説明

EPMAにおける元素定性分析スペクトルの表示方法及びX線マイクロアナライザ

【課題】本発明はX線マイクロアナライザに関し、スペクトル同士の比較が容易に行なえるX線マイクロアナライザを提供することを目的としている。
【解決手段】細かく絞った電子線を試料19に照射し、該試料19から放射される特性X線を分光結晶9に入射し、その分光された特性X線を検出器11で検出し、試料中に含まれる元素を横軸波長と縦軸X線強度のスペクトルとして定性又は定量するX線マイクロアナライザにおいて、電子線の照射電流と特性X線の計数時間とスペクトルを表示するスケールを予め条件として決めておく設定手段29と、前記照射電流と計数時間が変化した場合には、前記予め決めてある条件に正規化して表示するようにした演算表示手段29と、を具備して構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はX線マイクロアナライザ(以下EPMAと呼ぶことがある)における元素定性分析スペクトルの表示方法及びX線マイクロアナライザに関し、更には全元素の測定可能な波長分散型X線分光器(WDS)を含む装置に用いて好適なEPMAにおける元素定性分析スペクトルの表示方法及びX線マイクロアナライザに関する。
【背景技術】
【0002】
EPMAは、極めて細く絞った電子線を試料表面に照射して、その電子線照射部から発生される特性X線の波長と強度をX線分光器で測定して、その試料の電子線照射部に含まれている元素を定性又は定量分析する装置である。
【0003】
このようなEPMA等の分析装置では、コンピュータを導入することにより、測定された複数の分析スペクトルをメモリに格納し、グラフィック表示装置に画面を分割してこれらを同時に表示することができるようになる。
【0004】
図4は従来装置の構成例を示す図である。電子銃1から発生した電子線7を集束レンズ2、対物レンズを通して細かく絞って試料5に照射し、電子線照射部から発生された特性X線8を検出器11で検出している。ここで、分光器制御回路12は、分光器駆動モータ10を制御して分光結晶9を移動させるものであり、分光結晶9の移動と連動して検出器11も移動し、移動位置に対応する波長の特性X線が検出器11で検出される。
【0005】
そして、検出された各波長の特性X線の強度は、測定回路14を通して記憶回路15に記憶され、この記憶された特性X線の強度スペクトルが表示装置17に表示される。演算制御回路13は、例えばコンピュータで構成され、分光器制御回路12や測定回路14の動作制御、記憶回路15の記憶データの処理、マウス16等のポインティングデバイスの信号処理、表示装置17の表示画面の制御等を行なうものである。
【0006】
図5は表示装置17に表示された出力波形の例であり、スペクトルを示している。横軸は波長、縦軸はX線強度である。(a)は試料Aのスペクトル、(b)は試料Bのスペクトルである。元素が存在する波長では、X線強度が高くなっていることが分かる。
【0007】
コンピュータ制御されたEPMAにおいて、全元素定性分析は一般にスペクトルが見やすいように縦軸(X線強度)がオートスケールで表示される。その他、デフォルトの測定条件が決まっている場合には、X線強度の表示スケールもデフォルトのスケールを決めることが行われている。また、微量元素が含まれる場合などにその元素に対応した微小ピークの表示が見やすいように、X線強度の表示を対数表示で行なう場合もある。
【0008】
従来のこの種の装置としては、X線が入射されると、そのX線のエネルギーの強さに応じた波高のパルス信号を獲得し、このパルス信号をA/D変換器によりデジタル信号に変換して、設定したエネルギー範囲の単位時間当たりの計数値を記憶部に記憶するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0009】
また、試料電流をデジタル変換した後、X線発生の信号がくる毎に、ある定数をデジタル値の試料電流で割り、その演算結果をメモリに加算していくことにより、単位試料電流当たりのX線カウント数をメモリに記憶させるようにした装置が知られている(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】実用新案登録第2607477号公報(段落0008、図1,図2)
【特許文献2】特開昭59−5942号公報(第3頁右下欄第13行〜第4頁右上欄第20行、図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
特に異物分析などの場合には、全元素定性分析のスペクトルがオートスケールで表示されると、対象となる異物が異なっている場合に、スペクトルの形状が一見大きく変わり、比較がしにくくなるという問題がある。また、X線強度の表示スケールをデフォルトのスケールに決めた場合には、微量元素に合わせて照射電流やdwell time(一般には波長スキャンの各波長の測定時間:以下単に計数時間という)を変更すると、縦軸の対応が異なるため、分析対象の比較をするためには、全てのスペクトルに対してその都度縦軸の表示を変更し直す必要がある。更に、X線強度の表示を対数表示にすると、分析箇所に複数の相が含まれる場合には、相毎の相対比の比較が分かりにくい場合がある。
【0012】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、スペクトル同士の比較が容易に行なえるEPMAにおける元素定性分析スペクトルの表示方法及びX線マイクロアナライザを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
(1)請求項1記載の発明は、細かく絞った電子線を試料に照射し、該試料から発生される特性X線を分光結晶に入射し、その分光された特性X線線を検出器で検出し、試料中に含まれる元素を横軸波長と縦軸X線強度のスペクトルとして定性又は定量するX線マイクロアナライザにおいて、電子線の照射電流と特性X線の計数時間とスペクトルを表示するスケールを予め条件として決めておき、前記照射電流と計数時間が変化した場合には、前記予め決めてある条件に正規化して表示するようにしたことを特徴とする。
【0014】
(2)請求項2記載の発明は、前記照射電流及び/又は計数時間が変化した場合には、縦軸のフルスケールを以下の式で算出することを特徴とする。
FSmes={(Idef×DTdef)/(Imes×DTmes)}×FSdef
ここで、FSはフルスケール、Iは照射電流、DTは計数時間、サフィックスdefはデフォルトの測定条件、サフィックスmesは実際の測定条件を示す。
【0015】
(3)請求項3記載の発明は、前記縦軸のX線強度表示を対数表示するようにしたことを特徴とする。
(4)請求項4記載の発明は、各分光結晶のスペクトルに対して、過去の測定例や、標準的なスペクトルの重ね描きや、重ねる各スペクトルに対して、定数倍の乗算を一度に行なうようにしたことを特徴とする。
【0016】
(5)請求項5記載の発明は、細かく絞った電子線を試料に照射し、該試料から発生される特性X線を分光結晶に入射し、その分光を検出器で検出し、試料中に含まれる元素を横軸波長と縦軸X線強度のスペクトルとして定性又は定量するX線マイクロアナライザにおいて、電子線の照射電流と特性X線の計数時間とスペクトルを表示するスケールを予め条件として決めておく設定手段と、前記照射電流と計数時間が変化した場合には、前記予め決めてある条件に正規化して表示するようにした演算表示手段と、を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
(1)請求項1記載の発明によれば、実際の測定条件からデフォルトの測定条件に相当する強度を換算して表示することにより、スペクトル同士の比較が容易に行なえるようになる。
【0018】
(2)請求項2記載の発明によれば、照射電流及び/又は計数時間が変化した場合にも、所定の計算式を用いることにより、スペクトルの正規化を行ない、スペクトル同士の比較が容易に行なえるようになる。
【0019】
(3)請求項3記載の発明によれば、X線強度を対数表示とすることで、測定対象が微小で相対強度が小さくなっている場合でも、容易にスペクトルの形状比較を行なうことができる。
【0020】
(4)請求項4記載の発明によれば、測定対象の大きさが過去の測定例や標準的なスペクトルと異なっている場合にも、スペクトルの形状比較を比較的容易に行なうことができる。
【0021】
(5)請求項5記載の発明によれば、実際の測定条件からデフォルトの測定条件に相当する強度を換算して表示することにより、スペクトル同士の比較が容易に行なえるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施の形態を示す構成図である。
【図2】X線スペクトルの表示例を示す図である。
【図3】切り換え操作の画面例を示す図であ。
【図4】従来装置の構成例を示す図である。
【図5】出力波形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の一実施の形態を示す構成図である。図4と同一のものは、同一の符号を付して示す。この実施の形態は、X線分光器として波長分散型X線分光器(WDS)を用いた例を示している。図において、21がWDSである。
【0024】
1は電子銃、7は該電子銃1から出射される電子線、19は試料、6は該試料19がその上に配置される試料ステージである。22は該試料ステージ6を2次元方向に移動させる試料ステージ駆動機構である。20は電子線7を集束させるレンズ系である。該レンズ系20としては、電磁レンズ又は静電レンズが用いられる。8は電子線7が試料19に照射された際に試料19から発生される特性X線である。
【0025】
9は該特性X線8が入射される分光結晶、11は該分光結晶9から分光される分光X線を受けてX線を検出するX線検出器、25はWDS21を駆動するWDS駆動系である。WDS駆動系25は、試料19の移動に伴って分光結晶9を移動させる。X線発生源(試料)19と分光結晶9とX線検出器11はローランド円と呼ばれる円周上に配置されることが必要である。
【0026】
23はX線検出器11で検出されたX線を測定するWDS測定系である。該WDS測定系23は、X線検出器11で検出されたX線を 電気信号に変換し、変換された電気信号を増幅した後、A/D変換器(図示せず)でデジタルデータに変換する。29はWDS測定系23で測定されたX線信号を入力して必要な演算処理を行ない、X線のスペクトル信号を出力する測定制御装置である。
【0027】
該測定制御装置29としては、例えばパーソナルコンピュータ(PC)が用いられる。39は測定制御装置29内に設けられた、各種の情報を記憶する記憶部である。該記憶部39としては、たとえはフラッシュメモリや、ハードディスク装置等が用いられる。
【0028】
16は装置に対して各種のコマンドや必要な正規化のための定数等を入力する操作部で、前記したマウスやキーボード等が用いられる。17はX線スペクトルを表示する表示装置である。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0029】
電子線1を細かく絞って試料19に照射すると、試料19の電子線1が照射された領域から特性X線8が発生される。この特性X線は、分光結晶9に入射される。ここで、分光結晶9の入射角度が変わることにより、分光されるX線の波長が変わる。つまり、角度を変えることにより、回折を起こすX線の波長が変わってくる。
【0030】
一般に、物質はたくさんの単結晶が寄り集まってできている。こうした物質にX線を当てると光の反射に似た現象(X線回折現象)が見られる。この回折現象は、物質に当てられるX線の角度と結晶を造っている原子の電子間距離の積の2倍が、X線の波長の整数倍に等しい時に起こり、これをブラグ(Bragg)の法則という。
【0031】
電子線7を試料19に照射し、該試料19から発生した特性X線8を分光結晶9で単色化して検出器11で検出する。分光結晶9と検出器11はWDS駆動系25により分光条件を満たすように連動して駆動される。ここで、スペクトルを取得する際には、測定制御装置19にWDS21の駆動条件やWDS測定系23に内蔵された波高分別器の設定をオペレータが操作部16から入力する。この入力された設定値は、測定制御装置29の記憶部39に記憶される。
【0032】
X線分光器(WDS)21は、設定された条件に従って駆動され、波長毎のX線の強度を測定し、スペクトルを得る。測定結果のスペクトルは、横軸が波長(又はエネルギー、分光位置等)、縦軸が強度として、表示装置17に表示される。
【0033】
図2は表示装置17に表示されたX線スペクトルの表示例を示す図である。図において、横軸は波長、縦軸はX線強度である。図では、試料Aと試料Bの場合におけるX線スペクトルが示されている。測定条件は、加速電圧が15kV、照射電流が3.164×10-008アンペアの場合を示している。特性45が試料Aの場合、特性46が試料Bの場合をそれぞれ示している。試料Bが短波長領域に多くのピークを持ち、複数の元素が含まれている状態を示している。
【0034】
この場合において、装置はオペレータから入力される操作部16からの入力により、各スペクトルの縦軸の表示は、予めデフォルトの分析条件に対する各スペクトルのフルスケールを予め記憶部15に記憶しておく。図3は切り換え操作の画面例を示す図である。表示装置17には、図3に示すようなデフォルトの設定条件が入力されるようになっている。
【0035】
図の例では、Y軸の表示はモード入力部30に規格値(デフォルト値)が表示されている。この規格値の状態では、オペレータは照射電流を照射電流入力部31から30nA、計数時間(収集時間)を計数時間入力部32から50msと設定する。この状態で適用ボタン33を押すと、照射電流30nAが、計数時間50msが測定制御装置19を介して記憶部39に記憶される。なお、測定モードを閉じる時には、閉じボタン34をマウスでクリックすればよい。
【0036】
即ち、スペクトルを取得する際には、測定制御装置29にWDS21の駆動条件や、WDS測定系23に内蔵された波高分析器の設定をオペレータが操作部16から入力し、それらの条件に従って分光器が駆動され、波長毎のX線の強度を測定し、スペクトルを得るようになっている。
【0037】
測定結果のスペクトルは、横軸が波長(又はエネルギー、分光位置等)、縦軸が強度として表示装置17に表示される。ここで、各スペクトルの縦軸の表示は、予めデフォルトの分析条件に対する各スペクトルのフルスケールを記憶部15に記憶しておき、その値で表示装置17に表示する。
【0038】
また、照射電流や計数時間を変更した時には、一般的には、X線強度もリニアに変化するので、縦軸のフルスケールを以下の換算定数で再計算して表示を行えばよい。
FSmes={(Idef×DTdef)/(Imes×DTmes)}×FSdef
ここで、FSはフルスケール、Iは照射電流、DTは計数時間、サフィックスdefはデフォルトの測定条件、サフィックスmesは実際の測定条件を示す。この換算の結果、表示されるスペクトルは同一の照射条件で測定された結果に相当するので、スペクトル同士の比較が容易になる。
【0039】
これらの結果、測定試料のビームダメージに対する強弱の違いを元に測定条件を変化させた場合などにも、スペクトルを一見することにより、異物等の判別がしやすくなる。本発明によれば、実際の測定条件からデフォルトの測定条件に相当する強度を換算して表示することにより、スペクトル同士の比較が容易に行なえるようになる。
【0040】
また、照射電流及び/又は計数時間が変化した場合にも、所定の計算式を用いることにより、スペクトルの正規化を行ない、スペクトル同士の比較が容易に行なえるようになる。
(実施の形態2)
実施の形態2の構成は図1と同じである。この実施の形態では、X線強度表示を対数表示するようにしたものである。X線強度を対数表示とすることにより、測定対象が微小で相対強度が小さくなっている場合でも、容易にスペクトルの形状比較を行なうことができる。
(実施の形態3)
実施の形態3の構成は実施の形態2と同じである。実施の形態2と同様、且つ各分光結晶のスペクトルに対して、過去の測定例や標準的なスペクトルの重ね描きや、重ねる各スペクトルに対して、定数倍の乗算を一度に行なえるようにしたものである。これにより、測定対象の大きさが過去の測定例や標準的なスペクトルと異なっている場合にも、スペクトルの形状比較が比較的楽に行なえる。
【0041】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、EPMA分析において、プロセスのどこかで混入した異物の分析を行なう場合、実際の測定条件からデフォルトの測定条件に相当する強度を換算して表示することにより、スペクトルは同一の照射条件で測定された結果に相当するので、スペクトル同士の比較が容易になった。これらの結果、測定試料のビームダメージに対する強弱の違いを元に測定条件を変化させた場合等にも、スペクトルを一見することにより異物等の判別がしやすくなった。
【符号の説明】
【0042】
1 電子銃
5 試料
6 試料ステージ
7 電子線
8 特性X線
9 分光結晶
8 電子銃制御部
9 制御部
11 検出器
13 測定制御装置
15 記憶部
16 操作部
17 表示装置
20 レンズ系
21 WDS
22 試料ステージ駆動機構
23 WDS測定系
25 WDS駆動系

【特許請求の範囲】
【請求項1】
細かく絞った電子線を試料に照射し、該試料から発生される特性X線を分光結晶に入射し、その分光された特性X線を検出器で検出し、試料中に含まれる元素を横軸波長と縦軸X線強度のスペクトルとして定性又は定量するX線マイクロアナライザにおいて、
電子線の照射電流と特性X線の計数時間とスペクトルを表示するスケールを予め条件として決めておき、前記照射電流と計数時間が変化した場合には、前記予め決めてある条件に正規化して表示するようにしたことを特徴とするEPMAにおける元素定性分析スペクトルの表示方法。
【請求項2】
前記照射電流及び/又は計数時間が変化した場合には、縦軸のフルスケールを以下の式で算出することを特徴とする請求項1記載のEPMAにおける元素定性分析スペクトルの表示方法。
FSmes={(Idef×DTdef)/(Imes×DTmes)}×FSdef
ここで、FSはフルスケール、Iは照射電流、DTは計数時間、サフィックスdefはデフォルトの測定条件、サフィックスmesは実際の測定条件を示す。
【請求項3】
前記縦軸のX線強度表示を対数表示するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載のEPMAにおける元素定性分析スペクトルの表示方法。
【請求項4】
各分光結晶のスペクトルに対して、過去の測定例や、標準的なスペクトルの重ね描きや、重ねる各スペクトルに対して、定数倍の乗算を一度に行なうようにしたことを特徴とする請求項3記載のEPMAにおける元素定性分析スペクトルの表示方法。
【請求項5】
細かく絞った電子線を試料に照射し、該試料から発生される特性X線を分光結晶に入射し、その分光を検出器で検出し、試料中に含まれる元素を横軸波長と縦軸X線強度のスペクトルとして定性又は定量するX線マイクロアナライザにおいて、
電子線の照射電流と特性X線の計数時間とスペクトルを表示するスケールを予め条件として決めておく設定手段と、前記照射電流と計数時間が変化した場合には、前記予め決めてある条件に正規化して表示するようにした演算表示手段と、
を具備することを特徴とするX線マイクロアナライザ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−190810(P2010−190810A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−37320(P2009−37320)
【出願日】平成21年2月20日(2009.2.20)
【出願人】(000004271)日本電子株式会社 (811)
【Fターム(参考)】