説明

C型肝炎ウイルスによる感染を治療するためのスルホンアミド誘導体

本発明は、そのすべての結晶形態および医薬的に許容される塩を含む、式(I)(式中、R1、R2、X及びnは本明細書で定義するとおりであり、但し、XがCH2であり、nが1であり、及びR1が−COOHであるとき、R2は、式(A)(式中、Aは、CH3−、CH3CH2−又は炭素数1〜2のハロアルキルであり;及びBはハロゲンである)ではあり得ないこと、及びXがCH2であり、nが2であり、及びR1が−COOHであるとき、R2は、式(A)又は式(B)ではあり得ないことを条件とする)の化合物を対象とする。本発明はまた、本発明の化合物を含有する組成物及びC型肝炎ウイルス感染を治療する又は予防するために化合物を使用する方法を対象とする。
【化17】


【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2006年2月8日出願の米国特許出願第60/771,904号の優先権を主張する。
【0002】
発明の分野
一連のスルホンアミド化合物は、C型肝炎感染の治療のための有効な薬剤である。
【0003】
発明の背景
C型肝炎は、慢性肝炎、肝硬変、肝不全及び肝細胞癌を引き起こし得る一般的な感染である。C型肝炎ウイルス(HCV)による感染は、少なくとも85%の症例において慢性肝炎を導き、肝移植の主要な理由であり、米国では年間に少なくとも10,000例の死亡の原因である(Hepatology, 1997, 26 (Suppl. 1), 2S-10S)。
【0004】
C型肝炎ウイルスはフラビウイルス科(Flaviviridae family)の成員であり、HCVのゲノムはプラスセンス鎖の一本鎖線状RNAである(Hepatology, 1997, 26 (Suppl. 1), 11S-14S)。HCVは広汎な遺伝的多様性を示す;少なくとも6つの遺伝子型と50以上のサブタイプが同定されている。
【0005】
HCV感染を予防するための有効なワクチンはない。現在使用可能な唯一の治療は、インターフェロンα(INF−α)による治療又はヌクレオシド類似体リバビリンとINF−αの併用療法である(Antiviral Chemistry and Chemotherapy, 1997; 8, 281-301)。しかし、治療された患者の約40%しか持続的応答を示さず、そのためより有効な抗HCV治療薬が求められている。
【0006】
HCVゲノムは多くの非構造タンパク質を含有する。NS2、NS3、NS4A、NS4B、NS5A及びNS5B (J. General Virology, 2000, 81, 1631 - 1648)。NS5Bは、ウイルス複製のために必須のRNA依存性RNAポリメラーゼである。それ故、NS5Bの阻害は治療薬の開発のための適切な標的である。
【0007】
米国特許第3,506,646号は、6−アミノスルホニル化合物の誘導体である化合物、特に縮合複素環を有する1,2,5−ベンゾチアジアゼピン1,1−ジオキシド、それらを合成するために使用される中間体、並びに利尿薬及び降圧薬としてのそれらの使用に関する。
【0008】
国際公開公報第WO98/08815号は、置換環状アミンメタロプロテアーゼ阻害剤に関する。
【0009】
Biorganic and medicinal chemistry, 1996, 837-850は、新規クラスの非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤としての5H−ピロロ[1,2−b][l,2,5]ベンゾチアジアゼピン(PBTD)を述べている。
【0010】
国際公開公報第WO03/043985号は、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体アゴニストとしてのスルホンアミドを述べている。
【0011】
国際公開公報第WO02/02554号は、神経障害の治療のために有用なスルホニル−ピロリジン誘導体を述べている。
【0012】
発明の概要
本発明は、一連のスルホンアミド誘導体、それらの調製のための方法、それらを含有する医薬組成物、及び治療におけるそれらの使用に関する。化合物は、C型肝炎ポリメラーゼ(NS5B)を阻害するそれらの能力により、C型肝炎の治療において有用であると考えられる。
【0013】
本発明は、式(I)
【化8】

(式中、
1は、H、−COOH、−CO24、シアノ、テトラゾール、場合によりOH、アミン又は−COOHで置換された炭素数1〜6の直鎖アルキル、場合により置換された−C(O)−C1−C12−アルキル、又は場合により置換された−C(O)−C6−C12−アリール(式中、R4は、そのいずれかが場合により置換されてもよい、C1−C12−アルキル、C6−C12−アリール、C3−C12−シクロアルキル、又はC2−C9−ヘテロアリールである)であり;
2は、ハロゲン、−NO2、−CN、−N3、−CHO、−CF3、−OCF3、−R3、−OR3、−S(O)m3、−NR33、−NR3S(O)m3、−NR3C(O)R3、−C(O)R3、−C(O)OR3、−C(O)NR33、−OC(O)R3、−OC(O)OR3、−OC(O)NR33、NR3C(O)R3、−NR3C(O)OR3、及び−NR3C(O)NR33(式中、mは0、1又は2であり;
3は、H、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜8の分枝アルキル、炭素数3〜6のシクロアルキル、フェニル、C2−C9−ヘテロアリール、炭素数2〜6のアルケニル、又は炭素数2〜6のアルキニルである)からなる群より選択される1〜5個の置換基で場合により置換されたアリール又はヘテロアリール基であり;
Xは、CH2、CHOR3、又はSであり;及び
nは1又は2である)
の化合物及びそのすべての結晶形態及び医薬的に許容される塩を対象とし、但し、
XがCH2であり、nが1であり、及びR1が−COOHであるとき、R2は、
【化9】

(式中、
Aは、CH3−、CH3CH2−又は炭素数1〜2のハロアルキルであり;及び
Bはハロゲンである)
ではあり得ないこと、及び
XがCH2であり、nが2であり、及びR1が−COOHであるとき、R2は、
【化10】

ではあり得ないことを条件とする。
【0014】
本発明はまた、式(II)
【化11】

(式中、
1は、H、−COOH、−CN、テトラゾール、−C(O)R4、又は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル(式中、R4は、炭素数1〜4のアルキル又は場合により置換されたフェニルである)であり;
5は、H、OH又は−OCH3であり;及び
1〜X5は、独立してH、ハロゲン、OH、NH2、炭素数1〜4のアルキル、−NH−C(O)−R3(式中、R3は、炭素数1〜4のアルキル、C6−C12−アリール、炭素数3〜6のシクロアルキル、又はC2−C9−ヘテロアリールである)である)
の化合物及びそのすべての結晶形態又は医薬的に許容される塩を対象とし、但し、
1が−COOHであり、R5がHであり、X3がハロゲンであり、及びX4が−CH3又は−CF3であるとき、X1はNH2ではあり得ないこと、及び
1が−COOHであり、R5がHであり、X2が−CH3又は−CF3であり、及びX3がハロゲンであるとき、X5はNH2ではあり得ないことを条件とする。
【0015】
本発明のもう1つの態様は、式(III)
【化12】

(式中、
1は、H、−COOH、−CN、テトラゾール、−C(O)R4、又は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル(式中、R4は、炭素数1〜4のアルキル又は場合により置換されたフェニルである)であり;及び
1〜X5は、独立してH、ハロゲン、OH、NH2、炭素数1〜4のアルキル、−NH−C(O)R3(式中、R3は、炭素数1〜4のアルキル、C6−C12−アリール、炭素数3〜6のシクロアルキル、又はC2−C9−ヘテロアリールである)である)
の化合物及びそのすべての結晶形態及び医薬的に許容される塩であり、但し、
1が−COOHであり、X3がハロゲンであり、及びX4が−CH3又は−CH2CH3であるとき、X1はNH2ではあり得ないこと、及び
1が−COOHであり、X2が−CH3又は−CH2CH3であり、及びX3がハロゲンであるとき、X5はNH2ではあり得ないことを条件とする。
【0016】
本発明はまた、式(IV)
【化13】

(式中、
1は、H、−COOH、−CN、テトラゾール、−C(O)R4、又は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル(式中、R4は、炭素数1〜4のアルキル又は場合により置換されたフェニルである)であり;及び
1〜X5は、独立してH、ハロゲン、OH、NH2、炭素数1〜4のアルキル、−NH−C(O)R3(式中、R3は、炭素数1〜4のアルキル、C6−C12−アリール、炭素数3〜6のシクロアルキル、又はC2−C9−ヘテロアリールである)である)
の化合物及びそのすべての結晶形態及び医薬的に許容される塩を対象とする。
【0017】
本発明はまた、本発明の化合物及び医薬的に許容される担体を含有する医薬組成物を対象とする。
【0018】
本発明はまた、式(Ia)
【化14】

(式中、
1は、H、−COOH、−CO24、シアノ、テトラゾール、場合によりOH、アミン又は−COOHで置換された炭素数1〜6の直鎖アルキル、場合により置換された−C(O)−C1−C12−アルキル、又は場合により置換された−C(O)−C6−C12−アリール(式中、R4は、C1−C12−アルキル、C6−C12−アリール、C3−C12−シクロアルキル、又はC2−C9−ヘテロアリールである)であり;
2は、ハロゲン、−NO2、−CN、−N3、−CHO、−CF3、−OCF3、−R3、−OR3、−S(O)m3、−NR33、−NR3S(O)m3、−NR3C(O)R3、−C(O)R3、−C(O)OR3、−C(O)NR33、−OC(O)R3、−OC(O)OR3、−OC(O)NR33、NR3C(O)R3、−NR3C(O)OR3、及び−NR3C(O)NR33(式中、mは0、1又は2であり;
3は、H、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜8の分枝アルキル、炭素数3〜6のシクロアルキル、フェニル、C2−C9−ヘテロアリール、炭素数2〜6のアルケニル、又は炭素数2〜6のアルキニルである)からなる群より選択される1〜5個の置換基で場合により置換されたC6−C12−アリール又はC2−C9−ヘテロアリール基であり;
Xは、CH2、CHOR3、又はSであり;及び
nは1又は2である)
の化合物及びそのすべての結晶形態及び医薬的に許容される塩の有効量を投与することを含む、ヒトにおいてC型肝炎感染を治療する又は予防する方法を含む。
【0019】
発明の詳細な説明
本発明に関して、「アルキル」という用語は、炭素数12までの長さ、好ましくは炭素数1〜6、より好ましくは炭素数1〜4の長さを有する直鎖部分を含む。「アルキル」という用語はまた、炭素数3〜12、好ましくは炭素数1〜8の分枝部分を含む。「アルケニル」という用語は、1つの二重結合を含有する脂肪族炭化水素基を指し、炭素数2〜7の直鎖及び分枝アルケニル部分の両方を含む。そのようなアルケニル部分は、E又はZ立体配置で存在し得る;本発明の化合物は両方の立体配置を含む。「アルキニル」という用語は、少なくとも1つの三重結合を有する炭素数2〜7を含有する直鎖及び分枝部分の両方を含む。「シクロアルキル」という用語は、3〜12個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基を指し、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ノルボルニル又はアダマンチルを含むが、これらに限定されない。好ましいシクロアルキル基は炭素数3−6である。
【0020】
本発明に関して、「アリール」という用語は、少なくとも1つの芳香環を有する芳香族炭化水素部分と定義され、単環式、二環式又は三環式であり、置換されていてもよく又は置換されていなくてもよい。アリール基は、フェニル、α−ナフチル、β−ナフチル、ビフェニル、アントリル、テトラヒドロナフチル、フェナントリル、フルオレニル、インダニル、ビフェニレニル、アセナフテニル、アセナフチレニル又はフェナントレニルから選択され得るが、これらに限定されない。アリール基は、アルキル、ハロアルキル、アシル、アルコキシカルボニル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロプロピル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ジアルキルアミノアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アルキルチオ、メルカプト、ハロアルキルチオ、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、ヘテロシクロアルコキシ、ヘテロシクロアルキルチオ、−SO3H、−SO2NH2、−O2NHアルキル、−SO2N(アルキル)2、−CO2H、CO2NH2、CO2NHアルキル及び−CO2N(アルキル)2からなる群より選択されるが、これらに限定されない置換基で場合により置換されてもよい。アリール及びヘテロシクロアルキルについての好ましい置換基は、アルキル、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アリールアルキル及びアルキルアリールを含む。好ましくは、アリール基は6−12個の炭素原子からなるが、フェニルが最も好ましい成分である。
【0021】
本発明に関して、「ヘテロアリール」という用語は、(1)ヘテロアリール部分が、フラン、チオフェン、インドール、アザインドール、オキサゾール、チアゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、イミダゾール、N−メチルイミダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピロール、N−メチルピロール、ピラゾール、N−メチルピラゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,2,4−トリアゾール、1−メチル−1,2,4−トリアゾール、1H−テトラゾール、1−メチルテトラゾール、ベンズオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾフラン、ベンズイソオキサゾール、ベンズイミダゾール、N−メチルベンズイミダゾール、アザベンズイミダゾール、インダゾール、キナゾリン、キノリン及びイソキノリンから選択される芳香族複素環系(単環式又は二環式);及び(2)フェニル、ピリジン、ピリミジン又はピリジジン環が、(a)1個の窒素原子を有する6員芳香族(不飽和)複素環に縮合している;(b)2個の窒素原子を有する5または6員芳香族(不飽和)複素環に縮合している;(c)1個の酸素原子又は1個の硫黄原子のいずれかと共に1個の窒素原子を有する5員芳香族(不飽和)複素環に縮合している;又は(d)O、N又はSから選択される1個のヘテロ原子を有する5員芳香族(不飽和)複素環に縮合している、二環式芳香族複素環と定義される。好ましくは、ヘテロアリール基は2〜9個の炭素原子からなる。
【0022】
本発明に関して、「ヒドロキシアルキル」という用語は、ヒドロキシル基で置換された、上記で定義したアルキルと定義される。
【0023】
本発明の化合物は、不斉炭素原子及び1又はそれ以上の不斉中心を含有してもよく、それ故光学異性体及びジアステレオマーを生じさせ得る。式(I)、(II)、(III)及び(IV)では立体化学を考慮せずに示しているが、本発明は、すべての光学異性体及びジアステレオマー、ラセミ混合物及び分割された鏡像異性的に純粋なR及びS立体異性体、及びR及びS立体異性体の他の混合物及びそれらに医薬的に許容される塩を含む。
【0024】
酸部分を有する式(I)、(II)、(III)及び(IV)の化合物の医薬的に許容される塩は、有機及び無機塩基の両方から形成され得る。例えばアルカリ金属塩、例えばナトリウム、リチウム及びカリウム、及びN−テトラアルキルアンモニウム塩、例えばN−テトラブチルアンモニウム塩。同様に、本発明の化合物が塩基部分を含有するとき、塩は、有機及び無機酸から形成され得る。例えば塩は、酢酸、プロピオン酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、マロン酸、マンデル酸、リンゴ酸、フタル酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、メタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、及び同様に公知の許容される酸から形成され得る。
【0025】
式(I)の化合物の好ましい実施形態は、XがCH2又はSである場合、特にXがSであり、及びnが1である場合である。
【0026】
式(I)の化合物のもう1つの好ましい実施形態は、XがCH2OR3であり、及びR3がH又はCH3である場合、特にnが1である場合である。
【0027】
式(I)の化合物のもう1つの好ましい実施形態は、R1が、H、−COOH、−CN、テトラゾール、−CH2OH、−C(O)−CH3又は−C(O)−フェニルである場合であるが、R1が−COOHである場合がさらに一層好ましい。
【0028】
式(I)の化合物のさらにもう1つの好ましいものは、R2が、場合により置換されたフェニルである場合、特にフェニル環が、OH、ハロゲン、C1−C12−アルキル、アミノ及び−NR3C(O)R3から選択される少なくとも1個の置換基によって置換される場合である。
【0029】
式(II)の化合物の好ましい実施形態は、R5がH、OH又は−OCH3である場合である。
【0030】
式(II)の化合物のもう1つの好ましい実施形態は、R1が−COOHである場合である。
【0031】
式(II)の化合物のさらにもう1つの好ましい実施形態は、X1〜X5の少なくとも1つがOH又は−NH−C(O)−R3である場合である。
【0032】
式(III)の化合物の好ましい実施形態は、R1が−COOHである場合である。
【0033】
式(III)の化合物のもう1つの好ましい実施形態は、X1〜X5が、H、NH2、OH、ハロゲン及びアルキルから独立して選択される場合、特にX1〜X5の少なくとも1つがOHである場合である。
【0034】
式(IV)の化合物の好ましい実施形態は、R1が−COOH又はHである場合である。
【0035】
式(IV)の化合物のもう1つの好ましい実施形態は、X1〜X5が、H、ハロゲン、NH2、アルキル及びOHから独立して選択される場合である。
【0036】
本発明の好ましい化合物は以下を含む。
2,4−ジクロロ−6−{[(2S)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)ピロリジン−1−イル]スルホニル}フェノール;
(2S)−1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピロリジン−2−カルボニトリル;
(4R)−4−ヒドロキシ−1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリン;
1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリン;
1−[(3−ブロモ−5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリン;
(4R)−1−[(3,5−ジブロモ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−4−ヒドロキシ−L−プロリン;
(4R)−1−[(3−ブロモ−5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−4−ヒドロキシ−L−プロリン;
1−[(5−ブロモ−3−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリン;
1−[(3,5−ジブロモ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリン;
(4R)−1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−4−ヒドロキシ−L−プロリン;
1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリン;
(4R)−1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−4−メトキシ−L−プロリン;
1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−D−プロリン;
1−[(3−クロロ−5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリン;
(4S)−4−ヒドロキシ−1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−D−プロリン;
1−{(2S)−1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピロリジン−2−イル}エタノン;
1−[(2−アミノ−5−クロロ−4−メチルフェニル)スルホニル]−D−プロリン;
(4R)−1−[(3−クロロ−5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−4−ヒドロキシ−L−プロリン;
(4S)−1−[(2−アミノ−5−クロロ−4−メチルフェニル)スルホニル]−4−ヒドロキシ−D−プロリン;
1−[(2−アミノ−5−クロロ−4−メチルフェニル)スルホニル]−L−プロリン;2,4−ジクロロ−6−{[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]スルホニル}フェノール;
1−[(5−ブロモ−3−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−D−プロリン;
2,4−ジクロロ−6−(ピロリジン−1−イルスルホニル)フェノール;
(4S)−1−[(2−アミノ−4−クロロ−5−メチルフェニル)スルホニル]−4−ヒドロキシ−D−プロリン;
(4R)−1−[(2−アミノ−5−クロロ−4−メチルフェニル)スルホニル]−4−ヒドロキシ−L−プロリン;
1−({5−クロロ−4−メチル−2−[(2−チエニルカルボニル)アミノ]フェニル}スルホニル)−L−プロリン;1−[(3,5−ジブロモ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−D−プロリン;
(4R)−1−[(2−アミノ−4−クロロ−5−メチルフェニル)スルホニル]−4−ヒドロキシ−L−プロリン;
1−{(2S)−1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピロリジン−2−イル}プロパン−1−オン;
{(2S)−1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピロリジン−2−イル}(フェニル)メタノン;
1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−D−プロリン;
1−[(2,4,6−トリクロロフェニル)スルホニル]−L−プロリン;
1−({5−クロロ−2−[(シクロプロピルカルボニル)アミノ]−4−メチルフェニル}スルホニル)−L−プロリン;
1−{[2−(ベンゾイルアミノ)−5−クロロ−4−メチルフェニル]スルホニル}−L−プロリン;
1−[(3−クロロ−4−メチルフェニル)スルホニル]−L−プロリン;
1−[(2,4,5−トリクロロフェニル)スルホニル]−L−プロリン;
(2S)−1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピペリジン−2−カルボン酸;
(2R)−1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピペリジン−2−カルボン酸;
(2S)−1−[(3−ブロモ−5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピペリジン−2−カルボン酸;
(2R)−1−[(3−ブロモ−5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピペリジン−2−カルボン酸;
(2S)−1−[(3−クロロ−5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピペリジン−2−カルボン酸;
(2R)−1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピペリジン−2−カルボン酸;
(2S)−1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピペリジン−2−カルボン酸;
(2R)−1−[(2−アミノ−5−クロロ−4−メチルフェニル)スルホニル]ピペリジン−2−カルボン酸;
(4R)−3−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4S)−3−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4R)−3−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4R)−3−[(3,5−ジブロモ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4R)−3−[(3−クロロ−5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4S)−3−[(3−ブロモ−5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4S)−3−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
2,4−ジクロロ−6−(1,3−チアゾリジン−3−イルスルホニル)フェノール;
(4S)−3−[(2−アミノ−5−クロロ−4−メチルフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4R)−3−[(2−アミノ−4−クロロ−5−メチルフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4S)−3−[(2−アミノ−4−クロロ−5−メチルフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4R)−3−[(3−ブロモ−5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4S)−3−[(3−クロロ−5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;及び
(4R)−3−[(2−アミノ−5−クロロ−4−メチルフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸。
【0037】
本発明の化合物は、C型肝炎のRNA依存性RNAポリメラーゼNS5Bを阻害し、それ故C型肝炎感染の治療のために有用である。本発明は、従って、医薬的に許容される担体と組み合わせて又は共同して式(I)、(II)、(III)及び(IV)から選択される化合物を含む医薬組成物を提供する。組成物は、好ましくは経口又は皮下投与に適合される。しかし、それらは他の投与様式にも適合され得る。投与の一貫性を得るため、本発明の組成物は単位用量の形態であることが好ましい。適切な単位用量形態は、錠剤、カプセル及び小袋又はバイアル中の粉末を含む。そのような単位用量形態は、本発明の化合物0.1〜100mg、好ましくは2〜50mgを含有し得る。さらに一層好ましい単位用量形態は、本発明の化合物5〜25mgを含有する。本発明の化合物は、約0.01〜100mg/kgの用量範囲で、又は好ましくは0.1〜10mg/kgの用量範囲で経口的に投与され得る。そのような組成物は、1日1〜6回、より通常には1日1〜4回投与され得る。本発明の組成物は、従来の賦形剤、例えば充填剤、崩壊剤、結合剤、潤滑剤、着香料等と共に製剤され得る。
【0038】
本発明はさらに、活性治療物質としての使用のための本発明の化合物を提供する。式(Ia)、(II)、(III)及び(IV)の化合物は、C型肝炎ウイルスによる感染の治療のために特に有用である。
【0039】
本発明はさらに、ヒトにおいてC型肝炎感染を治療する方法を提供し、その方法は、式(Ia)、(II)、(III)及び(IV)の化合物又は本発明の医薬組成物の有効量を感染した個人に投与することを含む。
【0040】
本発明の化合物の調製のための一般的合成スキーム
【0041】
スキーム1
【化15】

【0042】
試薬:(a)EDCI、HOBT、DIEA、DMF、室温、6時間;(b)DMF中20%ピペリジン、室温、20分間;(c)ピリジン、室温、即時(ON);(d)1:1TFA−DCM、室温、2時間。
【0043】
スキーム1は、式(I)の化合物が、樹脂、例えばWang樹脂を使用して固体支持体上でどのようにして調製され得るかを示す。項目(interest)2のFmoc保護されたアミノ酸を、カップリング剤、例えば塩基の存在下でのEDCI、HOBT、及び極性溶媒中のDIEAを使用して樹脂に結合した。DMFを極性溶媒として使用し得るが、当業者は他の適切な溶媒を認識する。過剰の試薬と溶媒を洗浄した後、樹脂に結合したアミノ酸を、DMF中の塩基を使用して脱保護した。適切な塩基はアルキルアミン塩基、例えばピペリジンを含むが、当業者は、使用し得る他の可能な塩基を認識する。遊離アミノ酸をピリジンなどの溶媒中で項目5のスルホニルクロライドと反応させた。スルホニルクロライド上の基の性質に依存して、脱保護工程は、トリフルオロ酢酸及びDCMを使用して樹脂から生成物を切断する前に使用した。当業者は、様々な官能基を酸性切断条件から保護するために使用できる可能な保護基を認識する。
【0044】
スキーム2
【化16】

【0045】
試薬:(g)ピリジン、THF、室温、8時間;(h)NaOH水溶液、EtOH、室温、8時間。
【0046】
あるいは、スキーム2に従って類似体も得ることができる。この溶液相法では、項目8のアミノ酸エステルをピリジン中で選択9のスルホニルクロライドと反応させたが、他の溶媒も使用し得る。必要な酸を与えるために塩基、例えば水酸化トリウム又は水酸化リチウムを使用してエステルを加水分解した。
【0047】
本発明の化合物の調製において使用される試薬は、市販のものを入手し得るか又は文献に述べられている標準手順によって調製し得る。本発明に従って、述べられている化合物は、上記に示す反応スキームによって生産される。
【0048】
当業者はまた、スキーム1及び2で詳述した調製方法が式(II)、(III)及び(IV)の化合物にどのように適用されるかを理解する。
【0049】
本発明の化合物の詳細な合成
実施例1、2、11及び23を、スキーム2に示すように溶液中で合成した。
【0050】
[実施例1]
2,4−ジクロロ−6−{[(2S)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)ピロリジン−1−イル]スルホニル}フェノール
【0051】
DMF 1.5mL中の(2S)−1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピロリジン−2−カルボニトリル(37mg、0.12mmol)、アジ化ナトリウム(24mg、0.36mmol)、及びトリエチルアミンハイドロクロライド(25mg、0.18mmol)の混合物を120℃で6時間攪拌した。その後反応物を室温に冷却し、1N HCl 2mLを添加して酸性にして、濃縮した。逆相クロマトグラフィー後に2,4−ジクロロ−6−{[(2S)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)ピロリジン−1−イル]スルホニル}フェノール(31mg、71%収率)を得た。1H NMR(DMSO−d6)δ7.89(d,J=3.5Hz,1H),7.60(d,J=3.5Hz,1H),5.46(dd,1H),3.56(m,1H),3.33(m,1H),2.30(m,1H),1.96(m,3H)。HRMS:C1111Cl253Sについて算定した理論値、364.00325;実測値(ESI−,[M−H]),364.00349。
【0052】
[実施例2]
(2S)−1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピロリジン−2−カルボニトリル
【0053】
CH2Cl2/ピリジン(1:1)2mL中の(2S)−ピロリジン−2−カルボニトリルハイドロクロライド(34mg、0.2mmol)と3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシ−ベンゼンスルホニルクロライド(57mg、0.22mmol)の混合物を室温で16時間攪拌した。次に反応混合物を濃縮し、逆相クロマトグラフィーによって精製して、(2S)−1−(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシ−ベンゼンスルホニル)−ピロリジン−2−カルボニトリル(37mg、58%収率)を得た。1H NMR(DMSO−d6)δ7.86(d,J=2.8Hz,1H),7.63(d,J=2.8Hz,1H),5.08(br.,1H),3.44(m,1H),3.18(m,1H),2.54(m,1H),2.17(m,2H),1.93(m,2H)。HRMS:C1110Cl223Sについて算定した理論値、320.9862;実測値(ESI−,[M−H]),320.98639。
【0054】
実施例23は、(2S)−ピロリジン−2−カルボニトリルハイドロクロライドの代わりにピロリジンを使用したことを除き、実施例2で述べたのと同じ手順に従って調製した。
【0055】
[実施例11]
1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリン
【0056】
工程1.ピリジン(100mL)中のL−プロリンメチルエステルハイドロクロライド(8.24g、50.1mmol)の溶液に、0℃の3,5ジクロロ−2−ヒドロキシベンゼンスルホニルクロライド(15g、57.3mmol)を添加した。反応混合物を室温に温め、さらに4時間攪拌した。混合物を濃縮し、シリカゲル(ヘキサン中25%酢酸エチル)でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、1−(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシ−ベンゼンスルホニル)−ピロリジン−2−カルボン酸メチルエステルを生成した(8.6g、49%)。
【0057】
工程2:工程1からのエステルをエタノール(175mL)中に取り、1N 水酸化ナトリウムを添加して、一晩攪拌した。次に反応混合物を濃縮し、水で希釈して、酢酸エチルで抽出した。水層を2N HClで酸性化して、所望化合物を白色固体として得た(7.3g、89%)。融点107.4℃;1H NMR(CDCl3)δ7.6(d,1H),7.5(d,1H),4.5(dd,1H),3.4(m,2H),2.3(m,2H),2.0 (m,2H);MS(ESI)m/z337.82;HRMS:C11H11Cl2NO5Sについて算定した理論値、337.96622;実測値(ESI−,[M−H]),337.96619。
【0058】
実施例3〜10、12〜17、18〜19、20〜22、24〜58は、スキーム1に示すように、適切に保護されたアミノ酸とスルホニルクロライドを使用して、実施例20について以下で述べるように固相で調製した。
【0059】
[実施例20]
1−[(2−アミノ−5−クロロ−4−メチルフェニル)スルホニル]−L−プロリン
【0060】
工程1.5−クロロ−2−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニルアミノ)−4−メチル−ベンゼンスルホン酸。水(40mL)及び重炭酸ナトリウム(2.8g)中の5−クロロ−2−アミノ−4−メチル−ベンゼンスルホン酸(3.3g、15.13mmol)の溶液に、0℃のジオキサン(40mL)中の9−フルオレニルメトキシカルボニルクロライド(4.3g、16.7mmol)の溶液を添加した。反応混合物を一晩攪拌し、揮発性物質を減圧下で除去した。水層を2N HClで酸性化し、酢酸エチルで抽出して、乾燥し、濃縮した。残留物をシリカゲル(EtOAc中10%MeOH)でのフラッシュカラムによって精製して、白色個体を得た(89%)。1H NMR(DMSO−d6)δ9.9(s,1H),7.9(d,J=8Hz,3H),7.7(d,J=8Hz, 2H),7.6(s,1H),7.4(m,2H),7.3(m,2H),4.4(d,J= 7Hz,2H),4.0(t,J= 7Hz 1H),2.3(s,3H)。
【0061】
工程2.(4−クロロ−2−クロロスルホニル−5−メチル−フェニル)カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステル。工程1からのスルホン酸(3.0g、6.7mmol)をDMF 3mLに溶解し、チオニルクロライド 2.5mLを室温で滴下した。生じた溶液を室温でさらに4時間攪拌し、氷と水でクエンチした。白色固体沈殿物をろ過して乾燥し、さらなる精製を行わずに使用した。
【0062】
工程3.Wang樹脂へのN−Fmoc−L−プロリンの結合。Wang樹脂(Ana Spec 100〜200メッシュ、1%架橋;負荷:1.1mmol/g;5g、5.5mmol)を無水DMF(20ml)中で膨潤させた。無水DMF(30ml)中のN−Fmoc−L−プロリン(7.4g、22mmol)、HOBT(3.37g、22mmol)、DMAP(268.8mg、2.2mmol)及びDIC(3.4ml、22mmol)の溶液を樹脂に添加した。混合物を軌道振とう機にて室温で一晩振とうした。混合物をろ過し、樹脂をDMF(3×50ml)、MeOH(3×50ml)、CH2Cl2(3×50ml)で洗浄して、乾燥した。
【0063】
工程4.Fmoc基の脱保護。上記工程1で述べたように調製した樹脂(5.5mmol)を、DMF中の20%ピペリジンの溶液で処理して(2×50ml、1回目は10分間、2回目は30分間)、樹脂からFmoc保護基を除去した。混合物をろ過し、樹脂をDMF(3×50ml)、MeOH(3×50ml)及びCH2Cl2(3×50ml)で洗浄した。
【0064】
工程5.(4−クロロ−2−クロロスルホニル−5−メチル−フェニル)−カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステルとの反応。Wang樹脂(5.5mmol)上のL−プロリンに、1:1の無水CH2Cl2とピリジン(50ml)中の(4−クロロ−2−クロロスルホニル−5−メチル−フェニル)−カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステル(5.1g、11mmol)の溶液を添加した。室温で一晩振とうした後、混合物をろ過し、MeOH(3×50ml)及びCH2Cl2(5×50ml)で洗浄した。
【0065】
工程6.Fmoc基の脱保護。工程5から得た樹脂(5.5mmol)を、再びDMF中の20%ピペリジンの溶液と反応させた(2×50ml、1回目は10分間、2回目は30分間)。混合物をろ過し、樹脂をDMF(3×50ml)、MeOH(3×50ml)、CH2Cl2(3×50ml)で洗浄して、乾燥した。
【0066】
工程7.樹脂からの切断。上記樹脂を1:1のTFA:CH2Cl2(50ml)で処理し、室温で4時間振とうした。混合物をろ過し、樹脂をCH2Cl2(3×10ml)で洗浄した。併合したCH2Cl2を濃縮し、HPLCによって精製した。1H NMR(DMSO−d6)δ7.4(s,1H)、6.8(s,1H),6.3(s,2H),4.3(m,1H),3.2(t,2H),2.2(s,3H),2.1(m,1H),1.9(m,1H),1.65−1.8(m,2H).HRMS:C1215ClN24Sについて算定した理論値、319.05139;実測値(ESI−FTMS,[M+H]),319.05179。
【実施例】
【0067】
本発明の化合物の実施例を表1に列挙する。
【表1】




【0068】
生物学的試験手順の簡単な説明及び結果のテキスト要約
C型肝炎ポリメラーゼを阻害する本発明の化合物の能力を以下の実験手順によって確認した。
【0069】
BK系統(1b亜型)からのNS5Bを、21個のC末端アミノ酸が短いリンカーとヘキサヒスチジンタグ(GSHHHHHH)で置換されるタンパク質として大腸菌において発現させる。精製したタンパク質を放射性ヌクレオチドと混合し、内因性の短いヘアピンによってプライムされるヘテロポリマーRNA基質を複製させて、約760ヌクレオチドの産物を生成する。放射性生成物をフィルター上に捕獲し、組み込まれていないヌクレオチドの除去後に定量する。
【0070】
試薬
10mM UTP(Promega No.p116B)
10mM ATP(Promega No.p113B)
10mM CTP(Promega No.p114B)
10mM GTP(Promega No.p115B)
BSA 10mg/ml NEB(10mg/mlで100X)No.007−BSA
RNaseIn(Promega No.N251X)40U/μl
33P−GTP(NEN−easytides NEG/606H 3000Ci/mmol、370MBq/ml、10mCi/ml)
Falconポリプロピレン96穴プレート(Becton Dickinson No.351190)
Millipore Multiscreen 96穴ろ過プレートNo.MADE NOB 50
Fisherによって製剤されたOptiphase Supermix(Wallac)
MicroBeta 1450−106カセット(Wallac)における使用のためのMillipore Multiscreenライナー
PerkinElmer No.1450−433
1M HEPES、pH7.3
Amersham Pharmacia Biotec(US16924−500ml)
1M MgCl2(SIGMA No.M1028)
DTT(固体)(SIGMA No.D9779)
RNアーゼ不含水(GIBCO−BRL No.10977−023)
ジメチルスルホキシド(Aldrich No.27685−5)
Basilen Blue(Sigma,B5520)
0.5M EDTA、pH8(GIBCO−BRL No.15575−020)
リン酸水素二ナトリウム7水和物(Na2HPO4・7H2O;Baker No.3824−07)
リン酸(Baker、No.0262.02)
【0071】
さらなる試薬の調製
0.5M リン酸ナトリウム緩衝液1リットルにつき、Na2HPO4.7H2O 134gを計量する;水を加えて900mlにする。リン酸でpHを7.0に調製する。水を加えて1Lにする。
【0072】
ヌクレオチドをRNアーゼ不含水に1:1000希釈して10μM(GTP及びCTP)に又は1:100希釈して100μM(ATP及びUTP)にする。
【0073】
手順
(1)15%DMSO中10μg/mlの化合物10μl
1%DMSO中の100μg/ml化合物ストックから出発するときは:
30%DMSO 5μl/穴を分注する。
化合物5μl(100μg/ml)/穴を分注する。
15%DMSO中の50μg/ml化合物ストックから出発するときは:
化合物10μl/穴を添加する。
【0074】
(2)酵素混合物
【表2】

【0075】
酵素混合物20μlをアッセイプレートの各々の穴に加える。化合物と酵素を室温で15分間インキュベートする。
【0076】
(3)鋳型混合物−前もって調製する。
RNA(75%エタノール及び0.3M 酢酸ナトリウム中で保存した5μg/チューブ)のチューブをマイクロ遠心機にて4℃で20分間遠心沈殿する。1つのチューブは11/2プレートに十分である。チューブを逆さにすることによってできるだけ多くのエタノールをチューブから取り出す。ペレットのRNAがチューブに付着しないように静かに行う。RNAを真空乾燥する。DEPC水1mlを添加してRNAを再懸濁し、チューブのふたをしっかり締める。RNAを溶解するため、RNA溶液を氷上で〜60分間インキュベートし、静かにボルテックスする。ふたを開ける前にすべてのRNA溶液がチューブの底に下降するように手早く回転させる。RNA溶液を静かに5ml又はより大きなチューブに移す。さらに3mlのDEPC水を添加する(合計容量4ml)。
【0077】
以下の容量の試薬を添加する。
【表3】

【0078】
1回の反応当たり鋳型混合物20μl(すなわちPOF 20ng/反応又は〜3nM)を添加する。
【0079】
(4)反応物を室温(22〜25℃)で2時間インキュベートする。
【0080】
(5)170mM EDTA 50μlを添加することによって反応を停止させる。
【0081】
EDTAの最終濃度は85mMである。
【0082】
(6)各々の穴に0.5M リン酸ナトリウム緩衝液、pH7.0 200μlを添加してMillipore Multiscreenフィルタープレートのフィルターをあらかじめ湿らせる。室温で2〜3分間放置する。
【0083】
(7)MultiscreenフィルタープレートをMillipore Manifold上に置き、真空のスイッチを入れて緩衝液を流れさせる。真空のスイッチを切る。反応生成物80μlをフィルタープレートの各々の穴に移す。2〜3分間放置する。真空のスイッチを入れて反応生成物をろ過する。
【0084】
(8)真空のスイッチを切る。0.5M リン酸ナトリウム緩衝液、pH7.0 200μlを各々の穴に添加してフィルターを洗浄する。真空のスイッチを入れる。
【0085】
工程(8)をさらに3回反復する。
【0086】
(9)ポリプロピレンの底部を取り出す。底部の乾いたフィルターにペーパータオルで染みをつける。フィルタープレートをベンチ上で1時間空気乾燥させる。Super Mixシンチラント40μlを添加する。プレートの上部をテープで密閉する。プレートをPackardキャリア又はMicroBetaキャリアに入れる。
【0087】
(10)Packard Topcount又はMicroBetaカウンターを用いてプレートを計数する。Top countでは33Pのためのプログラム10又はMicro−Betaでは33Pプログラム。
【0088】
結果の分析
バックグランドを差し引いた後、阻害パーセントを陽性対照(陰性対照を除いたプレートの平均値)と比較した活性の低下パーセントとして算定する。一次スクリーニングのために、≧75%阻害を示すものをヒットとして選択した。
【0089】
表2は、HCVポリメラーゼに対する本発明の化合物のインビトロでの阻害活性を示す。
【0090】
【表4】



【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

(式中、
1は、H、−COOH、−CO24、シアノ、テトラゾール、場合によりOH、アミン又は−COOHで置換された炭素数1〜6の直鎖アルキル、場合により置換された−C(O)−C1−C12−アルキル、又は場合により置換された−C(O)−C6−C12−アリール(式中、R4は、そのいずれかが場合により置換されてもよい、C1−C12−アルキル、C6−C12−アリール、C3−C12−シクロアルキル、又はC2−C9−ヘテロアリールである)であり;
2は、ハロゲン、−NO2、−CN、−N3、−CHO、−CF3、−OCF3、−R3、−OR3、−S(O)m3、−NR33、−NR3S(O)m3、−NR3C(O)R3、−C(O)R3、−C(O)OR3、−C(O)NR33、−OC(O)R3、−OC(O)OR3、−OC(O)NR33、NR3C(O)R3、−NR3C(O)OR3、及び−NR3C(O)NR33(式中、mは0、1又は2であり;R3は、H、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜8の分枝アルキル、炭素数3〜6のシクロアルキル、フェニル、C2−C9−ヘテロアリール、炭素数2〜6のアルケニル、又は炭素数2〜6のアルキニルである)からなる群より選択される1〜5個の置換基で場合により置換されたアリール又はヘテロアリール基であり;
Xは、CH2、CHOR3、又はSであり;及び
nは1又は2である)
の化合物及びそのすべての結晶形態及び医薬的に許容される塩であって、但し、
XがCH2であり、nが1であり、及びR1が−COOHであるとき、R2は、
【化2】

(式中、
Aは、CH3−、CH3CH2−又は炭素数1〜2のハロアルキルであり;及び
Bはハロゲンである)
ではあり得ないこと、及び
XがCH2であり、nが2であり、及びR1が−COOHであるとき、R2は、
【化3】

ではあり得ないことを条件とする、前記化合物及びそのすべての結晶形態及び医薬的に許容される塩。
【請求項2】
2が、場合により置換されたフェニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
XがCH2である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
XがCH2OR3であり、及びR3がH又はCH3である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
nが1である、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
XがSである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
nが1である、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
1が、H、−COOH、−CN、テトラゾール、−CH2OH、−C(O)−CH3、又は−C(O)−フェニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
1が−COOHである、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
フェニル環が、OH、ハロゲン、アルキル、アミノ、及び−NR3C(O)R3から選択される少なくとも1個の置換基によって置換される、請求項2に記載の化合物。
【請求項11】
1が−COOHであるとき、R2が、NH2、アルキル及びハロゲンで置換されたフェニルではあり得ない、請求項3に記載の化合物。
【請求項12】
式(II)
【化4】

(式中、
1は、H、−COOH、−CN、テトラゾール、−C(O)R4、又は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル(式中、R4は、炭素数1〜4のアルキル又は場合により置換されたフェニルである)であり;
5は、H、OH又は−OCH3であり;及び
1〜X5は、独立してH、ハロゲン、OH、NH2、炭素数1〜4のアルキル、−NH−C(O)−R3(式中、R3は、炭素数1〜4のアルキル、C6−C12−アリール、炭素数3〜6のシクロアルキル、又はC2−C9−ヘテロアリールである)である)
の化合物及びそのすべての結晶形態又は医薬的に許容される塩であって、但し、
1が−COOHであり、R5がHであり、X3がハロゲンであり、及びX4が−CH3又は−CF3であるとき、X1はNH2ではあり得ないこと、及び
1が−COOHであり、R5がHであり、X2が−CH3又は−CF3であり、及びX3がハロゲンであるとき、X5はNH2ではあり得ないことを条件とする、前記化合物及びそのすべての結晶形態又は医薬的に許容される塩。
【請求項13】
5がHである、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
5がOHである、請求項12に記載の化合物。
【請求項15】
5が−OCH3である、請求項12に記載の化合物。
【請求項16】
1が−COOHである、請求項12に記載の化合物。
【請求項17】
1〜X5の少なくとも1個がOHである、請求項12に記載の化合物。
【請求項18】
1〜X5の少なくとも1個が−NH−C(O)−R3である、請求項12に記載の化合物。
【請求項19】
式(III)
【化5】

(式中、
1は、H、−COOH、−CN、テトラゾール、−C(O)R4、又は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル(式中、R4は、炭素数1〜4のアルキル又は場合により置換されたフェニルである)であり;及び
1〜X5は、独立してH、ハロゲン、OH、NH2、炭素数1〜4のアルキル、−NH−C(O)R3(式中、R3は、炭素数1〜4のアルキル、C6−C12−アリール、炭素数3〜6のシクロアルキル、又はC2−C9−ヘテロアリールである)である)
の化合物及びそのすべての結晶形態及び医薬的に許容される塩であって、但し、
1が−COOHであり、X3がハロゲンであり、及びX4が−CH3又は−CH2CH3であるとき、X1はNH2ではあり得ないこと、及び
1が−COOHであり、X2が−CH3又は−CH2CH3であり、及びX3がハロゲンであるとき、X5はNH2ではあり得ないことを条件とする、前記化合物及びそのすべての結晶形態及び医薬的に許容される塩。
【請求項20】
1が−COOHである、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
1〜X5が、H、NH2、OH、ハロゲン及びアルキルから独立して選択される、請求項19に記載の化合物。
【請求項22】
1〜X5の少なくとも1個がOHである、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
式(IV)
【化6】

(式中、
1は、H、−COOH、−CN、テトラゾール、−C(O)R4、又は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル(式中、R4は、炭素数1〜4のアルキル又は場合により置換されたフェニルである)であり;及び
1〜X5は、独立してH、ハロゲン、OH、NH2、炭素数1〜4のアルキル、−NH−C(O)R3(式中、R3は、炭素数1〜4のアルキル、C6−C12−アリール、炭素数3〜6のシクロアルキル、又はC2−C9−ヘテロアリールである)である)
の化合物及びそのすべての結晶形態及び医薬的に許容される塩。
【請求項24】
1が−COOH又はHである、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
1〜X5が、H、ハロゲン、NH2、アルキル及びOHから独立して選択される、請求項23に記載の化合物。
【請求項26】
化合物が、
2,4−ジクロロ−6−{[(2S)−2−(2H−テトラゾール−5−イル)ピロリジン−1−イル]スルホニル}フェノール;
(2S)−1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピロリジン−2−カルボニトリル;
(4R)−4−ヒドロキシ−1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリン;
1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリン;
1−[(3−ブロモ−5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリン;
(4R)−1−[(3,5−ジブロモ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−4−ヒドロキシ−L−プロリン;
(4R)−1−[(3−ブロモ−5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−4−ヒドロキシ−L−プロリン;
1−[(5−ブロモ−3−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリン;
1−[(3,5−ジブロモ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリン;
(4R)−1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−4−ヒドロキシ−L−プロリン;
1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリン;
(4R)−1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−4−メトキシ−L−プロリン;
1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−D−プロリン;
1−[(3−クロロ−5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリン;
(4S)−4−ヒドロキシ−1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−D−プロリン;
1−{(2S)−1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピロリジン−2−イル}エタノン;
1−[(2−アミノ−5−クロロ−4−メチルフェニル)スルホニル]−D−プロリン;
(4R)−1−[(3−クロロ−5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−4−ヒドロキシ−L−プロリン;
(4S)−1−[(2−アミノ−5−クロロ−4−メチルフェニル)スルホニル]−4−ヒドロキシ−D−プロリン;
1−[(2−アミノ−5−クロロ−4−メチルフェニル)スルホニル]−L−プロリン;
2,4−ジクロロ−6−{[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]スルホニル}フェノール;
1−[(5−ブロモ−3−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−D−プロリン;
2,4−ジクロロ−6−(ピロリジン−1−イルスルホニル)フェノール;
(4S)−1−[(2−アミノ−4−クロロ−5−メチルフェニル)スルホニル]−4−ヒドロキシ−D−プロリン;
(4R)−1−[(2−アミノ−5−クロロ−4−メチルフェニル)スルホニル]−4−ヒドロキシ−L−プロリン;
1−({5−クロロ−4−メチル−2−[(2−チエニルカルボニル)アミノ]フェニル}スルホニル)−L−プロリン;
1−[(3,5−ジブロモ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−D−プロリン;
(4R)−1−[(2−アミノ−4−クロロ−5−メチルフェニル)スルホニル]−4−ヒドロキシ−L−プロリン;
1−{(2S)−1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピロリジン−2−イル}プロパン−1−オン;
{(2S)−1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピロリジン−2−イル}(フェニル)メタノン;
1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−D−プロリン;
1−[(2,4,6−トリクロロフェニル)スルホニル]−L−プロリン;1−({5−クロロ−2−[(シクロプロピルカルボニル)アミノ]−4−メチルフェニル}スルホニル)−L−プロリン;
1−{[2−(ベンゾイルアミノ)−5−クロロ−4−メチルフェニル]スルホニル}−L−プロリン;
1−[(3−クロロ−4−メチルフェニル)スルホニル]−L−プロリン;1−[(2,4,5−トリクロロフェニル)スルホニル]−L−プロリン;
(2S)−1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピペリジン−2−カルボン酸;
(2R)−1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピペリジン−2−カルボン酸;
(2S)−1−[(3−ブロモ−5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピペリジン−2−カルボン酸;
(2R)−1−[(3−ブロモ−5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピペリジン−2−カルボン酸;
(2S)−1−[(3−クロロ−5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピペリジン−2−カルボン酸;
(2R)−1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピペリジン−2−カルボン酸;
(2S)−1−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピペリジン−2−カルボン酸;
(2R)−1−[(2−アミノ−5−クロロ−4−メチルフェニル)スルホニル]ピペリジン−2−カルボン酸;
(4R)−3−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4S)−3−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4R)−3−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4R)−3−[(3,5−ジブロモ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4R)−3−[(3−クロロ−5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4S)−3−[(3−ブロモ−5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4S)−3−[(3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
2,4−ジクロロ−6−(1,3−チアゾリジン−3−イルスルホニル)フェノール;
(4S)−3−[(2−アミノ−5−クロロ−4−メチルフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4R)−3−[(2−アミノ−4−クロロ−5−メチルフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4S)−3−[(2−アミノ−4−クロロ−5−メチルフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4R)−3−[(3−ブロモ−5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;
(4S)−3−[(3−クロロ−5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸;及び
(4R)−3−[(2−アミノ−5−クロロ−4−メチルフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸
から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項27】
化合物が、(4R)−4−ヒドロキシ−1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリンである、請求項12に記載の化合物。
【請求項28】
化合物が、1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリンである、請求項12に記載の化合物。
【請求項29】
化合物が、(2S)−1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピペリジン−2−カルボン酸である、請求項19に記載の化合物。
【請求項30】
化合物が、(4R)−3−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸である、請求項23に記載の化合物。
【請求項31】
請求項1、12、19又は23の1つから選択される化合物及び医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項32】
化合物が、(4R)−4−ヒドロキシ−1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリンである、請求項31に記載の医薬組成物。
【請求項33】
化合物が、1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリンである、請求項31に記載の医薬組成物。
【請求項34】
化合物が、(2S)−1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピペリジン−2−カルボン酸である、請求項31に記載の医薬組成物。
【請求項35】
化合物が、(4R)−3−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸である、請求項31に記載の医薬組成物。
【請求項36】
式(Ia)
【化7】

(式中、
1は、H、−COOH、−CO24、シアノ、テトラゾール、場合によりOH、アミン又は−COOHで置換された炭素数1〜6の直鎖アルキル、場合により置換された−C(O)−C1−C12−アルキル、又は場合により置換された−C(O)−C6−C12−アリール(式中、R4は、C1−C12−アルキル、C6−C12−アリール、C3−C12−シクロアルキル、又はC2−C9−ヘテロアリールである)であり;
2は、ハロゲン、−NO2、−CN、−N3、−CHO、−CF3、−OCF3、−R3、−OR3、−S(O)m3、−NR33、−NR3S(O)m3、−NR3C(O)R3、−C(O)R3、−C(O)OR3、−C(O)NR33、−OC(O)R3、−OC(O)OR3、−OC(O)NR33、NR3C(O)R3、−NR3C(O)OR3、及び−NR3C(O)NR33(式中、mは0、1又は2であり;R3は、H、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜8の分枝アルキル、炭素数3〜6のシクロアルキル、フェニル、C2−C9−ヘテロアリール、炭素数2〜6のアルケニル、又は炭素数2〜6のアルキニルである)からなる群より選択される1〜5個の置換基で場合により置換されたC6−C12−アリール又はC2−C9−ヘテロアリール基であり;
Xは、CH2、CHOR3、又はSであり;及び
nは1又は2である)
の化合物及びそのすべての結晶形態及び医薬的に許容される塩の有効量を投与することを含む、ヒトにおいてC型肝炎感染を治療する又は予防する方法。
【請求項37】
化合物が、(4R)−4−ヒドロキシ−1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリンである、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
化合物が、1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−L−プロリンである、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
化合物が、(2S)−1−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]ピペリジン−2−カルボン酸である、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
化合物が、(4R)−3−[(3,4,5−トリクロロ−2−ヒドロキシフェニル)スルホニル]−1,3−チアゾリジン−4−カルボン酸である、請求項36に記載の方法。

【公表番号】特表2009−526065(P2009−526065A)
【公表日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−554337(P2008−554337)
【出願日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際出願番号】PCT/US2007/003369
【国際公開番号】WO2007/092558
【国際公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【出願人】(591011502)ワイス (573)
【氏名又は名称原語表記】Wyeth
【Fターム(参考)】