説明

IP電話機、IP電話システム、及びIP電話機におけるダイヤル発信方法

【課題】IP電話機から緊急通報用電話番号をダイヤルした場合に、緊急通報先との確実な通話が行えるようにする。
【解決手段】停電アダプタ5を備え、停電時に停電アダプタ5の機能が有効になることによって、停電アダプタ5を介してアナログ網3に接続されアナログ網3経由の通話が可能となるIP電話機4であって、緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出する緊急通報検出部40aと、この緊急通報検出部40aにて緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出した場合に停電アダプタ5の機能を有効とし、ダイヤルされた緊急通報用電話番号を停電アダプタ5を介してアナログ網3に発信する発信部40bとを備えたことを特徴とするIP電話機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はIP電話機に関する。本発明は、また、IP電話機を有するIP電話システムに関する。本発明は、更に、IP電話機におけるダイヤル発信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、要約に、IP(Internet Protocol)電話機は、通常時はIPネットワークと接続されてIP−PBX(Internet Protocol-Private Branch eXchange)配下の内線電話機として通話を行い、IPネットワーク上に障害が発生する、もしくは停電などにより電源供給が絶たれた場合には、IP電話機は、ゲートウェイを介して一般公衆網と接続されて外線電話機として通話を行う非常時接続システムを開示している。
【0003】
【特許文献1】特開2005−26898号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記非常時接続システムでは、IPネットワーク上に障害が発生せず、しかも、電源供給が絶たれていない通常時に、IP電話機で緊急通報用電話番号がダイヤルされると、ダイヤルはIPネットワーク経由で発信される為、ダイヤル以降にIPネットワーク内に障害が発生した場合、ダイヤル以降の音声の遅延や途切れなどが発生し、通話の品質や速度が保証されない。
【0005】
更に、IP電話の番号体系が未定であり、発信者や地域を特定できないため、万が一電話が切れてしまった場合での、警察や消防からの折り返し電話(コールバック)が不可能である。
【0006】
本発明の課題は、IP電話機から緊急通報用電話番号をダイヤルした場合に、緊急通報先との確実な通話が行えるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様によれば、
停電アダプタを備え、停電時に前記停電アダプタの機能が有効になることによって、前記停電アダプタを介してアナログ網に接続され前記アナログ網経由の通話が可能となるIP電話機であって、
緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出する緊急通報検出手段と、
この緊急通報検出手段にて前記緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出した場合に前記停電アダプタの機能を有効とし、ダイヤルされた緊急通報用電話番号を前記停電アダプタを介して前記アナログ網に発信する発信手段とを備えたことを特徴とするIP電話機が得られる。
【0008】
本発明の第2の態様によれば、
IP−PBXとIP電話機とを有し、
前記IP電話機は、通常時はIPネットワークを介して前記IP−PBXに接続され前記IPネットワーク及び前記IP−PBX経由の通話が可能であるIP電話システムにおいて、
前記IP電話機は、停電アダプタを備え、停電時に前記停電アダプタの機能が有効になることによって、前記停電アダプタを介してアナログ網に接続され前記アナログ網経由の通話が可能となるIP電話機であって、
前記IP電話機は、
緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出する緊急通報検出手段と、
この緊急通報検出手段にて前記緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出した場合に前記停電アダプタの機能を有効とし、ダイヤルされた緊急通報用電話番号を前記停電アダプタを介して前記アナログ網に発信する発信手段とを備えたことを特徴とするIP電話システムが得られる。
【0009】
本発明の第3の態様によれば、
停電アダプタを備え、停電時に前記停電アダプタの機能が有効になることによって、前記停電アダプタを介してアナログ網に接続され前記アナログ網経由の通話が可能となるIP電話機におけるダイヤル発信方法であって、
緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出する緊急通報検出ステップと、
この緊急通報検出ステップにて前記緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出した場合に前記停電アダプタの機能を有効とし、ダイヤルされた緊急通報用電話番号を前記停電アダプタを介して前記アナログ網に発信する発信ステップとを備えたことを特徴とするIP電話機におけるダイヤル発信方法が得られる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、IP電話機が緊急通報用電話番号をダイヤルした場合、アナログ網経由で緊急通報用電話番号を発信することができ、確実な通話が可能となる。
【0011】
「緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出し、緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出した場合に停電アダプタの機能を有効とし、ダイヤルされた緊急通報用電話番号を停電アダプタを介してアナログ網に発信する」という本発明の特徴は、前記特許文献1には開示がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1を参照すると、本発明の一実施形態によるIP電話システムは、IP−PBX(Internet Protocol-Private Branch eXchange)1とIP電話機4とを有する。IP電話機4は、通常時はIPネットワーク2を介してIP−PBX1に接続されIPネットワーク2及びIP−PBX1経由の通話が可能である。この際、例えば、IP電話機4は、IPネットワーク2、IP−PBX1、アナログ網3に接続された交換局6、及びアナログ網3を経由しての通話が可能である。
【0014】
IP電話機4は、停電アダプタ5と直接接続されており、停電時には、停電アダプタ5の機能が有効になることによって、停電アダプタ5を介してアナログ網3に接続されアナログ網3経由の通話が可能となる。この際、IP電話機4は、停電アダプタ5、交換局6、及びアナログ網3を経由しての通話が可能となる。
【0015】
IP電話機4は、緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出する緊急通報検出部40aと、この緊急通報検出部40aにて緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出した場合に停電アダプタ5の機能を有効とし、ダイヤルされた緊急通報用電話番号を停電アダプタ5を介してアナログ網3に発信する発信部40bとを備えている。
【0016】
緊急通報用電話番号としては、例えば、救急の119、警察への110があげられる。
【0017】
図2を参照すると、IP電話機4は、キーパッドインターフェース部41と、ダイヤル識別部42と、緊急通報用電話番号を記憶している緊急通報用電話番号メモリ43と、ダイヤル送出部44と、ネットワーク切替部45と、通話監視部46とを有する。
【0018】
次に、本発明の実施例の動作について図2及び図3を参照して説明する。
【0019】
IP電話機4は、ユーザーがダイヤルするためのキーパッドインターフェース部41を有している。
【0020】
ダイヤル識別部42は、キーパッドインターフェース部41からユーザーがダイヤルした番号を取得し、ユーザーがダイヤルした番号と、緊急通報用電話番号メモリ43中の緊急通報用電話番号とを比較する。
【0021】
ダイヤル識別部42は、ユーザーがダイヤルした番号が緊急通報用電話番号でなかった場合は、ダイヤル送出部44からIPネットワーク2経由で発信する。
【0022】
ダイヤル識別部42は、ユーザーがダイヤルした番号が緊急通報用電話番号であった場合は、緊急通報用電話番号検出情報42aをネットワーク切替部45へ通知する。
【0023】
緊急通報用電話番号情報42aを取得したネットワーク切替部45は、停電アダプタ5の電源部51をONにする。これにより、停電アダプタ5の機能が有効になり、通常時(即ち、停電時ではなく通電時)に有効であったIPネットワーク2とのインターフェースから、停電アダプタ5を介してのアナログ網3とのインターフェースへと切り替わり、ユーザーがダイヤルした緊急通報用電話番号をダイヤル送出部44から停電アダプタ5及びアナログ網3経由で緊急通報先に発信する。
【0024】
停電アダプタ5及びアナログ網3経由での緊急通報先との通話が終了した際は、通話監視部46はネットワーク切替部45へ緊急通報用電話番号通話終了情報46aを送信する。ネットワーク切替部45は、緊急通報用電話番号通話終了情報46aを受信すると、停電アダプタ5の電源部51をOFFにし、アナログ網3とのインターフェースからIPネットワーク2とのインターフェースへと切り替え、IP電話機4を通常時(即ち、停電時ではなく通電時)の状態にする。
【0025】
このように、図2において、ダイヤル識別部42及び緊急通報用電話番号メモリ43は、緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出する緊急通報検出部40a(図1)として作用する。また、ネットワーク切替部45及びダイヤル送出部44は、この緊急通報検出部40a(図1)にて緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出した場合に停電アダプタ5の機能を有効とし、ダイヤルされた緊急通報用電話番号を停電アダプタ5を介してアナログ網3に発信する発信部40b(図1)として作用する。
【0026】
また、図2において、通話監視部46は、ダイヤルされた緊急通報用電話番号を緊急通報先に発信した後の緊急通報先との通話終了を検出する通話終了検出部として作用する。
【0027】
さらに、図2において、ネットワーク切替部45は、この通話終了検出部46にて通話終了を検出した場合に停電アダプタ5の機能を無効とし、IP電話機4がIPネットワーク2に接続されIPネットワーク2及びIP−PBX1経由の通話が可能である通常時の状態に戻す機能部として作用する。
【0028】
なお、図2において、通話監視部46は、ダイヤルされた緊急通報用電話番号を緊急通報先に発信した後の緊急通報先(消防、警察など)からの折り返し電話による通話終了を検出する通話終了検出部として作用させることも出来る。この場合、ネットワーク切替部45は、折り返し電話による通話終了を検出した場合に停電アダプタ5の機能を無効とし、IP電話機4がIPネットワーク2に接続されIPネットワーク2及びIP−PBX1経由の通話が可能である通常時の状態に戻す。
【0029】
図4を参照すると、図1のIP電話機及び停電アダプタの別の例が示されている。
【0030】
図4において、通常時には、停電アダプタ5は電源アダプタ520によりリレー駆動回路A530が動作し、リレー接点540がa側となり、ハンドセット510はIP電話機4内のインターフェース470及びハンドセット回路部430を介して制御部440へ接続されている。フックスイッチ420も制御部440に接続され、制御部440はIPネットワーク接続部460を介してIPネットワーク2に接続されている。
【0031】
なお、停電時には、リレー駆動回路A530が非動作となり、リレー接点540がb側となり、ハンドセット510は停電アダプタ5側に接続され、停電時においては停電アダプタ(アナログ電話機)5にて対応できるものである。この際、ハンドセット510は、スピーチ回路部550及び回線接続制御部580を介してアナログ網3へ接続される。ダイヤルラー部560は回線接続制御部580を介してアナログ網3へ接続されており、着信鳴動部590はアナログ網3に接続されている。
【0032】
ここで説明は通常時の動作に戻る。通常時において、IP電話機4においては、制御部440の緊急通報用電話番号制御部450は、事前に設定された緊急通報用電話番号と、キーマトリックス410からの入力電話番号を比較し、一致した場合一致信号を停電アダプタ5へ出力する機能を持つ。
【0033】
キーマトリックス410は、ダブル接点により停電アダプタ(アナログ電話機)5側およびIP電話機4のキーとして動作する。
【0034】
ユーザーがキーマトリックス410から入力した電話番号をIP電話機4の緊急通報用電話番号制御部450にて識別し、既に設定されている緊急通報用電話番号と比較して一致した場合は停電アダプタ(アナログ電話機)5側のリレー駆動回路530へ信号を送出し、この信号によってもリレー接点540をb側にし、ハンドセット510を停電アダプタ(アナログ電話機)5側へ切り替える。
【0035】
この際、ハンドセット510は、スピーチ回路部550及び回線接続制御部580を介してアナログ網3へ接続される。
【0036】
このように、IP電話機4に停電アダプタ5を接続した状態でIP電話機4側から緊急通報用電話番号ダイヤル検出により停電アダプタ(アナログ電話機)5へ切り替えることで、緊急発信時の緊急通報先との通信を可能とするものである。
【0037】
緊急通報用電話番号としては、例えば、救急の119、警察への110があげられる。
【0038】
通話監視部570は、緊急通報用電話番号の通報先との通話終了を検出すると、通話監視部570からの信号をインタフェース470及び制御部440を介してリレー駆動回路530に与え、リレー接点540をa側にし、ハンドセット510をIP電話機4へ切り替える。
【0039】
詳細には、緊急通報用電話番号ダイヤルしたことを停電アダプタ(アナログ電話機)5の通話監視部570にて記憶しておき、その後の通報先からの折り返し電話(コールバック)によるコールバック信号の着信を受けた場合は、緊急通報用電話番号ダイヤルされた電話機として停電アダプタ(アナログ電話機)5側にて応答通話出来るものである。緊急通報用電話番号による通話終了後はIP電話機4へ切り替わる。
【0040】
以上の図4のIP電話機の動作のフローチャートを図5に示した。
【0041】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施形態によるIP電話システムのブロック図である。
【図2】図1のIP電話機及び停電アダプタの一例を示したブロック図である。
【図3】図2に示されたIP電話機の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1のIP電話機及び停電アダプタの別の例を示したブロック図である。
【図5】図4に示されたIP電話機の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
1 IP−PBX
2 IPネットワーク
3 アナログ網
4 IP電話機
5 停電アダプタ
6 交換局
40a 緊急通報検出部
40b 発信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
停電アダプタを備え、停電時に前記停電アダプタの機能が有効になることによって、前記停電アダプタを介してアナログ網に接続され前記アナログ網経由の通話が可能となるIP電話機であって、
緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出する緊急通報検出手段と、
この緊急通報検出手段にて前記緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出した場合に前記停電アダプタの機能を有効とし、ダイヤルされた緊急通報用電話番号を前記停電アダプタを介して前記アナログ網に発信する発信手段とを備えたことを特徴とするIP電話機。
【請求項2】
前記IP電話機は、通常時にはIPネットワークに接続され前記IPネットワーク経由の通話が可能であることを特徴とする請求項1に記載のIP電話機。
【請求項3】
前記IP電話機は、通常時はIPネットワークを介してIP−PBXに接続され前記IPネットワーク及び前記IP−PBX経由の通話が可能であることを特徴とする請求項1に記載のIP電話機。
【請求項4】
ダイヤルされた緊急通報用電話番号を緊急通報先に発信した後の前記緊急通報先との通話終了を検出する通話終了検出手段と、
この通話終了検出手段にて前記通話終了を検出した場合に前記停電アダプタの機能を無効とし、前記IP電話機が前記IPネットワークに接続され前記IPネットワーク経由の通話が可能である通常時の状態に戻す手段とを更に有することを特徴とする請求項2に記載のIP電話機。
【請求項5】
ダイヤルされた緊急通報用電話番号を緊急通報先に発信した後の前記緊急通報先との通話終了を検出する通話終了検出手段と、
この通話終了検出手段にて前記通話終了を検出した場合に前記停電アダプタの機能を無効とし、前記IP電話機が前記IPネットワークに接続され前記IPネットワーク及び前記IP−PBX経由の通話が可能である通常時の状態に戻す手段とを更に有することを特徴とする請求項3に記載のIP電話機。
【請求項6】
ダイヤルされた緊急通報用電話番号を緊急通報先に発信した後の前記緊急通報先からの折り返し電話による通話終了を検出する通話終了検出手段と、
この通話終了検出手段にて前記通話終了を検出した場合に前記停電アダプタの機能を無効とし、前記IP電話機が前記IPネットワークに接続され前記IPネットワーク経由の通話が可能である通常時の状態に戻す手段とを更に有することを特徴とする請求項2に記載のIP電話機。
【請求項7】
ダイヤルされた緊急通報用電話番号を緊急通報先に発信した後の前記緊急通報先からの折り返し電話による通話終了を検出する通話終了検出手段と、
この通話終了検出手段にて前記通話終了を検出した場合に前記停電アダプタの機能を無効とし、前記IP電話機が前記IPネットワークに接続され前記IPネットワーク及び前記IP−PBX経由の通話が可能である通常時の状態に戻す手段とを更に有することを特徴とする請求項3に記載のIP電話機。
【請求項8】
IP−PBXとIP電話機とを有し、
前記IP電話機は、通常時はIPネットワークを介して前記IP−PBXに接続され前記IPネットワーク及び前記IP−PBX経由の通話が可能であるIP電話システムにおいて、
前記IP電話機は、停電アダプタを備え、停電時に前記停電アダプタの機能が有効になることによって、前記停電アダプタを介してアナログ網に接続され前記アナログ網経由の通話が可能となるIP電話機であって、
前記IP電話機は、
緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出する緊急通報検出手段と、
この緊急通報検出手段にて前記緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出した場合に前記停電アダプタの機能を有効とし、ダイヤルされた緊急通報用電話番号を前記停電アダプタを介して前記アナログ網に発信する発信手段とを備えたことを特徴とするIP電話システム。
【請求項9】
前記IP電話機は、
ダイヤルされた緊急通報用電話番号を緊急通報先に発信した後の前記緊急通報先との通話終了を検出する通話終了検出手段と、
この通話終了検出手段にて前記通話終了を検出した場合に前記停電アダプタの機能を無効とし、前記IP電話機が前記IPネットワークに接続され前記IPネットワーク及び前記IP−PBX経由の通話が可能である通常時の状態に戻す手段とを更に有することを特徴とする請求項8に記載のIP電話システム。
【請求項10】
ダイヤルされた緊急通報用電話番号を緊急通報先に発信した後の前記緊急通報先からの折り返し電話による通話終了を検出する通話終了検出手段と、
この通話終了検出手段にて前記通話終了を検出した場合に前記停電アダプタの機能を無効とし、前記IP電話機が前記IPネットワークに接続され前記IPネットワーク及び前記IP−PBX経由の通話が可能である通常時の状態に戻す手段とを更に有することを特徴とする請求項8に記載のIP電話システム。
【請求項11】
停電アダプタを備え、停電時に前記停電アダプタの機能が有効になることによって、前記停電アダプタを介してアナログ網に接続され前記アナログ網経由の通話が可能となるIP電話機におけるダイヤル発信方法であって、
緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出する緊急通報検出ステップと、
この緊急通報検出ステップにて前記緊急通報用電話番号がダイヤルされたことを検出した場合に前記停電アダプタの機能を有効とし、ダイヤルされた緊急通報用電話番号を前記停電アダプタを介して前記アナログ網に発信する発信ステップとを備えたことを特徴とするIP電話機におけるダイヤル発信方法。
【請求項12】
前記IP電話機は、通常時にはIPネットワークに接続され前記IPネットワーク経由の通話が可能であり、
前記ダイヤル発信方法は、
ダイヤルされた緊急通報用電話番号を緊急通報先に発信した後の前記緊急通報先との通話終了を検出する通話終了検出ステップと、
この通話終了検出ステップにて前記通話終了を検出した場合に前記停電アダプタの機能を無効とし、前記IP電話機が前記IPネットワークに接続され前記IPネットワーク経由の通話が可能である通常時の状態に戻すステップとを更に有することを特徴とする請求項11に記載のIP電話機におけるダイヤル発信方法。
【請求項13】
前記IP電話機は、通常時はIPネットワークを介してIP−PBXに接続され前記IPネットワーク及び前記IP−PBX経由の通話が可能であり、
前記ダイヤル発信方法は、
ダイヤルされた緊急通報用電話番号を緊急通報先に発信した後の前記緊急通報先との通話終了を検出する通話終了検出ステップと、
この通話終了検出ステップにて前記通話終了を検出した場合に前記停電アダプタの機能を無効とし、前記IP電話機が前記IPネットワークに接続され前記IPネットワーク及び前記IP−PBX経由の通話が可能である通常時の状態に戻すステップとを更に有することを特徴とする請求項11に記載のIP電話機におけるダイヤル発信方法。
【請求項14】
前記IP電話機は、通常時にはIPネットワークに接続され前記IPネットワーク経由の通話が可能であり、
前記ダイヤル発信方法は、
ダイヤルされた緊急通報用電話番号を緊急通報先に発信した後の前記緊急通報先からの折り返し電話による通話終了を検出する通話終了検出ステップと、
この通話終了検出ステップにて前記通話終了を検出した場合に前記停電アダプタの機能を無効とし、前記IP電話機が前記IPネットワークに接続され前記IPネットワーク経由の通話が可能である通常時の状態に戻すステップとを更に有することを特徴とする請求項11に記載のIP電話機におけるダイヤル発信方法。
【請求項15】
前記IP電話機は、通常時はIPネットワークを介してIP−PBXに接続され前記IPネットワーク及び前記IP−PBX経由の通話が可能であり、
前記ダイヤル発信方法は、
ダイヤルされた緊急通報用電話番号を緊急通報先に発信した後の前記緊急通報先からの折り返し電話による通話終了を検出する通話終了検出ステップと、
この通話終了検出ステップにて前記通話終了を検出した場合に前記停電アダプタの機能を無効とし、前記IP電話機が前記IPネットワークに接続され前記IPネットワーク及び前記IP−PBX経由の通話が可能である通常時の状態に戻すステップとを更に有することを特徴とする請求項11に記載のIP電話機におけるダイヤル発信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−246804(P2009−246804A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−92826(P2008−92826)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】