説明

LEDバックライトの動的減光

液晶ディスプレイ用のLEDバックライトのサブセクションを制御するためのシステムおよび方法である。例示的な実施形態として、バックライトサブセクションの適正な輝度を生じさせるために、LEDバックライトの各サブセクションと符合するLCDのサブセクションごとのヒストグラムを解析する。適正な輝度は、一般的なLEDバックライトによって生じる最大輝度または典型的な輝度より低くてもよい。輝度を低減することにより、結果として得られるディスプレイは、電力消費がより低く、寿命がより長く、コントラスト比がより高いものになる。LCDの元のサブ画素電圧は、バックライトサブセクションの適正な輝度に基づいて再スケーリングされる。各サブ画素における輝度をシミュレートするためのバーチャルバックライトデータが作成されてもよく、バーチャルバックライトデータを使って元のサブ画素電圧が再スケーリングされてもよい。バーチャルバックライトデータは、異なるレベルの輝度を生じさせ得るLEDバックライトの隣接するサブセクション間での混合を行うのに使用され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、個々に制御されるサブセクションを有するLEDバックライトおよび対応する液晶ディスプレイに関する。
【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイ(LCD)は、組み合わさって可視画像を作成するように働く複数の層を含む。バックライトは一般にLCDスタックと呼ばれるものを通過する光線を生成するのに使用され、LCDスタックは、通常、基本機能または拡張機能のどちらかを果たす複数の層を含む。LCDスタック内の最も基礎をなす層は液晶材料であり、液晶材料は、バックライトから発せられるある一定量の光を通過させ、または遮断するために、印加電圧に応答して能動的に構成され得る。液晶材料の層は、通常は画素と呼ばれる多くの小領域に分割されている。フルカラーディスプレイでは、これらの画素は通常、さらに独立に制御可能な赤、緑および青の各サブ画素の領域に分割されており、赤のサブ画素は赤の色フィルタを有し、青のサブ画素は青の色フィルタを有し、緑のサブ画素は緑の色フィルタを有する。これら3色を通常原色と呼ぶ。当然ながら、ディスプレイの中にはさらに別の色フィルタを使用する(黄フィルタを追加するなど)ものもあり、これらも本明細書での実施形態と共に使用することができるはずである。
【0003】
各サブ画素を通過する光はバックライトから「白色」(または広帯域)光として発せられるが、一般に、この光は、可視スペクトル全体にわたって均一であるというには程遠い。サブ画素色フィルタは、各サブ画素にある一定量の各色(赤、緑または青)を透過させる。遠くから見ると、3つのサブ画素は1つの合成画素のように見え、サブ画素色ごとに通過する光の量を電気的に制御すれば、合成画素は、赤、緑および青の各サブ画素からの光の効果的な混合により非常に広範囲にわたる様々な色を生み出すことができる。
【0004】
現在のところ、LCDバックライトアセンブリのための一般的な照明光源は蛍光灯であるが、業界は発光ダイオード(LED)へと移行しつつある。LCD業界がバックライトにLEDを広範に使用し始めている理由の中には、環境問題、小型化要件、低エネルギー消費、および長寿命が含まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
LCDは、家庭用娯楽機器の用途に普及しつつあるのみならず、今では、屋内と屋外両方での情報/広告用ディスプレイとしても使用されている。情報/広告用途で使用されるとき、ディスプレイは長期間にわたって「オン」の状態のままとされることがあり、よって、従来のホームシアターでの使用よりはるかに多く使用されるはずである。さらに、ディスプレイは、周囲光レベルが相当に高い場所で(特に屋外で)使用されるときには、適切な画像の明度を維持するために非常に明るくなければならない。長期間にわたって、かつ/または屋外で使用されるときには、全体のエネルギー消費が問題となり得る。よって、画像忠実度を維持しながらこれらのディスプレイの電力消費を可能な限り抑えることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
例示的実施形態は、個別制御されるサブセクションを有するバックライトを提供する。サブセクションごとの輝度は、LCDに送られる画像データに基づいて制御することができる。入ってくる画像データは、サブセクションごとの要件を判定するために解析することができ、ある部分がバックライトの全輝度出力を必要としない画像の部分に対応する場合には、その部分を選択的に「減光」することができる。バックライトの選択的減光部分は、それだけに限らないが、低電力消費、長製品寿命、高コントラスト比を含むいくつかの利益を可能にする。
【0007】
上記およびその他の目的は、以下の詳細な説明で説明する機器によって達成される。
【0008】
以下の詳細な説明および添付の図面を読めばより良い理解が得られるであろう。図面において同一の参照符号は同一の部分を指す。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】個別制御されるサブセクションを有するバックライトを示す正面図である。
【図2】画像が複数の部分画像に分割されているLCD画像データを示す正面図である。
【図3】部分画像のヒストグラムを示す図である。
【図4】部分画像ヒストグラムデータを解析するための一実施形態を示す流れ図である。
【図5】各サブセクションが対応する部分画像についてのヒストグラムデータに基づいて適切な輝度レベルで駆動されるバックライトを示す正面図である。
【図6】再スケーリングされたLCD画像データを示す正面図である。
【図7】拡散後の図4のバックライトを示す正面図である。
【図8】図7の拡散バックライトと図6の再スケーリングされたLCD画像との組み合わせから得られる画像を示す図である。
【図9】ガウスフィルタを用いて畳み込まれたバックライトの全照明サブセクションの表面プロットを示す図である。
【図10】バーチャルサブセクション法を使用するときの1対の隣接するサブセクション上の物理的位置に対する相対輝度を示すグラフである。
【図11】バックライトの隣接するサブセクション間の光の「滲み(bleeding)」を制御するための一実施形態を示す斜視図である。
【図12】所定の明度プロファイルを使用するときのサブセクション上の物理的位置に対する相対輝度を示すグラフである。
【図13】動的バックライト制御の物理的アーキテクチャのための一実施形態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1に、複数の個別制御可能なサブセクション15に分割されているバックライト10を示す。バックライト10は、バックライト10の前面に取り付けられている複数のLED(不図示)によって光を発生する。この例では、8×8配列のサブセクション15が示されている。しかし、任意の数、形状、およびサイズのサブセクションが様々な実施形態と共に使用されてもよい。実際のサブセクションの数は、ディスプレイのサイズ、費用、所望の制御回路の複雑さ、および求められる省電力化の最大限度に左右され得る。理想的には、サブセクションの数が大きいほど、システムによって、より高レベルの制御および性能が提供されることになる。線16は、サブセクション15の制御に関する区分を表すために使用されているにすぎず、バックライト10の実際の線または物理的区分として必要とされるものではないことに留意されたい。
【0011】
図2にはLCD画像データ20が示されており、この画像は、(図1に示す)バックライト10のサブセクション15と符合する部分画像22に分割されている。この場合もやはり、線26は部分画像の区分を表すのに使用されているにすぎず、LCDの物理的区分ではなく、LCDアセンブリを通しては見えないはずである。
【0012】
図3に、図2に示す部分画像22のうちの1つについてのヒストグラムデータのグラフを示す。明度指数値がx軸に沿って示されており、対応する明度指数値を有する部分画像内の画素数がy軸に沿って示されている。図において、明度指数値は0(無彩色(no saturation))から255(純色(fully saturated))までの範囲に及ぶ。図3には3つの別々のグラフ、すなわち、赤のサブ画素37、青のサブ画素30、および緑のサブ画素35が示されている。このグラフを見ると、赤のサブ画素のヒストグラムデータが緑35および青30のデータの右側に偏っており、赤のサブ画素がバックライトのこのサブセクションについての明度要件を支配することを確認することができる。さらに、青のデータ30は双峰である、すなわち、青のデータには2つのピークがあり、第1のピーク31は0に近く、第2のピーク32は60に近いことも確認することができる。この双峰特性について以下でさらに論じる。
【0013】
各部分画像に対応するバックライトサブセクションについての適正な輝度レベルを決定するために部分画像ごとのヒストグラムデータが解析される。図4に、チャネル(この例では、赤、緑および青)ごとのヒストグラムデータを解析してバックライトサブセクションについての適正な輝度設定を決定するための一実施形態を示す。
【0014】
ヒストグラムデータが作成された(ステップ40)後で、第1の平均値μ1と標準偏差σ1とが計算される(ステップ41)。以下は、これらの値を計算し、解析するための一方法である。
N=部分画像内の総画素数(赤、緑、または青)とする。
ヒストグラムを、iを0から255までの範囲とするH(i)で表す。
次式から平均値を計算する。
【数1】

【0015】
次式で標準偏差を計算する。
【数2】

【0016】
次いで、バックライトのこのサブセクションについての初期輝度値が、平均値に1.5標準偏差を加えたもの、Y=μ1+1.5・σ1として計算され得る(ステップ42)。1.5標準偏差は一実施形態に有効であるものとして選択されたことに留意されたい。いくつかの要因に応じて、システムが適切なシステム性能を得るために必要とし得る標準偏差は1.5より多くても、少なくてもよい。この変数はディスプレイごとに調整することができるはずである。
【0017】
バックライト輝度は、「オフ」から「全開」までの範囲とすることができ、これらの点は、その間にあるすべての設定と共に、やはり0(オフ)から255(全開)まで変動し得るヒストグラムからの明度指数値と照応させる必要がある。よって、初期輝度値は、それが計算された後で、最大値255と比較され得る(ステップ43参照)。初期輝度値が255より大きい場合には、このサブセクションのバックライト輝度は単に全開(255)に設定され、このチャネルのために記憶される(ステップ43からステップ47に直接進む)。本明細書で「チャネル」を使用する場合、それは、LCD内の画像を作成するのに使用される原色のうちの1つを表す。前述のように、典型的なLCDは3つのチャネル(赤、緑および青)を含むが、LCD設計によってはさらに別の色(黄など)を使用する場合もあり、よって4つ以上のチャネルを含む場合もある。
【0018】
次に、このチャネルのヒストグラムデータが双峰分布であるかどうか検査され得る(ステップ44)。この段階が実行され得るのは、分布が複数のピークを含む場合、単に、平均し、ある量の標準偏差を加えるだけでは、より高いバックライトレベルを必要とするはずのピークを完全に見落とすおそれがあるからである。例えば、図3を参照すると、前述のように、青の曲線30は双峰とみなされ得る。青の曲線30の初期輝度Yiはピーク31とピーク32との間のどこかに該当する可能性があり、よって、最高量のバックライトを必要とするピーク32を見落とす場合もある(すなわち、青の曲線がバックライトレベルを制御している場合、最小限の輝度レベルは、ピーク32がその必要な照明を達成するように、70により近くなければならないはずである)。しかしこの特定の事例では、これは解析の結果に影響を及ぼさないはずである。というのは、3チャネル間の最高輝度値がこのサブセクションのために最終的に使用される値だからである(図4のステップ48参照)。しかし、双峰分布の検査は、中心的な色(この事例では、赤のチャネルが実際には中心的な色である)が複数のピークを含まないために1つが適切に照明されないことにならないように、やはり実行され得る。
【0019】
以下は、ヒストグラムが双峰であるかどうか判定する(ステップ44)ための一方法である。大津法(Otsu's algorithm)を使って、ヒストグラム中の分布間の最適な分離点を見つける。
C=nB(T)nO(T)[μB(T)−μO(T)](大津法)
式中、
Tは閾値であり、0から255までの範囲に及び、
nB(T)は閾値より下に該当する画素数であり、
nO(T)は閾値より上に該当する画素数であり、
μB(T)は閾値より下にある画素の平均値であり、
μO(T)は閾値より上にある画素の平均値である。
ヒストグラム内のTの値ごとに大津法を実行し、Cの最大値に対応するTを求める(これをTmaxと呼び、大津閾値ともいう)。
Tmaxを第1の平均値μ1と比較する。
|Tmax−μ1|≦Δの場合には、ヒストグラムデータは双峰ではなく、サブセクションの輝度値は初期輝度値と等しい、すなわち、Yf=Yiである。
Δはディスプレイセットアップごとに選択されてもよく、ディスプレイの種類、およびディスプレイ上に何が表示されるかに応じて調整される必要が生じ得ることに留意されたい。許容できる結果が、10に近いΔ値を有するいくつかのディスプレイについて見出されている。
|Tmax−μ1|>Δの場合には、ヒストグラムデータは双峰であり、以下の段階が実行される必要がある。
大津閾値Tmaxの右側にあるヒストグラムデータに基づいて、第2の平均値および第2の標準偏差を計算する(図4のステップ45参照)。
j=Tmaxに設定する。
【数3】

【0020】
Nを新しいサンプルサイズに設定する。次式から第2の平均値を計算する。
【数4】

【0021】
次式から第2の標準偏差を計算する。
【数5】

【0022】
次いで、このチャネルについての最終輝度値(Yf)を、平均値に1標準偏差を加えたもの、Yf=μ2+1.0・σ2として計算することができる(ステップ46)。この場合もやはり、許容できる結果が1標準偏差を使用することにより見出されているが、異なるディスプレイセットアップは異なる数の標準偏差を必要とし得る。この最終輝度値は、可能な最大限の輝度値(255)と比較される必要があり、この値より大きい場合には、輝度値は単に最大輝度値255として記憶される(Yf>255の場合には、Yf=255)。次いで、このチャネルの最終輝度値が記憶され(ステップ47)、ステップ40〜ステップ47が残り2つのチャネルについて繰り返される。最後に、3チャネルすべて(R、G、およびB)の最終輝度値が決定されると、それらの輝度値が相互に比較され、最大の最終輝度値Yfが、バックライトサブセクションのための適正な輝度値として記憶される(ステップ48)。
【0023】
図5に、各輝度値が記憶され、対応するサブセクションがそれぞれの適正な輝度値で駆動された後で(必要な場合には、ガンマ補正が行われた後で−ガンマ補正の詳細については以下を参照)バックライト10がどのように見えるかを示す。これは、輝度値の電流/電圧レベルへの変換を伴ってもよく、当業者はこれを、輝度レベル0が0アンペア(またはボルト)に対応し、輝度レベル255が、LEDからの最大輝度を生成する電力レベルを表すxアンペア(またはボルト)に対応する直線関係を生じさせることによって容易に実現することができる。図5から、あるサブセクションは完全にオン(白色)であり、あるサブセクションは淡灰色から濃灰色であることが容易に確認できる。バックライトのこれらのセクションを減光することができるため、バックライトが液晶材料を通して最大輝度で照らさないので、電力が節約されると共に、より深みのある黒/濃色が提供される。
【0024】
しかし、LCDサブ画素電圧は通常、「全開」バックライトに基づいて決定され、バックライトのセクションが減光されるときには、画像忠実度が高いままに留まり、ディスプレイによって適正な色が生成されるように、サブ画素電圧が再スケーリング(「調整」)される必要が生じ得る。LCDサブ画素電圧を再スケーリングするための一方法は、サブ画素電圧を、適正な輝度レベルと最大輝度の比で割るものである。図6に、LCD画像データが、計算されたバックライト輝度レベルに基づいて再スケーリングされた後に結果として得られる(バックライトレベルの調整なしの)LCD画像データを示す。
【0025】
例えば、図5に示すサブセクション50は輝度レベル128を有し得る。これは、可能な255(最大輝度)のうちの128であり、128/255=約1/2になるはずである。一例として、サブセクション50のサブ画素電圧のうちの1つが元は1mVであったと仮定する。このサブ画素電圧を再スケーリングするために、1mVを1/2で割る。すると、サブ画素電圧は2mVになるはずである。通常は黒のLCDスタック(結晶に光を通すよう配向させるのに電圧が必要とされる)を扱っているものと仮定すると、バックライトレベルを下げているため、このサブ画素電圧の増加が必要である。そこで図5を見ると、バックライトはサブセクション50において約50%低下し、よって、画像において元の色を生じさせるために、サブ画素電圧を上げて液晶により多くの光を通さなければならないことが分かる。結果として得られるサブセクション50のLCD画像がより明るく見えることを図6で確認することができる。図6では、画像データだけが示され、LCDを照明している実際のバックライトレベルを考慮に入れておらず、そのため、サブセクション50はより明るく見えるが、これは、新しいバックライトレベルが適用された後で対処されることに留意されたい。
【0026】
第2の例として、図5に示すサブセクション55は輝度レベル255(最大輝度)を有し得る。これは255/255、すなわち1になるはずである。よって、サブセクション55に任意の元のサブ画素電圧、例えばVを仮定すると、結果として得られるスケーリングされたサブ画素電圧は、バックライトサブセクションが全開のまま、V/1=Vであるため、同一になるはずである。これは、図5において、サブセクション55が白色に見えるものとして確認することができる。また、図6のサブセクション55は、バックライトが「全開」のままであり、サブ画素電圧がその元の設定から変更されていないため、図2の元の画像と同一に見えることにも留意されたい。
【0027】
LCDアセンブリにおいては、ディスプレイを通る光がより均一に見えるように、バックライトと液晶材料の間に光拡散/散乱素子(本明細書では「ディフューザ(diffuser)」という)を配置するのが一般的である。ディフューザがないと、LED点光源が最終的なディスプレイを通して目に見える可能性がある。よって、図5のバックライトがディフューザの背後に配置されるときに結果として得られる輝度パターンを図7に示す。さらに、図7の拡散されたバックライトが図6の再スケーリングされたLCD画像データの背後に配置されるときに結果として得られるLCDからの画像を図8に示す。
【0028】
容易に確認できるように、拡散特性は、特に各サブセクションのエッジ付近においてバックライトの実際の輝度レベルを変更する。例えばサブセクション50を見ると、中央部51の輝度は許容できるが、エッジ52付近の輝度は、より明るい隣接するサブセクション60からの「滲み(bleed over)」により増大している。
【0029】
この現象に対応するために発見された方法の1つは、隣接するサブセクションの「滲み」挙動を数学的にモデル化し、LCDサブ画素電圧の再スケーリングの間に対応することができる「仮想(バーチャル)バックライト」即ち「VB」の作成である。VBを作成するために所与のバックライトを数学的にモデル化するための多くの方法がある。
【0030】
VBを作成するための一方法は「仮想(バーチャル)サブセクション」と呼ぶことができ、ディフューザを通して見えるバックライトアセンブリ内の単一の全照明サブセクションの外観を表す記憶されたデータの行列を使用することに基づくものである。図9に、ガウスフィルタを用いて畳み込まれた全照明サブセクション90の表面プロットを示す。サブセクション90は、幅(W)93、高さ(H)92、および末端(T)95を有し、W、H、およびTはそれぞれ画素単位で測定される。末端95は、バックライトの隣接するサブセクションからの輝度による影響を被り得るサブ画素を表す。言い換えると、サブセクション90の物理的エッジを越えて延在するサブセクションの照明である。よって、サブセクションについて記憶される行列の寸法は(2T+W)×(2T+H)になるはずである。バーチャルサブセクションは実際のサブセクションより大きいため、隣接するサブセクションは重なり合ってもよく、光の加法混色(principle of additive light)の原理を使ってサブセクションのエッジが混合されてもよい。
【0031】
図10に、1対の隣接するサブセクション上の物理的位置に対する相対輝度を示す。この図のx軸は画素位置を表し、y軸はバックライトサブセクションの相対輝度を表す。相対輝度は、図4のサブセクション(サブセクション)について決定されたバックライト輝度Yの割合を指す。よって、0.5は輝度の1/2を表すはずであり、0.25は輝度の1/4を表すはずであり、以下同様である。第1のサブセクション100および隣接する第2のサブセクション101についてのグラフが示されている。線105はサブセクション間の物理的分割線を表す。第1のサブセクション100を見ると、画素0において全輝度レベルが記録されている。相対輝度は画素位置が増加するに従って(サブセクション間の区分105に接近するに従って)減少する。画素90では、全輝度レベルの半分だけが記録されている。画素位置が増加し続けるに従って(サブセクション間の区分105から遠ざかるに従って)相対輝度も減少し続け、ついには画素180において0に達する。よって、この例では、各サブセクションの末端Tは90画素の長さとすることができる。隣接するサブセクション101のグラフでは、対称的に逆の傾向を確認することができる。
【0032】
隣接するサブセクション100および101のグラフは線105および相対輝度0.5について対称であるため、これらのサブセクションが同じバックライト輝度レベルまで駆動された場合には、これらが混ざり合って、サブセクション間の線105にまたがって100%の輝度を作り出すはずであることに留意されたい。明らかに、線105において、サブセクションごとのVBデータは、当該サブセクションのバックライト輝度の0.5または50%であり、そのため、各サブセクションが同じバックライト輝度まで駆動された場合には、これらが合算され、線105にまたがって同じ輝度レベルを作り出すはずである。サブセクションが異なる輝度レベルまで駆動された場合には、VBデータが入力される際に、これがその異なる輝度レベル間で混合される。例えば、サブセクション100内の画素位置38では、VBデータは、サブセクション100の輝度の90%にサブセクション101の輝度の10%を加えたものになるはずである。
【0033】
当然ながら、図10に示す関係は、隣接するサブセクションのエッジと、隣接するサブセクションの「末端」部分内にあるサブ画素とにだけ適用される。よって、他のどんなサブセクションにも隣接していない(すなわち、ディスプレイ全体の外周に沿った)サブセクションエッジはこの関係を示さなくてよく、当該サブセクションのVBデータとして単にその輝度レベルの100%を使用してもよい。
【0034】
バックライトサブセクションごとの輝度値を、サブセクションエッジに沿ったバックライト輝度のモデルと一緒に使用することにより、サブセクションごとのVBデータの配列を記憶し、次いでそれらを組み合わせて、ディスプレイ内の画素ごとのVBデータを含むより大きな配列を作り出すことができる。前述のように、その場合には、元のLCD画像データを適正に再スケーリングするために、元のサブ画素電圧をVBデータと最大バックライト値の比で割ることができる。
【0035】
図10では、隣接するサブセクション間の関係を表すためにガウス曲線が使用されているが、これは必須ではないことに留意されたい。実施形態によっては、直線関係または指数関数が、拡散されたバックライトを用いて実際に発生する現象のより適切な数学的表現を提供する場合もある。以下で他の数学モデルを論じる。これは、この種のシステムを設計するときに留意すべき興味深いポイントを提示する。数学的システムが既存の物理的バックライトをモデル化するために導出されてもよく、物理的バックライトが選択される数学モデルと同様に機能するように設計されてもよい。
【0036】
図10に示すガウス関係を使用する場合には、この種の関係が実際に存在するように物理システムを設計することが有益となり得る。例えば、バックライトおよびディフューザは、各サブセクションの重なり合うエッジにおいて50%だけの輝度が存在するように設計されるべきである。図11に、バックライトLED125と拡散素子(不図示)との間に隔壁120の配列が使用されているこの特定の実施形態を実現するための一方法を示す。図11には、3×3配列だけを示す簡略化された図が示されており、この図はあらゆるサブセクションにLEDを示すものではない。しかし、前述のように、バックライトサブセクションの数は、多くの異なる要因に応じて変化させることができ、当業者は、簡略化された図11を、あらゆるサブセクションにLEDを有する8×8配列(または他の任意の構成)へと容易に変更することができる。
【0037】
好ましくは、隔壁120の端部とディフューザの間には間隙があるはずである。これは、隔壁120のいずれかが最終的なディスプレイを通して目に見えるのを防ぐはずである。隔壁120の正確な幾何学的形状およびそのディフューザに対する関係は、ディスプレイごとに微調整を必要とし得る。許容できる結果が、隔壁120が高さ約2〜3インチであり、隔壁120とディフューザとの間の間隙が30〜40mmである70インチLCDディスプレイについて見出されている。
【0038】
前述のように、他の数学モデルを使って、ディフューザを通したバックライトがシミュレートされてもよい。他の一方法は、点像分布関数(PSF:point spread function)を使用するものである。ディフューザが光学的低域フィルタのように扱われる場合には、バーチャルバックライトに対して2Dフィルタ操作を実行することができる。また、拡散されたバックライトに必要なのはサブセクション間の境界に沿ったぼかし操作だけであることに留意してPSFを修正することもできるはずである。
【0039】
全照明サブセクションと、ガウス点像分布関数によって構築される隣接するより暗いサブセクションとの間のエッジを検査すると、一連の共通の曲線が明らかになる。図12に、1から0.5まで(曲線130)、1から0.25まで(曲線132)、および1から0まで(曲線134)の相対照明の変化を示す。Z(x)で1から0までに至る曲線を表す場合には、y0を開始サブセクションの明度とし、y1を終了サブセクションの明度とする式、f(x)=y1+Z(x)・(y0−y1)を用いて、隣接するサブセクション間の明度の変化を再現することが可能である。
【0040】
よって、この方法の2段階工程は、(1)上記式を使って各サブセクションの中央を縦方向に下に向かって通る一連の変化する明度線を作成することを含むはずである。サブセクションが矩形である場合には、「より長い」明度関数がこの操作のために必要とされることになり、(2)VBの最上部から開始して、段階1からのデータを曲線ごとの終点として使って一連の横方向の明度曲線を作成する。
【0041】
バーチャルバックライトを生成するための最終的な技法は、ベジエ曲線の使用によるものになるはずである。この手法では、3次スプラインを使ってサブセクション中心間に補間し、よって、拡散をシミュレートすることができるはずである。バーチャルバックライト内の点ごとに、以下の式が計算されるはずである。
B(t)=(1−t)3P0+3t(1−t)2P1+3t2(1−t)P2+t3P3,t∈[0,1]
【0042】
前述のように、VBのためのデータが生成された後で、そのデータは、LCDビデオ画像を適正に再スケーリングするために、対応するサブ画素電圧に分割され得る。これは多くの方法で実現することができる。分割は通常は時間を要する操作であるため、一例示的実施形態では、8ビット倍率の256バイトのルックアップ表を使用することができる。これらに各画素が掛け合わされ、続いて8ビットシフトが行われるはずである。積の上位バイトだけが使用される場合には8ビットシフトを省くことができる。オーバフローが発生する場合には、結果として得られる画素値は255になるはずである。
【0043】
適切な輝度値を用いてバックライトサブセクションを駆動する前に、ガンマ補正が適用されてもよい。この段階は、コントラストを補正するのに役立ち、またさらなる省電力化を実現することもできる。0から255までのバックライト強度を仮定すると、ガンマ補正の一方法は、I=255・(Y/255)Yとすることができ、式中、Yは典型的には2.2である(が、これは用途に応じて変化させてもよい)。例えば、サブセクションの輝度値(Y)が128であると計算されたものと仮定する。この値が上記のガンマ式で使用されると、バックライトの実際の強度(I)は56であると計算される。次にこのバックライト強度(I)を実際の電圧/電流に変換し、適切なバックライトサブセクションに送ることができる。また次に、再スケーリングされた画像データを、バックライトが更新される際にLCDに送ることもできる。
【0044】
次に、前述のような操作を実行することができるはずの物理アーキテクチャの一例を提示する。このアーキテクチャは一例にすぎず、当業者はこの例を変更することもでき、本明細書で論じる操作を実行することのできる別の種類の物理アーキテクチャを作成することもできるはずであることに注意すべきである。
【0045】
図13に、物理アーキテクチャの一例の概略図を示す。この具体例では以下を仮定する。入力は24ビット幅データバス上のRGBデータであり、8×8バックライト配列が使用され、出力は24ビット幅データバス上のRGBデータであり、外部画素クロックが使用でき、最大LCD解像度は合計2,073,600画素で1080×1920であり、想定されるLCDはSamsung LTI700HD01であり、設計は148.5Mhzの画素クロックをサポートするはずである。
【0046】
入ってくるフレームを記憶し、出て行くフレームを処理し、出力するために2つのフレームバッファ200が使用され得る。各フレームバッファは、2,073,600RGB値を記憶する必要があり、フレームバッファの幅は少なくとも24ビットとする必要がある。8個の3チャネル・ヒストグラムアキュムレータ210が統計処理のために使用され得る。各アキュムレータ210は256個の15ビットカウンタからなるはずである。(RGB型LCDを使用する場合には)3つのカラーチャネルのそれぞれについてのアキュムレータがあってもよい。各カウンタの出力は二重バッファされる必要がある。2つのバーチャルバックライトバッファ215を使って、入ってくる画像データに基づいて新しく作成されるバックライトが記憶され、出て行くLCDデータの利得が再スケーリングされ得る。
【0047】
本明細書で説明したアーキテクチャのための実施形態は、「ピッチ・アンド・キャッチ」法を使って上記各段階を実施するはずである。一方のブロックが入ってくるビデオデータを「キャッチ」し、解析している間に、他方のブロックがビデオデータをスケーリングし、出力に「ピッチ」する。図13に示すように、システムの上半分は「キャッチ」モードである。この段階において、入ってくるRGBデータが、フレームバッファ200に記憶される間に、ヒストグラムアキュムレータ210によってサンプリングされる。135本の線がバッファされた後で、24個のヒストグラムアキュムレータ210の内容がディジタル信号プロセッサ(DSP)220に提供される。次いでDSP220は対応するサブセクションのそれぞれの明度を計算し、バーチャルバックライトバッファ215を更新する。この工程は、残りのビデオデータについてさらに7回繰り返される。バーチャルバックライトに配置される最後の8つのサブセクションは「垂直回帰」期間の間に計算される必要があり得ることに留意されたい。
【0048】
システムの下半分は「ピッチ」モードで動作している。この段階において、入力バッファ200からの各画素は、バーチャルバックライトバッファ215内の対応する画素によって除算され、ビデオ出力MUXに送られる。実行を速め、ハードウェアの除算器の使用を回避するために、ルックアップ表を使って倍率が決定されてもよい。次いでこの倍率を使って、3つの8×8乗算器でRGBデータを再スケーリングすることができる。再スケーリング操作と同時に、バックライト行列の個別サブセクションは「キャッチ」段階の間に計算された値を使って同期的に更新される。
【0049】
本明細書で説明したシステムおよび方法は、各「フレーム」を参照して説明されており、一例示的実施形態では、バックライトサブセクションは「フレーム」ごとに更新されるはずであることに留意されたい。しかし、ビデオには多くの異なるフレーム率が存在し、LCDディスプレイにも様々なリフレッシュ速度がある(例えば、60Hz、120Hz、240Hzなど)。本明細書で使用する場合「フレーム」という用語は、画素電圧がLCDディスプレイのために更新される各時間を表す。よって、バックライトサブセクションは、好ましくは、新しいサブ画素データのセットがLCDディスプレイに送られる都度更新される(またLCDサブ画素電圧が再スケーリングされる)べきである。
【0050】
以上、好ましい実施形態を示し、説明したが、当業者は、説明した実施形態に影響を及ぼし、しかも特許請求の範囲内に含まれる多くの変形および改変が行われ得ることを理解するであろう。よって、上記の各要素の多くは、同じ結果をもたらし、特許請求される実施形態の趣旨に含まれる異なる要素で変更され、または置き換えられてもよい。したがって、本発明は特許請求の範囲の指示通りにのみ限定されるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
LEDバックライトのサブセクションおよび前記サブセクションに対応する液晶ディスプレイのサブセクションを駆動する方法であって、
前記液晶ディスプレイのサブセクションにおける各カラーチャネルの元のサブ画素電圧を含む画像データを受け取る工程と、
前記画像データから各カラーチャネルのヒストグラムを作成する工程と、
前記ヒストグラムを解析して前記バックライトの適正な輝度設定を決定する工程と、
前記決定された適正な輝度設定を達成するように前記バックライトを駆動する工程と、
各サブ画素のバーチャルバックライトデータを作成する工程と、
前記バーチャルバックライトデータに基づいて前記元のサブ画素電圧を再スケーリングする工程と、
前記再スケーリングされた値に基づいて前記液晶ディスプレイのサブ画素を駆動する工程と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ヒストグラムを解析して前記バックライトの適正な輝度設定を決定する前記工程は、
第1のカラーチャネルのヒストグラムから初期輝度値を計算する第1工程と、
前記初期輝度値が255以上の場合、255を最終輝度設定として選択する第2工程と、
前記初期輝度値が255未満の場合、ヒストグラムが双峰であるかどうか判定する第3工程と、
ヒストグラムが双峰でない場合、前記初期輝度値を最終輝度設定として選択する第4工程と、
ヒストグラムが双峰である場合、大津閾値の右側のヒストグラムデータに基づいて最終輝度設定を計算する第5段階と、
前記計算した最終輝度設定が255を超える場合、255を最終輝度設定として選択する第6工程と、
前記最終輝度設定を前記第1のカラーチャネルにおける最終輝度設定として記憶する第7工程と、
前記第1のカラーチャネル以外の他のカラーチャネルについて前記第1工程から前記第7工程までを繰り返す第8工程と、
前記記憶された最終輝度設定のうち最大の最終輝度設定を前記バックライトの適正な輝度設定として選択する第9工程と、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1工程は、前記ヒストグラムの平均値に前記ヒストグラムの標準偏差の1.5倍の値を加えることを含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第5工程は、前記平均値に前記標準偏差を加えることを含む請求項2に記載の方法。
【請求項5】
各サブ画素のバーチャルバックライトデータを作成する前記工程は、
任意のサブセクションの末端の領域内にあるサブ画素について、相対輝度値に前記適正な輝度設定を掛け合わせ、この結果得られた値を合算する工程と、
任意のサブセクションの末端の領域内にないサブ画素について、前記決定された適正な輝度設定を選択する工程と、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記バーチャルバックライトデータに基づいて前記元のサブ画素電圧を再スケーリングする前記工程は、
前記元のサブ画素電圧を、最大輝度に対する適正な輝度設定の比で割る工程を含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記最大輝度は255である請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、更に、
前記バックライトを駆動する前に、前記適正な輝度設定にガンマ補正を適用する工程を含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
LEDで照らされる背面を有する液晶ディスプレイであって、
個々で制御可能な複数のサブセクションを有するLEDバックライトと、
前記LEDバックライトから突き出ているとともに、隣接するサブセクションを隔てる隔壁と、
前記隔壁の前に配置されている液晶材料の層と、
前記隔壁と前記液晶材料の層との間に配置されている拡散素子と、
を備えることを特徴とする液晶ディスプレイ。
【請求項10】
前記隔壁の高さは2インチから3インチの間にある請求項9に記載の液晶ディスプレイ。
【請求項11】
前記隔壁と前記拡散素子との間の距離は30mmから40mmの間にある請求項9に記載の液晶ディスプレイ。
【請求項12】
前記液晶ディスプレイは、更に、前記液晶材料の層と前記LEDバックライトとに電気的に通信している第1及び第2の電気アセンブリを備えており、
前記第1及び第2の電気アセンブリの各々は、
ビデオ入力を受け入れるとともにヒストグラムデータを作成するヒストグラムアキュムレータと、
前記ビデオデータを受け入れるフレームバッファと、
前記ヒストグラムアキュムレータからヒストグラムデータを受け取り、バーチャルバックライトデータを作成し、前記液晶材料の層と前記LEDバックライトとに制御信号を送り出すディジタル信号プロセッサと、
を備える請求項9に記載の液晶ディスプレイ。
【請求項13】
前記第1および第2の電気アセンブリはピッチ・アンド・キャッチ・モードで動作する請求項12に記載の液晶ディスプレイ。
【請求項14】
第1の輝度で駆動されているLEDバックライトの第1のサブセクション内と、第2の輝度で駆動されているLEDバックライトの第2のサブセクションの末端部分の領域内とに位置するLCDサブ画素を駆動するための方法であって、
元のサブ画素電圧を提供する工程と、
前記LEDバックライトの前記第1および第2のサブセクションのサブ画素位置に対する相対輝度値を提供する相対輝度対サブ画素位置の関係を提供する工程と、
前記相対輝度対サブ画素位置の関係を前記第1の輝度および前記第2の輝度に適用して、各サブ画素のバーチャルバックライトデータを生成する工程と、
前記元のサブ画素電圧を、最大輝度に対するバーチャルバックライトデータの比で割って、再スケーリングされたサブ画素電圧を生成する工程と、
前記再スケーリングされたサブ画素電圧で前記サブ画素を駆動する工程と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
前記相対輝度対サブ画素位置の関係はガウス関係である請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のサブセクションと前記第2のサブセクションとの共通部分の真上に位置する前記サブ画素の前記バーチャルバックライトデータは前記第1の輝度の半分と前記第2の輝度の半分とを足したものに等しい請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記方法は、更に、
前記LEDバックライトの前記第1のサブセクションと前記第2のサブセクションとの間に、前記LEDバックライトから突き出る壁を設ける工程を含む請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記相対輝度対サブ画素位置の関係は線形の関係である請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記相対輝度対サブ画素位置の関係は指数関数で示される関係である請求項14に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2012−529081(P2012−529081A)
【公表日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−514136(P2012−514136)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際出願番号】PCT/US2010/037282
【国際公開番号】WO2010/141739
【国際公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(510135614)マニュファクチャリング・リソーシズ・インターナショナル・インコーポレーテッド (12)
【Fターム(参考)】