説明

PIMキナーゼ阻害剤としてのトリアゾロピリジン化合物

式Iの化合物


(式中、A、B、R、R1a、R、R、R、R、R、およびRは、明細書で与えられる意味を有する)は、炎症性疾患および自己免疫疾患等の免疫細胞関連疾患および障害の治療に有用な、受容体チロシン阻害剤である。本発明の化合物またはその医薬的に許容される塩、および医薬的に許容される希釈剤もしくは担体を含む、医薬組成物もまた提供される。哺乳動物における炎症性障害または自己免疫障害を治療する方法であって、前記哺乳動物に、本発明の治療有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法もまた提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式Iの化合物、
【化167】

またはその医薬的に許容される塩であって、式中、
Aは、OR10またはNR1112であり、
Bは、H、F、Cl、またはOR、(1〜6Cアルキル)NR、(1〜6Cアルキル)OH、CH(OH)CHOH、または(1〜4Cアルキル)であり、
は、H、F、Cl、Br、Me、シクロプロピル、またはCNであり、
1a、R、R、およびRは、独立してH、F、Cl、Br、Me、またはCNであり、
およびRは、独立してH、F、Me、またはCNであり、
は、H、F、Me、Br、CN、シクロプロピル、フェニル、MeO−、またはMeOCHCHO−であり、
10は、H、hetCyc、−(1〜3Cアルキル)hetCyc1a、hetCyc、(CR1718(CR1314)CHNR1516、−(CR1718(CR1314)CHOH、(1〜6Cアルキル)、hetAr、(1〜3Cアルキル)hetAr1a、またはNH、NH(1〜6Cアルキル)、もしくはN(1〜6Cアルキル)で置換された(3〜7C)シクロアルキルであり、
11は、Hまたは(1〜6C)アルキルであり、
12は、hetCyc、(1〜6Cアルキル)NR1516、C(O)(1〜6Cアルキル)NR1516、(1〜6Cアルキル)NHC(O)O(1〜6Cアルキル)、またはOH、NH、NH(1〜6Cアルキル)、もしくはN(1〜6Cアルキル)で任意に置換された(4〜7C)シクロアルキルであり、
13は、H、(1〜6C)アルキル、F、またはOHであり、かつ
14はH、(1〜6C)アルキル、またはFであるか、あるいは
13およびR14は、それらが結合された炭素原子と共に、3〜6員の炭素環式環を形成し、
各R15、R16、R17、およびR18は、独立してHまたは(1〜6C)アルキルであるか、
あるいは各R15、R17およびR18は、独立してHまたは(1〜6C)アルキルであり、かつR16はH、(1〜6C)アルキル、C(=O)CHF、CHCHF、またはCHCFであるか、
あるいはNR1516は、Nである第1環ヘテロ原子を有し、NおよびOから選択される第2環ヘテロ原子を任意に有する5〜6員の複素環式環を形成し、
hetCyc、hetCyc1a、およびhetCycは、独立して、環窒素原子を有し、1つ以上のR基で任意に置換された4〜7員の複素環であるか、あるいは
hetCycおよびhetCycは、独立して、環窒素原子を有し、1つ以上のR基で任意に置換された4〜7員の複素環であり、hetCyc1aは、1つ以上のR基で任意に置換されたモルホリニルおよび4〜7員のアザ環式環から選択され、
各Rは、独立してハロゲン、(1〜6C)アルキル、シクロプロピルメチル、ベンジル、NR、−(1〜6Cアルキル)NR、OR、(1〜6Cアルキル)OR、(1〜6C)フルオロアルキル、C(O)NR、(1〜6Cアルキル)C(O)NR、およびC(O)O(1〜6Cアルキル)から選択され、
hetCycは、環窒素原子を有する8員の架橋複素環であり、
hetArおよびhetAr1aは、独立して、1〜2個の環窒素原子を有し、独立してF、Cl、Br、Me、シクロプロピル、CN、NH、NH(1〜6Cアルキル)、およびN(1〜6Cアルキル)から選択される1つ以上の置換基で任意に置換された、5または6員のヘテロアリールであり、
は、H、(1〜6Cアルキル)、−(1〜6Cアルキル)−O−(1〜6Cアルキル)、または−(1〜6Cアルキル)−O−(3〜6Cシクロアルキル)であり、
各R、R、R、R、R、R、R、R、およびRは、独立してHおよび(1〜6Cアルキル)から選択され、
は、H、(1〜6Cアルキル)、またはシクロプロピルであり、
は、H、(1〜6Cアルキル)、−O(1〜6Cアルキル)、または−O(3〜6Cシクロアルキル)であり、
pは、0、1、または2である、化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項2】
Aは、OR10またはNR1112であり、
Bは、H、F、またはOR、(1〜6Cアルキル)NR、(1〜6Cアルキル)OH、CH(OH)CHOH、または(1〜4Cアルキル)であり、
は、H、F、Cl、Br、Me、シクロプロピル、またはCNであり、
1a、R、R、およびRは、独立してH、F、Cl、Br、Me、またはCNであり、
およびRは、独立してH、F、Me、またはCNであり、
は、H、F、Me、Br、CN、シクロプロピル、またはフェニルであり、
10は、H、hetCyc、−(1〜3Cアルキル)hetCyc1a、hetCyc、−(CR1718(CR1314)CHNR1516、−(CR1718(CR1314)CHOH、(1〜6Cアルキル)、hetAr、(1〜3Cアルキル)hetAr1a、またはNH、NH(1〜6Cアルキル)、もしくはN(1〜6Cアルキル)で置換された(3〜7C)シクロアルキルであり、
11は、Hまたは(1〜6C)アルキルであり、
12は、hetCyc、(1〜6Cアルキル)NR1516、C(O)(1〜6Cアルキル)NR1516、(1〜6Cアルキル)NHC(O)O(1〜6Cアルキル)、またはOH、NH、NH(1〜6Cアルキル)、もしくはN(1〜6Cアルキル)で任意に置換された(4〜7C)シクロアルキルであり、
13は、H、(1〜6C)アルキル、F、もしくはOHであり、かつ
14は、H、(1〜6C)アルキル、またはFであるか、あるいは
13およびR14は、それらが結合された炭素原子と共に、3〜6員の炭素環式環を形成し、
各R15、R16、R17、およびR18は、独立してHまたは(1〜6C)アルキルであるか、
あるいはNR1516は、Nである第1の環ヘテロ原子を有し、NおよびOから選択される第2の環ヘテロ原子を任意に有する5〜6員の複素環式環を形成し、
hetCyc、hetCyc1a、およびhetCycは、独立して、環窒素原子を有し、1つ以上のR基で任意に置換された4〜7員の複素環であり、
各Rは、独立してハロゲン、(1〜6C)アルキル、シクロプロピルメチル、ベンジル、NR、−(1〜6Cアルキル)NR、OR、(1〜6Cアルキル)OR、(1〜6C)フルオロアルキル、C(O)NR、(1〜6Cアルキル)C(O)NR、およびC(O)O(1〜6Cアルキル)から選択され、
hetCycは、環窒素原子を有する8員の架橋複素環であり、
hetArおよびhetAr1aは、独立して、1〜2個の環窒素原子を有し、独立してF、Cl、Br、Me、シクロプロピル、CN、NH、NH(1〜6Cアルキル)、およびN(1〜6Cアルキル)から選択される1つ以上の置換基で任意に置換された、5または6員のヘテロアリールであり、
は、H、(1〜6Cアルキル)、−(1〜6Cアルキル)−O−(1〜6Cアルキル)、または−(1〜6Cアルキル)−O−(3〜6Cシクロアルキル)であり、
各R、R、R、R、R、R、R、R、およびRは、独立してHおよび(1〜6Cアルキル)から選択され、
は、H、(1〜6Cアルキル)、またはシクロプロピルであり、
は、H、(1〜6Cアルキル)、−O(1〜6Cアルキル)、または−O(3〜6Cシクロアルキル)であり、
pは、0、1、または2である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Bは、H、F、OR、(1〜6Cアルキル)NR、(1〜6Cアルキル)OH、またはCH(OH)CHOHである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
Aは、OR10である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
10は、hetCyc、−(1〜3Cアルキル)hetCyc1a、またはhetCycであり、hetCycおよびhetCyc1aは、1つ以上のR基で任意に置換される、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
各Rは、独立してF、(1〜6C)アルキル、C(O)O(1〜6C)アルキル、(1〜6Cアルキル)OR、C(O)NR、(1〜6Cアルキル)C(O)NR、およびORから選択される、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
hetCycおよび−(1〜3Cアルキル)hetCyc1aは、独立してMe、Et、イソプロピル、シクロプロピルメチル、F、OH、OMe、CHOH、CHCHOH、CHCHF、CHOMe、C(=O)OMe、C(=O)NH、およびCHC(=O)NHから選択される1つまたは2つのR基で任意に置換される請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
10は、−(CR1718(CR1314)CHNR1516である、請求項4に記載の化合物。
【請求項9】
10は、−(CR1718(CR1314)CHOHである、請求項4に記載の化合物。
【請求項10】
10は、(1〜6Cアルキル)である、請求項4に記載の化合物。
【請求項11】
10は、NH、NH(1〜6Cアルキル)、またはN(1〜6Cアルキル)で置換された(3〜7C)シクロアルキルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項12】
10は、hetAr、または(1〜3Cアルキル)hetAr1aである、請求項4に記載の化合物。
【請求項13】
Aは、NR1112である、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
12は、1つ以上のR基で任意に置換されたhetCycである、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
各Rは、独立して(1〜6C)アルキルから選択される、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
12は、OH、NH、NH(1〜6Cアルキル)、またはN(1〜6Cアルキル)で任意に置換された(4〜7C)シクロアルキルである、請求項13に記載の化合物。
【請求項17】
12は、(1〜6Cアルキル)NR1516、C(O)(1〜6Cアルキル)NR1516、または(1〜6Cアルキル)NHC(O)(1〜6Cアルキル)である、請求項13に記載の化合物。
【請求項18】
Bは、Hである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
Bは、ORである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
Bは、OMe、−OCHCHOMe、および−OCHCHO(シクロプロピル)から選択される、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
Bは、Fである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
【請求項22】
Bは、(1〜6Cアルキル)NRである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
Bは、(1〜6Cアルキル)OHである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
【請求項24】
Bは、CH(OH)CHOHである、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
【請求項25】
Bは、(1〜4Cアルキル)である、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
【請求項26】
Bは、Clである、請求項1に記載の化合物。
【請求項27】
、R、R、R、およびRの各々は、水素である、請求項1〜26のいずれかに記載の化合物。
【請求項28】
請求項1〜27のいずれか1項に記載の式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩、および医薬的に許容される希釈剤もしくは担体を含む、医薬組成物。
【請求項29】
炎症性疾患または自己免疫疾患の治療に使用するための、請求項1〜27のいずれか1項に記載の式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項30】
前記炎症性疾患または自己免疫疾患は、多発性硬化症、狼瘡、または炎症性腸疾患である、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
癌の治療に使用するための、請求項1〜27のいずれか1項に記載の式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩。
【請求項32】
哺乳動物におけるPIM−1および/またはPIM−2および/またはPIM−3キナーゼによって媒介される病態を治療する方法であって、前記哺乳動物に、請求項1〜27のいずれか1項に記載の治療有効量の式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩を投与することを含む、方法。
【請求項33】
哺乳動物における炎症性障害または自己免疫障害を治療する方法であって、前記哺乳動物に、請求項1〜27のいずれか1項に記載の治療有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法。
【請求項34】
前記炎症性疾患または自己免疫疾患は、多発性硬化症、狼瘡、または炎症性腸疾患である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
治療を必要とする患者において癌を治療する方法であって、請求項1〜27のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を前記患者に投与することを含む、方法。
【請求項36】
請求項1に記載の化合物を調製するためのプロセスであって、
(a)AがNR1112である式Iの化合物に対して、式II
【化168】

を有し、式中、Lが、脱離原子または基を表す対応する化合物を、塩基の存在下でパラジウム(II)触媒およびリガンドを使用して、式HNR1112を有する化合物とカップリングさせること、または
(b)式III
【化169】

の化合物を、オルガノ超原子価ヨウ素試薬の存在下で、式IV
【化170】

を有する化合物と反応させること、または
(c)AがOR10である式Iの化合物に対して、式V
【化171】

を有する対応する化合物を、好適な溶媒中のカップリング剤およびトリフェニルホスフィンの存在下で、式HO−R10を有する化合物とカップリングさせること、または
(d)Bが(CH)NRである式Iの化合物に対して、式VI
【化172】

を有する対応する化合物を、ヒドラジンと反応させること、または
(e)BがORである式Iの化合物に対して、式VII
【化173】

を有する対応する化合物を、塩基の存在下で、式R−Lの化合物(式中、Lは、脱離原子または基を表す)と反応させることと、
全ての保護基を除去し、所望の場合、塩を形成することと、を含む、請求項1に記載の化合物を調製するためのプロセス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2012−500277(P2012−500277A)
【公表日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−523939(P2011−523939)
【出願日】平成21年8月18日(2009.8.18)
【国際出願番号】PCT/US2009/054193
【国際公開番号】WO2010/022076
【国際公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(504344509)アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド (87)
【Fターム(参考)】