説明

9H−ピロロ[2,3−B:5,4−C’]ジピリジンアザカルボリン誘導体、この調製およびこの治療用途

本発明は、式(I)の新規9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンアザカルボリン[式中、Z2、Z3およびZ4は、CH、CRa、CRs、またはNであり;R3は、H、Hal、CF3、CHF2、OH、アルコキシ、NH2、NH(アルキル)、N(アルキル)2、C(O)Oアルキル、CONH(アルキル)、CON(アルキル)2、C1−C10アルキル、アリール、ヘテロアリールであり;R6は、ヘテロアリールであり;Raは、CONH2、CONHアルキル、CONHシクロアルキル、CONHヘテロシクロアルキル、CON(アルキル)2、CON(アルキル)(ヘテロシクロアルキル)、CONHN(アルキル)2、C(O)ヘテロシクロアルキルであり;Rsは、H、Hal、OH、O−アルキル(C1−C10)、NH2、N(アルキル(C1−C10)またはシクロアルキル(C3−C7))2、NHC(O)R3a、N(アルキル(C1−C10)C(O)R3a、NHS(O2)R3a、N(アルキル(C1−C10)S(O2)R3a、CO2R3a、SR3a、S(O)R3a、S(O2)R3aであり;RaおよびRsは、任意に環を形成し;R3aは、Hal、CF3、C1−C10アルキル、C3−C7シクロアルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、OH、O−アルキル(C1−C10)、(C3−C7)、ヘテロシクロアルキル(C3−C7)、NH2、NH−(アルキル(C1−C10)またはシクロアルキル(C3−C7))、N(アルキル(C1−C10)またはシクロアルキル(C3−C7))2、NH−(アルキル(C1−C10)またはヘテロシクロアルキル(C3−C7))、N(アルキル(C1−C10)またはヘテロシクロアルキル(C3−C7))2から選択される。]に、ならびに前記式(I)の物質の異性体および塩に、ならびに癌を処置するためのこれらの治療用途に関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンα−アザ−β−カルボリン誘導体に、これらの調製に、およびこれらの治療用途に関する。前記α−アザ−β−カルボリンは、1,7−ジアザカルバゾールまたは8−アザ−β−カルボリン誘導体により定義される;フランスIUPAC命名法(ACD/Name 12.00の使用)でのこの三環式単位の名称は、9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンである。
【0002】
本発明は、プロテインキナーゼ、例えば、CHK1、CDK1、CDK2、dyrk2、Flt3、GSK3ベータ、MNK2、PDGFRベータ、PI3K、PIM1、PIM2、PIM3、PLK、TrkB(これらのすべてが、癌の発現に関与する。)に対して作用する化合物に関する。より詳細には、本発明は、癌の発現に関与する、Pimとして公知のターゲットに対して作用する化合物に関する。
【背景技術】
【0003】
Pim−1、Pim−2およびPim−3を含む、Pimキナーゼは、セリン/トレオニンキナーゼの独特なファミリーを構成し、ならびに細胞成長、分化およびアポトーシスにおいて機能的役割を果たす。Pimキナーゼが癌細胞の生存を増加させることができるおよび癌の発現を促進することができるメカニズムの1つは、BAD、アポトーシスの重要な調節因子の活性の変調により進行する。Pimキナーゼは、相互に高相同性であり、および類似した発癌性挙動を示す。
【0004】
臨床報告は、ヒトの癌の発現におけるPimキナーゼの役割の重要性を強調している:
Pimキナーゼ、特にPim−1およびPim−2は、多数の悪性血液学的疾患において異常発現されることが判明した。Amsonらは、急性骨髄性白血病および急性リンパ性白血病におけるPim−1の過発現を報告しており、ならびにこのPim−1の過発現が、様々な白血病における有害な活性化に起因するようであることを報告している(Proc.Natl.Acad.Sci.,Vol.86.,8857−8861(1989))。研究により、CNSの原発性(primitive)および転移性リンパ腫、非ホジキンリンパ腫の侵襲性形態におけるPim−1の過発現が証明された(Rubenstein et al.,Blood,Vol.107,No.9,3716−3723(2006))。Huttmannらは、慢性Bリンパ球性白血病におけるPim−2の過発現も発見し、Pim−2のアップレギュレーションをこの疾患のより侵襲的発現と関係づけることができることを提案している(Leukemia,20,1774−1782(2006))。Pim−1のおよびPim−2の異常発現は、多数の骨髄腫とも関係づけられている(Claudio et al.,Blood,v.100,No.6,2175−2186(2002))。
【0005】
Pim−1の超突然変異が、びまん性大細胞性リンパ腫において(Pasqualucci et al.,Nature,vol.412,2001,p.341−346(2001))ならびに標準的な結節性ホジキンリンパ腫および結節性リンパ球優勢型ホジキンリンパ腫において(Liso et al.,Blood,Vol.108,No.3,1013−1020(2006))確認されている。
【0006】
多くの研究は、Pimキナーゼの異常発現をヒトの様々な非血液学的癌(前立腺、膵臓、頭頸部など)に結び付けており、これらの存在は、より侵襲性の表現型と関係づけられることが多い。例えば、Pim−1およびPim−2は、両方とも、前立腺癌に関連づけられている(Chen et al.,Mol Cancer Res,3(8)443−451(2005))。Valdmanらは、前立腺癌腫に罹患している患者の症例におけるおよび高度前立腺上皮内新生物(前癌性病変)におけるPim−1のアップレギュレーションを証明し(The Prostate,(60)367−371(2004))、これに対してDaiらは、前立腺癌におけるPim−2の過発現が、より侵襲性の臨床的特徴と関係づけられることを提案している(The Prostate,65:276−286(2005))。Xieらは、44kDa Pim−1(Pim−1L)が、ヒト前立腺腫瘍のサンプルにおいて有意にアップレギュレートされたことを発見し、Pim−1Lが、化学療法薬に応答してヒト前立腺癌細胞に対して抗アポトーシス作用を及ぼすことを指摘している(Oncogene,25,70−78(2006))。
【0007】
Pim−2は、前立腺癌、膵臓癌、胆管癌および頭頸部癌などの一定の癌において見つけられることが多い、癌細胞が神経の周囲に巻きついた状態になる、神経周囲侵襲(PNI)に結び付けられる(Ayala et al.,Cancer Research,64,6082−6090(2004))。Liらによると、Pim−3は、ヒトおよびマウス肝細胞癌ならびにヒト膵臓癌組織において異常に発現される(Cancer Res.66(13),6741−6747(2006))。Pim−3の異常な発現は、胃腺腫においても、および胃癌腫の転移部位においても、観察された(Zheng et al.,J.Cancer Res.Clin.Oncol.,134:481−488(2008))。
【0008】
総合して、これらの報告は、Pimキナーゼ阻害剤が、例えば、癌、とりわけ、白血病、リンパ腫、骨髄腫および様々な充実性腫瘍、とりわけ頭頸部癌、腸癌、前立腺癌、膵臓癌、肝臓癌および口腔癌の処置に有用であることを示唆している。癌が、既存の処置が不十分である疾患のままである限り、癌の処置に有効である新規Pimキナーゼ阻害剤を同定することは明らかに必要である。
【0009】
本発明の主題であるアザカルボリンクラスの化合物を特許請求の範囲に記載している特許出願には、以下の文献を挙げることができる:
特許出願WO2007/044 779には、公開では出願と比べて部分的に限定されている、次の一般式の9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンまたはα−アザ−β−カルボリンが記載されている:
【0010】
【化1】

(式中、
−Z5、Z4およびZ3は、Cを表すことができ、ならびに
−ZおよびZ2も、Cを表すことができ、
−Z1は、最終的に、CまたはNを表すことができ、ならびに
−R2は、炭素結合またはアルキレン基を表すことができ、
それぞれが、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリール(C1−C5)アルキル、ヘテロアリールおよびヘテロビシクロアリールをはじめとする幾つかの可能性のあるもので、置換されている可能性がある。)。
【0011】
この出願の調製方法およびすべての実施例は、位置2および8がならびに任意に位置5が置換されている誘導体に限定される。
【0012】
特許EP1 209 158は、次の式を有する化合物が特許請求されている:
【0013】
【化2】

(式中、B6、B7、B8、B9は、CまたはNを表すことができるが、R7は、決してヘテロアリールを表さない。)。この発明の化合物の活性は、特に、心臓の問題の処置に対するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】国際公開第2007/044 779号
【特許文献2】欧州特許出願公開第1209158号明細書
【非特許文献】
【0015】
【非特許文献1】Proc.Natl.Acad.Sci.,Vol.86.,8857−8861(1989)
【非特許文献2】Rubenstein et al.,Blood,Vol.107,No.9,3716−3723(2006)
【非特許文献3】Leukemia,20,1774−1782(2006)
【非特許文献4】Claudio et al.,Blood,v.100,No.6,2175−2186(2002)
【非特許文献5】Pasqualucci et al.,Nature,vol.412,2001,p.341−346(2001)
【非特許文献6】Liso et al.,Blood,Vol.108,No.3,1013−1020(2006)
【非特許文献7】Chen et al.,Mol Cancer Res,3(8)443−451(2005)
【非特許文献8】The Prostate,(60)367−371(2004)
【非特許文献9】The Prostate,65:276−286(2005)
【非特許文献10】Oncogene,25,70−78(2006)
【非特許文献11】Ayala et al.,Cancer Research,64,6082−6090(2004)
【非特許文献12】Cancer Res.66(13),6741−6747(2006)
【非特許文献13】Zheng et al.,J.Cancer Res.Clin.Oncol.,134:481−488(2008)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、下記一般式(I)の化合物:
【0017】
【化3】

(式中、
− Z、Z、Zは、同一であるかまたは異なっていてもよく、CH、CRa、CRsまたはNを表し;
− R3は、
1.H;
2.ハロゲン(F、Cl、Br、I);
3.−CF、−CHF
4.−OH;
5.アルコキシ(アルキル部分は、任意に一、二または三置換されている。);
6.−NH2、−NH(アルキル)、−N(アルキル)(アルキル部分は、任意に一、二または三置換されている。);
7.任意に一、二または三置換されている−C(O)Oアルキル;
8.−CONH(アルキル)、CON(アルキル)(アルキル部分は、任意に一、二または三置換されている。);
9.ヘテロ原子を任意に含むおよび任意に一、二または三置換されている、線状、分岐または環状C−C10アルキル;
10.任意に一、二または三置換されている、アリールまたはヘテロアリール
から選択され;
− R6は、R6に属するCによりまたはNによりアザカルボリン単位に連結されている5または6員ヘテロアリール(N、SおよびOから選択される1から4個のヘテロ原子を有する。)であって、任意に一または多置換されており;
− Raは、
1.−CONH
2.任意に一、二または三置換されている、−CONHアルキル、CONHシクロアルキル;
3.任意に一、二または三置換されている−CONHヘテロシクロアルキル;
4.任意に一、二または三置換されている−CON(アルキル)
5.任意に一、二または三置換されている−CON(アルキル)(ヘテロシクロアルキル);
6.−CONHN(アルキル)(アルキル部分は、任意に一、二または三置換されている。);
7.ヘテロシクロアルキル基が、C(O)に連結された少なくとも1個の窒素原子を含有する、任意に一、二または三置換されている−C(O)ヘテロシクロアルキル
から必ず選択され;
Rsは、下記の基:
1.H;
2.F、Cl、Br、I;
3.−OH;
4.任意に一または多置換されている、線状または分岐−O−(C−C10)アルキル;
5.−NH
6.各基が任意に一または多置換されている、−N(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C))
7.−NHC(O)R3a;
8.−N(アルキル(C−C10)C(O)R3a;
9.−NHS(O)R3a;
10.−N(アルキル(C−C10)S(O)R3a;
11.−COR3a;
12.−SR3a、−S(O)R3a、−S(O2)R3a
から選択され、
RaおよびRsは、オキソ基で置換されている、少なくとも1個の窒素原子および任意にもう1個のヘテロ原子(N、OおよびSから選択される。)を含む、ならびにオキソ、F、Cl、Br、I、CF3、CHF2、アルキル、OH、Oアルキル、NO2、NH2、NHAlkおよびN(Alk)2基から選択される1つ以上の基で任意に置換されている、4から7員環を形成していてもよく;
R3aは、
1.F、Cl、Br、I;
2.−CF3;
3.線状または分岐C1−C10アルキル;
4.−C3−C7シクロアルキル;
5.−C2−C6アルケニル;
6.−C2−C6アルキニル;
7.−OH;
8.線状もしくは分岐(C1−C10)または環状(C3−C7)−O−アルキル;
9.ヘテロシクロアルキル(C3−C7);
10.−NH2;
11.−NH−(アルキル(C1−C10)またはシクロアルキル(C3−C7));
12.−N(アルキル(C1−C10)またはシクロアルキル(C3−C7))2;
13.−NH−(アルキル(C1−C10)またはヘテロシクロアルキル(C3−C7));
14.−N(アルキル(C1−C10)またはヘテロシクロアルキル(C3−C7))2
から選択される。)、
任意の可能なラセミ、エナンチオマーまたはジアステレオマー異性体形である前記式(I)の生成物、ならびにまた前記式(I)の生成物の無機および有機酸とのまたは無機および有機塩基との付加塩に関する。
【0018】
本発明による式(I)の生成物は、下の環:
【0019】
【化4】

が、1つだけの置換基Raおよび1つだけの置換基Rs(上で定義したとおり)を有し、RaおよびRsが、炭素鎖単位に、またはこれらが炭素鎖単位を表すときにはZ2、Z3もしくはZ4に連結しているようなものである。
【0020】
従って、本発明の1つの主題は、
R3、R6およびRaの可能な置換基が、
1.F;
2.Cl;
3.Br;
4.I;
5.−CF、−CHF2;
6.任意に一または多置換されている線状または分岐C1−C10アルキル;
7.任意に一または多置換されている−C−Cシクロアルキル;
8.−OH;
9.任意に一または多置換されている線状または分岐−O−(C−C10)アルキル;
10.任意に一または多置換されている−O−シクロアルキル(C−C);
11.任意に一または多置換されている−O−アリール;
12.任意に一または多置換されているアリール;
13.任意に一または多置換されているヘテロアリール;
14.任意に一または多置換されているヘテロシクロアルキル;
15.−NO
16.−NH
17.各基が任意に一または多置換されている、−NH−(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C)またはヘテロシクロアルキル);
18.各基が任意に一または多置換されている、−N(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C))
19.任意に一または多置換されている−NHアリールまたはNHヘテロアリール;
20.置換されている−NHC(O);
21.置換されている−N(アルキル(C−C10)C(O);
22.置換されている−NHS(O);
23.置換されている−N(アルキル(C−C10)S(O);
24.置換されている−CO
25.置換されている−S;
26.置換されている−S(O);
27.置換されている−S(O);
28.オキソ(二重結合O)
から互いに独立して選択される基R2a、R2bおよびR2cから選択されること
を特徴とする、上で定義したとおりの化合物、任意の可能なラセミ、エナンチオマーまたはジアステレオマー異性体形である前記式(I)の生成物、ならびにまた前記式(I)の生成物の無機および有機酸とのまたは無機および有機塩基との付加塩である。
【0021】
従って、本発明の1つの主題は、すべての置換されている基のならびに基Rs、R2a、R2bおよびR2cの任意の置換基または基が、
1.F、Cl、Br、I;
2.−CF
3.線状または分岐C1−C10アルキル;
4.−C−Cシクロアルキル;
5.−C−Cアルケニル;
6.−C−Cアルキニル;
7.−OH;
8.線状もしくは分岐(C1−C10)または環状(C3−C7)O−アルキル;
9.ヘテロシクロアルキル(C−C);
10.−NH
11.−NH−(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C));
12.−N(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C))
13.−NH−(アルキル(C−C10)またはヘテロシクロアルキル(C−C));
14.−N(アルキル(C−C10)またはヘテロシクロアルキル(C−C))
から選択されることを特徴とする、上で定義したとおりの化合物、任意の可能なラセミ、エナンチオマーまたはジアステレオマー異性体形である前記式(I)の生成物、ならびにまた前記式(I)の生成物の無機および有機酸とのまたは無機および有機塩基との付加塩である。
【0022】
従って、本発明の1つの主題は、
− Z、Z、Zが、同一であるかまたは異なっていてもよく、CH、CRa、CRsまたはNを表し;
− R3が、
1.H;
2.ハロゲン(F、Cl、Br、I);
3.−CF、−CHF
4.−OH;
5.アルコキシ(アルキル部分は、R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている。);
6.−NH、−NH(アルキル)、−N(アルキル)(アルキル部分は、R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている。);
7.R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている、−C(O)Oアルキル;
8.−CONH(アルキル)、CON(アルキル)(アルキル部分は、R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている。);
9.ヘテロ原子を任意に含むおよびR2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている、線状、分岐または環状C−C10アルキル;
10.R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている、アリールまたはヘテロアリール
から選択され;
− R6が、R6に属するCによりまたはNによりアザカルボリン単位に連結されている5または6員ヘテロアリール(N、SおよびOから選択される1から4個のヘテロ原子を有する。)であって、R2a、R2b、R2cで任意に一または多置換されており;
− Raが、必ず、
1.−CONH
2.R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている、−CONHアルキル、CONHシクロアルキル;
3.R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている、−CONHヘテロシクロアルキル;
4.R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている、−CON(アルキル)
5.R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている、−CON(アルキル)(ヘテロシクロアルキル);
6.−CONHN(アルキル)(アルキル部分は、R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている。);
7.ヘテロシクロアルキル基が、C(O)に連結された少なくとも1個の窒素原子を含有する、任意に一、二または三置換されている−C(O)ヘテロシクロアルキル
であり;
Rsが、下記の基:
1.H;
2.F、Cl、Br、I;
3.−OH;
4.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、線状または分岐−O−(C−C10)アルキル;
5.−NH
6.各基が同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、−N(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C))
7.−NHC(O)R3a;
8.−N(アルキル(C−C10)C(O)R3a;
9.−NHS(O)R3a;
10.−N(アルキル(C−C10)S(O)R3a;
11.−COR3a;
12.−SR3a、−S(O)R3a、−S(O)R3a
から選択され、
RaおよびRsが、オキソ基で置換されている、および少なくとも1個の窒素原子を含む、ならびにオキソ、F、Cl、Br、I、CF3、CHF2、アルキル、OH、Oアルキル、NO2、NH2、NHAlkおよびN(Alk)2基から選択される1つ以上の基で任意に置換されている、5から6員環を任意に形成することがあり;
基R2a、R2bまたはR2cが、互いに独立して、
1.F;
2.Cl;
3.Br;
4.I;
5.−CF、−CHF
6.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、線状または分岐C1−C10アルキル;
7.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、−C−Cシクロアルキル;
8.−OH;
9.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、線状または分岐−O−(C−C10)アルキル;
10.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、−O−シクロアルキル(C−C);
11.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、−O−アリール;
12.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、アリール;
13.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、ヘテロアリール;
14.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、ヘテロシクロアルキル;
15.−NO
16.−NH
17.各基が同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、−NH−(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C)またはヘテロシクロアルキル);
18.各基が同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、−N(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C))
19.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、NHアリールまたはNHヘテロアリール;
20.NHC(O)R3a;
21.N(アルキル(C−C10)C(O)R3a;
22.NHS(O)R3a;
23.N(アルキル(C−C10)S(O)R3a;
24.COR3a;
25.SR3a、S(O)R3a、S(O)R3a;
26.各基が同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、N(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C))
27.オキソ(二重結合O)
から選択され、
基R2a、R2bおよびR2cまたは基R3aの可能な置換基は、
2.F、Cl、Br、I;
3.−CF
4.線状または分岐C1−C10アルキル;
5.−C−Cシクロアルキル;
6.−C−Cアルケニル;
7.−C−Cアルキニル;
8.−OH;
9.線状もしくは分岐(C1−C10)または環状(C3−C7)−O−アルキル;
10.ヘテロシクロアルキル(C−C);
11.−NH
12.−NH−(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C));
13.−N(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C))
14.−NH−(アルキル(C−C10)またはヘテロシクロアルキル(C−C));
15.−N(アルキル(C−C10)またはヘテロシクロアルキル(C−C))
から選択される、上で定義したとおりの一般式(I)の化合物である。
【0023】
本発明に関連して、位置2および8は、先行技術文献とは対照的に、置換されていてはならない。
【0024】
上で定義したとおりの置換基RaおよびRsは、それぞれ、および優先性なしで、下の環の炭素のいずれかに連結される:
【0025】
【化5】

(式中、Z2、Z3およびZ4は、上で示した意味を有する。)。
【0026】
本発明の主題は、特に、式Ia:
【0027】
【化6】

(式中、Z2は、CHを表し;Z4は、−C−Raを表し;ならびにR3、R6、RaおよびRsは、上で与えた意味のいずれかを有し;ならびにZ3は、CHまたはNを表す。)に属する式Iの生成物であり、前記式(I)の生成物は、任意の可能なラセミ、エナンチオマーまたはジアステレオマー異性体形であり、ならびにまた前記式(I)の生成物の無機および有機酸とのまたは無機および有機塩基との付加塩である。
【0028】
本発明の主題は、特に、
式Ib:
【0029】
【化7】

(式中、Rsは、水素原子を表し;Z2およびZ3は、CHを表し;Z4は、−C−Raを表し;R3、R6およびRaは、上で与えた意味のいずれかを有する。)に属する式Iの生成物であり、前記式(I)の生成物は、任意の可能なラセミ、エナンチオマーまたはジアステレオマー異性体形であり、ならびにまた前記式(I)の生成物の無機および有機酸とのまたは無機および有機塩基との付加塩である。
【0030】
本発明の主題は、特に、式Ic:
【0031】
【化8】

(式中、Rsは、水素原子を表し;Z2およびZ3は、CHを表し;Z4は、−C−Raを表し;R6は、F、Cl、Br、I、CF3、CHF2、アルキル、OH、Oアルキル、NO2、NH2、NHAlkおよびN(Alk)2基から選択される1つ以上の同一のまたは異なる基Rpで任意に一または多置換されている、ピリジル基を表し;ならびにR3およびRaは、上で与えた意味のいずれかを有する。)に属する式Iの生成物であり、前記式(I)の生成物は、任意の可能なラセミ、エナンチオマーまたはジアステレオマー異性体形であり、ならびにまた前記式(I)の生成物の無機および有機酸とのまたは無機および有機塩基との付加塩である。
【0032】
本発明の主題は、特に、式Id:
【0033】
【化9】

(式中、Rsは、水素原子を表し;Z2およびZ3は、CHを表し;Z4は、−C−Raを表し;R6は、F、Cl、Br、I、CF3、CHF2、アルキル、OH、Oアルキル、NO2、NH2、NHAlkおよびN(Alk)2基から選択される1つ以上の同一のまたは異なる基Rpで任意に一または多置換されている、ピラゾリル基を表し;ならびにR3およびRaは、上で与えた意味のいずれかを有する。)に属する式Iの生成物であり、前記式(I)の生成物は、任意の可能なラセミ、エナンチオマーまたはジアステレオマー異性体形であり、ならびにまた前記式(I)の生成物の無機および有機酸とのまたは無機および有機塩基との付加塩である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本明細書において上で用いたまたは下で用いる以下の用語は、以下の意味を有する:
− アルキル、アルキル(C−C10)またはC−C10アルキルは、炭素数1から10の任意の線状または分岐、飽和炭素鎖を意味する。
【0035】
− アリールは、フェニルまたはナフチルを意味する。
【0036】
− ヘテロアリールは、少なくとも1個のヘテロ原子(N、O、S)を含有する任意の5または6員芳香族単環、とりわけピリジン、ピリミジン、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、チオフェン、フラン、チアゾール、オキサゾールなど、ならびにまた、少なくとも1個のヘテロ原子(N、O、S)を含有する芳香族二環式構造、とりわけインドール、ベンゾイミダゾール、アザインドール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、キノリン、テトラゾールを意味する。
【0037】
− ヘテロシクロアルキルは、少なくとも1個のヘテロ原子(異なる可能な酸化状態でのN、O、S)を含有し、不飽和を有するまたは有さない、任意の非芳香族単環または二環(スピロもしくは非スピロ)、とりわけ、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ピロリジン、オキセタン、エポキシド、ジオキサン、イミダゾロン、イミダゾリンジオン、7−オキサ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、アゼチジン、アゼピン、ヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール、ヘキサヒドロピロロ[2,3−b]ピロール、ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール、ヘキサヒドロピロロ[2,3−c]ピロール、2,7−ジアザスピロ[4,4]ノナン、2,6−ジアザスピロ[4,4]ノナン、3,6−ジアザスピロ[4,4]ノナン、3,7ジアザスピロ[4,4]ノナン、3,8ジアザスピロ[4,4]ノナン、3,9−ジアザスピロ[4,4]ノナン、4,6−ジアザスピロ[4,4]ノナン、4,7−ジアザスピロ[4,4]ノナン、4,8−ジアザスピロ[4,4]ノナン、4,9−ジアザスピロ[4,4]ノナン、1,6−ジアザスピロ[4,4]ノナン、1,7−ジアザスピロ[4,4]ノナン、1,8−ジアザスピロ[4,4]ノナン、1,9−ジアザスピロ[4,4]ノナン、オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピリジン、オクタヒドロピロロ[3,4−d]ピリジン、オクタヒドロピロロ[3,4−e]ピリジン、オクタヒドロピロロ[2,3−c]ピリジン、オクタヒドロピロロ[2,3−d]ピリジン、オクタヒドロピロロ[2,3−e]ピリジン、およびとりわけヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール、2,7−ジアザスピロ[4,4]ノナンおよびオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピリジンを意味する。
【0038】
− シクロアルキル(C−C)は、炭素原子のみで構成された任意の非芳香族環、とりわけ、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタンを意味するが、不飽和を有することもあり得る(例えば、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテンまたはビシクロ[2.2.2]ヘプタン)。
【0039】
− C−C10アルキルヒドロキシは、少なくとも1つのヒドロキシル基(OH)を有する炭素数1から10の任意の線状または分岐、飽和炭素鎖を意味する。
【0040】
− C−C10アルコキシは、少なくとも1つのエーテル官能基(C−O−C)を有する炭素数1から10の任意の線状または分岐、飽和炭素鎖を意味する。
【0041】
− C−C10アルキルアミノは、少なくとも1つのアミン(第一級、第二級または第三級)官能基を有する炭素数1から10の任意の線状または分岐、飽和炭素鎖を意味する。
【0042】
とりわけ、本発明の主題は、上で定義したとおりの式(I)の生成物であって、この名称が以下のとおりであるものである:
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(1H−テトラゾール−5−イルメチル)ベンズアミド
− [(3R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]{4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}メタノン
− {4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}[(3aS,6aS)−5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−1(2H)−イル]メタノン
− N−[2−(アセチルアミノ)エチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(フェニルアミノ)エチル]ベンズアミド
− N−[(1−エチルピロリジン−2−イル)メチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−{[(2S)−1−エチルピロリジン−2−イル]メチル}−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−(1−エチルピペリジン−3−イル)−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(2−メチルピペリジン−1−イル)エチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(1−メチルアゼチジン−3−イル)ベンズアミド
− [3−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル]{4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}メタノン
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−メチル−2−(ピロリジン−1−イル)プロピル]ベンズアミド
− N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−メチルベンズアミド
− N−[2−(アゼパン−1−イル)エチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(1−メチルピペリジン−4−イル)エチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−{2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル}ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(ピロリジン−1−イル)プロピル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−メチル−N−[(1−メチルピペリジン−2−イル)メチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチル]ベンズアミド
− N−[2−(ジプロパン−2−イルアミノ)エチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−エチル−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[1−(ジメチルアミノ)プロパン−2−イル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− [(3S)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]{4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}メタノン
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−メチル−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)ベンズアミド
− N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−メチルベンズアミド
− {4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]メタノン
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]ベンズアミド
− {4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}(2−メチルオクタヒドロ−5H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−5−イル)メタノン
− N−[4−(ジメチルアミノ)ブチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド
− {4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}(7−メチル−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナ−2−イル)メタノン
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(ピリジン−2−イルアミノ)エチル]ベンズアミド
− N−エチル−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(1−メチルピロリジン−3−イル)メチル]ベンズアミド
− 1,3’−ビピロリジン−1’−イル{4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}メタノン
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(2−ヒドロキシピリジン−4−イル)メチル]ベンズアミド
− N−[2−(エチルアミノ)エチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(メチルアミノ)エチル]ベンズアミド
− N−[(1−アミノシクロプロピル)メチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−(3−アミノ−2,2−ジフルオロプロピル)−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−(2−アミノ−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロピル)−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1R,2R)−2−アミノシクロヘキシル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−アミノシクロヘキシル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1R,2R)−2−アミノシクロペンチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−{2−[(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]エチル}ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−{2−[(3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]エチル}ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−アミノシクロヘキシル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−(ジエチルアミノ)シクロヘキシル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−(エチルアミノ)シクロヘキシル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[6−(5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−フルオロ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド
− 4−[6−(5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−フルオロ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド
− N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−4−[3−(2−メトキシエトキシ)−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ピリジン−2−カルボキサミド
− N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2−フルオロ−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド。
【0043】
本発明の主題は、上で定義したとおりの式(I)の生成物であって、この名称が以下のとおりであるものでもある:
− N−(2−アミノエチル)−4−[3−(2−メトキシエトキシ)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−(2−アミノエチル)−4−[6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(オキセタン−3−イルオキシ)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−4−[3−(2−メトキシエトキシ)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−(エチルアミノ)シクロペンチル]−4−[3−(2−メトキシエトキシ)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[6−(1−エチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−メトキシ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(2R)−ピロリジン−2−イルメチル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−(シクロプロピルアミノ)シクロヘキシル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−アミノシクロヘキシル]−4−[3−メトキシ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−(オキセタン−3−イルオキシ)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(2R)−ピロリジン−2−イルメチル]ベンズアミド
− 4−[3−メトキシ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(2S)−ピロリジン−2−イルメチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−{[(2R,3R)−3−ヒドロキシピロリジン−2−イル]メチル}ベンズアミド
− N−[(3R,4R)−4−アミノテトラヒドロフラン−3−イル]−4−[3−(2−メトキシエトキシ)−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1R,2R)−2−(エチルアミノ)シクロヘキシル]−4−[3−メトキシ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−{[(2R,3R,4S)−3,4−ジヒドロキシピロリジン−2−イル]メチル}−4−[3−メトキシ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−4−[3−メトキシ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−({4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}カルボニル)−β−D−ガラクトピラノシルアミン
− N−[(3R,4R)−4−アミノテトラヒドロフラン−3−イル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,2R,3S,4S)−2,3−ジヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(3S,4R)−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−3−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロペンチル]ベンズアミド
− N−[(1R)−7−アザスピロ[3.5]ノナ−1−イル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S)−7−アザスピロ[3.5]ノナ−1−イル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(3S,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(3R,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(3S,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(3R,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(3R,4R)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシドテトラヒドロチオフェン−3−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(3R,4S)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシドテトラヒドロチオフェン−3−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−{2−[(2R)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]エチル}ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−{2−[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]エチル}ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(1S,3R)−3−ヒドロキシシクロペンチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(1R,3R)−3−ヒドロキシシクロペンチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(1S,3S)−3−ヒドロキシシクロペンチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(1R,3S)−3−ヒドロキシシクロペンチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(1S,2R)−2−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(1S,2R)−2−(ヒドロキシメチル)−1−メチルシクロペンチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(2S,3R)−3−(ヒドロキシメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(2R,3S)−3−(ヒドロキシメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−{2−[(2R)−2−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]エチル}ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−{2−[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]エチル}ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−{2−[(3S)−3−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]エチル}ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−{2−[(3R)−3−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]エチル}ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−{2−[(3S)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]エチル}ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−{2−[(3R)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]エチル}ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(1S,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(1R,2R)−2−(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(2R,3R)−3−(ヒドロキシメチル)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]ベンズアミド
− N−[(1R,3R)−5−アザスピロ[2.4]ヘプト−1−イル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1R,3S)−5−アザスピロ[2.4]ヘプト−1−イル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,3R)−5−アザスピロ[2.4]ヘプト−1−イル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,3S)−5−アザスピロ[2.4]ヘプト−1−イル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1R,3R)−5−アザスピロ[2.5]オクト−1−イル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1R,3S)−5−アザスピロ[2.5]オクト−1−イル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,3R)−5−アザスピロ[2.5]オクト−1−イル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,3S)−5−アザスピロ[2.5]オクト−1−イル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(2S)−ピロリジン−2−イルメチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(2R)−ピロリジン−2−イルメチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(3R)−ピロリジン−3−イルメチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(3S)−ピロリジン−3−イルメチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(2S)−ピペリジン−2−イルメチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(2R)−ピペリジン−2−イルメチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(3R)−ピペリジン−3−イルメチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(3S)−ピペリジン−3−イルメチル]ベンズアミド
− 3,4−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−1(2H)−イル{4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}メタノン
− 1−({4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}カルボニル)−2,3−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4(1H)−オン
− {4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}(オクタヒドロキノキサリン−1(2H)−イル)メタノン
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)ベンズアミド
− N−[(5−シアノ−1,3−チアゾール−2−イル)メチル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[1−(1,3−チアゾール−2−イル)エチル]ベンズアミド
− {4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}[2−(1,3−チアゾール−2−イル)ピペリジン−1−イル]メタノン
− {4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}[2−(1,3−チアゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル]メタノン
− [(3S)−3−アミノピペリジン−1−イル]{4−[3−メトキシ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}メタノン
− [(3R,4R)−3−アミノ−4−ヒドロキシピペリジン−1−イル]{4−[3−メトキシ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}メタノン
− N−[(3R,4R)−4−ヒドロキシピペリジン−3−イル]−4−[3−メトキシ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(3S,4S)−4−ヒドロキシピペリジン−3−イル]−4−[3−メトキシ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(3R,4S)−4−ヒドロキシピペリジン−3−イル]−4−[3−メトキシ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(3S,4R)−4−ヒドロキシピペリジン−3−イル]−4−[3−メトキシ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(3S,5R)−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル]−4−[3−メトキシ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−4−[6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−(エチルアミノ)シクロペンチル]−4−[3−メチル−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(2S)−ピロリジン−2−イルメチル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−アミノシクロヘキシル]−4−[6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(3S,4S)−4−ヒドロキシピペリジン−3−イル]ベンズアミド
− N−{2−[(3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]エチル}−4−[3−メチル−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 2−(3−アミノプロピル)−5−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1−オン。
【0044】
式(I)の化合物は、1個以上の不斉炭素を含むことがある。従って、これらは、エナンチオマーまたはジアステレオマーの形態で存在することがある。これらのエナンチオマーおよびジアステレオマーならびにまた、ラセミ混合物を含む、これらの混合物は、本発明の一部を構成する。
【0045】
式(I)の化合物は、二重結合に関してはE/Zタイプの、または非芳香族環に関してはシス/トランスタイプの、1つ以上の立体化学を含むことがある。これらの様々な立体異性体、およびまたこれらの混合物は、本発明の一部を構成する。
【0046】
式(I)の化合物は、塩基の形態または酸付加塩の形態で存在することがある。このような付加塩は、本発明の一部を構成する。
【0047】
これらの塩は、医薬的に許容される酸(P.Stahl.C.Wermuth;Handbook of Pharmaceutical Salts;Wiley Ed.)を用いて調製することができるが、例えば式(I)の化合物の精製または単離に有用である他の酸の塩も、本発明の一部を構成する。
【0048】
式(I)の化合物は、上で説明した原子の1つ以上の同位体、とりわけ、ジュウテリウムD、トリチウムT、11C、13C、14C、15O、15N、18F、123I、124Iおよび135Iを含むことがある。これらの化合物は、これらの同位体組成に関係なく、本発明の一部を構成する。
【0049】
上記一般式に属する化合物の生成につながる、文献に記載されていないすべての合成中間体も、本発明の一部を構成する。
【0050】
三環核の合成のための戦略は、2つのカップリング反応に基づく;先ず、炭素−炭素結合を、2つの適切に選択されたピリジン間に作り、それによって式Bnの中間体をもたらし、次に、分子内炭素−窒素結合の形成により、9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン単位(式Cnの中間体、下のスキーム1参照)をもたらす。
【0051】
本発明の主題は、上で定義した式(I)の生成物の調製を可能にする、当業者に公知の任意の合成方法でもある。
【0052】
とりわけ、本発明の主題は、下の一般スキームに記載する、上で定義したとおりの式(I)の生成物を合成するための一般方法である:
【0053】
【化10】

とりわけ、本発明の主題は、下のスキーム1に記載する、上で定義したとおりの式(Ia)の生成物を合成するための方法である。
【0054】
【化11】

式An、BnおよびCn(式中、X、M、R、R4およびPGは、上で定義した一般スキームにおいて与えた定義を有する。)の中間体から出発して、上で定義したとおりの式Iaの生成物を得るための操作条件を下で説明する。
【0055】
例えば、本発明に従って位置6に(3’−ピリジル)基を有する化合物を調製するための方法は、第一工程において、2−(3’−ピリジル)−5−クロロピリジンから5−クロロ−4−(トリメチルスタンニル)−2,3’−ビピリジンA1を調製すること(Journal of the Chemical Society,Perkin transactions 1,2002,(16),1847−1849)(スキーム2)に存する:
【0056】
【化12】

第二工程では、位置5が任意に置換されている2−アミノ−3−(ブロモまたはヨード)ピリジン誘導体(中間体B1、スキーム3)とのStilleカップリングを行う:
【0057】
【化13】

第三工程では、パラジウム錯体またはヨウ化銅(I)のいずれかで触媒される分子間アリールアミノ化反応により、三環式単位(C1タイプの中間体)を得る(スキーム4)。
【0058】
【化14】

(Josiphosは、次の式を有する化合物である:
【0059】
【化15】

第四工程では、位置4の官能化(C1→C2→C3)を行う(スキーム5):
【0060】
【化16】

合成の最後を4工程:鈴木タイプのカップリング(C3→C4)、水酸化リチウムの作用による脱保護(C4→C5)、塩化チオニルでのまたは公知カルボン酸活性化試薬での酸官能基の活性化、その後の選択されたアミンとの反応(C5→Ib)、で行う(スキーム6):
【0061】
【化17】

従って、とりわけ、本発明の主題は、スキーム6に記載する、上で定義したとおりの式(Ib)の生成物を合成するための方法である。
【0062】
ボロン酸誘導体の商業的入手性によっては、カルボキサミド単位Raを既に含んでいるボロン酸誘導体を用いて構造Icの式Iの生成物を得ることができる(スキーム7):
【0063】
【化18】

従って、とりわけ、本発明の1つの主題は、スキーム7に記載した、上で定義したとおりの式(Ic)の生成物を合成するための方法である。
【0064】
カルボキサミド官能基を有するボロン酸試薬を、市販の誘導体に関しては縮合前に調製することもできる。
【0065】
本発明に従って位置6に(1’−メチル−1’H−ピラゾール−4’−イル)単位を有する化合物を調製するための方法は、第一工程において、中間体A2を調製することに存する(スキーム8):
【0066】
【化19】

第二の工程では、位置4または5が任意に置換されている2−アミノ−3−(ブロモまたはヨード)ピリジン誘導体とのStilleカップリング(A2→B2)を行い、その後、パラジウム錯体またはヨウ化銅(I)のいずれかで触媒される分子間アリールアミノ化反応(B2→C7)を行う(スキーム9):
【0067】
【化20】

(1’−メチル−1’H−ピラゾール−4’−イル)単位の取り付けは、脱メチル化反応(C7→C8)、トリフラート誘導体の形成(C8→C9)および鈴木タイプのカップリング反応(C9→C10)を含む3工程順路(スキーム10)によって行う:
【0068】
【化21】

フェノールカルボキサミドの導入は、トリフラートまたはヨウ化物(中間体C11、スキーム11)で出発して鈴木タイプのパラジウム触媒カップリングによって前のように行う:
【0069】
【化22】

従って、とりわけ、本発明の1つの主題は、スキーム11に記載した、上で定義したとおりの式(Id)の生成物を合成するための方法である。
【0070】
(1’−メチル−1’H−ピラゾール−4’−イル)基を有する化合物Idを得るための代替合成も用いた。この第一工程は、上で説明したものに類似した方法による2,5−ジクロロ−4−(トリメチルスタンニル)ピリジンA3の調製を含む。位置5が置換されている2−アミノ−3−(ブロモまたはヨード)ピリジン誘導体とのStilleカップリング(A3→B3)に、この場合は、酸化状態(I)または(II)の銅塩で触媒される分子内アリールアミノ化反応(B3→C12)が続く(スキーム12):
【0071】
【化23】

行うべき第二の工程では、3’−ピリジル基を有する化合物についてのものと同じ順序(C1→C2→C3→C6)によって位置4の官能化を行う(スキーム13)。
【0072】
【化24】

この合成の最後は、先ず、鈴木タイプの二連続化学選択的カップリング(C15→C16→C17)を含む。このエステルの鹸化後、最終アミドD2を従来のカルボン酸活性化法により形成する(スキーム14)。C5タイプの中間体および式Icの式(I)の生成物もこの合成経路によって入手できる。
【0073】
【化25】

従って、とりわけ、本発明の1つの主題は、スキーム14に記載した、上で定義したとおりの式(Id)の生成物を合成するための方法である。
【0074】
酢酸中の二臭素の6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンに対する作用によって得られる誘導体3−ブロモ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを使用して、位置3へのアルコキシ基の導入を行う(中間体C18)。例えば、ヨウ化銅(I)の存在下でメトキシまたはエトキシメトキシ単位を導入することができる(スキーム15)
【0075】
【化26】

後続の段階、即ち位置4へのヨウ素原子の導入およびフェニルカルボキサミド鎖の形成は、上で説明したもの(C18→C2→C3→C6→Ic(R3=アルコキシ))と同一である。
【0076】
本発明の主題は、医薬品としての、上で定義したとおりの式(I)の生成物、およびまたこれらのプロドラッグでもあり、前記式(I)の生成物は、任意の可能なラセミ、エナンチオマーまたはジアステレオマー異性体形であり、ならびにまた前記式(I)の生成物の無機および有機酸とのまたは無機および有機塩基との医薬的に許容される付加塩である。
【0077】
本発明の主題は、とりわけ、医薬品としての、上で定義したとおりの式(I)の生成物であって、この名称が以下のとおりであるもの:
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(1H−テトラゾール−5−イルメチル)ベンズアミド
− [(3R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]{4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}メタノン
− {4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}[(3aS,6aS)−5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−1(2H)−イル]メタノン
− N−[2−(アセチルアミノ)エチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(フェニルアミノ)エチル]ベンズアミド
− N−[(1−エチルピロリジン−2−イル)メチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−{[(2S)−1−エチルピロリジン−2−イル]メチル}−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−(1−エチルピペリジン−3−イル)−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(2−メチルピペリジン−1−イル)エチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(1−メチルアゼチジン−3−イル)ベンズアミド
− [3−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル]{4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}メタノン
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−メチル−2−(ピロリジン−1−イル)プロピル]ベンズアミド
− N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−メチルベンズアミド
− N−[2−(アゼパン−1−イル)エチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(1−メチルピペリジン−4−イル)エチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−{2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル}ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(ピロリジン−1−イル)プロピル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−メチル−N−[(1−メチルピペリジン−2−イル)メチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチル]ベンズアミド
− N−[2−(ジプロパン−2−イルアミノ)エチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−エチル−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[1−(ジメチルアミノ)プロパン−2−イル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− [(3S)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]{4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}メタノン
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−メチル−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)ベンズアミド
− N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−メチルベンズアミド
− {4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]メタノン
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]ベンズアミド
− {4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}(2−メチルオクタヒドロ−5H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−5−イル)メタノン
− N−[4−(ジメチルアミノ)ブチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド
− {4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}(7−メチル−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナ−2−イル)メタノン
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(ピリジン−2−イルアミノ)エチル]ベンズアミド
− N−エチル−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(1−メチルピロリジン−3−イル)メチル]ベンズアミド
− 1,3’−ビピロリジン−1’−イル{4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}メタノン
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(2−ヒドロキシピリジン−4−イル)メチル]ベンズアミド
− N−[2−(エチルアミノ)エチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(メチルアミノ)エチル]ベンズアミド
− N−[(1−アミノシクロプロピル)メチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−(3−アミノ−2,2−ジフルオロプロピル)−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−(2−アミノ−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロピル)−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1R,2R)−2−アミノシクロヘキシル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−アミノシクロヘキシル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1R,2R)−2−アミノシクロペンチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−{2−[(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]エチル}ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−{2−[(3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]エチル}ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−アミノシクロヘキシル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−(ジエチルアミノ)シクロヘキシル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−(エチルアミノ)シクロヘキシル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[6−(5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−フルオロ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド
− 4−[6−(5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−フルオロ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド
− N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−4−[3−(2−メトキシエトキシ)−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ピリジン−2−カルボキサミド
− N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2−フルオロ−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
であり、前記式(I)の生成物は、任意の可能なラセミ、エナンチオマーまたはジアステレオマー異性体形であり、ならびにまた前記式(I)の生成物の無機および有機酸とのまたは無機および有機塩基との医薬的に許容される付加塩である。
【0078】
本発明の主題は、先行する請求項のいずれか一項に記載の化合物を主成分として含有し、および少なくとも1つの医薬適合性賦形剤も含有する、医薬組成物でもある。
【0079】
本発明の主題は、癌を処置するために使用される、先行する請求項に記載の医薬組成物でもある。
【0080】
従って、この態様のうちの別のものによると、本発明は、本発明による化合物を活性成分として含む医薬組成物に関する。これらの医薬組成物は、本発明による少なくとも1つの化合物、または前記化合物の医薬的に許容される塩の有効用量を含有し、少なくとも1つの医薬的に許容される賦形剤も含有する。
【0081】
前記賦形剤は、この剤形および所望の投与方式に従って、当業者に公知の通常の賦形剤から選択される。
【0082】
経口、舌下、皮下、筋肉内または静脈内投与のための本発明の医薬組成物では、上記式(I)の活性成分、またはこの塩を、標準的な製薬用賦形剤との混合物として、単位投与形態で、上記障害または疾患の処置のために人間および動物に投与することができる。
【0083】
適切な単位投与形態としては、経口経路用形態、例えば錠剤、ソフトまたはハードゲルカプセル、粉末、顆粒および経口溶液または懸濁液、ならびに舌下、口腔内、皮下、筋肉内または静脈内投与形態が挙げられる。
【0084】
これらの医薬品は、治療に、とりわけ、Pimキナーゼの調節解除に対して感受性の癌の処置に、使用される。
【0085】
本発明の主題であるPimキナーゼ阻害剤は、癌の処置に有用である。癌が、既存の処置が不十分である疾患のままである限り、癌の処置に有効である新規Pimキナーゼ阻害剤を同定することは明らかに必要である。
【0086】
この態様の別のものによると、本発明は、上に示した病態を処置するための方法にも関し、この方法は、本発明による化合物、またはこの医薬的に許容される塩の有効用量を患者に投与することを含む。
【0087】
後続の実施例は、本発明による一定の化合物の調製を説明するものである。これらの実施例は、限定的なものではなく、本発明を単に例証するために役立つ。提示する化合物の番号は、本発明による多数の化合物の化学構造および物理的性質を例証する下の表に与えるものにあてはまる。
【0088】
上で定義したとおりの、式Iの生成物の調製の実施例の中で、一定の実施例は、上で定義したとおりの式Iの生成物、または下で定義するとおりの前記式Iの生成物を得るための合成中間体を構成する:実施例7、9、10、11、12、13、14、15、16、17、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、37、38、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、99、100、101、102、103、104、105、106、107、108、109、112、113、および120は、式Iの生成物を構成する。
【0089】
化合物A1、A2およびA3は、式Anの合成中間体
【0090】
【化27】

(式中、X、MおよびRは、一般スキームに示した定義を有する。)
を構成する。
【0091】
実施例1、29、39、92および114は、式Bnの合成中間体
【0092】
【化28】

(式中、RおよびR4は、一般スキームに示した定義を有する。)
を構成する。
【0093】
実施例2、3、4、5、6、8、18、30、31、32、33、34、35、36、40、41、42、43、93、94、95、96、97、98、110、111、115、116、117、118および119は、式Cnの合成中間体
【0094】
【化29】

(式中、R、R3、R4およびPGは、一般スキームに示した定義を有する。)
を構成する。
【0095】
従って、X、M、R、R3、R4およびPGは、本発明による実施例の調製に関して示すおよびとりわけ下に示す定義を表す:
【0096】
【化30】

従って、とりわけ、本発明の1つの主題は、新規工業製品としての、上の一般スキームにおよびスキーム1から15に記載した式(I)の生成物の合成中間体である。
【0097】
従って、本発明の1つの主題は、新規工業製品としての、上の一般スキームにおいて定義したおよび下で定義するとおりの式An、BnおよびCnの合成中間体である。
【0098】
従って、とりわけ、本発明の1つの主題は、新規工業製品としての、上のスキームに記載した式Anの生成物の合成中間体である。
【0099】
従って、とりわけ、本発明の1つの主題は、新規工業製品としての、上のスキームに記載した式Bnの生成物の合成中間体である。
【0100】
従って、とりわけ、本発明の1つの主題は、新規工業製品としての、上のスキームに記載した式Cnの生成物の合成中間体である。
【0101】
一般情報:
略記:
1H NMR:プロトン核磁気共鳴
DAD:波長走査型検出器
DCM:ジクロロメタン
DME:1,2−ジメトキシエタン
DMF:ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
ELSD:光散乱検出器
HATU:ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム
HPLC、UPLC:高性能液体クロマトグラフィー
LC:液体クロマトグラフィー
LDA:リチウムジイソプロピルアミド
LiTMP:2,2,6,6−テトラメチルピペリジンのリチウムアミド
MS:質量分析
THF:テトラヒドロフラン
Tr:保持時間
▲ すべての反応は、Acros Organics AcroSealレンジからの無水溶媒を用いて行う。抽出およびクロマトグラフィーに使用する溶媒は、SDSから得る。マイクロ波反応は、BiotageまたはCEMマシンにおいて行う。シリカゲルでの精製は、VWR−Merckシリカカートリッジ(シリカゲル60 15−40μm)を使用して行う。分取HPLC精製は、適する溶離剤を用いてMacherey−Nagelカラム(Nucleodur C18フェーズ)または他のフェーズ(Chiral OD−IもしくはOJ−HもしくはAS−H、Chiralpak、Kromasil C18)で行う。
【0102】
▲ LC−MS−DAD−ELSD分析:2つの可能な実験条件:
(1)LC−MS−DAD−ELSD分析:MS=Waters ZQ;エレクトロスプレーモード +/−;質量範囲 m/z=100−1200;LC=Agilent HP 1100;LCカラム=XBridge 18C Waters 3.0×50mm−2.5μm;LCオーブン=60℃;流量=1.1mL/分。
【0103】
溶離剤:以下の勾配で、A=水+0.1%ギ酸;B=アセトニトリル:
【0104】
【表1】

【0105】
(2)LC−MS−DAD−ELSD分析:MS=Platform II Waters Micromass;エレクトロスプレー +/−;質量範囲 m/z=100−1100;LC Alliance 2695 Waters;XTerra 18C Watersカラム 4.6mm×75mm−2.5μm;LCオーブン=60℃;流量1.0mL/分
溶離剤:以下の勾配で、A=水+0.1%ギ酸;B=アセトニトリル:
【0106】
【表2】

【0107】
▲ UPLC−MS−DAD−ELSD分析:2つの可能な実験条件:
(1) UPLC−MS−DAD−ELSD分析:MS=Quattro Premier EX Waters;エレクトロスプレー +/−;質量範囲 m/z=100−1100;UPLC Waters;Acquity UPLC BeH C18カラム 2.1mm×50mm−1.7μm;UPLCオーブン=70℃;流量=0.7mL/分。
【0108】
溶離剤:以下の勾配で、A=水+0.1%ギ酸;B=アセトニトリル+0.1%ギ酸:
【0109】
【表3】

【0110】
(2) UPLC−MS−DAD−ELSD分析:MS=SQD Waters;エレクトロスプレー +/−;質量範囲 m/z=100−1100;UPLC−Waters;Acquity UPLC Beh C18カラム 2.1mm×50mm−1.7μm;UPLCオーブン=70℃;流量1mL/分
溶離剤:以下の勾配で、A=水+0.1%ギ酸;B=アセトニトリル+0.1%ギ酸:
【0111】
【表4】

【0112】
検出について:
DAD波長は、λ=210−400nmを考慮した。
ELDS:Sedere SEDEX 85:噴霧温度=35℃;噴霧圧=3.7bar
【0113】
注記:分析する構造に依存して、希釈溶媒は、ジメチルスルホキシド、メタノール、アセトニトリル、ジクロロメタンである。
【実施例】
【0114】
5−クロロ−4−(トリメチルスタンニル)−2,3’−ビピリジン A1
【0115】
【化31】

15mLのジイソプロピルアミンと40mLのテトラヒドロフランの混合物を−74℃に冷却し、その後、ヘキサン中1.6Nのn−ブチルリチウム(64mL)を20分かけて添加し、その間、温度を−70℃未満に保つ。170mLのテトラヒドロフランに溶解した、参考文献Journal of the Chemical Society,Perkin Transactions 1,2002,16,1847−1849に従って調製した16.2gの2−(3’−ピリジル)−5−クロロピリジンをこの反応混合物に添加し、その間、温度を−70℃未満に保つ。この混合物を1時間30分の間−74℃で攪拌し、その後、100mLのテトラヒドロフランに溶解した19.47gの塩化トリメチルスズを徐々に添加し、その間、温度を−70℃未満に保つ。この反応混合物をさらに1時間、−72℃未満の温度で攪拌し、その後、100mLの水を添加する。室温に温めたこの混合物を、300mLの水および100mLの炭酸水素カリウム飽和水溶液に注入し、その後、400mLの酢酸エチルで2回抽出する。併せた有機相を減圧下で濃縮乾固させ、その後、この残留物を、Varian SCXカートリッジを用いて純粋なメタノールで、次に2Nのアンモニア性メタノールで溶離することによって精製し、続いて100/0から50/50 ヘプタン/酢酸エチル混合物で溶離するシリカのカラムでのクロマトグラフィーに付して、19.22gの5−クロロ−4−(トリメチルスタンニル)−2,3’−ビピリジン A1をベージュ色粉末の形態で得る。
【0116】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=4.29;[M+H]+: m/z 355;純度:98%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):ppm 0.45(s,9H)7.52(dd,J=7.6,5.1Hz,1H)7.94(d,J=1.0Hz,1H)8.40(dt,J=7.9,2.1Hz,1H)8.63(s,1H)8.64−8.66(m,1H)9.22(d,J=2.4Hz,1H)
【0117】
(実施例1)
5’−クロロ−5’’−フルオロ−3,2’:4’,3’’−テルピリジン−2’’−アミン
【0118】
【化32】

120mLの1,4−ジオキサン中の10gの2−アミノ−3−ブロモ−5−フルオロピリジン、19.2gの5−クロロ−4−(トリメチルスタンニル)−2,3’−ビピリジン A1、4.24gのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)および2.095gのヨウ化銅(I)の混合物を18時間還流させる。この反応媒体を10%炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し、その後、酢酸エチルで希釈する。沈降による相の分離後、水性相を酢酸エチルで2回抽出する。併せた有機相を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮する。この残留物を、ジクロロメタンとメタノールの混合物に溶かし、その後、吸引により濾過して、11.67gの5’−クロロ−5’’−フルオロ−3,2’:4’,3’’−テルピリジン−2’’−アミンをベージュ色固体の形態で得る。濾液を減圧下で濃縮し、その後、ジクロロメタンに溶かし、シリカを添加する。減圧下で濃縮した後、沈殿物を、98/2から90/10 ジクロロメタン/メタノール混合物で溶離するシリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製して、1.98gの5’−クロロ−5’’−フルオロ−3,2’:4’,3’’−テルピリジン−2’’−アミンをベージュ色固体の形態で得る。
【0119】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=2.71;[M+H]+: m/z 301;純度:95%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):ppm:5.78(s,2H)7.47(dd,J=8.8,2.9Hz,1H)7.55(br.s.,1H)8.06(s,1H)8.12(s,1H)8.49(d,J=7.8Hz,1H)8.68(br.s.,1H)8.84(s,1H)9.35(br.s.,1H)
【0120】
(実施例2)
3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン
【0121】
【化33】

40mLの無水1,4−ジオキサン中の1.574gの(R)−(−)−1−[(S)−2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェロセニル]エチルジ−tert−ブチルホスフィンおよび0.558gの酢酸パラジウム(II)をアルゴン雰囲気下で100mL反応器に入れ、10分間、40℃で攪拌する。
【0122】
160mLの無水1,4−ジオキサン中の11.6gの5’−クロロ−5’’−フルオロ−3,2’:4’,3’’−テルピリジン−2’’−アミンをアルゴン下で500mL反応器に入れ、前に調製した溶液を添加し、その後、5.97gのカリウムtert−ブトキシドを添加する。この反応混合物を18時間還流させる。混合物を71/29 ジクロロメタン/メタノール混合物で希釈し、その後、真空下で濾過する。減圧下で濃縮した後、沈殿物を、98/2から92/8 ジクロロメタン/メタノール混合物で溶離するシリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製して、6.5gの3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを褐色固体の形態で得る。
【0123】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.42;[M+H]+: m/z 265;[M−H]−: m/z 263;純度:98%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):ppm 7.54(ddd,J=8.0,4.7,0.7Hz,1H)8.48(dt,J=7.8,2.0Hz,1H)8.60(dd,J=4.6,1.5Hz,1H)8.65(s,1H)8.65−8.68(m,1H)8.90(d,J=1.2Hz,1H)9.05(d,J=1.2Hz,1H)9.34(d,J=1.5Hz,1H)12.39(br.s.,1H)
【0124】
(実施例3)
3−フルオロ−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン
【0125】
【化34】

80mLのジメチルホルムアミド中の3.20gの3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン、および0.847gの油中60%水素化ナトリウムを、アルゴン下で250mL反応器に入れる。3時間、室温で攪拌した後、20mLのジメチルホルムアミドに溶解した4.61gのp−トルエンスルホニルクロリドを添加する。この反応媒体を3時間、室温で攪拌し、その後、10%炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し、酢酸エチルで希釈する。沈降による相の分離後、水性相を酢酸エチルで2回抽出する。併せた有機相を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮する。残留物を、100/0から95/5 ジクロロメタン/メタノール混合物で溶離するシリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製して、4.75gの3−フルオロ−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを得る。
【0126】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.90;[M+H]+: m/z 419;純度:98%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6)ppm:2.32(s,3H)7.39(d,J=8.1Hz,2H)7.59(dd,J=8.1,4.6Hz,1H)8.03(d,J=8.6Hz,2H)8.51(dt,J=8.0,2.0Hz,1H)8.67(dd,J=4.8,1.6Hz,1H)8.73(dd,J=8.3,2.9Hz,1H)8.78(dd,J=2.9,1.2Hz,1H)8.98(d,J=0.5Hz,1H)9.36(d,J=1.7Hz,1H)9.70(d,J=0.7Hz,1H)
【0127】
(実施例4)
3−フルオロ−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン
【0128】
【化35】

10mLのテトラヒドロフラン中の0.43mLのジイソプロピルアミンを丸底フラスコに入れる。攪拌し、−78℃に冷却した後、ヘキサン中2.5Nのn−ブチルリチウム(1.15mL)を添加する。この反応混合物を15分間、−78℃で攪拌し、その後、50mLのテトラヒドロフラン中の0.800gの3−フルオロ−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを添加する。2時間、−78℃で攪拌した後、5mLのテトラヒドロフラン中の0.776gのヨウ素を添加する。1時間攪拌した後、この反応混合物を150mLの10%塩化アンモニウム水溶液および50mLの水に注入し、150mLの酢酸エチルで2回抽出する。有機相を5%チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させる。1.03gの3−フルオロ−4−ヨード−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを得る。
【0129】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=1.05;[M+H]+: m/z 545;純度:66%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6)ppm:2.33(s,3H)7.40(d,J=8.1Hz,2H)7.60(dd,J=7.8,4.6Hz,1H)8.05(d,J=8.3Hz,2H)8.47(dt,J=7.9,2.0Hz,1H)8.65(s,1H)8.69(dd,J=4.8,1.6Hz,1H)9.19(s,1H)9.29(d,J=2.0Hz,1H)9.79(s,1H)
【0130】
(実施例5)
4−{3−フルオロ−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル}安息香酸メチル
【0131】
【化36】

12mLの1,4−ジオキサンおよび3mLの水中の、800mgの3−フルオロ−4−ヨード−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン、847mgの4−メトキシカルボニルフェニルボロン酸ピナコールエステル、170mgのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、718mgの炭酸セシウムを反応器に入れ、この管を密封し、120℃で1時間のマイクロ波照射に付す。3mLのメタノールおよび100mLの水をこの反応媒体に添加し、その後、この得られた混合物を150mLの酢酸エチルで5回抽出する。有機相を併せ、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させる。この残留物を、100/0から97/3 ジクロロメタン/メタノール混合物で溶離するシリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製して、793mgの4−{3−フルオロ−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル}安息香酸メチルを得る。
【0132】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=1.10;[M+H]+: m/z 553;純度:40%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6)ppm:2.35(s,3H)3.95(s,3H)7.44(d,J=7.8Hz,2H)7.47−7.52(m,2H)7.87(d,J=7.8Hz,2H)8.12(d,J=8.3Hz,2H)8.13−8.17(m,1H)8.26(d,J=8.3Hz,2H)8.59(dd,J=4.9,1.5Hz,1H)8.86(d,J=2.4Hz,1H)8.89(d,J=1.5Hz,1H)9.77(s,1H)
【0133】
(実施例6)
4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]安息香酸
【0134】
【化37】

10mLのメタノールおよび20mLのテトラヒドロフラン中の790mgの4−{3−フルオロ−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル}安息香酸メチルおよび次に15mLの水に溶解した479mgの水酸化リチウムを、丸底フラスコに入れる。この反応混合物を2時間、室温で攪拌し、その後、30mLの水および10mLの2M塩酸水溶液を添加する。吸引により沈殿を濾過し、真空下で乾燥させて、340mgの4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]安息香酸を得る。
【0135】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.56;[M+H]+: m/z 385;[M−H]−: m/z 383;純度:95%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6)ppm:7.48(dd,J=7.6,4.9Hz,1H)7.68(s,1H)7.91(d,J=8.1Hz,2H)8.17(d,J=8.1Hz,1H)8.27(d,J=8.3Hz,2H)8.54(d,J=4.4,Hz,1H)8.78(d,J=2.2Hz,1H)8.92(s,1H)9.09(s,1H)12.65(s,1H)13.24(br.s.,1H)
【0136】
(実施例7)
4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド
【0137】
【化38】

丸底フラスコの中の150mgの4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]安息香酸と928mgの塩化チオニルの混合物を12時間還流させ、その後、減圧下で蒸発させる。5mLのジクロロメタンに溶解した450mgの1−アミノ−4−メチルピペラジンをこの残留物に添加する。1時間、室温で攪拌した後、この反応混合物を減圧下で蒸発させ、この残留物をジクロロメタンに溶かし、150gのシリカを添加する。沈殿物を減圧下で濃縮し、その後、98/2から90/10 ジクロロメタン/メタノール混合物で溶離するシリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製して、34mgの4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミドを得る。
【0138】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.38;[M+H]+: m/z 482;[M−H]−: m/z 480;純度:98%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6)ppm:2.21(s,3H)2.41−2.48(m,4H)2.96(t,J=4.6Hz,4H)7.46(dd,J=8.1,4.6Hz,1H)7.67(s,1H)7.85(d,J=8.3Hz,2H)8.10(d,J=8.3Hz,2H)8.12−8.16(m,1H)8.54(dd,J=4.6,1.2Hz,1H)8.77(d,J=2.4Hz,1H)8.92(d,J=2.0Hz,1H)9.09(s,1H)9.63(s,1H)12.62(br.s.,1H)
【0139】
(実施例8)
3−フルオロ−4−ヨード−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン
【0140】
【化39】

50mLのメタノールおよび100mLのテトラヒドロフラン中の2.2gの3−フルオロ−4−ヨード−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンおよび次に100mLの水に溶解した2.1gの水酸化リチウムを丸底フラスコに入れる。この反応混合物を3時間、室温で攪拌し、その後、200mLの水および2M塩酸水溶液をpH6まで添加する。沈殿を吸引により濾過し、真空下で乾燥させて、1.16gの3−フルオロ−4−ヨード−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを得る。
【0141】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=2.91;[M+H]+: m/z 391;[M−H]−: m/z 389;純度:98%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):ppm 7.56(dd,J=8.1,4.6Hz,1H)8.43(dt,J=7.8,2.0Hz,1H)8.56(s,1H)8.62(dd,J=4.6,1.2Hz,1H)9.09(s,1H)9.11(s,1H)9.27(d,J=2.0Hz,1H)12.63(br.s.,1H)
【0142】
(実施例9)
N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
【0143】
【化40】

15mLの1,4−ジオキサンおよび2.5mLの水中の、1.1gの3−フルオロ−4−ヨード−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン、1.9gのN−(2−ジメチルアミノエチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミド、326mgのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、1.84gの炭酸セシウムを20mL反応器に入れ、この管の密封し、1時間、130℃でのマイクロ波照射に付す。この反応混合物を濾過し、その後、激しく攪拌しながら100mLの水および250mLの酢酸エチルに注入する。沈降による相の分離後、水性相を100mLの酢酸エチルで抽出し、併せた有機相を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、その後、減圧下で蒸発させる。この残留物を、100/0/0から90/10/0.2 ジクロロメタン/メタノール/28%アンモニア水混合物で溶離するシリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製する;この生成物を15mLの酢酸エチルに懸濁させる。16時間、室温で激しく攪拌した後、固体を真空吸引によって濾過して、1.02gのN−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミドを得る。
【0144】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.41;[M+H]+: 455 m/z;[M−H]−: 453 m/z;純度:95%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):ppm 2.22(s,6H)2.45−2.49(m,2H)3.44(q,J=6.5Hz,2H)7.46(dd,J=7.8,4.6Hz,1H)7.68(s,1H)7.87(d,J=8.1Hz,2H)8.11−8.15(m,1H)8.16(d,J=8.1Hz,2H)8.54(dd,J=4.6,1.5Hz,1H)8.61(t,J=5.6Hz,1H)8.77(d,J=2.4Hz,1H)8.91(d,J=2.0Hz,1H)9.08(s,1H)12.61(br.s.,1H)
【0145】
(実施例10)
N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
【0146】
【化41】

150mgの3−フルオロ−4−ヨード−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンおよび383mgのN−(3−ジメチルアミノプロピル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミドで出発して、実施例9のものに類似した手法で、実施例10を得る。
【0147】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=2.21;[M+H]+: m/z 469;[M−H]−: m/z 467;純度:98%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):ppm 1.72(五重線,J=7.1Hz,2H)2.16(s,6H)2.31(t,J=7.1Hz,2H)3.35−3.41(m,2H)7.46(dd,J=7.9,4.8Hz,1H)7.68(d,J=1.1Hz,1H)7.87(d,J=7.9Hz,2H)8.12−8.15(m,1H)8.16(d,J=8.3Hz,2H)8.53(dd,J=4.6,1.5Hz,1H)8.73−8.77(m,1H)8.77(d,J=2.4Hz,1H)8.91(d,J=1.8Hz,1H)9.09(d,J=0.9Hz,1H)12.62(br.s.,1H)
【0148】
(実施例11から17)
実施例11から17についての一般手順
【0149】
【化42】

0.2mmolの3−フルオロ−4−ヨード−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン、2mLの1,4−ジオキサン中の0.4mmolのボロン酸試薬、0.5mLの水中の0.4mmolの炭酸セシウム、および0.5mLのジメチルホルムアミド中の0.02mmolのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)をアルゴン下で反応器に入れ、この管を密封し、110℃で18時間攪拌する。冷却した後、この反応混合物を6mLの1,4−ジオキサン、2mLのメタノールおよび0.1mLのトリフルオロ酢酸で希釈し、その後、シリカにグラフトされたプロパンチオールタイプの樹脂150mgで4時間、室温で処理する。この反応混合物を濾過し、その後、4/1 1,4−ジオキサン/メタノール混合物で2回洗浄する。減圧下で蒸発させた後、この残留物を2mLのジメチルホルムアミドおよび0.1mLのトリフルオロ酢酸に溶解し、濾過し、その後、分取HPLCによって精製する。
【0150】
アミン11から17を表1に詳細に記載する。
【0151】
【表5】



【0152】
(実施例18)
4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンゾイルクロリド
【0153】
【化43】

100mgの4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]安息香酸と12mLの塩化チオニルの混合物を70℃で20時間加熱する。この反応混合物を減圧下で濃縮乾固させて、105mgの4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンゾイルクロリドを黄色粉末の形態で得る。メタノールの添加によりこの生成物を特性づけして、対応するエステルを得る。
【0154】
(実施例19から28)
実施例19から28についての一般手順:
【0155】
【化44】

105mgの4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンゾイルクロリド、10当量のアミン(表2参照)および10mLのジクロロメタンの混合物を室温で20時間攪拌し、その後、この反応混合物を減圧下で濃縮乾固させる。この残留物を300mLの水および300mLの酢酸エチルに溶かす。沈降による相の分離後、水性相を100mLの酢酸エチルで抽出し、その後、有機相を併せ、減圧下で濃縮する。
【0156】
これらのアミドを表2に詳細に記載する(試薬に依存して、10%と79%の間の収率)。
【0157】
【表6】




【0158】
5−クロロ−2−メトキシ−4−(トリメチルスタンニル)ピリジン A2:
【0159】
【化45】

10gの5−クロロ−2−メトキシピリジンと220mLのテトラヒドロフランの混合物を−78℃に冷却し、その後、50mLのテトラヒドロフランの中の2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(14.1mL)およびヘキサン中2.3Nのn−ブチルリチウム(36.4mL)から新たに調製した溶液を徐々に添加する。4時間、−78℃で攪拌した後、30mLのテトラヒドロフランに溶解した17.3gの塩化トリメチルスズをこの反応混合物に添加する。反応混合物を室温で18時間攪拌し、その後、200mLの水および200mLの10%塩化アンモニウム水溶液で処理し、500mLおよび次に200mLの酢酸エチルで抽出する。併せた有機相を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、その後、減圧下で濃縮乾固させる。この残留物を、ジクロロメタンで溶離するシリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製して、17.7gの5−クロロ−2−メトキシ−4−(トリメチルスタンニル)ピリジン A2を無色の油の形態で得る。
【0160】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=1.24;[M+H]+: m/z 308;純度:98%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):ppm 0.16(t,J=29.6Hz,9H)3.62(s,3H)6.61(t,J=20.5Hz,1H)7.90(t,J=8.3Hz,1H)
【0161】
(実施例29)
5’−クロロ−5−フルオロ−2’−メトキシ−3,4’−ビピリジン−2−アミン
【0162】
【化46】

100mLの1,4−ジオキサン中の13.2gの5−クロロ−2−メトキシ−4−(トリメチルスタンニル)ピリジン、7.5gの2−アミノ−3−ブロモ−5−フルオロピリジン、3.1gのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)および1.6gのヨウ化銅の混合物を18時間還流させる。この反応混合物を、200mLの10%炭酸水素ナトリウム水溶液と100mLの水の混合物で加水分解し、その後、200mLの酢酸エチルで2回抽出する。併せた有機相を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、その後、減圧下で濃縮乾固させる。この残留物を120mLの酢酸エチルでの研和によって精製して、8.7gの5’−クロロ−5−フルオロ−2’−メトキシ−3,4’−ビピリジン−2−アミンを無色油の形態で得る。
【0163】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.94;[M+H]+: m/z 254;純度:72%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):ppm 3.89(s,3H)5.65(s,2H)6.86(s,1H)7.33(dd,J=8.7,3.1Hz,1H)8.01(d,J=2.9Hz,1H)8.32(s,1H)
【0164】
(実施例30)
3−フルオロ−6−メトキシ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン
【0165】
【化47】

15mLの無水1,2−ジメトキシエタン中の1.12gの(R)−(−)−1−[(S)−2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェロセニル]エチルジ−tert−ブチルホスフィンをアルゴン雰囲気下、乾燥した管に入れ、10分間、40℃で攪拌する。
【0166】
80mLの無水1,2−ジメトキシエタン中の6.38gの5’−クロロ−5−フルオロ−2’−メトキシ−3,4’−ビピリジン−2−アミンをアルゴン下で250mL反応器に入れ、前に調製した溶液を添加し、その後、5.64gのカリウムtert−ブトキシドを添加する。この反応混合物を18時間還流させ、その後、同じ濃度の新たに調製したさらなる3mLの触媒溶液および1.41gのカリウムtert−ブトキシドを添加する。6時間還流させた後、10mLのメタノールおよび300mLの酢酸エチルをこの反応混合物に添加する。有機相を200mLの5%炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、その後、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させる。この残留物を100mLの酢酸エチルでの研和によって精製して、2.23gの3−フルオロ−6−メトキシ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを得る。
【0167】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.58;[M+H]+: m/z 218;純度:98%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):ppm 3.91(s,3H)7.58(s,1H)8.49(s,1H)8.54−8.61(m,2H)11.85(br.s.,1H)
【0168】
(実施例31)
3−フルオロ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−6−オール
【0169】
【化48】

3mLの酢酸および2mLの37%塩酸水溶液中の600mgの3−フルオロ−6−メトキシ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを反応器に入れ、この管を密封し、30分間、130℃でのマイクロ波照射に付す。この反応混合物を真空吸引によって濾過し、その後、酢酸エチルで洗浄して、755mgの3−フルオロ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−6−オールを黄色固体の形態で得る。
【0170】
UPLC−MS−DAD−ELSD(LS):Tr(分)=0.45;[M+H]+: m/z 204;純度:91%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):ppm 5.47(br.s.,1H)7.92(s,1H)8.52(s,1H)8.75(dd,J=2.7,1.7Hz,1H)8.87(dd,J=8.7,2.8Hz,1H)12.52(s,1H)
【0171】
(実施例32)
トリフルオロメタンスルホン酸3−フルオロ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−6−イル
【0172】
【化49】

15mLのピリジン中の755mgの3−フルオロ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−6−オールと4.32mLの無水トリフルオロメタンスルホン酸の混合物を室温で30分間攪拌する。この反応混合物を100mLの酢酸エチルで希釈し、100mLの重炭酸ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。沈降による相の分離後、水性相を100mLの酢酸エチルで抽出し、その後、有機相を併せ、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、その後、真空下で濃縮して、978mgのトリフルオロメタンスルホン酸3−フルオロ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−6−イルを褐色固体の形態で得る。
【0173】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=4.22;[M+H]+: m/z 336;[M−H]−: m/z 334;;純度:98%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6)ppm 8.41(d,J=0.7Hz,1H)8.71−8.78(m,3H)12.69(br.s.,1H)
【0174】
(実施例33)
3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン
【0175】
【化50】

10mLの1,4−ジオキサンおよび2.5mLの水中の960mgのトリフルオロメタンスルホン酸3−フルオロ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−6−イル、43.7mgの1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)、372mgの1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールおよび1.17gの炭酸セシウムを反応器に入れ、この管を密封し、125℃で1時間のマイクロ波照射に付す。この反応混合物を50mLの酢酸エチルで希釈し、50mLの水で洗浄する。沈降による相の分離後、水性相を100mLの酢酸エチルで抽出し、その後、有機相を併せ、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、その後、真空下で濃縮する。この残留物を、酢酸エチルで溶離するシリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製して、168mgの3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを黄色固体の形態で得る。
【0176】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=2.24;[M+H]+: m/z 268;[M−H]−: m/z 266;純度:98%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):ppm 3.91(s,3H)7.96(d,J=0.5Hz,1H)8.19(s,1H)8.41(d,J=1.0Hz,1H)8.55(dd,J=8.8,2.9Hz,1H)8.59−8.61(m,1H)8.86(d,J=1.2Hz,1H)12.14(br.S.,1H)
【0177】
(実施例34)
3−フルオロ−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン
【0178】
【化51】

10mLのジメチルホルムアミド中の168mgの3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンをアルゴン下で100mL丸底フラスコに入れ、11mgの水素化ナトリウムを添加する。この反応混合物を3時間、室温で攪拌し、その後、240mgのp−トルエンスルホニルクロリドを添加する。この反応混合物を45分間、室温で攪拌し、その後、水と炭酸水素ナトリウム溶液の混合物に注入する:白色沈殿が出現する。攪拌後、これを真空吸引によって濾過し、その後、ジエチルエーテルで洗浄する。得られた白色固体を、酢酸エチルで溶離するシリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製して、225mgの3−フルオロ−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを白色固体の形態で得る。
【0179】
UPLC−MS−DAD−ELSD(LS):Tr(分)=1.26;[M+H]+: m/z 422.26;純度:93%
【0180】
(実施例35)
3−フルオロ−4−ヨード−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン
【0181】
【化52】

53μLの2,2,6,6−テトラメチルピペリジンと2mLのテトラヒドロフランの混合物を−78℃に冷却し、その後、ヘキサン中2.7Nのn−ブチルリチウム(100μL)を添加する。15分後、5mLのテトラヒドロフランに溶解した75mgの3−フルオロ−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンをこの反応混合物に添加し、得られた混合物を−78℃で1時間攪拌し、その後、2mLのテトラヒドロフランに溶解した72mgのヨウ素を添加する。この反応混合物を水と塩化アンモニウム飽和水溶液の混合物に注入し、その後、酢酸エチルで抽出する。有機相をチオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、その後、減圧下で濃縮乾固させる。この残留物を、酢酸エチルで溶離するシリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製して、60mgの3−フルオロ−4−ヨード−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを黄色固体の形態で得る。
【0182】
UPLC−MS−DAD−ELSD(LS):Tr(分)=1.37;[M+H]+: m/z 548;純度:71%
【0183】
(実施例36)
3−フルオロ−4−ヨード−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン
【0184】
【化53】

5mLのメタノールおよび5mLのテトラヒドロフラン中の60mgの3−フルオロ−4−ヨード−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを丸底フラスコに入れ、その後、60mgの水酸化リチウムを添加する。この反応混合物を18時間、室温で攪拌し、その後、少量の水および数mLの塩化アンモニウム水溶液を添加する。沈殿を吸引によって濾過し、水で、酢酸エチルで、およびジエチルエーテルで洗浄し、その後、真空下で乾燥させて、25mgの3−フルオロ−4−ヨード−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを得る。
【0185】
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):ppm 3.94(s,3H)8.03(s,1H)8.34(s,1H)8.59(s,1H)8.83(s,1H)8.99(s,1H)12.73(br.s.,1H)
【0186】
(実施例37)
N−[3−(ジメチルアミノ)エチル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
【0187】
【化54】

2mLの1,4−ジオキサンおよび500μLの水中の、55mgの3−フルオロ−4−ヨード−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン、16mgのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、134mgのN−(2−ジメチルアミノエチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミド、68mgの炭酸セシウムを反応器に入れ、この管を密封し、120℃で1時間のマイクロ波照射に付す。この反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈し、その後、形成した黄色沈殿を真空吸引によって濾過し、酢酸エチル、水およびジエチルエーテルで洗浄して、45mgのN−[3−(ジメチルアミノ)エチル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミドを黄色固体の形態で得る。
【0188】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.38;[M+H]+: m/z 458;[M−H] m/z 456;純度:98%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ ppm 2.23(s,6H)2.46−2.49(m,2H)3.45(q,J=6.6Hz,2H)3.85(s,3H)7.29(d,J=1.2Hz,1H)7.54(d,J=0.7Hz,1H)7.82(d,J=7.8Hz,2H)7.92(s,1H)8.14(d,J=8.3Hz,2H)8.61(t,J=5.5Hz,1H)8.71(d,J=2.4Hz,1H)8.89(d,J=1.0Hz,1H)12.36(br.s.,1H)
【0189】
(実施例38)
N−[2−(ジメチルアミノ)プロピル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
【0190】
【化55】

55mgの実施例36の生成物で出発して、実施例37のものに類似した手法で、35mgのN−[2−(ジメチルアミノ)プロピル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミドを淡黄色固体の形態で得る。
【0191】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.39;[M+H]+: m/z 472;純度:95%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ ppm 1.73(五重線,J=7.0Hz,2H)2.17(s,6H)2.32(t,J=7.0Hz,2H)3.38(q,J=6.4Hz,2H)3.84(s,3H)7.30(s,1H)7.54(s,1H)7.81(d,J=8.1Hz,2H)7.92(s,1H)8.14(d,J=8.1Hz,2H)8.68−8.76(m,2H)8.89(s,1H)12.37(br.s.,1H)
【0192】
(実施例39)
5’−クロロ−2’,4−ジメトキシ−3,4’−ビピリジン−2−アミン
【0193】
【化56】

2mLのジメチルホルムアミド中の368mgの5−クロロ−2−メトキシ−4−(トリメチルスタンニル)ピリジン B、250mgの3−ヨード−4−メトキシピリジン−2−イルアミン、304mgのフッ化セシウムおよび38mgのヨウ化銅を管に入れ、その後、116mgのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)および2mLのジメチルホルムアミドを添加し、この管を密封し、125℃で2時間のマイクロ波照射に付す。この反応混合物をCeliteによって濾過し、10mLの酢酸エチルですすぎ、その後、10mLの水で2回洗浄する。沈降による相の分離後、有機相を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、その後、減圧下で濃縮乾固させる。この残留物を、50/50から0/100 ヘプタン/酢酸エチル混合物で溶離するシリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製して、125mgの5’−クロロ−2’,4−ジメトキシ−3,4’−ビピリジン−2−アミンを白色固体の形態で得る。
【0194】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.44;[M+H]+: m/z 266;純度:98%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ ppm 3.68(s,3H)3.87(s,3H)5.40(s,2H)6.42(d,J=5.9Hz,1H)6.72(d,J=0.5Hz,1H)7.94(d,J=5.9Hz,1H)8.28(d,J=0.5Hz,1H)
【0195】
(実施例40)
4,6−ジメトキシ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン
【0196】
【化57】

0.35mLの無水1,4−ジオキサン中の10.3mgの(R)−(−)−1−[(S)−2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェロセニル]エチルジ−tert−ブチルホスフィンおよび3.8mgの酢酸パラジウム(II)をアルゴン雰囲気下で2mL管に入れ、この混合物を10分間、35℃で攪拌する。
【0197】
0.35mLの無水1,4−ジオキサン中の45mgの5’−クロロ−2’,4−ジメトキシ−3,4’−ビピリジン−2−アミンおよび38mgのカリウムtert−ブトキシドをアルゴン下で2mL反応器に入れ、その後、前に調製した溶液および0.20mLの1,4−ジオキサンを添加し、この管を密封し、1時間、130℃でのマイクロ波照射に付す。この反応混合物を90/10 ジクロロメタン/メタノール混合物で希釈し、その後、濾過する。減圧下で濃縮した後、この残留物を、98/2から94/6 ジクロロメタン/メタノール混合物で溶離するシリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製して、28.5mgの4,6−ジメトキシ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを黄色固体の形態で得る。
【0198】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.40;[M+H]+: m/z 230;純度:95%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ ppm 3.89(s,3H)4.09(s,3H)6.85(d,J=5.9Hz,1H)7.30(d,J=1.0Hz,1H)8.39−8.42(m,2H)11.70(br.s.,1H)
【0199】
(実施例41)
塩酸9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4,6−ジオール
【0200】
【化58】

22.1mLの酢酸および7.3mLの37%塩酸溶液中の1.52gの4,6−ジメトキシ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを20mL反応器に入れ、この管を密封し、2時間、140℃でのマイクロ波照射に付す。この反応混合物を濃縮した後、得られた固体を2回の25mLのジエチルエーテルでスラリーにし、その後、減圧下で18時間乾燥させて、1.72gの塩酸9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4,6−ジオールを暗いベージュ色固体の形態で得る。
【0201】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.14;[M+H]+: m/z 202;[M−H]−: m/z 200;純度:98%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ ppm 6.48(m,1H)7.62(s,1H)8.06(d,J=7.1Hz,1H)8.34(s,1H)12.48(br.s.,1H)
【0202】
(実施例42)
ビス(トリフルオロメタンスルホン酸)9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4,6−ジイル
【0203】
【化59】

35mLのピリジンおよび9.1mLのトリエチルアミン中の1.72gの塩酸9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4,6−ジオールの混合物を5℃に冷却し、その後、2.8mLの無水トリフルオロメタンスルホン酸を添加する。この反応混合物を0−5℃で1時間攪拌し、その後、200mLの水と50mLの塩化ナトリウム飽和水溶液の混合物に注入し、250mLの酢酸エチルで抽出する。沈降による相の分離後、水性相を200mLの酢酸エチルで抽出し、その後、有機相を併せ、真空下で濃縮する。この残留物を100mLの80/20 ジクロロメタン/酢酸エチル混合物の混合物に溶かし、6.0gのシリカを添加し、得られた混合物を減圧下で濃縮する。形成した固体沈殿物を、100/0から80/20 ジクロロメタン/酢酸エチル混合物で溶離するシリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製して、124mgのビス(トリフルオロメタンスルホン酸)9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4,6−ジイルを赤さび色の固体の形態で得る。
【0204】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=4.81;[M+H]+: m/z466;[M−H]−: m/z 464;純度:98%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ ppm 7.59(d,J=5.6Hz,1H)7.96(s,1H)8.88(d,J=0.7Hz,1H)8.89(d,J=5.6Hz,1H)13.32(br.s.,1H)
【0205】
(実施例43)
トリフルオロメタンスルホン酸4−(4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]カルバモイル}フェニル−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−6−イル
【0206】
【化60】

1.2mLの1,4−ジオキサン中の124mgのビス(トリフルオロメタンスルホン酸)9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4,6−ジイル、85mgのN−(2−ジメチルアミノエチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミドおよび130mgの炭酸セシウムを反応器に入れ、その後、アルゴン下で19mgの1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)および0.12mLの水を添加し、その後、この管を密封し、140℃で15分間のマイクロ波照射に付す。この反応混合物を10mLの酢酸エチルで希釈し、10mLの水で洗浄する。沈降による相の分離後、水性相を10mLの酢酸エチルで抽出し、その後、有機相を併せ、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、その後、真空下で濃縮する。この残留物を30mLの90/10 ジクロロメタン/メタノール混合物に溶かし、600mgのシリカを添加し、得られた混合物を減圧下で濃縮する。形成した固体沈殿物を、100/0から90/10 ジクロロメタン/メタノール混合物で溶離するシリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製して、56mgのトリフルオロメタンスルホン酸4−(4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]カルバモイル}フェニル−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−6−イルをベージュ色固体の形態で得る。
【0207】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=4.81;[M+H]+: m/z466;[M−H]−: m/z 464;純度:98%
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ ppm 2.36(s,6H)2.62−2.69(m,2H)3.48(q,J=6.5Hz,2H)7.33−7.38(m,2H)7.85(d,J=8.3Hz,2H)8.12(d,J=8.3Hz,2H)8.61−8.67(m,1H)8.74−8.78(m,2H)12.86(br.s.,1H)
【0208】
(実施例44)
N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−4−[6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
【0209】
【化61】

0.8mLの1,4−ジオキサン中の53mgのトリフルオロメタンスルホン酸4−(4−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]カルバモイル}フェニル−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−6−イル、33mgの1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールおよび51mgの炭酸セシウムを反応器に入れ、その後、アルゴン下で8mgの1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)および85μLの水を添加し、この管を密封し、140℃で30分間のマイクロ波照射に付す。21mgの1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールおよび8mgの1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)をこの反応混合物に添加し、この混合物を再び140℃で30分間のマイクロ波照射に付す。この混合物を10mLの酢酸エチルで希釈し、10mLの水で処理する。沈降による相の分離後、水性相を10mLの酢酸エチルで抽出し、その後、有機相を併せ、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、その後、真空下で濃縮する。この残留物を、100/0から88/12 ジクロロメタン/メタノール混合物で溶離するシリカのカラムでのクロマトグラフィーによって精製する;得られた固体を1mLのジエチルエーテルで洗浄して、7mgのN−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−4−[6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミドをベージュ色固体の形態で得る。
【0210】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=2.01;[M+H]+: m/z440;[M−H]−: m/z 438;純度:90%
1H NMR(500MHz、DMSO−d6):δ ppm 2.22(s,6H)2.44−2.49(m,2H)3.45(q,J=6.6Hz,2H)3.86(s,3H)7.26(d,J=4.9Hz,1H)7.61(s,1H)7.63(s,1H)7.86(d,J=8.2Hz,2H)7.98(s,1H)8.13(d,J=8.2Hz,2H)8.60(t,J=5.4Hz,1H)8.64(d,J=4.9Hz,1H)8.89(s,1H)12.32(br.s.,1H)
【0211】
(実施例45から82)
実施例45から82についての一般手順
【0212】
【化62】

80mLのDMF中のカルボン酸 6(2.51g、5.6mmol)、HATU(6.16mmol、1.1当量)およびジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、7mmol、1.25当量)を含有する溶液を調製する。この溶液の2mLを取って、管の中の0.175mmol(1.25当量)のアミンDに添加する。このアミンDが塩酸塩形態である場合、D中に存在するHClの1分子あたり1.25当量のDIPEAを添加する。管を閉じ、その後、一晩、攪拌しながら50℃でこれらの様々な混合物を加熱する。冷却した後、0.1mLのTFAを添加する。濾過後、これらの様々な濾液中に存在する期待生成物45−83を分取HPLCによって精製する。
【0213】
分析条件:
HPLC:YMC−Pack Jshere H80 33×2.1;4μ;HO+0.05%TFA/CHCN:98/2(1分)から5/95(5分)。MS:Waters LCTクラシックTOF−MS、8チャンネルMux、質量100−1500につき0.15秒のスキャン時間
または
HPLC:Waters UPLC BEH C18×Bridge C18 50×2.1mm;1.7μ;HO+0.1%HCOOH/CHCN+0.08%HCOOH:95/5(0分)→5/95(1.1分)→5/95(1.7分)→95/5(1.8分)→95/5(2分)。MS:Waters SQQ Single Quadrupole、質量120−1200について0.5秒のスキャン時間
この方法によって得られた構造を表3に記載する。
【0214】
【表7】











【0215】
(実施例83から86)
実施例83から86についての一般手順:
【0216】
【化63】

4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンゾイルクロリド 18(1当量)をジクロロメタン(18の1mmolあたり50mL)に懸濁させる。5から10当量のジアミンEを、アルゴン雰囲気下、乾燥した丸底フラスコの中でジクロロメタン(18を懸濁させるためのものと同じ容積を使用する。)に溶解する。その後、18の懸濁液を、Eを含有する溶液に、攪拌しながら室温で添加する。この混合物を2から20時間攪拌する。その後、沈殿が消失するまでメタノールを添加し、その後、シリカ(18の1mgあたり10mg)を添加する。減圧下で溶媒を蒸発させ、この生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/MeOHまたはCHCl/(MeOH中2NのNH):100/0から85/15の勾配)によって回収する。
【0217】
この方法によって得た実施例83から86を表4に記載する。
【0218】
【表8】

【0219】
(実施例87から91)
1−アミノメチルシクロプロピルアミンの合成:
1−アミノメチルシクロプロピルアミンの合成は、J.Org.Chem.1992,57(22),6071−6075に記載されているような水素化によって行う。
【0220】
2,2−ジフルオロプロパン−1,3−ジアミンの合成:
【0221】
【化64】

45mLのアンモニア性メタノール(7N)を250mL三つ口フラスコの中の0℃で5g(25mmol)のジフルオロマロン酸エチルに添加する。この混合物を、これが室温に温まるまで攪拌し、その後、一晩、攪拌しながら放置する。減圧下でこの混合物を蒸発させることにより、ジフルオロマロンジアミド(difluoromalonadiamide)を回収する(3.35g;収率95%)。この残留物の500mgをマイクロ波管に入れ、その後、17mLの水素化ホウ素/テトラヒドロフラン溶液(THF中の1M BH/THF)を0℃でゆっくりと添加する。室温に温めた後、ガスの発生が止むまでこの混合物を攪拌しながら放置する。この管を密封し、その後、30分間、120℃でマイクロ波により加熱する。その後、5mLのメタノールを、予め0℃に冷却しておいたこの反応媒体に添加する。減圧下で溶媒を蒸発させる。この残留物を20mLのメタノールに溶かし、その後、蒸発乾固させる。この操作を2回繰り返す。291mgの2,2−ジフルオロプロパン−1,3−ジアミンを得、さらに精製せずに次の工程で使用する。
【0222】
2−トリフルオロメチルプロパン−1,2−ジアミンの合成:
J.Org.Chem.2006,71(18),7075−7079に記載されている合成に従って、2−トリフルオロメチルプロパン−1,2−ジアミンをラセミ的に調製する。ラセミ化合物を得るために、この発表で使用された光学的に純粋なα−メチルベンジルアミンを方法の第一工程で単にベンジルアミンに置き換える。この合成の残部をこの発表に従って続行する。
【0223】
実施例87から91についての一般手順:
【0224】
【化65】

1.2mmol(10当量)のアミンDを、アルゴン雰囲気下、乾燥した丸底フラスコの中で、0.5mLの無水ピリジンに溶解する(アミンEが塩酸塩形態である場合にはトリエチルアミンの添加)。4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンゾイルクロリド 18(50mg、0.124mmol、1当量)を1mLのピリジンに溶解する。その後、この溶液を、Dを含有する溶液に、攪拌しながら室温で添加する。この混合物を30分と2時間の間、攪拌しながら放置し、2時間後に反応が完了しない場合には、これを30分間、マイクロ波により140℃で加熱してもよい。その後、減圧下でピリジンを蒸発させる。残留物をCHCl/MeOH混合物に溶解し、500mgのシリカを添加する。減圧下で溶媒を蒸発させ、この生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/MeOHまたはCHCl/(MeOH中2NのNH):100/0から85/15の勾配)によって回収する。
【0225】
この方法によって得た実施例87から91を表5に記載する。
【0226】
【表9】

【0227】
(実施例92から98)
(実施例92)
2’,5’−ジクロロ−5−フルオロ[3,4’]ビピリジニル−2−イルアミン
【0228】
【化66】

1000mLのテトラヒドロフラン中の10.45mL(74.32mmol)のジイソプロピルアミンの溶液をアルゴン雰囲気下、−78℃で攪拌する。ヘキサン中のブチルリチウム(2.5M)の溶液 28.6mL(74.32mmol)をゆっくりと添加し、この間、この温度を−70℃未満に保つ。30分間、−78℃で攪拌した後、200mLのテトラヒドロフラン中の10g(67.57mmol)の2,5−ジクロロピリジンの溶液を25分かけて添加する。1時間30分間、−78℃で攪拌した後、17.5g(87.84mmol)の塩化トリメチルスズおよび100mLのテトラヒドロフランを一滴ずつ添加する。この反応混合物を14時間、室温で攪拌し、その後、400mLの塩化アンモニウム飽和溶液および350mLの水で加水分解する。この懸濁液を500mLの酢酸エチルで3回抽出する。この有機溶液を沈降により分離し、硫酸マグネシウムで脱水し、その後、ロータリーエバポレーターで濃縮乾固させて、27gの流動性油を得、これをシリカ(200g)、溶離剤:容積で97.5/2.5のシクロヘキサン/酢酸エチル、でのクロマトグラフィーによって精製する。12.46g(59%)の2,5−ジクロロ−4−トリメチルスタンニルピリジン A3を白色粉末の形態で得る。
【0229】
Biotageバイアルタイプの20mL反応器およびBiotageマイクロウェブオーブンにおいて約1.5gの4回の実験で前記反応を行う。
【0230】
15mLのジオキサンおよび0.1mLのジメチルホルムアミド中の1.5gの5−フルオロ−3−ヨード−2−アミノピリジン(6.3mmol)、2.15g(6.93mmol)の2,5−ジクロロ−4−トリメチルスタンニルピリジン、0.25g(1.32mmol)の塩化銅(I)および0.515g(0.44mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)の懸濁液を120℃で1時間20分間、マイクロ波によって加熱する。
【0231】
その後、4つの粗製反応生成物を併せ、80mLの酢酸エチルで希釈し、90mLの重炭酸ナトリウム飽和溶液およびその後90mLの水で洗浄する。硫酸マグネシウムで脱水した後、有機相をロータリーエバポレーターで濃縮し、その後、シリカ(90g)、溶離剤:容積で9/1およびその後8/2のシクロヘキサン/酢酸エチル、でのクロマトグラフィーによって精製して、4.22g(68%)の2’,5’−ジクロロ−5−フルオロ[3,4’]ビピリジニル−2−イルアミン 92を淡黄色粉末の形態で得る。
【0232】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=3.35;[M+H]+: m/z 299.06および301.08
【0233】
(実施例93)
6−クロロ−3−フルオロ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン
【0234】
【化67】

100mLのジメチルスルホキシド中の4.2g(16.27mmol)の2’,5’−ジクロロ−5−フルオロ[3,4’]ビピリジニル−2−イルアミン、7g(48.81mmol)の炭酸カリウムおよび0.62g(3.25mmol)のヨウ化銅の懸濁液を170℃の油浴で3時間30分間加熱する。その後、この反応混合物を300gの氷および250mLの28%アンモニア水溶液中で1時間攪拌し、その後、300mLの酢酸エチルで5回抽出する。有機相を併せ、硫酸マグネシウムで脱水し、ロータリーエバポレーターで濃縮乾固させて、黄土色の固体を得、これを80mLのエチルエーテルで研和する。この懸濁液を濾過し、吸引により排液し、乾燥させて、1.75g(49%)の6−クロロ−3−フルオロ−9H−ジピリド[2,3−b:4’,3’−d]ピロール 93を黄土色粉末の形態で得る。
【0235】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.73;[M+H]+: m/z 257.95および259.93
【0236】
(実施例94)
6−クロロ−3−フルオロ−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン
【0237】
【化68】

6−クロロ−3−フルオロ−9H−ジピリド[2,3−b:4’,3’−d]ピロール 93(800mg、3.6mmol)を、乾燥した一つ口フラスコの中で、アルゴン下、20mLのDMFに溶解する(ある一定の場合には、35℃に穏やかに加熱することが完全溶解に必要であることがある。)。水素化ナトリウム(245mg、6.1mmol、1.7当量)を一度に添加し、その後、この反応混合物を不活性雰囲気下で3時間攪拌する。その後、2mLのDMFに溶解した塩化トシルを添加する(約2分の添加時間)。1時間後、この反応媒体を、10%NaHCO水溶液(50mL)と水(30mL)の混合物に注入する。沈殿を濾過し、その後、50mLの水を用いて吸引により排液する。(一晩)乾燥させた後、沈殿をシリカゲルでのクロマトグラフィー(生成物はジクロロメタンに十分可溶であるので、シリカでスラリー化する必要はない:70g SiO、CHCl/EtOAc:100/0から90/10)によって精製する。1.02g(75%)の6−クロロ−3−フルオロ−9−(トルエン−4−スルホニル)ジピリド[2,3−b:4’,3’−d]ピロール 94を得る。
【0238】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=1.10;[M+H]+: m/z 375.99および377.95
【0239】
(実施例95)
6−クロロ−3−フルオロ−4−ヨード−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン
【0240】
【化69】

6mLのテトラヒドロフラン中の0.37mL(2.6mmol)のジイソプロピルアミンの溶液に、ヘキサン中のブチルリチウム(2.5M)の溶液 1mL(2.5mmol)を、アルゴン雰囲気下で約2分にわたって−78℃で一滴ずつ添加する。−78℃で30分間攪拌した後に25mLのTHF中の94(620mg、1.6mmol)溶液をゆっくりと添加する(約10分の全添加時間)。−78℃で3時間後に2mLのTHF中の二ヨウ素の溶液を迅速に添加する。30分間、−78℃で攪拌した後、この反応媒体を酢酸エチル(150mL)と塩化アンモニウム半飽和水溶液(50mLのNHCl飽和水溶液+50mLの水)の混合物に注入する。相を分離し、その後、有機相を5%チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄する。有機相をMgSOで脱水し、濾過し、減圧下で蒸発させる。615mg(74%)の6−クロロ−3−フルオロ−4−ヨード−9−(トルエン−4−スルホニル)ジピリド[2,3−b:4’,3’−d]ピロール 95を得る。
【0241】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=1.19;[M+H]+: m/z 501.89および503.85
【0242】
(実施例96)
6−クロロ−3−フルオロ−4−ヨード−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン
【0243】
【化70】

6−クロロ−3−フルオロ−4−ヨード−9−(トルエン−4−スルホニル)ジピリド[2,3−b:4’,3’−d]ピロール 95(615mg、1.2mmol)を40mLのTHFおよび15mLのMeOHに溶解する。その後、水酸化リチウム・一水和物水溶液(503mg、20mLの水中12mmol)を迅速に添加する。2時間攪拌した後、80mLの水を添加し、その後、この媒体を、1N塩酸水溶液(約12mL)の添加によりpH4に酸性化する。間隙率4焼結漏斗で沈殿を濾過し、20mLの水を用いて吸引により排液し、その後、乾燥させる(一晩)。415mg(97%)の6−クロロ−3−フルオロ−4−ヨード−9H−ジピリド[2,3−b:4’,3’−d]ピロール 96を得る。
【0244】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.93;[M+H]+: m/z 347.91および349.90
【0245】
(実施例97)
4−[3−フルオロ−6−クロロ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]安息香酸
【0246】
【化71】

40mLの1,4−ジオキサンおよび8mLの水中の、625mgの6−クロロ−3−フルオロ−4−ヨード−9H−ジピリド[2,3−b:4’,3’−d]ピロール 96、1.415gの4−メトキシカルボニルフェニルボロン酸ピナコールエステル、208mgのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、1.76gの炭酸セシウムを、三つ口フラスコに入れ、その後、この混合物を18−20時間還流させる。4mLの1N水酸化ナトリウム水溶液をこの反応媒体に添加し、得られた混合物をさらに1時間還流させる。冷却した後、この反応媒体を水と酢酸エチルの混合物に激しく攪拌しながら注入する。相を分離し、その後、塩酸水溶液の添加により水性相のpHを4にする。この酸性化中に形成する沈殿を濾過し、吸引により排液し、真空下で乾燥させる。このようにして540mg(88%)の4−[3−フルオロ−6−クロロ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]安息香酸 97を得る。
【0247】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.73;[M−H]m/z 340.08および342.02
【0248】
(実施例98)
4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]安息香酸
【0249】
【化72】

25mLの1,4−ジオキサンおよび5mLの水中の、440mgの4−[3−フルオロ−6−クロロ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]安息香酸 97、148mgのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、804mgの1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール、1.26gの炭酸セシウムを、50mLマイクロ波反応器に入れ、この管を密封し、その後、140℃で2時間のマイクロ波照射に付す。この反応混合物を50mLの酢酸エチルで希釈し、50mLの水で洗浄する。沈降による相の分離後、水性相を100mLの酢酸エチルで抽出し、その後、有機相を併せ、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、その後、真空下で濃縮する。この残留物をシリカゲルのカラムでのクロマトグラフィー(溶離剤:100/0から95/5 CHCl/MeOH)によって精製する。321mg(64%)の4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]安息香酸 98を黄色固体の形態で得る。
【0250】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.55;[M+H]+: m/z 388.14および[M−H]m/z 386.20
【0251】
(実施例99から105)
実施例99から105についての一般手順
【0252】
【化73】

100mgの4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]安息香酸と12mLの塩化チオニルの混合物を2時間還流させる。この反応混合物を減圧下で濃縮乾固させて、105mgの4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンゾイルクロリドを黄色粉末の形態で得る。
【0253】
この4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンゾイルクロリド(1当量)をジクロロメタン(塩化アシルの1モルあたり50mL)に懸濁させる。5から10当量のアミンDを、乾燥した丸底フラスコの中で、アルゴン雰囲気下、ジクロロメタン(18を懸濁させるためのものと同じ容積を用いる。)に溶解する。その後、この懸濁液を、Dを含有する溶液に、攪拌しながら室温で添加する。この混合物を2時間と20時間の間、攪拌しながら放置する。その後、沈殿が消失するまでメタノールを添加し、その後、シリカ(この反応に使用する98の1mgあたり10mg)を添加する。減圧下で溶媒を蒸発させ、この生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/MeOHまたはCHCl/(MeOH中2NのNH):100/0から85/15の勾配)によって回収する。
【0254】
この方法によって得た実施例99から105を表6に記載する。
【0255】
【表10】


【0256】
(実施例106および107)
【0257】
【化74】

100mgの4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]安息香酸と20mlの塩化チオニルの混合物を24時間還流させる。この反応混合物を減圧下で濃縮乾固させて、105mgの4−[3−フルオロ−6−(5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンゾイルクロリドを黄色粉末の形態で得る。
【0258】
この4−[3−フルオロ−6−(5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンゾイルクロリド(1当量)をジクロロメタン(塩化アシルの1mmolあたり50mL)に懸濁させる。5から10当量のアミンDを、乾燥させた丸底フラスコの中で、アルゴン雰囲気下、ジクロロメタン(18を懸濁させるためのものと同じ容積を使用する。)に溶解する。その後、この懸濁液を、Dを含有する溶液に、攪拌しながら室温で添加する。この混合物を2時間攪拌する。その後、沈殿が消失するまでメタノールを添加し、シリカ(この反応に使用する98の1mgあたり10mg)を添加する。減圧下で溶媒を蒸発させ、この生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/MeOHまたはCHCl/(MeOH中2NのNH):100/0から85/15の勾配)によって回収する。
【0259】
この方法によって得た実施例106および107を表7に記載する。
【0260】
【表11】

【0261】
(実施例108および109)
【0262】
【化75】

13mgのN−[(1S,2S)−2−アミノシクロヘキシル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド 105を、乾燥した管の中でアルゴン下、2.5mLのメタノールおよび0.1mLの氷酢酸に溶解する。その後、注射器によりアセトアルデヒド(アセトアルデヒドの新たに調製した1Mメタノール溶液 35μL)を導入する。この混合物を5分間攪拌し、その後、シアノ水素化ホウ素ナトリウムを一度に添加する。1時間30分後、モノ−反応生成物108が優勢であり、この反応物を攪拌しながら一晩放置すると、ジエチルアミノ誘導体109が優勢になる。両方の場合、反応物を5%重炭酸ナトリウム水溶液で加水分解し、その後、40mLの酢酸エチルで抽出する。相を分離した後、有機相をMgSOで脱水し、濾過し、蒸発させる。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(5gのシリカ、溶離剤:CHCl/(MeOH中2NのNH):100/0から98/2)によって精製する。各場合、10mgの化合物108および109を得る。
【0263】
この方法によって得た実施例108および109を表8に記載する。
【0264】
【表12】

【0265】
(実施例110から113)
実施例110および111:
【0266】
【化76】

250mgの3−フルオロ−4−ヨード−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン 4、3当量の適切なピナコールボロナート、53mgのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、300mgの炭酸セシウムおよび68mgの塩化銅(I)を5mLマイクロ波管の中で4.5mLのDMFに懸濁させ、この管を密封し、120℃で1時間のマイクロ波照射に付す。この反応媒体を100mLの水で加水分解し、その後、この得られた混合物を250mLの酢酸エチルで2回抽出する。有機相を併せ、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させる。その後、この残留物をテトラヒドロフラン(2.5mL)とメタノール(2.5mL)の混合物に溶かし、その後、2.5mLの2N水酸化リチウム水溶液を添加する。出発原料の完全消失後、水をこの反応媒体に添加し、塩酸水溶液の添加によりこのpHを4にする。形成した沈殿を濾過によって単離し、蒸留水ですすぎ、吸引によって排液し、その後、真空下で乾燥させる。
【0267】
このようにして138mg(74%)の110を得る。
【0268】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.57;[M+H]+: m/z 386.12
このようにして144mg(69%)の111を得る。
【0269】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.69;[M+H]+: m/z 403.11
【0270】
(実施例112および113)
【0271】
【化77】

0.35mmolの適切な酸(110または111)を10mLの塩化チオニルに懸濁させ、その後、この混合物を一晩還流させる。この反応混合物を減圧下で濃縮乾固させる。残留物を5mLのジクロロメタンに懸濁させ、その後、3.5mmol(10当量)のN,N−ジメチルエチレンジアミンを添加する。一晩、室温で攪拌した後、沈殿が消失するまでメタノールを添加し、その後、シリカ(1から2g)を添加する。減圧下で溶媒を蒸発させ、この生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl/(MeOH中2NのNH):100/0から90/10の勾配)によって回収する。
【0272】
この方法によって得た実施例112および113を表9に記載する。
【0273】
【表13】

【0274】
(実施例114から120)
【0275】
【化78】

2.90g(13.8mmol)の2−アミノ−3−ヨードピリジンおよび4.7g(13.2mmol)の5−クロロ−4−(トリメチルスタンニル)−2,3’−ビピリジン A1を250mL三つ口フラスコに入れ、1.07g(7% mol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)および531mgのヨウ化銅(I)を、80mLの1,4−ジオキサンと共に、一度に添加する。この混合物を18時間還流させる。冷却した後、この反応媒体を10%炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し、その後、酢酸エチルで希釈する。沈降による相の分離後、水性相を酢酸エチルで2回抽出する。併せた有機相を無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮する。この残留物をジクロロメタンとメタノールの混合物に溶かし、その後、吸引によって濾過して、1.9g(51%)の5’−クロロ−3,2’:4’,3’’−テルピリジン−2’’−アミン 114を淡いベージュ色の固体の形態で得、これをさらに精製せずに次の工程で使用する。237mgの(R)−(−)−1−[(S)−2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェロセニル]エチルジ−tert−ブチルホスフィンおよび85mgの酢酸パラジウム(II)を、乾燥した25mL丸底フラスコの中で、アルゴン雰囲気下、4mLの無水1,4−ジオキサンに溶解し、この混合物を10分間、40℃で攪拌する。
【0276】
100mLの反応器の中で、アルゴン下、1.12gのカリウムtert−ブトキシドと伴う30mLの無水1,4−ジオキサンに1.8gの5’−クロロ−3,2’:4’,3’’−テルピリジン−2’’−アミンを溶解し、その後、前に調製した触媒溶液を添加する。この反応混合物を18時間還流させる。減圧下で濃縮した後、この生成物をシリカのカラムでのクロマトグラフィー(溶離剤:98/2から92/8 CHCl/MeOH)によって精製して、1.06g(68%)の6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを薄褐色固体の形態で得る。
【0277】
1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ ppm:7.35(dd,J=8.0,4.5Hz,1H)7.53(dd,J=8.5,4.5Hz,1H)8.51(dt,J=8.5,1.5Hz,1H)8.59(dd,J=4.5,1.5Hz,1H)8.62(dd,J=4.5,1.5Hz,1H)8.72(dd,J=8.0,1.5Hz,1H)8.91(d,J=1.0Hz,1H)9.03(d,J=1.0Hz,1H)9.37(d,J=1.5Hz,1H)12.3(広幅m,1H)
LC−MS−DAD−ELSD:[M+H]+: m/z 247
【0278】
(実施例116)
3−ブロモ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン
【0279】
【化79】

360mgの115、15mLの酢酸および10mLのジメチルホルムアミドを丸底フラスコに入れる。攪拌した後、0.3mLの臭素を一滴ずつ添加する。3時間、室温で攪拌した後、沈殿を濾過し、その後、チオ硫酸ナトリウム水溶液および水ですすぐ。乾燥させた後、463mg(97%)の3−ブロモ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン 116を得る。
【0280】
1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ ppm:7.54(dd,J=8.0,4.9Hz,1H)8.47(dt,J=8.0,2.0Hz,1H)8.60(dd,J=4.9,2.0Hz,1H)8.69(d,J=2.4Hz,1H)8.93(s,1H)9.00(d,J=2.4Hz,1H)9.05(s,1H)9.34(d,J=2.0Hz,1H)12.55(広幅m,1H)
【0281】
(実施例117)
3−(2−メトキシエトキシ)−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン
【0282】
【化80】

180mgの3−ブロモ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン 116および169mgのヨウ化銅(I)を、5mLマイクロ波管の中で、メトキシエタノール中のナトリウムメトキシエトキシドの21%溶液(4.1mL)およびジメチルホルムアミド(0.4mL)に溶解し、この管を密封し、その後、45分間、120℃でのマイクロ波照射に付す。冷却した後、この反応媒体を、50mLの酢酸エチルと塩化アンモニウム水溶液の混合物に、激しく攪拌しながら注入する。沈降による相の分離後、有機相を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮乾固させる。この残留物をシリカのカラムでのクロマトグラフィー(溶離剤:100/0から95/5 CHCl/MeOH)によって精製して、132mg(74%)の3−(2−メトキシエトキシ)−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン 117を得る。
【0283】
1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ ppm 3.36(s,3H)3.76(t,J=4.9Hz,2H)4.27(t,J=4.4Hz,2H)7.53(dd,J=7.9,4.8Hz,1H)8.39−8.41(m,2H)8.48(dt,J=8.0,2.0Hz,1H)8.58(dd,J=4.6,1.7Hz,1H)8.87(d,J=1.0Hz,1H)8.99(d,J=1.0Hz,1H)9.34(d,J=2.2Hz,1H)12.11(br.s.,1H)
LC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=2.31;[M+H]+: m/z 321;[M−H]―: m/z 319。
【0284】
(実施例118)
3−(2−メトキシエトキシ)−9−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン
【0285】
【化81】

117(70mg、0.22mmol)を、乾燥した一つ口フラスコの中で、アルゴン下、2mLのDMFに溶解する。水素化ナトリウム(15mg、1.7当量)を一度に添加し、その後、この反応混合物を不活性雰囲気下で3時間攪拌する。その後、0.5mLのDMFに溶解した塩化トシルを添加する(約2分の添加時間)。1時間後、この反応媒体を10%NaHCO水溶液(50mL)と水(50mL)の混合物に注入し、100mLの酢酸エチルで2回抽出する。併せた有機相をMgSOで脱水した後、これらを濾過し、その後、減圧下で蒸発させる。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(25gのSiO、100/0から95/5 CHCl/MeOH)によって精製する。77mg(72%)の6−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)−9−(トルエン−4−スルホニル)ジピリド[2,3−b:4’,3’−d]ピロール 118を得る。
【0286】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=1.18;[M+H]+: m/z 475.33
【0287】
(実施例119)
4−ヨード−3−(メトキシエトキシ)−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン
【0288】
【化82】

1mLのテトラヒドロフラン中の34μL(0.24mmol)のジイソプロピルアミンの溶液をアルゴン雰囲気下、−78℃で攪拌する。ヘキサン中のブチルリチウム(2.4M)の0.1mL(2.4mmol)の溶液を約2分かけてゆっくりと一滴ずつ添加する。30分間、−78℃で攪拌した後に、3mLのTHF中の118(77mg、0.16mmol)の溶液をゆっくりと添加する(約10分の全添加時間)。−78℃で3時間後、0.5mLのTHF中の二ヨウ素(66mg)の溶液を迅速に添加する。30分間、−78℃で攪拌した後、この反応媒体を酢酸エチル(50mL)と塩化アンモニウム半飽和水溶液(30mLのNHCl飽和水溶液+30mLの水)の混合物に注入する。相を分離し、その後、有機相を5%チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄する。有機相をMgSOで脱水し、濾過し、減圧下で蒸発させる。89mg(91%)の6−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)−4−ヨード−9−(トルエン−4−スルホニル)ジピリド[2,3−b:4’,3’−d]ピロールを得る。この生成物をさらに精製せずに次の工程で使用する。
【0289】
6−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)−4−ヨード−9−(トルエン−4−スルホニル)ジピリド[2,3−b:4’,3’−d]ピロール(85mg、0.14mmol)を1.5mLのTHFおよび1.5mLのMeOHに溶解する。その後、水酸化リチウム・一水和物水溶液(61mg、1.5mLの水中2.55mmol)を迅速に添加する。2時間攪拌した後、10mLの水を添加し、その後、この媒体を塩酸水溶液の添加によってpH4に酸性化する。沈殿を間隙率4焼結漏斗で濾過し、5mLの水を用いて吸引により排液し、その後、一晩、真空下で乾燥させる。40mg(97%)の6−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)−4−ヨード−9H−ジピリド[2,3−b:4’,3’−d]ピロール 119を得る。
【0290】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.85;[M+H]+: m/z 447.00
【0291】
(実施例120)
N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]4−[3−(2−メトキシエトキシ)−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
【0292】
【化83】

40mgの119、57mgのN−(2−ジメチルアミノエチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミド、10mgのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)および58mgの炭酸セシウムを2mLマイクロ波反応器の中で0.5mLの1,4−ジオキサンおよび0.1mLの水に懸濁させ、この管を密封し、その後、1時間、130℃でのマイクロ波照射に付す。この反応混合物を濾過し、その後、25mLの水および50mLの酢酸エチルに激しく攪拌しながら注入する。沈降による相の分離後、水性相を30mLの酢酸エチルで抽出し、併せた有機相を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、その後、減圧下で乾燥させる。この残留物をシリカのカラムでのクロマトグラフィー(溶離剤:100/0から90/10 CHCl/(MeOH中2NのNH))によって精製して、30mgのN−[2−(ジメチルアミノ)エチル]4−[3−(2−メトキシエトキシ)−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミドを得る。
【0293】
UPLC−MS−DAD−ELSD:Tr(分)=0.39;[M+H]+: m/z 511.25
【0294】
(実施例121)
医薬組成物
以下の処方に対応する錠剤を調製した:
実施例44の生成物 0.2g
完成錠剤計量のための賦形剤 1g
(賦形剤の詳細:ラクトース、タルク、デンプン、ステアリン酸マグネシウム)。
【0295】
(実施例122)
医薬組成物
以下の処方に対応する錠剤を調製した:
実施例87の生成物 0.2g
完成錠剤計量のための賦形剤 1g
(賦形剤の詳細:ラクトース、タルク、デンプン、ステアリン酸マグネシウム)。
【0296】
実施例44および87を医薬調製の実施例として用いる。所望される場合にはこの調製を本特許出願において例証する他の生成物で行うことができる。
【0297】
インビトロ生化学試験手順
本発明の化合物の薬理学的性質を、幾つかの薬理学的アッセイによって確認することができる。後続の薬理学的アッセイ実施例を本発明による化合物で行った。
【0298】
(実施例1)
TR−FRETアッセイ
Pimキナーゼ活性の阻害を判定するために、常例的に用いられているインビトロTR−FRET(「Time Resolved−Fluorescence Resonance Energy Transfer:時間分解蛍光共鳴エネルギー移動」)アッセイに従って本発明の化合物を試験する。TR−FRETアッセイは、細胞内のPimキナーゼの天然基質であることが判っているBadタンパク質における特異的残基Ser112のリン酸化の検出に基づく。このアッセイのために、以下の試薬を用いる:
Pimキナーゼ − 完全長ヒト組換えHis6標識Pim−1、Pim−2またはPim−3タンパク質(J.Mol.Biol.(2005)348,183−193に従って調製したもの);
Bad − 完全長ヒト組換えHis6標識Badタンパク質(J.Mol.Biol.(2005)348,183−193に従って調製したもの);
α−His6−APC − His6標識に対する、アロフィコシアニンSureLight(商標)にコンジュゲートしたマウスモノクローナル抗体(Perkin−Elmer、No.AD0059H、米国マサチューセッツ州Waltham);
α−P〜Bad−Eu − 要求に応じてPerkin−Elmerにより試薬LANCE(商標)Eu−W1024で標識された、phsophoBad(Ser112)(7E11)に対するマウスモノクローナル抗体(Cell Signaling Technology #9296B、米国マサチューセッツ州Danvers)。
【0299】
このアッセイは、Perkin−ElmerからのLANCE(商標)技術に基づく:Eu標識抗体は、phsopho−Ser112に結合し、BadのHis6標識に結合した、His6に対するAPC標識抗体との相互作用によりTR−FRETシグナルを生じさせる。このTR−FRETシグナルを、次の設定でSpectraMax M5プレートリーダー(Molecular Devices)を使用して検出する:λex=340nm、λem1=615nm、λem2=665nm。665nmでの蛍光シグナルの615nmでの蛍光シグナルに対する比をIC50のためのシグナル読み取り値として用いる(4パラメーター・ロジスティック・モデルに基づく計算)。384ウエルフォーマットでこのアッセイを行う;Beckmann 3000液体操作ステーションを使用して液体操作を行う。試験化合物を10濃度点で、二重反復試験で試験する:化合物の最高濃度は、一般には30μMに等しい。ATP濃度は、40μMに等しい。
【0300】
(実施例2)
細胞生存度アッセイ
異なる病態の指標の代表である、ヒト由来の様々な腫瘍細胞系を使用して、本発明の代表化合物を細胞増殖および生存度に対するこれらの効果に関してもスクリーニングする。これらの細胞系は、以下のものを含む:
血液学的癌のモデル:
TF−1(急性骨髄性白血病;AML 診断時点でM6);
KG−1(AML;AMLに発展する赤白血病);
KG−1a(AML;未熟KG−1に由来するサブクローン);
EOL−1(AML;好酸球性白血病);
PL−21(AML;M3);
ML−2(AML;T−ALLに発展してAML M4に発展するT−NHL);
HL−60(AML、M3);
Kasumi−1(AML);
GDM−1(AML);
K−562(CML−慢性骨髄性白血病;急性転化);
JURL−MK1(CML;急性転化);
DND−41(T−ALL − T細胞急性リンパ芽球性白血病);
Jurkat(T−ALL);NALM−6(B−ALL B細胞ALL);
CEM(ALL;ALLに進展するリンパ肉腫);
Jeko−1(B−NHL − B細胞非ホジキンリンパ腫;白血病性形質転換における大細胞変異体に由来するコート細胞を伴うリンパ腫);
WSU−DLCL2(B−NHL;大B細胞型びまん性リンパ腫);
RL(B−NHL;未分化びまん性);
OCI−Ly10(B−NHL);
DoHH−2(B−NHL);
RPMI−8226(MM − 多発性骨髄腫);
JVM−2(B−CLL − B細胞慢性リンパ球性白血病);および
JVM−3(B−CLL)。
【0301】
充実性腫瘍のモデル:
HCT−116(腸癌);
HT−29(腸癌);
HC−15(腸癌);
H460(肺癌;非小細胞肺癌);
A375(黒色腫);
B16F10(黒色腫);
MDA−A1(乳癌);
MDA−MB231(乳癌);
MDA−MB231adr(乳癌);
PANC−1(膵臓癌);および
PC−3(前立腺癌)。
【0302】
生存度を測定するために、腫瘍細胞を、96ウエルまたは384ウエルフォーマットで48、72または96時間、好ましくは72時間、3倍希釈で一般に合計9用量(最高用量は10μMまたは30μMに等しい。)での本発明の化合物と共にインキュベートする。4時間のCellTiter−Blue(登録商標)(Promega、米国ウィスコンシン州Madison)の添加によって細胞生存度を評価し、およびSpectraMax Genmini EMプレートリーダー(Molecular Devices、米国カリフォルニア州Sunnyvale)を使用して終点読み取りを行う。CellTiter−Blue(登録商標)細胞生存度アッセイは、培養中の細胞がレサズリンをレゾルフィンに還元する能力を測定するものであり、蛍光シグナルの強度は、生細胞数に正比例する。EC50は、細胞の生存度/増殖性増幅の50%減少をもたらす化合物濃度を表す。
【0303】
(実施例3)
ELISA技術によりBadのリン酸化レベルおよび全Bad含有率を測定することによってJEKOまたはDND−41細胞系に関する前記分子の活性を評価する。
【0304】
JEKOまたはDND−41細胞をmLあたり500 000細胞の濃度で再浮遊させる。その後、20%ウシ胎仔血清を含有するRPMI−1640培地でこれらの細胞を希釈する。225μLの細胞をプレートにプレーティングする。その後、前記分子の系列希釈を行う(8点、3倍希釈、10mMで開始する範囲)。その後、各希釈点を培地で1/100に希釈する。次に、各濃度の25μLを細胞に添加し、その後、3時間、37℃でインキュベートする。
【0305】
ポリD−リシンで処理したプレートに100μLの細胞を移す。その後、プレートを5−10分間、37℃でインキュベートし、その後、5分間、1500rpmで遠心分離する。100μLの容積の8%固定溶液(PBSバッファー中のホルムアルデヒドの溶液)を各ウエルに添加する。自己接着フィルムおよび蓋で覆った後、プレートを20分間、室温でインキュベートし、その後、4℃で一晩保管する。
【0306】
次に、液体を除去し、洗浄バッファーで二回の連続洗浄を行う。100μLのクエンチングバッファーを添加し、その後、15分間、室温でインキュベートする。洗浄後、100μLのクエンチングバッファーを添加し、その後、1時間、室温でインキュベートする。洗浄後、pBAD(Cell Signaling Cat#5284)については1/250に希釈したおよびBad(MBL Cat#591)については1/500に希釈した50μLの一次抗体を各プレートに添加する。各プレートを2時間、室温でインキュベートする。2回の洗浄後、50μLの二次抗体(1/16に希釈したもの)をpBADプレート(tebu−bio ref:FE−021)に添加し、50μLのHRPコンジュゲートIgG二次抗体(Santa Cruz Cat#SC−2004;1/1000に希釈したもの)をBadプレートに添加する。1時間、室温でのインキュベーションを行う。洗浄溶液での4回の洗浄を行い、その後、PBSでの3回の洗浄を行う。最後に、100μLの現像液を添加し、その後、10分間インキュベートする。最後に、100μLのクエンチング溶液を添加した後、450nmで読み取る。
【0307】
生化学的結果
生化学的結果を次の分類に従って表示する:
クラスA:100nM未満のIC50
クラスB:100nMと1000nM(即ち1μM)の間のIC50
クラスC:1μMと5μMの間のIC50
クラスD:5μMより大きいIC50
【0308】
【表14】




【0309】
細胞結果
細胞増殖結果を次の分類に従って表示する:
クラスA:100nM未満のEC50またはIC50
クラスB:100nMと1000nM(即ち1μM)の間のEC50またはIC50
クラスC:1μMと5μMの間のEC50またはIC50
【0310】
【表15】



【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)の化合物:
【化1】

(式中、
− Z、Z、Zは、同一であるかまたは異なっていてもよく、CH、CRa、CRsまたはNを表し;
− R3は、
11.H;
12.ハロゲン(F、Cl、Br、I);
13.CF、CHF
14.OH;
15.アルコキシ(アルキル部分は、任意に一、二または三置換されている。);
16.NH2、NH(アルキル)、N(アルキル)(アルキル部分は、任意に一、二または三置換されている。);
17.任意に一、二または三置換されているC(O)Oアルキル;
18.CONH(アルキル)、CON(アルキル)(アルキル部分は、任意に一、二または三置換されている。);
19.ヘテロ原子を任意に含むおよび任意に一、二または三置換されている、線状、分岐または環状C−C10アルキル;
20.任意に一、二または三置換されている、アリールまたはヘテロアリール
から選択され;
− R6は、R6に属するCによりまたはNによりアザカルボリン単位に連結されている5または6員ヘテロアリール(N、SおよびOから選択される1から4個のヘテロ原子を有する。)であって、任意に一または多置換されており;
− Raは、
8.CONH
9.任意に一、二または三置換されている、CONHアルキル、CONHシクロアルキル;
10.任意に一、二または三置換されているCONHヘテロシクロアルキル;
11.任意に一、二または三置換されているCON(アルキル)
12.任意に一、二または三置換されているCON(アルキル)(ヘテロシクロアルキル);
13.CONHN(アルキル)(アルキル部分は、任意に一、二または三置換されている。);
14.ヘテロシクロアルキル基が、C(O)に連結された少なくとも1個の窒素原子を含有する、任意に一、二または三置換されているC(O)ヘテロシクロアルキル
から必ず選択され;
Rsは、下記の基:
13.H;
14.F、Cl、Br、I;
15.OH;
16.任意に一または多置換されている、線状または分岐O−アルキル(C−C10);
17.NH
18.各基が任意に一または多置換されている、N(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C))
19.NHC(O)R3a;
20.N(アルキル(C1−C10)C(O)R3a;
21.NHS(O2)R3a;
22.N(アルキル(C1−C10)S(O2)R3a;
23.CO2R3a;
24.SR3a、S(O)R3a、S(O2)R3a
から選択され、
RaおよびRsは、オキソ基で置換されている、少なくとも1個の窒素原子および任意にもう1個のヘテロ原子(N、OおよびSから選択される。)を含む、ならびにオキソ、F、Cl、Br、I、CF3、CHF2、アルキル、OH、Oアルキル、NO2、NH2、NHAlkおよびN(Alk)2基から選択される1つ以上の基で任意に置換されている、4から7員環を形成していてもよく;
R3aは、
1.F、Cl、Br、I;
2.CF3;
3.線状、分岐または環状C1−C10;
4.C3−C7シクロアルキル;
5.C2−C6アルケニル;
6.C2−C6アルキニル;
7.OH;
8.線状もしくは分岐(C1−C10)または環状(C3−C7)O−アルキル;
9.ヘテロシクロアルキル(C3−C7);
10.NH2;
11.NH−(アルキル(C1−C10)またはシクロアルキル(C3−C7));
12.N(アルキル(C1−C10)またはシクロアルキル(C3−C7))2;
13.NH−(アルキル(C1−C10)またはヘテロシクロアルキル(C3−C7));
14.N(アルキル(C1−C10)またはヘテロシクロアルキル(C3−C7))2
から選択される。)、
任意の可能なラセミ、エナンチオマーまたはジアステレオマー異性体形である前記式(I)の生成物、ならびにまた前記式(I)の生成物の無機および有機酸とのまたは無機および有機塩基との付加塩。
【請求項2】
R3、R6およびRaの可能な置換基が、
1.F;
2.Cl;
3.Br;
4.I;
5.CF、CHF2;
6.任意に一または多置換されている線状または分岐C−C10アルキル;
7.任意に一または多置換されているC−Cシクロアルキル;
8.OH;
9.任意に一または多置換されている線状または分岐O−アルキル(C−C10);
10.任意に一または多置換されているO−シクロアルキル(C−C);
11.任意に一または多置換されているO−アリール;
12.任意に一または多置換されているアリール;
13.任意に一または多置換されているヘテロアリール;
14.任意に一または多置換されているヘテロシクロアルキル;
15.NO
16.NH
17.各基が任意に一または多置換されている、NH−(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C)またはヘテロシクロアルキル);
18.各基が任意に一または多置換されている、N(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C))
19.任意に一または多置換されているNHアリールまたはNHヘテロアリール;
20.置換されているNHC(O);
21.置換されているN(アルキル(C−C10)C(O);
22.置換されているNHS(O);
23.置換されているN(アルキル(C−C10)S(O);
24.置換されているCO
25.置換されているS;
26.置換されているS(O);
27.置換されているS(O);
28.オキソ(二重結合O)
から互いに独立して選択される基R2a、R2bおよびR2cから選択されること
を特徴とする、請求項1に記載の化合物、任意の可能なラセミ、エナンチオマーまたはジアステレオマー異性体形である前記式(I)の生成物、ならびにまた前記式(I)の生成物の無機および有機酸とのまたは無機および有機塩基との付加塩。
【請求項3】
すべての置換されている基のならびに基Rs、R2a、R2bおよびR2cの任意の置換基または基が、
15.F、Cl、Br、I;
16.CF
17.線状または分岐C−C10アルキル;
18.C−Cシクロアルキル;
19.C−Cアルケニル;
20.C−Cアルキニル;
21.OH;
22.線状もしくは分岐(C−C10)または環状(C−C)O−アルキル;
23.ヘテロシクロアルキル(C−C);
24.NH
25.NH−(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C));
26.N(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C))
27.NH−(アルキル(C−C10)またはヘテロシクロアルキル(C−C));
28.N(アルキル(C−C10)またはヘテロシクロアルキル(C−C))
から選択されることを特徴とする、請求項2に記載の化合物、任意の可能なラセミ、エナンチオマーまたはジアステレオマー異性体形である前記式(I)の生成物、ならびにまた前記式(I)の生成物の無機および有機酸とのまたは無機および有機塩基との付加塩。
【請求項4】
− Z、Z、Zが、同一であるかまたは異なっていてもよく、CH、CRa、CRsまたはNを表し;
− R3が、
1− H;
2− ハロゲン(F、Cl、Br、I);
3− CF、CHF
4− OH;
5− アルコキシ(アルキル部分は、R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている。);
6− NH、NH(アルキル)、N(アルキル)(アルキル部分は、R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている。);
7− R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている、C(O)Oアルキル;
8− CONH(アルキル)、CON(アルキル)(アルキル部分は、R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている。);
9− ヘテロ原子を任意に含むおよびR2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている、線状、分岐または環状C−C10アルキル;
10− R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている、アリールまたはヘテロアリール
から選択され;
− R6が、R6に属するCによりまたはNによりアザカルボリン単位に連結されている5または6員ヘテロアリール(N、SおよびOから選択される1から4個のヘテロ原子を有する。)であって、R2a、R2b、R2cで任意に一または多置換されており;
− Raが、必ず、
1.CONH
2.R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている、CONHアルキル、CONHシクロアルキル;
3.R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている、CONHヘテロシクロアルキル;
4.R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている、CON(アルキル)
5.R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている、CON(アルキル)(ヘテロシクロアルキル);
6.CONHN(アルキル)(アルキル部分は、R2a、R2b、R2cで任意に一、二または三置換されている。);
7.ヘテロシクロアルキル基が、C(O)に連結された少なくとも1個の窒素原子を含有する、任意に一、二または三置換されているC(O)ヘテロシクロアルキル
であり;
Rsが、下記の基:
1.H;
2.F、Cl、Br、I;
3.OH;
4.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、線状または分岐O−アルキル(C−C10);
5.NH
6.各基が同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、N(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C))
7.NHC(O)R3a;
8.N(アルキル(C−C10)C(O)R3a;
9.NHS(O)R3a;
10.N(アルキル(C−C10)S(O)R3a;
11.COR3a;
12.SR3a、S(O)R3a、S(O)R3a
から選択され、
RaおよびRsが、オキソ基で置換されている、少なくとも1個の窒素原子を含む、ならびにオキソ、F、Cl、Br、I、CF3、CHF2、アルキル、OH、Oアルキル、NO2、NH2、NHAlkおよびN(Alk)2基から選択される1つ以上の基で任意に置換されている、5から6員環を形成していてもよく;
基R2a、R2bまたはR2cが、互いに独立して、
1.F;
2.Cl;
3.Br;
4.I;
5.CF、CHF
6.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、線状または分岐C−C10アルキル;
7.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、C−Cシクロアルキル;
8.OH;
9.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、線状または分岐O−アルキル(C−C10);
10.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、O−シクロアルキル(C−C);
11.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、O−アリール;
12.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、アリール;
13.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、ヘテロアリール;
14.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、ヘテロシクロアルキル;
15.NO
16.NH
17.各基が同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、NH−(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C)またはヘテロシクロアルキル);
18.各基が同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、N(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C))
19.同一のまたは異なる基R3aで任意に一または多置換されている、NHアリールまたはNHヘテロアリール;
20.NHC(O)R3a;
21.N(アルキル(C−C10)C(O)R3a;
22.NHS(O)R3a;
23.N(アルキル(C−C10)S(O)R3a;
24.COR3a;
25.SR3a、S(O)R3a、S(O)R3a;
26.各基が同一のまたは異なるR3aで任意に一または多置換されている、N(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C))
27.オキソ(二重結合O)
から選択され;
基R2a、R2bおよびR2cの可能な置換基に関して、基R3aが、
1.F、Cl、Br、I;
2.CF
3.線状または分岐C−C10アルキル;
4.C−Cシクロアルキル;
5.C−Cアルケニル;
6.C−Cアルキニル;
7.OH;
8.線状もしくは分岐(C−C10)または環状(C−C)O−アルキル;
9.ヘテロシクロアルキル(C−C);
10.NH
11.NH−(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C));
12.N(アルキル(C−C10)またはシクロアルキル(C−C))
13.NH−(アルキル(C−C10)またはヘテロシクロアルキル(C−C));
14.N(アルキル(C−C10)またはヘテロシクロアルキル(C−C))
から選択されること
を特徴とする、請求項1から3に記載の化合物、任意の可能なラセミ、エナンチオマーまたはジアステレオマー異性体形である前記式(I)の生成物、ならびにまた前記式(I)の生成物の無機および有機酸とのまたは無機および有機塩基との付加塩。
【請求項5】
式Ia:
【化2】

(式中、Z2は、CHを表し;Z3は、CHまたはNを表し;Z4は、−C−Raを表し;ならびにR3、R6、RaおよびRsは、請求項1から4のいずれか一項において示した意味を有する。)
に属する請求項1から4のいずれか一項に定義される通りの式(I)の生成物、任意の可能なラセミ、エナンチオマーまたはジアステレオマー異性体形である前記式(I)の生成物、ならびにまた前記式(I)の生成物の無機および有機酸とのまたは無機および有機塩基との付加塩。
【請求項6】
式Ib:
【化3】

(式中、Rsは、水素原子を表し;Z2およびZ3は、CHを表し;Z4は、−C−Raを表し;ならびにR3、R6およびRaは、請求項1から5のいずれか一項において示した意味を有する。)
に属する請求項1から5のいずれか一項に定義される通りの式(I)の生成物、任意の可能なラセミ、エナンチオマーまたはジアステレオマー異性体形である前記式(I)の生成物、ならびにまた前記式(I)の生成物の無機および有機酸とのまたは無機および有機塩基との付加塩。
【請求項7】
式Ic:
【化4】

(式中、Rsは、水素原子を表し;Z2およびZ3は、CHを表し;Z4は、−C−Raを表し;R6は、F、Cl、Br、I、CF3、CHF2、アルキル、OH、Oアルキル、NO2、NH2、NHAlkおよびN(Alk)2基から選択される1つ以上の同一のまたは異なる基Rpで任意に一または多置換されている、ピリジル基を表し;ならびにR3およびRaは、請求項1から6のいずれか一項において示した意味を有する。)
に属する請求項1から6のいずれか一項に定義される通りの式(I)の生成物、任意の可能なラセミ、エナンチオマーまたはジアステレオマー異性体形である前記式(I)の生成物、ならびにまた前記式(I)の生成物の無機および有機酸とのまた無機および有機塩基との付加塩。
【請求項8】
式Id:
【化5】

(式中、Rsは、水素原子を表し;Z2およびZ3は、CHを表し;Z4は、−C−Raを表し;R6は、F、Cl、Br、I、CF3、CHF2、アルキル、OH、Oアルキル、NO2、NH2、NHAlkおよびN(Alk)2基から選択される1つ以上の同一のまたは異なる基Rpで任意に一または多置換されている、ピラゾリル基を表し;ならびにR3およびRaは、請求項1から7のいずれか一項において示した意味を有する。)
に属する、請求項1から7のいずれか一項に定義される通りの式(I)の生成物、任意の可能なラセミ、エナンチオマーまたはジアステレオマー異性体形である前記式(I)の生成物、ならびにまた前記式(I)の生成物の無機および有機酸とのまたは無機および有機塩基との付加塩。
【請求項9】
名称が以下のとおりである、請求項1から8のいずれか一項に定義される通りの式(I)の生成物:
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(1H−テトラゾール−5−イルメチル)ベンズアミド
− [(3R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]{4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}メタノン
− {4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}[(3aS,6aS)−5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−1(2H)−イル]メタノン
− N−[2−(アセチルアミノ)エチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(フェニルアミノ)エチル]ベンズアミド
− N−[(1−エチルピロリジン−2−イル)メチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[3−(ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−{[(2S)−1−エチルピロリジン−2−イル]メチル}−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−(1−エチルピペリジン−3−イル)−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(2−メチルピペリジン−1−イル)エチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(1−メチルアゼチジン−3−イル)ベンズアミド
− [3−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル]{4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}メタノン
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−メチル−2−(ピロリジン−1−イル)プロピル]ベンズアミド
− N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−メチルベンズアミド
− N−[2−(アゼパン−1−イル)エチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(1−メチルピペリジン−4−イル)エチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−{2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル}ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(ピロリジン−1−イル)プロピル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−メチル−N−[(1−メチルピペリジン−2−イル)メチル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチル]ベンズアミド
− N−[2−(ジプロパン−2−イルアミノ)エチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−エチル−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[1−(ジメチルアミノ)プロパン−2−イル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− [(3S)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]{4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}メタノン
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−メチル−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)ベンズアミド
− N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−メチルベンズアミド
− {4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]メタノン
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]ベンズアミド
− {4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}(2−メチルオクタヒドロ−5H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−5−イル)メタノン
− N−[4−(ジメチルアミノ)ブチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ベンズアミド
− {4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}(7−メチル−2,7−ジアザスピロ[4.4]ノナ−2−イル)メタノン
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(ピリジン−2−イルアミノ)エチル]ベンズアミド
− N−エチル−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(1−メチルピロリジン−3−イル)メチル]ベンズアミド
− 1,3’−ビピロリジン−1’−イル{4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]フェニル}メタノン
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[(2−ヒドロキシピリジン−4−イル)メチル]ベンズアミド
− N−[2−(エチルアミノ)エチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−[2−(メチルアミノ)エチル]ベンズアミド
− N−[(1−アミノシクロプロピル)メチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−(3−アミノ−2,2−ジフルオロプロピル)−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−(2−アミノ−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロピル)−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1R,2R)−2−アミノシクロヘキシル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−アミノシクロヘキシル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−アミノシクロペンチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1R,2R)−2−アミノシクロペンチル]−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−{2−[(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]エチル}ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−{2−[(3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]エチル}ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−アミノシクロヘキシル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−(ジエチルアミノ)シクロヘキシル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[(1S,2S)−2−(エチルアミノ)シクロヘキシル]−4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[3−フルオロ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− 4−[6−(5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−フルオロ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド
− 4−[6−(5−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−フルオロ−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド
− N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−4−[3−(2−メトキシエトキシ)−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド
− N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ピリジン−2−カルボキサミド
− N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2−フルオロ−4−[3−フルオロ−6−(ピリジン−3−イル)−9H−ピロロ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン−4−イル]ベンズアミド。
【請求項10】
下記一般スキーム:
【化6】

(置換基R3、R6、Z2、Z3、Z4、RaおよびRsは、請求項1から9のいずれか一項において式(I)の生成物について示した意味を有する。)
を特徴とする、請求項1から9に定義される通りの式(I)の生成物を調製するための方法。
【請求項11】
医薬品としての、請求項1から9に定義される通りの式(I)の生成物、およびまたこれらのプロドラッグ、任意の可能なラセミ、エナンチオマーまたはジアステレオマー異性体形である前記式(I)の生成物、ならびにまた前記式(I)の生成物の無機および有機酸とのまたは無機および有機塩基との医薬的に許容される付加塩。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物を主成分として含有し、および少なくとも1つの医薬適合性賦形剤も含有する、医薬組成物。
【請求項13】
癌を処置するために使用される、請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項14】
新規工業製品としての、請求項10の一般スキームにおいて定義したおよび下に定義するとおりの式An、BnおよびCnの合成中間体:
【化7】

(式中、X、M、R、R3、R4およびPGは、下に示す定義を有する:
【化8】

)。

【公表番号】特表2012−521394(P2012−521394A)
【公表日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−501334(P2012−501334)
【出願日】平成21年11月30日(2009.11.30)
【国際出願番号】PCT/FR2009/052330
【国際公開番号】WO2010/109084
【国際公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(504456798)サノフイ (433)
【Fターム(参考)】