説明

DLL回路及びこれを備える半導体装置

【課題】DLL回路のロックに要する時間を短縮する。
【解決手段】外部クロック信号CLKとレプリカクロック信号RCLKの位相差量を検出する位相差量検出回路100と、位相差量に基づいて外部クロック信号CLKを遅延させることにより内部クロック信号LCLKを生成する可変遅延回路21と、内部クロック信号LCLKを遅延させることによりレプリカクロック信号RCLKを生成するレプリカバッファ24とを備える。本発明によれば、外部クロック信号CLKに対してレプリカクロック信号RCLKの位相が進んでいるか或いは遅れているではなく、その位相差量に基づいて可変遅延回路21が制御されることから、位相差量が大きい場合であっても、高速にDLL回路をロックさせることが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はDLL(Delay Locked Loop)回路及びこれを備える半導体装置に関し、特に、ロックに要する時間が短縮されたDLL回路及びこれを備える半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピュータなどのメインメモリとして、クロックに同期した動作を行うシンクロナスメモリが広く使用されている。中でも、DDR(Double Data Rate)型のシンクロナスメモリでは、入出力データを外部クロックに対して正確に同期させる必要があることから、外部クロックに同期した内部クロックを生成するDLL(Delay Locked Loop)回路が用いられる(特許文献1参照)。
【0003】
DLL回路は、外部クロック信号に対してレプリカクロック信号が進んでいるか或いは遅れているかを検出し、その結果に基づいて可変遅延回路の遅延量を調整することにより、両者の位相を一致させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−217947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のDLL回路では、可変遅延回路の遅延量調整が1ピッチずつ行われることから、外部クロック信号とレプリカクロック信号の位相差量、すなわち、外部クロック信号のアクティブエッジとレプリカクロック信号のアクティブエッジとの時間差が大きいケースでは、遅延量の調整回数が多くなるため、DLL回路のロックに要する時間が長くなるという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によるDLL回路は、第1のクロック信号と第2のクロック信号の位相差量を検出する位相差量検出回路と、前記位相差量に基づいて前記第1のクロック信号を遅延させることにより第3のクロック信号を生成する可変遅延回路と、前記第3のクロック信号に基づいて前記第2のクロック信号を生成するレプリカバッファと、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明による半導体装置は、外部から供給される第1のクロック信号に同期してデータを出力する半導体装置であって、上記のDLL回路と、前記第3のクロック信号に同期してデータを出力する出力バッファとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、外部クロック信号に対してレプリカクロック信号の位相が進んでいるか或いは遅れているかではなく、その位相差量に基づいて可変遅延回路が制御されることから、位相差量が大きい場合であっても、高速にDLL回路をロックさせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の好ましい第1の実施形態による半導体装置10の構成を示すブロック図である。
【図2】DLL回路20のより詳細なブロック図である。
【図3】制御信号生成回路110の回路図である。
【図4】オシレータ120の回路図である。
【図5】(a)はカウンタ回路130の回路図であり、(b)はカウンタ回路130の動作を示す波形図である。
【図6】デコーダ回路140の回路図である。
【図7】可変遅延回路21の回路図である。
【図8】DLL回路20の動作を説明するためのタイミング図である。
【図9】変形例による可変遅延回路21の回路図である。
【図10】(a)は変形例によるカウンタ回路130の回路図であり、(b)は変形例によるカウンタ回路130の動作を示す波形図である。
【図11】本発明の好ましい第2の実施形態による半導体装置30の構成を示すブロック図である。
【図12】DLL回路40のより詳細なブロック図である。
【図13】微調用可変遅延回路42の一例を示す回路図である。
【図14】微調用可変遅延回路42の他の例を示す回路図である。
【図15】本発明の好ましい第3の実施形態によるDLL回路50の構成を示すブロック図である。
【図16】デコーダ回路150の回路図である。
【図17】粗調用可変遅延回路51の回路図である。
【図18】(a)は微調用可変遅延回路52の回路図であり、(b)はその動作を説明するための波形図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の好ましい第1の実施形態による半導体装置10の構成を示すブロック図である。
【0012】
図1に示すように、本実施形態による半導体装置10は、内部出力信号RDを出力する内部回路11と、内部出力信号RDに基づいて外部出力信号DQ(又はストローブ信号DQS)を出力する出力バッファ12と、出力バッファ12の動作タイミングを制御するDLL回路20と、DLL回路20及び内部回路11の動作を制御する制御回路15を備えている。内部回路11については、半導体装置10の種類によって異なり、例えば、本実施形態による半導体装置10がDRAMであれば、メモリセルアレイ、カラムスイッチ、リードアンプなどが含まれる。
【0013】
出力バッファ12は、出力端子13を介して外部出力信号DQ(又はストローブ信号DQS)を外部に出力する回路であり、外部出力信号DQ(又はストローブ信号DQS)の出力タイミングは、クロック端子14を介して入力される外部クロック信号CLK(第1のクロック信号)と同期している必要がある。出力バッファ12の動作タイミングは、DLL回路20によって制御される。以下、DLL回路20の構成について説明する。
【0014】
図1に示すように、DLL回路20は、可変遅延回路21、分周回路22、DLL制御回路23、レプリカバッファ24及び位相差量検出回路100を備えている。
【0015】
可変遅延回路21は、外部クロック信号CLKを遅延させることによって内部クロック信号LCLK(第3のクロック信号)を生成する回路である。可変遅延回路21の具体的な回路構成については後述する。
【0016】
図1に示すように、内部クロック信号LCLKは、出力バッファ12及びレプリカバッファ24に供給される。出力バッファ12は、上述の通り、内部回路11より供給される内部出力信号RDを受け、これを外部出力信号DQ(又はストローブ信号DQS)として出力端子13に供給する回路である。一方、レプリカバッファ24は、出力バッファ12と実質的に同一の回路構成を有しており、内部クロック信号LCLKに同期してレプリカクロック信号RCLK(第2のクロック信号)を出力する回路である。これにより、レプリカクロック信号RCLKの位相は、外部出力信号DQ(又はストローブ信号DQS)の位相と正確に一致することになる。但し、レプリカバッファ24を構成するトランジスタのサイズとしては、出力バッファ12を構成するトランジスタのサイズと同一である必要はなく、インピーダンスが実質的に同じである限り、シュリンクしたトランジスタを用いても構わない。
【0017】
分周回路22は、外部クロック信号CLKを分周することによりサンプリングクロック信号SYNCLKを生成する回路である。サンプリングクロック信号SYNCLKは、位相差量検出回路100に供給され、可変遅延回路21の遅延量を変化させるタイミングを示す同期信号として用いられる。分周回路22を用いている理由は、位相差量検出回路100による検知動作にはある程度の時間が必要だからである。また、可変遅延回路21の遅延量変更を必要以上に高頻度に行うと、消費電力が大幅に増大することも理由の一つである。特に限定されるものではないが、分周回路22の分周数としては8程度に設定することが好ましい。
【0018】
DLL制御回路23は、位相差量検出回路100及びレプリカバッファ24の動作を制御する回路であり、制御回路15の指示に基づき動作する。具体的には、制御回路15より供給されるDLL開始信号DLLACTが活性化すると、リセット信号RST、イネーブル信号DETEN、レプリカバッファ制御信号RCLKENを発生し、これらによってDLL回路20による位相調整動作を開始する。一方、制御回路15より供給されるDLL終了信号DLLENDが活性化すると、DLL回路20は停止し、半導体装置10は非同期モードとなる。制御回路15の動作は外部コマンドCMDによって定められ、内部回路11の動作についても制御する。制御回路15は、外部クロック信号CLKに同期した動作を行う。
【0019】
位相差量検出回路100は、外部クロック信号CLKとレプリカクロック信号RCLKの位相差量を検出する回路であり、検出結果を示す選択信号SELは可変遅延回路21に供給される。ここで、「位相差量」とは、外部クロック信号CLKに対するレプリカクロック信号RCLKの進み時間又は遅れ時間を示す。したがって、可変遅延回路21は、外部クロック信号CLKに対するレプリカクロック信号RCLKの進み時間又は遅れ時間に基づいて、その遅延量が制御される。以下、位相差量検出回路100を中心にDLL回路20の回路構成をより詳細に説明する。
【0020】
図2は、DLL回路20のより詳細なブロック図であり、位相差量検出回路100の内部をより具体的に示している。
【0021】
図2に示すように、位相差量検出回路100は、制御信号生成回路110、オシレータ120、カウンタ回路130及びデコーダ回路140を備えている。以下、位相差量検出回路100を構成する各回路の具体的な回路構成について説明する。
【0022】
図3は、制御信号生成回路110の回路図である。
【0023】
図3に示すように、制御信号生成回路110は、データラッチ回路111〜116と、2入力のアンドゲート117,118によって構成されている。データラッチ回路111〜116のうち、データラッチ回路111,112は従属接続されており、いずれもレプリカクロック信号RCLKに同期したラッチ動作を行う。初段のデータラッチ回路111のデータ入力端Dにはイネーブル信号DETENが入力され、最終段のデータラッチ回路112のデータ出力端Qからは、アンドゲート117,118への入力信号が出力される。データラッチ回路111,112は、いずれもリセット入力端Rを有している。リセット入力端Rにはリセット信号RSTが供給される。
【0024】
データラッチ回路111〜116のうち、データラッチ回路113〜116も従属接続されており、いずれも外部クロック信号CLKに同期したラッチ動作を行う。初段のデータラッチ回路113のデータ入力端Dには、データラッチ回路111の出力が供給される。また、2段目のデータラッチ回路114のデータ出力端Qからは、アンドゲート117への入力信号が出力され、最終段のデータラッチ回路116のデータ出力端Qからは、アンドゲート118への入力信号が出力される。データラッチ回路113〜116は、いずれもセット入力端Sを有している。セット入力端Sにはリセット信号RSTが供給される。
【0025】
かかる構成により、リセット信号RSTが活性化した後、イネーブル信号DETENがハイレベルに変化すると、レプリカクロック信号RCLKの2回目の立ち上がりエッジに応答してアンドゲート117,118の出力がハイレベルに変化する。アンドゲート117の出力はカウンタ制御信号CNTENとして用いられ、カウンタ回路130に供給される。また、アンドゲート118の出力はオシレータ制御信号OSCENとして用いられ、オシレータ120に供給される。
【0026】
また、リセット信号RSTが活性化した後、イネーブル信号DETENがハイレベルに変化すると、レプリカクロック信号RCLKが1回立ち上がった後、外部クロック信号CLKの2回目の立ち上がりエッジに応答してアンドゲート117の出力がローレベルに変化し、外部クロック信号CLKの4回目の立ち上がりエッジに応答してアンドゲート118の出力がローレベルに変化する。
【0027】
このように、カウンタ制御信号CNTEN及びオシレータ制御信号OSCENのハイレベルへの変化はレプリカクロック信号RCLKに同期する一方、これら信号のローレベルへの変化は外部クロック信号CLKに同期する。
【0028】
図4は、オシレータ120の回路図である。
【0029】
図4に示すように、オシレータ120は、遅延回路121と複合ゲート122がインバータ123を介して循環接続された構成を有している。複合ゲート122にはオシレータ制御信号OSCENが入力されており、これがハイレベルになると遅延回路121の出力を通過させる。これにより、オシレータ120は非安定マルチバイブレータを構成することになるため、出力であるオシレータクロック信号OSCCLKは、遅延回路121、複合ゲート122及びインバータ123の遅延量で決まる周期で発振する。これに対し、オシレータ制御信号OSCENがローレベルである場合には、複合ゲート122の出力はローレベルに固定されることから、オシレータクロック信号OSCCLKの発振は停止する。ここで、オシレータクロック信号OSCCLKの周波数は、外部クロック信号CLKの周波数よりも十分に高くなるよう、遅延回路121の遅延量が設計される。
【0030】
図5(a)はカウンタ回路130の回路図であり、図5(b)はカウンタ回路130の動作を示す波形図である。
【0031】
図5(a)に示すように、カウンタ回路130は、3つのデータラッチ回路131〜133を備えている。これらデータラッチ回路131〜133は、いずれもリセット信号RSTが供給されるリセット入力端Rを有している。データラッチ回路131は、データ入力端Dにオシレータクロック信号OSCCLKが供給され、クロック入力端CKに反転されたカウンタ制御信号CNTENが供給される。データラッチ回路131の反転出力端QBからはカウント値の最下位ビットC0が出力される。
【0032】
一方、データラッチ回路132,133はバイナリカウンタを構成しており、それぞれビットC1,C2を出力する。ビットC1はカウント値の下位2ビット目であり、ビットC2はカウント値の最上位ビットである。データラッチ回路132のクロック入力端CKには、SRラッチ回路134の出力が供給される。SRラッチ回路134のリセット入力端Rにはオシレータクロック信号OSCCLKが供給され、セット入力端Sには反転されたカウンタ制御信号CNTENが供給される。
【0033】
かかる構成により、カウンタ回路130の出力であるカウント値C2〜C0は、図5(b)に示すように、カウンタ制御信号CNTENがハイレベルになると、オシレータクロック信号OSCCLKの立ち下がりエッジ及び立ち上がりエッジの両方に応答してインクリメントされる。つまり、オシレータクロック信号OSCCLKの半周期ごとにインクリメントされる。本実施形態では、カウント値C2〜C0が3ビットであることから、カウント値は十進数で0〜7の値を取る。
【0034】
図6は、デコーダ回路140の回路図である。
【0035】
図6に示すように、デコーダ回路140は、3つのデータラッチ回路141〜143と、3ビットのカウント値をデコードするデコード部144を備えている。データラッチ回路141〜143のデータ入力端Dには、それぞれカウント値の対応するビットC0,C1,C2が入力される。また、データラッチ回路141〜143のクロック入力端CKにはサンプリングクロック信号SYNCLKが共通に入力され、リセット入力端Rにはリセット信号RSTが共通に入力される。
【0036】
かかる構成により、サンプリングクロック信号SYNCLKに同期してカウント値C2〜C0をラッチし、ラッチしたカウント値がデコード部144によってデコードされる。これにより、デコード部144の出力である8つの選択信号SEL0〜SEL7のいずれか一つが活性化する。
【0037】
以上が位相差量検出回路100の具体的な回路構成である。このようにして生成される選択信号SEL(SEL0〜SEL7)は、図1及び図2に示す可変遅延回路21に供給される。
【0038】
図7は、可変遅延回路21の回路図である。
【0039】
図7に示すように、可変遅延回路21は、従属接続された8つの遅延回路200〜207と、これらにそれぞれ対応する複合ゲート210〜217によって構成されている。遅延回路200〜207には外部クロック信号CLKが入力されており、これにより、1つの遅延回路を経由するごとに外部クロック信号CLKが1ピッチずつ遅延される。遅延された外部クロック信号CLKは対応する複合ゲート210〜217にそれぞれ入力される。複合ゲート210〜217には、それぞれ対応する選択信号SEL0〜SEL7が入力されており、対応する選択信号SEL0〜SEL7が活性化されている複合ゲートの出力については対応する遅延回路200〜207の出力と一致し、その他の複合ゲートの出力はパスされる。
【0040】
これにより、いずれか一つ活性化される選択信号SEL0〜SEL7に基づいて、最終的に出力される内部クロック信号LCLKの位相が決まる。本例では、選択信号SEL0が活性化した場合に外部クロック信号CLKと内部クロック信号LCLKの位相差量は最小となり、選択信号SEL7が活性化した場合に外部クロック信号CLKと内部クロック信号LCLKの位相差量は最大となる。
【0041】
ここで、遅延回路200〜207の1段分の遅延量は、オシレータ120に含まれる遅延回路121の遅延量と一致するよう設計される。また、複合ゲート210〜217の遅延量も、オシレータ120に含まれる複合ゲート122の遅延量と一致するよう設計される。これにより、インバータ123の遅延量が相対的に十分小さいとすれば、可変遅延回路21の調整ピッチは、オシレータクロック信号OSCCLKの半周期と一致する。より具体的には、選択信号SELn(n=0〜7)を選択すると、可変遅延回路21の遅延量は、オシレータクロック信号OSCCLKの半周期をAと定義した場合、A×(n+1)で与えられる。
【0042】
以上が本実施形態によるDLL回路20の構成である。次に、DLL回路20の動作について説明する。
【0043】
図8は、DLL回路20の動作を説明するためのタイミング図である。
【0044】
図8に示すように、まず時刻t1〜t2の期間にDLL開始信号DLLACTが活性化すると、DLL制御回路23はこれに応答してレプリカバッファ制御信号RCLKENを一定期間非活性化させるとともに、ワンショットのリセット信号RSTを生成する。これにより、レプリカバッファ24の動作が一定期間停止するとともに、位相差量検出回路100がリセットされる。図8に示す例では、時刻t3の直後から時刻t9の直前までの期間に亘りレプリカバッファ制御信号RCLKENが非活性化され、時刻t4の前後においてリセット信号RSTが活性化している。位相差量検出回路100がリセットされると、カウンタ回路130のカウント値は000(2進数)に初期化される。
【0045】
次に、DLL制御回路23は、レプリカバッファ制御信号RCLKENの活性化と同時にイネーブル信号DETENを活性化させ、これを一定期間維持する。図8に示す例では、時刻t9の直前から時刻t14までの期間に亘りイネーブル信号DETENが活性化されている。イネーブル信号DETENの活性化により、図3に示した制御信号生成回路110が動作を開始し、カウンタ制御信号CNTEN及びオシレータ制御信号OSCENが生成される。
【0046】
具体的には、時刻t10に対応するレプリカクロック信号RCLKの立ち上がりエッジt10'に応答して、カウンタ制御信号CNTEN及びオシレータ制御信号OSCENが同時に活性化するとともに、時刻t11,t13に同期してこれらがそれぞれ非活性化する。ここで、時刻t10'とは、イネーブル信号DETENがハイレベルに変化した後、レプリカクロック信号RCLKの2回目の立ち上がりエッジに相当する。また、時刻t11,t13とは、イネーブル信号DETENがハイレベルに変化した後、外部クロック信号CLKの2回目の立ち上がりエッジ及び4回目の立ち上がりエッジにそれぞれ相当する。かかる動作については、図3を参照しながら説明した通りである。
【0047】
これにより、オシレータ120は時刻t10'から発振動作を開始し、それと同時にカウンタ回路130はオシレータクロック信号OSCCLKのカウント動作を開始する。カウンタ回路130によるカウント動作は、時刻t11にて終了する。つまり、カウンタ回路130は、時刻t10'〜時刻t11までの期間、オシレータクロック信号OSCCLKをカウントする。
【0048】
ここで、時刻t10'はレプリカクロック信号RCLKの立ち上がりエッジによって定義され、時刻t11とは外部クロック信号CLKの立ち上がりエッジによって定義される。その結果、カウンタ回路130のカウント値は、外部クロック信号CLKとレプリカクロック信号RCLKとの位相差量を示すことになる。図8に示す例では、カウント値が100(2進数)であり、これが検出された位相差量となる。これは、オシレータクロック信号OSCCLKの半周期をAと定義した場合、位相差量が4A〜5Aの間であることを意味する。
【0049】
かかるカウント値(100)は、サンプリングクロック信号SYNCLKに同期してデコーダ回路140に取り込まれ、デコードされる。その結果、カウント値=100に対応する選択信号SEL4が活性化し、可変遅延回路21に含まれる複合ゲート214が選択される。これにより、可変遅延回路21の遅延量は、5つの遅延回路200〜204と5つの複合ゲート210〜214によって決まる遅延量(=5A)に設定される。
【0050】
以上によって、内部クロック信号LCLKの位相調整動作が完了する。このように本実施形態では、位相差量に基づいて遅延量を1又は2ピッチ以上一度に変化させていることから、内部クロック信号LCLKの位相調整が常に1回の位相調整動作で完了する。このため、従来に比べDLL回路20のロックを高速に行うことが可能となる。
【0051】
図9は、変形例による可変遅延回路21の回路図である。
【0052】
図9に示す可変遅延回路21は、複数段(本例では4段)のインバータからなるインバータ列220と、インバータ列220を構成するPチャンネル型MOSトランジスタのソースに動作電流を与える定電流回路231と、インバータ列220を構成するNチャンネル型MOSトランジスタのソースに動作電流を与える定電流回路232と、定電流回路231,232の電流値Iを決める電流調整回路240とを備えている。
【0053】
電流調整回路240は、並列接続された4つの選択トランジスタ241〜244を含んでいる。選択トランジスタ241〜244の電流供給能力には重み付けがされており、図9に示すように、選択トランジスタ241,244のチャネル幅をWとした場合、選択トランジスタ242のチャネル幅はW×2、選択トランジスタ243のチャネル幅はW×4に設計されている。また、選択トランジスタ241〜243のゲートには、カウンタ回路130のカウント値C0,C1,C2の反転信号がそれぞれ供給される。これにより、3ビットのカウント値に基づいて8種類の電流値のいずれかが選択されることになる。
【0054】
尚、選択トランジスタ244は、選択トランジスタ241〜243が全てオフ(カウント値=111)である場合に最小の電流を流すためのトランジスタであり、DLLオンの状態では、パワーダウン信号PWRDNB=Hにより常時オンである。パワーダウンモードにエントリした場合には、パワーダウン信号PWRDNBがLとなり、選択トランジスタ244がオフする。これにより、電流値がゼロとなる。
【0055】
カウント値に基づいて電流調整回路240により生成される電流Iは、定電流回路231,232に含まれるカレントミラー回路によって複製され、インバータ列220に動作電流として与えられる。そして、インバータ列220の遅延量は動作電流によって変化することから、カウント値によって内部クロック信号LCLKの位相を制御することが可能となる。
【0056】
図10(a)は変形例によるカウンタ回路130の回路図であり、図10(b)は変形例によるカウンタ回路130の動作を示す波形図である。
【0057】
図10(a)に示すカウンタ回路130は、3つのデータラッチ回路135〜137を備えている。これらデータラッチ回路135〜137は3ビットのバイナリカウンタを構成しており、それぞれビットC0,C1,C2を出力する。これらデータラッチ回路135〜137は、いずれもリセット信号RSTが供給されるリセット入力端Rを有している。データラッチ回路135のクロック入力端CKには、SRラッチ回路138の出力が供給される。SRラッチ回路138のリセット入力端Rにはオシレータクロック信号OSCCLKが供給され、セット入力端Sには反転されたカウンタ制御信号CNTENが供給される。
【0058】
かかる構成により、カウンタ回路130の出力であるカウント値C2〜C0は、図10(b)に示すように、カウンタ制御信号CNTENがハイレベルになると、オシレータクロック信号OSCCLKの立ち上がりエッジに応答してインクリメントされる。つまり、オシレータクロック信号OSCCLKの1周期ごとにインクリメントされる。
【0059】
このようなカウンタ回路130を用いる場合、可変遅延回路21に含まれる遅延回路200〜207の1段分の遅延量を、オシレータ120に含まれる遅延回路121の遅延量の2倍とすればよい。
【0060】
次に、本発明の好ましい第2の実施形態について説明する。
【0061】
図11は、本発明の好ましい第2の実施形態による半導体装置30の構成を示すブロック図である。
【0062】
本実施形態による半導体装置30は、DLL回路20がDLL回路40に置き換えられている点において、図1に示した第1の実施形態による半導体装置10と異なる。DLL回路40は、可変遅延回路21の代わりに2つの可変遅延回路41,42が用いられている点、位相制御回路300が追加されている点、並びに、DLL制御回路23の代わりにDLL制御回路43が用いられている点において、DLL回路20と相違する。その他の要素については、図1に示したDLL回路20と同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0063】
上述の通り、本実施形態では2つの可変遅延回路41,42が用いられており、これらが従属接続されている。一つ目は、前段に接続された粗調用可変遅延回路41であり、相対的に粗い調整ピッチを有している。粗調用可変遅延回路41の動作は、位相差量検出回路100によって制御される。位相差量検出回路100の回路構成及び動作については既に説明したとおりである。したがって、粗調用可変遅延回路41については、第1の実施形態と同様の動作を行う。2つ目は、後段に接続された微調用可変遅延回路42であり、相対的に細かい調整ピッチを有している。微調用可変遅延回路42の動作は、位相制御回路300によって制御される。位相制御回路300は、位相差量検出回路100とは異なり、1回の調整動作によって1ピッチの位相制御を行う。位相制御回路300の詳細については後述する。
【0064】
DLL制御回路43は、位相差量検出回路100、位相制御回路300及びレプリカバッファ24の動作を制御する回路であり、制御回路15の指示に基づき動作する。具体的には、第1の実施形態において用いたDLL制御回路23の動作に加え、粗調用可変遅延回路41の調整動作が完了すると、位相制御回路300に対して開始信号STARTを出力するとともに、位相制御回路300から終了信号ENDが入力されると、一連の調整動作を終了する。
【0065】
図12は、DLL回路40のより詳細なブロック図であり、位相差量検出回路100及び位相制御回路300の内部をより詳細に示している。但し、位相差量検出回路100の説明については省略する。
【0066】
図12に示すように、位相制御回路300は、位相検知回路310、アップダウンカウンタ回路320、デコーダ回路330及び終了判定回路340によって構成されている。
【0067】
位相検知回路310は、外部クロック信号CLK及びレプリカクロック信号RCLKを受け、その位相を検知する回路である。つまり、位相検知回路310は、外部クロック信号CLKに対してレプリカクロック信号RCLKの位相が進んでいるか遅れているかを検知する回路であり、位相差量検出回路100のように「位相差量」を検知するものではない。検知結果である位相検知信号PDは、アップダウンカウンタ回路320に供給される。
【0068】
アップダウンカウンタ回路320は、位相検知信号PDに基づいてカウント値がカウントアップ又はカウントダウンされる回路である。例えば、位相検知信号PDがハイレベルであればカウントアップを行い、位相検知信号PDがローレベルであればカウントダウンを行う。アップダウンカウンタ回路320のカウント動作は、DLL制御回路43より供給される開始信号STARTが活性化すると許可される。また、カウントアップ又はカウントダウンのタイミングは、サンプリングクロック信号SYNCLKに同期して行われる。アップダウンカウンタ回路320には、リセット信号RSTも供給されており、これが活性化するとカウント値が初期化される。アップダウンカウンタ回路320のカウント値CVはデコーダ回路330及び終了判定回路340に供給される。
【0069】
デコーダ回路330は、アップダウンカウンタ回路320のカウント値CVを受けてこれをデコードし、デコード結果である選択信号SELaを微調用可変遅延回路42に供給する回路である。これにより、微調用可変遅延回路42の遅延量は、アップダウンカウンタ回路のカウント値CVによって定められる。
【0070】
終了判定回路340は、カウント値CVの変化が所定のパターンを示した場合に終了信号ENDを活性化させる回路である。所定のパターンとは、DLL回路40がロックした場合に得られるカウント値CVの変化パターンを指す。具体的なパターンについては特に限定されないが、カウント値CVの更新方向が変化した場合や(例えばカウントアップが続いた後、カウントダウンした場合)、カウント値CVの更新方向が2回連続変化した場合など(例えばカウントアップが続いた後、カウントダウンし、次にカウントアップした場合)が挙げられる。終了信号ENDはDLL制御回路43に供給され、これにより、DLL制御回路43はDLL回路40がロックしたことを知ることが可能となる。
【0071】
かかる構成により、本実施形態では、微調用可変遅延回路42については、1回の調整動作で遅延量が1ピッチずつ変化する。これによって、外部クロック信号CLKとレプリカクロック信号RCLKの位相をより厳密に一致させることが可能となる。また、微調用可変遅延回路42においては、1ピッチ分の遅延量が小さいことから、位相差量を検出し、これに基づいて微調用可変遅延回路42を制御することが容易ではないという点も、1ピッチずつ変化させている理由の一つである。
【0072】
本実施形態において、粗調用可変遅延回路41としては、図7又は図9に示した可変遅延回路21と同じ回路を用いることができる。これにより、粗調用可変遅延回路41に関連する部分は、第1の実施形態と同じ動作を行う。
【0073】
図13は、微調用可変遅延回路42の一例を示す回路図である。図13に示す微調用可変遅延回路42は、図7に示した可変遅延回路21(粗調用可変遅延回路41)と同様の回路構成を有しているが、遅延回路400〜407の1段当たりの遅延量が遅延回路200〜207の1段当たりの遅延量よりも小さく設計されている。これにより、調整ピッチが粗調用可変遅延回路41よりも小さくなることから、より細かい位相制御を行うことができる。
【0074】
図14は、微調用可変遅延回路42の他の例を示す回路図である。図14に示す微調用可変遅延回路42は、図9に示した可変遅延回路21(粗調用可変遅延回路41)と同様の回路構成を有しているが、電流調整回路440を構成する選択トランジスタ441〜443のチャネル幅がWからW2に拡大されている。これにより、調整ピッチが粗調用可変遅延回路41よりも小さくなることから、より細かい位相制御を行うことができる。
【0075】
このように、本実施形態によるDLL回路40は、遅延量の調整ピッチが相対的に粗い粗調用可変遅延回路41と、遅延量の調整ピッチが相対的に細かい微調用可変遅延回路42を有しており、粗調用可変遅延回路41については1回の調整動作で遅延量を1又は2ピッチ以上変化させる位相差量検出回路100を用いて制御し、微調用可変遅延回路42については1回の調整動作で遅延量を1ピッチずつ変化させる位相制御回路300を用いて制御している。このため、DLL回路40を高速且つ正確にロックさせることが可能となる。
【0076】
次に、本発明の好ましい第3の実施形態について説明する。
【0077】
図15は、本発明の好ましい第3の実施形態によるDLL回路50の構成を示すブロック図である。
【0078】
本実施形態によるDLL回路50は、図12に示したDLL回路40に対し、可変遅延回路41,42がそれぞれ可変遅延回路51,52に置き換えられている点、並びに、位相差量検出回路100に含まれるデコーダ回路140がデコーダ回路150に置き換えられている点において相違する。その他の要素については、図12に示したDLL回路40と同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0079】
図16は、デコーダ回路150の回路図である。図16に示すデコーダ回路150は、図6に示したデコーダ回路140の後段に論理回路151が付加された構成を有している。これにより、活性化する選択信号SEL0〜SEL7は、1つだけでなく隣り合う2つとなる。
【0080】
図17は、粗調用可変遅延回路51の回路図である。図17に示す粗調用可変遅延回路51は、複合ゲートが2系統設けられている。具体的には、複合ゲート500〜507は偶数番号が割り当てられた遅延回路200,202,204,206に接続されており、その出力は中間クロック信号DCLK0として出力される。さらに、複合ゲート510〜517は奇数番号が割り当てられた遅延回路201,203,205,207に接続されており、その出力は中間クロック信号DCLK1として出力される。つまり、粗調用可変遅延回路51からは、2つの中間クロック信号DCLK0,DCLK1が出力される。そして、上述の通り、デコーダ回路150から出力される選択信号SEL0〜SEL7は、隣り合う2つが同時に活性化することから、これら中間クロック信号DCLK0,DCLK1は、位相が必ず1ピッチ異なることになる。
【0081】
図18(a)は微調用可変遅延回路52の回路図であり、図18(b)はその動作を説明するための波形図である。
【0082】
図18(a)に示す微調用可変遅延回路52は、中間クロック信号DCLK0が入力されるインバータ600と、中間クロック信号DCLK1が入力されるインバータ601を有しており、その合成出力が内部クロック信号LCLKとして用いられる。インバータ600には、それぞれバイアス電圧VPEO,VNEOを受けるトランジスタ611,612が直接接続されており、これにより、インバータ600の能力はバイアス電圧VPEO,VNEOによって調整される。同様に、インバータ601には、それぞれバイアス電圧VPM,VNMを受けるトランジスタ621,622が直接接続されており、これにより、インバータ601の能力はバイアス電圧VPM,VNMによって調整される。
【0083】
かかる構成により、図18(b)に示すように、中間クロック信号DCLK0,DCLK1の合成比は、これらバイアス電圧のレベル配分によって決まる。例えば、配分がバイアス電圧VPEO,VNEOが100%、バイアス電圧VPM,VNMが0%であれば、生成される内部クロック信号LCLKの位相は、中間クロック信号DCLK0の位相とほぼ一致する。逆に、配分がバイアス電圧VPEO,VNEOが0%、バイアス電圧VPM,VNMが100%であれば、生成される内部クロック信号LCLKの位相は、中間クロック信号DCLK1の位相とほぼ一致する。さらに、配分がバイアス電圧VPEO,VNEOが50%、バイアス電圧VPM,VNMが50%であれば、生成される内部クロック信号LCLKの位相は、中間クロック信号DCLK0,DCLK1の位相のほぼ中間となる。
【0084】
このようにして、位相が1ピッチ異なる2つの中間クロック信号DCLK0,DCLK1を任意の割合で合成することができ、これにより、内部クロック信号LCLKの微調整が実現される。バイアス電圧の生成は、デコーダ回路330の出力をD/A変換することにより得られる。
【0085】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0086】
10,30 半導体装置
11 内部回路
12 出力バッファ
13 出力端子
14 クロック端子
15 制御回路
20,40,50 DLL回路
21 可変遅延回路
22 分周回路
23,43 DLL制御回路
24 レプリカバッファ
41,51 粗調用可変遅延回路
42,52 微調用可変遅延回路
100 位相差量検出回路
110 制御信号生成回路
120 オシレータ
130 カウンタ回路
140,150 デコーダ回路
200〜207,300〜307 遅延回路
300 位相制御回路
310 位相検知回路
320 アップダウンカウンタ回路
330 デコーダ回路
340 終了判定回路
CLK 外部クロック信号(第1のクロック信号)
RCLK レプリカクロック信号(第2のクロック信号)
LCLK 内部クロック信号(第3のクロック信号)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のクロック信号と第2のクロック信号の位相差量を検出する位相差量検出回路と、
前記位相差量に基づいて前記第1のクロック信号を遅延させることにより第3のクロック信号を生成する可変遅延回路と、
前記第3のクロック信号に基づいて前記第2のクロック信号を生成するレプリカバッファと、を備えることを特徴とするDLL回路。
【請求項2】
前記位相差量検出回路は、前記第1及び第2のクロック信号の一方のアクティブエッジに応答して計時を開始し、前記第1及び第2のクロック信号の他方のアクティブエッジに応答して計時を終了することによって、前記位相差量を検出することを特徴とする請求項1に記載のDLL回路。
【請求項3】
前記位相差量検出回路は、第4のクロック信号を生成するオシレータ回路と、前記第1及び第2のクロック信号の一方のアクティブエッジに応答して前記第4のクロック信号のカウントを開始し、前記第1及び第2のクロック信号の他方のアクティブエッジに応答して前記第4のクロック信号のカウントを終了するカウンタ回路とを含み、
前記可変遅延回路は、前記カウンタ回路のカウント値に基づいて前記第1のクロック信号を遅延させることを特徴とする請求項2に記載のDLL回路。
【請求項4】
前記第4のクロック信号の周波数は、前記第1乃至第3のクロック信号の周波数よりも高いことを特徴とする請求項3に記載のDLL回路。
【請求項5】
前記可変遅延回路は、所定のピッチで遅延量の調整が可能であり、
前記位相差量検出回路は、前記位相差量に基づいて前記可変遅延回路による遅延量を1又は2ピッチ以上変化させることにより、1回の調整で前記位相差量を最小値とすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のDLL回路。
【請求項6】
前記可変遅延回路は、遅延量の調整ピッチが相対的に粗い粗調用可変遅延回路と、遅延量の調整ピッチが相対的に細かい微調用可変遅延回路とを含んでおり、
前記位相差量検出回路は、前記粗調用可変遅延回路による遅延量を調整することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のDLL回路。
【請求項7】
前記第1のクロック信号と前記第2のクロック信号の位相に基づいて、前記微調用可変遅延回路による遅延量を調整する位相制御回路をさらに備え、
前記位相制御回路は、前記微調用可変遅延回路による遅延量を1ピッチずつ変化させることを特徴とする請求項6に記載のDLL回路。
【請求項8】
前記第3のクロック信号は、データを外部に出力するための出力バッファの動作タイミングを定めるものであり、前記レプリカバッファは、前記出力バッファと実質的に同じ回路構成を有していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のDLL回路。
【請求項9】
前記第1のクロック信号が外部クロックであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のDLL回路。
【請求項10】
外部から供給される前記第1のクロック信号に同期してデータを出力する半導体装置であって、請求項9に記載のDLL回路と、前記第3のクロック信号に同期してデータを出力する出力バッファとを備えることを特徴とする半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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