LED発光表示装置
【課題】装置全体の薄型化、簡素化に適し、防水性が良好で、照射光の指向特性も変更もし得る、多用途展開に好適なLED発光表示装置を提供する。
【解決手段】本発明のLED発光表示装置1は、RGB三色の発光素子が一体的にモールドされてなる表面実装型LED2を、基板3の表面にドットマトリクス状に配設して、該基板3を背面フレーム4の前面に取り付け、上記表面実装型LED2の各々の前面に重畳されるレンズ部61が透光性樹脂によって一体的に形成されてなる水密形状のレンズケース6を、その周壁部63が上記基板3及び背面フレーム4の外側に被さるようにして、基板3及び背面フレーム4の前面に交換自在に取り付けたものである。
【解決手段】本発明のLED発光表示装置1は、RGB三色の発光素子が一体的にモールドされてなる表面実装型LED2を、基板3の表面にドットマトリクス状に配設して、該基板3を背面フレーム4の前面に取り付け、上記表面実装型LED2の各々の前面に重畳されるレンズ部61が透光性樹脂によって一体的に形成されてなる水密形状のレンズケース6を、その周壁部63が上記基板3及び背面フレーム4の外側に被さるようにして、基板3及び背面フレーム4の前面に交換自在に取り付けたものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドットマトリクス状に配設された多数個のLED(発光ダイオード)素子を点灯制御することによって様々な文字や映像を表示するLED発光表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
平面状に2次元的に配設した多数個のLEDを、照明装置や表示装置のための発光ユニットとして利用する技術が公知である。近年では、赤色系(R)、緑色系(G)、青色系(B)の高輝度発光が可能なLED素子を用いて混色発光させるフルカラータイプのLED発光表示装置が広く普及しつつあり、屋外用の大型映像表示装置等にも利用されている。
【0003】
この種のLED発光表示装置の基本的構成としては、例えば本出願人の出願に係る特許文献1にも開示されているように、略平面状をなす実装基板の表面に、砲弾型LEDを、縦横複数行列のドットマトリクス状に配設してLEDアレイパネルを構成するのが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−328652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来のような、砲弾型LEDを利用するLEDアレイパネルは、LEDのランプ部(レンズ部)自体の高さが10〜15mmになるので、装置全体を薄型化するのが困難である。さらに、各砲弾型LEDの電極(リードフレーム)が基板を貫通して基板の裏面に接続される構造を採用しているので、基板の裏側に電子部品を配置するに際して空間的な制約が大きくなる。そのため、基板を、LED実装基板とLED駆動基板という2つのピースに分けて構成しており、この点も、装置全体の構造の簡素化やコンパクト化を妨げる要因になっている。
【0006】
また、上記従来のようなLEDアレイパネルを屋外の表示装置等に使用する場合、防水上の必要から、砲弾型LEDの隙間、及び砲弾型LEDと基板との間に熱硬化性流動樹脂を充填してLEDアレイパネルの水密性を確保することが多い。しかし、熱硬化流動樹脂の充填作業は、コスト面や安全面(揮発性、臭気、毒性など)での負担が大きいので、極力、樹脂充填に依存しない防水構造の実現も望まれるところである。
【0007】
また、上記従来のようなLEDアレイパネルによれば、LED素子をモールドする砲弾型樹脂レンズの形状によって、照射光の指向特性が個々に決定される。つまり、LEDアレイパネルの製造段階で、その用途が概ね限定されてしまうことになるので、LEDアレイパネルを様々な用途に利用しようとしても、その対応が実質的に困難である。
【0008】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであって、装置全体の薄型化や構造的な簡素化が可能で、熱硬化性流動樹脂の充填に依らずとも良好な防水性を確保することができ、さらに、照射光の指向特性の変更も可能で多用途展開に好適なLED発光表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目的を達成するため、本発明のLED発光表示装置は、RGB三色の発光素子が一体的にモールドされてなる表面実装型LEDを、基板の表面にドットマトリクス状に配設して、該基板を背面フレームの前面に取り付け、上記表面実装型LEDの各々の前面に重畳されるレンズ部が透光性樹脂によって一体的に形成されてなる水密形状のレンズケースを、その周壁部が上記基板及び背面フレームの外側に被さるようにして、基板及び背面フレームの前面に交換自在に取り付けたものとして特徴づけられる。
【0010】
この構成に係るLED発光表示装置は、砲弾型LEDに替えて表面実装型LEDを使用しているので、これを配設するための基板が1枚で済み、部品点数が削減されて、装置全体の薄型化も容易になる。
【0011】
また、基板に配設したLEDの間に熱硬化性流動樹脂を充填せずとも、基板及び背面フレームの前面に被せる水密形状のレンズケースによって基板の防水を図ることができるので、コスト面や安全面で有利になり、屋外での用途も拡張される。さらに、このレンズケースを交換自在とすることにより、照射光の指向特性を変化させることができるので、多用途への対応がさらに容易になる。
【0012】
上記の構成においては、レンズケースにおけるレンズ部の各段の間に遮光用の庇板が設けられてもよく、これにより屋外の明るい場所でも視認性がさらに向上する。庇板については、レンズケースの前面にレンズケースと一体に成形してもよいが、複数枚の庇板を枠組みした遮光ルーバをレンズケースとは別体に形成して、レンズケースの前面に交換自在に取り付けてもよい。
【発明の効果】
【0013】
上述のように構成される本発明のLED発光表示装置は、表面実装型LEDを使用することによって基板周りの構造の薄型化を可能にしており、また、水密形状のレンズケースを基板に被せることによって良好な防水性を確保しており、さらに、レンズケースの交換によって照射光の指向特性を変更するのも容易になっている。これらの効果により、特に屋外での用途が大幅に拡張されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係るLED発光表示装置の全体的構成を示す分解斜視図(前面側)である。
【図2】同LED発光表示装置の全体的構成を示す分解斜視図(背面側)である。
【図3】同LED発光表示装置の正面図(兼断面位置案内図)である。
【図4】同LED発光表示装置の背面図である。
【図5】同LED発光表示装置の上面図である。
【図6】同LED発光表示装置の底面図である。
【図7】同LED発光表示装置の右側面図である。
【図8】同LED発光表示装置のA−A断面図である。
【図9】同LED発光表示装置のB−B断面図である。
【図10】同LED発光表示装置におけるレンズケース及び遮光ルーバの詳細形状を示す部分拡大図であって、レンズ部の縦横2個分ずつに相当する領域を切り出した部分の正面図(兼断面位置案内図)である。
【図11】同切り出し部分の背面図である。
【図12】同切り出し部分の上面図である。
【図13】同切り出し部分の底面図である。
【図14】同切り出し部分の右側面図である。
【図15】同切り出し部分のC−C断面図である。
【図16】同切り出し部分のD−D断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。図1及び図2は本発明の実施形態に係るLED発光表示装置の全体的構成を示す分解斜視図であり、図3〜図7は該LED発光表示装置の外観図、図8及び図9は同じく断面図である。また、図10〜図14は、レンズケースと遮光ルーバの詳細形状を示す部分拡大図であって、行(横)方向及び列(縦)方向に配列されたレンズ部の縦横2個分ずつの領域を切り出し、該切り出し部分の外観を示した図、図15及び図16は同じく該切り出し部分の断面図である。
【0016】
本発明のLED発光表示装置1を構成する主要部材は、多数個のLED2がマトリクス状に配設された基板3と、該基板3を保持する背面フレーム4と、背面フレーム4の裏側に重畳されるパッキン5と、背面フレーム4の前面に取り付けられるレンズケース6と、さらに、レンズケース6に重ねて取り付けられる遮光ルーバ7の、5部材である。
【0017】
本発明においては、発光素子であるLED2として、いわゆる3in1タイプの表面実装型マルチチップLEDを使用する。この表面実装型マルチチップLEDは、セラミックや樹脂などで成型したパッケージ内にRGB三色の発光素子を実装し、それらの発光素子をエポキシやシリコーンなどの樹脂で一体的にモールドしたものである。このように構成される表面実装型マルチチップLEDは、砲弾型LEDに比べて小さい外形サイズ内でのRGB混色発光を可能にする。
【0018】
基板3は、例えばガラス繊維強化エポキシ樹脂を基材とする銅張積層板の表面にLED2の点灯駆動回路を構成する導電パターンがエッチング等の手段で形成された一般的なプリント配線基板である。LED2のパッケージにおける対向側面には、RGB各色に対応する三対の電極(図示せず)がそれぞれ露出しており、それらの電極が基板3の表面にハンダ付けされる。例示形態にあっては、正面視略正方形状に形成された基板3の前面(オモテ面)に、行(横)方向16個×列(縦)方向16個のLED2が、発光面の向きを揃え、適宜の隣接間隔を空けて配設されている。基板3の四隅にはビス挿通孔31が形成されている。
【0019】
この構成によれば、LED2と基板3との接続が基板3の前面のみで完結するので、基板3にLED2のリードフレーム等を挿通させるための貫通孔等を形成する必要がなくなり、LED2と基板3との接続領域周辺の断面構造が大幅に簡素化される。したがって、従来、LED実装基板とは別体のLED駆動基板に実装していた電子部品等を、この基板3の裏面に直接、配設することができ、装置全体のさらなる薄型化が可能になる。なお、図2、図4、図8、図9には基板3の裏面が表されているが、図面の煩雑化を防ぐため、これらの図面では基板3の裏面に配設される電子部品等の表現を省略している。
【0020】
上記のようにしてLED2が配設された基板3は、背面フレーム4の前面に重ねて取り付けられる。背面フレーム4は、例えばポリカーボネイト樹脂等からなる成形品であって、中央部分に大きな開口が形成された背枠部41と、背枠部41の外周縁から一定の出寸法で前方にせり出す外周リブ42とを有している。図8及び図9に示すように、例示形態にあっては、背面フレーム4における外周リブ42の外形寸法と、基板3の外形寸法とが合致しており、基板3の周縁部と外周リブ42の前端縁とを当接させるようにして両部材が重ねられる。背枠部41の前面四隅には略筒状のビス挿通部43が形成されていて、このビス挿通部43に背面フレーム4の裏側から取付ビス(図示せず)を挿入することにより、背面フレーム4、基板3、レンズケース6を重ねて結合することができるようになっている。
【0021】
なお、基板3と背面フレーム4の重畳形態に関する変形例としては、背面フレーム4の外周リブ42を基板3の外形寸法よりもひと回り大きく形成し、外周リブ42の内側に基板3の厚みに相当する段差を設けるなどして、背面フレーム4の内側に基板3を落とし込んだ状態で、これらを結合することも可能である。
【0022】
基板3の裏側には、図示しないコネクタを介して電源線や信号線のケーブルが接続され、それらのケーブルは背面フレーム4の開口を通じて外部へと取り回される。
【0023】
背枠部41に形成された開口の内周縁には、後方にせり出す背面突設部44が形成されている。この背面突設部44は、図8及び図9に示すように、LED発光表示装置1の設置面Sに予め形成された取付用開口部(図示せず)等に嵌装されて、設置面Sの背後に配置される諸々の部品・部材等との結合に利用される。例示形態においては、設置面Sは平坦な板金部材等からなり、その表面には、LED発光表示装置1の配設間隔に合わせて正面視略正方形状の取付用開口部が形成されている。
【0024】
背面フレーム4は、背面突設部44を設置面Sの取付用開口部に嵌装させた状態で、適宜の固定手段により設置面Sに固定される。例示形態においては、背面フレーム4の背枠部41における上記ビス挿通部43の近傍4ヶ所に、雌ネジ孔を有する正面視略長円形の厚肉脚部45が形成されている。背面フレーム4を設置面Sに当てがうと、この厚肉脚部45が設置面Sに当接する。設置面Sの裏側から固定ビスを厚肉脚部45の雌ネジ孔に螺合することにより、背面フレーム4が設置面Sに固定される。
【0025】
背面フレーム4と設置面Sとの間には、両部材間の水密性を確保するためにパッキン5が介装される。パッキン5は、合成ゴムや高分子エラストマー等からなる可撓性部材で、背面フレーム4の背枠部41に沿う正面視矩形の枠状をなしている。例示形態においては、背面フレーム4の厚肉脚部45に合致する位置に、厚肉脚部45を嵌挿させるための長円孔51が形成されている。また、パッキン5の前面側の四隅には、略筒状の突起部52が形成されている。この突起部52は、背面フレーム4の四隅に形成されたビス挿通部43の背面側の開口に嵌め込まれて、取付ビスを防水する。
【0026】
レンズケース6は、例えばメタクリル樹脂等の透光性樹脂からなる成形品であって、この正面形状も上記基板3及び背面フレーム4と略合致する正方形状をなしている。レンズケース6の正面には、後端が平坦面をなす略卵型のレンズ部61が、基板3上に実装されたLED2の配置に合わせて、行方向16個×列方向16個、配設されている。隣接するレンズ部61同士の隙間は、略一定厚さの平坦部62によって、全面にわたり隙間無く封止されている。平坦部62は、レンズ部61の奥行きにおける中間よりもやや後方寄りの位置であって、レンズ部61の径が最大になるあたりの位置に形成されている。
【0027】
平坦部62を介して一体的に結合されたレンズ部61の集合体の四周には、一定の奥行きで後方にせり出す周壁部63が、平坦部62と一体的に形成されている。これにより、レンズケース6は、全体として前面側が水密的な透明カバー形状をなす。周壁部63によって囲まれた裏側スペースの内寸は、上記した基板3及び背面フレーム4の外寸と略合致している。そして、周壁部63を基板3及び背面フレーム4の外側に被せるようにして、レンズケース6が基板3及び背面フレーム4の前方に重畳される。レンズケース6の中央と四隅近傍には、後方にのみ開口する有底略筒状の雌ネジ部64が形成されており、背面フレーム4の裏側からこの雌ネジ部64に螺入されるビス(図示せず)によって、これらの部材が一体的に結合される。
【0028】
こうして、LED2を実装した基板3の前面に水密形状のレンズカバー6を被せた防水構造が得られる。前述のパッキン5は、図8及び図9に示すように、レンズカバー6の周壁部63と、背面フレーム4の外周リブ42との当接面に対する水密部材としても機能する。なお、本発明において、レンズカバー6と背面フレーム4との取り合い部分や、背面フレーム4と設置面Sとの取り合い部分については、各部材の成形性や強度を損なわない範囲で若干、変形可能であり、それに応じてパッキン5の断面形状も、各取り合い部分の水密性を良好に確保しうるよう、適切に設計されるものとする。
【0029】
例示形態に係るレンズ部61は、図10〜図16にその詳細な形状を示すとおり、左右方向の集光性よりも上下方向の集光性が若干強くなるよう、正面から見てやや偏平に形成されている。また、レンズ部61の縦断面形状は、集光軸が水平面よりも斜め下向きになる凸面形状となされ、下方向から見上げたときの視認性が特に良くなるように配慮されている。
【0030】
LED2からの照射光の配光特性はレンズ部61の断面形状や屈折率によって決定されるが、この構成に係るレンズケース6は、基板3及び背面フレーム4に対して着脱自在であるから、基板3やLED2を変更せずとも、レンズケース6のみの交換によってLED2の配光特性を変化させることができる。レンズケース6は、基板3及び背面フレーム4に対し、背面フレーム4の裏側から螺入されるビスを用いて取り付けられるので、前方に対する水密性を損なわずに容易に交換が可能である。したがって、基板3、LED2及び背面フレーム4を共用したまま、レンズケース6だけを用途に応じて選択・交換することにより、本装置の用途を、特に屋外においても無理なく拡張することができる。
【0031】
レンズケース6の前面には、さらに、上記レンズケース6と略合致する正面視略正方形状の遮光ルーバ7が重ねて取り付けられる。遮光ルーバ7は、例えばポリカーボネイト樹脂やアルミニウム合金等からなる成形品であって、その表面が黒色その他の光吸収面となされている。遮光ルーバ7の正面板71には、上記レンズケース6の前方に突出したレンズ部61の位置に合わせて、行方向16個×列方向16個の窓孔が形成されており、それらの窓孔が各レンズ部61に個々に挿装される。さらに、正面板71には、上記窓孔の行方向2個分おきに、列方向に延びるリブ72が形成されている。
【0032】
また、窓孔の1行毎に、窓孔の上方から前方に突出する庇板73が形成されている。庇板73は、基端から前端に向かって薄くなるテーパ状の断面を有している。庇板73は、LED2に太陽光が直接、当たるのを遮って、点灯時のコントラストを強調し、表示画面の視認性を高める作用をなす。例示形態にあっては、下方向から見上げたときの視認性に配慮して、各庇板73は若干、前方下向きに傾斜している。また、各庇板73の基端近傍には、行方向に隣接するレンズ部61の2個分ずつに跨がるようにして、上面視略弓形の開口74が形成されている。この弓形開口74は、庇板73の間に雨水が溜まるのを防ぐための雨水抜きである。
【0033】
遮光ルーバ7は、予めレンズケース6と一体的に形成されてもよいが、例示形態にあっては、レンズケース6とは別体に形成されて、レンズケース6に対し交換自在に装着される。レンズケース6に対する装着は、遮光ルーバ7の上縁及び下縁から後方に突設させた係合爪片75を、レンズケース6の上面及び下面に形成した係合溝部65に弾性嵌合させることにより行う。この装着構造によれば、レンズケース6の前面に形成した水密面が損なわれない。庇板73の断面形状は、LED発光表示装置1の設置場所や用途に応じて適宜、変更されるのが望ましいが、こうして遮光ルーバ7もレンズケース6と同様に交換自在とすることにより、配光特性のさらなる多様化が可能になり、LED発光表示装置1の用途を一層、拡張することができる。
【0034】
なお、上述した実施形態は一例であって、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で多少、改変可能であることはもちろんである。
【符号の説明】
【0035】
1 LED発光表示装置
2 表面実装型LED
3 基板
4 背面フレーム
5 パッキン
6 レンズケース
61 レンズ部
63 周壁部
7 遮光ルーバ
73 庇板
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドットマトリクス状に配設された多数個のLED(発光ダイオード)素子を点灯制御することによって様々な文字や映像を表示するLED発光表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
平面状に2次元的に配設した多数個のLEDを、照明装置や表示装置のための発光ユニットとして利用する技術が公知である。近年では、赤色系(R)、緑色系(G)、青色系(B)の高輝度発光が可能なLED素子を用いて混色発光させるフルカラータイプのLED発光表示装置が広く普及しつつあり、屋外用の大型映像表示装置等にも利用されている。
【0003】
この種のLED発光表示装置の基本的構成としては、例えば本出願人の出願に係る特許文献1にも開示されているように、略平面状をなす実装基板の表面に、砲弾型LEDを、縦横複数行列のドットマトリクス状に配設してLEDアレイパネルを構成するのが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−328652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来のような、砲弾型LEDを利用するLEDアレイパネルは、LEDのランプ部(レンズ部)自体の高さが10〜15mmになるので、装置全体を薄型化するのが困難である。さらに、各砲弾型LEDの電極(リードフレーム)が基板を貫通して基板の裏面に接続される構造を採用しているので、基板の裏側に電子部品を配置するに際して空間的な制約が大きくなる。そのため、基板を、LED実装基板とLED駆動基板という2つのピースに分けて構成しており、この点も、装置全体の構造の簡素化やコンパクト化を妨げる要因になっている。
【0006】
また、上記従来のようなLEDアレイパネルを屋外の表示装置等に使用する場合、防水上の必要から、砲弾型LEDの隙間、及び砲弾型LEDと基板との間に熱硬化性流動樹脂を充填してLEDアレイパネルの水密性を確保することが多い。しかし、熱硬化流動樹脂の充填作業は、コスト面や安全面(揮発性、臭気、毒性など)での負担が大きいので、極力、樹脂充填に依存しない防水構造の実現も望まれるところである。
【0007】
また、上記従来のようなLEDアレイパネルによれば、LED素子をモールドする砲弾型樹脂レンズの形状によって、照射光の指向特性が個々に決定される。つまり、LEDアレイパネルの製造段階で、その用途が概ね限定されてしまうことになるので、LEDアレイパネルを様々な用途に利用しようとしても、その対応が実質的に困難である。
【0008】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであって、装置全体の薄型化や構造的な簡素化が可能で、熱硬化性流動樹脂の充填に依らずとも良好な防水性を確保することができ、さらに、照射光の指向特性の変更も可能で多用途展開に好適なLED発光表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目的を達成するため、本発明のLED発光表示装置は、RGB三色の発光素子が一体的にモールドされてなる表面実装型LEDを、基板の表面にドットマトリクス状に配設して、該基板を背面フレームの前面に取り付け、上記表面実装型LEDの各々の前面に重畳されるレンズ部が透光性樹脂によって一体的に形成されてなる水密形状のレンズケースを、その周壁部が上記基板及び背面フレームの外側に被さるようにして、基板及び背面フレームの前面に交換自在に取り付けたものとして特徴づけられる。
【0010】
この構成に係るLED発光表示装置は、砲弾型LEDに替えて表面実装型LEDを使用しているので、これを配設するための基板が1枚で済み、部品点数が削減されて、装置全体の薄型化も容易になる。
【0011】
また、基板に配設したLEDの間に熱硬化性流動樹脂を充填せずとも、基板及び背面フレームの前面に被せる水密形状のレンズケースによって基板の防水を図ることができるので、コスト面や安全面で有利になり、屋外での用途も拡張される。さらに、このレンズケースを交換自在とすることにより、照射光の指向特性を変化させることができるので、多用途への対応がさらに容易になる。
【0012】
上記の構成においては、レンズケースにおけるレンズ部の各段の間に遮光用の庇板が設けられてもよく、これにより屋外の明るい場所でも視認性がさらに向上する。庇板については、レンズケースの前面にレンズケースと一体に成形してもよいが、複数枚の庇板を枠組みした遮光ルーバをレンズケースとは別体に形成して、レンズケースの前面に交換自在に取り付けてもよい。
【発明の効果】
【0013】
上述のように構成される本発明のLED発光表示装置は、表面実装型LEDを使用することによって基板周りの構造の薄型化を可能にしており、また、水密形状のレンズケースを基板に被せることによって良好な防水性を確保しており、さらに、レンズケースの交換によって照射光の指向特性を変更するのも容易になっている。これらの効果により、特に屋外での用途が大幅に拡張されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係るLED発光表示装置の全体的構成を示す分解斜視図(前面側)である。
【図2】同LED発光表示装置の全体的構成を示す分解斜視図(背面側)である。
【図3】同LED発光表示装置の正面図(兼断面位置案内図)である。
【図4】同LED発光表示装置の背面図である。
【図5】同LED発光表示装置の上面図である。
【図6】同LED発光表示装置の底面図である。
【図7】同LED発光表示装置の右側面図である。
【図8】同LED発光表示装置のA−A断面図である。
【図9】同LED発光表示装置のB−B断面図である。
【図10】同LED発光表示装置におけるレンズケース及び遮光ルーバの詳細形状を示す部分拡大図であって、レンズ部の縦横2個分ずつに相当する領域を切り出した部分の正面図(兼断面位置案内図)である。
【図11】同切り出し部分の背面図である。
【図12】同切り出し部分の上面図である。
【図13】同切り出し部分の底面図である。
【図14】同切り出し部分の右側面図である。
【図15】同切り出し部分のC−C断面図である。
【図16】同切り出し部分のD−D断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。図1及び図2は本発明の実施形態に係るLED発光表示装置の全体的構成を示す分解斜視図であり、図3〜図7は該LED発光表示装置の外観図、図8及び図9は同じく断面図である。また、図10〜図14は、レンズケースと遮光ルーバの詳細形状を示す部分拡大図であって、行(横)方向及び列(縦)方向に配列されたレンズ部の縦横2個分ずつの領域を切り出し、該切り出し部分の外観を示した図、図15及び図16は同じく該切り出し部分の断面図である。
【0016】
本発明のLED発光表示装置1を構成する主要部材は、多数個のLED2がマトリクス状に配設された基板3と、該基板3を保持する背面フレーム4と、背面フレーム4の裏側に重畳されるパッキン5と、背面フレーム4の前面に取り付けられるレンズケース6と、さらに、レンズケース6に重ねて取り付けられる遮光ルーバ7の、5部材である。
【0017】
本発明においては、発光素子であるLED2として、いわゆる3in1タイプの表面実装型マルチチップLEDを使用する。この表面実装型マルチチップLEDは、セラミックや樹脂などで成型したパッケージ内にRGB三色の発光素子を実装し、それらの発光素子をエポキシやシリコーンなどの樹脂で一体的にモールドしたものである。このように構成される表面実装型マルチチップLEDは、砲弾型LEDに比べて小さい外形サイズ内でのRGB混色発光を可能にする。
【0018】
基板3は、例えばガラス繊維強化エポキシ樹脂を基材とする銅張積層板の表面にLED2の点灯駆動回路を構成する導電パターンがエッチング等の手段で形成された一般的なプリント配線基板である。LED2のパッケージにおける対向側面には、RGB各色に対応する三対の電極(図示せず)がそれぞれ露出しており、それらの電極が基板3の表面にハンダ付けされる。例示形態にあっては、正面視略正方形状に形成された基板3の前面(オモテ面)に、行(横)方向16個×列(縦)方向16個のLED2が、発光面の向きを揃え、適宜の隣接間隔を空けて配設されている。基板3の四隅にはビス挿通孔31が形成されている。
【0019】
この構成によれば、LED2と基板3との接続が基板3の前面のみで完結するので、基板3にLED2のリードフレーム等を挿通させるための貫通孔等を形成する必要がなくなり、LED2と基板3との接続領域周辺の断面構造が大幅に簡素化される。したがって、従来、LED実装基板とは別体のLED駆動基板に実装していた電子部品等を、この基板3の裏面に直接、配設することができ、装置全体のさらなる薄型化が可能になる。なお、図2、図4、図8、図9には基板3の裏面が表されているが、図面の煩雑化を防ぐため、これらの図面では基板3の裏面に配設される電子部品等の表現を省略している。
【0020】
上記のようにしてLED2が配設された基板3は、背面フレーム4の前面に重ねて取り付けられる。背面フレーム4は、例えばポリカーボネイト樹脂等からなる成形品であって、中央部分に大きな開口が形成された背枠部41と、背枠部41の外周縁から一定の出寸法で前方にせり出す外周リブ42とを有している。図8及び図9に示すように、例示形態にあっては、背面フレーム4における外周リブ42の外形寸法と、基板3の外形寸法とが合致しており、基板3の周縁部と外周リブ42の前端縁とを当接させるようにして両部材が重ねられる。背枠部41の前面四隅には略筒状のビス挿通部43が形成されていて、このビス挿通部43に背面フレーム4の裏側から取付ビス(図示せず)を挿入することにより、背面フレーム4、基板3、レンズケース6を重ねて結合することができるようになっている。
【0021】
なお、基板3と背面フレーム4の重畳形態に関する変形例としては、背面フレーム4の外周リブ42を基板3の外形寸法よりもひと回り大きく形成し、外周リブ42の内側に基板3の厚みに相当する段差を設けるなどして、背面フレーム4の内側に基板3を落とし込んだ状態で、これらを結合することも可能である。
【0022】
基板3の裏側には、図示しないコネクタを介して電源線や信号線のケーブルが接続され、それらのケーブルは背面フレーム4の開口を通じて外部へと取り回される。
【0023】
背枠部41に形成された開口の内周縁には、後方にせり出す背面突設部44が形成されている。この背面突設部44は、図8及び図9に示すように、LED発光表示装置1の設置面Sに予め形成された取付用開口部(図示せず)等に嵌装されて、設置面Sの背後に配置される諸々の部品・部材等との結合に利用される。例示形態においては、設置面Sは平坦な板金部材等からなり、その表面には、LED発光表示装置1の配設間隔に合わせて正面視略正方形状の取付用開口部が形成されている。
【0024】
背面フレーム4は、背面突設部44を設置面Sの取付用開口部に嵌装させた状態で、適宜の固定手段により設置面Sに固定される。例示形態においては、背面フレーム4の背枠部41における上記ビス挿通部43の近傍4ヶ所に、雌ネジ孔を有する正面視略長円形の厚肉脚部45が形成されている。背面フレーム4を設置面Sに当てがうと、この厚肉脚部45が設置面Sに当接する。設置面Sの裏側から固定ビスを厚肉脚部45の雌ネジ孔に螺合することにより、背面フレーム4が設置面Sに固定される。
【0025】
背面フレーム4と設置面Sとの間には、両部材間の水密性を確保するためにパッキン5が介装される。パッキン5は、合成ゴムや高分子エラストマー等からなる可撓性部材で、背面フレーム4の背枠部41に沿う正面視矩形の枠状をなしている。例示形態においては、背面フレーム4の厚肉脚部45に合致する位置に、厚肉脚部45を嵌挿させるための長円孔51が形成されている。また、パッキン5の前面側の四隅には、略筒状の突起部52が形成されている。この突起部52は、背面フレーム4の四隅に形成されたビス挿通部43の背面側の開口に嵌め込まれて、取付ビスを防水する。
【0026】
レンズケース6は、例えばメタクリル樹脂等の透光性樹脂からなる成形品であって、この正面形状も上記基板3及び背面フレーム4と略合致する正方形状をなしている。レンズケース6の正面には、後端が平坦面をなす略卵型のレンズ部61が、基板3上に実装されたLED2の配置に合わせて、行方向16個×列方向16個、配設されている。隣接するレンズ部61同士の隙間は、略一定厚さの平坦部62によって、全面にわたり隙間無く封止されている。平坦部62は、レンズ部61の奥行きにおける中間よりもやや後方寄りの位置であって、レンズ部61の径が最大になるあたりの位置に形成されている。
【0027】
平坦部62を介して一体的に結合されたレンズ部61の集合体の四周には、一定の奥行きで後方にせり出す周壁部63が、平坦部62と一体的に形成されている。これにより、レンズケース6は、全体として前面側が水密的な透明カバー形状をなす。周壁部63によって囲まれた裏側スペースの内寸は、上記した基板3及び背面フレーム4の外寸と略合致している。そして、周壁部63を基板3及び背面フレーム4の外側に被せるようにして、レンズケース6が基板3及び背面フレーム4の前方に重畳される。レンズケース6の中央と四隅近傍には、後方にのみ開口する有底略筒状の雌ネジ部64が形成されており、背面フレーム4の裏側からこの雌ネジ部64に螺入されるビス(図示せず)によって、これらの部材が一体的に結合される。
【0028】
こうして、LED2を実装した基板3の前面に水密形状のレンズカバー6を被せた防水構造が得られる。前述のパッキン5は、図8及び図9に示すように、レンズカバー6の周壁部63と、背面フレーム4の外周リブ42との当接面に対する水密部材としても機能する。なお、本発明において、レンズカバー6と背面フレーム4との取り合い部分や、背面フレーム4と設置面Sとの取り合い部分については、各部材の成形性や強度を損なわない範囲で若干、変形可能であり、それに応じてパッキン5の断面形状も、各取り合い部分の水密性を良好に確保しうるよう、適切に設計されるものとする。
【0029】
例示形態に係るレンズ部61は、図10〜図16にその詳細な形状を示すとおり、左右方向の集光性よりも上下方向の集光性が若干強くなるよう、正面から見てやや偏平に形成されている。また、レンズ部61の縦断面形状は、集光軸が水平面よりも斜め下向きになる凸面形状となされ、下方向から見上げたときの視認性が特に良くなるように配慮されている。
【0030】
LED2からの照射光の配光特性はレンズ部61の断面形状や屈折率によって決定されるが、この構成に係るレンズケース6は、基板3及び背面フレーム4に対して着脱自在であるから、基板3やLED2を変更せずとも、レンズケース6のみの交換によってLED2の配光特性を変化させることができる。レンズケース6は、基板3及び背面フレーム4に対し、背面フレーム4の裏側から螺入されるビスを用いて取り付けられるので、前方に対する水密性を損なわずに容易に交換が可能である。したがって、基板3、LED2及び背面フレーム4を共用したまま、レンズケース6だけを用途に応じて選択・交換することにより、本装置の用途を、特に屋外においても無理なく拡張することができる。
【0031】
レンズケース6の前面には、さらに、上記レンズケース6と略合致する正面視略正方形状の遮光ルーバ7が重ねて取り付けられる。遮光ルーバ7は、例えばポリカーボネイト樹脂やアルミニウム合金等からなる成形品であって、その表面が黒色その他の光吸収面となされている。遮光ルーバ7の正面板71には、上記レンズケース6の前方に突出したレンズ部61の位置に合わせて、行方向16個×列方向16個の窓孔が形成されており、それらの窓孔が各レンズ部61に個々に挿装される。さらに、正面板71には、上記窓孔の行方向2個分おきに、列方向に延びるリブ72が形成されている。
【0032】
また、窓孔の1行毎に、窓孔の上方から前方に突出する庇板73が形成されている。庇板73は、基端から前端に向かって薄くなるテーパ状の断面を有している。庇板73は、LED2に太陽光が直接、当たるのを遮って、点灯時のコントラストを強調し、表示画面の視認性を高める作用をなす。例示形態にあっては、下方向から見上げたときの視認性に配慮して、各庇板73は若干、前方下向きに傾斜している。また、各庇板73の基端近傍には、行方向に隣接するレンズ部61の2個分ずつに跨がるようにして、上面視略弓形の開口74が形成されている。この弓形開口74は、庇板73の間に雨水が溜まるのを防ぐための雨水抜きである。
【0033】
遮光ルーバ7は、予めレンズケース6と一体的に形成されてもよいが、例示形態にあっては、レンズケース6とは別体に形成されて、レンズケース6に対し交換自在に装着される。レンズケース6に対する装着は、遮光ルーバ7の上縁及び下縁から後方に突設させた係合爪片75を、レンズケース6の上面及び下面に形成した係合溝部65に弾性嵌合させることにより行う。この装着構造によれば、レンズケース6の前面に形成した水密面が損なわれない。庇板73の断面形状は、LED発光表示装置1の設置場所や用途に応じて適宜、変更されるのが望ましいが、こうして遮光ルーバ7もレンズケース6と同様に交換自在とすることにより、配光特性のさらなる多様化が可能になり、LED発光表示装置1の用途を一層、拡張することができる。
【0034】
なお、上述した実施形態は一例であって、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で多少、改変可能であることはもちろんである。
【符号の説明】
【0035】
1 LED発光表示装置
2 表面実装型LED
3 基板
4 背面フレーム
5 パッキン
6 レンズケース
61 レンズ部
63 周壁部
7 遮光ルーバ
73 庇板
【特許請求の範囲】
【請求項1】
RGB三色の発光素子が一体的にモールドされてなる表面実装型LEDを、基板の表面にドットマトリクス状に配設して、該基板を背面フレームの前面に取り付け、上記表面実装型LEDの各々の前面に重畳されるレンズ部が透光性樹脂によって一体的に形成されてなる水密形状のレンズケースを、その周壁部が上記基板及び背面フレームの外側に被さるようにして、基板及び背面フレームの前面に交換自在に取り付けたことを特徴とするLED発光表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載のLED発光表示装置において、レンズケースにおけるレンズ部の各段の間に遮光用の庇板が設けられたことを特徴とするLED発光表示装置。
【請求項1】
RGB三色の発光素子が一体的にモールドされてなる表面実装型LEDを、基板の表面にドットマトリクス状に配設して、該基板を背面フレームの前面に取り付け、上記表面実装型LEDの各々の前面に重畳されるレンズ部が透光性樹脂によって一体的に形成されてなる水密形状のレンズケースを、その周壁部が上記基板及び背面フレームの外側に被さるようにして、基板及び背面フレームの前面に交換自在に取り付けたことを特徴とするLED発光表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載のLED発光表示装置において、レンズケースにおけるレンズ部の各段の間に遮光用の庇板が設けられたことを特徴とするLED発光表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2010−181721(P2010−181721A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−26316(P2009−26316)
【出願日】平成21年2月6日(2009.2.6)
【出願人】(000195029)星和電機株式会社 (143)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月6日(2009.2.6)
【出願人】(000195029)星和電機株式会社 (143)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]