説明

OA機器

【課題】 収納具や置き台、机等を別途用意しなくても、小物や記録媒体紙の収納場所や置き場所を確保することができ、しかも、収納場所や置き場所が不要な場合は、収納場所や置き場所となる部位が邪魔になることを防止できるOA機器を提供する。
【解決手段】 OA機器1では、小物等や裏面利用紙を収納あるいは置く場所が必要なときは、ストッカー3を筐体本体10から引き出せば、このストッカー3の筐体本体10から引き出された部分が小物や裏面利用紙の収納場所や置き場所となる。また、小物等や裏面利用紙を収納あるいは置く場所が不要なときは、ストッカー3を筐体本体10内に収納すれば、ストッカー3が筐体本体10からから突出して邪魔になることはない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフィス等で利用されるコピー機能を有するOA機器(複合事務機器)に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、オフィスでは、コピー機能やスキャナ機能、プリンター機能、FAX機能等を備えたOA機器が広く利用されている。
【0003】
これらのOA機器は、作業者が立った状態でスキャナ部を操作できるようにするため、最上部にスキャナ部が設けられ、その下方に排紙部、さらに下方に給紙部が設けられている構造を採っている(非特許文献)。
【非特許文献1】Canon製、製品名IR1500の使用説明書の第1−16頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のOA機器を用いてコピー作業を行う場合、コピー用紙(記録媒体紙)や、コピー作業に必要な備品類(小物)の収納場所や置き場所の必要性が要求されていた。
【0005】
しかしながら、従来のOA機器の多くは、これらの収納場所や置き場所となる部位を設けていないものが多く、コピー作業を行う場合、コピー用紙や備品類の収納場所や置き場所となる収納具や置き台、机等を別途用意しなければならなかった。
【0006】
また、OA機器に、これらの収納場所や置き場所となる部位が設けられていても、これらの部位はOA機器の筐体の外形表面から突出して設けられているため、これらの部位を利用しない場合は不要であり邪魔でもあった。
【0007】
本発明は、上記の問題点を鑑みて、収納具や置き台等を別途用意しなくても、小物や記録媒体紙の収納場所や置き場所を確保することができ、しかも、収納場所や置き場所が不要な場合は、収納場所や置き場所となる部位が邪魔になることを防止できるOA機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために、一つの筐体に、下方から上方に向かって順に、給紙部、排紙部、スキャナ部が設けられ、かつ、前記スキャナ部で記録媒体紙から読み込んだ情報を前記給紙部から給紙された記録媒体紙に記録し、この情報が記録された記録媒体紙を前記排紙部に排紙するコピー機能を少なくとも有するOA機器において、前記筐体に対し前記排紙部と前記スキャナ部との間に設置されるとともに、前記筐体から引き出し可能に設置され、前記筐体から引き出されたときに、この引き出された部分に小物や記録媒体紙を載置あるいは収納可能なストッカーを備えることを特徴とする。
【0009】
これによれば、小物等や記録媒体紙を収納あるいは置く場所が必要なときは、ストッカーを筐体から引き出せば、このストッカーの筐体から引き出された部分が小物や記録媒体紙の収納場所や置き場所となる。また、小物等や記録媒体紙を収納あるいは置く場所が不要なときは、ストッカーを筐体内に収納すれば、ストッカーが筐体から突出して邪魔になることはない。
【0010】
従って、このOA機器を用いると、収納具や置き台、机等を別途用意しなくても、ストッカーを筐体に対して出し入れするだけで、小物や記録媒体紙の収納場所や置き場所を確保することができる。しかも、このOA機器を用いると、収納場所や置き場所が不要な場合、ストッカーを筐体内に押し戻せば、ストッカーすなわち小物や記録媒体紙の収納場所や置き場所となる部位が邪魔になることを防止できる。
【0011】
また、このOA機器は、ストッカーがスキャナ部のすぐ下方で引き出されるので、スキャナ部を操作している操作者は、立った状態で引き出したストッカーの上に小物や記録媒体紙を収納したり置いたりすることができる。
【0012】
次に、請求項2に記載したように、本発明のOA機器は、手差しにより記録媒体紙を給紙可能な手差しトレイ(手差し供給部)を備えていてもよいことはもちろんである。
【0013】
近年の省資源意識の高まりにより、一方の面をコピーに使用したコピー用紙(裏面利用紙)の他方の面を利用してコピーが行われることが多くなってきている。そして、この裏面利用紙を利用してコピーが行われる場合、いずれかの場所に裏面利用紙を積んで置き、この裏面利用紙をOA機器の手差しトレイに手差しでもって復数枚単位で供給しながら、コピーが行われることが多い。この場合、従来は、裏面利用紙を積み上げる置き台や机等を別途用意しなくてはならなかった。
【0014】
しかし、本発明のOA機器は、筐体内にストッカーを備えているので、このような置き台や机を別途用意しなくても、ストッカー内に裏面利用紙を積み上げておくことができる。
【0015】
従って、本発明のOA機器を用いると、裏面利用紙を置く置き台や机等を別途用意することなく、ストッカーに積み上げた裏面利用紙を少しずつ手差しトレイに移しながら、裏面利用紙を用いたコピーを行うことができる。
【0016】
また、従来、裏面利用紙は地面に置かれた段ボール箱の中に積まれていることもあった。この場合、裏面利用紙を手差しトレイに移すため、その積まれた場所から裏面利用紙を取り上げる際、操作者はその都度腰を曲げる必要があった。
【0017】
しかし、本発明のOA機器は、ストッカーがスキャナ部のすぐ下方に配置されているため、スキャナ部を操作している操作者は、立った状態で引き出したストッカーを操作できる。そのため、操作者は、裏面利用紙を用いたコピー作業を行う際、立った状態でストッカーから裏面利用紙を手差しトレイに移すことができ、また、立った状態でストッカーに対し小物を出し入れすることができる。
【0018】
次に、請求項3に記載したように、ストッカーは、筐体に設定された正面側から見たときに、筐体の左右両側のうち少なくともいずれか一方の側に筐体から引き出し可能に設置されていることが好ましい。
【0019】
正面側には操作者が立つことが多く、OA機器の操作の邪魔になることが多いので、この請求項3に記載のOA機器のように、ストッカーは、筐体の左右両側のうち少なくともいずれか一方の側に筐体から引き出すことができることが好ましい。
【0020】
尚、ストッカーは、筐体の左右のいずれの側にも筐体から引き出し可能に筐体に設置されていてもよいことはもちろんである。
【0021】
OA機器の設置場所によって、左右のいずれかの方向にストッカーを引き出すことができない場合もあるので、このような場合でも、引き出しが可能な側に少なくとも引き出して、ストッカーを利用することができるからである。
【0022】
次に、請求項4に記載したように、ストッカーが筐体から引き出されたときに、ストッカーが筐体から脱落することを防止する脱落防止手段であって、この脱落防止手段は、ストッカーに設けられ、筐体から引き出される方向に沿って延設された溝部と、この溝部の底部に設けられたストッパー孔部と、筐体に設けられ、ストッカーが引き出されるとき溝部をなぞり、ストッカー孔部が対向する位置に来ると、ストッパー孔部と嵌合する突起部と、を備えることが好ましい。
【0023】
このようにすると、ストッカー上に裏面利用紙等を載せたときに不意にストッカーがOA機器から脱落して、裏面利用紙等が落下することを防止することができる。
【0024】
また、このOA機器では、ストッカーを引いたとき、突起部が溝部をなぞるので、ストッカー孔部が突起部に対向する位置にくるようにストッカーを誘導することができる。そして、ストッカー孔部が突起部に対向する位置に来ると、突起部がストッカー孔部に確実に勘合するので、ストッカーが筐体から脱落することが確実に防止される。
【0025】
尚、ストッカーの引き出し量に応じて脱落を防止するため、ストッパー孔部はその引き出し量に応じた各位置に設けられていてもよい。また、ストッカーが半分引き出されたときに嵌合部が対向する位置にストッパー孔部を設けてもよい。このようにするとストッカーは半分引き出された位置で筐体から脱落しないように保持される。
【0026】
次に、ストッカーは、板状に形成されていてもよいが、請求項5に記載したように、天井面が開口した箱型に形成されていてもよい。このようにすると、開口からストッカー内に小物や裏面利用紙を収納できるので、ストッカーを引き出しのように利用することができる。
【0027】
次に、請求項5に記載したように、収納部を天井面が開口した箱形に形成した場合、請求項6に記載したように、ストッカー内に、筐体から引き出される方向に並んで配置された第1収納部と第2収納部を形成し、また、いずれか一方の収納部に、閉じた時に小物や記録媒体紙を載置可能な置台カバーを設置し、この置台カバーを、ストッカーが引き出される方向側の端部を支点に開閉可能に構成するとよい。
【0028】
このようにすると、作業に必要なものだけを、置台カバーが設けられた収納部から取り出して、置台カバーの上に置き、作業を行うことができる。
【0029】
次に、請求項7に記載したように、ストッカーは、親体と、この親体内から引き出し可能に設置され、天井面が開口した箱形に形成された子体とを備える構成としてもよい。このようにすると、親体から子体を引き出した分、小物や記録媒体紙を収納あるいは載置する面積が増えるので、OA機器を操作する手元に、これらを小物や記録媒体紙を収納あるいは載置する場所を効率よく広げることができる。
【0030】
次に、請求項8に記載したように、子体には、ストッカーの引き出し方向の一端側を支点に回動し、子体の開口の少なくとも一部を閉じる一対の小カバー部が、子体が親体内から引き出される方向に並んで配置されていてもよい。このような小カバー部を備えると、収納スペースと、載置スペースの大きさの比率を臨機に変更することができる。またこの場合、請求項9に記載したように、各カバー部は、子体の開口のうち、ストッカーの引き出し側の一部を閉じるようにすることが好ましい。
【0031】
次に、請求項10に記載したように、一つの筐体に、給紙部、排紙部、スキャナ部が設けられ、かつ、前記スキャナ部で記録媒体紙から読み込んだ情報を前記給紙部から給紙された記録媒体紙に記録し、この情報が記録された記録媒体紙を前記排紙部に排紙するコピー機能を少なくとも有するOA機器において、前記筐体の上方かつ前記筐体に設定された背面側で掲示物を掲示可能な掲示位置から、前記筐体の上端を覆い、小物や記録媒体紙を載置可能な位置まで回動可能な作業台兼掲示板と、前記掲示位置に位置する前記作業台兼掲示板を固定するとともに、前記作業台兼掲示板を前記筐体に対して回動可能に支持する格納手段と、
を備えることを特徴とする。
【0032】
これによれば、小物等や記録媒体紙を収納あるいは置く場所が必要なときは、筐体の上端を覆う位置に作業台兼掲示板を回動させれば、この作業台兼掲示板の上方側の裏面が小物や記録媒体紙の収納場所や置き場所となる。また、小物等や記録媒体紙を収納あるいは置く場所が不要なときは、作業台兼掲示板を掲示位置に回動して格納手段に固定すれば、作業台兼掲示板の上方側の表面は、掲示板ボードとして利用することができる。
【0033】
従って、このOA機器を用いると、収納具や置き台、机等を別途用意しなくても、作業台兼掲示板を回動するだけで、小物や記録媒体紙の収納場所や置き場所を確保することができる。しかも、このOA機器を用いると、収納場所や置き場所が不要な場合、作業台兼掲示板を回動して格納手段に固定すれば、作業台兼掲示板すなわち小物や記録媒体紙の収納場所や置き場所となる部位が邪魔になることを防止できる。
【0034】
また、このOA機器は、作業台兼掲示板を掲示位置に固定すると、掲示板として利用できるので、コピー作業中等に掲示物を掲示したい場合に、掲示物を掲示する場所があって便利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
【0036】
[第1実施形態]
ここで、図1は、本実施形態のOA機器の斜視図である。図2は、本実施形態のストッカーの斜視図である。図3は、本実施形態のOA機器の正面図で、(a)は、ストッカーを筐体本体内に収納した様子を示し、(b)は、ストッカーを筐体本体の左側に引き出した様子を示し、(c)は、ストッカーを筐体本体の右側に引き出し、置台カバーを閉じた様子を示し、(d)はストッカーを筐体本体の右側に引き出し、置台カバーを開いた様子を示す。
【0037】
図4は、本実施形態のOA機器の正面図で、(a)は、ストッカーを筐体本体の左側に引き出して、第2収納部から裏面利用紙を取り出す様子を示し、(b)は、ストッカーを筐体本体内に収納し、手差しトレイを開いた様子を示し、(c)は、手差しトレイに裏面利用紙を載せた様子を示し、(d)はコピーに利用された裏面利用紙が排紙トレイ上に排紙された様子を示す。
【0038】
尚、以下では、OA機器を構成する給紙部、排紙部、スキャナ部、手差しトレイの各構成について説明した後、OA機器の機能について説明し、その後、ストッカーについて説明する。
【0039】
(1.OA機器1の構成)
本実施形態のOA機器1は、コピー機能、スキャナ機能、プリンター機能、FAX機能など、複数の機能を有するOA複合機である。
【0040】
このOA機器1は、図1に示すように、筐体本体10に、下方から上方に向かって順に、給紙部11、排紙部12、ストッカー3、スキャナ部13が設けられている。また、このOA機器1は、筐体本体10の左側側面に、手差し給紙部14が設けられている。
【0041】
給紙部11は、上下2段の給紙トレイ110を備えている。これら各給紙トレイ110には、筐体本体10の正面側に引き出すことにより、その内部に所定量ずつコピー用紙を貯留することができる。この給紙部11は、コピー機能やFAX機能のうち受信機能が利用されるとき、筐体本体10内に設けられた図示しないプリント部に、複数枚単位にセットされたコピー用紙を一枚ずつ給紙する機能を有する。
【0042】
排紙部12は、筐体本体10の高さ方向の中程よりのやや上部位置に設けられ、筐体本体10の正面側と右側部分が開口した空洞120と、この空洞120の輪郭をなす空洞120の下面で、筐体本体10の一部として成形された、左側から右側に向かって右肩上がりの傾斜を形成する排紙トレイ121とを有するものである。この排紙部12では、コピー機能やFAX機能により、プリント部で情報が記録されたコピー用紙がプリント部から送られてきて排紙トレイ121上に排紙され、その排紙されたコピー用紙が空洞120内に積み上げられる。
【0043】
スキャナ部13は、筐体本体10の正面側側面の上端から正面側に突出して設けられた操作パネル130と、筐体本体10の背面側を支点に回動可能に筐体本体10に取り付けられた上蓋131とを備えている。上蓋131を構成する上蓋筐体131aには、連続スキャンをするときに、スキャンする用紙を載せるスキャントレイ131bや、スキャンした用紙を排紙するスキャン排紙トレイ131c等が形成され、また、上蓋筐体131a内には、スキャンする用紙をスキャントレイ131bからスキャン排紙トレイ131cに送る図示しない紙送機構を備えている。尚、筐体本体10と上蓋筐体131aが、本発明の筐体に相当する。
【0044】
このスキャナ部13は、上蓋131を開けて、筐体本体10の上端面に形成された図示しないスキャン面に対し、文字等の情報が印刷された印刷面が対向するようにコピー用紙を置いて上蓋131を閉じ、スキャン機能あるいはコピー機能、あるいはFAX機能のうち送信機能のスタートを指示する操作を操作パネル130に対して行うと、スキャン面上に置かれたコピー用紙に印刷された文字等の情報を読み込む機能が実行される。
【0045】
また、スキャナ部13は、スキャントレイ131b上に、文字等の情報が印刷されたコピー用紙を置いて、スキャン機能あるいはコピー機能、あるいはFAX機能のうち送信機能のスタートを指示する操作を操作パネル130に対して行った場合、次のような連続スキャン機能が実行される。まず、上蓋筐体131a内に備えている紙送り機構により、スキャントレイ131b上に置かれたコピー用紙を、筐体本体10の上端面に形成された図示しないスキャン面に一枚ずつ送られる。そして、スキャン面上に送られたコピー用紙に印刷された文字等の情報が一枚ずつ読み込まれる。そして、再び紙送り機構により、この情報が読み込まれたコピー用紙が一枚ずつスキャン排紙トレイ131cに運ばれて排紙される。
【0046】
手差し給紙部14は、後述する図4(b)(c)(d)に示すように、筐体本体10の左側側面上で、数枚のコピー用紙置くことができる右側から左側に向かって左肩上がりの傾斜を形成する手差しトレイ140を備えるものである。この手差しトレイ140は、図1に示すように、未使用時には筐体本体10に対して閉じられる構成となっている。
【0047】
この手差し給紙部14は、コピー機能やFAX機能のうち受信機能が利用されるとき、筐体本体10内に設けられた図示しないプリント部に、手差しトレイ140上に複数枚単位にセットされたコピー用紙を一枚ずつ給紙する機能を有する。
【0048】
上述した構成の他に、OA機器1は、給紙部11の下方には、コピー用紙を一時的に保管する収納ラック15等を備えている。
【0049】
(2.OA機器1の各種機能)
このように構成された本実施形態のOA機器1では、操作パネル130を操作して、コピー機能をスタートさせると、スキャナ部13のスキャン面上に置かれたコピー用紙に印刷された文字等の情報が読み込まれる。また給紙部11あるいは手差し給紙部14からコピー用紙がプリント部に給紙され、スキャナ部13で読み込まれた情報に基づいて文字や記号や図形等がプリント部で印刷される。そしてこの印刷されたコピー用紙が排紙部12に給紙され、排紙トレイ121上に排紙される。尚、連続スキャン機能を用いたコピー機能が実行された場合は、これら一連の動作が、スキャントレイ131b上に載置されたコピー用紙がなくなるまで連続して行われる。
【0050】
また、このOA機器1では、操作パネル130を操作して、スキャン機能をスタートさせると、スキャナ部13のスキャン面上に置かれたコピー用紙に印刷された文字等の情報が読み込まれる。そして、この読み込まれた情報が、OA機器1が備える図示しないメモリや、このOA機器1と通信可能なコンピュータ等に送信されて記憶される。尚、連続スキャン機能が実行された場合は、連続して読み込まれた情報が、OA機器1が備える図示しないメモリや、このOA機器1と通信可能なコンピュータ等に一連の情報として送信されて記憶される。
【0051】
また、このOA機器1では、操作パネル130を操作して、FAX機能のうち送信機能をスタートさせると、スキャナ部13のスキャン面上に置かれたコピー用紙に印刷された文字等の情報が読み込まれる。そして、この読み込まれた情報が、電話回線を介して、操作パネル130を操作して指定された送信先にFAX通信用の情報として送信される。尚、連続スキャン機能を用いてFAX機能が実行された場合は、連続して読み込まれた情報が、一連の情報として、電話回線を介して、操作パネル130を操作して指定された送信先にFAX通信用の情報として送信される。
(3.ストッカー)
次に、本実施形態のOA機器1に備えられたストッカー3について説明する。
【0052】
ストッカー3は、図1に示すように、スキャナ部13と排紙部12との間に設置されている。そして、このストッカー3は、筐体本体10の右側及び左側のいずれにも筐体本体10から引き出し可能にスキャナ部13と排紙部12との間に設置されている。
【0053】
次に、このストッカー3の詳細について説明する。
【0054】
ストッカー3は、図2に示すように、筐体本体10に対して引き出される引き出し方向に沿って長尺、かつ、天井面と底面が他の側面に対して最も広い箱形に形成され、天井面が開口したストッカー本体30と、このストッカー本体30に対して回動可能に固定され、ストッカー本体30の開口の一部を開閉する置台カバー31を備えている。
【0055】
また、ストッカー3は、ストッカー本体30の内部空間を2分割する仕切板33を備えている。この仕切板33により、ストッカー本体の内部空間には、引き出し方向に沿って並んだ第1収納部30aと第2収納部30bとが形成されている。このうち第2収納部30bは、通常多く使われるA4サイズのコピー用紙を収納可能な大きさに形成される。
【0056】
置台カバー31は、この2つの収納部30a、30bのうち第1収納部30aの上面を覆い、通常多く使われるA4サイズのコピー用紙を載置可能な大きさの載置面31aを有している。この置台カバー31は、第1収納部30aを閉じたとき、載置面31aがストッカー本体30の開口面に一致する高さに配置されるように、ストッカー本体30に取り付けられる。そして、この置台カバー31は、第1収納部30a内の右側の端部(ストッカー3の引き出し方向に沿った一端側の端部)に設けられたヒンジ部30cを支点にストッカー本体30に対し回動可能に固定されている。
【0057】
また、置台カバー31は、載置面31aの遊端側に立上部31bが形成されている。この立上部31bは、この載置面31aに対して面の端部を下方に向けて垂直に折り曲げられ形状に形成され、載置面31aが第1収納部30aを閉じるときに、載置面31aの遊端側がストッカー本体30内に落ち込まないように、載置面31aの高さを、ストッカー本体30の開口面に一致する高さに維持可能な大きさに形成されている。
【0058】
次に、ストッカー本体30の底面301の周囲側面のうち引き出し方向に沿った両側面302には、引き出し方向に沿って溝部32が形成されている。そして、この溝部32の底部には、引き出し方向の両端及び中央に、3つのストッカー孔部32aが設けられている。
【0059】
そして、図3(b)(c)に示すように、筐体本体10に形成されたストッカー3を収納する収納空間を形成する面のうち、この溝部32が形成された側面に対向する面上には、ストッカー3が筐体本体10内に収納されているときに引き出し方向の左右の各ストッカー孔部32aに嵌合する位置に突起部10aが形成されている。
【0060】
この突起部10aを備えることで、ストッカー3が筐体本体10内に収納されているときは、各突起部10aが左右のストッカー孔部32aに嵌合して、ストッカー3が不用意に筐体本体10内から引き出されないように固定している。そして、ストッカー3が引き出されるとき、各突起部10aが溝部32をなぞることで、ストッカー3を上下にぶれさせることなく、ストッカー3を筐体本体10内から安定的に引き出せるようにしている。
【0061】
また、この突起部10aのうち左側の突起部10aは、図3(b)に示すように、ストッカー3の左側半分が筐体本体10の左側に引き出されたとき、溝部32内で引き出し方向の中央に設けられたストッカー孔部32aと嵌合して、ストッカー3が筐体本体10から脱落することを防止している。
【0062】
一方、この突起部10aのうち右側の突起部10aは、図3(c)に示すように、ストッカー3の右側半分が筐体本体10の右側に引き出されたとき、溝部32内で引き出し方向の中央に設けられたストッカー孔部32aと嵌合して、ストッカー3が筐体本体10から脱落することを防止している。
【0063】
このように構成されたストッカー3は、以下に示すように使用する。
【0064】
ストッカー3は、未使用時には、図3(a)に示すように、筐体本体10のうち、スキャナ部13と排紙部12との間に形成されたストッカー3を収納する収納空間内に収納される。このとき、前述したように、筐体本体10に設けられた左右の突起部10aが左右の各ストッカー孔部32aに嵌合して、ストッカー3は、不用意に筐体本体10内から突出しないように固定されている。
【0065】
ストッカー3の第2収納部30b(図2参照)内に、一方の面をコピーに使用したコピー用紙(裏面利用紙)を収納する場合、図3(b)に示すように、第2収納部30bが筐体本体10の外部に出る位置まで、ストッカー3を筐体本体10の左側に半分引き出す。そして、引き出されたストッカー3の第2収納部30b内に裏面利用紙を収納する。このとき、前述したように、筐体本体10に設けられた左側の突起部10aが中央のストッカー孔部32aに嵌合して、ストッカー3が、筐体本体10から脱落しないように固定される。
【0066】
一方、ストッカー3の上に裏面利用紙を載置して、この載置された裏面利用紙をコピー作業等に利用する場合、図3(c)に示すように、第1収納部30aを覆っている置台カバー31が筐体本体10の外部に出る位置まで、ストッカー3を筐体本体10の右側に半分引き出す。そして、置台カバー31を開くことなく、置台カバー31の上に裏面利用紙を載置する。このとき、前述したように、筐体本体10に設けられた左側の突起部10aが中央のストッカー孔部32aに嵌合して、ストッカー3が、筐体本体10から脱落しないように固定される。
【0067】
また、ストッカー3内に、コピー作業の際に利用される小物(ホッチキス、輪ゴム、ゼムグリップ、パンチ、ホッチキス針、糊)等を収納する場合、図3(d)に示すように、置台カバー31が筐体本体10の外部に出る位置まで、ストッカー3を筐体本体10の右側に半分引き出す。そして、置台カバー31を開き、置台カバー31で閉じていた第1収納部30a内に小物を収納する。
【0068】
次に、ストッカー3内に収納された裏面利用紙をコピー作業に利用する手順について説明する。
【0069】
第1に、図4(a)に示すように、ストッカー3を筐体本体10から左側に向かって引き出す。そして、ストッカー3の第2収納部30bに収納されている裏面利用紙を取り出す。
【0070】
第2に、図4(b)に示すように、ストッカー3を筐体本体10内に収納し、手差しトレイ140を開く。
【0071】
第3に、図4(c)に示すように、ストッカー3から取り出した裏面利用紙を、開いた手差しトレイ140の上に載置する。
【0072】
第4に、操作パネル130を操作すると、手差しトレイ140から順次、筐体本体10内に設置されたプリント部に送られて印刷が行われ、図4(d)に示すように、印刷が行われた裏面利用紙が、排紙トレイ121上に排紙されて積み上げられる。
【0073】
(4.本実施形態のOA機器の特徴的な作動)
以上説明したOA機器1では、以下のような特徴がある。
【0074】
このOA機器1では、小物等や裏面利用紙を収納あるいは置く場所が必要なときは、ストッカー3を筐体本体10から引き出せば、このストッカー3の筐体本体10から引き出された部分が小物や裏面利用紙の収納場所や置き場所となる。また、小物等や裏面利用紙を収納あるいは置く場所が不要なときは、ストッカー3を筐体本体10内に収納すれば、ストッカー3が筐体本体10から突出することなく邪魔になることはない。
【0075】
従って、このOA機器1を用いると、収納具や置き台、机等を別途用意しなくても、ストッカー3を筐体本体10に対して出し入れするだけで、小物や裏面利用紙の収納場所や置き場所を確保することができる。しかも、このOA機器1を用いると、収納場所や置き場所が不要な場合、ストッカー3を筐体本体内に押し戻せば、ストッカー3すなわち小物や記録媒体紙の収納場所や置き場所となる部位が邪魔になることを防止できる。
【0076】
また、このOA機器1は、ストッカー3がスキャナ部13のすぐ下方に配置されているため、スキャナ部13を操作している操作者は、立った状態で引き出したストッカー3を操作できる。そのため、操作者は、裏面利用紙を用いたコピー作業を行う際、立った状態でストッカー3から裏面利用紙を手差しトレイ140に移すことができ、また、立った状態でストッカー3に対し小物を容易に出し入れすることができる。
【0077】
また、本実施形態のOA機器1では、ストッカー3を引き出すとき、突起部10aが溝部32をなぞるので、ストッカー孔部32aが突起部10aに対向する位置にくるようにストッカー3を誘導することができる。そして、ストッカー孔部32aが突起部10aに対向する位置に来ると、突起部10aがストッカー孔部32aに確実に勘合するので、ストッカー3が筐体本体10から脱落することが確実に防止される。
【0078】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
【0079】
ただし、本実施形態のOA機器1は、第1実施形態のOA機器1に対し一部の構成を加えただけであるので、以下の説明では、この加えられた構成について説明する。
【0080】
また、同一構成については、第1実施形態で用いられた符号と同じ符号を用いて説明する。
【0081】
ここで図5は、本実施形態のOA機器の斜視図である。図6は、OA機器を利用する方法を説明するための説明図で、(a)は、作業台兼掲示板を格納ラックに固定したときのOA機器の側面図、(b)は、作業台兼掲示板を格納ラックに固定したときのOA機器の正面図、(c)は、作業台兼掲示板を上蓋上に配置したときのOA機器の側面図、(d)は作業台兼掲示板を格納ラックに固定し、上蓋を開いた様子を示すOA機器の側面図である。
【0082】
本実施形態のOA機器1は、図5に示すように、筐体本体10の背面から上方に向かって延設された格納ラック8と、平面上に形成された作業台兼掲示板9とを備えている。
【0083】
格納ラック8はコ字状に形成された枠体からなり、対向する2辺80が筐体本体10の背面の左端及び右端から上方に向かって延設され、残りの1辺81が対向する2辺の上端を渡すように形成されている。
【0084】
また格納ラック8の対向する2辺80のうち右側の辺80は、筐体本体10の背面に平行な面と、この面に対し、右端から前方に向かって垂直に折り曲げられた面を有し、左側の辺80は、筐体本体10の背面に平行な面と、この面に対し、左端から前方に向かって垂直に折り曲げられた面を有する形状に形成されている。
【0085】
また、辺81は、筐体本体10の背面に平行に形成され、各辺80のうち筐体本体10の背面に平行な面と同一面上に配置されるように、各辺80に一体に取り付けられている。
【0086】
作業台兼掲示板9は、長方形状に形成されており、格納ラック8に固定されるときは、辺81と、各辺80の筐体本体10の背面に平行な面に板面が当接した状態で、各辺80の前方に向かって垂直に折り曲げられた面の間に嵌合されて固定される。尚、各辺80の前方に向かって垂直に折り曲げられた面の上端には、内側に向かって突出した突起部82が設けられ、作業台兼掲示板9が格納ラック8に固定されるとき、この突起部82が作業台兼掲示板9に押圧されて作業台兼掲示板9が格納ラック8に確実に固定されるストッパーの役目を果たす。
【0087】
また、作業台兼掲示板9は、格納ラック8に固定された位置、すなわち、上蓋131の上方かつ筐体本体10に設定された背面側で掲示物を掲示可能な掲示位置に配置されたときの下端を支点に回動可能にヒンジ83を介して格納ラック8に固定されている。そして、この作業台兼掲示板9は、このヒンジ83を支点に掲示位置から、OA機器1本体の上蓋131を覆い、小物や裏面利用紙を載置する水平位置まで回動して止まる。
【0088】
以上のように構成されたOA機器1を用いると、小物等や裏面利用紙を収納あるいは置く場所が必要なときは、図6(c)に示すように、上蓋131を覆う位置に作業台兼掲示板9を回動させれば、この作業台兼掲示板9の上方側の面が小物や裏面利用紙の収納場所や置き場所となる。また、小物等や裏面利用紙を収納あるいは置く場所が不要なときは、図6(a)(b)に示すように、作業台兼掲示板9を掲示位置に回動して格納ラック8に固定すれば、作業台が上蓋131の上端にあって邪魔になることはない。
【0089】
従って、このOA機器1を用いると、収納具や置き台、机等を別途用意しなくても、作業台兼掲示板9を回動するだけで、小物や裏面利用紙の収納場所や置き場所を確保することができる。しかも、このOA機器1を用いると、収納場所や置き場所が不要な場合、作業台兼掲示板9を回動して格納ラック8に固定すれば、作業台兼掲示板9すなわち小物や裏面利用紙の収納場所や置き場所となる部位が邪魔になることを防止できる。
【0090】
また、このOA機器1は、図6(b)に示すように、作業台兼掲示板9を掲示位置に固定すると、掲示板として利用できるので、コピー作業中等に掲示物を掲示したい場合に、掲示物を掲示する場所があって便利である。
【0091】
さらに、このOA機器1は、図6(d)に示すように、スキャナ部を利用するため上蓋131を開けるときは、作業台兼掲示板9を格納ラック8に固定しておけば、作業台兼掲示板9が邪魔になることはない。
【0092】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
【0093】
本実施形態では、ストッカー3の構造が異なるのみで、その他の構造は第1実施形態及び第2実施形態と同一構造なので、ストッカー3についてのみ説明する。
【0094】
また、同一構成については、第1実施形態で用いられた符号と同じ符号を用いて説明する。
【0095】
ここで図7は、第3実施形態のストッカー3の斜視図である。
【0096】
このストッカー3は、図7に示すように、筐体本体10に対して引き出される引き出し方向に沿って長尺、かつ、天井面と底面が最も広い箱形に形成され、天井面が開口した親体35及び子体36を備えている。
【0097】
このうち親体35は子体36を収納可能な大きさに形成され、子体36は、親体35の底面351の周囲側面のうち、親体35の筐体本体10に対する引き出し方向に沿った側面352から引き出し可能に構成されている。
【0098】
また、子体36は、親体35内に収納されたとき、子体36が親体35から引き出される方向側の子体36の側面360が親体35の側面352の一部となるように収納される。そのため、子体36の側面360には、溝部32が形成されている。
【0099】
子体36には、この子体36が親体35から引き出される方向に沿って並んだ一対の小カバー36aが設けられている。
【0100】
各小カバー36aは、一つが置台カバー31の約半分ほどの大きさに形成され、第1収納部30a内の右側の端部(ストッカー3の引き出し方向に沿った一端側の端部)に設けられたヒンジ部36cを支点に子体36に対し回動可能に固定されている。
【0101】
また、各カバー36aは、子体36の内部空間を覆う載置面36bの遊端側に立上部36dが形成されている。この立上部36dは、この載置面36bに対して面の端部を下方に向けて垂直に折り曲げられ形状に形成され、載置面36bが子体36の収納空間を閉じるときに、載置面36bの遊端側が子体36内に落ち込まないように、載置面36bが子体36の開口上に配置される高さを維持可能な大きさに形成されている。
【0102】
以上のように構成されたストッカー3を備えるOA機器1を用いると以下のような効果がある。
【0103】
このOA機器1では、親体35から子体36を引き出した分、小物や裏面利用紙を収納あるいは載置する面積が増えるので、OA機器1を操作する手元に、これらを小物や裏面利用紙を収納あるいは載置する場所を効率よく広げることができる。
【0104】
また、各小カバー部36aを開閉することで、小物や裏面利用紙を収納あるいは載置する収納スペースと、載置スペースの大きさの比率を臨機に変更することができる。
【0105】
さらに、図5に示すように、第2実施形態のOA機器1のように、ストッカー3を筐体本体10内に収納したときに、子体36の溝部32が設けられた側面に対向する位置に、子体36を引き出し可能な引き出し孔10bを設けておけば、ストッカー3を筐体に収納した状態で、子体36を筐体本体10内から引き出して、子体36内に収納されたものを正面方向に取り出すことができる。
【0106】
(本実施形態の構成と、本発明の構成との対応関係)
本実施形態の格納ラック8が、本発明の格納手段に相当する。
【0107】
(その他の実施形態)
上記第1実施形態では、天井面が開口した箱形のストッカー3について説明したが、天井面が閉じられた平板のストッカーでもよい。
【0108】
また上記第3実施形態では、親体35も子体36も天井面が開口したものを用いたが、天井面が開口していないものを用いてもよい。
【0109】
また、上記第3実施形態では、子体36を親体35から筐体本体10の正面側に引き出すものについて説明したが、子体36を親体35から左右方向に引き出すように構成してもよい。
【0110】
本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】第1実施形態のOA機器の斜視図である。
【図2】第1実施形態のストッカーの斜視図である。
【図3】第1実施形態のOA機器の正面図で、(a)は、ストッカーを筐体本体内に収納した様子を示し、(b)は、ストッカーを筐体本体の左側に引き出した様子を示し、(c)は、ストッカーを筐体本体の右側に引き出し、置台カバーを閉じた様子を示し、(d)はストッカーを筐体本体の右側に引き出し、置台カバーを開いた様子を示している。
【図4】第1実施形態のOA機器の正面図で、(a)は、ストッカーを筐体本体の左側に引き出して、第2収納部から裏面利用紙を取り出す様子を示し、(b)は、ストッカーを筐体本体内に収納し、手差しトレイを開いた様子を示し、(c)は、手差しトレイに裏面利用紙を載せた様子を示し、(d)はコピーに利用された裏面利用紙が排紙トレイ上に排紙された様子を示している。
【図5】第2実施形態のOA機器の斜視図である。
【図6】第2実施形態のOA機器を利用する方法を説明するための説明図で、(a)は、作業台兼掲示板を格納ラックに固定したときのOA機器の側面図、(b)は、作業台兼掲示板を格納ラックに固定したときのOA機器の正面図、(c)は、作業台兼掲示板を上蓋上に配置したときのOA機器の側面図、(d)は作業台兼掲示板を格納ラックに固定し、上蓋を開いた様子を示すOA機器の側面図である。
【図7】第3実施形態のストッカー3の斜視図である。
【符号の説明】
【0112】
1…OA機器、3…ストッカー、8…格納ラック、9…作業台兼掲示板、10…筐体本体、10a…突起部、10b…引き出し孔、11…給紙部、12…排紙部、13…スキャナ部、14…手差し給紙部、15…収納ラック、30…ストッカー本体、30a…第1収納部、30b…第2収納部、30c…ヒンジ部、31…置台カバー、31a…載置面、31b…立上部、32…溝部、32a…ストッカー孔部、33…仕切板、35…親体、36…子体、36a…小カバー、36b…載置面、36c…ヒンジ部、36d…立上部、82…突起部、83…ヒンジ、110…給紙トレイ、120…空洞、121…排紙トレイ、130…操作パネル、131…上蓋、131a…上蓋筐体、131b…スキャントレイ、131c…スキャン排紙トレイ、140…手差しトレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一つの筐体に、下方から上方に向かって順に、給紙部、排紙部、スキャナ部が設けられ、かつ、前記スキャナ部で記録媒体紙から読み込んだ情報を前記給紙部から給紙された記録媒体紙に記録し、この情報が記録された記録媒体紙を前記排紙部に排紙するコピー機能を少なくとも有するOA機器において、
前記筐体に対し前記排紙部と前記スキャナ部との間に設置されるとともに、前記筐体から引き出し可能に設置され、前記筐体から引き出されたときに、この引き出された部分に小物や記録媒体紙を載置あるいは収納可能なストッカーを備えることを特徴とするOA機器。
【請求項2】
請求項1に記載のOA機器において、
手差しにより前記記録媒体紙を給紙可能な手差し給紙部を備えていることを特徴とするOA機器。
【請求項3】
請求項1,2のいずれかに記載のOA機器において、
前記ストッカーは、
前記筐体に設定された正面側から見たときに、前記筐体の左右両側のうち少なくともいずれか一方の側に前記筐体から引き出し可能に設置されていることを特徴とするOA機器。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載のOA機器において、
前記ストッカーが前記筐体から引き出されたときに、前記ストッカーが前記筐体から脱落することを防止する脱落防止手段であって、
前記脱落防止手段は、
前記ストッカーに設けられ、
前記筐体から引き出される方向に沿って延設された溝部と、
該溝部の底部に設けられたストッパー孔部と、
前記筐体に設けられ、
前記ストッカーが引き出されるとき前記溝部をなぞり、前記ストッカー孔部が対向する位置に来ると、前記ストッパー孔部と嵌合する突起部と、
を備えることを特徴とするOA機器。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載のOA機器において、
前記ストッカーは、
天井面が開口した箱型に形成されていることを特徴とするOA機器。
【請求項6】
請求項5に記載のOA機器において、
前記ストッカー内は、
前記筐体から引き出される方向に並んで配置された第1収納部と第2収納部が形成され、また、いずれか一方の収納部には、閉じた時に小物や記録媒体紙を載置可能な置台カバーが設置され、
前記置台カバーは、
前記ストッカーが引き出される方向側の端部を支点に開閉可能に構成されていることを特徴とするOA機器。
【請求項7】
請求項1〜4のいずれかに記載のOA機器において、
前記ストッカーは、
親体と、
前記親体内から引き出し可能に設置され、天井面が開口した箱形に形成された子体と
を備えることを特徴とするOA機器。
【請求項8】
請求項7に記載のOA機器において、
前記子体には、
前記ストッカーの引き出し方向の一端側を支点に回動し、前記子体の開口の少なくとも一部を閉じる一対の小カバー部が、前記子体が前記親体内から引き出される方向に並んで配置されていることを特徴とするOA機器。
【請求項9】
請求項8に記載のOA機器において、
前記各カバー部は、
前記子体の開口のうち、前記ストッカーの引き出し側の一部を閉じることを特徴とするOA機器。
【請求項10】
一つの筐体に、給紙部、排紙部、スキャナ部が設けられ、かつ、前記スキャナ部で記録媒体紙から読み込んだ情報を前記給紙部から給紙された記録媒体紙に記録し、この情報が記録された記録媒体紙を前記排紙部に排紙するコピー機能を少なくとも有するOA機器において、
前記筐体の上方かつ前記筐体に設定された背面側で掲示物を掲示可能な掲示位置から、前記筐体の上端を覆い、小物や記録媒体紙を載置可能な位置まで回動可能な作業台兼掲示板と、
前記掲示位置に位置する前記作業台兼掲示板を固定するとともに、前記作業台兼掲示板を前記筐体に対して回動可能に支持する格納手段と、
を備えることを特徴とするOA機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−48215(P2009−48215A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2008−302414(P2008−302414)
【出願日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(597116252)
【Fターム(参考)】