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項32】
前記治療薬が、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)である抗炎症剤、腫瘍壊死因子抑制剤、バシリキシマブ、ダクリズマブ、インフリキシマブ、ミコエノレート、モフェチル、アゾチオプリン、タクロリムス、ステロイド、スルファサラジン、オルサラジン、メサルアミン、またはそれらの組み合わせである、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項33】
前記治療薬が抗ウイルス薬である、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項34】
前記治療薬が抗菌剤である、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項35】
前記治療薬が抗痛覚過敏薬である、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項36】
被験体の下痢を抑制するための方法であって、請求項17に記載の医薬組成物を、下痢を治療または予防するために有効な量で、そのような治療を必要とする被験体に投与するステップを含む、方法。
【請求項37】
請求項2に記載の化合物の(S)−N−立体異性体ではない抗下痢薬を前記被験体に投与するステップをさらに含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
請求項2に記載の化合物の(S)−N−立体異性体ではない前記抗下痢薬が、オピオイドまたはオピオイドアゴニストである、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記被験体の回腸瘻または結腸瘻からの排出量を低減する方法であって、請求項17に記載の医薬組成物を、回腸瘻または結腸瘻からの排出量を低減するために有効な量で、そのような低減を必要とする前記被験体に投与するステップを含む、方法。
【請求項40】
被験体の回腸瘻または結腸瘻からの排出率を低減する方法であって、請求項17に記載の医薬組成物を、回腸瘻または結腸瘻からの排出率を低減するために有効な量で、そのような低減を必要とする前記被験体に投与するステップを含む、方法。
【請求項41】
胃腸運動を抑制する治療を必要とする被験体の胃腸運動を抑制するための方法であって、請求項17に記載の医薬組成物を、被験体における胃腸運動を抑制するために有効な量で、前記被験体に投与するステップを含む、方法。
【請求項42】
オピオイドまたはオピオイドアゴニストを前記被験体に投与するステップをさらに含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
過敏性腸症候群を治療するための方法であって、請求項17に記載の医薬組成物を、過敏性腸症候群の少なくとも1つの症状を緩和するために有効な量で、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む、方法。
【請求項44】
被験体の疼痛を抑制するための方法であって、請求項17に記載の前記医薬組成物を、前記疼痛を予防または治療するために十分な量で投与するステップを含む、方法。
【請求項45】
前記組成物における請求項2に記載の化合物の(S)−N−立体異性体以外の治療薬を、前記被験体に投与するステップをさらに含む、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記組成物における請求項2に記載の化合物の(S)−N−立体異性体以外の前記治療薬がオピオイドである、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記組成物における請求項2に記載の化合物の(S)−N−立体異性体以外の前記治療薬が、抗ウイルス物質、抗生物質、抗真菌薬、抗菌剤、防腐剤、抗原虫薬、抗寄生虫薬、抗炎症剤、血管収縮薬、局所麻酔薬、抗下痢薬または抗痛覚過敏薬である、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
前記疼痛が末梢性痛覚過敏症である、請求項44に記載の方法。
【請求項49】
前記医薬組成物が、前記疼痛の部位に対して局所的に投与される、請求項44に記載の方法。
【請求項50】
前記投与が関節内である、請求項44に記載の方法。
【請求項51】
前記投与が全身的である、請求項44に記載の方法。
【請求項52】
前記投与が局所的である、請求項44に記載の方法。
【請求項53】
前記組成物が眼に投与される、請求項44に記載の方法。
【請求項54】
被験体の炎症を抑制するための方法であって、請求項17に記載の医薬組成物を、炎症を抑制するために有効な量で、それを必要とする被験体に投与するステップを含む、方法。
【請求項55】
前記組成物における請求項2に記載の化合物の(S)−N−立体異性体以外の治療薬を前記被験体に投与するステップをさらに含む、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
請求項2に記載の化合物の(S)−N−立体異性体以外の治療薬が、抗炎症剤である、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
被験体の腫瘍壊死因子(TNF)の生成を抑制する方法であって、TNF生成抑制量の請求項17に記載の医薬組成物を含む組成物を被験体に投与するステップを含む、方法。
【請求項58】
請求項17に記載の医薬組成物を含む密閉容器および使用説明書を含有するパッケージを含むキット。
【請求項59】
相溶性治療薬の組み合わせをさらに含み、前記治療薬のうちの1つが、末梢オピオイドアンタゴニストである、請求項58に記載のキット。
【請求項60】
前記末梢オピオイドアンタゴニストが、前記化合物の対照物(R)−N−立体異性体である、請求項17に記載の方法。
【請求項61】
請求項2に記載の(S)化合物を含む組成物であって、検出限界0.02%および定量限界0.05%においてHPLC検出可能な対照物(R)−立体異性体を含んでいない組成物。
【請求項62】
式Iaの窒素に関して(S)配置の単離化合物であって、

式Ia中、
R17およびR18は、代替として、互いに関して(a)または(b)から選択され、
(a)非置換または非ハロゲン置換:C4−C8(シクロアルキル)アルキルまたは(シクロアルケニル)アルキル、(シクロヘテリル)アルキル、(シクロアリール)アルキル、C4−C6(シクロアルキル)アルキルまたは(シクロアルケニル)アルキル、(シクロヘテリル)アルキル、(シクロアリール)アルキル、
(b)置換または非置換直鎖または分岐鎖C1−C3アルキル、C2−C3アルケニル、またはC3−アルキニル、
(b)がメチルとして選択され、R6が=Oである場合は、(a)は非置換(シクロプロピル)メチルではなく、
R6は、H、OH、=O、=CH2、−N(CH3)2、または任意の環状環であるか、またはR7とともに環状環を形成し、
R7およびR8は、Hまたはアルキルであり、
R14は、H、OH、ハロゲン化物、アリールアミド、アミノ、N−アルキル、N−ジアルキル、N−アリール、N−アルキルアリール、N−シクロアルキルアルキル、SCH3、S(=O)CH3、S(=O)2CH3、アルコキシ、アリールオキシ、またはアリール−アルコキシであるか、またはR17またはR18とともに環状環を形成し、
R1およびR2は、独立してH、ハロゲン化物、アルコキシ、アルキル、またはアリールであり、
R3は、H、C1−C4アルキル、またはC1−C3アシル−シリルであり、
R5は、H、OH、アルキル、アルコキシ、またはアリールオキシであり、
X−は陰イオンである、単離化合物。
【請求項63】
式Ibの窒素に関して(S)配置の単離化合物であって、

式Ib中、
R17およびR18は、置換または非置換C1−C6ヒドロカルビルであり、R6が=Oとして選択される場合、そのうちの少なくとも1つはメチルではなく、他がシクロプロピルメチルであり、
R6は、H、OH、OR25、=O、=CH2、−N−アルキル、N−ジアルキル、アシルオキシ、アルコキシ、アルキル、=CR′R″であり、R′およびR″は、独立してHまたはC1−C10アルキルあるいは任意の環であるか、またはR6はR7とともに環を形成し、
R7およびR8は、Hまたはヒドロカルビル、シクロヒドロカルビル、アルコキシ、アミン、アミド、ヒドロキシ、またはそれらの置換部分であり、
R14は、H、OH、ハロゲン化物、N−アルキル、N−ジアルキル、N−アリール、N−アルキルアリール、N−シクロアルキルアルキル、SR25、S(=O)R25、SO2R25、アルコキシ、アリールオキシ、またはアリールアルコキシであるか、またはR17またはR18とともに環を形成し、
R1およびR2は、独立してH、ハロゲン化物、アルコキシ、アルキル、またはアリールであり、
R3は、H、アルキル、C1−C3アシル、シリルであり、
R5は、H、OH、アルキル、アルコキシ、またはアリールオキシであり、
R25は、アルキル、アリール、アリールアルキルであり、
X−は陰イオンである、単離化合物。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−510325(P2010−510325A)
【公表日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−538513(P2009−538513)
【出願日】平成19年11月21日(2007.11.21)
【国際出願番号】PCT/US2007/085420
【国際公開番号】WO2008/136865
【国際公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【出願人】(509143859)プロジェニックス ファーマスーティカルス インコーポレーテッド (5)
【Fターム(参考)】