説明

B7−2:CTLA4/CD28カウンターレセプター

【課題】T細胞を活性化を共刺激する新規なCTLA4/CD28リガンドをコードする核酸の提供。
【解決手段】一態様において該核酸はBリンパ球抗原B7−2をコードする配列を有する。好ましくは該核酸は、特定な配列からなるヌクレオチド配列の少なくとも1部分を含むDNA分子である。当該核酸配列を様々な発現ベクターにインテグレイトし、様々な宿主、特に哺乳動物および昆虫細胞培養等の真核生物細胞で、対応するタンパク質またはペプチドを合成する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
CD28またはCTLA4を結合する能力を有するペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む単離した核酸であって、該核酸は、図8(配列番号2)に示すアミノ酸配列を含むペプチドをコードする核酸分子の相補物に、6.0×NaCl/クエン酸ナトリウム(SSC)で約45℃でハイブリダイズした後、約50℃の温度で2×SSCで洗浄するものである単離した核酸。
【請求項2】
ペプチドが図8(配列番号2)に示したヒトB7−2タンパク質のアミノ酸残基24−133を含む請求項1に記載の単離した核酸。
【請求項3】
CD28またはCTLA4を結合する能力を有するペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む単離した核酸であって、該核酸は、図14(配列番号23)に示すアミノ酸配列を含むペプチドをコードする核酸分子の相補物に、6.0×NaCl/クエン酸ナトリウム(SSC)で約45℃でハイブリダイズした後、約50℃の温度で2×SSCで洗浄するものである単離した核酸。
【請求項4】
CD28またはCTLA4を結合する能力を有する第1のペプチドをコードする第1のヌクレオチド配列(第1のペプチドは図8(配列番号2)に示すヒトB7−2ペプチドのアミノ酸残基24−245と少なくとも90%アミノ酸配列同一性を有する)、並びに第2のペプチドをコードする第2のヌクレオチドを含むB7−2融合タンパク質をコードする単離した核酸であって、該核酸はDNAであり、第1のペプチドが図8(配列番号2)に示すヒトB7−2タンパク質のアミノ酸残基24−133を含んでなる単離した核酸。
【請求項5】
ポリペプチドが図8(配列番号2)に示すヒトB7−2のアミノ酸残基24−133を含んでなる請求項4に記載のポリペプチド。
【請求項6】
腫瘍を有する患者を処置するのに用いる、B7−2発現に適した形の、配列番号2のポリペプチドに少なくとも90%の同一性を有し、CD28またはCTLA4を結合する能力を有するポリペプチドをペプチドコードする核酸でトランスフェクトされた腫瘍細胞および医薬的に受容し得る担体を含む組成物であって、適当なビヒクル中の核酸を腫瘍中に注入することにより核酸をインビボで患者に運ぶ組成物。
【請求項7】
図8(配列番号2)に示すB7−2ポリペプチドを認識する抗体および配列番号29に示すB7−1ポリペプチドを認識する抗体を含む組成物。
【請求項8】
更に医薬的に許容し得る担体を含む請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
B7−2を認識する抗体およびB7−1を認識する抗体がモノクローナル抗体である請求項7に記載の組成物。
【請求項10】
B7−2を認識する抗体およびB7−1を認識する抗体がヒト化抗体である請求項7に記載の組成物。
【請求項11】
B7−2を認識する抗体およびB7−1を認識する抗体の少なくとも1つがIgG2aの抗体である請求項9に記載の抗体。
【請求項12】
図8(配列番号2)に示すポリペプチド;
図8(配列番号2)に示すアミノ酸残基24−133を含むポリペプチド;
図8(配列番号2)に示すアミノ酸残基24−133よりなるポリペプチド;
図8(配列番号2)に示すアミノ酸残基24−245を含むポリペプチド;
図8(配列番号2)に示すアミノ酸残基24−245よりなるポリペプチド;
配列番号2に示すB7−2ポリペプチドと反応性の抗体;
図8(配列番号2)に示すアミノ酸残基24−245を含むポリペプチドをコードする核酸分子;
図8(配列番号2)に示すポリペプチドをコードする核酸配列を含む核酸分子;
および配列番号1で示されるヌクレオチド配列のコード領域を含む核酸分子;
よりなる群から選択される分子、並びに医薬的に許容し得る担体を含む免疫応答をモジュレートするのに使用するための医薬的投与に適した組成物。
【請求項13】
Bリンパ球抗原、B7−1の活性を有するペプチドを更に含んでなる請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
免疫応答をモジュレートするための医薬組成物であって、該組成物は
図8(配列番号2)に示すポリペプチド;
図8(配列番号2)に示すアミノ酸残基24−133を含むポリペプチド;
図8(配列番号2)に示すアミノ酸残基24−133よりなるポリペプチド;
図8(配列番号2)に示すアミノ酸残基24−245を含むポリペプチド;
図8(配列番号2)に示すアミノ酸残基24−245よりなるポリペプチド;
配列番号2に示すB7−2ポリペプチドと反応性の抗体;
図8(配列番号2)に示すアミノ酸残基24−245含むポリペプチドをコードする核酸分子;
図8(配列番号2)に示すポリペプチドをコードする核酸配列を含む核酸分子;
配列番号1に示すヌクレオチド配列のコード領域を含む核酸分子;
よりなる群から選択される分子を含んでなり、該分子は免疫細胞と接触させ、それによりB7−2−リガンド相互作用により免疫細胞の共刺激を防止することを含んでなる組成物。
【請求項15】
図8(配列番号2)に示すポリペプチド;
図8(配列番号2)に示すアミノ酸残基24−133を含むポリペプチド;
図8(配列番号2)に示すアミノ酸残基24−133よりなるポリペプチド;
図8(配列番号2)に示すアミノ酸残基24−245を含むポリペプチド;
図8(配列番号2)に示すアミノ酸残基24−245よりなるポリペプチド;
配列番号2に示すB7−2ポリペプチドに反応性の抗体;
図8(配列番号2)に示すアミノ酸残基24−245を含むポリペプチドをコードする核酸分子;
図8(配列番号2)に示すポリペプチドをコードするヌクレオチドを含む核酸分子;
配列番号1に示すヌクレオチド配列のコード領域を含む核酸分子
よりなる群から選択される分子の、免疫応答をモジュレートするための医薬組成物の製造のための使用。
【請求項16】
組成物がT細胞増殖をモジュレートする請求項12に記載の組成物。
【請求項17】
組成物が免疫応答を下方調節する請求項12に記載の組成物。
【請求項18】
組成物が免疫応答を上方調節する請求項12に記載の組成物。
【請求項19】
組成物が自己免疫病、アレルギー、および移植拒絶の少なくとも1つをモジュレートする請求項12に記載の組成物。
【請求項20】
組成物が病原体による感染をモジュレートする請求項12に記載の組成物。
【請求項21】
病原体がウイルスである請求項12に記載の組成物。
【請求項22】
ウイルスがHIVである請求項12に記載の組成物。
【請求項23】
分子がT細胞増殖をモジュレートする請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項24】
分子が免疫応答を下方調節する請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項25】
分子が免疫応答を上方調節する請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項26】
分子が自己免疫病、アレルギー、および移植拒絶の少なくとも1つをモジュレートする請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項27】
分子が病原体による感染をモジュレートする請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項28】
病原体がウイルスである請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項29】
ウイルスがHIV−1またはHIV−2である請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項30】
分子がT細胞増殖をモジュレートする請求項15に記載の使用。
【請求項31】
分子が免疫応答を下方調節する請求項15に記載の使用。
【請求項32】
分子が免疫応答を上方調節する請求項15に記載の使用。
【請求項33】
分子が自己免疫病、アレルギー、および移植拒絶の少なくとも1つをモジュレートする請求項15に記載の使用。
【請求項34】
分子が病原体による感染をモジュレートする請求項15に記載の使用。
【請求項35】
病原体がウイルスである請求項15に記載の使用。
【請求項36】
ウイルスがHIV−1またはHIV−2である請求項15に記載の使用。
【請求項37】
B細胞活性化抗原B7−2の単離された可変領域形であって、図8(配列番号2)に示すヒトB7−2タンパク質のアミノ酸残基24−133を含むが、B7−2免疫グロブリン様定常領域ドメインを含まない可変領域形。
【請求項38】
ヒトである請求項37に記載のB7−2可変領域形。
【請求項39】
異種ポリペプチドに作動可能に結合したB7−2可変領域ポリペプチドを含む融合タンパク質である請求項37に記載のB7−2可変領域形。
【請求項40】
融合タンパク質が可溶性のモノマーポリペプチドである請求項39に記載のB7−2可変領域形。
【請求項41】
B7−2可変領域ポリペプチドがヒトのB7−2可変領域ポリペプチドである請求項39に記載のB7−2可変領域形。
【請求項42】
ヒトのB7−2可変領域ポリペプチドが配列番号2の約24−133のアミノ酸配列を含む請求項41に記載のB7−2可変領域形。
【請求項43】
異種ポリペプチドが免疫グロブリン定常領域である請求項39に記載のB7−2可変領域形。
【請求項44】
免疫グロブリン定常領域がヒンジ、CH2およびCH3を含むCγ1ドメインを含む請求項43に記載のB7−2可変領域形。
【請求項45】
免疫グロブリン定常領域が定常領域媒介生物学的エフェクター機能を減少させるよう修飾された請求項39に記載のB7−2可変領域形。
【請求項46】
生物学的エフェクター機能が補体活性化およびFc受容体相互作用よりなる群から選択される請求項45に記載のB7−2可変領域形。
【請求項47】
免疫グロブリン定常領域がヒンジ、CH2およびCH3を含むCγ4ドメインである請求項46に記載のB7−2可変領域形。
【請求項48】
CH2ドメインの少なくとも1つのアミノ酸残基が置換、付加または削除により修飾されている請求項47に記載のB7−2可変領域形。
【請求項49】
異種ポリペプチドに作動可能に結合した図8(配列番号2)に示すヒトB7−2タンパク質のアミノ酸残基24−133を含む単離されたB7−2融合タンパク質であって、B7−2融合タンパク質はB7−2免疫グロブリン様定常領域ドメインを含まないB7−2融合タンパク質。
【請求項50】
ヒトB7−2免疫グロブリン様可変領域ドメインが配列番号2の約24−133位置のアミノ酸配列を含む請求項49に記載のB7−2融合タンパク質。
【請求項51】
異種ポリペプチドが免疫グロブリン様定常領域ポリペプチドを含む請求項49に記載のB7−2融合タンパク質。
【請求項52】
B7−2融合タンパク質の可変領域形をコードする単離された核酸分子であって、B7−2融合タンパク質は異種ポリペプチドに作動可能に結合した図8(配列番号2)に示すヒトB7−2タンパク質のアミノ酸残基24−133を含み、B7−2融合タンパク質はB7−2免疫グロブリン様定常領域ドメインを含まない単離された核酸分子。
【請求項53】
B7−2可変領域ポリペプチドがヒトB7−2可変領域ポリペプチドである請求項52に記載の単離された核酸分子。
【請求項54】
ヒトB7−2可変領域ポリペプチドが配列番号2の約24−133位置のアミノ酸配列を含む請求項53に記載の単離された核酸分子。
【請求項55】
異種ポリペプチドが免疫グロブリン定常領域ポリペプチドである請求項52に記載の核酸。
【請求項56】
免疫グロブリン定常領域がヒンジ、CH2およびCH3を含むCγ4ドメインを含む請求項55に記載の核酸。
【請求項57】
免疫グロブリン定常領域が定常領域媒介生物学的エフェクター機能を減少させるよう修飾された請求項55に記載の核酸。
【請求項58】
生物学的エフェクター機能が補体活性化およびFc受容体相互作用よりなる群から選択される請求項57に記載の核酸。
【請求項59】
免疫グロブリン定常領域がヒンジ、CH2およびCH3を含むCγ4ドメインを含む請求項58に記載の核酸。
【請求項60】
CH2ドメインの少なくとも1つのアミノ酸残基が置換、付加または削除により修飾されている請求項59に記載の核酸。
【請求項61】
請求項52〜60のいずれかに記載の核酸分子を含む組換え発現ベクター。
【請求項62】
請求項61に記載の組換え発現ベクターを含む宿主細胞。
【請求項63】
.免疫反応を調節するのに使用するための医薬投与に適した組成物であって、B細胞活性化抗原の単離された可変領域、請求項37〜48のいずれかに記載のB7−2、および医薬的に許容し得る担体を含む組成物。
【請求項64】
免疫反応を調節するのに使用するための医薬投与に適した組成物であって、請求項52〜61のいずれかに記載のB7−2融合タンパク質の可変領域形をコードする単離された核酸、および医薬的に許容し得る担体を含む組成物。
【請求項65】
組成物がT細胞増殖を調節する請求項63または64に記載の組成物。
【請求項66】
組成物が免疫反応を上方調節する請求項63または64に記載の組成物。
【請求項67】
組成物が病原体による感染を調節する請求項63または64に記載の組成物。
【請求項68】
病原体がウイルスである請求項67に記載の組成物。
【請求項69】
ウイルスがHIV−1またはHIV−2である請求項68に記載の組成物。
【請求項70】
活性化されたT細胞による反応を刺激するための組成物であって、B細胞活性化抗原B7−2の可変領域形を含み、B7−2の可変領域形は図8(配列番号2)に示すヒトB7−2タンパク質のアミノ酸残基24−133を含むが、B7−2免疫グロブリン様定常領域ドメインを含まず、該B7−2の可変領域形活性化されたT細胞をと接触させ、その結果活性化されたT細胞による反応を刺激する組成物。
【請求項71】
Tヘルパータイプ2(TH2)反応が優先して刺激される請求項70に記載の組成物。
【請求項72】
患者におけるT細胞増殖および/またはサイトカイン分泌の調節のための薬剤の製造のためのB細胞活性化抗原B7−2の可変領域形の使用であって、B7−2の可変領域は図8(配列番号2)に示すヒトB7−2タンパク質のアミノ酸残基24−133を含むが、B7−2免疫グロブリン様定常領域ドメインを含まない使用。
【請求項73】
請求項1,4,若しくは5に記載の組換え発現により製造される、CD28またはCTLA4に結合する能力を有するポリペプチドと特異的に反応する抗体またはその断片であって抗体はヒト化抗体である抗体またはその断片。
【請求項74】
ヒト定常領域および非ヒト可変領域を含む請求項73に記載の抗体またはその断片。
【請求項75】
ヒト定常領域およびヒト可変領域キメラを含む請求項73に記載の抗体またはその断片。
【請求項76】
抗体が完全にヒトのモノクローナル抗体である、請求項1,4,若しくは5に記載の組換え発現により製造される、CD28またはCTLA4に結合する能力を有するポリペプチドと特異的に反応する抗体またはその断片。
【請求項77】
請求項73〜76のいずれかに記載の抗体またはその断片を含む免疫反応を調節するのに使用するための医薬投与に適した組成物。
【請求項78】
組成物がT細胞増殖を調節する請求項77に記載の組成物。
【請求項79】
組成物がT細胞媒介免疫反応を下方調節する請求項77に記載の組成物。
【請求項80】
組成物が、自己免疫病、アレルギーおよび移植拒絶の少なくとも1つを調節する請求項77に記載の組成物。
【請求項81】
Bリンパ球抗原、B7−2の免疫細胞表面のその天然のリガンドとの相互作用を防止する方法であって、その方法は免疫細胞を請求項73〜76のいずれかに記載の抗体またはその断片と接触させ、それによってB7−2相互作用による免疫細胞の共刺激を防止することを含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8−1】
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【図8−2】
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【図8−3】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12−1】
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【図12−2】
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【図13−1】
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【図13−2】
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【図14−1】
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【図14−2】
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【図14−3】
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【図14−4】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2009−60905(P2009−60905A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−237969(P2008−237969)
【出願日】平成20年9月17日(2008.9.17)
【分割の表示】特願平7−505397の分割
【原出願日】平成6年7月26日(1994.7.26)
【出願人】(591183991)ダナ−ファーバー キャンサー インスティテュート,インコーポレイテッド (17)
【氏名又は名称原語表記】DANA−FARBER CANCER INSTITUTE, INCORPORATED
【出願人】(501418214)ジェネティクス インスティテュート,エルエルシー (35)
【Fターム(参考)】