説明

TRPA1調節因子としてのチエノピリミジンジオン誘導体

本発明は、TRPA(一過性受容体電位型サブファミリーA)調節因子としての新規チエノピリミジンジオン誘導体に関する。特に、本明細書に記載される化合物は、TRPA1(一過性受容体電位型サブファミリーA、メンバー1)によって調節される疾患、症状、及び/又は障害の治療又は予防に有用である。また、本発明は、本明細書に記載される化合物、その合成に用いられる中間体、その医薬組成物を調製する方法、及びTRPA1によって調節される疾患、症状、及び/又は障害を治療又は予防する方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本願は、2009年3月23日出願の印国特許出願第665/MUM/2009号;2009年9月23日出願の印国特許出願第2213/MUM/2009号;2009年12月16日出願の印国特許出願第2906/MUM/2009号;2009年4月21日出願の米国仮出願第61/171,355号;2009年10月15日出願の米国仮出願第61/251,994号;及び2010年1月12日出願の米国仮出願第61/294,470号の利益を主張し、これらは全て、参照することにより本願に援用するものとする。
【0002】
本特許出願は、一過性受容体電位型アンキリン1(TRPA1)活性を有するTRPA1調節因子としてのチエノピリミジンジオン誘導体に関する。
【背景技術】
【0003】
一過性受容体電位型(TRP)チャネル又は受容体は、痛みの受容体である。TRPチャネルは、TRPC(カノニカル)、TRPV(バニロイド)、TRPM(メラスタチン)、TRPP(ポリシスチン)、TRPML(ムコリピン)、TRPA(アンキリン、ANKTM1)、及びTRPN(NOMPC)ファミリーという7つのサブファミリーに分類されている。TRPCファミリーは、配列の機能的類似性に基づいて、(i)TRPC1、(ii)TRPC2、(iii)TRPC3、TRPC6、TRPC7、及び(iv)TRPC4、TRPC5の4つのサブファミリーに分類することができる。現在、TRPVファミリーには6つのメンバーが存在する。TRPV5及びTRPV6は、TRPV1、TRPV2、TRPV3、又はTRPV4よりも、互いにより密接に関連している。TRPA1は、TRPV3と最も密接に関連しており、TRPV5及びTRPV6よりもTRPV1及びTRPV2とより密接に関連している。TRPMファミリーには、8つのメンバーが存在する。構成メンバーとしては、以下が挙げられる:最初に発見されたTRPM1(メラスタチン又はLTRPC1)、TRPM3(KIAA1616又はLTRPC3)、TRPM7(TRP−PLIK、ChaK(1)、LTRPC7)、TRPM6(ChaK2)、TRPM2(TRPC7又はLTRPC2)、TRPM8(TRP−p8又はCMR1)、TRPM5(MTR1又はLTRPC5)、及びTRPM4(FLJ20041又はLTRPC4)。TRPMLファミリーは、ムコリピンからなり、TRPML1(ムコリピン1)、TRPML2(ムコリピン2)、及びTRPML3(ムコリピン3)を含む。TRPPファミリーは、6回膜貫通ドメインを有すると予測されているチャネル及び11回膜貫通ドメインを有するチャネルの2群からなる。TRPP2(PKD2)、TRPP3(PKD2L1)、TRPP5(PKD2L2)は、全て、6回膜貫通ドメインを有すると予測されている。TRPP1(PKD1、PC1)、PKD−REJ、及びPKD−1L1は、全て、11回膜貫通ドメインを有すると考えられている。哺乳類のTRPAファミリーの唯一のメンバーは、ANKTM1である。
【0004】
TRPA1は、侵害受容性ニューロンで発現すると考えられている。神経系の侵害受容性ニューロンは、末梢の損傷を知覚し、痛みシグナルを伝達する。TRPA1は、膜に結合しており、ヘテロ二量体電位開口型チャネルとして作用している可能性が高い。特定の二次構造を有し、そのN末端には、バネ状構造を形成すると思われる多数のアンキリンリピートが並んでいると考えられている。TRPA1は、低温(17℃で活性化される)、刺激性の天然化合物(例えば、カラシ、シナモン、及びニンニク)、及び環境刺激を含む様々な有害刺激によって活性化される(非特許文献1)。有害化合物は、システインの共有結合修飾を通じてTRPA1イオンチャネルを活性化して、共有結合付加体を形成する。組織の炎症/傷害中に産生される様々な内因性分子が、TRPA1受容体の病理学的活性因子として同定されている。これらとしては、炎症中に生じる酸化ストレスにより産生される過酸化水素、細胞内脂質の過酸化産物であるアルケニルアルデヒド4−HNE、及び炎症/アレルギー反応中にPGD2から産生されるシクロペンテノンプロスタグランジン15dPGJ2が挙げられる。また、TRPA1は、末梢末端における組織の傷害中に放出されるブラジキニン(BK)により、受容体依存的に活性化される。
【0005】
TRPA1と他のTRP受容体との違いは、TRPA1のリガンド結合が何時間も持続し、それによって、生理学的応答(例えば、疼痛)が長時間に亘って長引くという点である。したがって、求電子物質を解離させるために、有効なアンタゴニストが必要とされている。
【0006】
特許文献1〜6には、疼痛及び関連する状態の治療の標的としてTRPチャネルが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開第2009/158719号パンフレット
【特許文献2】国際公開第2009/002933号パンフレット
【特許文献3】国際公開第2008/0949099号パンフレット
【特許文献4】国際公開第2007/073505号パンフレット
【特許文献5】国際公開第2004/055054号パンフレット
【特許文献6】国際公開第2005/089206号パンフレット
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】MacPherson LJ et al,Nature,2007,445;541−545
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
急性疼痛及び慢性疼痛の両方を治療するためのより優れた鎮痛剤を見出し、様々な神経因性及び侵害受容性の疼痛状態の治療法を開発するために、TRPA1によって調節される疾患、症候、及び/又は障害のより有効且つ安全な治療法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、式(I):
【化1】

で表される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩に関する
(式中、
及びRは、同一であっても異なっていてもよく、且つ独立して、水素、置換又は非置換アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、(CROR、COR、COOR、CONR、(CHNR、(CHCHR、及び(CHNHCORから選択され;
は、水素、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルから選択され;
Lは、−(CR−、−O−(CR−、−C(O)−、−NR−、−S(O)NR−、−NR(CR−、及び−S(O)NR(CRから選択されるリンカーであり;
及びZは、独立して、硫黄又CRであるが、
但し、Z又はZのいずれか一方は常に硫黄であり、他方はCRであり;
は、水素、シアノ、ハロゲン、置換又は非置換アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、OR、(CROR、COR、COOR、CONR、S(O)NR、NR、NR(CROR、(CHNR、(CHCHR、NR(CRCONR、(CHNHCOR、(CHNH(CHSO、(CHNHSO、SR、及びORから選択され;
Uは、置換又は非置換アリール;チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、ピラゾール、イミダゾール、フラン、チオフェン、ピロール、1,2,3−トリアゾール、及び1,2,4−トリアゾールからなる群より選択される置換又は非置換5員複素環;又はピリミジン、ピリジン、及びピリダジンからなる群より選択される置換又は非置換6員複素環から選択され;
Vは、水素、シアノ、ニトロ、−NR、ハロゲン、ヒドロキシル、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、シクロアルキルアルコキシ、アリール、アリールアルキル、ビアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、ヘテロシクリルアルキル、−C(O)OR、−OR、−C(O)NR、−C(O)R、及び−SONRから選択されるか;
或いは、U及びVは、O、S、及びNから選択される1以上のヘテロ原子を任意で含んでいてもよい、任意で置換されている3〜7員飽和又は不飽和環を共に形成してもよく:
各出現時において、R及びRは、独立して、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、及びヘテロシクリルアルキルから選択され;
各出現時において、「m」及び「n」は、独立して、0以上且つ2以下から選択される)。
【0011】
1つの実施形態によれば、式(Ia):
【化2】

で表される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩が提供される
(式中、
及びRは、同一であっても異なっていてもよく、且つ独立して、水素、置換又は非置換アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、(CROR、COR、COOR、CONR、(CHNR、(CHCHR、及び(CHNHCORから選択され;
は、水素、シアノ、ハロゲン、置換又は非置換アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、OR、(CROR、COR、COOR、CONR、S(O)NR、NR、NR(CROR、(CHNR、(CHCHR、NR(CRCONR、(CHNHCOR、(CHNH(CHSO、(CHNHSO、SR、及びORから選択され;
Uは、置換又は非置換アリール;チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、ピラゾール、イミダゾール、フラン、チオフェン、ピロール、1,2,3−トリアゾール、及び1,2,4−トリアゾールからなる群より選択される置換又は非置換5員複素環;又はピリミジン、ピリジン、及びピリダジンからなる群より選択される置換又は非置換6員複素環から選択され;
Vは、水素、シアノ、ニトロ、−NR、ハロゲン、ヒドロキシル、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、シクロアルキルアルコキシ、アリール、アリールアルキル、ビアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、ヘテロシクリルアルキル、−C(O)OR、−OR、−C(O)NR、−C(O)R、及び−SONRから選択されるか;
或いは、U及びVは、O、S、及びNから選択される1以上のヘテロ原子を任意で含んでいてもよい、任意で置換されている3〜7員飽和又は不飽和環を共に形成してもよく:
各出現時において、R及びRは、独立して、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、及びヘテロシクリルアルキルから選択され;
各出現時において、「m」及び「n」は、独立して、0以上且つ2以下から選択される)。
【0012】
以下の実施形態は、本発明を例証するものであって、例示される特定の実施形態に特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。
【0013】
1つの実施形態によれば、具体的には、Rが、水素又は(C−C)アルキルである式(Ia)で表される化合物が提供される。
【0014】
別の実施形態によれば、具体的には、R及びRが(C−C)アルキル、好ましくはメチルである式(Ia)で表される化合物が提供される。
【0015】
更に別の実施形態によれば、具体的には、「U」が置換又は非置換5員複素環、好ましくはチアゾール、イミダゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、又はチアジアゾールである式(Ia)で表される化合物が提供される。
【0016】
更に別の実施形態によれば、具体的には、「U」が置換又は非置換6員複素環、好ましくはピリミジンである式(Ia)で表される化合物が提供される。
【0017】
更に別の実施形態によれば、具体的には、「V」が置換又は非置換アリール、好ましくはフェニルである式(Ia)で表される化合物が提供される。この実施形態では、フェニルにおける置換基は、1以上であってもよく、且つ独立して、ハロゲン(例えば、F、Cl、又はBr)、シアノ、アルキル(例えば、t−ブチル)、ハロアルキル(例えば、CF)、及びハロアルコキシ(例えば、OCHF、OCF、OCHCF、又はOCHCHCF)から選択される。
【0018】
1つの実施形態によれば、式(Ib):
【化3】

で表される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩が提供される
(式中、U、V、R、R、及びRは、上記定義の通りである)。
【0019】
以下の実施形態は、本発明を例証するものであって、例示される特定の実施形態に特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。
【0020】
1つの実施形態によれば、具体的には、Rが、水素である式(Ib)で表される化合物が提供される。
【0021】
別の実施形態によれば、具体的には、R及びRがメチルである式(Ib)で表される化合物が提供される。
【0022】
更に別の実施形態によれば、具体的には、「U」が置換又は非置換5員複素環、好ましくはチアゾールである式(Ib)で表される化合物が提供される。
【0023】
更に別の実施形態によれば、具体的には、「V」が置換又は非置換アリール、好ましくはフェニルである式(Ib)で表される化合物が提供される。この実施形態では、フェニルにおける置換基は、1以上であってもよく、且つ独立して、ハロゲン(例えば、F、Cl、又はBr)、アルキル(例えば、CHCH(CH)、ハロアルキル(例えば、CF)、及びハロアルコキシ(例えば、OCHF、OCF、又はOCHCF)から選択される。
【0024】
1つの実施形態によれば、式(Ic):
【化4】

で表される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩が提供される
(式中、
、R、及びRは、同一であっても異なっていてもよく、且つそれぞれ独立して、水素又は(C−C)アルキルであり;
、R、R、R、R、及びRは、同一であっても異なっていてもよく、且つそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、置換又は非置換アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ,シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキルアルコキシ、アリール、アリールアルキル、ビアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、及びヘテロシクリルアルキルからなる群より選択される)。
【0025】
以下の実施形態は、本発明を例証するものであって、例示される特定の実施形態に特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。
【0026】
1つの実施形態によれば、具体的には、R及びRがメチルである式(Ic)で表される化合物が提供される。
【0027】
別の実施形態によれば、具体的には、R、R、R、及びRが独立して、水素、フルオロ、トリフルオロメチル、又はトリフルオロメトキシから選択される式(Ic)で表される化合物が提供される。
【0028】
更に別の実施形態によれば、具体的には、Rが水素である式(Ic)で表される化合物が提供される。
【0029】
更に別の実施形態によれば、具体的には、Rが水素である式(Ic)で表される化合物が提供される。
【0030】
1つの実施形態によれば、式(Id):
【化5】

で表される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩が提供される
(式中、
、R、及びRは、同一であっても異なっていてもよく、且つそれぞれ独立して、水素又は(C−C)アルキルであり;
、R、R、R、R、及びRは、同一であっても異なっていてもよく、且つそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、置換又は非置換アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ,シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキルアルコキシ、アリール、アリールアルキル、ビアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、及びヘテロシクリルアルキルからなる群より選択される)。
【0031】
以下の実施形態は、本発明を例証するものであって、例示される特定の実施形態に特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。
【0032】
1つの実施形態によれば、具体的には、R及びRがメチルである式(Id)で表される化合物が提供される。
【0033】
別の実施形態によれば、具体的には、R、R、R、及びRが独立して、水素、フルオロ、トリフルオロメチル、又はトリフルオロメトキシから選択される式(Id)で表される化合物が提供される。
【0034】
更に別の実施形態よれば、具体的には、Rが水素である式(Id)で表される化合物が提供される。
【0035】
更に別の実施形態よれば、具体的には、Rが水素である式(Id)で表される化合物が提供される。
【0036】
式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、及び(Id)で表される化合物は、構造に関して、本明細書に記載される分類の化学構造から予測することができる全ての立体異性体、鏡像異性体、ジアステレオマー、及び薬学的に許容しうる塩を含むことを理解すべきである。
【0037】
本特許出願に記載される方法によって測定したとき、TRPA1活性に関して250nM未満、好ましくは100nM未満、より好ましくは50nM未満のヒトIC50を有する式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、及び(Id)で表される化合物が、特に意図される。
【0038】
TRPA1調節因子として本発明の化合物が本明細書で用いられる理由は、該化合物が、1つのTRPアイソフォームに対して他のアイソフォームに対するよりも選択的であるためである。例えば、TRPC6、TRPV5、TRPV6、TRPM8、TRPV1、TRPV2、TRPV4、及び/又はTRPV3の1つ以上に対するよりも、2倍、5倍、10倍、より好ましくは、少なくとも20倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、或いは少なくとも100倍、更には1000倍、TRPA1に対して選択的である。
【0039】
別の態様によれば、本特許出願は、本明細書に記載される少なくとも1つの化合物と、少なくとも1つの薬学的に許容しうる賦形剤(薬学的に許容しうる担体又は希釈剤等)とを含む医薬組成物を提供する。前記医薬組成物は、治療有効量の本明細書に記載される少なくとも1つの化合物を含むことが好ましい。本特許出願に記載される化合物は、薬学的に許容しうる賦形剤(担体又は希釈剤等)と結合してもよく、担体で希釈されてもよく、或いは、カプセル、サシェ、紙、又は他の容器の形態であってよい担体内に封入されてもよい。
【0040】
本発明の化合物は、例えば、0.1%〜99.5%(好ましくは、0.5%〜90%)の活性成分と、薬学的に許容しうる担体とを含有する医薬組成物として投与することができる。最大投与量は、治療される症状、投与経路、患者の年齢、体重、及び状態、医師の裁量によって決定される。
【0041】
本発明の化合物は、本明細書に記載される疾患の治療のための医薬の製造に使用することができる。本明細書に記載される化合物及び医薬組成物は、TRPA1受容体の調節であって、様々な疾患状態に関連する調節に有用と考えられる。
【0042】
本発明の化合物は、単独又はその他の治療剤と共に投与することができる。例えば、TRPA1調節因子は、抗炎症剤、抗座瘡剤、抗しわ剤、抗瘢痕化剤、抗乾癬剤、抗増殖剤、抗菌剤、抗ウィルス剤、防腐剤、抗片頭痛剤、角質溶解剤、又は発毛阻害剤の1つ以上と共に投与される。
【0043】
別の態様によれば、本特許出願は、TRPA1受容体の阻害を引き起こすのに有効な量の本明細書に記載される1以上の化合物を対象に投与することにより、それを必要としている対象においてTRPA1受容体を阻害する方法を更に提供する。
【発明を実施するための形態】
【0044】
定義
用語「ハロゲン」又は「ハロ」は、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素を含む。
【0045】
用語「アルキル」は、炭素原子及び水素原子のみからなり、不飽和を含まず、1個〜8個の炭素原子を含み、且つ一重結合によって残りの分子と結合する直鎖又は分岐鎖炭化水素鎖基を指し、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル(イソプロピル)、n−ブチル、n−ペンチル、及び1,1−ジメチルエチル(t−ブチル)等である。用語「C1−6アルキル」は、1個〜6個の炭素原子を含むアルキル鎖を指す。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのアルキル基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、置換されていてもされていなくてもよい。
【0046】
用語「アルケニル」は、炭素−炭素二重結合を含み、且つ2個〜約10個の炭素原子を含む直鎖であっても分岐鎖であってもよい脂肪族炭化水素基を指し、例えば、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル(アリル)、イソ−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、及び2−ブテニル等である。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのアルケニル基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、置換されていてもされていなくてもよい。
【0047】
用語「アルキニル」は、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含み、且つ2個〜約12個の炭素原子を含む(2個〜約10個の炭素原子を含む基が好ましい)直鎖又は分岐鎖ヒドロカルビル基を指し、例えば、エチニル、プロピニル、及びブチニル等である。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのアルキニル基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、置換されていてもされていなくてもよい。
【0048】
用語「アルコキシ」は、コア構造に結合している酸素原子に結合する直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族炭化水素基を指す。アルコキシ基の例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキシ、ペントキシ、3−メチルブトキシ等が挙げられるが、これらに限定されない。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのアルコキシ基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、置換されていてもされていなくてもよい。
【0049】
用語「ハロアルキル」及び「ハロアルコキシ」は、場合により1以上のハロゲン原子で置換されるアルキル又はアルコキシを意味し、ここで、アルキル及びアルコキシは、上に定義された通りである。用語「ハロ」は、本明細書において用語「ハロゲン」と互換的に使用され、F、Cl、Br、又はIを意味する。「ハロアルキル」の例としては、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、ペンタクロロエチル、4,4,4−トリフルオロブチル、4,4−ジフルオロシクロヘキシル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、1−ブロモエチル等が挙げられるが、これらに限定されない。「ハロアルコキシ」の例としては、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、ペンタクロロエトキシ、クロロメトキシ、ジクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、1−ブロモエトキシ等が挙げられるが、これらに限定されない。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全ての「ハロアルキル」及び「ハロアルコキシ」基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、置換されていてもされていなくてもよい。
【0050】
用語「シクロアルキル」は、3個〜約12個の炭素原子を含む非芳香族単環系又は多環系を意味し、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシル等である。多環シクロアルキル基の例としては、ペルヒドロナフチル基、アダマンチル基、及びノルボルニル基、架橋環式基、又はスピロ二環式基、例えば、スピロ(4,4)ノン−2−イル等が挙げられるが、これらに限定されない。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのシクロアルキル基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0051】
用語「シクロアルキルアルキル」は、アルキル基に直接結合している3個〜約8個の炭素原子を含む環含有基を指す。シクロアルキルアルキル基は、安定な構造を生じさせるアルキル基中の任意の炭素原子で主構造に結合してもよい。シクロアルキルアルキル基の非限定的な例としては、シクロプロピルメチル、シクロブチルエチル、及びシクロペンチルエチルが挙げられる。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのシクロアルキルアルキル基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0052】
用語「シクロアルキルアルコキシ」は、シクロアルキルで置換されるアルコキシを意味し、ここで、「アルコキシ」及び「シクロアルキル」は、(最も広い態様又は好ましい態様のいずれかにおいて)上に定義された通りである。シクロアルキルアルコキシ基の例としては、シクロプロピルメトキシ、1−シクロプロピルエトキシ、2−シクロプロピルエトキシ、1−シクロプロピルプロポキシ、2−シクロプロピルプロポキシ、3−シクロプロピルプロポキシ、1−シクロプロピル−ブトキシ、2−シクロプロピル−ブトキシ、3−シクロプロピル−ブトキシ、4−シクロプロピル−ブトキシ、シクロブトキシメトキシ、1−シクロブチルエトキシ、2−シクロブチルエトキシ、1−シクロブチルプロポキシ、2−シクロブチルプロポキシ、3−シクロブチルプロポキシ、1−シクロブチルブトキシ、2−シクロブチルブトキシ、3−シクロブチルブトキシ、4−シクロブチルブトキシ、シクロペンチルメトキシ、1−シクロペンチルエトキシ、2−シクロペンチルエトキシ、1−シクロペンチルプロポキシ、2−シクロペンチルプロポキシ、3−シクロペンチルプロポキシ、1−シクロペンチルブトキシ、2−シクロペンチルブトキシ、3−シクロペンチルブトキシ、4−シクロペンチルブトキシ、シクロヘキシルメトキシ、1−シクロヘキシルエトキシ、2−シクロヘキシルエトキシ、1−シクロヘキシルプロポキシ、2−シクロヘキシルプロポキシ、及び3−シクロヘキシルプロポキシ等が挙げられる。「シクロアルキルアルコキシ」は、(C3−6)シクロアルキル−(C1−6)アルコキシであることが好ましい。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのシクロアルキルアルコキシ基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0053】
用語「シクロアルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む3個〜約8個の炭素原子を含む環含有基を指し、例えば、シクロプロペニル、シクロブテニル、及びシクロペンテニル等である。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのシクロアルケニル基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0054】
用語「アリール」は、縮合していてもよい1個、2個、又は3個の環を含む炭素環式芳香族系を意味する。前記環が縮合している場合、前記環のうちの1個は、完全に不飽和でなければならず、縮合した環は、完全に飽和であっても、部分的に不飽和であっても、又は完全に不飽和であってもよい。用語「縮合」は、第1の環と共通の2個の隣接する原子を有する(即ち、共有する)第2の環が存在する(即ち、結合している又は形成される)ことを意味する。用語「縮合(fused)」は、用語「縮合(condensed)」と同義である。用語「アリール」は、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダン、及びビフェニル等の芳香族基を包含する。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのアリール基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0055】
用語「アリールアルキル」は、上に定義されたアルキル基に直接結合している上に定義されたアリール基を指し、例えば、−CH又は−C等である。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのアリールアルキル基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0056】
用語「複素環」は、炭素原子と、窒素、リン、酸素、及び硫黄から選択される1個〜5個のヘテロ原子とからなる安定な3〜15員環式基を指す。本発明の目的のために、複素環式基は、単環式、二環式、又は三環式環系であってもよく、これは、縮合、架橋、又はスピロ環系を含んでいてもよく、前記複素環式基における窒素、リン、炭素、酸素、又は硫黄原子は、任意で様々な酸化状態に酸化されてもよい。更に、前記窒素原子は、任意で四級化されてもよく;前記環式基は、部分的に又は完全に飽和していてもよい(即ち、複素環又はヘテロアリール)。かかる複素環式基の例としては、アゼチジニル、アクリジニル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキサニル、ベンゾフラニル、カルバゾリル、シノリニル、ジオキソラニル、インドリジニル、ナフチリジニル、ペルヒドロアゼピニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピリジル、プテリジニル、プリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、イソキノリニル、テトラゾリル、イミダゾリル、テトラヒドロイソキノリル、ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、2−オキソアゼピニル、アゼピニル、ピロリル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサゾリル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、トリアゾリル、インダニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリル、チアゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、キヌクリジニル、イソチアゾリジニル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、キノリル、イソキノリル、デカヒドロイソキノリル、ベンズイミダゾリル、チアジアゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、フリル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、チエニル、ベンゾチエニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チアモルホリニルスルホン、ジオキサホスホラニル、オキサジアゾリル、クロマニル、及びイソクロマニル等が挙げられるが、これらに限定されない。複素環式基は、安定な構造を生じさせる任意のヘテロ原子又は炭素原子で主構造に結合してもよい。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全ての複素環式基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0057】
用語「ヘテロシクリル」は、上に定義された複素環式基を指す。ヘテロシクリル環式基は、安定な構造を生じさせる任意のヘテロ原子又は炭素原子で主構造に結合してもよい。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのヘテロシクリル基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0058】
用語「ヘテロシクリルアルキル」は、アルキル基に直接結合している複素環式基を指す。前記ヘテロシクリルアルキル基は、安定な構造を生じさせるアルキル基中における任意の炭素原子で主構造に結合してもよい。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのヘテロシクリルアルキル基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0059】
用語「ヘテロアリール」は、芳香族複素環式基を指す。ヘテロアリール環式基は、安定な構造を生じさせる任意のヘテロ原子又は炭素原子で主構造に結合してもよい。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのヘテロアリール基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0060】
用語「ヘテロアリールアルキル」は、アルキル基に直接結合しているヘテロアリール環式基を指す。前記ヘテロアリールアルキル基は、安定な構造を生じさせるアルキル基中における任意の炭素原子で主構造に結合してもよい。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのヘテロアリールアルキル基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0061】
特に規定しない限り、用語「置換」とは、本明細書で使用するとき、以下の置換基のうちの任意の1以上又は任意の組み合わせによる置換を指す:ヒドロキシ、ハロゲン、カルボキシル、シアノ、ニトロ、オキソ(=O)、チオ(=S)、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ハロアルキル、置換又は非置換アルコキシ、置換又は非置換ハロアルコキシ、置換又は非置換アルケニル、置換又は非置換アルキニル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換アリールアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換シクロアルケニルアルキル、置換又は非置換シクロアルケニル、置換又は非置換アミノ、置換又は非置換アリール、置換又は非置換ヘテロアリール、置換又は非置換ヘテロシクリルアルキル環、置換又は非置換ヘテロアリールアルキル、置換又は非置換複素環、置換又は非置換グアニジン、−COORx’、−C(O)Rx’、−C(S)Rx’、−C(O)NRx’y’、−C(O)ONRx’y’、−NRx’CONRy’z’、−N(Rx’)SORy’、−N(Rx’)SOy’、−(=N−N(Rx’)Ry’)、−NRx’C(O)ORy’、−NRx’y’、−NRx’C(O)Ry’、−NRx’C(S)Ry’、−NRx’C(S)NRy’z’、−SONRx’y’、−SONRx’y’、−ORx’、−ORx’C(O)NRy’z’、−ORx’C(O)ORy’、−OC(O)Rx’、−OC(O)NRx’y’、−Rx’NRy’C(O)Rz’、−Rx’ORy’、−Rx’C(O)ORy’、−Rx’C(O)NRy’z’、−Rx’C(O)Ry’、−Rx’OC(O)Ry’、−SRx’、−SORx’、−SOx’、及び−ONO(式中、Rx’、y’、及びRz’は、独立して、水素、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換アルコキシ、置換又は非置換アルケニル、置換又は非置換アルキニル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換アリールアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換シクロアルケニル、置換又は非置換アミノ、置換又は非置換アリール、置換又は非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクリルアルキル環、置換又は非置換ヘテロアリールアルキル、或いは置換又は非置換複素環から選択される)。
【0062】
状態、障害、又は症状の「治療」又は「治療する」という用語は、(a)前記状態、障害、又は症状に罹患しているか又は罹患しやすい可能性があるが、未だ記状態、障害、又は症状の臨床症候又は潜在性の症候を経験していないか、又は示していない対象において前記状態、障害、又は症状の臨床症候が現れるのを防ぐか又は遅延させること;(b)前記状態、障害、又は症状を阻害すること、即ち、疾患の発現、又はその少なくとも1つの臨床症候若しくは潜在性の症候の発現を阻止するか又は低減すること;或いは、(c)疾患を軽減すること、即ち、前記状態、障害、若しくは体調、又はその臨床症候若しくは潜在性の症候のうちの少なくとも1つを後退させることを含む。
【0063】
用語「対象」は、哺乳類(特に、ヒト)、並びに家畜(例えば、ネコ及びイヌを含むペット)及び非家畜動物(野生動物等)等の他の動物を含む。
【0064】
「治療有効量」とは、状態、障害、又は症状を治療するために対象に投与されたとき、かかる治療を行うのに十分な化合物の量を意味する。「治療有効量」は、化合物、疾患及びその重篤度、治療される対象の年齢、体重、健康状態、及び応答性に依存して変化する。
【0065】
本特許出願に記載される化合物は、塩を形成してもよい。この特許出願の一部を形成する薬学的に許容しうる塩の非限定的な例としては、無機塩基に由来する塩、有機塩基の塩、キラル塩基の塩、天然アミノ酸の塩、及び非天然アミノ酸の塩等が挙げられる。
【0066】
式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、及び(Id)で表される化合物を含む本発明の特定の化合物は、立体異性体の形態(例えば、ジアステレオマー及び鏡像異性体等)で存在することができる。本発明は、これら立体異性体の形態(例えば、ジアステレオマー及び鏡像異性体等)及びその混合物を含む。本発明の化合物の様々な立体異性体の形態は、当該技術分野において公知である方法によって互いに分離することができるか、又は立体特異的合成若しくは不斉合成によって所定の異性体を得ることができる。本明細書に記載される化合物の互変異性体の形態及び混合物も考えられる。
【0067】
医薬組成物
本特許出願の医薬組成物は、本明細書に記載される少なくとも1つの化合物と、少なくとも1つの薬学的に許容しうる賦形剤(薬学的に許容しうる担体又は希釈剤等)とを含む。前記医薬組成物は、対象(例えば、ヒト)においてTRPA1を阻害するのに十分な量の本明細書に記載される化合物を含むことが好ましい。式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、及び(Id)で表される化合物の阻害活性は、以下に記載するアッセイによって測定することができる。
【0068】
本発明の化合物は、薬学的に許容しうる賦形剤(担体又は希釈剤等)と結合してもよく、担体で希釈されてもよく、或いは、カプセル、サシェ、紙、又は他の容器の形態であってよい担体内に封入されてもよい。
【0069】
前記医薬組成物は、当該技術分野において公知である技術によって調製することができる。例えば、活性化合物を、担体と混合してもよく、担体で希釈してもよく、或いは、アンプル、カプセル、サシェ、紙、又は他の容器の形態であってよい担体内に封入してもよい。担体が希釈剤として機能する場合、前記担体は、活性化合物のビヒクル、賦形剤、又は媒体として作用する固体、半固体、又は液体物質であってもよい。前記活性化合物は、例えば、サシェ等の粒状固体容器に吸着させてもよい。
【0070】
前記医薬組成物は、例えば、カプセル剤、錠剤、エアロゾル剤、液剤、懸濁剤、又は局所塗布用製品等の従来の形態であってもよい。
【0071】
治療方法
本発明の化合物及び医薬組成物を投与して、TRPA1の阻害によって治療可能な任意の障害、症状、又は疾患を治療することができる。例えば、本発明の化合物及び医薬組成物は、TRPA1受容体の活性に媒介されるか又は関連する以下の疾患、症状、及び障害の治療又は予防に好適である:疼痛、慢性疼痛、複合性局所疼痛症候群、神経因性疼痛、術後痛、関節リウマチ痛、変形性関節症痛、背痛、内臓痛、癌痛、痛覚過敏、神経痛、偏頭痛、ニューロパシー、化学療法−誘発性ニューロパシー、眼刺激、気管支刺激、皮膚刺激(アトピー性皮膚炎)、凍傷(冷傷)、痙縮、緊張病、強硬症、パーキンソン病、糖尿病性ニューロパシー、坐骨神経痛、HIV関連ニューロパシー、ヘルペス後神経痛、線維筋痛症、神経損傷、虚血、神経変性、脳卒中、脳卒中後痛、多発性硬化症、呼吸器疾患、喘息、咳、COPD、炎症性障害、食道炎、胃食道逆流性疾患(GERD)、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、骨盤過敏症、尿失禁、膀胱炎、火傷、乾癬、湿疹、嘔吐、胃十二指腸潰瘍、及び掻痒。治療効果とTRPA1阻害との関係は、例えば、Story G.M. et al.Cell,2003,112,819−829;McMahon S.B. and Wood J.N.,Cell,2006,124,1123−1125;Voorhoeve P.M. et al.Cell,2006,124,1169−1181;Wissenbach, U,Niemeyer B.A. and Flockerzi, V.Biology of the Cell,2004,96,47−54及びこれらに引用されている参照文献に説明されている。
【0072】
疼痛は、急性であっても慢性であってもよい。急性疼痛は、通常、自制内であるが、慢性疼痛は、3ヶ月間又はそれ以上持続し、且つ患者の人格、ライフスタイル、機能、及び全体的なQOLを著しく変化させる場合がある(K.M.Foley,Pain,in Cecil Textbook of Medicine;J.C.Bennett & F.Plum(eds.),20th ed.,1996,100−107)。疼痛の知覚は、任意の数の物理的刺激又は化学的刺激によって誘発される場合があり、この有害な刺激に対する応答を媒介する感覚ニューロンは、「侵害受容器」とも呼ばれる。侵害受容器は、化学的、機械的、熱的、及びプロトン(pH<6)モダリティを含む広範囲に亘る有害刺激によって活性化される一次感覚求心性(C線維及びAδ線維)ニューロンである。侵害受容器は、損傷を受けた身体部分を知覚し、応答する神経である。侵害受容器は、組織の炎症、差し迫っている傷害、又は実際の傷害を伝える。活性化されると、侵害受容器は、(末梢神経及び脊髄を介して)脳に疼痛信号を伝達する。
【0073】
慢性疼痛は、侵害受容性疼痛又は神経因性疼痛のいずれかに分類することができる。侵害受容性疼痛は、組織傷害誘導性疼痛及び関節炎に関連する疼痛等の炎症性疼痛を含む。神経因性疼痛は、末梢神経系又は中枢神経系の感覚神経に対する損傷により引き起こされ、異常な体性感覚処理によって維持される。疼痛は、典型的には、非常に限局性であり、一定であり、且つ鈍い持続的な痛み又はずきずきする痛みを伴うことが多い。内臓痛は、内部器官に関連する侵害受容性疼痛の一種である。内臓痛は、間欠性であり、それ程限局性ではない傾向がある。侵害受容性疼痛は、通常、一過性であり、これは、組織の損傷が治癒すれば、疼痛は、典型的には、回復することを意味する(関節炎は、一過性ではないという点で注目に値する例外である)。
【0074】
調製の一般的方法
一般式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、及び(Id)で表される化合物、並びに特定の実施例に記載される化合物を含む本明細書に記載される化合物は、スキーム1〜10に記載される反応スキーム及びその他の方法を用いて、当業者に公知の技術によって調製される。更に、以下の合成スキームにおいて、特定の酸、塩基、試薬、カップリング試薬、溶媒等に言及する場合、他の好適な酸、塩基、試薬、カップリング試薬等を用いてもよく、これらも本発明の範囲内に含まれることを理解されたい。一般的な反応スキームを用いることにより得られる化合物は、純度が不十分であってもよい。これら化合物は、例えば、好適な比で様々な溶媒を用いて、結晶化、シリカゲルクロマトグラフィー、又はアルミナカラムクロマトグラフィー等の当業者に公知である有機化合物の精製法のいずれかによって精製することができる。可能性のある立体異性体も全て、本発明の範囲内であると想定される。
【0075】
、Z、R、R、R、U、V、及びLが本明細書に定義される通りである、一般式(I)で表されるチエノピリミジニルアセトアミドを合成するための一般的なアプローチをスキーム1に示す。好適な溶媒中、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI)等の好適なカップリング剤及び塩基の存在下で、式(1)の化合物を式(2)のアミンとカップリング反応させることにより式(3)の化合物を得る。塩基及び溶媒の存在下で、式(4)の好適なアルキル化剤を用いて式(3)の化合物の選択的N−アルキル化を行い、一般式(I)で表される化合物を得る。
【化6】

【0076】
、R、U、及びVが本明細書に定義される通りである、一般式(Ia’)で表されるチエノ[2,3−d]ピリミジニルアセトアミドを合成するための一般的なアプローチをスキーム2に示す。合成は、式(5)の市販の1,3−ジアルキルバルビツール酸を出発物質とする。公知の手順(Singh、J.S.et al、Synthesis 1988、342−344)に従って、中間体(5)をPOCl及びDMFを用いてホルミル化することにより、公知の6−クロロ−5−ホルミル−1,3−ジメチルウラシル(6)を調製する。6−クロロ−5−ホルミル−1,3−ジアルキルウラシル(6)をメタノール中ヒドロキシルアミンで処理した後、オキシ塩化リンで脱水することにより、式(7)の6−クロロ−5−シアノ−1,3−ジメチルウラシルを得る。好適な塩基の存在下で、式(7)の化合物を式(8)のアルキルメルカプトアセテート(式中、Rはアルキル)で処理し、カップリング反応とそれに続くin situ環化により、式(9)のアミノエステルを得る。この変換は、Motoi、Y.et al、J.Heterocyclic Chem.、1990、717−721.に記載されているものと同様である。アミノエステル(9)をジアゾ化し、次いでハロゲン化銅(臭化銅又はヨウ化銅)でハライド置換を行うことにより、式(10)の中間体(式中、Xはハロゲン)を得る。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロライド又はテトラキス(トリフェニルホスフィン) パラジウム(0)等のパラジウム触媒の存在下で、式(10)のアリールハライドを式(11)のアリルボロン酸ピナコールエステルと反応させて、式(12)のアリル誘導体を得る(例えば、Kotha、et al、Synlett 2005、12、1877−1890に記載のSuzuki−Miyaura Couplingと同様の手順)。キノリンの存在下、銅を用いて高温で式(12)のアリルチオフェン誘導体の加水分解及び脱カルボキシル化を行うことにより、式(14)のアリルチエノピリミジンジオンを得る(Ludo.,E.J.Kennis.et alによりBiorg.&Med.Chem.Lett.、2000、10、71−74に報告された手順、及びMashraqui、S.H.et alによりTetrahedron、2005、61、3507−3513に報告された手順と同様の手順)。塩基性条件下、メタノール中で式(14)の化合物をオゾン分解し、得られたエステル(15)を酸性水溶液で加水分解することにより、式(16)の化合物を得る(この変換は、Mohler、D.L.et al、Synthesis、2002、745−748に記載されているものと同様である)。標準的なアミンカップリング法を用いて、式(16)の化合物を式(2)のアミンとカップリングさせることにより、一般式(Ia’)で表される化合物を得る。
【化7】

【0077】
がアルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル)であり、R、R、U、及びVが上記定義の通りである式(Ia)で表されるチエノ[2,3−d]ピリミジニルアセトアミドを合成するためのアプローチをスキーム3に示す。式(18)の官能化されたチオフェンを、マロノニトリル、適切なアルデヒド、及び硫黄粉末を用いるワンポット3成分カップリング反応(Gewald合成)(Byrn、S.R.et al、J.Pharm、Sci.、2001、90、371)により調製する。有機合成の技術分野でよく知られた一連の転換を行うことにより、式(18)の化合物を式(19)の化合物に
変換する。式(19)の化合物をトリホスゲンで環化させることにより式(20)の化合物を得、選択的なN−アルキル化を行って式(21)の化合物を得た。式(21)のハロゲン化(例えば、BF−エーテル又はトリフルオロメタンスルホン酸の存在下では、N−ブロモスクシンイミド又はN−ヨードスクシンイミド)を行い、式(22)の化合物を得た。この変換は、George、O.L.et al、によりJ.Am.Chem.soc.、2004、126、15770−15776に報告されている手順に従っている。Pd(0)の存在下で、式(22)のアリールハライドと式(11)のアリルボロン酸との鈴木−宮浦カップリングを行うことにより、スキーム1に記載されているように式(23)のアリルチオフェンを得る。式(23)の化合物の式(24)の化合物への転換は、当業者に知られた方法により行うことができる(例えば、Postema、M.H.D.et al、J.Org.Chem.、2003、68、4748−4754)。式(24)の化合物は、文献によく知られた酸化方法により、式(25)の化合物に変換することができる。標準的なカップリング法を用いて、式(25)の化合物を式(2)のアミンとカップリングさせることにより、一般式(Ia)で表される化合物を得る。
【化8】

【0078】
、R、U、及びVが上記定義の通りである式(Ib’)のチエノ[3,4−d]ピリミジニルアセトアミド合成のための一般的なアプローチをスキーム4に示す。公知の6−メチルウラシル誘導体(26)は、2つの異なる方法により調製することができる。一方のアプローチでは、Egg、H.et alによりSynthesis、1982、1071−1073に報告されているように、ピリジンの存在下で、N,N−ジメチルウレアを酢酸無水物と縮合させる。或いは、中間体(26)は、Siverman、R.B.et alによりJ.Am.Chem.Soc.、1982、104、6434−6439に報告されている手順に従い、6−メチルウラシルのアルキル化により調製することができる。触媒量のルイス酸(例えば、ZnCl)の存在下での、中間体(26)のフリーデル・クラフツアシル化により、式(27)の化合物を得る。同様の手順が、Tsupak、E.B.et alによりJ.Chemistry heterocyclic compounds、2003、39、953−959に報告されている。式(27)の化合物をGewald合成により環化させて、Tormyshey、V.M.et alによりSynlett、2006、2559−2164に記載されているよに、所望の式(28)の5−メチルチエノ[3,4−d]ピリミジンジオンを得る。好適な溶媒中、水素化ナトリウム等の好適な塩基の存在下で、式(28)の化合物をジアルキルカーボネートと反応させて式(29)のジエステルを得る。水素化ナトリウム等の好適な塩基又はDMSO/NaCl/水を用いて、式(29)の化合物の脱アルコキシカルボニル化を行うことにより、所望の式(30)のチエノ[3,4−d]ピリミジンジオンエステルを得た。無水トルエン又はキシレン等の好適な溶媒の存在下で、水素化ナトリウム等の好適な塩基を用いて、式(30)のエステルと式(2)の適切なアミンとのカップリング反応を行うことにより、一般式(Ib’)で表される化合物を得た。
【化9】

【0079】
がメチル、エチル、プロピル等のアルキル基であり、R、R、U、及びVが上記定義の通りである式(Ic)で表されるチエノ[3,4−d]ピリミジニルアセトアミドの合成のための他のアプローチをスキーム5に示す。スキーム4の記載に従って調製されるウラシル誘導体(26)を、リチウムジイソプロピルアミド等の好適な塩基の存在下で、式RXのアルキルハライドで処理し式(31)の化合物を得る。同様のアプローチがHiriyakkanavar、J.et alによりTetrahedron Lett.1992、33(41)、6173−6176に報告されている。式(31)の中間体のフリーデル・クラフツアシル化によりケトン(32)を得る。式(32)の化合物をGewaldの合成により環化させて、所望の式(33)のチエノ[3,4−d]ピリミジンジオンを得る。式(33)の化合物は、スキーム4に記載されているように、水素化ナトリウム等の強塩基の存在下で、ジアルキルカーボネートと反応させて脱アルコキシカルボニル化を行うことにより、式(34)のエステルに変換することができる。無水トルエン又はキシレン等の好適な溶媒の存在下で、水素化ナトリウム等の好適な塩基を用いて、式(34)のエステルと式(2)の適切なアミンとのカップリング反応を行うことにより、一般式(Ib)で表される化合物を得る。
【化10】

【0080】
、R、U、及びVが上記定義の通りである式(Ib’)で表されるチエノ[3,4−d]ピリミジニルアセトアミドの合成のための他のアプローチをスキーム6に示す。Shirahashi、M.et alによりYakugaku Zasshi、1971、91、1372に記載されているように、ウラシル誘導体(26)をオキシ塩化リン及び無水DMFを用いてホルミル化して式(35)の5−ホルミル誘導体を得た。5−ホルミル誘導体(35)をヒドロキシルアミン塩酸塩で処理してオキシ塩化リンで脱水することにより、式(36)の5−シアノ誘導体を得た。同様のアプローチがHirota、K.et alによりHeteocycle、1998、47、871−882に報告されている。Gewald反応条件下で式(36)の中間体を硫黄粉末及びモルホリンと反応させることにより式(37)のアミノチオフェンが得られる。アミノチオフェン(37)をジアゾ化し、金属ハライド(臭化銅又はヨウ化銅)でハライド置換を行うことにより、式(38)のハライド誘導体を得る。式(38)のアリールハライドは、Pd(0)触媒の存在下での、式(11)のアリルボロン酸ピナコールエステルとの鈴木−宮浦カップリング反応により、式(39)のアリルチオフェンに転換することができる。式(39)のアリルチオフェンは、スキーム1に記載されているように末端二重結合の酸化的開裂により、式(40)のチエノ[3,4−d]ピリミジニル酢酸に変換することができる。標準的なカップリング法を用いて、式(40)の化合物を式(2)のアミンとカップリングさせることにより、一般式(Ib’)で表される化合物を得る。
【化11】

【0081】
が水素又はアルキルであり、R、R、R、R、R、R、R、及びRが上記定義の通りである式(Ic)又は(Id)で表される化合物の合成のための一般的なアプローチをスキーム7に示す。一般的なアミドカップリング法を用いて、式(25)の化合物を式(46)のアミンとカップリングさせることにより、一般式(Ic)で表される化合物を得る。
同様に、一般的なアミドカップリング法を用いて、式(40)の化合物を式(46)のアミンとカップリングさせることにより、一般式(Id)で表される化合物を得る。
【化12】

【0082】
スキーム8は、公知のアプローチを用いて、式(45)のアセトフェノンから調製される式(46)の2−アミノ−4−アリールチアゾール(式中、R、R、R、R、R、及びRは、上記定義の通りである)の合成を示す。或る種の2置換、3置換のアセトフェノンは市販されていなかったので、式(41)の対応する安息香酸誘導体から3工程で調製した。即ち、無水ジクロロメタン中、触媒量のDMFの存在下で、塩化オキサリルを用いて式(41)の酸を対応する式(42)の酸クロライドに変換した。トリエチルアミン等の好適な塩基の存在下で、式(43)のN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩で処理することにより、式(42)の酸クロライドを対応する式(44)のワインレブアミドに変換した。式(44)のワインレブアミドにアルキルマグネシウムヨージドを付加させて式(45)のアセトフェノン誘導体を得た。
式(45)のアセトフェノン誘導体の、式(46)の2−アミノ−4−置換アリールチアゾールへの変換は、スキーム8に記載するように2種のアプローチで行うことができる。一方の場合には、アセトフェノンを対応するフェナシルブロミドに変換し、続いて還流条件でテトラヒドロフラン等の好適な溶媒中でチオウレアと反応させた。式(45)のアセトフェノン誘導体はまた、還流エタノール中でチオウレア及びヨウ素と反応させることにより、2−アミノ−4−アリールチアゾール(46)に1工程で変換することもできる(Carroll,K.et al,J.Am.Chem.Soc.,1950,3722、及びNaik,S.J.;Halkar,U.P.,ARKIVOC,2005,xiii,141−149)。
【化13】

【0083】
式(48)の2−アミノ−4−アリールイミダゾールアミン(式中、R、R、R、R、R、及びRは、上記定義の通りである)の合成をスキーム9に示す。即ち、式(45)のアセトフェノン誘導体を酢酸中で臭素と反応させフェナシルブロミドを得、これをアセトニトリル中還流温度でアセチルグアニジンと反応させて式(47)のN−アセチルイミダゾールを得る。酸性条件下で(47)のN−脱アセチル化を行い式(48)の2−アミノ−4−アリールイミダゾールを得る。これは、Thomas,L.et alによりJ.Org.Chem.,1994,59,7299−7305に報告されている手順と同様である。
【化14】

【0084】
本発明の化合物を合成するために用いる5−アミノ−3−フェニルピラゾールの幾つかは市販されていた。市販の3−アミノ−1−アリールピラゾールをスキーム10に示すように調製した。還流エタノール中でナトリウムエトキシド又はナトリウムメトキシド等の好適な塩基の存在下で、式(49)のフェニルヒドラジン誘導体をアクリロニトリルと反応させて、式(50)の化合物のジヒドロ誘導体を得る。Duffin,G.F.et al,J.Chem.Soc.,1954,408−415の記載に従い、中間体(50)をN−ブロモスクシンイミドで酸化させて式(51)の3−アミノ−1−アリールピラゾール誘導体(式中、R、R、R、R、及びRは、上記定義の通り)を得る。
【化15】

【0085】
実験
特に明記しない限り、後処理は、括弧内に示す有機相と水相とに反応混合物を分配し、層を分離し、硫酸ナトリウムで有機層を乾燥させ、濾取し、溶媒留去することを含む。精製は、特に言及しない限り、一般的に、移動相として好適な極性の酢酸エチル/石油エーテル混合物を用いて、シリカゲルクロマトグラフィー技術によって精製することを含む。様々な溶出剤系の使用を括弧内に示す。文章中では以下の略記を用いる、DMSO−d:ヘキサジュウテロジメチルスルホキシド;DMAP:4−ジメチルアミノピリジン;DMF:N,N−ジメチルホルムアミド;J:単位がHzであるカップリング定数;RT又はrt:室温(22℃〜26℃);Aq.:水溶液;AcOEt:酢酸エチル;equiv.又はeq.:当量。
【0086】
中間体
中間体1
(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)酢酸
【化16】

工程1 6−クロロ−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボキシアルデヒド:オキシ塩化リン(690mL)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(180mL)に0℃でゆっくり添加した。次に、混合物を室温まで加温した。1,3−ジメチルバルビツール酸(60g、384.27mmol)を少しずつ添加し45分間還流した。過剰のオキシ塩化リンとDMFを減圧下で留去し、粘性の残渣を氷冷水(2000mL)に注いだ。反応混合物を室温にしクロロホルムで抽出した(3×500mL)。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ濃縮した。続いて、得られた粗生成物を10%酢酸エチルのヘキサン溶液(150mL)中で攪拌し、58gの生成物を淡黄色固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 3.41 (s, 3H), 3.69 (s, 3H), 10.18 (br s, 1H)。
【0087】
工程2 6−クロロ−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボキシアルデヒドオキシム:工程1の中間体(56g、262.37mmol)及びヒドロキシルアミン塩酸塩(22.8g、327.97mmol)のメタノール(525mL)混合物に、KOH(18.3g、327.97mmol)の水(32mL)溶液を、反応混合物を10℃未満に維持しながら1時間かけて添加した。混合物を室温で1時間攪拌し、生じたオキシム析出物を濾過により回収し、水(2×250mL)及びメタノール(2×150mL)で洗浄し、乾燥させることにより、46.3gの生成物を淡黄色固体として得た;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.51 (s, 3H), 7.94 (s, 1H), 11.40 (br s, 1H)。
【0088】
工程3 6−クロロ−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボニトリル:工程2の中間体(46g、263.48mmol)をオキシ塩化リン(410mL)に室温で少しずつ添加し、更に反応混合物を2時間攪拌した。過剰のオキシ塩化リンを減圧下で蒸発させた。得られた粗残渣をジエチルエーテルで数回洗浄し水で粉砕した。得られた固体を濾過、メタノールで洗浄し乾燥させることにより、33.4gの生成物をオフホワイトの固体として得た;H NMR (300 MHz, DMSO−d ) δ 3.38 (s, 3H), 3.69 (s, 3H)。
【0089】
工程4 エチル5−アミノ−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキシレート:工程3の中間体(32g、160.00mmol)、エチルメルカプトアセテート(19.4mL、176.88mmol)及び無水炭酸ナトリウム(17.0g、105.99mmol)のエタノール(800mL)混合物を3時間攪拌下にて還流した。反応混合物を室温まで冷却した。得られた固体を濾過により回収し、水、エタノールで洗浄し、乾燥させることにより、41.6gの生成物のオフホワイトの固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 1.35 (t, J = 6.6 Hz, 3H), 3.39 (s, 3H), 3.49 (s, 3H), 4.29 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 6.83 (br s, 2H)。
【0090】
工程5 エチル5−ブロモ−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキシレート:tert−ブチルニトリル(26.3mL、220.21mmol)のアセトニトリル(590mL)の攪拌溶液に、臭化銅(31.5g、220.21mmol)をゆっくり10〜15分間添加した。工程4の中間体(41.4g、146.191mmol)を室温で少しずつ添加した。反応混合物を65℃で3時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、チオ硫酸ナトリウムの飽和溶液でクエンチし、1NHCl(200mL)を添加し酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ濃縮した。得られた粗生成物を、3%酢酸エチルのクロロホルム溶液を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、24.6gの生成物をオフホワイトの固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 1.41 (t, J = 6.9 Hz, 3H), 3.42 (s, 3H), 3.57 (s, 3H), 4.39 (q, J = 6.9 Hz, 2H)。
【0091】
工程6 エチル5−アリル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボキシレート:工程5の中間体(24.5g、70.60mmol)の無水THF(350mL)の攪拌溶液に、炭酸セシウム(46.0g、141.20mmol)及びアリルボロン酸ピナコールエステル(23.8ml、127.08mmol)を窒素雰囲気下で添加し、混合物を10分間脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(8.1g、7.06mmol)を添加し、反応物を窒素雰囲気下で24時間還流した。反応混合物を水(250mL)で希釈し酢酸エチルで抽出した(3×100mL)。合わせた抽出物を濃縮し得られた残渣を、5%酢酸エチルの石油エーテル溶液を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、4.62gの生成物をオフホワイトの固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 1.39 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.56 (s, 3H), 4.18−4.24 (m, 2H), 4.31−4.40 (m, 2H), 4.99−5.15 (m, 2H), 5.95−6.03 (m, 1H)。
【0092】
工程7 5−アリル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸:工程6の中間体(4.6g、14.93mmol)のエタノール(50mL)攪拌溶液に、1.25M KOH水溶液(15.5mL)を添加し、混合物を2時間還流した。溶媒を減圧下で濃縮し、1NのHClで酸性化した。分離した固体を濾過し乾燥させることにより、3.50gの生成物をオフホワイトの固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 3.42 (s, 3H), 3.56 (s, 3H), 4.24 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 5.01−5.18 (m, 2H), 5.95−6.05 (m, 1H)。
【0093】
工程8 5−アリル−1,3−ジメチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン:銅粉末(231mg、3.642g(原子(atom))を、工程7の中間体(3.4g、12.142mmol)のキノリン(60mL)懸濁物に添加し、得られた混合物を攪拌し窒素下で235℃で3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈し、1NのHCl及び水で洗浄した。合わせた有機層を乾燥させ濃縮した。5%酢酸エチルの石油エーテル溶液を用いることによりシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって粗生成物を精製して、2.17gの生成物をオフホワイトの固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 3.41 (s, 3H), 3.55 (s, 3H), 3.71 (s, 2H), 5.09−5.15 (m, 2H), 5.97−6.10 (m, 1H), 6.50 (s, 1H)。
【0094】
工程9 メチル(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセテート:工程8の中間体(2.14g、9.033mmol)のジクロロメタン(106mL)溶液に2.5Mのメタノール性NaOH溶液(60mL)を添加した。溶液を冷却し(−78℃)、オゾンガスによるバブリングを90分間行った。反応混合物を室温まで加温し、水で希釈し酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ濃縮した。得られた残渣を、5%酢酸エチルの石油エーテル溶液を用いることによりシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、1.35gの生成物を淡黄色の固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 3.39 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 3.74 (s, 3H), 3.95 (s, 2H), 6.70 (s, 1H)。
【0095】
工程10 (1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)酢酸:工程9の中間体(1.3g、4.850mmol)及び6NのHSO(12mL)の1,4−ジオキサン(12mL)混合物を還流温度で1時間攪拌し、均質な淡黄色溶液を得た。この溶液を冷却し、水で希釈し酢酸エチルで抽出した(2×50mL)。合わせた有機層を水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ濃縮した。得られた残渣をジエチルエーテル中で粉砕し、得られた固体を濾過により回収して、450mgの生成物を白色の固体として得た;H NMR (DMSO−d, 300 MHz) δ 3.21 (s, 3H), 3.45 (s, 3H), 3.79 (s, 2H), 7.01 (s, 1H), 12.22 (br s, 1H)。
【0096】
中間体2
(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)酢酸
【化17】

工程1 2−アミノ−5−メチルチオフェン−3−カルボニトリル:プロピオンアルデヒド(87.99g、1514mmol)及び硫黄粉末(48.4g、1514mmol)の無水DMF(320mL)攪拌溶液に、トリエチルアミン(127.7mL、909mmol)を0℃で滴下した。得られた暗色の溶液を1時間かけて室温まで加温した。マロノニトリル(100g、1514mmol)の無水DMF(180mL)溶液を添加漏斗に移し滴下した。得られた褐色の混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル酢酸エチルで抽出した(3×500mL)。合わせた有機抽出物を水で洗浄し(2×300mL)、NaSO上で乾燥させ濃縮した。得られた残渣を、10%酢酸エチルの石油エーテル溶液を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、25.8gの生成物を淡褐色の固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 2.28 (s, 3H), 4.60 (br. s, 2H), 6.33 (s, 1H)。
【0097】
工程2 2−アミノ−5−メチルチオフェン−3−カルボキサミド:工程1の中間体(25.5g、163.46mmol)を、攪拌下で濃硫酸(163mL)に少しずつ添加し、混合物を55℃で1時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、クラッシュアイスに注いだ。アンモニア水を添加して混合物を塩基性にした。分離した固体を濾過により回収して、16.8gの生成物を淡茶色固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 2.27 (s, 3H), 5.34 (br. s, 2H), 6.01 (br. s, 2H), 6.33 (s, 1H)。
【0098】
工程3 6−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン:工程2の中間体(16.5g、94.82mmol)の無水THF(316mL)攪拌溶液に、トリホスゲン(14.07g、47.41mmol)を添加し、混合物を窒素雰囲気下で一晩還流した。混合物を室温まで冷却し、攪拌下、水(200mL)で希釈した。析出した固体を濾過により回収し乾燥させることにより、13.8gの所望の生成物を得た;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.36 (s, 3H), 6.82 (s, 1H), 11.07 (br. s, 1H), 11.79 (br. s, 1H)。
【0099】
工程4 1,3,6−トリメチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン:工程3の中間体(13.5g、74.17mmol)の無水DMF(148mL)溶液を、無水KCO(51.25g、370.85mmol)に添加し、混合物を室温で1時間攪拌した。ヨウ化メチル(34.74g、244.78mmol)を攪拌しながらゆっくり添加し、更に室温で24時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し析出した固体を濾過し、水で洗浄し乾燥させることにより12.6gの生成物を茶色の固体として得た;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.42 (s, 3H), 3.22 (s, 3H), 3.42 (s, 3H), 6.90 (s, 1H)。
【0100】
工程5 5−ヨード−1,3,6−トリメチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン:工程4の中間体(12.5g、59.52mmol)のボロントリフルオリドジエチルエーテル(300mL)攪拌溶液に、N−ヨードスクシンイミド(19.9g、89.28mmol)を添加し、窒素雰囲気下、混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出し(3×200mL)、合わせた有機層を水で洗浄し(2×150mL)、NaSO上で乾燥させ減圧下濃縮した。粗生成物を、2%酢酸エチルのクロロホルム溶液を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、9.7gの生成物を淡茶色の固体として得た;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.37 (s, 3H), 3.21 (s, 3H), 3.42 (s, 3H); MS (m/z) 337.11 (M+H)
【0101】
工程6 5−アリル−1,3,6−トリメチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン:該化合物は、中間体1の工程6に記載されているように調製した。無水THF中、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(3.09g、2.678mmol)及びフッ化セシウム(8.13g、53.56mmol)の存在下で、工程5の中間体(9.0g、26.78mmol)をアリルボロン酸ピナコールエステル(9.0mL、48.21mmol)とカップリングさせることにより、4.5gの表題化合物をオフホワイトの固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 2.22 (s, 3H), 3.40 (s, 3H), 3.51 (s, 3H), 3.66 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 5.00−4.92 (m, 2H), 6.03−5.90 (m, 1H)。
【0102】
工程7 (1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアルデヒド:四酸化オスミウム(tert.ブタノール中2.5wt.%、10mg、0.008mmol)を、工程6の中間体(1.0g、4.0mmol)及び過ヨウ素酸ナトリウム(1.78g、8.48mmol)のTHF:HO(1:4、80mL)のスラリーに添加し、得られた混合物を室温で6時間攪拌した。チオ硫酸ナトリウムの飽和溶液を添加することにより反応物をクエンチし、酢酸エチルで抽出した(3×150mL)。合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させて、溶媒を蒸発させることにより、0.92gの表題化合物を白色の固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 2.32 (s, 3H), 3.38 (s, 3H), 3.52 (s, 3H), 4.01 (s, 2H), 9.79 (br. s, 1H)。
【0103】
工程8 (1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)酢酸:工程7の中間体(900mg、3.57mmol)及びスルファミン酸(693mg、7.142mmol)のアセトン(17.8mL)溶液に、亜塩素酸ナトリウム(484mg、5.357mmol)の水(5.35mL)溶液を添加し、反応混合物を2時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、水で希釈し1NのHClで酸性化した。得られた固体を濾取し乾燥させることにより375mgの表題化合物を白色の固体として得た。H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.30 (s, 3H), 3.20 (s, 3H), 3.42 (s, 3H), 3.80 (s, 2H), 12.19 (br s, 1H); MS (m/z) 249.10 (M+H)
【0104】
中間体3
(6−エチル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)酢酸
【化18】

本化合物は、第1工程でプロピオンアルデヒドに代えてブチルアルデヒドを用いたこと以外は、中間体2を調製するための前述の手順に従って、8工程で調製した。該化合物は、白色の固体として単離された;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.12−1.27 (m, 3H), 2.50−2.78 (m, 2H), 3.23 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.80 (s, 2H), 12.19 (br s, 1H)。
【0105】
中間体4
(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−プロピル−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)酢酸
【化19】

本化合物は、第1工程でプロピオンアルデヒドに代えてバレルアルデヒドを用いたこと以外は、中間体2を調製するための前述の手順に従って、8工程で調製した。該化合物は、白色の固体として単離された;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 0.91 (t, J = 7.5 Hz, 3H), 1.51−1.60 (m, 2H), 2.69 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.20 (s, 3H), 3.35 (s, 3H), 3.79 (s, 2H), 12.19 (br s, 1H)。
【0106】
中間体5
(6−イソプロピル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)酢酸
【化20】

本化合物は、第1工程でプロピオンアルデヒドに代えてイソバレルアルデヒドを用いたこと以外は、中間体2を調製するための前述の手順に従って、8工程で調製した。該化合物は、白色の固体として単離された;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.22 (d, J = 6.3 Hz, 6H), 3.20 (s, 3H), 3.32−3.38 (m, 1H, overlapped with DMSO peak), 3.44 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 12.19 (br s, 1H)。
【0107】
中間体6
エチル(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)アセテート
【化21】

工程1 1,3,6−トリメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン:N,N−ジメチルウレア(10.0g、113.588mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(13.873g、113.588mmol)の無水ピリジン(30mL)溶液に、酢酸無水物(32.20mL、340.67mmol)を0℃で滴下した。反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を2NのHCl(250mL)でクエンチしクロロホルムで抽出した(2×250mL)。有機層を1NのHCl(100mL)、重炭酸ナトリウム溶液(75mL)、及び食塩水(75mL)で洗浄し、乾燥させた(NaSO)。溶媒を減圧下で蒸発させて10.25gの生成物を黄色の固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 2.24 (s, 3H), 3.33 (s, 3H), 3.40 (s, 3H), 5.62 (s, 1H)。
【0108】
工程2 5−アセチル−1,3,6−トリメチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン:工程1の中間体(10.0g、62.893mmol)、塩化アセチル(4.47mL、62.893mmol)、及び無水塩化亜鉛(8.57g、62.893mmol)の無水ベンゼン(150mL)混合物を、48時間還流した。溶媒を減圧下で完全に蒸発させ、水(500mL)で希釈し、クロロホルムで抽出した(3×150mL)。合わせた有機層を水(150mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濃縮した。得られた残渣を、30%酢酸エチルの石油エーテル溶液を用いることによりシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、4.7gの生成物を淡黄色の固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 2.38 (s, 3H), 2.55 (s, 3H), 3.37 (s, 3H), 3.48 (s, 3H)。
【0109】
工程3 1,3,5−トリメチルチエノ[3,4−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン:工程2の中間体(3.0g、14.150mmol)の無水エタノール(56mL)攪拌溶液に、モルホリン(1.854mL、21.226mmol)、硫黄(679.2mg、21.226mmol)、及び酢酸(424μL、7.075mmol)を室温で添加した。72時間還流した後、反応混合物を室温まで冷却し、水(150mL)で希釈し、酢酸エチル(150mL)で抽出した。合わせた有機層を重炭酸ナトリウム溶液(75mL)、食塩水(50mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。溶媒蒸発後に得られた残渣を、15%酢酸エチルの石油エーテル溶液を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、1.5gの生成物をオフホワイトの固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 2.87 (s, 3H), 3.39 (s, 3H), 3.46 (s, 3H), 6.25 (s, 1H)。
【0110】
工程4 ジエチル(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)アセテート:工程3の中間体(2.3g、10.952mmol)の炭酸ジエチル(43mL)攪拌溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、1.05g、26.29mmol)を添加し、48時間還流した。反応混合物を室温まで冷却し、水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した(3×75mL)。合わせた有機層を食塩水(50mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ濃縮した。12%酢酸エチルの石油エーテル溶液を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製することにより、1.56gの生成物を黄色の固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 1.30 (t, J = 6.9 Hz, 6H), 3.39 (s, 3H), 3.48 (s, 3H), 4.20−4.31 (m, 4H), 6.40 (s, 1H), 6.58 (s, 1H)。
【0111】
工程5 エチル(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)アセテート:工程4の中間体(1.5g、4.237mmol)の無水エタノール(17mL)攪拌溶液に、触媒量の水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、16.94mg、0.423mmol)を室温で添加し、2時間還流した。溶媒を減圧下で完全に蒸発させ水で希釈し、得られた固体を濾取し乾燥させて615mgの生成物をオフホワイトの固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 1.29 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 3.38 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 4.22 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 4.37 (s, 2H), 6.44 (s, 1H)。
【0112】
2−アミノ−4−アリールチアゾールを調製するための一般的手順
方法1
アセトフェノン誘導体(1.0当量)の氷酢酸(5体積)溶液に0℃の液体臭素(1.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。前記反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させた。濃縮して得られた粗生成物を無水THF(10体積)に溶解させ、チオ尿素(2.0当量)を添加し、一晩還流させた。前記反応混合物を酢酸エチルで希釈し、チオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄し、有機層を1NのHClで処理して、アミンの塩を形成させた。沈殿した塩を濾取した。次いで、前記塩をNaHCO飽和溶液で処理して、アミンを再生成させた。混合物をジクロロメタン(2×50mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を水及び食塩水で洗浄した。減圧下で溶媒留去して、2−アミノ−4−アリール−チアゾール誘導体を得た。
【0113】
方法2
アセトフェノン誘導体(1.0当量)、チオ尿素(2.0当量)、及びヨウ素(1.0当量)の無水エタノール(5体積)溶液を24時間還流させた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、層を分離した。有機層をチオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄して、ヨウ素を除去した。酢酸エチル溶液を1NのHClで処理し、沈殿した塩を濾取した。上記方法1に記載の通り遊離アミンを再生成させた。
【0114】
適切なアリールアルキルケトンから出発して、方法1又は方法2のいずれかによって全ての2−アミノ−4−アリールチアゾール誘導体を調製した。選択した中間体についての構造情報及び特性評価データを表1に示す。
【表1−1】

【表1−2】

【0115】
4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−2−アミンの調製:
【化22】

工程1 N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−2−イル}アセトアミド:2−ブロモ−1−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]エタノン(4.5g、15.73mmol)のアセトニトリル(45mL)攪拌溶液に、アセチルグアニジン(2.38g、23.60mmol)を室温で添加した。4時間還流した後、反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチルと水で希釈した。層を分離した。水層を2〜3回酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を水で洗浄した後、食塩水で洗浄し、乾燥させて(NaSO)、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。溶媒を蒸発させた後に得られた残渣を2%メタノールのクロロホルム溶液と用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、1.15gの生成物を黄色の固体として得た;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.07 (s, 3H), 7.58 (s, 1H), 7.69−7.78 (m, 3H), 11.31 (br s, 1H), 11.91 (br s, 1H)。
【0116】
工程2 4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−2−アミン:工程1の中間体(1.1g、3.829mmol)のメタノール(20mL)及び水(20mL)の混合物の攪拌溶液に濃HSO(2mL)を添加し、得られた混合物を24時間還流した。反応混合物を室温まで冷却し、炭酸カルシウムで塩基性とし(pH=10)、酢酸エチルで抽出した(2×50mL)。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。溶媒を蒸発させた後に得られた残渣を5%メタノールのクロロホルム溶液を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、290mgの生成物を黄色の固体として得た;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 5.55 (br s, 2H), 7.32 (s, 1H), 7.59−7.67 (m, 3H), 11.30 (br s, 1H)。
【0117】
4−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−2−アミンの調製:
【化23】

工程1 N−{4−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−2−イル}アセトアミド:2−ブロモ−1−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エタノン(1.7g、6.00mmol)及びアセチルグアニジン(0.91g、9.01mmol)のアセトニトリル(17mL)溶液を用いる記載の手順に従い表題化合物を調製し、460gの生成物を黄色の固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 2.07 (s, 3H), 5.50 (s, 1H), 7.10−7.15 (m, 1H), 7.39 (t, J = 7.8, 1H), 7.47−7.64 (m, 3H), 7.92 (s, 1H)。
【0118】
工程2 4−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−2−アミン:工程1の中間体(450mg、1.578mmol)のメタノール−水(22mL)混合物と濃HSO(1mL)を用いる記載の手順に従い表題化合物を調製し、130gの生成物を黄色の固体として得た; H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 5.75 (br s, 2H), 7.08 (d, J = 8.1, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.41 (t, J = 7.8, 1H), 7.55−7.64 (m, 2H), 11.30 (br s, 1H).
【0119】
1−(4−ブロモフェニル)−1H−ピラゾール−3−アミンの調製
【化24】

還流エタノール中、ナトリウムエトキシド等の好適な塩基の存在下で、4−ブロモフェニルヒドラジンをアクリロニトリルと反応させ、続いてN−ブロモスクシンイミドで酸化することにより、表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.81 (br s, 2H), 5.84 (s, 1H), 7.41 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.47 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.63 (s, 1H)。
【0120】
4−ブロモアセトフェノンをN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールと反応させた後、還流ジメチレングリコールモノエチルエーテル中で炭酸カリウム等の好適な塩基の存在下で、グアニジン塩酸塩で環化させることにより、−(4−ブロモフェニル)ピリミジン−2−アミンを調製した。H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 6.69 (br s, 2H), 7.11 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.99 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 8.29 (d, J = 4.8, 1H。
【0121】
合成に用いた3−(4−クロロフェニル)イソオキサゾール−5−アミン、5−(4−ブロモフェニル)イソオキサゾール−3−アミン、3−(4−クロロフェニル)−1H−ピラゾール−5−アミン、及び5−(4−ブロモフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンは、市販品でありAldrichから購入した。
【0122】
本明細書に記載の例示化合物は、チエノピリミジン酢酸誘導体を適切なアリールアミンとカップリングさせて合成した。
【実施例】
【0123】
実施例の調製のための一般的手順
方法A:
カルボン酸誘導体(1.0当量)の1,2−ジクロロエタン攪拌溶液に、EDCI(1.2当量)、HOBt(0.3当量)、及び4−ジメチルアミノピリジン(0.1当量)を添加し、混合物を室温で10〜15分間攪拌した。続いて、適切なアミン(1.0当量)を添加し、混合物を同温で48時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた残渣をメタノールで希釈し、室温で30分間攪拌した。分離した固体を濾過により回収した。固体生成物をイソプロパノール又はメタノールからの再結晶化により更に精製して、所望の生成物を得た。
【0124】
方法B:
カルボン酸誘導体(1.0当量)のテトラヒドロフラン及びN,N−ジメチルホルムアミド(3:1)混合物の攪拌溶液にEDCI(2.0当量)を添加し、混合物を30分間攪拌した。適切なアミン(1.0当量)及びDMAP(0.2当量)を添加し、混合物を攪拌下で更に24時間80℃に維持した。大部分のテトラヒドロフランを減圧下で蒸発させ、2Nの塩酸を添加することにより混合物をpH6.0に酸性化した。析出した固体を濾過により回収した。結晶化又はメタノール−クロロホルム混合物を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、生成物を更に精製した。
【0125】
方法C:
適切なチアゾールアミン(1.2当量)の無水トルエン攪拌溶液に水素化ナトリウムを添加し、混合物を室温で30分間攪拌した。チエノピリミジン酢酸エステル(1.0当量)を添加し、混合物を一晩加熱還流した。混合物を冷却し、2Nの塩酸を添加することによりpH6.0に酸性化した。析出した固体を濾過により回収した。結晶化又はメタノール−クロロホルム混合物を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、生成物を更に精製した。
【0126】
実施例1
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−[4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド
【化25】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(90mg、0.471mmol)、HOBt(16mg、0.118mmol)及びDMAP(5mg、0.039mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.393mmol)と4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−アミン(66mg、0.393mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として27mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.18 (s, 3H), 3.46 (s, 3H), 4.05 (s, 2H), 7.07 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 12.70 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 404.97 (M+H)
【0127】
実施例2
N−[4−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化26】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(163mg、0.851mmol)、HOBt(28mg、0.212mmol)及びDMAP(8.60mg、0.079mmol)の存在下で、中間体1(200mg、0.709mmol)と4−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(149mg、0.709mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として95mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 4.06 (s, 2H), 7.07 (s, 1H), 7.50 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.66 (s, 1H), 7.92 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 12.41 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 445.27 (M+H)
【0128】
実施例3
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド
【化27】

1,2−ジクロロエタン(6mL)中、EDCI塩酸塩(135mg、0.708mmol)、HOBt(24mg、0.177mmol)及びDMAP(7.21mg、0.059mmol)の存在下で、中間体1(150mg、0.590mmol)と4−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(155mg、0.590mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として40mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 4.07 (s, 2H), 7.07 (s, 1H), 7.32 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.58 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.94 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 12.44 (br s, 1H); ESI−MS (m/z) 497.03 (M+H)
【0129】
実施例4
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−[4−(4−イソブチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド
【化28】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(90mg、0.472mmol)、HOBt(16mg、0.117mmol)及びDMAP(5mg、0.039mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.393mmol)と4−(4−イソブチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(91mg、0.393mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として42mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 0.88 (d, J = 6.3 Hz, 6H), 1.83−1.90 (m, 1H), 2.48 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 3.51 (s, 3H), 3.57 (s, 3H), 4.06 (s, 2H), 6.88 (s, 1H), 7.04 (s, 1H), 7.16 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.72 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 10.73 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 469.14 (M+H)
【0130】
実施例5
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド
【化29】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(92mg、0.481mmol)、HOBt(16mg、0.120mmol)及びDMAP(5mg、0.040mmol)の存在下で、中間体1(102mg、0.401mmol)と4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(105mg、0.401mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として16mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 4.07 (s, 2H), 7.07 (s, 1H), 7.83−8.01 (m, 4H), 12.51 (br s, 1H); ESI−MS (m/z) 499.05 (M+H)
【0131】
実施例6
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド
【化30】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(92mg、0.481mmol)、HOBt(16mg、0.120mmol)及びDMAP(5mg、0.040mmol)の存在下で、中間体1(102mg、0.401mmol)と4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(105mg、0.401mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として23mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 4.06 (s, 2H), 7.07 (s, 1H), 7.64 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 7.83 (s, 1H), 8.08−8.36 (m, 2H), 12.48 (br s, 1H); ESI−MS (m/z) 499.10 (M+H)
【0132】
実施例7
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド
【化31】

1,2−ジクロロエタン(6mL)中、EDCI塩酸塩(135mg、0.708mmol)、HOBt(24mg、0.177mmol)及びDMAP(7.21mg、0.059mmol)の存在下で、中間体1(150mg、0.590mmol)と4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(155mg、0.590mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として35mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 4.08 (s, 2H), 7.08 (s, 1H), 7.70−7.84 (m, 3H), 8.23−8.28 (m, 1H), 12.52 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 497.21 (M+H)
【0133】
実施例8
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド
【化32】

1,2−ジクロロエタン(6mL)中、EDCI塩酸塩(90mg、0.471mmol)、HOBt(16mg、0.117mmol)及びDMAP(5mg、0.039mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.393mmol)と4−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(103mg、0.393mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として21mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 4.07 (s, 2H), 7.07 (s, 1H), 7.64 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 8.06 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 12.49 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 497.20 (M−H)
【0134】
実施例9
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド
【化33】

1,2−ジクロロエタン(6mL)中、EDCI塩酸塩(90mg、0.472mmol)、HOBt(16mg、0.117mmol)及びDMAP(5mg、0.039mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.393mmol)と4−[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(103mg、0.393mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として40mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 4.08 (s, 2H), 7.07 (s, 1H), 7.53 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.77 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 8.30−8.37 (m, 1H), 12.49 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 499.51 (M+H)
【0135】
実施例10
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド
【化34】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(90mg、0.472mmol)、HOBt(16mg、0.118mmol)及びDMAP(5mg、0.039mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.393mmol)と4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(109mg、0.393mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として35mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 4.06 (s, 2H), 7.07 (s, 1H), 7.59 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 7.76 (s, 1H), 8.00−8.06 (m, 2H), 12.44 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 513.11 (M−H)
【0136】
実施例11
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド
【化35】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(90mg、0.471mmol)、HOBt(16mg、0.117mmol)及びDMAP(5mg、0.039mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.393mmol)と4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(109mg、0.393mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として35mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 4.07 (s, 2H), 7.07 (s, 1H), 7.64 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.85 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.93−8.01 (m, 1H), 12.45 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 515.02 (M+H)
【0137】
実施例12
N−[4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化36】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(90mg、0.471mmol)、HOBt(16mg、0.118mmol)及びDMAP(5mg、0.039mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.393mmol)と4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(96.5mg、0.393mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として40mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 4.06 (s, 2H), 7.07 (s, 1H), 7.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.89 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 12.43 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 479.32 (M−H)
【0138】
実施例13
N−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化37】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(90mg、0.471mmol)、HOBt(16mg、0.117mmol)及びDMAP(5mg、0.039mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.393mmol)と4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(110mg、0.393mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として20mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 4.07 (s, 2H), 7.08 (s, 1H), 7.55 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 8.34 (q, J =6.9 Hz, 1H), 12.50 (br s, 1H); ESI−MS (m/z) 517.09 (M+H)
【0139】
実施例14
[N−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド]ナトリウム
【化38】

実施例12(50mg、0.096mmol)の無水THF(1mL)溶液に水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、5mg、0.106mmol)を室温で添加し、2時間攪拌した。過剰の溶媒を減圧下で除去し、得られた固体をヘキサン(2×5mL)、無水ジエチルエーテル(5mL)で洗浄し、十分に乾燥させて50mgの生成物をオフホワイトの固体として得た;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.23 (s, 3H), 3.46 (s, 3H), 3.81 (s, 2H), 6.89 (s, 1H), 7.04 (s, 1H), 7.40 (t, J = 9.6 Hz, 1H), 8.41 (q, J = 6.9 Hz, 1H); ESI−MS (m/z) 517.09 (M+H)
【0140】
実施例15
N−{4−[2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化39】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(90mg、0.472mmol)、HOBt(16mg、0.117mmol)及びDMAP(5mg、0.039mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.393mmol)と4−[2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(110mg、0.393mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として27mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 4.08 (s, 2H), 7.08 (s, 1H), 7.70−7.80 (m, 2H), 7.98−8.04 (m, 1H), 12.56 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 517.06 (M+H)
【0141】
実施例16
N−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化40】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(90mg、0.472mmol)、HOBt(16mg、0.117mmol)及びDMAP(5mg、0.039mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.393mmol)と4−[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(110mg、0.393mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として30mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 4.07 (s, 2H), 7.07 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 12.51 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 517.01 (M+H)
【0142】
実施例17
N−[4−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化41】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(85mg、0.447mmol)、HOBt(15mg、0.111mmol)及びDMAP(5mg、0.037mmol)の存在下で、中間体2(100mg、0.373mmol)と4−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(86mg、0.373mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として38mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.30 (s, 9H), 2.35 (s, 3H), 3.18 (s, 3H), 3.44 (s, 3H), 4.05 (s, 2H), 7.45 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.51 (s, 1H), 7.82 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 12.39 (s, 1H); APCI−MS (m/z) 483.05 (M+H)
【0143】
実施例18
N−{4−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化42】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(85mg、0.447mmol)、HOBt(15mg、0.111mmol)及びDMAP(5mg、0.037mmol)の存在下で、中間体2(100mg、0.373mmol)と4−(3−トリフルオロメトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(97mg、0.373mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として21mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.36 (s, 3H), 3.18 (s, 3H), 3.44 (s, 3H), 4.06 (s, 2H), 7.33 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.58 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.97−7.85 (m, 2H), 12.45 (s, 1H); APCI−MS (m/z) 511.02 (M+H)
【0144】
実施例19
N−[4−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化43】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(171mg、0.895mmol)、HOBt(30mg、0.223mmol)及びDMAP(9.11mg、0.074mmol)の存在下で、中間体2(200mg、0.746mmol)と4−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(157mg、0.746mmol)とをカップリングさせて、黄色の固体として13mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.36 (s, 3H), 3.18 (s, 3H), 3.44 (s, 3H), 4.06 (s, 2H), 7.50 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.65 (s, 1H), 7.92 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 12.40 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 461.11 (M+H)
【0145】
実施例20
N−[4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化44】

1,2−ジクロロエタン(3.7mL)中、EDCI塩酸塩(85mg、0.445mmol)、HOBt(15mg、0.111mmol)及びDMAP(5mg、0.037mmol)の存在下で、中間体2(100mg、0.373mmol)と4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(91mg、0.373mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として13mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.36 (s, 3H), 3.18 (s, 3H), 3.44 (s, 3H), 4.06 (s, 2H), 7.71 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.89 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 12.45 (br s, 1H). APCI−MS (m/z) 495.40 (M+H)
【0146】
実施例21
N−[4−(2,3−ジフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化45】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(85mg、0.447mmol)、HOBt(15mg、0.111mmol)及びDMAP(5mg、0.037mmol)の存在下で、中間体2(100mg、0.373mmol)と4−(2,3−ジフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(80mg、0.373mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として15mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) 2.36 (s, 3H), 3.18 (s, 3H); 3.44 (s, 3H), 4.06 (s, 2H), 7.28−7.46 (m, 2H), 7.59 (s, 1H), 7.78−7.87 (m, 1H), 12.48 (br s, 1H). APCI−MS (m/z) 510.95 (M+H)
【0147】
実施例22
N−[4−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化46】

1,2−ジクロロエタン(3mL)中、EDCI塩酸塩(85mg、0.447mmol)、HOBt(15mg、0.111mmol)及びDMAP(4.5mg、0.037mmol)の存在下で、中間体2(100mg、0.373mmol)と4−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(97mg、0.373mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として25mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.36 (s, 3H), 3.18 (s, 3H); 3.44 (s, 3H), 4.06 (s, 2H), 7.22 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 7.33−7.41 (m, 1H), 7.46 (s, 1H), 8.06 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 12.43 (br s, 1H); ESI−MS (m/z) 463.06 (M+H)
【0148】
実施例23
N−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化47】

1,2−ジクロロエタン(3.7mL)中、EDCI塩酸塩(85mg、0.445mmol)、HOBt(15mg、0.111mmol)及びDMAP(4.5mg、0.037mmol)の存在下で、中間体2(100mg、0.373mmol)と4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(97mg、0.373mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として28mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.36 (s, 3H), 3.18 (s, 3H), 3.44 (s, 3H), 4.06 (s, 2H), 7.61 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 8.24−8.30 (m, 2H), 12.47 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 513.09 (M+H)
【0149】
実施例24
N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化48】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(85mg、0.447mmol)、HOBt(15mg、0.111mmol)及びDMAP(5mg、0.037mmol)の存在下で、中間体2(100mg、0.373mmol)と4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル−1,3−チアゾール−2−アミン(97mg、0.373mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として24mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.36 (s, 3H), 3.18 (s, 3H), 3.44 (s, 3H), 4.06 (s, 2H), 8.01−7.85 (m, 4H), 12.49 (s, 1H); APCI−MS (m/z) 513.14 (M+H)
【0150】
実施例25
N−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化49】

1,2−ジクロロエタン(7mL)中、EDCI塩酸塩(154mg、0.805mmol)、HOBt(27.2mg、0.201mmol)及びDMAP(8.19mg、0.0071mmol)の存在下で、中間体2(180mg、0.671mmol)と4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(187mg、0.671mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として17.5mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.35 (s, 3H), 3.18 (s, 3H), 3.44 (s, 3H), 4.06 (s, 2H), 7.58 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 7.74 (s, 1H), 8.00−8.06 (m, 2H), 12.40 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 529.00 (M+H)
【0151】
実施例26
N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化50】

1,2−ジクロロエタン(7mL)中、EDCI塩酸塩(154mg、0.805mmol)、HOBt(27.2mg、0.201mmol)及びDMAP(8.19mg、0.0071mmol)の存在下で、中間体2(180mg、0.671mmol)と4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(187mg、0.671mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として54mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.36 (s, 3H), 3.18 (s, 3H), 3.44 (s, 3H), 4.06 (s, 2H), 7.65 (t, J = 9.3 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.85 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 9.0, 1H), 12.47 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 529.06 (M+H)
【0152】
実施例27
N−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化51】

THF:DMF(3:1)混合物(2.8mL)中、EDCI塩酸塩(214mg、1.119mmol)及びDMAP(13.5mg、0.119mmol)の存在下で、中間体2(150mg、0.559mmol)と4−(2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(156mg、0.559mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として27mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法B)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 2.55 (s, 3H), 3.53 (2s, 6H), 4.04 (s, 2H), 7.07 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 7.38 (s, 1H), 8.33 (q, J = 8.7 Hz, 1H), 10.96 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 513.14 (M+H)
【0153】
実施例28
N−[4−(3−トリフルオロメトキシフェニル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化52】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(120mg、0.626mmol)、HOBt(21mg、0.156mmol)及びDMAP(6.38mg、0.052mmol)の存在下で、中間体2(140mg、0.522mmol)と4−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−2−アミン(126mg、0.522mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として30mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.36 (s, 3H), 3.20 (s, 3H), 3.44 (s, 3H), 4.10 (s, 2H), 7.10−7.16 (m, 1H), 7.39−7.50 (m, 2H), 7.68 (s, 1H), 7.72−7.80 (m, 1H), 11.38 (br s, 1H), 11.68 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 494.11 (M+H)
【0154】
実施例29
N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化53】

1,2−ジクロロエタン(6mL)中、EDCI塩酸塩(128mg、0.671mmol)、HOBt(22mg、0.167mmol)及びDMAP(6.83mg、0.055mmol)の存在下で、中間体2(150mg、0.559mmol)と4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−2−アミン(137mg、0.559mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として16.5mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.36 (s, 3H), 3.20 (s, 3H), 3.44 (s, 3H), 3.98 (s, 2H), 7.57 (s, 1H), 7.70−7.80 (m, 3H), 11.40 (br s, 1H), 11.83 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 496.26 (M+H)
【0155】
実施例30
N−[4−(4−シアノフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(6−エチル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化54】

1,2−ジクロロエタン(5.3mL)中、EDCI塩酸塩(122mg、0.638mmol)、HOBt(21mg、0.159mmol)及びDMAP(6.4mg、0.053mmol)の存在下で、中間体3(150mg、0.531mmol)と4−(4−シアノフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(107mg、0.531mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として10mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.19 (t, J = 7.5 Hz, 3H), 2.79 (q, J = 7.8, 2H), 3.18 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 4.07 (s, 2H), 7.87−7.93 (m, 3H), 8.09 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 12.48 (br s, 1H); ESI−MS (m/z) 464.31 (M−H)
【0156】
実施例31
N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(6−エチル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化55】

無水THF:DMF(3:1、14mL)中、EDCI塩酸塩(156mg、0.814mmol)及びDMAP(10mg、0.081mmol)の存在下で、中間体3(115mg、0.407mmol)と4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)]−1,3−チアゾール−2−アミン(106mg、0.407mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として15mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法B)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.19 (t, J = 7.5 Hz, 3H), 2.79 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.18 (s, 3H), 3.45 (s, 3H), 4.07 (s, 2H), 7.80−8.04 (m, 4H), 12.51 (br s, 1H). APCI−MS (m/z) 527.09 (M+H)
【0157】
実施例32
N−[4−(2,4−ジフルオロ−3−トリフルオロメチル)フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(6−エチル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化56】

無水THF:DMF(3:1、3.54mL)中、EDCI塩酸塩(271mg、1.41mmol)及びDMAP(17mg、0.141mmol)の存在下で、中間体3(200mg、0.709mmol)と4−(2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(199mg、0.709mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として13mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法B)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, CDCl): δ 1.33 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 2.99 (q, J = 8.1 Hz, 2H), 3.40 (s, 3H), 3.52 (s, 3H), 4.03 (s, 2H), 7.07 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.38 (s, 1H), 8.33 (q, J = 8.4 Hz, 1H), 10.98 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 545.08 (M+H)
【0158】
実施例33
N−{4−[4−(ジフルオロメトキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(6−エチル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化57】

1,2−ジクロロエタン(4.5mL)中、EDCI塩酸塩(102mg、0.531mmol)、HOBt(18mg、0.132mmol)及びDMAP(5.4mg、0.044mmol)の存在下で、中間体3(125mg、0.443mmol)と4−[4−(ジフルオロメトキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(123mg、0.443mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として18mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.19 (t, J = 7.5 Hz, 3H), 2.78 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 3.18 (s, 3H), 3.45 (s, 3H), 4.07 (s, 2H), 7.28 (t, J = 72.3 Hz, 1H), 7.76−7.87 (m, 3H), 12.47 (br s, 1H); ESI−MS (m/z) 464.31 (M−H)
【0159】
実施例34
N−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(6−エチル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化58】

1,2−ジクロロエタン(3mL)中、EDCI塩酸塩(122mg、0.638mmol)、HOBt(21mg、0.159mmol)及びDMAP(6.5mg、0.053mmol)の存在下で、中間体3(150mg、0.531mmol)と4−[3,5−ジフルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(165mg、0.531mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として60mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.19 (d, J = 7.5 Hz, 3H); 2.78 (q, J = 7.8 Hz, 2H), 3.18 (s, 3H), 3.45 (s, 3H), 4.06 (s, 2H), 4.86 (q, J = 8.7 Hz, 2H), 7.62−7.79 (m, 3H), 12.45 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 575.75 (M+H)
【0160】
実施例35
N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−プロピル−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化59】

無水THF:DMF(3:1、3.37mL)中、EDCI塩酸塩(258mg、1.349mmol)及びDMAP(16mg、0.134mmol)の存在下で、中間体4(200mg、0.674mmol)と4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(176mg、0.674mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として12mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法B)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 0.94−1.04 (m, 3H), 1.54−1.60 (m, 2H), 2.70−2.78 (m, 2H), 3.18 (s, 3H), 3.45 (s, 3H), 4.07 (s, 2H), 7.85−8.00 (m, 4H), 12.47 (br s, 1H); ESI−MS (m/z) 540.85 (M+H)
【0161】
実施例36
N−{4−[4−ジフルオロメトキシ−3,5−ジフルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−プロピル−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化60】

THF:DMF(3:1)混合物(2.53mL)中、EDCI塩酸塩(194mg、1.012mmol)及びDMAP(12.3mg、0.101mmol)の存在下で、中間体4(150mg、0.506mmol)と4−[4−ジフルオロメトキシ−3,5−ジフルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(140mg、0.506mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として12mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法B)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.00−1.06 (m, 3H), 1.45−1.64 (m, 2H), 2.64−2.84 (m, 2H), 3.17 (s, 3H), 3.45 (s, 3H), 4.06 (s, 2H), 7.28 (t, J = 73.2 Hz, 1H), 7.75−7.87 (m, 3H), 12.46 (br s, 1H). APCI−MS (m/z) 557.57 (M+H)
【0162】
実施例37
N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(6−イソプロピル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化61】

1,2−ジクロロエタン(3.7mL)中、EDCI塩酸塩(85mg、0.445mmol)、HOBt(15mg、0.111mmol)及びDMAP(4.5mg、0.037mmol)の存在下で、中間体5(110mg、0.371mmol)と4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(97mg、0.371mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として46mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.25 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 3.18 (s, 3H), 3.38−3.43 (m, 1H), 3.46 (s, 3H), 4.10 (s, 2H), 7.86−8.05 (m, 4H), 12.52 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 541.09 (M+H)
【0163】
実施例38
N−[3−(4−クロロフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化62】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(90mg、0.472mmol)、HOBt(16mg、0.118mmol)及びDMAP(5mg、0.039mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.393mmol)と3−(4−クロロフェニル)イソオキサゾール−5−アミン(76mg、0.393mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として50mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.20 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 4.01 (s, 2H), 6.67 (s, 1H), 7.07 (s, 1H), 7.55 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.85 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 11.90 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 429.17 (M−H)
【0164】
実施例39
N−[5−(4−ブロモフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化63】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(90mg、0.472mmol)、HOBt(16mg、0.118mmol)及びDMAP(5mg、0.039mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.393mmol)と5−(4−ブロモフェニル)イソオキサゾール−3−アミン(94mg、0.393mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として45mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.20 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 3.99 (s, 2H), 7.05 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.72 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.81 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 11.20 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 475.01 (M+H)
【0165】
実施例40
N−[1−(4−ブロモフェニル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化64】

1,2−ジクロロエタン(6mL)中、EDCI塩酸塩(90mg、0.472mmol)、HOBt(16mg、0.118mmol)及びDMAP(5mg、0.039mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.393mmol)と1−(4−ブロモフェニル)−1H−ピラゾール−3−アミン(93.5mg、0.393mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として45mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.21 (s, 3H), 3.46 (s, 3H), 3.95 (s, 2H), 6.75 (s, 1H), 7.02 (s, 1H), 7.67 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.74 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 8.41 (s, 1H), 10.82 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 475.95 (M+H)
【0166】
実施例41
N−[3−(4−クロロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化65】

1,2−ジクロロエタン(6mL)中、EDCI塩酸塩(90mg、0.471mmol)、HOBt(16mg、0.117mmol)及びDMAP(5mg、0.039mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.393mmol)と3−(4−クロロフェニル)−1H−ピラゾール−5−アミン(76mg、0.393mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として36mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.22 (s, 3H), 3.46 (s, 3H), 3.93 (s, 2H), 6.86 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 7.50 (d, J = 8.4, 1H), 7.70 (d, J = 8.1, 1H), 10.51 (s, 1H), 12.86 (br s, 1H); ESI−MS (m/z) 428.22 (M−H)
【0167】
実施例42
N−[5−(4−ブロモフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化66】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(90mg、0.472mmol)、HOBt(16mg、0.118mmol)及びDMAP(5mg、0.039mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.393mmol)と5−(4−ブロモフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(101mg、0.393mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として45mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.18 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 4.11 (s, 2H), 7.09 (s, 1H), 7.72 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.87 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 12.85 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 493.93 (M+H)
【0168】
実施例43
N−[4−(4−ブロモフェニル)ピリミジン−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化67】

1,2−ジクロロエタン(4mL)中、EDCI塩酸塩(90mg、0.472mmol)、HOBt(16mg、0.118mmol)及びDMAP(5mg、0.039mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.393mmol)と4−(4−ブロモフェニル)ピリミジン−2−アミン(98mg、0.393mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として28mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, CFCOD) δ 3.57 (s, 3H), 3.77 (s, 3H), 4.45 (s, 2H), 7.18 (s, 1H), 7.80−7.86 (m, 2H), 8.06−8.18 (m, 3H), 8.64−8.70 (m, 1H); APCI−MS (m/z) 485.96 (M)
【0169】
実施例44
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−[4−(4−イソブチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド
【化68】

無水トルエン(6mL)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、43mg,1.062mmol)の存在下で、中間体6(150mg、0.531mmol)と4−(4−イソブチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(148mg、0.638mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として17mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法C)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 0.90 (d, J = 6.9 Hz, 6H), 1.82−1.92 (m, 1H), 2.48 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 3.48 (s, 1H), 3.49, (s, 3H), 4.40 (s, 2H), 6.48 (s, 1H), 7.06 (s, 1H), 7.17 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.73 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 10.57 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 469.20 (M+H)
【0170】
実施例45
N−[4−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化69】

無水トルエン(6mL)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、43mg,1.062mmol)の存在下で、中間体6(150mg、0.531mmol)と4−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(133mg、0.637mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として90mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法C)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.38 (s, 3H), 4.55 (s, 2H), 7.01 (s, 1H), 7.49 (d, J = 8.4, 2H), 7.68 (s, 1H), 7.93 (d, J = 7.8, 2H), 12.59 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 447.09 (M+H)
【0171】
実施例46
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−[4−(3−トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド
【化70】

無水トルエン(6mL)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、43mg,1.062mmol)の存在下で、中間体6(150mg、0.531mmol)と4−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(155mg、0.638mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として42mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法C)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.39 (s, 3H), 4.55 (s, 2H), 7.02 (s, 1H), 7.65−7.72 (m, 2H), 7.88 (s, 1H), 8.20−8.26 (m, 2H), 12.66 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 481.05 (M+H)
【0172】
実施例47
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−[4−(4−トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド
【化71】

無水トルエン(6mL)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、43mg,1.062mmol)の存在下で、中間体6(150mg、0.531mmol)と4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(155mg、0.638mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として23mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法C)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.20 (s, 3H), 3.40 (s, 3H), 4.56 (s, 2H), 7.03 (s, 1H), 7.81 (d, J = 8.1, 2H), 7.86 (s, 1H), 8.12 (d, J = 8.4, 2H), 12.66 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 481.11 (M+H)
【0173】
実施例48
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド
【化72】

無水トルエン(6mL)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、43mg,1.062mmol)の存在下で、中間体6(150mg、0.531mmol)と4−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(165mg、0.638mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として240mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法C)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.40 (s, 3H), 4.55 (s, 2H), 7.03 (s, 1H), 7.33 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.58 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.95 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 12.63 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 497.09 (M+H)
【0174】
実施例49
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド
【化73】

無水トルエン(6mL)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、43mg,1.062mmol)の存在下で、中間体6(150mg、0.531mmol)と4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(167mg、0.638mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として90mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法C)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.39 (s, 3H), 4.55 (s, 2H), 7.03 (s, 1H), 7.61 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 8.24−8.30 (m, 2H), 12.66 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 499.00 (M+H)
【0175】
実施例50
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド
【化74】

無水トルエン(6mL)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、43mg,1.062mmol)の存在下で、中間体6(150mg、0.531mmol)と4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(167mg、0.638mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として68mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法C)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.39 (s, 3H), 4.56 (s, 2H), 7.03 (s, 1H), 7.83−7.97 (m, 3H), 7.99 (s, 1H), 12.68 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 499.09 (M+H)
【0176】
実施例51
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド
【化75】

無水トルエン(4mL)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、25mg,0.638mmol)の存在下で、中間体6(90mg、0.319mmol)と4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(100mg、0.382mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として150mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法C)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.20 (s, 3H), 3.39 (s, 3H), 4.55 (s, 2H), 7.02 (s, 1H), 7.68−7.82 (m, 3H), 8.27 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 12.46 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 499.05 (M+H)
【0177】
実施例52
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド
【化76】

無水トルエン(6mL)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、43mg,1.062mmol)の存在下で、中間体6(150mg、0.531mmol)と4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(177mg、0.638mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として35mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法C)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.39 (s, 3H), 4.56 (s, 2H), 7.03 (s, 1H), 7.67 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.82−7.89 (m, 2H), 7.98 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 12.65 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 515.18 (M+H)
【0178】
実施例53
N−[4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化77】

無水トルエン(6mL)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、43mg,1.062mmol)の存在下で、中間体6(150mg、0.531mmol)と4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(156mg、0.638mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として15mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法C)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.39 (s, 3H), 4.55 (s, 2H), 7.03 (s, 1H), 7.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.89 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 12.65 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 481.07 (M+H)
【0179】
実施例54
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド
【化78】

無水トルエン(6mL)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、43mg,1.062mmol)の存在下で、中間体6(150mg、0.531mmol)と4−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(167.8mg、0.638mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として13mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法C)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.39 (s, 3H), 4.56 (s, 2H), 7.03 (s, 1H), 7.65 (d, J = 8.4, 1H), 8.01 (s, 1H), 8.06 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 12.68 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 499.07 (M+H)
【0180】
実施例55
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド
【化79】

無水トルエン(6mL)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、36mg,0.744mmol)の存在下で、中間体6(150mg、0.531mmol)と4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(177mg、0.638mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として55mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法C)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.39 (s, 3H), 4.55 (s, 2H), 7.03 (s, 1H), 7.59 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 8.00−8.05 (m, 2H), 12.63 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 513.12 (M−H)
【0181】
実施例56
N−{4−[2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化80】

無水トルエン(6mL)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、43mg,1.062mmol)の存在下で、中間体6(150mg、0.531mmol)と4−[2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(179mg、0.638mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として42mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法C)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.40 (s, 3H), 4.57 (s, 2H), 7.03 (s, 1H), 7.74 (t, J = 7.5, 1H), 7.81 (s, 1H), 8.02 (d, J = 6.6, 1H), 12.73 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 517.04 (M+H)
【0182】
実施例57
N−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化81】

無水トルエン(6mL)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、43mg,1.062mmol)の存在下で、中間体6(150mg、0.531mmol)と4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(179mg、0.638mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として42mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法C)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.39 (s, 3H), 4.56 (s, 2H), 7.03 (s, 1H), 7.51 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 8.34 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 12.67 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 517.39 (M+H)
【0183】
実施例58
N−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化82】

無水トルエン(6mL)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、43mg,1.062mmol)の存在下で、中間体6(150mg、0.531mmol)と4−[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(179mg、0.638mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として40mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法C)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.39 (s, 3H), 4.56 (s, 2H), 7.03 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 12.70 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 517.04 (M+H)
【0184】
実施例59
N−{4−[4−(ジフルオロメトキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化83】

無水トルエン(6mL)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、43mg,1.062mmol)の存在下で、中間体6(150mg、0.531mmol)と4−[4−(ジフルオロメトキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(176mg、0.638mmol)とをカップリングさせて、褐色の固体として50mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法C)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.19 (s, 3H), 3.39 (s, 3H), 4.56 (s, 2H), 7.03 (s, 1H), 7.27 (t, J = 73.8, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 12.64 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 481.05 (M+H)
【0185】
実施例60
N−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(2,2,2−ジフルオロ−エトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化84】

無水トルエン(6mL)中、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、43mg,1.062mmol)の存在下で、中間体6(150mg、0.531mmol)と4−[3,5−ジフルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(197mg、0.638mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として45mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法C)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.22 (s, 3H), 3.45 (s, 3H), 4.61 (s, 2H), 4.91 (q, J = 8.7 Hz, 2H), 7.08 (s, 1H), 7.76 (d, J = 9.9 Hz, 2H), 7.86 (s, 1H), 12.66 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 547.17 (M+H)
【0186】
薬理学的活性
(a)Toeth,A.et al.,Life Sciences,2003,73,487−498.(b)McNamara C,R.et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.,2007,104,13525−13530に記載されている、変更された手順に従って本発明の実施例をTRPA1活性についてスクリーニングする。化合物のスクリーニングは、当業者に公知の他の方法及び手順によって実施することもできる。
【0187】
45カルシウム取り込みアッセイを用いたTRPA1アンタゴニストのスクリーニング
TRPA1受容体の活性化阻害を、アリルイソチオシアネート(AITC)によって誘導される放射性カルシウムの取り込み阻害として測定した。
試験化合物を100%DMSOに溶解させて、10mMの原液を調製し、次いで、0.1%のBSA及び1.8mMのCaClを含む普通培地を用いて所望の濃度に希釈した。反応におけるDMSOの最終濃度は、0.5%(v/v)であった。10%のFBS、1%のペニシリン−ストレプトマイシン溶液、400μg/mLのG−418を含むF−12 DMEM培地中で、ヒトTRPA1を発現しているCHO細胞を増殖させた。10%のFBS、1%のペニシリン−ストレプトマイシン溶液、400μg/mLのZeocinを含むF−12 DMEM培地中で、ラットTRPA1を発現しているCHO細胞を増殖させた。実験日に1ウェル当たり約50,000細胞となるように、アッセイの24時間前に前記細胞を96ウェルプレートに播種した。10分間試験化合物で前記細胞を処理し、次いで、3分間最終濃度30μM(ヒトTRPA1の場合)及び/又は10μM(ラットTRPA1の場合)のAITC及び5μCi/mLの45Ca2+を添加した。前記細胞を洗浄し、1%のTriton X−100、0.1%のデオキシコレート、及び0.1%のSDSを含有するバッファを用いて溶解させた。液体シンチレータを添加した後、Packard TopCountで溶解物の放射活性を測定した。(Toth et al, Life Sciences (2003) 73, 487−498; McNamara CR et al, Proceedings of the National Academy of Sciences,(2007)104,13525−13530)。
試験アンタゴニストの不在下で得られた最大反応の百分率として、濃度反応曲線をプロットした。GraphPad PRISMソフトウェアを用いて非線形回帰分析によって濃度反応曲線からIC50値を計算することができる。
【0188】
上記アッセイ手順を用いて、調製した化合物を試験し、ヒトの場合で得られた結果を表2に、ラットの場合で得られた結果を表3にそれぞれ示す。選択した実施例についてのIC50(nM)の詳細と共に、1.0μM及び10.0μMの濃度における阻害率も表中に示す。化合物のIC50(nM)値を表2及び3に記載し、表中、「A」は、IC50値が50nM未満であることを示し、「B」は、IC50値が50.01nM〜500.0nMであることを示す。
【表2−1】

【表2−2】

【表3−1】

【表3−2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

で表される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩
(式中、
及びRは、同一であっても異なっていてもよく、且つ独立して、水素、置換又は非置換アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、(CROR、COR、COOR、CONR、(CHNR、(CHCHR、及び(CHNHCORから選択され;
は、水素、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルから選択され;
Lは、−(CR−、−O−(CR−、−C(O)−、−NR−、−S(O)NR−、−NR(CR−、及び−S(O)NR(CRから選択されるリンカーであり;
及びZは、独立して、硫黄又CRであるが、
但し、Z又はZのいずれか一方は常に硫黄であり、他方はCRであり;
は、水素、シアノ、ハロゲン、置換又は非置換アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、OR、(CROR、COR、COOR、CONR、S(O)NR、NR、NR(CROR、(CHNR、(CHCHR、NR(CRCONR、(CHNHCOR、(CHNH(CHSO、(CHNHSO、SR、及びORから選択され;
Uは、置換又は非置換アリール;チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、ピラゾール、イミダゾール、フラン、チオフェン、ピロール、1,2,3−トリアゾール、及び1,2,4−トリアゾールからなる群より選択される置換又は非置換5員複素環;又はピリミジン、ピリジン、及びピリダジンからなる群より選択される置換又は非置換6員複素環から選択され;
Vは、水素、シアノ、ニトロ、−NR、ハロゲン、ヒドロキシル、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、シクロアルキルアルコキシ、アリール、アリールアルキル、ビアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、ヘテロシクリルアルキル、−C(O)OR、−OR、−C(O)NR、−C(O)R、及び−SONRから選択されるか;
或いは、U及びVは、O、S、及びNから選択される1以上のヘテロ原子を任意で含んでいてもよい、任意で置換されている3〜7員飽和又は不飽和環を共に形成してもよく:
各出現時において、R及びRは、独立して、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、及びヘテロシクリルアルキルから選択され;
各出現時において、「m」及び「n」は、独立して、0以上且つ2以下から選択される)。
【請求項2】
又はZのいずれか一方が、硫黄である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Lが、CHである請求項1〜2のいずれかに記載の化合物。
【請求項4】
及びRが、(C−C)アルキルである請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
(C−C)アルキルが、メチルである請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
が、水素である請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
Uが、ヘテロアリールである請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
ヘテロアリールが、チアゾール、イミダゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チアジアゾール、又はピリミジンである請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
Vが、置換又は非置換アリールである請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
アリールが、フェニルである請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
式(Ia):
【化2】

で表される請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
及びRが、(C−C)アルキルである請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
(C−C)アルキルが、メチルである請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
が、水素又は(C−C)アルキルである請求項11〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
Uが、ヘテロアリールである請求項11〜14のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
ヘテロアリールが、チアゾール、イミダゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チアジアゾール、又はピリミジンである請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
Vが、置換又は非置換アリールである請求項11〜16のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
アリールが、フェニルである請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
式(Ib):
【化3】

で表される請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
及びRが、(C−C)アルキルである請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
(C−C)アルキルが、メチルである請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
が、水素又は(C−C)アルキルである請求項19〜21のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
Uが、ヘテロアリールである請求項19〜22のいずれかに記載の化合物。
【請求項24】
ヘテロアリールが、チアゾール、イミダゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チアジアゾール、又はピリミジンである請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
Vが、置換又は非置換アリールである請求項19〜24のいずれかに記載の化合物。
【請求項26】
アリールが、フェニルである請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
式(Ic):
【化4】

で表される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩
(式中、R、R、及びRは、同一であっても異なっていてもよく、且つそれぞれ独立して、水素又は(C−C)アルキルであり;
、R、R、R、R、及びRは、同一であっても異なっていてもよく、且つそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、置換又は非置換アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキルアルコキシ、アリール、アリールアルキル、ビアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、及びヘテロシクリルアルキルからなる群より選択される)。
【請求項28】
及びRが、(C−C)アルキルである請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
(C−C)アルキルが、メチルである請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
及びRが独立して、水素、フルオロ、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシからなる群より選択される請求項27〜29のいずれかに記載の化合物。
【請求項31】
及びRが独立して、水素、フルオロ、トリフルオロメチル、又はトリフルオロメトキシからなる群より選択される請求項27〜30のいずれかに記載の化合物。
【請求項32】
が水素である請求項27〜31のいずれかに記載の化合物。
【請求項33】
が水素である請求項27〜32のいずれかに記載の化合物。
【請求項34】
式(Id):
【化5】

で表される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩
(式中、R、R、及びRは、同一であっても異なっていてもよく、且つそれぞれ独立して、水素又は(C−C)アルキルであり;
、R、R、R、R、及びRは、同一であっても異なっていてもよく、且つそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、置換又は非置換アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ,シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキルアルコキシ、アリール、アリールアルキル、ビアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、及びヘテロシクリルアルキルからなる群より選択される)。
【請求項35】
及びRが、(C−C)アルキルである請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
(C−C)アルキルが、メチルである請求項35に記載の化合物。
【請求項37】
及びRが独立して、水素、フルオロ、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシからなる群より選択される請求項34〜36のいずれかに記載の化合物。
【請求項38】
及びRが独立して、水素、フルオロ、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシからなる群より選択される請求項34〜37のいずれかに記載の化合物。
【請求項39】
が水素である請求項34〜38のいずれかに記載の化合物。
【請求項40】
が水素である請求項34〜39のいずれかに記載の化合物。
【請求項41】
以下から選択される化合物:
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−[4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド;
N−[4−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド;
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−[4−(4−イソブチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド;
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド;
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド;
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド;
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド;
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド;
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド;
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド;
N−[4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
[N−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド]ナトリウム;及び
N−{4−[2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項42】
以下から選択される化合物:
N−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−[4−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−{4−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−[4−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−[4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−[4−(2,3−ジフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−[4−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−[4−(3−トリフルオロメトキシフェニル)−1H−イミダゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1H−イミダゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;及び
N−[4−(4−シアノフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(6−エチル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項43】
以下から選択される化合物:
N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(6−エチル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−[4−(2,4−ジフルオロ−3−トリフルオロメチル)フェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(6−エチル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−{4−[4−(ジフルオロメトキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(6−エチル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(6−エチル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−プロピル−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−{4−[4−ジフルオロメトキシ−3,5−ジフルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−6−プロピル−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(6−イソプロピル−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−[3−(4−クロロフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−[5−(4−ブロモフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−ブロモフェニル)−1H−ピラゾール−3−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−[3−(4−クロロフェニル)−1H−ピラゾール−5−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−[5−(4−ブロモフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−[4−(4−ブロモフェニル)ピリミジン−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−[4−(4−イソブチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド;及び
N−[4−(4−クロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項44】
以下から選択される化合物:
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−[4−(3−トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド;
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−[4−(4−トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド;
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド;
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド;
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド;
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド;
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド;
N−[4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド;
2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド;
N−{4−[2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−{4−[4−(ジフルオロメトキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;及び
N−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(2,2,2−ジフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロチエノ[3,4−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項45】
請求項1〜44のいずれかに記載の化合物から選択される1以上の化合物と、1以上の薬学的に許容しうる賦形剤、担体、希釈剤、又はこれらの混合物とを含む医薬組成物。
【請求項46】
それを必要としている対象においてTRPA1機能に関連する疾患又は症状を治療する方法であって、有効量の請求項1〜44のいずれかに記載の化合物を対象に投与することを含む方法。
【請求項47】
TRPA1機能に関連する疾患又は症状の症候が、疼痛、慢性疼痛、複合性局所疼痛症候群、神経因性疼痛、術後痛、関節リウマチ痛、変形性関節症痛、背痛、内臓痛、癌痛、痛覚過敏、神経痛、偏頭痛、ニューロパシー、糖尿病性ニューロパシー、坐骨神経痛、HIV関連ニューロパシー、ヘルペス後神経痛、線維筋痛症、神経損傷、虚血、神経変性、脳卒中、脳卒中後痛、多発性硬化症、呼吸器疾患、喘息、咳、COPD、炎症性障害、食道炎、胃食道逆流性疾患(GERD)、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、骨盤過敏症、尿失禁、膀胱炎、火傷、乾癬、湿疹、嘔吐、胃十二指腸潰瘍、及び掻痒から選択される請求項46に記載の方法。
【請求項48】
疾患又は症状の症候が、慢性疼痛に関連する請求項47に記載の方法。
【請求項49】
疾患又は症状の症候が、神経因性疼痛に関連する請求項47に記載の方法。
【請求項50】
疾患又は症状の症候が、関節リウマチ痛又は変形性関節症痛に関連する請求項47に記載の方法。

【公表番号】特表2012−521407(P2012−521407A)
【公表日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−501414(P2012−501414)
【出願日】平成22年3月23日(2010.3.23)
【国際出願番号】PCT/IB2010/000930
【国際公開番号】WO2010/109334
【国際公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(510168852)グレンマーク ファーマシューティカルズ, エセ.アー. (13)
【Fターム(参考)】