説明

ID判別装置

【課題】この発明は、照合時間を短縮でき、かつ、非接触状態でID判別できるID判別装置を得る。
【解決手段】 アイリスのID情報がID番号により特定される複数の群に分類されて格納され、かつ、顔の状態変化データが該ID番号と関連づけられて格納されているROM8およびRAM9と、被照合者のアイリスのID情報を非接触状態で取り込む目用カメラ3と、被照合者の顔の状態変化を非接触状態で取り込む顔用カメラ2と、顔用カメラ2により取り込まれた顔の状態変化データとROM8に格納されている状態変化データとを照合し、照合一致するROM8に格納されている状態変化データからID番号を判別し、判別されたID番号により特定された群に分類されているアイリスのID情報と目用カメラ3により取り込まれたアイリスのID情報との照合に基づいて被照合者をID判別するCPU7と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、アイリス、網膜などのバイオデータに基づいてID判別するID判別装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
バイオメトリクスを利用した従来のID判別装置では、顔型の特徴点データが暗証番号とともに個人情報として記憶登録されており、照合時には、テンキーから暗証番号を入力し、カメラによる顔の映像データから顔型の特徴点データを抽出し、この抽出データと、入力された暗証番号に該当する登録データとを照合して、ID判別するように構成され、抽出データを全登録データと照合する動作を省略して、照合時間の短縮を図っている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平11−328416号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のID判別装置においては、顔型の特徴点データが暗証番号とともに個人情報として記憶登録され、照合時に、照合用の顔型の特徴点データの登録データを特定するために、暗証番号をテンキーから入力しているので、完全な非接触状態でのID判別ができないという問題があった。そこで、放射線を扱う、油を扱う、検体を扱う等のメモリエリアで手が汚れている場合には、手を洗浄してから暗証番号をテンキーから入力しなければならず、ID判別が煩雑なものとなってしまうことになる。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、照合用のバイオデータを所属する群に分類して記憶登録しておき、かつ、照合用のバイオデータの所属する群を特定するID番号と関連づけて人体の部位の状態変化データを記憶登録しておき、照合時に、人体の部位の状態変化を抽出してID番号を判別し、該ID番号から照合用のバイオデータが格納されている群を特定するようにし、照合時間を短縮でき、かつ、非接触状態でID判別できるID判別装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明によるID判別装置は、登録バイオデータがそれぞれID番号により特定される複数の群に分類されて格納され、かつ、人体の部位の状態変化データが該ID番号と関連づけられて格納されている記憶手段と、被照合者のバイオデータを非接触状態で取り込むバイオデータ取得手段と、上記被照合者の人体の部位の状態変化を非接触状態で取り込む状態変化取得手段と、上記状態変化取得手段により取り込まれた人体の部位の状態変化データと上記記憶手段に格納されている状態変化データとを照合し、照合一致する上記記憶手段に格納されている状態変化データから上記ID番号を判別し、判別された該ID番号により特定された上記群に分類されている上記登録バイオデータと上記バイオデータ取得手段により取り込まれた上記バイオデータとの照合に基づいて上記被照合者をID判別する制御手段と、を備えているものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、状態変化取得手段により取り込まれた人体の部位の状態変化データと記憶手段に格納されている状態変化データとを照合し、照合一致する記憶手段に格納されている状態変化データからID番号を判別し、判別された該ID番号により特定された上記群に分類されている登録バイオデータとバイオデータ取得手段により取り込まれたバイオデータとの照合に基づいて被照合者をID判別している。そこで、バイオデータ取得手段により取り込まれたバイオデータを照合する登録バイオデータを格納している群が特定される。これにより、被照合者のID判別に際しては、1つの群に格納されている登録バイオデータのみを照合すればよく、照合時間の短縮が図られる。
また、被照合者のバイオデータおよび人体の部位の状態変化が非接触状態で取り込まれるので、放射線を扱う、油を扱う、検体を扱う等のメモリエリアで手が汚れている場合でも、手を洗浄することなく、被照合者のID判別をおこなうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態.
図1はこの発明の実施の形態に係るID判別装置を適用した入出管理システムを説明する模式図、図2はこの発明の実施の形態に係るID判別装置の内部構成を説明するブロック図、図3はこの発明の実施の形態に係るID判別装置における個人情報の登録動作を説明するフローチャート、図4はこの発明の実施の形態に係るID判別装置における個人情報の照合動作を説明するフローチャートである。
【0009】
図1において、ID判別装置1は、被照合者の人体の部位の状態変化を取り込むための状態変化取得手段としての顔用カメラ2、被照合者のバイオデータを取り込むためのバイオデータ取得手段としての目用カメラ3、登録用のテンキー4、照合の一致/不一致を表示する表示器5などを備えている。
そして、ID判別装置1は、図2に示されるように、テンキー4および表示器5にバス6を介して接続された制御手段としてのCPU7、処理プログラムおよび固定データ等を格納してなる記憶手段としてのROM8、処理データおよび入力データ等を一時格納する記憶手段としてのRAM9、顔用カメラ2からのアナログ映像をデジタル値に変換する第1A/D変換器10、目用カメラ3からのアナログ映像をデジタル値に変換する第2A/D変換器11、自動ドア13のドアエンジン14に開指令を出力するための入出力インターフェイス12などを備えている。
【0010】
つぎに、ROM8に予め格納されている固定データについて説明する。
まず、登録操作を許可されている登録操作許可者(以降、管理者とする)の右目および左目のアイリス(虹彩)のID情報が、管理者の暗証番号とともにROM8に格納されている。このアイリスのID情報は、カメラにより管理者の右目および左目をリードし、右目および左目のアナログ映像をA/D変換器によりデジタル値に変換してCPUに取り込み、その特徴点が演算されて抽出されたものである。そして、管理者全員のアイリスのID情報がROM8に格納されている。
また、照合用の登録バイオデータは、後述するように、A群、B群およびC群の中の所属する群に分類されて、RAM9内に割り振られたA群、B群およびC群のメモリエリアの中の所属する群のメモリエリアに格納される。そして、A群、B群およびC群の群を特定する群コード(ID番号に相当)が、RAM9内のA群、B群およびC群のメモリエリアのアドレス情報とともに、ROM8に格納されている。
さらに、人体の部位の状態変化データである各アクションデータが、対応する群コード(ID番号に相当)と関連づけて、ROM8に格納されている。ここで、A群、B群およびC群を特定する人体の部位の状態変化は、それぞれ「右目をパチパチする」、「左目をパチパチする」および「口を開け閉めする」のアクションである。そして、カメラにより各アクションをリードし、各アクションのアナログ映像をA/D変換器によりデジタル値に変換してCPUに取り込み、その特徴点が演算されて、抽出される。そして、抽出された「右目をパチパチする」の特徴点のアクションデータがA群コードとともにROM8に格納され、抽出された「左目をパチパチする」の特徴点のアクションデータがB群コードとともにROM8に格納され、抽出された「口を開け閉めする」の特徴点のアクションデータがC群コードとともにROM8に格納されている。
【0011】
つぎに、このように構成されたID判別装置1の動作をCPU7による制御として説明する。なお、CPU7はROM8に格納されている処理プログラムに基づいて動作する。
【0012】
まず、図3に示されるフローチャートを参照しつつ登録動作について説明する。
管理者が、登録すべき人をID判別装置1に連れて行く。そして、管理者が、自分の暗証番号をテンキー4から入力すると(ステップS100)、入力された暗証番号がROM8内に格納されている暗証番号と一致するか否かを判定する(ステップS101)。ステップS101において、暗証番号が一致したと判定されると、表示器5のOK表示灯を所定時間点灯し(ステップS102)、ステップS104に移行する。また、ステップS101において、暗証番号が一致しないと判定されると、表示器5のNG表示灯を所定時間点灯し(ステップS103)、入力した暗証番号が間違っていることを管理者に報知する。そこで、管理者は、ステップS100に戻り、暗証番号を再入力することになる。
そして、ステップS104において、管理者が目用カメラ3の前に立ち、管理者の右目および左目のアナログ映像が第2A/D変換器11によりデジタル値に変換されてCPU7に取り込まれ、その特徴点が演算されて、右目および左目のアイリスのID情報が抽出される。ついで、ステップS105に移行し、抽出された右目および左目のアイリスのID情報が、入力された暗証番号に対応するROM8に格納されている管理者の右目および左目のアイリスのID情報と一致するか否かを判定する。ステップS105において、アイリスのID情報が一致したと判定されると、表示器5のOK表示灯を所定時間点灯し(ステップS106)、ステップS107に移行する。また、ステップS105において、アイリスのID情報が一致しないと判定されると、表示器5のNG表示灯を所定時間点灯し(ステップS103)、抽出されたアイリスのID情報が登録されていないことを管理者に報知する。
【0013】
そして、ステップ107において、登録すべき人を目用カメラ3の前に立たせ、目用カメラ3で登録すべき人の右目をリードする。ついで、目用カメラ3の登録すべき人の右目のアナログ映像が第2A/D変換器11によりデジタル値に変換されてCPU7に取り込まれ、その特徴点が演算されて、右目のアイリスのID情報が抽出される(ステップS108)。そして、管理者が、テンキー4から登録すべき人の所属する群コードを入力する。
ステップS109では、入力された群コードがA群コードであるか否かを判定する。そして、入力された群コードがA群コードであると判定されると、ステップS110に移行し、A群コードに対応するアドレス情報に基づいて、抽出された右目のアイリスのID情報をRAM9のA群のメモリエリアに格納する。また、入力された群コードがA群コードでないと判定されると、ステップS111に移行する。
そして、ステップS111では、入力された群コードがB群コードであるか否かを判定する。そして、入力された群コードがB群コードであると判定されると、ステップS112に移行し、B群コードに対応するアドレス情報に基づいて、抽出された右目のアイリスのID情報をRAM9のB群のメモリエリアに格納する。また、入力された群コードがB群コードでないと判定されると、ステップS113に移行する。
さらに、ステップS113では、入力された群コードがC群コードであるか否かを判定する。そして、入力された群コードがC群コードであると判定されると、ステップS114に移行し、C群コードに対応するアドレス情報に基づいて、抽出された右目のアイリスのID情報をRAM9のC群のメモリエリアに格納する。また、入力された群コードがC群コードでないと判定されると、表示器5のNG表示灯を所定時間点灯し(ステップS103)、入力した群コードが間違っていることを管理者に報知する。
【0014】
そして、ステップS110、ステップS112およびステップ114において、抽出された右目のアイリスのID情報がRAM9の対応する群のメモリエリアに格納された後、表示器5のOK表示灯を所定時間点灯する(ステップS115)。ついで、管理者が、テンキー4から登録終了コードを入力し、登録作業が終了する。
【0015】
このようにして、登録すべき人の右目のアイリスのID情報が、所属する群に分けられて、RAM9に格納される。即ち、登録バイオデータである右目のアイリスのID情報が、所属する群に分類されて、群コードにより特定されるRAM9のメモリエリアに格納されている。
【0016】
つぎに、図4に示されるフローチャートを参照しつつ照合動作について説明する。
まず、被照合者が顔用カメラ2の前に立ち、自分の所属する群を特定するアクションをする。そして、顔用カメラ2からのアナログ映像が第1A/D変換器10によりデジタル値に変換されてCPU7に取り込まれ、顔用カメラ2に人の顔の正面の映像が映っているか否かを判定する(ステップS200)。そして、顔用カメラ2に人の顔の正面の映像が映っていないと判定されると、表示器5のNG表示灯を所定時間点灯し(ステップS201)、立つ位置が間違っていることを人に報知する。
また、顔用カメラ2に人の顔の正面の映像が映っていると判定されると、ステップS202に移行し、右目がパチパチしているか否かを判定する。つまり、顔用カメラ2からのアナログ映像から抽出されたデータを、ROM8に格納されているアクションデータと順次照合する。そして、右目がパチパチしていると判定されると、即ち「右目がパチパチしている」アクションデータと照合一致したと判定されると、被照合者がA群に所属すると認定され、目用カメラ3が被照合者の右目をリードし、目用カメラ3からの右目のアナログ映像が第2A/D変換器11によりデジタル値に変換されてCPU7に取り込まれ、その特徴点が演算されて、右目のアイリスのID情報(バイオデータ)が抽出される(ステップS203)。ついで、ステップS204に移行し、A群コードに対応するアドレス情報に基づいて、抽出したアイリスのID情報をRAM9のA群のメモリエリア内に格納されているアイリスのID情報と順次照合する。
【0017】
また、ステップS202において、右目がパチパチしていないと判定されると、ステップS205に移行し、左目がパチパチしているか否かを判定する。そして、左目がパチパチしていると判定されると、即ち「左目がパチパチしている」アクションデータと照合が一致したと判定されると、被照合者がB群に所属すると認定し、目用カメラ3が被照合者の右目をリードし、目用カメラ3からの右目のアナログ映像が第2A/D変換器11によりデジタル値に変換されてCPU7に取り込まれ、その特徴点が演算されて、右目のアイリスのID情報が抽出される(ステップS206)。ついで、ステップS207に移行し、B群コードに対応するアドレス情報に基づいて、抽出したアイリスのID情報をRAM9のB群のメモリエリア内に格納されているアイリスのID情報と順次照合する。
さらに、ステップS205において、左目がパチパチしていないと判定されると、ステップS208に移行し、口が開け閉めしているか否かを判定する。そして、口が開け閉めしていると判定されると、即ち「口が開け閉めしている」アクションデータと照合が一致したと判定されると、被照合者がC群に所属すると認定し、目用カメラ3が被照合者の右目をリードし、目用カメラ3からの右目のアナログ映像が第2A/D変換器11によりデジタル値に変換されてCPU7に取り込まれ、その特徴点が演算されて、右目のアイリスのID情報が抽出される(ステップS209)。ついで、ステップS210に移行し、C群コードに対応するアドレス情報に基づいて、抽出したアイリスのID情報をRAM9のC群のメモリエリア内に格納されているアイリスのID情報と順次照合する。
そして、ステップS208において、口が開け閉めしていないと判定されると、表示器5のNG表示灯を所定時間点灯し(ステップS201)、アクションが間違っていることを人に報知する。
【0018】
また、ステップS204、ステップS207およびステップS210の後、ステップ211に移行し、RAM9の対応する群のメモリエリア内に格納されているアイリスのID情報に抽出したアイリスのID情報と一致するID情報があったか否かを判定する。そして、一致したID情報があったと判定されると、表示器5のOK表示灯を所定時間点灯し(ステップS212)、ステップS213に移行する。そして、ステップS213において、入出力インターフェイス12を介してドアエンジン14の開指令が出力され、自動ドア13が一定時間開けられる(ステップS214)。これにより、被照合者が入室を許可されている人であることが識別され、自動ドア13が開けられ、入室できることになる。
また、ステップ211において、一致したID情報がないと判定されると、表示器5のNG表示灯を所定時間点灯し(ステップS201)、入室が許可されていない旨を被照合者に報知する。
【0019】
このように、この実施の形態によれば、照合用の右目のアイリスのID情報(登録バイオデータ)がそれぞれ群コード(ID番号)により特定される群に分類されてRAM9に格納され、かつ、群を特定するためのアクションデータが群コードと関連づけてROM8に格納されており、顔用カメラ2により取り込まれたアクションデータとROM8に格納されているアクションデータとを照合し、照合一致するROM8に格納されているアクションデータから群コード(ID番号)を判別し、判別された群コードにより特定された群に分類されているRAM9に格納されている右目のアイリスのID情報と目用カメラ3により取り込まれた右目のアイリスのID情報との照合に基づいて被照合者をID判別している。そこで、被照合者をID判別する際に、参照されるRAM9に格納されているID情報は、一つの群に対応するRAM9のメモリエリア内に格納されているID情報のみとなり、照合時間を短縮することができる。さらに、照合用のID情報が所属する群を判別する際に、参照されるROM8内に格納されているアクションデータは、群数と同じ数ですみ、照合時間を短縮することができる。
また、被照合者のアイリスのID情報および所属する群を特定するアクションデータが非接触状態で取り込まれるので、従来装置のように、登録バイオデータを特定するために暗証番号をテンキーから入力する必要がない。そこで、放射線を扱う、油を扱う、検体を扱う等のメモリエリアで手が汚れている場合でも、手を洗浄することなく、被照合者のID判別をおこなうことができる。
【0020】
なお、上記実施の形態では、登録バイオデータとして被照合者のアイリスのID情報に基づいてID判別するものとして説明しているが、登録バイオデータは、アイリスに限定されるものではなく、バイオデータであればよく、例えば、顔、網膜、指紋、血管紋(動脈)などのバイオデータを用いることができる。
そして、顔のバイオデータとしては、例えば顔の外形、眉毛、目、鼻、口、耳などの相関関係、つまり、位置、大きさ、太さ、角度などを演算し、その特徴点を抽出したものを用いることができる。
【0021】
また、上記実施の形態では、登録バイオデータが所属する群を3つの群として説明しているが、所属する群数は3つに限定されないことはいうまでもないことである。
【0022】
また、上記実施の形態では、「右目をパチパチする」、「左目をパチパチする」および「口を開け閉めする」の顔の部分の動きのアクションデータに基づいて登録バイオデータの所属する群コードを判別するものとしているが、顔の部分の動きは、これに限定されるものではなく、例えば「眉毛の上げ下げ」、「目玉を左右に動かす」、「目玉を上下に動かす」「目を手で隠す」などがあり、さらにはこれらの動きを組み合わせてもよい。
また、人体の部位の状態変化としては、顔の部分の動きのほかに、手や指の変化(例えば、指の本数、グー・チョキ・パーの組み合わせ)、音声(肉声)(例えば、「開けゴマ」、「1234」などの番号)でもよい。
【0023】
また、上記実施の形態では、カメラ2、3を用いてバイオデータおよびアクションデータを取り込むものとしているが、バイオデータ取得手段および状態変化取得手段はカメラに限定されるものではなく、バイオデータおよびアクションデータを非接触状態で取り込めるものであればよく、バイオデータおよびアクションデータの種類に応じて適宜設定されるものである。例えば、バイオデータとして指紋を用いる場合には、バイオデータ取得手段としてレーザなどを用い、非接触状態でデータを取得すればよい。また、アクションデータとして音声を用いる場合には、状態変化取得手段としてマイクおよび音声認識装置を用いればよい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】この発明の実施の形態に係るID判別装置を適用した入出管理システムを説明する模式図である。
【図2】この発明の実施の形態に係るID判別装置の内部構成を説明するブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態に係るID判別装置における個人情報の登録動作を説明するフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態に係るID判別装置における個人情報の照合動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0025】
1 ID判別装置、2 顔用カメラ(状態変化取得手段)、3 目用カメラ(バイオデータ取得手段)、7 CPU(制御手段)、8 ROM(記憶手段)、9 RAM(記憶手段)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録バイオデータがそれぞれID番号により特定される複数の群に分類されて格納され、かつ、人体の部位の状態変化データが該ID番号と関連づけられて格納されている記憶手段と、
被照合者のバイオデータを非接触状態で取り込むバイオデータ取得手段と、
上記被照合者の人体の部位の状態変化を非接触状態で取り込む状態変化取得手段と、
上記状態変化取得手段により取り込まれた人体の部位の状態変化データと上記記憶手段に格納されている状態変化データとを照合し、照合一致する上記記憶手段に格納されている状態変化データから上記ID番号を判別し、判別された該ID番号により特定された上記群に分類されている上記登録バイオデータと上記バイオデータ取得手段により取り込まれた上記バイオデータとの照合に基づいて上記被照合者をID判別する制御手段と、
を備えているID判別装置。
【請求項2】
上記状態変化取得手段は、顔の部分の動きを、上記人体の部位の状態変化として取り込むことを特徴とする請求項1記載のID判別装置。
【請求項3】
上記状態変化取得手段は、手の動きを、上記人体の部位の状態変化として取り込むことを特徴とする請求項1記載のID判別装置。
【請求項4】
上記状態変化取得手段は、音声を、上記人体の部位の状態変化として取り込むことを特徴とする請求項1記載のID判別装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−72823(P2006−72823A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−257148(P2004−257148)
【出願日】平成16年9月3日(2004.9.3)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】